JP7101243B2 - 航空機用シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートの駆動機構に関するものである。
また、本発明は、2つのシート間に配置するためのプライバシースクリーンに関するものである。
本発明は、これに限定されるものではないが、特に、航空機用のシートのための駆動機構及び航空機用の一対のシート間に配置するプライバシースクリーンに関するものである。
飛行中、乗客は、仕事をしたり、睡眠をとったり、食事をしたり、あるいは単にリラックスするといった機会を求めている場合がある。このような乗客からの要求の高まりは、航空機のシートの安全性や離着陸時におけるシートの構造的完全性が損なわれないようにするために航空機関によって定められた厳格なガイドラインを損なうものではない。
航空機のシートを設計する際にさらに考慮すべき点は、満たすべき制限のある重量と容積の要件である。過度の重量は最終的に航空機の航続距離を悪化させ、過度の容積は航空機が輸送可能な乗客の数を制限することとなり、競争力のある価格設定に悪影響を及ぼす可能性がある。
さらに、航空機のシートに影響を与えるさらなる要因として、隣接する乗客との交流能力や、逆に隣接する乗客との交流を避ける能力がある。
上記のすべての考慮事項は、4フィートから7フィート、20kg~150kgの重量範囲の乗客に対応するシングルシートの設計における快適性のための人間工学的な要求と緩和されなければならない。
本発明は、これらの競合要素を考慮して考案されたものである。
本発明のシートは、シートパンおよびその上に支持されたシートバックを有する可動シートキャリッジと、その上に可動シートキャリッジを支持するシートベースと、格納配置と拡張配置との間で移動可能な支持部材であって、支持部材の第1の端部が可動シートキャリッジに結合され、支持部材の第2の端部がシートベースに結合されており、さらに、シートキャリッジの動きによって支持部材を格納配置と拡張配置との間で駆動することにより、シートを直立位置とリクライニング位置との間で移行させるために、シートキャリッジをシートベースに対して相対的に移動させるためのアクチュエータと、を有し、支持部材は、シートが直立位置からリクライニング位置に移行し、リクライニング位置にある間、シートを強固なものとする。
支持機構は、シザース機構であってもよい。
シザース機構は、一次アーム対が第1の方向に平行となるよう互いの上に実質的に位置する拡張配置と一次アーム対が第1の方向に垂直となるよう互いの上に実質的に位置する格納配置との間で、一次アーム対のそれぞれの平面に対して垂直に延びる軸の周りを枢動運動するように結合された一次アーム対を含んでもよく、一次アーム対のそれぞれの第1の端部がシートベースに結合され、一次アーム対のそれぞれの第2の端部がシートキャリッジに結合される。
軸は、第1の端部と各アームの第2の端部との間で、一次アーム対のそれぞれを二等分してもよい。
アクチュエータは、モータで構成されていてもよい。アクチュエータは、電気モータで構成されていてもよい。
シザース機構は、二次アーム対を備えるようにしてもよく、この二次アーム対は、平面視でV字形の配置を形成するように、その第1の端部で互いに枢動可能に結合され、二次アーム対の各第2の端部は、一次アーム対の第1の端部が二次アーム対を介してシートベースに結合されるように、それぞれ一次アーム対の各第1の端部のうちの1つに枢動可能に結合されている。
シザース機構は、三次アーム対を備えるようにしてもよく、この三次アーム対は、平面視でV字形の配置を形成するように、三次アーム対の第1の端部で互いに枢動可能に結合され、三次アーム対の第2の端部は、一次アーム対の第2の端部が三次アーム対を介してシートキャリッジに結合されるように、それぞれ一次アーム対の第2の端部の各々の一方に枢動可能に結合されている。
シートは、直立モード、リクライニングモード及びベッドモードの3つの別個の構成とするようにしてもよい。上述の用語「直立位置」は、本明細書では直立モードを含むものと理解される。上述の用語「リクライニング位置」は、本明細書ではリクライニングモード及びベッドモードを含むものと理解される。
ベッドモードは、実質的にフラットな構成で配向されるようにシートの全ての部分を構成してもよい。
シートは、本明細書に記載される3つの個別の構成の間における複数の中間的な構成としてもよい。
可動シートキャリッジ及びシートパンは、シートパン及びシートバックを支持する相補的なシートフレームで構成されていてもよい。
シートフレームは、カム面を構成してもよく、また、シートパンフレームは、シートフレームに対するシートパンフレームの相対的な動きがカム面に追従してシートパンフレームの向きを変化させるように、カム面上で移動可能に支持されるカムフォロワを構成してもよい。
シートバックは、シートパンの動きがシートバックの動きを引き起こすように、シートパンに枢動可能に結合されていてもよい。
展開機構は、可動シートキャリッジがシートベースから離れる方向に移動すると、展開機構がシートバックに取り付けられた一対のウイングを移動させるように、シートバックに接続されていてもよい。
可動シートキャリッジの移動によって駆動されるようにウイング展開機構を結合することで、展開機構を駆動するための追加のモータの体積、コスト及び重量が排除される。シートの複雑さは、保守、修理及び交換のためのモータ/アクチュエータの数が少なくて済むため、さらに軽減される。
一対のウイングは、シートバックの対向する側に結合されていてもよく、ウイングが角度のついた状態でシートバックから拡張する機能位置と実質的にフラットなシートバックを提供するためにウイングがシートバックに沿って延びる格納位置との間で移動するように構成されていてもよい。
ウイングは、全ての着座構成に対して機能位置で維持されるようにしてもよい。
ウイングは、シートが完全にフラットな構成の場合のみ格納位置で維持するようにしてもよい。
ウイング展開機構は、それぞれの外側端部がシートバック上の一対のウイングのうちの1つにそれぞれ結合された一対の伸縮部材から構成されていてもよい。
一対の伸縮部材のそれぞれの外側端部は、各々のウイングに結合されるようにするとよく、可動シートキャリッジがシートベースから離れる動きにより、伸縮部材がシートのウイングを機能位置へと押し戻すようにする。
各ウイングは、シートの乗員に対向する側に配置されるフロント部と、シートの乗客に対向しない側又は後部に位置するリア部とから構成されていてもよい。
各ウイングのフロント部は、各ウイングのリア部に剛性的に接続されるようにするとよく、ここでリア部は、ウイングのリア部の動きがウイングのフロント部を移動させるようにシートを通って延在している。
一対の伸縮部材の各外側端部は、格納位置と機能位置との間でウイングを駆動するため、ウイングのそれぞれのリア部と係合する。
アーチ状のトラックは、格納位置と機能位置との間でのウイングの移動経路を定義するために、シートバックフレームに一体化されていてもよい。アーチ状のトラックは、シートバックフレームとは独立して形成されるようにするとよく、留め具、ボルト、ピン、接着剤、回転ジョイント、ヒンジジョイント及び溶接などの方法によって結合されていてもよい。
アーマチュアは、シートバックに沿って延びていてもよく、このアーマチュアは、可動シートキャリッジの動きに応答することによって、円弧状のトラックに沿って伸縮部材の各外側端部を移動させ、機能位置と格納位置との間でウイングを動かすように構成されている。
一対の伸縮部材のそれぞれの内側端部は、可動シートキャリッジがシートをベッドモードに移動させたときに伸縮部材がウイングを格納位置に付勢するように、シートバックフレームに可動的に取り付けられていてもよい。
一対の伸縮部材のそれぞれの外側端部は、可動シートキャリッジがシートベースに向かって移動することにより、伸縮部材がシートのウイングを機能位置に押し戻すように、ウイングの各々にそれぞれ結合されようにしてもよい。
本明細書に記載されるシートは、航空機用シート、列車用のシート、電車用のシート、家庭用のシート、映画館用のシート、レストラン用のシート、マッサージ用のシートであってもよい。
本発明は、さらに航空機上における2つの隣接するシート位置を分離するためのプライバシースクリーンを提供し、このプライバシースクリーンは、開放モード、部分開放モード及び閉鎖モードを提供するように可動的に構成されている。
プライバシースクリーンは、2つの部材から構成するようにするとよい。プライバシースクリーンは、3つの部材から構成するようにするとよい。プライバシースクリーンは、ベース部材と、中間部材と、上側部材とから構成されていてもよい。
上側部材は、中間部材から伸縮可能に構成されていてもよい。上側部材及び中間部材は、ベース部材から伸縮可能に構成されていてもよい。上側部材及び中間部材は、同時にベース部材から伸縮可能に構成されていてもよい。
開放モードでは、上側部材及び中間部材は、プライバシースクリーンの上端面が隣接するシートのシートパンと実質的に水平となるように、ベース部材の中へ完全に格納するようにしてもよい。
プライバシースクリーンは、ベッドモードで構成可能な一対のシート間に配置されてもよく、プライバシースクリーンを開放モードにして、一対のシートの各々をベッドモードにすると、各シートの乗客にダブルベッド体験を提供する。
上側部材及び中間部材が摺動可能に並進する一対のガイドを設けてもよい。この一対のガイドは自立型であってもよい。一対のガイドのうちの少なくとも1つは、シートを囲むシュラウドに組み込まれていてもよい。シートを取り囲むシュラウドは、チャンバを画定する。
上側部材又は中間部材の移動は、乗客が物理的に行うことが可能である。上側部材又は中間部材の移動は、電気モータ又はアクチュエータによって行われるようにしてもよい。上側部材又は中間部材の移動は、流体作動部材によって行われるようにしてもよい。上側部材又は中間部材の移動は、ガスストラットによって行われるようにしてもよい。
プライバシースクリーンの移動は、プライバシースクリーンに隣接して座っている乗客の各々によって行われるようにしてもよい。
プライバシースクリーンの上側部材、中間部材及びベース部材の各々は、チャンバの一方の側面を完全に横切るように延在してもよい。
