JP2015126677A - 回転電機のロータの製造方法およびロータ - Google Patents

回転電機のロータの製造方法およびロータ Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、製造を容易にし、モーメントの減少を抑え、磁石の劣化も抑制したロータおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のロータ10は、磁石孔12を有するロータコア14、磁石孔12の中に形成された磁石16、ロータコア14の両端に配置された端板18、端板18におけるロータコア14の反対側に配置されたバランスウェイト20、ロータ10の中心を通るシャフト34を備える。バランスウェイト20によって、各磁石孔12の一端または他端の射出成形用孔28をバランスウェイト20で覆うようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機に使用するロータおよびその製造方法に関するものである。
従来、下記の特許文献をはじめとして、円柱状のロータの周囲に環状のステータを備えた回転電機が種々開発されている。図7のように回転電機104が圧縮機106に適用された場合、円筒状のパイプ108の内側にステータ102が配置され、その内側にロータ100が配置される。圧縮機106には、冷媒を供給する管110、冷媒を吐出する管112、巻線に接続される端子114、および圧縮機構116が設けられる。ロータ100が回転すると圧縮機構116に冷媒が吸入され、圧縮機構116で冷媒が圧縮され、その後、吐出される。
ロータ100は、図8に示す円盤状のコアシート120を積層したロータコア122、ロータコア122に形成された磁石孔124の中に埋設された磁石126、ロータコア122の端部に固定されたバランスウェイト128、およびロータコア122の中心に取り付けられたシャフト130を備える。
ロータ100はシャフト130を回転軸として回転する。シャフト130は圧縮機構116に接続されており、冷媒の圧縮時にロータ100の回転がぶれないようにバランスウェイト128で調節されている。
ロータ100の製造は、コアシート120を積み重ねて円柱状のロータコア122を形成する。ロータコア122の磁石孔124に磁石材料を射出成形し、外部から磁界を印加し、磁石材料を磁化させる。ロータコア122の端部にバランスウェイト128を取り付ける。その際、必要に応じてロータコア122とバランスウェイト128の間に端板132が配置されるようにする。ロータコア122にバランスウェイト128や端板132を固定させるために、リベットなどの締結部材134が用いられる。最後に、ロータコア122のシャフト用孔136にシャフト130を挿入し、固定する。
磁石材料を射出成形する際、コアシート120同士を固定する必要がある。コアシート120にカシメを設けておくことによって、カシメによってコアシート120同士が固定されるが、何かの影響で外れる恐れがある。そのため、ロータコア120を形成したとき、一旦、リベットなどの締結部材134でコアシート120同士を強固に固定する。
しかし、射出成形後に、バランスウェイト128などを固定するために、締結部材134を取り外す必要がある。製造の手間になり、好ましくない。
磁石孔124は磁石材料で満たされることが好ましい。磁石材料が磁石孔124にちょうどになるように射出成形することは難しく、磁石材料の無駄を発生させて磁石材料が磁石孔124にちょうどになるように射出成形する場合もある。
また、図9のロータ140のように、バランスウェイト128と端板132に、磁石孔124に通じる射出成形用孔142a、142bを設けておくことが考えられる。ロータコア122、バランスウェイト128および端板132を締結部材134で固定し、その状態で射出成形する。射出成形は、射出成形用孔142a、142bを介して磁石孔124に磁石材料が充填されるようにする。射出成形後に締結部材134を取り外す必要がない。また、端板132で磁石孔124を塞ぐため、磁石材料を磁石孔124にちょうどになるように射出成形できる。
