JP7104513B2 - 原子力施設における作業可否評価方法及びその装置 - Google Patents

原子力施設における作業可否評価方法及びその装置 Download PDF

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Description

本発明は原子力施設における作業可否評価方法及びその装置に関する。
一般に、核燃料を用いる施設である原子力発電施設、原子力発電施設の解体施設、原子炉の廃炉解体施設、核燃料製造施設、核燃料取り扱い施設、核燃料保管施設、核燃料再処理施設、廃棄物保管施設、軍事施設、事故を起こした上記の施設、事故を起こした原子力発電施設、事故炉の解体・廃炉施設、燃料デブリ取出し施設、燃料デブリの調査施設、燃料デブリの分別施設、燃料デブリ保管施設等および一般原子力施設は原子力発電施設、原子力発電施設の解体施設、原子炉の廃炉解体施設、廃棄物保管施等において、特定核種に着目し、これらの核種を検出、測定やモニタリングする技術分野および特定核種における核種を検出、測定やモニタリングしながら、調査、工事、分別、取出しを行う必要がある。
このような放射性物質等の測定対象物の元素を特定する分析方法を開示した先行技術文献として、特許文献1、2、3及び4を挙げることができる。
上記の特許文献1には、レーザ誘起グレークダウン分光によって任意のプラズマ化した物質スペクトルにおける特定の複数の分解物に対する発光強度のピーク比、組成費を導出し、物質特定比を参照して特定することが記載されている。
また、特許文献2には、レーザ誘起グレークダウン分光によって、レーザを測定対象物に照射して、特定の発光ラインの強度に基づいて分析対象物質の元素及び含有量を求めることが記載されている。
また、特許文献3には、レーザ光が照射される複数の試料セルと、レーザ光照射で発生した圧力波を検出する第1検出器と、プラズマ化したプラズマ光を検出する第2検出器と、蛍光を検出する第3検出器とを有し、異なる元素濃度を分析することが記載されている。
更に、特許文献4には、放射性溶融物をパルスレーザで粉砕し、フィルタに担持させて試料を形成し、X線を照射して発生する蛍光X線を検出して元素濃度を算出することが記載されている。
特開2013-245989号公報 特開2007-003510号公報 特開2000-235001号公報 特開2016-075601号公報
しかしながら、上述した特許文献1、2、3及び4では、測定対象物が核燃料を含むか否か、α各種を含むか否か、α廃棄物として取扱うか否か、一般廃棄物として取扱うか否か、核燃料物質として取扱うか否か、燃料デブリとして取扱うか否か、燃料デブリと廃棄物の分別、核燃料と廃棄物の分別、計量管理の対象核種とその他の分別、保障措置の対象核種とその他の分別および評価ができないし、また、測定対象物が、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料であるか否か、除去しても臨界現象が生じない材料か否か、除去したら臨界現象が生じる材料か否か、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料が存在するか否かが評価できない。更には、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料の特定核種の同定、測定および除去作業等の作業開始と作業完了を評価、判断できないという課題がある。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、原子力施設での作業の可否を評価することができる原子力施設における作業可否評価方法及びその装置を提供することにある。
本発明の原子力施設における作業可否評価方法は、上記目的を達成するために、原子力施設に存在る特定核種の少なくとも2核種の濃度比を測定し、その測定された前記特定核種の少なくとも2核種の濃度比と、予め設定された前記特定核種の少なくとも2核種の濃度比の目標値とを比較する装置で、前記特定核種の少なくとも2核種の濃度比と、予め設定された特定核種の前記少なくとも2核種の濃度比の目標値とを比較して、原子力施設における作業の可否を評価するものであり、
測定される濃度比は、
核燃料に含まれるα核種と施設表面に存在する核種の濃度比
臨界現象の抑制効果を持つ核種と施設表面に存在する核種の濃度比、又は、
放射性核種と施設表面に存在する核種の濃度比であり、
前記核燃料に含まれるα核種とは、U、Pu、Am、Npのいずれかであり、
前記臨界現象の抑制効果を持つ核種とは、Gd、B、Hf、Smのいずれかであり、
前記放射性核種とは、Cs、Sr、I、Co、T、Eu、Tc、Ru、Ceのいずれかであり、
前記施設表面に存在する核種とは、Si、Ca、Mg、Al、Fe、Zr、Hf、Ni、Cr、Mn、Mo、Nb、Ta、Tiのいずれかであることを特徴とする。
また、本発明の原子力施設における作業可否評価装置は、上記目的を達成するために、原子力施設に存在する特定核種の少なくとも2核種の濃度比を測定する測定装置と、
前記測定装置で測定された前記特定核種の少なくとも2核種の濃度比と予め設定された前記特定核種の少なくとも2核種の濃度比の目標値とを比較して、前記原子力施設における作業の可否を評価する評価装置と、を備え
測定される濃度比は、
核燃料に含まれるα核種と施設表面に存在する核種の濃度比、
臨界現象の抑制効果を持つ核種と施設表面に存在する核種の濃度比、又は、
放射性核種と施設表面に存在する核種の濃度比であり、
前記核燃料に含まれるα核種とは、U、Pu、Am、Npのいずれかであり
前記臨界現象の抑制効果を持つ核種とは、Gd、B、Hf、Smのいずれかであり
前記放射性核種とは、Cs、Sr、I、Co、T、Eu、Tc、Ru、Ceのいずれかであり
前記施設表面に存在する核種とは、Si、Ca、Mg、Al、Fe、Zr、Hf、Ni、Cr、Mn、Mo、Nb、Ta、Tiのいずれかであることを特徴とする。
本発明によれば、原子力施設での作業の可否を評価することができる。
本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例1の対象となる原子力発電施設を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例1に採用される核種を測定する測定装置を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例2として核種を測定する測定装置の変形例を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例3として核種を測定する測定装置の変形例を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例4として核種を測定する測定装置の変形例を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例5として核種を測定する測定装置の変形例を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例6として核種を測定する測定装置の変形例を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例7の対象となる原子力発電施設を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例8の対象となる原子力発電施設を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例9の対象となる原子力発電施設を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例10の対象となる原子力発電施設を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例11の対象となる原子力発電施設を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例12の対象となる原子力発電施設を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例13の対象となる原子力発電施設を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例14の対象となる原子力発電施設を示す図である。 本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例15の対象となる原子力発電施設を示す図である。 本発明の実施例16として、実施例1~実施例15に記載の特定核種の同定、測定および評価装置におけるフローを示す図である。 本発明の実施例17として、実施例1~実施例15に記載の特定核種の同定、測定および評価装置におけるフローを示図である。 本発明の実施例18として、実施例1~実施例17に記載の調査、工事、分別、取出しなどの各作業の実行可否に関わる実施例のフローを示す図である。 本発明の実施例19として、実施例1~実施例18に記載の調査、工事、分別、取出しなどの各作業の実行可否と警報の発令警告、避難の発令に関わる実施例のフローを示す図である。 本発明の実施例20として、実施例1~実施例19に記載の調査、工事、分別、取出しなどの各作業の実行可否と特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料の存在分布のマッピングおよび記録、保管および各作業の完了に関わる実施例のフローを示す図である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の原子力施設における作業可否評価方法及びその装置を説明する。なお、各実施例において、同一構成部品には同符号を使用する。
また、以下の実施例で説明する特定核種とは、核燃料に含まれるα核種U、Pu、Am、Np等、保障措置対象の核燃料核種U、Pu等、臨界現象の抑制効果を持つ核種Gd、B、Hf、Sm等、放射性核種Cs、Sr、I、Co、T、Eu、Tc、Ru、Ce等、施設に存在する核種Si、Ca、Mg、Al、Fe、Zr、Hf、Ni、Cr、Mn、Mo、Nb、Ta、Ti等を指す。
図1に、本発明の核燃料核種の分別方法及びその装置の実施例1の対象となる原子力発電施設を示す。
なお、本実施例では、事故を起こした原子力発電施設における燃料デブリ取出し施設、事故炉の廃炉、解体施設を代表例として説明する。また、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料を、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料と定義する。
図1に示すように、原子力発電施設には、原子力建屋2、格納容器3(PCV: Primary Containment Vessel)、原子炉圧力容器4(RPV: Reactor Pressure Vessel)および原子炉圧力容器4を支持するペデスタル5が存在する。
本実施例は、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの同定、測定および除去を代表例として説明する。
