JP7104295B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光装置に関する。
一般に、発光素子モジュールでは、発光素子の光出力を、できるだけ光ファイバ出力として取り出すことが望ましい。そのために、従来から、発光素子の光出力を最大限に取り込み、光ファイバ出力が最大となるときの間隔、つまり、光学系と発光素子との仕様による最適距離に設定して、発光素子モジュールが組み立てられていた(例えば、特許文献1~3等)。
特開2003-207696号公報 特開平07-333474号公報 特開平05-033324号公報
しかし、より高出力の発光素子が用いられる近年においては、発光素子の光出力をそのまま光ファイバの出力として取り出すことよりも、光ファイバの出射端から出射される光の発散角をより高精度に制御することが求められる場合もある。
本願発明は、光ファイバの出射端から出射される光の発散角を、簡便かつ高精度に制御することができる構成を備えた発光装置を提供することを目的とする。
本願は以下の発明を含む。
レーザ装置、
該レーザ装置の光出射側に配置された鏡筒付きレンズ、
前記レーザ装置と前記鏡筒付きレンズとの間に、これらレーザ装置及び鏡筒付きレンズと接触して配置され、前記レーザ装置からの出射光の一部のみを通過させるアパーチャーを備えたスペーサ、
前記レーザ装置、前記スペーサ及び前記鏡筒付きレンズを保持する保持部材及び
該保持部材の一端に配置された光ファイバ保持部材を備える発光装置。
本願発明によれば、光ファイバの出射端から出射される光の発散角を、簡便かつ高精度に制御することができる構成を備えた発光装置を提供することができる。
一実施形態の発光装置の概略断面図である。 図1Aに示す発光装置における定義を説明するための概略断面模式図である。 図1Aに搭載されたレーザ装置の概略断面図である。 図1Aに示す発光装置に取り付けられる光ファイバコネクタを説明するための概略斜視図である。 図1Aに示す発光装置と光ファイバコネクタとを締結する締結部材を説明するための概略斜視図である。
以下に示す形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明を以下に限定するものではない。また、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするために誇張していることがある。さらに、同一の名称、符号については、原則として同一もしくは同質の部材を示しており、重複した説明は適宜省略する。
〔発光装置〕
本願における一実施形態の発光装置40は、図1A、1Bに示したように、レーザ装置10、鏡筒付きレンズ20、レーザ装置10からの出射光の一部のみを通過させるアパーチャー30aを備えたスペーサ30、保持部材31及び光ファイバ保持部材32を備える。
このような構成を備えることにより、発光装置にて光ファイバ入射角度を容易かつ確実に制御することができ、その結果、光ファイバ出射端から出射される光の発散角を正確に制御することが可能となる。なお、本明細書において、発散角とは、光のビーム最大強度(軸上強度)に対して強度が1/e2(≒0.135)となる点までの角度と定義される。
(レーザ装置10)
レーザ装置10は、図2に示すように、主として、レーザ素子1と、レーザ素子1を収容するパッケージ2とを備える。
(レーザ素子1)
レーザ素子1は、レーザ光を出射する光源として機能する発光素子である。このレーザ素子1は、パルス駆動、定格駆動のいずれにも制御することができ、発光出力が大きく、指向性が高いレーザ素子を用いることが好ましい。レーザ素子の出力は、例えば、1W~数百Wの出力のものが挙げられる。レーザ素子のピーク波長は、紫外線から赤外線のいずれでもよいが、例えば、300nm~500nmに発光ピーク波長を有するものが挙げられ、400nm~470nmに発光ピーク波長を有するものが好ましい。
