JP7103367B2 - アンテナ、アンテナ付き装置及びアンテナ付き車両用窓ガラス - Google Patents

アンテナ、アンテナ付き装置及びアンテナ付き車両用窓ガラス Download PDF

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Description

本発明は、アンテナ、アンテナ付き装置及びアンテナ付き車両用窓ガラスに関する。
従来から、GPS(Global Positioning System)やETC(Electronic Toll Collection system)で用いられる円偏波を受信するため、ループ形状の線状導体を備える車載用円偏波アンテナが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2015-080072号公報
しかしながら、車両に搭載された通信機器と車両外部との間の情報を送受するテレマティクスサービス等の高速通信システムでは、GPSやETCに比べて広い帯域でインピーダンスマッチングが可能なアンテナが要求されている。また、テレマティクスサービスでは、垂直偏波の電波に対応可能なアンテナが要求されている。このため、従来のループ形状のアンテナでは、そのような要求に対応することが難しかった。
そこで、本開示では、広帯域でのインピーダンスマッチングが可能で、垂直偏波の電波に対応可能なアンテナを提供する。また、当該アンテナを備えるアンテナ付き装置及びアンテナ付き窓ガラスを提供する。
本開示の一態様では、
アンテナであって、
第1の給電部と、第2の給電部と、一端が前記第1の給電部に接続され他端が前記第2の給電部に接続されるループエレメントとを備え、
前記ループエレメントは、前記アンテナを水平面に平行な方向から見ると、鉛直方向で互いに対向する第1のエレメント部及び第2のエレメント部を有し、
第1のギャップが前記第1のエレメント部における中間に設けられており、第2のギャップが前記第2のエレメント部における中間に設けられ
前記第1のエレメント部は、第1の平面に存在し、前記第2のエレメント部は、前記第1の平面と略平行な第2の平面に存在する、アンテナが提供される。また、当該アンテナを備えるアンテナ付き装置及びアンテナ付き車両用窓ガラスが提供される。
本開示の一態様によれば、広帯域でのインピーダンスマッチングが可能で、垂直偏波の電波に対応可能なアンテナを提供できる。また、当該アンテナを備えるアンテナ付き装置及びアンテナ付き車両用窓ガラスを提供できる。
アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスの第1の構成例を示す斜視図である。 アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスの第2の構成例を示す斜視図である。 アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスの第3の構成例を示す斜視図である。 アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスの第3の構成の変形例(第4の構成例)を示す斜視図である。 アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスの第3の構成の変形例(第5の構成例)を示す斜視図である。 アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスの第3の構成の変形例(第6の構成例)を示す斜視図である。 アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスの構成の一例を模式的に示す断面図である。 第1の構成例のリターンロス特性の一例を示す図である。 第1の構成例の動作利得の一例を示す図である。 第2の構成例のリターンロス特性の一例を示す図である。 第2の構成例の動作利得の一例を示す図である。 第3の構成例のリターンロス特性の一例を示す図である。 第3の構成例の動作利得の一例を示す図である。 第6の構成例の動作利得の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態の説明を行う。なお、各形態において、平行、直角、直交、水平、垂直、上下、左右などの方向には、本発明の効果を損なわない程度のずれが許容される。
本発明が適用可能な窓ガラスとして、例えば、車両の前部に取り付けられるフロントガラスが挙げられる。なお、窓ガラスは、車両の後部に取り付けられるリヤガラス又は車両の側部に取り付けられるサイドガラスでもよい。
また、X軸に平行な方向(X軸方向)、Y軸に平行な方向(Y軸方向)、Z軸に平行な方向(Z軸方向)は、それぞれ、ガラス板単体でガラス板表面に対向して見たとき、ガラス板の左右方向、ガラス板の上下方向、ガラス板の表面に直角な方向(法線方向とも称する)を表す。X軸方向とY軸方向とZ軸方向は、互いに直交する。
図1は、アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスの第1の構成例を車外側からの視点で示す斜視図である。アンテナ101は、ガラス板70に直接又は不図示の取り付け部材によって間接的に取り付けられている。ガラス板70は、車両の窓用のガラス板の一例である。
なお、図1の斜視図では、アンテナ101の形状の視認性を高めるため、便宜上、ガラス板70は点線で示す。図1は、車外側からの視点で示す斜視図であるので、アンテナ101は、ガラス板70に対して紙面奥側(車内側)に配置されている。また、図1では、ガラス板70の外縁形状は、便宜上、方形状に単純化している。これらの点は、後述の他の斜視図についても同様である。
アンテナ101は、給電部3と、給電部3に接続されるループエレメント10とを備えるループアンテナである。
給電部3は、ループエレメント10に給電する給電点である。給電部3には、同軸ケーブルの一端が、直接又はコネクタによって間接的に接続される。その同軸ケーブルの他端には、例えば、送信機能及び受信機能の少なくとも一方を備える機器が接続される。
給電部3は、第1の給電部1と、第2の給電部2とを有する。第2の給電部2は、第1の給電部1から間隔を空けて設けられている。第1の給電部1及び第2の給電部2のうち、一方の給電部には、同軸ケーブルの芯線側が接続され、他方の給電部には、その同軸ケーブルの外部導体側が接続される。
ループエレメント10は、一端が第1の給電部1に接続され他端が第2の給電部2に接続され、ループ状に形成された導体である。ループエレメント10において、第1の給電部1から第2の給電部2までのループ形状の途中区間には、第1のギャップ13及び第2のギャップ14が設けられる。
ループエレメント10は、Z軸方向からの視点でU字状に形成された第1のアンテナ導体11と、Z軸方向からの視点でU字状に形成された第2のアンテナ導体12とを有する。そして、第1のアンテナ導体11と第2のアンテナ導体12との間に、第1のギャップ13及び第2のギャップ14が存在する。第1のアンテナ導体11と第2のアンテナ導体12とは、第1のギャップ13及び第2のギャップ14を介して容量的に結合可能な距離離れていればよい。なお、Z軸方向からの視点において、U字状の外縁は、直線でも曲線でもよい。また、Z軸方向からの視点において、U字状の角部は、直角に限らず直角以外の角度で形成されてもよく、曲線状に丸みを帯びてもよい。
