JP2002131480A - 放射能を帯びたコンクリート廃棄物の分別処理方法 - Google Patents
放射能を帯びたコンクリート廃棄物の分別処理方法Info
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Abstract
核種濃度に基づく処分区分への分別を最適化すること。 【解決手段】 コンクリート塊1を破砕処理して粗骨材
2とモルタル分3とに分離し、分離された粗骨材2とモ
ルタル分3との各放射性核種の濃度に応じて処分区分を
決定し、政令で定められた処分区分に従ってコンクリー
ト塊1の廃棄処理を行うようにした。この結果、分離し
た粗骨材2とモルタル分3とのうち、どちらかをコンク
リート塊1の処分区分よりも下位の処分区分に区分し、
上位処分区分での処分量を低下させることができる。
Description
ンクリート廃棄物の分別処理方法に関する。
措置となって解体されると、建屋等の各部分毎に様々な
レベルの放射能を帯びたコンクリート塊等がコンクリー
ト廃棄物となって多量に発生する。
びているコンクリート廃棄物であるコンクリート塊を処
分する場合、従来では、例えば特開平4−291199
号公報に開示されているように、コンクリート塊を放射
能レベルに従って選別し、選別されたコンクリート塊を
放射能レベルに応じて処理するようにした方法が公知で
ある。この方法によれば、放射能を帯びたコンクリート
塊を処分する場合、1つのコンクリート塊が1つの単位
として扱われ、その一部において特定の含有放射性核種
濃度が高いレベルを示している場合には、部分毎では多
様な濃度レベルであっても、この高い濃度がコンクリー
ト塊の濃度とされ、このコンクリート塊の処分のための
処分区分が決定されることになる。
廃棄物の処分コストは一般的に物量と放射能レベルの大
小とで決まるため、従来のように、解体により発生した
放射能を帯びたコンクリート廃棄物の塊を1つの物体と
して扱うと、その粗骨材又はモルタル分の少なくとも一
方に政令で定める処分に係わる放射性核種濃度上限度を
超える放射性核種があった場合、たとえそれが一部分で
あったとしても大きなコンクリート塊全体をその対象と
なる処分区分で処分しなければならず、コンクリートの
処分を適切に行うことができず、コストも上昇してしま
うという問題点を有している。
問題点を解決することができる放射能を帯びたコンクリ
ート廃棄物の分別処理方法を提供することにある。
ートは、一般に、放射線(中性子線)を受けて生成放射
能を含有する放射化コンクリートと、放射能汚染により
放射能を含有する汚染コンクリートとに大別される。本
発明者は、それぞれの放射性核種濃度に関し、放射化コ
ンクリートの場合には、コンクリートを構成するモルタ
ル分と粗骨材とではもともとの元素組成が異なるため放
射化反応によって生じる放射性核種の濃度は異なるもの
となり、一方、汚染コンクリートの場合には、粗骨材へ
の核種浸透はモルタル分への浸透に比べ有為に少ないと
考えられるためモルタル分の放射性核種の濃度がより大
きいと考えられるという点に着目し、既存技術である解
体コンクリートの破砕技術により、放射能を帯びたコン
クリート塊を粗骨材とモルタル分とに分離することによ
り、粗骨材あるいはモルタル分をコンクリート塊での処
分区分よりも下位の処分区分に移行させ、元の上位の処
分区分での処分量を低下させ、これにより上記課題を解
決することを提案するものである。
て生じる放射能を帯びたコンクリート廃棄物の処理方法
において、前記コンクリート廃棄物を破砕処理して粗骨
材とモルタル分とに分離し、分離された粗骨材とモルタ
ル分との各放射性核種の濃度に応じて処分区分を決定
し、政令で定められた処分区分に従って放射性廃棄物処
理を行うようにしたことを特徴とする放射能を帯びたコ
ンクリート廃棄物の分別処理方法が提案される。
材とモルタル分とに分離した場合、前述の処分に係わる
各濃度上限値を指定されている核種に対して、それぞれ
の含有放射性核種濃度が異なるため、ある濃度上限値に
よっては、モルタル分には上限値を超す放射性核種がな
く、上限値を超す放射性核種は粗骨材のみにある場合も
ある。また逆に、ある濃度上限値によっては、粗骨材に
は上限値を超す放射性核種がなく、上限値を超す放射性
核種はモルタル分のみにある場合もある。
のコンクリート廃棄物を破砕機等で破砕して粗骨材とモ
