JP7099869B2 - 保持具 - Google Patents

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本発明は、作業ヘッドに着脱可能に装着される保持具に関するものである。
下記特許文献には、収容器と作業ヘッドとの間で保持具を交換する技術が記載されている。
特開2001-191288号公報
本明細書では、収容器と作業ヘッドとの間で保持具を適切に交換することを課題とする。
上記課題を解決するために、本明細書は、作業ヘッドの装着面に着脱可能に装着されて、電子部品を保持するための保持具であって、前記装着面に装着される被装着面と、前記装着面に形成された複数の凸部が挿入される複数の凹部とを備えた保持具を開示する。
また、本明細書は、作業ヘッドに着脱可能に装着される複数の保持具のうちの2以上の保持具を収容するための2以上の収容部を備える収容器であって、前記収容部に前記保持具が収容された際のクリアランスが、前記作業ヘッドへの前記2以上の保持具の装着位置の公差と、前記2以上の収容部の位置の公差とを合計した値以上である収容器を開示する。
また、本明細書は、複数の装着面と、前記複数の装着面の各々に形成された複数の凸部とを有する作業ヘッドと、前記装着面に装着される被装着面と、前記複数の凸部が挿入される複数の凹部とをそれぞれ有し、前記作業ヘッドに負圧により装着される複数の保持具と、前記複数の保持具のうちの2以上の保持具を収容するための2以上の収容部を備える収容器と、前記2以上の収容部に収容されている前記2以上の保持具を同時に前記作業ヘッドに装着する作業と、前記作業ヘッドに装着されている前記2以上の保持具を同時に前記2以上の収容部に収容する作業との少なくとも一方を実行するように、前記作業ヘッドの作動を制御する制御装置とを備える作業機を開示する。
また、本明細書は、複数の装着面と、前記複数の装着面の各々に形成された複数の凸部とを有する作業ヘッドと、前記装着面に装着される被装着面と、前記複数の凸部が挿入される複数の凹部とをそれぞれ有し、前記作業ヘッドに装着される複数の保持具と、前記複数の保持具のうちの2以上の保持具を収容するための2以上の収容部を備える収容器とを備えた作業機において、前記2以上の収容部に収容されている前記2以上の保持具を前記作業ヘッドに装着する装着方法であって、前記2以上の収容部に収容されている前記2以上の保持具の複数の凹部に、前記複数の装着面のうちの2以上の装着面に形成されている複数の凸部を挿入させるべく、前記作業ヘッドを下降させる下降工程と、前記作業ヘッドの下降に伴って、前記凸部の先端部が前記凹部の開口縁に接触することで、前記保持具が
前記収容部の内部でズレながら、前記2以上の装着面に形成されている複数の凸部が、前記2以上の収容部に収容されている前記2以上の保持具の複数の凹部に挿入されて、前記2以上の収容部に収容されている前記2以上の保持具が前記作業ヘッドに同時に装着される装着工程とを含む装着方法を開示する。
本開示によれば、例えば、作業ヘッドの複数の凸部が、保持具の複数の凹部に挿入されることで、収容器と作業ヘッドとの間で保持具を適切に交換することができる。また、例えば、収容器における収容部のクリアランスにより、収容器と作業ヘッドとの間で保持具を適切に交換することができる。
電子部品装着装置を示す斜視図である。 装着ヘッドを示す側面図である。 吸着ノズルを示す斜視図である。 図2のAA線における断面図である。 ホルダを下方からの視点において示す図である。 ノズルトレイを示す平面図である。 図6のBB線における断面図である。 制御装置を示すブロック図である。 ブッシュに挿入される前のダイヤピンを示す図である。 ブッシュに挿入された後のダイヤピンを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
(A)電子部品装着装置の構成
図1に、電子部品装着装置10を示す。電子部品装着装置10は、1つのシステムベース12と、そのシステムベース12の上に隣接された2台の電子部品装着機(以下、「装着機」と略す場合がある)14とを有している。なお、装着機14の並ぶ方向をX軸方向と称し、その方向に直角な水平の方向をY軸方向と称する。
