JP7105241B2 - ステータおよびステータコイル - Google Patents

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Description

本発明は、ステータおよびステータコイルに関する。
従来、リード線部を有するコイルを備えるステータ、および、リード線を有するステータコイルが知られている。このようなステータおよびステータコイルは、たとえば、特開2006-271050号公報に開示されている。
上記特開2006-271050号公報では、電源端子からコイルに引き回される引き回し線(リード線)を有するブラシレスモータ用の固定子が開示されている。この固定子には、複数のコイルが設けられている。そして、複数のコイルは、引き回し線および電源端子を介して、電源に接続され、3相Y結線により結線されている。また、複数のコイルには、それぞれ、引き回し線が設けられている。引き回し線は、自身の相とは異なる相のコイルに接触した状態で配置されている。この複数の引き回し線の各々には、自身の相とは異なる相のコイルとの絶縁を確保するために、樹脂材料により形成された絶縁チューブが取り付けられている。
特開2006-271050号公報
上記特開2006-271050号公報に記載の固定子では、複数の引き回し線の各々には、自身の相とは異なる相のコイルとの絶縁(相間絶縁性能)を確保するために、絶縁チューブが取り付けられている。このため、引き回し線(リード線部)ごとに、絶縁チューブを取り付ける必要があるため、固定子の製造に要する時間(製造工数)が増大する。また、上記特開2006-271050号公報に記載の固定子では、引き回し線ごとに、絶縁チューブが取り付けられるので、絶縁チューブの厚みによりコイルエンド部の軸方向の長さが増大する。したがって、上記特開2006-271050号公報に記載の固定子では、引き回し線(リード線部)の相間絶縁性能を確保するために、固定子(ステータ)の製造工数が増大し、且つ、コイルエンド部の軸方向の長さが増大するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、リード線部の相間絶縁性能を確保しながら、ステータの製造工数が増大することを防止し、且つ、コイルエンド部の軸方向の長さが増大するのを防止することが可能なステータおよびステータコイルを提供することである。
この発明の第1の局面によるステータは、ステータコアと、ステータコアの中心軸線方向の端面から突出するコイルエンド部と、ステータコアの複数のスロットに配置されるスロット収容部と、スロット収容部と電源部とを接続するリード線部とを含む、コイルを複数備え、リード線部は、スロット収容部に接続されていると共に、中心軸線方向に見て、ステータコアの周方向に隣り合う同相のコイルのコイルエンド部にオーバーラップする同相領域に配置され、且つ、コイルエンド部よりも軸方向内側に配置された根元部分と、同相領域内において、根元部分の電源部側端部から、中心軸線方向に、コイルエンド部よりも軸方向外側に突出する引出部分とを含み、コイルは、複数のスロットのうちの一のスロットと一のスロットからステータコアの周方向に離間して配置された他のスロットとに、導線が複数回巻回されて形成された同芯巻コイルであり、複数のコイルは、ステータコアの周方向にそれぞれ隣り合って配置され、コイルは、ステータコアの周方向で同相の他のコイルと隣り合って配置され、ステータコアの周方向で隣り合って配置される同相のコイルの引出部分の各々は、同相領域内において、自身のコイルのコイルエンド部と、ステータコアの周方向に隣り合う同相のコイルのコイルエンド部との周方向の境界部を介して、根元部分の電源部側端部から、中心軸線方向に、コイルエンド部よりも軸方向外側に突出するように配置されている。なお、本願明細書では、「中心軸線方向に突出する」とは、中心軸線方向に平行する方向に突出するもの、および、中心軸線方向に沿って突出するもののみならず、突出する方向に「単に中心軸線方向成分があるもの」を含む広い概念を意味するものとして記載している。また、「同相領域」とは、根元部分がオーバーラップする複数のコイルのうちの所定のコイルのコイルエンド部にオーバーラップする位置を意味するのみならず、複数のコイルのうちの全ての同相のコイルのコイルエンド部、および、同相のコイルのコイルエンド部同士の境界部にオーバーラップする位置を含む広い概念を意味するものとして記載している。
ここで、一般的に、リード線部が所望の位置(たとえば、配索用の配線保持部材の位置)まで配線される場合、リード線部は、まず、スロット収容部からステータコアの径方向外側または径方向内側に引き出される。そして、引き出されたリード線部は、同相または自身の相とは異なる相(以下、「異相」という)に関わらずコイルエンド部の外表面に沿って配線される。この場合、リード線部は、異相のコイルエンド部に接触してしまい相間絶縁性能を確保することが困難になる。そこで、この発明の第1の局面によるステータでは、上記のように、リード線部の根元部分を、スロット収容部に接続すると共に、中心軸線方向に見て、同相のコイルのコイルエンド部にオーバーラップする同相領域に配置し、リード線部の引出部分を、同相領域内において、根元部分の電源部側端部から、中心軸線方向に、コイルエンド部よりも軸方向外側に突出するように配置する。これにより、リード線部の根元部分から引出部分に渡って、同相のコイルのコイルエンド部にオーバーラップする位置(同相領域内)で配線することができるので、リード線部を所望の位置(コイルエンド部の外側)まで配線する場合でも、異相のコイル(コイルエンド部)に接触しないようにリード線部を配線することができる。その結果、リード線部に絶縁チューブを設ける必要がなくなるので、リード線部の相間絶縁性能を確保しながら、ステータの製造工数が増大することを防止し、且つ、コイルエンド部の軸方向の長さが増大するのを防止することができる。
この発明の第2の局面によるステータコイルは、ステータコアの中心軸線方向の端面から突出するコイルエンド部と、ステータコアの複数のスロットに配置されるスロット収容部と、スロット収容部と電源部とを接続するリード線部とを備え、リード線部は、スロット収容部に接続されていると共に、中心軸線方向に見て、ステータコアの周方向に隣り合う同相のコイルのコイルエンド部にオーバーラップする同相領域に配置され、且つ、コイルエンド部よりも軸方向内側に配置される根元部分と、同相領域内において、根元部分の電源部側端部から、中心軸線方向に、同相のコイルのコイルエンド部よりも軸方向外側に突出する引出部分とを含み、コイルは、複数のスロットのうちの一のスロットと一のスロットからステータコアの周方向に離間して配置された他のスロットとに、導線が複数回巻回されて形成された同芯巻コイルであり、複数のコイルは、ステータコアの周方向にそれぞれ隣り合って配置され、コイルは、ステータコアの周方向で同相の他のコイルと隣り合って配置され、ステータコアの周方向で隣り合って配置される同相のコイルの引出部分の各々は、同相領域内において、自身のコイルのコイルエンド部と、ステータコアの周方向に隣り合う同相のコイルのコイルエンド部との周方向の境界部を介して、根元部分の電源部側端部から、中心軸線方向に、コイルエンド部よりも軸方向外側に突出するように配置されている。
この発明の第2の局面によるステータコイルでは、上記のように構成することにより、リード線部の相間絶縁性能を確保しながら、ステータの製造工数が増大することを防止し、且つ、コイルエンド部の軸方向の長さが増大するのを防止することが可能なステータコイルを提供することができる。
本発明によれば、上記のように、リード線部の相間絶縁性能を確保しながら、ステータの製造工数が増大することを防止し、且つ、コイルエンド部の軸方向の長さが増大するのを防止することができる。
