JP7093542B2 - 位置決め装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板などの例えば電子部品を、その組み立て装置等の基準部材に自動的に位置決めする装置に関する。
この種の位置決め装置として、従来では、下記の特許文献1に記載されたものがある。その従来技術は、次のように構成されている。
ピストンロッドの上部にネジ止めされたプルボルトの頭部と、この頭部によってピストンロッドの上端面に押圧されるリングとの間に中間部材の上フランジが嵌入される。これにより、ピストン、ピストンロッド、プルボルト、およびリングで構成されるプル部材は、その先端部で中間部材に常に連結した状態とされる。そして、ロック状態からリリース状態へ切り換えるときには、プル部材と中間部材とが上記上フランジ部分で連結した状態で、プル部材を介して中間部材を強制的に上昇させることで、中間部材を縮径させている。
特許第4118145号公報
特許文献1に記載の位置決め装置には、次の問題がある。
位置決め対象が半導体基板などの極めて小さい電子部品の場合、位置決め装置も同様に、極めて小さい装置とされなければならない。ここで、基準部材に対して半導体基板を位置決めする際には、例えば、半導体基板をパレットに収容し、半導体基板を収容したパレットを基準部材に対して位置決めすることになる。このパレットに設けられる位置決め用の孔の径は、例えば1.5mm未満とされるので、この場合、上記孔に挿入される中間部材の外径も、1.5mm未満となる。そのため、中間部材が小さすぎて、中間部材に上フランジを形成することは困難である。また、前記リングも極めて小さいものとされなければならず、その製作は困難である。
本発明の目的は、半導体基板などの極めて小さい位置決め対象物を自動的に位置決めすることが可能な、従来よりもはるかに小さい位置決め装置を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明は、例えば、図1から図5に示すように、位置決め装置を次のように構成した。
本発明の位置決め装置は、可動部材2に設けられた孔2aに挿入可能となるように基準部材1から先端側へ突設された筒状の心柱3であって、先端側に向かうにつれてすぼまるように先端部4の外周壁に形成された外傾斜面4aを有する心柱3と、前記基準部材1の内部に、軸方向へ移動可能で保密状に挿入されたピストン8と、前記ピストン8に連結されると共に、前記心柱3の筒孔3aに挿入された出力ロッド13と、前記出力ロッド13の先端部13aの外周壁から半径方向に突設された入力部14、21と、前記外傾斜面4aに先端側から楔係合する押圧部材15、22であって、半径方向へ拡径及び縮径可能な押圧部材15、22と、を備える。前記ピストン8が基端側へロック移動されることで、前記入力部14、21が前記押圧部材15、22を前記外傾斜面4aに沿って基端側へ移動させると共に、前記押圧部材15、22を半径方向の外方へ拡径させる。前記ピストン8が先端側へリリース移動されることで、前記押圧部材15、22の半径方向の内方への弾性復元力により当該押圧部材15、22が前記外傾斜面4aに沿って先端側へ移動すると共に、半径方向の内方へ縮径する。
本発明の位置決め装置は、次のような作用効果を奏する。
本発明の位置決め装置によると、ロック状態からリリース状態へ切り換えるときは、押圧部材の半径方向の内方への自己の弾性復元力によって、心柱先端部の外傾斜面に沿って押圧部材が先端側へ移動すると共に、半径方向の内方へ縮径する。また、リリース状態からロック状態へ切り換えるときは、出力ロッド先端部に突設された入力部が押圧部材を基端側に押すことで、心柱先端部の外傾斜面に沿って押圧部材が基端側へ移動すると共に、半径方向の外方へ拡径する。すなわち、本発明の位置決め装置によると、特許文献1に記載のような上フランジを中間部材に形成したり、特許文献1に記載のようなリングを用いたりすることなく、極めて小さくても製作容易な部材で位置決め装置を構成することができる。その結果、従来よりもはるかに小さい位置決め装置を提供することが可能となる。
本発明の位置決め装置は、前記押圧部材15、22の材料が、樹脂、またはゴムであることが好ましい。
この構成によると、押圧部材を金属で形成する場合に比べて、押圧部材の形成が容易となると共に、小さなロック駆動力で押圧部材を拡径させることができる。
