JP7093959B1 - 断熱構造体、工業炉構造体及び断熱構造体の取付方法 - Google Patents

断熱構造体、工業炉構造体及び断熱構造体の取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内止め方式に採用でき、施工性に優れた断熱構造体を提供する。【解決手段】断熱構造体は、無機繊維質断熱材からなるブロック111、及び、ブロック111に固定された支持金具112を含む断熱ブロック105と、無機繊維質からなるブランケット107とを備える。支持金具112は、ブロック111の一面から突き出た部位に設けられており、炉壁鉄皮103に設けられる取付金具109に掛かり止められる第1掛止め部を含み、ブランケット107は、炉壁鉄皮103とブロック111の一面との間に圧縮された状態で配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、断熱構造体、工業炉構造体及び断熱構造体の取付方法に関する。
近年、省エネルギー、CO2排出量削減を目的に加熱炉や焼鈍炉等の工業炉に耐熱無機繊維ブランケットを積層ブロック形状にしたファイバーブロック(モジュール)が広く用いられている。
このようなファイバーブロックの代表的な構造が文献1,2に開示されている。例えば、特許文献2には、図10に示されるようにファイバーブランケット1を連続的に折りたたんで積層体5とし、これをビーム3とチャンネル2で固定したブロック8が示されている。また、非特許文献1にはファイバーブランケットを所定幅に裁断しビームに串刺したブロック(非特許文献1では、「ワンタッチ式ファインブロック」と称される。)が示されている。
特許文献2では、ブロック8を所定の炉壁に取付けるために、図11に示されるように炉壁鉄皮9に取付けたボルト11をブロック内に通し、内側からナット12を締め付け固定する内止め法が採用されている。図11は他の図面と合わせるため、特許文献2の図9を90度回転させて天井に取り付ける構造として記載している。
ブロック8を炉壁鉄皮9に取付けた後、炉内の熱風がこの取付部に侵入するとチャンネル2やボルト11が酸化され、ブロック8が脱落するおそれがある。このため、ブロック8を炉壁鉄皮9に密着させる必要がある。特許文献2では、ブロック8のチャンネル2やボルト11と炉壁鉄皮9の空間にセラミックファイバーブランケット10を設置し、ボルト11とナット12で締め付けることで、ブロック8と炉壁鉄皮9とのすき間が塞がれている。
非特許文献1には、ボルト11とナット12の代わりにワンタッチボルトと板状のバネであるワンタッチハンガーとを用いたワンタッチ式ファインブロックが提案されている。
特許文献1,2及び非特許文献1では、ブロックを炉壁鉄皮の内側から炉壁鉄皮に固定する内止め法が採用される。これに対して、特許文献3には、図12に示すように、支持金具16に装着されたボルト15を炉外に出し、炉外でワッシャー17及びナット18でブロック(特許文献3では「セラミックファイバーブロック」と称される。)19を固定する外止め法が示されている。
特公昭57-20553号公報 特開2003-055056号公報 特開2020-143822号公報
ニチアス技術時報 No.327(2001年5号)「高温断熱材セラミックファイバーモジュール ワンタッチ式ファインブロック」[検索日 2021年10月8日],インターネット<URL:https://www.nichias.co.jp/research/technique/pdf/327/finebrick.pdf>
しかし、特許文献2に記載の方法では200mm(ミリメートル)以上の長尺のボックスレンチ13を用いてナット12をボルト11に締結する必要があり、目視できない状況でナット12をボルト11に?み合わせることになる。そのため、うまくナット12をボルト11に?み合わせるための作業時間が掛かり、煩雑な作業となっている。また、ブロック中央にナット12を通す穴が設けられるため、ナット12の締結後にこの穴にファイバーを充填する等の養生が必要となり、このような養生のためにも、作業時間が掛かり、煩雑な作業となっている。
非特許文献1では、ボルト11とナット12を?み合わせる問題は解決できるようにも思える。しかしながら、非特許文献1に記載の方法であっても、施工後の穴の養生は必要である。また、養生をしたとしても、使用中にこの穴に充填したファイバーが脱落し、ワンタッチボルトやワンタッチハンガーが酸化されてブロックが脱落する等のトラブルのおそれは依然として残っている。
特許文献3に記載の外止め法では、上述の内止め法とは異なり、ブロック19に穴等の欠陥が生じない。そのため、ブロック19を固定するための金物15~18の酸化等によるトラブルは回避できるようにも思える。しかしながら、炉外には炉壁鉄皮を補強するための部材等の障害物が多く、全てのブロック19を外止め法で施工することは困難である。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、その目的の1つは、内止め方式に採用することができ、施工性に優れた断熱構造体等を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る断熱構造体は、
