JP7095960B2 - 粘着シート - Google Patents
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Description
この明細書において、架橋剤の「架橋性官能基」とは、該架橋剤に含まれるかまたは該架橋剤から誘導される官能基であって、該架橋剤による架橋に寄与し得る官能基をいう。上記架橋性官能基は、例えば該官能基の前駆体またはブロックされた形態で、上記架橋剤に潜在的に含まれていてもよい。一般にイソシアネート系架橋剤と称される架橋剤は、イソシアネート基を架橋性官能基とする架橋剤の典型例である。イソシネート基とは異なる種類の架橋性官能基の非限定的な例として、エポキシ、オキサゾリン、アジリジン、メラミン、カルボジイミド、ヒドラジン、アミン、アルコキシシリル等の基が挙げられる。一般にエポキシ系架橋剤と称される架橋剤は、エポキシ基を架橋性官能基とする架橋剤の典型例である。他の架橋性官能基についても同様である。
ここに開示される技術において、粘着剤層を構成する粘着剤の種類は特に限定されない。例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤(天然ゴム系、合成ゴム系、これらの混合系等)、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエーテル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、フッ素系粘着剤等の公知の各種粘着剤から選択される1種または2種以上の粘着剤を含んで構成された粘着剤層であり得る。ここで、アクリル系粘着剤とは、アクリル系ポリマーをベースポリマー(ポリマー成分のなかの主成分、すなわち50重量%を超えて含まれる成分)とする粘着剤をいう。ゴム系粘着剤その他の粘着剤についても同様の意味である。
ここに開示される技術におけるアクリル系ポリマーは、好ましくは、アルキル(メタ)アクリレートを主モノマーとして含み、かつカルボキシ基含有モノマーを含み、必要に応じて上記主モノマーと共重合性を有する副モノマーをさらに含み得るモノマー成分の重合物である。ここで主モノマーとは、アクリル系ポリマーを構成するモノマー成分における主成分、すなわち該モノマー成分に50重量%を超えて含まれる成分をいう。
CH2=C(R11)COOR12 (1)
ここで、上記式(1)中のR11は水素原子またはメチル基である。また、R12は炭素原子数1~20の鎖状アルキル基(以下、このような炭素原子数の範囲を「C1-20」と表すことがある。)である。粘着剤の貯蔵弾性率等の観点から、R12がC1-14の鎖状アルキル基であるアルキル(メタ)アクリレートが好ましく、R12がC1-10の鎖状アルキル基であるアルキル(メタ)アクリレートがより好ましい。
水酸基含有モノマー:例えば2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類;ビニルアルコール、アリルアルコール等の不飽和アルコール類;ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート。
アミド基含有モノマー:例えば(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N-メチロールプロパン(メタ)アクリルアミド、N-メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N-ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド。
アミノ基含有モノマー:例えばアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、t-ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート。
エポキシ基を有するモノマー:例えばグリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル。
シアノ基含有モノマー:例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル。
ケト基含有モノマー:例えばジアセトン(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリレート、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、アリルアセトアセテート、ビニルアセトアセテート。
窒素原子含有環を有するモノマー:例えばN-ビニル-2-ピロリドン、N-メチルビニルピロリドン、N-ビニルピリジン、N-ビニルピペリドン、N-ビニルピリミジン、N-ビニルピペラジン、N-ビニルピラジン、N-ビニルピロール、N-ビニルイミダゾール、N-ビニルオキサゾール、N-ビニルモルホリン、N-ビニルカプロラクタム、N-(メタ)アクリロイルモルホリン。
アルコキシシリル基含有モノマー:例えば3-(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン。
1/Tg=Σ(Wi/Tgi)
なお、上記Foxの式において、Tgは共重合体のガラス転移温度(単位:K)、Wiは該共重合体におけるモノマーiの重量分率(重量基準の共重合割合)、Tgiはモノマーiのホモポリマーのガラス転移温度(単位:K)を表す。
2-エチルヘキシルアクリレート -70℃
イソノニルアクリレート -60℃
n-ブチルアクリレート -55℃
エチルアクリレート -22℃
メチルアクリレート 8℃
メチルメタクリレート 105℃
2-ヒドロキシエチルアクリレート -15℃
4-ヒドロキシブチルアクリレート -40℃
酢酸ビニル 32℃
アクリル酸 106℃
メタクリル酸 228℃
ここに開示される技術における粘着剤層は、アゾール系防錆剤を含有する。アゾール系防錆剤としては、ヘテロ原子を2個以上含む五員環芳香族化合物であって、それらのヘテロ原子の少なくとも1個が窒素原子であるアゾール系化合物を有効成分とするものが好ましく用いられ得る。上記アゾール系化合物としては、従来から銅等の金属の防錆剤として使用されてきたアゾール系化合物を適宜採用し得る。
