JP7099103B2 - カメラモジュール - Google Patents

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Description

本開示は、カメラモジュールに関する。
従来、車両においてウインドシールドの内側に装着されて車両の外界を撮像するように構成されるカメラモジュールは、広く知られている。こうしたカメラモジュールとしては、特許文献1に開示のものがある。
特開2017-158098号公報
カメラモジュールの1種として先述の特許文献1に開示されたものでは、レンズ及びイメージャを組み合わせた光学アセンブリにおいて外界から光軸上に入射した光像が結像されることで、外界が撮像される。この光学アセンブリは、同ユニットを収容してウインドシールドに装着されるカメラケーシングに対して、面接触することで位置決め状態に螺子留めされている。
しかし、特許文献1に開示のカメラモジュールにおいて光像の結像精度、ひいては外界の撮像精度を確保するには、光軸の姿勢を決める箇所として光学アセンブリ及びカメラケーシングの両接触面に、高い面精度が要求される。換言すれば、光学アセンブリ及びカメラケーシングの両接触面にて面精度が確保され得ない場合、外界の撮像精度が低下してしまう。
以上より本開示の課題の1つは、外界を高精度に撮像する新規構造のカメラモジュールを、提供することにある。
以下、課題を解決するための本開示の技術的手段について、説明する。尚、特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
本開示の第1~第3態様は、
車両(2)においてウインドシールド(3)の内側に装着されて車両の外界(5)を撮像するように構成されるカメラモジュール(1)であって、
光軸(Al)の姿勢を決めるアセンブリ基準面(351a)を有し、外界から光軸上に入射した光像が結像されることにより外界を撮像する光学アセンブリ(30,5030)と、
ウインドシールドに対して位置決めされるケーシング基準面(213a)を外部に有し、内部の壁面(21a,22a)から離間した状態に光学アセンブリを収容しているカメラケーシング(20,2020)と、
ケーシング基準面に沿った仮想平面(P)上にアセンブリ基準面を位置合わせした状態に、光学アセンブリをカメラケーシングと接合させている接着材(39,3039)とを、備える。
第1~第3態様の光学アセンブリでは、ウインドシールドに対して位置決めされるカメラケーシング外部のケーシング基準面に沿った仮想平面上にて、光軸の姿勢を決めるアセンブリ基準面が位置合わせされた状態となる。ここで特に第1~第3態様によると、光学アセンブリとカメラケーシングとが接着材を介して接合されることで、光学アセンブリの一部であるアセンブリ基準面は、カメラケーシングの内部壁面からの離間状態を維持して仮想平面上に位置合わせされ得る。故に、カメラケーシングの内部壁面に対する面精度の要求を軽減しつつも、ケーシング基準面に対するアセンブリ基準面の相対位置を仮想平面上の正規位置に正確に調整することができる。これによれば、光学アセンブリにおける光像の結像精度、ひいては外界の撮像精度を確保することが可能である。
本開示の第態様によると、
カメラケーシングは、露出窓(219)を有し、
紫外線硬化型の接着材を介して光学アセンブリとカメラケーシングとが接合される箇所(S)は、露出窓を通じてカメラケーシング外へ露出している。
本開示の第2態様によると、
光学アセンブリは、光像を結像する結像レンズ(36)を収容している鏡筒部(350,5350)、並びに鏡筒部の周囲に空間(352a)を空けて突出している接合突部(352)を、有し、
接着材を介して接合突部とカメラケーシングとが接合される箇所(S)は、接合突部を挟んで空間とは反対側に位置している。
本開示の第態様によると、
カメラケーシングは、露出窓(219)を有し、
光学アセンブリは、光像を結像する結像レンズ(36)を収容している鏡筒部(350,5350)、並びに鏡筒部の周囲に空間(352a)を空けて突出している接合突部(352)を、有し、
紫外線硬化型の接着材を介して接合突部とカメラケーシングとが接合される箇所(S)は、接合突部を挟んで空間とは反対側に位置しており、露出窓を通じてカメラケーシング外へ露出している。
及び第態様の光学アセンブリは、紫外線硬化型の接着材を介してカメラケーシングと接合されることで、接合箇所を構築する。この接合箇所には、接合前でも同箇所をカメラケーシング外へと露出させることになる露出窓を通じて、紫外線が照射される。これによれば、光学アセンブリの損傷又は改質を招き難い紫外線照射を活用して、接着材を硬化させることができる。故に、光学アセンブリの損傷又は改質に起因した結像精度の低下、ひいては撮像精度の低下を抑制することが可能となる。
及び第態様の光学アセンブリにおいて鏡筒部の周囲に空間を空けて突出した接合突部は、接着材を介してカメラケーシングと接合されることで、接合箇所を構築する。この接合箇所は、接合突部を挟んで空間とは反対側に位置することになるので、同箇所にて接着材が熱膨張したとしても空間へと逃がされ得る接合突部は、鏡筒部に対して圧接され難くなる。故に、鏡筒部に収容されて光像を結像する結像レンズでは、接合突部の圧接による鏡筒部での歪みの発生を抑制することができるので、当該歪みに起因した結像精度の低下、ひいては撮像精度の低下を抑制することが可能となる。
本開示の第態様は、第又は第態様のカメラモジュールを製造する方法であって、
仮想平面上にアセンブリ基準面が位置合わせされた状態を構築することにより、光学アセンブリとカメラケーシング(20,2020)との間に接着材(39)を配置し、
配置後の接着材に露出窓を通じて紫外線を照射することにより、接着材の硬化を完了させる。
態様のように、アセンブリ基準面が仮想平面上に位置合わせされた状態の構築により光学アセンブリ及びカメラケーシング間に配置された接着材の硬化完了処理は、露出窓を通じた紫外線照射によることとなるため、光学アセンブリの損傷又は改質を招き難い。これによれば、光学アセンブリの損傷又は改質に起因した結像精度の低下、ひいては撮像精度の低下を抑制することが可能となる。
本開示の第態様は、第又は第態様のカメラモジュールを製造する方法であって、
仮想平面上にアセンブリ基準面が位置合わせされた状態を構築することにより、光学アセンブリとカメラケーシング(20)との間に接着材(3039)を配置し、
配置後の接着材に露出窓を通じて紫外線を照射することにより、接着材の一部を仮硬化させ、
仮硬化後の接着材を加熱することにより、接着材の残部を熱硬化させる。
態様のように、アセンブリ基準面が仮想平面上に位置合わせされた状態の構築により光学アセンブリ及びカメラケーシング間に配置された接着材の仮硬化処理は、同材の一部に対して露出窓を通じた紫外線照射によることとなる。故に、光学アセンブリの損傷又は改質を招き難い。しかも、仮硬化後の加熱による熱硬化処理は、接着材のうち仮硬化では未硬化の残部に限られるので、光学アセンブリが損傷又は改質し難い短い時間で終了させることができる。これらによれば、光学アセンブリの損傷又は改質に起因した結像精度の低下、ひいては撮像精度の低下を抑制することが可能となる。
第1実施形態によるカメラモジュールが適用される車両を示す前面図である。 第1実施形態によるカメラモジュールを示す縦断面図である。 第1実施形態によるカメラモジュールを示す上面斜視図である。 第1実施形態によるカメラモジュールを示す平面図である。 第1実施形態によるカメラケーシング及び光学アセンブリを示す上面斜視図である。 第1実施形態による光学アセンブリ及び回路ユニットを示す側面斜視図である。 第1実施形態による光学アセンブリ及び回路ユニットを示す上面斜視図である。 第1実施形態により生成される外界画像を示す正面模式図である。 第1実施形態によるカメラケーシング及び光学アセンブリを示す部分断面模式図である。 第1実施形態によるカメラケーシング及び光学アセンブリを拡大して示す部分断面模式図である。 第1実施形態によるカメラケーシング及び光学アセンブリを拡大して示す正面模式図である。 第1実施形態によるカメラモジュールの製造方法を示す部分断面模式図である。 第1実施形態によるカメラモジュールの製造方法を示す部分断面模式図である。 第1実施形態によるカメラモジュールの製造方法を示す部分断面模式図である。 第2実施形態によるカメラケーシング及び光学アセンブリを拡大して示す正面模式図である。 第3実施形態によるカメラケーシング及び光学アセンブリを拡大して示す部分断面模式図である。 第3実施形態によるカメラモジュールの製造方法を示す部分断面模式図である。 第3実施形態によるカメラモジュールの製造方法を示す部分断面模式図である。 第3実施形態によるカメラモジュールの製造方法を示す部分断面模式図である。 第4実施形態によるカメラモジュールを示す縦断面図である。 第5実施形態によるカメラモジュールを示す縦断面図である。 図9の変形例を示す部分断面模式図である。 図10の変形例を示す部分断面模式図である。 図10の変形例を示す部分断面模式図である。 図11の変形例を示す正面模式図である。 図10の変形例を示す部分断面模式図である。 図11の変形例を示す正面模式図である。