各装着機14は、主に、装着機本体20、搬送装置22、装着ヘッド移動装置(以下、「移動装置」と略す場合がある)24、装着ヘッド26、供給装置27、マークカメラ(図8参照)28、パーツカメラ29、ノズルステーション30、制御装置(図8参照)31を備えている。装着機本体20は、フレーム部32と、そのフレーム部32に上架されたビーム部34とによって構成されている。
搬送装置22は、2つのコンベア装置40,42を備えている。それら2つのコンベア装置40,42は、互いに平行、かつ、X軸方向に延びるようにフレーム部32に配設されている。2つのコンベア装置40,42の各々は、電磁モータ(図8参照)46によって各コンベア装置40,42に支持される回路基板をX軸方向に搬送する。また、回路基板は、所定の位置において、基板保持装置(図8参照)48によって保持される。
移動装置24は、XYロボット型の移動装置である。移動装置24は、スライダ50をX軸方向にスライドさせる電磁モータ(図8参照)52と、Y軸方向にスライドさせる電磁モータ(図8参照)54とを備えている。スライダ50には、装着ヘッド26が取り付けられており、その装着ヘッド26は、2つの電磁モータの作動によって、フレーム部32上の任意の位置に移動させられる。
装着ヘッド26は、回路基板に対して電子部品を装着するものであり、図2に示すように、装着ヘッド26の下端面に、2個の吸着ノズル60が着脱可能に取り付けられる。詳しくは、吸着ノズル60は、図3に示すように、吸着管62とフランジ部64とによって構成されている。吸着管62は、細いパイプ状をなし、吸着管62の内部には、軸線方向に延びるように、貫通孔66が形成されている。そして、フランジ部64が、吸着管62の上端の外周面に張り出すようにして固定されている。
そのフランジ部64の上面には、中央部において、吸着管62の貫通孔66が開口しており、その貫通孔66の開口を挟むようにして、1対のブッシュ68が2等配の位置に埋め込まれている。さらに、フランジ部64の上面には、1対の鉄板70も、貫通孔66の開口を挟むようにして、2等配の位置に埋め込まれている。なお、ブッシュ68の上端は、フランジ部64の上面と面一とされているが、鉄板70の上端は、フランジ部64の上面より僅かに突出している。また、フランジ部64の外周縁には、概してU字型に切り欠かれた切欠部72が形成されている。
また、装着ヘッド26は、図2に示すように、ヘッド本体76と、2個のホルダ78とにより構成されている。ホルダ78は、概して円柱形状をなし、下端部を、ヘッド本体76の下端面から下方に向かって延び出させた状態で、上下方向にスライド可能にヘッド本体76により保持されている。そして、昇降装置(図8参照)80の作動により、2個のホルダ78が個別に上下方向の任意の位置に移動する。
また、ホルダ78の下端面には、図4および図5に示すように、外周縁の全域において下方に向かって突出する外縁凸部82と、中央部において下方に向かって突出する中央凸部84とが形成されている。そして、外縁凸部82の突出量と中央凸部84の突出量とは、同じとされている。なお、ホルダ78の下端面の外径は、吸着ノズル60のフランジ部64の外径と略同じとされている。また、図4は、図2のAA線における断面図であり、図5は、ホルダ78を下方からの視点において示す図である。
また、外縁凸部82と中央凸部84との間は、それら外縁凸部82及び中央凸部84より上方に凹んだ円環形状の円環凹部86とされている。その円環凹部86には、中央凸部84を挟むようにして、1対のダイヤピン88が2等配の位置に立設されている。さらに、円環凹部86には、1対の磁石90が、中央凸部84を挟むようにして、2等配の位置に埋め込まれている。
また、ホルダ78には、軸線方向に延びるように、第1エア通路92が形成されており、第1エア通路92の下端は、ホルダ78の下端面の中央凸部84の中央において開口している。さらに、ホルダ78には、軸線方向に延びるように、第2エア通路96も形成されており、第2エア通路96の下端は、ホルダ78の下端面の円環凹部86において開口している。そして、第1エア通路92および第2エア通路96は、正負圧供給装置(図8参照)97に接続されており、正負圧供給装置97の作動により、第1エア通路92および第2エア通路96に個別に正圧若しくは負圧が供給される。