原子力発電施設の格納容器3の側方外側より多関節アーム6を挿入し、多関節アーム6の先端には、核種を測定する測定装置7が設置されている。多関節アーム6は、セル8で格納、気密性が保持されている。原子力発電施設のペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aは、多関節アーム6の先端に設けられた核種を測定する測定装置7により特定核種の同定、測定が行われ、特定核種の同定、測定および評価装置(以下、単に評価装置という)9で核種の同定(核種があるか否か)、測定(核種がどの程度あるか)および評価(どの程度補正するか等)が実施される。
この評価装置9による評価結果をもとに、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの特定核種の同定、測定および除去を実施する。
この評価により、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの特定核種の同定、測定により、その材料が特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料であるか否か、除去しても臨界現象が生じない材料か否か、除去したら臨界現象が生じる材料か否か、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aが存在するか否か等が評価できる。
これにより、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの特定核種の同定、測定および除去作業等の作業開始と作業完了を評価、判断できる。
即ち、本実施例では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度又は濃度比を測定し、その測定された材料1aの濃度又は濃度比に基づいて原子力発電施設における調査、作業、工事、分別、取出しの各作業の可否を評価・判定するようにしている。
具体的には、核種を測定する測定装置7で測定されたペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度又は濃度比と予め設定された特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料(特定核種)の濃度又は濃度比の目標値とを比較する装置(評価装置9)を具備し、その装置で材料1aの濃度又は濃度比と予め設定された材料の濃度又は濃度比の目標値とを比較して、原子力発電施設における調査、作業、工事、分別、取出しの各作業の可否を評価・判定するものである。
本実施例の図1において、事故を起こした原子力発電施設における燃料デブリ取出し施設、事故炉の廃炉、解体施設においては、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料は、原子燃料が溶融、落下した燃料デブリなどが該当する。核燃料を用いる施設で事故を起こした原子力発電施設、原子力発電施設の解体施設、原子炉の廃炉解体施設、核燃料製造施設、核燃料取り扱い施設、核燃料保管施設、核燃料再処理施設においても原子燃料が溶融した燃料デブリなどが該当する。
核燃料を用いる施設は、原子力発電施設、原子力発電施設の解体施設、原子炉の廃炉解体施設、核燃料製造施設、核燃料取り扱い施設、核燃料保管施設、核燃料再処理施設、廃棄物保管施設、軍事施設、事故を起こした上記の施設、事故を起こした原子力発電施設、事故炉の解体・廃炉施設、燃料デブリ取出し施設、燃料デブリの調査施設、燃料デブリの分別施設、燃料デブリ保管施設等であり、本実施例が適用できる。
一般原子力施設は、原子力発電施設、原子力発電施設の解体施設、原子炉の廃炉解体施設、廃棄物保管施等であり、本実施例が適用できる。
また、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度比は、核燃料核種と施設に存在する核種、臨界現象の抑制効果を持つ核種と施設に存在する核種、放射性核種と施設に存在する核種或いは核燃料核種と臨界現象の抑制効果を持つ核種である。
上記したペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aは特定核種である、核燃料に含まれるα核種U、Pu、Am、Np等、保障措置対象の核燃料核種U、Pu等、臨界現象の抑制効果を持つ核種Gd、B、Hf、Sm等、放射性核種Cs、Sr、I、Co、T、Eu、Tc、Ru、Ce等、施設に存在する核種Si、Ca、Mg、Al、Fe、Zr、Hf、Ni、Cr、Mn、Mo、Nb、Ta、Ti等である。
また、核燃料に含まれるα核種と施設に存在する核種はPu/Si、前記保障措置対象の核燃料核種と施設に存在する核種はPu/Si、前記臨界現象の抑制効果を持つ核種と施設に存在する核種はGd/Si、前記放射性核種と施設に存在する核種はCs/Si、前記核燃料核種と臨界現象の抑制効果を持つ核種はPu/Gdであり、これらの核種と、特定核種である、核燃料に含まれるα核種U、Pu、Am、Np等、保障措置対象の核燃料核種U、Pu等、臨界現象の抑制効果を持つ核種Gd、B、Hf、Sm等、放射性核種Cs、Sr、I、Co、T、Eu、Tc、Ru、Ce等、施設に存在する核種Si、Ca、Mg、Al、Fe、Zr、Hf、Ni、Cr、Mn、Mo、Nb、Ta、Ti等それぞれの比率であり、これらの濃度比を予め設定された目標値と比較して、前記施設における調査、作業、工事、分別、取出しの各作業の可否を評価・判定する。
また、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの少なくとも2核種以上の濃度比と予め設定された特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料(特定核種)の濃度比の目標値とを比較する装置(評価装置9)を具備し、その装置で材料の少なくとも2核種以上の濃度比と予め設定された材料1aの濃度比の目標値とを比較して、原子力発電施設における調査、作業、工事、分別、取出しの各作業の可否を評価・判定する。
上記したペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの少なくとも2核種以上は、特定核種である、核燃料に含まれるα核種U、Pu、Am、Np等、保障措置対象の核燃料核種U、Pu等、臨界現象の抑制効果を持つ核種Gd、B、Hf、Sm等、放射性核種Cs、Sr、I、Co、T、Eu、Tc、Ru、Ce等、施設に存在する核種Si、Ca、Mg、Al、Fe、Zr、Hf、Ni、Cr、Mn、Mo、Nb、Ta、Ti等の中の少なくとも2核種以上の比率であり、これら核種以上の濃度比と予め設定された目標値とを比較して、原子力発電施設における調査、作業、工事、分別、取出しの各作業の可否を評価・判定する。
本実施例の図1では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aとして説明したが、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料の位置はそれに限ることなく、ペデスタル5の外部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1bにおいても同様である。
本実施例は、雰囲気環境が空気や窒素などの気体中おいても、また、水などの液体中でも適応可能である。
このような本実施例とすることにより、測定対象物が核燃料を含むか否か、α各種を含むか否か、α廃棄物として取扱うか否か、一般廃棄物として取扱うか否か、核燃料物質として取扱うか否か、燃料デブリとして取扱うか否か、燃料デブリと廃棄物の分別、核燃料と廃棄物の分別、計量管理の対象核種とその他の分別、保障措置の対象核種とその他の分別および評価が可能となることは勿論、測定対象物が、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料であるか否か、除去しても臨界現象が生じない材料か否か、除去したら臨界現象が生じる材料か否か、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料が存在するか否かが評価でき、更には、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料の特定核種の同定、測定および除去作業等の作業開始と作業完了を評価、判断できる。
次に、上述した本実施例の核種を測定する測定装置7の一例を示す。
図2に示す核種を測定する測定装置7は、レーザ光を発生させるレーザ発信器10と、このレーザ発信器10から発生したレーザ光を伝送する第1の光ファイバー11と、第1の光ファイバー11で伝送されたレーザ光を集光する集光光学系12と、集光光学系12で集光されたレーザ光をペデスタル5の外部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aへ照射し、このとき、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの表面から放出される材料1aの構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)13を捕集する捕集光学系14と、捕集光学系14で捕集された光(発光スペクトル)13を評価装置9に伝送する第2の光ファイバー15とから概略構成されている。
即ち、レーザ発信器10よりレーザ光を発生させて、第1の光ファイバー11を用いてレーザ光を伝送し集光光学系12で集光させて、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aへ照射する。このとき、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの表面からは、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)13が放出される。
この構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)13を捕集光学系14で捕集し、第2の光ファイバー15を用いて伝送し、評価装置9で特定核種の同定、測定および評価を実施する。
ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを構成する構成核種、元素からは、構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)13が放出され、この光(発光スペクトル)13の波長、強度等より核種を同定することが可能である。
レーザ光と構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)13は、第1の光ファイバー11と第2の光ファイバー15で遠距離へ伝送可能であり、また、レーザ発信器10と評価装置9は、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aから遠距離に設置できる。
例えば、図1に示す通り、核種を測定する測定装置7は、放射線量が高い原子炉圧力容器4内に設定するが、レーザ発信器10と評価装置9は、射線量が低い原子炉圧力容器4の外に設置することができる。これにより、放射線による機器の損傷を大幅に抑えることができる。