以下、複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことで、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。
以下、本開示による複数の実施形態を、図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
図1,2に示すように、第1実施形態によるカメラモジュール1は、車両2に搭載されて外界5を撮像するように構成される。尚、以下の説明では、水平面上における車両2の鉛直方向が上下方向に設定され、水平面上における車両2の水平方向のうち車長方向及び車幅方向がそれぞれ前後方向及び左右方向に設定される。
カメラモジュール1は、車両2におけるフロントウインドシールド3の内側に、装着される。フロントウインドシールド3は、車両2において運転席の前方に位置している。フロントウインドシールド3は、自身の内側となる車室4内を外界5とは仕切っている。フロントウインドシールド3は、例えばガラス等の透光性材料により形成されることで、外界5の風景から入射する光像を車室4内へと透過させる。
フロントウインドシールド3においてカメラモジュール1の装着箇所は、車室4内の運転席に着座した乗員の視界を実質妨げない箇所に、設定されている。具体的には図1に示すように、上下における装着箇所は、車両2においてフロントウインドシールド3の外周縁部を枠状に保持するピラー6の開口窓6a内のうち、上縁部から例えば20%程度の範囲Xv内に設定されている。左右における装着箇所は、開口窓6aの中心から両側へ例えば15cm程度の範囲Xh内に設定されている。これらの設定により装着箇所は、フロントウインドシールド3を払拭するワイパーの払拭範囲Xr内であって、前後方向に対してフロントウインドシールド3が例えば22~90°程度傾斜する部分に、位置することとなる。
図2~4に示すようにカメラモジュール1は、ブラケットアセンブリ10、カメラケーシング20、光学アセンブリ30、フード40及び回路ユニット50を備えている。
ブラケットアセンブリ10は、ブラケット本体11を主体に構成されている。ブラケット本体11は、例えば樹脂等の比較的成形容易な硬質材料により、全体として略平板状に形成されている。ブラケット本体11は、フロントウインドシールド3の内面3aに沿って配置される。ブラケット本体11では、平面状の上面11aがフロントウインドシールド3の内面3aに接着固定される。これにより車両2においてブラケットアセンブリ10は、フロントウインドシールド3に着脱不能に装着された状態となる。
図2~5に示すようにカメラケーシング20は、一対のケーシング部材21,22を組み合わせて構成されている。各ケーシング部材21,22は、例えばアルミニウム等の比較的高放熱性を有した硬質材料により、全体として中空状に形成されている。
逆カップ状のアッパケーシング部材21は、ブラケットアセンブリ10の下側に配置されることで、同アセンブリ10とは反対側となる下側に開口部を向けている。図3,5,9に示すようにアッパケーシング部材21は、外部側方へと突出する嵌合突部213を、左右両側縁部の前後2箇所ずつに有している。ここで特に後方2箇所の各嵌合突部213は、左右にストレートな円筒面状の外周面により、それぞれケーシング基準面213aを形成している。
図3に示すように、前方2箇所及び後方2箇所の各嵌合突部213に個別に対応してブラケット本体11には、複数の嵌合溝部112が設けられている。各嵌合溝部112は、溝始端部112aにて開口し且つ溝終端部112bにて閉塞された略L字状を、呈している。各嵌合溝部112の溝終端部112bには、それぞれ対応する嵌合突部213がスライド嵌合によって係合固定されている。これにより車両2においてカメラケーシング20は、ブラケットアセンブリ10に対しては着脱可能にぶら下がった状態下、後方2箇所の各ケーシング基準面213aでの溝終端部112bに対する接触箇所では、フロントウインドシールド3に対して位置決めされることとなる。ここで各ケーシング基準面213aにおける溝終端部112bとの接触箇所は、図9に示す共通の仮想平面Pに沿った直線状に、特に本実施形態では共通の仮想平面Pに対して平行且つ左右にストレートな仮想直線L上に、構築される。
図2~5に示すようにアッパケーシング部材21は、対向壁部210、屈曲壁部211及び凹壁部212を上壁部に有している。対向壁部210は、ブラケットアセンブリ10を挟んでフロントウインドシールド3の内面3aと対向する姿勢に、配置される。対向壁部210は、この配置姿勢下においてフロントウインドシールド3と可及的に近接した状態に維持される。
図2,5に示すように屈曲壁部211は、対向壁部210に対して下側へ屈曲されている。屈曲壁部211が対向壁部210となす略山形の尾根状部分(即ち、稜線部分)214は、アッパケーシング部材21のうち左右の略全域に延伸して、フロントウインドシールド3に可及的に近接している。
凹壁部212は、屈曲壁部211に対して屈曲されている。凹壁部212は、屈曲壁部211から前側へ離間するほど、上側のフロントウインドシールド3と近接する姿勢に、配置される。凹壁部212は、この配置姿勢下においてフロントウインドシールド3との間に、フード40を収容する収容凹所215を画成する。
皿状のロアケーシング部材22は、アッパケーシング部材21の下側に配置されることで、アッパケーシング部材21側となる上側に開口部を向けている。ロアケーシング部材22は、アッパケーシング部材21に螺子で締結されている。これによりケーシング部材21,22は、光学アセンブリ30及び回路ユニット50を内部にて収容する収容空間25を、共同して画成している。
図2~7に示すように光学アセンブリ30は、レンズユニット33及びイメージャ34を組み合わせて構成されている。レンズユニット33は、レンズホルダ35及び結像レンズ36を含んでなる。
レンズホルダ35は、例えば樹脂等の比較的成形容易な硬質材料により、中空状に形成されている。図2,5,9に示すようにレンズホルダ35は、カメラケーシング20のうち上側のアッパケーシング部材21に対して、接着材39により接合されている。これにより、レンズホルダ35を含む光学アセンブリ30は、カメラケーシング20内にて各部材21,22内部の壁面21a,22aからは離間した状態に、収容されている。
図2に示すようにレンズホルダ35は、収容した結像レンズ36を通して光像を導く光路空間37を、画成している。レンズホルダ35の前端部は、屈曲壁部211を通じてカメラケーシング20外に露出している。この露出のために屈曲壁部211には、図2,5に示すように左右中心を両壁面間にて貫通することでレンズホルダ35の挿通される貫通孔状に、レンズ窓216が設けられている。また凹壁部212には、左右中心にて上壁面に開口することで、逃がし孔217が設けられている。
図2~7に示す結像レンズ36は、例えばガラス等の透光性材料により形成されている。結像レンズ36は、所期のレンズ画角に応じたレンズ形状、例えば75~150°程度の広いレンズ画角では凹メニスカスレンズ状等に、形成される。結像レンズ36は、色収差等の光学収差を補正するための後段レンズセット(図示しない)と共に、レンズホルダ35内に収容されている。結像レンズ36は、レンズホルダ35の前端部に嵌合固定されることで、光路空間37を前側から閉塞している。レンズユニット33において結像レンズ36の主点を通る光軸Alは、前後方向に対しては前側ほど下側若しくは上側へ傾斜して設定、又は前後方向に沿って設定される。ここで図9の仮想平面Pは、この光軸Alに対して実質直交するように、各ケーシング基準面213aの溝終端部112bとの接触箇所に沿って、特に本実施形態では当該接触箇所に対して実質平行に想定される。
図2に示すイメージャ34は、例えばCCD又はCMOS等といったカラー式若しくはモノクロ式撮像素子を主体に構成されている。イメージャ34は、そうした撮像素子の前側に例えば赤外カットフィルタ(図示しない)等を組み合わせたものであってもよい。イメージャ34は、全体として矩形平板状に形成されている。イメージャ34は、レンズホルダ35に収容されることで、光路空間37内に配置されている。
以上説明した光学アセンブリ30の構成下、外界5からフロントウインドシールド3を透過した光像は、結像レンズ36を含むレンズユニット33を通してイメージャ34に結像される。このときイメージャ34には、外界5のうち撮像範囲からの光像が倒立像として結像される。イメージャ34は、この結像した倒立像を撮影することで、外界5を撮像してなる信号又はデータを出力可能に構築されている。
図2~4に示すようにフード40は、例えば樹脂成形等によりブラケット本体11と一体に形成されることで、ブラケットアセンブリ10の一部を構成している。上側から視たフード40の全体形状は、結像レンズ36を含む光学アセンブリ30の光軸Alに関して左右対称な皿状を、呈している。フード40は、ベース壁部41、後端壁部42及び側壁部43を有している。
図2に示すようにベース壁部41は、凹壁部212よりも上側且つ光軸Alよりも下側であって、屈曲壁部211よりも前側に設けられている。ベース壁部41は、凹壁部212とフロントウインドシールド3との間にて、収容凹所215に収まっている。ベース壁部41は、屈曲壁部211から前側へ離間するほど、上側のフロントウインドシールド3と近接する姿勢に、配置される。これにより、ベース壁部41の上側を向く底壁面41aは、撮像空間410を空けてフロントウインドシールド3の内面3aと対向する台形の略平面状に、広がった状態となる。外界5のうちイメージャ34による撮像範囲内の光像は、フロントウインドシールド3を透過することで、この撮像空間410へ導かれる。
