JP2021177359A - 予約システム、プログラム、端末装置、利用開始方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】リソースの利用を開始するために認証のための情報を入力することが不要な予約システムを提供する。【解決手段】予約システムは、予約管理サーバ20、チャットサーバ10、会議管理サーバ30及び登録端末50を備える。会議管理サーバ30は、リソースに関する情報をチャットサーバ10に送信する情報通知部37を有する。チャットサーバ10は、通信部11と、リソースの利用開始を要求する利用開始要求部18と、を有する。会議管理サーバ30は、リソースの利用開始を許可する利用管理部38を有する。【選択図】図6
Description
本発明は、予約システム、プログラム、端末装置、及び、利用開始方法に関する。
ユーザが会議等を行うためのスケジュールの登録や、会議室等のリソースの予約を受け付ける予約システムが知られている。予約システムに登録されるスケジュールや予約を予約イベントという。ユーザは端末装置を情報処理装置と通信させ、端末装置を操作することで予約イベントを登録できる。
一方、予約イベントの登録に際しては複数のユーザのスケジュールをすりあわせる必要があるため、最適な会議のスケジュールの決定を支援する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、会議の開催条件等に応じて会議室の空き状況を検索し、会議開催の候補日時をユーザへメールで送信し、ユーザからのスケジュール調整依頼や調整依頼に対する返答の要求を解釈して、会議開催の日時を調整するシステムが開示されている。
しかしながら、従来の技術では、ユーザがリソースの利用を開始するために認証のための情報を入力する必要があるという問題があった。認証のための情報は、リソースの予約により予約の開始時刻になる前にユーザに配布される。認証のための情報は、ユーザがリソースを使用する権限があることを示す情報である。しかし、利用を開始する際に認証のための情報を、ユーザがメール等から探して入力しなければならなかった。
本発明は、上記課題に鑑み、リソースの利用を開始するために認証のための情報を入力することが不要な予約システムを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、リソースの予約を管理する第二の情報処理装置と、端末装置と通信する第一の情報処理装置とを有する予約システムであって、
前記第二の情報処理装置は、前記リソースに関する情報を前記第一の情報処理装置に送信する情報通知部を有し、
前記第一の情報処理装置は、前記第二の情報処理装置から前記リソースに関する情報を受信した場合、利用開始の表示部品を表示する旨を前記端末装置に送信する第一の通信部と、前記端末装置で表示された利用開始の表示部品の押下により送信された利用開始の旨を受信した場合、前記リソースの利用開始を前記第二の情報処理装置に要求する利用開始要求部と、を有し、前記第二の情報処理装置は、前記リソースの利用開始を受け付けることを特徴とする。
前記第二の情報処理装置は、前記リソースに関する情報を前記第一の情報処理装置に送信する情報通知部を有し、
前記第一の情報処理装置は、前記第二の情報処理装置から前記リソースに関する情報を受信した場合、利用開始の表示部品を表示する旨を前記端末装置に送信する第一の通信部と、前記端末装置で表示された利用開始の表示部品の押下により送信された利用開始の旨を受信した場合、前記リソースの利用開始を前記第二の情報処理装置に要求する利用開始要求部と、を有し、前記第二の情報処理装置は、前記リソースの利用開始を受け付けることを特徴とする。
リソースの利用を開始するために認証のための情報をユーザが入力することが不要な予約システムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、予約システム及び利用開始方法について図面を用いて説明する。
<チェックイン手順>
まず、図1を参照して、会議室の利用開始に関する処理の概略について説明する。図1(a)はスケジュール調整手順の比較例であり、図1(b)は本実施形態のスケジュール調整手順である。比較例について説明する。
まず、図1を参照して、会議室の利用開始に関する処理の概略について説明する。図1(a)はスケジュール調整手順の比較例であり、図1(b)は本実施形態のスケジュール調整手順である。比較例について説明する。
(1)スケジュールを調整するユーザ(以下、主催者という)は、会議に参加する他のユーザ(以下、招集者という)の予定を確認して予定の候補を決定する。しかし、招集者全員の予定を確認して予定の候補を決定するのは容易でない。
(2)また、主催者が予定の候補を招集者にメールなどで提示した後、調整の進捗を確認する作業は負荷が高い。
(3)予定の候補から1つの予定について同意が得られた後、主催者が各招集者の予定を登録する作業は負荷が高い。
(4)また、同意が得られた予定で空いている会議室を主催者が探して予約することも容易でなかった。
次に、本実施形態について説明する。本実施形態ではチャットボットが予約管理サーバと連携して、秘書のようにスケジュールの調整を支援することができる。
(1)主催者は、会議に参加するユーザをチャットボットに通知する。チャットボットは、ユーザのスケジュールを確認して予定の候補を決定する。会議室を使用する会議と使用しない会議があるが、会議室を使用する場合は会議室の空き状況も考慮する。
(2)主催者は、チャットボットか提案する予定の候補から複数の予定の候補を選択し、チャットボットに通知する。
(3)チャットボットは複数の予定の候補を招集者に提示し、適宜、調整の進捗を確認する。チャットボットは複数の予定の候補を仮予約する。
(4)各ユーザから希望する予定が送信されると、チャットボットは多数決などで1つの予定を決定する。また、チャットボットは決定した予定以外の仮予約した予定を削除する(スケジュールを開放する)。
(5)チャットボットは決定した予定を主催者と招集者に送信する。また、チャットボットは予約の開始時刻の所定時間前になると主催者及び招集者に会議識別情報を送信する。この会議識別情報には入室用のボタンが表示されており、主催者又は招集者が入室用のボタンを押下すると会議識別情報がチャットボットに送信される。チャットボットは会議室の予約を管理する会議管理サーバに会議識別情報を送信するので、主催者又は招集者が会議室にチェックインできる。
このように、本実施形態の予約システムは、予約の開始時刻の所定時間前になると主催者及び招集者に会議識別情報が送信され、主催者又は招集者が入室用のボタンを押下すると会議室にチェックインできる。したがって、主催者又は招集者は認証のための情報を入力する必要がない。
<予約システムの全体的な動作>
図2を用いて予約システム100の概略を説明する。図2は予約システム100の全体的な動作の概略を説明する図の一例である。
図2を用いて予約システム100の概略を説明する。図2は予約システム100の全体的な動作の概略を説明する図の一例である。
A.予約者は自分の端末装置60を操作してチャットボットを利用して、予約管理サーバ20と通信し、会議室を予約する。チャットボットを使用しない予約も可能である。会議室を使用しないリモート会議など、会議室を予約しない場合もある。予約管理サーバ20は汎用のクラウドサービス(Office365、G Suite(いずれも登録商標)等)であるが、予約者が所属する企業などの組織が有する会議室が登録されている。
B.会議管理サーバ30は会議室の予約状況に基づいて予約システム100の全体を制御するサーバである。会議管理サーバ30は適宜、予約管理サーバ20と通信して予約情報を取得するので、予約管理サーバ20と予約情報を同期している。
C.予約システム100又は組織側の管理者は会議管理サーバ30に対し、ユーザの登録、及び、各種の設定を行うことができる。ユーザの登録とは、チャットサーバ10(slack、Line、Microsoft Teams(いずれも登録商標)等)を使った各種の通知の対象となるユーザを登録することをいう。また、通知は会議管理サーバ30としてメッセージを送信するチャットボットを介して行われるためチャットサーバが提供するチャットボットも登録される。各種の設定は、会議室端末90の登録(後述する初期設定)、リマインドのタイミングの設定などである。
D.会議管理サーバ30は予約情報における会議の開始時刻の一定時間前になると、予約者に会議の開催をリマインドする。これにより、会議室の空予約を抑制する。また、会議管理サーバ30は必要に応じてユーザに招待コードを通知する。会議の予約者はリマインドを受信することで会議室にチェックインするための情報(会議識別情報)を端末装置60に保存する。チェックインとは会議室の利用の開始を会議管理サーバ30に通知し、許可を得ることである。
E1.各会議室6の周囲には会議室端末90が配置されており、定期的にこの会議室で行う会議の予約情報を会議室端末90がダウンロードしている。会議室端末90は当日や直近の会議の予定などを表示して会議の参加者に予定を確認させることができる。会議の開始時刻の少し前になると会議室の予約者は会議室6に赴いてチェックインする。例えば、会議識別情報(認証のための情報)を会議室端末90に入力する、又は、端末装置60を会議識別情報にかざす(会議識別情報を読み取らせる、通信させるなど)。
E2.もう1つのチェックイン方法として、端末装置60をユーザが操作する方法がある。ユーザは端末装置60に会議識別情報が送信された際に表示される入室ボタンを押下する。
F.E1の場合、会議室端末90はチェックイン要求を会議管理サーバ30に送信するので、会議識別情報で認証できれば、チェックインできた旨の応答を会議管理サーバ30から受信する。E2の場合、会議識別情報は会議室IDと共にチャットサーバ10を経由して会議管理サーバ30に送信される。会議識別情報による認証後は同じ処理になる。
会議室端末90は(会議中)利用中である旨を表示する。会議の開始時刻に対し決まった時刻までにチェックインを知らせる利用開始通知を確認できない場合、会議管理サーバ30は会議室6の予約を自動キャンセル(会議室が開始時刻から所定時間経過しても利用開始されない場合に予約情報の取り消しを行うこと)して、予約情報に含まれるステータスとしてキャンセル済みを会議室端末90に送信する。この場合、会議室端末90は空室である旨を表示するので、任意のユーザが会議室6を利用できる。
G.会議室端末90は、会議管理サーバ30からの要求により電子機器70を制御する。例えば、会議開始時刻に電源をONし、会議終了時刻に電源をOFFする。こうすることで、会議の参加者による電子機器70の操作時の利便性を向上できる。
H.電子機器70が例えばテレビ会議の機能を有する場合、別の拠点4の電子機器(テレビ会議端末70x等)と通信して、他拠点と会議を開催できる。なお、アプリが動作するPC70yも電子機器70と通信できる。予約情報には予め他拠点を示す宛先情報(宛先の通信ID)が含まれており、電子機器70は自動でテレビ会議端末70x及びPC70yと通信できる。
I.予約者が会議を終了する際、会議室端末90のボタンを押下してチェックアウトするので、会議室端末90は次の予約状況を表示する。これにより、任意のユーザが会議室の予約状況を把握できる。チェックアウトとは会議室の利用の終了を会議管理サーバ30に通知することである。
<用語について>
リソースとはある組織等が保有・貸借・管理している資源をいう。組織のリソースとしては、例えば、会議室、及び、備品、装置、人(グループ)、社用車、自転車、駐車場や駐輪場、フリーアドレスやデスク、ブース等の場所、遠隔会議システム、印刷サービスや仕組みなどもリソースとなりうる。リソースのうち移動しにくいものを設備という。本実施形態では説明の便宜上、リソースの一例として会議室という用語を使用する。なおこの他にも、組織外のリソースの例として、各種の電子機器、駐車場、レンタルオフィス、レンタルスタジオ等の場所、レンタルサイクル、レンタカー(シェアリングカー)、ホテル等の宿泊施設、催し物会場・ロッカーなどの貸しスペースや空間など、各種の設備の予約に利用できる。
リソースとはある組織等が保有・貸借・管理している資源をいう。組織のリソースとしては、例えば、会議室、及び、備品、装置、人(グループ)、社用車、自転車、駐車場や駐輪場、フリーアドレスやデスク、ブース等の場所、遠隔会議システム、印刷サービスや仕組みなどもリソースとなりうる。リソースのうち移動しにくいものを設備という。本実施形態では説明の便宜上、リソースの一例として会議室という用語を使用する。なおこの他にも、組織外のリソースの例として、各種の電子機器、駐車場、レンタルオフィス、レンタルスタジオ等の場所、レンタルサイクル、レンタカー(シェアリングカー)、ホテル等の宿泊施設、催し物会場・ロッカーなどの貸しスペースや空間など、各種の設備の予約に利用できる。
予約者は会議室を予約した者であり、本実施形態では主催者でもある。参加者は会議への参加者である。参加者には主催者と招集者が含まれる。総称して会議室を利用する者を単にユーザという。
予約とは、リソースを使用することを予め約束することである。予約情報とは予約に関する情報である。予約することで定まる行事や行動を予定という。したがって、予約を予定と称してもよい。予定を日程という場合がある。
また、スケジュールとは時間的な枠組みを意味し、時間割、時刻表、など予定が登録されるベースを言う。ただし、スケジュールと予定の使い分けは日本語で曖昧な部分もあり、適切な意味は文脈で判断されてよい。
仮予約とは、通常の予約と同じである。つまり、予約管理サーバ20は予約と仮予約を区別しない。本実施形態では、後に予約が削除される可能性があるため、仮予約という用語を使用している。
ボットとは、自動化されたタスクを実行するアプリケーション(プログラム)である。ユーザがテキストや音声を入力すると内容を解析してタスクに応じた情報を提示する。また、ユーザが入力したテキストや音声を受け付け、タスクを実行する。
<システム構成例>
図3は、予約システム100のシステム構成図の一例である。予約システム100は、主に社外ネットワークN2と社内ネットワークN1に分けることができる。社内ネットワークN1はファイアウォール105の内側のネットワークをいい、社外ネットワークN2は不特定多数の通信が伝送されるインターネット等のネットワークである。