また、レーザ発信器10よりレーザ光を発生させて、第1の光ファイバー11を用いて伝送し、集光光学系14で集光させてペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aへ照射し、構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)13を放出させる手法は、レーザ誘起ブレークダウン法やレーザ誘起蛍光法などがある。
また、レーザ発信器10は、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを切断、溶解、破砕、分解するためのレーザ発信器と共用することも可能である。
更に、レーザ発信器10、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを切断、溶解、破砕、分解するためのレーザ、レーザ誘起ブレークダウン法を目的としたレーザおよびレーザ誘起蛍光法を目的としたレーザを別途それぞれ単独で照射すること、それぞれの組合せや共用で照射、実施することも可能である。
また、レーザ発信器10、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを切断、溶解、破砕、分解するためのレーザ、レーザ誘起ブレークダウン法を目的としたレーザおよびレーザ誘起蛍光法を目的としたレーザを別途それぞれ単独で出力変調制御、周波数変調制御を実施して照射すること、それぞれ出力変調制御、周波数変調制御の組合せや共用で照射、実施することで検出の高感度化、SN比(信号雑音比)の向上が可能である。
本実施例は、雰囲気環境が空気や窒素などの気体中おいても、また、水などの液体中でも適応可能である。
図3に、本発明の実施例2として、実施例1の図1中の核種を測定する測定装置7の変形例を示す。
図3に示す核種を測定する測定装置7は、レーザ光を発生させるレーザ発信器16と、このレーザ発信器16から発生したレーザ光を伝送する光ファイバー17と、光ファイバー17で伝送されたレーザ光を集光捕集する集光捕集光学系18と、集光捕集光学系18で集光されたレーザ光をペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aへ照射し、このとき、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの表面から放出されるペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)13を集光捕集光学系18で捕集し、集光捕集光学系18で捕集した光(発光スペクトル)13を光ファイバーを17用いて逆伝送し、戻ってきた光(発光スペクトル)を分岐して評価装置9に伝送するビームスプリッタ19とから概略構成されている。
即ち、レーザ発信器16よりレーザ光を発生させて、光ファイバー17を用いて伝送し、集光捕集光学系18で集光させて、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aへ照射する。このとき、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの表面からは、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)13を放出する。
この構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)13を集光捕集光学系18で捕集し、光ファイバー17を用いて伝送し、戻ってきた光(構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)13)を偏向板等のビームスプリッタ19を用いて分岐し、評価装置9で特定核種の同定、測定および評価を実施する。
ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを構成する構成核種、元素からは構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)13が放出され、この光(発光スペクトル)13の波長、強度等より核種を同定することが可能である。
レーザ発信器16よりレーザ光を発生させて、光ファイバー17を用いて伝送し、集光捕集光学系18で集光させて、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aへ照射し、構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)13を放出させる手法は、レーザ誘起ブレークダウン法やレーザ誘起蛍光法などがある。
また、レーザ発信器16は、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを切断、溶解、破砕、分解するためのレーザ発信器と共用することも可能である。
更に、レーザ発信器16、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを切断、溶解、破砕、分解するためのレーザ、レーザ誘起ブレークダウン法を目的としたレーザおよびレーザ誘起蛍光法を目的としたレーザを別途それぞれ単独で照射すること、それぞれの組合せや共用で照射、実施することも可能である。
本実施例は、雰囲気環境が空気や窒素などの気体中おいても、また、水などの液体中でも適応可能である。
図4に、本発明の実施例3として、実施例1の図1中の核種を測定する測定装置7の変形例を示す。
図4に示す核種を測定する測定装置7は、図3に示した実施例2と同様であるが、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを、飛散防止カバー20で覆い、レーザ照射の際の表面から放出される発生物(以下、単に発生物という)21の拡散を防止している。必要に応じて、飛散防止カバー20の内部を吸引して発生物21の拡散を防止すれば良い。
飛散防止カバー20は、硬い材料やペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの表面に馴染む柔軟な材料(例えば、ゴム、スポンジ等)で構成する。
また、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを構成する構成核種、元素からは、構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)13が放出され、この光(発光スペクトル)13の波長、強度等より核種を同定することが可能である。
また、レーザ発信器16よりレーザ光を発生させて、光ファイバー17を用いて伝送し、集光捕集光学系18で集光させて、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aへ照射し、構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)13を放出させる手法は、レーザ誘起ブレークダウン法やレーザ誘起蛍光法などがある。
また、レーザ発信器16は、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを切断、溶解、破砕、分解するためのレーザ発信器と共用することも可能である。
更に、レーザ発信器16、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを切断、溶解、破砕、分解するためのレーザ、レーザ誘起ブレークダウン法を目的としたレーザおよびレーザ誘起蛍光法を目的としたレーザを別途それぞれ単独で照射すること、それぞれの組合せや共用で照射、実施することも可能である。
本実施例は、雰囲気環境が空気や窒素などの気体中おいても、また、水などの液体中でも適応可能である。
図5に、本発明の実施例4として、実施例1の図1中の核種を測定する測定装置7の変形例を示す。
図5に示す核種を測定する測定装置7は、レーザ光を発生させるレーザ発信器10と、このレーザ発信器10から発生したレーザ光を伝送する第1の光ファイバー11と、第1の光ファイバー11で伝送されたレーザ光を集光する第1の集光捕集光学系18aと、第の集光光学系18aで集光されたレーザ光をペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aへ照射し、このとき、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの表面から放出される発生物21を導入する導入管22及びポンプ23と、この導入管22及びポンプ23を介して発生物21が導かれる測定セル24と、第2のレーザ光を発生させるレーザ発信器16と、このレーザ発信器16より発生した第2のレーザ光を伝送する第2の光ファイバー17aと、第2の光ファイバー17aで伝送された第2のレーザ光を、測定セル24内の発生物21へ集光させる第2の集光捕集光学系18bと、第2の集光捕集光学系18bから発生物21に第2のレーザ光が集光されることで、発生物21から放出されるペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)25を第2の集光捕集光学系18bで捕集して第2の光ファイバー17aを用いて逆伝送し、戻ってきた光(発光スペクトル)25を分岐して評価装置9に伝送するビームスプリッタ19とから概略構成されている。
即ち、レーザ発信器10よりレーザ光を発生させて、第1の光ファイバー11を用いて伝送し第1の集光捕集光学系18aで集光させて、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aへ照射する。このとき、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの表面からは、レーザ照射により発生物21が放出される。
この発生物21は、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aと同じであり、発生物21を導入管22とポンプ23等を用いて測定セル24へ導く。
第2のレーザ発信器16より第2のレーザ光を発生させて第2の光ファイバー17aを用いて伝送し、第2の集光捕集光学系18bで測定セル24内の発生物21へ集光させる。発生物21からは、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)25を放出する。
この構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)25を第2の集光捕集光学系18bで捕集し、第2の光ファイバー17aを用いて伝送し、戻ってきた光(構成核種、元素に起因する光13)を偏向板等のビームスプリッタ19を用いて分岐し、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを、評価装置9で特定核種の同定、測定および評価を実施する。