ルタル分とに分別することによって、放射能を帯びたコ
ンクリート廃棄物全体を所定の処分区分で処分するので
はなく、分離したモルタル分と粗骨材とのうち、どちら
かを下位の処分区分に区分し、元の処分区分での処分量
を低下させることができる。
施の形態の一例につき詳細に説明する。
クリート廃棄物の処理工程を説明するための処理工程説
明図である。処理工程(a)において、処理すべきコン
クリート廃棄物を用意する。処理すべきコンクリート廃
棄物は、放射線(中性子線)を受けたことにより生成放
射能を含有している放射化コンクリート、或いは放射能
汚染により放射能を含有している汚染コンクリートのい
ずれでもよく、本明細書では、このような状態のコンク
リートを単に放射能を帯びたコンクリートと称すること
にする。
塊1は、例えば原子力発電所の建屋等の解体により発生
したコンクリート材であって、放射能を帯びたコンクリ
ートである。コンクリート塊1は図1に図解して示され
ているように、粗骨材2とモルタル分3とが混合されて
固化した塊の状態となっている。
の破砕機4にコンクリート塊1を投入し、コンクリート
塊1を破砕して粗骨材2とモルタル分3とに分離する。
いて上述の如く破砕されたコンクリート塊1の成分であ
る粗骨材2とモルタル分3とを分離して集積し、粗骨材
2から成る第1廃棄物Aとモルタル分3から成る第2廃
棄物Bとに分別する。
ル分3のうちのどちらの放射性核種の濃度が高いかは、
コンクリート塊1が放射化コンクリートであるか汚染コ
ンクリートであるかに依存している。したがって、粗骨
材2及びモルタル分3の放射性核種の濃度を公知の放射
能測定装置を用いて実際に測定して処分区分を決定す
る。
をそのとき測定された放射性核種の濃度に応じて適切に
廃棄処分することができる。例えば、粗骨材2とモルタ
ル分3との放射性核種濃度比較を行った結果、モルタル
分3のみが高い処分区分となる場合、粗骨材2は、低い
処分区分として扱える。つまり、粗骨材2はコンクリー
ト塊1より低い放射性核種濃度となり、コンクリート塊
1と比べ低い処分区分に区分けできる。
1は所定の特定の処分区分で処分されるが、図1に示し
た処理工程に従って処理すれば、コンクリート塊1を構
成している粗骨材2又はモルタル分3のうちのどちらか
を低い処分区分で処分することが可能となり、放射性核
種濃度上限度を超える区分での処分量を低減させること
ができ、処分場でのバリア構築を軽減できるので、トー
タルで見て処理コストを低減させることができる。
れる放射性核種には半減期の長い核種と短い核種が混在
しているので、コンクリート塊1を破砕して粗骨材2と
モルタル分3とに区分した時に、どちらか一方が処分に
係わる濃度上限値を若干上回る放射性核種を含んでいる
場合においては、比較的短半減期であるならば、放置等
によって時間を経過させることによってその濃度を低下
させ、処分区分の低下を図ることも可能である。
帯びたコンクリート廃棄物を処理する場合、コンクリー
ト廃棄物を破砕処理して粗骨材とモルタル分とに分離
し、分離された粗骨材とモルタル分との各放射性核種の
濃度に応じて処分区分を決定し、政令で定められた処分
区分に従って放射性廃棄物処理を行うようにしたので、
粗骨材とモルタル分との各放射性核種濃度に応じた処分
区分にて処理を行えるようになり、破砕する前のコンク
リート廃棄物の処分区分よりもいずれか一方をそれより
低い処分区分で処理できる。この結果、低い処分区分で
処分可能な部分をもちながら、所定の処分区分で処分さ
れるという不合理性が除去され、従来に比べて処分区分
を低減して適切なバリア性を有する処分場にて処分する
ことが可能となり、放射能濃度と処分場のバリア性の観
点から合理的な処分となり、分別が最適化でき、処分コ
ストの低減を期待することができる。
たコンクリート廃棄物の処理工程説明図。
Claims (1)
- 【請求項1】 各種建造物の解体によって生じる放射能
を帯びたコンクリート廃棄物の処理方法において、 前記コンクリート廃棄物を破砕処理して粗骨材とモルタ
ル分とに分離し、分離された粗骨材とモルタル分との各
放射性核種の濃度に応じて処分区分を決定し、政令で定
められた処分区分に従って放射性廃棄物処理を行うよう
にしたことを特徴とする放射能を帯びたコンクリート廃
棄物の分別処理方法。
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