閉鎖モードのプライバシースクリーンは、プライバシースクリーンに隣接して座っている2人の乗客間の視覚的及び物理的な接触を禁止することができる。
開放モードのプライバシースクリーンは、プライバシースクリーンに隣接して座っている2人の乗客間の物理的及び視覚的な接触を容易にすることができる。
収納コンパートメントは、ベース部材、中間部材及び上側部材の少なくとも1つに組み込まれていてもよい。
本発明は、さらに、シート用の支持部材を提供するものであり、この支持部材は、一次アーム対が第1の方向に平行となるよう互いの上に実質的に位置する拡張配置と一次アーム対が第1の方向に垂直となるよう互いの上に実質的に位置する格納配置との間で、一次アーム対のそれぞれの平面に対して垂直に延在する軸の周りで枢動運動するように共に結合された一次アーム対を含むシザース機構を備え、使用時に一次アーム対のそれぞれの第1の端部がシートベースに結合され、一次アーム対のそれぞれの第2の端部が可動シートキャリッジに結合され、可動シートキャリッジがシートベースから離れる動きにより、シザース機構を拡張配置に向けて移動させる。
軸は、各アームの第1の端部と第2の端部との間で一次アーム対のそれぞれを二等分するようにしてもよい。
支持部材は、二次アーム対を備えるようにしてもよく、この二次アーム対は、平面視でV字形の配置を形成するように、二次アーム対の第1の端部で互いに枢動可能に結合され、二次アーム対の各第2の端部は、一次アーム対の第1の端部が二次アーム対を介してシートベースに結合されるように、一次アーム対の各第1の端部の一方にそれぞれ枢動可能に結合されている。
支持部材は、三次アーム対を備えるようにしてもよく、この三次アーム対は、平面視でV字形の配置を形成するように、三次アーム対の第1の端部で互いに枢動可能に結合され、三次アーム対の各第2の端部は、一次アーム対の第2の端部が三次アーム対を介してシートキャリッジに結合されるように、一次アーム対の各第2の端部の一方にそれぞれ枢動可能に結合されている。
また、本発明は、複数の上記シートを含む客室を有する航空機を提供するものである。
本発明の様々な特徴、態様及び利点は、同一構成要素に同じ符号が付された添付図面と共に、以下の本発明の実施形態の説明からより明らかになるものである。
本発明の実施形態は、例示のために図示されているものであり、添付図面を参照することで限定するものではない。
図1A~1Cは、本発明の一実施形態による3つの構成、即ち、離着陸のための直立構成、リクライニング構成及び実質的にフラットな構成における航空機用シートの側面図である。
図1Dは、部分的にリクライニングされた構成の航空機用シートの斜視図である。
図2は、図1A~Cの航空機用シートの3つの異なる構成を重畳した側断面図であり、シートが移動可能な可動範囲を説明するものである。
図3は、図1A~Cのシートにおけるシートパンクッションの3つの異なる構成を重畳した側断面図であり、シートパンクッションが移動可能な可動範囲を説明するものである。
図4は、図1に示すシートを受け止めて支持するためのシートチャンバの透視図であり、このチャンバは、図示されたシートチャンバの後ろに着座した乗客が使用するための着座ゾーンとフットウェルを示すものである。
図5は、図4のシートチャンバのベース部の透視図であり、図4のシートチャンバのベース部に対して図1のシートを相対的に係合及び駆動するためのレールとモータ機構を示している。
図6は、図5のレール及びモータ機構と移動可能に係合するために、図1のシートが移動可能に支持されたシートキャリッジである。
図7は、航空機用シートのワイヤーフレームモデル内における図6のシートキャリッジの透視図である。
図7Aは、完全な格納配置におけるシートマウントレールを示す図6のシートキャリッジの透視図である。
図7Bは、シートキャリッジ内のシートマウントレールに隣接する内側支持レール及び外側支持レールの伸縮配置を示す図7Aの環状部分の拡大図である。
図8は、図6のキャリッジ機構内で図示されたシートを直立構成とフラット構成の間で駆動するためのシザース機構の透視上面図である。
図9は、航空機用シートのワイヤーフレームモデルに重畳した図6のキャリッジ機構内で図示されたシート拡張用のシザース機構の透視図である。
図10は、航空機用シートとキャリッジのワイヤーフレームモデル内の図8のシザース機構の透視図である。
図11は、図6のシートキャリッジ内で説明された図8のシザース機構の底面図である。
図12Aは、完全な直立構成の航空機用シートのシートパン、シートバック、ヘッドレスト及び下肢支持体アセンブリの透視図であり、シートバックの昇降式対向サイドウイングフレームを示している。
図12Bは、完全な直立構成におけるシザース機構及びシートパンフレームの上面図であり、シートの下肢支持体を示している。
図12Cは、完全な直立構成におけるシザース機構及びシートの下部脚支持体を示す透視図である。
図13Aは、リクライニング構成の航空機用シートのシートパン、シートバック、ヘッドレスト及び下肢支持体アセンブリの透視図であり、シートバックの昇降式対向サイドウイングフレームを示している。
図13Bは、リクライニング構成におけるシザース機構及びシートパンフレームの上面図であり、シートの下肢支持体を示している。
図13Cは、リクライニング構成におけるシザース機構及びシートの下肢支持体を示す透視図である。
図14Aは、実質的にフラットな構成の航空機用シートのシートパン、シートバック及びヘッドレストアセンブリの透視図であり、格納位置にあるシートバックの対向サイドウイングフレームを示している。
図14Bは、完全に拡張されたシザース機構及びシートパンフレームの実質的にフラットな構成における上面図であり、シートの下肢支持体を示している。
図14Cは、完全に拡張されたシザース機構及び実質的にフラットな構成におけるシートバックの格納された対向サイドウイングの透視図である。
図15は、キャリッジを横切って完全に拡張されたシザース機構の上面透視図であり、航空機用シートのワイヤーフレームモデルに重畳されている。
図16は、シートバックフレーム及びヘッドレストフレームを含む完全に拡張された位置にあるシザース機構及びキャリッジの上面透視図であり、シートバックの対向サイドウイングを移動させるための展開機構を示している。
図17Aは、シートパンとシートバックとの間の一連の結合を示す直立構成におけるシートの背面図である。
図17Bは、シートバックの透視図であり、シートバックフレーム、一次アーム及びシートバックフレーム、ヘッドレスト、サイドウイングの間で協働する一連のリンケージを示している。
図17Cは、シートのヘッドレストの移動を作動させるためのオーバーセンターリンクの拡大図である。
図18は、シートバックフレームのリンケージと係合するサイドウイング展開機構の透視図である。
図19Aは、シート及びシートチャンバを前方から見た透視図であり、通路位置からチャンバ内を見たものである。
図19Bは、シート及びシートチャンバを後方から見た透視図であり、後方の通路位置から見たものであり、フットウェルを示している。
図20Aは、「完全開放」モードで中央プライバシースクリーンを備える中央に位置する一対のシートを示している。
図20Bは、「部分開放」モードの中央プライバシースクリーンを備える中央に位置する一対のシートを示している。
図20Cは、「完全閉鎖」モードの中央プライバシースクリーンを備える中央に位置する一対のシートを示している。
図21は、前方の最も中央に位置する一対のシート及び後続の一対のシートの概略平面図であり、それぞれのシートが実質的にフラットな構成であり、乗客の就寝姿勢のために2つの異なる方向性を示すものである。
以下、添付図面を参照して本発明をより詳細に説明するものであるが、図面には、本発明の唯一可能な実施形態ではなく、様々な実施形態が示されている。本発明は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、以下に説明する実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。
詳細な説明
以下、添付図面を参照して本発明をより詳細に説明するものであるが、図面には、本発明の唯一可能な実施形態ではなく、様々な実施形態が示されている。本発明は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、以下に説明する実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。
本明細書では、本発明を航空機用シートに関連して説明するが、本発明は、自動車、列車、バス、路面電車及びあらゆる種類の乗り物のシートや家庭、オフィス、レストランなどのシートにも適用可能である。
以下の用語は、本明細書において以下の意味を有するものと理解される。
・「前方」は、航空機の前端に向かう方向である。
・「後方」は、航空機の後端に向かう方向である。
・「上方」は、機内の天井に向かう方向である。
・「下方」は、機内の床に向かう方向である。
・「シートパン」は、利用者が座るシートの一部分であり、これは、時に「クッション」とも呼ばれる。
・「シートバック」は、利用者の背中に接触して支持するシートの一部である。
図面を全体的に参照すると、以下の構成を含むシート1が示されている。
(A)シートパン5とその上に支持されたシートバック10とを有する可動シートキャリッジ20。
(B)可動シートキャリッジ20を支持するために剛性的に取り付けられたシートベース15。
(C)支持部材25の第1の端部が可動シートキャリッジ20に結合され、支持部材25の第2の端部がシートベース15に結合され、格納配置と拡張配置との間で可動するシート支持部材25。
(D)格納配置と拡張配置との間で支持部材25を駆動するシートキャリッジ20の動きによって、シートベース15に対して可動シートキャリッジ20を移動させることで、シート1を直立位置とリクライニング位置との間で移動させるアクチュエータ73。支持部材25は、シート1が直立位置からリクライニング位置へと移行してリクライニング位置にある間、シート1を強固なものとする。
