JP7106898B2 - 通信システム、情報処理装置、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、通信システム、情報処理装置、及び、プログラムに関する。
複数の参加者が集まって会議を行う会議室は事前に予約して使用される場合がある。近年では、スケジュール管理システム等を使って参加者が会議室を予約しておくことが可能になっている。
ところで、会議室にある遠隔会議装置等の通信端末を利用して参加者が遠隔地にある会議室の参加者と遠隔会議を行う場合がある。参加者は、遠隔地の会議室にある遠隔会議装置を呼び出すための接続先情報を会議室にある遠隔会議装置に入力して、遠隔地にある会議室に設置された遠隔会議装置と接続して遠隔会議を開始する。
このように、従来は、遠隔地に離れた2つの会議室の少なくともどちらかの参加者が遠隔地の会議室にある遠隔会議装置を呼び出すための何らかの操作が必要である。
このような不都合に対し、遠隔会議を開始する際の参加者の操作を低減する技術が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、予め予約されていた会議開始時刻に応じて2つの会議室に存在する遠隔会議装置を接続させるテレビ会議システムについて開示されている。
しかしながら、従来の技術では、遠隔会議装置が接続する接続先の遠隔会議装置を切り替えることが困難であるという問題がある。すなわち、従来技術のように、遠隔会議を行う2つの会議室が固定的であれば双方の会議室の遠隔会議装置を会議開始時刻に応じて接続させることも可能となる。しかし、一般に企業内には複数の会議室があることも多く、どの会議室とどの会議室が遠隔会議を行うかは遠隔会議ごとに変わりうるため、遠隔会議ごとに遠隔会議装置が接続する接続先の遠隔会議装置を動的に切り替える仕組みがあることが望ましい。
本発明は、上記課題に鑑み、一方の拠点の通信端末が接続する接続先の通信端末を切り替えることが可能な通信システムを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、通信を行う通信端末であって他の通信端末とネットワークを介して情報の送受信を相互に行う前記通信端末と接続する端末装置と、該端末装置とネットワークを介して情報処理装置とが通信する通信システムであって、前記端末装置は、ユーザから、拠点に配置された前記端末装置の操作を介して利用開始要求を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた前記拠点の利用開始要求を前記情報処理装置に送信する第1の通信手段と、を有し、
前記情報処理装置は、前記通信端末が配置された前記拠点の予約に関する予約情報が記憶された予約情報記憶手段と、前記拠点の利用開始要求を前記端末装置から受信する第2の通信手段と、前記第2の通信手段が前記利用開始要求を受信した場合、かつ、前記利用開始要求を送信した前記拠点の前記予約情報に示される日時の所定時間前以降であった場合、前記拠点の利用開始を登録する予約管理手段と、前記予約情報に基づいて、前記通信端末の接続先となる前記他の通信端末を特定する通信端末特定手段と、一方の拠点の前記予約情報及び前記他の通信端末が配置されている他の拠点の前記予約情報のいずれにおいても前記拠点の利用開始が登録された場合、前記通信端末を、前記通信端末特定手段が特定した前記他の通信端末に接続させる接続要求を前記端末装置に送信する接続要求通知手段と、を有する。
一方の拠点の通信端末が接続する接続先の通信端末を切り替えることが可能な通信システムを提供することができる。
遠隔会議装置同士が通信するまでの処理を説明する図の一例である。 通信システムの概略構成図の一例である。 遠隔会議装置のハードウェア構成図の一例である。 本実施形態に係るコンピュータシステムの一例のハードウェア構成図である。 端末装置、会議予約システム、及び、遠隔会議装置の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 予約者が操作するPCに表示される予約画面の一例を示す図である。 予約情報の一例を示す図である。 端末装置が表示する待受画面の一例を示す図である。 ステータスの更新例を示す図である。 予約者が会議室を予約し、端末装置が予約情報を取得する手順を示すシーケンス図の一例である。 遠隔会議を行う一方の遠隔会議装置が他方の遠隔会議装置に接続する手順を示すシーケンス図の一例である。 会議予約システムが遠隔会議開始通知を各端末装置に送信する手順を示すフローチャート図の一例である。 予約情報の別の一例を示す図である。 参加者に接続先情報が設定された予約画面の一例を示す図である。 予約画面における接続先情報の設定例を示す図である。 予約画面の一例を示す図である。 遠隔会議装置が遠隔会議を開始するまでの概略を説明する図の一例である。 端末装置、会議予約システム、及び、遠隔会議装置の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である(実施例2)。 予約情報の一例を示す図である(実施例2)。 予約情報の一例を示す図である(実施例2)。 遠隔会議を行う一方の遠隔会議装置が他方の遠隔会議装置に接続する手順を示すシーケンス図の一例である。 予約情報比較部が予約情報を比較する手順を示すフローチャート図の一例である。 端末装置が表示するチェックイン確認画面の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
<本実施形態の概略>
本実施形態の通信システムは、会議室の予約情報に基づいて遠隔会議で使用される複数の遠隔会議装置を特定する。
図1は、遠隔会議装置同士が通信するまでの処理を説明する図の一例である。図1に示すように、会議予約システム50には、会議開始時刻、会議終了時刻、及び、参加者を含む予約情報が登録されている。本実施例では、会議室や遠隔会議装置30も参加者として扱われることができるが、このような登録方法は一例に過ぎない。図1では、遠隔会議を行う2拠点の従業員(A~D)、会議室A,B、及び、遠隔会議装置A,Bが1つの予約情報の参加者として管理されている。
以下では、遠隔会議装置30A、30Bのうち任意の遠隔会議装置を遠隔会議装置30といい、端末装置10A、10Bのうち任意の端末装置を端末装置10という。なお、予約情報内では遠隔会議装置の符号30を省略する。
(1)参加者Aが会議室Aの端末装置10Aを操作して会議室Aにチェックインする。端末装置10Aはチェックイン要求を会議予約システム50に送信する。
(2)会議予約システム50は、会議室Aのチェックインを受け付け、図示する予約情報を参照して、会議室Aで遠隔会議を行う複数の遠隔会議装置30A,30Bを特定する。
(3)会議予約システム50は、チェックインが検出された会議室Aの遠隔会議装置30Aを起動させる起動要求を、端末装置10Aを介して遠隔会議装置30に送信する。なお、遠隔会議装置30Aがすでに起動している場合、起動処理は不要である。
(4)参加者Bが会議室Bの端末装置10Bを操作して会議室Bにチェックインする。端末装置10Bはチェックイン要求を会議予約システム50に送信する。
(5)会議予約システム50は、会議室Bのチェックインを受け付け、予約情報を参照して、会議室Bで遠隔会議を行う複数の遠隔会議装置30A,30Bを特定する。
る。
(6)会議予約システム50は、チェックインが検出された会議室Bの遠隔会議装置30Bを起動させる起動要求を、端末装置10Bを介して遠隔会議装置30に送信する。なお、遠隔会議装置30Bがすでに起動している場合、起動処理は不要である。
(7)会議予約システム50はどちらの会議室もチェックイン済みとなったため、遠隔会議装置30Aに接続するための接続先情報を遠隔会議装置30Bに通知して、遠隔会議を開始させる。遠隔会議装置30Bに接続するための接続先情報を遠隔会議装置30Aに通知してもよい。
(8)遠隔会議装置30Bは接続先情報で遠隔会議装置30Aを指定して、遠隔会議を開始する。
このように、本実施形態の通信システム1は、会議室の予約に関する予約情報を利用して、遠隔会議を行う複数の遠隔会議装置30A,Bを特定することができる。また、遠隔会議を行うそれぞれの会議室への参加者のチェックインを待って、遠隔会議を行うので誰もいない会議室と遠隔会議を行うこともない。また、参加者は会議室Aを利用するためのチェックイン操作を端末装置10に入力すればよく、手動による遠隔会議の接続先情報の入力などを省くことができる。
なお、接続先の遠隔会議装置がある場所には端末装置10がなくてもよい。例えば、会議室でなく空きスペースや外出先に参加者が遠隔会議装置を持ち運んでいる場合でも、接続元の遠隔会議装置が配置された会議室の端末装置10がチェックインを受け付ければ、接続先に端末装置10がなくても遠隔会議装置同士が接続できる。つまり、接続先の遠隔会議装置が会議室に設置されていない場合、会議室が予約されてない場合がある。接続先の遠隔会議装置が配置されている場所には必ずしも端末装置10は必要ない。
<用語について>
拠点とは端末装置10と遠隔会議装置30が設置された場所をいう。拠点はこのように概念的には場所を示すが、拠点は端末装置10又は遠隔会議装置30そのものを示す場合がある。また、拠点は場所だけでなく拠点の参加者を表す場合がある。拠点の具体例として、会議室、支店、企業、企業内の部署名、出張所等が挙げられるが、参加者がいる場所が拠点である。
2つ以上の拠点がある場合、拠点同士は遠隔地にある必要はなく、同一企業内の2つ以上の会議室も2つ以上の拠点である。
通信端末とは、拠点で使用可能な物(装置、機器、システム等)をいう。例えば、ある拠点と別の拠点の参加者のコミュニケーションを可能にする設備をいう。本実施形態では遠隔会議装置という用語で説明する。
拠点の利用開始とは、予約されている拠点の利用を予約により利用できる者が開始したことをいう。本実施形態ではチェックインという用語で説明する。利用開始の登録を、本実施形態ではチェックイン済みという用語で説明する。利用開始要求をチェックイン要求という用語で説明する。
予約情報は、通信端末の予約の管理に必要な事項が含まれる情報である。詳細は後述される。
接続要求は、一方の通信端末を他方の通信端末と接続させる要求をいう。接続を、通信開始、会議開始、セッションの確立、呼び出しなどと称してもよい。
<システム構成例>