本発明の一実施形態によるステータの断面図である。 本発明の一実施形態によるステータコアの平面図である。 本発明の一実施形態によるステータコイルの結線を示した模式図である。 本発明の一実施形態によるステータコイルの隔極配線を説明するための図である。 本発明の一実施形態による第1同芯巻コイルの構成を示した図である。 本発明の一実施形態によるコイルエンド部の構成を模式的に示した平面図である。 本発明の一実施形態によるリード線部および取込口の構成を示した平面図である。 本発明の一実施形態による配線保持部材の構成を示した断面図である。 本発明の一実施形態による第1同芯巻コイル(図9A)および第3同芯巻コイル(図9B)の巻回方向について説明するための図である。 本発明の一実施形態による第2同芯巻コイル(図10A)および第4同芯巻コイル(図10B)の巻回方向について説明するための図である。 本発明の一実施形態による第3同芯巻コイルの構成を示した図である。 本発明の一実施形態による第2同芯巻コイル(図12A)および第4同芯巻コイル(図12B)の構成を示した図である。 本発明の一実施形態によるリード線部保持部材の構成を示した平面図である。 本発明の一実施形態による隔極配線部材の構成を示した平面図である。 本発明の一実施形態の第1変形例によるステータ(配線保持部材)の構成を示した断面図である。 本発明の一実施形態の第1変形例によるリード線部および配線保持部材の構成を示した平面図である。 本発明の一実施形態の第2変形例によるステータ(リード線部および配線保持部材)の構成を示した断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(ステータの構成)
図1~図14を参照して、第1実施形態によるステータ100の構造について説明する。ステータ100は、回転電機(モータ、ジェネレータ、または、モータ・ジェネレータ)の一部を構成する。たとえば、ステータ100の径方向内側には、ロータ(図示せず)が配置されている。なお、本願明細書では、「軸方向(中心軸線方向)」とは、ステータ100の中心軸線C1方向(Z方向)を意味する。また、「径方向」とは、ステータ100の径方向(R方向)を意味する。また、「周方向」とは、ステータ100の周方向を意味する。
図1に示すように、ステータ100は、ステータコア10と、ステータコイル20(以下、「コイル20」という)と、配線保持部材30とを備える。また、コイル20は、電源部200(図3参照)に接続されるリード線部40および中性点N(図3参照)に接続される中性点側線部50を含む。そして、リード線部40および中性点側線部50は、配線保持部材30に保持されている。
図2に示すように、ステータコア10には、円環状のバックヨーク11と、バックヨーク11から径方向内側に突出するとともに、等角度間隔に設けられた複数のティース12とが設けられている。そして、隣り合うティース12の間に、スロット13が形成されている。スロット13は、径方向内側に設けられた内径側スロット13aと、径方向外側に設けられた外径側スロット13bとを含む。内径側スロット13aおよび外径側スロット13bには、互いに異なるコイル20が配置される。すなわち、コイル20(同芯巻コイル)は、スロット13を構成する複数のティース12に跨って配置されているとともに、同一のスロット13に他のコイル20(同相の同芯巻コイルまたは他相の同芯巻コイル)とともに配置され、且つ、他のコイル20(他の同芯巻コイル)に径方向に隣接して配置される2層分布巻コイル(図4参照)として構成される。
(コイルの構成)
図1に示すように、コイル20は、ステータコア10の中心軸線C1方向の端面10aから突出するコイルエンド部21と、ステータコア10のスロット13に配置されるスロット収容部22とを含む。
図3に示すように、コイル20は、電源部200から3相交流の電力が供給されるように構成されている。たとえば、コイル20は、電源部200からU相の電力が供給されるコイル20であるU相コイル20Uと、電源部200からV相の電力が供給されるコイル20であるV相コイル20Vと、電源部200からW相の電力が供給されるW相コイル20Wとを含む。コイル20は、たとえば、各相8並列でかつ2直列で接続され、Y結線されている。たとえば、コイル20は、48個設けられている。なお、図3では、並列接続されたコイル20の図示を省略している。また、U相コイル20Uと、V相コイル20Vと、W相コイル20Wとは、同様に形成されており、以下の説明で特に区別しない場合には、コイル20として説明する。
2つの直列接続されたコイル20のうち、電源部200側のコイル20を電源部側コイル20pとし、中性点N側のコイル20を中性点側コイル20nとする。電源部側コイル20pの電源部200側のリード線部40が電源部200に接続され、中性点側コイル20nの中性点N側の中性点側線部50(中性点接続線部51)が中性点Nに接続されている。そして、電源部側コイル20pの中性点側線部50(隔極線部52a)と、中性点側コイル20nの電源部200側に設けられた隔極線部52bとは、後述する隔極配線部材32を介して接続されている。なお、以下の説明では、電源部側コイル20pと、中性点側コイル20nとを、特に区別しない場合には、コイル20として説明する。
ここで、図3に示すように、互いに異なる相(異相)のリード線部40同士の電位差は、Vaとなる。電位差Vaの最大値は、たとえば、相間の最大分担電圧に、電源部200(電力変換装置:インバータ装置)のサージ電圧が重畳した電圧値となる。また、中性点側線部50同士の電位差は、Vbとなる。電位差Vbは、たとえば、相間の最大分担電圧の約4分の3の電圧値になる。ここで、コイル20を構成する導線20a(たとえば、断面が真円状の丸線)は、耐圧が電位差Vbよりも大きく、電位差Vaよりも小さい絶縁被膜が施されている。これにより、絶縁被膜が厚すぎることにより、コイル占積率が低下することを抑制しながら、異相のリード線部40同士以外のコイル20同士の絶縁性が確保されている。
図4および図5に示すように、コイル20は、複数のスロット13のうちの第1スロット13cと第1スロット13cからステータコア10の周方向に離間して配置された第2スロット13dとに、導線20aが複数回巻回されて形成された同芯巻コイル(図5参照)である。なお、第1スロット13cは、請求の範囲の「一のスロット」の一例である。また、第2スロット13dは、請求の範囲の「他のスロット」の一例である。
図4では、複数のコイル20(8並列2直列)のうちの一部(2並列2直列)のU相コイル20Uを模式的に示している。第1スロット13cと第2スロット13dとの周方向の間に複数(たとえば、5つ)のスロット13が設けられている。第1スロット13cの外径側スロット13bと、第2スロット13dの内径側スロット13aとに、第1のU相コイル20Uaが配置されている。また、第1スロット13cの内径側スロット13a、および、第3スロット13eの外径側スロット13bには、第2のU相コイル20Ubが配置されている。第1のU相コイル20Uaと第2のU相コイル20Ubとは、並列に接続されている。
第1のU相コイル20Uaに直列に接続されている第3のU相コイル20Ucは、たとえば、軸方向に見て、ステータコア10の中心軸線C1に対して、第1のU相コイル20Uaの略点対称となる位置に設けられている。すなわち、第1のU相コイル20Uaは電源部側コイル20pとして、第3のU相コイル20Ucは中性点側コイル20nとして、互いに隔極接続(隔極配線)されている。そして、第1のU相コイル20Uaと、第3のU相コイル20Ucとは、中性点側線部50の隔極線部52aおよび52bと、後述する隔極配線部材32の接続用配線部32aとにより接続されている。中性点側線部50(隔極線部52aおよび52b)および接続用配線部32aは、電源部側コイル20pと中性点側コイル20nとの渡り線として機能する。
また、第2のU相コイル20Ubと、第2のU相コイル20Ubに直列に接続される第4のU相コイル20Udとは、上記第1のU相コイル20Uaと第3のU相コイル20Ucとの接続と同様に、隔極線部52aおよび52bおよび接続用配線部32aにより、接続されている。また、第2のU相コイル20Ubは中性点側コイル20nとして、第4のU相コイル20Udは電源部側コイル20pとして、互いに隔極接続されている。
図1および図6に示すように、第1実施形態では、コイル20は、同相の他のコイル20に隣り合って配置されている。たとえば、周方向に隣り合う2つのスロット13ごとに、異なる相が設けられている。具体的には、ステータ100では、異相のコイルエンド部21同士が径方向に隣接するとともに、周方向に隣接する。すなわち、周方向にU、U、V、V、W、Wのこの順に、コイル20が配置されている。これにより、周方向にU、U、V、V、W、Wのこの順に、コイルエンド部21が配置されている。