このような構造により、ホルダ78の下端面に吸着ノズル60が着脱可能に装着される。詳しくは、ホルダ78の1対のダイヤピン88が、吸着ノズル60の1対のブッシュ68に挿入されることで、吸着ノズル60の1対の鉄板70が、ホルダ78の1対の磁石90の磁力により保持される。この際、ホルダ78の外縁凸部82及び中央凸部84が、吸着ノズル60のフランジ部64の上面に密着し、その外縁凸部82に開口する第1エア通路92と、フランジ部64の上面に開口する貫通孔66とが、連通する。これにより、第1エア通路92に負圧が供給されることで、吸着ノズル60の吸着管62の先端において
、部品が吸着保持される。また、負圧の供給の停止後に、第1エア通路92に僅かな正圧が供給されることで、吸着保持された部品が離脱する。
また、ホルダ78の外縁凸部82及び中央凸部84が、吸着ノズル60のフランジ部64の上面に密着することで、ホルダ78の円環凹部86が、フランジ部64の上面により密閉される。そして、その円環凹部86に開口する第2エア通路96から負圧が供給されること、つまり、円環凹部86から第2エア通路96によりエアが吸引されることで、吸着ノズル60のフランジ部64が、ホルダ78に下面において保持される。このように、装着ヘッド26では、吸着ノズル60が、負圧により、ホルダ78の下面に装着される。なお、負圧の供給が停止した場合であっても、磁石90の磁力により、吸着ノズル60のホルダ78の下面への装着は維持される。
また、供給装置27は、図1に示すように、フィーダ型の供給装置であり、複数のテープフィーダ100を有している。テープフィーダ100は、テープ化部品を巻回させた状態で収容している。テープ化部品は、電子部品がテーピング化されたものである。そして、テープフィーダ100は、送り装置(図8参照)102によって、テープ化部品を送り出す。これにより、フィーダ型の供給装置27は、テープ化部品の送り出しによって、電子部品を供給位置において供給する。
マークカメラ(図8参照)28は、移動装置24のスライダ50に下を向いた状態で固定されており、移動装置24の作動により任意の位置に移動する。これにより、マークカメラ28は、フレーム部32の任意の位置を撮像する。また、パーツカメラ29は、フレーム部32の上面において、搬送装置22と供給装置27との間に、上を向いた状態で配設されている。これにより、パーツカメラ29は、装着ヘッド26に装着された吸着ノズル60,吸着ノズル60に保持された部品などを撮像する。
ノズルステーション30は、複数の吸着ノズル60を収容するものであり、ノズルトレイ110を有している。ノズルトレイ110は、図6及び図7に示すように、板状の載置プレート112を有しており、載置プレート112には、複数の載置穴114が形成されている。なお、図6は、ノズルトレイ110を上方からの視点において示す図であり、図7は、図6のBB線における断面図である。
載置穴114は、段付形状の貫通孔であり、載置プレート112の上面に開口する大径部116と、載置プレート112の下面に開口する小径部118と、大径部116と小径部118との間に位置する段差面120とにより構成されている。大径部116の内径は、吸着ノズル60のフランジ部64の外径より大きくされており、小径部118の内径は、吸着ノズル60のフランジ部64の外径より小さく、かつ、吸着管62の外径より大きくされている。
このため、吸着ノズル60の吸着管62が、載置穴114の小径部118に挿入されることで、吸着ノズル60のフランジ部64が、載置穴114の段差面120において支持される。このように、吸着ノズル60が載置穴114に載置されることで、ノズルトレイ110に収容される。なお、載置穴114の段差面120には、ピン122が立設されている。このため、吸着ノズル60が載置穴114に載置されると、その吸着ノズル60のフランジ部64の切欠部72が、ピン122と係合する。これにより、載置穴114に載置された吸着ノズル60の軸線周りの回転が禁止される。