支持部材25は、シザース機構26を備えてもよい。使用時には、格納配置と拡張配置との間におけるシザース機構26による拡張は、シートキャリッジ20がシートベース15から離れるように移動することで駆動され、拡張配置から格納配置に向かうシザース機構26による格納は、シートキャリッジ20がシートベース15に向かって移動することで駆動され、それにより、シート1を直立構成とフラット構成との間で駆動する。
図1A~図1Dは、シートバック10、ヘッドレスト7及び下肢支持体3へ可動的に取り付けられたシートパン5を有するシート1を示すものである。ヘッドレスト7は、シートバック10へ可動的に取り付けられ、下肢支持体3は、シートパン5へ可動的に取り付けられている。図1A~図1Cにおいて、シート1は、直立構成(1A)、リクライニング構成(1B)及び実質的にフラットな構成(1C)の各々で示されている。
シート1の直立構成は、航空機が離着陸しているときにシート1が配置されるデフォルト構成であるため、「離着陸」(TOL)構成と呼ぶことができる。これは、安全性及び法令遵守を確実にするため、シート1に対して行われる一次安全性試験の構成でもある。
図1Aの直立構成において、シートバック10は、その幅方向にわたって人間工学的に湾曲している。シートバック10は、一対のウイングを備えている。第1のウイング8(図1Aには図示せず)は、シートバック10の第1サイドに配置され、図1Aに示す第2のウイング9は、シートバック10の反対側の第2サイドに配置されている。ウイング8、9は、シートバック10と枢動可能に結合され、ウイング8、9の遠位端8a、9aがシートパン5を横切って前方に延びて乗員を抱きかかえるように外側に且つ僅かに湾曲した方法でシートパン5を横切る上昇した操作位置と、ウイング8、9がシートバック10と実質的に一直線となってシートバック10を跨いでフラット面12を提供する格納位置との間で多関節的に係合することができる。
本明細書では、シート1の実施形態及び特徴を上で概説した3つの構成(1A、1B及び1C)を参照して言及する。しかしながら、これらは、シート1の特徴を例示するために選択された実施例であることに留意されたい。本明細書に記載されるようなシート1の移動及び関節運動は、3つの例示的な構成のそれぞれの間で無数の構成に設定され得るものである。
図2は、4つの主要なシートの構成要素(シートパン5、5'、5"、シートシートバック10、10'、10"、ヘッドレスト7、7'、7"及び下腿支持体3、3'、3")間における相対的な関節動作を示すものである。図2に示すように、シート1の4つの構成要素は、互いに相対的に関節運動するだけでなく、シート1全体が航空機の床に固定されたシートベース15(図2には図示せず)に可動的に取り付けられている。
図3は、3つの実施形態のそれぞれにおけるシートパン5、5'、5"を示すものである。第1の方向又は前方(下肢支持体3に向かう)への並進移動に加えて、水平に対するシートパン5の傾斜も変化する。
用語「水平」は、本明細書では、乗客が知覚する航空機の客室床98に実質的に平行な方向を指すものであるものと理解される。したがって、航空機が上昇及び下降するにつれて、航空機内の水平に対する乗客の知覚は視覚的に変化していないことが理解される。
図3のフラットな構成(1C)において、シートパン5''は、航空機の床98に対して水平、すなわち実質的に水平であると見ることができる。これは、乗客が睡眠するための快適かつ自然な角度を提供するものである。シートパン5''がフラット構成からリクライニング構成(1B)に向かって移動すると、シートパン5'全体が後方に移動し、シートパン5'の後方部分6'が下方に窪み、シートパン5'の前方部分4'を上方に押すように傾斜する。シートパン5'が直立構成(1A)に向かって後方に移動し続けると、シートパン5は、航空機の床98に対する傾斜角度を減少させ、シートパン5の後方部分6が上方に上昇し、シートパン5の前方部分4が下降する。このようにして、シート1は、直立したシート位置と横臥位置又は仰臥位置との間で移行する際における乗客の身体の人間工学的な動きを模倣するので、シートは、その上の乗客に快適さを提供するように設計される。
シート1は、シートポッド100内に配置されている。ポッド100は、実質的にフラット構成と直立構成との間における各シート1の関節運動に適応する容積を画定するものである。シート1がフラット構成に移行すると、シートパン5は、ポッド100の容積内で前方に移動し、これにより、シートバック10及びヘッドレスト7が占有するために必要な空間がシートパン5の後ろに形成される。
固定されたシートベース15に対するシート1の相対的な所要の移動を容易にするため、シートベース15は、(図4に示すように)客室床98に直接取り付けられるフレームとして構成されるか又は上部ベースフレーム16を備えることができる。上部ベースフレーム16は、典型的には、シート1が支持される剛体シェルとして構成される。このように、上部ベースフレーム16は、収納コンパートメント18(図4に示す)又はシート1の下の複数の収納コンパートメントを提供する。これらのコンパートメント18は、電子機器のパッケージングスペース又はライフジャケットの保管スペースとして航空機で利用することができ、又は、乗客がその着座位置から容易にアクセス可能な手荷物収納のために利用することができる。
シートベース15に対するシート1の相対的な移動を容易にするため、シート1は、その上に支持されたシートパン5及びシートバック10を有する可動シートキャリッジ20を備えている。シートベース15は、図5に示すように、その上に可動シートキャリッジ20を支持するための上部ベースフレーム16を備えている。
また、シートベース15には、シートキャリッジ20をシートベース15に対して相対的に移動させるためのアクチュエータ機構2も支持されている。アクチュエータ機構2は、可動シートキャリッジ20をシートベース15から遠ざけたり、シートベース15に向かって後退させたりする。
シートベース15には、モータマウント23とアクチュエータマウント24が取り付けられている。マウント23、24は、別個の取り付け部材であってもよい。あるいは、マウント23、24は、シートマウントレール22用のマウントブラケット21に一体化されていてもよい。このように必要なブラケット/マウント手段を組み合わせることで、シート1の追加的な重量をさらに節約することができる。
アクチュエータ機構2は、モータ73(図6に示す)として示されるアクチュエータで構成されている。モータ73は、シートキャリッジ20をシートベース15から離れるように駆動し、その結果、シートパンフレーム52及びシートバックフレーム57がシートフレーム50に対して相対的に移動するにつれて、シート支持部材25を格納配置から拡張配置へと駆動する。シート1が直立構成から駆動されると、シート支持部材25は、リクライニングされたシート1を支持し、オフセットシートパン5を介してシートベース15を介して乗客の体重を支持する。シートキャリッジ20がシートベース15から遠ざかるほど、シートパン5上の乗客の体重とシートベース15との間のオフセット荷重が大きくなる。このオフセット荷重により、シートベース15についてモーメントが生じる。シートベース15から離れるにつれてモーメントが増加し、これによりシート1への荷重が増加する。拡張配置のいずれかにおいてもシート1の剛性を向上するために、シート支持部材25は、シート1の中心軸に沿って延びる延長可能なバックボーンを提供する。シート支持部材25は、シート1の安定性を高め、シート1を通る荷重をより均等に分散する。さらに、いずれの拡張配置においてもシート1の剛性と安定性を高めることによって、シート1がより頑丈で堅固な感触を提供するので、乗客はより多くの支持を得られ、より良いフライト体験を提供する。
〈シートキャリッジ〉
図6は、キャリッジ20を内部シート構造の残りの部分から分離して図示している。
キャリッジ20は、シートフレーム50とシートパンフレーム52とから構成されている。シートフレーム50は、シートベース15を横切って移動するように構成された一対の離間したレール51を備える。シートフレーム50は、シートパン5及びシートバック10のそれぞれをその上に支持し、シートベース15に対する並進運動と組み合わせて、シートパン5とシートバック10との間における回転運動を容易にする。
シートフレームレール51の各々は、キャリッジ20の移動を容易にするため、少なくとも1つのピニオンギア71と係合するための複数の歯55を有するラック54を備えている。しかしながら、キャリッジ20を効果的に駆動するために、一つのラック及び一つのピニオンギアを使用することができるものと考えられる。図11に示すように、一対のピニオンギア71が一対のラック54に結合されており、各ラック及びピニオンは、キャリッジ20の外側に向かって配置されている。ここで、キャリッジ20を駆動するためのアクチュエータ機構2についてさらに詳細に説明する。ラック54及びピニオンギア71は、シートベース15とキャリッジ20との間に可逆的に取り付けていてもよい。例えば、ラック54は、シートベース15又はキャリッジ20の一部であってもよく、ピニオンギア71は、シートベース15又はキャリッジ20の他方に駆動可能に取り付けられる。
ラック54は、図11により明確に図示されているように、シートフレームレール51の下側に配置されている。ラック54の歯55は、シートフレームレール51の下面から外側に突出しており、シートベース15に固定されたシートキャリッジ20の下に位置するピニオンギア71にアクセス可能である。
図6において、シートマウントレール22は、上部ベースフレーム16に直接ボルト止め又はリベット止めする4つのレールマウントブラケット21を介してシートベース15(図示せず)に剛性的に取り付けられている。各レールマウントブラケット21は、シートベース15に固定するためのベース部と、マウントピン21Aを受け入れるための上側部分とを備えている。従動ピニオンギア71を含むアクチュエータ機構2は、ラック54及びシートベース15を跨いで隣接するシートフレーム50を駆動するためにシートマウントレール22に取り付けられている。ピニオンギア71の周りで円周方向に配置された複数の歯72がピニオンギア71から外向きに突出し、シートフレームレール51のラック54の歯55と噛み合って係合する(図11参照)。シートフレーム50及びキャリッジ20は、シートベース15の上で前後方向に直線運動するように駆動される。