また、本発明の位置決め装置において、前記入力部21は、前記押圧部材22と軸方向で当接する外周面21aが先端側に向かって広がるように形成されることが好ましい。
この構成によると、リリース状態からロック状態へ切り換えるとき、押圧部材を半径方向の外方へスムーズに拡径させることができる。
また、本発明の位置決め装置において、前記ピストン8は、ピストン本体9と、前記ピストン本体9に設けられた孔9bの雌ネジ部9cに螺合される拡径量調整部材11であって、前記出力ロッド13の基端部が連結される拡径量調整部材11と、前記ピストン本体9の先端側内面9dと、前記拡径量調整部材11の先端面11aとの間に挟み込まれるリング状の回り止め部材12であって、弾性材料で形成された回り止め部材12と、を有することが好ましい。
この構成によると、押圧部材の拡径量の調整を容易に行うことができる。
また、本発明の位置決め装置において、前記出力ロッド13と前記入力部14、21とが、軸方向において螺合された状態で接合されることが好ましい。
この構成によると、押圧部材の拡径量の調整を容易に行うことができる。
また、本発明の位置決め装置において、前記基準部材1の内部に設けられたロック室17のガスを、前記心柱3が突出する側の空間とは異なる空間へ排出する排気機構を備えることが好ましい。
この構成によると、心柱が突出する側の空間、すなわち可動部材側の空間への、ロック室内のガスの放出を防止することができる。
また、本発明の位置決め装置において、前記排気機構は、前記ピストン8に装着される環状の封止部材10であって、前記ロック室17とリリース室23との間を保密状に封止する封止部材10と、前記ピストン8の基端側の鍔部9eに設けられた孔9fと、で構成され、前記ロック室17のガスが、前記ピストン8と前記封止部材10との間の隙間、および前記孔9fを通って排出されることが好ましい。
この構成によると、ピストンおよびそれに装着される封止部材を利用して排気機構を構成することができるので、前記排気機構用に新たな部品を追加せずにすむ。
本発明によると、半導体基板などの極めて小さい位置決め対象物を自動的に位置決めすることが可能な、従来よりもはるかに小さい位置決め装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態を示し、位置決め装置のリリース状態における側断面図である。 図2は、図1に示す位置決め装置のロック状態における側断面図である。 図3Aは、図1に示す位置決め装置の出力ロッド先端部の拡大図である。 図3Bは、図3Aの3B-3B断面図である。 図3Bに示す位置決め装置の出力ロッド先端部の変形例を示している。 図4は、位置決め装置のロック状態を示す図であって、ロック室の圧縮空気が空気通路を経由して外部へ排出されることを説明するための図である。 図5は、入力部としてのキャップの他の実施形態を示す、図3Aに相当する図である。
以下、本発明の一実施形態を図1から図4によって説明する。なお、以下の実施形態では、半導体基板を位置決め対象物としているが、位置決め対象物は、半導体基板に限られることはない。様々な小さな電子部品、さらには、電子部品以外の様々な小さな部品を位置決め対象物とすることができる。まず、本実施形態に係る位置決め装置の構成を説明する。
この位置決め装置は、基準部材であるベースプレート1に対して、位置決め対象物である半導体基板を収容したパレット2(可動部材)を位置決めするように構成されている。
上記パレット2に設けられた位置決め用の孔2aに挿入可能となるように、ベースプレート1から先端側へ筒状の心柱3が突設される。心柱3の先端部4の外周壁には、先端側に向かうにつれてすぼまる形状の外傾斜面4aが形成される。
上記ベースプレート1には、雌ネジ部5aを有する装着穴5が形成され、この装着穴5に、外周壁に雄ネジ部6aを有するハウジング6が精密に捩じ込まれて固定される。なお、ハウジング6の雄ネジ部6aの上の凹部6bにはOリング7が入れられる。また、上記心柱3は、このハウジング6と一体とされている。
心柱3の外径は、例えばφ1.45mmである。また、ハウジング6から心柱3の先端までの長さ、すなわちハウジング6からの心柱3の突出長さは、例えば2.5mmである。このように、位置決め装置を構成する各部品は、極めて小さい。
