JP7008529B2 - 検査装置用リード線、リード線装着部品及び検査用治具 - Google Patents
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Description
リード線50は、図1及び図2に示すように、被測定体11の検査装置を構成する検査用治具10に設けられている。そして、後述するプローブ1の検査装置側の第2端部2bに対し、繰り返し接触する導体部52を有している。
導体部52は、導体径が0.018~0.18mmの範囲内の銅合金線で構成されている。この範囲内の導体径とすることにより、リード線50を狭ピッチで配列することができる。導体径が0.018mm未満の場合は、狭ピッチ化の点では望ましいが、後述する特性を満たす銅合金線を用いる場合には、細すぎて加工コストが嵩むことがある。一方、導体径が0.18mmを超えると、狭ピッチとは言いにくく、近年の要求に十分に応えたものとはいえない。
リード線50には、導体部52の一部又は全部を覆う絶縁被膜53が設けられていることが好ましい。絶縁被膜53は、導体部52の周囲に設けられてリード線間の電気的な接触を妨げる絶縁性を有するものであれば特に限定されず、導体部52の外周上に直接設けられていてもよいし、他の層を介して設けられていてもよい。また、絶縁被膜53は、はんだ付け時に分解してはんだ付けを容易にする樹脂が好ましく、例えばポリウレタン樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステルイミド樹脂、ポリアミド樹脂及びポリアミドイミド樹脂から選ばれるいずれか1種又は2種以上であることが好ましい。こうした絶縁被膜53は、各種の方法で設けることができ、例えば焼き付け等の方法で設けることが好ましい。絶縁被膜53の厚さも特に限定されないが、例えば1.0~10μmの範囲内の厚さで設けることが好ましい。なお、絶縁被膜53の耐電圧(直流)は、少なくとも200V以上となるように設けられていることが好ましい。
リード線50の作製は、導体部52を構成する所定太さの銅合金線(例えば、直径0.65mmの銅合金線等)を準備し、その銅合金線を最終線径まで伸線加工する。このとき、伸線加工の途中で、必要に応じて銀めっき等を施してもよい。その後、必要に応じて、例えば300~400℃程度の温度でテンションアニール(張力を掛けながら熱処理を行うこと)を行って真直加工し、曲率半径を300mm以上にするとともに、引張強度が700~1500MPaの範囲内で、マイクロビッカース硬度が200~350HV(0.04)の範囲内で、導電率が60~85%IACSの範囲内の銅合金線からなる導体部52を作製する。その後、例えば厚さ2~10μmの絶縁被膜53を焼き付けコーティング法で形成して、リード線50を作製する。
リード線装着部品60は、上記したリード線50が保持板40に装着された部品である。図1に示す例では、リード線50の端面51と保持板40の表面41とが平坦になっている。図2の例では、リード線50の端面51が保持板40の表面41よりも突出している。本発明では、図1の形態と図2の形態のいずれであってもよく、いずれの場合も、リード線50を構成する導体部52の機械的特性(剛性)により、研磨ダレが生じにくいという特徴がある。なかでも、リード線50の端面51と保持板40の表面41とを平坦にした場合が好ましい形態であり、リード線50を狭ピッチで保持板40に装着することができる。
検査用治具(プローブユニット)10は、図1及び図2に示すように、本体部(計測機器のことであり、ここでは図示しない。)とともに検査装置を構成する検査用治具10であって、上記したリード線装着部品60を備えている。この検査用治具10は、狭ピッチで設置されたリード線50の端面51と、検査用のプローブ1の端部(第2端部2b)とが繰り返し接触した場合であっても、そのリード線50の端面51の摩耗を低減させることができる。以下、検査用治具10に各部の構成について図面を参照しつつ説明する。
プローブ1は、被測定体側の第1端部2aを該被測定体11に接触させ、且つ、検査装置側の第2端部2bをリード線50の端面51に接触させて、被測定体の電気的特性を測定するために用いられるものである。プローブ1は、金属導体2と、金属導体2の少なくとも両端部2a,2b以外の領域に設けられた絶縁被膜3とを有している。