ここに開示される技術における架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤と、該イソシアネート系架橋剤とは架橋性官能基の種類が異なる少なくとも一種の架橋剤とが組み合わせて用いられる。本発明者は、カルボキシ基含有モノマーが共重合されたベースポリマー(典型的にはアクリル系ポリマー)とイソシアネート系架橋剤とを組み合わせて使用することにより、耐熱凝集力を効果的に向上させ得ることを見出した。ところが、上記構成において、カルボキシ基含有モノマーの使用により懸念される金属腐食を防止するためにアゾール系防錆剤を含有させると、耐熱凝集力の向上効果が損なわれることが判明した。ここに開示される技術によると、イソシアネート系架橋剤以外の架橋剤(すなわち、イソシアネート系架橋剤とは架橋性反応基の種類の異なる架橋剤。以下「非イソシアネート系架橋剤」ともいう。)とイソシアネート系架橋剤とを組み合わせて用いることにより、アゾール系防錆剤を含む構成において、高い耐熱凝集力と優れた金属腐食防止性とを好適に両立させることができる。なお、ここに開示される技術における粘着剤層は、上記架橋剤を、架橋反応後の形態、架橋反応前の形態、部分的に架橋反応した形態、これらの中間的または複合的な形態等で含有し得る。上記架橋剤は、典型的には、専ら架橋反応後の形態で粘着剤層に含まれている。
脂肪族ポリイソシアネート類の具体例としては、1,2-エチレンジイソシアネート;1,2-テトラメチレンジイソシアネート、1,3-テトラメチレンジイソシアネート、1,4-テトラメチレンジイソシアネート等のテトラメチレンジイソシアネート;1,2-ヘキサメチレンジイソシアネート、1,3-ヘキサメチレンジイソシアネート、1,4-ヘキサメチレンジイソシアネート、1,5-ヘキサメチレンジイソシアネート、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート、2,5-ヘキサメチレンジイソシアネート等のヘキサメチレンジイソシアネート;2-メチル-1,5-ペンタンジイソシアネート、3-メチル-1,5-ペンタンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、等が挙げられる。
非イソシアネート系架橋剤の使用量は、ベースポリマー100重量部に対して0重量部より多ければよく、特に限定されない。非イソシアネート系架橋剤の使用量は、所望の効果が得られるように設定することができる。いくつかの態様において、非イソシアネート系架橋剤の使用量は、ベースポリマー100重量部に対して、例えば0.001重量部以上、0.002重量部以上、0.005重量部以上、または0.008重量部以上であり得る。非イソシアネート系架橋剤の使用量の増大により、より高い凝集力が得られやすくなる傾向にある。いくつかの他の態様において、非イソシアネート系架橋剤の使用量は、ベースポリマー100重量部に対して、例えば10重量部以下、8重量部以下、5重量部以下、または3重量部以下であり得る。非イソシアネート系架橋剤の使用量の減少により、被着体に対する密着性が向上する傾向にある。
いくつかの他の好ましい態様において、非イソシアネート系架橋剤として、エポキシ系架橋剤以外の非イソシアネート系架橋剤を用いることができる。エポキシ系架橋剤以外の非イソシアネート系架橋剤の例には、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、メラミン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、ヒドラジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤、およびシランカップリング剤等が含まれる。
オキサゾリン系架橋剤としては、1分子内に1個以上のオキサゾリン基を有するものを特に制限なく使用することができる。オキサゾリン系架橋剤は、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。オキサゾリン基は、2-オキサゾリン基、3-オキサゾリン基、4-オキサゾリン基のいずれでもよい。通常は、2-オキサゾリン基を有するオキサゾリン系架橋剤を好ましく使用し得る。例えば、付加重合性オキサゾリンと他のモノマーとを共重合させて得られた共重合体を、オキサゾリン系架橋剤として使用することができる。そのような付加重合性オキサゾリンの非限定的な例として、2-ビニル-2-オキサゾリン、2-ビニル-4-メチル-2-オキサゾリン、2-ビニル-5-メチル-2-オキサゾリン、2-イソプロペニル-2-オキサゾリン、2-イソプロペニル-4-メチル-2-オキサゾリン、および2-イソプロペニル-5-エチル-2-オキサゾリンが挙げられる。
オキサゾリン系架橋剤の例には、特開2009-001673号公報に例示されている架橋剤が含まれる。具体例としては、アクリル骨格またはスチレン骨格からなる主鎖を含み、その主鎖の側鎖にオキサゾリン基を有している化合物が挙げられる。好適例として、アクリル骨格からなる主鎖を含み、その主鎖の側鎖にオキサゾリン基を有しているオキサゾリン基含有アクリル系ポリマーが挙げられる。
オキサゾリン系架橋剤の市販品としては、例えば日本触媒社製の商品名「エポクロスWS-500」、「エポクロスWS-700」、「エポクロスK-2010E」、「エポクロスK-2020E」、「エポクロスK-2030E」等が挙げられる。
オキサゾリン系架橋剤の使用量は、ベースポリマー100重量部に対して、例えば0.05重量部以上、0.1重量部以上、または0.5重量部以上とすることができる。いくつかの態様において、ベースポリマー100重量部に対するオキサゾリン系架橋剤の使用量は、1重量部以上でもよく、1.5重量部以上でもよい。オキサゾリン系架橋剤の使用量の増大により、より高い凝集力が得られやすくなる傾向にある。一方、被着体に対する密着性向上の観点から、オキサゾリン系架橋剤の使用量は、ベースポリマー100重量部に対して、例えば10重量部以下、8重量部以下、5重量部以下、または3重量部以下とすることができる。