無機繊維質断熱材からなるブロック、及び、前記ブロックに固定された支持金具を含む断熱ブロックと、
無機繊維質からなるブランケットとを備え、
前記支持金具は、
前記ブロックの一面から突き出た部位に設けられており、炉壁鉄皮に設けられる取付金具に掛かり止められる第1掛止め部を含み、
前記ブランケットは、前記炉壁鉄皮と前記ブロックの一面との間に厚みの1~50%の範囲で圧縮された状態で配置され
前記ブロックの無機繊維質断熱材が真空成型された硬質のボードである。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る工業炉構造体は、
前記炉壁鉄皮を含む工業炉と、
上記の断熱構造体とを備え、
前記断熱構造体は、前記炉壁鉄皮に設けられた前記取付金具をさらに備える。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る断熱構造体の取付方法は、
無機繊維質断熱材からなるブロックと、
前記ブロックに固定される支持金具とを備え、
前記ブロックの無機繊維質断熱材が真空成型された硬質のボードであり、
前記支持金具は、
前記ブロックの一面から突き出た部位に設けられており、炉壁鉄皮に設けられる取付金具に掛かり止められる掛止め部を含む断熱ブロックの前記掛止め部を、炉壁鉄皮に設けられる取付金具に掛かり止め、
無機繊維質からなるブランケットを前記炉壁鉄皮と前記ブロックの一面との間に厚みの1~50%の範囲で圧縮された状態で配置すること、を含む。


本発明によれば、内止め方式に採用することができ、施工性に優れた断熱構造体等を提供することが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る工業炉構造体100の構成を示す図である。 一実施の形態に係る断熱ユニットの構成を分解して示す正面図である。 図2のA-A線における断熱ユニットの断面図であり、上部ブランケットが圧縮されていない状態を示す。 一実施の形態に係る断熱ユニットの構成を示す図であって、図2のA-A線に相当する線における断面図である。 一実施の形態に係る断熱ユニットにおいて、真空圧縮された上部ブランケットが配置された状態を示す図であって、図2のA-A線に相当する線における断面図である。 一実施の形態に係る支持金具の構成を示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその平面図である。 一実施の形態に係る取付金具の構成を示す図であり、(a)はその側面図、(b)はその底面図である。 一実施の形態に係る支持金具を取付金具に取り付けた状態を示す図であり、(a)はその側面図、(b)はその平面図である。 上部ブランケットの圧縮率と圧縮応力の関係の一例を示す図である。 従来のファイバーブロックの構造の例を示す図である。 図10に記載のファイバーブロックを炉壁鉄皮に取り付ける内止め法の例を示す図である。 従来のブロックを炉壁鉄皮に取り付ける外止め法の例を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る工業炉構造体100の構成を示す図であり、工業炉構造体100の外観とともに、点線の楕円で囲んだ部分の拡大断面図を示す。図1に示すように、工業炉構造体100は、省エネルギー、CO2排出量削減を目的とした断熱構造を備えた工業炉であって、工業炉101と、断熱構造体102とを備える。
工業炉101は、鉄鋼等の各種金属の加熱炉、焼鈍炉、アルミニウム溶解炉、陶磁器や電子材料の焼成炉、火力発電の燃焼炉、ゴミ焼却炉等であり、炉壁鉄皮103を含む。炉壁鉄皮103は、加熱、焼却等のための空間を内部に形成する部材である。すなわち、炉壁鉄皮103は、内部の空間の側壁、天井などを構成する。
断熱構造体102は、断熱のために炉壁鉄皮103の内側に設けられる構造体であり、1つ以上の断熱ユニット104から構成されている。本実施の形態では、断熱構造体102が炉壁鉄皮103の天井に取り付けられる例により説明する。
図2は、本実施の形態に係る断熱ユニット104の構成を分解して示す正面図である。図3は、図2のA-A線における断熱ユニット104の断面図であり、上部ブランケット107(詳細後述)が圧縮されていないフリーの状態を示す。図4は、本実施の形態に係る断熱ユニット104の構成を示す図であって、図2のA-A線に相当する線における断面図であり、上部ブランケット107(詳細後述)が圧縮された状態を示している。図5は、本実施の形態に係る断熱ユニット104において、真空圧縮された上部ブランケット107a(詳細後述)が配置された状態を示す図であって、図2のA-A線に相当する線における断面図である。
断熱ユニット104は、図2~5に示すように、断熱ブロック105と、断熱ブロック105に対応付けて設けられる上部ブランケット107及び取付金具109を含む。
