JP7464926B2 - ピン制御装置、ピン挿入装置、残留ピン除去装置、ピン挿入方法及び残留ピン除去方法 - Google Patents
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Description
本発明の第1の実施形態に係るピン制御装置の概略について、図1の上段に側面図、下段に平面図を示す。ピン制御装置1は、複数のピン受入部材Mを支持する支持部2と、支持部2の下方に配置され、磁界を発生させる磁石部3とを備える。ピン受入部材Mは平板状であって、貫通又は非貫通の複数の挿入部Hを有する。ピン受入部材Mは、平面図において吹き出しで一枚のピン受入部材Mを部分的に拡大して示すように、ピン受入部材Mには複数のユニットUが備えられており、各一つのユニットUには挿入部HがX軸方向及びY軸方向のそれぞれに並べられて矩形状のリングのように形成されている。このような矩形状のリングは振込エリア領域と呼ぶことができる。ピン受入部材Mは一つのユニットUのみを備えていてもよいし、例えば図8Aに示すように平面状にX軸方向、Y軸方向の何れにも複数のユニットUを備えていてもよいし、X軸方向、Y軸方向の何れかに複数のユニットUを備えてもよい。図1に示すピン受入部材Mは平面視で円形としているが、平面視で矩形状であってもよい。支持部2は図示する形態では4枚のピン受入部材Mを支持しているが、枚数についても図示したものに限定されず、少なくとも一枚のピン受入部材Mでも適用し得る。
本発明の第2の実施形態として、第1の実施形態に係るピン制御装置1においてピン挿入に関して適用可能なピン挿入装置について説明する。図2に示す第2の実施形態に係るピン挿入装置10は、支持部11と磁石部15とを備える。支持部11は平板状の一又は複数のピン受入部材Mを支持し、ピン受入部材Mが複数の挿入部Hを有する。支持部11は、ピン受入部材Mを設置するための設置領域12を周壁13によって前後左右で矩形状やリング状など周状に囲むように構成されており、支持部11の上面側が開口して、ピンP(図4A参照)を投入可能に構成されている。
ここで、ピン姿勢制御の有効性について検討する。図4Aに示す形態と図4Bに示す形態とのピン振込効率の違いについて考察する。図5は、ピン振込確率を検討するための説明図である。図5に示すように、或るピン受入部材Mの上面視において、縦横等間隔に挿入部Hが配置されているとする。図5の右に拡大して示すように一つの挿入部Hに注目すると、挿入部Hの周期をp、挿入部Hの直径をd、ピンPの直径をeとする。図4Bに示すようにピンPが常に直立している場合、一回の移動でピンPが振り込まれるためには、ピンPの中心(軸)が挿入部Hの中心を中心とする直径d-eの円内にあることが必要である。ピンPの一辺pの正方形内にランダムに着地することを考えれば、振込確率Q1は、Q1=π{(d-e)/2}2/p2=π(d-e)2/4p2となる。一例として、p=0.4mm、d=0.2mm、e=0.18mmとすると、Q1=0.196%となる。
図6Aは、ピン受入部材Mの挿入部Hに関する配置状態と磁石部15の平面視の寸法との関係の第1の例を示す平面図である。磁石部15は、第1の磁石16aと第2の磁石17aとがピン受入部材Mの面に対向し得るように並設して構成されており、第1の磁石16aは、第2の磁石17aと縦横同一寸法、同一の厚みを有しており、第1の磁石16a及び第2の磁石の平面視での一辺が長さLMAGを有する。一方、平面視で一辺LMの方形状のピン受入部材Mにおける挿入部Hが、X軸方向に沿って複数行並びかつY軸方向に沿って複数列並んで平面視でリングのような矩形状を形成するリング部に設けられているとし、リング部の平面視での縦横が同一寸法であり、リング部としての振込エリア領域の一辺が長さLEとする。すると、磁石部15の平面視での寸法がLMAG×2LMAGとなり、挿入部Hの配置ないしピン受入部材Mと磁石部15(第1の磁石16aないし第2の磁石17a)の平面視の寸法との関係が、第1の例では、LE<LM<LMAGの関係を満足し、後述する検証例では、LE≒15mm、LM=30mm、LMAG=60mmである。