図2~4に示すようにベース壁部41には、複数の規制リブ411が設けられている。各規制リブ411は、フロントウインドシールド3側となる上側の撮像空間410内へ向かって、ベース壁部41の底壁面41aから突出している。各規制リブ411は、直線状に延伸する凸条であり、左右方向に実質沿って配置される。各規制リブ411は、互いに所定間隔ずつを空けて、前後に並んでいる。各規制リブ411は、ベース壁部41へと入射する光を互いの対向壁面にて多重反射することで、当該入射光を相互間にトラップする。このトラップ機能を実現するように各規制リブ411の突出高さは、それぞれ所定値ずつに設定されている。尚、図3,4では、規制リブ411の図示が省略されている。
後端壁部42は、光軸Alに対して左右の中心を実質心合わせして、設けられている。後端壁部42は、ベース壁部41のうち後縁部から上側へ立設されている。後端壁部42は、光軸Alに対して実質垂直な屈曲壁部211とは実質平行に、広がっている。後端壁部42には、左右中心を両壁面間にて貫通することでレンズホルダ35の挿通される貫通孔状に、レンズ窓420が設けられている。レンズホルダ35において結像レンズ36の設けられる前端部は、上述のレンズ窓216及びこのレンズ窓420を通じて、ベース壁部41よりも上側の撮像空間410内に露出している。ここで、所定の撮像対象領域となる撮像空間410には、光軸Alが向けられている。これにより、外界5の撮像範囲内から撮像空間410へと導かれた光像は、光軸Al上の結像レンズ36を含むレンズユニット33に入射可能となっている。
露出したレンズホルダ35の周囲においてベース壁部41には、左右中心にて底壁面41aに開口することで、入射孔421が設けられている。この入射孔421は、下側の凹壁部212に設けられた逃がし孔217によって逃がされている。これにより、外界5の撮像範囲全域から光像をレンズユニット33へと入射可能にする窪み深さが、入射孔421に与えられている。
側壁部43は、光軸Alに関して左右両側の対称位置にそれぞれ設けられることで、撮像空間410を左右両側から挟んでいる。各側壁部43は、ベース壁部41のうち左右の側縁部から上側へ立設されている。各側壁部43は、ベース壁部41の底壁面41aに対して実質垂直に形成され、上下方向に実質沿って配置される。各側壁部43では、台形平面状を呈する内部壁面43aの左右における相互間隔が、前側ほど漸次広がっている。各側壁部43では、ベース壁部41からの高さが前側ほど漸次低くなっている。これにより各側壁部43は、フロントウインドシールド3の内面3aに対して図2の如き間隙430を前後の全域で空ける姿勢に、配置される。
以上説明した構成のフード40は、外界5のうち撮像範囲外からレンズユニット33への余剰光の入射、例えばフロントウインドシールド3の内面3aによる反射光の入射等を、規制可能となっている。それと共にフード40は、各規制リブ411による光トラップ機能により、ベース壁部41からレンズユニット33への光反射も、規制可能となっている。
図2,6,7に示すように回路ユニット50は、光学アセンブリ30の構成要素33,34と共に、収容空間25内での収容箇所を位置決めされている。回路ユニット50は、基板51,53,54及び回路52,55を組み合わせて構成されている。
図2,6に示すように撮像基板51は、例えばガラスエポキシ基板等のリジッド基板であり、略矩形平板状に形成されている。撮像基板51は、光学アセンブリ30のうちレンズホルダ35の後端部に対して、接着材512により接合されている。これにより撮像基板51は、光路空間37を後側から閉塞している。撮像基板51には、光路空間37内に露出する前側実装面510と、それとは反対側にて収容空間25内に露出する後側実装面511とが、形成されている。前側実装面510には、イメージャ34が実装されている。両実装面510,511には、撮像回路52を構成する複数の回路素子が、実装されている。これらの実装により撮像回路52では、イメージャ34との間にて信号又はデータの送受信が可能となっている。
図2,6,7に示すようにフレキシブル基板(FPC)53は、例えば可撓性を有した樹脂製等のベースフィルムに導電性配線を保持させてなり、全体として略矩形帯状に形成されている。FPC53の一端部は、撮像基板51の下端部に対して接続されている。
図2,7に示すように制御基板54は、例えばガラスエポキシ基板等のリジッド基板であり、略矩形平板状に形成されている。制御基板54は、収容空間25内にて両面を上側と下側とに向けている。これにより制御基板54には、上側を向く上側実装面540と、下側を向く下側実装面541とが、それぞれ形成されている。制御基板54は、自身の外周縁部と上側実装面540の複数箇所とをアッパケーシング部材21に当接させていると共に、下側実装面541の複数箇所をロアケーシング部材22に当接させている。これにより制御基板54は、両ケーシング部材21,22の間にて位置決めされている。制御基板54には、左右中心を両実装面540,541間にて貫通することで撮像基板51及びレンズホルダ35の挿通される略矩形孔状に、接続孔542が設けられている。これにより撮像基板51及びレンズホルダ35は、制御基板54の上側と下側とに跨って配置されている。
両実装面540,541には、制御回路55を構成する複数の回路素子が、実装されている。上側実装面540には、カメラケーシング20外に露出する外部コネクタ544が、実装されている。この外部コネクタ544は、カメラケーシング20外の例えばECU等といった外部回路に対して、接続される。図2に示すように下側実装面541には、収容空間25内に露出する内部コネクタ543が、実装されている。この内部コネクタ543は、制御基板54よりも下側に配置されたFPC53の他端部に対して、接続されている。これにより、制御基板54がFPC53を介して撮像基板51と接続されて、制御回路55及び撮像回路52の間では信号又はデータの送受信が可能となっている。
制御回路55は、プロセッサを主体としたマイクロコンピュータ550を、下側実装面541に実装される回路素子として、含んでいる。撮像回路52との共同により制御回路55は、イメージャ34からの出力を画像処理することで、図8の如き外界画像551を生成する。このとき外界画像551は、外界5のうち同画像551に映る撮像範囲内の構造物及び障害物を画像認識可能に、生成される。ここで図8に例示するように、車両2がそのルーフパネルよりも上側の構造物となる信号機5aに近接したときには、外界画像551には信号機5aが画像認識可能に映るように、撮像範囲が設定される。また図8に例示するように、車両2のフロントバンパが交差点5bに近接したときには、外界画像551には左右から交差点5bに進入してくる前方障害物5c(歩行者、自転車及び他車両等)が画像認識可能に映るように、撮像範囲が設定される。
撮像回路52との共同により制御回路55はさらに、イメージャ34による撮像時の露光状態を含めたイメージャ34の撮像作動を、制御する。このとき図8に例示するように、上述の画像処理機能によって生成された外界画像551の下部にて車両2の一部(例えばボンネット等)が映る車両撮影画素551aの範囲を避けて、有効画素551bの範囲が設定される。これにより、設定範囲における有効画素551bの画素値に基づくことで、次回撮影時の露光状態が制御可能となる。
制御回路55は、以上説明した画像処理機能及び撮像制御機能の他、例えば外界画像551に映る撮像範囲内の構造物及び障害物を画像認識する画像認識機能等を、備えていてもよいし、備えていなくてもよい。また、画像処理機能及び撮像制御機能のうち少なくとも一方を、制御回路55のみが備えていてもよいし、撮像回路52のみが備えていてもよい。
(詳細構造)
次に、カメラモジュール1の詳細構造を説明する。
図2,4~7,9~11に示す光学アセンブリ30においてレンズユニット33のレンズホルダ35は、鏡筒部350と位置合わせ部351と接合突部352とを、一体に有している。即ち、鏡筒部350と位置合わせ部351と接合突部352とは、レンズホルダ35を構成する同一部材により、形成されている。
鏡筒部350は、光路空間37を囲む段付筒状を、呈している。鏡筒部350は、前側の結像レンズ36及び後側の後段レンズセットを光路空間37にて同軸上に保持することで、光学アセンブリ30の光軸Alと実質心合わせされている。鏡筒部350は、図2,6,7,9~11に示すように光路空間37外にて前側に向く環状の平坦面350aを、各ケーシング基準面213aに沿った仮想平面Pに対して実質平行に形成している。
図2,6,7,9に示すように位置合わせ部351は、光軸Alを挟んで左右両側の対称位置に、それぞれ1つずつ設けられている。各位置合わせ部351は、鏡筒部350のうち平坦面350aよりも後側の側面350bから側方へと向かって、光軸Alに対しては実質垂直に突出した平板状を、呈している。各位置合わせ部351は、仮想平面P上に位置合わせした状態に配置される後面により、それぞれアセンブリ基準面351aを形成している。各アセンブリ基準面351aは、レンズホルダ35の構成部材として各接合突部352と同一の部材に、形成されている。これにより、本実施形態の光学アセンブリ30をなすレンズユニット33では、両アセンブリ基準面351aが共同することで光軸Alの姿勢は、図9の仮想平面Pと実質直交する姿勢に決められている。