しかし、バランスウェイト128の射出成形用孔142bは、ロータ140の比較的外周に配置されることになる。そのため、ロータ140のモーメントが減少する。特にステータへの磁束を大きくするために、磁石126をロータコア122の外周付近に配置すると、それに合わせて射出成形用孔142bも外周付近に配置しなくてはならない。モーメントの減少が大きくなる。モーメントの減少を補うために、バランスウェイト128の高さを高くしなくてはならなくなる。ロータ140が大きくなり、回転電機もその分大きくなり、設計上好ましくない場合がある。
さらに、シャフト130は焼嵌めによってロータコア122に固定される。その際の熱によって磁石126が劣化する恐れがある。磁石126が劣化すると、回転電機106として所望の特性がでない恐れがある。
特開2004−336831号公報 特開2006−180677号公報
本発明は、製造を容易にし、モーメントの減少を抑え、磁石の劣化も抑制したロータおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明のロータの製造方法は、コアシートを準備する工程、コアシートを積層してロータコアを形成する工程、ロータコアの両端にバランスウェイトを取り付ける工程、磁石孔に磁石材料を充填し、磁化して磁石を形成する工程を備える。バランスウェイトを取り付ける工程において、磁石孔のいずれかの開口が塞がれるようにバランスウェイトを取り付ける。塞がれていない開口から磁石孔に磁石材料を充填する。
ロータコアとバランスウェイトの間に端板を配置する工程を備えても良い。端板は、磁石孔に磁石材料を射出成形するための射出成形用孔が設けられている。バランスウェイトを取り付ける工程において、各磁石孔において、いずれか一方の端板の射出成形用孔がバランスウェイトで塞がれる。塞がれていない射出成形用孔から磁石材料を充填する。ロータコアの一端および他端に配置される端板を同形状にする。
ロータコアのシャフト用孔にシャフトを挿入して固定する。シャフトの固定は、磁石を形成する工程よりも前に、シャフトを焼嵌めによっておこなう。
ロータは、電磁鋼板からなるコアシートを積層したロータコア、ロータコアの一端および他端に取り付けられたバランスウェイト、およびロータコアの磁石孔に形成された磁石を備える。バランスウェイトは、各磁石孔の2つの開口のいずれかを塞ぐ。
また、ロータコアとバランスウェイトの間に端板が配置されたロータであっても良い。端板には磁石孔に磁石材料を射出成形するための射出成形用孔が設けられている。各磁石孔に対して2つの射出成形用孔が配置されるが、1つの射出成形用孔がバランスウェイトによって塞がれる。端板が同形状であり、かつ射出成形用孔が同じ位置に設けられる。
ロータコアの中心にはシャフト用孔が設けられ、シャフトが挿入されて固定される。
本発明によると、ロータコアのいずれか一方の端部から磁石孔に射出成形することにより、バランスウェイトに射出成形用孔を設ける必要がない。モーメントの減少を抑えられる。シャフトを固定した状態で磁石材料を射出成形することができ、焼嵌めによる磁石の劣化を防止できる。シャフト等を固定した状態で射出成形をおこなうため、製造が容易になる。バランスウェイトで磁石孔の一方が塞がれるため、磁石孔の中に磁石材料がちょうどになるように射出成形できる。
本発明のロータの分解斜視図である。 本発明のロータの断面図である。 (a)はコアシートの平面図であり、(b)は端板の平面図であり、(c)は端板の上にバランスウェイトを配置した平面図である。 端板を省略したロータの分解斜視図である。 バランスウェイトの無い箇所のみに射出成形用孔を形成した図であり(a)はロータコア断面図であり、(b)は端板の平面図である。 (a)はシャフトに向けて凸な円弧の磁石孔を有する端板の平面図であり、(b)は端板の平面図である。 従来の回転電機を適用した圧縮機の図である。 (a)は従来のコアシートの平面図であり、(b)は従来の端板の平面図である。 端板とバランスウェイトに射出成形用孔を設けたロータの図である。
本発明のロータとその製造方法ついて図面を用いて説明する。ロータは回転電機に用いられるものである。回転電機は、従来と同様に、圧縮機などに適用できる。複数の実施例の説明において、一の実施例で説明した内容と同一内容について他の実施例では説明を省略する場合がある。