シートパンフレーム52は、シートパン5を支持し、シート1が直立構成にあるときに乗客の体重のかなりの部分を支えている。これは、乗客の荷重がH点を介して反応するからである。H点とは、「乗客の臀部の理論上の相対的な位置、より具体的には、乗客の胴体が上肢に対して相対的に旋回する点」のことである。
シート1を移動させるには、典型的には乗客によってアクチュエータ機構2が起動され、シートキャリッジ20がシートベース15から遠ざかるか、又は、シートベース15に向かって駆動させる。
シート1をリクライニングするために、典型的には乗客によってアクチュエータ機構2(及びモータ73)が起動され、シート1を直立構成からリクライニング構成に向かって、最終的には実質的にフラットな構成へと駆動する。このメカニズムについて、以下で詳しく説明する。
シート1がリクライニングし、直立構成(1A)から遠ざかると、乗客の体重の一部がますますシート1のシートバック10に移り、H点荷重が減少する。シートがフラットな構成(1C)に向かってリクライニングし続けると、乗客の脚と頭によって下腿支持体3とヘッドレスト7がそれぞれ作用して、乗客の体重の多くがH点から移動する。以上説明したように、シート1の構成の変化に伴って、シート1における乗客の体重分布は絶えず変化している。このように、シート1と乗客の合計重量が作用する重心は、この荷重のオフセットを増加又は減少させ、シートベース15についてのモーメントを変化させることにより、シートベース15に対して連続的に移行している。シート1が十分に支持されていない場合、このオフセット荷重は、シート1の支持力を失い、乗客にシート1が薄っぺらであるか又は実用的でないという印象を与える可能性がある。不快感は別として、これは望ましくない低品質の認識へとつながる可能性がある。
シートフレーム50には、シートパンフレーム52が移動可能に支持されている。シートパンフレーム52は、シートフレーム50に取り付けられた一対の離間した長手方向のレール53を備えている。シートパンフレーム52は、乗客が着座するシートクッション(図示せず)を支持する。シートパンフレーム52は、アクチュエータ機構2によってシートフレーム50を前後に駆動して、キャリッジ20に対するシートパン5の位置及び向きを調整し、この動作は、シートキャリッジ20がシートベース15からさらに遠ざかるにつれて、シート支持部材25を伸縮させて支持力を増大させる。
シートパンフレーム52は、シートバックフレーム57(図14Cに示される)に枢動可能に結合される。軸P0は、シートパンフレーム52とシートバックフレーム57との間の回転軸を規定する。シートパンフレーム52がシートフレーム50を横切るように移動すると、それに取り付けられたシートバックフレーム57もまたシートフレーム50を横切るように引っ張られる。
フレームレール51の上面51bには、カム面58(図8参照)が設けられている。シートパンフレーム52には、カムフォロア59が設けられている。シートパンフレーム52は、カムフォロワ59がカム面58に支持されるようにシートフレーム50上に配置されている。アクチュエータ機構2がシートフレーム50に対して相対的にシートパンフレーム52を移動させると、カムフォロワ59がカム面58に沿って前後方向及び上下方向に同時に駆動され、それによってシートベース15からシートパン5の後方部分6までの距離が変化する。また、この動きは、図3に示すように、シートパン5の傾斜の変化をもたらすものである。
さらに、カム面58に沿ったカムフォロワ59の軌道に応じてシートバックフレーム57の傾斜を調節するために、カム機構(図17Bに示す)を採用することができる。
回転軸P1は、シートパンフレームレール53の前方端部に向かって、下肢支持体3がシートパン5に枢動可能に接続するための回転軸及び係合位置を規定している。下肢支持体3の枢動運動は、図14B及び図17Bに示すモータ17によって行われる。
キャリッジ20がシートベース15を横切って駆動されると、シート支持部材25がシートパンフレーム52とシートフレーム50との間に延在してシート1を支持する。シート支持部材25は、シートキャリッジ20の構成要素が直立構成(1A)では、シート1の剛性への寄与が少なく、乗客の重量がシート1を介してシートベース15に直接伝達され、最小限の荷重オフセットである。
図7は、直立構成(1A)のキャリッジ20を示しており、参照のためにシート1とシート支持部材25のワイヤーフレームモデルがその上に重ねられている。シート支持部材25は、「パンタグラフ」機構と呼ばれることもあるが、シザース機構26として示されている。
シート支持部材25は、モータ73がシートキャリッジ20を前方に駆動するとき、シートベース15とシートキャリッジ20との間に係合し、それらの間に延在する1つ以上の伸縮梁又は折り畳みアーム装置として構成されることが企図されている。しかしながら、以下の点で設計上のトレードオフがある。(i)材料の強度、(ii)ビーム径とパッケージングスペース、(iii)製造コスト及び(iv)重量に関するものであり、これらの要因の各々は、シートへの支持力を高めるためのあらゆる商業的解決策に影響を及ぼすものである。
ヘッドレスト7とシートバック10との間には、第3の回転軸P2が配置されている。この回転軸P2は、ヘッドレスト7がシートバック10に対して相対的に枢動する回転軸である。シートバック10に対するヘッドレスト7の相対的な回転運動は、独立したモータによって又は相互に関連した結合システム(図17Cに示されている)によって始動することができる。
〈シート支持部材〉
シート支持部材25は、一次アーム対30が第1の方向に対して平行となるように互いの上に実質的に位置する拡張配置と、一次アーム対30が前記第1の方向に対して垂直となるように互いの上に実質的に位置する格納配置との間で、一次アーム対30のそれぞれの平面に対して垂直に延在する軸S0の周りで枢動運動するように結合された一次アーム対30を含むシザース機構26を有し、使用時に一次アーム対30のそれぞれの第1の端部がシートベース15に結合され、一次アーム対30のそれぞれの第2の端部が可動シートキャリッジ20に結合され、可動シートキャリッジ20がシートベース15から離れる方向に移動することで、シザース機構26が拡張配置へと向かって移動する。
アクチュエータ機構2は、一対の支持レールマウント42と、一対の内側支持レール42aと、一対の外側支持レール42b(図7、図7A及び図7Bに示す)と、前方マウントプレート60及び後方マウントプレート61と、モータ73とを備えている。図7におけるシート支持部材25は、格納配置であり、シート1がフラット構成(1C)又はベッドモードに向かって移行すると、シート支持部材25は、完全な拡張配置へと引き寄せられる。
シザース機構26の後方端部28は、シートベース15に結合され、シザース機構26の前方端部27は、シートキャリッジ20に結合されている。
シートキャリッジ20がシートベース15から更に離れるように駆動されると、内側支持レール42a及び外側支持レール42bが支持レールマウント42から伸縮可能に延出する。これにより、シートベース15との接続を維持しつつ、シート1をポッド100内で実質的にフラットな構成へとリクライニングするのに必要な動きを可能にするため、シートキャリッジ20に付加的な移動を提供する。レール42a、42bは、図7A及び図7Bに詳細に示されている。
シザース機構26の後方端部28は、シザース機構26の一部がシートベース15に対して相対的に回転することでシザース機構を伸縮することができるように、シートベース15に恒久的に取り付けられている。シザース機構26の後方端部28は、シートベース15に対して相対的に移動することができない。
より詳細には、シザース機構26の前方端部27は、シザース機構26の一部がシートパンフレーム52に対して相対的に回転してシザース機構を伸縮することができるように、シートパンフレーム52に恒久的に取り付けられている。シザース機構26の前方端部27は、シートパンフレーム52と結合されたままで、シートベース15に対して相対的に並進する。
〈シザース機構〉
シザース機構26の前方端部27は、シートキャリッジ20と共に、シートベース15から遠ざかるように第1の方向へ移動する。シザース機構26は、各アームの第1の端部と第2の端部との間で一次アーム対30の各々を二等分する軸(S0)の周りで互いに枢動可能に結合された一次アーム対30を含み、軸S0は、各一次アーム対30の各々の機体に対して垂直に延びており、アーム31、32が、一次アーム対30が第1の方向に対して平行となるよう互いの上に実質的に位置する拡張配置と一次アーム対30が第1の方向に対して垂直となるよう互いの上に実質的に位置する格納配置との間で回転することを可能にする。一次アーム対30の各々の第1の端部は、シートベース15に結合され、一次アーム対30の各々の第2の端部は、シートキャリッジ20に結合され、シートキャリッジ20がシートベース15から遠ざかるように移動してシート1がフラットな構成へと向かって移行するとき、シートキャリッジ20を駆動するためにモータ73を作動させることによってシザース機構26を拡張配置に向けて引き寄せる。
第1の方向は、シートパンフレーム52がシートフレーム50に沿って前進する前方方向である。モータ73は、モータ73の動作を逆にすることにより、シートキャリッジ20をシートベース15に引き寄せてシート支持部材25をその格納配置に戻すように可逆的に動作させることができ、シートパンフレーム52は、第1の方向とは反対の第2の方向に駆動される。 第2の方向は、シートパンフレーム52がシートフレーム50に向かって格納される後方方向である。
シザース機構26の他の実施形態が図8にさらに詳細に示されており、完全な格納配置におけるシザース機構26の上面斜視図が示されている。
シザース機構26の前方端部27は、シートパンクロスビーム56を介してシートパンフレーム52に結合されている。クロスビーム56は、一対のシートパンフレームレール53の間に延びている。クロスビーム56は、下肢支持体3が回転する回転軸P1に対して実質的に平行となるように配置されている。
