JP2004336831A - 永久磁石電動機および密閉型圧縮機 - Google Patents

永久磁石電動機および密閉型圧縮機 Download PDF

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Yoshihito Sanko
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Abstract

【課題】本発明の課題は、バランスウェイトが必要である圧縮機の製造において部品点数を削減することができる永久磁石電動機、およびその永久磁石電動機を搭載した密閉型圧縮機を提供することにある。
【解決手段】永久磁石電動機21は、略円筒形の固定子1、略円筒形の回転子2、端板205、およびバランスウェイト206を備える。略円筒形の回転子2は、回転子鉄心201と界磁用永久磁石203とを有し、固定子1の内側に僅かな空隙をもって対向する。端板205は、回転子鉄心201の軸方向端面の少なくとも一方を偏芯なく覆う。バランスウェイト206は、端板205が回転子鉄心201の軸方向端面の一方を覆う場合は端板205を介して設けられ、端板205が回転子鉄心201の軸方向端面の両方を覆う場合は少なくとも一方の端板205を介して設けられる。そして、界磁用永久磁石203、端板205およびバランスウェイト206は、一体成形されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バランスウェイトと結合される永久磁石電動機、およびその永久磁石電動機を搭載する密閉型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧縮機には、通常、電動機が搭載される。圧縮機に電動機が搭載される場合、その電動機は、スクロールやロータリーなどの可動ピストンを偏芯運動させることが多い。このため、圧縮機には、重量的なアンバランスが生じる場合がある。このようなアンバランスが発生する圧縮機では、通常、電動機にバランスウェイトが取り付けられる。従来、このバランスウェイトは、アルミダイキャスト、積層した薄板(例えば、ステンレスまたは真鍮など)などで形成された後に、電動機の回転子に取り付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、圧縮機は比較的部品点数の多い機器に属する。バランスウェイトが必要である場合は、さらに部品点数が多くなり、その組み立てがかなり煩雑になることが多い。このため、従来から圧縮機の部品点数の削減が求められている。
本発明の課題は、バランスウェイトが必要である圧縮機の製造において部品点数を削減することができる永久磁石電動機、およびその永久磁石電動機を搭載した密閉型圧縮機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の永久磁石電動機は、略円筒形の固定子、略円筒形の回転子、端板、およびバランスウェイトを備える。略円筒形の回転子は、回転子鉄心と界磁用永久磁石とを有し、固定子の内側に僅かな空隙をもって対向する。なお、この回転子は、回転子鉄心と界磁用永久磁石とにより磁気回路を構成する。また、回転子鉄心は、鉄などの高透磁率材からなる。端板は、回転子鉄心の軸方向端面の少なくとも一方を偏芯なく覆う。バランスウェイトは、端板が回転子鉄心の軸方向端面の一方を覆う場合は端板を介して設けられ、端板が回転子鉄心の軸方向端面の両方を覆う場合は少なくとも一方の端板を介して設けられる。通常、偏心部材(可動ピストンや駆動用軸受部など)が回転子の片側にのみ取り付けられる場合、重力バランスを補正するためにバランスウェイトが両側に設けられる。そして、界磁用永久磁石、端板およびバランスウェイトは、一体成形されている。なお、この一体成形は、樹脂をバインダとした永久磁石粉体(一般的は、ボンド磁石と称される。)を用いれば可能である。ここにいう永久磁石粉体はネオジウム系の永久磁石粉体であることが好ましい。さらに、その永久磁石粉体の粒子径が数ナノメートルから数十ナノメートルであると、さらに好ましい。ところで、このようにバランスウェイトが樹脂をバインダとした永久磁石粉体で作製される場合、永久磁石粉体を着磁するとき、少なくともバランスウェイトは着磁されないようにする必要がある。また、界磁用永久磁石を、樹脂をバインダとした永久磁石粉体により成形し、その後に端板とバランスウェイトとを樹脂で二色成形するようにしても一体成形可能である。この場合、界磁用永久磁石を着磁するとき、端板およびバランスウェイトが着磁されるおそれはない。
【0005】
ここでは、界磁用永久磁石、端板およびバランスウェイトが、一体成形されている。このため、バランスウェイトが必要な圧縮機の製造において部品点数を削減することができる。
請求項2に記載の永久磁石電動機は、請求項1に記載の永久磁石電動機であって、界磁用永久磁石は、第1樹脂をバインダとする永久磁石粉体からなる。なお、ここにいう「永久磁石粉体」とは、希土類磁石粉体やフェライト磁石粉体などである。また、ここにいう「バインダ」とは、永久磁石粉体をある形状に維持するために用いられるものである。さらに、ここにいう「樹脂をバインダとする永久磁石粉体」とは、一般にボンド磁石と称される。加えて、ここにいう「第1樹脂」とは、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、DAP樹脂、ポリウレタン樹脂などのような熱硬化型樹脂、あるいはビニル重合体(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹脂、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリ塩化ビニリデンなど。)、ポリアミド(ナイロン6(登録商標)、ナイロン66(登録商標)、芳香族ポリアミドなど。)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど。)、フッ素樹脂(PTFE、FEP、PFAなど。)、ポリアセタール、ポリカーボネイト、変性ポリフェニレンエーテル、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、液晶性ポリエステル、またはこれらの樹脂の骨格を任意に組み合わせた共重合体(ランダム、ブロック、グラフト、あるいは交互共重合体など)などのような熱可塑性樹脂などである。また、「第1樹脂」は上記の樹脂のブレンド物であってもよい。端板およびバランスウェイトは、第2樹脂からなる。なお、ここにいう「第2樹脂」とは、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、DAP樹脂、ポリウレタン樹脂などのような熱硬化型樹脂、あるいはビニル重合体(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹脂、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリ塩化ビニリデンなど。)