JP6189707B2 - 車載用円偏波アンテナ - Google Patents

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本発明は、車載用円偏波アンテナに関し、アンテナ素子にループ形状の導体が用いられたアンテナに関する。
自動車には、GPS(Global Positioning System)を用いたカーナビゲーションシステム、ETC(Electronic Toll Collection System)等、無線機を備える装置が搭載されることが多い。GPS、ETC等では円偏波が用いられているため、これらの受信機は円偏波アンテナを備える。
円偏波アンテナには、誘電体基板上にパッチ状の導体板が設けられたパッチアンテナや、ループアンテナが用いられる。これらのアンテナは、円偏波を受信するため、互いに直交する2つの直線偏波に対する特性を異ならせるための摂動素子を有する。以下の特許文献1には、矩形ループ素子を有する円偏波アンテナが記載されている。矩形ループ素子の対向する一対の辺のそれぞれの中央には、摂動素子が設けられている。矩形ループ素子および摂動素子はフィルムシート上に形成され、そのフィルムシートが板状のガラスに固定されている。なお、引用文献2には、本願発明に関連する技術として、オーバーヘッドコンソールにアンテナ素子が設けられた車両アンテナ送受信構造が記載されている。
特開2007−288399号公報 特開2008−118546号公報
一般に、円偏波アンテナでは、誘電体板等の板状の部材にアンテナ素子が固定される。例えば、引用文献1に記載されているアンテナでは、矩形ループ素子および摂動素子を固定するフィルムシートおよび板状のガラスが用いられている。板状の部材は、車室内の形状に適合しないことがあり、車室に固定する際に困難を伴うことがあった。
本発明は、車室に搭載することが容易な車載用円偏波アンテナを提供することを目的とする。
本発明は、アンテナ素子と、前記アンテナ素子が固定される車載用部材と、を備え、前記アンテナ素子は、1つの角が切り欠かれた矩形ループ形状の線状導体と、前記線状導体における上辺の区間である第1区間に設けられ、前記矩形ループ形状の内側に伸びる第1スタブ導体と、前記線状導体における下辺の区間である第2区間に設けられ、前記矩形ループ形状の内側に伸びる第2スタブ導体と、を有し、前記第1スタブ導体が、前記第1区間の中央より右側の位置に設けられ、前記第2スタブ導体が、前記第2区間の中央より左側の位置に設けられており、あるいは、前記第1スタブ導体が、前記第1区間の中央より左側の位置に設けられ、前記第2スタブ導体が、前記第2区間の中央より右側の位置に設けられており、前記線状導体の切り欠かれた2つの端が、2つの給電端となっていることを特徴とする。
また、本発明に係る車載用円偏波アンテナは、望ましくは、前記第1区間の左端から前記第1スタブ導体までの距離と、前記第2区間の右端から前記第2スタブ導体までの距離とが等しい
また、本発明に係る車載用円偏波アンテナは、望ましくは、前記アンテナ素子は、前記車載用部材の融点よりも低い温度で硬化するバインダ、または、紫外線硬化材料を含むバインダを含んでいる導電性の塗料で、前記車載用部材に印刷されている
また、本発明に係る車載用円偏波アンテナは、望ましくは、前記車載用部材は、前記アンテナ素子が印刷されている溝を表面に有し、または、一対のガイドによって形成され、前記アンテナ素子が印刷されている印刷領域を表面に有している
本発明によれば、車室に搭載することが容易な車載用円偏波アンテナを実現することができる。
本発明の実施形態に係る車載用円偏波アンテナを示す図である。 印刷工程を示す図である。 印刷工程を示す図である。 オーバーヘッドコンソールが設けられた車両を示す図である。 オーバーヘッドコンソールの斜視図である。
図1には、本発明の実施形態に係る車載用円偏波アンテナが示されている。車載用円偏波アンテナは、車載用部材としての内装パネル10、アンテナ素子12、アンテナ素子12に接続された給電線22Aおよび給電線22Bを備える。アンテナ素子12および各給電線は、導電性の塗料によって内装パネル10に印刷されている。アンテナ素子12および各給電線が印刷される車載用部材は、内装パネル10の他、オーバーヘッドコンソール、スポイラ、バンパ等であってもよい。