クロスビーム56に沿って中央に取り付けられているのは、シザース機構26の前方部分を枢動可能に受容するための中央凹部を有する分岐マウントプレート60である。このマウントプレート60は、シザース機構26を自由に回転させて伸縮させる一方で、シザース機構26をシートパンフレーム52と係合状態で保持する。
シザース機構26は、図8に示されており、一次アーム対30、二次アーム対34及び三次アーム対38の3対の枢動アームから構成されている。
一次アーム対のアーム30は、第1のアーム31及び第2のアーム32を備えている。2つのアーム31、32は、ピンPを中心に互いに枢動可能に拘束されている。ピンPは、アーム31、32がその周りを枢動する回転軸S0を提供する。軸S0は、一次アーム対30、二次アーム対34及び三次アーム対38の各々が位置する水平面に対して垂直に延びている。軸S0は、第1のアーム31及び第2のアーム32が、シートフレームレール51を横切って互いに実質的に重なり合う格納配置と軸S0の領域でのみ互いに重なり合い、図14に示されるようにフラットな構成(1C)で拡張されたシート1の長さに沿って疑似バックボーンを形成するように延びている拡張配置との間における水平面内で回転することを可能にしている。マウントプレート70は、理想的には軸S0上に配置され、一次アーム対を取り付けて支持する(図11に示す)。
回転軸S0は、シートパン5に対して垂直に延びている(シートパン5から上方に延びている)。回転軸線S0は、第1及び第2アーム31、32の端部間の中間に位置するように示されている。しかしながら、シザース機構26の伸縮運動を変化させるために、アーム31、32の長さに沿って軸S0を移動させることも可能である。
アーム31、32は、所望の範囲のシート運動のために、格納配置と拡張配置との間において十分な拡張を提供するため細長い。さらなる到達距離を提供するため、シザース機構26内にアーム対を追加することができるが、アームを追加する毎にシザース機構26のモーメント荷重が増加する。到達距離の追加は、シートパン5とシートベース15の間における荷重のオフセット距離が増大させる。荷重の追加は、安定性を損なうことなくシート1を支えるため追加の重量又は材料の強度が必要となる。前述の各要因は、シート1の設計及び荷重基準を最適化するために考慮される。
一次アーム30の第1のアーム31及び第2のアーム32は、平面状である。これにより、1つ又は複数のアームが最小の高さを占めながらも、互いに近接して回転すること可能になる。本明細書に記載されているように、航空機上の利用可能なスペースは熾烈な競争を受け、パッケージングスペースのいかなる削減も有利となる。
上面図及び底面図におけるアーム31、32の全体的な形態は、プロペラ形状であり、等しいサイズで対向する2つのブレードを備えている。アーム31及び32は、互いに同一である。アーム31は、主回転軸S0の周りに肥厚した中央部分29を提供する。肥厚した中央部分29は、軸S0の周りに応力を分散させるのに役立つと共に、荷重を伝達するための2つのアーム同士の重なりを大きくしている。
アーム31の遠位端31a、31bは、アーム31を横切る全長がシートフレーム50の2つのレール51間の長さよりもわずかに短くなるように、肥厚した中央部分29から外向きに延びている。アーム31の遠位端31a、31bの各々には、シザース機構26の次のアーム対の隣接するアームとの回転係合を容易にするためのコネクタ37aを受けるための開孔部37が形成されている。
一次アーム30、二次アーム34及び三次アーム38は、いずれも一つの作動平面内で回転可能に動作するように配置されている。作動平面は、第1の方向への動きに対して平行となるようにシートパン5を横切って延びる水平なシート平面である。具体的には、シザース機構26は、シートベース15を跨いでキャリッジ20を駆動するラック・ピニオン機構54、71の並進平面内で伸縮する。
二次アーム対34は、互いに枢動可能に結合された第1のアーム35及び第2のアーム36を備えている。軸S0に平行な回転軸S1は、アーム35、36の各々の第1の端部に向かって配置され、V字形の配置を形成する。各アーム35及び36未結合の端部は、一次アーム31及び32のそれぞれの自由端部に回転可能に結合されており、それぞれ回転軸S4及びS5を形成している。
三次アーム対38は、互いに枢動可能に結合された第1のアーム39及び第2のアーム40を備えている。回転軸S2及びS3は、軸S0、S1に平行となるように位置し、アーム39、40の各々の第1の端部に向かって配置され、実質的にV字形の配置を形成する。アーム39及び40の未結合端部は、一次アーム31及び32のそれぞれの残りの自由端部に回転可能に結合されており、それぞれ回転軸S6及びS7を形成する。
このように、シザース機構26は、3つのアーム対30、34、38が回転的に相互に結合されてパンタグラフ式の開閉機構を形成し、シート1のための伸縮可能なシート支持部材25を提供するように構成されている。
パンタグラフ式のシザース機構26は、コンパクトなパッケージ内でシート1の大きな動作を提供することができる。これは、機構26によって使用されるスペースが少なく、パーソナルスペースであれアメニティスペースであれ、乗客により多くのスペースを与えることができることを意味するので有利である。航空機用シートの厳しい競争の世界で、これは重要な利点である。
シザース機構26の後方端部28(アーム35、36)は、後部マウントプレート61(図11に示す)に枢動可能に取り付けられている。後部マウントプレート61は、シートベース15に取り付けられており、シザース機構26の二次アーム対34のアーム35及び36の各々の2つの円弧状の取り付けスロット62と係合する2つの取り付け具を提供する。これにより、アーム35、36の各々は、後部マウントプレート61と回転可能に係合することができる。
シザース機構26の他の実施形態(図12Bに示す)において、二次アーム対34は、スピゴット61’に取り付けられている。後部マウントプレート61と同様に、スピゴット61’もまたシートベース15(又はシート1や上部ベースフレーム16の他の非可動構成要素)に固定的に取り付けられているが、アーム35、36は、スピゴット61’に枢動可能に取り付けられ、その周りで自由に回転する。スピゴット61’のこの配置は、円弧上の取り付けスロット62(図11に示す)が不要となる。
シザース機構のアーム間における回転結合部の各々は、ピン、スピゴット又は同様の形式の回転結合部を使用して形成することができる。さらに、軸S0、S1、S2、S3、S4、S5、S6及びS7のこれらの各回転接合部は、機構の寿命を向上させるために、また、機構26のアームのスムーズで摩擦のない回転を提供するためのベアリングを備えることができる。
図9は、シート1のワイヤーフレームモデルに重ね合わされたキャリッジ20及びシート支持部材25を示すものであり、シート1全体に対するこれらの部品の配置をより良く示すものである。図10は、シザース機構26の前方端部27をシートパンクロスビーム56に取り付けるための代替的な前方マウントプレート60’を示すものである。マウントプレート60’は、単一の回転軸S2’を備え、その周りを第3のアーム対38が回転することができる。
図11は、図8のキャリッジ20及びシート支持部材25をシート1の下方から見た場合を示すものである。カバープレート63は、アーム対30、34、38の開閉を覆うようにシザース機構26の下に配置されている。これは、シザース機構26内にほこりや塵並びに他の異物が混入するのを防止するものである。従って、カバープレート63は、飛行中におけるシザース機構26が損傷したり又は誤作動したりする危険性を低減することができる。また、カバープレート63は、一次アーム対30及びマウントプレート70のための取り付け部材として使用することもできる。
さらに、図11は、シートフレーム50の各レール51の下面に沿って配置された一対の歯付きラック54を示している。ラック54は、一対のピニオンギア71の回転によって並進的に移動され、各ピニオンギア71の歯72は、各ラック54の各々と噛み合って結合されている。一対のピニオンギア71の各々は、シャフト64の対向する端部に取り付けられている。シャフト64は、モータ73によって駆動される。モータ73は、電気モータとすることができる。モータ73は、シートパン5の幅方向のほぼ中央に配置されているが、シャフト64が駆動されることを条件に、シート1の下の任意の位置に配置することができる。
シャフト64は、シートベース15に別々に取り付けることが可能であり、又、図11に示すようにシートマウントレール22の前部にある2つのフロントレールマウントブラケット21がシャフト64の端部を回転可能に受け入れるように変更してもよい。
〈直立モード〉
シート1が直立構成(1A)ある状態で、シートバック10は、一対の展開されたウイング8、9を備えている。展開状態にあるウイング8、9は、シートバック10の前方に傾斜している。これにより、シートバック10は、乗客の上半身を受け止めて支持するために湾曲した形状となる。シート1がリクライニングしても、ウイング8、9は展開されたままとなり、乗客を支持し続ける。
ウイング8、9の展開された構成が図12Aに示されている。ウイング8、9の各々は、個別のウイングクッション又はシートバッククッションの一部をその上で支持するためのT字形プレートを有する(図12Aにワイヤフレームオーバーレイとして示されている)。
T字形プレートは、シートバック10の長さに沿って実質的に延びるよう長手方向に配置されたプレートのT字形バーに沿ってクッションを支持する。このT字形バーは、ウイング8、9の前部を構成する。
T字形プレートの中央バーは湾曲しており、シート1を通って延在し、ウイング8、9(図12Aに示す)の各々の後部8b、9bを形成する。各後部8b、9bは、シートバック10に沿って延在し、回転軸P0とP2との間のほぼ中間に位置するウイング展開機構68に枢動可能に取り付けられている。ウイング展開機構68は、シートバックフレーム57とシートパンフレーム52との協働運動に応答して作動する。
各T字型プレートは、プレートの剛性を提供し、質量を節約するための材料ゲージの縮小をさらに容易にするため、追加的にスウェージングされる。