図2,4~7,9~11に示すように接合突部352は、光軸Alを挟んで左右両側の対称位置に、それぞれ1つずつ設けられている。各接合突部352は、鏡筒部350のうち各位置合わせ部351よりも後側の平坦面350aから前側へと向かって、光軸Alに対しては実質平行に突出した平板状を、呈している。各接合突部352は、鏡筒部350の周囲にそれぞれ空間352aを空けている。
図2,4,5,9~11に示すように、カメラケーシング20においてアッパケーシング部材21の屈曲壁部211は、先述したレンズ窓216を、連通窓218及び露出窓219と共に有している。ここで、レンズ窓216内に間隙を空けて突入している鏡筒部350は、同窓216外に張り出している。これにより鏡筒部350は、レンズ窓216を通じてカメラケーシング20外へと露出している。
図4,5,9~11に示すように連通窓218は、光軸Alを挟んで左右両側の対称位置に、それぞれ1つずつ設けられている。各連通窓218は、アッパケーシング部材21のうち屈曲壁部211を両壁面間にて貫通することで、レンズ窓216と連通している。各連通窓218は、レンズ窓216よりも上下に絞られて、カメラケーシング20の内外に開口している。カメラケーシング20内における各連通窓218の開口は、それぞれ左右に対応する側の空間352aと前後に対向している。これにより各空間352aは、連通窓218を通じてカメラケーシング20外へと露出している。但し、本実施形態の各空間352a及び各連通窓218は、フード40の後端壁部42によっては前方から覆われている。
露出窓219は、光軸Alを挟んで左右両側の対称位置に、それぞれ1つずつ設けられている。各露出窓219は、アッパケーシング部材21のうち屈曲壁部211を両壁面間にて貫通することで、それぞれ左右に対応する側の連通窓218を介してレンズ窓216と連通している。各露出窓219は、レンズ窓216との間の連通窓218よりも上下に拡げられて、カメラケーシング20の内外に開口している。換言すれば各連通窓218は、レンズ窓216とは反対側の露出窓219よりも、上下に絞られて開口している。
各露出窓219内には、それぞれ左右に対応する側の接合突部352が突入して収められている。これにより各接合突部352は、それぞれ対応する側の露出窓219外へは張り出していない状況下、当該対応側の露出窓219を通じてカメラケーシング20外に露出している。但し、本実施形態の各接合突部352及び各露出窓219は、フード40の後端壁部42によっては前方から覆われている。
図10,11に示すように各露出窓219は、屈曲壁部211にて面取り状に形成された露出面219aにより、それぞれ囲まれている。これら各露出窓219の露出面219aは、カメラケーシング20外となる前側へ向かうほど接合突部352から離間する側へと向かって、傾斜している。また同様にレンズ窓216は、屈曲壁部211にて面取り状に形成された傾斜面216aにより、囲まれている。このレンズ窓216の傾斜面216aは、カメラケーシング20外となる前側へ向かうほど鏡筒部350から離間する側へと向かって、傾斜している。尚、屈曲壁部211にて連通窓218を囲む箇所は、本実施形態では面取り状に形成されておらず、光軸Alに実質平行に沿って形成されている。
各露出窓219において露出面219aには、追加の研磨加工が求められないことで、追加の研磨加工が求められるケーシング基準面213a及びアセンブリ基準面351aよりも、低い面精度が与えられている。また同様に、各接合突部352において鏡筒部350とは反対側のアセンブリ接着面352bには、追加の研磨加工が求められないことで、追加の研磨加工が求められるケーシング基準面213a及びアセンブリ基準面351aよりも、低い面精度が与えられている。
各接合突部352のアセンブリ接着面352bと、それぞれ左右に対応する側の露出面219aとの間の接合間隙352cには、図9~11に示す接着材39が充填配置されている。ここで、第1実施形態のカメラモジュール1が備える接着材39は、紫外線の照射によって硬化可能な紫外性硬化型である。こうした接着材39を介してアセンブリ接着面352bがケーシング接着面としての露出面219aと接合される各接合箇所Sは、図10,11の如く光軸Alの延伸する光軸方向Dlとは交差する交差方向のうち左右の直交方向Ddにおいて、接合突部352を挟んで空間352aとは反対側箇所に位置している。これにより各接合箇所Sは、光軸Alを左右に挟んで対称位置に配置された状態下、対応側の露出面219aに囲まれる露出窓219を通じてカメラケーシング20外へと露出している。さらに各接合箇所Sは、図10の如く光軸方向Dlに沿って位置している。以上の構成から各接触箇所Sでは、硬化した接着材39の厚みにより、接合間隙352cのサイズが確定されている。
ここまで説明の如き詳細構造を採用しているカメラモジュール1の製造は、第1実施形態では図12~14に示すように実行される。
まず、図12,13の如き配置工程では、カメラケーシング20のうち嵌合突部213のケーシング基準面213aに沿った仮想平面P上に、光学アセンブリ30のうち位置合わせ部351のアセンブリ基準面351aを位置合わせして、当該位置合わせの状態を構築する。このときアセンブリ基準面351aとケーシング基準面213aとは、それぞれ治具60に図12の如く固定されることで、当該治具60を介して互いに位置決めされる。その結果、結像レンズ36を含む光学アセンブリ30の光軸Alが撮像空間410へ向くように、仮想線L上のケーシング基準面213aに対するアセンブリ基準面351aの相対位置が6軸調整される。その結果、基準面213a,351aの相対位置が仮想平面P上の正規位置に合わせ込まれるのに伴って、光学アセンブリ30のうち接合突部352におけるアセンブリ接着面352bと、カメラケーシング20のうち露出窓219における露出面219aとの間には、図12,13の如く接合間隙352cが形成される。
こうした配置工程ではさらに、治具60へのアセンブリ基準面351aの固定と治具60へのケーシング基準面213aの固定とを順次実行する間にて、硬化前にはゲル状若しくは液状の接着材39を、アセンブリ接着面352b及び露出面219aの少なくとも一方に塗布する。これにより両者の固定が完了した後には、アセンブリ接着面352b及び露出面219a間の接合間隙352cにて接着材39が光軸方向Dlに沿って配置されることで、接合箇所Sが形成される。ここで両者の固定順については、治具60へのアセンブリ基準面351aの固定が先であってもよいし、治具60へのケーシング基準面213aの固定が先であってもよい。
続いて、図14の如き硬化工程では、仮想平面P上におけるアセンブリ基準面351aの位置合わせが治具60により維持された状態(図示しない)にて、配置後の接着材39に紫外線をカメラケーシング20の露出窓219を通じて照射することで、同材39を硬化させる。このとき紫外線は、例えば300~450nmの波長で紫外線照射器62から照射される。紫外線照射器62は、光学アセンブリ30の光軸Alを左右に挟んで対称位置となる各接合箇所Sに個別に対応して、それぞれセットされる。これにより各紫外線照射器62からは、光軸方向Dlに沿って紫外線が照射される。
このような硬化工程では、光軸方向Dlに沿った各接合箇所Sにおいて、露出窓219を通じてカメラケーシング20外へと露出している接着材39に対しては、それぞれ紫外線照射器62からの紫外線照射処理が実行される。その結果として、接合突部352と露出面219aとの間の各接合箇所Sでは、接着材39が光重合反応の進行によって硬化する。そこで各接合箇所Sに対しては、接着材39における実質全体の硬化が完了すると想定される時間に亘って、紫外線照射処理が継続されることで、カメラケーシング20に対する光学アセンブリ30の相対位置が接合間隙352cのサイズと共に確定される。尚、こうした紫外線硬化型の接着材39には、例えばエポキシ樹脂等が用いられる。
以上の後の締結工程では、ケーシング部材21,22同士の螺子締結により、図2の如く光学アセンブリ30及び回路ユニット50を収容した状態に、カメラケーシング20を構築する。カメラモジュール1は、こうして構築されたカメラケーシング20を、フード40と一体のブラケットアセンブリ10を介してフロントウインドシールド3に装着することで、車両2における使用状態となる。
(作用効果)
以下、第1実施形態の作用効果を説明する。
第1実施形態の光学アセンブリ30では、フロントウインドシールド3に対して位置決めされるカメラケーシング20外部のケーシング基準面213aに沿った仮想平面P上にて、光軸Alの姿勢を決めるアセンブリ基準面351aが位置合わせされた状態となる。ここで特に第1実施形態によると、光学アセンブリ30とカメラケーシング20とが接着材39を介して接合されることで、光学アセンブリ30の一部であるアセンブリ基準面351aは、カメラケーシング20の内部壁面21a,22aからの離間状態を維持して仮想平面P上に位置合わせされ得る。故に、カメラケーシング20の内部壁面21a,22aに対する面精度の要求を軽減しつつも、ケーシング基準面213aに対するアセンブリ基準面351aの相対位置を仮想平面P上の正規位置に正確に調整することができる。これによれば、光学アセンブリ30における光像の結像精度、ひいては外界5の撮像精度を確保することが可能である。