アンテナ素子12は、矩形ループ形状の線状導体14を備える。線状導体14は、第1x方向導体16Aおよび第2x方向導体16Bと、第1y方向導体18Aおよび第2y方向導体18Bとを備える。第1x方向導体16Aおよび第2x方向導体16Bは、横方向(x軸方向)に伸び、平行に配置されている。第1y方向導体18Aおよび第2y方向導体18Bは、縦方向(y軸方向)に伸び、平行に配置されている。
本実施形態においては、線状導体14は正方形の1つの角が切り欠かれた形状を有する。線状導体14における切り欠かれた端には、給電端20Aおよび20Bが形成されている。線状導体14の長さLは、受信信号としての受信波の波長とほぼ同一とする。すなわち、第2x方向導体16Bの長さLx2は受信波の波長の約4分の1であり、第1x方向導体16Aの長さLx1は、給電端20Aを形成するために切り欠かれた長さδ1だけ、第2x方向導体16Bの長さLx2よりも短い。第2y方向導体18Bの長さLy2は受信波の波長の約4分の1であり、第1y方向導体18Aの長さLy1は、給電端20Bを形成するために切り欠かれた長さδ2だけ、第2y方向導体18Bの長さLy2よりも短い。受信波の波長は、例えば、受信周波数帯域の下限周波数と上限周波数との相加平均または相乗平均として定義される。
第1x方向導体16Aには、その左端からスタブ配置距離S1だけ離れた位置に、第1オープンスタブ導体24Aの一端が接続されている。第1オープンスタブ導体24Aは縦方向に伸び、他端は電気的に開放されている。ただし、スタブ配置距離S1は、第2y方向導体18Bの中心線と第1オープンスタブ24Aの中心線との間の距離である。第2x方向導体16Bには、その右端からスタブ配置距離S2だけ離れた位置に、第2オープンスタブ導体24Bの一端が接続されている。第2オープンスタブ導体24Bは縦方向に伸び、他端は電気的に開放されている。ただし、スタブ配置距離S2は、第1y方向導体18Aの中心線と第2オープンスタブ導体24Bの中心線との間の距離である。
本実施形態においては、スタブ配置距離S1とスタブ配置距離S2とは等しく、第1オープンスタブ導体24Aの長さL1と、第2オープンスタブ導体24Bの長さL2とは等しい。例えば、スタブ配置距離S1およびS2は、受信波の波長の6分の1から8分の1程度とする。第1オープンスタブ導体24Aの長さL1、および第2オープンスタブ導体24Bの長さL2は、受信波の波長の8分の1から14分の1程度とする。
第1x方向導体16A、第2x方向導体16Bと、第1y方向導体18A、第2y方向導体18B、第1オープンスタブ導体24Aおよび第2オープンスタブ導体24Bの線幅は一定としてもよい。車載用円偏波アンテナをETC(周波数帯域5GHz〜6GHz)、GPS(周波数帯帯域1GHz〜2GHz)等に用いる場合には、線幅は、例えば、0.5mm〜5mmとする。
このように、本実施形態に係るアンテナ素子12は、ループ形状の線状導体14、線状導体14における対向する区間(対向する辺)に設けられた一対のオープンスタブ導体24Aおよび24Bを有する。
第1x方向導体16Aの右端にある給電端20Aには、給電線22Aの一端が接続されている。第1y方向導体18Aの上端にある給電端20Bには、給電線22Bの一端が接続されている。給電線22Aおよび22Bのそれぞれの他端は、自動車に設置されたアンプまたは無線機に至る電線(図示せず)に接続されている。
次に、車載用円偏波アンテナの動作について説明する。車載用円偏波アンテナから電磁波を放射する場合、給電線22Aおよび22Bからは、給電端20Aおよび20Bを介してアンテナ素子14に送信信号が入力される。これによって、アンテナ素子14に電流が流れ、電流分布に応じた電磁界が放射される。
第1x方向導体16Aおよび第2x方向導体16Bからは、それぞれ、x軸方向に電界成分を有する電磁波が放射される。第1y方向導体18Aおよび第2y方向導体18Bからは、それぞれ、y軸方向に電界成分を有する電磁波が放射される。第1x方向導体16Aおよび第2x方向導体16Bには、それぞれ、第1オープンスタブ導体24Aおよび第オープンスタブ導体24Bが設けられている。そのため、第1x方向導体16Aおよび第2x方向導体16Bから放射される電磁波の位相と、第1y方向導体18Aおよび第2y方向導体18Bから放射される電磁波の位相とは相違する。これらの位相差は、スタブ配置距離S1、スタブ配置距離S2、第1オープンスタブ導体24Aの長さL1、および第2オープンスタブ導体24Bの長さL2を適切に定めることで約90°に設定されている。これによって、車載用円偏波アンテナからは、z軸正方向およびz軸負方向に円偏波が放射される。