図3は、予約システム100のシステム構成図の一例である。予約システム100は、主に社外ネットワークN2と社内ネットワークN1に分けることができる。社内ネットワークN1はファイアウォール105の内側のネットワークをいい、社外ネットワークN2は不特定多数の通信が伝送されるインターネット等のネットワークである。
社外ネットワークN2には、予約管理サーバ20、会議管理サーバ30、及び1つ以上のチャットサーバ10が接続されており、各サーバは必要に応じて通信することができる。社外ネットワークN2に会議の参加者が操作する端末装置60が必要に応じて接続されてよい。
予約管理サーバ20は、一般的なサーバOSなどが搭載された1台以上の情報処理装置(第三の情報処理装置の一例)によって実現される。予約管理サーバ20が提供する設備の予約に関するシステムを予約管理システムという。予約管理サーバ20はカレンダーシステムを有しており、各種の予定を管理するWebアプリを提供する。具体的には、例えば以下のような機能を有している。
・予定の登録を受け付け、いつでもどこからでも予約者が確認できる
・予定の30分前など、設定した日時に電子メールで通知する
・一人が複数のカレンダー(仕事用、家庭用など)で予定を管理できる
・同じグループの人とカレンダーを共有する
予約管理サーバ20はユーザをアカウントで管理する。アカウントとはユーザがサービスを利用する権利のことである。多くのシステムではユーザはアカウントを使用してシステムにログインする。このため、アカウントはシステムがユーザを一意に特定する機能(識別情報の機能)を有している。本実施形態では、予め登録しておいたアカウント(ドメイン)の予約情報を予約管理サーバ20が会議管理サーバ30に送信する。あるいは、予約管理サーバ20のアカウントを指定して会議管理サーバ30が予約情報を要求することで、会議管理サーバ30が会議室6の予約情報を予約管理サーバ20から取得できる。なお、アカウントは例えば電子メール、ID、電話番号など、ユーザを一意に識別できる情報であればよい。
・予定の登録を受け付け、いつでもどこからでも予約者が確認できる
・予定の30分前など、設定した日時に電子メールで通知する
・一人が複数のカレンダー(仕事用、家庭用など)で予定を管理できる
・同じグループの人とカレンダーを共有する
予約管理サーバ20はユーザをアカウントで管理する。アカウントとはユーザがサービスを利用する権利のことである。多くのシステムではユーザはアカウントを使用してシステムにログインする。このため、アカウントはシステムがユーザを一意に特定する機能(識別情報の機能)を有している。本実施形態では、予め登録しておいたアカウント(ドメイン)の予約情報を予約管理サーバ20が会議管理サーバ30に送信する。あるいは、予約管理サーバ20のアカウントを指定して会議管理サーバ30が予約情報を要求することで、会議管理サーバ30が会議室6の予約情報を予約管理サーバ20から取得できる。なお、アカウントは例えば電子メール、ID、電話番号など、ユーザを一意に識別できる情報であればよい。
本実施形態で予定として管理されるのは会議室6の予約であるが、予約管理サーバ20は会議室6に限られず各種の予定を管理できる。会議室6の他、各種の電子機器のレンタル、駐車場の予約など、レンタルオフィス、レンタルスタジオ、レンタルサイクル、レンタカー、ホテル等の宿泊施設、催し物会場・ロッカーなどの貸しスペースなど、各種の設備の予約に利用できる。
なお、予約管理システムとしては、G Suite(登録商標)、Office365(登録商標)等が知られているが、本実施形態で説明する機能を有する予約管理システムであればよい。
また、本実施形態では、社内ネットワークN1の会議室6に関する情報が予約管理サーバ20に予め登録されている。すなわち、予約システム100を利用する企業の社内ネットワークにある各会議室6の会議室名、会議室ID、予約可能時間、各会議室6の定員、及び、予約単位等に応じて予約管理サーバ20のWebアプリがカスタマイズされている。したがって、予約システム100を利用する企業の会議室6と予約情報が結びつけられる。
チャットサーバ10は、一般的なサーバOSなどが搭載された1台以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現できる。チャットサーバ10が提供する複数のユーザにおけるテキスト、音声、映像などの情報のリアルタイムな共有システムをチャットシステムという。チャットサーバ10は端末装置60に会議室6の予約に関する情報を通知する。本実施形態では運営主体が異なる複数のチャットサーバ10が含まれてよい。
共有される情報には画像や音声等もありテキストに限られないが、本実施形態では説明の便宜上、通知には主にテキストが用いられるとして説明している。例えば、チャットシステムは、グループ間の音声通話機能を提供してよい。音声通話は1対1でも1対N(≧2)でもよい。したがって、本実施形態でチャットシステムが会議室6の予約に関する情報を通知する際は、テキストの表示の他、音声メッセージの出力でもよい。なお、チャットシステムとしてはLINE(登録商標。以下、省略する。)、slack、Microsoft Teams(登録商標。以下、省略する。)等が知られているが、チャットボット(事前に決められている処理を実行するプログラム)から1又は複数のユーザに対して通知が可能なチャットシステムであればよい。
チャットサーバ10も同様にアカウントでユーザを管理するが、原則的に会議管理サーバ30はチャットサーバ10のアカウントを意識する必要はない。しかし、会議管理サーバ30はチャットサーバ10の任意のアカウントを指定して通知することができる。
会議管理サーバ30は、一般的なサーバOSなどが搭載された1台以上の情報処理装置(第二の情報処理装置の一例)によって実現できる。会議管理サーバ30は社外ネットワークN2に関する処理として、予約管理サーバ20から会議室6の予約情報を取得し、予約情報に設定されている参加予定者を取得し、設定されているタイミングで参加予定者と対応付けられたチャットサーバ10のグループ(又は予約者など個別の者)に通知を送信する。また、社内ネットワークN1に関する処理として、会議室6へのチェックイン及びチェックアウトを管理したり、予約管理サーバ20から取得した会議室6の予約情報に基づいて電子機器70の電源等を制御したりする。
社内ネットワークN1には会議室6、参加予定者の作業場所101、及び、管理者の作業場所102などがあり、参加予定者は各地から社内ネットワークN1を介して社外ネットワークN2にアクセスできる。社内ネットワークN1は例えばLAN(Local Area Network)である。会議室6、参加予定者の作業場所101、及び、管理者の作業場所102は同じ企業内のLANであるとは限らない。
会議室6には会議室端末90、及び電子機器70が配置されている。会議室端末90と電子機器70は小規模なLAN又は専用線で通信することができる。電子機器は会議室端末90を経由することなく社内ネットワークN1及び社外ネットワークN2に接続できる。会議室端末90と電子機器70は無線又は有線のいずれで通信してもよい。なお、社内ネットワークN1はファイアウォール105の内側にあるため、社外ネットワークN2から社内ネットワークN1への直接の通信は困難になっている。
会議室端末90は、会議室6を利用する予約者等の会議の参加者が操作する情報処理端末である。会議室の利用を受け付ける受付端末となる。会議室端末90は会議室6の机の上に配置されていたり、会議室6の入り口に配置されたり、リソースの周囲(一定距離内)に配置されている。1つの会議室6に会議室端末90が複数、配置されていてもよい。会議室端末90は、一般的なOSなどが搭載された1台以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現できる。
会議室端末90は会議管理サーバ30に会議室IDを送信し、当日の会議室6の予約情報などを表示する。また、電子機器70の電源ON、OFF等の制御情報を会議管理サーバ30から取得する。これにより、会議室端末90は電子機器70の電源をON及びOFFする。
また、会議室端末90はチェックイン、チェックアウトなどのための待ち受け画面を表示し、チェックイン又はチェックアウトを会議管理サーバ30に知らせるために会議管理サーバ30と通信する。チェックインの際、会議室端末90は予約者から入力された会議識別情報と予め保持する会議室IDを会議管理サーバ30に送信するので、会議管理サーバ30は会議識別情報と会議室IDにより、会議室6を予約した予約者が予約した会議室6を利用することを確認できる。
電子機器70は会議室6で使用され得る各種のオフィス機器である。例えば、電子黒板、複合機、プロジェクタ、デジタルサイネージ、デジタルカメラ等である。電子黒板とは、タッチパネル付大型ディスプレイを有しユーザが指示した盤面の座標を検出し座標を接続してストロークを表示する。この他、接続されたPCの映像を表示したり、他拠点の電子黒板と通信してストロークを同期したりすることができる。なお、電子黒板は、電子情報ボード、電子ホワイトボードと呼ばれる場合もある。
複合機は、コピー機、スキャナ、プリンタ、ファクス送受信などの機能を有し、会議中の資料の印刷や資料のコピー、資料の電子化、資料の送信などに利用される。プロジェクタは画像を投影する装置である。例えば、端末装置60がディスプレイに表示する映像をスクリーン等に投影することで参加者の間で共有することを可能にする。デジタルサイネージは大型のディスプレイであり任意の静止画又は動画を表示するために使用される。デジタルカメラは紙の資料や電子黒板に表示された資料を各参加者が撮像して保存するために使用される。
参加予定者の作業場所101には社内ネットワークN1に接続することができる端末装置60が配置されている。端末装置60は有線で通信しても無線で通信してもよい。端末装置60は参加予定者(予約者を含む)が会議室を予約する際に使用される情報処理装置であるが、会議室に持ち込むことも想定されている。参加予定者が携帯する情報処理装置である。
端末装置60は、一般的なOSなどが搭載された1台以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現できる。端末装置60は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルPC(サングラス型、腕時計型など)などである。ただし、通信機能を有しブラウザソフトウェア、又は、チャットサーバ10若しくは予約管理サーバ20に専用のアプリケーションソフトウェアが動作すればよい。例えば、カーナビ、ゲーム機、テレビ受像器なども端末装置60となりうる。
端末装置60ではチャットサーバ10に専用のアプリケーションソフトウェア(以下、チャットアプリという)が動作し、更に、予約システム100に専用のアプリケーションソフトウェア(以下、会議アプリという)が動作する。ただし、これらはブラウザソフトウェアで代用されてよい。
管理者の作業場所102には社内ネットワークN1に接続することができる登録端末50が配置されている。登録端末50は有線で通信しても無線で通信してもよい。登録端末50は管理者が会議室端末90に初期設定するための表示端末である。
登録端末50も端末装置60と同様の情報処理装置でよい。ただし、主に会議管理サーバ30に管理者が設定するために使用されるので、チャットアプリや会議アプリはなくてよい。登録端末50は主にブラウザソフトウェアで会議管理サーバ30と通信し、Webページを表示する。
<ハードウェア構成>
<<会議管理サーバ、予約管理サーバ、チャットサーバ、登録端末のハードウェア構成>>
会議管理サーバ30、予約管理サーバ20、チャットサーバ10、及び、登録端末50は、例えば図4に示すハードウェア構成のコンピュータシステムにより実現される。図4は本実施形態に係るコンピュータシステム300の一例のハードウェア構成図である。
<<会議管理サーバ、予約管理サーバ、チャットサーバ、登録端末のハードウェア構成>>
会議管理サーバ30、予約管理サーバ20、チャットサーバ10、及び、登録端末50は、例えば図4に示すハードウェア構成のコンピュータシステムにより実現される。図4は本実施形態に係るコンピュータシステム300の一例のハードウェア構成図である。
図4に示されているように、コンピュータシステム300は、コンピュータによって構築されており、CPU201、ROM202、RAM203、HD204、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ205、ディスプレイ206、外部機器接続I/F208(Interface)、ネットワークI/F209、バスライン210、キーボード211、ポインティングデバイス212、DVD−RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ214、メディアI/F216を備えている。
これらのうち、CPU201は、コンピュータシステム300全体の動作を制御する。ROM202は、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HD204は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ205は、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ206は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F208は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F209は、通信ネットワークNを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン210は、図4に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード211は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス212は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD−RWドライブ214は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD−RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD−RWに限らず、DVD−R等であってもよい。メディアI/F216は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