また、光学アセンブリ30とカメラケーシング20との接着材39を介した接合箇所Sが光軸Alを挟んで対称位置に配置される第1実施形態では、ケーシング基準面213aに対するアセンブリ基準面351aの相対位置が調整されることで、光軸Alのずれが生じ難くなる。故に、光軸Alのずれに起因した結像精度の低下、ひいては撮像精度の低下を抑制することが可能となる。
また、ケーシング基準面213aに沿って光軸Alと直交する仮想平面P上にアセンブリ基準面351aが位置決めされる第1実施形態では、ケーシング基準面213aに対するアセンブリ基準面351aの相対位置が調整されることで、理想的な光軸Alの姿勢が保証され易くなる。故に、結像精度及び撮像精度を高めることが可能となる。
また、第1実施形態の光学アセンブリ30は、紫外線硬化型の接着材39を介してカメラケーシング20と接合されることで、接合箇所Sを構築する。この接合箇所Sには、接合前でも同箇所Sをカメラケーシング20外へと露出させることになる露出窓219を通じて、紫外線が照射される。これによれば、光学アセンブリ30の損傷又は改質を招き難い紫外線照射を活用して、接着材39を硬化させることができる。故に、光学アセンブリ30の損傷又は改質に起因した結像精度の低下、ひいては撮像精度の低下を抑制することが可能となる。
また、第1実施形態の光学アセンブリ30において鏡筒部350の周囲に空間352aを空けて突出した接合突部352は、接着材39を介してカメラケーシング20と接合されることで、接合箇所Sを構築する。この接合箇所Sは、接合突部352を挟んで空間352aとは反対側に位置することになるので、同箇所Sにて接着材39が熱膨張したとしても空間352aへと逃がされ得る接合突部352は、鏡筒部350に対して圧接され難くなる。故に、鏡筒部350に収容されて光像を結像する結像レンズ36では、接合突部352の圧接による鏡筒部350での歪みの発生を抑制することができるので、当該歪みに起因した結像精度の低下、ひいては撮像精度の低下を抑制することが可能となる。
また、第1実施形態のように露出窓219内へ突入している接合突部352のカメラケーシング20との接合箇所Sに対しては、接合前にて露出窓219を通じた紫外線照射が容易となる。これによれば、ケーシング基準面213aに対するアセンブリ基準面351aの相対位置が接合前にてずれる事態を低減するように、接着材39の硬化時間を短縮させることができる。しかも、接着材39の硬化後に露出窓219内では、接合突部352が突入している分、同窓219の開口量が縮小することになるので、カメラケーシング20の外部から内部へ異物が侵入するのを抑制することができる。これらによれば、接着材39の硬化時間短縮と共に、先述した鏡筒部350での歪みの発生抑制も相俟って結像精度の確保、ひいては撮像精度を確保しつつも、異物侵入によるカメラモジュール1の故障を回避することが可能となる。
また、第1実施形態のカメラケーシング20において露出窓219は、同ケーシング20外へ向かうほど接合突部352から離間する側へ傾斜し且つ接着材39を介して接合突部352と接合の露出面219aにより、囲まれている。これによれば、露出窓219の製造公差を厳しく管理しなくても同窓219内では、突入した接合突部352と露出面219aとの間の接合間隙352cで当該製造公差を吸収して、ケーシング基準面213aに対するアセンブリ基準面351aの相対位置を調整することができる。故に、露出窓219の製造公差に起因した結像精度の低下、ひいては撮像精度の低下を抑制することが可能となる。
また、第1実施形態のカメラケーシング20においてレンズ窓216は、同ケーシング20外へ向かうほど鏡筒部350から離間する側へ傾斜した傾斜面216aにより、囲まれている。これによれば、レンズ窓216の製造公差を厳しく管理しなくても同窓216内では、突入した鏡筒部350との間の間隙で当該製造公差を吸収して、ケーシング基準面213aに対するアセンブリ基準面351aの相対位置を調整することができる。故に、露出窓219の製造公差に起因した結像精度の低下、ひいては撮像精度の低下を抑制することが可能となる。
また、第1実施形態のカメラケーシング20において露出窓219をレンズ窓216と連通させている連通窓218は、鏡筒部350及び接合突部352間の空間352aを同ケーシング20外へと露出させている。ここでレンズ窓216よりも絞られて開口している連通窓218では、開口量を可及的に絞ることで、カメラケーシング20の外部から内部へ異物が侵入するのを抑制することができる。故に、先述した鏡筒部350での歪みの発生抑制によって結像精度及び撮像精度を確保するだけでなく、異物侵入によるカメラモジュール1の故障を回避することも可能となる。
また、第1実施形態において接合突部352及びアセンブリ基準面351aは、光学アセンブリ30の同一部材に形成されている。これによれば、カメラケーシング20の接合突部352との接合箇所Sにて製造公差を厳しく管理しなくても、同箇所Sにおける接着材39の増減により当該製造公差を吸収して、ケーシング基準面213aに対するアセンブリ基準面351aの相対位置を調整することができる。故に、カメラケーシング20の製造公差に起因した結像精度の低下、ひいては撮像精度の低下を抑制することが可能となる。
また第1実施形態では、アセンブリ基準面351aが仮想平面P上に位置合わせされた状態の構築により光学アセンブリ30及びカメラケーシング20間に配置された接着材39の硬化完了処理は、露出窓219を通じた紫外線照射によることとなるため、光学アセンブリ30の損傷又は改質を招き難い。これによれば、光学アセンブリ30の損傷又は改質に起因した結像精度の低下、ひいては撮像精度の低下を抑制することが可能となる。
(第2実施形態)
図15に示すように第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。
第2実施形態のカメラケーシング2020におけるアッパケーシング部材2021には、いずれの連通窓218も設けられていない。これにより各露出窓219は、レンズ窓216から左右に分離されることで、当該窓216とは連通していない。
このような第2実施形態のカメラケーシング2020において、鏡筒部350を露出させているレンズ窓216から分離されている露出窓219の開口面積は、レンズ窓216の開口面積とは独立して設定され得る。これによれば、露出窓219の開口面積を可及的に縮小させることで、カメラケーシング2020の外部から内部へ異物が侵入するのを抑制することができる。故に、第1実施形態と同様な鏡筒部350での歪みの発生抑制によって結像精度及び撮像精度を確保するだけでなく、異物侵入によるカメラモジュール1の故障を回避することも可能となる。
(第3実施形態)
図16に示すように第3実施形態は、第1実施形態の変形例である。
第3実施形態の接着材3039は、紫外線の照射によって硬化可能な紫外性硬化型であると共に、加熱によっても硬化可能な熱硬化型である。こうした接着材3039を介して、光学アセンブリ30におけるレンズユニット33のレンズホルダ35がカメラケーシング20のアッパケーシング部材21と接合される接合箇所Sには、第1箇所S1と第2箇所S2とが含まれている。
第1箇所S1は、光学アセンブリ30の光軸Alを挟んだ左右両側の対称位置に、それぞれ配置されている。第1実施形態の接合箇所Sと同様に各第1箇所S1では、光学アセンブリ30のうち各接合突部352におけるアセンブリ接着面352bと、カメラケーシング20のうちそれぞれ対応側における露出面219aとの間の接合間隙352cに、接着材3039が充填配置されている。これによりアセンブリ接着面352bがケーシング接着面としての露出面219aと接合されてなる各第1箇所S1は、図16の如く光軸方向Dlに対する交差方向のうち左右の直交方向Ddでは、接合突部352を挟んで空間352aとは反対側箇所に位置している。さらに各第1箇所S1は、図16の如く光軸方向Dlに沿って位置している。以上の構成から各第1箇所S1では、硬化した接着材3039の厚みにより、接合間隙352cのサイズが確定されている。
第2箇所S2は、光軸Alを挟んだ左右両側の対称位置において、第1箇所S1から鏡筒部350の左右外側へと延伸するように、それぞれ配置されている。各第2箇所S2では、光学アセンブリ30のうち鏡筒部350における平坦面350aと、カメラケーシング20のうち屈曲壁部211内部における壁面21aとの間の接合間隙3350cに、接着材3039が充填配置されている。これによりアセンブリ接着面としての平坦面350aがケーシング接着面としての壁面21aと接合されてなる各第2箇所S2は、左右内側にてそれぞれ対応する第1箇所S1から屈曲状に拡がることで、図16の如く直交方向Ddでは、接合突部352を挟んで空間352aとは反対側箇所に位置している。さらに各第2箇所S2は、図16の如く直交方向Ddに沿って位置している。以上の構成から各第2箇所S2では、硬化した接着材3039の厚みにより、接合間隙3350cのサイズが確定されている。
