JPH0723833B2 - 耐熱炉壁形成方法 - Google Patents

耐熱炉壁形成方法

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JPH0723833B2
JPH0723833B2 JP16990085A JP16990085A JPH0723833B2 JP H0723833 B2 JPH0723833 B2 JP H0723833B2 JP 16990085 A JP16990085 A JP 16990085A JP 16990085 A JP16990085 A JP 16990085A JP H0723833 B2 JPH0723833 B2 JP H0723833B2
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JP
Japan
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mounting substrate
heat
furnace
resistant
furnace casing
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JP16990085A
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通世 土屋
薫 昆
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えばアルミナファイバー、またはセラミ
ックファイバーの無機繊維質成形体を取付基板に装着し
た耐熱ブロック(無機繊維質ブランケット)を用いて炉
壁を敷設する耐熱炉壁形成方法に関する。
〔従来技術〕
一般に各種、工業用炉においては炉内温度が千数百度と
高温になるから、耐高温性を考慮して鉄板等で形成した
炉内部の炉壁を耐火レンガ又はその他の耐火材料で内張
りするなどして充分な耐火処理を施こしていた。
この際、耐火レンガを用いて炉壁を内張りする方法は、
現場での工期が長く、資材費および設備費がかかり、さ
らには耐熱性の点で劣る。しかも耐火レンガを積み重ね
て炉壁を形成する構造であるから大型の炉や高炉を形成
するのには構造的に脆弱で適さない。
また後者に属する従来技術の一例として、例えば特公昭
53−14085号公報記載の発明がある。
この発明は、第5図に示すように、鉄板等で形成した炉
ケーシングaに沿って板状のセラミックファイバーブラ
ンケットbを多数、圧縮して積層し、そしてこのセラミ
ックファイバーブランケットbの積層方向に支持棒cを
挿入し、しかもセラミックファイバーブランケットbの
積層方向の片側に一体に配置した支持体dの一部を、積
層したセラミックファイバーブランケットb間に他側に
突出しないように突出せしめ、この突出部に前記支持棒
cを保持せしめてセラミックファイバーブランケットb
を固定して炉壁eを形成する敷設工法である。
しかし上記方法によって製造され耐火断熱構造体は、炉
の運転時に支持体dが特に炉ケーシングaに対して反対
方向に熱膨張するから、これに伴ってセラミックファイ
バーブランケットb内に挿入された支持棒cが炉ケーシ
ングaの反対方向に移動する。従ってセラミックファイ
バーブランケットbは支持棒cに引張られて繊維が破断
されて高熱による影響により亀裂を生じたり、変形され
ることがあった。従って重ね積みした他のセラミックフ
ァイバーブランケットbが支持棒cの挿入面で支持棒c
よりも炉ケーシングaの反対側において破断し、炉ケー
シングaの寿命が短命になる欠点があった。この際、セ
ラミックファイバーブランケットbの部分的な交換補充
を行うのには支持体dから支持棒cを取外さなければな
らないので、セラミックファイバーブランケットbの部
分的な交換も容易ではない。
〔発明の目的〕
この発明は上述の如き点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは設備費、資材費を安価にすると
ともに現場での組立、敷設工期が短く且つ容易となり、
さらには支持棒が特に軸長方向に熱膨張しても無機繊維
質成形体には亀裂が生じたり、変形したりすることがな
く、耐熱炉壁を形成するようになした耐熱炉壁形成方法
を提供するのにある。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を第1図乃至第4図に従って使用
するブロック単体Aとともに説明する。