図12Aは、シートパンクッション支持プレート66をさらに図示している。このプレート66は、使用時におけるシートパン5への荷重を支持するのに十分な強度を有する鉄、アルミニウム、他の金属又はプラスチックから作られている。
プレート66には、プレート66の重量を減らすための開口部67がさらに設けられている。これらの開口部67は、様々な形とすることができ、重量を減らすだけでなく、プレート66の剛性を向上するためのディンプルとして形成されたフランジ付きの開口部とすることができる。
シートクッション(図示せず)は、シートパンクッション支持プレート66に直接又は間接的に取り付けることができる。
図12B及び図12Cは、それぞれ上面図及び斜視図におけるシザース機構26の拡大図を示すものである。図12Cは、アーム対30、34、38及びそれらの層状構造のさらなる詳細を示すものである。
一次アーム31及び32の各々は、分岐プレートから形成されている。そのようなものとして、各アーム31、32は、別のアーム31及び32、35及び36、39及び40の一部を受け入れるための中央ギャップを有するように構成された上部プレート44及び下部プレート45を備えている。相互結合されたアームの上部プレート44と下部プレート45を介在させることにより、シザース機構26の全体的な厚さを最小限にすることができる。さらに、相互結合された各アーム対の上部プレート44と下部プレート45の重なり面は、使用時にそれらの間で荷重を伝達するための追加の重なり面を提供するものである。
〈リクラインモード〉
シートは、モータ73によってリクライニング構成に駆動される。モータ73は、乗客がアクセス可能なスイッチ又はトグル(図示せず)によって起動され、乗客の要求に応じてシート1の変形を作動させる。
モータ73は、電気モータであってもよい。これにより、シートパンフレーム52及びシートバック10を単一のモータ73を用いて完全なリクライニング構成へと駆動することができる。シザース機構26は、代替の支持部材と比較した場合、さらに小さな空間容積を占めることになる。シザース機構26は、3つのアーム対30、34、38が全て細長い平面状であるので、特に高さがコンパクトである。
図13Aは、シート1の残りの部分がリクライニング構成(1B)に移行したときに、依然として展開されている状態のままのウイング8、9を示すものである。
図13B及び図13Cは、上面図及び斜視図のそれぞれにおいて、リクライニング構成のシートのキャリッジ20及びシートパン5を示すものである。
図13Bに示すスピゴット61’は、シートベース15に対して図12B及び図14Bに示すのと同じ位置にある。図13Bのシートの他の全ての構成要素は、シートパン5が前方に移動するにつれて、スピゴット61’から遠ざかるように前方へと移動している。
シザース機構26が拡張配置へと引き寄せられると、図13B及び13Cに示すように、支持クロス部材65は、シザース機構26の下に見えるようになる。この実施形態では、一次アーム対30は、支持クロス部材65に枢動可能に取り付けられており、アーム30のための安定した強固な取り付けを提供する。クロス部材65は、鉄、アルミニウム、適切に強固な複合材料又はプラスチック材料から成る別個の構成要素として形成することができる。また、支持クロス部材65は、シートフレーム50と一体的に形成され、シートフレーム50を強化し、シートフレーム50のレール51を互いに結び付けることができる。クロス部材65は、シザース機構26の重量を支持する。
クロス部材65は、図13Bに示されるように山形形状であり、山形の中央部分が下肢支持体3から離れて後方へと延びている。山形の角度及び向き(前方又は後方)は、所望の移動量及びシート1の支持を提供するように調整することができる。
シザース機構26が拡張すると、内側支持レール42aは,支持レールマウント42に沿って並進し、シートフレーム50は同時に外側支持レール42bに沿って並進し、さらにシートパンフレーム52及びシートバック10は,シートフレーム50に沿って並進する。図13Cは、図12Cと比較した場合、シートが直立構成1Aからフラット構成1Cに向かってさらに移行するときのこれらの構成要素の相対的な動きを示している。
〈ベッドモード〉
図14Aに示されるように、シート1は、実質的にフラットな構成1Cを想定している。ウイング8、9は収容される、即ちウイング8、9は、実質的にフラットなシートバック表面12とフラットとなるように配置される。図14Aに示すように、シートバック10は、シートバッククッション(図示せず)を支持するためのシートバックプレート13を備える。バックプレート13は、乗客の快適性を高めるためにシートバック10を穏やかに形成するための窪み14を具備する。この窪み14及びシートバックプレート13の任意の周囲の形状は、シートバック10に適用されるクッション(図示せず)の形状及び剛性によって強化又は最小化することができる。
図14Bは、シート1のフラット構成1Cにおいて、完全な拡張状態のシザース機構26を示すものである。シートパン5とシートバック10との間には、もはやいかなる角度オフセットもなく、シート1全体がベッドモードとなっている。
さらに、図14Bには、シートパン5に対する下肢支持体3の相対的な運動を駆動するための補助モータ17が示されている。このモータ17は、乗客によって独立して作動させることができる。このモータ17は、シート支持部材25がリクライニング構成へと駆動されると、シートベース15に対して相対的にシート前進運動を駆動するモータ73と連動して作動するように構成することができる。シートの前方への動きを作動させるモータ73は、シートバックフレーム57の下に位置する図14Bで見ることができる。このように、図14Bは、シートが直立構成1Aにあるときに、モータ73がシートパン5の前部4の下に位置するように、シザース機構26によって支持されるシートの移動の拡張状態を例示している。
支持クロス部材65は、図14Bのベッドモードでは、一次アーム対30の2つのアーム31、32がフラットなシート1の長さに沿って長手方向に互いに実質的に重なり合っているので、シザース機構26の下でほぼ完全に目視できる。
図15及び図16は、シート1がフラットな「ベッドモード」構成(1C)を示すものであり、シート1のクッションの下のシザース機構26の拡張配置を示すため、様々な構成要素が「ワイヤフレーム」から取り除かれていたり、又は「ワイヤフレーム」に含まれていたりするものである。
シザース機構26の前部27は、可動シートパンフレーム52に取り付けられている。シートフレーム50のレール51間に延在する支持クロス部材65は、一次アーム30を支持している。支持クロス部材65は、一次アーム30間の回転軸S0にシザース機構26を取り付ける。このクロス部材65は、シザース機構26の前方マウントプレート60’及びスピゴット61’に追加的に取り付けられる。クロス部材65は、シートフレーム50への追加的な支持を提供するものであり、乗客の移動する体重をシートベース15により良く反応させる。本質的に、クロス部材65は、シートフレーム15内に戻る追加の荷重経路を提供する。
図15は、シートの移動の4つの段階を示すものである。最初に、支持レールマウント42は、シートマウントレール22に沿って並進され、前方運動の全範囲を達成する。第2に、内側および外側支持レール42a、42bは、支持レールマウント42から最大限に引き出される。第3に、シートフレーム50は、外側支持レール42bから離れてそれらの最大延長部まで延びている。そして最後に、シートパンフレーム52と取り付けられたシートバックフレーム57とがシートフレーム50を横切って引き出される。
シートパン5、シートバック10及びヘッドレスト7は、図15では実質的にフラットな構成であるが、下肢支持体3が折り畳まれた構成で示されている。実際には、下肢支持体3は、シートのこの部分をシートバック10、シートパン5及びヘッドレスト7と平面に近づけるために、軸P1を中心に回転させることができる。
シートパンフレーム52を介して、シートバック10の動きをシートパン5の動きに接続する外側シートバックフレーム89が図16に図示されている。シートバック10とシートパン5との間のこの接続は、シート1が利用可能な各構成間で遷移する際に、シート部分が接続されたままであることを確実にする。
外側シートバックフレーム89の内側には、シートバックフレーム57が配置されている。シートバックフレーム57は、シートバック10の相対的な動きに影響を与える湾曲したトラック11を備えている。シートバックフレーム57の内側面には、シート1の両側に1つずつ、一次アーム対19が設けられている。一次アーム19は、シートバックフレーム57を介してシートバック10の各側で外側シートバックフレーム89と一次アーム19とを一緒に接続するトラックフォロワ88によって外側シートバックフレーム89に接続される(図17A及び17B参照)。
〈ウイング機構〉
シザース機構26によって支持された利用可能なシートの全移動範囲は、シートマウントレール22に対する内側支持レール42a及び外側支持レール42b、シートフレーム50及びシートパンフレーム52の全延長を示す図16から明らかである。さらに、図16(及び図14C)には、ブラケット74によってシートバックフレーム57に取り付けられたウイング展開機構68が示されている。ウイング8、9は、シートバックフレーム57に枢動可能に結合され、ウイング展開機構68を介して駆動される。
ウイング展開機構68は、図16及び図18に示される一対のリンケージ69から構成されている。リンケージ69の各々は、リンケージ69の外側端部に第1のジョイント75を有し、リンケージ69の内側端部に第2のジョイント76を有する伸縮ビームを備えるものである。ジョイント75、76は、ウイング展開機構68を介してウイング8、9の関節運動を可能にする。
各ウイング8b、9bの後方部分は、シートバック10を通って延びており、シート1の乗客に面した側のウイング8、9の前方部分の動作を可能にしている。このメカニズムを図17A-C及び図18に示す。
