JP2008041918A - 光学装置および光学モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】光学装置の小型化および光軸合わせの高精度化を図ること。
【解決手段】本発明は、光学素子であるレーザチップ11を搭載する搭載部12を備え、このレーザチップ11のヒートシンクとなるとともにパッケージの外観の一部を構成するステム(基台)10と、レーザチップ11の光軸方向を基準としてステム10の前面10aおよび下面10bに設けられる基準部とを備える光学装置1である。また、この光学装置1とともに受光素子を備える別の光学装置を実装基板に実装することで光学モジュールを構成するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学装置および光学モジュールに関し、特に光学素子を搭載する基台の正確な位置決めを実現できる光学装置および光学モジュールに関する。
光ディスクシステムにおいて、通常使われている光学装置の汎用パッケージには、主なものとしてcanパッケージやモールドフレームパッケージ等がある(例えば、特許文献1〜3参照。)。これらは、光ピックアップのような一つひとつが個別部品としてハンドリングしやすい大きさになっており、ディスクリート部品の個別アセンブルのための設計になっている。したがって、基本的には、光ピックアップのスライドベースに設けられている穴に差し込む形で実装されるため、パッケージのつばの部分を基準とした設計となっている。また、パッケージのつば部分の接触で熱を逃がす役割も持たせている。
特開平11−307871号公報 特許第2736197号明細書 特開昭61−42922号公報
しかしながら、canパッケージを用いる場合、超小型かつ超高精度実装といった目的には向いていない。つまり、パッケージのつば部分が張り出すことによる小型化の妨げや、つば部分だけで位置合わせすることの限界から、精度の高い位置合わせを行おうとした場合には発光素子を光らせながらのアクティブ調整マウント等が必要になり、実装工程が複雑になってしまう。
一方、レーザによっては動作中に端面堆積物等の影響を受けて信頼性を損なう場合があり、それを防ぐためには一般に封止(シール)が必要となる。その際、一般の単体のcanパッケージでは封止は比較的容易であるが、レーザ以外にICや光学部品を集積した光集積素子ではデバイス形態が複雑になるため、封止も容易ではない。例えば、光学部品やICをすべて封止する等、封止容積が増えたり、そのなかで用いられる接着剤等の揮発成分の影響を受けて封止信頼性に悪影響があったり等の問題がある。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明は、光学素子を搭載する搭載部を備え、この光学素子のヒートシンクとなるとともにパッケージの外観の一部を構成する基台と、光学素子の光軸方向を基準として基台の前面および下面に設けられる基準部とを備える光学装置である。
ここで、基台の前面とは、基台に搭載される光学素子の光軸方向を向いた面であり、基台の下面とは、基台に搭載される光学素子の搭載面側の面である。
このような本発明では、基台が光学素子のヒートシンクとなるとともにパッケージの外見の一部を構成するため、パッケージと冷却機能との両方を持たせることができるようになる。また、基台の前面および下面に基準部が設けられているため、パッケージの外形を利用して光学装置を実装基板に正確に位置合わせすることができるようになる。
特に、本発明では、基準部の一つとなる基台の前面をパッケージの外観の最前面にすることで、実装基板への基台前面の付き当てによって正確な位置合わせが可能となる。
また、本発明は、発光素子を搭載する搭載部を備え、この発光素子のヒートシンクとなるとともにパッケージの外観の一部を構成する基台と、発光素子の光軸方向を基準として基台の前面および下面に設けられる基準部とを備える第1の光学装置と、第1の光学装置の発光素子から出射した光およびその光の反射光を受光する受光素子を備える第2の光学装置と、第1の光学装置を基準面に合わせて搭載する第1の搭載部を備えるとともに、第2の光学装置を搭載する第2の搭載部を備える実装基板とを有する光学モジュールである。
このような本発明では、第1の光学装置における基台が発光素子のヒートシンクとなるとともにパッケージの外見の一部を構成するため、パッケージと冷却機能との両方を持たせることができるようになる。また、実装基板の第1の搭載部に第1の光学装置を基準面に合わせて搭載し、第2の搭載部に第2の光学装置を搭載することで、パッケージの外形を利用して第1の光学装置を実装基板に正確に位置合わせでき、第2の光学装置との光軸合わせを容易かつ正確に行うことができるようになる。
