JP2014052362A - 放射性廃棄物貯蔵施設、廃棄物ユニット又は廃棄物体を有する構造物及び放射性廃棄物貯蔵方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】放射性廃棄物貯蔵施設1は、放射性物質を含む廃棄物Zを保管する放射性廃棄物貯蔵施設1であって、該廃棄物Zが貯蔵される貯蔵容器20と、該貯蔵容器20内に貯蔵された前記廃棄物Zにおける前記放射性物質の濃度を測定する第一測定装置30とを有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
すなわち、本発明に係る放射性廃棄物貯蔵施設は、放射性物質を含む廃棄物を保管する放射性廃棄物貯蔵施設であって、該廃棄物が貯蔵される貯蔵容器と、該貯蔵容器内に貯蔵された前記廃棄物における前記放射性物質の濃度を測定する第一測定装置とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る放射性廃棄物貯蔵方法は、該廃棄物を貯蔵容器に貯蔵する貯蔵工程と、該貯蔵容器内に貯蔵する際の前記廃棄物における前記放射性物質の濃度を測定する第一測定工程と、該貯蔵容器内に貯蔵された前記廃棄物における前記放射性物質の濃度を定期的に測定する定期測定工程と、該定期測定工程における前記放射性物質の濃度が閾値以下であるか否かを判定する判定工程とを備えることを特徴とする。
さらに、判定工程により放射性物質の濃度が閾値以下となった廃棄物については、再利用することが可能となる。
また、本発明に係る放射性廃棄物貯蔵方法は、前記第一測定工程及び前記定期測定工程は、前記貯蔵容器の表面から内部に向かって設けられた管状部材の延在方向に、該管状部材の内部に測定装置を進退させて、前記廃棄物における前記放射性物質の濃度を測定することを特徴とする。
また、前記貯蔵容器から漏出した前記放射性物質の濃度を測定する第二測定工程を備えていることが好ましい。
本発明の第一実施形態である放射性廃棄物貯蔵施設1について、図1〜6を用いて説明する。
ここで、放射性物質としては、例えばセシウム−134やセシウム−137等が挙げられる。廃棄物Zとしては、これら放射性物質を含む土壌、建築物又は植物等が挙げられる。
この床部11には、外壁部12の長手方向に沿って延在し下方に向かって凹む溝14が形成されており、該溝14は雨水が構造部10内に浸水した場合に該雨水を集約して外部に導くことが可能とされている。
なお、貯蔵容器20の形状としては、直方体状に限られず円柱状であってもよい。
測定部33としては、例えばガイガーミュラー計数管等が挙げられる。
放射性廃棄物貯蔵方法は、貯蔵工程と、第一測定工程と、定期測定工程と、貯蔵容器20から放射性物質が例外的に漏出した場合に実行する第二測定工程と、判定工程とを備えている。
すなわち、図2(a)に示すように貯蔵容器20の蓋部23を開いて、図2(b)に示すように該貯蔵容器20の内部に廃棄物Zを貯蔵する。
図6に示すように、例えば、構造物Aは河川沿いに設けられた堤防であって、該構造物Aの内部には廃棄物ユニットVが河川の延在方向に向かって複数設けられ、複数の該廃棄物ユニットVの外側には外装部Bが設けられている。この外装部Bは、コンクリート等で形成され、構造物Aを構成し荷重を負担する構造体の一部として機能するように構成されている。
以下、本発明の第二実施形態に係る放射性廃棄物貯蔵方法について説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
なお、貯蔵容器20内の放射性物質の濃度が所定の濃度以下となるように、適宜混合しても良い。
なお、第一実施形態における廃棄物Zの替わりに本実施形態における加工廃棄物Xと用いる点以外は、第一実施形態と同様であるため説明を省略する。
よって、年月が経過した後の貯蔵容器20内の加工廃棄物Xの放射性物質の濃度の推測もしやすいため、該加工廃棄物X(廃棄物Z)を計画的に保管して廃棄物ユニットとしての利用性を高めることができる。
以下、本発明の第三実施形態に係る放射性廃棄物貯蔵方法について説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
なお、第一実施形態における廃棄物Zの替わりに本実施形態における混合物Yを用いる点以外は、第一実施形態と同様であるため説明を省略する。
以下、本発明の第四実施形態に係る放射性廃棄物貯蔵施設401について、図10から図14を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
また、蓋部423には、管状部材424の端部を塞ぐ閉塞部材(不図示)が着脱可能に設けられている。
放射性廃棄物貯蔵方法は、貯蔵工程と、第一測定工程と、定期測定工程と、貯蔵容器420から放射性物質が例外的に漏出した場合に実行する第二測定工程と、判定工程とを備えている。
すなわち、図10(a)に示すように貯蔵容器420の蓋部423を開き、図10(b)に示すように貯蔵容器420の底部421に立設された管状部材424の周りを囲むようにして、該貯蔵容器420の内部に廃棄物Zを貯蔵して、蓋部423を閉じる。
この土台2Dには、下方に向かって凹むとともに、海岸の延在方向(水平方向)に向かって延びる溝414が形成されている。