第1のアンテナ導体11は、給電部3に接続される給電導体であるが、第2のアンテナ導体12は、給電部3に接続されない無給電導体である。第2のアンテナ導体12は、第1のギャップ13及び第2のギャップ14を介して、第1のアンテナ導体11から給電される。
第1のアンテナ導体11は、セグメント15,16,20及び21を有する。第2のアンテナ導体12は、セグメント17,18及び19を有する。
セグメント15は、Y軸方向に延在する導体部分である。セグメント15は、第1の給電部1に接続される一端と、セグメント16の一端に接続される他端とを有する。セグメント16は、X軸方向に延在する導体部分である。セグメント16は、セグメント15の他端に接続される一端と、セグメント17の一端17aに第1のギャップ13を介してX軸方向で対向する他端16aとを有する。
セグメント17は、X軸方向に延在する導体部分である。セグメント17は、セグメント16の他端16aに第1のギャップ13を介してX軸方向で対向する一端17aと、セグメント18の一端に接続される他端とを有する。セグメント18は、Y軸方向に延在する導体部分である。セグメント18は、セグメント17の他端に接続される一端と、セグメント19の一端に接続される他端とを有する。セグメント19は、X軸方向に延在する導体部分である。セグメント19は、セグメント18の他端に接続される一端と、セグメント20の一端20aに第2のギャップ14を介してX軸方向で対向する他端19aとを有する。
セグメント20は、X軸方向に延在する導体部分である。セグメント20は、セグメント19の他端19aに第2のギャップ14を介してX軸方向で対向する一端20aと、セグメント21の一端に接続される他端とを有する。セグメント21は、Y軸方向に延在する導体部分である。セグメント21は、セグメント20の他端に接続される一端と、第2の給電部2に接続される他端とを有する。
ループエレメント10は、Y軸方向で互いに対向する第1のエレメント部22及び第2のエレメント部23を有する。第1のエレメント部22は、セグメント16,17によって形成されている。第2のエレメント部23は、セグメント19,20よって形成されている。図示の形態では、第1のエレメント部22と第2のエレメント部23とは、同一の仮想平面上に存在する。
第1のエレメント部22における中間には、第1のギャップ13が設けられている。第1のギャップ13が設けられる中間部分は、セグメント16の一端(セグメント15が接続される側の端部)と、セグメント17の他端(セグメント18が接続される側の端部)との間に位置する。図示の形態では、第1のギャップ13は、セグメント16の一端とセグメント17の他端との間の中心位置に設けられている。
また、第2のエレメント部23における中間には、第2のギャップ14が設けられている。第2のギャップ14が設けられる中間部分は、セグメント19の一端(セグメント18が接続される側の端部)と、セグメント20の他端(セグメント21が接続される側の端部)との間に位置する。図示の形態では、第2のギャップ14は、セグメント19の一端とセグメント20の他端との間の中心位置に設けられている。
このように、図1に示されるアンテナ101では、ループエレメント10において、第1の給電部1から第2の給電部2までのループ形状の途中区間に、第1のギャップ13及び第2のギャップ14が挿入されるように設けられている。図示の形態では、第1のギャップ13は、第1のエレメント部22における中間において、第1のエレメント部22の長手方向に設けられている。第2のギャップ14は、第2のエレメント部23における中間において、第2のエレメント部23の長手方向に設けられている。
第1のギャップ13及び第2のギャップ14がこのように設けられていることにより、ループエレメント10は、共振周波数が相違する二つの共振モードによる複共振で共振する。そして、このループエレメント10の複共振により、広帯域で良好なインピーダンスマッチングが得られるアンテナ101を実現できる。
ループエレメント10が第1の共振モードで共振するとき、ループエレメント10は、第1のアンテナ導体11に流れる電流iaと第2のアンテナ導体12に流れる電流ibとが逆向きになる逆相モードで動作する。ループエレメント10が第1の共振モードと共振周波数が異なる第2の共振モードで共振するとき、ループエレメント10は、第1のアンテナ導体11に流れる電流iaと第2のアンテナ導体12に流れる電流icとが同じ向きになる同相モードで動作する。
電流iaは、セグメント20の一端20aから給電部3を介してセグメント16の他端16aに向かって第1のアンテナ導体11を流れる電流を表す。電流ibは、セグメント17の一端17aからセグメント18を介してセグメント19の他端19aに向かって第2のアンテナ導体12を流れる電流を表す。電流icは、セグメント19の他端19aからセグメント18を介してセグメント17の一端17aに向かって第2のアンテナ導体12を流れる電流を表す。
また、図1に示されるアンテナ101では、第1のギャップ13が中間部分に設けられる第1のエレメント部22と、第2のギャップ14が中間部分に設けられる第2のエレメント部23とが、Y軸方向で向かい合うように形成されている。そのため、図7のようにガラス板70が水平面90に対して、θ°傾けて取り付けられると、第1のエレメント部22と第2のエレメント部23は、車両前方から車両後方への向きで水平面90に平行な方向から見ると、鉛直方向で互いに対向するように見える。つまり、第1のエレメント部22と第2のエレメント部23は、水平面に対してガラス板70が傾けて取り付けられた状態で水平面90に平行な方向からガラス板70の表面を見ると、鉛直方向で互いに対向して見えるように、形成されている。鉛直方向とは、水平面90に対して垂直な方向である。なお、図7の詳細については後述する。
このように、図1のアンテナ101が所定の取り付け箇所に取り付けられた状態では、アンテナ101を水平面90に平行な方向から見ると、第1のエレメント部22と第2のエレメント部23は、水平面に対して垂直な方向で互いに対向する箇所に位置する。このため、アンテナ101が所定の取り付け箇所に取り付けられた状態では、アンテナ101を水平面90に平行な方向から見ると、第1のギャップ13と第2のギャップ14は、水平面に対して略垂直な方向で互いに対向している。第1のギャップ13と第2のギャップ14が、このように水平面90に対して略垂直な方向で互いに対向しているので、垂直偏波の電波を送受する際のアンテナ101のアンテナ利得(動作利得)が向上する。
また、アンテナ101が所定の取り付け箇所に取り付けられた状態では、アンテナ101を水平面90に平行な方向から見ると、第1のギャップ13と第2のギャップ14とを通る仮想線24は、水平面90に直交する仮想平面(本実施形態では、YZ平面(図7参照))に略平行であることが好ましい。これにより、垂直偏波の電波を送受する際のアンテナ101のアンテナ利得が更に向上する。
第1のギャップ13と第2のギャップ14とを通る仮想線24は、第1のエレメント部22と第2のエレメント部23とのいずれか一方と略直交することが好ましく、第1のエレメント部22と第2のエレメント部23の両方と略直交することがより好ましい。これにより、垂直偏波の電波を送受する際のアンテナ101のアンテナ利得が更に向上する。図示の形態では、仮想線24は、第1のエレメント部22と第2のエレメント部23との両方と直交する。