ピン受入部材Mと磁石部15との相対的なスライド速度については、ピンPの寸法、磁石部15の寸法にも依存する可能性がある。相対的なスライド速度が大きいと、第1の磁石16aと第2の磁石17aとの境界18近傍の磁界がピンPへ作用することによってもピンPの姿勢変化が追従しない可能性がある。そのため、ピン受入部材Mと磁石部15との相対的なスライド速度は、ピンPの長さ及び重量、磁石部15の第1の磁石16a、第2の磁石17aの一辺の長さLM、磁石部15とピン受入部材Mとの距離により決定され、特に、磁石部15の第1の磁石16a、第2の磁石17aの一辺の長さLMAGにより決定される。
本発明の第3の実施形態として、ピン制御装置1においてピン挿入に関して適用可能なピン挿入装置について説明する。図7Aは本発明の第3の実施形態に係るピン挿入装置における磁石部の構成を模式的に示す図であり、図7Bは図7Aのうち一つの電磁石について使用態様を示す図であり、図7Cは図7Aに示す磁石部における電磁石を一列又は一行取り出して示す図であり、図7Dは図7Aに示す磁石部による磁界の変化の様子を模式的に示す図である。
本発明の第4の実施形態として、ピン制御装置1においてピン挿入に関して適用可能なピン挿入装置について説明する。図8Aは本発明の第4の実施形態に係るピン挿入装置の概要を示す平面図であり、図8Bは本発明の第4の実施形態に係るピン挿入装置の概要を示す一部断面図であり、図8Cは図8Bの一部拡大図であり、図8Dは図8Bに示す磁石部の模式図である。
本発明の第5の実施形態として、ピン制御装置1においてピン挿入に関して適用可能なピン挿入装置について説明する。図9Aは本発明の第5の実施形態に係るピン挿入装置70を模式的に示す斜視図であり、図9Bはピン挿入装置70の要部を示す図である。第5の実施形態に係るピン挿入装置70は、支持部71と磁石部72と移動手段73を備える。
本発明の第6の実施形態として、ピン制御装置1において残留ピン除去に関して適用可能な残留ピン除去について説明する。図10は本発明の第6の実施形態に係る残留ピン除去装置80による残留ピン除去工程を示す図である。
本明細書において、ピンが挿入される挿入部Hを有する平板状の部材を「ピン受入部材」Mと呼び、ピン受入部材として、或る形態では「基板」、具体的には、一又は複数の電子デバイスを有する「半導体基板」が挙げられる。別の形態では、複数の貫通穴を有する「ガイド部材」が挙げられ、この場合には、一又は複数の電子デバイスを構築した半導体基板から離隔してガイド部材を配置して、ガイド部材に複数のピンを載せてガイド部材の貫通穴にピンを挿入して半導体基板に立設する。ピン受入部材は、複数の挿入部としての貫通穴又は非貫通穴を所定のパターンで有する。ここで、基板は、ダイシングされてモールドなどの後工程により一つのチップとして構成される場合を含む。よって、基板には、一つのチップを構成する基本単位で複数並べられている場合を含む。挿入部に挿入されるピンはマイクロサイズを有しており、マイクロサイズとは1μm以上1000μm以下のサイズを想定する。ピンは、フランジ部を有しないピン(フランジレスピン)、頭部を有しないピン(ヘッドレスピン)が好ましく、例えば円柱形状などの棒状(柱状)であって、直径1μm以上1000μm以下、長さ1μm以上1000μm以下である。そのため、1本のピンは質量が極めて小さく、ピンのみの自重によりピンから外部に力を及ぼすことが難しい。ピンは磁石に作用する材質を含んでいる。
本発明のコンセプトに関する検証例を説明する。図2に示すように、支持部11内の設置領域12に平板状のピン受入部材Mを配置した。ピン受入部材Mには中央部を囲むように矩形状に挿入部Hとしての穴が縦5列、横5列で設けられている。支持部11内の設置領域12内に、多数のピンPを投入した。支持部11の下側に磁石部15を配置して、ピン受入部材Mに沿って平行に往復でスライドした。往復回数は5回とした。ピンPは、直径0.2mm×長さ0.4mmの円柱状であった。ピン受入部材Mは、29mm×29mm×厚み0.5mmの板状を有しており、0.205mmの直径の挿入部Hとしての穴を有しており、穴の深さが0.35mmであり、穴の数は527個であった。投入したピンPの数は約7000本であった。