展開機構68は、シートバックフレーム57に接続されており、シート1がベッドモードに入り、シザース機構26が完全に拡張配置へ向かって移動すると、展開機構68が展開されてシートバック10に可動的に取り付けられたウイング8、9の動作に影響を与える。ウイング8、9のための独立した駆動機構は存在しない。シートパン5の動作、そして、外側シートバックフレーム89に接続されたシートパンフレーム52の動きが(図16を参照して説明されるように)展開機構68を作動させる。
リンケージの内側ジョイント76は、リンケージマウントブラケット74に取り付けられている。リンケージマウントブラケット74は、シートバックフレーム57のクロス部材57aに取り付けられている。シザース機構26が拡張し、シート1がリクライニングすると、シートパンフレーム52と(外側シートバックフレーム89を介して)係合している一次アーム19がシートバックフレーム57に対して相対的に移動する。一次アーム19は、シートバックフレーム57の湾曲したトラック11と、一次アーム19をシートバックフレーム57と係合するトラックフォロア88とによって所定の円弧状の経路を通って移動するように配置することができる(図17B参照)。一次アーム19が湾曲したトラック11に沿って移動するとき、リンケージマウントブラケット74は移動せず、リンケージ69は向きを変え、ウイング8、9をフラットな格納配置に調整されるように促される。1つ以上の二次アーム46、46a、46bを介して、一次アーム19の動作が変換され、シート1がリクライニングするにつれてヘッドレスト7が相補的に動くように付勢する(図17C参照)。
図18は、展開機構68の一実施形態を示し、リンケージ69の外側ジョイント75は、それぞれ各ウイング8、9の後方部分8b、9bと係合している。図18に示す湾曲したトラック11は、シートバックフレーム57に対して湾曲し、一次アーム19が湾曲したトラック11に対して相対的に並進すると、リンケージ69の各々は、シート1がリクライニングするにつれて、後方部分8b、9bを付勢し(また、各ウイング8a、9aの取り付けられた前方部分を付勢し)、フラットな格納配置へと移動する。
〈プライバシースクリーン〉
さらに、本明細書で説明するのは、航空機上の2つの隣接するシート位置を分離するためのプライバシースクリーン80であり、プライバシースクリーンは、開放モード、部分開放モード及び閉鎖モードを提供するように可動的に構成されている。
閉鎖モードのプライバシースクリーン80は、図19A及び図19Bのそれぞれに示されており、第1にポッド100を覗き込む遠近角から、第2にポッド100の背面を覗き込む遠近角から図示されている。シート1のプライバシースクリーン80の反対側には、通路からのプライバシーを提供するポッド側壁87を備えている。
ポッド100への入口96は、ポッド100を画定する後続の各シュラウド99と後続のポッド100’との間に形成される(図21参照)。中央のプライバシースクリーン80が閉鎖モードにあるとき、着席した乗客は、機内で隣接する乗客から視覚的に隔離される。乗客が同伴者と一緒に旅行していて、2つの隣接するシートに着席している状況下で、中央のプライバシースクリーン80は、個々のポッド100、100’が単一の二重占有ポッドを形成することを可能とするため、完全開放モードで配置することができる。
図19Aに示されるプライバシースクリーン80は、ベース部材77と、中間部材78と、上側部材79とから構成されている。
プライバシースクリーン80は、1つの固定されたベース部材77と、本実施形態では1つ以上の可動パネル、中間部材78及び上側部材79を備えている。しかしながら、スクリーン80を構成するために、わずか2つの部材によって又は4つ以上の部材によって同様の効果を達成可能と考えられる。
プライバシースクリーン80は、以下のオプションを乗客に提供する。
(1)隣接する乗客(客室/航空機の中心線の反対側)からの最大限のプライバシーを提供する完全閉鎖モード。
(2)乗客がベッドの高さよりも高い位置で互いに対話することができる完全開放モード。
(3)(1)と(2)の両極端の中間レベルのプライバシー(図20B参照)。
完全開放モード(2)では、両方のシートがベッドモードである場合、そのシートは、カップルにダブルベッド体験を効果的に提供する(足がほとんどのシートに触れることはできないにもかかわらず)。
ベース部材77は、客室フロア98に取り付けられて固定されている。収納コンパートメント85は、ベース部材77、中間部材78及び上側部材79又はプライバシースクリーン80のうちの少なくとも何れか1つに組み込まれている。プライバシースクリーン部材のいずれも収納コンパートメント85を構成することができるが、ベース部材77は、より重い物品を収納するための大きな収納コンパートメント85を提供するのにより適している。
プライバシースクリーン80の段階的な展開を可能にするために、上側部材79は、中間部材78から伸縮可能に構成される。上側部材79及び中間部材78を互いに相対的に伸縮移動させる際に個別的な開閉ステップを可能にするため、ラチェット機構又は内部段付き機構を設けることができる。
さらに、上側部材79及び中間部材78は、ベース部材77から伸縮可能に構成されている。この場合も、ラチェット又は内部段付き機構を設け、積層された上側部材79及び中間部材78をベース部材77の内外に相対的に伸縮移動させる際に個別的な開閉ステップを可能にすることができる。
開放モードでは、上側部材79及び中間部材78は、プライバシースクリーン80の最上面81が隣接するシート1のシートパン5と実質的に水平となるように、ベース部材77内に完全に格納される。
上側部材79及び中間部材78が摺動する一対のガイド83,84が設けられている。ガイド83、84は、プライバシースクリーン部材がスライドするための一対のトラックとすることができる。あるいは、ガイド83、84は、上側部材及びそれに沿った中間部材の伸縮を制御するためのラチェットシステムを提供することができる。
前方ガイド83及び後方ガイド84の少なくとも一方は、ポッド100を画定するシート1の周りのシュラウド99に組み込むことができる。
上側部材79又は中間部材78の移動は、可動部材を引っ張るか又は押すことで、乗客によって物理的に行われる。これらの部材は、乗客がプライバシースクリーン80の個々の部材を把持し、それによって調節することを可能にするため、ハンドルまたは突出した形状又は凹部を提供するように形成することができる。
いくつかの実施形態において、上側部材79又は中間部材78の移動は、電気モータ又はアクチュエータによって行われる。プライバシースクリーン80の移動は、プライバシースクリーン80に隣接して座っている乗客の各々によって行うことができる。
いくつかの実施形態において、可動部材78、79は、乗客がそれらの重量にもかかわらず容易に部材を移動させることを可能にするガスストラットによって駆動される(図示せず)。プライバシースクリーン80の上側部材79、中間部材78及びベース部材77の各々は、シート1のポッド100を完全に遮るように伸展する。したがって、閉鎖モードにおけるプライバシースクリーン80は、プライバシースクリーンに隣接して座っている2人の乗客間の視覚的及び物理的接触を禁止する(図20C参照)。一方で、開放モードにおけるプライバシースクリーン80は、プライバシースクリーン80に隣接して座っている2人の乗客間の物理的及び視覚的接触を容易にする(図20A参照)。
プライバシーを最大なものとするために、図20Cに示すように、中間部材78は、ベース部材77内から完全に伸展され、上側部材79は、中間部材78内から完全に伸展されている。これにより、最小プライバシーモード又は「開放モード」の3倍に近い全構造高さが得られる。
プライバシースクリーン80の完全開放モードと完全閉鎖モードとの間の高さの3倍近い高さを達成することは、ベッドモード時の高さと直立着座時の高さとの比較のために重要である。就寝中の乗客が、直立位置で座っている隣接する乗客から遮蔽されるようなプライバシーのレベルを達成することが望ましい。
図20Bに示されるように、部分開放モードは、中間部材78がベース部材77内から完全に伸展され、上側部材79が中間部材78内に完全に格納されるモードである。これは、最小プライバシー又は開放モードの2倍に近い全構造高さが得られる。
部分開放モードは、パーソナルスペースを維持しながら会話したい乗客に適切なレベルでのプライバシーを提供するので有益である。
最小プライバシー又は完全開放モードのために、図20Aに示されるように、上側部材79は、ほぼ完全に中間部材78の内部に格納され、その結果、ほぼ全部がベース部材77の内部に格納される。
完全開放モードにおけるプライバシースクリーン80の高さは、実質的にフラットな構成又はベッドモード(1C)におけるシート1とほぼ同じレベルである。これにより、プライバシースクリーン80に隣接して座っている乗客がダブルベッド体験を経験できる。
図21に示すように、各対のシート1、1’の向きは、利用可能な客室スペースに応じて調整することができる。このように、最前列にあるシートのためのポッド100のレイアウトは、シートが航空機の中心線と整列する向きにリクライニングさせることを可能にすることができる。しかしながら、最前列にあるシート1の後ろに配置された第2のポッド100’は、乗客の脚がシート1の後部又はシート1を取り囲むシュラウド99と接触するのを避けるため、ポッド100’を横切ってオフセットされたシート1’のみを収容することができる。
ベッドモードで乗客を収容するために標準的なシート1上では、乗客用のフットウェル86(乗客の足の収容スペース)は、ポッド100内で外側、即ち通路に向かって配置され、航空機の中心線から離れて角度を付けられた就寝位置となる。これは、どのような構成においても、最前列におけるシート1が、より後部のシート1のベッド構成と重なり合うことによって引き起こされるキャビンレイアウトの特徴である。
最前列のシートについては、それらの前に乗客/シートは存在せず、ギャレーユニット又はそれに類似する物のみが存在する。従って、前列の乗客のみについて、フットウェル86は、ポッド100のほぼ全幅にまたがることができる。これは、最前列のシート1のリクライニング/就寝中の乗客が、航空機の中心線から離れるように角度を付ける必要がないことを意味する。