、ポリアミド(ナイロン6(登録商標)、ナイロン66(登録商標)、芳香族ポリアミドなど。)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど。)、フッ素樹脂(PTFE、FEP、PFAなど。)、ポリアセタール、ポリカーボネイト、変性ポリフェニレンエーテル、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、液晶性ポリエステル、またはこれらの樹脂の骨格を任意に組み合わせた共重合体(ランダム、ブロック、グラフト、あるいは交互共重合体など)などのような熱可塑性樹脂などである。また、「第2樹脂」は、上記の樹脂のブレンド物であってもよい。また、第2樹脂は、第1樹脂と同じであるか、第1樹脂と良好な接着性あるいは溶解性を有する樹脂であるのが好ましい。なお、本発明に係る一体成形物は、その境界面が不明瞭である場合が想定される。このため、ここでは、それぞれの部品(界磁用永久磁石、端板およびバランスウェイト)を構成する材料がそれぞれの部品において90%以上の体積分率を占めていれば、その境界面が明瞭であるものと同一であるとみなすものとする。
【0006】
ここでは、界磁用永久磁石が、第1樹脂をバインダとする永久磁石粉体からなる。また、端板およびバランスウェイトが、第2樹脂からなる。このため、バランスウェイトを無着磁に保つことができる。また、従来、バランスウェイトは、金属であることが多く、巻き線と対向していたため、渦電流損が生じる問題があった。本請求項に係るバランスウェイトは樹脂でできているため、この問題は解消される。
【0007】
請求項3に記載の永久磁石電動機は、請求項1に記載の永久磁石電動機であって、界磁用永久磁石は、第1樹脂をバインダとする永久磁石粉体からなる。また、第1樹脂をバインダとする永久磁石粉体は、回転子鉄心の端面から突出する突出部を形成する。さらに、端板およびバランスウェイトは、第2樹脂により突出部を覆うように二色成形されている。
【0008】
ここでは、界磁用永久磁石が、第1樹脂をバインダとする永久磁石粉体からなる。また、第1樹脂をバインダとする永久磁石粉体が、回転子鉄心の端面から突出する突出部を形成する。さらに、端板およびバランスウェイトが、第2樹脂により突出部を覆うように二色成形されている。このため、界磁用永久磁石と、端板、または端板およびバランスウェイトとの接触面積が大きくなり一体性を良好にすることができる。
【0009】
請求項4に記載の永久磁石電動機は、請求項2または3に記載の永久磁石電動機であって、第2樹脂は、増量剤を含む。なお、ここにいう増量剤とは、炭酸カルシウム、タルク、鉄粉、あるいはそれらの混合物などである。
ここでは、第2樹脂が、増量剤を含む。このため、樹脂の比重を調節することができる。したがって、バランスウェイトおよび端板の重量などを調節することができる。さらに、増量剤は、樹脂に比べて安価であるのが一般的であるため、製造コストを低減できる可能性がある。鉄粉は、磁束を通すのであまりよい選択肢とはいえないかもしれないが、樹脂により十分絶縁されていれば、少なくとも渦電流損を減少させることができる。なお、単一の鉄粉単位で絶縁されているものがより好ましい。
【0010】
請求項5に記載の永久磁石電動機は、請求項2から4のいずれかに記載の永久磁石電動機であって、回転子鉄心は、その軸方向に対して貫通穴を有する。また、端板およびバランスウェイトは、その貫通穴を介して回転子鉄心に締結される。
ここでは、回転子鉄心が、その軸方向に対して貫通穴を有する。また、端板およびバランスウェイトが、その貫通穴を介して回転子鉄心に締結される。このため、回転子と、端板およびバランスウェイトとの一体性を強固なものにすることができる。
【0011】
請求項6に記載の永久磁石電動機は、請求項1に記載の永久磁石電動機であって、界磁用永久磁石、端板およびバランスウェイトは、樹脂をバインダとする永久磁石粉体により一体成形されており、かつ、少なくともバランスウェイトは着磁されていない。なお、バランスウェイトが着磁されていたとしても、そのバランスウェイトと固定子の巻き線による磁化力との相互作用が実際に電動機回転トルクに対して無視できる程度(通常、10%以下)に小さければ同様の効果を得ることができる。
【0012】
ここでは、界磁用永久磁石、端板およびバランスウェイトが、樹脂をバインダとする永久磁石粉体により一体成形されている。このため、バランスウェイトが必要な圧縮機の製造において部品点数を削減することができる。また、少なくともバランスウェイトは、着磁されていない。このため、このバランスウェイトがこの永久磁石電動機の動作に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
【0013】
請求項7に記載の永久磁石電動機は、請求項1に記載の永久磁石電動機であって、界磁用永久磁石、端板およびバランスウェイトは樹脂をバインダとする永久磁石粉体により一体成形されており、かつ、少なくともバランスウェイトの表面の磁束密度は固定子と回転子との隙間の磁束密度よりも小さい。なお、固定子とバランスウェイトとが部分的に対向する場合は、その部分の隙間をも含むものとする。
【0014】
ここでは、界磁用永久磁石、端板およびバランスウェイトが、樹脂をバインダとする永久磁石粉体により一体成形されている。このため、バランスウェイトが必要な圧縮機の製造において部品点数を削減することができる。また、少なくともバランスウェイトの表面の磁束密度は、固定子と回転子との隙間の磁束密度よりも小さい。このため、このバランスウェイトがこの永久磁石電動機の動作に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
【0015】
請求項8に記載の永久磁石電動機は、請求項1から7のいずれかに記載の永久磁石電動機であって、端板およびバランスウェイトは、回転子の外径よりも小さい外径を有する。なお、これらの外径差は、樹脂成形体の寸法精度より十分に大きければ好適である。
回転子鉄心が電磁鋼板を打ち抜いたものを積層してなる場合、その外径の寸法精度は極めて良好である。しかし、樹脂成形体の寸法精度は、これに比べて低いことが多い。ここでは、端板およびバランスウェイトが、回転子の外径よりも小さい外径を有する。このため、樹脂成形体の寸法精度に関する問題を容易に解消することができる。
【0016】
請求項9に記載の永久磁石電動機は、請求項1から8のいずれかに記載の永久磁石電動機であって、端板は、回転子鉄心の軸方向両端面に設けられる。また、その端板は、少なくとも界磁用永久磁石の断面積より大きい。
ここでは、端板が、回転子鉄心の軸方向両端面に設けられる。また、その端板は、少なくとも界磁用永久磁石の断面積より大きい。このため、界磁用永久磁石の抜けを防止することができる。
【0017】