第1のエレメント部22と第2のエレメント部23とは、略平行であることが好ましい。これにより、垂直偏波の電波を送受する際のアンテナ101のアンテナ利得が更に向上する。
ループエレメント10は、動作周波数の略1波長の電気長を有する。これにより、ループエレメント10を共振できるので、良好なインピーダンスマッチングが得られる。ループエレメント10の電気長は、第1の給電部1から第2の給電部2までのループ形状についての電気長を表す。
また、ループエレメント10は、第1の給電部1と第1のギャップ13との間の第1のエレメントと、第1のギャップ13と第2のギャップ14との間の第2のエレメントと、第2のギャップ14と第2の給電部2との間の第3のエレメントとを有する。図1の形態では、第1のエレメントは、セグメント15,16によって形成されており、第2のエレメントは、セグメント17,18,19によって形成されており、第3のエレメントは、セグメント20,21によって形成されている。このとき、第1のエレメントと第3のエレメントとを合わせた電気長をLe1、第2のエレメントの電気長をLe2とするとき、(Le1/Le2)は、0.6以上1.4以下であることが、良好なインピーダンスマッチングが得られる点で有利である。(Le1/Le2)は、0.6未満又は1.4を超えると、複共振での共振が得られ難くなり、インピーダンスマッチングの広帯域化の点で不利である。また、(Le1/Le2)は、0.7以上1.3以下が好ましく、0.8以上1.2以下がより好ましい。なお、電気長Le1および電気長Le2は、平面視における、各エレメントの幅の内周側の周長に対応させるとともに、基材の誘電率や厚さ等を考慮して得られる長さに相当する。
図2は、アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスの第2の構成例を車外側からの視点で示す斜視図である。第2の構成例について、上述の構成例と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで省略又は簡略する。
アンテナ102は、給電部3と、給電部3に接続されるループエレメント30とを備えるループアンテナである。
ループエレメント30は、一端が第1の給電部1に接続され他端が第2の給電部2に接続され、ループ状に形成された導体である。ループエレメント30において、第1の給電部1から第2の給電部2までのループ形状の途中区間には、第1のギャップ33及び第2のギャップ34が設けられている。
ループエレメント30は、X軸方向での視点でクランク状に形成された第1のアンテナ導体31と、X軸方向での視点でクランク状に形成された第2のアンテナ導体32とを有する。第1のアンテナ導体31と第2のアンテナ導体32との間に、第1のギャップ33及び第2のギャップ34が存在する。第1のアンテナ導体31と第2のアンテナ導体32とは、第1のギャップ33及び第2のギャップ34を介して容量的に結合可能な距離離れていればよい。
第1のアンテナ導体31は、給電部3に接続される給電導体であるが、第2のアンテナ導体32は、給電部3に接続されない無給電導体である。第2のアンテナ導体32は、第1のギャップ33及び第2のギャップ34を介して、第1のアンテナ導体31から給電される。
第1のアンテナ導体31は、セグメント35,36,40及び41を有する。第2のアンテナ導体32は、セグメント37,38及び39を有する。
セグメント35は、Z軸方向に延在する導体部分である。セグメント35は、第1の給電部1に接続される一端と、セグメント36の一端に接続される他端とを有する。セグメント36は、XY平面上でL字状に延在する導体部分である。セグメント36は、セグメント35の他端に接続される一端と、セグメント37の一端37aに第1のギャップ33を介してX軸方向で対向する他端36aとを有する。
セグメント37は、XY平面上でL字状に延在する導体部分である。セグメント37は、セグメント36の他端36aに第1のギャップ33を介してX軸方向で対向する一端37aと、セグメント38の一端に接続される他端とを有する。セグメント38は、Z軸方向に延在する導体部分である。セグメント38は、セグメント37の他端に接続される一端と、セグメント39の一端に接続される他端とを有する。セグメント39は、セグメント37とは異なるXY平面上でL字状に延在する導体部分である。セグメント39は、セグメント38の他端に接続される一端と、セグメント40の一端40aに第2のギャップ34を介してX軸方向で対向する他端39aとを有する。なお、XY平面上でのL字状の外縁は、直線でも曲線でもよい。また、XY平面上でのL字状の角部は、直角に限らず直角以外の角度で形成されてもよく、曲線状に丸みを帯びてもよい。
セグメント40は、セグメント36とは異なるXY平面上でL字状に延在する導体部分である。セグメント40は、セグメント39の他端39aに第2のギャップ34を介してX軸方向で対向する一端40aと、セグメント41の一端に接続される他端とを有する。セグメント41は、Z軸方向に延在する導体部分である。セグメント41は、セグメント40の他端に接続される一端と、第2の給電部2に接続される他端とを有する。
ループエレメント30は、Y軸方向からの視点でZ軸方向に一定の距離を有して略平行に配置される第1のエレメント部42及び第2のエレメント部43を有する。第1のエレメント部42は、セグメント36,37によって形成され、第2のエレメント部43は、セグメント39,40よって形成される。図示の形態では、第1のエレメント部42と第2のエレメント部43とは、互いに異なる仮想平面上に存在する。具体的には、第1のエレメント部42は、仮想的な第1の平面に存在し、第2のエレメント部43は、第1の平面と略平行な仮想的な第2の平面に存在する。第1の平面及び第2の平面は、XY平面に略平行である。
第1のエレメント部42と第2のエレメント部43とが互いに異なる仮想平面上に存在することにより、Z軸方向からの視点で高さの相違する第1のギャップ33及び第2のギャップ34が形成される。このような立体構成を有するアンテナ102によれば、水平面に平行な方向(水平方向)の指向性が向上し、水平方向を伝搬する垂直偏波の電波のアンテナ利得が向上する。
また、アンテナ102において、第1の給電部1と第2の給電部2との少なくとも一方は、第1の平面と第2の平面との間の第3の平面に存在する。第3の平面は、仮想的な平面である。図示の形態では、第1の給電部1と第2の給電部2との両方は、XY平面と直交しZX平面に平行な第3の平面上に存在する。
第1のエレメント部42における中間には、第1のギャップ33が設けられている。第1のギャップ33が設けられる中間部分は、セグメント36の一端(セグメント35が接続される側の端部)と、セグメント37の他端(セグメント38が接続される側の端部)との間に位置する。図示の形態では、第1のギャップ33は、セグメント36の一端とセグメント37の他端との間の中心位置に設けられている。
また、第2のエレメント部43における中間には、第2のギャップ34が設けられている。第2のギャップ34が設けられる中間部分は、セグメント39の一端(セグメント38が接続される側の端部)と、セグメント40の他端(セグメント41が接続される側の端部)との間に位置する。図示の形態では、第2のギャップ34は、セグメント39の一端とセグメント40の他端との間の中心位置に設けられている。