アジリジン系架橋剤としては、例えば、トリメチロールプロパントリス〔3-(1-アジリジニル)プロピオネート〕、トリメチロールプロパントリス〔3-(1-(2-メチル)アジリジニルプロピオネート)〕が挙げられる。アジリジン系架橋剤としては、市販品を用いることができる。例えば、ケミタイトPZ-33、ケミタイトDZ-22Eなどのケミタイトシリーズ(日本触媒社製)などが用いられる。いくつかの態様において、アジリジン系架橋剤の使用量は、例えば、エポキシ系架橋剤またはオキサゾリン系架橋剤の使用量に関する上記の記載のなかから適宜選択することができる。他の非イソシアネート系架橋剤、例えばメラミン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、ヒドラジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤、シランカップリング剤等の使用量も、同様に選択され得る。
メラミン系架橋剤の例としては、ヘキサメチロールメラミン、ブチル化メラミン樹脂(例えば、DIC社から入手可能なの商品名「スーパーベッカミンJ-820-60N」)等が挙げられる。
カルボジイミド系架橋剤は、少なくとも1つ、典型的には2つ以上のカルボジイミド基を架橋性官能基として有する化合物である。カルボジイミド基は、カルボジイミド(HN=C=NH)から水素原子が1つ引き抜かれた官能基(-N=C=NH)、または、水素原子が2つ引き抜かれた官能基(-N=C=N-)である。このカルボジイミド基は、カルボキシル基と反応することができる。
カルボジイミド系架橋剤としては、市販品を用いることができる。例えば、カルボジライトV-02、カルボジライトV-02-L2、カルボジライトV-04などのカルボジライトVシリーズ;カルボジライトE-01、カルボジライトE-02、カルボジライトE-04などのカルボジライトEシリーズ;などのカルボジライトシリーズ(日清紡社製)などが挙げられる。
ヒドラジン系架橋剤は、架橋性官能基としてヒドラジノ基(H2N-NH-)を含有するヒドラジノ基含有化合物であり、具体的には、例えば、シュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、ジグリコール酸ジヒドラジド、酒石酸ジヒドラジド、リンゴ酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒドラジド、クエン酸トリヒドラジド、7,11-オクタデカジエン-1,18-ジカルボヒドラジドなどのポリカルボン酸ポリヒドラジド、例えば、1,3-ビス(ヒドラジノカルボノエチル)-5-イソプロピルヒダントインなどのヒダントインなどが挙げられる。
ヒドラジン系架橋剤としては、市販品を用いることができる。具体的には、例えば、アミキュアVDH(7,11-オクタデカジエン-1,18-ジカルボヒドラジド)、アミキュアUDH(1,3-ビス(ヒドラジノカルボノエチル)-5-イソプロピルヒダントイン)などのアミキュアシリーズ(味の素ファインテクノ社製)などが用いられる。
金属キレート系架橋剤としては、例えば、特開2007-063536号公報に例示されている架橋剤が挙げられる。具体例としては、アルミニウムキレート系化合物、チタンキレート系化合物、亜鉛キレート系化合物、ジルコニウムキレート系化合物、鉄キレート系化合物、コバルトキレート系化合物、ニッケルキレート系化合物、スズキレート系化合物、マンガンキレート系化合物、クロムキレート系化合物が挙げられる。
シランカップリング剤としては、ケイ素(Si)含有基(典型的には、アルコキシシリル基)を架橋性官能基とする公知のものを用いることができる。シランカップリング剤の非限定的な例として、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、2-(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3-トリエトキシシリル-N-(1,3-ジメチルブチリデン)プロピルアミン、N-フェニル-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
いくつかの態様において、非イソシアネート系架橋剤の含有量は、例えば、イソシアネート系架橋剤の含有量の凡そ1/50以下とすることができる。被着体に対する密着性と凝集力とをより好適に両立する観点から、非イソシアネート系架橋剤の含有量は、重量基準で、イソシアネート系架橋剤の含有量の凡そ1/75以下とすることが適当であり、凡そ1/100以下(例えば1/150以下)とすることが好ましい。また、イソシアネート系架橋剤と非イソシアネート系架橋剤(例えばエポキシ系架橋剤)とを組み合わせて用いることによる効果を好適に発揮する観点から、通常、非イソシアネート系架橋剤の含有量は、イソシアネート系架橋剤の含有量の凡そ1/1000以上、例えば凡そ1/500以上とすることが適当である。特に限定するものではないが、例えば、該非イソシアネート系架橋剤としてエポキシ系架橋剤を用いる場合に、上記イソシアネート系架橋剤と上記非イソシアネート系架橋剤との使用量の関係を好ましく適用し得る。
いくつかの他の態様において、非イソシアネート系架橋剤の含有量は、例えば、イソシアネート系架橋剤の含有量の凡そ0.1倍以上凡そ5倍以下であってよく、凡そ0.3倍以上凡そ3倍以下であってもよく、凡そ0.5倍以上凡そ2倍以下でもよく、凡そ0.7倍以上凡そ1.5倍以下でもよい。特に限定するものではないが、例えば、該非イソシアネート系架橋剤としてオキサゾリン系架橋剤を用いる場合に、上記イソシアネート系架橋剤と上記非イソシアネート系架橋剤との使用量の関係を好ましく適用し得る。
ここに開示される技術における粘着剤層には、粘着付与樹脂を含有させることができる。これにより、粘着シートの剥離強度を高め、部材の保持性能を向上させ得る。粘着付与樹脂としては、フェノール系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂、変性テルペン系粘着付与樹脂、ロジン系粘着付与樹脂、炭化水素系粘着付与樹脂、エポキシ系粘着付与樹脂、ポリアミド系粘着付与樹脂、エラストマー系粘着付与樹脂、ケトン系粘着付与樹脂等の、公知の各種粘着付与樹脂から選択される1種または2種以上を用いることができる。