請求項10に記載の永久磁石電動機は、請求項1から9のいずれかに記載の永久磁石電動機であって、バランスウェイトは、ほぼ全周にわたって同一の外径をもつ略円筒形状体であり、その内部に偏芯した空洞を有する。なお、偏心した空洞は密閉されているのが好ましい。このような空洞は、下記に示す特許文献5などの手法によって実現することが可能である。
【0018】
【特許文献5】特開平5−23792号公報(第3−6項、図3)
ここでは、バランスウェイトが、ほぼ全周にわたって同一の外径をもつ略円筒形状体であり、その内部に偏芯した空洞を有する。このため、風損を低減することができる。
請求項11に記載の永久磁石電動機は、請求項1から10のいずれかに記載の永久磁石電動機であって、バランスウェイトは、少なくとも固定子の鉄心と空隙を介して対向しない。
【0019】
ここでは、バランスウェイトが、少なくとも固定子の鉄心と空隙を介して対向しない。このため、固定子鉄心を利用してバランスウェイトを着磁することなく回転子鉄心および永久磁石を着磁することができる。
請求項12に記載の永久磁石電動機は、請求項1から請求項11のいずれかに記載の永久磁石電動機であって、界磁用永久磁石は、回転子鉄心の内部において半径方向に複数の層に分割される。そして、その層それぞれは、回転子の表面付近まで延設される。
【0020】
ここでは、界磁用永久磁石が、回転子鉄心の内部において半径方向に複数の層に分割される。そして、その層それぞれが、回転子の表面付近まで延設される。このため、リラクタンストルクを有効に利用することができる。また、回転子鉄心が積層鋼板である場合は、q軸磁路各々が狭いため、渦電流損および発熱を抑えることができる。このため、電動機を高速で回転させることができる。
【0021】
請求項13に記載の永久磁石電動機は、請求項1から請求項12のいずれかに記載の永久磁石電動機であって、回転子鉄心は、圧粉鉄心である。
ここでは、回転子鉄心が、圧粉鉄心である。ところで、式1には、渦電流損を表す式を示す。電動機に圧粉鉄心が用いられると、式1の比例定数Keddyが小さくなることが知られている。つまり、本請求項に係る永久磁石電動機では、渦電流損Weddyを低減することができる。
【0022】
[式1]
eddy=ΣKeddy・B ・(n・f)
ただし、B:n次の磁束密度の振幅、f:基本周波数、Keddy:鉄心の材質に固有の定数
n:基本波に対する次数。Σはn=1〜∞までの総和をとる。
【0023】
請求項14に記載の永久磁石電動機は、請求項1から13のいずれかに記載の永久磁石電動機であって、磁気的センサを用いずに位置検出を行うセンサレス駆動である。
ここでは、永久磁石電動機が、磁気的センサを用いずに位置検出を行うセンサレス駆動である。バランスウェイトが着磁されていると、例えば、誘起電圧、インダクタンス、磁束等にアンバランスが生じ、電動機の制御が不安定となるおそれがある。しかし、本発明に係る永久磁石電動機ではバランスウェイトが無着磁に保たれるか、バランスウェイトの表面の磁束密度が固定子と回転子との隙間の磁束密度よりも小さく保たれる。このため、このような問題は生じない。したがって、永久磁石電動機の制御を安定化することができる。また、振動・騒音をも低く抑えることができる。
【0024】
請求項15に記載の密閉型圧縮機は、永久磁石電動機および可動ピストンを備える。永久磁石電動機は、請求項1から請求項14のいずれかに記載の永久磁石電動機である。なお、この永久磁石電動機は、密閉式圧縮機の高圧室に設けられてもよいし低圧室に設けられてもよい。また、可動ピストンは、永久磁石電動機により直接的にあるいは間接的に駆動され、液体あるいは気体の状態にある所定の物質を偏芯運動により圧縮する。なお、ここにいう「可動ピストン」とは、スクロールやロータリーなどである。
【0025】
ここでは、永久磁石電動機が、請求項1から請求項14のいずれかに記載の永久磁石電動機である。また、可動ピストンが、永久磁石電動機により直接的にあるいは間接的に駆動され、液体あるいは気体の状態にある所定の物質を偏芯運動により圧縮する。このため、本請求項に係る密閉型圧縮機において重量的なアンバランスが発生するのを防止することができる。
【0026】
請求項16に記載の永久磁石電動機は、固定子、回転子、端板、およびバランスウェイトを備える。回転子は、界磁用永久磁石を有する。端板は、回転子の軸方向端面を覆う。バランスウェイトは、端板を介して設けられる。そして、界磁用永久磁石、端板およびバランスウェイトは、一体成形されている。
ここでは、界磁用永久磁石、端板およびバランスウェイトが、一体成形されている。このため、バランスウェイトが必要な圧縮機の製造において部品点数を削減することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
[密閉型圧縮機]
(1)密閉型圧縮機の主構造の説明
図1には、本実施の形態に係る密閉型圧縮機10の縦断面図を示す。密閉型圧縮機10は、主に、電動機21、クランク軸301、可動スクロール302、固定スクロール303、吐出管31、および吸入管32から構成される。電動機21は、主に、固定子1と回転子2とから構成される。なお、この電動機20は、密閉型圧縮機10の低圧室に配置される。回転子2は、回転子鉄心201と界磁用永久磁石203とから構成される。なお、この回転子鉄心201は、積層鋼板の成形体である。また、この回転子2には、その中心部を貫通するようにして軸204が固定される。さらに、この回転子2には、その軸方向両端に端板205を介してバランスウェイト206が設けられる。なお、このバランスウェイト206は、先ず、図3(a)に示すような形状に成形される。その後、そのバランスウェイト206には、カバー208が施され、最終的には図3(b)に示すような形状になる。また、端板205は、先のバランスウェイト206と同一の外径を有する円盤体である。さらに、カバー208は、バランスウェイト206全体を覆ってもよく、バランスウェイト206と一体に成形してもよい。加えて、端板205およびバランスウェイト206の外径は、図4に示すように、回転子2の外径よりも若干小さい。軸204は、クランク軸301に接続される。そして、このクランク軸301には、可動スクロール302が接続される。また、この可動スクロール302の上面には、固定スクロール303が設けられる。なお、界磁用永久磁石203、端板205およびバランスウェイト206は、エポキシ樹脂をバインダとする希土類永久磁石粉体により、一体成形されている。また、希土類永久磁石粉体の体積比率は、80%から90%の間になるように調整されている。なお、この体積比率は、あくまでも目安であって、本発明を限定するものではない。
【0028】
(2)密閉型圧縮機10の動作説明
密閉型圧縮機10に電力が供給されると、回転子2が、固定子1に内周に発生した回転磁界により、軸204を中心に回転する。そして、その回転は、クランク軸301を介して可動スクロール302の偏芯運動を生み出す。その結果、可動スクロール302は、所定の公転軌道に沿って運動し、固定スクロール303との間に生じる圧縮室の容積を次第に小さくし、吸入管32から供給される冷媒を圧縮し、吐出管31に送出する。
【0029】