ハウジング6の内部、すなわちベースプレート1の内部には、軸方向へ移動可能で保密状にピストン8が挿入される。ハウジング6の基端部には、リング状の止め輪16が内側から嵌め込まれており、これにより、ハウジング6からのピストン8の抜け止めがなされている。
上記ピストン8は、断面U型のパッキン10が外周の凹部9aに装着されるピストン本体9と、ピストン本体9に設けられた孔9bの雌ネジ部9cに螺合される拡径量調整部材11と、を備える。このピストン本体9の孔9bの先端側内面9dと、拡径量調整部材11の先端面11aとの間には、弾性材料で形成されたリング状の回り止め部材12(拡径量調整部材11の回り止めであり、例えば、Oリング)が挟み込まれる。なお、ピストン本体9と拡径量調整部材11とが、一体に形成されてもよい。また、ピストン本体9(ピストン8)に装着される上記パッキン10は、ロック室17とリリース室23との間を保密状に封止する環状の封止部材である。
この拡径量調整部材11の基端側の端面には、六角レンチなどの工具を挿入するための多角形の穴11bが設けられ、図4に示すように、上記ピストン本体9(ピストン8)の基端側の鍔部9eには、その半径方向の内方部分に、組立用兼排気用の孔9fが設けられる。
上記拡径量調整部材11の先端面11aの中央部には、雌ネジ穴11cが設けられており、この雌ネジ穴11cに出力ロッド13の基端部が捩じ込まれることで、拡径量調整部材11(ピストン8)に出力ロッド13が連結される。
出力ロッド13は、上記心柱3の筒孔3aに挿入され、その先端部13aには、外周壁から半径方向に、入力部としてのキャップ14が突設される。本実施形態では、出力ロッド13とキャップ14とは、軸方向において螺合された状態で接着剤などにより接合される。
上記キャップ14の基端側には、半径方向へ拡径及び縮径可能な押圧部材としてのテーパスリーブ15が配置される。このテーパスリーブ15は、心柱3の前記外傾斜面4a(先端部4)に先端側から楔係合する部材であって、図3Bに示すように、軸方向へ延びるスリット15aが設けられている。
また、図3Cに示す本実施形態の変形例では、心柱3の先端部4に凸形状の外傾斜面4aが相互に対向するように設けられ、その外傾斜面4aにテーパスリーブ15が楔係合するようにされている。その2つの外傾斜面4aの間に一組の逃がし溝4bが相互に対向するように形成される。その一組の外傾斜面4aが対向する一方向で、ベースプレート1に対してパレット2を位置決めすることができる。また、その一組の逃がし溝4bが対向する方向では、パレット2がベースプレート1に対して移動可能となっている。また、テーパスリーブ15の材料は、樹脂、またはゴムであり、心柱3への組付け前のテーパスリーブ15の外径は、例えばφ1.4mmである。上記樹脂としては、ポリアセタール樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、MCナイロン、ポリテトラフルオロチレンなどが挙げられる。また、テーパスリーブ15の材質は、樹脂にガラスまたはカーボン等の繊維を配合したものであってもよい。
ここで、ピストン本体9に設けられた孔9bの雌ネジ部9c、これに螺合される拡径量調整部材11、および弾性部材(例えば、Oリング)等の回り止め部材12は、テーパスリーブ15の拡径量を調整する拡径量調整機構を構成する。ピストン本体9と拡径量調整部材11との軸方向における螺合長さを微調整することで、心柱3からの出力ロッド13の突出量を微調整することができ、これにより、リリース状態、およびロック状態における、心柱3に対するキャップ14の軸方向の位置を微調整することができる。キャップ14の位置が低くされると、ロック状態でのテーパスリーブ15の拡径量(キャップ14の下側外周面に対して半径方向の外方へ突出される量)は大きくなる。反対に、キャップ14の位置が高くされると、テーパスリーブ15の拡径量は小さくなる。また、キャップ14の上側外周面はテーパー状に形成されると共に、キャップ14の下側外周面は、円柱状に形成されている。リリース状態では、テーパスリーブ15の外周面が、前記の下側外周面よりも半径方向の内方位置へ縮径移動されている。これにより、パレット2の孔2aが出力ロッド13等に外嵌めされるときに、孔2aの周縁部がテーパスリーブ15に当接して、破損するのを防止できる。