このように、図2に示されるアンテナ102では、ループエレメント30において、第1の給電部1から第2の給電部2までのループ形状の途中区間に、第1のギャップ33及び第2のギャップ34が挿入されるように設けられている。図示の形態では、第1のギャップ33は、第1のエレメント部42における中間において、第1のエレメント部42の長手方向に設けられている。また、第2のギャップ34は、第2のエレメント部43における中間において、第2のエレメント部43の長手方向に設けられている。
第1のギャップ33及び第2のギャップ34がこのように設けられていることにより、ループエレメント30は、共振周波数が相違する二つの共振モードによる複共振で共振する。そして、このループエレメント30の複共振により、広帯域で良好なインピーダンスマッチングが得られるアンテナ102を実現できる。
また、図2に示されるアンテナ102では、第1のギャップ33が中間部分に設けられる第1のエレメント部42と、第2のギャップ34が中間部分に設けられる第2のエレメント部43とが、Y軸方向での視点でZ軸方向に一定の距離を有して略平行に配置するように形成されている。そのため、図7のようにガラス板70が水平面90に対して、θ°傾けて取り付けられた状態で車両前方から車両後方への向きで水平面90に平行な方向から見ると、第1のギャップ33と第2のギャップ34は、水平面90に対して略垂直な方向で互いに対向している。第1のギャップ33と第2のギャップ34が、このように水平面90に対して略垂直で互いに対向しているので、垂直偏波の電波を送受する際のアンテナ102のアンテナ利得(動作利得)が向上する。
また、アンテナ102が所定の取り付け箇所に取り付けられた状態では、アンテナ102を水平面90に平行な方向から見ると、第1のギャップ33と第2のギャップ34とを通る仮想線44は、水平面90に直交する仮想平面(本実施形態では、YZ平面(図7参照))に略平行であることが好ましい。これにより、垂直偏波の電波を送受する際のアンテナ102のアンテナ利得が更に向上する。図示の形態では、仮想線44は、第1のエレメント部42と第2のエレメント部43との両方と直交する。
第1のエレメント部42と第2のエレメント部43とは、略平行であることが好ましい。これにより、垂直偏波の電波を送受する際のアンテナ102のアンテナ利得が更に向上する。
ループエレメント30は、動作周波数の略1波長の電気長を有する。これにより、ループエレメント30を共振できるので、良好なインピーダンスマッチングが得られる。ループエレメント30の電気長は、第1の給電部1から第2の給電部2までのループ形状についての電気長を表す。
また、ループエレメント30は、第1の給電部1と第1のギャップ33との間の第1のエレメントと、第1のギャップ33と第2のギャップ34との間の第2のエレメントと、第2のギャップ34と第2の給電部2との間の第3のエレメントとを有する。図2の形態では、第1のエレメントは、セグメント35,36によって形成されており、第2のエレメントは、セグメント37,38,39によって形成されており、第3のエレメントは、セグメント40,41によって形成されている。このとき、第1のエレメントと第3のエレメントとを合わせた電気長をLe1、第2のエレメントの電気長をLe2とするとき、(Le1/Le2)は、0.6以上1.4以下であることが、良好なインピーダンスマッチングが得られる点で有利である。(Le1/Le2)は、0.6未満又は1.4を超えると、複共振での共振が得られ難くなり、インピーダンスマッチングの広帯域化の点で不利である。また、(Le1/Le2)は、0.7以上1.3以下が好ましく、0.8以上1.2以下がより好ましい。なお、電気長Le1および電気長Le2は、平面視における、各エレメントの幅の内周側の周長に対応させるとともに、基材の誘電率や厚さ等を考慮して得られる長さに相当する。
図3は、アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスの第3の構成例を車外側からの視点で示す斜視図である。第3の構成例について、上述の構成例と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで省略又は簡略する。
アンテナ103は、給電部3と、給電部3に接続されるループエレメント50とを備えるループアンテナである。
ループエレメント50は、一端が第1の給電部1に接続され他端が第2の給電部2に接続され、ループ状に形成された導体である。ループエレメント50において、第1の給電部1から第2の給電部2までのループ形状の途中区間には、第1のギャップ53及び第2のギャップ54が設けられている。
ループエレメント50は、X軸方向での視点で、互いに逆向きに折り返された二つの折り返し形状が形成された第1のアンテナ導体51と、互いに逆向きに折り返された二つの折り返し形状が形成された第2のアンテナ導体52とを有する。第1のアンテナ導体51と第2のアンテナ導体52との間に、第1のギャップ53及び第2のギャップ54が存在する。第1のアンテナ導体51と第2のアンテナ導体52とは、第1のギャップ53及び第2のギャップ54を介して容量的に結合可能な距離離れていればよい。
第1のアンテナ導体51は、給電部3に接続される給電導体であるが、第2のアンテナ導体52は、給電部3に接続されない無給電導体である。第2のアンテナ導体52は、第1のギャップ53及び第2のギャップ54を介して、第1のアンテナ導体51から給電される。
第1のアンテナ導体51は、セグメント55,56,60及び61を有する。第2のアンテナ導体52は、セグメント57,58及び59を有する。
セグメント55は、X軸方向での視点でL字状に延在する導体部分である。セグメント55は、第1の給電部1に接続される一端と、セグメント56の一端に接続される他端とを有する。セグメント56は、X軸方向に延在する導体部分である。セグメント56は、セグメント55の他端に接続される一端と、セグメント57の一端57aに第1のギャップ53を介してY軸方向で対向する他端56aとを有する。
セグメント56は、セグメント55の他端に接続される基端部56bと、幅が基端部56bとは異なる先端部56cとを有する。先端部56cは、他端56aを含む部分である。先端部56cの幅を変更すると、第1のギャップ53における容量結合の強度が変化するので、アンテナ103の共振周波数の調整が可能となる。アンテナ103の共振周波数の調整によって、広帯域で良好なインピーダンスマッチングが得られるアンテナ103を実現できる。本実施形態では、先端部56cのY軸方向での幅は、基端部56bのY軸方向での幅よりも狭い。基端部と先端部との幅が相違する点や、先端部の幅を変更して共振周波数の調整が可能となる点は、セグメント57,59及び60についても同様である。なお、セグメント55等のL字状の外縁は、直線でも曲線でもよい。また、セグメント55等のL字状の角部は、直角に限らず直角以外の角度で形成されてもよく、曲線状に丸みを帯びてもよい。