本発明によれば、次のような効果がある。すなわち、光学装置において、小型のパッケージングを実現しつつ放熱性の向上を図ることが可能となる。しかも、光学装置を高精度かつ容易に実装することが可能となる。これにより、小型で高精度に軸合わせされた光学モジュールを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。なお、本実施形態では第1の光学装置を発光装置、第2の光学装置を受光装置、第1の光学装置である発光装置に実装される発光素子としてレーザチップを用いる場合を例として説明する。
本実施形態の光学装置(発光装置)は、レーザチップまたはレーザチップとサブマウントを合体したものをマウントするヒートシンクステム(基台)の前端(レーザフロント端面側のヒートシンクステム端)の面と、ヒートシンクステムのマウント面の裏側の面(レーザチップのマウント面側となる面)とを2つの基準部とすることを特徴としている。さらに、本実施形態は、このような光学装置にキャップシールを行った構造およびその構造をもった超小型パッケージ、並びに超小型パッケージを実装した光学モジュールに特徴がある。
ここで、半導体レーザが広く使われる分野である光ディスクシステムにおいて、通常使われている光学装置の汎用パッケージには、主なものとしてcanパッケージやモールドフレームパッケージ等がある。これらは、光ピックアップのような一つひとつが個別部品としてハンドリングしやすい大きさになっており、ディスクリート部品の個別アセンブルのための設計になっている。したがって、基本的には、光ピックアップのスライドベースに設けられている穴に差し込む形で実装するため、パッケージのつばの部分を基準とした設計となっている。また、そのつば部分の接触で熱を逃がす役割をさせている。そのため、超小型かつ超高精度実装といった目的には向いてない。また、レーザを発光させながらのアクティブ調整マウント等が必要になり、実装工程が複雑になってしまう。
また、レーザによっては動作中に端面堆積物等の影響を受けて信頼性を損なう場合があり、それを防ぐためには一般に封止(シール)が必要となる。その際、一般の単体のcanパッケージでは封止は比較的容易であるが、レーザ以外にICや光学部品を集積した光集積素子ではデバイス形態が複雑になるため、封止も容易ではない。例えば、光学部品やICをすべて封止する等、封止容積が増えたり、そのなかで用いられる接着剤等の揮発成分の影響を受けて封止信頼性に悪影響があったり等の問題がある。
本実施形態は、このような問題点を解決するものである。すなわち、本実施形態は、レーザのパッケージング構造において、汎用のcanパッケージと同様のハーメチックシール構造でありながら、超小型のパッケージを実現するものである。その際に、サイズの小型化だけではなく、封止性能や高精度実装を容易に実現できる特徴を合わせ持っている。
図1は、本実施形態に係る光学装置(第1の光学装置)を説明する模式図である。すなわち、本実施形態の光学装置1は、光学素子の一つであるレーザチップ(レーザチップとサブマウントを合体したものを含む)11を搭載する搭載部12を備え、レーザチップ11のヒートシンクとなるとともにパッケージの外観の一部を構成するステム(基台)10と、レーザチップ11の光軸方向を基準としてステム10の前面10aおよび下面10bに設けられる基準部とを備えた構成となっている。
特に、本実施形態の光学装置1におけるステム10では、レーザチップ11をマウントする搭載部12の周辺が斜めに設けられた傾斜面となっており、この傾斜面に封止キャップ14が取り付けられてレーザチップ11の周辺を覆う状態となっている。したがって、ステム10の傾斜面に封止キャップ14が取り付けられることで全体として角形のパッケージを構成することになる。
封止キャップ14は傾斜面に取り付けられることでパッケージの外観を構成することから、窓を有する前面と、その前面に直交する上面、および傾斜面に合わせた角度を有する三角形状の2つの側面とが組み合わされた構造となっている。したがって、封止キャップ14の開口底面となる四角形状の辺が傾斜面に接触し、この接触部分で封止が行われる。