図15は、比較例を説明するための説明図である。図15に示すように、支持部11を磁石部35と共に、θ軸回りに揺動させかつ振動させた。磁石部35は一枚の磁石とした。この場合、全ての挿入部H(図示せず)にピンPが挿入されるまで約15秒かかった。使用したピンP及びピン受入部材Mは、前述と同様である。
検証例2では、検証例1と同様に、ピンP、ピン受入部材M、支持部11を用い、また、磁石は同じものを用いた。
検証例3では、検証例1と同様に、ピンP、ピン受入部材M、支持部11を用いて幾つかのケースにおいてパラメータを変化させて実験を行った。磁石部を構成する一又は複数の磁石それぞれは同じもしくは同程度の磁界を発生させるものを使用した。
ケース5では、磁石部15の移動速度の影響をなくすために、ケース4において、一回のテストについて6.5秒で5往復させた。このときの磁石部15の移動速度は400mm/秒であった。このテストを15回繰り返した。その結果、何れのテストにおいても、全ての穴にピンが挿入された。このことから、検証例3での考察が正しいことが証明された。
検証例5では、検証例1と同様に、ピンP、ピン受入部材M、支持部11を用いて、磁石部15を一枚の磁石で構成して行った。磁石部15の一枚の磁石の平面視での一辺の寸法を異ならせた。なお、磁石で生じる磁界の大きさは同一となるように磁石を選択した。磁石部15の移動速度は400mm/秒で一定となるようにした。
検証例6では、一枚の磁石のサイズをケース7での磁石、すなわち、30mm×30mm×5mmとし、これらの磁石を連結して実験を行った。検証例3の結果を踏まえ、隣り合う二枚の磁石は、ピン受入部材Mに交差する方向に磁界を生じるが、逆向きに磁界が生じるように連結した。
検証例7では、一枚の磁石のサイズをケース8での磁石、すなわち、60mm×60mm×5mmとし、これらの磁石を連結して実験を行った。検証例3の結果を踏まえ、隣り合う二枚の磁石は、ピン受入部材Mに交差する方向に磁界を生じるが、逆向きに磁界が生じるように連結した。
検証例8では、ケース10の条件において、ピン受入部材Mと磁石部15との距離を、1mm、3.5mm、4.5mm、5.5mm、6.5mm、7.5mmと変化させて、同様の実験を行った。その距離が1mm、3.5mmでは、15回のテストの全てにおいて、全ての穴にピンが挿入された。その距離が4.5mm、5.5mm、6.5mmと長くなると、1ないし4個の穴にピンが挿入されず、またそのような穴の数が増加し、そのような穴の標準偏差が0.000786、0.0022528、0.002484と大きくなった。これは、磁石部15による磁界の影響、特に、二枚の磁石の境界における湾曲した磁界の影響を受け難くなり、全ての穴にピンが挿入され難くなったと考えられる。その距離が7.5mmになると、15回のテスト全てにおいて、ピンが挿入されない穴が存在し、そのような穴の数も1ないし14と増加する。よって、ピン受入部材Mと磁石部15との距離を適切に維持することが必要であることが分かった。
検証例9は、前述の検証例とは異なり、磁石部を、X軸方向にもY軸方向にも平面的に並べて構成した。30mm×30mm×5mmの一枚の磁石を、X軸方向に4枚、Y軸方向に4枚並べて、合計16枚の磁石で構成した。何れの磁石も、ピン受入部材Mに直交するように磁界を生じるようにし、X軸方向、Y軸方向で隣り合う磁石は、磁界の向きが逆向きとなるように、磁石部15を構成した。
図1に示すように、プレート部5を準備し、ピン受入部材Mを支持する支持部2に近接し、プレート部5とピン受入部材Mとが略同一面を形成するように配置し、ピン受入部材Mの下方からプレート部5の下方に磁石部3を移動させた。すると、ピン受入部材M上に存在する残留ピンがピン受入部材M上からプレート部5上に移動し、ピン受入部材M上から完全に除去できた。