図2は、通信システム1の概略構成図の一例を示す。通信システム1は、インターネットiを介して接続された会議予約システム50と2つの社内ネットワークNA、NBとを有する。会議予約システム50はデータセンターなどに構築され、スケジュール管理システム60と連携している。社内ネットワークNA、NBはそれぞれファイアウォールなどでインターネットiに対する通信制御が行われる企業内ネットワーク(例えばLAN(Local Area Network)である。ただし、会議予約システム50は社内ネットワークNA、NB以外の例えば携帯電話網等からも接続可能である。
同じ会議室Aに設置された端末装置10Aと遠隔会議装置30Aは例えば相互に通信可能なLAN上に存在し、予め設定されたIPアドレスなどで通信可能である。端末装置10と遠隔会議装置30は通信を仲介するサーバなどを介して通信してもよい。会議室A、Bは別の企業等にそれぞれ存在することが想定されるが、会議室A,Bは同一の企業内の社内ネットワークに接続されていてもよいし、インターネットを介して通信してもよい。
スケジュール管理システム60は、例えばクラウド上で任意のユーザのスケジュールを管理する1つ以上の情報処理装置である。このスケジュールの管理の1つに会議室の予約の管理が含まれる。なお、スケジュール管理システム60としてはGoogleカレンダー(登録商標)、Office365(登録商標)などが知られている。技術的仕様を満たすものであればスケジュール管理システム60はどのようなものでもよい。
会議予約システム50は会議室の利用や予約情報を管理する1つ以上の情報処理装置である。まず、会議予約システム50はスケジュール管理システム60に予約された会議室の予約情報をスケジュール管理システム60から取得する。会議予約システム50は外部のスケジュール管理システム60を利用する必要はなく、会議予約システム50がスケジュール管理システム60を兼用してもよい。本実施形態で外部のスケジュール管理システム60が利用されるのは、外部のスケジュール管理システム60を利用することで開発コストを抑制できることが理由の1つである。
会議予約システム50は、各会議室に配置された1つ以上の端末装置10と通信し、例えば当日の予約情報を送信する。予約情報は定期的に更新され、会議ごとにステータスを管理する。例えば、チェックインからチェックアウトまでを管理する。
社内ネットワークNAには端末装置10A及び遠隔会議装置30Aが配置され、社内ネットワークNBには端末装置10B及び遠隔会議装置30Bが配置されている。端末装置10A,10Bは各会議室において、ユーザと会議予約システム50のユーザインタフェースとなる情報処理装置である。例えば、端末装置10A,10Bは自身の管理している会議室A,Bの識別情報などを送信することで会議室A,Bの予約に関する予約情報を会議予約システム50から取得し、当日の予約状況を表示する。端末装置10に対し会議予約システム50はWebサーバの機能を有し、端末装置10はアプリケーションやブラウザソフトなどの機能によりWebサーバから送信された情報を表示装置に表示する。端末装置10は社内ネットワークNA、NBを介して遠隔会議装置30と無線又は有線で通信することができる。
また、端末装置10A,10Bは参加者による会議室へのチェックイン操作を受け付け、参加者を会議室にチェックインさせる機能を有する。参加者がチェックインのための操作を行うと会議予約システム50にチェックイン要求を通知する。会議予約システム50はチェックイン要求を認証して、認証が成立するとチェックインが認められる。
また、会議予約システム50は2拠点以上で開催される会議に対し、その複数の会議室の両方でチェックインされたことを検出すると、端末装置10A,10Bの少なくともどちらかに上記の接続先情報を含む遠隔会議開始通知を送信する。
遠隔会議開始通知を取得した端末装置10は同じ会議室の遠隔会議装置30に遠隔会議開始通知を送信する。このように、会議予約システム50が拠点間の遠隔会議装置30の接続を統括して指示することで、各拠点が遠隔会議を可能になった状態で円滑に会議を開始できる。
端末装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット装置、ノートPC(Personal Computer)、など一般的な情報処理装置である。通信機能、表示機能及び入力機能を有する情報処理装置であればよい。
遠隔会議装置30は、テレビ会議端末の機能を有する装置である。会議室Aと会議室Bの遠隔会議装置30は、画像データと音声データを相互に送受信して、画像データを表示装置に表示し音声データをスピーカから出力することで、遠隔地のユーザが会議などの遠隔コミュニケーションを行うことを可能とする。通信システム1は、会議以外にも2拠点以上のユーザのコミュニケーションシステム、又はデータ通信システムにも適用される。また、通信システム1には、サーバを介して一方の遠隔会議装置30から複数の遠隔会議装置30に一方向で画像データ又は音声データを送信するデータ提供システムが含まれる。なお、テレビ会議はビデオ会議と呼ばれることがある。
遠隔会議装置30はテレビ会議端末そのものでもよいが、テレビ会議端末の機能を有する別の装置でもよい。例えば、電子黒板がテレビ会議端末の機能を有する場合がある。電子黒板は、電子ペンや指先で画面をなぞるように動かして入力された画面における電子ペンや指先の座標(位置)をタッチパネルで取得し、この座標を連結したストロークをタッチパネルと一体のディスプレイに表示するいわゆる電子機器である。タッチパネルの方式はどのようなものでもよい。電子黒板は、電子ホワイトボード、電子情報ボード、など商品によって呼称が異なっていてよい。また、電子黒板はコンピュータの機能を有するため、情報処理装置とよばれてもよい。タッチパネルを備えたタブレット端末も電子黒板として使用される場合がある。
他の拠点と通信することが可能な電子黒板は、それぞれユーザによって描画された内容である描画像のデータを送受信することができる。描画像データは1つ以上のストロークを有する画像データである。そのため、一方の電子黒板で描画された内容は他方の電子黒板でも表示され、逆に、他方の電子黒板で描画された内容は一方の電子黒板でも表示される。
<ハードウェア構成例>
次に、本実施形態の通信システム1における遠隔会議装置30、端末装置10、及び、会議予約システム50のハードウェア構成について説明する。
<<遠隔会議装置のハードウェア構成例>>>
図3は、遠隔会議装置30のハードウェア構成図の一例を示す。遠隔会議装置30は、図3に示すように、遠隔会議装置30全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)101、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)102を備える。また、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)103、遠隔会議装置用プログラム、画像データ、及び音声データ等の各種データを記憶するフラッシュメモリ104を備える。また、CPU101の制御にしたがってフラッシュメモリ104に対する各種データの読み出しや書き込みを制御するSSD(Solid State Drive)105、フラッシュメモリ等の記録メディア106に対するデータの読み出しや書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ107を備える。また、通信相手となる他の遠隔会議装置30を選択する場合などに操作される操作ボタン108、遠隔会議装置30の電源のオン/オフを切り換えるための電源スイッチ109、インターネットi等を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F(Interface)111を備えている。
また、遠隔会議装置30は、CPU101の制御にしたがって被写体を撮像して画像データを得る内蔵型のカメラ112、このカメラ112の駆動を制御する撮像素子I/F113、音声を入力する内蔵型のマイク114、音声を出力する内蔵型のスピーカ115を備える。また、CPU101の制御にしたがってマイク114及びスピーカ115との間で音声信号の入出力を処理する音声入出力I/F116を備える。また、CPU101の制御にしたがってディスプレイ120に表示映像のデータを伝送するディスプレイI/F117、各種の外部機器を接続するための外部機器接続I/F118、遠隔会議装置30の各種機能の異常を知らせるアラームランプ119、及び上記各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン110を備えている。
なお、カメラ112、マイク114、スピーカ115は、必ずしも遠隔会議装置30に内蔵されている必要はなく、外付けされる構成であってもよい。また、ディスプレイ120は、遠隔会議装置30に内蔵された構成であってもよい。また、ディスプレイ120は、液晶パネル等の表示装置を想定するが、これに限らず、プロジェクタ等の投影装置であってもよい。図3に示す遠隔会議装置30のハードウェア構成はあくまで一例であり、上記以外の他のハードウェアが追加されていてもよい。
上記したプログラム提供サーバから提供される遠隔会議装置用プログラムは、例えばフラッシュメモリ104に格納され、CPU101の制御によりRAM103上に読み出されて実行される。
<<会議予約システム、端末装置のハードウェア構成例>>>
会議予約システム50及び端末装置10は、例えば図4に示すハードウェア構成のコンピュータシステムにより実現される。図4は本実施形態に係るコンピュータシステムの一例のハードウェア構成図である。
図4に示したコンピュータシステム100は、入力装置201、表示装置202、外部I/F203、RAM(Random Access Memory)204、ROM(Read Only Memory)205、CPU(Central Processing Unit)206、通信I/F207、及びHDD(Hard Disk Drive)208などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。
入力装置201はキーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置202はディスプレイなどを含み、コンピュータシステム100による処理結果を表示する。
通信I/F207はコンピュータシステム100を社内ネットワークNA又はNBに接続するインタフェースである。これにより、コンピュータシステム100は通信I/F207を介してデータ通信を行うことができる。