テルペンフェノール樹脂とは、テルペン残基およびフェノール残基を含むポリマーを指し、テルペン類とフェノール化合物との共重合体(テルペン-フェノール共重合体樹脂)と、テルペン類の単独重合体または共重合体をフェノール変性したもの(フェノール変性テルペン樹脂)との双方を包含する概念である。このようなテルペンフェノール樹脂を構成するテルペン類の好適例としては、α-ピネン、β-ピネン、リモネン(d体、l体およびd/l体(ジペンテン)を包含する。)等のモノテルペン類が挙げられる。水素添加テルペンフェノール樹脂とは、このようなテルペンフェノール樹脂を水素化した構造を有する水素添加テルペンフェノール樹脂をいう。水添テルペンフェノール樹脂と称されることもある。
アルキルフェノール樹脂は、アルキルフェノールとホルムアルデヒドから得られる樹脂(油性フェノール樹脂)である。アルキルフェノール樹脂の例としては、ノボラックタイプおよびレゾールタイプのものが挙げられる。
ロジンフェノール樹脂は、典型的には、ロジン類または上記の各種ロジン誘導体(ロジンエステル類、不飽和脂肪酸変性ロジン類および不飽和脂肪酸変性ロジンエステル類を包含する。)のフェノール変性物である。ロジンフェノール樹脂の例には、ロジン類または上記の各種ロジン誘導体にフェノールを酸触媒で付加させ熱重合する方法等により得られるロジンフェノール樹脂が含まれる。
[水酸基価の測定方法]
1.試薬
(1)アセチル化試薬としては、無水酢酸約12.5g(約11.8mL)を取り、これにピリジンを加えて全量を50mLにし、充分に攪拌したものを使用する。または、無水酢酸約25g(約23.5mL)を取り、これにピリジンを加えて全量を100mLにし、充分に攪拌したものを使用する。
(2)測定試薬としては、0.5mol/L水酸化カリウムエタノール溶液を使用する。
(3)その他、トルエン、ピリジン、エタノールおよび蒸留水を準備する。
2.操作
(1)平底フラスコに試料約2gを精秤採取し、アセチル化試薬5mLおよびピリジン10mLを加え、空気冷却管を装着する。
(2)上記フラスコを100℃の浴中で70分間加熱した後、放冷し、冷却管の上部から溶剤としてトルエン35mLを加えて攪拌した後、蒸留水1mLを加えて攪拌することにより無水酢酸を分解する。分解を完全にするため再度浴中で10分間加熱し、放冷する。
(3)エタノール5mLで冷却管を洗い、取り外す。次いで、溶剤としてピリジン50mLを加えて攪拌する。
(4)0.5mol/L水酸化カリウムエタノール溶液を、ホールピペットを用いて25mL加える。
(5)0.5mol/L水酸化カリウムエタノール溶液で電位差滴定を行う。得られた滴定曲線の変曲点を終点とする。
(6)空試験は、試料を入れないで上記(1)~(5)を行う。
3.計算
以下の式により水酸基価を算出する。
水酸基価(mgKOH/g)=[(B-C)×f×28.05]/S+D
ここで、
B: 空試験に用いた0.5mol/L水酸化カリウムエタノール溶液の量(mL)、
C: 試料に用いた0.5mol/L水酸化カリウムエタノール溶液の量(mL)、
f: 0.5mol/L水酸化カリウムエタノール溶液のファクター、
S: 試料の重量(g)、
D: 酸価、
28.05: 水酸化カリウムの分子量56.11の1/2、
である。
粘着剤層には着色剤を含有させることができる。これにより粘着剤層の光透過性(遮光性)を調整することができる。例えば、粘着剤層の光透過率を調整することができる。粘着剤層の光透過性を調整することは、該粘着剤層を含む粘着シートの光透過性の調整にも役立ち得る。また、着色剤を比誘電率の調整に利用することもできる。
また、粘着剤層における着色剤の含有量は、通常、粘着剤層の0.3重量%以上とすることが適当であり、0.5重量%以上が好ましく、1.0重量%以上がより好ましい。着色剤の含有量は、例えば、13重量%未満とすることができ、10重量%未満が好ましく、9重量%未満がより好ましく、7重量%未満がさらに好ましい。好ましい一態様において、粘着剤層の着色剤含有量を6重量%未満とすることができる。
粘着剤組成物には、上述した各成分以外に、必要に応じてレベリング剤、架橋助剤、可塑剤、軟化剤、帯電防止剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤等の、粘着剤の分野において一般的な各種の添加剤が含まれていてもよい。このような各種添加剤については、従来公知のものを常法により使用することができ、特に本発明を特徴づけるものではないので、詳細な説明は省略する。
ここに開示される粘着剤層は、従来公知の方法によって形成することができる。例えば、剥離性を有する表面(剥離面)に粘着剤組成物を付与して乾燥させることにより粘着剤層を形成する方法を採用することができる。支持基材を有する構成の粘着シートでは、例えば、該支持基材に粘着剤組成物を直接付与(典型的には塗布)して乾燥させることにより粘着剤層を形成する方法(直接法)を採用することができる。また、剥離性を有する表面(剥離面)に粘着剤組成物を付与して乾燥させることにより該表面上に粘着剤層を形成し、その粘着剤層を支持基材に転写する方法(転写法)を採用してもよい。上記剥離面としては、例えば、後述する剥離ライナーの表面を好ましく利用し得る。なお、ここに開示される粘着剤層は典型的には連続的に形成されるが、このような形態に限定されるものではなく、例えば点状、ストライプ状等の規則的あるいはランダムなパターンに形成された粘着剤層であってもよい。
架橋反応の促進、製造効率向上等の観点から、粘着剤組成物の乾燥は加熱下で行うことが好ましい。乾燥温度は、例えば40~150℃程度とすることができ、通常は60~130℃程度とすることが好ましい。粘着剤組成物を乾燥させた後、さらに、粘着剤層内における成分移行の調整、架橋反応の進行、粘着剤層内に存在し得る歪の緩和等を目的としてエージングを行ってもよい。
ここに開示される粘着シートは、300kHzにおける比誘電率が3以上(例えば3.1以上)である粘着剤層を含み得る。ここで比誘電率とは、JIS K6911に定義されている誘電率のことをいう。粘着剤層の300kHzにおける比誘電率は、JIS K6911に準じて測定することができる。後述する実施例においても同様である。以下、特記しない場合、この明細書において比誘電率とは、300kHzにおける比誘電率のことをいう。