図1および図2に示す本発明のロータ10は、磁石孔12を有するロータコア14、磁石孔12の中に形成された磁石16、ロータコア14の両端に配置された端板18、端板18におけるロータコア14の反対側に配置されたバランスウェイト20、ロータ10の中心を通るシャフト34を備える。
ロータコア14は、図3(a)に示すコアシート22を複数積層したものである。コアシート22は軟磁性体の電磁鋼板を打ち抜き加工して形成する。コアシート22の厚みは、たとえば約0.2〜1mmであり、好ましくは約0.3〜0.5mmである。コアシート22の表面に絶縁膜を被覆し、コアシート22同士の渦電流を防止する。
コアシート22の外形が円盤状になっているが、コアシート22の外形を扇形にし、扇形の側部同士をつなぎ合わせて外形を円盤状にしても良い。扇形のコアシート22を重ね合わせた後、扇形の側部同士をつなぎ合わせてロータコア14にしても良い。複数のコアシート22を積層したとき、ロータ10のシャフト34が嵌め合わされるシャフト用孔24aが中心に形成される。
コアシート22は、複数の磁石孔12が形成されている。磁石孔12をコアシート22の平面から見ると帯状であり、かつコの字状やV字状になるように折れ曲がっている。磁石孔12の両端はコアシート22の外周付近に配置される。各コアシート22の磁石孔12は同一形状であり、シャフト用孔24aの中心に対して対称になっている。ロータコア14を形成したとき、一端から他端まで磁石孔12が通じる。磁石孔12の形状はこれに限定されない。
コアシート22における磁石孔12よりも外周側に締結用孔26aを設ける。コアシート22を積層したときに、締結用孔26aに締結部材32を挿入して、積層されたコアシート22を固定する。締結部材32として、リベット、ボルトとナットなどが挙げられ、それらの軸が締結用孔26aに入る。締結用孔26aの位置や場所、または、締結方法等は任意である。
また、コアシート22にカシメを形成しておき、コアシート22を積層したときに、カシメによってコアシート22が一体になるようにしても良い。カシメによってコアシート22同士を固定し、さらに締結部材32で強固に固定することができる。
磁石16は、ボンド磁石である。磁石孔12の中に射出成形によって磁石材料が充填され、着磁によって磁石16が形成される。または、磁場中で射出成形をおこなうことで着磁された磁石16が形成される。磁石材料は、バインダ樹脂に磁性粉または磁性粒を混入したものである。バインダ樹脂は、ポリアミドやポリフェニレンサルファイドなどである。
磁石16の数は偶数であり、N極とS極が交互にロータコア14の外周に現れる。例えば、2〜12極が外周に現れるようにする。ロータコア14のできるだけ外周付近に磁石16を配置すること、ステータに対する磁束を増大させることができる。
図3(b)の端板18は非磁性体で構成され、ロータコア14の両端に配置される。非磁性体であるので渦電流損が防止される。端板18は、磁石孔12に通じる射出成形用孔28が形成されている。各磁石孔12に対して、ロータコア14の一端側と他端側の端板18に射出成形用孔28が1つずつ配置される。射出成形用孔28を介して磁石孔12に磁石材料が射出成形される。射出成形によって、射出成形用孔28にも磁石材料が充填される場合がある。
射出成形用孔28は円形等であり、磁石孔12の開口よりも小さくなっている。帯状になった磁石孔12の中心に射出成形用孔28が配置される。磁石材料の射出成形に合わせて磁石孔12と射出成形用孔28の位置関係を適宜変更しても良い。
ロータコア14の両端に配置される端板18は、互いに同一形状である。ロータコア14に端板18を配置すると、磁石孔12と射出成形用孔28の位置が一致する。同一形状の端板18を使用することにより、部品が共通化され、製造が複雑にならない。
端板18におけるロータコア14の反対面にバランスウェイト20が配置される。バランスウェイト20は、ロータ10の回転時のブレを無くし、ロータ10をスムーズに回転させるものである。