ピストン本体9と拡径量調整部材11との螺合は、この螺合部に上記回り止め部材12からの反力(弾性力)が作用することで緩むことはない。なお、ピストン本体9の雌ネジ部9cへの拡径量調整部材11の螺合接続は、例えば、次のようにして行われる。ピストン本体9の鍔部9eに設けられた前記孔9fに工具を差し込んで、ピストン本体9が回らないようにする。この状態で、拡径量調整部材11の穴11bに例えば六角レンチを差し込み、六角レンチを回すことで、ピストン本体9の孔9bに拡径量調整部材11を捩じ込んでいく。
また、本実施形態では、前記の通り、出力ロッド13とキャップ14とは、軸方向において螺合された状態で接合される。出力ロッド13とキャップ14とのこの螺合接合構造も、拡径量調整機構を構成する。出力ロッド13とキャップ14との軸方向における螺合長さを微調整することで、心柱3に対するキャップ14の軸方向の位置を微調整することができる。これにより、テーパスリーブ15の拡径量を微調整することができる。
図1、2に示すように、ハウジング6内、すなわちベースプレート1内に設けられたロック室17には、ピストン8を基端側へ付勢する付勢手段としてのバネ18が収容されている。バネ18とハウジング6の内面との間には、後述するOリング20の抜け止め部材19が配置されている。また、ロック室17内で圧縮された空気が、出力ロッド13と心柱3との隙間からパレット2側の空間に漏れ出ないように、ロック室17内の先端側には、軸封部材としてのOリング20が嵌め込まれている。
上記の位置決め装置は次のように作動する。図1のリリース状態では、パッキン10よりも基端側のリリース室23に、ベースプレート1に形成された空気通路1aから圧縮空気を供給している。これにより、ロック室17内のバネ18の付勢力に抗してピストン8が出力ロッド13を上昇させ、出力ロッド13先端部のキャップ14が上昇して、テーパスリーブ15の半径方向の内方への弾性復元力により、テーパスリーブ15が心柱3の外傾斜面4aに沿って先端側へ移動すると共に、半径方向の内方へ縮径している。
ベースプレート1に対してパレット2を位置決めするときは(ロック状態にするときは)、まず、上記リリース状態でパレット2を下降させて、その位置決め用の孔2aをキャップ14の下側外周面(円柱状の外周面)に嵌合させる。
次いで、上記リリース室23から空気通路1aを介して圧縮空気を外部へ排出する。すると、上記バネ18の付勢力によってピストン8が出力ロッド13を下降させ、出力ロッド13先端部のキャップ14が心柱3の外傾斜面4aに沿ってテーパスリーブ15を基端側へ移動させると共に、テーパスリーブ15が半径方向の外方へ拡径する。これにより、テーパスリーブ15が上記孔2aに密着すると共に、パレット2の下面2bがハウジング6の上面6cに押圧され、ベースプレート1に対するパレット2の位置決めがなされる(図2参照)。その結果、パレット2に収容されている半導体基板の位置決めがなされる。
図2の位置決め状態、すなわちロック状態から、リリース状態へ切り換えるときは、リリース室23に圧縮空気を供給すればよい。これにより、ロック室17内のバネ18の付勢力に抗してピストン8が出力ロッド13を上昇させ、テーパスリーブ15の半径方向の内方への弾性復元力により、テーパスリーブ15が心柱3の外傾斜面4aに沿って先端側へ移動すると共に、半径方向の内方へ縮径する。その結果、ロック状態が解除される。
ここで、ロック状態からリリース状態へ出力ロッド13が上昇すると、ロック室17の容積が減少してロック室17内の空気は圧縮される。一方、リリース状態からロック状態へ出力ロッド13が下降すると、ロック室17の容積が増加してロック室17内の空気の圧力は、圧縮前の圧力程度まで戻る。
しかしながら、リリース状態からロック状態へ切り換えたときに、何らかの原因により、ロック室17内の空気の圧力が大気圧よりも高くなる場合があり得る。この場合(ロック室17内の空気の圧力が大気圧よりも高くなった場合)、ピストン本体9の基端側の鍔部9eに排気用の孔9fが設けられていることで、図4に示すように、ピストン8の凹部9aに装着されたパッキン10が、凹部9a内で下降すると共に、パッキン10の内側のリップが半径方向の外方へ押されて、このリップとピストン8(ピストン本体9)の外周面との間に隙間が形成される。これにより、ロック室17内の空気は、上記隙間(ピストン8とパッキン10との間の隙間)、および上記孔9fを通って、空気通路1aを介して外部へ排出される。これにより、ロック室17内の空気が、出力ロッド13と心柱3との隙間からパレット2側の空間に漏れ出ることをより防止することができる。特に、ハウジング6の上面より上方の雰囲気がクリーンルームなどの清浄雰囲気である場合には、ロック室17内の摩耗粉等の塵埃を含む空気が空気通路1aを通って外部に排出されるので、上記清浄雰囲気の空間に塵埃を放出するのを防止できる。