<<会議室端末、端末装置>>
図5は会議室端末90、端末装置60の一例のハードウェア構成図である。なお、図5の会議室端末90又は端末装置60はタブレット装置又はスマートフォンが想定されている。
図5は会議室端末90、端末装置60の一例のハードウェア構成図である。なお、図5の会議室端末90又は端末装置60はタブレット装置又はスマートフォンが想定されている。
会議室端末90又は端末装置60は、CPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、CMOSセンサ705、撮像素子I/F706、加速度・方位センサ707、メディアI/F709、GPS受信部711を備えている。
これらのうち、CPU701は、会議室端末90又は端末装置60は全体の動作を制御する。ROM702は、CPU701やIPL等のCPU701の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。EEPROM704は、CPU701の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ705は、CPU701の制御にしたがって被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。撮像素子I/F706は、CMOSセンサ705の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ707は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F709は、フラッシュメモリ等の記録メディア708に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部711は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、会議室端末90又は端末装置60は、遠距離通信回路712、CMOSセンサ713、撮像素子I/F714、マイク715、スピーカ716、音入出力I/F717、ディスプレイ718、外部機器接続I/F(Interface)719、近距離通信回路720、近距離通信回路720のアンテナ720a、及びタッチパネル721を備えている。
これらのうち、遠距離通信回路712は、通信ネットワークを介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ713は、CPU701の制御にしたがって被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F714は、CMOSセンサ713の駆動を制御する回路である。マイク715は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ716は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F717は、CPU701の制御にしたがってマイク715及びスピーカ716との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ718は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F719は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路720は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル721は、利用者がディスプレイ718を押下することで、会議室端末90を操作する入力手段の一種である。
また、会議室端末90又は端末装置60は、バスライン710を備えている。バスライン710は、図5に示されているCPU701等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
<機能について>
図6は、予約管理サーバ20、チャットサーバ10、会議管理サーバ30、及び、登録端末50の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。
図6は、予約管理サーバ20、チャットサーバ10、会議管理サーバ30、及び、登録端末50の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。
<<予約管理サーバ>>
予約管理サーバ20は、通信部21、予約情報管理部22、認証部23、及び、メール処理部24を有する。予約管理サーバ20が有するこれら各機能部は、図4に示された各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
予約管理サーバ20は、通信部21、予約情報管理部22、認証部23、及び、メール処理部24を有する。予約管理サーバ20が有するこれら各機能部は、図4に示された各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
通信部21は、会議管理サーバ30及び端末装置60と各種の情報を送受信する。予約の受け付けにおいて、通信部21は端末装置60から予約を受け付ける場合と、チャットボットから予約を受け付ける場合がある。端末装置60から予約を受け付ける場合、通信部21は予約設定画面の画面情報を端末装置60に送信し、端末装置60から認証要求や予約の設定を受信する。また、予約情報を会議管理サーバ30に送信する。
予約情報管理部22は、ユーザが登録した予約情報を管理する。予約情報管理部22は会議管理サーバ30から要求された会議室6の予約情報を予約情報DB291から読み出して、通信部21を介して会議管理サーバ30に送信する。あるいは、予約情報が登録(又は変更)されると要求がなくても予約情報を会議管理サーバ30に送信する。予約管理サーバ20に予約者が会議室6を予約する方法としては一般的なWebアプリが使用されるものとする。
認証部23は認証情報DB292に記憶されている認証情報(例えば、ユーザIDとパスワード)に基づいてユーザを認証する。ICカードや生体認証情報で認証してもよい。
メール処理部24は、ユーザのアカウントに含まれるメールアドレスを使用して、メールサーバを介してユーザに電子メールを送信する。また、ユーザ宛のメールを受信し、ユーザからの要求に対しメールを提供する。メール処理部24が送信メールサーバ及び受信メールサーバの機能を有していてもよい。
予約管理サーバ20は記憶部29を有している。記憶部29は図4のRAM203及びHD204等により実現される。記憶部29には予約情報DB291(Data Base)、認証情報DB292、及び、ユーザスケジュールDB293が記憶されている。
表1は予約情報DB291に記憶されている予約情報の一例を示す。予約情報は会議室6の予約状況を管理するための情報である。予約情報には、予約IDに対応付けて予約者アカウント、会議名、会議室ID、開始時刻、終了時刻、及び、参加予定者アカウントの各項目が登録されている。予約IDは予約情報の1レコードを識別する識別情報である。IDはIdentificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。予約ID以外のIDについても同様である。予約者アカウントは会議室6を予約した参加予定者のアカウントである。会議名は参加予定者が予め付与されている会議の名称である。会議室IDは社内ネットワークにある会議室6を識別する識別情報である。開始時刻は会議室6が予約された時間帯の始期(会議が開始される時刻)であり、終了時刻は会議室6が予約された時間帯の終期(会議が終わる時刻)である。参加予定者アカウントは会議に参加する予定の参加予定者のアカウントである。なお、表1のアカウントはいずれも予約管理サーバ20が発行したアカウントである。参加予定者のアカウントと参加予定者アカウントはいずれもユーザ(会議への参加者)を識別するユーザIDとなる。
表2は認証情報DB292に記憶されている認証情報の一例を示す。認証情報はユーザ(予約者や参加者)が予約管理サーバ20にログインするための情報である。ログイン情報は、ユーザID、及び、パスワードの各項目を有する。認証が成功するとユーザIDが正しいものであると見なされるが、このユーザIDは予約者又は参加者のアカウントと同じものなので、会議管理サーバ30はユーザIDによりこのユーザが予約者である予約情報又は参加者である予約情報を特定できる。
図8はユーザスケジュールDB293に記憶されているユーザスケジュールを模式的に示す。ユーザスケジュールはユーザごとのスケジュールである。例えば、カレンダー上の日付に開始時刻と終了時刻、及び、どのような予定が入っているかが登録されている。
<<チャットサーバ>>
チャットサーバ10は、通信部11、テキスト処理部12、認証部13、連携部14、予約受付部15、予約調整部16、削除部17、及び、利用開始要求部18を有する。チャットサーバ10が有するこれら各機能部は、図4に示された各構成カテゴリのいずれかが、HD204からRAM203に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
チャットサーバ10は、通信部11、テキスト処理部12、認証部13、連携部14、予約受付部15、予約調整部16、削除部17、及び、利用開始要求部18を有する。チャットサーバ10が有するこれら各機能部は、図4に示された各構成カテゴリのいずれかが、HD204からRAM203に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
通信部11は、端末装置60、予約管理サーバ20及び会議管理サーバ30と各種の情報を送受信する(第一の通信部の一例)。端末装置60から予約イベントの登録に必要な情報を受信する。この予約イベントの登録に必要な情報を予約管理サーバ20に送信する。また、会議管理サーバ30から会議室の予約に関する情報、チャットボットを識別する情報(後述するトークンなど)、及び、通知先のグループを特定する情報を受信する。このチャットボットを識別する情報は、会議管理サーバ30のチャットボットを作成した際に予めチャットサーバ10からチャットボットの識別情報として通知されている。更に、予約者などの個人のアカウントが指定される場合もある。また、通信部11は参加予定者が会議室の予約に関する情報を既読した旨、又は、表示された会議室の予約に関する情報に対する参加予定者の応答を会議管理サーバ30に送信する。
テキスト処理部12は、会議管理サーバ30から通知されたチャットボットを識別する情報及び通知先のグループを特定する情報に基づき、チャットボットが発言する情報として、グループに属する参加予定者に会議室6の予約に関する情報を送信する。したがって、通知は参加予定者の数だけ行われる場合と、予約者又は通知先ユーザのみに行われる場合がある。また、特定の通知先にのみ会議室6の予約に関する情報を送信する。
テキスト処理部12はいわゆるプッシュ通知を行うことができる。仕組みとしては、例えば以下のようなものがある。チャットアプリ60aはプッシュ通知用のID(トークン)を、OS(Operating System)のメーカが運営するサーバから受け取る。このサーバではトークンとデバイス(端末装置60)を紐付けておく。チャットアプリ60aはトークンとチャットアプリ60aのアカウントをチャットサーバ10に登録しておく。チャットサーバ10がプッシュ通知を行う場合、チャットアプリ60aのアカウントを特定するので紐付いたトークンを特定できる。チャットシステムはトークンを指定して通知内容をOSのメーカが運営するサーバに送信する。このサーバはトークンに紐付いたデバイス(端末装置60)に対しプッシュ通知する。
認証部13は認証情報DB192に記憶されている認証情報(例えば、ユーザIDとパスワード)に基づいてユーザを認証する。ICカードや生体認証情報で認証してもよい。なお、認証はOAUTHなどの外部認証を使用してもよい。
連携部14は、予約管理サーバ20と通信する。例えば、ユーザのスケジュールや会議室の予約情報を予約管理サーバ20から取得したり、空きスケジュールを取得したりする。また、予約イベントを登録したり、予約イベントを削除したりする。
予約受付部15は、端末装置60のチャットアプリ60aと通信して、予約イベントの登録に必要な情報(例えば、会議の日時、メンバー、会議室の有無など)を端末装置60に要求し、また、端末装置60から予約イベントの登録に必要な情報を受信する。
予約調整部16は、ユーザのスケジュールや会議室の予約情報、及び、予約イベントの登録に必要な情報に基づいて、予約イベントを作成する。また、連携部14を介して作成した予約イベントを予約管理サーバ20に登録する(仮予約する)。
削除部17は、連携部14を介して、予約調整部16が登録した仮予約のスケジュールを削除する。
利用開始要求部18は、端末装置60から会議識別情報と会議室IDを指定して利用開始の要求を受信した場合、会議管理サーバ30に利用開始要求を送信する。
また、チャットサーバ10は記憶部19を有している。記憶部19は図4のRAM203及びHD204等により実現される。記憶部19にはグループ情報DB191、及び、認証情報DB192が記憶されている。
表3はグループ情報DB191に記憶されているグループ情報の一例を示す。グループ情報は同じグループに属するメンバーのアカウントが登録された情報である。グループ情報には、ワークスペースとチャンネルに対応付けて、メンバーカウント1〜n(表3ではn=4)、及び、ボットアカウントが登録されている。
ワークスペースは企業や部署などの組織を識別するための識別情報である。本実施形態では複数のメンバーがワークスペース(例えばA社)に所属している。ワークスペースは例えばURLであるが、一意性があればよい。更にワークスペースはチャットの目的等に応じた複数のチャンネルを有する。チャンネルは例えば、製品A用のグループ、製品B用のグループ等、共通する情報が交換されるメンバーの集まりである。チャンネルにはワークスペースに所属するメンバーのうちいずれかのメンバーが所属している。つまり、通知先はワークスペースとチャンネルによって特定される。ただし、通知先の特定方法はチャットシステムによって異なるため、グループを一意に特定できる識別情報が存在すれば、その情報のみでも良いし、3つ以上の情報によって特定されてもよい。