また、ノズルトレイ110には、載置穴114に載置された吸着ノズル60をロックするロック機構(図示省略)が設けられている。これにより、吸着ノズル60のノズルトレイ110への収容が担保される。なお、ロック機構は、載置穴114に載置された吸着ノ
ズル60のフランジ部64の鉄板70以外の箇所を押える構造とされている。このため、ロック機構の下面は、載置穴114に載置された吸着ノズル60のフランジ部64の鉄板70以外の箇所より上方に位置するが、フランジ部64の鉄板70の箇所より下方に位置する。ただし、ロック機構の上端は、載置穴114に載置された吸着ノズル60のフランジ部64の鉄板70より上方に位置する。つまり、載置穴114に載置された吸着ノズル60のフランジ部64の鉄板70は、ロック機構の上端より下方に位置し、載置穴114に載置された吸着ノズル60は、ロック機構より上方に突出しない。また、ノズルトレイ110はノズルステーション30に着脱可能であり、ノズルトレイ110に収容された吸着ノズル60の回収,ノズルトレイ110への吸着ノズル60の補給等を装着機14の外部において行うことができる。
制御装置31は、図8に示すように、コントローラ130と、複数の駆動回路132とを備えている。複数の駆動回路132は、上記電磁モータ46,52,54、基板保持装置48、昇降装置80、正負圧供給装置97、送り装置102に接続されている。コントローラ130は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路132に接続されている。これにより、搬送装置22、移動装置24等の作動が、コントローラ130によって制御される。また、コントローラ130は、画像処理装置136にも接続されている。画像処理装置136は、マークカメラ28及びパーツカメラ29により撮像された撮像データを処理するための装置である。これにより、コントローラ130は、撮像データから各種情報を取得する。
(B)装着機による装着作業
装着機14では、上述した構成によって、搬送装置22に保持された回路基板に対して、装着ヘッド26によって装着作業を行うことが可能である。具体的には、コントローラ130の指令により、回路基板が作業位置まで搬送され、その位置において、回路基板が、基板保持装置48によって固定的に保持される。次に、マークカメラ28が、コントローラ130の指令により、回路基板の上方に移動し、回路基板を撮像する。これにより、回路基板の保持位置等に関する情報が得られる。また、テープフィーダ100は、コントローラ130の指令により、テープ化部品を送り出し、電子部品を供給位置において供給する。そして、装着ヘッド26が、コントローラ130の指令により、電子部品の供給位置の上方に移動し、吸着ノズル60によって電子部品を吸着保持する。続いて、装着ヘッド26が、パーツカメラ29の上方に移動し、吸着ノズル60によって保持された電子部品が、パーツカメラ29によって撮像される。これにより、部品の保持姿勢等に関する情報が得られる。そして、装着ヘッド26が、回路基板の上方に移動し、回路基板の保持位置,電子部品の保持姿勢等に基づいて、電子部品を回路基板に装着する。
(C)吸着ノズルの交換作業
装着機14では、吸着ノズル60により電子部品が吸着保持され、その保持された電子部品が回路基板に装着されるため、保持対象の電子部品のサイズ,形状等に応じて、装着ヘッド26に装着される吸着ノズル60が交換される。具体的には、例えば、小さな電子部品の装着作業時には、小さなノズル径、つまり、小径の吸着ノズル60が用いられ、大きな電子部品の装着作業時には、大きなノズル径、つまり、大径の吸着ノズル60が用いられる。このため、装着ヘッド26に小径の吸着ノズル60が装着されており、その小径の吸着ノズル60による装着作業が完了すると、装着ヘッド26は、ノズルステーション30の上方に移動する。なお、ノズルステーション30のノズルトレイ110では、複数の載置穴114のうちの1の載置穴114に、大径の吸着ノズル60が収容されており、別の1の載置穴114は空の状態、つまり、吸着ノズル60が収容されていない状態とされている。
そして、装着ヘッド26は、ノズルトレイ110の空の状態の載置穴114の上方に移