すなわち、上記パッキン10と、上記孔9fとで、ベースプレート1の内部に設けられたロック室17の空気(ガス)を、心柱3が突出する側の空間とは異なる空間へ排出する排気機構を構成する。
図5は、前記キャップ14の他の実施形態を示す。この実施形態に係るキャップ21は、押圧部材としてのテーパスリーブ22と軸方向で当接する外周面21aが先端側に向かって広がるように形成されている。この構成によると、ピストン8が基端側へロック移動されたとき、キャップ21からテーパスリーブ22へ作用する力の成分のうち、テーパスリーブ22が拡径する方向への成分を増大させることができる。その結果、リリース状態からロック状態へ切り換えるときに、テーパスリーブ22を半径方向の外方へスムーズに拡径させることができる。
上記の実施形態は次のように変更可能である。
ハウジング6とベースプレート1とが、一体に形成されていてもよい。
上記実施形態では、ハウジング6の上面6cが、ベースプレート1の上面1bよりも上方に位置されている。これに代えて、ハウジング6の上面6cとベースプレート1の上面1bとが面一とされてもよい。また、ベースプレート1の上面1bが、ハウジング6の上面6cよりも上方に位置されてもよい。
ピストン8を駆動する流体として、圧縮空気(空気)ではなく、窒素ガスなどの不活性ガスが用いられてもよい。
また、出力ロッド13の駆動源は、ピストン8等に代えて、電動モータや電磁ソレノイド等であってもよい。
テーパスリーブ15、22の材料として、樹脂、またはゴムに代えて、ステンレスなどの金属が用いられてもよい。
ロック室17のガスを排出する排気機構として、ロック室17に直接繋がるガス通路を、ベースプレート1などに設け、このガス通路に逆止弁を配置してもよい。上記ガス通路と、上記逆止弁とで、ロック室17のガスを排出する排気機構が構成される。なお、上記ガス通路の、ロック室17に直接繋がる側とは反対側の端は、心柱が突出する側の空間とは異なる空間に連通させられる。また、上記逆止弁は、ロック室17から外部へ向かう方向においてガスの流れを許容する逆止弁である。
出力ロッド13とキャップ14、21とが、一体に形成されていてもよい。また、出力ロッド13と拡径量調整部材11とが、一体に形成されてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行うことは勿論可能である。
1:ベースプレート(基準部材)、2:パレット(可動部材)、2a:孔、3:心柱、3a:筒孔、4:先端部、4a:外傾斜面、8:ピストン、9:ピストン本体、9b:孔、9c:雌ネジ部、9d:先端側内面、9e:鍔部、9f:孔、10:パッキン(封止部材)、11:拡径量調整部材、11a:先端面、12:回り止め部材、13:出力ロッド、13a:先端部、14・21:キャップ(入力部)、17:ロック室、21a:外周面、15・22:テーパスリーブ(押圧部材)、23:リリース室

Claims (7)

  1. 可動部材(2)に設けられた孔(2a)に挿入可能となるように基準部材(1)から先端側へ突設された筒状の心柱(3)であって、先端側に向かうにつれてすぼまるように先端部(4)の外周壁に形成された外傾斜面(4a)を有する心柱(3)と、
    前記基準部材(1)の内部に、軸方向へ移動可能で保密状に挿入されたピストン(8)と、
    前記ピストン(8)に連結されると共に、前記心柱(3)の筒孔(3a)に挿入された出力ロッド(13)と、
    前記出力ロッド(13)の先端部(13a)の外周壁から半径方向に突設された入力部(14、21)と、
    前記外傾斜面(4a)に先端側から楔係合する押圧部材(15、22)であって、半径方向へ拡径及び縮径可能な押圧部材(15、22)と、を備え、
    前記ピストン(8)は、
    ピストン本体(9)と、
    前記ピストン本体(9)に設けられた孔(9b)の雌ネジ部(9c)に螺合される拡径量調整部材(11)であって、前記出力ロッド(13)の基端部が連結される拡径量調整部材(11)と、