図5に示すように、スロット収容部22は、一対設けられており、軸方向に沿って直線状に形成されている。コイルエンド部21は、一対のスロット収容部22同士を、矢印Z1方向側および矢印Z2方向側のそれぞれで接続するように構成されている。また、スロット収容部22とスロット13との間には、スロット絶縁紙61が配置されている。スロット絶縁紙61により、スロット収容部22とステータコア10との絶縁性能が確保されている。また、コイルエンド部21の周方向の側面には、相間絶縁紙62が配置されている。相間絶縁紙62により、コイルエンド部21と異相(他相)のコイルエンド部21との相間絶縁性能が確保されている。
〈リード線部の構成〉
図5に示すように、第1実施形態では、コイル20(電源部側コイル20p)のリード線部40は、スロット収容部22に接続されていると共に、図7に示すように、中心軸線C1方向(矢印Z2方向)に見て、同相のコイル20のコイルエンド部21にオーバーラップする同相領域A1(たとえば、図7のハッチングの領域)に配置され、コイルエンド部21よりも軸方向内側に配置された根元部分41と、同相領域A1内において、根元部分41の電源部側の端部41aから、Z方向に、コイルエンド部21よりも軸方向外側(矢印Z1方向側)に突出するように配置されている引出部分42とを含む。なお、端部41aは、請求の範囲の「根元部分の電源部側端部」の一例である。なお、本願明細書では、「Z方向に突出する」とは、Z方向に平行する方向に突出するもの、および、Z方向に沿って突出するもののみならず、突出する方向に「単にZ方向成分があるもの」を含む広い概念を意味するものとして記載している。また、「コイルエンド部21にオーバーラップする」とは、径方向および周方向において、同相のコイルエンド部21が配置されている領域の内側に配置されていることを意味する。
詳細には、図5に示すように、第1実施形態では、根元部分41は、スロット収容部22とコイルエンド部21とに巻回された同相の同芯巻コイルからなるコイル20のコイルエンド部21の最外周の最外周導線21aよりも内周側(巻回内側)に配置されている。より好ましくは、根元部分41は、同芯巻コイルからなる自身のコイル20のコイルエンド部21の巻回最内周(実質的に最内周も含む)に配置されている。なお、「巻回内側」とは、コイルエンド部21およびスロット収容部22により囲まれる領域側を意味する。また、実質的に最内周とは、必ずしも他の全ての導線よりも内側に設けられている場合に限られず、同芯巻コイルの巻回1周目(始端側1周目)を構成する導線20aであればよい。また、「自身のコイル」とは、対象のリード線部40に連続した導線20aにより同芯巻コイルとして形成されたコイル20を意味し、「同相のコイル」とは、「自身のコイル」に限られず、後述する「隣り合うコイル」を含むとともに、対象のリード線部40と同相のコイル20全て(図6参照)を含むものとして記載している。
図7に示すように、根元部分41は、矢印Z2方向に見て、同相のコイル20のコイルエンド部21にオーバーラップする同相領域A1に配置されている。好ましくは、同相領域A1内において、自身のコイル20のコイルエンド部21にオーバーラップする位置に配置されている。たとえば、矢印Z2方向に見て、根元部分41は、径方向外側から自身のコイル20のコイルエンド部21の円弧形状に沿って配置されている。詳細には、根元部分41は、隣り合うコイル20同士のコイルエンド部21の側面21bおよび側面21cの隙間、および、側面21bおよび側面21c近傍の領域である、境界部23に沿って配置されており、根元部分41の電源部200側の端部41aは、境界部23に配置されている。なお、「同相領域A1」とは、根元部分41がオーバーラップする複数のコイル20のうちの所定のコイル20(たとえば、自身のコイル20)のコイルエンド部21にオーバーラップする位置を意味するのみならず、複数のコイル20のうちの全ての同相のコイル20のコイルエンド部21、および、同相のコイル20のコイルエンド部21同士の境界部23にオーバーラップする位置を含む広い概念を意味するものとして記載している。
引出部分42は、同相領域A1内において、根元部分41の電源部200側の端部41aから、同相(自身)のコイル20のコイルエンド部21に交差するように、中心軸線C1方向(Z方向)に、コイルエンド部21よりも軸方向外側に突出するように配置されている。なお、本願明細書では、「端部」と表現しているが、所定の部分の端の部分を意味するものであり、部分同士が連続して形成されている場合も含む。すなわち、根元部分41の端部41aと、引出部分42とは、導線20aにより連続して形成されている。
図7に示すように、第1実施形態では、引出部分42は、中心軸線C1方向(矢印Z2方向)に見て、同相のコイル20のコイルエンド部21にオーバーラップする位置(同相領域A1内)において、根元部分41の電源部200側の端部41aから、中心軸線C1方向に、コイルエンド部21よりも軸方向外側に突出する(図5参照)ように配置されている。詳細には、根元部分41の電源部側の端部41aは、径方向および周方向において、同相のコイルエンド部21が配置されている同相領域A1内に配置されていることより、軸方向に見て、端部41aが、リード線部40の自身のコイル20のコイルエンド部21にオーバーラップする位置に配置された状態になっている。
たとえば、引出部分42は、図5に示すように、端部41aから、軸方向上方(ステータコア10から離れる方向)に向かって、Z方向に沿って延びることにより、コイルエンド部21よりも軸方向外側に配置され、コイルエンド部21より引き出された状態になっている。引出部分42は、たとえば、直線状に形成されている。
また、第1実施形態では、引出部分42は、矢印Z2方向に見て、自身または隣り合うコイル20のコイルエンド部21にオーバーラップする位置(同相領域A1内)において、根元部分41の端部41aから、Z方向に、コイルエンド部21よりも軸方向外側に突出するように配置されている。詳細には、図7に示すように、引出部分42は、自身のコイル20のコイルエンド部21と、隣り合う同相のコイル20のコイルエンド部21との周方向の境界部23を介して、根元部分41の端部41aから、Z方向に沿って、コイルエンド部21よりも軸方向外側に突出するように配置されている。すなわち、同相領域A1内において、自身または隣り合うコイル20のコイルエンド部21にオーバーラップする位置には、境界部23を含むものとする。
より詳細には、矢印Z2方向に見て、一のコイルエンド部21の周方向一方側の側面21bと、一のコイルエンド部21に隣り合う他のコイルエンド部21の周方向他方側の側面21cとは、近接(接触)して配置されている。境界部23は、同相のコイルエンド部21の側面21bおよび側面21cの隙間、および、側面21bおよび側面21c近傍の領域である。そして、一のコイルエンド部21に対応するリード線部40の引出部分42および根元部分41と、他のコイルエンド部21に対応するリード線部40の引出部分42および根元部分41とは、境界部23に配置された状態で、軸方向に延びるように形成(配線)されている。
また、図7および図8に示すように、リード線部40の引出部分42は、配線保持部材30の後述するリード線部保持部材31に取込口31aを介して、案内されるように構成されている。そして、根元部分41の端部41aは、配線保持部材30の後述するリード線部保持部材31の取込口31aの周方向位置および径方向位置が略等しい位置に配置されている。言い換えると、取込口31aは、矢印Z2方向に見て、案内する引出部分42と同相のコイルエンド部21にオーバーラップする位置(同相領域A1内)に配置されている。なお、取込口31aは、一部が同相領域A1内に配置されていればよく、取込口31a全体が同相領域A1内に配置されていることを要するものではない。
ここで、第1実施形態では、リード線部40は、引出部分42の電源部200側の端部42aに接続され、コイルエンド部21よりも中心軸線C1方向の外側で配索される配索部分43を含む。具体的には、リード線部40は、引出部分42の端部42aは、配線保持部材30の取込口31aから、配線保持部材30内部に案内されて取り込まれ、配線保持部材30に配置されている。そして、配索部分43は、端部42aから後述するリード線部保持部材31内に配置されており、電源端子等を介して電源部200に接続されている。言い換えると、第1実施形態では、引出部分42は、同相領域A1において、軸方向に見て、根元部分41の電源部200側の端部41aから、配索部分43に接続される引出部分42の電源部200側の端部42aに渡って、同相のコイル20(好ましくは、自身のコイル20)のコイルエンド部21にオーバーラップする位置に配置されている。