チャンネルは一意性が保証されている。メンバーカウント1〜nはチャンネルのメンバーのアカウントであり、このアカウントはチャットサーバ10により発行されたものである。本実施形態では、会議室6の予約に関する情報を通知するためのメンバーとしてチャットボットが登録される。チャットボットはいわば会議管理サーバ30の代理人又は架空のメンバーということができる。チャットボットの発言(テキスト)がメンバーカウント1〜nの端末装置60に送信される。
ワークスペースとチャンネルは、会議管理サーバ30によって管理され、参加者が属するグループを識別するための情報になる。
表4は認証情報DB192に記憶されている認証情報の一例を示す。認証情報はユーザ(予約者や参加者)がチャットサーバ10にログインするための情報である。ログイン情報は、ユーザID、及び、パスワードの各項目を有する。認証が成功するとユーザIDが正しいものであると見なされる。このユーザIDはチャットサーバ10に固有の情報である場合と、会議管理サーバ30のユーザIDと共通の場合がある。表4は前者の例である。
<<会議管理サーバ>>
会議管理サーバ30は、通信部31、情報対応付部32、予約情報取得部33、通知判断部34、制御情報生成部35、制御情報応答部36、情報通知部37、利用管理部38、認証キー検証部41、管理制御部42、及び、予約情報送信部44、を有する。会議管理サーバ30が有するこれら各機能部は、図4に示された各構成カテゴリのいずれかが、HD204からRAM203に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラムは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
会議管理サーバ30は、通信部31、情報対応付部32、予約情報取得部33、通知判断部34、制御情報生成部35、制御情報応答部36、情報通知部37、利用管理部38、認証キー検証部41、管理制御部42、及び、予約情報送信部44、を有する。会議管理サーバ30が有するこれら各機能部は、図4に示された各構成カテゴリのいずれかが、HD204からRAM203に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラムは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
通信部31は、予約管理サーバ20、チャットサーバ10、登録端末50、及び、端末装置60と各種の情報を送受信する。通信部31は送信部31aと受信部31bを有している。受信部31bは予約管理サーバ20から予約情報を受信し、会議室端末90から予約情報の要求を受信する。また、受信部31bは会議室端末90からチェックイン要求・チェックアウト要求を受信する。また、受信部31bは管理者が操作する登録端末50からチャットシステムのグループとアカウントの対応付けを受け付ける。送信部31aはチャットサーバ10に会議室の予約に関する情報を送信し、会議室端末90に予約情報を送信する。
情報対応付部32は、主に事前の登録作業に関する処理を行う。すなわち、管理者が操作する登録端末50等からドメインの登録を受けつけ顧客ドメインDB495に登録し、登録端末50等から送信されたチャットシステムのワークスペース及びチャンネルと予約管理サーバ20のアカウントを対応付けて対応付情報DB491に登録する。
予約情報取得部33は、予約システム100を利用する顧客のドメインを指定して(又はアカウントを指定してもよい)予約管理サーバ20から予約情報を取得して会議管理情報として会議管理情報DB493に登録する。あるいは変更があった予約情報を受信する。したがって、予約管理サーバ20の予約情報の少なくとも一部の予約情報が会議管理情報DB493に記憶される。予約情報取得部33は、予約管理サーバ20が保持する予約情報のうち現在から所定期間未来の予約情報を取得する。所定期間はどのくらい先の会議まで会議室6の予約に関する情報を通知するかによって定まる。
通知判断部34は、会議管理情報の中に通知する条件を満たす開始時刻の予約があるか否かを判断する。例えば、通知設定DB496を参照し、予約の開始時刻から逆算して設定された日時になると通知すると判断する。本実施形態では開始時刻の直前(例えば10分等)に通知するとよい。なお、例えばリマインダー用のチャットボット、予約受付用のチャットボット等、役割ごとにチャットボットが分けられている場合、処理に応じてボットを特定する。
情報通知部37は、通知判断部34が通知すると判断すると、チャットボットを識別する情報(例えばslackではトークン)及び通知先のグループを特定する情報を指定して会議室6の予約に関する情報を通知することをチャットサーバ10に要求する。予約情報に登録された会議の参加者が通知先のグループになる場合もある。また、チャットボットは予約の受付やリマインドを行う予約システム用のチャットボットでよい。
なお、通知は何回に分けて行われるが、そのうちの少なくとも1回の通知に会議識別情報を含める。また、開始時刻の直前(例えば10分等)に通知する会議室6の予約に関する情報には会議識別情報を含めるとよい。会議識別情報は、予約された会議室6を予約した時間帯に参加者が利用する権限を有することを会議管理サーバ30が確認するための情報である。情報通知部37は、少なくとも最終的な通知の前に会議識別情報を生成する。なお、会議識別情報は会議識別情報DB494に登録される。
制御情報生成部35は、会議管理情報を参照して電子機器70の制御情報を生成し、制御情報を制御情報DB497に登録する。例えば、会議の開始時刻の数分前になると電子機器70の電源をONする制御情報を生成し、チェックアウトを検出すると電子機器70の電源をOFFする制御情報を生成する。制御情報は制御情報DB497に記憶される。
制御情報応答部36は、会議室6の会議室端末90又は端末装置60から制御情報があるかどうかの問い合わせを受け付け、制御情報DB497を参照し、会議室6に対応する制御情報を会議室端末90又は端末装置60に送信する。
利用管理部38は、会議室へのチェックイン(利用開始)・チェックアウト(利用終了)を管理する。また、主にチェックイン・チェックアウトに伴う会議のステータスを会議管理情報DB493に登録する。チェックインは、予約IDで特定される会議の開始時刻の5〜10分前になると認められる。これにより、ステータスが「チェックイン待ち」になる。チェックイン待ちになると、会議室端末90が送信する会議室IDと会議識別情報、又は、端末装置60がチャットサーバ10経由で送信する会議室IDと会議識別情報の組が会議識別情報DB494に登録されている場合にチェックインを許可する。なお、利用管理部38は、決まった時刻までにチェックインを許可しないと予約をキャンセルする。
認証キー検証部41は会議室端末90から送信される認証キーが、会議室設定情報DB498に登録されているものと一致するかどうかにより、会議室端末90を認証する。したがって、正しい認証キーを有する会議室端末90しか予約情報を取得できない。
管理制御部42は会議室ごとに、会議室設定情報DB498に登録されている管理開始フラグがTrueか否かを確認する。管理開始フラグは会議室の管理を開始してよいか否かを示すフラグである。
予約情報送信部44は、会議室端末90からの要求に対し、会議管理情報DB493に記憶されている予約情報(会議管理情報)を送信する。ただし、認証キーによる認証が成功し、管理開始フラグがTrueに設定されている必要がある。予約情報送信部44はJSON形式、XML形式、CVS(Comma−Separated Values)形式などで送信すればよい。予約情報は繰り返し送信されるので容量が少ない形式が有利である。
また、会議管理サーバ30は記憶部49を有している。記憶部49は図4のRAM203及びHD204等により実現される。記憶部49には、対応付情報DB491、会議管理情報DB493、会議識別情報DB494、顧客ドメインDB495、通知設定DB496、制御情報DB497、及び、会議室設定情報DB498が記憶されている。
表5は対応付情報DB491に記憶されている対応付情報の一例を示す。対応付情報は予約管理システムのアカウントとチャットシステムのグループを対応付ける情報である。対応付情報は、ワークスペース、チャンネル及びメンバーカウント1〜n(表ではn=4)の各項目を有する。ワークスペースとチャンネルは上記のとおりである。メンバーカウント1〜nには予約管理サーバ20が発行した各参加者のアカウントが登録される。また、表5に示すようにチャットシステムのアカウントが登録されてよい。グループに対して通知を行うためには予約管理サーバ20に対して会議を予約したユーザの予約管理サーバ20のアカウントと通知先のグループ及びチャンネルを特定するための情報(本実施形態ではワークスペースとチャンネル名)があればよく、必ずしもグループに所属するすべてのメンバーのアカウントが登録されている必要はない。ただし、個人ユーザ宛に通知する場合、それぞれのチャットシステムのアカウント情報が必要なため、表5のように登録されていてもよい。
また、表5はチャットサーバ10と予約管理サーバ20とでユーザIDなどのアカウントが異なる場合を示している。チャットサーバ10と予約管理サーバ20の運営元が同じなどの理由でアカウントが同じ場合、表5がなくてもよい場合がある。
表6は会議管理サーバ30の会議管理情報DB493が記憶する会議管理情報の一例を示す。会議管理情報DB493には予約情報が記憶されるので、表6では表1の予約情報DB291との相違を説明する。表6の会議管理情報はステータスの項目を有する。ステータスは、予約の状況を意味する。例えば、会議室6の予約に関する情報の通知済み、利用確定、チェックイン待ち、チェックイン済み、チェックアウト済み、又は、キャンセル(取り消し)等の状況が登録される。
表7は会議識別情報DB494に記憶されている会議識別情報管理情報の一例を示す。会議識別情報管理情報は会議室6の予約ごとに会議識別情報を管理する情報である。会議識別情報管理情報は、予約ID、会議室ID、及び、会議識別情報の各項目を有する。これらについてはステータスを除き予約情報と同じであり(予約管理サーバ20から受信した予約情報)、既出であるため説明は省略する。なお、予約IDが登録されているのは、同じ会議室6の予約を識別するためである。
表8は顧客ドメインDB495に記憶されている顧客ドメイン情報の一例を示す。顧客ドメイン情報は顧客のドメインと顧客の管理者のアカウントを管理する情報である。顧客ドメイン情報には顧客のドメイン名と顧客の管理者アカウントが対応付けて登録されている。表8の顧客のドメインは予約管理サーバ20が発行したアカウント(メールアドレス)のドメインである。また、管理者アカウントは、顧客の管理者(代表する)のアカウントである。なお、表8のアカウントは予約管理サーバ20が発行したものである。
表9は通知設定DB496に記憶されている通知設定情報の一例を示す。通知設定情報は顧客ごとに通知に関する設定を保持する。通知設定情報には、顧客ドメイン名と通知設定が対応付けて登録されている。通知設定には、会議の開始時刻のどのくらい前に、会議室6の予約に関する情報を通知するかのタイミングが設定されている。あるいは決まった日時が設定されていてもよい。また、タイミングは1つである必要はなく、1つの顧客に複数回の通知設定が登録されていてもよい。
表10は制御情報DB497に記憶されている制御情報の一例を示す。制御情報は会議室6の電子機器70を制御するための情報である。制御情報は、会議室ID、及び、制御内容の各項目を有する。制御内容は、電子機器70の具体的な制御方法である。会議管理サーバ30は電子機器70ごとに詳細な制御内容を設定できる。また、制御する時刻が登録されないのは、社外ネットワークの会議管理サーバ30から会議室端末90又は端末装置60に送信することが困難であり、会議室端末90又は端末装置60が会議管理サーバ30にアクセスし、この時、制御情報が生成されていれば制御内容を送信するからである。
表11は、会議室設定情報DB498に記憶されている会議室設定情報の一例を示す。会議室設定情報は会議室ごとの設定に関する情報である。会議室設定情報は、顧客IDに対応付けて、会議室名称、会議室ID、会議室端末の状態、認証キー、及び、管理開始フラグの各項目を有する。
・会議室名称は会議の参加者が認識している会議室の一般的な名称であり、例えば会議室の入り口に提示されているものをいう。
・会議室IDは上記のように会議室を一意に識別する識別情報である。簡易的には、会議室IDは予約管理サーバ20と共通とすることができる。また、変換テーブルを設けることで、予約管理サーバ20と別に管理者が設定することもできる。
・会議室端末の状態は会議室端末90の初期設定が終了したか、通信が可能か等を示す。初期設定とは、会議室端末90が少なくとも最小限の機能を発揮できるように、人が例えば通信に関する設定などを行うことをいう。
接続中:一定期間内に通信が確認できている状態(通信によりセットアップ前又は接続断から接続中に遷移する)
セットアップ前:初期設定の前
接続断:一定期間以上、通信がない状態(接続中から接続断に遷移する)
・認証キーは会議管理サーバ30が会議室端末90又は端末装置60を認証するための認証情報となる。初期設定により認証キーが会議室端末90に設定される。認証キーは総当たり方式で特定できない程度に長い桁数の数字、アルファベット、記号などの組み合わせである。認証キーは会議管理サーバ30が決定しても管理者が決定してもよい。
・管理開始フラグは、会議室端末90の初期設定が終わった後に、会議室の管理を会議管理サーバ30が開始するか否かを示すフラグ(True:開始する False:開始しない)である。管理開始フラグは管理者が設定する。会議室端末90が設置されない会議室では管理者が適宜、Trueに設定すればよい。
管理開始フラグがTrueに設定されると、会議管理サーバ30は会議室の管理の準備が整う。会議管理サーバ30は管理開始フラグがTrueであり、会議室端末90又は端末装置60から予約情報の要求を受信すると、会議室の管理を開始する。これにより、会議室端末90又は端末装置60から要求がある場合に予約情報の送信を開始する。