(3)補足説明
上述したように、可動スクロール302は、クランク軸301を介することによって公転運動する。このため、密閉型圧縮機10の内部では、重量的なアンバランスが発生する。バランスウェイト206は、このアンバランスを修正するために設けられている。
【0030】
[電動機21]
図2には、電動機21の横断面図を示す。図2に示すように、電動機21は、固定子1と回転子2とからなる。以下、固定子1と回転子2とについてそれぞれ説明する。なお、本実施の形態に係る電動機21は、PWMインバータにより駆動される。また、この電動機21には、磁気的センサを用いずに位置検出を行うセンサレス駆動方式が採用されている。
【0031】
(1)固定子1
固定子1は、固定子鉄心101の極歯部102に3相の巻線103が施される集中巻方式により作製される。なお、この固定子1は、インバータにより所定の電圧および周波数に調節された電流が巻線103に流れることにより、回転磁束を発生させる。
【0032】
(2)回転子2
回転子2は、その回転子鉄心201に永久磁石埋設用穴202を有する。この永久磁石埋設用穴202には、希土類永久磁石粉体とエポキシ樹脂との混合物が充填される。その後、混合物が圧縮成形され、さらに加熱固化されると、界磁用永久磁石203が形成される。そして、4つの界磁用永久磁石203は、隣接する磁極が互いに逆の極性になるように着磁される。
【0033】
[界磁用永久磁石203の着磁]
回転子2の界磁用永久磁石203を着磁する際には、バランスウェイト206を無着磁に保ちつつ、界磁用永久磁石203を完全に着磁するのが望ましい。バランスウェイト206が着磁されると、回転子2の動作に磁気的なアンバランスが生じ、密閉式圧縮機10の運転効率が低下するおそれがあるためである。一方、界磁用永久磁石203は、トルク発生源となることから、磁力を最大限に発生させるのが望ましい。そこで、着磁調整用永久磁石として、端板205が働くことになる。端板205は界磁用永久磁石203が着磁されるときに漏れ磁束によりわずかに着磁されると予測される。しかし、この端板205は、その漏れ磁束をバランスウェイト206に通すことを防止する。このとき、界磁用永久磁石203は、必ずしも完全に着磁される必要はない。また、永久磁石の成形時において金型内部に磁場配向用の永久磁石を組み込む場合、界磁用永久磁石203のみ(場合によっては端板205の一部も)配向されるようにするのが望ましい。さらに、着磁器により着磁する場合においても、界磁用永久磁石203のみ(場合によっては端板205の一部も)着磁されるようにするとよい。つまり、着磁ヨークの極が界磁用永久磁石203を埋設した回転子鉄心201部にのみ対向するようにすればよい。さらに、この界磁用永久磁石203は、圧縮成形時あるいは加熱固化時に配向磁石により着磁されてもかまわない。
【0034】
[センサレス駆動方式]
本実施の形態に係る電動機21には、磁気的センサを用いずに位置検出を行うセンサレス駆動方式が採用される。センサレス駆動方式については、非特許文献1に詳しい。
【0035】
【非特許文献1】武田他:「埋込磁石同期モータの設計と制御」オーム社、2001、p108
以下の5つがセンサレス駆動方式の代表例として例示列挙される。
(1)誘起電圧波形が回転子位置情報を含んでいることを利用する方式
(2)インダクタンス値がもつ回転子位置依存性を用いる方式
(3)中性点電圧が印加電圧周波数の3倍周波数を持つことを利用する方式
(4)インバータのスイッチング状態と回転子位置との関係を利用する方式
(5)磁束オブザーバやカルマンフィルタなどの制御理論的方式
例示列挙されたすべて方式では、バランスウェイト206が着磁されていると、例えば、誘起電圧、インダクタンス、磁束等にアンバランスが生じ、電動機21の制御が不安定となるおそれがある。しかし、本実施の形態に係る電動機21ではバランスウェイト206が無着磁に保たれるため、このような問題は生じない。したがって、電動機21の制御は安定し、振動・騒音も低減される。
【0036】
[本実施の形態に係る密閉型圧縮機10および電動機21の特徴]
(1)
本実施の形態では、電動機21の回転子2、端板205およびバランスウェイト206が一体成形されている。このため、密閉型圧縮機10の組み立てにおいてその部品点数を削減することができる。
【0037】
(2)
本実施の形態に係る電動機21は、PWMインバータにより駆動される。このため、高周波の発生が多くなる。永久磁石が焼結処理されたネオジウム系希土類磁石である場合、内部に渦電流損が発生し、発熱する。しかし、本実施の形態においては、希土類永久磁石粉体がエポキシ樹脂により絶縁されているため、渦電流を極めて小さく抑えられる。このため、電動機21の発熱を抑えることができる。また、仮に電動機21の発熱を完全に抑えることができないとしても、界磁用永久磁石203が連続的にバランスウェイト206まで繋がっているため、放熱性を確保することができる。
【0038】
(3)
本実施の形態に係る電動機21では、その回転子2に設けられる界磁用永久磁石203が、希土類永久磁石粉体とエポキシ樹脂との混練物からなる。一般に永久磁石粉体を樹脂で固めると、残留磁束密度が低くなる傾向がある。しかし、回転子鉄心201の永久磁石埋設用穴202内部に永久磁石を隙間なく埋設し、かつ、界磁用永久磁石203の形状を適切に設計することができれば、磁束量の減少を挽回することができる。また、電動機21は、低温の冷媒中にあり、かつ、永久磁石は発熱することがないので、減磁に対しても強くなる。さらに、永久磁石の残留磁束密度が温度により低下することについても気を払う必要がなくなる。
【0039】
(4)
本実施の形態に係る電動機21では、バランスウェイト206が、ほぼ全周にわたって同一の外径を有する。このため、風損や油攪拌損などを低減することができる。また、このバランスウェイト206は、カシメピンを必要としない。このため、カシメピンの頭が突出することによる風損または油攪拌損も低減することができる。
【0040】
(5)
本実施の形態に係るバランスウェイト206は、固定子鉄心101と空隙(エアギャップ)を介して対向しない。このため、着磁された界磁用永久磁石203による磁束を有効に巻線に鎖交させることができる。なお、本構成によれば、バランスウェイトをアルミダイキャスト、積層した薄板(例えば、ステンレスまたは真鍮など)などで形成する場合と比べ、渦電流の発生が抑えられる。このため、電動機21の損失をさらに低減することができる。
【0041】
(6)
本実施の形態では、回転子2の軸方向の両端面に円盤形状の端板205が設けられる。このため、界磁用永久磁石203が回転子鉄心201から抜けることを防止することができる。また、本実施の形態に係る回転子鉄心201は積層鋼板からなるので、端板205は、回転子鉄心201の積層体を固定する役目も果たす。
【0042】
<変形例>
(1)