〈同芯巻コイルに関する構成〉
図4に示すように、第1のU相コイル20Uaと、第2のU相コイル20Ubとは、互いに巻回方向が反対方向に形成されている。また、第3のU相コイル20Ucと、第4のU相コイル20Udとは、互いに巻回方向が反対方向に形成されている。なお、第1のU相コイル20Uaおよび第3のU相コイル20Ucは、請求の範囲の「第1の同芯巻コイル」の一例である。また、第2のU相コイル20Ubおよび第4のU相コイル20Udは、請求の範囲の「第2の同心巻コイル」の一例である。
具体的には、図9に示すように、第1のU相コイル20Uaおよび第3のU相コイル20Ucは、径方向内側から見て、反時計回り(C.C.W)に導線20aが巻回されることにより形成されている。図10に示すように、第2のU相コイル20Ubおよび第4のU相コイル20Udは、径方向内側から見て、時計回り(C.W)に導線20aが巻回されることにより形成されている。
ここで、複数のコイル20のうち、電源部側コイル20pでかつ反時計回りに導線20aが巻回されたコイル20を、第1同芯巻コイル24aとし、中性点側コイル20nでかつ時計回りに導線20aが巻回されたコイル20を、第2同芯巻コイル24bとし、中性点側コイル20nでかつ反時計回りに導線20aが巻回されたコイル20を、第3同芯巻コイル24cとし、電源部側コイル20pでかつ時計回りに導線20aが巻回されたコイル20を、第4同芯巻コイル24dとする。なお、第1同芯巻コイル24aおよび第3同芯巻コイル24cは、請求の範囲の「第1の同芯巻コイル」の一例である。また、第2同芯巻コイル24bおよび第4同芯巻コイル24dは、請求の範囲の「第2の同心巻コイル」の一例である。
図9Aに示すように、第1同芯巻コイル24a(第1のU相コイル20Ua)では、巻回始点となるリード線部40(根元部分41)は、巻回の最内周側に配置され、巻回終点となる中性点側線部50(隔極線部52a)は、巻回の最外周側に配置される。この状態から、引出部分42が、同相領域A1において、自身のコイル20のコイルエンド部21に交差するように、Z方向に沿って、コイルエンド部21よりも軸方向外側に突出するように成形されることにより、図5に示すコイル20が形成されている。また、第1同芯巻コイル24aのリード線部40の根元部分41は、外径側スロット13b(図4参照)に配置されているスロット収容部22に接続されている。根元部分41の電源部側(巻回始点側)の端部41aは、スロット収容部22よりも径方向内側で、かつ、コイルエンド部21の軸方向下側(ステータコア10側)に配置されている。
また、第1実施形態では、第1同芯巻コイル24aの巻回終端側の部分である中性点側線部50(隔極線部52a)は、径方向外側(矢印R2方向側)から引き出されている。詳細には、第1同芯巻コイル24aの中性点側線部50は、内径側スロット13a(矢印R1方向側)に配置されたスロット収容部22に接続されており、コイルエンド部21の巻回外周側に配置されている。そして、隔極線部52は、コイルエンド部21の径方向外側まで配線されている。そして、図5に示すように、隔極線部52は、矢印Z1方向に引き出されている。
図9Bに示すように、第3同芯巻コイル24cでは、巻回始点となる隔極線部52bは、巻回の最内周側に配置され、巻回終点となる中性点接続線部51は、巻回の最外周側に配置されている。そして、第3同芯巻コイル24cの隔極線部52bは、外径側スロット13bに配置されているスロット収容部22に接続されており、コイルエンド部21の径方向外側から軸方向外側に引き出されている。また、第3同芯巻コイル24cの中性点接続線部51は、内径側スロット13aに配置されているスロット収容部22に接続されており、コイルエンド部21の巻回外周側を介して、外径側スロット13b側に配線されている。そして、第3同芯巻コイル24cの中性点接続線部51は、コイルエンド部21の径方向外側から、軸方向外側に引き出されている。これにより、図11に示す第3同芯巻コイル24cが形成されている。
図8に示すように、第3のU相コイル20Ucの隔極線部52bは、隔極配線部材32の隔極配線端子32bに接続されている。また、第3のU相コイル20Ucの中性点接続線部51は、リード線部保持部材31の中性点接続端子31eに接続されている。
図12Aに示すように、第2同芯巻コイル24bの隔極線部52および中性点接続線部51は、それぞれ、コイルエンド部21の径方向外側から引き出されている。また、図12Bに示すように、第4同芯巻コイル24dの隔極線部52aは、径方向外側から引き出されている。すなわち、第1実施形態では、コイル20の隔極線部52aおよび52b、および、中性点接続線部51は全て、径方向外側から配線保持部材30に向かって引き出されている。そして、図8に示すように、中性点接続線部51は、中性点接続端子31eに接続されている。
詳細には、図10Aに示すように、第2同芯巻コイル24bの隔極線部52bは、内径側スロット13aに配置されたスロット収容部22に接続されており、コイルエンド部21の内周側を介して、外径側スロット13bに配線されている。また、第2同芯巻コイル24bの中性点接続線部51は、外径側スロット13bに配置されたスロット収容部22に接続されている。そして、隔極線部52bと中性点接続線部51とは、コイルエンド部21の径方向外側から軸方向外側に引き出されている。これにより、図12Aに示す第2同芯巻コイル24bが形成されている。
図10Bに示すように、第4同芯巻コイル24dのリード線部40は、内径側スロット13aに配置されたスロット収容部22に接続されており、コイルエンド部21の内周側を介して、外径側スロット13bに配線されている。また、第4同芯巻コイル24dの隔極線部52aは、外径側スロット13bに配置されたスロット収容部22に接続されている。リード線部40および隔極線部52aは、第1同芯巻コイル24aと同様に、コイルエンド部21の軸方向外側に引き出されている。これにより、図12Bに示す第4同芯巻コイル24dが形成されている。
(配線保持部材の構成)
図8に示すように、配線保持部材30は、リード線部保持部材31と、隔極配線部材32とを含む。リード線部保持部材31は、コイル20のリード線部40および中性点側線部50のうちの中性点接続線部51を保持するように構成されている。また、隔極配線部材32は、コイル20の中性点側線部50のうちの隔極線部52aおよび52bを保持するように構成されている。
配線保持部材30は、コイル20のコイルエンド部21の中心軸線C1方向の外側(たとえば、矢印Z1方向側)に設けられている。配線保持部材30は、たとえば、樹脂(絶縁性を有する材料)により形成されている。また、配線保持部材30と、コイルエンド部21との間には、スペーサ34が設けられており、配線保持部材30と、コイルエンド部21とは、隙間を隔てて配置されている。
〈リード線保持部材の構成〉
図13に示すように、リード線部保持部材31は、複数の相(たとえば、3相)のリード線部40の配索部分43の各々が配置される複数(3つ)のリード線部配線領域31bを含む。すなわち、配線保持部材30は、U相コイル20Uのリード線部40を配置するリード線部配線領域31bUと、V相コイル20Vのリード線部40を配置するリード線部配線領域31bVと、W相コイル20W用のリード線部40を配置するリード線部配線領域31bWとを含む。なお、リード線部配線領域31bは、請求の範囲の「保持部」の一例である。
リード線部配線領域31bU、31bVおよび31bWは、軸方向から見て、円弧形状(同心円形状)を有する。たとえば、径方向内側から順に、リード線部配線領域31bU、リード線部配線領域31bV、および、リード線部配線領域31bWに、配置されている。なお、リード線部配線領域31bU、リード線部配線領域31bV、および、リード線部配線領域31bWの底部は、冷却油が通過可能なように網目状に形成されていることが好ましい。
ここで、第1実施形態では、リード線部保持部材31には、引出部分42の電源部200側の端部42aをリード線部配線領域31bU、31bVおよび31bWに案内する取込口31aが、リード線部配線領域31bU、31bVおよび31bWそれぞれに設けられている。取込口31aは、たとえば、円弧状の切欠き形状を有するように形成されている。また、リード線部保持部材31には、取込口31aに連続して形成され、リード線部配線領域31bU、31bVおよび31bWに跨って開口する開口部31fが設けられている。