断熱ブロック105は、無機繊維質断熱材からなるブロック111と、ブロック111に固定された支持金具112と、2つのビーム108と、側部ブランケット110とを含む。
ブロック111は、無機繊維質断熱材からなる複数のブランケットを重ね合わせることによって形成された積層体であり、本実施の形態では概ね直方体である。
ブロック111の寸法は、例えば、幅100~600mm、高さ100mm~600mmの範囲である。作業性を考えると幅300mm×高さ300mmが一般的である。また、厚みは、例えば、10mm~75mmの範囲であり、25mmが一般的である。
無機繊維質ブランケットの嵩比重は、例えば、96~160kg/m3の範囲から任意に選定されるとよい。また、無機繊維質ブランケットには、アルミナ繊維、ムライト繊維、RCF(リフラクトリーセラミックファイバー)繊維、AES(アルカリアースシリケート)繊維、ロックウールやガラス繊維等任意の材料の無機繊維質ブランケットが適用できる。
ブロック111は、その一面に設けられたスリット部113と、ビーム108が挿設される貫通孔114を有する。貫通孔114は、スリット部113に連続的に接続しており、ブランケットの重なり合う方向へブロック111を貫通する。
上部ブランケット107は、無機繊維質からなり、本実施の形態では1枚のブランケットから構成される。上部ブランケット107は、厚みの1~50%の範囲で厚さ方向に圧縮された状態で、炉壁鉄皮103とブロック111の一面との間に配置されており、その復元力により炉壁鉄皮103及びブロック111の一面に密着する。
上部ブランケット107は、96~160kg/m3の任意の密度のブランケットが選定されるとよい。また、上部ブランケット107には、アルミナ繊維、ムライト繊維、RCF(リフラクトリーセラミックファイバー)繊維、AES(アルカリアースシリケート)繊維、ロックウールやガラス繊維等任意の無機繊維質ブランケットが適用できる。上部ブランケット107の厚みは、6~50mmの範囲で任意に選定されてよく、取付金具109の大きさから12.5mm又は25mmが好ましい。
なお、上部ブランケット107aは、図5に示すように、圧縮された状態で配置される前の状態において(すなわち、上部ブランケット107を配置するための作業の際に)、真空圧縮により原寸厚みの20~50%に圧縮されていてもよい。
図6は、本実施の形態に係る支持金具112の構成を示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその平面図である。
支持金具112は、ブロック111を支持するための金具であり、ブロック固定部115と、第1掛止め部116とを含む。支持金具112は、例えば0.5mm~2.0mmのSUS304、SUS310Sなどのステンレス製のプレートを用いて構成されている。本実施の形態では、ブロック固定部115と第1掛止め部116とが溶接されることによって、鞍型をなしている。
ブロック固定部115は、概ね平行に設けられた一対の平板状の平板部115aと、平板部115aの上端を接続する接続部115bとを含む。平板部115aの各々は、正面から見て略台形状をなしており、相補的な形状の空間であるスリット部113に嵌め込まれる。一対の平板状の平板部115aの間は、ブロック105を構成するブランケットが整数枚入る幅である。
平板部115aの各々は、ビーム108が挿設される1つ以上の第1挿設孔117を含んでおり、対向する平板部115aの第1挿設孔117は、直線上に並ぶように設けられる。
なお、第1挿設孔117は、対向する平板部115aの各々に1つでもよいが、対向する平板部115aの各々に複数(実施の形態では2つ)設けることによって、支持金具112をブロック111に安定して固定することができる。また、上述のように、一対の平板状の平板部115aを含む鞍型の支持金具112を採用することで、後述するビーム108による支持を安定させることができる。
第1掛止め部116は、ブロック111の一面から突き出た部位に設けられており、炉壁鉄皮103に設けられる取付金具109に掛かり止められる部位である。本実施の形態に係る第1掛止め部116は、ブロック固定部115に脚部118を介して固定されており、ブロック111の一面から離れて設けられる平板状の部位であり、少なくとも一端が開放したU字状の溝119を含む。
再び、図2~5を参照する。
ビーム108は、ブロック111の貫通孔114と支持金具112の第1挿設孔117とに挿設される棒状の部材であり。ビーム108が挿設されることによって、ブロック111と支持金具112とは互いに固定される。ビーム108は、例えば、ステンレス製である。ビーム108の径は、適宜選定されてよいが、例えば1~8mmである。
本実施の形態では、2本のビーム108のそれぞれが貫通孔114及び第1挿設孔に挿設され、ビーム108の各々が、ブロック111において重なり合った複数枚のブランケットを支持する。ビーム108の長さは、ブロック111において重なり合うブランケットの枚数及びその厚さに応じて適宜定められるとよいが、ブロック111において両端に位置する各ブランケットの半分以上を貫通できる長さが望ましい。