バランスウェイト20がロータコア14の両端に1つずつ配置される。バランスウェイト20は、円弧状になっており、ロータコア14の端部を平面視した場合にロータコア14の外周よりも外にはみ出さない。図3(c)に示すように、バランスウェイト20によって、各磁石孔12の一端または他端の射出成形用孔28を覆う。各磁石孔12において、射出成形が可能な射出成形用孔28は1つになる。
例えば、バランスウェイト20の円弧を形成するための中心角θを180°にする。シャフト34の長さ方向において、ロータコア14の両端のバランスウェイト20が重ならないようにする。なおバランスウェイト20の円弧を形成するための中心角θは180°に限定されず、各磁石孔12において、いずれかの射出成形用孔28を覆う角度であればよい。1つのバランスウェイト20が覆わない磁極は、全極数の半分か、半分以上である。
ロータコア14、端板16およびバランスウェイト20に締結用孔26a、26b、26cが設けられる。ボルトやリベットなどの締結部材32を締結用孔26a、26b、26cに通し、ロータコア14、端板16およびバランスウェイト20が固定され、それらが一体になる。締結用孔26a、26b、26cは、磁石孔12よりも外方に設けられる。
ロータコア14の外形は円柱状になっており、その中心にはシャフト用孔24aを設けている。シャフト用孔24aにシャフト34が入り、固定される。シャフト34は、断面が円形の棒体であり、シャフト用孔24aの内壁に接して固定される。シャフト34を回転軸としてロータ10が回転する。なお、端板18にもシャフト用孔24bが設けられているが、シャフト34が通過するだけで、固定されなくても良い。
ロータ10は環状になったステータの中に配置される。ステータは複数のコイルを備え、コイルに電流を流して発生させた磁界によって、ロータ10を回転させる。
回転電機を圧縮機に適用する場合、シャフト34が圧縮機構に取り付けられる。ロータ10が回転することにより、圧縮機構で冷媒が圧縮される。圧縮機構は、回転部品と固定部品を備える。シャフト34が回転することにより回転部品が駆動して、回転部品と固定部品との間隔が変化し、回転部品と固定部品との間に冷媒を吸入したり、圧縮したりする。
次に、ロータ10の製造方法について説明する。(1)電磁鋼板を準備し、所定形状に打ち抜き加工をおこなってコアシート22を形成する。打ち抜き加工をおこなう際、コアシート22に磁石孔12、締結用孔26aおよびシャフト用孔24aを形成する。各コアシート22は、外形および磁石孔12などを同時に形成しても良いし、別工程で形成しても良い。
(2)コアシート22を積層してロータコア14を形成する。コアシート22を積層するときに、磁石孔12、締結用孔26aおよびシャフト用孔24aの位置を揃える。ロータコア14を貫く磁石孔12、締結用孔26aおよびシャフト用孔24aが形成される。
(3)上述した端板18およびバランスウェイト20を準備し、ロータコア14の両端に端板18を配置し、さらにバランスウェイト20を配置する。端板18およびバランスウェイト20の締結用孔26b、26cをロータコア14の締結用孔26aの位置と一致させる。
端板18の射出成形用孔28は、各磁石孔12におけるロータコア14の一端と他端に1つずつ配置される。ロータ10を一端または他端から見たときに、各端板18の射出成形用孔28を一致させる。ロータコア14の両端に配置される端板18の形状は同じであるため、従来に比べて端板18の製造が複雑にならない。準備された端板18は、ロータコア14のいずれの端部に配置されても良く、端板18の配置も複雑にならない。
また、各磁石孔12において、一端または他端の端板18の射出成形用孔28がバランスウェイト20によって覆われる。なお、射出成形時のガス抜き用の孔をバランスウェイト20に設けていても良い。
(4)締結用孔26a、26b、26cに締結部材32を挿入し、ロータコア14、端板18およびバランスウェイト20を締結部材32で固定する。締結部材26a、26b、26cで固定する前に、ロータコア14、端板18およびバランスウェイト20はカシメによって固定しても良い。