動し、吸着ノズル60が装着されたホルダ78が下降する。これにより、吸着ノズル60の吸着管62が、載置穴114の小径部118に挿入され、吸着ノズル60のフランジ部64が、載置穴114の段差面120に載置される。この際、装着ヘッド26において、第2エア通路96への負圧の供給が停止する。これにより、負圧に依拠したホルダ78による吸着ノズル60の保持力が解除される。また、ノズルトレイ110では、載置穴114に載置された吸着ノズル60がロック機構によりロックされる。そして、ホルダ78が上昇することで、磁力に依拠したホルダ78による吸着ノズル60の保持力が解除され、吸着ノズル60が、ホルダ78から離脱する。これにより、ホルダ78に装着されていた吸着ノズル60が、載置穴114に収容され、ホルダ78は、吸着ノズル60が装着されていない状態となる。
次に、吸着ノズル60が装着されていない状態のホルダ78が、パーツカメラ29の上方に移動し、パーツカメラ29により撮像される。そして、コントローラ130において、撮像データに基づいて、ホルダ78の下面に記されたアライメントマーク(図5参照)140の位置が演算され、ホルダ78の位置が補正される。続いて、装着ヘッド26は、ノズルトレイ110の装着対象の吸着ノズル60が収容されている載置穴114の上方に移動する。この際、補正されたホルダ78のXY方向の位置と、装着対象の吸着ノズル60が収容されている載置穴114のXY方向の位置とが、一致するように、装着ヘッド26は移動する。そして、ホルダ78が下降することで、ホルダ78の1対のダイヤピン88が、載置穴114に収容されている吸着ノズル60の1対のブッシュ68に挿入し、その吸着ノズル60の1対の鉄板70が、ホルダ78の1対の磁石90により保持される。また、装着ヘッド26では、第2エア通路96に負圧が供給され、載置穴114に収容されている吸着ノズル60が負圧により保持される。これにより、載置穴114に収容されていた吸着ノズル60が、ホルダ78に装着される。なお、載置穴114に収容されている吸着ノズル60のホルダ78への装着作業時において、ロック機構は解除されている。これにより、ノズルステーション30における吸着ノズル60の交換作業が完了する。
このように、ノズルステーション30における吸着ノズル60の交換作業が実行されるが、従来の手法では、1つのホルダ78毎に吸着ノズル60の交換作業が実行される。つまり、装着ヘッド26は2つのホルダ78を有しており、2つのホルダ78において吸着ノズル60の交換作業が実行される場合に、1つのホルダ78において吸着ノズル60の交換作業が実行された後に、交換作業が完了したホルダ78と別のホルダ78において吸着ノズル60の交換作業が実行される。しかしながら、1つのホルダ78毎に吸着ノズル60の交換作業を実行していては、交換作業に要する時間が長くなり、生産効率が悪い。
このため、2つのホルダ78において、同時に、吸着ノズル60の交換作業を行うことが望まれる。つまり、2つのホルダ78を同時に下降させ、2つのホルダ78に装着されている2つの吸着ノズル60を2つの載置穴114に同時に収容する作業と、2つの載置穴114に収容されている2つの吸着ノズル60を2つのホルダ78に同時に装着する作業とを行うことが望まれる。そこで、装着機14では、装着ヘッド26での2つのホルダ78の間の距離(以下、「ホルダ間距離」と記載する)L1(図2参照)と、ノズルトレイ110での隣り合う2つの載置穴114の間の距離(以下、「載置穴間距離」と記載する)L2(図6参照)とが同じとされている。これにより、2つのホルダ78において、同時に、吸着ノズル60の交換作業を行うことができそうであるが、ホルダ間距離L1の公差,載置穴間距離L2の公差等により、2つのホルダ78において、同時に、吸着ノズル60の交換作業を行うことができない場合がある。
詳しくは、ホルダ間距離L1と載置穴間距離L2とが、殆ど誤差なく同じであれば、2つのホルダ78において、同時に、吸着ノズル60の交換作業を行うことが可能である。しかしながら、ホルダ間距離L1と載置穴間距離L2とを殆ど誤差なく同じとするために