HDD208はプログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、例えばコンピュータシステム100全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)や、OS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェアなどがある。HDD208は格納しているプログラムやデータ
を所定のファイルシステム及び/又はDB(データベース)により管理している。
外部I/F203は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体203aなどがある。これにより、コンピュータシステム100は外部I/F203を介して記録媒体203aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体203aにはフレキシブルディスク、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(SD Memory card)、USBメモリ(Universal Serial Bus memo
y)などがある。
ROM205は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM205には、コンピュータシステム100の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM204は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。
CPU206は、ROM205やHDD208などの記憶装置からプログラムやデータをRAM204上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータシステム100全体の制御や機能を実現する演算装置である。
<機能について>
次に、図5を用いて端末装置10、会議予約システム50、及び、遠隔会議装置30の機能について説明する。図5は、端末装置10、会議予約システム50、及び、遠隔会議装置30の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。
<<会議予約システムの機能>>
会議予約システム50は、予約管理部51、第2通信部52、遠隔会議開始通知部53、接続先特定部54、及び、予約情報取得部55を有する。会議予約システム50が有するこれら各機能部は、図4に示された各構成要素のいずれかが、HDD208からRAM204に展開されたプログラムに従ったCPU206からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラムは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。また、会議予約システム50はHDD208又はRAM204等に保持される予約情報DB57と接続先情報DB56を有している。
第2通信部52は、社内ネットワークNA,NBとインターネットiを介して端末装置10と各種のデータを送受信する。本実施形態では、少なくとも当日の予約情報を端末装置10に送信し、端末装置10からチェックイン要求を受信する。また、起動要求、待機通知、及び、遠隔会議開始通知を端末装置10に送信する。
予約情報取得部55は、予約情報をスケジュール管理システム60から取得する。スケジュール管理システム60には各企業の予約情報が登録されているため、予約情報取得部55は企業ごとに予め登録されているスケジュール管理システム60のアカウント(ユーザ名とパスワード)を指定してログインし、このアカウントが含むドメインを有するアカウントに対応付けて登録されている予約情報を取得する。例えば、企業ごとに予め登録されているスケジュール管理システム60におけるアカウントのユーザ名が「a@xfood.com」の場合、「xxx@xfood.com」というアカウント(xxxは任意)で登録されている予約情報を取得する。
なお、予約情報取得部55は、新たな予約情報がスケジュール管理システム60に登録されたタイミングで通知を受けて、スケジュール管理システム60に予約情報を取りに行く。あるいは、予約情報取得部55は、定期的に(例えば、1時間に1回等)スケジュール管理システム60に予約情報を取りに行ってもよい。
予約情報取得部55が取得した予約情報は予約情報DB57に記憶される。予約情報については図7にて説明する。
予約管理部51は、端末装置10からチェックインなどの通知を取得して、参加者を後述するコード番号などで認証することでチェックインできるか否かを判断する。チェックインできると判断すると、予約情報DB57の予約情報のステータスをチェックイン済みに更新する。ステータスは、例えば、チェックイン不可、チェックイン可能、チェックイン済み、及び、会議開始済みの状態を取る。
接続先特定部54は予約情報に基づいて遠隔会議を行う他方の会議室もチェックイン済みかどうかを判断する。他方の会議室もチェックイン済みである場合は、予約情報に基づいて遠隔会議を行う複数の遠隔会議装置30を特定する。この複数の遠隔会議装置30の全てのうち、チェックイン済みに更新された直後の遠隔会議装置30から見て他の遠隔会議装置30を接続先と判断する。
遠隔会議開始通知部53は、チェックイン済みに更新された予約情報が検出されると、第2通信部52を介してこの会議室の遠隔会議装置30の起動要求を端末装置10に送信する。また、遠隔会議開始通知部53は、接続先特定部54が特定した接続先の遠隔会議装置30を接続先情報とする遠隔会議開始通知を、チェックイン済みに更新された会議室の遠隔会議装置30に送信する。なお、接続されるまで待機する遠隔会議装置30に対しては、第2通信部52を介して待機通知を送信する。
このように、遠隔会議を行う複数の遠隔会議装置30が自分を除く全ての遠隔会議装置30に遠隔会議開始通知を送信することで、複数の遠隔会議装置30が確実に接続を開始することができる。
Figure 0007106898000001
表1は接続先情報DB56に記憶された情報を模式的に示す。接続先情報DB56には各会議室にある遠隔会議装置30の接続先情報が登録されている。したがって、参加者として遠隔会議装置30が登録されていれば接続先情報が特定される。この接続先情報とは接続先の遠隔会議装置を識別する情報であって、接続先情報を用いて遠隔会議装置同士での接続を行う。接続先情報は接続先を特定できる情報であればよく、遠隔会議装置自体の識別情報でもよいし、IPアドレス等、遠隔会議装置自体のネットワーク上の識別情報でもよいし、ユーザID等、遠隔会議装置を使用するユーザに紐づけられた識別情報でもよい。
また、参加者として会議室が登録されている場合、この会議室が遠隔会議装置30と対応付けられていれば、遠隔会議装置30の接続先情報を特定できる。なお、会議室に固定されていない遠隔会議装置30には、会議室が対応付けられていない。
<<端末装置の機能>>
端末装置10は第1通信部11、予約情報受信部12、チェックイン受付部13、予約情報表示部14、遠隔会議開始通知受信部15、及び、遠隔会議装置通信部16を有する。端末装置10が有するこれらの機能は、図4に示された各構成要素のいずれかが、HDD208からRAM204に展開されたプログラムに従ったCPU206からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラムは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
第1通信部11は、社内ネットワークNA(又はNB)とインターネットiを介して会議予約システム50と各種のデータを送受信する。本実施形態では、会議室の識別情報(例えば、会議室A、B等)を指定して、会議予約システム50から例えば当日の予約情報を取得し、参加者の操作に応じてチェックイン要求を送信する。また、起動要求、待機通知、及び、遠隔会議開始通知を会議予約システム50から受信する。
予約情報受信部12は、第1通信部11を介して会議予約システム50と通信し、端末装置10が設置されている会議室の識別情報などを送信して、端末装置10が設置されている会議室の予約情報を取得する。取得するタイミングは例えば1分間に1回など、定期的に取得しても良いし、参加者の操作に応じて取得してもよい。また、端末装置10の起動時に取得してもよい。少なくとも1日1回は予約情報を取得することが好ましい。
また、取得する予約情報は、少なくとも当日の予約情報を含むことが好ましいが、前日までに予約情報を取得しておいてもよい。1日分の予約情報を必ずしも一度に取得する必要もなく、1件ずつ異なるタイミングに取得してもよい。このタイミングとは例えばそれぞれの会議の1時間前、30分前等である。
また、予約情報取得部55はプル方式で予約情報を取得する他、プッシュ方式で予約情報を取得してもよい。更に、会議予約システム50から取得している例えば当日の予約情報が更新された旨を予約情報取得部55が受信した場合に、プル方式で取得してもよい。
予約情報表示部14は、取得された予約情報を端末装置10の画面(表示装置)に表示する。予約情報表示部14は当日の予約情報のリストを常に表示する。ただし、省エネのため一定時間の操作がない場合に端末装置10が表示装置だけの電源をオフにすることに連動して予約情報のリストが不可視となってもよい。ただ、この場合も端末装置10は起動状態である。端末装置10は、参加者の操作に応じて予約情報を表示してもよいし、参加者の会議室への入室に連動して表示してもよい。
チェックイン受付部13は、例えば予め参加者に通知されているコード番号の入力を受け付けたり、予め参加者に通知されている上記のコード番号を含むバーコード(又は二次元コード)を撮像したりして、コード番号の入力を受け付ける。チェックイン受付部13はこのコード番号と共にチェックイン要求を会議予約システム50に送信してチェックインが許可されたか否かを取得する。なお、端末装置10が予約情報と共にコード番号を取得しておき、端末側でコード番号を認証してもよい。
チェックイン後、遠隔会議開始通知受信部15は会議予約システム50から遠隔会議装置30の起動要求を受信する。また、会議予約システム50において遠隔会議を行う2つの会議室のチェックインが検出された場合、遠隔会議開始通知受信部15は接続先情報を含む遠隔会議開始通知を受信する。
遠隔会議装置通信部16は、端末装置10と同じ会議室にある遠隔会議装置30に起動要求を送信する。また、遠隔会議装置通信部16は、接続先情報が含まれる遠隔会議開始通知を遠隔会議装置30に送信する。また、遠隔会議装置通信部16は、会議予約システム50から待機通知を取得した場合は、遠隔会議装置30を起動状態に維持すればよい。この場合、遠隔会議を行う他方の会議室の遠隔会議装置30から呼び出されるまで同じ会議室の遠隔会議装置30を待機させる。つまり、待機通知に対しては何もしなくてよい場合がある。