セグメント57は、X軸方向に延在する導体部分である。セグメント57は、セグメント56の他端56aに第1のギャップ53を介してY軸方向で対向する一端57aと、セグメント58の一端に接続される他端とを有する。セグメント58は、X軸方向での視点でクランク状に延在する導体部分である。セグメント58は、セグメント57の他端に接続される一端と、セグメント59の一端に接続される他端とを有する。セグメント59は、セグメント57とは異なるXY平面上でX軸方向に延在する導体部分である。セグメント59は、セグメント58の他端に接続される一端と、セグメント60の一端60aに第2のギャップ54を介してY軸方向で対向する他端59aとを有する。
セグメント60は、セグメント56とは異なるXY平面上でX軸方向に延在する導体部分である。セグメント60は、セグメント59の他端59aに第2のギャップ54を介してY軸方向で対向する一端60aと、セグメント61の一端に接続される他端とを有する。セグメント61は、X軸方向での視点でL字状に延在する導体部分である。セグメント61は、セグメント60の他端に接続される一端と、第2の給電部2に接続される他端とを有する。
ループエレメント50は、Y軸方向からの視点でZ軸方向に一定の距離を有して略平行に配置される第1のエレメント部62及び第2のエレメント部63を有する。第1のエレメント部62は、セグメント56,57によって形成され、第2のエレメント部63は、セグメント59,60よって形成される。図示の形態では、第1のエレメント部62と第2のエレメント部63とは、互いに異なる仮想平面上に存在する。具体的には、第1のエレメント部62は、仮想的な第1の平面に存在し、第2のエレメント部63は、第1の平面と略平行な仮想的な第2の平面に存在する。第1の平面及び第2の平面は、XY平面に略平行である。
第1のエレメント部62と第2のエレメント部63とが互いに異なる仮想平面上に存在することにより、Z軸方向において高さの相違する第1のギャップ53及び第2のギャップ54が形成される。このような立体構成を有するアンテナ103によれば、水平面に平行な方向(水平方向)の指向性が向上し、水平方向を伝搬する垂直偏波の電波のアンテナ利得が向上する。
第1の給電部1と第2の給電部2との少なくとも一方は、第1の平面と第2の平面との間の第3の平面に存在する。第3の平面は、仮想的な平面である。図示の形態では、第1の給電部1と第2の給電部2との両方は、XY平面と平行な第3の平面上に存在する。
第1のエレメント部62における中間には、第1のギャップ53が設けられている。第1のギャップ53が設けられる中間部分は、セグメント56の一端(セグメント55が接続される側の端部)と、セグメント57の他端(セグメント58が接続される側の端部)との間に位置する。図示の形態では、第1のギャップ53は、セグメント56の一端とセグメント57の他端との間の中心位置に設けられている。
第2のエレメント部63における中間には、第2のギャップ54が設けられている。第2のギャップ54が設けられる中間部分は、セグメント59の一端(セグメント58が接続される側の端部)と、セグメント60の他端(セグメント61が接続される側の端部)との間に位置する。図示の形態では、第2のギャップ54は、セグメント59の一端とセグメント60の他端との間の中心位置に設けられている。
このように、図3に示されるアンテナ103では、ループエレメント50において、第1の給電部1から第2の給電部2までのループ形状の途中区間に、第1のギャップ53及び第2のギャップ54が挿入されるように設けられている。図示の形態では、第1のギャップ53は、第1のエレメント部62における中間において、第1のエレメント部62の長手方向(X軸方向)に対して直交する方向(Y軸方向)に設けられている。第2のギャップ54は、第2のエレメント部63における中間において、第2のエレメント部63の長手方向(X軸方向)に対して直交する方向(Y軸方向)に設けられている。
第1のギャップ53及び第2のギャップ54がこのように第1のエレメント部62及び第2のエレメント部63の長手方向に対して直交する方向に設けられる場合でも、ループエレメント50は、共振周波数が相違する二つの共振モードによる複共振で共振する。そして、このループエレメント50の複共振により、広帯域で良好なインピーダンスマッチングが得られるアンテナ103を実現できる。
また、図3に示されるアンテナ103では、第1のギャップ53が中間部分に設けられる第1のエレメント部62と、第2のギャップ54が中間部分に設けられる第2のエレメント部63とが、Y軸方向での視点でZ軸方向に一定の距離を有して略平行に配置するように形成されている。そのため、図7のようにガラス板70が水平面90に対して、θ°傾けて取り付けられた状態で車両前方から車両後方への向きで水平面90に平行な方向から見ると、第1のギャップ53と第2のギャップ54は、水平面90に対して略垂直な方向で互いに対向している。第1のギャップ53と第2のギャップ54が、このように水平面90に対して略垂直な方向で互いに対向しているので、垂直偏波の電波を送受する際のアンテナ103のアンテナ利得(動作利得)が向上する。
また、アンテナ103が所定の取り付け箇所に取り付けられた状態では、アンテナ103を水平面90に平行な方向から見ると、第1のギャップ53と第2のギャップ54とを通る仮想線64は、水平面90に直交する仮想平面(本実施形態では、YZ平面(図7参照))に略平行であることが好ましい。これにより、垂直偏波の電波を送受する際のアンテナ103のアンテナ利得が更に向上する。図示の形態では、仮想線64は、第1のエレメント部62と第2のエレメント部63との両方と直交する。
第1のエレメント部62と第2のエレメント部63とは、略平行であることが好ましい。これにより、垂直偏波の電波を送受する際のアンテナ103のアンテナ利得が更に向上する。
ループエレメント50は、動作周波数の略1波長の電気長を有する。これにより、ループエレメント50を共振できるので、良好なインピーダンスマッチングが得られる。ループエレメント50の電気長は、第1の給電部1から第2の給電部2までのループ形状についての電気長を表す。
また、ループエレメント50は、第1の給電部1と第1のギャップ53との間の第1のエレメントと、第1のギャップ53と第2のギャップ54との間の第2のエレメントと、第2のギャップ54と第2の給電部2との間の第3のエレメントとを有する。図3の形態では、第1のエレメントは、セグメント55,56によって形成されており、第2のエレメントは、セグメント57,58,59によって形成されており、第3のエレメントは、セグメント60,61によって形成されている。このとき、第1のエレメントと第3のエレメントとを合わせた電気長をLe1、第2のエレメントの電気長をLe2とするとき、(Le1/Le2)は、0.6以上1.4以下であることが、良好なインピーダンスマッチングが得られる点で有利である。(Le1/Le2)は、0.6未満又は1.4を超えると、複共振での共振が得られ難くなり、インピーダンスマッチングの広帯域化の点で不利である。また、(Le1/Le2)は、0.7以上1.3以下が好ましく、0.8以上1.2以下がより好ましい。なお、電気長Le1および電気長Le2は、平面視における、各エレメントの幅の内周側の周長に対応させるとともに、基材の誘電率や厚さ等を考慮して得られる長さに相当する。