図8に示すように、各リード線部配線領域31bは、Z方向に延びる壁部31cにより互いに分離されており、リード線部40(配索部分43)同士の相間絶縁性能が確保されている。また、図13に示すように、壁部33は、軸方向に見て、各リード線部配線領域31bに沿うように円弧状に形成されている。
また、第1実施形態では、リード線部保持部材31は、リード線部配線領域31bと分離され、中性点バス部材31dが配置される中性線配線領域31bNを含む。また、リード線部保持部材31には、中性点バス部材31dに接続され、コイル20から延びる中性点接続線部51が接続される中性点接続端子31eが設けられている。中性点接続端子31eは、リード線部保持部材31から径方向外側に突出するように形成されている。
〈隔極配線部材の構成〉
図14に示すように、隔極配線部材32は、リード線部保持部材31の矢印Z1方向側に配置(載置)されている。隔極配線部材32は、接続用配線部32aを含む。接続用配線部32aは、絶縁膜(図示せず)に被覆されている。具体的には、接続用配線部32aには、U相用配線、V相用配線、および、W相用配線が設けられており、各配線は絶縁膜により被覆されている。なお、U相用配線、V相用配線、および、W相用配線は、銅により成形されている。また、図14では、説明のために、複数の接続用配線部32aのうちの1つの接続用配線部32aのみを図示し、その他の接続用配線部32aの図示を省略している。
また、隔極配線部材32は、接続用配線部32aの端部に設けられた(接続された)隔極配線端子32bを含む。隔極配線端子32bは、コイルエンド部21から引き出された隔極線部52aおよび52bに係合可能(接続可能)に構成されている。隔極配線端子32bは、隔極配線部材32から径方向外側に突出するように設けられている。
また、隔極配線部材32は、円環形状を有する。また、図8に示すように、隔極配線部材32は、接続用配線部32aが、Z方向に2段に渡って設けられる上段部32cと下段部32dとを含む。具体的には、図14に示すように、たとえば、接続用配線部32aのうち隔極線部52a側の部分は、矢印Z2方向側の下段部32dに円弧状で、かつ、径方向外側から径方向内側に渡って配置され、接続用配線部32aのうち隔極線部52b側の部分は、矢印Z1方向側の上段部32cに円弧状で、かつ、径方向内側から径方向外側に渡って配置されている。
(ステータコイルの製造方法)
次に、図1、図5、および、図7~図12を参照して、第1実施形態によるステータ100の製造方法について説明する。
〈コイルを形成する工程〉
まず、図9Aに示すように、巻回始点を径方向内側に配置されるスロット収容部22が形成される側に配置した状態で、導線20aが巻枠(図示せず)に反時計回りに巻回される。好ましくは、巻枠に相間絶縁紙62が予め取り付けられている状態で、導線20aが巻回される。これにより、第1同芯巻コイル24aの導線20aの一端側の部分であるリード線部40の根元部分41が、自身のコイル20のコイルエンド部21の最外周よりも内側(最内周)に巻回される。そして、第1同芯巻コイル24aの導線20aの他端側の部分である中性点側線部50(隔極線部52a)は、コイルエンド部21の最外周に巻回され、巻回終点がコイルエンド部21よりも径方向外側に配置される。そして、リード線部40の引出部分42および隔極線部52aがコイルエンド部よりも外側に突出するように成形されることにより、図5に示す第1同芯巻コイル24aが形成される。
図10に示すように、巻回始点を径方向外側に配置されるスロット収容部22が形成される側に配置した状態で、導線20aが巻枠に時計回りに巻回される。これにより、第2同芯巻コイル24bの導線20aの一端側の部分である隔極線部52aが、自身のコイル20のコイルエンド部21の最外周よりも内側(最内周)に巻回される。そして、第2同芯巻コイル24bの導線20aの他端側の部分(巻回終端部分)である中性点接続線部51は、径方向外側のスロット収容部22から軸方向に突出する。そして、隔極線部52aがコイルエンド部21よりも外側に突出するように成形されることにより、図12Aに示す第2同芯巻コイル24bが形成される。
また、図9Bに示すように、巻回始点を径方向外側に配置されるスロット収容部22が形成される側に配置した状態で、導線20aが巻枠に反時計回りに巻回される。これにより、第3同芯巻コイル24cの導線20aの一端側の部分である隔極線部52bが、径方向外側のスロット収容部22から軸方向に突出するように形成される。また、第3同芯巻コイル24cの導線20aの他端側の部分である中性点接続線部51は、コイルエンド部21の最外周に巻回され、巻回終点がコイルエンド部21よりも径方向外側に配置される。そして、中性点接続線部51および隔極線部52aがコイルエンド部よりも外側に突出するように成形されることにより、図11に示す第3同芯巻コイル24cが形成される。
図10Bに示すように、巻回始点を径方向外側に配置されるスロット収容部22が形成される側に配置した状態で、導線20aが巻枠に時計回りに巻回される。これにより、第4同芯巻コイル24dの導線20aの一端側の部分であるリード線部40の根元部分41が、自身のコイル20のコイルエンド部21の最外周よりも内側(最内周)に巻回される。そして、第4同芯巻コイル24dの導線20aの他端側の部分(巻回終端部分)である中性点側線部50(隔極線部52a)は、径方向外側のスロット収容部22から軸方向に突出する。そして、リード線部40の引出部分42がコイルエンド部21よりも外側に突出するように成形されることにより、図12Bに示す第4同芯巻コイル24dが形成される。
〈その他の工程〉
そして、各コイル20は、ステータコア10のスロット13に挿入される。たとえば、外径側スロット13bに一方のスロット収容部22が軸方向に挿入された後、外径側スロット13bとは周方向に離れた内径側スロット13aに他方のスロット収容部22が径方向内側から挿入される。なお、スロット収容部22とスロット13との間に、スロット絶縁紙61が配置された状態で、スロット収容部22がスロット13に配置される。
この状態で、リード線部40の根元部分41が、スロット収容部22に接続されていると共に、中心軸線C1方向に見て、同相(自身)のコイル20のコイルエンド部21にオーバーラップする同相領域A1に配置された状態(図7参照)になる。また、リード線部40の引出部分42が、同相領域A1内において、境界部23を介して、根元部分41の電源部200側の端部41aから、コイルエンド部21に交差するように、中心軸線C1方向に、コイルエンド部21よりも軸方向外側に突出するように引き出される。
図7および図8に示すように、配線保持部材30のうちのリード線部保持部材31がコイルエンド部21の矢印Z1方向側に配置され、各引出部分42が、対応する取込口31aに配置され、配索部分43が各リード線部配線領域31bに配置される。また、リード線部保持部材31の中性点接続端子31eに中性点接続線部51が接続される。配線保持部材30のうちの隔極配線部材32がリード線部保持部材31の矢印Z1方向側に配置され、各隔極線部52aおよび52bが、対応する隔極配線端子32bに接続される。その後、ステータ100が完成する。
[本実施形態の効果]
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、リード線部(40)の根元部分(41)を、スロット収容部(22)に接続すると共に、中心軸線(C1)方向に見て、同相のコイル(20)のコイルエンド部(21)にオーバーラップする同相領域(A1)に配置し、リード線部(40)の引出部分(42)を、同相領域(A1)において、根元部分(41)の電源部側端部(41a)から、中心軸線(C1)方向に、コイルエンド部(21)よりも軸方向外側に突出するように配置する。これにより、リード線部(40)の根元部分(41)から引出部分(42)に渡って、同相のコイル(20)のコイルエンド部(21)にオーバーラップする位置で配線することができるので、リード線部(40)を所望の位置(コイルエンド部(21)の外側)まで配線する場合でも、異相のコイル(20)(コイルエンド部(21))に接触しないようにリード線部(40)を配線することができる。その結果、絶縁チューブを設けることなく、かつ、導線(20a)の絶縁被膜の厚みを増大させることなく、リード線部(40)の相間絶縁性能を確保することができる。その結果、リード線部(40)に絶縁チューブを設ける必要がなくなるので、リード線部(40)の相間絶縁性能を確保しながら、ステータ(100)の製造工数が増大することを防止し、且つ、コイルエンド部(21)の軸方向(Z)の長さが増大するのを防止することができる。