先の実施の形態に係る電動機21、端板205およびバランスウェイト206はスクロール方式の密閉型圧縮機10に搭載されたが、ロータリー方式やレシプロ方式などの密閉型圧縮機にも搭載可能である。ロータリー方式やレシプロ方式などの密閉型圧縮機でも、その運転中に重量的なアンバランスが発生する。このため、先の実施形態に係る電動機21、端板205およびバランスウェイト206は、非常に好適である。
【0043】
(2)
先の実施の形態では、界磁用永久磁石203,端板205およびバランスウェイト206がエポキシ樹脂をバインダとする希土類永久磁石粉体により一体成形されたが、これに代えて、界磁用永久磁石203とバランスウェイト206との間に絶縁性の端板を挟み込むようにして成形してもかまわない。この場合は、界磁用永久磁石203,端板205およびバランスウェイト206を締結手段が必要となるが、バランスウェイト206への着磁を有効に抑えられる点で好ましい。
【0044】
(3)
先の実施の形態に係る端板205は円盤状に成形されたが、必ずしも円盤形状である必要はない。端板205は、界磁用永久磁石203の断面より大きければどのような形状を有していてもかまわない。端板205が界磁用永久磁石203の断面より大きい限り、界磁用永久磁石203が回転子鉄心201から抜けることを防止することができるからである。
【0045】
(4)
先の実施の形態に係るバランスウェイト206にはカバー208が設けられていたが、カバー208は省略してもかまわない。このようにすれば、部品点数をさらに削減することができる。
(5)
先の実施の形態に係るバランスウェイト206にはカバー208が設けられていたが、このカバー208も、界磁用永久磁石203、バランスウェイト206および端板205と一体成形してもかまわない。このような一体成形を行うためには、特許文献5に開示された製造方法を採用するのが好適である。このようにして得られるバランスウェイトは、偏芯した中空をその内部に有することとなる。
【0046】
【特許文献5】特開平5−23792号公報(第2−6項、図3)
(6)
先の実施の形態に係るバランスウェイト206は、ほぼ全周にわたって同一の外径を有する円筒形であったが、これに代えて、図5のような半円筒形状のバランスウェイト207であってもよい。この場合、円柱を切断した面により風損が発生するが、成形が容易になる点で好ましい。
【0047】
(7)
先の実施の形態では、エポキシ樹脂をバインダとする希土類永久磁石粉体が界磁用永久磁石203,端板205およびバランスウェイト206の一体成形に用いられたが、これに代えて、ナノコンポジット磁石を形成するような原材料を用いて界磁用永久磁石203,端板205およびバランスウェイト206を一体成形してもよい。なお、ナノコンポジット磁石については、非特許文献2に詳しい。
【0048】
【非特許文献2】俵他:「希土類永久磁石」オーム社、1999、p124
(8)
先の実施の形態では、バインダとしてエポキシ樹脂を用いたが、これに代えて、ビスマレイミド樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、DAP樹脂、ポリウレタン樹脂あるいはこれらの樹脂の骨格を任意に組み合わせた共重合体(ランダム、ブロック、グラフト、あるいは交互共重合体など)などを用いてもよい。また、これらの樹脂のブレンド物を用いてもよい。
【0049】
(9)
先の実施の形態では、バインダとして熱硬化型樹脂であるエポキシ樹脂を用いたが、これに代えて、熱可塑性樹脂であるビニル重合体(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹脂、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリ塩化ビニリデンなど。)、ポリアミド(ナイロン6(登録商標)、ナイロン66(登録商標)、芳香族ポリアミドなど。)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど。)、フッ素樹脂(PTFE、FEP、PFAなど。)、ポリアセタール、ポリカーボネイト、変性ポリフェニレンエーテル、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、液晶性ポリエステルあるいはこれらの樹脂の骨格を任意に組み合わせた共重合体(ランダム、ブロック、グラフト、あるいは交互共重合体など)などのような熱可塑性樹脂などを用いてもよい。また、これらの樹脂のブレンド物を用いてもよい。ただし、この場合、先の実施の形態に示したような成形方法は適さない。この場合は、先ず、これらの樹脂と希土類永久磁石粉体とが混練されたペレットを作製しておくのが好ましい。なお、このペレットは、これらの熱可塑性樹脂を加熱融解させた状態で希土類永久磁石粉体を加え、その後、希土類永久磁石粉体が十分に分散されるまで混練された後に作製される。このペレット中の希土類永久磁石粉体の体積比率は、成形温度およびそのペレットの融解粘度に大きく依存するが、およそ60%になるように調節されるのが好ましい。この体積比率は、あくまでも目安であって、本発明を限定するものではない。そして、このペレットを射出成形機に投入し、再度加熱融解させ、所定の金型に投入する。所定量投入した後、それらを十分に冷却させ固化させると、一体成形物ができあがる。
【0050】
(10)
先の実施の形態では、界磁用永久磁石203が永久磁石埋設用穴202に隙間なく充填されたが、磁気回路構成上の要求から非磁性部を必要とする場合は、あらかじめ非磁性体のスペーサを埋め込んだ状態にて界磁用永久磁石203を成形し、または非磁性としたい部分にスペーサを配した状態で界磁用永久磁石203を成形し、成形後に引き抜いてもよい。このような要求は、(1)振動および騒音を低減するために非磁性部を設ける場合、(2)減磁しやすい部分をあらかじめ非磁性部とすることにより安定した性能を維持する場合、(3)着磁性の課題により着磁磁束の整理上、非磁性体を必要とする場合、などが考えられる。
【0051】
(11)
先の実施の形態では、端板205はその外径が回転子2の外径と同一になるように成形されたが、端板205がいくぶんか着磁されるような場合は、端板205の外径が回転子2の外径よりも小さくなるように成形してもよい。このようにすれば、回転子2とバランスウェイト206とのエアギャップが広がり、端板205の磁束の影響を減ずることができる。
【0052】
(12)
先の実施の形態に係る回転子鉄心201は積層鋼板から作製されていたが、これ代えて、圧粉鉄心により回転子鉄心201を作製してもよい。回転子鉄心201が積層鋼板から作製される場合、打ち抜き面のダレによって、回転子鉄心表面が短絡することがあり、渦電流損の原因となる場合がある。これに対し、圧粉鉄心を利用すれば、そのようなダレが発生することもない。また、圧粉鉄心自身が渦電流損を低減させる性質を有する。このため、渦電流損を低減することができる。
【0053】
(13)