図4は、アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスの第4の構成例を車外側からの視点で示す斜視図である。第4の構成例について、上述の構成例と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで省略又は簡略する。第4の構成例は、図3の構成に対する変形例である。
アンテナ104は、セグメント56,57,59及び60が、XY平面上でL字状に延在する導体部分である点で図3と異なる。セグメント56は、セグメント55の他端に接続される一端と、セグメント57の一端57aに第1のギャップ53を介してX軸方向で対向する他端56aとを有する。セグメント57は、セグメント56の他端56aに第1のギャップ53を介してX軸方向で対向する一端57aと、セグメント58の一端に接続される他端とを有する。セグメント59は、セグメント58の他端に接続される一端と、セグメント60の一端60aに第2のギャップ54を介してX軸方向で対向する他端59aとを有する。セグメント60は、セグメント59の他端59aに第2のギャップ54を介してX軸方向で対向する一端60aと、セグメント61の一端に接続される他端とを有する。なお、XY平面上でのL字状の外縁は、直線でも曲線でもよい。また、XY平面上でのL字状の角部は、直角に限らず直角以外の角度で形成されてもよく、曲線状に丸みを帯びてもよい。
図示の形態では、第1のギャップ53は、第1のエレメント部62における中間において、第1のエレメント部62の長手方向に設けられている。第2のギャップ54は、第2のエレメント部63における中間において、第2のエレメント部63の長手方向に設けられている。
図5は、アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスの第5の構成例を車外側からの視点で示す斜視図である。第5の構成例について、上述の構成例と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで省略又は簡略する。第5の構成例は、図3の構成に対する変形例である。
アンテナ105は、セグメント56,57,59及び60が、ZX平面上でL字状に延在する導体部分である点で図3と異なる。また、アンテナ105は、第1の給電部1及び第2の給電部2が、ZX平面に平行な第3の平面上に存在する点で図3と異なる。なお、ZX平面上でのL字状の外縁は、直線でも曲線でもよい。また、ZX平面上でのL字状の角部は、直角に限らず直角以外の角度で形成されてもよく、曲線状に丸みを帯びてもよい。
セグメント56は、セグメント55の他端に接続される一端と、セグメント57の一端57aに第1のギャップ53を介してZ軸方向で対向する他端56aとを有する。セグメント57は、セグメント56の他端56aに第1のギャップ53を介してZ軸方向で対向する一端57aと、セグメント58の一端に接続される他端とを有する。セグメント59は、セグメント58の他端に接続される一端と、セグメント60の一端60aに第2のギャップ54を介してZ軸方向で対向する他端59aとを有する。セグメント60は、セグメント59の他端59aに第2のギャップ54を介してZ軸方向で対向する一端60aと、セグメント61の一端に接続される他端とを有する。
図示の形態では、第1のギャップ53は、第1のエレメント部62における中間において、第1のエレメント部62の長手方向(X軸方向)に対して直交する方向(Z軸方向)に設けられている。第2のギャップ54は、第2のエレメント部63における中間において、第2のエレメント部63の長手方向(X軸方向)に対して直交する方向(Z軸方向)に設けられている。
図6は、アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスの第6の構成例を車外側からの視点で示す斜視図である。第6の構成例について、上述の構成例と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで省略又は簡略する。第6の構成例は、図3の構成に対する変形例である。
アンテナ106は、図3のアンテナ103の構成に対して、セグメント56のうち基端部56bの形状およびセグメント59の形状が異なる。また、アンテナ106は、第1の給電部1と第2の給電部2との間に、インダクタンス(L)およびキャパシタンス(C)を含む整合回路4を備える。整合回路4は、例えば、第1の給電部1と第2の給電部2との間に、給電点5に直列に接続される第1のインダクタンス(L1)と第1のキャパシタンス(C1)とを有する直列回路6と、直列回路6に並列に接続される第2のインダクタンス(L2)とを含む。
上記のように、L1、L2およびC1の値を調整することで、複数の帯域にわたって良好な利得が得られ、例えば、後述する3つの帯域(0.698GHz~0.96GHz、1.71GHz~2.17GHz、2.4GHz~2.69GHz)の電波の利得を高められる。なお、上記のような整合回路は、第1~第5の構成例にも適用可能である。
図7は、アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスの構成の一例を模式的に示す断面図であり、車幅方向に直角な平面での断面を示す。図7では、X軸方向は、車両80の車幅方向を表す。図7は、ガラス板70がフロントガラスの場合を示す。ガラス板70は、水平面90に対して角度θ[°]で車両80の窓枠に取り付けられている。角度θ[°]は、0°よりも大きく90°以下の角度(例えば、30°)である。
図7は、ガラス板70に直接又は間接的に取り付けられるアンテナが、アンテナ102(図2参照)の場合を示す。アンテナ付き窓ガラス100は、ガラス板70と、ガラス板70に直接又は間接的に取り付けられるアンテナ102とを備える。
距離D1は、第1のエレメント部42とガラス板70の車内側表面との間の最短距離(第1の距離の一例)を表す。距離D2は、第2のエレメント部43とガラス板70の車内側表面との間の最短距離(第2の距離の一例)を表す。距離D1と距離D2とが相違することで、Z軸方向成分を持つエレメントを有する立体的なアンテナ102を形成できる。
Z軸方向成分を有さない平面的なアンテナの指向性は、ガラス板70の法線方向に強くなりやすい。これに対し、本実施形態に係るアンテナ102は、Z軸方向成分を持つエレメントを有するので、アンテナ102の指向性が強くなる方向は、ガラス板70の法線方向に対して水平面90に近づく方向に傾く。したがって、本実施形態に係るアンテナ102によれば、水平面90に平行な方向(水平方向)の指向性が向上するので、水平方向のアンテナ利得(動作利得)をより増大できる。本実施形態に係る立体的な他のアンテナについても同様である。
また、本実施形態に係るアンテナ102は、折れ曲がり形状のエレメントを備える。同一のアンテナ長で比べると、1箇所で曲折するL字状のアンテナよりも、2箇所で曲折する折れ曲がり形状のエレメントの方が容易に低背化できる。エレメントが二箇所以上で折れ曲がることにより、所定のアンテナ長を確保しつつ高さ(D2-D1)を容易に低くできる。よって、ガラス板70の車内側の表面からの大きな突出を防ぐことができ、乗員にとって邪魔になり難くなる。本実施形態に係る他の立体的なアンテナも同様である。