図5では、遠隔会議装置通信部16と遠隔会議装置30とが直接、接続されているが、端末装置10と遠隔会議装置30は第1通信部11を介してLANなどの社内ネットワークNA,NBを介して通信する。この場合、遠隔会議装置通信部16は遠隔会議装置30が提供するWeb APIを介してHTTP通信などで起動要求等を送信する。Web APIとは、ネットワークを経由して何らかのプログラムを呼び出すための手順や規則である。なお、端末装置10と遠隔会議装置30は、USBケーブルなどの通信ケーブルで接続されていてもよい。
<<遠隔会議装置の機能>>
遠隔会議装置30は、遠隔会議機能部31、第3通信部32、遠隔通信部33、及び、起動部34、を有する。遠隔会議装置30が有するこれら各機能部は、図3に示された各構成要素のいずれかが、SSD105からRAM103に展開されたプログラムに従ったCPU101からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラムは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
第3通信部32は、端末装置10から社内ネットワークNA,NB又は通信ケーブルを介して、起動要求、待機通知、及び、遠隔会議開始通知を取得する(これらの全てを取得するとは限らない)。起動要求を取得すると、第3通信部32は起動部34に起動要求を送出し、遠隔会議開始通知又は待機通知を取得すると第3通信部32は遠隔通信部33に遠隔会議開始通知又は待機通知を送出する。
起動部34は遠隔会議装置30を起動させる。遠隔会議開始前の遠隔会議装置30はスリープ状態であり、少なくとも通信機能が動作している。遠隔会議装置30は起動要求により全ての機能を使用できる状態に起動する。
遠隔通信部33は、接続先情報を使って別の会議室の遠隔会議装置30とセッション(接続)を確立する。セッションの確立方法として、例えばインターネット上の管理システムに接続先情報を送信し、管理システムが接続先の遠隔会議装置30を呼び出す方法がある。接続先の遠隔会議装置30は待機状態(起動状態)になっているので、接続を開始できる。なお、接続方法はこれらに限られず、2つの遠隔会議装置30が通信できればよいものとする。この他、遠隔通信部33は、接続先の遠隔会議装置30を画像データ、音声データ、及び、資料データを送受信する。
遠隔会議機能部31は、遠隔会議装置30が遠隔会議を行うための基本的な機能を提供する。すなわち、カメラにより周囲を撮像して画像データを生成し、マイクから音声を取得して音声データを生成し、これらを遠隔通信部33に送出する。また、遠隔通信部33が受信した画像データをディスプレイ120に表示し、音声データをスピーカ115から出力する。
<予約画面>
次に、図6を用いて参加者が会議室を予約する操作について説明する。図6は、予約者が操作するPC(Personal Computer)に表示される予約画面501の一例を示す。予約者は会議の参加者の一人であることが想定されるが、誰が予約してもよい。予約者はPCをスケジュール管理システム60と通信させ、スケジュール管理システム60から発行された予約者が所属する企業向けのアカウントでログインする。したがって、アカウントが含むドメインで同じ企業の参加者が特定される。
予約画面501は、タイトル欄502、会議室欄503、遠隔会議装置欄504、会議開始日時欄505、会議終了日時欄506、メモ欄507、及び、参加者欄508などを有する。
・タイトル欄502は会議の議題などのタイトルが入力される欄である。
・会議室欄503は参加者が予約する会議室が設定される欄である。予めこの企業で選択可能な会議室がスケジュール管理システム60に登録されており、予約者はポップアップメニューやプルダウンメニューなどから会議室を選択できる。なお、会議室欄503には、遠隔会議を行う複数の会議室が設定され得る。
・遠隔会議装置欄504は参加者が使用する遠隔会議装置30が設定される欄である。予めこの企業で選択可能な遠隔会議装置30がスケジュール管理システム60に登録されており、予約者はポップアップメニューやプルダウンメニューなどから会議室を選択できる。会議室とは独立に設定されるのは、会議室に固定でない(移動型の)遠隔会議装置30があるためである。会議室に固定の遠隔会議装置30については、どの会議室に固定されている遠隔会議装置30であるか判断できるように接続先情報DB56と同様の情報をスケジュール管理システム60が有することが好ましい。あるいは、会議室の選択に応じて自動的に遠隔会議装置30も設定される。
・会議開始日時欄505は、会議が開催される日にちと開始される時刻が設定される欄である。日にちと時刻はプルダウンメニューなどから選択可能である。
・会議終了日時欄506は、会議が開催される日にちと終了される時刻が設定される欄である。日にちと時刻はプルダウンメニューなどから選択可能である。
・メモ欄507は、会議に関する任意の情報が設定される欄である。
・参加者欄508は、参加者の設定に使用されると共に、設定された参加者が表示される欄である。会議室と遠隔会議装置30は会議室のリソースであるが、本実施形態ではこれらも参加者の一人として扱われる。なお、参加者は会議室のユーザともいえ参加者欄508はユーザ欄の一例である。図6では、三人の従業員、2つの会議室、及び、2つの遠隔会議装置30が参加者として登録されている。なお、予めこの企業で選択可能な参加者がスケジュール管理システム60に登録されており、予約者はポップアップメニューやプルダウンメニューなどから参加者を選択できる。
予約者が会議室欄503で設定した会議室は参加者欄508にも反映され、遠隔会議装置欄504で設定した遠隔会議装置30は参加者欄508にも反映される。逆に、予約者が、参加者欄508で設定した会議室は会議室欄503にも反映され、参加者欄508で設定した遠隔会議装置30は遠隔会議装置欄504にも反映される。
<予約情報の一例>
図6のような予約画面501で設定された予約情報はスケジュール管理システム60に送信され、スケジュール管理システム60に登録される。そして、会議予約システム50が適宜、スケジュール管理システム60から予約情報を取得して予約情報DB57で管理する。
図7を用いて予約情報について説明する。図7は予約情報の一例を示す。予約情報は予約ID、タイトル、場所とステータス、会議開始日時、会議終了日時、参加者、及び、コード番号の各項目を有する。補足すると、予約IDは各予約情報を識別するための予約識別情報の一例である。予約IDは会議予約システム50により採番されるが、スケジュール管理システム60が採番してもよい。IDはIdentificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。
タイトル~参加者については図6にて説明した。このうち、場所とは会議室を意味し、ステータスは会議室又は遠隔会議装置がどのような状態かを表す。ステータスの詳細は図9にて説明する。コード番号は会議室に参加者がチェックインする際に入力する認証情報となる。コード番号は予約時、又は、会議予約システム50がスケジュール管理システム60から予約情報を取得した時などに、予約者に通知されている。
図7では、複数の会議室A,Bが1つの予約情報に登録されている。実際には、例えば会議室Aの参加者が「Aさん、Bさん」、会議室Bの参加者は「Cさん」の予定である(どの参加者がどの会議室に赴くかは任意である。)。また、会議室Aで遠隔会議装置30Aが使用され、会議室Bで遠隔会議装置30Bが使用される。このように図7の予約情報では、予約者が異なる会議室を1つの予約情報により登録したため、遠隔会議を行う会議室Aと会議室B、及び、遠隔会議装置30Aと遠隔会議装置30Bが対応づけられている。
こうすることで、会議予約システム50の接続先特定部54は、遠隔会議を行う複数の会議室及び遠隔会議装置30を容易に特定できる。
なお、図7では、参加者は氏名(Aさん等)で記載されているが、会議予約システム50はアカウントに含まれるユーザ名(例:name.aaa@xfood.com等)により一意に区別される。
<端末装置の画面例>
図8は、端末装置10が表示する待受画面511の一例を示す。待受画面511は、会議と会議の間に端末装置10が表示する画面である。待受画面511には、現在時刻からみて次の会議の時間帯512が表示されている。また、待受画面511にはこの次の会議のステータス513が表示される。ステータス513は端末装置10が定期的に予約情報を会議予約システム50から取得することで更新される。参加者はこのステータスが「チェックイン可能」となった場合にチェックインすることができる。
待受画面511はチェックインボタン515を有し、チェックインボタン515が押下されるとチェックインが開始される。
<予約情報のステータスの更新>
次に、図9を用いて予約情報のステータスの更新について説明する。図9はチェックインの検出に基づくステータスの更新例を示す図である。図9(a)では会議室A,Bのステータスは「チェックイン不可」である。チェックイン不可は、参加者が会議室をまだ利用できないことを意味する。
この状態で、会議予約システム50の予約管理部51は、会議開始日時の所定時間前になるとステータスをチェックイン可能に変更する。図9(b)はチェックイン可能に変更されたステータスを示す。チェックイン可能は、参加者が会議室を利用できることを意味する。
なお、所定時間は適宜設定可能であるが、例えば10分などである。このステータスは端末装置10が予約情報を取得することで待受画面511に反映され、参加者がチェックイン可能になる。
次に、参加者が会議室に赴き予め通知されているコード番号を端末装置10から入力して、端末装置10がコード番号と予約IDを会議予約システム50に送信する。予約IDは、チェックイン可能となった会議室の予約情報に含まれている。コード番号の認証が成立すると、予約管理部51がステータスをチェックイン済みに変更する。なお、予約IDがコード番号を兼用してもよい。この場合、参加者は予約IDを端末装置10から入力する。
図9(c)はチェックイン済みに変更されたステータスを示す。会議室Aにチェックインされた場合、会議室Aのステータスが「チェックイン済み」となる。同様に、会議室Bに参加者がチェックインした場合、会議室Bのステータスが「チェックイン済み」となる。チェックイン済みは、参加者が会議室にチェックインしたこと(会議室を予約した者であることがコード番号により認証できたこと)を意味する。これにより、会議室A,Bのステータスがチェックイン済みになると、会議予約システム50は遠隔会議装置30に遠隔会議を開始させる。