また、構造物4Aは、貯蔵容器420から漏出した放射性物質の濃度を測定する第三測定装置450を有している。
図14は、第四実施形態の変形例である。具体的には、廃棄物体4Vの蓋部423に設けられた管状部材424の端部が、構造物4Bの上方の表面側に位置するように配されている。また、蓋部423の上方には、通路部425が設けられている。
また、床部425Aには、蓋部423に設けられた管状部材424と連通する開口部426が形成され、該開口部426には該開口部426を閉塞するキャップ(不図示)が設けられている。
また、通路部425を、放射性物質の濃度を測定する作業空間として利用することができるため、天候等の影響を受けずに作業することができる。
さらに、廃棄物Zがセメント及び水によりセメント固化されて剛性が大きくなるため、外力等の影響を受けた場合でも破損する虞がなく安定的に貯蔵することができる。また、該構造物として再利用する際には、荷重を負担することができるため、躯体、土台又は基礎として確実に活用することができる。
4V…廃棄物体
20,420…貯蔵容器
30,430…第一測定装置
40…第二測定装置
450…第三測定装置
A,4A,4B…構造物
X…加工廃棄物
Y…混合物
Z…廃棄物
Claims (12)
- 放射性物質を含む廃棄物を保管する放射性廃棄物貯蔵施設であって、
該廃棄物が貯蔵される貯蔵容器と、
該貯蔵容器内に貯蔵された前記廃棄物における前記放射性物質の濃度を測定する第一測定装置とを有することを特徴とする放射性廃棄物貯蔵施設。 - 請求項1に記載の放射性廃棄物貯蔵施設において、
前記貯蔵容器には、該貯蔵容器の表面から内部に向かって管状部材が設けられ、
前記第一測定装置は、前記管状部材の延在方向に該管状部材の内部を進退可能とされていることを特徴とする放射性廃棄物貯蔵施設。 - 請求項2に記載の放射性廃棄物貯蔵施設において、
前記管状部材が複数設けられていることを特徴とする放射性廃棄物貯蔵施設。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の放射性廃棄物貯蔵施設において、
前記廃棄物は、セメント及び水と混合されて固化されていることを特徴とする放射性廃棄物貯蔵施設。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の放射性廃棄物貯蔵施設において、
前記貯蔵容器から漏出した前記放射性物質の濃度を該放射性廃棄物貯蔵施設において測定する第二測定装置を備えることを特徴とする放射性廃棄物貯蔵施設。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の前記貯蔵容器と、該貯蔵容器に貯蔵され前記放射性物質の濃度が閾値以下とされた前記廃棄物とを有する廃棄物ユニットを構造体として利用したことを特徴とする構造物。
- 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の前記貯蔵容器と、該貯蔵容器に貯蔵された前記放射性物質を含む前記廃棄物とを有する廃棄物体を構造体として利用した構造物であって、
前記構造物は、
前記第一測定装置と、
前記貯蔵容器から漏出した前記放射性物質の濃度を該構造物において測定する第三測定装置を備えることを特徴とする構造物。 - 放射性物質を含む廃棄物を保管する放射性廃棄物貯蔵方法であって、
該廃棄物を貯蔵容器に貯蔵する貯蔵工程と、
該貯蔵容器内に貯蔵する際の前記廃棄物における前記放射性物質の濃度を測定する第一測定工程と、
該貯蔵容器内に貯蔵された前記廃棄物における前記放射性物質の濃度を定期的に測定する定期測定工程と、
該定期測定工程における前記放射性物質の濃度が閾値以下であるか否かを判定する判定工程とを備えることを特徴とする放射性廃棄物貯蔵方法。 - 請求項8に記載の放射性廃棄物貯蔵方法において、
前記第一測定工程及び前記定期測定工程は、前記貯蔵容器の表面から内部に向かって設けられた管状部材の延在方向に、該管状部材の内部に測定装置を進退させて、前記廃棄物における前記放射性物質の濃度を測定することを特徴とする放射性廃棄物貯蔵方法。 - 請求項8又は請求項9に記載の放射性廃棄物貯蔵方法において、
前記廃棄物を粉砕し、混合して加工廃棄物を生成する加工工程を備え、
前記貯蔵工程は、前記廃棄物として前記加工廃棄物を貯蔵し、
前記第一測定工程及び前記定期測定工程は、前記廃棄物として前記加工廃棄物の濃度を測定することを特徴とする放射性廃棄物貯蔵方法。 - 請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の放射性廃棄物貯蔵方法において、
前記廃棄物をセメント及び水と混合して固化させた混合物を生成する混合工程を備え、
前記貯蔵工程は、前記廃棄物として前記混合物を貯蔵し、
前記第一測定工程及び前記定期測定工程は、前記廃棄物として前記混合物の濃度を測定することを特徴とする放射性廃棄物貯蔵方法。 - 請求項8から請求項11のいずれか一項に記載の放射性廃棄物貯蔵方法において、
前記貯蔵容器から漏出した前記放射性物質の濃度を測定する第二測定工程を備えることを特徴とする放射性廃棄物貯蔵方法。
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