傾斜面に対して封止キャップ14が取り付けられる構成では、封止キャップ14を前方(レーザ光の出射端面側)からでも、上方からでも、また側方からでも取り付けることができるようになる。さらに、ステム10を後述する実装基板に固定した後に封止キャップ14を取り付けることもできるようになる。また、傾斜面との接触する封止キャップ14の開口底面が平面で構成されるため、開口底面での封止を確実なものとすることができる。つまり、封止は傾斜面の同一平面内で直線を繋ぐ状態で行われるため、封止作業を行いやすく、しかも確実な封止性能を得ることができる。
基準部となるステム10の前面10aはパッケージの外観の最前面となっており、実装基板に光学装置1を実装する際に付き当てによって位置合わせできるようになっている。また、パッケージの外観の最前面にあることで、光学装置1の上方に配置したカメラ等によってステム10の前面10aを映し出すことができるため、画像処理を利用した光学装置1の位置合わせも可能となる。
ステム10は光学装置1のパッケージの外観の一部となるとともにレーザチップ11のヒートシンクとしても利用されるため、銅や鉄、ニッケル、これらの合金等を用いた熱伝導の良好な材料によって製造されている。また、レーザチップ11の搭載部12は、必要に応じて斜めに設けられており、レーザチップ11を斜めにマウントできるようになっている。
レーザチップ11は搭載部12にマウントされることで裏面電極と搭載部12とが導通状態となり、搭載部12と導通しステム10から延出する一方のリード13と導通状態となる。また、レーザチップ11の表面電極はステム10を貫通する他方のリード13とボンディングワイヤー(図示せず)によって接続される。これにより、ステム10から延出する2本のリード13とレーザチップ11との導通が得られる状態となっている。
図2は、ステムの前面に設けられる基準部の形状の例を示す模式図である。この図はステム10を上から見た平面図である。図2(a)に示す例は前面10aの全体が一様な平面(基準面)になっている例である。このように一様な平面になっている場合にはステム10の形状が単純化されるため、ステム10の製造が容易となる。
また、図2(b)に示す例は前面10aの略中央の一部が平面(基準部)になっている例、図2(b)に示す例は前面10aの両端の一部が平面(基準部)になっている例である。実装基板の形状との関係や、上方から画像処理によって基準部をとらえて位置合わせする場合など、前面10aの一部に基準部となる平面が設けられていればよい。基準部を他の面に比べて高精度に加工する場合には一部が基準部となっている方が高精度の加工面積を狭くでき、製造が容易となる。
また、図2(d)に示す例は前端の略中央に切り欠きが設けられ、この切り欠きによって基準部を構成する例である。基準部は必ずしも平面である必要はなく、このような切り欠きであってもよい。また、図示しないが例えば2つの突起を前端に設けることで、2つの突起の先端を結ぶ線を基準として利用してもよい。
また、特に図示しないがステム10の下面も前端と同様に全体を平面とした基準や、一部を平面とした基準、切り欠きや突起による基準によって基準部を構成することができる。
いずれにおいても、ステム10の前面10aおよび下面10bの基準部がレーザチップ11の光軸を基準として設けられていることで、このステム10の前面10aおよび下面10bの基準部によって実装すると正確な光軸合わせを実現できることになる。
また、本実施形態の光学装置1では、パッケージの外形が基準となるためパッケージ全体の小型化が可能であり、しかも正確な光軸合わせを簡単な付き当て実装によって行うことが可能となる。
図3は、本実施形態の光学モジュールを説明する模式図である。本実施形態の光学モジュール100は、先に説明した本実施形態の光学装置を第1の光学装置1として、この第1の光学装置1と、受光素子21を備えた第2の光学装置2とを実装基板101に各々位置合わせして実装した構成となっている。
実装基板101は平板状の基板であり、上面に第1の光学装置1を搭載する第1の搭載部101aと第2の光学装置2を搭載する第2の搭載部101bとが設けられている。この第1の搭載部101aと第2の搭載部101bとは平行に設けられているが、第1の搭載部101aと第2の搭載部101bとの間に段差が設けられていて、第1の搭載部101aの方が第2の搭載部101bよりわずかに下に配置されている。
第1の搭載部101aに第1の光学装置1が実装される場合、この段差に第1の光学装置1のステム10の前面10aが付き当てられ、これによって機械的な位置合わせが行われることになる。すなわち、第1の搭載部101aに第1の光学装置1のステム10の下面10bが接触し、段差にステム10の前面10aが接触することで、相直交する2つの基準部によって第1の光学装置1が実装基板101に位置合わせされることになる。
