JP7103902B2 - 面実装型電子部品およびその製造方法 - Google Patents
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Description
(第1の実施形態)
図1に示すように、本実施形態における面実装型電子部品としての電解コンデンサ10は、アルミニウム箔に化成皮膜を形成した陽極箔と陰極箔とに、電極引出し用のリード(以下、単に「リード」という)16、17を接続し、セパレータを介して巻回したコンデンサ素子12と、電解液を含浸したコンデンサ素子12を収納する、有底筒状の金属製の外装ケース11と、該外装ケース11の開口端を封口すると共にコンデンサ素子12に接続したリード16、17が挿通される挿通孔を有した弾性の封口体13とで形成されるコンデンサ本体と、樹脂により形成され、リード16、17が挿通される挿通孔を有した絶縁板14とを取り付けて構成されている。
図3に示すように、封口体13(図1)から真っ直ぐにリード16、17が引き出された状態のコンデンサ本体10aをコレットチャック31に固定し、この状態で2つのリード16、17を所定の金型(サイド金型41、42およびセンター金型43)を用いてプレスすることにより、これら2つのリード16、17の所定位置を所定の形状にプレス加工する。
この切断工程においては、図9に示すように、プレス処理が施されたリード16、17を絶縁板14の貫通孔に挿通させながら、当該絶縁板14をコンデンサ本体10aの封口体13(図1)の底面部に固定する。さらに、図10に示すように、絶縁板14が固定された状態において、リード16、17を切断するための固定刃51および可動刃52、53を所定位置にセットする。
そして、可動刃52、53をリード16、17を切断する方向(矢印a、b方向)に移動させることにより、図11に示すように、リード16、17を所定位置(幅狭部16e、17e(図7))で切断する。
図7に示すように、切断対象であるリード16、17には、上述したプレス工程において形成された幅狭部16e、17eの範囲内のいずれかの位置において可動刃52、53を矢印a、b方向(図10)に移動させることにより、当該可動刃52、53をリード16、17に切り込ませる。さらに可動刃52、53を固定刃51の摺動面(上面51b)に沿って移動させることにより、当該可動刃52、53は、リード16、17をその長手方向に対して略直角に切り進め、幅狭部16e、17eの範囲内のいずれかの位置において、リード16、17の第1の側面16a、17a側から抜け出す。これにより、リード16、17の余剰分を幅狭部16e、17eの範囲内のいずれかの位置でリード16、17の長手方向に対して略直交する方向に切断することができる。
図20は、第2の実施形態に係る電解コンデンサ10の構成を示す側面図である。図20に示すように、第2の実施形態の電解コンデンサ10は、リード16、17の先端部(切断部16x、17x)の形状が第1の実施形態と異なり、その他の構成は同様である。従って、第2の実施形態の説明において、第1の実施形態の電解コンデンサ10と同一部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
第1実施形態(図5)の違いは、段差面141c、142cが段差面143e、143fに対してコンデンサ本体10a側に位置し、垂直方向(軸方向)における段差面141c(142c)と143e(143f)との距離が比較的近い距離に制限されている点である。
プレス工程に続いて、リード16、17の余剰分を切断する切断工程に移る。
この切断工程においては、図9に示した工程と同様にして、プレス処理が施されたリード16、17を絶縁板14の貫通孔に挿通させながら、当該絶縁板14をコンデンサ本体10aの封口体13の底面部に固定する。さらに、図24に示すように、絶縁板14が固定された状態において、リード16、17を切断するための固定刃151および可動刃52、53を所定位置にセットし、可動刃52、53をリード16、17を切断する方向(矢印a、b方向)に移動させることにより、リード16、17を所定位置(屈曲部116e、117e)で切断する。
図23に示すように、切断対象であるリード16、17には、上述したプレス工程において、屈曲部116e、117eが形成されている。リード16の第2の側面16bは、余剰形状部16cと、当該余剰形状部16cよりも根本側の側面(根本側側面16d)と、余剰形状部16cよりも先端側の側面(先端側側面16g)を有する。また、リード16の第1の側面16aは、段差面16hと、当該段差面16hよりも根本側の側面(根本側側面16i)と、段差面16hよりも先端側の側面(先端側側面16j)を有する。また、リード17の第2の側面17bは、余剰形状部17cと、当該余剰形状部17cよりも根本側の側面(根本側側面17d)と、余剰形状部17cよりも先端側の側面(先端側側面17g)を有する。また、リード17の第1の側面17aは、段差面17hと、当該段差面17hよりも根本側の側面(根本側側面17i)と、段差面17hよりも先端側の側面(先端側側面17j)を有する。
11 外装ケース
12 コンデンサ素子
13 封口体
14 絶縁板
16、17 リード
16a、17a 第1の側面
16b、17b 第2の側面
16c、17c 余剰形状部
16h、17h 段差面
16e、17e 幅狭部
16x、17x 切断部
16y、17y、116y、117y 切断面
19 基板
31 コレットチャック
41、42、141、142 サイド金型
43、143 センター金型
51、151 固定刃
52、53 可動刃
Claims (4)
- 基板実装面に実装される面実装型電子部品であって、
一対のリードが引き出された電子部品本体と、
前記電子部品本体に装着され、前記一対のリードを貫通させる絶縁板と
を備え、
前記一対のリードの各々は、
前記絶縁板を貫通して前記絶縁板の前記基板実装面側から引き出されるとともに、その先端部が切断された状態で前記基板実装面と平行な方向に折り曲げられており、
前記リードの先端部には、前記リードの側面のうち前記基板実装面側の第1の側面に接続されるとともに、前記リードの厚み方向に延設された段差面が形成され、
前記リードの先端部の切断面は、前記リードの前記第1の側面と反対側の第2の側面と、前記段差面との間に形成され、
前記切断面は、前記第1の側面から離間していることを特徴とする面実装型電子部品。 - 基板実装面に実装される面実装型電子部品の製造方法であって、
前記電子部品から引き出された一対のリードを所定位置で該リードの並び方向に沿ってプレスするプレス工程と、
前記プレスされたリードの余剰分を前記所定位置で切断する切断工程と、
前記余剰分が切断された前記リードを前記基板実装面と平行な方向に折り曲げる折曲げ工程とを備え、
前記プレス工程では、前記所定位置に前記リードの並び方向に延設された段差面を形成し、
前記切断工程では、前記段差面の少なくとも一部を前記リードの先端部側に残して前記リードを切断し、
前記折曲げ工程では、前記折り曲げ後のリード先端部において前記段差部が前記基板実装面側に位置するように折り曲げられることで、前記切断面が前記リードの側面のうち前記基板実装面側の第1の側面から離間させられることを特徴とする面実装型電子部品の製造方法。 - 前記切断工程では、前記リードの長手方向に略直交する方向に前記リードが切断され、前記切断後のリード先端部において前記切断面が前記段差部より先端側に位置することを特徴とする請求項2に記載の面実装型電子部品の製造方法。
- 前記切断工程では、前記リードの長手方向に対して傾斜する方向に前記リードが切断され、前記切断後のリード先端部において前記傾斜した切断面のリード先端側に前記段差面が接続されていることを特徴とする請求項2に記載の面実装型電子部品の製造方法。
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