なお各図とも同一部分は同一符号で示すものとする。
1は熱板等で形成された炉ケーシング、2はメタルラス
等、多数の充填空隙2aを有する芯材としての取付基板で
あり、この取付基板2は取付後において充分な強度と耐
熱性を発揮すると同時に組立、加工時において多少の可
撓性を発揮することが組立、加工に有利で、例えばJIS
規格、平ラス3〜4号のメタルラスが好適であるが、メ
タルラスに代えて図示しないパンチ・メタル(穴あき鉄
板)を用いても良い。
また取付基板2の大きさは、隣接するブロック相互の密
に連結して目地が開かないようにするために、形成すべ
きブロックの大きさよりも縦横とも約10mm小さいものを
使用する。
3は組立時において炉ケーシング1に連続して並設され
る先行のブロック単体の後部下面に挿入されるように、
取付基板2の一側端(先端)、中央に設けられた一方の
連結部材としての差込片である。4は取付基板2の他側
端(後端)に厚み方向に2個設けられた他方の連続手段
としての支持体であり、この支持体4は組立時において
取付基板2の厚み方向に位置する被固定部材としての前
記炉ケーシング1の内側に溶接する等して固定される。
5は前記取付基板2に無機繊維質成形体6を接着、保持
される耐火モルタル層であり、この耐火モルタル層5は
通常のモルタルでも良いが、炉ケーシング1内の水分が
凝縮した時に再軟化しないような例えば自硬性の水ガラ
ス系、又は気硬性のコロイダル・シリカ系のものが好ま
しい。
6はアルミナファイバー、またはセラミックファイバー
などの耐高熱無機繊維で形成させたブロック状の無機繊
維質成形体であり、この無機繊維質成形体6は前記耐火
モルタル層5を介して取付基板2の内側(第2図におい
て上面)に接着、保持される。またこの無機繊維質成形
体6は、湿式成型法により、有機バインダーにより成型
したもの、またニードリングしたブランケットの小片を
機械的に積層してこの小片の間を有機バインダーで接着
したもの、さらには糸で縫合したものなどが考えられ
る。
7は前記取付基板2に耐火モルタル層5を圧縮、積層し
た無機繊維質成形体6を固定するために耐熱鋼により形
成された支持棒であり、この支持棒7は平面互い違いに
対向するように複数本、例えば左右各2本づつ、合計4
本が、前記取付基板2の上面の左右端部にその一端(下
端)を固着して任意角度、例えば取付基板2に対して30
゜〜45゜の角度で取付けられているが、直線状のものよ
り、図示したように半径100〜200mmの曲率で曲げられた
ものの方が好ましい。7aは前記支持棒7の自由端であ
る。
9は炉ケーシング1の内面に耐熱炉壁8を形成する場合
に炉ケーシング1と取付基板2との間に圧着状態で取付
けられる耐熱無機繊維体であり、この耐熱無機繊維体9
はロック・ウールやセラミックファイバーが使用され取
付基板2及び耐火モルタル層5の部分の温度を100℃以
上に保持して結露による取付基板2の腐食を防止すると
ともに耐火モルタル層5の再軟化を防止するためのもの
である。
次に一実施例としての製造工程を順次、説明すると、 先ず、第1工程として炉ケーシング1の内側面にそって
配置された先行するブロック単体Aにおける取付基板2
の支持体4,4の間の後部下面に後続のブロック単体Aの
対向端(先端)に設けた一方の連結手段としての差込片
3を差込んで順次、ブロック単体Aを炉ケーシング1の
内面に沿って連続的に並設する。
次に第2工程として前記取付基板の他側端(後端)の厚
み方向に設けた他方の連結手段としての支持体4,4を前
記炉ケーシング1に溶接して固着する。
この際、炉ケーシング1と取付基板2との間には取付基
板2の下面に耐火モルタル層5を介して接着された耐熱
無機繊維質体9が圧縮状態で取付けられるから、炉ケー
シング1内面の凹凸面に対してブロック単体Aを傾斜す
ることなく炉ケーシング1に沿って配列でき、倒れるこ
とがない、安定した耐熱炉壁8を形成できる。
こうして前記各ブロック単体Aに任意角度をつけて互い
違いに対向した支持棒7,7;7,7を挿入して取付基板2に
積層、固定した耐高熱性の無機繊維質成形体6にて炉ケ
ーシング1の内面を覆い、耐熱炉壁8を形成する。
またアルミナファイバー、或いはセラミックファイバー
にて形成された無機繊維質成形体6は耐熱鋼により取付
基板2に平面互い違いになるように左右各2本づつ、合
計4本が30゜〜45゜の角度で固定された支持棒7,7;7,7
が内部に挿入されるとともに耐火モルタル層5にて接着
されることにより、炉ケーシング1の内面に固定され