は、非常に精度よく装着ヘッド26,ノズルトレイ110などを製造する必要があり、製造コストが高くなる。そこで、装着ヘッド26,ノズルトレイ110などの製造に対して、公差が設定されており、公差内での製造が許容されている。このため、ホルダ間距離L1と載置穴間距離L2とは、ホルダ78,載置穴114の位置の公差等により、異なる場合があり、それら2つの距離の差が大きくなると、2つのホルダ78において、同時に、吸着ノズル60の交換作業を行うことができない場合がある。つまり、例えば、ホルダ78への吸着ノズル60の装着作業時に、2つのホルダ78の少なくとも一方において、ホルダ78の1対のダイヤピン88を、載置穴114に収容されている吸着ノズル60の1対のブッシュ68に挿入できない場合がある。
このようなことに鑑みて、ノズルトレイ110において、載置穴114の大径部116のクリアランスCL(図7参照)が、ホルダ間距離L1の公差の絶対値での最大値αと載置穴間距離L2の公差の絶対値での最大値βとの合計した値以上とされている(CL≧α+β)。なお、大径部116のクリアランスCLは、載置穴114の中央に吸着ノズル60が載置された場合において、吸着ノズル60のフランジ部64の外周面と、大径部116の内壁面との間の距離である。つまり、大径部116のクリアランスCLは、大径部116の内径とフランジ部64の外径との差の1/2である。
また、ダイヤピン88の先端部の外周面は、図9に示すように、先端に向かうほど細くなるテーパ面150とされており、ブッシュ68の開口縁の内周面は、開口に向かうほど広くなるテーパ面152とされている。なお、ダイヤピン88のテーパ面150及び、ブッシュ68のテーパ面152の角度,長さ寸法などは、ブッシュ68の中心とダイヤピン88の中心との間の距離が、大径部116のクリアランスCLに相当する距離となった場合であっても、ダイヤピン88のテーパ面150とブッシュ68のテーパ面152とが接触するように、設定されている。
このように、大径部116のクリアランスCL,テーパ面150,152などが設定されることで、ホルダ間距離L1と載置穴間距離L2とが、ホルダ78,載置穴114の位置の公差等により、異なる場合であっても、2つのホルダ78において、同時に、吸着ノズル60の交換作業を行うことが可能となる。具体的には、2つの載置穴114に収容されている2つの吸着ノズル60を2つのホルダ78に装着する作業時において、それら2つの載置穴114のXY座標での中点Aと、2つのホルダ78のXY座標での中点Bとが、コントローラ130において演算される。そして、2つの載置穴114の中点Aと、2つのホルダ78の中点Bとが一致するように、移動装置24の作動が制御される。
次に、移動装置24の作動が完了すると、2つのホルダ78が昇降装置80の作動により同時に下降する。この際、例えば、ホルダ間距離L1が、公差の最大値αに相当する距離、ズレており、載置穴間距離L2が、公差の最大値βに相当する距離、ズレている場合においても、図9に示すように、ダイヤピン88のテーパ面150は、ブッシュ68のテーパ面152に接触する。これは、上述したように、ブッシュ68の中心とダイヤピン88の中心との間の距離が、大径部116のクリアランスCL(≧α+β)に相当する距離であっても、ダイヤピン88のテーパ面150とブッシュ68のテーパ面152とが接触するように、設定されているためである。
そして、ダイヤピン88のテーパ面150とブッシュ68のテーパ面152とが接触した状態で、ホルダ78が下降すると、ホルダ78の下降する力が、テーパ面150,152によって、吸着ノズル60を、載置穴114の内部において側方に移動させる力に変換される。また、載置穴114の大径部116には、公差の最大値α及びβを合計した値以上のクリアランスCLがあるため、吸着ノズル60は、ダイヤピン88がブッシュ68に挿入可能な位置まで、載置穴114の内部において移動する。このため、2つのホルダ7
8が同時に下降することで、2つの載置穴114の内部において、吸着ノズル60がズレながら、図10に示すように、ダイヤピン88がブッシュ68に挿入される。これにより、ホルダ間距離L1の公差,載置穴間距離L2の公差が有る場合であっても、2つの載置穴114に収容されている2つの吸着ノズル60を2つのホルダ78に同時に装着することができる。