鏡筒部350において平坦面350aには、追加の研磨加工が求められないことで、追加の研磨加工が求められるケーシング基準面213a及びアセンブリ基準面351aよりも、低い面精度が与えられている。また同様に、カメラケーシング20において壁面21a,21bには、追加の研磨加工が求められないことで、追加の研磨加工が求められるケーシング基準面213a及びアセンブリ基準面351aよりも、低い面精度が与えられている。
ここまで説明の如き詳細構造の採用により光軸Alの両側では、第1箇所S1の接着材3039と第2箇所S2の接着材3039とが、アンカー状に連続した状態で光学アセンブリ30及びカメラケーシング20の間に介装されている。
このような詳細構造を採用している第3実施形態の製造では、図17の如き配置工程を実行する。具体的に位置合わせ配置工程では、第1実施形態と同様な6軸相対位置調整に伴って、接合間隙352c,3350cが形成される。こうした配置工程ではさらに、治具60へのアセンブリ基準面351aの固定と治具60へのケーシング基準面213aの固定とを順次実行する間にて、硬化前にはゲル状若しくは液状の接着材3039を、アセンブリ接着面352b及び露出面219aの少なくとも一方並びに平坦面350a及び壁面21aの少なくとも一方に塗布する。これにより両者の固定が完了した後には、アセンブリ接着面352b及び露出面219a間の接合間隙352cにて接着材3039が光軸方向Dlに沿って配置されることで、第1箇所S1が形成される。それと共に両者の固定が完了した後には、平坦面350a及び壁面21a間の接合間隙3350cにて接着材3039が直交方向Ddに沿って配置されることで、第2箇所S2が形成される。尚、両者の固定順については、第1実施形態と同様である。
続いて、第3実施形態の図18の如き仮硬化工程では、仮想平面P上におけるアセンブリ基準面351aの位置合わせが治具60により維持された状態(図示しない)にて、配置後の接着材3039に紫外線をカメラケーシング20の露出窓219を通じて照射することで、同材3039を仮硬化させる。このとき紫外線は、第1実施形態と同様な紫外線照射器62から照射される。これにより各紫外線照射器62からは、光軸方向Dlに沿って紫外線が照射される。
このような仮硬化工程では、光軸方向Dlに沿った各第1箇所S1において、露出窓219を通じてカメラケーシング20外へと露出している接着材3039の一部3039aに対しては、それぞれ紫外線照射器62からの紫外線照射処理が実行される。その結果として、接合突部352と露出面219aとの間の各第1箇所S1では、接着材3039のうち光軸方向Dlに沿って紫外線の到達する一部3039aが、光重合反応の進行によって硬化する。このとき、直交方向Ddに沿った各第2箇所S2では、接着材3039のうち露出窓219から外れてカメラケーシング20内に隠れている部分が、未硬化のまま残る残部3039bとして定義される。
さらに続いて、第3実施形態の図19の如き熱硬化工程では、仮想平面P上におけるアセンブリ基準面351aの位置合わせが治具60により維持された状態(図示しない)、又は当該位置合わせが接着材3039の仮硬化により維持された状態にて、配置後且つ仮硬化後の接着材3039を加熱することで、同材3039を熱硬化させる。このときの加熱は、アッパケーシング部材21と光学アセンブリ30と接着材3039との一体物を、例えば加熱炉又は加熱槽等の加熱装置64に投入することで、80~120℃程度の温度下にて実行される。
このような熱硬化工程では、直交方向Ddに沿った各第2箇所S2の接着材3039として、露出窓219からは外れてカメラケーシング20内に隠れている残部3039bに、加熱処理が実行される。その結果として、平坦面350aと壁面21aとの間の各第2箇所S2では、直交方向Ddに沿った残部3039bが熱重合反応の進行によって硬化する。そこで各第2箇所S2に対しては、接着材3039における実質全体の硬化が完了すると想定される時間に亘って、加熱処理が継続されることで、カメラケーシング20に対する光学アセンブリ30の相対位置が接合間隙352c,3350cのサイズと共に確定される。尚、こうした熱硬化型であって、上述した紫外線硬化型でもある接着材39には、例えばエポキシ樹脂等が用いられる。
以上説明した第3実施形態では、アセンブリ基準面351aが仮想平面P上に位置合わせされた状態の構築により光学アセンブリ30及びカメラケーシング20間に配置された接着材3039の仮硬化処理は、同材3039の一部3039aに対して露出窓219を通じた紫外線照射によることとなる。故に、光学アセンブリ30の損傷又は改質を招き難い。しかも、仮硬化後の加熱による熱硬化処理は、接着材3039のうち仮硬化では未硬化の残部3039bに限られるので、光学アセンブリ30が損傷又は改質し難い短い時間で終了させることができる。これらによれば、光学アセンブリ30の損傷又は改質に起因した結像精度の低下、ひいては撮像精度の低下を抑制することが可能となる。
(第4実施形態)
図20に示すように第4実施形態は、第1実施形態の変形例である。
第4実施形態の回路ユニット4050における制御基板4054では、接続孔542が設けられていない点及び内部コネクタ543が上側実装面540に実装されている点を除いて、第1実施形態の制御基板54と実質同一の構成が採用されている。これにより、制御基板4054の外周側を蛇行湾曲状態にて回り込んだFPC53を介して、撮像基板51が内部コネクタ543と接続されている。尚、撮像基板51は、制御基板4054の上側実装面540に実装された内部コネクタ543に対し、FPC53を介さずに接続されていてもよい。
このような第4実施形態では、第1実施形態と同様なケーシング部材20と光学アセンブリ30と接着材39とが、備えられている。故に第4実施形態によっても、第1実施形態と同様な作用効果を発揮することが可能である。
(第5実施形態)
図21に示すように第5実施形態は、第1実施形態の変形例である。
第5実施形態のブラケットアセンブリ5010は、第1実施形態とは異なる構成のブラケット本体5011に、装着クッション5012及び装着パッド5013を組み合わせて構成されている。
ブラケット本体5011は、例えば緩衝機能を有したエラストマー製等の装着クッション5012を、複数保持している。ブラケット本体5011は、両面間にて自身を貫通する装着スロット5110を、複数有している。装着パッド5013は、それら各装着スロット5110に個別に対応して複数、設けられている。各装着パッド5013は、例えば緩衝機能を有した粘着シートを、樹脂製等の基材に貼着してなる。各装着パッド5013の基材は、それぞれ対応する装着スロット5110に嵌合固定されることで、ブラケット本体5011に保持されている。各装着パッド5013の粘着シートは、フロントウインドシールド3の内面3aに対して貼着固定される。これにより車両2においてブラケットアセンブリ5010は、フロントウインドシールド3との間に装着クッション5012を挟んで、同ウインドシールド3に対しては着脱可能に装着された状態となる。尚、各装着パッド5013は、例えば緩衝機能を有したエラストマー製等の吸着パッドであってもよい。
第5実施形態の光学アセンブリ5030においてレンズユニット5033のレンズホルダ5035は、フロントホルダ部5035a及びリアホルダ部5035bから構成されている。
フロントホルダ部5035aは、例えば樹脂等の比較的成形容易な硬質材料により、段付筒状に形成されている。フロントホルダ部5035aの有する鏡筒部5350では、平坦面350aが設けられていない点を除いて、第1実施形態の鏡筒部350と実質同一の構成が採用されている。
リアホルダ部5035bは、例えば樹脂等の比較的成形容易な硬質材料により、段付筒状に形成されている。リアホルダ部5035bの前端部は、接着材5038によりフロントホルダ部5035aの後端部と同軸上に接合されている。リアホルダ部5035bの囲む光路空間5037は、フロントホルダ部5035aにおいて鏡筒部5350の囲む光路空間37と連通している。リアホルダ部5035bの後端部は、接着材512により撮像基板51と接合されることで、イメージャ34の配置される光路空間5037を後側から閉塞されている。以上により、外界5からフロントウインドシールド3を透過した光像は、結像レンズ36を含むレンズユニット5033により光路空間37,5037を順次導かれることで、イメージャ34に結像される。
第1実施形態の平坦面350aは、第5実施形態ではリアホルダ部5035bに設けられている。リアホルダ部5035bは、アセンブリ基準面351aを形成する位置合わせ部351と、鏡筒部5350との間に空間352aを空ける接合突部352とを、それぞれ左右対称に一つずつ且つ一体に有している。これにより左右両側の各アセンブリ基準面351aは、左右両側の各接合突部352とは同一部材であるが、鏡筒部5350とは別部材に、形成されている。
このような第5実施形態では、アセンブリ基準面351a及び接合突部352に加えて、上述の如き鏡筒部5350を有した光学アセンブリ5030が、第1実施形態と同様なケーシング部材20及び接着材39と共に備えられている。故に第5実施形態によっても、第1実施形態と同様な作用効果を発揮することが可能である。
(他の実施形態)
ここまで複数の実施形態について説明したが、本開示は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。尚、以下の説明において図22~27は、第1実施形態に関する変形例を代表的に示している。