ビーム108がブロック111の端部にまで及ぶ長さを有する場合、工業炉101が稼働したときに目地からの熱風でビーム108が酸化されるおそれがある。そのため、ビーム108の長さは、ブロック111の両端部にまで及ばないように、すなわちブロック111を構成するブランケットが重なり合う方向におけるブロック111の全長(本実施の形態ではブロック111の奥行き)よりも短いことが望ましい。これにより、貫通孔114に生じる空間には、無機繊維質の部材により養生されるとよい。
なお、ビーム108は、1つ以上であればよく、3つ以上であってもよい。
側部ブランケット110は、ブロック111の一面から連続的に配置されており、ブロック111を形成するブランケットの重なり合いが表れて互いに対抗する面の各々の全体を覆う。なお、側部ブランケット110は、ブロック111を形成するブランケットの重なり合いが表れて互いに対抗する面の各々の一部を覆ってもよい。
側部ブランケット110の厚みは、大きいと欠陥となり、小さいと目地開きを防止できないおそれがあるので、2~12mm程度が良好である。
このような側部ブランケット110は、複数枚の無機繊維質ブランケットを重ねることでブロック111が構成された後、ブロック111においてブランケットの重なりが表れる端面二面を覆うように設置することで設けられるとよい。また、ブロック111を構成するブランケットや側部ブランケット110は、取付時の崩れや剥がれを防止するために接着剤で固定されるとよい。
本実施の形態のように、側部ブランケット110は、ブロック111のコーナー部で折り曲げて上部まで回されることで、使用時に脱落する危険性が少なくなる。
これにより、断熱ブロック105の各々の外面の4つの側面には、互いに対向する被覆面の対と、互いに対向する内部ブランケット面の対とが形成される。被覆面は、側部ブランケット110により少なくとも一部が覆われた面である。内部ブランケット面は、側部ブランケット110により覆われていない面である。
側部ブランケット110を設けることによって、被覆面では、ブロック105の端面の凹凸を吸収させて、断熱ブロック105の外部に露出しないように形成することができる。
また、複数のユニットが炉壁鉄皮103に取り付けられる場合、隣接する断熱ブロック105は、当該隣接する断熱ブロック105の一方の断熱ブロック105の被覆面と当該隣接する断熱ブロック105の他方の断熱ブロック105の内部ブランケット面とが互いに接触するように配置される。これにより、隣接するブロック111の間には側部ブランケット110が介在し、隣接するブロック111の各々を当該介在する側部ブランケット110に圧縮して密着させることができるので、隣接するブロック111をすき間(目地開き)なく配設することができる。
なお、側部ブランケット110は、必ず設ける必要はない。
図7は、本実施の形態に係る取付金具109の構成を示す図であり、(a)はその側面図、(b)はそれを工業炉101の内方から見た底面図である。なお、支持金具112の正面図は、図6(a)に示す側面図と同様である。
取付金具109は、炉壁鉄皮に設けられる部材であり、第1掛止め部116を掛かり止めるための第2掛止め部120を含む。第2掛止め部120は、棒状部121と、棒状部121の先端にて側方へ張り出す張出し部122とを含む。本実施の形態に係る張出し部122は、円盤状である。
詳細には、炉壁鉄皮103にはネジが切ってありボルト、ビス等で構成される棒状部121によって、張出し部122は炉壁鉄皮103に固定される。張出し部122は、例えば厚さが1~2mmのステンレス板である。
本実施の形態では、取付金具109は、さらに1つ以上の高さ調整用のワッシャーWを含む。張出し部122と炉壁鉄皮103との間にワッシャーWが嵌め込まれることによって、ブロック密着用の無機繊維質からなる上部ブランケット107の厚みに応じて、張出し部122と炉壁鉄皮103との間の距離を調整できるようになっている。
図8は、本実施の形態に係る支持金具112を取付金具109に取り付けた状態を示す図であり、(a)はその側面図、(b)はそれを工業炉101の外方から見た平面図である。なお、図8(b)では炉壁鉄皮103を図示省略している。
棒状部121は、溝119の開放端部から挿設される。これによって、支持金具112と取付金具109とが嵌合し、張出し部122が溝119を形成する部位に掛かり止められる。
(断熱構造体102の取付方法)
ここから、断熱構造体102を取り付ける方法について説明する。
断熱ブロック105の第1掛止め部116が、炉壁鉄皮103に設けられる取付金具109に掛かり止められる。詳細には、炉壁鉄皮103に固定された取付金具109に、ブロック111に取り付けられた支持金具112を、溝119の開放端部からスライドさせることにより、断熱ブロック105は支持金具112に装着される。