本実施形態においては、スタブ配置距離S1およびスタブ配置距離S2が等しく、第1オープンスタブ導体24Aの長さL1および第2オープンスタブ導体24Bの長さL2は等しい。この条件の下で、線状導体14の長さLに対するL1+S1の比である摂動量(L1+S1)/Lを調整することで、放射される円偏波の大きさが調整される。
一般に、アンテナには、放射指向特性と受信指向特性とが等しいという性質がある。したがって、車載用円偏波アンテナは、円偏波に対してz軸正方向およびz軸負方向に受信指向特性を有する。すなわち、第1x方向導体16Aおよび第2x方向導体16Bは、それぞれ、z軸正方向またはz軸負方向から到来する電磁波のx方向電界成分の受信に寄与する。また、第1y方向導体18Aおよび第2y方向導体18Bは、それぞれ、z軸正方向またはz軸負方向から到来する電磁波のy方向電界成分の受信に寄与する。第1x方向導体16Aおよび第2x方向導体16Bには、それぞれ、第1オープンスタブ導体24Aおよび第2オープンスタブ導体24Bが設けられている。そのため、第1x方向導体16Aおよび第2x方向導体16Bで受信される電磁波の位相と、第1y方向導体18Aおよび第2y方向導体18Bで受信される電磁波の位相との差異が約90°である場合に、給電端20Aおよび20Bから給電線22Aおよび22Bに受信信号が出力される。これによって、z軸正方向またはz軸負方向から到来する円偏波が受信された場合に、給電線22Aおよび22Bに受信信号が出力される。そして、円偏波を放射する場合と同様、摂動量(L1+S1)/Lを調整することで、円偏波に対する受信信号の大きさが調整される。
図2には、印刷工程によってアンテナ素子12が形成される過程が示されている。アンテナ素子12を内装パネル10に印刷する工程は次の通りである。図2(a)に示されるように、内装パネル10を形成する際には、アンテナ素子12の形状を描く溝24をパネル表面25に形成する。溝24の表面には、塗料の密着性を高めるためのプライマを塗布する。
次に、図2(b)に示されるように、導電性塗料26を溝24に付着させる。この導電性塗料26は、粉体であってもよいし、液体であってもよい。導電性塗料26には熱硬化性のバインダが含まれている。バインダは、導電性塗料26を印刷媒体に定着させる材料である。バインダには、内装パネル10を形成する絶縁体の融点よりも低い温度で硬化するものが用いられる。このような材料としては、例えば、ポリエステル、エポキシ樹脂等がある。導電性塗料26を溝24に付着させた後、導電性塗料26に熱を与えることにより導電性塗料26を硬化させ、内装パネルに導電性塗料26を定着させる。
導電性塗料26を溝24に定着させた後、図2(c)に示されるように、導電性塗料26によって形成されたアンテナ素子をプラスチック樹脂で形成された保護層28で覆う。この工程としては、例えば、液体のプラスチック樹脂をアンテナ素子12およびその近傍に塗布し、そのプラスチック樹脂を硬化させるものが採用される。また、プラスチック樹脂で形成されたフィルムをアンテナ素子12およびその近傍に貼り付ける工程を採用してもよい。保護層28は、アンテナ素子12の強度に応じて設けられるものであり、必ずしも設けられていなくてもよい。
このような工程によれば、導電性塗料26がプライマによって確実に内装パネル10に固定される。また、導電性塗料26に含まれるバインダは、内装パネル10を形成する絶縁体の融点よりも低い温度で硬化する。これによって、導電性塗料26を定着させる工程で内装パネル10が変形することが回避される。さらに、導電性塗料26が溝24に印刷されるため、印刷後の工程において、すなわち、アンテナ素子12が形成された後の工程において、アンテナ素子12が損傷を受けることが回避される。また、アンテナ素子12およびその近傍を保護層28で覆った場合には、アンテナ素子12を保護する効果が高められる。
なお、溝24を形成せずに、内装パネル10に導電性塗料26を付着させることしてもよい。この場合、溝24を形成することなく、導電性塗料26を内装パネル10に付着させ、内装パネル10にアンテナ素子12の形状を描く。その後、導電性塗料26に熱を与えることにより導電性塗料26を硬化させ、内装パネル10に導電性塗料26を定着させる。