    前記ピストン本体(9)の先端側内面(9d)と、前記拡径量調整部材(11)の先端面(11a)との間に挟み込まれるリング状の回り止め部材(12)であって、弾性材料で形成された回り止め部材(12)と、を有し、
    前記ピストン(8)が基端側へロック移動されることで、前記入力部(14、21)が前記押圧部材(15、22)を前記外傾斜面(4a)に沿って基端側へ移動させると共に、前記押圧部材(15、22)が半径方向の外方へ拡径し、
    前記ピストン(8)が先端側へリリース移動されることで、前記押圧部材(15、22)の半径方向の内方への弾性復元力により当該押圧部材(15、22)が前記外傾斜面(4a)に沿って先端側へ移動すると共に、半径方向の内方へ縮径する、
    ことを特徴とする位置決め装置。
  2. 請求項1の位置決め装置において、
    前記押圧部材(15、22)の材料が、樹脂、またはゴムである、
    ことを特徴とする位置決め装置。
  3. 請求項1または2の位置決め装置において、
    前記入力部(21)は、前記押圧部材(22)と軸方向で当接する外周面(21a)が先端側に向かって広がるように形成される、
    ことを特徴とする位置決め装置。
  4. 請求項1からのいずれかの位置決め装置において、
    前記出力ロッド(13)と前記入力部(14、21)とが、軸方向において螺合された状態で接合される、
    ことを特徴とする位置決め装置。
  5. 請求項1からのいずれかの位置決め装置において、
    前記基準部材(1)の内部であって前記ピストン(8)の先端側に設けられたロック室(17)のガスを、前記心柱(3)が突出する側の空間とは異なる空間へ排出する排気機構を備える、
    ことを特徴とする位置決め装置。
  6. 請求項の位置決め装置において、
    前記排気機構は、
    前記ピストン(8)に装着される環状の封止部材(10)であって、前記ロック室(17)とリリース室(23)との間を保密状に封止する封止部材(10)と、
    前記ピストン(8)の基端側の鍔部(9e)に設けられた孔(9f)と、で構成され、
    前記ロック室(17)のガスが、前記ピストン(8)と前記封止部材(10)との間の隙間、および前記孔(9f)を通って排出される、
    ことを特徴とする位置決め装置。
  7. 可動部材(2)に設けられた孔(2a)に挿入可能となるように基準部材(1)から先端側へ突設された筒状の心柱(3)であって、先端側に向かうにつれてすぼまるように先端部(4)の外周壁に形成された外傾斜面(4a)を有する心柱(3)と、
    前記基準部材(1)の内部に、軸方向へ移動可能で保密状に挿入されたピストン(8)と、
    前記ピストン(8)に連結されると共に、前記心柱(3)の筒孔(3a)に挿入された出力ロッド(13)と、
    前記出力ロッド(13)の先端部(13a)の外周壁から半径方向に突設された入力部(14、21)と、
    前記外傾斜面(4a)に先端側から楔係合する押圧部材(15、22)であって、半径方向へ拡径及び縮径可能な押圧部材(15、22)と、
    前記基準部材(1)の内部であって前記ピストン(8)の先端側に設けられたロック室(17)のガスを、前記心柱(3)が突出する側の空間とは異なる空間へ排出する排気機構と、を備え、
    前記排気機構は、
    前記ピストン(8)に装着される環状の封止部材(10)であって、前記ロック室(17)とリリース室(23)との間を保密状に封止する封止部材(10)と、
    前記ピストン(8)の基端側の鍔部(9e)に設けられた孔(9f)と、で構成され、
    前記ロック室(17)のガスが、前記ピストン(8)と前記封止部材(10)との間の隙間、および前記孔(9f)を通って排出され
    前記ピストン(8)が基端側へロック移動されることで、前記入力部(14、21)が前記押圧部材(15、22)を前記外傾斜面(4a)に沿って基端側へ移動させると共に、前記押圧部材(15、22)が半径方向の外方へ拡径し、
    前記ピストン(8)が先端側へリリース移動されることで、前記押圧部材(15、22)の半径方向の内方への弾性復元力により当該押圧部材(15、22)が前記外傾斜面(4a)に沿って先端側へ移動すると共に、半径方向の内方へ縮径する、
    ことを特徴とする位置決め装置。
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