このとき、支持金具112は取付金具109の張出し部122の上に乗っているだけなので、炉壁鉄皮103と断熱ブロック105及び側部ブランケット110とを密着させる力(図4では、炉壁鉄皮103を上方へ押す力)は作用しない。
そこで、無機繊維質からなる上部ブランケット107が炉壁鉄皮103とブロック111の一面との間に圧縮された状態で配置される。
詳細には、上部ブランケット107を取付けた断熱ブロック105を人力あるいは機械で炉壁鉄扉103へ押し上げつつ横にスライドさせ支持金具112と取付金具109を嵌合させる。図4はその時の状態を示しており、圧縮された状態で上部ブランケット107が炉壁鉄皮103とブロック111の一面との間に配置されている。
図3に示すフリーな状態の上部ブランケット107の厚みをL1及び図4に示す取り付けられた状態における上部ブランケット107の厚み(すなわち、調整用のワッシャーWの高さ)をL2とすると、圧縮率(%)は(L1-L2)/L1により表される。
この圧縮率が1~50%の範囲で、断熱ブロック105は炉壁鉄皮103に密着できる。圧縮度1%以下では密着性が悪く、50%以上では上部ブランケット107の繊維が折れ、復元性が損なわれる。
上部ブランケット107にアルミナファイバー製、8ポンド、厚さ12.5mmのブランケットを使用した場合、特に好ましい圧縮率は、5~25%であり、5%以上で断熱ブロック105の重量以上の反発力が得られる。また、人力で施工する際には25%程度の圧縮が限界となる。
上部ブランケット107の圧縮率はこれに使用するブランケットの材質、嵩比重によって異なり、最適値を得るには事前にオフラインで圧縮率を確認しておくとよい。図9は、アルミナファイバー製、8ポンド、厚さ12.5mmのブランケットの圧縮率と圧縮応力の関係の一例を示す。ブロック111の自重は、ブロック111に使用する無機繊維質断熱材であるブランケットの嵩比重、厚みにもよるが、例えば嵩比重128kg/m3、縦横高さの各々が300mmのブロック111の自重は、0.04N/cm2程度であり、圧縮率約5%の圧縮応力に相当する(図9の点線A参照)。また例えば、400kg/m3、縦横高さの各々が300mmのブロック111の自重は、0.117N/cm2程度であり、圧縮率約11%の圧縮応力に相当する(図9の点線B参照)。
なお、図5に示すように、真空圧縮により原寸厚みの例えば30%にした上部ブランケット107aが使用されてもよい。真空圧縮の程度は、その厚みを20~50%にする範囲で任意に設定されるとよい。上部ブランケット107aの厚みをL3とすると、L3<L2<L1の関係が成り立つ。
真空圧縮の上部ブランケット107aを使用することで、上部ブランケット107を取付ける際に力を加える必要がなく、取付がスムーズとなる。断熱ブロック105の取付後、真空状態を開放(真空パックを破るあるいは焼失させる等)すると、図4に示すように、圧縮した状態で取り付けられるので、上述と同様の効果が得られる。実炉では昇熱時に真空パックが消失し密着された状態となるので、敢えて施工時に真空状態を開放する必要はない。
これにより、上部ブランケット107を圧縮した状態で配置され、炉壁鉄皮103と断熱ブロック105との間に生じる空間を埋め、炉壁鉄皮103と断熱ブロック105とが密着する。
また、溝119及び棒状部121の間にクリアランス(すき間)が設けられており、張出し部122と脚部118との間との間にもクリアランス(すき間)が設けられている。張出し部122を円盤状とすることで、断熱ブロック105を取付金具109に取り付けた後も、断熱ブロック105は棒状部121を概ね中心として回転することができる。また、棒状部121は、クリアランス(すき間)の範囲内で平行移動すること(炉壁鉄皮103の内面に沿って移動すること)もできる。これにより、複数の断熱ブロック105を取付金具109に取り付ける際に、隣接するブロック111間に生じ得る目地を低減することができる。
なお、張出し部122が円盤状であることにより、棒状部121を中心として回転が容易になるが、張出し部122は、第1掛止め部116に接続する脚部118と干渉しなければなんら形状は適宜変更されてよい。また、第1掛止め部116と第2掛止め部120とは、互いに掛かり止めるように構成されればよく、例えば、いずれか一方が棒状部121の先端にて側方へ張り出す張出し部122を含み、その他方が溝119を形成する部位を含めばよい。さらに例えば、溝119が図10に示すチャンネル2に設けられるなど、支持金具112の構造は適宜変更されてもよい。
これまで、本発明の一実施の形態について説明した。
(作用・効果)
上述した特許文献2に記載のボルト11及びナット12による取付構造(図10,11参照)及び非特許文献1に記載のバネ構造では、ブロック8が天井に取り付けられる場合、ファイバーブロックの自重による落下を防ぎ、ブロック8と炉壁鉄皮9との密着性をキープするために上向きの力を付与する機械的構造を備えている。従って、ブロック8と炉壁鉄皮9との空間には充填物があればよく、仮に砂等の粒状物質でも構わない。