また、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを飛散防止カバー20で覆い、レーザ照射の際の表面から放出される発生物21の拡散を防止している。この飛散防止カバー20は、硬い材料やペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの表面に馴染む柔軟な材料(例えば、ゴム、スポンジ等)で構成する。
また、レーザ発信器16よりレーザ光を発生させて、第2の光ファイバー17aを用いて伝送し、第2の集光捕集光学系18bで測定セル24内の発生物21へ集光させて、発生物21からペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)25を放出させる手法は、レーザ誘起ブレークダウン法やレーザ誘起蛍光法などがある。
また、レーザ発信器16は、レーザ誘起ブレークダウン法を目的としたレーザおよびレーザ誘起蛍光法を目的としたレーザを別途それぞれ単独で照射すること、それぞれの組合せや共用で照射、実施することも可能である。
本実施例は、雰囲気環境が空気や窒素などの気体中おいても、また、水などの液体中でも適応可能である。
図6に、本発明の実施例5として、実施例1の図1中の核種を測定する測定装置7の変形例を示す。
図6に示す実施例は、高圧ウォータージェットでペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを破砕、分解、削り取る実施例を示したものである。
図6に示す核種を測定する測定装置7は、高圧ウォータージェットを発生させる高圧ウォータージェットポンプ26と、この高圧ウォータージェットポンプ26から発生した高圧ウォータージェットを伝送する高圧ホース27と、高圧ホース27で伝送された高圧ウォータージェットを集束させる高圧ウォータージェットノズル28と、この高圧ウォータージェットノズル28で集束された高圧ウォータージェットを、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aへ噴射し、このとき、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aから破砕、分解、削り取りにより発生する発生物(以下、単に発生物という)29を導入する導入管22及びポンプ23と、この導入管22及びポンプ23を介して発生物29が導かれる測定セル24と、レーザ光を発生させるレーザ発信器16と、このレーザ発信器16より発生されたレーザ光を伝送する光ファイバー17と、光ファイバー17で伝送されたレーザ光を、測定セル24内の発生物29へ集光させる集光捕集光学系18と、集光捕集光学系18から発生物29にレーザ光が集光されることで、発生物29から放出されるペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)25を集光捕集光学系18で捕集して光ファイバー17を用いて逆伝送し、戻ってきた光(発光スペクトル)25を分岐して評価装置9に伝送するビームスプリッタ19とから概略構成されている。
即ち、高圧ウォータージェットポンプ26より高圧ウォータージェットを発生させて高圧ホース27を用いて伝送し、高圧ウォータージェットノズル28で集束させて、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aへ噴射する。このとき、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aが、破砕、分解、削り取られ発生物29が生成される。
この発生物29は、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aと同じであり、発生物29を導入管22とポンプ23を用いて測定セル24へ導く。レーザ発信器16よりレーザ光を発生させて、第2の光ファイバー17aを用いて伝送し、集光捕集光学系18で測定セル24内の発生物29へ集光させる。発生物29からは、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)25が放出される。
この構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)25を集光捕集光学系18で捕集して第2の光ファイバー17aを用いて伝送し、戻ってきた光(構成核種、元素に起因する光13)を偏向板等のビームスプリッタ19を用いて分岐し、評価装置9で特定核種の同定、測定および評価を実施する。
また、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを飛散防止カバー20で覆い、高圧ウォータージェット噴射の際の表面から放出される発生物29の拡散を防止している。この飛散防止カバー20は、硬い材料やペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの表面に馴染む柔軟な材料(例えば、ゴム、スポンジ等)で構成する。
また、レーザ発信器16よりレーザ光を発生させて第2の光ファイバー17aを用いて伝送し、集光捕集光学系18で測定セル24内の発生物21へ集光させて、発生物21からペデスタル5の内部に存在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)25を放出させる手法は、レーザ誘起ブレークダウン法やレーザ誘起蛍光法などがある。
また、レーザ発信器16は、レーザ誘起ブレークダウン法を目的としたレーザおよびレーザ誘起蛍光法を目的としたレーザを別途それぞれ単独で照射すること、それぞれの組合せや共用で照射、実施することも可能である。
なお、本実施例では、高圧ウォータージェットで、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを破砕、分解、削り取る別の実施例を記載したが、高圧ウォータージェットのみでなく、アブレッシブ高圧ウォータージェットでもペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを破砕、分解、削り取ることができる。
また、破砕、分解、削り取ることができる手法として、光、熱、音響、超音波、振動、掘削、衝撃、衝撃波、プラズマ、機械切断、ソー、磨耗、グラインダー、コアビット、ドリル、エンドミル等も適用可能であり、本実施例との組合せ、応用が可能となる。
本実施例は、雰囲気環境が空気や窒素などの気体中おいても、また、水などの液体中でも適応可能である。
図7に、本発明の実施例6として、実施例1の図1中の核種を測定する測定装置7の変形例を示す。
図7に示す実施例は、コアビット32でペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを破砕、分解、削り取る別の実施例を記載したものである。
図7に示す核種を測定する測定装置7は、回転力を発生させる回転動力機30と、この回転動力機30からの回転力を伝達する回転力伝達軸31と、回転力伝達軸31の先端に設けられ、回転によりペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを破砕、分解、削り取るコアビット32と、このコアビット32によるペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの破砕、分解、削り取りにより発生する発生物29を導入する導入管22及びポンプ23と、この導入管22及びポンプ23を介して発生物29が導かれる測定セル24と、レーザ光を発生させるレーザ発信器16と、このレーザ発信器16より発生されたレーザ光を伝送する第2の光ファイバー17aと、第2の光ファイバー17aで伝送されたレーザ光を、測定セル24内の発生物29へ集光させる集光捕集光学系18と、集光捕集光学系18から発生物29にレーザ光が集光されることで、発生物29から放出されるペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)25を集光捕集光学系18で捕集して第2の光ファイバー17aを用いて逆伝送し、戻ってきた光(発光スペクトル)25を分岐して評価装置9に伝送するビームスプリッタ19とから概略構成されている。
即ち、回転動力機30の回転力を回転力伝達軸31を用いて伝達し、コアビット32を回転させて、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを破砕、分解、削り取る。このとき、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを破砕、分解、削り取り発生物29が生成される。
この発生物29は、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aと同じであり、発生物29を導入管22とポンプ23を用いて測定セル24へ導く。レーザ発信器16よりレーザ光を発生させて第2の光ファイバー17aを用いて伝送し、集光捕集光学系18で測定セル24内の発生物29へ集光させる。発生物29からは、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)25を放出する。
この構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)25を集光捕集光学系18で捕集して第2の光ファイバー17aを用いて伝送し、戻ってきた光(構成核種、元素に起因する光13)を偏向板等のビームスプリッタ19を用いて分岐し、評価装置9で特定核種の同定、測定および評価を実施する。
また、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを飛散防止カバー20で覆い、放出される発生物29の拡散を防止している。この飛散防止カバー20は、硬い材料やペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの表面に馴染む柔軟な材料(例えば、ゴム、スポンジ等)で構成する。
また、レーザ発信器16よりレーザ光を発生させて第2の光ファイバー17aを用いて伝送し、集光捕集光学系18で測定セル24内の発生物21へ集光させて、発生物21からペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)25を放出させる手法は、レーザ誘起ブレークダウン法やレーザ誘起蛍光法などがある。
更には、レーザ発信器16は、レーザ誘起ブレークダウン法を目的としたレーザおよびレーザ誘起蛍光法を目的としたレーザを別途それぞれ単独で照射すること、それぞれの組合せや共用で照射、実施することも可能である。
本実施例は、雰囲気環境が空気や窒素などの気体中おいても、また水などの液体中でも適応可能である。
図8に、本発明の実施例7として、核燃料核種の分別方法及びその装置の対象となる原子力発電施設を示す。
上述した実施例1の図1では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aとして説明したが、本実施例では、ペデスタル5の外部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1bとしたものである。