なお、図3に示す光学モジュール100において第1の光学装置1の位置合わせの方向としては、前面10aの付き当てによって光軸方向(図中左右方向)、下面10bによって図中上下方向が決まるが、図中紙面垂直方向についてはレーザチップ11の表面に設けられた電極ストライプを基準として画像処理で合わせれば正確に発光点を合わせることができる。
レーザチップ11の表面の画像を取り込む場合、封止キャップ14があると取り込みできないため、この場合には封止キャップ14を位置合わせ後に取り付けるようにすればよい。本実施形態では、ステム11の傾斜面に封止キャップ14を取り付ける構造のため、このように位置合わせを行った後でも上方から封止キャップ14を取り付けることが可能となる。
また、第1の光学装置1の図中紙面垂直方向に沿った位置合わせもステム11の側面を基準として行うようにしてもよい。この場合、実装基板101の段差としてステム11の前面10aが当接する段差面から直角な面にも段差面を形成しておき、これら2つの段差面にステム11の前面10aおよび側面を付き当てることで全ての位置決めを行うことができる。
第2の搭載部101bに搭載される第2の光学装置2は、受光素子21とその上に載置されるプリズム22と、これらを覆うカバー23とから構成される。プリズム22は、第1の光学装置1から出射されるレーザ光を上方に反射するとともに、屈折によってレーザ光を受光素子21のモニタ部へ導く。
カバー23の上面には窓が設けられ、プリズム22で反射したレーザ光を外部に放出できるようになっている。また、外部に放出したレーザ光の反射光は窓からプリズム22に入射し、プリズム22内を反射して受光素子21に導かれる。
実装の手順としては、先ず、実装基板101の第2の搭載部101bに第2の光学装置2を実装する。そして、別途、第1の光学装置1のうちレーザチップ11が正常に動作するものを用意し、合格品を第1の搭載部101aに実装する。第1の搭載部101aに実装する際には、第1の光学装置1のステム10の下面10bと前面10aとで付き当てによって位置決めすることで、簡単かつ正確に光軸を合わせることが可能となる。
なお、第1の光学装置1を第1の搭載部101aに実装する際には、第1の光学装置1の上方に配置したカメラ等によってステム前端の画像を取り込み、画像処理によって位置合わせを行うようにしてもよい。また、画像処理によってステム前端の位置合わせを行う場合には、段差への付き当てを行わなくても正確な位置合わせが可能となることから、この場合には第1の搭載部101aと第2の搭載部101bとの間に段差を設けなくてもよい。
また、第1の光学装置1を実装する際、封止キャップ14を取り付ける前の状態でステム10を第1の搭載部101aに位置決めして固定し、その後で封止キャップ14を取り付けるようにしてもよい。本実施形態ではステム10の傾斜面に封止キャップ14を取り付ける構成のため、このようにステム固定後に上方から封止キャップ14を傾斜面に取り付けることも可能である。
このような構造をもつことによって、次のようなメリットがある。
(1)ヒートシンクとなるステムの前端が基準面となるため、高精度画像認識を利用したレーザチップの高精度マウントが容易となる。この場合、レーザチップの端面および発光点認識と同時にステム前端の画像認識とを同一画面内で行うことが可能となる。
(2)ヒートシンクとなるステムの前端面および下面が基準面となるため、突き当て基準として実装精度を出しやすい。また、同時に放熱パスとして機能させやすい。すなわち、単純な突き当て実装による高精度実現と、良好な放熱パスの確保との両立を実現することが可能となる。
(3)ハーメチックシール構造のパッケージングでありながら、高精度実装を容易に実現でき、しかも超小型化を実現できる。つまり、ステムがパッケージの外観の一部となり、そのステムの前端面および下面によって位置決め基準とすること、および傾斜面に取り付ける封止キャップによって、パッケージ全体の小型化を図ることが可能となる。
(4)ステムの下面が基準となるため、実装後にレーザチップの水平精度を容易に保つことが可能となる。同様に、レーザチップの実装面を斜め面とした場合でも角度精度を高精度に維持することが可能となる。
(5)パッケージングサイズが超小型なので、パッケージ毎、従来の集積構造に組み込みが容易に実現できる。