会議室端末90が会議管理サーバ30から予約情報を取得すると、会議室端末90は会議管理サーバ30との連携を開始する。したがって、連携開始と管理開始は予約情報の要求と予約情報の送信という関連した処理を契機にする。
連携開始又は管理開始により以下の処理が行われる。
・予約情報の表示(チェックイン、チェックアウト、延長、今すぐ利用)
・チェックイン、チェックアウトに連動する電子機器の制御
・予約の自動キャンセル
なお、「延長」は会議室の予約の終了時刻を越えて参加者が予約を延長することをいい、「今すぐ利用」は空室の会議室を任意のユーザが予約なしに利用することをいう。
・予約情報の表示(チェックイン、チェックアウト、延長、今すぐ利用)
・チェックイン、チェックアウトに連動する電子機器の制御
・予約の自動キャンセル
なお、「延長」は会議室の予約の終了時刻を越えて参加者が予約を延長することをいい、「今すぐ利用」は空室の会議室を任意のユーザが予約なしに利用することをいう。
管理開始フラグがあることで、初期設定が完了してから会議室端末90の配置までのタイムラグで生じる自動キャンセルなどの不都合を抑制できる。
会議室名称、会議室IDは予め決まっているか、管理者が設定できる。予約管理サーバ20から送信されたものを使用してよい。会議室端末の状態の初期状態(提供者の設定直後)はセットアップ前であるが、通信の状況によって自動的に遷移する。認証キーは初期設定時に例えば会議管理サーバ30が採番して設定する。管理開始フラグは管理者要の設定画面などから管理者が設定する。
<<登録端末>>
登録端末50は、通信部51、操作受付部52、及び、表示制御部53を有する。登録端末50が有するこれら各機能部は、図4に示された各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラム(例えばブラウザ)は、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
登録端末50は、通信部51、操作受付部52、及び、表示制御部53を有する。登録端末50が有するこれら各機能部は、図4に示された各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラム(例えばブラウザ)は、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
登録端末50は、会議管理サーバ30が提供するWebページを介して管理者が会議室に関する各種の設定を行うための端末である。この設定の1つに会議室設定情報DB498に登録されている情報を画像コードとして取得し、管理者が会議室端末90を初期設定する設定がある。なお、初期設定には端末装置60が使用されてもよい。
通信部51は、会議管理サーバ30及び予約管理サーバ20と各種の情報を送受信する。操作受付部52は、登録端末50に対する参加者の各種の操作を受け付ける。表示制御部53は各種の画面の画面情報を解釈してディスプレイ206に表示する。操作受付部52と表示制御部53は例えばブラウザの機能を有し、Webアプリを実行できる。
<<端末装置>>
図7は、端末装置60及び会議室端末90の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。電子機器70の機能については必要に応じて説明する。
図7は、端末装置60及び会議室端末90の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。電子機器70の機能については必要に応じて説明する。
端末装置60は、通信部61a、操作受付部61b、表示制御部61c、チャットアプリ60a、及び、会議アプリ60bを有している。また、チャットアプリ60aは、チャット通信部62、表示部63、アプリ通信部64、認証要求部71、及び、操作受付部72を有する。会議アプリ60bは、サーバ通信部65、表示制御部66、アプリ通信部67、端末通信部68、及び、操作受付部69、を有する。端末装置60が有するこれら各機能部は、図5に示された各構成カテゴリのいずれかが、EEPROM704からRAM703に展開されたプログラムに従ったCPU701からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラムは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。端末装置60ではチャットアプリ60aと会議アプリ60bが動作しているので、プログラムにはチャットアプリ60aと会議アプリ60bが含まれる。
通信部61aは、会議管理サーバ30及び予約管理サーバ20と各種の情報を送受信する。操作受付部61bは、端末装置60に対する参加者の各種の操作を受け付ける。表示制御部61cは各種の画面の画面情報を解釈してディスプレイ718に表示する。操作受付部61bと表示制御部61cは例えばブラウザの機能を有し、Webアプリを実行できる。
チャットアプリ60aのチャット通信部62は、チャットサーバ10と各種の情報の送受信を行う(第二の通信部の一例)。本実施形態ではチャットサーバ10から会議室6の予約に関する情報を受信し、既読であること、会議室6が利用される又はキャンセルされるか、等をチャットサーバ10に通知する。また、チャット通信部62は、ユーザが入力した予約に必要な情報をチャットサーバ10に送信する。チャットサーバ10から送信された会議室6の予約に関する情報、予約に必要な情報の入力を促すメッセージ、入室ボタン等を受信する。
チャットアプリ60aの表示部63は、チャットサーバ10から送信された会議室6の予約に関する情報、予約に必要な情報の入力を促すメッセージ、入室ボタン等を表示する。例えば、発言元はチャットボットでありチャットボットが入力したかのようにテキスト、スタンプ、画像、動画等を表示する。
チャットアプリ60aのアプリ通信部64は、会議アプリ60bを呼び出すと共に会議識別情報を会議アプリ60bに送信する。チャットサーバ10は、会議室6の予約に関する情報を通知する際、会議アプリ60bを識別する情報を端末装置60に送信しているので、チャットアプリ60aはOSに対し会議アプリ60bを指定し会議識別情報の通知を依頼する。OSは会議アプリ60bを起動することができる。
認証要求部71は、ユーザにより入力されたユーザIDやパスワードを指定して、チャット通信部62を介して、チャットサーバ10に認証を要求する。認証が成功すると、記憶部79にはユーザID791が記憶される。操作受付部72は、チャットアプリ60aに対する各種の操作を受け付ける。なお、認証要求部71はOAUTHなど外部認証装置を利用してもよい。この場合、ユーザIDはトークンと呼ばれる。
また、チャットアプリ60aは、ROM202、RAM203又はHD204等により実現される記憶部79を有している。記憶部79にはユーザID791が記憶されている。このユーザIDは認証要求部71により認証が成功した場合に保存される。ユーザID791は例えば、チャットサーバ10におけるユーザのアカウントである。
会議アプリ60bのサーバ通信部65は会議管理サーバ30又は予約管理サーバ20と通信する。サーバ通信部65は、予約情報を受信したり、チェックイン要求・チェックアウト要求、予約要求を会議管理サーバ30に送信したりする。また、サーバ通信部65は予約管理サーバ20に認証要求を送信する。
会議アプリ60bの表示制御部66は、会議室端末90に対して会議識別情報が含まれる画像コード等をディスプレイ718に表示する(会議識別情報を手で入力しない場合)。
会議アプリ60bのアプリ通信部67は、OSを介して、チャットアプリ60aから各種の情報(会議室6の予約に関する情報に含まれる会議識別情報等)を取得する。
端末通信部68は、会議室端末90がある会議室では会議室端末90と通信し会議識別情報等を送信する(ただし、手で入力される場合もある)。端末通信部68は、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信で会議室端末90の存在を検出し、会議室端末90を検出すると会議識別情報を送信する。操作受付部69は、会議アプリ60bに対する各種の操作を受け付ける。
<<会議室端末>>
会議室端末90はサーバ通信部91、端末装置通信部92、操作受付部93、表示制御部94、電子機器通信部95、端末認証部96、撮像部97、デコード部98、設定記録部98−2、及び、予約情報要求部98−3を有する。会議室端末90が有するこれら各機能部は、図5に示された各構成カテゴリのいずれかが、EEPROM704からRAM703に展開されたプログラムに従ったCPU701からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラムは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
会議室端末90はサーバ通信部91、端末装置通信部92、操作受付部93、表示制御部94、電子機器通信部95、端末認証部96、撮像部97、デコード部98、設定記録部98−2、及び、予約情報要求部98−3を有する。会議室端末90が有するこれら各機能部は、図5に示された各構成カテゴリのいずれかが、EEPROM704からRAM703に展開されたプログラムに従ったCPU701からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラムは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
サーバ通信部91は、サーバURL993を宛先にして会議管理サーバ30と通信する(第三の通信部の一例)。会議室端末90は社内ネットワークに存在するため会議管理サーバ30から会議室端末90と通信することは困難である。このため、サーバ通信部91はポーリング(定期的に会議管理サーバ30と通信する)やWebSocketなどの通信技術で会議管理サーバ30と通信する。「会議室端末の状態」が接続中の場合であって、サーバ通信部91からの通信がない場合、会議室設定情報DB498に接続断が登録される。「会議室端末の状態」がセットアップ前の場合、通信の有無に関係なくセットアップ前のままである。サーバ通信部91はHTTPなどの通信プロトコルで通信すればよく、通信プロトコルは特に制限しない。
本実施形態のサーバ通信部91は予約情報を受信し、チェックイン時に、端末装置通信部92が端末装置60から受信した会議識別情報又は手で入力された会議識別情報を会議管理サーバ30に送信する。また、サーバ通信部91は会議管理サーバ30から制御情報を受信する。
端末装置通信部92は端末装置60と通信する。本実施形態では会議識別情報等を受信する。電子機器通信部95は、電子機器70と通信する。本実施形態ではサーバ通信部91が受信した制御情報を電子機器70に送信する。
表示制御部94はディスプレイ718に端末アプリ90aが生成する画面を表示する。この画面はチェックイン、チェックアウトなどが可能な待ち受け画面である。操作受付部93は会議室端末90に対する各種の操作を受け付ける。
端末認証部96は、入力された管理者パスワードが正しいか否かに基づいて端末アプリへの管理者のログインを認証する。会議室に配置された会議室端末90は、不特定の参加者により操作可能であるため、認証機能がないと初期設定を変更されるおそれがあるためである。
撮像部97とデコード部98は会議室端末90の初期設定時、又は、ユーザが画像コードでログインする場合に必要な機能である。設定記録部98−2は会議室端末90の初期設定時に必要となる。初期設定に関しては本実施形態では説明されない。
ユーザが画像コードでログインする場合、撮像部97は端末装置60が表示する画像コードを撮像する。管理者が会議室端末90のCMOSセンサ713の画角に画像コードが入るように端末装置60を操作すると、撮像部97は画像コードを認識して自動的に画像データを生成する。デコード部98は、撮像部97が撮像した画像コードをデコードして会議識別情報を復元する。
予約情報要求部98−3は、予約情報を取得する定期的なタイミングになるとサーバ通信部91を介して会議室IDと認証キーを繰り返し会議管理サーバ30に送信する。この応答として、予約情報要求部98−3はサーバ通信部91を介して予約情報を取得する。予約情報は変更があった場合にだけ取得すればよい。タイミングは数秒〜数分ごとの周期である。周期が短い方が早期に予約情報を更新できるが、通信負荷も高くなるため、両者を考量して決定される。本実施形態では例えば30秒とする。また、サーバ通信部91を介して少なくとも当日の会議室6の会議管理情報(予約情報)等を受信できる。
また、会議室端末90は記憶部99を有している。記憶部99は図5のROM702及びEEPROM704等により実現される。記憶部99には会議室ID991、認証キー992、サーバURL993、会議室名称994、端末ID995、管理者パスワード996、及び、電子機器70のIPアドレス997が記憶されている。
端末ID995は会議室端末90の識別情報である。端末IDは1つの会議室で決まった数以上の会議室端末90が会議管理サーバ30に接続することを抑制するため、会議管理サーバ30が会議室端末90を識別するために使用される。端末IDは例えば端末アプリのUUID(Universally Unique Identifier)、MACアドレスなど、一意性があればよい。UUIDは特定の管理がなくても全世界で2つ以上のアイテムが同じ値を持つことがない一意な識別子である。
管理者パスワード996は端末アプリ90aのインストール時又は初回の起動時に管理者が設定する。電子機器70のIPアドレス997は必要に応じて管理者が設定する。
<チャットサーバの補足>
本実施形態のチャットサーバ10はチャットサービスを提供するプラットフォーム81を利用して、端末装置60と各種の情報を送受信する。チャットサーバ10はチャットボットが動作するボットサーバ80とプラットフォーム81を有している。図6のチャットサーバ10の機能は主にボットサーバ80の機能である。ボットサーバ80には会議管理サーバ30の運営元がチャットボットの機能を搭載する。プラットフォーム81はチャットアプリ60aによりユーザ同士又はユーザとチャットボットとのチャットを可能にするシステムであり、会議管理サーバ30とは別に運営される場合が多い。