本実施形態に係るアンテナ102は、第1のエレメント部42の下側端部と第2のエレメント部43の上側端部とがZ軸方向成分を有するエレメント(セグメント35,38及び41)によって連結されている。このように連結されていることにより、第1のエレメント部42と第2のエレメント部43とは対向しない又は対向する導体部分が比較的小さい(狭い)ので、第1のエレメント部42と第2のエレメント部43との容量結合は強くなりにくい。したがって、本実施形態のアンテナ102によれば、良好なインピーダンスマッチングが得られる。本実施形態に係る他の立体的なアンテナについても同様である。
また、水平方向の指向性を向上させる点で、図7に示されるように、距離D1は、距離D2よりも短いことが好ましい。なお、距離D1はゼロでもよい。距離D1がゼロの場合、第1のエレメント部42はガラス板70の車内側表面に接している。本実施形態に係る他の立体的なアンテナについても同様である。
図7に示される実施形態では、アンテナ102は、第1のエレメント部42及び第2のエレメント部43がガラス板70の車内側の表面に平行になるように、ガラス板70に対して車内側上方に配置されている。また、角度αは、第1のエレメント部42とZ軸方向成分を有するエレメントとがなす角度を表し、角度βは、第2のエレメント部43とZ軸方向成分を有するエレメントとがなす角度を表す。角度αは、0°よりも大きく180°よりも小さな角度(例えば、90°)であり、角度βも、0°よりも大きく180°よりも小さな角度(例えば、90°)である。本実施形態に係る他の立体的なアンテナについても同様である。
第1のエレメント部42及び第2のエレメント部43は、ガラス板70の車内側の表面に対して平行に配置される場合に限定されず、非平行に配置されてもよい。また、角度α及び角度βは、同じ角度でもあってもよく、異なる角度であってもよい。本実施形態に係る他の立体的なアンテナについても同様である。
本実施形態に係るアンテナは、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波の送受に適している。例えば、アンテナは、LTE(Long Term Evolution)に用いられる複数の周波数帯域のうち、3つの帯域(0.698GHz~0.96GHz、1.71GHz~2.17GHz、2.4GHz~2.69GHz)の電波の送受に適している。
さらに、本実施形態に係るアンテナは、ISM(Industry Science Medical)帯の電波の送受にも適している。ISM帯は、0.863GHz~0.870GHz(欧州)、0.902GHz~0.928GHz(米国)、2.4GHz~2.5GHz(世界共通)を含む。ISM帯の一つである2.4GHz帯を使う通信規格として、IEEE802.11bに準拠するDSSS(Direct Sequence Spread Spectrum)方式の無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、一部のFWA(Fixed Wireless Access)システムなどがある。本実施形態に係るアンテナが送受する電波は、これらの周波数帯に限定されない。
図8は、アンテナ101のリターンロス特性のシミュレーションの一例を示す図である。電磁界シミュレーションとして、Microwave Studio(登録商標)(CST社)が使用される。縦軸は、各アンテナの反射係数S11を表す。
アンテナ101では、LTE用の周波数帯域(0.698GHz~0.96GHz)で、周波数帯域の広い良好なインピーダンスマッチングが得られる。
図9は、アンテナ101の動作利得の一例を示す図である。図9において、縦軸は、垂直偏波の電波の受信に関して、水平面に平行な0°~360°までの各水平方向のアンテナ利得(動作利得)を平均した値を表す。図9に示されるように、アンテナ101の水平方向のアンテナ利得は、LTE用の周波数帯域(0.698GHz~0.96GHz)で、垂直偏波の電波を送受する点で十分なアンテナ利得が得られる。
なお、図8,9において反射係数又はアンテナ利得を解析した時において、図1に示された各部の寸法は、単位をmmとすると、
L11:85
L12:143
L13:15
L14:16
L15:8
である。また、角度θ(図7参照)は、30°である。
図10は、アンテナ102のリターンロス特性のシミュレーションの一例を示す図である。電磁界シミュレーションとして、Microwave Studio(登録商標)(CST社)が使用される。縦軸は、各アンテナの反射係数S11を表す。
アンテナ102では、LTE用の周波数帯域(0.698GHz~0.96GHz)で、周波数帯域の広い良好なインピーダンスマッチングが得られ、アンテナ101に比べて、周波数帯域のより広い良好なインピーダンスマッチングが得られる。
図11は、アンテナ102の動作利得の一例を示す図である。図11において、縦軸は、垂直偏波の電波の受信に関して、水平面に平行な0°~360°までの各水平方向のアンテナ利得(動作利得)を平均した値を表す。図11に示されるように、アンテナ102の水平方向のアンテナ利得は、LTE用の周波数帯域(0.698GHz~0.96GHz)で、垂直偏波の電波を送受する点で十分なアンテナ利得が得られる。また、アンテナ101に比べて、垂直偏波の電波を送受する点でより十分なアンテナ利得が得られる。
なお、図10,11において反射係数又はアンテナ利得を解析した時において、図2に示された各部の寸法は、単位をmmとすると、
L21:12.5
L22:16
L23:48.5
L24:8
L25:30
L26:15
である。また、角度θ(図7参照)は、30°である。
図12は、アンテナ103のリターンロス特性のシミュレーションの一例を示す図である。電磁界シミュレーションとして、Microwave Studio(登録商標)(CST社)が使用される。縦軸は、各アンテナの反射係数S11を表す。
アンテナ103では、LTE用の周波数帯域(0.698GHz~0.96GHz)で、周波数帯域の広い良好なインピーダンスマッチングが得られ、アンテナ101に比べて、周波数帯域のより広い良好なインピーダンスマッチングが得られる。
図13は、アンテナ103の動作利得の一例を示す図である。図13において、縦軸は、垂直偏波の電波の受信に関して、水平面に平行な0°~360°までの各水平方向のアンテナ利得(動作利得)を平均した値を表す。図13に示されるように、アンテナ103の水平方向のアンテナ利得は、LTE用の周波数帯域(0.698GHz~0.96GHz)で、垂直偏波の電波を送受する点で十分なアンテナ利得が得られる。また、アンテナ101に比べて、垂直偏波の電波を送受する点でより十分なアンテナ利得が得られる。
なお、図12,13において反射係数又はアンテナ利得を解析した時において、図3に示された各部の寸法は、単位をmmとすると、
L31:24
L32:25.5
L33:6.5
L34:45
L35:5
L36:45
L37:24
L38:60
L39:30
L40:25.5
L41:50
L42:50
L43:10.5
L44:24
である。また、角度θ(図7参照)は、30°である。
図14は、アンテナ106の動作利得の一例を示す図である。図14において、縦軸は、垂直偏波の電波の受信に関して、水平面に平行な0°~360°までの各水平方向のアンテナ利得(動作利得)を平均した値を表す。図14に示されるように、アンテナ106の水平方向のアンテナ利得は、LTEに用いられる、3つの帯域(0.698GHz~0.96GHz、1.71GHz~2.17GHz、2.4GHz~2.69GHz)で、垂直偏波の電波を送受する点で十分なアンテナ利得が得られる。