また、図11に示すように、ブロック8と炉壁鉄皮9との間にファイバーブランケット10が設置されることがある。このファイバーブランケット10は、充填物としての機能が主であり、密着性にはボルト11及びナット12による締結が主に寄与しており、ファイバーブランケットは密着性の観点からは補助的な作用でしか働らかない。
従来のボルト11及びナット12を用いた取付方法と、本実施の形態に係る断熱構造体102の取付方法による作業性の比較を表1に示す。表1において、「通常ブランケット」とは前述のブランケット107を一層で配置する方法を意味する。また、「真空圧縮ブランケット式」とは、真空圧縮のブランケット107aを使用することで、ブランケット107を取付ける方法を意味する。
Figure 0007093959000002
本実施の形態によれば、断熱ブロック105の取付時間も大幅に短縮されており、内面に穴が無いので養生時間も不要となる。真空圧縮ブランケット式では取付時に真空開放を行うと施工個数が落ちるが、実施しなければ最大の施工能率である。また、従来法では充填材の脱落によるトラブルが発生していたが、本法では内面の穴、養生が不要なため、全くトラブルは発生しなくなる。従って、内止め方式に採用することができ、施工性に優れた断熱構造体102等を提供することが可能になる。
本発明はこれまで説明した実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更されてもよい。
(ブロック111の変形例)
ブロック111は、例えば、無機繊維質断熱材としての柔らかい無機繊維質ブランケットを複数回、連続的に折り畳むことによって形成された積層体であってもよい。
また、例えば、ブロック111は、真空成型された硬質のボードであってもよい。
ブロック111が真空成型された硬質のボードである場合、ブロック111は、無機繊維質のファイバーを真空成型した硬質のボードから切り出されるとよく、その寸法は、上述のように例えば、幅100~600mm、高さ100mm~600mmの範囲である。作業性を考えると幅300mm×高さ300mmが一般的である。また、厚みは、例えば、10mm~75mmの範囲であり、25mmが一般的である。
硬質ボードの嵩比重は130~800kg/m3の範囲から任意に選定されるとよい。また、硬質ボードには、アルミナ繊維、ムライト繊維を主体としたアルミナボード、RCF(リフラクトリーセラミックファイバー)繊維を主体としたRCFボード、AES(アルカリアースシリケート)繊維を主体としたAESボード、ロックウールやガラス繊維を主体としたボード等任意のボードが適用できる。さらに、ファイバーに、カルシウムヘキサアルミネート(CA6)粒子やAl2O3粒子等をフィラーとして添加した高嵩比重のボードも適用可能である。
複数の硬質ボードを重ねてブロック111を構成する場合、硬質ボードは弾力性が乏しいため、硬質ボードの重なりが表れる端面に凹凸が生じ、隣接する断熱ブロック111間にすき間(目地開き)が生じるおそれがある。本変形例においても、実施の形態と同様に、側部ブランケット110を設けることにより、隣接する断熱ブロック111間のすき間を確実に塞ぐことができる。
(上部ブランケット107の変形例)
実施の形態では上部ブランケット107が1枚(すなわち、1層構造)の例を説明したが、上部ブランケット107は、2層以上の構造であってもよい。
2層以上の構造の上部ブランケット107は、1枚のブランケットが折り畳まれることによって形成されていてもよく、複数の上部ブランケット107を1枚ずつ重ね合わせることによって形成されてもよい。また、2層以上の構造の上部ブランケット107は、複数の上部ブランケット107の各々が折り畳まれたうえで重ね合わされることによって形成されていてもよい。
2層以上の構造の上部ブランケット107も、実施の形態に係る1層構造の上部ブランケット107と同様に、厚みの1~50%の範囲で厚さ方向に圧縮された状態で、炉壁鉄皮103とブロック111の一面との間に配置され、その復元力により炉壁鉄皮103及びブロック111の一面に密着する。
1枚ずつ重ね合わせた複数の上部ブランケット107を圧縮した場合の反発力は、実施の形態に係る上部ブランケット107(すなわち、1枚の上部ブランケット107から構成される1層構造)と厚さ及び圧縮率が同じであり、上部ブランケット107の各々の材質、密度が概ね同じであれば、実施の形態に係る上部ブランケット107の反発力と概ね等しい。
これに対して、1枚又は複数のブランケット107を折り畳んで2層以上の構造にした場合、折り返し部分を起点とした反発力が掛かるため、小さい圧縮率で大きな反発力を得ることができる。そのため、この場合、比較的小さな圧縮率であっても、炉壁鉄皮103及びブロック111の各々と、ブランケット107との密着性を向上させることができ、炉壁鉄皮103とブロック111との間を確実に塞ぐことが可能になる。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態及び変形例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1.