本実施形態のチャットサーバ10はチャットサービスを提供するプラットフォーム81を利用して、端末装置60と各種の情報を送受信する。チャットサーバ10はチャットボットが動作するボットサーバ80とプラットフォーム81を有している。図6のチャットサーバ10の機能は主にボットサーバ80の機能である。ボットサーバ80には会議管理サーバ30の運営元がチャットボットの機能を搭載する。プラットフォーム81はチャットアプリ60aによりユーザ同士又はユーザとチャットボットとのチャットを可能にするシステムであり、会議管理サーバ30とは別に運営される場合が多い。
図9は、チャットサーバ10がチャットアプリと通信する流れを模式的に示す。チャットボットはチャットアプリ60aとボットサーバ80がAPI(Application Programming Interface)で連携することで実現される。チャットボットは会議管理サーバ30の代理のようにメッセージをチャットアプリ60aに送信する。例えば、ユーザがチャットボットを選択してチャットアプリ60aに入力した情報は、プラットフォーム81がチャットボットに対応したボットサーバ80を特定して送信する。ボットサーバ80にはプラットフォーム81に対応した受信側APIが用意されている。
ボットサーバ80はチャットアプリ60aから送信された情報に応じた処理を行う(第一の情報処理装置の一例)。必要に応じて、会議管理サーバ30又は予約管理サーバ20とも通信する。ボットサーバ80は処理の結果をプラットフォーム81側の受信側APIを介してチャットアプリ60aに送信する。
会議管理サーバ30又は予約管理サーバ20はチャットボットの識別情報とグループを特定する情報を指定して情報を送信するので、プラットフォーム81はチャットボットを識別する情報、及び、通知先のグループを特定する情報に基づいてチャットアプリ60aに情報を送信できる。
<会議室の利用開始処理の流れ 比較例>
次に、図10を参照して、スケジュール調整と会議室の利用開始の比較例を説明する。図10は、チャットボットを利用した予約イベントの登録方法と会議室の利用開始を説明するシーケンス図の一例である。適宜、図12〜図20の画面例を参照する。なお、図10では予約に関する作業を行うユーザを主催者、会議に招待されるユーザを招集者という。また、主催者と招集者はいずれも端末装置60を操作する。また、図10のAPI83はボットサーバ80が予約管理サーバ20と通信するためのAPIであり、ボットサーバ80はAPI83を介して予約管理サーバ20と通信する。このようなAPI83としては例えばマイクロソフトのエクスチェンジサーバ(登録商標)が知られている。
次に、図10を参照して、スケジュール調整と会議室の利用開始の比較例を説明する。図10は、チャットボットを利用した予約イベントの登録方法と会議室の利用開始を説明するシーケンス図の一例である。適宜、図12〜図20の画面例を参照する。なお、図10では予約に関する作業を行うユーザを主催者、会議に招待されるユーザを招集者という。また、主催者と招集者はいずれも端末装置60を操作する。また、図10のAPI83はボットサーバ80が予約管理サーバ20と通信するためのAPIであり、ボットサーバ80はAPI83を介して予約管理サーバ20と通信する。このようなAPI83としては例えばマイクロソフトのエクスチェンジサーバ(登録商標)が知られている。
S1:主催者はチャットアプリ60aに登録されているチャットボットを選択する。チャットアプリ60aの操作受付部72は選択を受け付ける。チャットアプリ60aは主催者が所属するワークスペースのチャットボットを表示するので、主催者は予約システム用のチャットボットを選択できる(図12参照)。
S2:主催者がボットサーバ80に対し認証されていない場合、ボットサーバ80の認証部はログインボタンをチャットアプリ60aに表示させる(図13参照)。すなわち、ボットサーバ80の認証部13はログインボタンを表示する情報又は信号をチャットアプリ60aに送信し、チャットアプリ60aの表示部63がログインボタンを表示する。なお、以下では簡単のため、「ボットサーバ80が端末装置にログインボタンを表示させる」と記載する。
S3:主催者はログインボタンを押下するので、操作受付部72は押下を受け付ける。ボットサーバ80の通信部11はログインボタンを押下した旨を受信する。
S4:認証13部は端末装置60を外部認証装置82にリダイレクトさせるので、端末装置60の表示部63は外部認証装置82が用意した認証画面を表示する。なお、このような認証方法をOAUTH認証と言うが、認証部13が直接、認証してもよい。
S5:主催者は外部認証装置の認証情報を端末装置60に入力する。主催者は、例えば、パスワードとユーザIDを入力する。端末装置60の操作受付部72は認証情報を受け付け、通信部11は認証情報を外部認証装置82に送信する。なお、認証情報の入力は1度だけ行えばよい。端末装置60はユーザ専用であるのと、認証成功によりトークンが記憶部79に記憶されるためである。
S6:外部認証装置82は認証情報を受信して、認証が成功するか否かを判断する。ここでは認証が成功したものとする。外部認証装置82はトークンを端末装置60に送信する。トークンはログインしたユーザと対応づけられており、誰がログインしたか、このユーザはどのような処理が可能かを示す。認証チケットと呼ばれる場合がある。
S7:認証が成功したので、ボットサーバ80の予約受付部15は会議室のあり、なしの選択ボタンをチャットアプリ60aに表示させる(図17(a)参照)。
S8:主催者は会議室を使用する会議か否かをチャットアプリ60aに入力する。操作受付部72は選択(入力)を受け付ける。選択内容はボットサーバ80に送信される。
S9,S10:会議室ありを主催者が選択した場合、ボットサーバ80の連携部14はトークンを指定して、API83を介して、会議室フォルダと連絡先フォルダを予約管理サーバ20に要求する。会議室フォルダとは主催者が予約管理サーバ20に登録してある会議室のリストが格納されているフォルダである。多くの会議室がある企業では主催者が使用したい会議室を予め登録しておくことで、会議室の選択が容易になる。連絡先フォルダとは主催者がよく連絡する相手として部署や開発グループごとに連絡先(招集者の候補)を登録したフォルダである。
S11,S12:予約管理サーバ20の通信部21はトークンで特定される会議室フォルダをボットサーバ80に送信する。また、トークンで特定される連絡先フォルダをボットサーバ80に送信する。
S13:ボットサーバ80の予約受付部15は「使用したい会議室フォルダを選択してください」というメッセージをチャットアプリ60aに表示させる。
S14:また、ボットサーバ80の予約受付部15は会議室フォルダの一覧をチャットアプリ60aに表示させる。
S15:主催者は使用する会議室フォルダを選択する。操作受付部72は選択を受け付ける。選択した会議室フォルダはボットサーバ80に送信される。
S16:ボットサーバ80の予約受付部15は選択された会議室フォルダを、リクエストに設定する。このリクエストとは予約管理サーバ20への空きスケジュールの検索要求である。
S17:次に、ボットサーバ80の予約受付部15は会議時間をチャットアプリ60aに表示させる。会議時間とは、30分、1時間、2時間など予定が占める時間の長さである。任意の時間を入力できてよい。
S18:主催者は会議時間を選択する。操作受付部72は選択を受け付ける。選択した会議時間はボットサーバ80に送信される。
S19:ボットサーバ80の予約受付部15は選択された会議時間を、リクエストに設定する。
S20:次に、ボットサーバ80の予約受付部15は「会議招集したい人を選択してください」というメッセージをチャットアプリ60aに表示させる。
S21:また、ボットサーバ80の予約受付部15は連絡先フォルダをチャットアプリ60aに表示させる。
S22:主催者は連絡先フォルダを開いて、会議に招集したいユーザを選択する。操作受付部72は選択を受け付ける。
S23:主催者は選択が終わるとOKボタンを押下する。操作受付部72は押下を受け付ける。選択された招集者はボットサーバ80に送信される。なお、主催者の識別情報もボットサーバ80に送信されてよい。主催者のスケジュールも含めてボットサーバ80が空きスケジュールを決定するためである。
S24:20人以上の招集者が選択された場合、予約受付部15は「会議招集者は19人までです」と表示する。なお、20人は一例であるし、このような制限はなくてもよい。
S25:この場合、ボットサーバ80の予約受付部15は「会議招集したい人を選択してください」というメッセージをチャットアプリ60aに表示させる。したがって、処理はステップS20に戻る。
S26:19人以下の招集者の選択が終わると、ボットサーバ80の予約受付部15は選択された連絡先の一覧を表示し、「○○、××(招集者の名前)の予定を登録します。会議招集者を追加しますか。」というメッセージをチャットアプリ60aに表示させる。
S27:主催者が追加(はい)を選択した場合、ボットサーバ80の予約受付部15は「参加メンバーを検索します。キーワードを入力してください。」というメッセージをチャットアプリ60aに表示させる。キーワードの入力と検索については図13〜図16を参照されたい。
S28:主催者はユーザ名の一部などキーワードを入力する。操作受付部72は入力を受け付ける。入力されたキーワードはボットサーバ80に送信される。
S29:次に、ボットサーバ80の予約受付部15はキーワードをクエリに設定する。クエリとはデータベースからデータを抽出したり操作したりといった処理を行うための命令のことである。
S30−1、S30−2:ボットサーバ80の連携部14はトークンを指定して、API83を介して関係者情報を予約管理サーバ20に要求する。関係者情報とは、この主催者の電子メールの送受信の履歴、及び、予め登録されている組織図により特定される、主催者の関係者のリストである。
S31−1、S31−2:予約管理サーバ20の通信部21はトークンで特定される関係者情報をボットサーバ80に送信する。
S32:ボットサーバ80の予約受付部15はキーワードで関係者情報を検索する。検索に適合するメンバーが見つかった場合、ボットサーバ80の予約受付部15は「メンバーが見つかりました。追加するメンバーを選んでください。」というメッセージをチャットアプリ60aに表示させる。なお、検索に適合する関係者情報のみをボットサーバ80が取得してもよい。この場合、検索は予約管理サーバ20が行う。
S33:ボットサーバ80の予約受付部15は検索に適合した関係者の一覧をチャットアプリ60aに表示させる(図15のM6)。
S34:検索に適合するメンバーが見つからなかった場合、ボットサーバ80の予約受付部15は「メンバーが見つかりませんでした。参加メンバーを検索します。キーワードを入力してください。」というメッセージをチャットアプリ60aに表示させる(図14のM3、M4)。
S35:処理はステップS27に戻る。
S36:主催者が「追加しない」ボタンを押下した場合、処理はステップS44に進む。
S37:関係者の一覧が表示された場合、主催者は検索に適合した関係者から招集したいユーザを選択する。操作受付部72は選択を受け付ける(図15のM9)。選択されたユーザはボットサーバ80に送信される。
S38:また、主催者は追加するか、再検索するかを選択する。操作受付部72は選択を受け付ける。選択内容はボットサーバ80に送信される。
S39:主催者が追加(はいボタン)を押下した場合で(図16のM10)、20人以上の招集者が選択された場合、予約受付部15は「会議招集者は19人までです」とチャットアプリに表示させ、追加されたユーザを招集者に追加しない。
S40:招集者の選択が終わると、ボットサーバ80の予約受付部15は選択されたユーザの一覧を表示し(図16のM13)、「○○、××の予定を登録します。会議招集者を追加しますか。」というメッセージをチャットアプリ60aに表示させる。
S41:主催者が追加(はい)を選択した場合、処理はステップS27に戻る。
S42:主催者が追加しない(いいえ)を選択した場合、処理はステップS44に進む。
S43:主催者が再検索ボタンを押下した場合、処理はステップS27に戻る。
S44:招集者が定まったので、ボットサーバ80の予約受付部15は選択された招集者をリクエストに設定する。
S45:また、ボットサーバ80の予約受付部15は予定の検索期間として現在日時から1週間をリクエストに設定する。1週間は一例であり、主催者が任意の期間を設定してよい。
S46−1、S46−2:会議室が必要ない場合、ボットサーバ80の連携部14は招集者を指定して、API83を介して、空きスケジュールを予約管理サーバ20から取得する。
S47−1、S47−2:予約管理サーバ20は複数の招集者がいる場合、複数の招集者に共通の空きスケジュールを、ボットサーバ80に返す。空きスケジュールは、各ユーザが共通に空いている時間帯から会議時間に基づいて生成されたスケジュールである。
S48:会議室が必要な場合、予約調整部16は会議室フォルダの会議室を5件ずつに分割する。これは、予約管理サーバ20の制約によるものであり、分割しなくてもよい。
S49:予約調整部16は分割した5件の会議室をリクエストに設定する。
S50:ボットサーバ80の連携部14は会議室を指定して、API83を介して、会議室と、複数の招集者に共通の空きスケジュールを予約管理サーバ20から取得する。
S51:予約管理サーバ20は会議室ごとに、会議室と複数の招集者に共通の空きスケジュールを、ボットサーバ80に返す。
S52:5件ずつ分割された全ての会議室について、会議室と複数の招集者に共通の空きスケジュールを取得すると、予約調整部16は取得した各会議室の空きスケジュールを結合する。この結合とは1つのファイルにまとめる程度の意味である。
S53:複数の招集者に共通の空きスケジュールがある場合、又は、会議室と複数の招集者に共通の空きスケジュールがある場合、ボットサーバ80の予約調整部16は空きスケジュールを現在時刻に近い順にソートする。
S54:そして、予約調整部16は複数の招集者に共通の空きスケジュール、又は、会議室と複数の招集者に共通の空きスケジュールをチャットアプリ60aに表示させる(図17(a)のM16)。
S55:複数の招集者に共通の空きスケジュールがない場合、又は、会議室と複数の招集者に共通の空きスケジュールがない場合、ボットサーバ80の予約調整部16は会議時間を変更することを行う。