(6)パッケージングサイズが超小型なので、レーザチップのみを封止した形で、従来の集積構造に容易に組み込みが可能となる。また、レーザチップのみで封止しているため、集積構造の設計に自由度が広がる。また、寿命特性等もレーザチップのみでスクリーニング可能となり、集積素子実現の上で、他部材のロスをなくすことが可能となる特徴も併せ持つ。
(7)半導体レーザ集積素子設計において柔軟な設計が可能となる。すなわち、集積素子作製プロセスの簡便化、低コスト化へ寄与する。
図4は、本実施形態の光学装置における他の例を示す模式図である。先に説明したように、本実施形態の光学装置1は、レーザチップ11を搭載する搭載部12を備えたステム10において、前面10aと下面10bとで基準部を構成して実装時の位置決めを容易かつ高精度にする点に特徴がある。したがって、ステム10の外形としては、基準部を構成する前面10aと下面10bとが正確に構成されていれば、その他の形態は適宜選択することができる。
図4に示す例では、ステム10の外形が円筒形であり、前面10aと下面10bとが平面となって基準部が構成されている例である。このように、前面10aと下面10bとで基準部が構成されていれば、ステム10の外形は種々の選択が可能であり、実装基板や周辺部品との関係で最適な外形を構成することが可能である。
また、封止キャップ14についてもステム10の傾斜面に取り付けられるよう開口底面が平面になっているものであればよく、ステム10の形状に合わせて円筒形状(ステム10と同様、一部に平面を有するものや、単純な円筒形を斜めに切断したもの)にしてもよい。
図5は、本実施形態の光学モジュールにおける他の例を説明する模式図である。この光学モジュール100は、実装基板101がパッケージ化されており、この実装基板101に設けられる第1の搭載部101aと第2の搭載部101bとが直角に設けられている例である。
すなわち、パッケージ化された実装基板101の内側平面に第2の搭載部101bが設けられ、ここに第2の光学装置2の受光素子21が実装されている。一方、第1の搭載部101aは実装基板の外側下面に設けられた段差部分になっており、この段差部分に下方から第1の光学装置1を付き当てるよう配置している。
実装基板の下面には開口が設けられており、第1の光学装置1を実装基板101の下側から付き当てて配置した際、第1の光学装置1の出射窓と開口とが対応する位置に配置され、第1の光学装置1から出射したレーザ光を開口を介してパッケージ上方に配置された複合プリズム3に入射できるようになっている。
複合プリズム3は、第1の光学装置1から出射されるレーザ光の光軸に沿ってグレーティング31、凹レンズ32a、第1のハーフミラーM1が配置される。また、第1のハーフミラーM1で反射したレーザ光の光軸に沿って第2のハーフミラーM2と第1の全反射ミラーM3とが設けられている。第2のハーフミラーM2で反射したレーザ光の光軸方向には凹レンズ32bが配置され、その先に受光素子21が配置される。また、第2のハーフミラーM2を通過して第1の全反射ミラーM3で反射したレーザ光の光軸方向には凸レンズ33が配置され、その先に受光素子21が配置される。
図6〜図7は、この光学モジュールの組み立て工程を説明する模式図である。組み立て工程は、大別すると、図6に示す受光部の組み立ておよび発光部の組み立てと、図7に示す受光部と発光部との合体工程とから成る。
図6に示すように、受光部の組み立てでは、先に説明したパッケージ型の実装基板101の第2の搭載部101bに第2の光学装置2の受光素子21を搭載し、パッケージの上部に複合プリズム3を取り付ける。
一方、発光部の組み立てでは、先に説明したステム10にレーザチップ11を実装し、封止キャップ14を傾斜面に取り付け、スクリーニングおよび測定を行って合格品のみを抽出しておく。
そして、図7に示す合体工程では、パッケージ型の実装基板202の第1の搭載部101aに下側から第1の光学装置1を取り付ける。この際、ステム10の前面10aと下面10bとを基準として付き当てによって位置合わせして、固定する。第1の光学装置を取り付けた後は、光学測定を行って製品として完成させる。
上記の例では、パッケージ型の実装基板101の上方に複合プリズム2を設けた例を示したが、図8に示すように、複合プリズムの代わりにホログラム42を備えた光学部品4を設けたものであってもよい。