導電性塗料26には、紫外線硬化性のバインダが含まれるものを用いてもよい。この場合、導電性塗料26を内装パネルの溝24に付着させた後、導電性塗料26に紫外線を照射する。これによって、導電性塗料26を硬化させ、内装パネル10に導電性塗料26を定着させる。導電性塗料26として紫外線硬化性のバインダを用いた場合、導電性塗料26を定着させる工程において導電性塗料26を加熱しなくてもよく、内装パネ10ルが変形することが回避される。
図3には、パネル表面25から突出した塗料ガイド30によって、印刷領域32を形成した場合の例が示されている。図2に示される構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。アンテナ素子12を内装パネル10に印刷する工程は次の通りである。図3(a)に示されるように、内装パネル10を形成する際には、アンテナ素子12の形状を描く塗料ガイド30をパネル表面25に形成する。すなわち、一対の塗料ガイド30で挟まれる印刷領域32が、アンテナ素子12に対応するよう、これらの塗料ガイド30を形成する。印刷領域32の表面には、塗料の密着性を高めるためのプライマを塗布する。
次に、図3(b)に示されるように、熱硬化性または紫外線硬化性の導電性塗料26を印刷領域32に付着させる。導電性塗料26を印刷領域32に付着させた後、熱硬化性の導電性塗料26を用いた場合には、導電性塗料26に熱を与えることにより、紫外線硬化性の導電性塗料26を用いた場合には、導電性塗料26に紫外線を照射することにより、導電性塗料26を硬化させ、内装パネル10に導電性塗料26を定着させる。導電性塗料26を印刷領域32に定着させた後、図3(c)に示されるように、必要に応じて、導電性塗料26によって形成されたアンテナ素子を保護層28で覆う。
このような工程によれば、図2に示された工程によって得られる効果と同様の効果が得られる。すなわち、導電性塗料26がプライマによって確実に内装パネルに固定されるという効果、導電性塗料26を定着させる工程で内装パネル10が変形することが回避されるという効果、アンテナ素子12を保護する効果等が得られる。
なお、塗料ガイド30を形成せずに、内装パネル10に導電性塗料26を付着させることとしてもよい。この場合、導電性塗料26を内装パネル10に付着させ、内装パネル10にアンテナ素子12の形状を描く。その後、導電性塗料26を硬化させ、内装パネル10に導電性塗料26を定着させる。
本発明に係る車載用円偏波アンテナでは、アンテナ素子および給電線が、導電性の塗料によって内装パネルに印刷されている。これによって、誘電体基板等の板状の部材にアンテナ素子を固定する従来のアンテナに比べて、車室に搭載することが容易となる。
なお、上記では、スタブ配置距離S1およびスタブ配置距離S2が等しく、第1オープンスタブ導体24Aの長さL1および第2オープンスタブ導体24Bの長さL2が等しいものとした。しかし、車載用円偏波アンテナの送受信特性の調整のため、スタブ配置距離S1とスタブ配置距離S2とを異ならせてもよいし、第1オープンスタブ導体24Aの長さL1と、第2オープンスタブ導体24Bの長さL2とを異ならせてもよい。
また、上記では、線状導体を正方形の1つの角が切り欠かれた形状を有するものとした。線状導体は、正方形以外の多角形、円形、楕円形等の一部を切り欠いて一対の給電端を形成した形状としてもよい。この場合、線状導体の長さは、受信波の波長とほぼ同一とする。また、線状導体における対向する区間に、一対のオープンスタブ導体が設けられる。
次に、車室にアンテナ素子が設けられた実施形態について説明する。図4にはボデーの天井36にオーバーヘッドコンソール34が設けられた車両102が示されている。オーバーヘッドコンソール34は、フロントウィンドウ38と天井36との境界付近に固定されている。オーバーヘッドコンソール34は、車室内を照射するライトや小物入れを備える。フロントウィンドウ38の外周付近には、フロントウィンドウ38の周囲の美観を高めるため、その車室側の面にセラミック等を原料とする装飾用塗料40が塗布されている。この装飾用塗料40には、フロントウィンドウ38の周囲を覆い隠すため、黒色のものが採用されることが多い。オーバーヘッドコンソール34は、天井36から、フロントウィンドウ38における装飾用塗料40が塗布された領域まで及んでいる。