具体的に、第1~第5実施形態に関する変形例1では、図22に示すように、ケーシング基準面213aが仮想平面P上にて同平面Pに沿うように、想定されてもよい。第1~第5実施形態に関する変形例2では、位置合わせ部351のうち仮想平面P上に想定される前面により、アセンブリ基準面351aが形成されていてもよい。第1~第5実施形態に関する変形例3では、仮想平面Pが光軸Alに対して鋭角又は鈍角を挟んで交差するように、想定されてもよい。
第1~第5実施形態に関する変形例4では、接合箇所S(S1,S2)が光軸Alを上下に挟んだ対称位置に配置されていてもよい。第1~第5実施形態に関する変形例5では、接合箇所S(S1,S2)が光軸Alの全周に連続して形成されることで、光軸Alを左右に挟んだ対称位置と、光軸Alを上下に挟んだ対称位置とのいずれにも、接合箇所S(S1,S2)が配置されていてもよい。第1~第5実施形態に関する変形例6では、光軸Alを挟む両側のうち片側のみに、接合突部352が設けられていてもよい。第3実施形態に関する変形例7では、光軸方向Dlに対する交差方向のうち直交方向Dd以外の方向に沿って、第2箇所S2が形成されていてもよい。
第1~第5実施形態に関する変形例8では、図23に示すように、接合突部352が鏡筒部350との間に空間352aを空けていなくてもよい。第1~第5実施形態に関する変形例9では、図24に示すように、接合突部352が露出窓219内に突入していなくてもよい。この変形例9では図24,25に示すように、接合突部352のアセンブリ接着面352bに対して接合間隙352cを空けて内部壁面21aの対向するリム部211aが屈曲壁部211に設けられることで、当該リム部211aと接合突部352との間が接着材39,3039により接合されていてもよい。第1~第5実施形態に関する変形例10では、アセンブリ基準面351aと接合突部352とが互いに別部材に、形成されていてもよい。
第1~第5実施形態に関する変形例11では、図24に示すように、鏡筒部350,5350がレンズ窓216内には突入しているが、同窓216外へは張り出していなくてもよい。第1~第5実施形態に関する変形例12では、図26に示すように、接合突部352が露出窓219内に突入して、さらに同窓219外へと張り出していてもよい。
第1及び第3~第5実施形態に関する変形例13では、図27に示すように、連通窓218がレンズ窓216及び露出窓219よりも絞られず、それらの窓218,216,219が全体として略長方形状を呈していてもよい。第3~第5実施形態に関する変形例14では、第2実施形態に準じて連通窓218が設けられていなくてもよい。第2、第4及び第5実施形態に関する変形例15では、光軸方向Dlに沿う第1箇所S1と、直交方向Dd等の交差方向に沿う第2箇所S2とが、第3実施形態に準じて接合箇所Sに含まれていてもよい。第1、第2、第4及び第5実施形態に関する変形例16では、第3実施形態に準じた紫外線照射による仮硬化工程と加熱による熱硬化工程とが、実質的に光軸方向Dlのみに沿う接合箇所Sに対して実行されてもよい。
第1~第5実施形態に関する変形例17の面219aは、光軸Alに実質平行に沿って形成されることで、傾斜していなくてもよい。第1~第5実施形態に関する変形例18での面216aは、光軸Alに実質平行に沿って形成されることで、傾斜していなくてもよい。第1~第5実施形態に関する変形例19では、屈曲壁部211にて連通窓218を囲む箇所は、カメラケーシング20外となる前側へ向かうほど同窓218の上下中心から離間する側へ向かって、傾斜していてもよい。
第1、第2、第4及び第5実施形態に関する変形例20の配置工程では、治具60へのアセンブリ基準面351aの固定と治具60へのケーシング基準面213aの固定とのうち、両者の固定前又は両者の固定後にて、アセンブリ接着面352b及び露出面219aの少なくとも一方に接着材39が塗布されてもよい。第3実施形態に関する変形例21の配置工程では、治具60へのアセンブリ基準面351aの固定と治具60へのケーシング基準面213aの固定とのうち、両者の固定前又は両者の固定後にて、アセンブリ接着面352b及び露出面219aの少なくとも一方並びに平坦面350a及び壁面21aの少なくとも一方に接着材3039が塗布されてもよい。
第1~第5実施形態に関する変形例22では、硬化工程又は仮硬化工程の途中から、治具60による位置合わせ状態(即ち、基準面213a,351aの固定状態)が解除されてもよい。第3実施形態に関する変形例23では、熱硬化工程に先立って、治具60による位置合わせ状態(即ち、基準面213a,351aの固定状態)が解除されてもよい。
第2、第3及び第5実施形態に関する変形例24では、第4実施形態に準ずる回路ユニット4050が採用されていてもよい。第2~第4実施形態に関する変形例25では、第5実施形態に準ずるブラケットアセンブリ5010及び光学アセンブリ5030が採用されていてもよい。以上の他、第1~第5実施形態に関する変形例26では、車両2におけるリアウインドシールドの内側にカメラモジュール1が装着されてもよく、この場合に第1~第5実施形態とは前後関係が逆となる。
尚、以上の他に本開示の別態様は、
車両(2)に搭載されるカメラモジュール(1)であって、
結像レンズ(36)と、アセンブリ基準面(351a)と、アセンブリ基準面よりも面精度の低いアセンブリ接着面(352b,350a)とを有する光学アセンブリ(30,5030)と、
ケーシング基準面(213a)と、ケーシング基準面よりも面精度の低いケーシング接着面(219a,21a)とを有し、光学アセンブリを内部に収容しているカメラケーシング(20,2020)とを、備え、
結像レンズの光軸(Al)が所定の撮像対象領域(410)へ向くようにケーシング基準面に対するアセンブリ基準面の相対位置が調整されるのに伴ってアセンブリ接着面とケーシング接着面との間に形成される接合間隙(352c,3350c)に、接着材(39,3039)が配置されている。
また本開示の別態様は、
車両(2)に搭載されるカメラモジュール(1)であって、
結像レンズ(36)と、アセンブリ基準面(351a)と、アセンブリ基準面よりも面精度の低いアセンブリ接着面(352b,350a)とを有する光学アセンブリ(30,5030)と、
ケーシング基準面(213a)と、ケーシング基準面よりも面精度の低いケーシング接着面(219a,21a)とを有し、光学アセンブリを内部に収容しているカメラケーシング(20,2020)と、
アセンブリ接着面とケーシング接着面との間の接合間隙(352c,3350c)に、配置されている接着材(39,3039)とを、備え、
接着材の厚みにより接合間隙のサイズが確定されて結像レンズの光軸(Al)が所定の撮像対象領域(410)へ向けられている。
また本開示の別態様は、
車両(2)に搭載されるカメラモジュール(1)であって、
結像レンズ(36)と、アセンブリ接着面(352b,350a)とを有する光学アセンブリ(30,5030)と、
ケーシング接着面(219a,21a)を有し、光学アセンブリを内部に収容しているカメラケーシング(20,2020)と、
アセンブリ接着面とケーシング接着面との間の接合間隙(352c,3350c)に、配置されている接着材(39,3039)とを、備え、
接着材の厚みにより接合間隙のサイズが確定されて結像レンズの光軸(Al)が所定の撮像対象領域(410)へ向けられている。
また本開示の別態様は、
車両(2)に搭載されるカメラモジュール(1)であって、
結像レンズ(36)と、アセンブリ基準面(351a)と、アセンブリ基準面よりも面精度の低いアセンブリ接着面(352b,350a)とを有する光学アセンブリ(30,5030)と、
ケーシング基準面(213a)と、ケーシング基準面よりも面精度の低いケーシング接着面(219a,21a)とを有し、光学アセンブリを内部に収容しているカメラケーシング(20,2020)とを、備え、
アセンブリ基準面を治具(60)に固定し、
ケーシング基準面を治具に固定し、
アセンブリ接着面とケーシング接着面との間に接着材(39,3039)を配置し、
レンズの光軸(A1)が所定の撮像対象領域(410)へ向くようにカメラケーシングに対する光学アセンブリの相対位置を確定することにより、製造されている。
1 カメラモジュール、2 車両、3 フロントウインドシールド、5 外界、10,5010 ブラケットアセンブリ、20,2020 カメラケーシング、21,2021 アッパケーシング部材、21a,22a 壁面、30,5030 光学アセンブリ、33,5033 レンズユニット、34 イメージャ、35,5035 レンズホルダ、36 結像レンズ、39,3039 接着材、50,4050 回路ユニット、60 治具、62 紫外線照射器、64 加熱装置、213a ケーシング基準面、216 レンズ窓、216a 傾斜面、218 連通窓、219 露出窓、219a 露出面、350,5350 鏡筒部、350a 平坦面、351a アセンブリ基準面、352 接合突部、352a 空間、352b アセンブリ接着面、352c,3350c 接合間隔、410 撮像空間、3039a 一部、3039b 残部、Al 光軸、Dd 直交方向、Dl 光軸方向、L 仮想線、P 仮想平面、S 接合箇所、S1 第1箇所、S2 第2箇所

Claims (19)