レーザ素子1は、レーザ装置10において、通常、パッケージ2内に設けられるサブマウント3に、ダイボンド部材を用いて固定されている。ダイボンド部材は、放熱性の優れたはんだ材、Au-Sn、Agペースト、In合金等を用いることが好ましい。
(パッケージ2)
レーザ装置10を構成するパッケージ2は、レーザ素子1を収容する部材である。
レーザ装置10は、レーザ素子から出射される光をそのまま取り出す透過型又は立ち上げミラー等を用いてレーザ素子から出射される光を取り出す反射型のいずれの発光装置でもよく、図2においては、透過型のキャンタイプのレーザ装置を示す。
パッケージ2は、例えば、基部2A、キャップ2B等によって構成されている。
レーザ装置10では、基部2Aの上面から直立した柱状の部材であるポストの上にサブマウント3が載置されている。サブマウント3の上面には、レーザ素子1が固定されている。レーザ素子1は、ヒートシンクを介してサブマウント3の上面に固定されていてもよい。このように、レーザ素子1を基部2Aの上面側に固定されたサブマウント3の側面に固定すると、装置を小型にすることができる。
基部2Aの縁周近傍であって、基部2Aの上面側に、レーザ素子1を覆うように中空のキャップ2Bが接合されている。キャップ2Bの上面には、レーザ素子1と対向する部位において、厚さ方向に貫通して光を取り出すための窓が配置されている。キャップ2Bの窓を塞ぐように、透光部材等が固定され、配置されている。
窓を構成する貫通孔の内壁は、レーザ素子側から上面側へ孔のサイズが大きくなるように傾斜していてもよい。
基部2A、キャップ2Bは、光を吸収しにくい、反射性の材料からなることが好ましい。ここで反射性とは、例えば、用いるレーザ素子1から出射される光を50%以上反射する材料、60%以上、70%又は80%以上反射する材料が好ましい。
この発光装置では、透光部材からの発熱は、キャップ2Bを経由して2Aへと伝熱される。一方、レーザ素子1からの発熱も、サブマウント3を経由して基部2Aへと伝熱される。従って、パッケージ2は、放熱部材として用いられ、熱伝導性が良好な材料からなることが好ましい。ここで、熱伝導率が良好とは、20℃における熱伝導率が数W/m・k以上のものが好ましく、10W/m・k以上、25W/m・k以上がより好ましく、50W/m・k以上がさらに好ましい。この場合、キャップ2Bは、透光部材よりも熱伝導率の大きな材料により形成されていることが好ましい。これにより、透光部材の熱を効率的に放熱することができる。パッケージ2は、耐熱性の良好な材料からなることが好ましい。ここで、耐熱性が良好とは、融点が数百℃以上のものが好ましく、1000℃以上がより好ましく、1500℃以上がさらに好ましい。
基部2Aは、導電性、絶縁性等種々の材料によって形成することができる。例えば、Cu、W、Ta、Mo、Al、Fe、Ag、Au、Rh、コバール、真鍮、CuW、CuMo等の金属などを用いることができる。これらの金属を母材とし、その表面の全面又は一部にAu、Ag、Al等でめっきが施されていてもよい。なかでも、表面が金めっきされた銅又は銅合金により形成されているものが好ましい。
キャップ2Bは、Ni-Fe合金、コバール、CuW、Ni、Co,Fe、真鍮等を用いることができる。特に、熱伝導率が高く、且つ、プロジェクションを用いた抵抗溶接が可能であるNi、Fe-Ni合金、コバール等が好ましい。
パッケージ2の形状、大きさ等は、使用目的、意図する作用又は効果によって、適宜設定することができる。
レーザ素子1を載置するサブマウント3は、典型的には、電気絶縁性が高く、熱伝導率の高い材質である。例えば、窒化アルミニウムや炭化ケイ素が挙げられる。
(リード5)
リード5は、その一端が、パッケージ2内でレーザ素子1と電気的に接続されており、他端は、回路基板などに実装されて外部の電源と電気的に接続される。
リード5は、少なくとも一対設けられており、基部2Aの上面側から底面側にかけて貫通するように、それぞれ絶縁性部材を介して固定されている。基部2Aの上面側に配置されるインナーリード部が、レーザ素子1と電気的に接続され、底面側に配置されるアウターリード部が、回路基板などに実装されて外部の電源と電気的に接続される。