ホログラム42を備えた光学部品4をパッケージ型の実装基板101の上方に配置した場合、下方からグレーティング41を介してホログラム42にレーザ光が入射し、ホログラム42を通過して外部にレーザ光が出射するとともに、外部からホログラム42に入射してきたレーザ光(出射したレーザ光の反射光)をホログラム42によって回折させ、受光素子21へ導くことができるようになる。また、図示しないが、レーザチップ11から出射されるレーザ光の一部をホログラムで反射させて受光素子12のモニタ部へ導くこともできる。
この例でも、パッケージ型の実装基板101の下方から第1の光学装置1のステム10の前面10aと下面10bとを付き当てて位置決めを行うことができ、簡単かつ正確に光軸合わせを行うことが可能となる。
なお、光学モジュール100における上記実施形態では、第1の光学装置1と第2の光学装置2とを搭載する第1の搭載部101aと第2の搭載部101bとが平行する例、および直角となる例を示したが、直角以外に所定の角度を成している場合でもよい。すなわち、第2の搭載部101bに対して第1の搭載部101aが45°など直角以外の所定の角度で設けられており、この搭載部101a、101bに合わせて第1の光学装置1、第2の光学装置2を実装することで、当該角度に合わせた両光学装置1、2の位置関係を構成することが可能となる。
本実施形態では第1の光学装置として発光装置の例を示したが、第1の光学装置の光学素子が受光素子であっても適用可能である。また、発光素子の例としてレーザチップを用いたが、LEDなどその他の発光素子であっても適用可能である。また、光ディスクシステム以外のデバイスへの応用も可能である。
本実施形態に係る光学装置を説明する模式図である。 ステムの前端に設けられる基準部の形状の例を示す模式図である。 本実施形態の光学モジュールを説明する模式図である。 本実施形態の光学装置における他の例を示す模式図である。 本実施形態の光学モジュールにおける他の例を説明する模式図である。 光学モジュールの組み立て工程を説明する模式図(その1)である。 光学モジュールの組み立て工程を説明する模式図(その2)である。 ホログラムを備えた光学部品による光モジュールの例を説明する模式図である。
符号の説明
1…光学装置、10…ステム、10a…前面、10b…下面、11…レーザチップ、12…搭載部、13…リード、14…封止キャップ、100…光学モジュール、101…実装基板

Claims (8)

  1. 光学素子を搭載する搭載部を備え、前記光学素子のヒートシンクとなるとともにパッケージの外観の一部を構成する基台と、
    前記光学素子の光軸方向を基準として前記基台の前面および下面に設けられる基準部と
    を備えることを特徴とする光学装置。
  2. 前記基台の前面は、前記パッケージの外観の最前面である
    ことを特徴とする請求項1記載の光学装置。
  3. 前記基台の前記搭載部の周辺は前記下面に対して斜めに設けられた傾斜面を備えており、前記傾斜面に前記光学素子の周辺を覆う蓋が取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の光学装置。
  4. 前記光学素子は、半導体レーザである
    ことを特徴とする請求項1記載の光学装置。
  5. 発光素子を搭載する搭載部を備え、前記発光素子のヒートシンクとなるとともにパッケージの外観の一部を構成する基台と、
    前記発光素子の光軸方向を基準として前記基台の前面および下面に設けられる基準部とを備える第1の光学装置と、
    前記第1の光学装置の発光素子から出射した光および該光の反射光を受光する受光素子を備える第2の光学装置と、
    前記第1の光学装置を前記基準面に合わせて搭載する第1の搭載部を備えるとともに、前記第2の光学装置を搭載する第2の搭載部を備える実装基板と
    を有することを特徴とする光学モジュール。
  6. 前記第1の搭載部は、前記第1の光学装置の前記前面および前記下面の各々の基準部と当接する搭載面を備えている
    ことを特徴とする請求項5記載の光学モジュール。
  7. 前記第1の搭載部のうち前記下面が当接する搭載面と前記第2の搭載部の前記第2の光学装置と当接する搭載面とが平行である
    ことを特徴とする請求項5記載の光学モジュール。
  8. 前記第第1の搭載部のうち前記下面が当接する搭載面と前記第2の搭載部の前記第2の光学装置と当接する搭載面とが直角である
    ことを特徴とする請求項5記載の光学モジュール。
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