まず、会議時間が30分の場合、会議時間を変更できないので、ボットサーバ80の予約調整部16は「空き時間が存在しません。」というメッセージをチャットアプリ60aに表示させる。
S56:予約調整部16は、主催者に会議室利用の有無から再度行うように促す。
S57:会議時間が1時間の場合、会議時間を30分に変更できるので、ボットサーバ80の予約調整部16は会議時間を30分に変更して、ステップS46−1又はS48に戻り、空きスケジュールを再度、予約管理サーバから取得する。
S58:会議時間が2時間の場合、会議時間を1時間に変更できるので、ボットサーバ80の予約調整部16は会議時間を1時間に変更して、ステップS46又はS48に戻り、空きスケジュールを再度、予約管理サーバから取得する。
S59:空きスケジュールがあった場合、主催者は希望の空きスケジュールを選択する。操作受付部72は選択を受け付ける。希望の空きスケジュールは1つである。希望の空きスケジュールはボットサーバ80に送信される。
S60:また、主催者は会議名を入力する。操作受付部72は入力を受け付ける。会議名はボットサーバ80に送信される。
S61:ボットサーバ80の予約調整部16は会議名と希望の空きスケジュールをリクエストに設定する。このリクエストは、予約イベントの登録要求である。
S62−1、S62−2:ボットサーバ80の連携部14は、API83を介して、招集用URLを予約管理サーバ20に要求する。招集用URLは、同じ会議に参加する主催者と招集者の端末装置60が接続するURLである。この招集用URLに接続した端末装置60の間で映像や音声が共有される。
S63−1、S63−2:予約管理サーバ20はAPI83を介して、招集用URLをボットサーバ80に返す。
S64:ボットサーバ80の予約調整部16は招集URLからオプションURLを作成する。オプションURLは共通フォルダとして使用される。
S65:予約調整部16は、予約イベント(招集URL、オプションURL、希望の空きスケジュール、招集者の連絡先)をリクエストに設定する。会議室が使用される場合は会議室の識別情報もリクエストに設定される。このリクエストは予約イベントの登録要求である。図10では予約イベントは1つであるが、後述の図11では好ましくは複数の予約イベントの候補が登録される。
S66、S67:ボットサーバ80の連携部14は、API83を介して、予約イベントの候補の登録を予約管理サーバ20に要求する。予約管理サーバ20の予約情報管理部22は会議室の予約を予約情報DB291に、各ユーザのスケジュールの登録をユーザスケジュールDB293にそれぞれ登録する。予約情報DB291に登録された予約情報は会議管理サーバ30と共有される。予約情報DB291では、主催者が予約者、招集者が参加者になる。
S68:予約管理サーバ20はAPI83を介して予約OKをボットサーバ80に送信する。
S69:ボットサーバ80の連携部14は予約OKを受信し、予約受付部15が予約完了メッセージをチャットアプリ60aに表示させる。
S70:予約管理サーバのメール処理部24は、新しい予約イベントが登録されたので、会議招集メールを招集者に送信する。送信元は主催者でも予約管理サーバ20でもよい。
S71:各招集者は会議の参加可否をメールで予約管理サーバ20に返信する。
S72:予約管理サーバのメール処理部24は、各ユーザの参加状況を電子メールに記述して主催者に送信する。単に返信メールを中継して主催者に送信してもよい。
S73:会議への招待者が辞退した場合は、主催者は再度、会議のスケジュールを設定する。
S74:会議室が予約されている場合、予約管理サーバ20の通信部21はユーザのアカウントやドメインを指定して予約イベントが登録された旨を会議管理サーバ30に送信する。
S75:会議管理サーバ30の予約情報取得部33はユーザのアカウントやドメインを指定して予約情報を取得する。予約情報は会議管理情報DB493に記憶される。
S76:会議室が予約されている場合、情報通知部37は電子メールで会議識別情報を招集者に送信する。なお、電子メールに入室ボタンを表示することは適切でない。電子メールは転送が容易なので、電子メールを受信した第三者が会議室を利用できてしまうためである。
S77:招集者は会議室に赴いて、会議室端末90に表示されたチェックインボタン(会議室端末90の入室ボタン)を押下する。会議室端末90の操作受付部69は押下を受け付ける。
S78:また、表示制御部94は会議識別情報の入力画面を表示する。
S78:招集者は電子メールで受信した会議識別情報を入力画面に入力する。操作受付部69は会議識別情報の入力を受け付ける。
S80:会議室端末90のサーバ通信部91は記憶部99の会議室IDと入力された会議識別情報を会議管理サーバ30に送信する。会議管理サーバ30の利用管理部38は、送信された会議室IDと会議識別情報が、会議識別情報DB494に登録されている場合、利用開始を許可する。これにより、主催者のチェックイン(利用開始)が許可される。
<会議室の利用開始の流れ>
次に、図11を参照して、本実施形態の会議室の利用開始処理を説明する。図11は、チャットボットを利用した会議室の利用開始方法を説明するシーケンス図の一例である。なお、図11の説明では図10との相違を説明する。ステップS1〜S76の処理は図10と同様でよい。
次に、図11を参照して、本実施形態の会議室の利用開始処理を説明する。図11は、チャットボットを利用した会議室の利用開始方法を説明するシーケンス図の一例である。なお、図11の説明では図10との相違を説明する。ステップS1〜S76の処理は図10と同様でよい。
S81:予約の開始時刻の所定時間前になると、情報通知部37は予約の受付やリマインドを行う予約システム用のチャットボットの識別情報と、予約情報に登録された会議の参加者(主催者と招集者)を指定して、会議識別情報(認証情報の一例)、予約ID、会議室ID及び開始時刻が接近している旨(利用開始の表示部品を表示する旨の一例)を通知する。なお、会議管理サーバ30とチャットサーバ10でアカウントが異なる場合、情報通知部37は対応付情報DB491を参照し、主催者と招集者のアカウントを変換する。なお、主催者のみに入室ボタンを表示させてもよい。情報通知部37はボットサーバ80からの要求に応じてこれらを送信してもよい。
S82:ボットサーバ80は主催者及び招集者の端末装置60に、チャットボットの識別情報で特定されるチャットボットの発言として開始時刻が接近している旨を表示させる。なお、端末装置60では、開始時刻が接近している旨と共に入室ボタン(表示部品の一例)が表示される。会議管理サーバ30から開始時刻が接近している旨を受信しなくても、ボットサーバ80側で開始時刻と現在時刻を比較して、差が所定時間未満の場合に開始時刻が接近している旨を表示させてもよい。
S83:主催者は入室ボタンを押下する(図18(a)のM23参照)。端末装置60の操作受付部72は押下を受け付ける。入室ボタンが押下された旨(利用開始の旨の一例)はボットサーバ80に送信される。
S84:ボットサーバ80の利用開始要求部18は会議識別情報と会議室IDを指定して入室要求を会議管理サーバ30に送信する。
S85:会議管理サーバ30の利用管理部38は、送信された会議室IDと会議識別情報が、会議識別情報DB494に登録されている場合、利用開始を許可する。これにより、主催者のチェックインが許可される。なお、直前の会議が進行中の場合は、チェックインは許可されない。この場合は、直前の会議がチェックアウトされると、チェックインが許可される。
S86:チャットボット経由の入室が許可されない場合、又は、ユーザが入室ボタンを使用しない場合も、情報通知部37はチャットボットの識別情報及び主催者と招集者を指定して会議識別情報、予約ID、会議室ID及び開始時刻が接近している旨を通知する。
S87〜S90:図10のステップS77〜S80と同様でよい。
<端末装置が表示する画面例>
以下では、図11のシーケンス図で端末装置60が表示する画面例を説明する。
以下では、図11のシーケンス図で端末装置60が表示する画面例を説明する。
図12は、主催者がチャットアプリ60aを起動後、会議などの予約用のチャットボットを選択した後にチャットページに表示されるメッセージM1の一例である。チャットアプリ60aの起動時には、他ユーザや企業の各種のボットが一覧表示される。主催者は会議などの予約用のチャットボットを選択する。選択によりボットサーバ80の予約受付部15が図12のメッセージM1をチャットアプリ60aに表示させる。
メッセージM1は、メニューとして会議室予約ボタン221、会議日程調整ボタン222、及び、ヘルプボタン223を有している。会議室予約ボタン221は会議室を予約するボタンであり、会議日程調整ボタン222は招集者のスケジュールを考慮して会議の日程を調整するボタンである。本実施形態では会議日程調整ボタン222が押下される。
図13は会議日程調整ボタン222が押下されたが未ログインの場合に表示されるメッセージM2の一例である。メッセージM2は、外部認証装置にユーザがログインしていない場合に表示される。メッセージM2はログインボタン224を有しており、ログインボタン224の押下で端末装置60が外部認証装置にリダイレクトされる。
図14はログイン後に会議日程調整ボタン222が押下された場合、又は、会議日程調整ボタン222が押下された後にログインした場合に表示されるメッセージの一例である。メッセージM3は、「参加メンバーを検索します。キーワードを入力してください。」である。参加メンバーは招集者を意味し、キーワードは主にユーザ名の全体や一部である。
主催者はメンバー(招待したい人)の名前(キーワード)を入力する。メッセージM3に対し主催者はキーワードとして「ABCさん」を入力した。キーワードが入力されるか、主催者が検索開始の操作を行うと、招集者の候補が検索される。キーワードに適合するユーザがいない場合は、エラーを知らせるメッセージM4として「メンバーが見つかりませんでした。」が表示される。この場合は、再度、メッセージM3「参加メンバーを検索します。キーワードを入力してください。」が表示される。
キーワードに適合するユーザがいた場合は、メッセージM5に示す、ユーザ名が表示される。
図15は、会議のスケジュール調整においてチャットページに表示されるメッセージM6〜M9を示す。メッセージM6はキーワードに適合した場合のメッセージとしてユーザ名を示す。ここでは3人のユーザ名が表示されている。各ユーザ名の下には追加ボタン225が表示されている。追加ボタン225は、主催者がユーザを招集者に追加するためのボタンである。
主催者が追加ボタン225を押さずにキーワードを入力した場合、メッセージM7「もう一度検索しますか?」が表示される。また、現在の参加メンバーがいる場合は参加メンバーのリストが表示される。メッセージM7ははいボタン226といいえボタン227を有し、主催者がはいボタン226を押下すると、メッセージM8「参加メンバーを検索します。キーワードを入力してください。」が表示される。
主催者はメンバー(招待したい人)の名前(キーワード)を入力する。主催者はキーワードとして「DEFさん」を入力した。キーワードが入力されるか、主催者が検索開始の操作を行うと、招集者の候補を含むメッセージM9が表示される。メッセージM9は追加ボタン228を有している。
図16は会議のスケジュール調整においてチャットページに表示されるメッセージM10〜M13を示す。追加ボタン228が押下されるとメッセージM10が表示される。メッセージM10は「追加しました。更にメンバーを追加しますか?現在のメンバー「DEF」」である。メッセージM10ははいボタン229といいえボタン230を有している。
主催者がはいボタン229を押下すると、メッセージM11〜M13に示すように、メンバーの検索、参加メンバーへの追加が可能になる。メッセージM11〜M13の表示処理は図14、図15と同様でよい。
図17(a)は会議のスケジュール調整においてチャットページに表示されるメッセージM13〜M16を示す。メッセージM13でいいえボタン232が押下されると、メッセージM14が表示される。メッセージM14は「会議室も一緒に予約しますか?」である。メッセージM14ははいボタン233といいえボタン234を有している。
主催者がはいボタン233を押下すると、メッセージM15が表示される。メッセージM15は「検索日時の条件を選択してください」である。検索日時の条件として、「今から30分」ボタン235、「今から60分」ボタン236、「今日のどこか30分」ボタン237、「今日のどこか60分」ボタン238、「日にち指定」ボタン239、画面スライドボタン240を有する。これらは図10のシーケンス図の会議時間の一例である。
主催者が例えば、「今から30分」ボタン235を押下すると、ボットサーバ80が今から30分、空いている会議室を検索する。空いている会議室があればメッセージM16が表示される。メッセージM16は空いていた会議室と、「ここにする」ボタン241を有する。
図17(b)はメッセージM17、M18を示す。画面スライドボタン240が押下された場合、メッセージM17が表示される。メッセージM17は「検索日時の条件を選択してください。」と詳細指定ボタン242を有する。
詳細指定ボタン242が押下されるとメッセージM18が表示される。メッセージM18は、「会議を開催する予定の日付を入力してください。例)1202 or 20201202」である。
図18(a)は会議のスケジュール調整においてチャットページに表示されるメッセージM19〜M25を示す。メッセージM16の「ここにする」ボタン241を主催者が押下すると、メッセージM19が表示される。メッセージM19は「以下で予約します。よろしいですか?(場所未定) 04月03日 17時30分〜18時00分」である。メッセージM19ははいボタン243といいえボタン244を有している。
主催者がはいボタン243を押下すると、図18(b)に示すように、参加メンバーにスケジュールが通知される。図18(b)は招集者の端末装置60が表示するメッセージM21を示す。メッセージM21は予約されたスケジュールを表示する。メッセージM21は承認ボタン245を有する。招集者が承認ボタン245を押下すると、ボットサーバ80に承認した旨が送信される。
ボットサーバ80は承認した旨を受信すると、メッセージM20を主催者のチャットアプリ60aに表示させる。メッセージM20は「会議を予約しました。予約名:Meeting」である。