図5には、オーバーヘッドコンソール34の斜視図が示されている。この図は、車室外の位置からオーバーヘッドコンソール34を眺めたものである。オーバーヘッドコンソール34は、回路収容部44、小物入れ43、およびアンテナ設置板48を備える。回路収容部44、小物入れ43、およびアンテナ設置板48は、プラスチック樹脂によって一体化されていてもよい。
回路収容部44は、箱形状を有し、ライト、および、その点灯および消灯の制御を行う電子回路を収納する。回路収容部44の車室側には、レンズで覆われた開口42があり、ライトはこの開口42から車室を照射する。小物入れ43は、箱形状を有し小物を収容する。小物入れ43の車室側には、開口46があり、この開口46には開閉自在な蓋が設けられている。
アンテナ設置板48は、ボデーからフロントウィンドウ38側に突出している。アンテナ設置板48は、フロントウィンドウ38における装飾用塗料が塗布された領域に覆われている。アンテナ設置板48には、受信周波数帯域が異なるアンテナ素子50および52が設けられている。アンテナ素子50および52は、図2および図3に示された印刷工程によって、アンテナ設置板48に印刷されている。アンテナ素子50および52には、ケーブルが接続され、車両102の内部に配置された受信機に接続されている。
このような構成によれば、各アンテナ素子は、導体で形成されたボデーに覆われることなく、フロントウィンドウ38の車室側に配置される。これによって、アンテナ性能がボデーによって劣化することが回避される。また、各アンテナ素子は、フロントウィンドウ38のうち装飾用塗料40が塗布された領域に覆われるため、美観を損ねることが回避される。
10 内装パネル、12,50,52 アンテナ素子、14 線状導体、16A 第1x方向導体、16B 第2x方向導体、18A 第1y方向導体、18B 第2y方向導体、20A,20B 給電端、22A,22B 給電線、24 溝、25 パネル表面、26 導電性塗料、28 保護層、30 塗料ガイド、32 印刷領域、34 オーバーヘッドコンソール、36 天井、38 フロントウィンドウ、40 装飾用塗料、42,46 開口、43 小物入れ、44 回路収容部、48 アンテナ設置板、102 車両。

Claims (4)

  1. アンテナ素子と、
    前記アンテナ素子が固定される車載用部材と、を備え、
    前記アンテナ素子は、
    1つの角が切り欠かれた矩形ループ形状の線状導体と、
    前記線状導体における上辺の区間である第1区間に設けられ、前記矩形ループ形状の内側に伸びる第1スタブ導体と、
    前記線状導体における下辺の区間である第2区間に設けられ、前記矩形ループ形状の内側に伸びる第2スタブ導体と、を有し、
    前記第1スタブ導体が、前記第1区間の中央より右側の位置に設けられ、前記第2スタブ導体が、前記第2区間の中央より左側の位置に設けられており、
    あるいは、前記第1スタブ導体が、前記第1区間の中央より左側の位置に設けられ、前記第2スタブ導体が、前記第2区間の中央より右側の位置に設けられており、
    前記線状導体の切り欠かれた2つの端が、2つの給電端となっていることを特徴とする車載用円偏波アンテナ。
  2. 請求項1に記載の車載用円偏波アンテナにおいて、
    前記第1区間の左端から前記第1スタブ導体までの距離と、前記第2区間の右端から前記第2スタブ導体までの距離とが等しいことを特徴とする車載用円偏波アンテナ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車載用円偏波アンテナにおいて、
    前記アンテナ素子は、
    前記車載用部材の融点よりも低い温度で硬化するバインダ、または、紫外線硬化材料を含むバインダを含んでいる導電性の塗料で、前記車載用部材に印刷されていることを特徴とする車載用円偏波アンテナ。
  4. 請求項3に記載の車載用円偏波アンテナにおいて、
    前記車載用部材は、前記アンテナ素子が印刷されている溝を表面に有し、または、一対のガイドによって形成され、前記アンテナ素子が印刷されている印刷領域を表面に有していることを特徴とする車載用円偏波アンテナ。
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