先の実施の形態に係る密閉式圧縮機10では、図2に示されるような電動機21が採用されていたが、これに代えて、図6に示されるような電動機22が採用されてもよい。なお、この電動機22の固定子の構成は、図2に示す電動機21の固定子1の構成と同様である。この電動機22の回転子4の回転子鉄心401の外周部には、凹部405が設けられる。凹部405は、永久磁石埋設用穴402に近接した位置まで伸びている。この凹部405は、界磁用永久磁石403の磁束の短絡を防止する役目を果たす。また、この凹部405は、減磁界がかかったときにその磁束を永久磁石に晒さずに短絡させる役割をも果たす。したがって、この凹部405の幅は、通常運転時には磁束が漏れず、かつ、界磁用永久磁石403が減磁する程度の磁束が発生するにつれて強い磁束が漏れ出す程度に設計される必要がある。具体的には、エアギャップ長より大きく、永久磁石埋設用穴402の幅より小さいと好適である。なお、このような形状の回転子4を採用する場合、凹部405の軸方向端部には、端板(図1の205に相当)およびバランスウェイト(図1の206に相当)を配することは不可能となる。しかし、凹部405にスペーサを入れて永久磁石を成形したり、回転子鉄心201の軸方向両端部だけ凹部のない鉄心としたりするなどができれば、端板およびバランスウェイトの外周を円筒形とすることも可能である。
【0054】
(14)
先の実施の形態に係る密閉式圧縮機10では、図2に示されるような電動機21が採用されていたが、これに代えて、図7に示されるような電動機23が採用されてもよい。なお、この電動機23の固定子の構成は、図2に示す電動機21の固定子1の構成と同様である。回転子5の回転子鉄心501には、半径方向に複数の層に分割された永久磁石埋設用穴502が設けられている。各層の界磁用永久磁石503は、その両端が回転子表面付近まで延設されている。また、各層の界磁用永久磁石503の間には、幅の小さいq軸磁束の磁路505があり、界磁用永久磁石の層数マイナス1の磁路がある。このため、全体としては、十分な磁路幅を有することとなる。これにより、q軸インダクタンスとd軸インダクタンスとの差を大きくでき、リラクタンストルクを大きくできる。また、全体として、永久磁石の磁束量が十分であるので、マグネットトルクも有効に利用できる。1つの界磁用永久磁石503の厚みは薄いが、回転子鉄心501内部で成形することができるため薄肉に成形することができる。また、各層の界磁用永久磁石503は、端板(図1の205に相当)と一体成形されるので、製造が容易である。仮に、焼結処理された永久磁石を用いると、1台当たり1極当たりの層数×極数の永久磁石を扱うこととなり、著しく生産性を低下させる。
【0055】
(15)
先の実施の形態に係る密閉式圧縮機10では、界磁用永久磁石203、端板205およびバランスウェイト206がエポキシ樹脂をバインダとする希土類永久磁石粉体により一体成形されたが、端板205およびバランスウェイト206が着磁されることを完全に防止したい場合は、図8に示すように界磁用永久磁石203、端板205およびバランスウェイト206を一体成形してもよい。この場合、先ず、エポキシ樹脂をバインダとする希土類永久磁石粉体を永久磁石埋設用穴202に流し込み、加圧、必要であれば加熱して、界磁用永久磁石203を作製する。なお、ここで、界磁用永久磁石203は、端板205との接着面をできるだけ大きくとるとの趣旨から、端板205を貫通しない程度に回転子鉄心201の軸方向端面から突出するように成形される。その後、図1に示された一体成形物用の金型にそれを移す。そして、上下に2次成形用インジェクションノズルを配置し、そこからエポキシ樹脂を注入した後、それを固化させて両側に端板205とバランスウェイト206とを成形する。最後に、カバー208が施される。
【0056】
(16)
先の実施の形態に係る密閉式圧縮機10では、界磁用永久磁石203、端板205およびバランスウェイト206がエポキシ樹脂をバインダとする希土類永久磁石粉体により一体成形されたが、端板205およびバランスウェイト206が着磁されることを完全に防止したい場合は、図9に示すように界磁用永久磁石603、端板607およびバランスウェイト606を一体成形してもよい。なお、ここで、バランスウェイト606は半円筒形状である。この場合、先ず、図11に示すように、エポキシ樹脂をバインダとする希土類永久磁石粉体を永久磁石埋設用穴602に流し込み、加圧、必要であれば加熱して、界磁用永久磁石603を作製する。なお、ここで、図番701は1次成形用インジェクションノズルを、図番710は1次成形用金型を示す。また、ここで、界磁用永久磁石603は、端板607との接着面をできるだけ大きくとるとの趣旨から、端板607を貫通しない程度に回転子鉄心601の軸方向端面から突出するように成形される。その後、図10に示すように、締結穴604を4つ設ける。なお、この締結穴604は、回転子鉄心601を貫通している。それから、図12に示す2次成形用金型810にそれを移す。そして、上下に配置された2次成形用インジェクションノズル801から、炭化カルシウムが混合されたエポキシ樹脂(炭化カルシウムは、バランスウェイトの重さを調整するために添加されている。)を注入した後、それを固化させて両側に端板607とバランスウェイト606とを成形する。なお、ここでは、締結穴604にも、エポキシ樹脂605が入り込み両端の端板607とバランスウェイト606とを締結する。このため、界磁用永久磁石603、端板607およびバランスウェイト606の一体性が強化されている。また、このようにすれば、1次成形および2次成形において接着性あるいは溶解性の良好でない2種類の樹脂を用いても、界磁用永久磁石603と、端板607およびバランスウェイト606とが分解するおそれがなくなる。
【0057】
(17)
先の実施の形態に係る永久磁石電動機21は、密閉式圧縮機10の低圧室に配置されていたが、図13に示すような密閉式圧縮機11の高圧室に配置されてもかまわない。なお、ここで、図番901はクランク軸を、図番902は可動スクロールを、図番903は固定スクロールを、図番41は吐出管を、図番42は吸入管を示す。また、残りの図番は全て図1に対応する。
【0058】
(18)
先の実施の形態に係る永久磁石電動機21は、スクロール式の密閉型圧縮機10の低圧室に配置されていたが、図14に示すようなロータリー式の密閉型圧縮機12の高圧室に配置されてもかまわない。なお、ここで、図番965はロータリーを、図番954は軸を、図番955は端板を、図番956はバランスウェイトを、図番51は吐出管を、図番52は吸入管を示す。また、残りの図番は全て図1に対応する。
【0059】
(19)
先の実施の形態に係る永久磁石電動機21は、全て4極の集中巻のタイプであったが、極数、巻線の巻き方(集中巻、分布巻、その他の方式)などについては任意に選択してもかまわない。
【0060】
【発明の効果】
請求項1に係る永久磁石電動機では、界磁用永久磁石、端板およびバランスウェイトが、一体成形されている。このため、バランスウェイトが必要な圧縮機の製造において部品点数を削減することができる。