粘着剤層の比誘電率が高いことは、感圧センサ(例えば、静電容量方式の感圧センサ)に貼り付けて用いられることが想定される粘着シートにおいて、該感圧センサの感度向上等の観点から有利となり得る。比誘電率の高い粘着剤層を含む粘着シートは、典型的には両面粘着シート(好ましくは、基材レスの両面粘着シート)の形態で、例えば静電容量方式の感圧センサの固定等に好ましく用いられ得る。粘着剤層の比誘電率の上限は特に制限されないが、金属腐食防止性と部材の保持性能とを高レベルで両立する粘着シートが得られやすいことから、通常は6以下が適当であり、例えば5以下であってもよい。
粘着剤層の比誘電率は、例えば、ベースポリマーを構成するモノマー成分の組成(例えば、主モノマーの種類、カルボキシ基含有モノマーの使用量、官能基含有モノマーの使用の有無および使用量等)、架橋剤の使用量等により調節することができる。
ここに開示される粘着シートが片面粘着タイプまたは両面粘着タイプの基材付き粘着シートの形態である態様において、粘着剤層を支持(裏打ち)する基材としては、樹脂フィルム、紙、布、ゴムシート、発泡体シート、金属箔、これらの複合体等を用いることができる。樹脂フィルムの例としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン・プロピレン共重合体等のポリオレフィン製フィルム;ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルフィルム;塩化ビニル樹脂フィルム;酢酸ビニル樹脂フィルム;ポリイミド樹脂フィルム;ポリアミド樹脂フィルム;フッ素樹脂フィルム;セロハン等が挙げられる。紙の例としては、和紙、クラフト紙、グラシン紙、上質紙、合成紙、トップコート紙等が挙げられる。布の例としては、各種繊維状物質の単独または混紡等による織布や不織布等が挙げられる。上記繊維状物質としては、綿、スフ、マニラ麻、パルプ、レーヨン、アセテート繊維、ポリエステル繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維等が例示される。ゴムシートの例としては、天然ゴムシート、ブチルゴムシート等が挙げられる。発泡体シートの例としては、発泡ポリウレタンシート、発泡ポリクロロプレンゴムシート等が挙げられる。金属箔の例としては、アルミニウム箔、銅箔等が挙げられる。
ここに開示される技術において、粘着剤層の形成、粘着シートの作製、使用前の粘着シートの保存、流通、形状加工等の際に、剥離ライナーを用いることができる。剥離ライナーとしては、特に限定されず、例えば、樹脂フィルムや紙等のライナー基材の表面に剥離処理層を有する剥離ライナーや、フッ素系ポリマー(ポリテトラフルオロエチレン等)やポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン等)の低接着性材料からなる剥離ライナー等を用いることができる。上記剥離処理層は、例えば、シリコーン系、長鎖アルキル系、フッ素系、硫化モリブデン等の剥離処理剤により上記ライナー基材を表面処理して形成されたものであり得る。
ここに開示される粘着シート(粘着剤層を含み、支持基材を有する構成ではさらに支持基材を含むが、剥離ライナーは含まない。)の総厚さは特に限定されない。粘着シートの総厚さは、例えば凡そ300μm以下とすることができ、薄型化の観点から、通常は凡そ200μm以下が適当であり、凡そ100μm以下(例えば凡そ70μm以下)であってもよい。粘着シートの厚さの下限は特に限定されないが、通常は凡そ4μm以上とすることが適当であり、好ましくは凡そ6μm以上、より好ましくは凡そ10μm以上(例えば凡そ15μm以上)である。なお、基材レスの粘着シートでは、粘着剤層の厚さが粘着シートの厚さとなる。
衝撃接着強さは、例えば、ベースポリマーを構成するモノマー成分の組成(例えば、カルボキシ基含有モノマーの使用量、官能基含有モノマーの使用の有無および使用量)、架橋剤の使用量等により調節することができる。
ここに開示される粘着シートは、典型的には両面粘着シートの形態で、部材を固定する用途に好ましく利用され得る。上記両面粘着シートは、基材レスでもよく、基材付きでもよい。薄型化の観点から、一態様において、基材レスの両面粘着シートの形態が好ましく採用され得る。
ここに開示される粘着シートは、例えば、携帯電子機器における部材固定用途に好適である。上記携帯電子機器の非限定的な例には、携帯電話、スマートフォン、タブレット型パソコン、ノート型パソコン、各種ウェアラブル機器(例えば、腕時計のように手首に装着するリストウェア型、クリップやストラップ等で体の一部に装着するモジュラー型、メガネ型(単眼型や両眼型。ヘッドマウント型も含む。)を包含するアイウェア型、シャツや靴下、帽子等に例えばアクセサリの形態で取り付ける衣服型、イヤホンのように耳に取り付けるイヤウェア型等)、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、音響機器(携帯音楽プレーヤー、ICレコーダー等)、計算機(電卓等)、携帯ゲーム機器、電子辞書、電子手帳、電子書籍、車載用情報機器、携帯ラジオ、携帯テレビ、携帯プリンター、携帯スキャナ、携帯モデム等が含まれる。ここに開示される粘着シートは、例えば、このような携帯電子機器のうち感圧センサを備える携帯電子機器内において、感圧センサと他の部材とを固定する目的で好ましく利用され得る。好ましい一態様では、粘着シートは、画面上の位置を指示するための装置(典型的にはペン型、マウス型の装置)と位置を検出するための装置とで、画面に対応する板(典型的にはタッチパネル)の上で絶対位置を指定することを可能とする機能を備える電子機器(典型的には携帯電子機器)内において、感圧センサと他の部材とを固定するために用いられ得る。なお、この明細書において「携帯」とは、単に携帯することが可能であるだけでは充分ではなく、個人(標準的な成人)が相対的に容易に持ち運び可能なレベルの携帯性を有することを意味するものとする。
(1) 粘着剤層を含む粘着シートであって、
上記粘着剤層は、ベースポリマーと、架橋性官能基の種類が互いに異なる二種以上の架橋剤と、アゾール系防錆剤と、を含む粘着剤組成物から形成された粘着剤層であり、
上記二種以上の架橋剤のうち一種はイソシアネート系架橋剤であり、
上記ベースポリマーを構成するモノマー成分はカルボキシ基含有モノマーを含み、
上記粘着剤層における上記アゾール系防錆剤の含有量は、上記ベースポリマー100重量部に対して8重量部未満である、粘着シート。