なお、図14においてアンテナ利得を解析した時において、図6に示された各部の寸法は、単位をmmとすると、
L31:12
L32:25.5
L33:7
L34:42.5
L35:5
L36:45.5
L37:24
L38:60
L39:30
L40:25.5
L41:45.5
L42:54.5
L43:15
L44:24
である。また、角度θ(図7参照)は、30°である。
さらに、インダクタンス(L1、L2)およびキャパシタンス(C1)は、以下に示す値である。
L1:1.4nH
L2:15nH
C1:2.4pF
以上、アンテナ及びアンテナ付き車両用窓ガラスを実施形態により説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、アンテナが取り付けられる基材の一例として、上述の実施形態では、ガラス板が示されているが、基材は、ガラス板に限られず、他の部材でもよい。基材は、アンテナを被覆してもよい。基材の材質は、誘電体であることが好ましい。
また、アンテナ導体を構成するセグメントの形態は、直線的に延在する形状に限られず、丸みを帯びて曲線的に延在する形状でもよい。アンテナ導体の角部の形状は、直角に限らず、弓状に丸みを帯びてもよい。
第1のギャップが設けられる箇所は、第1のエレメント部の中心位置に限られず、当該中心位置からずれた位置でもよい。第2のギャップが設けられる箇所は、第2のエレメント部の中心位置に限られず、当該中心位置からずれた位置でもよい。
また、アンテナ付き装置の一例として、上述の実施形態では、アンテナ付き窓ガラスが示されているが、これに限られない。例えば、アンテナ付き装置は、受信機能と送信機能との少なくとも一方を備えた通信装置などでもよい。
本国際出願は、2017年10月10日に出願した日本国特許出願第2017-197272号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2017-197272号の全内容を本国際出願に援用する。
1 第1の給電部
2 第2の給電部
3 給電部
4 整合回路
5 給電点
6 直列回路
10,30,50 ループエレメント
11,31 第1のアンテナ導体
12,32 第2のアンテナ導体
13,33,53 第1のギャップ
14,34,54 第2のギャップ
22,42 第1のエレメント部
23,43 第2のエレメント部
70 ガラス板
80 車両
90 水平面
100 アンテナ付き車両用窓ガラス
101,102,103,104,105,106 アンテナ

Claims (15)

  1. アンテナであって、
    第1の給電部と、第2の給電部と、一端が前記第1の給電部に接続され他端が前記第2の給電部に接続されるループエレメントとを備え、
    前記ループエレメントは、前記アンテナを水平面に平行な方向から見ると、鉛直方向で互いに対向する第1のエレメント部及び第2のエレメント部を有し、
    第1のギャップが前記第1のエレメント部における中間に設けられており、第2のギャップが前記第2のエレメント部における中間に設けられ
    前記第1のエレメント部は、第1の平面に存在し、前記第2のエレメント部は、前記第1の平面と略平行な第2の平面に存在する、アンテナ。
  2. アンテナであって、
    第1の給電部と、第2の給電部とを有する給電部と、
    一端が前記第1の給電部に接続され他端が前記第2の給電部に接続されるループエレメントとを備え、
    前記ループエレメントは、前記アンテナを水平面に平行な方向から見ると、鉛直方向で互いに対向する第1のエレメント部及び第2のエレメント部を有し、
    第1のギャップが前記第1のエレメント部における中間に設けられており、第2のギャップが前記第2のエレメント部における中間に設けられ
    前記ループエレメントは、前記給電部と接続する第1のアンテナ導体と、前記給電部と接続しない第2のアンテナ導体と、を有し、
    前記第1のギャップおよび前記第2のギャップは、前記第1のアンテナ導体と前記第2のアンテナ導体との間に配置され、
    前記ループエレメントは、第1の共振モードと第2の共振モードで複共振し、
    前記第1の共振モードは、前記第1のアンテナ導体に流れる電流と前記第2のアンテナ導体に流れる電流が逆向きになる逆相モードである、アンテナ。
  3. 前記第1のエレメント部と前記第2のエレメント部とは、同一平面に存在する、請求項に記載のアンテナ。
  4. 前記第1のエレメント部は、第1の平面に存在し、前記第2のエレメント部は、前記第1の平面と略平行な第2の平面に存在する、請求項に記載のアンテナ。
  5. 前記第1の給電部と前記第2の給電部との少なくとも一方は、前記第1の平面と前記第2の平面との間の第3の平面に存在する、請求項に記載のアンテナ。
  6. 前記第3の平面は、前記第1の平面と前記第2の平面との少なくとも一方と略直交又は略平行である、請求項に記載のアンテナ。
  7. 前記第1のギャップと前記第2のギャップとを通る仮想線は、前記アンテナを水平面に平行な方向から見ると、水平面に直交する仮想平面に略平行である、請求項1から6のいずれか一項に記載のアンテナ。
  8. 前記仮想線は、前記第1のエレメント部と前記第2のエレメント部との少なくとも一方と略直交する、請求項に記載のアンテナ。
  9. 前記第1のエレメント部と前記第2のエレメント部とは、略平行である、請求項1からのいずれか一項に記載のアンテナ。
  10. 前記第1のギャップは、前記第1のエレメント部における中間において、前記第1のエレメント部の長手方向又は前記第1のエレメント部の長手方向に対して直交する方向に設けられており、
    前記第2のギャップは、前記第2のエレメント部における中間において、前記第2のエレメント部の長手方向又は前記第2のエレメント部の長手方向に対して直交する方向に設けられている、請求項1からのいずれか一項に記載のアンテナ。
  11. 前記ループエレメントは、動作周波数の略1波長の電気長を有する、請求項1から10のいずれか一項に記載のアンテナ。
  12. 前記ループエレメントは、前記第1の給電部と前記第1のギャップとの間の第1のエレメントと、前記第1のギャップと前記第2のギャップとの間の第2のエレメントと、前記第2のギャップと前記第2の給電部との間の第3のエレメントとを有し、
    前記第1のエレメントと前記第3のエレメントとを合わせた電気長をLe1、前記第2のエレメントの電気長をLe2とするとき、
    (Le1/Le2)は、0.6以上1.4以下である、請求項1から11のいずれか一項に記載のアンテナ。
  13. 前記第1の給電部と、前記第2の給電部の間に、インダクタンスおよびキャパシタンスを含む整合回路を備える、請求項1から12のいずれか一項に記載のアンテナ。
  14. 基材と、前記基材に取り付けられる請求項1から13のいずれか一項に記載のアンテナとを備える、アンテナ付き装置。
  15. 車両の窓用のガラス板と、前記ガラス板に取り付けられる請求項1から13のいずれか一項に記載のアンテナとを備える、アンテナ付き車両用窓ガラス。
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