また、2つのホルダ78に装着されている2つの吸着ノズル60を2つの載置穴114に収容する作業時においても、それら2つの載置穴114のXY座標での中点Aと、2つのホルダ78のXY座標での中点Bとが、コントローラ130において演算される。そして、2つの載置穴114の中点Aと、2つのホルダ78の中点Bとが一致するように、移動装置24の作動が制御される。次に、移動装置24の作動が完了すると、2つのホルダ78が昇降装置80の作動により同時に下降する。この際、例えば、ホルダ間距離L1が公差の最大値αに相当する距離、ズレており、載置穴間距離L2が公差の最大値βに相当する距離、ズレている場合においても、2つのホルダ78に装着されている2つの吸着ノズル60のフランジ部64は、2つの載置穴114の大径部116に挿入される。これは、上述したように、大径部116のクリアランスCLが、ホルダ間距離L1の公差の最大値αと、載置穴間距離L2の公差の最大値βとを合計した値以上とされているためである。これにより、2つのホルダ78に装着されている2つの吸着ノズル60を2つの載置穴114に同時に収容することができる。
このように、装着機14では、大径部116のクリアランスCL,テーパ面150,152などが設定されることで、ホルダ間距離L1と載置穴間距離L2とが、ホルダ78,載置穴114の位置の公差等により、異なる場合であっても、2つのホルダ78において、同時に、吸着ノズル60の交換作業を行うことができる。これにより、吸着ノズル60の交換作業に要する時間が短くなり、生産効率が向上する。
ちなみに、上記実施例において、装着機14は、作業機の一例である。装着ヘッド26は、作業ヘッドの一例である。制御装置31は、制御装置の一例である。吸着ノズル60は、保持具の一例である。吸着管62は、吸着管の一例である。フランジ部64は、フランジ部の一例である。フランジ部64の上面は、被装着面の一例である。ブッシュ68は、凹部の一例である。ホルダ78の下面は、装着面の一例である。ダイヤピン88は、凸部の一例である。ノズルトレイ110は、収容器の一例である。載置穴114は、収容部の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、保持具として吸着ノズル60が採用されているが、複数の爪部材により部品を把持する把持具、つまり、チャックを採用してもよい。
また、上記実施例では、2つのホルダ78に対する2つの吸着ノズル60の同時交換に本発明が適用されているが、3以上のホルダ78に対する3つ以上の吸着ノズル60の同時交換に本発明が適用されてもよい。
また、上記実施例では、ダイヤピン88とブッシュ68との両方にテーパ面150,152が形成されているが、ダイヤピン88とブッシュ68との少なくとも一方にテーパ面150,152が形成されていてもよい。
また、上記実施例では、載置穴114の大径部116のクリアランスCLが、ホルダ間距離L1の公差及び、載置穴間距離L2の公差に基づいて設定されているが、ノズルトレイ110のノズルステーション30へのセット位置の公差等も考慮して、大径部116の
クリアランスCLが設定されてもよい。
14:装着機(作業機) 26:装着ヘッド(作業ヘッド) 31:制御装置 60:吸着ノズル(保持具) 62:吸着管 64:フランジ部(被装着面) 68:ブッシュ(凹部) 78:ホルダ(装着面) 88:ダイヤピン(凸部) 110:ノズルトレイ(収容器) 114:載置穴(収容部)

Claims (3)

  1. 作業ヘッドの装着面に着脱可能に装着されて、電子部品を保持するための保持具であって、
    前記装着面に装着される被装着面と、
    前記装着面に形成された複数の凸部が挿入される複数の凹部と
    を備え
    前記装着面と前記被装着面とにより形成される空間に負圧が供給されることにより前記作業ヘッドに装着され、
    前記凸部および前記凹部は、前記空間内に設けられる保持具。
  2. 前記被装着面が、平坦面である請求項1に記載の保持具。
  3. 前記保持具が、
    吸着管と、
    前記吸着管の外周面から突出するフランジ部と
    を有する吸着ノズルであり、
    前記フランジ部の上面が、前記被装着面である請求項1または請求項2に記載の保持具。
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