(鏡筒付きレンズ20)
鏡筒付きレンズ20は、レーザ装置10の光出射側に配置されるものであり、後述するスペーサ30を介して、レーザ装置10の光出射側に配置される。鏡筒付きレンズ20は、当該分野で公知のいずれの形態を用いてもよい。なかでも、鏡筒付きレンズ20は、レンズ20bと鏡筒20aとが一体化されているものが好ましい。例えば、レンズ20bと鏡筒20aとを精密ガラスモールド成形することにより高精度に一体化することができる。
鏡筒付きレンズ20は、鏡筒20aを保持部材31に溶接することによって、精度よく固定することができる。特に、後述するように、保持部材31が鏡筒付きレンズ20と、その光出射側との間に段差を有している場合には、その段差に鏡筒20aを当接し、溶接することにより、簡便に、適所に固定することができる。
(鏡筒20a)
鏡筒20aは、チタン、ビスマス、タリウム、タングステン、タンタル、スズ、アルミニウム、クロム、マグネシウム、ガリウム、ニオブ、ジルコニウム、ストロンチウム、モリブデン、イリジウム、オスミウム、レニウム、金、白金、亜鉛、銀、銅いずれかの金属又はこれらの2以上の合金、前記金属及び前記合金に不純物を添加したもの等から形成することができる。例えばフェライト系のステンレス鋼等により形成することが好ましい。
鏡筒は、レンズを保持し得る筒状の部材であれば、必ずしも鏡面を有する筒でなくてもよい。
鏡筒20aを構成する材料は、レンズ20bとの熱膨張係数の差が20×10-7/℃以下であるものが好ましく、レンズ20bより熱膨張係数が大きく、その融点がレンズの軟化点より大きいことが好ましい。
(レンズ20b)
レンズ20bは、凹レンズ、凸レンズ等、種々の形態のレンズを用いることができる。レンズ20bは、凹又は凸形状の光学面を通過する光を平行光にする又は受光部に集光させる等の光学機能を有する。レンズ20bは、特に、光軸方向から見て略円形であるものが好ましい。レンズ20bは、例えば、無鉛ガラス等の光学ガラス等により形成することが好ましい。
(スペーサ30)
スペーサ30は、レーザ装置10と鏡筒付きレンズ20との間に、これらレーザ装置10及び鏡筒20aと接触して配置される、任意の厚さを有する部材である。また、スペーサ30は、レーザ装置10からの出射光の一部のみを通過させるアパーチャー30aを備える。
スペーサ30の厚みは、アパーチャー30aの形状及び大きさと相まって、図1Bに示すように、レーザ装置10の光出射面Zからレンズ20bの入射主点までの距離L1を正確に制御することができるように設定されている。
光学横倍率Mは、レンズ20bの焦点距離EFLを一定とした場合、レーザ装置10のレーザ光出射面からレンズ20bの入射側主点までの距離L1に依存するからである。また、スペーサ30を備える場合には、光学横倍率Mは、レーザ装置10の発散角度にかかわらず、アパーチャー通過後のレーザ装置からの出射光のレンズの光入射側主点への光入射角度θ1とともに、光ファイバの入射角度θ2、言い換えると、光ファイバの出射端から出射される光の発散角を制御し得る。つまり、このようなスペーサ30の配置により、光学横倍率Mを高精度に制御し、ひいては、光ファイバの出射端から出射される光の発散角を正確に制御することができる。
スペーサの厚みは、用いるレーザ装置の種類、鏡筒付きレンズ20のサイズ及び性能、発光装置の大きさ、求められる発光装置の特性等によって適宜調整することができる。例えば、1μm~数十mmが挙げられ、1μm~数mmが好ましく、数μm~数十μmがより好ましい。
スペーサ30は、上述した基部2A、キャップ2B等に対して例示したセラミックス、ステンレス鋼等の金属又は合金等によって形成することができる。