会議室A,Bが2つともチェックイン済みになると、会議室Bの遠隔会議装置30Bから会議室Aの遠隔会議装置30Aに接続する。接続元と接続先は、例えば、チェックインが早い方が接続元であり、チェックインが遅い方が接続先である。ただし、会議室Aの遠隔会議装置30Aから会議室Bの遠隔会議装置30Bに接続してもよい。
これにより、会議室Bのステータスは「会議開始済み」に更新される。図9(d)は、会議開始済みに更新されたステータスを示す。会議室Aのステータスも「会議開始済み」に更新される。遠隔会議開始済み、自拠点の通信端末と他の拠点の通信端末とが接続済み(通信中、遠隔会議中)であることを意味する。
<動作手順>
以下、図10、図11のシーケンス図を用いて通信システム1の動作を説明する。図10は、予約者が会議室を予約し、端末装置10が予約情報を取得する手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:予約者は図6に示した予約画面501から会議室を予約する。
S1.1:スケジュール管理システム60は予約を受け付けて予約情報を生成する。
S1.1.1:スケジュール管理システム60は予約情報が追加又は変更されたことを会議予約システム50に通知する。上記のように、会議予約システム50を使用する企業のドメインがスケジュール管理システム60に登録されているため、予約情報を登録した予約者のアカウントから企業(会議予約システム50)が特定される。
S2:端末装置10の予約情報表示部14は繰り返し待受画面511を更新する処理を行う。
S2.1:この処理の中で予約情報受信部12は会議予約システム50から予約情報を取得する。なお、待受画面511の更新の繰り返しは例えば1分ごとなどの定期的に行われるが、不定期に行われてもよい。これにより、会議室が新たに予約され、この会議が時間的に次の会議であれば待受画面511に表示される。また、ステータスも適宜更新される。
図11は、遠隔会議を行う一方の遠隔会議装置30が他方の遠隔会議装置30に接続する手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:まず、参加者Aが端末装置10Aを操作して会議室Aにチェックインする。
S2:端末装置10Aのチェックイン受付部13はチェックインを受け付け、予約IDとコード番号を含むチェックイン要求を、第1通信部11を介して会議予約システム50に送信する。
S3:会議予約システム50の第2通信部52はチェックイン要求を取得し、予約管理部51がチェックインを受け付ける。本実施形態ではコード番号による認証が成立しチェックインが認められたものとする。予約管理部51は予約IDで特定される予約情報のステータスをチェックイン済みに変更する。接続先特定部54は予約情報により会議室Aにある遠隔会議装置30Aと接続先の会議室Bにある遠隔会議装置30Bを特定する。ステップS3の処理については図12で詳細に説明する。
なお、図11では予約IDで予約情報が特定されているが、会議室の識別情報と時間帯で予約情報が特定されてもよいし、会議室の識別情報とコード番号で予約情報が特定されてもよい。また、参加者が携帯するICカードを端末装置10にタッチすることで参加者が特定される場合、この参加者のアカウントが対応付けられた予約情報とコード番号から予約情報が特定されてもよい。また、現在時刻で予約情報を絞り込んでもよい。
S4:会議予約システム50の遠隔会議開始通知部53は、会議室Aが遠隔会議を行う会議室Bがチェックイン済みでないので、端末装置10Aに待機要求を送信する。なお、図11では起動要求については省略した。
S5:次に、参加者Bが端末装置10Bを操作して会議室Bにチェックインする。
S6:端末装置10Bのチェックイン受付部13はチェックインを受け付け、予約IDとコード番号を含むチェックイン要求を、第1通信部11を介して会議予約システム50に送信する。
S7:会議予約システム50の第2通信部52はチェックイン要求を取得し、予約管理部51がチェックインを受け付ける。本実施形態ではコード番号による認証が成立しチェックインが認められたものとする。予約管理部51は予約IDで指定される会議室Bの予約情報のステータスをチェックイン済みに変更する。接続先特定部54は予約情報により会議室Bにある遠隔会議装置30Bと接続先の会議室Aの遠隔会議装置30Aを特定する。ステップS7の処理については図12で詳細に説明する。
S8:会議室A、Bのステータスがチェックイン済みに変更されたので、会議予約システム50の遠隔会議開始通知部53は、接続先特定部54が特定した遠隔会議装置30の接続先情報を接続先情報DB56から取得してこの接続先情報を含む遠隔会議開始通知を端末装置10Bに送信する。なお、図11では起動要求については省略した。
S9:端末装置10Bの遠隔会議開始通知受信部15は第1通信部11を介して遠隔会議開始通知を受信し、遠隔会議装置通信部16が遠隔会議開始通知を遠隔会議装置30Bに送信することで接続要求する。
S10:遠隔会議装置30Bの第3通信部32は遠隔会議開始通知を受信し、遠隔通信部33が接続先情報を用いて遠隔会議装置30Aと接続する。また、遠隔会議装置同士による映像や音声等の送受信は、ネットワークを介して遠隔会議装置同士が直接送受信を行ってもよいし、遠隔会議システムのサーバ等の装置を介して送受信を行ってもよい。
S11:遠隔会議装置30Bの第3通信部32は遠隔会議開始通知を正常に受信した旨を示す開始OKを端末装置10Bに送信する。開始OKは、遠隔会議装置30が正常であるという前提では単なる受信確認(HTTPのレスポンスの200)でよいが、好ましくは遠隔会議装置30Aと接続できたことを意味するとなおよい。
S12:端末装置10Bの遠隔会議装置通信部16は開始OKを受信し、第1通信部11が予約IDと共に開始OKを会議予約システム50に送信する。これにより、会議予約システム50の予約管理部51は予約IDで特定される予約情報の会議室Bのステータスを「会議開始済み」に変更できる。また、会議室Aの遠隔会議装置30Aも、遠隔会議装置30Bと接続できたことを、端末装置10Bを介して会議予約システム50に送信する。予約管理部51は予約IDで特定される予約情報の会議室Aのステータスを「会議開始済み」に変更できる。
なお、3つ以上の拠点で遠隔会議が行われる場合、端末装置10Bは残りの端末装置(例えば、端末装置10C)に対しても接続要求する場合がある。接続要求が必要かどうかは遠隔会議装置の仕様による部分がある。例えば、端末装置10Cが端末装置10Aとすでに遠隔会議中の場合、端末装置10Bは端末装置10Cに対して接続要求する必要がない場合がある。
また、本実施形態では、遠隔会議を開始するためには、2つの遠隔会議装置30A,Bのどちらか一方が相手に接続を行えばよいという接続方式が前提となっている。このため、遠隔会議装置30A又は遠隔会議装置30Bのどちらか一方が相手に接続を行えばよい。遠隔会議装置30A及び遠隔会議装置30Bが相互に相手に接続する必要がある場合は、端末装置10Aが端末装置10Bに対して接続要求する。
このように、会議予約システム50は予約情報に基づいて遠隔会議を行う遠隔会議装置30を特定し、動的に接続先を切り替えて、遠隔会議を開始することができる。
図12は、会議予約システム50が遠隔会議開始通知を各端末装置10に送信する手順を示すフローチャート図の一例である。図12の処理は、会議室のステータスがチェックイン済みに変更されるとスタートする。
接続先特定部54はステータスがチェックイン済みに変更された予約情報を参照し、2つ以上の会議室でチェックイン済みか否かを判断する(S101)。1つの会議室しかチェックイン済みでない場合、一方の遠隔会議装置30が他方の遠隔会議装置30に接続すべきでないので、遠隔会議開始通知部53はチェックイン済みの会議室の端末装置10に待機通知を送信する(S109)。
2つ以上の会議室でチェックイン済みの場合(S101のYes)、接続先特定部54は予約情報からチェックイン済みの会議室にある遠隔会議装置30を全て取得する(S102)。例えば図7のような予約情報が記憶されている場合、参加者に含まれる遠隔会議装置の名称を予め保持している遠隔会議装置の名称と照合し、更に、接続先情報DB56を参照し、遠隔会議装置の名称に対応付けられた接続先情報を特定することにより、接続対象となる遠隔会議装置を特定する。すでにステータスが会議接続済みの遠隔会議装置30は除いてよい。
次に、接続先特定部54は接続先となる遠隔会議装置(これを接続先遠隔会議装置という)をステップS102で特定したものから1つずつ決定する(S103)。決定する順番は任意でよい。例えば、予約情報のステータスがチェックイン済みになったのが遠隔会議装置30A、Bがあれば、遠隔会議装置30A、Bのどちらかを決定する。
次に、接続先特定部54は、接続先遠隔会議装置と、遠隔会議開始通知の送信先の遠隔会議装置30が同じか否かを判断する(S104)。遠隔会議開始通知の送信先の遠隔会議装置30とは、ステータスがチェックイン済みに変更された会議室にある遠隔会議装置30である。つまり、図12の処理の契機となった端末装置10に接続された遠隔会議装置30である。
ステップS104の判断がYesの場合、例えば、接続先遠隔会議装置が遠隔会議装置30Aで遠隔会議開始通知の送信先の遠隔会議装置が遠隔会議装置30Aということになるので、自分自身に接続できないため、処理はステップS106に進む。
ステップS104の判断がNoの場合、遠隔会議開始通知の送信先の遠隔会議装置30を接続先遠隔会議装置に接続させるため、接続先特定部54は遠隔会議開始通知の送信先の遠隔会議装置30に対し、接続先遠隔会議装置の接続先情報を送信すると判断する。これにより、遠隔会議開始通知部53は遠隔会議開始通知の送信先の遠隔会議装置30に遠隔会議開始通知(接続先情報)を送信する(S105)。
次に、接続先特定部54は全ての接続先遠隔会議装置について処理が終了したか否かを判断する(S106)。ステップS106の判断がNoの場合、処理はステップS103に戻る。ステップS106の判断がYesの場合、図12の処理は終了する。
このような処理により、会議予約システム50は、チェックイン済みの会議室にある遠隔会議装置30を他の全ての遠隔会議装置30に接続させることができる。