請求項2に係る永久磁石電動機では、界磁用永久磁石が、第1樹脂をバインダとする永久磁石粉体からなる。また、端板およびバランスウェイトが、第2樹脂からなる。このため、バランスウェイトを無着磁に保つことができる。また、従来、バランスウェイトは、金属であることが多く、巻き線と対向していたため、渦電流損が生じる問題があった。本請求項に係るバランスウェイトは樹脂でできているため、この問題は解消される。
【0061】
請求項3に係る永久磁石電動機では、界磁用永久磁石が、第1樹脂をバインダとする永久磁石粉体からなる。また、第1樹脂をバインダとする永久磁石粉体が、回転子鉄心の端面から突出する突出部を形成する。さらに、端板およびバランスウェイトが、第2樹脂により突出部を覆うように二色成形されている。このため、界磁用永久磁石と、端板、または端板およびバランスウェイトとの接触面積が大きくなり一体性を良好にすることができる。
【0062】
請求項4に係る永久磁石電動機では、第2樹脂が、増量剤を含む。このため、樹脂の比重を調節することができる。したがって、バランスウェイトおよび端板の重量などを調節することができる。さらに、増量剤は、樹脂に比べて安価であるのが一般的であるため、製造コストを低減できる可能性がある。鉄粉は、磁束を通すのであまりよい選択肢とはいえないかもしれないが、樹脂により十分絶縁されていれば、少なくとも渦電流損を減少させることができる。なお、単一の鉄粉単位で絶縁されているものが好ましい。
【0063】
請求項5に係る永久磁石電動機では、回転子鉄心が、その軸方向に対して貫通穴を有する。また、端板およびバランスウェイトが、その貫通穴を介して回転子鉄心に締結される。このため、回転子と、端板およびバランスウェイトとの一体性を強固なものにすることができる。
請求項6に係る永久磁石電動機では、界磁用永久磁石、端板およびバランスウェイトが、樹脂をバインダとする永久磁石粉体により一体成形されている。このため、バランスウェイトが必要な圧縮機の製造において部品点数を削減することができる。また、少なくともバランスウェイトは、着磁されていない。このため、このバランスウェイトがこの永久磁石電動機の動作に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
【0064】
請求項7に係る永久磁石電動機では、界磁用永久磁石、端板およびバランスウェイトが、樹脂をバインダとする永久磁石粉体により一体成形されている。このため、バランスウェイトが必要な圧縮機の製造において部品点数を削減することができる。また、少なくともバランスウェイトの表面の磁束密度は、固定子と回転子との隙間の磁束密度よりも小さい。このため、このバランスウェイトがこの永久磁石電動機の動作に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
【0065】
請求項8に係る永久磁石電動機では、端板およびバランスウェイトが、回転子の外径よりも小さい外径を有する。このため、寸法精度の問題を容易に解消することができる。
請求項9に係る永久磁石電動機では、端板が、回転子鉄心の軸方向両端面に設けられ、少なくとも界磁用永久磁石の断面積より大きい。このため、界磁用永久磁石の抜けを防止することができる。
【0066】
請求項10に係る永久磁石電動機では、バランスウェイトが、ほぼ全周にわたって同一の外径をもつ略円筒形状体であり、その内部に偏芯した空洞を有する。このため、風損を低減することができる。
請求項11に係る永久磁石電動機では、バランスウェイトが、少なくとも固定子の鉄心と空隙を介して対向しない。このため、固定子鉄心を利用してバランスウェイトを着磁することなく、回転子鉄心および永久磁石を着磁することができる。
【0067】
請求項12に係る永久磁石電動機では、界磁用永久磁石が、回転子鉄心の内部において半径方向に複数の層に分割される。そして、その層それぞれが、回転子の表面付近まで延設される。このため、リラクタンストルクを有効に利用することができる。また、回転子鉄心が積層鋼板である場合は、q軸磁路各々が狭いため、渦電流損および発熱を抑えることができる。このため、電動機を高速で回転させることができる。
【0068】
請求項13に係る永久磁石電動機では、回転子鉄心が、圧粉鉄心である。このため、渦電流損を低減することができる。
請求項14に係る永久磁石電動機は、磁気的センサを用いずに位置検出を行うセンサレス駆動である。バランスウェイトが着磁されていると、例えば、誘起電圧、インダクタンス、磁束等にアンバランスが生じ、電動機の制御が不安定となるおそれがある。しかし、本発明に係る永久磁石電動機ではバランスウェイトが無着磁に保たれるか、バランスウェイトの表面の磁束密度が固定子と回転子との隙間の磁束密度よりも小さく保たれる。このため、このような問題は生じない。したがって、永久磁石電動機の制御を安定化することができる。また、振動・騒音をも低く抑えることができる。
【0069】
請求項15に係る密閉型圧縮機では、永久磁石電動機が、請求項1から請求項14のいずれかに記載の永久磁石電動機である。また、可動ピストンが、永久磁石電動機により直接的にあるいは間接的に駆動され、液体あるいは気体の状態にある所定の物質を偏芯運動により圧縮する。このため、本請求項に係る密閉型圧縮機において重量的なアンバランスが発生するのを防止することができる。
【0070】
請求項16に係る永久磁石電動機では、界磁用永久磁石、端板およびバランスウェイトが、一体成形されている。このため、バランスウェイトが必要な圧縮機の製造において部品点数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】永久磁石電動機21を搭載した密閉型圧縮機10の縦断面図。
【図2】永久磁石電動機21の横断面図
【図3】バランスウェイト206の斜視図。
【図4】バランスウェイト206の横断面図。
【図5】変形例(6)に係るバランスウェイト206の斜視図。
【図6】変形例(13)に係る永久磁石電動機22の横断面図。
【図7】変形例(14)に係る永久磁石電動機23の横断面図。
【図8】変形例(15)に係る密閉型圧縮機を構成する永久磁石電動機、単板205およびバランスウェイト206の態様を表す図。
【図9】変形例(16)に係る密閉型圧縮機を構成する永久磁石電動機、単板605およびバランスウェイト606の態様を表す図。
【図10】変形例(16)に係る電動機24の横断面図。
【図11】変形例(16)に係る密閉型圧縮機を構成する永久磁石電動機の界磁用永久磁石603、端板およびバランスウェイトを一体成形する工程中の1次成形工程を表す図。
【図12】変形例(16)に係る密閉型圧縮機を構成する永久磁石電動機の界磁用永久磁石603、端板607およびバランスウェイト606を一体成形する工程中の2次成形工程を表す図。
【図13】変形例(17)に係る密閉式圧縮機11の構成を示す図。
【図14】変形例(18)に係る密閉式圧縮機12の構成を示す図
【符号の説明】
1 固定子
2,4,5,6 回転子
10,11,12 密閉型圧縮機
21,22,23,24 電動機
31,41,51 吐出管
32,42,52 吸入管
101 固定子鉄心
102 極歯部