アパーチャー30aは、スペーサ30に形成された開口部分を指し、例えば、円形、楕円形等の形状であるものが挙げられる。サイズは、レーザ装置からの出射光のレンズの光入射側主点への光入射角度θ1が、断面視において、20°より小さい値となる大きさに設定されていることが好ましい。具体的には、直径又は長軸の長さが10μm~3000μmであるものが挙げられ、数μm~数十μmが好ましい。アパーチャー30aは、スペーサ30の厚み方向で変動してもよいが、一定であることが好ましい。言い換えると、アパーチャー30aを構成する貫通孔の内壁は、スペーサ30の表面に対して垂直又は略垂直(90±5°)であることが好ましい。これによって、レーザ装置から出射される光の遮光を、精度よく制御することができる。
(保持部材31)
保持部材31は、レーザ装置10、スペーサ30及び鏡筒付きレンズ20をこの順に保持する部材である。保持部材31は、さらに、鏡筒付きレンズ20の光出射側の端部に、光ファイバを保持するための光ファイバ保持部材32を備える。
保持部材31は、例えば、上述した基部2A、キャップ2B等に対して例示したセラミックス、金属等によって形成することができる。特に、光が進行する進路を構成する保持部材31の内壁は、光を吸収しにくい材料、つまり、光反射性を有する材料によって形成することが好ましい。ここで光反射性とは、60%以上の光を反射する性質、70%、80%又は85%以上の光を反射する性質を意味する。
図1Bに示すように、保持部材31は、レーザ装置10の光出射面Zからレンズ20bの光入射側主点Yまでの距離をL1、レンズ20bの光出射側主点Xから光ファイバ保持部材32内までの距離、つまり、光ファイバの光入射面Qまでの距離をL2とした場合、L2がL1よりも大きな値になるように、スペーサの厚み及びアパーチャー30aの大きさ等によって、各部材の保持位置が設定されている。
ここでのレンズ20bの入射側主点及び出射側主点とは、当該分野で一般に用いられている意味を示す。
また、別の観点から、レーザ装置10からの出射光のアパーチャー通過後の光の、レンズ20bの光入射側主点Yへの光入射角度をθ1とした場合、断面視において、角度θ1は20°より小さい値に設定されていることが好ましく、17.5°以下、15°以下又は12.5°以下であることがさらに好ましく、10°、9°又は8°がより一層好ましい。なお、この角度θ1は、アパーチャー30aによるレーザ装置からの出射光の一部の遮断によるものであるため、レーザ装置10からの出射光の発散角度よりも小さい値となる。
さらに、レンズ20b光出射面側主点から光ファイバ保持部材32(つまり、光ファイバ端面)への光の入射角度をθ2とした場合、断面視において、角度θ2は、角度θ1よりも小さい値に設定されていることが好ましく、20°より小さい値に設定されていることがより好ましく、15°以下、10°以下又は7.5°以下であることがより好ましく、5°以下、4°以下又は3°以下がさらに好ましい。
本実施形態の発光装置は、これに取り付けられる光ファイバの出射端から出射される光の発散角を、簡便かつ高精度に制御するためのものであり、そのために、レーザ装置10から出射した光の一部、つまり、規定外の光ファイバ入射角度の成分を除去するものである。
発光装置における光ファイバ入射角度θ2は、レーザ装置から出射された光のアパーチャー通過後の光の発散角度θ1及び光学横倍率Mに依存する(M=θ1/θ2)。光学横倍率Mは、レンズ20bの焦点距離EFLを一定とした場合、レーザ装置からレンズ20bの入射側主点までの距離L1に依存する。よって、L1を正確に制御するために、レーザ装置と鏡筒付きレンズ20との間に、L1を調整するための、アパーチャーを備えるスペーサを配置し、光学横倍率Mを制御している。そして、上述したように、スペーサを、アパーチャーとして機能させることにより、規定外の光ファイバ入射角度成分を除去することができる。これは、近年のレーザ装置におけるレーザ素子の高出力化によってもたらされた課題であり、光学横倍率Mを、従来よりも小さな値に設定することが求められていることに対応するものである。