  1. 車両(2)においてウインドシールド(3)の内側に装着されて前記車両の外界(5)を撮像するように構成されるカメラモジュール(1)であって、
    光軸(Al)の姿勢を決めるアセンブリ基準面(351a)を有し、前記外界から前記光軸上に入射した光像が結像されることにより前記外界を撮像する光学アセンブリ(30,5030)と、
    前記ウインドシールドに対して位置決めされるケーシング基準面(213a)を外部に有し、内部の壁面(21a,22a)から離間した状態に前記光学アセンブリを収容しているカメラケーシング(20,2020)と、
    前記ケーシング基準面に沿った仮想平面(P)上に前記アセンブリ基準面を位置合わせした状態に、前記光学アセンブリを前記カメラケーシングと接合させている接着材(39,3039)とを、備え
    前記カメラケーシングは、露出窓(219)を有し、
    紫外線硬化型の前記接着材を介して前記光学アセンブリと前記カメラケーシングとが接合される箇所(S)は、前記露出窓を通じて前記カメラケーシング外へ露出しているカメラモジュール。
  2. 前記光学アセンブリは、前記光像を結像する結像レンズ(36)を収容している鏡筒部(350,5350)、並びに前記鏡筒部の周囲に空間(352a)を空けて突出している接合突部(352)を、有し、
    前記接着材を介して前記接合突部と前記カメラケーシングとが接合される箇所(S)は、前記接合突部を挟んで前記空間とは反対側に位置している請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 車両(2)においてウインドシールド(3)の内側に装着されて前記車両の外界(5)を撮像するように構成されるカメラモジュール(1)であって、
    光軸(Al)の姿勢を決めるアセンブリ基準面(351a)を有し、前記外界から前記光軸上に入射した光像が結像されることにより前記外界を撮像する光学アセンブリ(30,5030)と、
    前記ウインドシールドに対して位置決めされるケーシング基準面(213a)を外部に有し、内部の壁面(21a,22a)から離間した状態に前記光学アセンブリを収容しているカメラケーシング(20,2020)と、
    前記ケーシング基準面に沿った仮想平面(P)上に前記アセンブリ基準面を位置合わせした状態に、前記光学アセンブリを前記カメラケーシングと接合させている接着材(39,3039)とを、備え、
    前記光学アセンブリは、前記光像を結像する結像レンズ(36)を収容している鏡筒部(350,5350)、並びに前記鏡筒部の周囲に空間(352a)を空けて突出している接合突部(352)を、有し、
    前記接着材を介して前記接合突部と前記カメラケーシングとが接合される箇所(S)は、前記接合突部を挟んで前記空間とは反対側に位置しているカメラモジュール。
  4. 車両(2)においてウインドシールド(3)の内側に装着されて前記車両の外界(5)を撮像するように構成されるカメラモジュール(1)であって、
    光軸(Al)の姿勢を決めるアセンブリ基準面(351a)を有し、前記外界から前記光軸上に入射した光像が結像されることにより前記外界を撮像する光学アセンブリ(30,5030)と、
    前記ウインドシールドに対して位置決めされるケーシング基準面(213a)を外部に有し、内部の壁面(21a,22a)から離間した状態に前記光学アセンブリを収容しているカメラケーシング(20,2020)と、
    前記ケーシング基準面に沿った仮想平面(P)上に前記アセンブリ基準面を位置合わせした状態に、前記光学アセンブリを前記カメラケーシングと接合させている接着材(39,3039)とを、備え、
    前記カメラケーシングは、露出窓(219)を有し、
    前記光学アセンブリは、前記光像を結像する結像レンズ(36)を収容している鏡筒部(350,5350)、並びに前記鏡筒部の周囲に空間(352a)を空けて突出している接合突部(352)を、有し、
    紫外線硬化型の前記接着材を介して前記接合突部と前記カメラケーシングとが接合される箇所(S)は、前記接合突部を挟んで前記空間とは反対側に位置しており、前記露出窓を通じて前記カメラケーシング外へ露出しているカメラモジュール。
  5. 前記接合突部は、前記露出窓内に突入している請求項に記載のカメラモジュール。
  6. 前記カメラケーシングは、前記カメラケーシング外へ向かうほど前記接合突部から離間する側へ傾斜して前記露出窓を囲んでいる露出面(219a)を、有し、
    前記接合突部は、前記接着材を介して前記露出面と接合されている請求項に記載のカメラモジュール。
  7. 前記カメラケーシングは、前記カメラケーシング外へ前記鏡筒部を露出させているレンズ窓(216)を、有する請求項4~6のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  8. 前記鏡筒部は、前記レンズ窓内に突入しており、
    前記カメラケーシングは、前記カメラケーシング外へ向かうほど前記鏡筒部から離間する側へ傾斜して前記レンズ窓を囲んでいる傾斜面(216a)を、有する請求項に記載のカメラモジュール。
  9. 前記カメラケーシングは、前記カメラケーシング外へ前記空間を露出させている連通窓(218)を、有し、
    前記露出窓は、前記連通窓を介して前記レンズ窓と連通している請求項7又は8に記載のカメラモジュール。
  10. 前記連通窓は、前記レンズ窓よりも絞られて開口している請求項に記載のカメラモジュール。
  11. 前記露出窓は、前記レンズ窓から分離されている請求項7又は8に記載のカメラモジュール。
  12. 前記光学アセンブリは、前記接合突部及び前記アセンブリ基準面を同一部材に形成している請求項2~11のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  13. 前記接着材を介して前記光学アセンブリと前記カメラケーシングとが接合される箇所(S)は、前記光軸を挟んだ対称位置に配置されている請求項1~12のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  14. 前記仮想平面は、前記ケーシング基準面に沿って前記光軸と直交する請求項13に記載のカメラモジュール。
  15. 前記接着材を介して前記光学アセンブリと前記カメラケーシングとが接合される箇所(S)は、前記光軸の延伸する光軸方向(Dl)に沿った第1箇所(S1)と、当該光軸方向に対する交差方向(Dd)に沿った第2箇所(S2)とを、含む請求項1~14のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  16. 請求項1又は4に記載のカメラモジュールを製造する方法であって、
    前記仮想平面上に前記アセンブリ基準面が位置合わせされた状態を構築することより、前記光学アセンブリと前記カメラケーシング(20,2020)との間に前記接着材(39)を配置し、
    配置後の前記接着材に前記露出窓を通じて紫外線を照射することにより、前記接着材の硬化を完了させるカメラモジュールの製造方法。
  17. 請求項1又は4に記載のカメラモジュールを製造する方法であって、
    前記仮想平面上に前記アセンブリ基準面が位置合わせされた状態を構築することにより、前記光学アセンブリと前記カメラケーシング(20)との間に前記接着材(3039)を配置し、
    配置後の前記接着材に前記露出窓を通じて紫外線を照射することにより、前記接着材の一部を仮硬化させ、
    仮硬化後の前記接着材を加熱することにより、前記接着材の残部を熱硬化させるカメラモジュールの製造方法。
  18. 前記光学アセンブリと前記カメラケーシングとの間に配置された前記接着材のうち、前記光軸の延伸する光軸方向(Dl)に沿った第1箇所(S1)において、前記露出窓を通じて前記カメラケーシング外へ露出している前記一部に紫外線を照射することにより、当該一部を仮硬化させ、
    仮硬化後の前記接着材のうち、前記光軸方向に対する交差方向(Dd)に沿った第2箇所(S2)において、前記露出窓から外れて前記カメラケーシング内に隠れている前記残部を加熱することにより、当該残部を熱硬化させる請求項17に記載のカメラモジュールの製造方法。
  19. 車両(2)に搭載されるカメラモジュール(1)であって、
    結像レンズ(36)と、アセンブリ基準面(351a)と、前記アセンブリ基準面よりも面精度の低いアセンブリ接着面(352b,350a)とを有する光学アセンブリ(30,5030)と、
    前記車両のウインドシールド(3)に対して位置決めされるケーシング基準面(213a)と、前記ケーシング基準面よりも面精度の低いケーシング接着面(219a,21a)とを有し、前記光学アセンブリを内部に収容しているカメラケーシング(20,2020)とを、備え、
    前記結像レンズの光軸(Al)が所定の撮像対象領域(410)へ向くように前記ケーシング基準面に対する前記アセンブリ基準面の相対位置が調整されるのに伴って前記アセンブリ接着面と前記ケーシング接着面との間に形成される接合間隙(352c,3350c)に、接着材(39,3039)が配置されているカメラモジュール。
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