(5)ロータコア14の中心にあるシャフト用孔24aにシャフト34を挿入し、固定する。シャフト34は焼嵌めで挿入し、固定することができる。端板18にもシャフト用孔24bが設けられているが、端板24bに対してシャフト34が固定されなくても良い。端板18とシャフト34の間に隙間が設けられていても良い。
(6)磁石材料を磁石孔12に射出成形し、着磁によって磁石16を形成する。その際、射出成形用孔28を介して磁石孔12に磁石材料が射出成形される。射出成形は、上記(5)までの工程で形成された磁石材料のないロータ10が入る金型の中でおこなう。金型内の磁石材料の流路が射出成形用孔28につながっており、射出成形用孔28まで流路を通って磁石材料が供給される。なお、端板18の射出成形用孔28にも磁石材料が充填される場合がある。
図2の矢印Xで示すように、バランスウェイト20で覆われていない射出成形用孔28を介して磁石孔12に磁石材料を射出成形する。各磁石孔12に対して1つの射出成形用孔28はバランスウェイト20で覆われていないため、その覆われていない射出成形用孔28を利用する。各磁石孔12には、ロータコア14の一端または他端から磁石材料が射出成形される。一端からの射出成形と他端からの射出成形を順番におこなっても良いし、同時におこなっても良い。
着磁は、ロータコア14の外方から磁石材料に磁界を印加することによっておこなう。シャフト34を焼嵌めによって固定してから磁石16を形成する、または、磁場中で射出成形をおこなうことで着磁された磁石16を形成するため、熱で磁石16の磁性が損なわれるのを防止できる。
ロータコア14に端板18やバランスウェイト20を取り付けた状態で射出成形しているため、従来のように、ロータコア14のみに取り付けた締結部材32を取り外す必要はない。製造工程が省略できる。端板18とバランスウェイト20が磁石孔12の開口に配置されることによって、磁石孔12を満たすように磁石材料を射出成形できる。
以上のように、本発明はバランスウェイト20に射出成形用孔を設けていないため、従来あったモーメントの減少を抑えられる。特に、磁石16をロータコア14の外周付近に配置して、ロータ10の磁束を高める場合に、バランスウェイト20に射出成形用孔を必要としないので、従来よりもモーメントの減少を大きく抑えられる。バランスウェイト20を大きくする必要がなく、ロータ10が大きくならず、回転電機も大きくならない。
なお、上記(5)の後に、ロータ10は環状のステータの内側に配置され、ロータ10とステータによって回転電機が構成される。シャフト34を圧縮機構に取り付けることにより、回転電機を圧縮機に適用できる。例えば、従来技術で説明した図7の圧縮機106の回転電機104を本実施例のロータ10を使用した回転電機に取り換えることができる。
磁石16がボンド磁石であるため、磁石孔12から抜け落ちるおそれがない場合に、図4のロータ40のように、端板18を省略することは可能である。この場合、各磁石孔12において、ロータコア14の一端または他端がバランスウェイト20で覆われる。各磁石16は、ロータコア14の一端または他端のいずれかが露出する。
磁石孔12におけるバランスウェイト20で覆われていない方から射出成形をおこなう。磁石材料がバランスウェイト20に到達するまで射出成形でき、磁石孔12を磁石材料で満たすことが可能である。射出成形時に磁石材料の無駄を省ける。
図5のロータ50のように、各端板18において、磁石孔12の反対側にバランスウェイト20が無い所にのみ、磁石孔12に通じる射出成形用孔28を設けても良い。各端板18において、ロータコア14とバランスウェイト20に挟まれた部分は、射出成形用孔28を有しない。
バランスウェイト20の無い部分に磁石孔12に通じる射出成形用孔28があり、その射出成形用孔28を介して磁石材料を射出成形する。
磁石孔12の数が偶数であり、各端板18に設けられる射出成形用孔28は磁石孔12の半数になる。ロータコア14の各端部の端板18は同一のものを製造すればよい。ロータコア14の端部に端板18を配置するとき、端板18を180°回転させたり、ひっくり返したりしながら配置することにより、1つの磁石孔12に対して1つの射出成形用孔28が配置される。バランスウェイト20を取り付けるときに、射出成形用孔28を覆わないように取り付ける。