本実施例において、ペデスタル5の外部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1bの特定核種の同定、測定および評価する方法および装置は、実施例1から実施例6で説明した核種を測定する測定装置7が適用可能であり、それら上記実施例の組合せと適用も可能である。
このような本実施例でも、その効果は実施例1と同様である。
図9に、本発明の実施例8として、核燃料核種の分別方法及びその装置の対象となる原子力発電施設を示す。
上述した実施例1の図1では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aとして説明したが、本実施例では、ペデスタル5の外部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1bへの別の実施例として、遠隔操作機(ROV:Remotely Operated Vehicle)33を用いた例を記載したものである。
即ち、本実施例では、核種を測定する測定装置7は、原子力発電施設の格納容器3内を移動する遠隔操作機33に設置された多関節アーム6の先端に設置され、この多関節アーム6の先端に設置された核種を測定する測定装置7で測定された原子力発電施設のペデスタル5の外部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1bの濃度又は濃度比と、予め設定されたペデスタル5の外部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1bの濃度又は濃度比の目標値とを評価装置9で比較して、原子力発電施設における調査、作業、工事、分別、取出しの各作業の可否を評価・判定するものである。
遠隔操作機33は、水中遊泳型、水中走行型、水中遊泳・走行型、気中を走行するクローラ等の適用が可能である。
本実施例において、ペデスタル5の外部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1bの特定核種の同定、測定および評価する方法および装置は、実施例1から実施例6で説明した核種を測定する測定装置7が適用可能であり、それら上記実施例の組合せと適用も可能である。
このような本実施例でも、その効果は実施例1と同様である。
図10に、本発明の実施例9として、核燃料核種の分別方法及びその装置の対象となる原子力発電施設を示す。
上述した実施例1の図1では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aとして説明したが、本実施例では、原子炉圧力容器4の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cへの別の実施例を記載したものである。
該図に示す本実施例では、核種を測定する測定装置7は、原子力発電施設のオペレーションフロア46上から挿入される多関節アーム6の先端に設置され、この多関節アーム6の先端に設置された核種を測定する測定装置7で測定された原子力発電施設の原子炉圧力容器4の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cの濃度又は濃度比と、予め設定された原子炉圧力容器4の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cの濃度又は濃度比の目標値とを評価装置9で比較して、原子力発電施設における調査、作業、工事、分別、取出しの各作業の可否を評価・判定するものである。
なお、図10に示す本実施例は、原子炉圧力容器4の中央部(炉心領域)への適用例を示したが、原子炉圧力容器4の上部位置、炉底部(原子炉圧力容器4の底部)や炉底部外の下部領域等へ適用できるものである。
本実施例において、原子炉圧力容器4の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cの特定核種の同定、測定および評価する方法および装置は、実施例1から実施例6で説明した核種を測定する核種を測定する測定装置7が適用可能であり、それら上記実施例の組合せと適用も可能である。
このような本実施例でも、その効果は実施例1と同様である。
図11に、本発明の実施例10として、核燃料核種の分別方法及びその装置の対象となる原子力発電施設を示す。
上述した実施例1の図1では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aとして説明したが、本実施例では、原子炉圧力容器4の内部の上部にあるセパレータ34やドライヤ35に付着、存在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1dへの別の実施例を記載したものである。
該図に示す本実施例では、核種を測定する測定装置7は、原子力発電施設のオペレーションフロア46上から挿入される多関節アーム6の先端に設置され、この多関節アーム6の先端に設置された核種を測定する測定装置で測定された原子力発電施設の原子炉圧力容器4の上部にあるセパレータ34やドライヤ35の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1dの濃度又は濃度比と、予め設定されたセパレータ34やドライヤ35の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1dの濃度又は濃度比の目標値とを評価装置9で比較して、原子力発電施設における調査、作業、工事、分別、取出しの各作業の可否を評価・判定するものである。
図11に示す本実施例では、原子炉圧力容器4の内部の上部にあるセパレータ34やドライヤ35に付着、存在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1dへの別の実施例を記載したものであるが、本実施例は、原子炉圧力容器4の全域、格納容器3の全域、原子力建屋2の全域、原子力発電所の全域および原子力発電所外の全域へ適用できるものである。
本実施例において、セパレータ34やドライヤ35に付着、存在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1dの特定核種の同定、測定および評価する方法および装置は、実施例1から実施例6で説明した核種を測定する測定装置7が適用可能であり、それら上記実施例の組合せと適用も可能である。
このような本実施例でも、その効果は実施例1と同様である。
図12に、本発明の実施例11として、核燃料核種の分別方法及びその装置の対象となる原子力発電施設を示す。
上述した実施例1の図1では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aとして説明したが、本実施例では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aへの別の実施例を記載したものである。
該図に示す本実施例では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを把持する把持機器36は、原子力発電施設の格納容器3の側方外側から挿入される多関節アーム6の先端に設置され、この多関節アーム6の先端に設置された把持機器36で把持されたペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度又は濃度比を測定装置7で測定し、この測定装置7で測定された原子力発電施設のペデスタル5の内部に散在する前記特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度又は濃度比と、予め設定された原子力発電施設のペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度又は濃度比の目標値とを評価装置9で比較して、原子力発電施設における調査、作業、工事、分別、取出しの各作業の可否を評価・判定する核種を測定するものである。
即ち、図12に示すように、格納容器3の外側より多関節アーム6を挿入し、この多関節アーム6の先端には把持機器36や吸引装置等が設置されている。多関節アーム6は、セル8で格納、気密性が保持されている。
そして、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを、把持機器36で把持または吸引または移送してセル8へ導き、分別セル37へ運搬、導入する。分別セル37の内部に運搬、導入されたペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aは、核種を測定する測定装置7により特定核種の同定、測定が行われ、評価装置9で核種の同定、測定および評価が実施される。
この評価装置9による評価結果を基に、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの特定核種の同定、測定および除去を実施する。
本実施例において、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの特定核種の同定、測定および評価する装置は、実施例1から実施例6で説明した核種を測定する測定装置7が適用可能であり、それら上記実施例との組合も可能である。
このような本実施例でも、その効果は実施例1と同様である。
図13に、本発明の実施例12として、核燃料核種の分別方法及びその装置の対象となる原子力発電施設を示す。
上述した実施例1の図1では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aとして説明したが、本実施例では、原子炉圧力容器4の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cへの別の実施例を記載したものである。
該図に示す本実施例では、原子炉圧力容器4の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cを把持する把持機器36は、原子力発電施設のオペレーションフロア46上から挿入される多関節アーム6の先端に設置され、この多関節アームの6の先端に設置された把持機器36で把持された原子炉圧力容器4の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cの濃度又は濃度比を測定装置7で測定し、この測定装置7で測定された原子力発電施設の原子炉圧力容器4の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cの濃度又は濃度比と、予め設定された原子力発電施設の原子炉圧力容器4の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cの濃度又は濃度比の目標値とを評価装置9で比較して、原子力発電施設における調査、作業、工事、分別、取出しの各作業の可否を評価・判定するものである。
即ち、図13に示すように、格納容器3の外側であるオペレーションフロア46上より多関節アーム6を挿入し、この多関節アーム6には把持機器36や吸引装置や移送装置等が設置されている。多関節アーム6はセル8で格納、気密性が保持されている。
