JP2020110829A - 固着具締結装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラインドナットやブラインドリベット等の固着具の被取付部材に対する十分な締結力を従来に比して得やすくすることが可能な固着具締結装置を得る。【解決手段】固着具締結装置20は、固着具10のフランジ部11に当接するように構成された当接部26を含み、当接部26がフランジ部11に当接するように配置された場合に筒状スリーブ部12の内側に空間Sを区画するノーズ25と、ノーズ25から突出しており、固着具10の筒状スリーブ部12の内側に挿入された状態で筒状スリーブ部12に対して引き込み動作を行なうことにより筒状スリーブ部12を圧縮変形させるマンドレル27と、筒状スリーブ部12の内側に挿入されたマンドレル27が引き込み動作を行なう際に、当接部26と筒状スリーブ部12とによって区画された空間S内に流体を供給して当該空間の内圧を増加させる流体供給部28とを備える。【選択図】図4
Description
本開示は、固着具締結装置に関する。
特開2005−046862号公報(特許文献1)に開示されているように、ブラインドナットやブラインドリベット等の固着具を被取付部材に締結できる締結装置が知られている。ブラインドナットおよびブラインドリベットは、それぞれ、ポップナットおよびポップリベットとも称される場合がある。
これらの固着具においては、部品又は構造の一方側のみから固着具が見える状態、すなわち反対側から固着具が見えないまたは見えにくいというブラインドの状態で固着具を被取付部材に挿入し、この状態で固着具の一部を圧縮変形(カシメ変形)させることによって被取付部材に固着具を締結するというものである。被取付部材へのアクセスが一方側のみからしか容易に得られない状況において、ブラインドナットやブラインドリベット等の固着具は有効に活用されている。
締結装置を用いてブラインドナットやブラインドリベット等の固着具を被取付部材に締結する場合には、固着具の一部(筒状スリーブ部)の軸方向における長さが短くなるように筒状スリーブ部が圧縮変形される。圧縮変形によって筒状スリーブ部の一部が径方向外側に拡径される。圧縮変形によって拡径された部分とフランジ部との間で被取付部材が挟み込まれることで、固着具が被取付部材に締結される。
ここで、筒状スリーブ部に存在し得る製作誤差や、締結装置を用いた締結作業に発生し得る熟練度に起因する作業バラツキの影響を受けて、筒状スリーブ部が径方向外側に適切に拡径されない場合がある。すなわち、筒状スリーブ部にいわゆる内倒れという状況が発生した場合には、圧縮変形した部分とフランジ部との間で被取付部材が十分に挟み込まれにくくなり、固着具の被取付部材に対する十分な締結力(締結トルク)も得にくくなる。締結自体が不可能になることも想定される。
本開示は、ブラインドナットやブラインドリベット等の固着具の被取付部材に対する十分な締結力を従来に比して得やすくすることが可能な固着具締結装置を提供することを目的とする。
本開示に基づく固着具締結装置は、筒状スリーブ部と上記筒状スリーブ部の一端側に設けられたフランジ部とを有する固着具を被取付部材に締結する固着具締結装置であって、上記固着具の上記フランジ部に当接するように構成された当接部を含み、上記当接部が上記フランジ部に当接するように配置された場合に上記筒状スリーブ部の内側に空間を区画するノーズと、上記ノーズから突出しており、上記固着具の上記筒状スリーブ部の内側に挿入された状態で上記筒状スリーブ部に対して引き込み動作を行なうことにより上記筒状スリーブ部を圧縮変形させるマンドレルと、上記筒状スリーブ部の上記内側に挿入された上記マンドレルが上記引き込み動作を行なう際に、上記当接部と上記筒状スリーブ部とによって区画された上記空間内に流体を供給して当該空間の内圧を増加させる流体供給部と、を備える。
上記構成によれば、上記当接部と上記筒状スリーブ部とによって区画された上記空間の内圧が高い状態で固着具に対して引き込み動作、すなわち締結動作が行なわれるため、筒状スリーブ部の内壁面の側に筒状スリーブ部の一部(余肉)がはみ出るようなことは効果的に抑制されており、固着具の被取付部材に対する十分な締結力を得ることが可能となる。
上記構成によれば、ブラインドナットやブラインドリベット等の固着具の被取付部材に対する十分な締結力を従来に比して得やすくすることが可能な固着具締結装置を得ることができる。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。以下の説明において同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。図1は、固着具締結装置20を示す側面図である。図2は、固着具締結装置20に備えられたノーズ25およびマンドレル27の周辺構造および固着具10を示す断面図であり、固着具10がノーズ25およびマンドレル27に装着される際の様子を表わしている。
図1に主として示すように、固着具締結装置20は、ツールハウジング21、エアシリンダ22、ハンドル23、トリガレバー24、ノーズ25、マンドレル27、および流体供給部28(図2)等を備える。ノーズ25はツールハウジング21の先端に設けられており、ノーズ25からマンドレル27が突出している。
ノーズ25の内部を貫通するように流体供給部28が形成されており、流体供給部28は、ノーズ25の先端面上において開口している。採用し得る一態様として、ノーズ25の先端面上には環状のシール部材26が設けられていてもよい。本実施の形態では、シール部材26が、後述する「固着具10のフランジ部11に当接するように構成された当接部」として機能しており、流体供給部28は、ノーズ25の先端面上におけるシール部材26の内側の位置で開口するように構成されている。シール部材26が用いられない場合には、ノーズ25の先端面が、「固着具10のフランジ部11に当接するように構成された当接部」として機能し得る。
マンドレル27は、ツールハウジング21内に設けられた図示しない駆動機構(エアモータ等)に連結されており、軸芯の回りに回転することができる。マンドレル27には雄ネジが形成されており、固着具10に対して相対回転することで、固着具10(ここではブラインドナット)の雌ネジ15(図2)に螺合することができる。
図2に示すように、固着具10は、フランジ部11および筒状スリーブ部12を有する。フランジ部11は、円環状に延びる形状を有し、筒状スリーブ部12の一端12aの側に設けられている。筒状スリーブ部12は薄肉部13と厚肉部14とを含む。薄肉部13は筒状スリーブ部12の一端12aの側に位置しており、厚肉部14は、筒状スリーブ部12の他端12bの側に位置している。薄肉部13の内径は厚肉部14の内径よりも大きく、厚肉部14の内周に雌ネジ15が形成されている。以上のような構成を有する固着具10は、ブラインドナットとして利用することができる。