本発明が適用される磁石孔12はコの字状に限定されない。コアシート22を平面から見たときに帯状になった磁石孔12に適用できる。例えば、図6のようにシャフト用孔24aに向かって凸になった円弧状の磁石孔12であっても良い。
シャフト34を固定するタイミングは、磁石16の形成前に限定されない。磁石16を形成した後にシャフト34を固定しても良い。端板18またはバランスウェイト20によって磁石材料を磁石孔12に隙間なく充填することが可能である。磁石孔12に磁石材料を満たす際、余分に磁石材料を射出成形する必要がない。また、シャフト34を焼嵌めで固定したが、圧入などの他の方法で固定しても良い。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。各実施例は独立的または排他的な実施例ではなく、種々の実施例の全部または一部を適宜組み合わせて実施しても良い。
10、40、50:ロータ
12:磁石孔
14:ロータコア
16:磁石
18:端板
20:バランスウェイト
22:コアシート
24a、24b:シャフト用孔
26a、26b、26c:締結用孔
28:射出成形用孔
32:締結部材
34:シャフト

Claims (8)

  1. 電磁鋼板からなり、磁石孔が形成された複数のコアシートを準備する工程と、
    前記コアシートを積層し、ロータコアを形成する工程と、
    前記ロータコアの一端および他端にバランスウェイトを取り付ける工程と、
    前記磁石孔に磁石材料を充填し、磁化して磁石を形成する工程と、
    を備えたロータの製造方法であって、
    前記磁石孔において、ロータコアの一端または他端のいずれかがバランスウェイトで塞がれており、該塞がれていない方から磁石孔に磁石材料を充填するロータの製造方法。
  2. 電磁鋼板からなり、磁石孔が形成された複数のコアシートを準備する工程と、
    前記コアシートを積層し、ロータコアを形成する工程と、
    前記ロータコアの一端および他端に端板を配置する工程と、
    前記端板のロータコアの反対側にバランスウェイトを取り付ける工程と、
    前記磁石孔に磁石材料を充填し、磁化して磁石を形成する工程と、
    を備えたロータの製造方法であって、
    前記端板は、磁石孔に通じる射出成形用孔が形成されており、各磁石孔において、ロータコアの一端または他端のいずれかの射出成形用孔がバランスウェイトで塞がれており、
    前記磁石材料の充填が、バランスウェイトで塞がれていない射出成形用孔を介しておこなう
    ロータの製造方法。
  3. 前記ロータコアの一端および他端に配置される端板を同形状にした請求項2のロータの製造方法。
  4. 前記コアシートにシャフト用孔が形成されており、シャフト用孔にシャフトとを挿入して固定する工程を備えた請求項1から3のいずれかのロータの製造方法。
  5. 前記磁石を形成する工程よりも前に、シャフトを焼嵌めによってシャフト用孔に挿入して固定する請求項4のロータの製造方法。
  6. 電磁鋼板からなり、磁石孔が形成された複数のコアシートを積層したロータコアと、
    前記ロータコアの一端および他端に取り付けられ、磁石孔におけるロータコアの一端または他端の開口のいずれかを塞ぐバランスウェイトと、
    前記磁石孔に磁石材料を射出成形し、着磁することによって形成された磁石と、
    を備えたロータ。
  7. 電磁鋼板からなり、磁石孔が形成された複数のコアシートを積層したロータコアと、
    前記ロータコアの一端および他端に取り付けられたバランスウェイトと、
    前記ロータコアとバランスウェイトの間に配置され、磁石孔に通じる射出成形用孔が形成され、各磁石孔において、一端または他端のいずれかの射出成形用孔がバランスウェイトによって塞がれた端板と、
    前記射出成形用孔から磁石孔に磁石材料を射出成形し、着磁することによって形成された磁石と、
    を備えたロータ。
  8. 前記ロータコアの一端および他端に配置される端板が同形状であり、かつ射出成形用孔が同じ位置に設けられた請求項7のロータ。
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