JP7104307B2 - 圧縮機 - Google Patents
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Description
前記圧縮機構(3)を駆動するモータ(2)と、
前記圧縮機構(3)及びモータ(2)を収容するケーシング(4)と
を備え、
前記ケーシング(4)は、潤滑油(Lub)を貯蔵しており、
前記圧縮機構(3)は、圧縮した流体を前記ケーシング(4)に吐出し、
前記モータ(2)は、その回転軸(2a)が鉛直となるように配置され、
前記モータ(2)のロータ(20)は、下側から上側に向かって外径が増加する部分を備えていることを特徴とする圧縮機である。
前記ロータ(20)の上端は、前記モータ(2)のステータ(10)の上端よりも上方に出ていることを特徴とする圧縮機である。
前記ロータ(20)は、磁性材で形成されたブロック部材(31)と、磁極を形成するボンド磁石(36)とが一体成形されたコアブロック(30)が、軸方向に1つ以上重ねられて形成されていることを特徴とする圧縮機である。
前記ボンド磁石(36)は、軸方向の一端側にゲートマーク(37)を有し、
前記コアブロック(30)の端面において、前記ボンド磁石(36)を軸方向から見て、時計回り方向の端点と前記回転軸(2a)の軸心(O)とを結ぶ線(Lr)と、反時計回り方向の端点と前記軸心(O)とを結ぶ線(Ll)とがなす角を2等分する線を、前記ボンド磁石(36)の中央線(CL)と定義し、
前記中央線(CL)と前記ボンド磁石(36)の最内周との交点をボンド磁石(36)の中央点(CP)と定義し、
前記軸心(O)から、前記中央点(CP)までの距離を前記コアブロック(30)の半径(R1,R2)と定義し、
前記ボンド磁石(36)の厚さは、前記中央線(CL)において径方向について求めるものと定義するとともに、パラメータt1,t2,R1,R2をそれぞれ、
t1,t2:各磁極の前記ボンド磁石(36)が1層の場合はそのボンド磁石(36)の厚さ、多層の場合は径方向に連なる層の前記ボンド磁石(36)の厚さの合計、
R1,R2:コアブロックの半径、
ただし、t1,R1は、前記コアブロック(30)の前記ゲートマーク(37)側の端において求めた値、t2,R2は、前記コアブロック(30)の前記ゲートマーク(37)とは反対側の端において求めた値であると定義すると、
前記パラメータは、R1>R2, t1>t2, R1-R2=t1-t2の関係を有し、
前記コアブロック(30)では、前記ゲートマーク(37)側の端面における、前記軸心(O)から前記中央点(CP)までの距離(r1)と、前記ゲートマークとは反対側の端面における、前記軸心(O)から前記中央点(CP)までの距離(r2)とが等しいことを特徴とする圧縮機である。
図1は、実施形態1に係る圧縮機(1)を示す。圧縮機(1)は、例えば、空気調和装置の冷媒回路(図示を省略)に用いられる。圧縮機(1)は、流体(この例では冷媒回路の冷媒)を圧縮する圧縮機構(3)と、それを駆動するモータ(2)と、これらを収容するケーシング(4)とを備えている。図1から分かるように、圧縮機(1)では、モータ(2)の回転軸(2a)が鉛直となるように設置されている。また、本実施形態では、モータ(2)は、圧縮機構(3)の上側に配置されている。
図2は、モータ(2)の断面形状を模式的に示す。モータ(2)は、磁石埋込型のモータである。モータ(2)は、図2に示すように、ステータ(10)、ロータ(20)、及び回転軸(2a)を備えている。
ステータ(10)は、円筒状のステータコア(11)と、コイル(16)を備えている。
図3にロータ(20)の斜視図、図4にロータ(20)を軸方向から見た平面図を示す。また、図5には、ロータ(20)の縦断面図を示す。図5は、図4のV-V断面に相当している。ロータ(20)は、コアブロック(30)を備えている。ここでいう、コアブロック(30)とは、積層コアであるブロック部材(31)と、磁極を形成する永久磁石(この実施形態ではボンド磁石(36))とが一体成形されたものである。
ブロック部材(31)は、プレス加工機によって例えば厚さが0.3~0.5mmの電磁鋼板を同一形状に打ち抜き加工して形成した複数のプレート部材(32)が軸方向に積層されて構成されている。図6に、本実施形態におけるプレート部材(32)の平面図を示す。
ボンド磁石(36)は、磁石材料である微小な粉状乃至粒状のフェライト系磁石や希土類系磁石を、ナイロン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)等のバインダと混合して固化させることにより形成された永久磁石である。
ロータ(20)を製造するには、コアブロック(30)を製造する必要がある。以下では、コアブロック(30)の製造方法を中心に説明する。
コアブロック(30)の製造工程では、ブロック部材(31)とボンド磁石(36)とが、射出成形によって一体成形される。図7は、コアブロック(30)の製造の際に用いる射出成形用の成形型(40)の縦断面を示す。図7に示すように、成形型(40)は、固定型(41)と可動型(42)とで構成されている。なお、図7では、ブロック部材(31)を型内に入れた状態を示している。
ボンド磁石(36)を形成するには、まず、射出成形機に成形型(40)を装着し、ブロック部材(31)を固定型(41)の凹部(41a)に配置する。このとき、ブロック部材(31)は、スロット開口(34a)とゲート開口(48a)とが対応するように、回転方向の位置決めをする(図9参照)。
t1>t2
R1-R2=t1-t2
以上のような寸法関係が、コアブロック(30)において成立するのは、流動圧力によって、外周ブロック(31a)が移動するからである。
圧縮機(1)においてモータ(2)が回転すると、圧縮機構(3)からは圧縮された流体(この例では冷媒)が吐出される。圧縮機構(3)から吐出された流体は、ケーシング(4)の下方から、吐出管(3c)があるケーシング(4)上方の空間(S1)に流れて行く。その際、流体は、ロータ(20)とステータ(10)との間のエアギャップ(G)を通る。また、流体は、貫通孔(H)も通る。
以上のように、本実施形態では、ロータ(20)を、下側から上側に向かって外径が増加するように構成したことで、エアギャップ(G)を通過する潤滑油(Lub)を回収できる。したがって、本実施形態によれば、高圧ドーム型圧縮機において、摺動部(例えば軸受(3a))の潤滑油不足を防止することが可能になる。