(2) 上記粘着剤層は、300kHzにおける比誘電率が凡そ3以上(例えば凡そ3以上凡そ6以下)である、上記(1)に記載の粘着シート。
(3) 上記ベースポリマーを構成するモノマー成分は、C1-4アルキル(メタ)アクリレートを該モノマー成分の凡そ50重量%以上(例えば凡そ70重量%以上、または凡そ90重量%以上、典型的には凡そ99重量%以下)含む、上記(1)または(2)に記載の粘着シート。
(4) 上記モノマー成分における上記カルボキシ基含有モノマーの含有量は、凡そ3重量%超(例えば凡そ3.5重量%以上、または凡そ4重量%以上、典型的には凡そ15重量%以下、例えば7重量%未満)である、上記(1)~(3)のいずれかに記載の粘着シート。
(5) 上記アゾール系防錆剤の含有量は、上記カルボキシ基含有モノマー10重量部当たり、凡そ0.2重量部以上(例えば凡そ0.5重量部以上)かつ凡そ15重量部以下(例えば10重量部以下、または凡そ5重量部以下)である、上記(1)~(4)のいずれかに記載の粘着シート。
(6) 上記アゾール系防錆剤は、1,2,3-ベンゾトリアゾール、5-メチルベンゾトリアゾール、4-メチルベンゾトリアゾールおよびカルボキシベンゾトリアゾールからなる群から選択される少なくとも1種のベンゾトリアゾール系化合物を含む、上記(1)~(5)のいずれかに記載の粘着シート。
(7) 上記粘着剤層は粘着付与樹脂を含む、上記(1)~(6)のいずれかに記載の粘着シート。
(8) 上記粘着付与樹脂の含有量は、上記ベースポリマー100重量部に対して凡そ10重量部以上凡そ50重量部以下である、上記(7)に記載の粘着シート。
(9) 上記粘着付与樹脂として、水酸基価が凡そ30mgKOH/g以上の粘着付与樹脂を含む、上記(7)または(8)に記載の粘着シート。
(10) 上記粘着付与樹脂として、水酸基価が凡そ70mgKOH/g以上の粘着付与樹脂を含む、上記(7)~(9)のいずれかに記載の粘着シート。
(11) 上記粘着付与樹脂としてテルペンフェノール系樹脂を含む、上記(7)~(10)のいずれかに記載の粘着シート。
(12) 上記粘着剤層は、水酸基価が凡そ30~65mgKOH/gのテルペンフェノール樹脂を、上記ベースポリマー100重量部に対して凡そ10~50重量部含む、上記(7)に記載の粘着シート。
(13) 上記粘着剤層は、水酸基価が凡そ70~150mgKOH/gのテルペンフェノール樹脂を、上記ベースポリマー100重量部に対して凡そ10~50重量部含む、上記(7)に記載の粘着シート。
(14) PETに対する室温剥離強度が凡そ15N/25mm以上(例えば凡そ17N/25mm以上、典型的には凡そ40N/25mm以下、例えば凡そ30N/25mm以下)である、上記(1)~(13)のいずれかに記載の粘着シート。
(15) アルミニウムに対する室温剥離強度が凡そ15N/25mm以上(例えば凡そ17N/25mm以上、典型的には凡そ40N/25mm以下、例えば凡そ30N/25mm以下)である、上記(1)~(14)のいずれかに記載の粘着シート。
(16) PETに対する耐熱剥離強度が凡そ7N/25mm以上(例えば凡そ9N/25mm以上、典型的には凡そ30N/25mm以下)である上記(1)~(15)のいずれかに記載の粘着シート。
(17) アルミニウムに対する耐熱剥離強度が凡そ5N/25mm以上(例えば凡そ10N/25mm以上、典型的には凡そ30N/25mm以下、例えば凡そ20N/25mm以下)である、上記(1)~(16)のいずれかに記載の粘着シート。
(18) 衝撃接着強さが凡そ0.30mJ/cm2以上(例えば凡そ0.40mJ/cm2以上、典型的には凡そ1.00mJ/cm2以下、例えば凡そ0.70mJ/cm2以下)である、上記(1)~(17)のいずれかに記載の粘着シート。
(19) 実施例に記載の高温保持力試験におけるズレ距離が凡そ1mm以下(例えば凡そ0.5mm以下)である、上記(1)~(18)のいずれかに記載の粘着シート。
(20) 上記粘着剤組成物における上記イソシアネート系架橋剤の含有量は、上記ベースポリマー100重量部に対して凡そ0.5重量部以上凡そ10重量部以下である、上記(1)~(19)のいずれかに記載の粘着シート。
(21) 上記二種以上の架橋剤のうち上記イソシアネート系架橋剤以外の一種は、エポキシ系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、メラミン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、ヒドラジン系架橋剤、アミン系架橋剤、過酸化物系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属塩系架橋剤およびシランカップリング剤からなる群から選択される少なくとも一種の非イソシアネート系架橋剤である、上記(1)~(20)のいずれかに記載の粘着シート。
(22) 上記非イソシアネート系架橋剤はエポキシ系架橋剤を含む、上記(21)に記載の粘着シート。
(23) 上記粘着剤組成物における上記非イソシアネート系架橋剤(例えばエポキシ系架橋剤)の含有量は、重量基準で、上記イソシアネート系架橋剤の含有量の凡そ1/1000以上凡そ1/50以下である、上記(21)または(22)に記載の粘着シート。
(24) 上記粘着剤層の厚さが凡そ10μm以上凡そ50μm以下である、上記(1)~(23)のいずれかに記載の粘着シート。
(25) 基材レスの両面粘着シートとして構成されている、上記(1)~(24)のいずれか一項に記載の粘着シート。
(26) 粘着剤層を含む粘着シートであって、
上記粘着剤層は、ベースポリマーと、架橋性官能基の種類が互いに異なる二種以上の架橋剤と、アゾール系防錆剤と、粘着付与樹脂と、を含む粘着剤組成物から形成された粘着剤層であり、
上記ベースポリマーを構成するモノマー成分は、C1-4アルキル(メタ)アクリレートを該モノマー成分の70重量%以上含み、
上記ベースポリマーを構成するモノマー成分は、該モノマー成分の3.5重量%以上10重量%以下のカルボキシ基含有モノマーを含み、
上記粘着剤層における上記アゾール系防錆剤の含有量は、上記ベースポリマー100重量部に対して0.5重量部以上6重量部以下であり、
上記二種以上の架橋剤はイソシアネート系架橋剤およびエポキシ系架橋剤を含み、
上記粘着剤組成物における上記イソシアネート系架橋剤の含有量は、上記ベースポリマー100重量部に対して0.5重量部以上10重量部以下であり、