2:支持部
3:磁石部
4:移動手段
5:プレート部
6:吸引装置
7:吸引管
8:側壁
10,50:ピン挿入装置
11,51:支持部
12,52:設置領域
13,53:周壁
15,55:磁石部
16,56:第1の領域
16a:第1の磁石
17,57:第2の領域
17a:第2の磁石
18,60,61,62:境界
19,63:移動手段
45:磁石部
46:電磁石
47:回路ユニット
48a:第1の向きの磁界を発生する領域
48b:第2の向きの磁界を発生する領域
49:境界
54:スペーサー
58:第3の領域
59:第4の領域
70:ピン挿入装置
71:支持部
72:磁石部
72a:第1の磁石
72b:第2の磁石
72c:第3の磁石
72d:第4の磁石
72e:第5の磁石
72f:第6の磁石
72g:第7の磁石
72h:第8の磁石
73:移動手段
74a:第1の境界
74b:第2の境界
74c:第3の境界
74d:第4の境界
74e:第5の境界
74f:第6の境界
74g:第7の境界
75a,75b:ガイドプレート
76:ピン供給用ボックス
80:残留ピン除去装置
81:支持部
82:磁石部
83:カメラ
84:解析ユニット
82a:近接する磁石の境界
85:プレート部
86:別の磁石部
87:送風機
G:ガイド部材
H:挿入部
M:ピン受入部材
P:ピン
S:基板
Claims (9)
- 平板状の一又は複数のピン受入部材を支持し、前記ピン受入部材が複数の挿入部を有する支持部と、
磁界を発生させる磁石部と、
を備え、
前記支持部、前記磁石部の少なくとも何れか一方を他方に対して相対的にスライドさせることにより、前記ピン受入部材上に載置された複数のピンの少なくとも一部の姿勢及び位置を変化させる、ピン制御装置であって、
プレート部が、前記ピン受入部材と略同一の面を形成するように近接して設けられ、
前記磁石部が前記ピン受入部材の下方から前記プレート部の下方に又は前記ピン受入部材の上方から前記プレート部の上方にスライドすることにより、前記挿入部に挿入されずに前記ピン受入部材上にある残留ピンを前記ピン受入部材から除去する、ピン制御装置。 - 前記磁石部が、前記ピン受入部材に交差する方向で第1の向きの磁界、及び、前記ピン受入部材に交差する方向で前記第1の向きと逆向きの第2の向きの磁界を少なくとも同時に発生するように構成されており、
前記第1の向きの磁界を発生する領域と前記第2の向きの磁界を発生する領域との境界を前記ピン受入部材に沿って相対的に移動させることにより、前記ピン受入部材上に載置した前記複数のピンの少なくとも一部の姿勢及び位置が変化して前記複数のピンの一部がそれぞれ対応する前記挿入部に挿入される、請求項1に記載のピン制御装置。 - 平板状の一又は複数のピン受入部材を支持し、前記ピン受入部材が複数の挿入部を有する支持部と、
前記ピン受入部材に交差する方向で第1の向きの磁界、及び、前記ピン受入部材に交差する方向で前記第1の向きと逆向きの第2の向きの磁界を少なくとも同時に発生する磁石部と、
を備え、
前記第1の向きの磁界を発生する領域と前記第2の向きの磁界を発生する領域との境界を前記ピン受入部材に沿って相対的に移動させることにより、前記ピン受入部材上に載置した複数のピンの少なくとも一部の姿勢及び位置が変化して前記複数のピンの一部がそれぞれ対応する前記挿入部に挿入される、ピン挿入装置であって、
前記磁石部が、前記第1の向きの磁界を発生する第1の磁石と、前記第2の向きの磁界を発生する第2の磁石とを、含み、前記第1の磁石及び前記第2の磁石が前記ピン受入部材に対向するように並んで構成されており、
前記磁石部、前記ピン受入部材の少なくとも何れかを前記第1の磁石及び前記第2の磁石の並ぶ方向に沿って移動させることにより、前記境界を前記ピン受入部材に沿って相対的に移動させる、ピン挿入装置。 - 平板状の一又は複数のピン受入部材を支持し、前記ピン受入部材が複数の挿入部を有する支持部と、
前記ピン受入部材に交差する方向で第1の向きの磁界、及び、前記ピン受入部材に交差する方向で前記第1の向きと逆向きの第2の向きの磁界を少なくとも同時に発生する磁石部と、