ここで、光学横倍率Mは、θ1/θ2又はL2/L1によって表され、上述したように、角度θ1及び角度θ2又はL1及びL2を、上述した方法によって調整することによって、制御することができる。例えば、Mは、3.5以下としたものが好ましく、3.0以下がより好ましく、2.8以下がさらに好ましく、2.8~2.5がより一層好ましい。
(光ファイバ保持部材32)
光ファイバ保持部材32は、保持部材31の一端に配置され、光ファイバを保持するための部材である。光ファイバ保持部材32は、光ファイバを直接保持し得るもののみならず、後述するように、光ファイバの先端にフェルール及び支持部材等が装備された光ファイバコネクタをも保持し得るものであり、通常、締結部材を利用して、光ファイバコネクタに締結されている。つまり、光ファイバ保持部材32は、ピグテイル型であってもよいし、レセプタクル型のいずれでもよい。
なお、光ファイバ保持部材32は、上述したθ2又はL2を調節するために、光ファイバの光入射面の位置を調整することができるように、所定の長さを有する。
光ファイバ保持部材32は、例えば、上述した基部2A、キャップ2B等に対して例示したセラミックス、金属等によって形成することができる。光ファイバ保持部材32は、光ファイバ側の一端の構成によって、種々の形状で形成することができる。光ファイバ保持部材32は、1つの部材で構成されていてもよいが、2以上の部材が組み合わせられて構成されていてもよい。これらは一体的でもよいし、取り外し及び/又は分解可能の部材であってもよい。
(光ファイバコネクタ54)
光ファイバコネクタ54は、図3に示したように、光ファイバの先端を支持する部材であって、例えば、フェルール53と、一端に径方向の外側に広がる鍔部50aを有する支持部材50とを備える。
フェルール53は、その端部から光ファイバ52が挿入されるように構成されており、光ファイバ52の挿入側と反対側の端部が支持部材50によって、その外周を覆うように支持されている。フェルールとしては、公知のものを使用することができる。
支持部材50は、フェルール53を支持する側の端部に、径方向の外側に広がる鍔部50aを有する。鍔部50aは、フェルール53を被覆する部位よりも大きな直径の円環状の形状を有するものであってもよいし、その一部において、例えば、その表面に配置された凹部又は半径方向に凹んだ凹部50bが1以上形成されたものでもよい。支持部材50自体及び支持部材50と鍔部50aとは、1つの部材によって構成されていてもよいが、複数の部材が組み合わせられて一体的に構成されているものでもよい。
(締結部材)
光ファイバ保持部材32と光ファイバコネクタ54との締結に用いる締結部材は、当該分野で公知のもののいずれをも利用することができる。
一実施形態では、締結部材51として、図5に示すように、基底部55と、先端にばね部を有する係止部57を備えるものを用いることができる。この締結部材51は、例えば、径方向の外側に広がる鍔部を備えた光ファイバコネクタに着脱可能に装着することができる。
基底部55は、光ファイバコネクタを支持するものであり、板状の部材にスリット55aを有する。スリット55aは、光ファイバコネクタ54の鍔部50aよりも小径であり、かつ、光ファイバコネクタ54よりも大径であるものが好ましい。
係止部57は、基底部55から屈曲した部位であり、例えば、一対配置されており、その先端に、それぞればね部57aを有する。ばね部57aは、板ばねの機能を発揮するように、係止部57の傾斜よりも、さらに内側に傾斜していることが好ましい。ばね部57aの先端は、光ファイバ保持部材32との係合を容易にするために、外側に屈曲していることが好ましい。