ここで、絶縁チューブを設けずに絶縁性能を確保するため、各コイルの絶縁被膜の厚みを大きくすることが考えられる。しかし、絶縁被覆の厚みを大きくした場合、コイルエンド部だけではなく、ステータコアのスロット内における被膜も大きくなるため、コイル占積率が低下すると考えられる。この点に対して、上記実施形態のように構成することにより、導線(20a)の絶縁被膜の厚みを増大させる必要がないため、スロット(13)内におけるコイル占積率の悪化を防止することができる。
また、本実施形態では、根元部分(41)は、スロット収容部(22)とコイルエンド部(21)とに巻回された同相のコイル(20)のコイルエンド部(21)の最外周の導線(20a)よりも内周側に配置されており、引出部分(42)は、同相領域(A1)内において、根元部分(41)の電源部側端部(41a)から、同相のコイル(20)のコイルエンド部(21)に交差するように、中心軸線(C1)方向に、コイルエンド部(21)よりも軸方向外側に突出するように配置されている。このように構成すれば、根元部分(41)が同相のコイル(20)のコイルエンド部(21)の内部で配線された状態で、所望の径方向位置および所望の周方向位置(たとえば、配線保持部材(31)の取込口(31a)の径方向位置および周方向位置)に、根元部分(41)の電源部側端部(41a)を配置することができる。その結果、引出部分(42)を、所望の径方向位置および所望の周方向位置から、コイルエンド部(21)に中心軸線(C1)方向に沿って交差させて、所望の中心軸線(C1)方向の位置(取込口(31a))に配線させることができるので、異相のコイル(20)にリード線部(40)が接触するのをより一層防止することができる。この結果、絶縁チューブ等を用いることなく、リード線部(40)の相間絶縁性能をより一層向上させることができる。
また、本実施形態では、根元部分(41)は、スロット収容部(22)とコイルエンド部(21)とに巻回された自身のコイル(20)のコイルエンド部(21)の最外周の導線(20a)よりも内周側に配置されており、引出部分(42)は、同相領域(A1)内において、根元部分(41)の電源部側端部(41a)から、自身のコイル(20)のコイルエンド部(21)に交差するように、中心軸線(C1)方向に、コイルエンド部(21)よりも軸方向外側に突出するように配置されている。ここで、複数のコイル(20)をステータコア(10)に配置した後には、一旦コイルエンド部(21)の外側に配置された根元部分(41)の電源部側端部(41a)を、コイルエンド部(21)の最外周よりも内周側に配置(挿入)することは困難であると考えられる。すなわち、隣り合うコイルエンド部(21)同士の隙間やコイルエンド部(21)の内部に、リード線部(40)を挿入することが容易ではない。これに対して、上記実施形態のように構成することにより、コイル(20)を巻回する際に、リード線部(40)の根元部分(41)を、自身のコイルエンド部(21)の最外周よりも内周側に巻回することにより、根元部分(41)の電源部側端部(41a)を所望の径方向位置および周方向位置に配置することができる。その結果、ステータ(100)の組立工程を複雑化するのを防止しながら、リード線部(40)の相間絶縁性能をより一層向上させることができる。
また、本実施形態では、コイル(20)は、同相の他のコイル(20)に隣り合って配置されており、引出部分(42)は、中心軸線(C1)方向に見て、同相領域(A1)内の自身または隣り合うコイル(20)のコイルエンド部(21)にオーバーラップする位置において、根元部分(41)の電源部側端部(41a)から、中心軸線(C1)方向に、コイルエンド部(21)よりも軸方向外側に突出するように配置されている。このように構成すれば、隣り合うコイル(20)が同相の場合には、自身または隣り合うコイル(20)のコイルエンド部(21)が配置されている同相領域(A1)内で、引出部分(42)を引き出すことにより、容易にリード線部(40)の相間絶縁性能を確保しながら、所望の位置にリード線部(40)を配線することができる。
また、本実施形態では、引出部分(42)は、同相領域(A1)内において、自身のコイル(20)のコイルエンド部(21)と、隣り合う同相のコイル(20)のコイルエンド部(21)との周方向の境界部(23)を介して、根元部分(41)の電源部側端部(41a)から、中心軸線(C1)方向に、コイルエンド部(21)よりも軸方向外側に突出するように配置されている。このように構成すれば、引出部分(42)が同相のコイルエンド部(21)の境界部(23)において配線されるので、たとえば、隣り合う同相のコイルエンド部(21)により周方向位置が規制された状態で、かつ、リード線部(40)の相間絶縁性能が確保された状態で、リード線部(40)を配線することができる。
また、本実施形態では、リード線部(40)は、引出部分(42)の電源部側端部(42a)に接続され、コイルエンド部(21)よりも中心軸線(C1)方向の軸方向外側で配索される配索部分(43)を含み、引出部分(42)は、中心軸線(C1)方向に見て、根元部分(41)の電源部側端部(41a)から、配索部分(43)に接続される引出部分(42)の電源部側端部(42a)に渡って、同相領域(A1)に配置されている。ここで、配索部分(43)は、配索部材等(リード線部保持部材(31))を用いることにより比較的容易に相間絶縁性能を確保することが可能である。たとえば、各引出部分(42)に絶縁チューブを取り付ける場合と異なり、複数のリード線部(40)の配索部分(43)をまとめて相間絶縁することが可能である。そこで、上記実施形態では、比較的容易に相間絶縁性能を確保することが可能な配索部分(43)までの引出部分(42)を、同相のコイル(20)のコイルエンド部(21)にオーバーラップする位置に配置することができるので、効果的に、リード線部(40)の相間絶縁性能を確保することができる。
また、本実施形態では、コイルエンド部(21)よりも中心軸線(C1)方向の軸方向外側に設けられ、配索部分(43)を保持する保持部(31b)を含む、リード線部保持部材(31)をさらに備え、リード線部保持部材(31)は、引出部分(42)の電源部側端部(42a)を保持部(31b)に案内する案内部(31a)を含み、案内部(31a)は、中心軸線(C1)方向に見て、案内する引出部分(42)と同相のコイルエンド部(21)にオーバーラップする位置に配置されている。このように構成すれば、リード線部保持部材(31)では配索部分(43)の相間絶縁性能は確保される。そして、リード線部保持部材(31)にリード線部(40)を導入する案内部(31a)が同相のコイルエンド部(21)にオーバーラップする位置に配置されるので、根元部分(41)と案内部(31a)との間で配線される引出部分(42)の全体に渡って、同相のコイルエンド部(21)にオーバーラップする位置に配置することができる。その結果、リード線部(40)の相間絶縁性能をより一層確保することができる。
また、本実施形態では、コイル(20)は、複数のスロット(13)のうちの一のスロット(13)と一のスロット(13)からステータコア(10)の周方向に離間して配置された他のスロット(13)とに、導線(20a)が複数回巻回されて形成された同芯巻コイル(24a、24b、24c、24d)であり、同芯巻コイル(24a、24b、24c、24d)の導線(20a)の一端側の部分であるリード線部(40)の根元部分(41)は、自身の同芯巻コイル(24a、24b、24c、24d)のコイルエンド部(21)の最外周よりも内周側に巻回されており、同芯巻コイル(24a、24b、24c、24d)の導線(20a)の他端側の部分である中性点側線部(50)は、同芯巻コイル(24a、24b、24c、24d)において、ステータコア(10)の径方向一方側から引き出されている。ここで、分布巻きで、かつ、同芯巻のコイル(20)をステータコア(10)に配置する場合、異相同士のコイルエンド部(21)が径方向および周方向に隣接するため、リード線部(40)が異相のコイルエンド部(21)に接触する可能性が大きくなる。これに対して、上記実施形態のように構成することにより、比較的異相のコイル(20)に接触する可能性が大きい同芯巻コイル(24a、24b、24c、24d)を用いる構成に、本発明を適用することは特に効果的である。また、同芯巻コイル(24a、24b、24c、24d)の導線(20a)の他端側の部分である中性点側線部(50)は、電源部(200)に接続されるリード線部(40)と異なり、通常の絶縁被覆により絶縁性を確保することができる。この点について、上記実施形態のように構成することにより、中性点側線部(50)については、同芯巻コイル(24a、24b、24c、24d)において、ステータコア(10)の径方向一方側から引き出すことにより、コイル(20)およびステータ(100)の構成が複雑化するのを防止することができる。