上記粘着剤組成物における上記エポキシ系架橋剤の含有量は、上記イソシアネート系架橋剤の含有量の1/1000以上1/100以下であり、
上記粘着付与樹脂の含有量は、上記ベースポリマー100重量部に対して10重量部以上50重量部以下である、粘着シート。
(27) 携帯電子機器において部材の固定に用いられる、上記(1)~(26)のいずれかに記載の粘着シート。
(28) 上記部材は感圧センサ(例えば、静電容量方式の感圧センサまたは抵抗方式の感圧センサ)である、上記(27)に記載の粘着シート。
(29) 感圧センサ(例えば、静電容量方式や抵抗方式の感圧センサ)と、携帯電子機器を構成する他の部材と、上記感圧センサと上記他の部材とを接合する粘着シートと、を備える積層構造を有する携帯電子機器であって、
上記粘着シートは、上記(1)~(26)のいずれかに記載の粘着シートである、携帯電子機器。
(例1)
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流冷却器および滴下ロートを備えた反応容器に、モノマー成分としてのBA95部およびAA5部と、重合溶媒としての酢酸エチル233部とを仕込み、窒素ガスを導入しながら2時間撹拌した。このようにして重合系内の酸素を除去した後、重合開始剤として0.2部の2,2’-アゾビスイソブチロニトリルを加え、60℃で8時間溶液重合してアクリル系ポリマーの溶液を得た。このアクリル系ポリマーのMwは約70×104であった。
上記アクリル系ポリマー溶液に、該溶液に含まれるアクリル系ポリマー100部に対して、1,2,3-ベンゾトリアゾール(商品名「BT-120」、城北化学工業社製)0.8部と、粘着付与樹脂としてテルペンフェノール樹脂(商品名「YSポリスターT-115」、軟化点約115℃、水酸基価30~60mgKOH/g、ヤスハラケミカル社製;以下「粘着付与樹脂A」という。)20部と、架橋剤としてイソシアネート系架橋剤(商品名「コロネートL」、トリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物の75%酢酸エチル溶液、東ソー社製)2部およびエポキシ系架橋剤(商品名「TETRAD-C」、1,3-ビス(N,N-ジグリシジルアミノメチル)シクロへキサン、三菱瓦斯化学社製)0.01部とを加え、攪拌混合して粘着剤組成物を調製した。
厚さ38μmのポリエステル製剥離ライナー(商品名「ダイアホイルMRF」、三菱ポリエステル社製)の剥離面に上記粘着剤組成物を塗布し、100℃で2分間乾燥させて、厚さ25μmの粘着剤層を形成した。この粘着剤層に、厚さ25μmのポリエステル製剥離ライナー(商品名「ダイアホイルMRF」、厚さ25μm、三菱ポリエステル社製)の剥離面を貼り合わせた。このようにして、両面が上記2枚のポリエステル製剥離ライナーで保護された厚さ25μmの基材レス両面粘着シートを得た。
例1に係る粘着剤組成物の調製において、モノマー成分、粘着付与樹脂、防錆剤および架橋剤の種類と使用量を表1に示すように設定した。その他の点については例1と同様にして、例2~8に係る粘着剤組成物をそれぞれ調製し、該粘着剤組成物を用いて基材レス両面粘着シートを作製した。
なお、表1中の「粘着付与樹脂B」は、ヤスハラケミカル社製の商品名「YSポリスターS-145」(テルペンフェノール樹脂、軟化点約145℃、水酸基価70~110mgKOH/g)である。
2EHA66部、N-ビニル-2-ピロリドン(NVP)15部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)18部から構成されるモノマー混合物に、光重合開始剤0.07部(BASF製の商品名「イルガキュア184」と商品名「イルガキュア651」とを1:1の重量比で使用)を配合し、粘度が約20Pa・sになるまで紫外線を照射して、上記モノマー成分の一部が重合したプレポリマー組成物を得た。次に、該プレポリマー組成物100部に、ジシクロペンタニルメタクリレート(DCPMA)とメチルメタクリレート(MMA)との低重合物(共重合組成:DCPMA/MMA=60/40)10部、ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA)0.25部、シランカップリング剤(商品名「KBM-403」、信越化学工業株式会社製)0.3部および1,2,3-ベンゾトリアゾール(商品名「BT-120」、城北化学工業社製)0.2部添加し、混合して粘着剤組成物(硬化前組成物)を得た。
上記粘着剤組成物を、ポリエチレンテレフタレート(PET)製剥離ライナー(商品名「MRF50」、三菱樹脂株式会社製)上に最終的な厚み(粘着剤層の厚み)が25μmとなるように塗布し、その塗布層をPET製剥離ライナー(商品名「MRF38」、三菱樹脂株式会社製)で被覆して酸素を遮断した後、照度5mW/cm2の紫外線を300秒間照射して硬化させることにより、両面が剥離ライナーで保護されている厚さ25μmの基材レス両面粘着シートを得た。
例1に係る粘着剤組成物の調製において、防錆剤および架橋剤の種類と使用量を表1に示すように設定し、例10についてはさらに表1に示す量の黒色顔料(大日精化工業(株)製、商品名「ATDN101ブラック」)を使用した。その他の点については例1と同様にして、例10,11に係る粘着剤組成物をそれぞれ調製し、該粘着剤組成物を用いて基材レス両面粘着シートを作製した。
(例12)
例1に係る粘着剤組成物の調製において、エポキシ系架橋剤に代えて、オキサゾリン系架橋剤(日本触媒社製の商品名「WS-500」、不揮発分39重量%)2部を使用した。その他の点については例1と同様にして、例12に係る粘着剤組成物を調製し、該粘着剤組成物を用いて基材レス両面粘着シートを作製した。
[PETに対する剥離強度の測定]
23℃、50%RHの測定環境下において、両面粘着シートの一方の粘着面に厚さ50μmのPETフィルムを貼り付けて裏打ちし、幅25mm、長さ100mmのサイズにカットして測定サンプルを作製した。その測定サンプルの他方の粘着面について、上述した方法で対PET室温剥離強度(N/25mm)を測定した。
また、23℃、50%RHの環境下で上記対PET室温剥離強度の測定と同様にして測定サンプルを被着体(PETフィルムの表面)に貼り付けた後、85℃の測定環境下において、引張速度300mm/分、剥離角度180度の条件で対PET耐熱剥離強度(N/25mm)を測定した。結果を表1に示した。