図2に示すように、マンドレル27に雌ネジ15を螺合させることにより、固着具10はノーズ25およびマンドレル27に装着されることとなる。図3に示すように、シール部材26(当接部)が固着具10のフランジ部11に当接するように配置された状態では、ノーズ25は固着具10の筒状スリーブ部12(ここでは薄肉部13)の内側に空間Sを区画する。この状態で、固着具10は被取付部材30の取付穴31の内側に挿入される。
図4に示すように、筒状スリーブ部12の内側に挿入されたマンドレル27が引き込み動作を行なうことに先立ち、あるいは当該引き込み動作を行なう際には、ノーズ25のシール部材26と筒状スリーブ部12とによって区画された空間S内に流体供給部28から流体が供給され、当該空間Sの内圧が増加される。空間Sの内圧を増加させるに際し、シール部材26の存在は空間Sのシール性を向上させ得る。流体の供給はたとえばトリガレバー24(図1)の操作によって開始され得る。流体の例としては、典型的には空気が考えられる。流体は油などであってもよい。
図5に示すように、固着具10の筒状スリーブ部12の内側に挿入されているマンドレル27は、空間Sの内圧が増加されている状態で、筒状スリーブ部12に対して引き込み動作を行なう。引き込み動作により、筒状スリーブ部12(ここでは薄肉部13)の軸方向における長さが短くなるように筒状スリーブ部12が圧縮変形する。圧縮変形によって筒状スリーブ部12の一部が径方向外側に拡径され、圧縮変形によって拡径された部分とフランジ部11との間で被取付部材30が挟み込まれることで、固着具10が被取付部材30に締結されることとなる。
図6は、図5中のVI−VI線に沿った矢視断面図であり、被取付部材30(不図示)に取り付けられた固着具10をフランジ部11の側から見た際に視認される様子を表わしている。図6においては便宜上のためシール部材26および被取付部材30は図示していない。図6に示すように、本実施の形態においては空間Sの内圧が高い状態で固着具10に対して引き込み動作、すなわち締結動作が行なわれるため、筒状スリーブ部12(薄肉部13)の内壁面の側に筒状スリーブ部12の一部(余肉)がはみ出るようなことはなく、固着具10の被取付部材30に対する十分な締結力を得ることが可能となっている。
図7は、比較例における固着具締結装置によって被取付部材30(不図示)に取り付けられた固着具10をフランジ部11の側から見た際に視認される様子を表わしている。図7に示すように、筒状スリーブ部12(薄肉部13)の内壁面の側に筒状スリーブ部12の一部(余肉13D)がはみ出るような締結が行なわれた場合、すなわち、筒状スリーブ部12にいわゆる内倒れという状況が発生した場合には、圧縮変形した部分とフランジ部11との間で被取付部材が十分に挟み込まれにくくなり、固着具の被取付部材に対する十分な締結力も得にくくなる。上述の実施の形態においてはこのような事象が生じる可能性を効果的に低減することが可能である。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 固着具、11 フランジ部、12 筒状スリーブ部、12a 一端、12b 他端、13 薄肉部、13D 余肉、14 厚肉部、15 雌ネジ、20 固着具締結装置、21 ハウジング、22 エアシリンダ、23 ハンドル、24 トリガレバー、25 ノーズ、26 シール部材(当接部)、27 マンドレル、28 流体供給部、30 被取付部材、31 取付穴、S 空間。
Claims (1)
- 筒状スリーブ部と前記筒状スリーブ部の一端側に設けられたフランジ部とを有する固着具を被取付部材に締結する固着具締結装置であって、
前記固着具の前記フランジ部に当接するように構成された当接部を含み、前記当接部が前記フランジ部に当接するように配置された場合に前記筒状スリーブ部の内側に空間を区画するノーズと、
前記ノーズから突出しており、前記固着具の前記筒状スリーブ部の内側に挿入された状態で前記筒状スリーブ部に対して引き込み動作を行なうことにより前記筒状スリーブ部を圧縮変形させるマンドレルと、
前記筒状スリーブ部の前記内側に挿入された前記マンドレルが前記引き込み動作を行なう際に、前記当接部と前記筒状スリーブ部とによって区画された前記空間内に流体を供給して当該空間の内圧を増加させる流体供給部と、を備える、
固着具締結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004408A JP2020110829A (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | 固着具締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019004408A JP2020110829A (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | 固着具締結装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020110829A true JP2020110829A (ja) | 2020-07-27 |
Family
ID=71666670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019004408A Pending JP2020110829A (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | 固着具締結装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2020110829A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022065147A1 (ja) * | 2020-09-23 | 2022-03-31 | 株式会社津田工業 | 固着具締結工具用スタンド、及び固着具締結方法 |
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2019
- 2019-01-15 JP JP2019004408A patent/JP2020110829A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022065147A1 (ja) * | 2020-09-23 | 2022-03-31 | 株式会社津田工業 | 固着具締結工具用スタンド、及び固着具締結方法 |
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