また、本実施形態では、同芯巻コイル(24a、24b、24c、24d)は、第1の同芯巻コイル(24a、24c)と、第1の同芯巻コイル(24a、24c)とは巻回方向が反対方向の第2の同芯巻コイル(24b、24d)とを含み、第1の同芯巻コイル(24a、24c)および第2の同芯巻コイル(24b、24d)の各々の中性点側線部(50)は共に、径方向一方側から引き出されている。このように構成すれば、巻回方向が互いに異なる同芯巻コイル(24a、24b、24c、24d)がステータ(100)に設けられる場合でも、中性点側線部(50)を径方向一方側から引き出すことができるので、径方向両側からそれぞれ引き出される場合に比べて、ステータ(100)の構成を簡素化することができる。
また、本実施形態では、中性点側線部(50)は、ステータコア(10)の径方向外側から引き出されている。ここで、ステータコア(10)の径方向内側の空間は比較的小さいので、ステータコア(10)の径方向内側の空間で、中性点側線部(50)の処理を行う場合、作業性が低下する。これに対して、上記実施形態のように構成することにより、中性点側線部(50)の処理工程を、比較的作業空間が大きいステータコア(10)の径方向外側の空間で行うことができるので、ステータ(100)の組立作業の作業性および作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、コイル(20)は、スロット(13)を構成する複数のティース(12)に跨って配置されているとともに、同一のスロット(13)に他のコイル(20)とともに配置され、且つ、他のコイル(20)に径方向に隣接して配置される2層分布巻コイルである。このように構成すれば、集中巻コイルに比べて、異相のコイル(20)同士が近接しやすい2層分布巻コイルを用いる場合においても、本発明を適用することができるので、より効果的に、リード線部(40)の相間絶縁性能を確保しながら、ステータ(100)の製造工数が増大することを防止し、且つ、コイルエンド部(21)の軸方向の長さが増大するのを防止することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく請求の範囲によって示され、さらに請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
(第1変形例)
たとえば、上記実施形態では、ステータに、リード線部の配索部分を保持するリード線部保持部および隔極配線部材を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図15に示す第1変形例に示すステータ300のように、リード線部340に配索部分を設けずに、引出部分342が接続される接続端子331aを有する配索パネル330が設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、根元部分を隣り合う2つのコイルエンド部同士の境界部を介して、コイルエンド部よりも外側に突出するように構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図16に示す第1変形例に示すステータ300のように、境界部ではなく、自身のコイルエンド部321中(同相領域A2内)から引出部分342がコイルエンド部321よりも軸方向外側に突出するように構成されていてもよい。
ここで、図15および図16に示すように、第1変形例に示すステータ300は、コイル320と、配索パネル330とを備える。そして、コイル320のリード線部340は、根元部分341および引出部分342を含む。配索パネル330は、接続端子331aを有する接続部材331を含む。また、配索パネル本体332には、配索部材(U相用配索部材333Uと、V相用配索部材333Vと、W相用配索部材333Wと、中性点バス部材333N)とが設けられている。接続部材331は、U相用配索部材333Uと、V相用配索部材333Vと、W相用配索部材333Wと、中性点バス部材333Nと設けられている。配索部材は、電源端子等を介して電源部に接続されている。
接続部材331は、配索パネル本体332から径方向両側に突出するように形成されている。そして、接続部材331の接続端子331aに引出部分342の端部342aが接続されている。そして、接続部材331は、リード線部340と配索部材とを導通させるように構成されている。引出部分342は、図16に示すように、中心軸線方向に見て、同相のコイル320のコイルエンド部321にオーバーラップする位置において、根元部分341の端部341aから、中心軸線方向に沿って、コイルエンド部321よりも外側に突出するように配置されている。
(第2変形例)
また、上記実施形態では、中性点側線部を、ステータコアの径方向外側から引き出す例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図17に示す第2変形例のステータ400のように、中性点側線部(中性点接続線部451)を、ステータコア10の径方向両側から引き出してもよいし、ステータコア10の径方向内側のみから引き出してもよい。
また、上記実施形態では、根元部分をコイルエンド部の最内周に配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、根元部分は、コイルエンド部の最外周よりも内側に配置されていればよく、たとえば、図17に示す第2変形例のステータ400のように、根元部分441がコイルエンド部21の最外周よりも内周側でかつ最内周よりも外側に配線されていてもよい。
ここで、図17に示すように、第2変形例に示すステータ400は、リード線部440と、中性点接続線部451とを含むコイル420と、配線保持部材430とを備える。リード線部440は、根元部分441と引出部分442とを含む。配線保持部材430のリード線保持部材431には、径方向内側に突出する接続端子431eが設けられている。そして、中性点接続線部451は、径方向内側から引き出されており、接続端子431eに接続されている。また、根元部分441は、コイルエンド部21の最外周よりも内周側でかつ最内周よりも外周側に配線されている。そして、引出部分442は、根元部分441の端部441aから配線保持部材430に引き出されている。
また、上記実施形態では、巻回方向が互いに異なる同芯巻コイルを設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、巻回方向が同一の同芯巻コイルのみでステータコイルを構成してもよい。
また、上記実施形態では、導線に丸線を用いる例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、導線に断面が矩形状の角線を用いてもよい。
また、上記実施形態では、コイルを各相8並列2直列とし、3相をY結線で接続する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、コイルを直列接続(隔極配線)せずに、8並列のY結線で接続してもよいし、複数のコイルを用いてΔ結線で結線してもよい。
また、上記実施形態では、図2において、ステータコアのスロットをオープンスロットとして図示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ステータコアを内外分割コアとして構成して、内外コアを組み合わせた状態で、スロットを閉鎖するクローズドスロットとなるように、ステータコアを構成してもよい。
10 ステータコア 10a 端面
13 スロット 20、320、420 コイル(ステータコイル)
20a 導線 21、321 コイルエンド部
21a 最外周導線 22 スロット収容部
23 境界部(同相領域)
24a 第1同芯巻コイル(第1の同芯巻コイル)
24b 第2同芯巻コイル(第2の同芯巻コイル)