基底部55は、さらに、支持部材50を支持及び押圧し得る、光ファイバコネクタ固定用の爪部56を有することが好ましい。爪部56は、基底部55から屈曲した屈曲部56aを有し、屈曲部56aは、その先端が、さらに屈曲部56aから屈曲した鉤部56bを有する。屈曲部56aは、爪部56よりも幅広であることが好ましく、支持する光ファイバコネクタの直径よりも幅広であることが好ましい。鉤部56bは、屈曲部56aに対して垂直方向に向かって延長していることが好ましい。光ファイバコネクタ54の鍔部50aが、その表面に凹部50bを有する場合に、その凹部50bに鉤部56bを係合させることができ、締結部材51を光ファイバコネクタ54に強固に締結することができる。
このように、本実施形態の発光装置を備えることにより、発光装置にて光ファイバ入射角度を容易かつ確実に制御することができ、その結果、光ファイバ出射端から出射される光の発散角を正確に制御することが可能となる。そのために、レーザ装置10から出射した光の一部、つまり、規定外の光ファイバ入射角度の成分を除去し、近年のレーザ装置におけるレーザ素子の高出力化によってもたらされた課題である、光学横倍率Mをより小さな値に設定することが可能となる。
本発明の発光装置は、各種表示装置、照明器具、ディスプレイ、液晶ディスプレイのバックライト光源、さらには、コピー機、スキャナ等における画像読取装置、プロジェクタ装置、レーザディスプレイ、内視鏡、車載用ヘッドライト、バーコードスキャナ等に好適に利用することができる。
1 レーザ素子
2 パッケージ
2A 基部
2B キャップ
3 サブマウント
5 リード
10 レーザ装置
20 鏡筒付きレンズ
20a 鏡筒
20b レンズ
30 スペーサ
30a アパーチャー
31 保持部材
32 光ファイバ保持部材
40 発光装置
50 支持部材
50a 鍔部
50b 凹部
51 締結部材
52 光ファイバ
53 フェルール
54 光ファイバコネクタ
55 基底部
55a スリット
56 爪部
56a 屈曲部
56b 鉤部
57 係止部
57a ばね部
Q 光入射面
X 光出射側主点
Y 光入射側主点
Z 光出射面

Claims (7)

  1. レーザ装置、
    該レーザ装置の光出射側に配置された鏡筒付きレンズ、
    前記レーザ装置と前記鏡筒付きレンズとの間に、これらレーザ装置及び鏡筒付きレンズと接触して配置され、前記レーザ装置からの出射光の一部のみを通過させるアパーチャーを備えたスペーサ、
    前記レーザ装置、前記スペーサ及び前記鏡筒付きレンズを保持する保持部材及び
    該保持部材の一端に配置された光ファイバ保持部材を備え、
    前記保持部材は、前記鏡筒付きレンズの光出射側の角部と接触する第1の段差と、前記スペーサの光出射側の角部と接触する第2の段差とを有している発光装置。
  2. 前記レーザ装置の光出射面から前記レンズの光入射側主点までの距離をL1、前記レンズの光出射側主点から前記光ファイバ保持部材内までの距離をL2とした場合、L2がL1よりも大きな値に設定されている請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記発光装置の光学横倍率Mは、L2/L1によって表され、その値が3.5以下である請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記アパーチャー通過後の前記レーザ装置からの出射光の前記レンズの光入射側主点への光入射角度の最大値θ1が、断面視において、20°より小さい値に設定されている請求項1又は2に記載の発光装置。
  5. 記レンズの光出射側主点から前記光ファイバ保持部材内への光入射角度の最大値θ2が、断面視において、前記θ1よりも小さい値に設定されている請求項4に記載の発光装置。
  6. 前記発光装置の光学横倍率Mは、θ1/θ2によって表され、その値が3.5以下である請求項5に記載の発光装置。
  7. 前記スペーサの前記アパーチャーは、前記レーザ装置からの出射光の前記レンズの光入射側主点への光入射角度θ1が、断面視において、20°より小さい値となる大きさに設定されている請求項1~6のいずれか1つに記載の発光装置。
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