実質的にフラットなシートが完全に開放したプライバシースクリーンと組み合わされると、一組の乗客は、飛行中に「ダブルベッド体験」を楽しむことができる。
乗客には、(航空機のセンターラインを跨いでの)仲間の旅行者からのプライバシーを強化するオプションがある。カップル、家族などに最適な非常にオープンなスペースのオプション、要望があれば「ダブルベッド」の配置オプションなど。
プライバシースクリーンは、多数の異なる軽量材料、例えば、プラスチック、複合材料、繊維複合材料、繊維ボードなどから製造することができる。プライバシースクリーン80は、飛行中の使用において反ったり凹んだりしないように十分に強いものであるが、使用中に高い構造的負荷をかける必要はない。
当業者であれば、以下の特許請求の範囲から逸脱することなく、上述の実施形態に対して多数の変形及び修正を行うことができることを理解するであろう。したがって、本実施形態は、すべての点で例示的であり、限定的ではないと考えられるべきである。
異なる定義がなされていない限り、ここで使用するすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する分野の当業者が通常理解するものと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと類似又は同等の任意の方法及び材料もまた、本発明の実施又は試験において使用することができるが、例示的な方法及び材料の限定な数が本明細書に記載される。
いずれかの先行技術刊行物が本明細書で言及される場合、そのような言及は、その刊行物が、オーストラリアまたは他の国における当該技術分野の一般的知識の一部を形成していることを認めるものではないことを理解されたい。
以下の特許請求の範囲及び本発明の前述の説明において、脈が表現言語または必要な暗示のために別の方法を必要とする場合を除き、単語「Comprise」又は「Comprises」又は「Comprising」などの変形は包括的な意味で使用され、すなわち、記載された特徴の存在を特定するために使用されるが、本発明の様々な実施形態におけるさらなる特徴の存在又は追加を排除するものではない。

Claims (22)

  1. シートは、
    シートパン及びその上に支持されたシートバックを有する可動シートキャリッジと、
    その上に前記可動シートキャリッジを支持するシートベースと、
    1の端部が前記可動シートキャリッジに結合され、2の端部が前記シートベースに結合され、格納配置と拡張配置との間で移動可能な支持部材と、
    前記格納配置と前記拡張配置との間で前記支持部材を駆動する前記可動シートキャリッジの動きによって、前記シートベースに対して前記可動シートキャリッジを移動させることで、前記シートを直立位置とリクライニング位置との間で移動させるアクチュエータと、を有し、
    前記支持部材は、シザース機構であって、該シザース機構の重量を支持するための支持クロス部材に枢動可能に取り付けられており、前記シートが前記直立位置から前記リクライニング位置へと移行して前記リクライニング位置にある間、前記シートを強固なものとすることを特徴とするシート。
  2. 前記シザース機構は、一次アーム対が第1の方向に平行となるよう互いの上に実質的に位置する拡張配置と前記一次アーム対が前記第1の方向に垂直となるよう互いの上に実質的に位置する格納配置との間で、前記一次アーム対のそれぞれの平面に対して垂直に延びる軸の周りを枢動運動するように結合された前記一次アーム対を有し、
    前記一次アーム対のそれぞれの第1の端部が前記シートベースに結合され、
    前記一次アーム対のそれぞれの第2の端部が前記シートキャリッジに結合されることを特徴とする請求項記載のシート。
  3. 前記軸は、各アームの第1の端部と第2の端部との間で前記一次アーム対のそれぞれを二等分することを特徴とする請求項記載のシート。
  4. 前記シザース機構は、二次アーム対を有し、
    前記二次アーム対は、平面面視でV字形の配置を形成するように、その第1の端部で互いに枢動可能に結合され、
    前記二次アーム対の各第2の端部は、前記一次アーム対の前記第1の端部が前記二次アーム対を介して前記シートベースに結合されるように、それぞれ前記一次アーム対の前記第1の端部のうちの1つに枢動可能に結合されていることを特徴とする請求項又は記載のシート。
  5. 前記シザース機構は、三次アーム対を有し、
    前記三次アーム対は、平面面視でV字形の配置を形成するように、その第1の端部で互いに枢動可能に結合され、
    前記三次アーム対の各第2の端部は、前記一次アーム対の前記第2の端部が前記三次アーム対を介して前記シートキャリッジに結合されるように、それぞれ前記一次アーム対の前記第2の端部のうちの1つに枢動可能に結合されていることを特徴とする請求項記載のシート。
  6. 前記可動シートキャリッジ及び前記シートパンは、さらに、
    前記シートパン及び前記シートバックを支持する相補的なシートフレームを有することを特徴とする請求項1からの何れかに記載のシート。
  7. 前記シートフレームは、カム面を含み、
    ートパンフレームは、前記カム面上で移動可能に支持されるカムフォロワを含み、前記シートフレームに対する相対的な動き前記カム面に追従して前記シートパンフレームの向きを変化させるようにしたことを特徴とする請求項記載のシート。
  8. 前記シートバックは、前記シートパンの動きが前記シートバックの動作を引き起こすように、前記シートパンに枢動可能に結合されていることを特徴とする請求項1からの何れかに記載のシート。
  9. 前記シートは、前記シートバックに接続された展開機構を有し、
    使用時に前記可動シートキャリッジが前記シートベースから離れる方向に移動すると、前記展開機構が前記シートバックに取り付けられた一対のウイングを移動させることを特徴とする請求項1からの何れかに記載のシート。
  10. 前記一対のウイングは、前記シートバックの対向する両側に結合され、
    前記ウイングは、前記ウイングが角度のついた状態で前記シートバックから拡張する機能位置と実質的にフラットな前記シートバックを提供するために前記ウイングが前記シートバックに沿って延びる格納位置との間で移動するように構成されていることを特徴とする請求項記載のシート。
  11. 前記展開機構は、それぞれの外側端部が前記シートバック上の一対の前記ウイングのうちの1つにそれぞれ結合された一対の伸縮部材から構成されることを特徴とする請求項10記載のシート。
  12. 前記可動シートキャリッジが前記シートベースへと向かう動作により、前記伸縮部材が前記シートの前記ウイングを前記機能位置へと押し戻すようにすることを特徴とする請求項11記載のシート。
  13. 各ウイングは、前記シートの乗客に対向する側に配置されるフロント部と、前記シートの裏側に位置するリア部とから構成されることを特徴とする請求項から12の何れかに記載のシート。
  14. 各ウイングの前記フロント部は、各ウイングの前記リア部に剛性的に接続され、
    前記リア部は、前記ウイングの前記リア部の動きが前記ウイングの前記フロント部を移動させるように、前記シートを通って延在していることを特徴とする請求項13記載のシート。
  15. 各伸縮部材の外側端部は、記ウイングを駆動するため、前記ウイングのそれぞれの前記リア部と係合することを特徴とする請求項14記載のシート。
  16. 前記シートは、前記シートバックにウイング展開機構を備え、
    前記ウイング展開機構は、シートバックフレームに接続され、前記シートバックに可動的に取り付けられた前記ウイングを展開するように動作することを特徴とする請求項15記載のシート。
  17. 前記一対の伸縮部材のそれぞれの内側端部は、前記可動シートキャリッジが前記シートをベッドモードに移動させたときに前記伸縮部材が前記ウイングを前記格納位置に付勢するように、シートバックフレームに可動的に取り付けられていることを特徴とする請求項11又は12に記載のシート。
  18. 前記シートは、航空機用シートであることを特徴とする請求項1から17の何れかに記載のシート。
  19. シートのための支持部材であって、
    前記支持部材は、一次アーム対が第1の方向に平行となるよう互いの上に実質的に位置する拡張配置と前記一次アーム対が前記第1の方向に垂直となるよう互いの上に実質的に位置する格納配置との間で、前記一次アーム対のそれぞれの平面に対して垂直に延びる軸の周りを枢動運動するように結合された前記一次アーム対を含むシザース機構を有し、
    前記シザース機構は、該シザース機構の重量を支持するための支持クロス部材に枢動可能に取り付けられており、使用時に前記一次アーム対のそれぞれの第1の端部がシートベースに結合され、前記一次アーム対のそれぞれの第2の端部が可動シートキャリッジに結合され、
    前記可動シートキャリッジが前記シートベースから離れる動きにより、前記シザース機構を前記拡張配置に向けて移動させることを特徴とする支持部材。
  20. 前記軸は、各アームの第1の端部と第2の端部との間で前記一次アーム対のそれぞれを二等分することを特徴とする請求項19記載のシート。
  21. 前記シザース機構は、二次アーム対を有し、
    前記二次アーム対は、平面面視でV字形の配置を形成するように、その第1の端部で互いに枢動可能に結合され、
    前記二次アーム対の各第2の端部は、前記一次アーム対の前記第1の端部が前記二次アーム対を介して前記シートベースに結合されるように、それぞれ前記一次アーム対の前記第1の端部のうちの1つに枢動可能に結合されていることを特徴とする請求項19又は20記載の支持部材。
  22. 前記シザース機構は、三次アーム対を有し、
    前記三次アーム対は、平面面視でV字形の配置を形成するように、その第1の端部で互いに枢動可能に結合され、
    前記三次アーム対の各第2の端部は、前記一次アーム対の前記第2の端部が前記三次アーム対を介して前記シートキャリッジに結合されるように、それぞれ前記一次アーム対の前記第2の端部のうちの1つに枢動可能に結合されていることを特徴とする請求項21記載の支持部材。
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