そして、原子炉圧力容器4の内部に存在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cを、把持機器36で把持または吸引または移送してセル8を通過させて、分別セル37へ運搬、導入する。分別セル37の内部に運搬、導入された原子炉圧力容器4の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cは、核種を測定する測定装置7により特定核種の同定、測定が行われ、評価装置9で核種の同定、測定および評価が実施される。
この評価装置9による評価結果を基に、原子炉圧力容器4の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cの特定核種の同定、測定および除去を実施する。
本実施例において、原子炉圧力容器4の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cの特定核種の同定、測定および評価する方法および装置は、実施例1から実施例6で説明した核種を測定する測定装置7が適用可能であり、それら上記実施例との組合せも可能である。
このような本実施例でも、その効果は実施例1と同様である。
図14に、本発明の実施例13として、核燃料核種の分別方法及びその装置の対象となる原子力発電施設を示す。
上述した実施例1の図1では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aとして説明したが、本実施例では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aへの別の実施例を記載したものである。
該図に示す本実施例では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを吸引する吸引装置38は、原子力発電施設の格納容器3の側方外側から挿入される多関節アーム6の先端に設置され、この多関節アーム6の先端に設置された吸引装置38で吸引されたペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度又は濃度比を測定装置7で測定し、この測定装置7で測定された原子力発電施設のペデスタルの内部に散在するペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度又は濃度比と、予め設定されたペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度又は濃度比の目標値とを評価装置9で比較して、原子力発電施設における調査、作業、工事、分別、取出しの各作業の可否を評価・判定するものである。
即ち、図14に示すように、格納容器3の外側より多関節アーム6を挿入し、この多関節アーム6の先端には吸引装置38等が設置されており、多関節アーム6の内部または外部に導入管39を配備して、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aは、セル8を通過させて分別セル37へ運搬、導入する。多関節アーム6は、セル8で格納、気密性が保持されている。
そして、分別セル37の内部に運搬、導入されたペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aは、核種を測定する測定装置7により特定核種の同定、測定が行われ、評価装置9’で核種の同定、測定および評価が実施される。
この評価装置9’による評価結果を基に、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの特定核種の同定、測定および除去を実施する。
この特定核種の同定、測定および評価装置9’は、例えば化学分解装置、ICP-MS、ICP-AES等を用いて評価することを特徴とする装置である。ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aは、雰囲気環境が空気や窒素などの気体中でも水などの液体中でも適応可能である。
また、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを測定し、この測定された材料1aの発光スペクトルを参照して材料1aを評価する際は、その評価を目的とする特定核種の導出が液中又は気中での吸引、或はマイクロデバイスを用いて吸引、保持して実施されるものである。
本実施例において、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの特定核種の同定、測定および評価する方法および装置は、実施例1から実施例6で説明した核種を測定する測定装置7が適用可能であり、それら上記実施例との組合せも可能である。
このような本実施例でも、その効果は実施例1と同様である。
図15に、本発明の実施例14として、核燃料核種の分別方法及びその装置の対象となる原子力発電施設を示す。
上述した実施例1の図1では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aとして説明したが、本実施例では、廃棄物保管庫40における特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1eへの実施例を記載したものである。
該図に示す本実施例では、原子炉圧力容器4の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cを把持する把持機器36、若しくは原子力発電施設の原子力発電施設のペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aを把持する把持機器36は、原子力発電施設のオペレーションフロア46上、若しくは原子力発電施設の格納容器4の側方外側から挿入される多関節アーム6の先端に設置され、この多関節アーム6の先端に設置された把持機器36で把持された材料1c或いは1aが原子力発電施設の廃棄物保管庫40に収納され、この廃棄物保管庫40内に収納された材料1eの濃度又は濃度比を測定装置7で測定し、この測定装置7で測定された廃棄物保管庫40内の材料1eの濃度又は濃度比と、予め設定された特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1eの濃度又は濃度比の目標値とを評価装置9で比較して評価し、この評価結果を基に、評価したいものが、核燃料を含むか否か、α各種を含むか否か、α廃棄物として取扱うか否か、一般廃棄物として取扱うか否か、核燃料物質として取扱うか否か、燃料デブリとして取扱うか否か、燃料デブリと廃棄物の分別、核燃料と廃棄物の分別、計量管理の対象核種とその他の分別、保障措置の対象核種とその他の分別および評価可能であるかを判断するものである。
即ち、図15に示すように、原子炉圧力容器4の内部に存在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1cは、原子力建屋2の上部(オペレーションフロア46のレベル)に設置された収納缶41、移送キャスク42に収納されて搬出され、廃棄物保管庫40の内部ある受入れセル43へ移送され分別セル37へ移動する。
そして、分別セル37の内部の廃棄物保管庫40における特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1eは、核種を測定する測定装置7により特定核種の同定、測定が行われ、評価装置9で核種の同定、測定および評価が実施される。
この評価装置9による評価結果を基に、廃棄物保管庫40における特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1eの特定核種の同定、測定を実施し、核燃料44と一般廃棄物45に分別することができる。
その特定核種の同定、測定および評価結果を基に評価したいものが、核燃料を含むか否か、α各種を含むか否か、α廃棄物として取扱うか否か、一般廃棄物として取扱うか否か、核燃料物質として取扱うか否か、燃料デブリとして取扱うか否か、燃料デブリと廃棄物の分別、核燃料と廃棄物の分別、計量管理の対象核種とその他の分別、保障措置の対象核種とその他の分別および評価可能であり、核燃料44と一般廃棄物45に分別することができる。
実施例1~実施例14および本実施例において、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1の特定核種の同定、測定および評価する装置は、実施例1から実施例6で説明した核種を測定する測定装置7が適用可能であるとともに、XPS法(X線電子分光法)も実施例1~実施例14の測定装置7として適用可能であると共に、ICP-MS(誘導プラズマ質量分析装置)、ICP-AES(誘導プラズマ発光分光分析装置)、或いはXPS法(X線電子分光法)、或いはEDS法(エネルギー分散型X線分析法)、或いはWDS法(波長分散型X線分析法)これらの測定装置も実施例1~実施例14の測定装置7として適用可能であり、これらの測定装置と測定装置7との組合せ、および、それぞれとの各種組合せ、それら各測定装置と上記実施例との組合せも可能である。
このような本実施例でも、その効果は実施例1と同様である。
図16に、本発明の実施例15として、核燃料核種の分別方法及びその装置の対象となる原子力発電施設を示す。
上述した実施例1の図1では、ペデスタル5の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aとして説明したが、本実施例では、廃棄物保管庫40における特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1eへの別の実施例(実施例14の変形例)を記載したものである。
即ち、本実施例では、図16に示すように、核種を測定する測定装置7’を、原子炉圧力容器4の内部全域、格納容器3の内部全域、原子力建屋2の内部全域、廃棄物保管庫40の内部全域、原子力発電所の全域および原子力発電所外の全域へ設置、適用可能としたものである。
この核種を測定する測定装置7’は、実施例1から実施例6で説明した核種を測定する測定装置7が適用可能であり、それら上記実施例との組合せも可能である。
本実施例は、雰囲気環境が空気や窒素などの気体中おいても、また水などの液体中でも適応可能である。
本実施例では、特定核種の検出、測定やモニタリングにおいて特定核種や発光スペクトルに着目して特定核種を評価することを特徴とする装置において、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料(核種)および特定核種などの検出、同定、測定およびモニタリングする場所を対象施設の空間全域、気相部、液相部ほか全域に適応、設置することにより、その場所における上記記載の特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料(核種)および特定核種などの検出、同定、測定およびモニタリングをすることが可能となり、特定核種などの検出、同定、測定およびモニタリングした特定核種濃度とその目標値と比較して、作業員の立ち入りおよび緊急時の避難、事故時の避難の要否を評価・判定を行い、避難が必要な場合は避難警報や避難指示を発報、発令することが可能である。
図17に、本発明の実施例16として、実施例1~実施例15に記載の特定核種の同定、測定および評価装置9におけるフローを示す。