を備え、
前記第1の向きの磁界を発生する領域と前記第2の向きの磁界を発生する領域との境界を前記ピン受入部材に沿って相対的に移動させることにより、前記ピン受入部材上に載置した複数のピンの少なくとも一部の姿勢及び位置が変化して前記複数のピンの一部がそれぞれ対応する前記挿入部に挿入される、ピン挿入装置であって、
前記磁石部が、アレイ状に配置された複数の電磁石を含んで構成されており、
前記複数の電磁石に流す電流の向きを制御する回路ユニットをさらに備え、
前記回路ユニットが、前記磁石部における前記第1の向きの磁界を発生する領域と前記第2の向きの磁界を発生する領域との境界を移動させるように、前記複数の電磁石に流す電流を制御する、ピン挿入装置。 - 平板状の一又は複数のピン受入部材を支持する支持部であって、前記ピン受入部材が複数の挿入部を有する前記支持部を備えたピン挿入装置に近接して配置される残留ピン除去装置であって、
前記ピン受入部材と略同一の面を形成するように近接してプレート部を備え、
磁界を発生させる磁石部を、前記ピン受入部材の下方から前記プレート部の下方に又は前記ピン受入部材の上方から前記プレート部の上方にスライドさせることにより、前記挿入部に挿入されずに前記ピン受入部材上の残留ピンを前記ピン受入部材上から前記プレート部上に移動させ、前記残留ピンを前記ピン受入部材上から除去する、残留ピン除去装置。 - 平板状の一又は複数のピン受入部材であって複数の挿入部を有する前記ピン受入部材に対して、前記ピン受入部材に交差する方向で第1の向きの磁界、及び、前記ピン受入部材に交差する方向で前記第1の向きと逆向きの第2の向きの磁界を発生する磁石部を配置し、
前記第1の向きの磁界を発生する領域と前記第2の向きの磁界を発生する領域との境界を前記ピン受入部材に沿って相対的に移動させることにより、前記ピン受入部材上に載置した複数のピンの少なくとも一部の姿勢が変化して前記複数のピンの一部がそれぞれ対応する前記挿入部に挿入される、ピン挿入方法であって、
前記磁石部が、前記第1の向きの磁界を発生する第1の磁石と、前記第2の向きの磁界を発生する第2の磁石とを、含み、前記第1の磁石及び前記第2の磁石が前記ピン受入部材に対向するように並んで構成されており、
前記磁石部、前記ピン受入部材の少なくとも何れかを前記第1の磁石及び前記第2の磁石の並ぶ方向に沿って移動させることにより、前記境界を前記ピン受入部材に沿って相対的に移動させる、ピン挿入方法。 - 平板状の一又は複数のピン受入部材であって複数の挿入部を有する前記ピン受入部材に対して、前記ピン受入部材に交差する方向で第1の向きの磁界、及び、前記ピン受入部材に交差する方向で前記第1の向きと逆向きの第2の向きの磁界を発生する磁石部を配置し、
前記第1の向きの磁界を発生する領域と前記第2の向きの磁界を発生する領域との境界を前記ピン受入部材に沿って相対的に移動させることにより、前記ピン受入部材上に載置した複数のピンの少なくとも一部の姿勢が変化して前記複数のピンの一部がそれぞれ対応する前記挿入部に挿入される、ピン挿入方法であって、
前記磁石部が、アレイ状に配置された複数の電磁石を含んで構成されており、
前記磁石部における前記第1の向きの磁界を発生する領域と前記第2の向きの磁界を発生する領域との境界を移動させるように、前記複数の電磁石に流す電流を制御する、ピン挿入方法。 - 前記複数の挿入部のうち前記ピンが挿入されていない前記ピン受入部材の部位に対して、前記磁石部における、前記第1の向きの磁界を発生する領域と前記第2の向きの磁界を発生する領域との境界を移動させる、請求項6又は7に記載のピン挿入方法。
- 平板状の一又は複数のピン受入部材の上方、下方の何れかに配置されている磁石部を移動させることにより、前記ピン受入部材における複数の挿入部に挿入されずに前記ピン受入部材上にある残留ピンを、前記ピン受入部材上から移動させて前記残留ピンを除去する、残留ピン除去方法。
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