会議の予約時刻の所定時間前になると、メッセージM23が表示される。メッセージM23は「入室可能になりました。入室しますか。」である。メッセージM23ははいボタン251といいえボタン252を有する。主催者ははいボタン251を押下することで、チェックインすることができる。はいボタン251が入室ボタンである。
なお、後述する図20に示すように画像コードとメッセージM23の両方を表示してもよい。いいえボタン252は押下されても利用管理部38は自動キャンセル時刻まで保留する。入室が優先されるためである。あるいは、いいえボタン252が押下されると、会議をキャンセルするか主催者に問い合わせるメッセージを端末装置60が表示してもよい。キャンセルの場合、予約管理サーバ20のスケジュールが削除され、他の参加者に通知される。
主催者がはいボタン251を押下した場合、メッセージM24「入室しました」が表示される。更に、招集者がはいボタン251を押下した場合、メッセージM25「参加者の○○さんが入室されました。」が表示される。主催者がいいえボタン252を押下した場合、メッセージM26「会議をキャンセルして参加者に通知しますか?」が表示される。いいえボタン252が保留されていた場合に他の参加者が先に入室した場合に表示されるメッセージである。この場合、メッセージM23のはいボタン、いいえボタンは押下できなくなる。いいえボタン252が押下されたが保留されている場合、利用管理部38はいいえボタンの押下を破棄する。
図19はメッセージM1の会議室予約ボタン221が押下された場合に表示されるメッセージM22を示す。ここでは会議室フォルダが作成されていないために、メッセージM22が表示されている。メッセージM22は、「会議室が見つかりませんでした。予約管理サーバの連絡先フォルダにお気に入り会議室のリストを作成してください。」である。メッセージM22は、会議室予約ボタン221、会議日程調整ボタン222、及び、ヘルプボタン223を有している。
図20は、会議の予約時刻の所定時間前に送信されるチェックイン用の画像コード250を示す。画像コード250には会議識別情報がコード化されている。画像コード250は図18(a)のメッセージM23の代わりに表示される。主催者は画像コードを会議室端末90に読み取らせることでチェックインできる。図20の画像コード250をメッセージM23と共に表示してもよい。
<<ユーザが任意のタイミングで入室ボタンを表示>>
図11のように所定時間前に自動で入室ボタンが表示される他、主催者が任意のタイミングで端末装置60に入室ボタンを表示できる。
図11のように所定時間前に自動で入室ボタンが表示される他、主催者が任意のタイミングで端末装置60に入室ボタンを表示できる。
図21は、チャットボットを利用した会議室の利用開始方法を説明するシーケンス図の一例である。なお、図21の説明では図10との相違を説明する。ステップS1〜S76の処理は図10と同様であるため省略した。
S101:主催者が入室ボタンの表示操作を端末装置60に行う。種々の表示操作が考えられるが、例えば、ユーザはステップS68の予約OKで表示されるメッセージM20を長押しするなどして、表示されたメニューから入室ボタンの表示操作を行う。端末装置60の操作受付部72は操作を受け付ける。入室ボタンの表示要求がボットサーバ80に送信される。
S102:ボットサーバ80の通信部11は、トークンと予約IDを指定して会議管理サーバ30に入室ボタンを要求する。
S103:会議管理サーバ30の情報通知部37はトークン(ユーザID)で特定されるユーザが、予約IDで特定される予約情報の予約者か否かを判断する。予約者である場合、入室ボタンをボットサーバ80に送信する。チャットボットの識別情報は予約システム用のもので、送信先はトークンで特定されている。この判断をボットサーバ80側で行ってもよい。
このように、主催者が登録した予約イベントに限って入室ボタンが表示されるので、セキュリティを向上できる。招集者に利用開始ボタンの表示を認めてもよい。
S104〜S107:図11のステップS82〜S85と同様でよい。ただし、主催者が登録した予約情報がチェックイン待ちになっていないと、会議識別情報の認証が成功しても入室は許可されない。
<主な効果>
以上説明したように、本実施形態の予約システムは、予約の開始時刻の所定時間前になると主催者及び招集者に会議識別情報が送信され、主催者又は招集者が入室用のボタンを押下すると会議室にチェックインできる。したがって、主催者又は招集者は認証のための情報を入力する必要がない。また、主催者は任意のタイミングで入室用のボタンを表示させることができる。
以上説明したように、本実施形態の予約システムは、予約の開始時刻の所定時間前になると主催者及び招集者に会議識別情報が送信され、主催者又は招集者が入室用のボタンを押下すると会議室にチェックインできる。したがって、主催者又は招集者は認証のための情報を入力する必要がない。また、主催者は任意のタイミングで入室用のボタンを表示させることができる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態では主にメッセージとしてテキストデータを会議室端末90が表示しているが、端末装置60はメッセージと共に又はメッセージなしに、アイコン、写真やアバター、動画等を表示してもよい。
会議管理サーバ30は複数、存在してもよいし、会議管理サーバ30の機能が複数のサーバに分散されていてもよい。また、予約管理サーバ20と会議管理サーバ30が一体でもよい。
本実施形態に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、会議管理サーバ30は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
また、本実施形態の予約システム100はWebサービスとも称することができる。Webサービスとはインターネット関連技術を応用して提供される各種のサービスである。例えば、会議室貸し出しサービス、各種のレンタルサービスが挙げられる。Webサービスを利用するシステムを利用システムという。
また、以上の実施例で示した図6、図7などの構成例は、予約システム100の処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。しかし、各処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。予約システム100は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
10 チャットサーバ
20 予約管理サーバ
30 会議管理サーバ
60 端末装置
100 リソース予約システム
20 予約管理サーバ
30 会議管理サーバ
60 端末装置
100 リソース予約システム
Claims (11)
- 予約されたリソースの利用に関する処理を行う第二の情報処理装置と、端末装置と通信する第一の情報処理装置とを有する予約システムであって、
前記第二の情報処理装置は、
前記リソースに関する情報を前記第一の情報処理装置に送信する情報通知部を有し、
前記第一の情報処理装置は、
前記第二の情報処理装置から前記リソースに関する情報を受信した場合、利用開始の表示部品を表示する旨を前記端末装置に送信する第一の通信部と、
前記端末装置で表示された利用開始の表示部品の押下により送信された利用開始の旨を受信した場合、前記リソースの利用開始を前記第二の情報処理装置に要求する利用開始要求部と、を有し、
前記第二の情報処理装置は、前記リソースの利用開始を受け付けることを特徴とする予約システム。 - 前記第二の情報処理装置の前記情報通知部は、
予約の開始時刻の所定時間前に、前記リソースに関する情報として前記リソースの利用開始のための認証情報を前記第一の情報処理装置に送信し、
前記第一の情報処理装置の前記第一の通信部は、利用開始の表示部品を表示する旨及び前記認証情報を前記端末装置に送信し、
前記利用開始要求部は、前記端末装置から前記利用開始の旨と前記認証情報を受信した場合、前記認証情報を指定して前記リソースの利用開始を前記第二の情報処理装置に要求し、
前記第二の情報処理装置は、前記認証情報が対応づけられたリソースの利用開始を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の予約システム。 - 前記第一の情報処理装置は、
前記端末装置から前記リソースの予約を受け付けた場合、前記リソースのユーザに関する情報と共に前記リソースの予約を第三の情報処理装置に要求する予約調整部を有し、
前記端末装置からユーザの識別情報を指定して前記利用開始の表示部品の表示を要求された場合、前記ユーザの識別情報を前記第二の情報処理装置に要求し、
前記第二の情報処理装置は、
前記第三の情報処理装置から前記リソースのユーザに関する情報と共に前記リソースの予約情報を取得し、
前記リソースのユーザに関する情報に前記ユーザの識別情報が含まれる場合、前記情報通知部が前記リソースに関する情報を前記第一の情報処理装置に送信し、
前記第一の情報処理装置の前記第一の通信部は、前記第二の情報処理装置から前記リソースに関する情報を受信した場合、前記利用開始の表示部品を表示する旨を前記端末装置に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の予約システム。 - 前記端末装置を、
前記利用開始の表示部品を表示する旨を前記第一の情報処理装置から受信した場合、前記リソースの利用開始を受け付ける表示部品を表示する表示部と、
前記表示部品が押下された場合、前記リソースの利用開始を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が前記リソースの利用開始を受け付けた場合、前記利用開始の旨を前記第一の情報処理装置に送信する第二の通信部、
として機能させるためのプログラムを有することを特徴とする請求項2に記載の予約システム。 - 前記第二の情報処理装置の前記情報通知部は、予約の開始時刻の所定時間前に、前記認証情報がコード化された画像コードを前記第一の情報処理装置に送信し、
前記第一の情報処理装置の前記第一の通信部が、前記第二の情報処理装置から受信した前記画像コードを前記端末装置に送信し、
前記リソースの周囲に配置された情報処理端末は、
前記端末装置が表示した前記画像コードを撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した画像コードから前記認証情報を復元するデコード部と、
前記デコード部がデコードした前記認証情報を前記第二の情報処理装置に送信する第三の通信部と、を有し、
前記第二の情報処理装置は前記認証情報が対応づけられたリソースの利用開始を受け付けることを特徴とする請求項4に記載の予約システム。 - 前記表示部は、前記画像コードを表示することを特徴とする請求項5に記載の予約システム。
- 前記表示部は、前記リソースの利用開始を受け付ける前記表示部品及び前記画像コードを表示することを特徴とする請求項5又は6に記載の予約システム。
- 前記第二の情報処理装置は、
前記端末装置が表示した前記表示部品の押下により、前記端末装置から利用開始しない旨を受信した場合、予約を自動的にキャンセルするタイミングまで利用開始しない旨を保留しておき、
他の前記端末装置から前記リソースの利用開始の旨が送信された場合、利用開始しない旨を破棄することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の予約システム。 - リソースの予約を管理する第二の情報処理装置と通信し、
前記第二の情報処理装置から前記リソースに関する情報を受信した場合、利用開始の表示部品を表示する旨を端末装置に送信する第一の通信部と、
前記端末装置で表示された利用開始の表示部品の押下により送信された利用開始の旨を受信した場合、前記リソースの利用開始を前記第二の情報処理装置に要求する利用開始要求部と、を有する第一の情報処理装置と通信する端末装置を、
前記利用開始の表示部品を表示する旨を前記第一の情報処理装置から受信した場合、前記リソースの利用開始を受け付ける表示部品を表示する表示部と、
前記表示部品が押下された場合、前記リソースの利用開始を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が前記リソースの利用開始を受け付けた場合、前記利用開始の旨を前記第一の情報処理装置に送信する第二の通信部、
として機能させるためのプログラム。 - リソースの予約を管理する第二の情報処理装置と通信し、
前記第二の情報処理装置から前記リソースに関する情報を受信した場合、利用開始の表示部品を表示する旨を端末装置に送信する第一の通信部と、
前記端末装置で表示された利用開始の表示部品の押下により送信された利用開始の旨を受信した場合、前記リソースの利用開始を前記第二の情報処理装置に要求する利用開始要求部と、を有する第一の情報処理装置と通信する端末装置であって、
前記利用開始の表示部品を表示する旨を前記第一の情報処理装置から受信した場合、前記リソースの利用開始を受け付ける表示部品を表示する表示部と、
前記表示部品が押下された場合、前記リソースの利用開始を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が前記リソースの利用開始を受け付けた場合、前記利用開始の旨を前記第一の情報処理装置に送信する第二の通信部と、
を有することを特徴とする端末装置。 - リソースの予約を管理する第二の情報処理装置と、端末装置と通信する第一の情報処理装置とを有する予約システムが行う利用開始方法であって、
前記第二の情報処理装置が、前記リソースに関する情報を前記第一の情報処理装置に送信するステップと、
前記第一の情報処理装置は、
第一の通信部が、前記第二の情報処理装置から前記リソースに関する情報を受信した場合、利用開始の表示部品を表示する旨を前記端末装置に送信するステップと、
利用開始要求部が、前記端末装置で表示された利用開始の表示部品の押下により送信された利用開始の旨を受信した場合、前記リソースの利用開始を前記第二の情報処理装置に要求するステップと、
前記第二の情報処理装置は、前記リソースの利用開始を受け付けるステップと、
を有することを特徴とする利用開始方法。
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