被着体として厚さ3mmのアルミニウム板を用いた他は上記PETに対する剥離強度の測定と同様にして、対アルミニウム室温剥離強度および対アルミニウム耐熱剥離強度を測定した。結果を表1に示した。
JIS K6855(国際規格ISO 9653に対応する。)に基づく振り子形接着せん断衝撃試験機を使用して、衝撃接着強さを測定した。試験片としては、各例に係る基材レス両面粘着シートを10mm角にカットした粘着シート片を用いて、10mm角、5mm厚のステンレス鋼(SUS304)板を別のステンレス鋼(SUS304)板の上に35Nの荷重で10秒間加圧接着した後、室温において48時間養生したものを使用した。測定は、ハンマーエネルギー2.75J、ハンマー速度(衝撃速度)3.5m/秒の条件で行った。
JIS Z0237:2009に準じて、80℃の温度条件で高温保持力試験を行うことにより、耐熱凝集力を評価した。すなわち、23℃、50%RHの環境下において、両面粘着シートの一方の粘着面に厚さ50μmのPETフィルムを貼り付けて裏打ちし、幅10mmにカットして測定サンプルを作製した。その測定サンプルの他方の粘着面を、被着体としてのベークライト板に、幅10mm、長さ20mmの接着面積にて、2kgのローラを一往復させて貼り付けた。このようにして被着体に貼り付けられた測定サンプルを80℃の環境下に垂下して30分間放置した後、上記測定サンプルの自由端に1kgの荷重を付与した。上記荷重が付与された状態で80℃の環境下に1時間放置した後の測定サンプルについて、最初の貼付け位置からのズレ距離(mm)を測定した。各例に係る粘着シートにつき3つの測定サンプルを用いて試験を行い(すなわちn=3)、それらのズレ距離の算術平均値を表1に示した。3つの測定サンプルのうち1つでも1時間以内に被着体から剥がれて落下した場合には、表1の耐熱凝集力の欄に「落下」と表示した。
両面粘着シートの一方の粘着面に、厚さ200μmの透明なPETフィルムを貼り付けて裏打ちし、これを厚さ25μmの銅箔の両面に貼り合わせた後、10mm角の正方形状に裁断することにより、PETフィルム/両面粘着シート/銅箔/両面粘着シート/PETフィルムの構造を有する積層体サンプルを作製した。このサンプルを85℃、85%RHの高温多湿条件下に保存した。保存開始から200時間後および500時間後において、PETフィルム越しに銅箔を目視で観察し、外観変化の有無を以下の3段階で評価した。結果を表1に示した。
E:500時間後の観察において変色は認められなかった(腐食防止性に優れる)。
G:500時間後の観察においてサンプルの角部に若干の変色が認められたが、200時間後の観察では変色は認められなかった(腐食防止性良好)。
P:200時間後の観察において明らかな変色が認められた(腐食防止性に乏しい)。
各例に係る粘着剤層(基材レス両面粘着シート)を銅箔と電極の間に挟み、以下の装置により、周波数300kHzにおける比誘電率を測定した。測定は3サンプルを作製し、それらの3サンプルの測定値の平均を誘電率とした。なお、粘着剤層の周波数300kHzでの比誘電率は、JIS K6911に準じて、下記条件で測定した。結果を表1に示した。
測定方法:容量法(装置:Agilent Technologies E4980A Precision LCR Meter使用)
電極構成:12.1mmΦ、0.5mm厚みのアルミニウム板
対向電極:3oz 銅板
測定環境:23℃、55%RH
限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々
に変形、変更したものが含まれる。
21 粘着剤層
21A,21B 粘着面
31,32 剥離ライナー
Claims (8)
- 粘着剤層を含む粘着シートであって、
前記粘着剤層は、ベースポリマーと、架橋性官能基の種類が互いに異なる二種以上の架橋剤と、ベンゾトリアゾール系防錆剤と、を含む粘着剤組成物から形成された粘着剤層であり、
前記二種以上の架橋剤のうち一種はイソシアネート系架橋剤であり、
前記ベースポリマーを構成するモノマー成分はカルボキシ基含有モノマーを含み、
前記粘着剤層における前記ベンゾトリアゾール系防錆剤の含有量は、前記ベースポリマー100重量部に対して8重量部未満であり、
前記粘着剤層における前記ベンゾトリアゾール系防錆剤の含有量は、前記ベースポリマーを構成する前記モノマー成分に含まれる前記カルボキシ基含有モノマー10重量部当たり、0.2重量部以上30重量部以下であり、
前記粘着剤層は、粘着付与樹脂として、水酸基価30mgKOH/g以上の粘着付与樹脂を含む、粘着シート。 - 前記粘着剤層は、300kHzにおける比誘電率が3以上である、請求項1に記載の粘着シート。
- 前記ベースポリマーを構成する前記モノマー成分は、炭素原子数が4以下のアルキル基をエステル末端に有する(メタ)アクリレートを該モノマー成分の50重量%以上含む、請求項1または2に記載の粘着シート。
- 前記モノマー成分における前記カルボキシ基含有モノマーの含有量は3重量%超である、請求項1から3のいずれか一項に記載の粘着シート。
- 前記粘着剤層における前記ベンゾトリアゾール系防錆剤の含有量は、前記ベースポリマーを構成する前記モノマー成分に含まれる前記カルボキシ基含有モノマー10重量部当たり0.2重量部以上15重量部以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の粘着シート。
- ポリエチレンテレフタレートに対する室温剥離強度が15N/25mm以上である、請求項1から5のいずれか一項に記載の粘着シート。
- 前記ベンゾトリアゾール系防錆剤として、1,2,3-ベンゾトリアゾール、5-メチルベンゾトリアゾール、4-メチルベンゾトリアゾールおよびカルボキシベンゾトリアゾールからなる群から選択される少なくとも1種のベンゾトリアゾール系化合物を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の粘着シート。
- 携帯電子機器において部材の固定に用いられる、請求項1から7のいずれか一項に記載の粘着シート。
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