JP7098908B2 - 無線システムおよび無線端末 - Google Patents
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Description
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる無線システム1および無線端末10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる無線システムの構成を示すブロック図である。
図1に示す無線システム1は、基地局20と、電池BATからの供給電力に基づいて基地局20との間で無線通信を行う1つまたは複数の無線端末10とを備える通信システムである。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる無線端末10について説明する。
無線端末10は、主な機能部として、無線I/F部11、操作入力部12、表示部13、記憶部14、音声処理部15、監視部16、および制御部17を備えている。これら機能部のうち、監視部16および制御部17は、CPUと記憶部14のプログラムとが協働することにより構成される演算処理部により実現されている。
表示部13は、LCDやLEDなどの表示装置からなり、基地局20から受信した表示内容や利用者操作に応じた表示内容を表示する機能を有している。
記憶部14で記憶する主な処理データとして監視結果がある。図2は、監視結果を示す構成例である。ここでは、監視期間Miごとに当該監視期間Miに得られた監視結果Riが対応付けて記憶されている。
次に、本実施の形態にかかる無線端末10の動作について説明する。
まず、図3を参照して、無線端末10の動作状況を監視する監視処理について説明する。図3は、監視処理を示すフローチャートである。
監視部16は、無線端末10の起動時あるいは利用者によるリンク制御開始指示操作に応じて、図3の監視処理の実行を開始する。ここでは、自端末の動作状況として利用者による操作数を監視する場合を例として説明する。
次に、図4を参照して、基地局20と無線端末10の間の無線リンクの確立/切断を制御するリンク制御処理について説明する。図4は、リンク制御処理を示すフローチャートである。
制御部17は、無線端末10の起動時あるいは利用者によるリンク制御開始指示操作に応じて、図3の監視処理と並行して図4のリンク制御処理の実行を開始する。ここでは、監視期間Miの時間長Tmと判定タイミングCiの周期長Tcとが等しく、判定タイミングCiの時間位置が監視期間Miの終了時点と同期している場合を例として説明する。
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかる無線端末10の動作例について説明する。図6は、第1の実施の形態にかかる動作例を示すタイミングチャートである。
ここでは、図4および図5(a)に基づいて、無線端末10がリンク制御処理を実行した場合を例として説明する。
時刻Tiにおける判定タイミングCiの到来に応じて、制御部17は、Ciと対応する監視結果Riを取得して基準値Rsと比較し、Ri≧Rsであることからリンク要と判定し、無線I/F部11に対して確立要を指示する。これに応じて無線I/F部11は、すでに確立されている通信リンクのリンク確立を維持する。
時刻Ti+1における判定タイミングCi+1の到来に応じて、制御部17は、Ci+1と対応する監視結果Ri+1を取得して基準値Rsと比較し、Ri+1<Rsであることからリンク不要と判定し、無線I/F部11に対して確立不要を指示する。これに応じて無線I/F部11は、確立されている通信リンクを切断する。
時刻Ti+2における判定タイミングCi+2の到来に応じて、制御部17は、Ci+2と対応する監視結果Ri+2を取得して基準値Rsと比較し、Ri+2<Rsであることからリンク不要と判定し、無線I/F部11に対して確立不要を指示する。これに応じて無線I/F部11は、すでに切断されている通信リンクのリンク切断を維持する。
時刻Tjにおける判定タイミングCjの到来に応じて、制御部17は、Cjと対応する監視結果Rjを取得して基準値Rsと比較し、Rj≧Rsであることからリンク要と判定し、無線I/F部11に対して確立要を指示する。これに応じて無線I/F部11は、切断されている通信リンクを確立する。
このように、本実施の形態は、監視部16が、一定時間長Tmからなる監視期間Miごとに自端末の動作状況を監視し、得られた監視結果Riを記憶部14に保存し、制御部17が、Mi以下の周期長Tcを有する判定タイミングCiごとに、Ciと対応するMiに関するRiを記憶部14から取得して、予め設定されている基準値Rsと比較することにより、無線I/F部11による基地局20との無線リンクに関するリンク要否を判定し、リンク要否の判定結果に基づいて無線リンクの確立要否を無線I/F部11に指示し、無線I/F部11は、制御部17からの確立要否の指示に基づいて基地局20との無線リンクの確立または切断を行うようにしたものである。
これにより、基地局20からのビーコン信号により通信要が通知された場合、および、自端末で特定操作が行われた場合、直ちに無線リンクが確立されることになり、無線リンクが切断されている場合であって、基地局20と無線通信を開始することができる。
これにより、無操作期間が一定時間以上連続した場合、自動的に無線リンクが切断されるため、無線端末10での消費電力を効率よく削減することが可能となる。
これにより、監視結果Riが得られた時点で直ちに無線リンクの要否を判定することができ、無線端末10での動作状況の変化に対するリンク制御の応答性を高めることができる。
これにより、リンク要否の判定に用いる監視結果Riとして、人間活動に含まれる活動周期性に基づく監視結果Riを用いることができ、判定精度を高めることができる。
この際、前日のみだけでなく数日分の同一監視期間Miに得られた監視結果Riを統計処理して用いてもよい。これにより、Ciの直前のMiに得られたRiを用いる場合と比較して、Riとリンク制御との遅れ時間を解消することができる。