無機繊維質断熱材からなるブロック、及び、前記ブロックに固定された支持金具を含む断熱ブロックと、
無機繊維質からなるブランケットとを備え、
前記支持金具は、
前記ブロックの一面から突き出た部位に設けられており、炉壁鉄皮に設けられる取付金具に掛かり止められる第1掛止め部を含み、
前記ブランケットは、前記炉壁鉄皮と前記ブロックの一面との間に厚みの1~50%の範囲で圧縮された状態で配置される
断熱構造体。
2.
2枚以上の無機繊維質断熱材を固定するための支持金物がブロックの一面から突き出た部位に設けられ、このブロックと炉壁鉄皮に設けられる取付金具に掛かり止められる第1掛止め部を含み、前記炉壁鉄皮と前記ブロックの一面との間に無機繊維質からなるブランケットが厚みの1~50%の範囲で圧縮された状態で配置される断熱構造体。
3.
前記ブランケットは、1枚又は複数であり、
前記ブランケットは、折り畳まれることにより、又は、重ね合わされることにより、2層以上の構造で、前記炉壁鉄皮と前記ブロックの一面との間に厚みの1~50%の範囲で圧縮された状態で配置される
上記1又は2に記載の断熱構造体。
4.
前記ブランケットは、前記圧縮された状態で配置される前の状態において、真空圧縮により原寸厚みの20~50%に圧縮されている
上記1から3のいずれか1つに記載の断熱構造体。
5.
前記ブロックは、真空成型された硬質のボードである
上記1から4のいずれか1つに記載の断熱構造体。
6.
前記ブロックは、無機繊維質断熱材からなる複数のブランケットを重ね合わせることによって形成された積層体、又は、無機繊維質断熱材からなるブランケットを複数回折り畳むことによって形成された積層体である
上記1から5のいずれか1つに記載の断熱構造体。
7.
前記断熱ブロックは、前記ブロックの一面から連続的に配置されており、前記ブロックを形成するブランケットの重なり合いが表れて互いに対抗する面の各々の少なくとも一部を覆う側部ブランケットをさらに含む
上記6に記載の断熱構造体。
8.
前記断熱ブロックは、複数であり、
前記複数の断熱ブロックの各々の外面は、前記側部ブランケットにより少なくとも一部が覆われた面である被覆面と、前記側部ブランケットにより覆われていない面である内部ブランケット面とを含み、
隣接する前記断熱ブロックは、当該隣接する断熱ブロックの一方の断熱ブロックの前記被覆面と当該隣接する断熱ブロックの他方の断熱ブロックの前記内部ブランケット面とが互いに接触するように配置される
上記7に記載の断熱構造体。
9.
前記取付金具は、前記第1掛止め部を掛かり止めるための第2掛止め部を含み、
前記第1掛止め部と前記第2掛止め部との一方は、棒状部の先端にて側方へ張り出す張出し部を含み、
前記第1掛止め部と前記第2掛止め部との他方は、溝を形成する部位であって、前記棒状部が当該溝に挿設されることによって前記張出し部が掛かり止められる
上記1から8のいずれか1つに記載の断熱構造体。
10.
前記張出し部は、円盤状である
上記9に記載の断熱構造体。
11.
前記無機繊維質断熱材は、カルシウムヘキサアルミネートを含む
上記1から10のいずれか1つに記載の断熱構造体。
12.
前記断熱ブロックは、前記ブロックと前記支持金具とに挿設されて、前記ブロックと前記支持金具とを互いに固定するためのビームをさらに含む
上記1から11のいずれか1つに記載の断熱構造体。
13.
前記炉壁鉄皮を含む工業炉と、
上記1から12のいずれか1つに記載の断熱構造体とを備え、
前記断熱構造体は、前記炉壁鉄皮に設けられた前記取付金具をさらに備える
工業炉構造体。
14.