また、図11,図12の説明ではチェックインを契機に、会議予約システム50が遠隔会議開始通知を端末装置10に送信している。しかし、接続先の決定は、会議予約システム50がスケジュール管理システム60から予約情報を取得した以降であれば可能である。例えば、図10のステップS2.1に続いて接続先が決定されてよい。ただし、遠隔会議開始通知の送信は、2つの拠点の会議室がチェックイン済みとなってからであることが好ましい。しかし、遠隔会議開始通知に含まれる接続先情報だけを遠隔会議開始通知に先立って送信してもよい。図10のステップS2.1の時点では、チェックイン済みの会議室はないので、図12の処理では、予約情報のステータスがチェックイン済みかどうかに関係なく、ステップS102で遠隔会議を行う全ての遠隔会議装置を取得すればよい。
また、図12の処理は会議予約システム50が行うと説明したが、端末装置10が行うことができる。端末装置10は接続先情報DB56を有しており、図12の処理を行って、接続先の遠隔会議装置30を同じ会議室にある遠隔会議装置30に通知する。また、図12の処理を遠隔会議装置30が行ってもよい。
<予約情報が会議室ごとに分かれている場合>
図7に示した予約情報では、遠隔会議を行う2つの会議室が1つの予約情報で登録されていた。しかし、予約者によっては、会議室ごとに予約する場合もある。
図13は、予約情報の別の一例を示す。図13では会議室A、Bが別々に予約されており、図13(a)は会議室Aの予約情報を示し、図13(b)は会議室Bの予約情報を示す。この2つの予約情報で予約される会議が遠隔会議を行うことは予約者にとっては既知である。
予約情報Aの参加者はAさん、Bさん、会議室A、及び、遠隔会議装置30Bである。つまり、予約者は会議室Aと遠隔会議を行う会議室Bの遠隔会議装置30Bを予約情報の参加者に設定する。同様に、予約情報Bの参加者はCさん、会議室B、及び、遠隔会議装置30Aである。予約者は会議室Bと遠隔会議を行う会議室Aの遠隔会議装置30Aを予約情報の参加者に設定する。
予約者は会議室AとBが遠隔会議を行うという情報を参加者や別の予約者などから知っており、会議室Bで使用される遠隔会議装置30B、及び、会議室Aで使用される遠隔会議装置30Aを参加者に設定する。
このような予約情報の場合、接続先特定部54は、参加者である遠隔会議装置30A,30Bに基づいて、接続先の遠隔会議装置30を特定できる。例えば、同じ時間帯に開催される会議の予約情報を抽出し、一方の予約情報の参加者に遠隔会議装置30が設定されている場合、この遠隔会議装置30が接続先であると判断できる。
遠隔会議装置30により遠隔会議を行うと判断された図13(a)(b)のような予約情報の参加者を接続先特定部54はマージして図7のように1つの参加者として扱う。すなわち、参加者の重複を排除して1つの予約情報の参加者として扱う。これより、図12のような処理で、接続先情報を送信する遠隔会議装置30を特定できる。
なお、図13(a)(b)の予約情報の参加者を必ずしもマージする必要はなく、互いにチェックイン済みに変更されたら、図13(a)の予約情報の参加者である遠隔会議装置30Aを接続先情報として遠隔会議開始通知部53が遠隔会議開始通知を会議室B(チェックインの遅い方)の端末装置10に送信すればよい。
このように、会議室ごとに予約情報が登録されても、会議予約システム50は予約情報に含まれる遠隔会議装置30に基づいて、一方の遠隔会議装置30が接続する他方の遠隔会議装置30を動的に切り替えることができる。
<会議室と遠隔会議装置が対応付けられていない場合>
表1に示したように接続先情報DB56があり、会議室と遠隔会議装置30が対応付けられていれば、会議予約システム50は会議室から遠隔会議装置30を特定し、遠隔会議装置30から会議室を特定できる。
しかし、接続先情報DB56がない場合、予約情報に会議室だけが設定されても、会議予約システム50は接続先を特定できない。このような場合には、予約者が接続先情報そのものを参加者等に設定する。
図14は、参加者に接続先情報が設定された予約画面501の一例である。図14では、参加者に2つの接続先情報509が登録されている。どの会議室にどの遠隔会議装置30が設定されているかというリストは、電子メール、紙などで予約者に配布されている。予約者は遠隔会議を行う会議室で使用するはずの遠隔会議装置30の接続先情報を参加者に設定する。
また、図15に示すように接続先情報は、参加者欄508以外に設定してもよい。図15は予約画面における接続先情報の設定例を示す図である。図15(a)はタイトル欄502に設定された接続先情報を示す。タイトル欄502には、タイトルにスペースを空けて「ID:接続先情報」の形式で接続先情報が設定されている。なお、この接続先情報は、遠隔会議の宛先の接続先情報である。この場合、図12のステップS102では予約情報のタイトル欄やメモ欄に基づいて接続先の遠隔会議装置を特定する。また、この場合、接続先情報DB56を参照せずに接続先の遠隔会議装置を特定することができる。
図15(a)では1つだが、予約者は「ID:接続先情報」をスペース等で区切ることで、複数の接続先情報を設定できる。同様に図15(b)に示すように、メモ欄507に接続先情報が設定されてもよく、予約情報に接続先情報が含まれていればよい。
<遠隔会議装置の利用を明示する場合>
接続先情報DB56に示すように会議室と遠隔会議装置30が対応付けられている場合、予約者が参加者欄508に会議室を設定すれば、接続先特定部54は接続先情報DB56を参照して、一方の遠隔会議装置30が接続する他方の遠隔会議装置30を特定することができる。しかし、予約者が一方の遠隔会議装置30を他方の遠隔会議装置30に接続させたくない場合も存在する。このような場合に備えて、予約者が遠隔会議装置30を使用することを明示的に予約情報に設定することもできる。
図16は予約画面501の一例を示す。図16の予約画面501では参加者欄508に遠隔会議装置30が設定されていない。しかし、メモ欄507に2つの遠隔会議装置30A,Bが登録されている。会議予約システム50は接続先情報DB56を有しているが、参加者欄508の会議室からは遠隔会議装置30を使用するとは判断しない。メモ欄507に遠隔会議装置30が登録されている場合にだけ、遠隔会議装置30を使用すると判断する。
こうすることで、予約者は遠隔会議装置30を使用したい場合にだけ、一方の遠隔会議装置30を他方の遠隔会議装置30に接続させることができる。なお、メモ欄507に記載したのは一例であって、参加者欄508を含む予約情報のどこに遠隔会議装置30が設定されてもよい。予約情報に遠隔会議装置30が設定されていれば予約者が遠隔会議装置30を使用する明示的な意志であると判断される。例えば、チェックボックスを設けて、遠隔会議装置30を使用するか否かを予約者が設定してもよい。
<まとめ>
以上説明したように、本実施例の通信システム1は、会議室の予約に関する予約情報を利用して、遠隔会議を行う複数の遠隔会議装置30A,Bを特定することができる。また、遠隔会議を行う両方の会議室への参加者のチェックインを待って、遠隔会議を行うので誰もいない会議室と遠隔会議を行うこともない。また、参加者は会議室を利用するためのチェックイン操作を端末装置10に入力すればよく、手動による遠隔会議の接続先情報の入力などを省くことができる。
本実施例では、遠隔会議を行うことが予約情報から直接、判断できない場合も、遠隔会議が行われる会議室に関する予約情報から特定して、一方の遠隔会議装置30を他方の遠隔会議装置30に動的に接続させる通信システム1について説明する。
<本実施例の通信システムの概略>
本実施形態の通信システム1は、同じ時間帯に複数の会議室が予約されている場合、会議室の予約情報を比較して、遠隔会議を行う複数の会議室を特定する。
図17は、遠隔会議装置30が遠隔会議を開始するまでの概略を説明する図の一例である。
(1)参加者Bが会議室Bの端末装置10Bを操作して会議室Bにチェックインする。参加者Aはすでに会議室Aにチェックイン済みである。
(2)会議予約システム50は、会議室Bと同じ時間帯に予約されている会議室Aの予約情報を特定する。
(3)会議予約システム50は会議室A,Bの2つの予約情報を比較して、遠隔会議を行うか否かを判断する。例えば、参加者が重複していれば会議室A,Bが遠隔会議を行うと判断する。図17では参加者Aさん、Bさん、Cさんが重複している。
(4)会議予約システム50は会議室Aの遠隔会議装置30Aを接続先とする遠隔会議開始通知を会議室Bの端末装置10Bに送信する。
(5)遠隔会議装置30Bは接続先情報で遠隔会議装置30Aを指定して、遠隔会議を開始する。
このように、本実施形態の通信システム1は、実施例1の効果に加え、予約情報に接続先情報や遠隔会議装置が設定されていなくても、会議室の予約情報を利用して、一方の会議室の遠隔会議装置30を他方の会議室の遠隔会議装置30と動的に接続させることができる。
なお、本実施例において、図2~4において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
<機能について>
次に、図18を用いて端末装置10、会議予約システム50、及び、遠隔会議装置30の機能について説明する。なお、図18の説明では主に図5との相違を説明する。端末装置10と遠隔会議装置30の機能は図5と同様でよい。また、会議予約システム50は予約情報比較部58を有する点で図5と異なっている。
予約情報比較部58は、予約情報の会議の時間帯を取得し、これと同じ時間帯の予約情報を予約情報DB57から取得して、予約情報を比較する。例えば、参加者とタイトルの少なくとも一方を比較する。これにより、遠隔会議を行う複数の会議室の予約情報を検出する。遠隔会議を行う複数の会議室の予約情報に遠隔会議装置30が含まれているため、予約情報比較部58は一方の遠隔会議装置30が接続する接続先の他方の遠隔会議装置30を特定することができる。したがって、接続先の他方の遠隔会議装置30を特定するという点では接続先特定部54と同じ機能を有する。
<予約情報の一例>
実施例1と同様に予約画面501で設定された予約情報はスケジュール管理システム60に送信され、しかし、本実施例では、一方の会議室の参加者等に他方の会議室の遠隔会議装置30が登録されない。
図19を用いて予約情報について説明する。図19は本実施例の予約情報の一例を示す。図19(a)は会議室Aの予約情報1とし、図19(b)は会議室Bの予約情報2とする。本実施例では遠隔会議予約情報の項目があるがこれについては後述する。
予約情報1,2では異なる会議室が予約されているが、この2つの会議室で遠隔会議が行われる予定である。2つの会議室で遠隔会議が行われる可能性があることは、会議の時間帯が同じことから推定できる。しかしながら、同じ時間帯に開催される会議が全て遠隔会議を行うわけではない。
2つの会議室で遠隔会議が行われる場合、参加者が共通することが考えられる。予約者が会議室の予約時に設定する参加者としては以下の3通りが考えられる。