図17に示すように、特定核種の同定、測定および評価装置9は、核種を測定する装置7より特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度情報を収集して、濃度又は濃度比を算出、補正、評価して(S1)評価値を評価する(S2)。この評価値(S2)と、データベース47に蓄積しておいた特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料(特定核種)の濃度又は濃度比の目標値である基準値(S3)と比較する(S4)。特定核種の同定、測定および評価装置9は、評価値(S2)と基準値(S3)を比較、検討して作業の可否判定を実施する(S5)。特定核種の同定、測定および評価装置9は、可否判定の結果を出力して(S6)、作業の実行(S7)または作業の中止(S8)を判定、指示、出力する。
図18に、本発明の実施例17として、実施例1~実施例15に記載の特定核種の同定、測定および評価装置9の別の実施例におけるフローを示す。
図18に示すように、本実施例の特定核種の同定、測定および評価装置9は、核種を測定する装置7より特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度情報を収集して、濃度又は濃度比を算出、補正、評価して(S1)評価値を評価する(S2)。この評価値(S2)と、データベース47に蓄積しておいた特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料(特定核種)の濃度又は濃度比の目標値である基準値(S3)と比較する(S4)。特定核種の同定、測定および評価装置9は、評価値(S2)と基準値(S3)を比較、検討して特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの有無を判定するとともに、その評価値と判定結果を出力する(S9)。この出力を特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの存在分布をマッピングおよび記録して保管する(S10)。
この結果より、調査、作業、工事、分別、取出しの各作業の進捗・情報管理および実施記録の保存・保管、必要となる準備作業の推定、事故状況の保存・保管が可能となる。
図19に、本発明の実施例18として、実施例1~実施例17に記載の調査、工事、分別、取出しなどの各作業の実行可否に関わる実施例のフローを示す。
図19に示すように、核種を測定する装置7を用いて特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度情報を収集して(S11)、特定核種の同定、測定および評価装置9を用いて特定核種の同定、測定および評価を実施する(S12)。特定核種の同定、測定および評価装置9にて、評価値とデータベース47に蓄積しておいた特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料(特定核種)の濃度又は濃度比の目標値である基準値と比較、判定する(S13)。
この結果を基に、作業の実行または作業の中止を判定、指示、出力する(S14)。作業の実行が可能な状態(例えば、評価値<基準値)であれば作業を実行、継続する(S15)。また、作業の実行ができない状態(例えば、評価値>基準値)であれば作業を中止する(S16)。更に、作業の実行ができない状態と判定された場合、作業を中止した後に必要に応じて作業改善を実施して(S17)、再度、核種を測定する装置7を用いて特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度情報を収集(S11)して、特定核種の同定、測定および評価装置9を用いて特定核種の同定、測定および評価を実施する(S12)。
特定核種の同定、測定および評価装置9にて、評価値とデータベース47に蓄積しておいた特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料(特定核種)の濃度又は濃度比の目標値である基準値と比較、判定する(S13)。
この結果を基に、作業の実行または作業の中止を判定、指示、出力することを実行する(S14)。
なお、作業改善(S17)としては、ホウ酸の注入、ホウ酸濃度の注入増加、作業領域の制限、作業領域の水の排除、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの取扱い量の制限等を実施する。
図20に、本発明の実施例19として、実施例1~実施例18に記載の調査、工事、分別、取出しなどの各作業の実行可否と警報の発令警告、避難の発令に関わる実施例のフローを示す。
本実施例での警報の発令警告、避難の発令の対象領域は、建屋の内部、建屋内部に設置されたセル、建屋の外部に設置された建屋およびその内部、建屋外部、建屋外部の施設敷地内、施設敷地外、周辺住民区域等などが対象領域となる。
図20に示すように、核種を測定する装置7を用いて特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度情報を収集して(S11)、特定核種の同定、測定および評価装置9を用いて特定核種の同定、測定および評価を実施する(S12)。特定核種の同定、測定および評価装置9にて、評価値とデータベース47に蓄積しておいた特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料(特定核種)の濃度又は濃度比の目標値である基準値と比較、判定する(S13)。
この結果を基に、作業の実行または作業の中止を判定、指示、出力する(S14)。作業の実行が可能な状態(例えば、評価値<基準値)であれば作業を実行、継続する(S15)。また、作業の実行ができない状態(例えば、評価値>基準値)であれば作業を中止する(S16)。更に、作業の実行ができない状態で、警報の発令警告、避難の発令の対象領域(上述)が警報の発令警告、避難の発令すべき状態(例えば、評価値>基準値)であれば、作業を中止した後に必要となる対象領域へ警報の発令警告、避難の発令を実施する(S18)。
再度、核種を測定する装置7を用いて特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度情報を収集して(S11)、特定核種の同定、測定および評価装置9を用いて特定核種の同定、測定および評価を実施する(S12)。特定核種の同定、測定および評価装置9にて、評価値とデータベース47に蓄積しておいた特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料(特定核種)の濃度又は濃度比の目標値である基準値と比較、判定する(S13)。
この結果を基に、作業の実行または作業の中止を判定、指示、出力する(S14)。作業の実行が可能な状態(例えば、評価値<基準値)であれば作業を実行、継続する(S15)。また、作業の実行ができない状態(例えば、評価値>基準値)であれば作業を中止する(S16)。更に、作業の実行ができない状態、警報の発令警告、避難の発令の対象領域(上述)が警報の発令警告、避難の発令すべき状態(例えば、評価値>基準値)であれば必要となる対象領域へ警報の発令警告、避難の発令を実施する(S18)。
図21に、本発明の実施例20として、実施例1~実施例19に記載の調査、工事、分別、取出しなどの各作業の実行可否と特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料の存在分布のマッピングおよび記録、保管および各作業の完了に関わる実施例のフローを示す。
図21に示すように、核種を測定する装置7を用いて特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度情報を収集して(S11)、特定核種の同定、測定および評価装置9を用いて特定核種の同定、測定および評価を実施する(S12)。特定核種の同定、測定および評価装置9にて、評価値とデータベース47に蓄積しておいた特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料(特定核種)の濃度又は濃度比の目標値である基準値と比較、判定する(S13)。
この結果を基に、作業の実行または作業の中止を判定、指示、出力する(S14)。作業の実行が可能な状態(例えば、評価値<基準値)であれば作業を実行、継続する(S15)。作業の実行ができない状態(例えば、評価値>基準値)であれば作業を中止する(S16)。作業の実行ができない状態を判定された場合、作業を中止した後に必要に応じて作業改善を実施して(S17)、再度、核種を測定する装置7を用いて特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度情報を収集して(S11)、特定核種の同定、測定および評価装置9を用いて特定核種の同定、測定および評価を実施する(S12)。特定核種の同定、測定および評価装置9にて、評価値とデータベース47に蓄積しておいた特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料(特定核種)の濃度又は濃度比の目標値である基準値と比較、判定する(S13)。
この結果を基に、作業の実行または作業の中止を判定、指示、出力することを実行する(S14)。
なお、作業改善(S17)としては、ホウ酸の注入、ホウ酸濃度の注入増加、作業領域の制限、作業領域の水の排除、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの取扱い量の制限等を実施する。
そして、本実施例では、作業の実行が可能である場合は、作業を実行し(S15)、核種を測定する装置7を用いて特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの濃度情報を収集して(S11´)、特定核種の同定、測定および評価装置9を用いて濃度又は濃度比を算出、補正、評価して評価値を評価する(S12´)。特定核種の同定、測定および評価装置9にて、評価値とデータベース47に蓄積しておいた特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料(特定核種)の濃度又は濃度比の目標値である基準値と比較、検討して特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの有無を判定する(S13´)とともに、その評価値と判定結果を出力する。
この出力を特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの存在分布をマッピングおよび記録して保管する(S19)。特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの有無の判定結果より作業の完了を判定する(S14´)。工程(S14´)で、作業の完了がNoと判定された場合には、工程(S15)に戻り、工程(S15)から工程(S14´)が行われる。