る。従って炉ケーシング1が高温になって支持棒7,7;7,
7が長手方向に熱膨張して伸張した場合にも、その自由
端7aが無機繊維質成形体6内に進入するので繊維を引張
ることがなくなり、繊維にストレスは生じない。この場
合、直線状の支持棒7,7;7,7よりは図示したように半径1
00〜200mmの曲率をもって形成された支持棒7,7;7,7の方
が曲率を有するから、積層状態の各無機繊維質成形体6
に平均した深さで挿入される。また支持棒7,7;7,7は互
い違いに対向されて1つの無機繊維質成形体6宛に左右
から2本づつが挿入されるから、耐火モルタル層5の接
着に加えて取付基板2に強固に固定される。
また上記実施例では、第2工程で炉ケーシング1にブロ
ックを固定するのに取付基板2の後端に設けた支持体4,
4を炉ケーシング1にハンダ付けして固定するようにし
ているが、第3図に示すように取付基板2に固着された
ボル10と、ナット11とによる螺着手段によって取付基板
2を炉ケーシング1に固定しても良いし、又第4図に示
すように炉の天井部で炉ケーシング1のない場合におい
ても取付基板2に固着したフック12を支持棒13に支持し
て吊下げるようにしても良い。しかも第3図に示すもの
は、ボルト10に対してナット11を取外すことにより、ブ
ロック単体Aを部分的に交換することもできる。
〔発明の効果〕
上記の如く本発明は、工場にてブロック単体を製産する
ので設備費、資材費、製作費は安価になる。
また本発明では炉ケーシングの内面にそわせてブロック
単体を連結手段を用いて連結する等の簡単な取扱いで現
場において組上げることにより、炉ケーシングの内面に
耐高熱性の無機繊維質成形体から成る耐熱炉壁を形成で
きる。
さらに無機繊維質成形体が挿入、固定される各ブロック
単体の取付基板に設けられた支持棒は対向されて任意角
度をもって取付けられているので高熱を受けた場合に軸
長方向に熱膨張することにより、無機繊維質成形体の内
部に進出し、繊維にはストレスが加わらない。従って無
機繊維質成形体に亀裂が生じたり、無機繊維質成形体が
変形しないから、鉄板で形成した炉ケーシングの高温に
耐えるように保護し、長命にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を実施するのに使用する耐熱
ブロックの一例を示した一部切欠斜面図、第2図は同じ
く組立状態を示した断面図、第3図は他の実施例の組立
状態の断面図、第4図は同じく第2実施例を示した断面
図、第5図は従来の工法を示した断面図である。 1……炉ケーシング、2……取付基板、3……差込片、
4……支持体、5……耐火モルタル層、6……無機繊維
質成形体、7……支持棒、9……耐熱無機繊維体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の充填空隙を有する金属製の取付基板
    と、該取付基板の両側端に、適宜の傾斜角度をもち且つ
    平面互い違いに対向するように一端を固定した複数本の
    支持棒と、該取付基板の両側端に設けられた連結手段
    と、前記取付基板を芯材として固化した耐火モルタル層
    と、前記支持棒により取付基板に支持された圧縮、積
    層、耐高熱性の無機繊維質成形体とから成る耐熱ブロッ
    クを炉ケーシングにそわせて、前記ブロックの連結手段
    の一方を炉ケーシングに適宜手段により固定し、該固定
    された連結手段に次のブロックの他方の連結手段を挿入
    してブロックを連結することをくりかえして順次、炉ケ
    ーシングの内面に耐熱炉壁を形成することを特徴とした
    耐熱炉壁形成方法。
JP16990085A 1985-08-02 1985-08-02 耐熱炉壁形成方法 Expired - Lifetime JPH0723833B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7093959B1 (ja) * 2021-11-15 2022-07-01 デンカ株式会社 断熱構造体、工業炉構造体及び断熱構造体の取付方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7093959B1 (ja) * 2021-11-15 2022-07-01 デンカ株式会社 断熱構造体、工業炉構造体及び断熱構造体の取付方法

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