(i) 各会議室に赴いて会議に参加する参加者だけを予約情報に設定する。
(ii) どの会議室に赴いて会議に参加するかに関係なく、全ての参加者を2つの予約情報に設定する。
(iii) 1人以上の参加者を重複させるが、どの各会議室に赴いて会議に参加するかはあまり考慮せず参加者を予約情報に設定する。
したがって、(i)の設定方法でなければ、2つの予約情報の参加者に重複する参加者が1人以上存在する。
例えば、予約情報1の参加者は「Aさん、Bさん」であり、予約情報2の参加者は「Bさん、Cさん」である。会議予約システム50の予約情報比較部58は、参加者に同じ「Bさん」が含まれることで、会議を遠隔で行う2つの会議室の予約情報を検出できる。
しかし、上記(i)のように、2つの予約情報の参加者が全く重複しない場合、会議を遠隔で行うことを検出できない可能性がある。そこで、図20(a)(b)に示すように、タイトルに基づいて、会議を遠隔で行うか否かを判断することが有効である。
予約情報3の参加者は「Aさん、Bさん」であり、予約情報4の参加者は「Cさん、Dさん」である。したがって、参加者は一人も共通していない。しかし、予約情報3,4はどちらもタイトルが「Aプロダクト特許検討会」である。したがって、会議予約システム50の予約情報比較部58は、タイトルが同じである場合、会議が遠隔で行われることを検出できる。こうすることで、参加者が一切共通していなくても遠隔会議が行われる会議室の予約情報を特定できる。
会議が遠隔で行われる会議室の予約情報が検出されると、予約情報比較部58は一方の予約情報の遠隔会議予約情報に他方の予約情報の予約IDを設定する。同様に、予約情報比較部58は他方の予約情報の遠隔会議予約情報に一方の予約情報の予約IDを設定する。こうすることで、遠隔会議を行うために設定された2つの予約情報を対応付けることができる。
このように、同じ会議を遠隔で行うことが検出されると、同じ会議を遠隔で行う互いの予約情報の遠隔会議予約情報に予約IDが設置されるため、チェックインが遅い方の会議室に参加者がチェックインした場合、会議予約システム50は同じ会議を遠隔で行う予約情報を検出する必要がない。
<動作手順>
以下、図21のシーケンス図を用いて通信システム1の動作を説明する。なお、予約者が会議室を予約し、端末装置10が予約情報を取得する手順は実施例1の図10と同様でよいため説明を省略する。
図21は、遠隔会議を行う一方の遠隔会議装置30が他方の遠隔会議装置30に接続する手順を示すシーケンス図の一例である。
S21:まず、参加者Aが端末装置10Aを操作して会議室Aにチェックインする。
S22:端末装置10Aのチェックイン受付部13はチェックインを受け付け、予約IDとコード番号を含むチェックイン要求を、第1通信部11を介して会議予約システム50に送信する。
S23:会議予約システム50の第2通信部52はチェックイン要求を取得し、予約管理部51がチェックインを受け付ける。本実施形態ではコード番号による認証が成立しチェックインが認められたものとする。予約管理部51は予約情報のステータスをチェックイン済みに変更する。これにより、予約情報比較部58が会議室Aの予約情報と同じ時間帯の予約情報を比較することで、遠隔会議を行う他方の会議室があればこの予約情報を特定する。予約情報比較部58はそれぞれの予約情報の遠隔会議予約情報に予約IDを設定する。
S24:遠隔会議を行う他方の会議室の予約情報が特定された。しかし、会議室Aが遠隔会議を行う会議室Bがチェックイン済みでないので、会議予約システム50の遠隔会議開始通知部53は端末装置10Aに待機通知を送信する。なお、図21では起動要求については省略した。
S25:次に、参加者Bが端末装置10Bを操作して会議室Bにチェックインする。
S26:端末装置10Bのチェックイン受付部13はチェックインを受け付け、予約IDとコード番号を含むチェックイン要求を、第1通信部11を介して会議予約システム50に送信する。
S27:会議予約システム50の第2通信部52はチェックイン要求を取得し、予約管理部51がチェックインを受け付ける。本実施形態ではコード番号による認証が成立しチェックインが認められたものとする。予約管理部51は会議室Bの予約情報のステータスをチェックイン済みに変更する。予約情報比較部58は会議室Bの予約情報を参照するとすでに遠隔会議予約情報に予約IDが設定されているので、予約情報の比較の必要がないと判断する。
S28:会議室A、Bの予約情報のステータスがチェックイン済みに変更されたので、会議予約システム50の遠隔会議開始通知部53は、会議室Aの遠隔会議装置30Aの接続先情報を接続先情報DB56から取得することで遠隔会議装置30Aを特定し、この接続先情報を含む遠隔会議開始通知を端末装置10Bに送信する。例えば図19,20のような予約情報が記憶されている場合、予約情報の参加者に含まれる遠隔会議装置の名称を予め保持している遠隔会議装置の名称と照合し、更に、接続先情報DB56を参照し、遠隔会議装置の名称に対応付けられた接続先情報を特定することにより、接続対象となる遠隔会議装置を特定する。なお、起動要求については省略した。
S29:端末装置10Bの遠隔会議開始通知受信部15は第1通信部11を介して遠隔会議開始通知を受信し、遠隔会議装置通信部16が遠隔会議開始通知を遠隔会議装置30Bに送信することで接続要求する。
S30:遠隔会議装置30Bの第3通信部32は遠隔会議開始通知を受信し、遠隔通信部33が接続先情報を用いて遠隔会議装置30Aと接続する。
S31:遠隔会議装置30Bの第3通信部32は遠隔会議開始通知を正常に受信した旨を示す開始OKを端末装置10Bに送信する。
S32:端末装置10Bの遠隔会議装置通信部16は開始OKを受信し、第1通信部11が予約IDと共に開始OKを会議予約システム50に送信する。これにより、会議予約システム50の予約管理部51は予約情報のステータスを「会議開始済み」に変更できる。
なお、図21では、2つの遠隔会議装置30のうち一方が接続すれば、他方は接続が不要な接続方式であるとして、会議室Bの遠隔会議装置30Bのみが会議室Aの遠隔会議装置30Aに接続を行っている。しかし、会議室Aの遠隔会議装置30Aのみが会議室Bの遠隔会議装置30Bに接続を行ってもよいし、遠隔会議装置30A,Bの両方が接続を行ってもよい。
また、予約情報の比較は、予約情報が登録された後であれば可能である。本実施例においもて、接続先情報が遠隔会議開始通知よりも前に端末装置10に送信されてもよい。
<<予約情報の比較>>
図22を用いて、予約情報の比較の詳細について説明する。図22は、予約情報比較部58が予約情報を比較する手順を示すフローチャート図の一例である。図22の処理は、例えば、新たな予約情報が取得されたタイミング、又は、予約情報のステータスがチェックイン済みに更新されたタイミングで行うことができる。
図22の処理は、ステータスがチェックイン済みに更新された1つの予約情報に着目して行われる。この予約情報を比較元の予約情報という。予約情報比較部58は比較元の予約情報の参加者に遠隔会議装置30があるか否かを判断する(S201)。
ステップS201の判断がNoの場合、そもそも遠隔会議が行われないので図22の処理は終了する。
ステップS201の判断がYesの場合、予約情報比較部58は比較元の予約情報と同じ時間帯の別の予約情報があるか否かを判断する(S202)。同じ時間帯とは、完全に同じ時間に開催されるものの他、時間帯が閾値以上重複するものをふくんでよい。また、一部でも時間帯が重複するものをふくんでよい。なお、比較元の予約情報と同じ時間帯の別の予約情報を比較対象の予約情報という。
ステップS202の判断がNoの場合、比較元の予約情報で特定される会議と遠隔会議する会議の予約情報が見つからないので、遠隔会議開始通知部53は待機通知を比較元の予約情報に含まれる遠隔会議装置30に端末装置10を介して送信する(S207)。
ステップS203の判断がYesの場合、予約情報比較部58は比較対象の予約情報の参加者に遠隔会議装置30があるか否かを判断する(S203)。
ステップS203の判断がNoの場合、遠隔会議が行われないので処理はステップS202に戻り、次の比較対象の予約情報を判断対象とする。
ステップS203の判断がYesの場合、予約情報比較部58は、比較元と比較対象の予約情報の参加者が少なくとも一部で一致するか否かを判断する(S204)。
ステップS204の判断がNoの場合、遠隔会議が行われないので処理はステップS202に戻り、次の比較対象の予約情報を判断対象とする。
ステップS204の判断がYesの場合、予約情報比較部58は、比較対象の予約情報のステータスがチェックイン済みか否かを判断する(S205)。
ステップS205の判断がNoの場合、比較対象の予約情報に含まれる遠隔会議装置30と接続すべきでないので、処理はステップS202に戻り、次の比較対象の予約情報を判断対象とする。ステップS203、S204、S205で処理がステップS202に戻った場合、比較対象がなくなった時点で遠隔会議開始通知部53が待機通知を比較元の予約情報に含まれる遠隔会議装置30に端末装置10を介して送信する(S207)。
ステップS205の判断がYesの場合、比較元の予約情報に含まれる遠隔会議装置30が比較対象の予約情報に含まれる遠隔会議装置30に接続できるので、遠隔会議開始通知部53は比較対象を接続先とする遠隔会議開始通知を、比較元の遠隔会議装置30に端末装置10を介して送信する(S206)。
以上のようにして、会議予約システム50は、予約情報から遠隔会議を行う2つの会議室を特定して、この2つの会議室で使われる一方の遠隔会議装置30から他方の遠隔会議装置30に接続させることができる。
なお、予約情報のタイトルに基づいて判断する場合、ステップS204でタイトルを比較すればよい。参加者と共にタイトルを比較してもよい。
<端末装置が表示する画面例>
図23を用いて、遠隔会議を開始する際に端末装置10が表示する画面例について説明する。図23(a)は、チェックイン後に会議室Aの端末装置10Aが表示するチェックイン確認画面531の一例を示す。図23(a)のチェックイン確認画面531は、図21のステップ24で表示される。チェックイン確認画面531は「チェックインしました。」というメッセージ532と、「遠隔会議の開始は会議室Bのチェックインが済むまでお待ち下さい。」というメッセージ533を表示する。このようなメッセージは会議予約システム50から送信される。参加者はメッセージを読んで会議室Bでチェックインが済んでいないことを把握できる。