絶縁被膜3は、所定の長さで露出する端部以外の金属導体2に設けられて、被測定体11の電気特性を検査する際のプローブ同士の接触を防いで短絡を防止するように作用する。絶縁被膜3は、金属導体2の外周上に長手方向に亘って設けられていればよく、直接設けられていてもよいし、他の層を介して設けられていてもよい。絶縁被膜3は、上記リード線50に必要に応じて設けられる絶縁被膜53と同様のものを用いることができるので、ここではその説明を省略する。
ガイド板(先端側案内穴付きのガイド板)20及びガイド板(第2端部側案内穴付きのガイド板)30は、図1及び図2に示すように、空間Sを開けて配置されている。先端側案内穴付きのガイド板20は、プローブ1の第1端部2aが被測定体11の電極12に接するようにプローブ1の下部側を案内するものであり、第2端部側案内穴付きのガイド板30は、プローブ1の上部側を案内するものである。各ガイド板20,30は、一枚のプレートから構成されていてもよいし、本実施形態のように複数枚のプレートから構成されていてもよい。
(リード線装着部品)
銀を4質量%含有する銅合金線(直径0.65mm)を用い、この銅合金線を直径0.04mmまで伸線加工(加工度99.62%)した。得られた銅合金線を、種々の温度でテンションアニール(熱処理時間は24秒間)し、引張強度、ビッカース硬度、伸び、導電率、曲率半径について測定した。その結果を表1に示す。なお、テンションアニール時の矯正張力は、曲率半径が300mm以上になる安定条件を設定した。
銀を10質量%含有する銅合金線(直径0.65mm)を用い、この銅合金線を直径0.04mmまで伸線加工(加工度99.62%)した。それ以外は実験1と同様にした。結果を表2に示す。
上記実験1,2の結果をもとに、研磨ダレがなく、挿入が容易で、キンク等は発生しない特性は、引張強度が700~1500MPaの範囲内であり、マイクロビッカース硬度が200~350HV(0.04)の範囲内であり、導電率が60~85%IACSの範囲内であり、曲率半径が300mm以上であることがわかった。
次に、銀を2質量%含有する銅合金線(仕上がり外径0.06mm)、銀0質量%のタフピッチ銅(仕上がり外径0.06mm)、錫を0.7質量%含有する銅合金線(仕上がり外径0.06mm)、錫を0.15質量%含有する銅合金線(仕上がり外径0.06mm)についても、実験1と同様に実験した。結果を表3に示す。表3の結果に示すように、銀含有量が異なった銀銅合金線や錫銅合金線でも、引張強度については同様の結果であった。
2 金属導体
2a 第1端部
2b 第2端部
3 絶縁被膜
3a 絶縁被膜端部
10,10A,10B 検査装置(検査用治具)
11 被測定体(基板)
12 電極
20 被測定体側のガイド板
30 検査装置側のガイド板
40 検査装置用リード線の保持板
41 保持板の表面
42 リード線を挿入する穴
50,50A,50B 検査装置用リード線
51 端面
52 導体部
53 絶縁被膜
60,60A,60B 検査用治具
M 検査装置の方向
Claims (5)
- 被測定体の検査装置を構成する検査用治具に設けられてプローブに繰り返し接触する導体部を有するリード線において、前記導体部は、導体径が0.018~0.18mmの範囲内の銅合金線からなり、引張強度が700~1500MPaの範囲内であり、マイクロビッカース硬度が200~350HV(0.04)の範囲内であり、導電率が60~85%IACSの範囲内である、ことを特徴とする検査装置用リード線。
- 前記導体部は、0.5~15質量%のAgを含有し、残部がCu及び不可避不純物である、請求項1に記載の検査装置用リード線。
- 前記導体部の外周には絶縁被膜が設けられている、請求項1又は2に記載の検査装置用リード線。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載の検査装置用リード線が保持板に装着された部品であって、前記検査装置用リード線の端面と前記保持板の表面とが平坦になっている、又は、前記検査装置用リード線の端面が前記保持板の表面よりも突出している、ことを特徴とするリード線装着部品。
- 本体部とともに検査装置を構成する検査用治具であって、請求項4に記載のリード線装着部品を備えている、ことを特徴とする検査用治具。
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