JP7094726B2 - プローブ針 - Google Patents
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Description
本発明に係るプローブ針1は、図1及び図2に示すように、ピン形状の金属導体2の外周に絶縁被膜3を有する胴体部と、金属導体2の両端に絶縁被膜3を有しない端部とを有し、その両端に加重を与えてたわませることにより被測定体に対する接触圧力を得て電気特性を測定する方式のプローブ針である。そして、このプローブ針1の特徴は、その絶縁被膜3が、金属導体2上に設けられて被膜強度及び耐電圧を有するベース被膜4と、そのベース被膜4の表面に設けられて該ベース被膜4と同じ又は同種の樹脂に微粒子状のフッ素系樹脂5aが分散した最外層5とを有することにある。
金属導体2は、所定の長さに加工されてなるピン形状の導体であり、高い導電性と高い弾性率を有する金属線(「金属ばね線」ともいう。)を切断加工されている。金属導体2に用いられる金属としては、広い弾性域を持つ金属を挙げることができ、例えばベリリウム銅等の銅合金、タングステン、レニウムタングステン、鋼(例えば高速度鋼:SKH)等を好ましく用いることができる。
絶縁被膜3は、図1に示すように、金属導体2上に設けられて被膜強度及び耐電圧を有するベース被膜4と、そのベース被膜4の表面に設けられて該ベース被膜4と同じ又は同種の樹脂に微粒子状のフッ素系樹脂5aが分散した最外層5とを有するように構成されている。ここで、絶縁被膜3の構成を「有する」としているのは、絶縁被膜3を構成するベース被膜4と最外層5以外に、他の被膜を有していてもよいことを意味するが、その場合における他の被膜は、最外層5上には設けられず、金属導体2とベース被膜4との間に設けられていてもよいという意味である。
ベース被膜4は、金属導体2上に設けられて被膜強度及び耐電圧を有する。ベース被膜4としては、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂及びポリイミド樹脂から選ばれる1又は2以上の樹脂を含むように構成される。なお、より耐熱性が要求される場合には、ポリエステルイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等で形成されることが好ましい。
最外層5は、ベース被膜4の表面に設けられて該ベース被膜4と同じ又は同種の樹脂に微粒子状のフッ素系樹脂5aが分散した層である。最外層5を構成する樹脂は、上記ベース被膜4と同じ又は同種の樹脂であるので、ベース被膜4と最外層5とは相溶性に優れ、優れた密着性を示すことができ、剥離し難くなっている。「同種」とは、完全に同じ樹脂でなくてもよいことを意味し、優れた密着性を阻害しない相溶性を担保できる樹脂(変成樹脂も含む。)であってもよいし、最外層5中へのフッ素系樹脂5aを分散させる観点から分散剤やその他添加剤を含む樹脂であってもよいことを意味する。
次に、上述した本発明のプローブ針を用いた電気特性の検査方法について説明する。図3は本発明のプローブ針を備えたプローブユニットを用いて被測定体の電気特性を検査する方法を説明するための模式断面図である。なお、ここでの検査方法は一例であり、図示の装置構成に限定されないことは言うまでもない。
金属導体2として、長尺のレニウムタングステン線(外径0.030mm)を用いた。絶縁被膜3については、ベース被膜用塗料及び最外層用塗料として、ポリエステル樹脂系のエナメル塗料(東特塗料株式会社製、商品名:L3330KF-N)を用いた。最外層5に分散させる微粒子状のフッ素系樹脂5aとして、PTFE微粒子(BYK社製、商品名:CERAFLOUR 998、平均粒径:0.3μm)を用い、これを最外層用塗料に成膜後の総固形分に対する含有量が3.0質量%になるように含有させた。
PTFE微粒子5aの含有量を、最外層5の総固形分に対して0.5質量%とした他は、実施例1と同様にして、実施例2のプローブ針を作製した。
PTFE微粒子5aの含有量を、最外層5の総固形分に対して10質量%とした他は、実施例1と同様にして、実施例3のプローブ針を作製した。
PTFE微粒子5aの含有量を、最外層5の総固形分に対して13質量%とした他は、実施例1と同様にして、比較例1のプローブ針を作製した。
ベース被膜4の厚さを3μmとした。最外層は、PTFE微粒子を含有させた上記最外層用塗料に代えて、フッ素樹脂エナメル被膜形成用塗料(フッ素樹脂として、デュポン社製、商品名:954-103)を用い、厚さ3μmのフッ素樹脂層を形成した。それ以外は、実施例1と同様にして、比較例2のプローブ針を作製した。
ベース被膜4の厚さを6μmとし、最外層は形成しなかった。それ以外は、実施例1と同様にして、比較例3のプローブ針を作製した。
被膜強度(密着力)は、精密万能試験機(島津製作所社製、型番:AG-I)を用いたピール試験(密着性試験)で評価した。具体的には、金属導体の導体径と全体の総外径の中間値の穴径37μm(ユニットのストッパー部と同じ径)のダイスに各プローブ針1の先端2aを通し、後端2bから荷重を与えたときの試験荷重を上記装置で検知し、得られた値を相互に比較して密着性を評価した。その値が大きいほど密着性に優れ、小さいほど密着性に劣ることになる。
実施例1~3及び比較例1~3について、被膜強度(密着性)、耐電圧、摩擦係数(滑り性)の評価結果を表1に示す。実施例1~3のプローブ針はいずれの特性とも良好な結果であった。特に、微粒子状のフッ素系樹脂5aを含有しない場合は摩擦係数が大きいが、少なくとも0.5質量%分散含有させることで、摩擦係数が下がって滑り性を確保することができた。
2 金属導体
2a,2b 端部(先端)
3 絶縁被膜
3a,3b 端部
4 ベース被膜
5 最外層
5a 微粒子状のフッ素系樹脂
10 プローブユニット
11 被測定体
12 電極
20 被測定体側のガイド板
30 検査装置側のガイド板
40 リード線用の保持板
50 リード線
Claims (5)
- ピン形状の金属導体の外周に絶縁被膜を有する胴体部と、前記金属導体の両端に該絶縁被膜を有しない端部とを有するプローブ針において、前記絶縁被膜が、前記金属導体上に設けられて被膜強度及び耐電圧を有するベース被膜と、該ベース被膜の表面に設けられて該ベース被膜と同じ樹脂又は該ベース樹脂と相溶性のある樹脂に微粒子状のフッ素系樹脂が分散した最外層とを有し、
前記最外層の厚さが、0.5~1.5μmの範囲内であり、
前記微粒子状のフッ素系樹脂の分散量が、前記最外層を構成する合計樹脂量に対し、0.5~10質量%の範囲内である、ことを特徴とするプローブ針。 - 前記ベース被膜の厚さが、2~25μmの範囲内である、請求項1に記載のプローブ針。
- 前記ベース被膜が、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、及びポリイミド樹脂から選ばれる1又は2以上の樹脂を含む、請求項1又は2に記載のプローブ針。
- 前記金属導体の外径が、10~110μmの範囲内である、請求項1~3のいずれか1項に記載のプローブ針。
- 前記最外層の摩擦係数が、0.25以下である、請求項1~4のいずれか1項のプローブ針。
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