図23(b)は、チェックイン後に会議室Bの端末装置10Bが表示するチェックイン確認画面531の一例を示す。図23(b)のチェックイン確認画面531は、図21のステップS28で表示される。チェックイン確認画面は「チェックインしました。」というメッセージ532と、遠隔会議を行ってよいか否かを確認するメッセージ534を表示する。このようなメッセージは会議予約システム50から送信される。参加者はメッセージを読んで遠隔会議を行うか否かを判断してから、遠隔会議を開始できる。
なお、図23(b)のようなメッセージを表示することなく、会議室Bの遠隔会議装置30Bが自動的に遠隔会議装置30Aと接続してもよい。
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態の通信システム1は、実施例1の効果に加え、予約情報に接続先情報や遠隔会議装置が設定されていなくても、会議室の予約情報を利用して、一方の会議室の遠隔会議装置30を他方の会議室の遠隔会議装置30と動的に接続させることができる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、接続先情報は、各遠隔会議装置30に割り当てられた重複しない数字であるが、遠隔会議装置30を特定すること又は識別することができれば、接続先情報の機能を果たす。例えば、電子メールアドレス、又は電話番号でもよい。また、接続先情報にアルファベットや記号が含まれてもよい。
また、図5などの構成例は、端末装置10,会議予約システム50,及び、遠隔会議装置30処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。端末装置10,会議予約システム50,及び、遠隔会議装置30は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
また、通信システム1は複数の会議予約システム50を有していてもよいし、1つの会議予約システム50の機能が複数のサーバ装置に分散されていてもよい。
なお、予約情報DB57は予約情報記憶手段の一例であり、接続先特定部54又は予約情報比較部58は通信端末特定手段の一例であり、遠隔会議開始通知部53は接続要求通知手段の一例であり、チェックイン受付部13は受付手段の一例であり、第1通信部11は第1の通信手段の一例であり、第2通信部52は第2の通信手段の一例であり、予約管理部51は予約管理手段の一例であり、接続先情報DB56は対応情報記憶手段の一例である。
1 通信システム
10 端末装置
30 遠隔会議装置
50 会議予約システム
60 スケジュール管理システム
特開2010-056979号公報

Claims (11)

  1. 通信を行う通信端末であって他の通信端末とネットワークを介して情報の送受信を相互に行う前記通信端末と接続する端末装置と、情報処理装置とがネットワークを介して通信する通信システムであって、
    前記端末装置は、
    ユーザから、拠点に配置された前記端末装置の操作を介して利用開始要求を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた前記拠点の利用開始要求を前記情報処理装置に送信する第1の通信手段と、を有し、
    前記情報処理装置は、
    前記通信端末が配置された前記拠点の予約に関する予約情報が記憶された予約情報記憶手段と、
    前記拠点の利用開始要求を前記端末装置から受信する第2の通信手段と、
    前記第2の通信手段が前記利用開始要求を受信した場合、かつ、前記利用開始要求を送信した前記拠点の前記予約情報に示される日時の所定時間前以降であった場合、前記拠点の利用開始を登録する予約管理手段と、
    前記予約情報に基づいて、前記通信端末の接続先となる前記他の通信端末を特定する通信端末特定手段と、
    一方の拠点の前記予約情報及び前記他の通信端末が配置されている他の拠点の前記予約情報のいずれにおいても前記拠点の利用開始が登録された場合、前記通信端末を、前記通信端末特定手段が特定した前記他の通信端末に接続させる接続要求を前記端末装置に送信する接続要求通知手段と、を有する通信システム。
  2. 前記端末装置の前記第1の通信手段は、前記利用開始要求を受け付ける前に前記端末装置が設置された前記拠点の予約に関する前記予約情報の予約識別情報を前記情報処理装置から取得しており、
    前記拠点の利用開始要求を受け付けた場合、前記予約識別情報を前記情報処理装置に送信し、
    前記予約管理手段は、前記予約識別情報により特定される前記予約情報に前記拠点の利用開始を登録することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記予約情報には前記通信端末の識別情報が含まれており、
    前記通信端末特定手段は前記予約情報に含まれる前記通信端末の識別情報に基づいて、一方の拠点に配置されている前記通信端末の接続先となる前記他の通信端末を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 1つの前記拠点の予約に関する前記予約情報には、前記一方の拠点の前記通信端末の識別情報と、前記他の通信端末の識別情報とが含まれており、
    前記通信端末特定手段は、前記一方の拠点に配置されている前記通信端末の接続先として、前記他の通信端末の識別情報を前記予約情報から取得することを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記一方の拠点の前記予約情報には前記他の通信端末の識別情報が含まれており、前記他の通信端末が配置された他方の拠点の前記予約情報には前記一方の拠点に配置された前記通信端末の識別情報が含まれており、
    前記通信端末特定手段は、前記一方の拠点に配置されている前記通信端末の接続先として、前記他方の拠点に配置された前記通信端末の識別情報を前記一方の拠点の前記予約情報から取得することを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  6. 前記予約情報は前記通信端末を利用するユーザが設定されるユーザ欄を有し、前記通信端末の識別情報は前記ユーザ欄に設定されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の通信システム。
  7. 一方の拠点の前記予約情報には前記一方の拠点に配置された前記通信端末の識別情報が含まれており、前記他の通信端末が配置された他方の拠点の前記予約情報には前記他方の拠点に配置された前記通信端末の識別情報が含まれており、
    前記通信端末特定手段は前記一方の前記予約情報と、同じ情報を含む前記予約情報を特定することで、前記一方の拠点に配置されている前記通信端末の接続先となる前記他方の拠点の前記通信端末を特定することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  8. 前記予約情報は前記通信端末を利用するユーザが設定されるユーザ欄を有し、
    前記通信端末特定手段は前記一方の拠点の前記予約情報と、同じ時間帯に他方の拠点を予約し、かつ、前記ユーザ欄のユーザが1人以上で重複する前記予約情報を特定することで、前記一方の拠点に配置されている前記通信端末の接続先となる前記他方の拠点の前記通信端末を特定することを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
  9. 前記予約情報は前記予約情報のタイトルが設定されるタイトル欄を有し、
    前記通信端末特定手段は前記一方の拠点の前記予約情報と、同じ時間帯に他方の拠点を予約し、かつ、前記タイトルが同じ前記予約情報を特定することで、前記一方の拠点に配置されている前記通信端末の接続先となる前記他方の拠点の前記通信端末を特定することを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
  10. ユーザから、拠点に配置された端末装置の操作を介して利用開始要求を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた前記拠点の利用開始要求を情報処理装置に送信する第1の通信手段と、を有し、他の通信端末とネットワークを介して情報の送受信を相互に行う通信端末と接続する端末装置と、ネットワークを介して通信する情報処理装置であって、
    前記通信端末が配置された前記拠点の予約に関する予約情報が記憶された予約情報記憶手段と、
    前記拠点の利用開始要求を前記端末装置から受信する第2の通信手段と、
    前記第2の通信手段が前記利用開始要求を受信した場合、かつ、前記利用開始要求を送信した前記拠点の前記予約情報に示される日時の所定時間前以降であった場合、前記拠点の利用開始を登録する予約管理手段と、
    前記予約情報に基づいて、前記通信端末の接続先となる前記他の通信端末を特定する通信端末特定手段と、
    一方の拠点の前記予約情報及び前記他の通信端末が配置されている他の拠点の前記予約情報のいずれにおいても前記拠点の利用開始が登録された場合、前記通信端末を、前記通信端末特定手段が特定した前記他の通信端末に接続させる接続要求を前記端末装置に送信する接続要求通知手段と、
    を有する情報処理装置。
  11. ユーザから、拠点に配置された端末装置の操作を介して利用開始要求を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた前記拠点の利用開始要求を情報処理装置に送信する第1の通信手段と、を有し、他の通信端末とネットワークを介して情報の送受信を相互に行う通信端末と接続する端末装置と、ネットワークを介して通信する情報処理装置を、
    前記拠点の利用開始要求を前記端末装置から受信する第2の通信手段と、
    前記第2の通信手段が前記利用開始要求を受信した場合、かつ、前記利用開始要求を送信した前記拠点の予約情報に示される日時の所定時間前以降であった場合、前記拠点の利用開始を登録する予約管理手段と、
    前記通信端末が配置された前記拠点の予約に関する予約情報が記憶された予約情報記憶手段を参照し、
    前記予約情報に基づいて、前記通信端末の接続先となる前記他の通信端末を特定する通信端末特定手段と、
    一方の拠点の前記予約情報及び前記他の通信端末が配置されている他の拠点の前記予約情報のいずれにおいても前記拠点の利用開始が登録された場合、前記通信端末を、前記通信端末特定手段が特定した前記他の通信端末に接続させる接続要求を前記端末装置に送信する接続要求通知手段、
    として機能させるためのプログラム。
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