無機繊維質断熱材からなるブロックと、
前記ブロックに固定される支持金具とを備え、
前記支持金具は、
前記ブロックの一面から突き出た部位に設けられており、炉壁鉄皮に設けられる取付金具に掛かり止められる掛止め部を含む
断熱ブロック。
15.
上記14に係る断熱ブロックの前記掛止め部を、炉壁鉄皮に設けられる取付金具に掛かり止め、
無機繊維質からなるブランケットを前記炉壁鉄皮と前記ブロックの一面との間に厚みの1~50%の範囲で圧縮された状態で配置すること、
を含む断熱構造体の取付方法。
16.
2枚以上複数枚の無機繊維質断熱材からなるブロックを支持金具に装着し、その支持金具の先端に設けた掛止め部とブロックを取り付ける炉壁鉄皮に設けられた円盤状の取付金具を嵌合して固定する際に、炉壁鉄皮と固定金具の間に無機繊維質ブランケットを設け、そのブランケットを厚みの1~50%の範囲で圧縮し、ブランケットの復元力により炉壁鉄皮に密着させた無機繊維質ブロック及びその取付方法。
17.
無機繊維質ブランケットが真空圧縮で原寸厚みの20~50%に圧縮されており、この無機繊維質ブランケットを装着し炉壁鉄皮に取付けた後、真空状態を開放してブランケットの厚みが1~50%の範囲で圧縮された状態まで復元し、その復元力により炉壁鉄皮に密着させたことを特徴とする15記載の無機繊維質ブロック及びその取付方法
18.
無機繊維質断熱材が真空で成型された硬質のボードである15又は16に記載の無機繊維質ブロック及びその取付方法。
19.
無機繊維質断熱材が無機繊維質ブランケットで、1枚ずつ重ね合わせて成形された、もしくは連続的に折りたたんで積層体とした15又は16に記載の無機繊維質ブロック及びその取付方法。
1 ファイバーブランケット
2 チャンネル
3 ビーム
5 積層体
8 ブロック
9 炉壁鉄扉
10 セラミックファイバーブランケット10
11,15 ボルト
12,18 ナット
13 ボックスレンチ
16 支持金具
17 ワッシャー
19 セラミックファイバーブロック
100 工業炉構造体
101 工業炉
102 断熱構造体
103 炉壁鉄皮
104 断熱ユニット
105 断熱ブロック
107 ブランケット
107a 真空圧縮されたブランケット
108 ビーム
109 取付金具
110 側部ブランケット
111 ブロック
112 支持金具
113 スリット部
114 貫通孔
115 ブロック固定部
115a 平板部
115b 接続部
116 第1掛止め部
117 第1挿設孔
118 脚部
119 溝
120 第2掛止め部
121 棒状部
122 張出し部

Claims (4)

  1. 無機繊維質断熱材からなるブロック、及び、前記ブロックに固定された支持金具を含む断熱ブロックと、
    無機繊維質からなるブランケットとを備え、
    前記支持金具は、
    前記ブロックの一面から突き出た部位に設けられており、炉壁鉄皮に設けられる取付金具に掛かり止められる第1掛止め部を含み、
    前記ブランケットは、前記炉壁鉄皮と前記ブロックの一面との間に厚みの1~50%の範囲で圧縮された状態で配置され
    前記ブロックの無機繊維質断熱材が真空成型された硬質のボードであ
    断熱構造体。
  2. 前記ブランケットは、1枚又は複数枚のブランケットを重ね合わせるか、又は、1枚又は複数枚のブランケットの各々を2回以上折り畳むことにより構成され、前記炉壁鉄皮と前記ブロックの一面との間に厚みの1~50%の範囲で圧縮された状態で配置される請求項1に記載の断熱構造体。
  3. 前記炉壁鉄皮を含む工業炉と、
    請求項1又は2に記載の断熱構造体とを備え、
    前記断熱構造体は、前記炉壁鉄皮に設けられた前記取付金具をさらに備える
    工業炉構造体。
  4. 無機繊維質断熱材からなるブロックと、
    前記ブロックに固定される支持金具とを備え、
    前記ブロックの無機繊維質断熱材が真空成型された硬質のボードであり、
    前記支持金具は、
    前記ブロックの一面から突き出た部位に設けられており、炉壁鉄皮に設けられる取付金具に掛かり止められる掛止め部を含む断熱ブロックの前記掛止め部を、炉壁鉄皮に設けられる取付金具に掛かり止め、
    無機繊維質からなるブランケットを前記炉壁鉄皮と前記ブロックの一面との間に厚みの1~50%の範囲で圧縮された状態で配置すること、
    を含む断熱構造体の取付方法。
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