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる通信システム1について説明する。図8は、第2の実施の形態にかかる基地局の構成を示すブロック図である。
また、制御部17は、基地局20から通知されたリンク要否の判定結果に基づいて、無線リンクに関する確立要否を無線I/F部11に指示する機能を有している。
無線端末10にかかるその他の構成については、第1の実施の形態と同様である。
記憶部22で記憶する主な処理データとして監視結果Riがある。監視結果Riの構成例は、前述した図7と同様であり、無線端末10から前日に通知された監視結果Riが、無線端末10ごとにそれぞれの監視期間Miと対応付けて保存されている。
次に、図9を参照して、本実施の形態にかかる無線端末10の動作例について説明する。図9は、第2の実施の形態にかかる動作例を示すタイミングチャートである。
なお、記憶部22には、図7に示したように、無線端末10で前日に得られた監視結果Riが、監視期間Miごとに保存されているものとする。また、時刻Tiにおいて、基地局20と無線端末10との間で無線リンクが確立されているものとする。
無線端末10の制御部17は、無線I/F部11を介して基地局20からリンク要を受信した場合、無線I/F部11に対して確立要を指示する。これに応じて無線I/F部11は、すでに確立されている通信リンクのリンク確立を維持する。
無線端末10の制御部17は、無線I/F部11を介して基地局20からリンク要を受信した場合、無線I/F部11に対して確立不要を指示する。これに応じて無線I/F部11は、確立されている通信リンクを切断する。
無線端末10の制御部17は、無線I/F部11を介して基地局20からリンク要を受信した場合、無線I/F部11に対して確立不要を指示する。これに応じて無線I/F部11は、すでに切断されている通信リンクのリンク切断を維持する。
無線端末10の制御部17は、無線I/F部11を介して基地局20からリンク要を受信した場合、無線I/F部11に対して確立要を指示する。これに応じて無線I/F部11は、切断されている通信リンクを確立する。
このように、本実施の形態は、基地局20において、収集部23が、無線端末10から通知された当該無線端末10の監視結果Riを収集して監視期間Miごとに記憶部22に保存し、通信処理部24が、一定周期長Tcを有する判定タイミングCiごとに、当該Ciと対応するMiに関するRiを記憶部22から取得して、予め設定されている基準値Rsと比較することにより、無線端末10との無線リンクに関するリンク要否を判定し、リンク要否の判定結果を無線端末10に通知するようにしたものである。
したがって、監視期間Miの時間長Tm、さらには判定タイミングCiの周期長Tcを短くすることができ、きめ細かなリンク制御を行うことが可能となる。また、数多くの監視結果Riを統計処理して得られた代表監視結果に基づいてリンク要否を判定でき、安定したリンク制御を行うことが可能となる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (7)
- 基地局と、電池からの供給電力に基づいて前記基地局との間で無線通信を行う無線端末とを備える無線システムであって、
前記基地局は、
前記無線端末から通知された当該無線端末の監視結果を収集して監視期間ごとに記憶部に保存する収集部と、
一定周期長を有する判定タイミングごとに、当該判定タイミングと対応する前記監視期間に関する監視結果を前記記憶部から取得して、予め設定されている基準値と比較することにより、前記無線端末との無線リンクに関するリンク要否を判定し、前記リンク要否の判定結果を前記無線端末に通知する通信処理部とを備え、
前記無線端末は、
前記基地局の圏内に位置する際、前記基地局との間で確立した無線リンクを介して無線通信を行う無線I/F部と、
前記周期長以上の時間長からなる監視期間ごとに自端末の動作状況を監視し、得られた監視結果を前記基地局に通知する監視部と、
前記基地局から通知された前記リンク要否の判定結果に基づいて、前記無線リンクに関する確立要否を前記無線I/F部に指示する制御部とを備え、
前記無線I/F部は、前記制御部からの確立要否の指示に基づいて前記基地局との無線リンクの確立または切断を行う
ことを特徴とする無線システム。 - 請求項1に記載の無線システムにおいて、
前記通信処理部は、前記リンク要否を判定する際、前記監視結果のうち前記判定タイミングの直前に位置する監視期間に関する監視結果を、前記記憶部から取得して前記基準値とを比較することを特徴とする無線システム。 - 請求項1に記載の無線システムにおいて、
前記通信処理部は、前記リンク要否を判定する際、当該判定を行う判定日より前に得られた監視結果であって、かつ、当該リンク要否の判定結果が反映される時間帯に相当する監視期間に得られた監視結果を、前記記憶部から取得して前記基準値とを比較することを特徴とする無線システム。 - 請求項1記載の無線システムにおける無線端末。
- 請求項4に記載の無線端末において、
前記無線I/F部は、前記基地局との無線リンクが切断されている場合、一定の待受間隔で前記基地局からのビーコン信号を受信し、当該ビーコン信号で通信要が通知された場合には前記基地局との無線リンクを再確立し、
前記制御部は、前記基地局との無線リンクが切断されている場合、自端末での特定操作に応じて前記無線I/F部に前記基地局との無線リンクの確立要を指示する
ことを特徴とする無線端末。 - 請求項4または請求項5に記載の無線端末において、
前記制御部は、前記基地局との無線リンクが確立されている場合、自端末での無操作期間が一定時間以上連続した場合には、前記無線I/F部に前記基地局との無線リンクの確立不要を指示することを特徴とする無線端末。 - 請求項4~請求項6のいずれかに記載の無線端末において、
前記監視部は、前記監視期間における前記無線端末での操作頻度または前記基地局との通信頻度を監視することを特徴とする無線端末。
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