103 巻線
201,401,501,601 回転子鉄心
202,402,502,602 永久磁石埋設用穴
203,403,503,603 界磁用永久磁石
204,904,954 軸
205,607,955 端板
206,207,606,956 バランスウェイト
208 カバー
301,901 クランク軸
302,902 可動スクロール
303,903 固定スクロール
405 凹部
505 磁路
604 締結穴
605 エポキシ樹脂
701 1次成形用インジェクションノズル
710 1次成形用金型
801 2次成形用インジェクションノズル
810 2次成形用金型
965 ロータリー

Claims (16)

  1. 略円筒形の固定子(1)と、
    回転子鉄心(201,401,501,601)と界磁用永久磁石(203,403,503,603)とを有し、前記固定子(1)の内側に僅かな空隙をもって対向する略円筒形の回転子(2,4,5,6)と、
    前記回転子鉄心(201,401,501,601)の軸方向端面の少なくとも一方を偏芯なく覆う端板(205,607,955)と、
    前記端板(205,607,955)が前記回転子鉄心(201,401,501,601)の軸方向端面の一方を覆う場合は前記端板(205,607,955)を介して設けられ、前記端板(205,607,955)が前記回転子鉄心(201,401,501,601)の軸方向端面の両方を覆う場合は少なくとも一方の前記端板(205,607,955)を介して設けられるバランスウェイト(206,207,606,956)と、
    を備え、
    前記界磁用永久磁石(203,403,503,603)、前記端板(205,607,955)および前記バランスウェイト(206,207,606,956)は、一体成形されている、
    永久磁石電動機(21,22,23,24)。
  2. 前記界磁用永久磁石(203,403,503,603)は、第1樹脂をバインダとする永久磁石粉体からなり、
    前記端板(205,607,955)および前記バランスウェイト(206,207,606,956)は、第2樹脂からなる、
    請求項1に記載の永久磁石電動機(21,22,23,24)。
  3. 前記界磁用永久磁石(203,403,503,603)は、第1樹脂をバインダとする永久磁石粉体からなり、
    前記第1樹脂をバインダとする永久磁石粉体は、前記回転子鉄心(201,401,501,601)の前記端面から突出する突出部を形成し、
    前記端板(205,607,955)および前記バランスウェイト(206,207,606,956)は、前記第2樹脂により前記突出部を覆うように二色成形されている、
    請求項1に記載の永久磁石電動機(21,22,23,24)。
  4. 前記第2樹脂は、増量剤を含む、
    請求項2または3に記載の永久磁石電動機(21,22,23,24)。
  5. 前記回転子鉄心(601)は、その軸方向に対して貫通穴(604)を有し、前記端板(607)および前記バランスウェイト(606)は、前記貫通穴(604)を介して前記回転子鉄心(601)に締結される、
    請求項2から4のいずれかに記載の永久磁石電動機(24)。
  6. 前記界磁用永久磁石(203,403,503)、前記端板(205,955)および前記バランスウェイト(206,207,956)は、樹脂をバインダとする永久磁石粉体により一体成形されており、かつ、少なくともバランスウェイト(206,207,956)は着磁されていない、
    請求項1に記載の永久磁石電動機(21,22,23)。
  7. 前記界磁用永久磁石(203,403,503)、前記端板(205,955)および前記バランスウェイト(206,207,956)は、樹脂をバインダとする永久磁石粉体により一体成形されており、かつ、少なくともバランスウェイト(206,207,956)の表面の磁束密度は前記固定子(1)と前記回転子(2,4,5)との隙間の磁束密度よりも小さい、
    請求項1に記載の永久磁石電動機(21,22,23)。
  8. 前記端板(205)および前記バランスウェイト(206)は、前記回転子(2)の外径よりも小さい外径を有する、
    請求項1から7のいずれかに記載の永久磁石電動機(21)。
  9. 前記端板(205,607,955)は、前記回転子鉄心(201,401,501,601)の軸方向両端面に設けられ、少なくとも前記界磁用永久磁石(203,403,503,603)の断面積より大きい、
    請求項1から8のいずれかに記載の永久磁石電動機(21,22,23,24)。
  10. 前記バランスウェイト(206,606)は、ほぼ全周にわたって同一の外径をもつ略円筒形状体であり、その内部に偏芯した空洞を有する、
    請求項1から9のいずれかに記載の永久磁石電動機(21,24)。
  11. 前記バランスウェイト(206,207,606,956)は、少なくとも前記固定子(1)の鉄心(101)と空隙を介して対向しない、
    請求項1から10のいずれかに記載の永久磁石電動機(21,22,23,24)。
  12. 前記界磁用永久磁石(503)は、前記回転子鉄心(501)の内部において半径方向に複数の層に分割され、
    前記層それぞれは、前記回転子(5)の表面付近まで延設される、
    請求項1から請求項11のいずれかに記載の永久磁石電動機(23)。
  13. 前記回転子鉄心(201,401,501,601)は、圧粉鉄心である、
    請求項1から請求項12のいずれかに記載の永久磁石電動機(21,22,23,24)。
  14. 前記永久磁石電動機(21,22,23,24)は、磁気的センサを用いずに位置検出を行うセンサレス駆動である、
    請求項1から13のいずれかに記載の永久磁石電動機(21,22,23,24)。
  15. 請求項1から請求項14のいずれかに記載の永久磁石電動機(21,22,23,24)と、
    前記永久磁石電動機(21,22,23,24)により直接的にあるいは間接的に駆動され、液体あるいは気体の状態にある所定の物質を偏芯運動により圧縮する可動ピストン(302,902,965)と、
    を備える、密閉型圧縮機(10,11,12)。
  16. 固定子(1)と、
    界磁用永久磁石(203,403,503,603)を有する回転子(2,4,5,6)と、
    前記回転子(2,4,5,6)の軸方向端面を覆う端板(205,607,955)と、
    前記端板(205,607,955)を介して設けられるバランスウェイト(206,207,606,956)と、
    を備え、
    前記界磁用永久磁石(203,403,503,603)、前記端板(205,607,955)および前記バランスウェイト(206,207,606,956)は、一体成形されている、
    永久磁石電動機(21,22,23,24)。
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