図13は、実施形態2に係るロータ(20)の構成を模式的に示している。この例でもモータ(2)は、その回転軸(2a)が鉛直となるように設置されている。なお、軸受(3a)は、モータ(2)の下側にのみ存在する。
このロータ(20)でも下側から上側に向かって外径が増加する部分が形成されている。したがって、本実施形態でも、モータ(2)の運転中は、実施形態1と同様に、潤滑油(Lub)をモータ(2)の下方の空間(S2)に誘導することが可能になる。すなわち、本実施形態のモータ(2)も、高圧ドーム型圧縮機に適用すれば、摺動部の潤滑油不足を防止することが可能になる。
ロータ(20)を構成する2つのコアブロック(30)の重ね方は例示であり、例えば、図14のようにしてもよい。図14では、下側が圧縮機(1)の下方である。すなわち、この例でも圧縮機構(3)の上にモータ(2)がある。
なお、外径増大部を有したロータ(20)(コアブロック(30))の製造方法や、外径増大部を実現する構造は例示である。
2 モータ
2a 回転軸
3 圧縮機構
4 ケーシング
10 ステータ
20 ロータ
30 コアブロック
31 ブロック部材
36 ボンド磁石
37 ゲートマーク
Claims (3)
- 流体を圧縮する圧縮機構(3)と、
前記圧縮機構(3)を駆動するモータ(2)と、
前記圧縮機構(3)及びモータ(2)を収容するケーシング(4)と
を備え、
前記ケーシング(4)は、潤滑油(Lub)を貯蔵しており、
前記圧縮機構(3)は、圧縮した流体を前記ケーシング(4)に吐出し、
前記モータ(2)は、その回転軸(2a)が鉛直となるように配置され、
前記モータ(2)のロータ(20)は、下側から上側に向かって外径が増加する部分を備え、
前記ロータ(20)は、磁性材で形成されたブロック部材(31)と、磁極を形成するボンド磁石(36)とが一体成形されたコアブロック(30)で構成され、
前記ボンド磁石(36)は、軸方向の一端側にゲートマーク(37)を有し、
前記コアブロック(30)の端面において、前記ボンド磁石(36)を軸方向から見て、時計回り方向の端点と前記回転軸(2a)の軸心(O)とを結ぶ線(Lr)と、反時計回り方向の端点と前記軸心(O)とを結ぶ線(Ll)とがなす角を2等分する線を、前記ボンド磁石(36)の中央線(CL)と定義し、
前記中央線(CL)と前記ボンド磁石(36)の最内周との交点をボンド磁石(36)の中央点(CP)と定義し、
前記軸心(O)から、前記中央点(CP)を通り、前記コアブロック(30)の最外周に至るまでの距離を前記コアブロック(30)の半径(R1,R2)と定義し、
前記ボンド磁石(36)の厚さは、前記中央線(CL)において径方向について求めるものと定義するとともに、パラメータt1,t2,R1,R2をそれぞれ、
t1,t2:各磁極の前記ボンド磁石(36)が1層の場合はそのボンド磁石(36)の厚さ、多層の場合は径方向に連なる層の前記ボンド磁石(36)の厚さの合計、
R1,R2:コアブロックの半径、
ただし、t1,R1は、前記コアブロック(30)の前記ゲートマーク(37)側の端において求めた値、t2,R2は、前記コアブロック(30)の前記ゲートマーク(37)とは反対側の端において求めた値であると定義すると、
前記パラメータは、R1>R2, t1>t2, R1-R2=t1-t2の関係を有し、
前記コアブロック(30)では、前記ゲートマーク(37)側の端面における、前記軸心(O)から前記中央点(CP)までの距離(r1)と、前記ゲートマークとは反対側の端面における、前記軸心(O)から前記中央点(CP)までの距離(r2)とが等しい
ことを特徴とする圧縮機。 - 請求項1において、
前記ロータ(20)の上端は、前記モータ(2)のステータ(10)の上端よりも上方に出ていることを特徴とする圧縮機。 - 請求項1又は請求項2において、
前記ロータ(20)は、前記コアブロック(30)が、軸方向に2つ以上重ねられて形成されていることを特徴とする圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018066868A JP7104307B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018066868A JP7104307B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 圧縮機 |
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JP2019180119A JP2019180119A (ja) | 2019-10-17 |
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ID=68279109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018066868A Active JP7104307B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 圧縮機 |
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JP2009195055A (ja) | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Toshiba Industrial Products Manufacturing Corp | 回転電機 |
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JP2012175738A (ja) | 2011-02-17 | 2012-09-10 | Toshiba Corp | 永久磁石式回転電機 |
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2018
- 2018-03-30 JP JP2018066868A patent/JP7104307B2/ja active Active
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