24c 第3同芯巻コイル(第1の同芯巻コイル)
24d 第4同芯巻コイル(第2の同芯巻コイル)
31、431 リード線保持部材 31a 取込口(案内部)
31b リード線部配線領域(保持部)
40、340、440 リード線部
41、341、441 根元部分
41a、341a、441a 端部(根元部分の電源部側端部)
42、342、442 引出部分
42a、342a 端部(引出部分の電源部側端部)
43 配索部分 50 中性点側線部
100、200、300 ステータ A1、A2 同相領域

Claims (11)

  1. ステータコアと、
    前記ステータコアの中心軸線方向の端面から突出するコイルエンド部と、前記ステータコアの複数のスロットに配置されるスロット収容部と、前記スロット収容部と電源部とを接続するリード線部とを含む、コイルを複数備え、
    前記リード線部は、前記スロット収容部に接続されていると共に、前記中心軸線方向に見て、前記ステータコアの周方向に隣り合う同相の前記コイルの前記コイルエンド部にオーバーラップする同相領域に配置され、且つ、前記コイルエンド部よりも軸方向内側に配置された根元部分と、前記同相領域内において、前記根元部分の電源部側端部から、前記中心軸線方向に、前記コイルエンド部よりも軸方向外側に突出する引出部分とを含み、
    前記コイルは、複数の前記スロットのうちの一の前記スロットと前記一のスロットから前記ステータコアの周方向に離間して配置された他の前記スロットとに、導線が複数回巻回されて形成された同芯巻コイルであり、
    複数の前記コイルは、前記ステータコアの周方向にそれぞれ隣り合って配置され、
    前記コイルは、前記ステータコアの周方向で同相の他の前記コイルと隣り合って配置され、
    前記ステータコアの周方向で隣り合って配置される同相の前記コイルの前記引出部分の各々は、前記同相領域内において、自身の前記コイルの前記コイルエンド部と、前記ステータコアの周方向に隣り合う同相の前記コイルの前記コイルエンド部との周方向の境界部を介して、前記根元部分の電源部側端部から、前記中心軸線方向に、前記コイルエンド部よりも軸方向外側に突出するように配置されている、ステータ。
  2. 前記根元部分は、前記スロット収容部と前記コイルエンド部とに巻回された前記同相のコイルの前記コイルエンド部の最外周の導線よりも内周側に配置されており、
    前記引出部分は、前記同相領域内において、前記根元部分の電源部側端部から、前記同相のコイルの前記コイルエンド部に交差するように、前記中心軸線方向に、前記コイルエンド部よりも軸方向外側に突出するように配置されている、請求項1に記載のステータ。
  3. 前記根元部分は、前記スロット収容部と前記コイルエンド部とに巻回された自身の前記コイルの前記コイルエンド部の最外周の導線よりも内周側に配置されており、
    前記引出部分は、前記同相領域内において、前記根元部分の電源部側端部から、前記自身のコイルの前記コイルエンド部に交差するように、前記中心軸線方向に、前記コイルエンド部よりも軸方向外側に突出するように配置されている、請求項2に記載のステータ。
  4. 前記引出部分は、前記中心軸線方向に見て、前記同相領域内の自身または隣り合う前記コイルの前記コイルエンド部にオーバーラップする位置において、前記根元部分の電源部側端部から、前記中心軸線方向に、前記コイルエンド部よりも軸方向外側に突出するように配置されている、請求項1~3のいずれか1項に記載のステータ。
  5. 前記リード線部は、前記引出部分の電源部側端部に接続され、前記コイルエンド部よりも軸方向外側で配索される配索部分を含み、
    前記引出部分は、前記中心軸線方向に見て、前記根元部分の電源部側端部から、前記配索部分に接続される前記引出部分の電源部側端部に渡って、前記同相領域に配置されている、請求項1~4のいずれか1項に記載のステータ。
  6. 前記コイルエンド部よりも軸方向外側に設けられ、前記配索部分を保持する保持部を含む、リード線部保持部材をさらに備え、
    前記リード線部保持部材は、前記引出部分の電源部側端部を前記保持部に案内する案内部を含み、
    前記案内部は、前記中心軸線方向に見て、案内する前記引出部分と同相の前記コイルエンド部にオーバーラップする位置に配置されている、請求項5に記載のステータ。
  7. 前記同芯巻コイルの前記導線の一端側の部分である前記リード線部の前記根元部分は、自身の前記同芯巻コイルの前記コイルエンド部の最外周よりも内周側に巻回されており、
    前記同芯巻コイルの前記導線の他端側の部分である中性点側線部は、前記同芯巻コイルにおいて、前記ステータコアの径方向一方側から引き出されている、請求項1~6のいずれか1項に記載のステータ。
  8. 前記同芯巻コイルは、第1の前記同芯巻コイルと、前記第1の同芯巻コイルとは巻回方向が反対方向の第2の前記同芯巻コイルとを含み、
    前記第1の同芯巻コイルおよび前記第2の同芯巻コイルの各々の前記中性点側線部は共に、前記径方向一方側から引き出されている、請求項7に記載のステータ。
  9. 前記中性点側線部は、前記ステータコアの径方向外側から引き出されている、請求項7または8に記載のステータ。
  10. 前記コイルは、
    前記スロットを構成する複数のティースに跨って配置されているとともに、同一の前記スロットに他の前記コイルとともに配置され、且つ、前記他のコイルに径方向に隣接して配置される2層分布巻コイルであり、
    複数の前記スロットのうちの第1の前記スロットと前記第1のスロットから前記ステータコアの周方向に複数のスロット分離間して配置された第2の前記スロットとに、導線が複数回巻回されて形成された第1コイルと、
    複数の前記スロットのうちの前記第1のスロットに隣り合う第3の前記スロットと、前記第3のスロットから前記ステータコアの周方向に前記複数のスロット分離間して配置された第4の前記スロットとに、導線が複数回巻回されて形成された、前記第1コイルと前記ステータコアの周方向で隣り合って配置され前記第1コイルと同相の第2コイルと、を含み、
    前記ステータコアの周方向で隣り合って配置される前記第1コイルと前記第2コイルとに、周方向に隣り合うように、複数の前記スロットのうちの前記第1のスロットに隣り合う第5の前記スロットと、前記第5のスロットから前記ステータコアの周方向に前記複数のスロット分離間して配置された第6の前記スロットとに、導線が複数回巻回されて形成された、前記第1コイルと前記第2コイルとは異相の第3コイルが配置されており、
    前記第1コイルまたは前記第2コイルと、異相の前記第3コイルとは、径方向にオーバラップして配置されている、請求項1~9のいずれか1項に記載のステータ。
  11. ステータコアの中心軸線方向の端面から突出するコイルエンド部と、
    前記ステータコアの複数のスロットに配置されるスロット収容部と、
    前記スロット収容部と電源部とを接続するリード線部とを備え、
    前記リード線部は、前記スロット収容部に接続されていると共に、前記中心軸線方向に見て、前記ステータコアの周方向に隣り合う同相のコイルのコイルエンド部にオーバーラップする同相領域に配置され、且つ、前記コイルエンド部よりも軸方向内側に配置される根元部分と、前記同相領域内において、前記根元部分の電源部側端部から、前記中心軸線方向に、前記同相のコイルのコイルエンド部よりも軸方向外側に突出する引出部分とを含み、
    前記コイルは、複数の前記スロットのうちの一の前記スロットと前記一のスロットから前記ステータコアの周方向に離間して配置された他の前記スロットとに、導線が複数回巻回されて形成された同芯巻コイルであり、
    複数の前記コイルは、前記ステータコアの周方向にそれぞれ隣り合って配置され、
    前記コイルは、前記ステータコアの周方向で同相の他の前記コイルと隣り合って配置され、
    前記ステータコアの周方向で隣り合って配置される同相の前記コイルの前記引出部分の各々は、前記同相領域内において、自身の前記コイルの前記コイルエンド部と、前記ステータコアの周方向に隣り合う同相の前記コイルの前記コイルエンド部との周方向の境界部を介して、前記根元部分の電源部側端部から、前記中心軸線方向に、前記コイルエンド部よりも軸方向外側に突出するように配置されている、ステータコイル。
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