また、特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料1aの存在分布のマッピング結果から作業全体において、作業が必要と考えられる残された領域の有無と存在場所の確認および全体作業の完了を判定、確認できる。
この結果より、調査、作業、工事、分別、取出しの各作業の進捗・情報管理および実施記録の保存・保管、必要となる準備作業の推定、事故状況の保存・保管、作業が必要と考えられる残された領域の有無と存在場所の確認および全体作業の完了の判定、確認が可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成を置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1a…ペデスタルの内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料、1b…ペデスタルの外部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料、1c…原子炉圧力容器の内部に散在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料、1d…セパレータやドライヤに付着、存在する特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料、1e…廃棄物保管庫における特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料、2…原子力建屋、3…格納容器、4…原子炉圧力容器、5…ペデスタル、6…多関節アーム、7、7’…核種を測定する装置、8…セル、9…特定核種の同定、測定および評価装置、10、16…レーザ発振器、11…第1の光ファイバー、12…集光光学系、13、25…特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料の構成核種、元素に起因する光(発光スペクトル)、14…捕集光学系、15…第2の光ファイバー、17…光ファイバー、17a…第2の光ファイバー、18…集光捕集光学系、18a…第1の集光捕集光学系、18b…第2の集光捕集光学系、19…ビームスプリッタ、20…飛散防止カバー、21…レーザ照射の際の表面から放出される発生物、22…導入管、23…ポンプ、24…測定セル、26…高圧ウォータージェットポンプ、27…高圧ホース、28…高圧ウォータージェットノズル、29…特定核種の同定、測定および除去を目的とする材料を破砕、分解、削り取り発生物、30…回転動力機、31…回転力伝達軸、32…コアビット、33…遠隔操作機、34…セパレータ、35…ドライヤ、36…把持機器、37…分別セル、38…吸引装置、39…導入管、40…廃棄物保管庫、41…収納缶、42…移送キャスク、43…受入れセル、44…核燃料、45…一般廃棄物、46…オペレーションフロア、47…データベース。

Claims (10)

  1. 原子力施設に存在る特定核種の少なくとも2核種の濃度比を測定し、その測定された前記特定核種の少なくとも2核種の濃度比と、予め設定された前記特定核種の少なくとも2核種の濃度比の目標値とを比較する装置で、前記特定核種の少なくとも2核種の濃度比と、予め設定された特定核種の前記少なくとも2核種の濃度比の目標値とを比較して、原子力施設における作業の可否を評価するものであり、
    測定される濃度比は、
    核燃料に含まれるα核種と施設表面に存在する核種の濃度比
    臨界現象の抑制効果を持つ核種と施設表面に存在する核種の濃度比、又は、
    放射性核種と施設表面に存在する核種の濃度比であり、
    前記核燃料に含まれるα核種とは、U、Pu、Am、Npのいずれかであり、
    前記臨界現象の抑制効果を持つ核種とは、Gd、B、Hf、Smのいずれかであり、
    前記放射性核種とは、Cs、Sr、I、Co、T、Eu、Tc、Ru、Ceのいずれかであり、
    前記施設表面に存在する核種とは、Si、Ca、Mg、Al、Fe、Zr、Hf、Ni、Cr、Mn、Mo、Nb、Ta、Tiのいずれかであることを特徴とする原子力施設における作業可否評価方法。
  2. 請求項1に記載の原子力施設における作業可否評価方法において、
    前記特定核種を測定する際に、前記特定核種にレーザを照射し、その時放出される前記特定核種の発光スペクトルを参照して前記特定核種を評価することを特徴とする原子力施設における作業可否評価方法。
  3. 原子力施設に存在する特定核種の少なくとも2核種の濃度比を測定する測定装置と、
    前記測定装置で測定された前記特定核種の少なくとも2核種の濃度比と予め設定された前記特定核種の少なくとも2核種の濃度比の目標値とを比較して、前記原子力施設における作業の可否を評価する評価装置と、を備え
    測定される濃度比は、
    核燃料に含まれるα核種と施設表面に存在する核種の濃度比、
    臨界現象の抑制効果を持つ核種と施設表面に存在する核種の濃度比、又は、
    放射性核種と施設表面に存在する核種の濃度比であり、
    前記核燃料に含まれるα核種とは、U、Pu、Am、Npのいずれかであり
    前記臨界現象の抑制効果を持つ核種とは、Gd、B、Hf、Smのいずれかであり
    前記放射性核種とは、Cs、Sr、I、Co、T、Eu、Tc、Ru、Ceのいずれかであり
    前記施設表面に存在する核種とは、Si、Ca、Mg、Al、Fe、Zr、Hf、Ni、Cr、Mn、Mo、Nb、Ta、Tiのいずれかであることを特徴とする原子力施設における作業可否評価装置。
  4. 請求項に記載の原子力施設における作業可否評価装置において、
    前記測定装置は、前記原子力施設の格納容器の側方外側から挿入される多関節アームの先端に設置され、前記多関節アームの先端に設置された前記測定装置で測定された前記原子力施設のペデスタルの内外部に存在る前記特定核種の少なくとも2核種の濃度比と、予め設定された前記特定核種の測定を目的とする前記特定核種の少なくとも2核種の濃度比の目標値とを前記評価装置で比較して、前記原子力施設における前記作業の可否を評価することを特徴とする原子力施設における作業可否評価装置。
  5. 請求項3又は4に記載の原子力施設における作業可否評価装置において、
    前記測定装置は、レーザ光を発生させるレーザ発信器と、該レーザ発信器から発生した前記レーザ光を伝送する第1の光ファイバーと、該第1の光ファイバーで伝送された前記レーザ光を集光する集光光学系と、該集光光学系で集光された前記レーザ光を前記特定核種へ照射し、このとき、前記特定核種の同定、測定及び除去を目的とした材料の表面から放出される光を捕集する捕集光学系と、該捕集光学系で捕集された前記光を前記評価装置に伝送する第2の光ファイバーとを備えていることを特徴とする原子力施設における作業可否評価装置。
  6. 請求項3又は4に記載の原子力施設における作業可否評価装置において、
    前記測定装置は、レーザ光を発生させるレーザ発信器と、該レーザ発信器から発生した前記レーザ光を伝送する光ファイバーと、該光ファイバーで伝送された前記レーザ光を集光捕集する集光捕集光学系と、該集光捕集光学系で集光された前記レーザ光を前記特定核種へ照射し、このとき、前記特定核種の同定、測定及び除去を目的とした材料の表面から放出される光を前記集光捕集光学系で捕集し、前記集光捕集光学系で捕集した前記光を前記光ファイバーを用いて逆伝送し、戻ってきた前記光を分岐して前記評価装置に伝送するビームスプリッタとを備えていることを特徴とする原子力施設における作業可否評価装置。
  7. 請求項3又は4に記載の原子力施設における作業可否評価装置において、
    前記測定装置は、レーザ光を発生させるレーザ発信器と、該レーザ発信器から発生した前記レーザ光を伝送する第1の光ファイバーと、該第1の光ファイバーで伝送された前記レーザ光を集光する集光捕集光学系と、該集光捕集光学系で集光された前記レーザ光を前記特定核種へ照射し、このとき、前記特定核種の同定、測定及び除去を目的とした材料の表面から放出される発生物を導入する導入管及びポンプと、該導入管及びポンプを介して前記発生物が導かれる測定セルと、第2のレーザ光を発生させる第2のレーザ発信器と、該第2のレーザ発信器より発生された前記第2のレーザ光を伝送する第2の光ファイバーと、該第2の光ファイバーで伝送された前記第2のレーザ光を、前記測定セル内の前記発生物へ集光させる第2の集光捕集光学系と、該第2の集光捕集光学系から前記発生物に前記第2のレーザ光が集光されることで、前記発生物から放出される前記特定核種に起因する光を前記第2の集光捕集光学系で捕集して前記第2の光ファイバーを用いて逆伝送し、戻ってきた前記光を分岐して前記評価装置に伝送するビームスプリッタとを備えていることを特徴とする原子力施設における作業可否評価装置。
  8. 請求項3又は4に記載の原子力施設における作業可否評価装置において、
    前記測定装置は、
    回転力を発生させる回転動力機と、該回転動力機からの前記回転力を伝達する回転力伝達軸と、該回転力伝達軸の先端に設けられ、回転により前記特定核種の同定、測定及び除去を目的とした材料を破砕、分解、削り取るコアビットからなる装置、または、
    高圧ウォータージェットを発生させる高圧ウォータージェットポンプと、該高圧ウォータージェットポンプから発生した前記高圧ウォータージェットを伝送する高圧ホースと、該高圧ホースで伝送された前記高圧ウォータージェットを集束させる高圧ウォータージェットノズルを有し、該高圧ウォータージェットノズルで集束された前記高圧ウォータージェットを前記特定核種の同定、測定及び除去を目的とした材料へ噴射する装置を備え、
    前記測定装置は、さらに、前記特定核種の同定、測定及び除去を目的とした材料から破砕、分解、削り取りにより発生する発生物を導入する導入管及びポンプと、該導入管及びポンプを介して前記発生物が導かれる測定セルと、レーザ光を発生させるレーザ発信器と、該レーザ発信器より発生された前記レーザ光を伝送する光ファイバーと、該光ファイバーで伝送された前記レーザ光を、前記測定セル内の前記発生物へ集光させる集光捕集光学系と、該集光捕集光学系から前記発生物に前記レーザ光が集光されることで、前記発生物から放出される前記特定核種に起因する光を前記集光捕集光学系で捕集して前記光ファイバーを用いて逆伝送し、戻ってきた前記光を分岐して前記評価装置に伝送するビームスプリッタとを備えていることを特徴とする原子力施設における作業可否評価装置。
  9. 請求項乃至いずれか1項に記載の原子力施設における作業可否評価装置において、
    前記特定核種は、飛散防止カバーで覆われていることを特徴とする原子力施設における作業可否評価装置。
  10. 請求項3又は4、8又は9に記載の原子力施設における作業可否評価装置において、
    前記特定核種の濃度又は前記特定核種の少なくとも2核種の濃度比を測定する測定装置として、ICP-MS(誘導プラズマ質量分析装置)、ICP-AES(誘導プラズマ発光分光分析装置)、XPS法(X線電子分光法)、EDS法(エネルギー分散型X線分析法)、及びWDS法(波長分散型X線分析法)の少なくとも一つを用いることを特徴とする原子力施設における作業可否評価装置。
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