JP7091625B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1に開示された画像形成装置は、劣悪な使用環境においても高画質の画像形成を可能とするため、画像形成装置内の気流経路に合流するバイパス気流経路を設け、このバイパス気流経路にバイパス気流をそれぞれ送り込んで排気部から排気するようにされている。その際、バイパス気流経路の一部に画像形成装置の操作カバーの内側に着脱自在なユニット構成とし、操作カバーの内側から装置の奥行き方向に送風するように構成されている。ここで、排気部には排気ファン設けられている。また、装置の奥行き方向への送風は送風部のファンモータにより行われている。
特許文献2には、機能上オゾン発生を伴う装置ユニットと、形成画像を定着するための定着ユニットと、前記装置ユニットに気流を発生する第1の送風手段と、定着ユニット内を送風する第2の送風手段と、前記装置ユニット、前記定着ユニット及び前記第2の送風手段を装置前面に開放する開閉カバーと、当該開閉カバーを取り付けた筐体とを有する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置においては、前記第2の送風手段が装置前側の筐体内部に設けられ、前記第1の送風手段で発生した気流が第2の送風手段に吸引されて、前記気流が前記定着ユニットで発生する熱を受けながら装置後ろ側へ向かって流れている。
特開2010-61158号公報 特開2007-310216号公報
本発明は、1の送風手段により空気流を送風手段の送風方向とは異なる方向に案内することができる画像形成装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の画像形成装置は、画像を形成して記録媒体に転写する画像形成部へ向かう空気流を生成する送風手段と、前記送風手段により生成された空気流を風量の多い主流と、風量の少ない副流とに分岐する分岐部材と、前記分岐部材から供給された前記主流が前記分岐部材から前記画像形成部に案内された前記副流と交差する向きで合流するように前記主流を前記画像形成部における前記副流の排出場所に案内させる案内部材と、を備えている。
請求項2に記載の画像形成装置では、前記分岐部材は、前記主流が取り出される第一開口と、前記副流が取り出され、かつ前記第一開口に対して開口面積及び前記分岐部材における中心からの距離の何れか一方が異なる第二開口と、を備えている。
請求項3に記載の画像形成装置では、前記送風手段は、前記分岐部材に隣接して設けられる軸流ファンであって、前記第一開口は、前記軸流ファンの周囲部に対応する位置に設けられ、前記第二開口は、前記軸流ファンの中心部に対応する位置に設けられている。
請求項4に記載の画像形成装置では、前記画像形成部は、装置本体に対して挿抜可能であって、挿入方向の交差方向に配列される複数の画像形成ユニットと、各前記画像形成ユニットにおいて生成されたトナー像が転写される転写ベルトと、を有し、前記送風手段は、装置本体の前記挿入方向の先端側の壁部において、前記交差方向のいずれか一方の端部側に設置されており、前記主流及び前記副流は、前記転写ベルトの各前記画像形成ユニットとの転写位置とは反対側の外周面に向けて案内されている。
請求項5に記載の画像形成装置では、前記分岐部材は、前記送風手段により生成された空気流から前記先端側の壁部に沿って流れる空気流を分岐する分岐部を有している。
請求項6に記載の画像形成装置では、前記分岐部は、各前記画像形成ユニットのそれぞれに接続される複数のトナー搬送路に向かって流れる空気流を分岐する第三開口を含んでいる。
請求項7に記載の画像形成装置では、前記案内部材は、装置本体の前記送風手段が設置された壁部と隣接する他の壁部に設けられると共に、前記他の壁部に沿って空気流を案内可能である。
請求項8に記載の画像形成装置では、前記案内部材は、配線が固定される固定部材を兼ねている。
請求項1の発明によれば、1の送風手段により空気流を送風手段の送風方向とは異なる方向に案内することができる。
請求項2の発明によれば、開口面積及び分岐部材における中心からの距離が同等の2つの開口により空気流を分岐する場合と比べて、簡易な構造により風量の異なる空気流を取り出すことができる。
請求項3の発明によれば、分岐部材に隣接して設けられる軸流ファンを使用する場合において、軸流ファンの周囲部又は中心部に対応する位置に2つの開口が設けられる場合と比べて、簡易な構造により風量の異なる空気流を取り出すことができる。
請求項4の発明によれば、送風手段が装置本体の壁部において交差方向の中央寄りに配置されている場合と比べて、画像形成ユニットを効率的に冷却することができる。
請求項5の発明によれば、画像形成部以外の部材を冷却することができる。
請求項6の発明によれば、トナー搬送路を冷却することができる。
請求項7の発明によれば、画像形成部以外の部材を冷却することができる。
請求項8の発明によれば、案内部材が固定部材と別部材である場合に比べて、部品点数を削減することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の(A)前側かつ右側から見下ろした斜視図、(B)後側かつ左側から見下ろした斜視図である。 本発明の実施形態に係る装置本体の斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 本発明の実施形態に係るトナーボトル及びボトルホルダの斜視図である。 本発明の実施形態に係るボトルホルダの拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る左フレームの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る前フレームの構成を示す斜視図である 本発明の実施形態に係るハーネスガイドの斜視図である。 本発明の実施形態に係る送風ファンの斜視図である。 本発明の実施形態に係る分岐部材を表側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る分岐部材を裏側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る装置本体の正面図である。 本発明の実施形態に係る装置本体の平面図である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置10の一例について説明する。
(全体構成)
図1(A)及び(B)には、本発明の実施形態の一例としての画像形成装置10が示されている。なお、以下の説明では、画像形成装置10をユーザー(図示省略)が立つ側から正面視して、装置幅方向、装置高さ方向、装置奥行き方向をX方向、Y方向、Z方向と記載する。さらに、X方向、Y方向、Z方向のそれぞれ一方側と他方側を区別する必要がある場合は、画像形成装置10を正面視して、右側を+X側、左側を-X側、上側を+Y側、下側を-Y側、後側を+Z側、前側を-Z側と記載する。
画像形成装置10は、全体が箱体状に形成されており、図1(A)及び(B)に示されるように、前側(-Z側)を覆う前カバー11と、左側(-X側)を覆う左カバー12と、右側(+X側)を覆う右カバー13と、上側(+Y側)を覆う上カバー14と、後側(+Z側)を覆う後カバー15と、を有している。
図1(A)に示されるように、前カバー11は、X方向中央部にある第一開閉カバー11A及びトレイカバー11Bと、その周辺部とに分割されている。補足すると、前カバー11のX方向中央部は、上側(+Y側)の第一開閉カバー11Aと、下側(-Y側)のトレイカバー11Bとに分割されている。ここで、第一開閉カバー11Aは、下側(-Y側)にヒンジ部材(図示省略)が取り付けられており、上側(+Y側)が前側(-Z側)へ倒れることにより開放可能に形成されている。第一開閉カバー11Aを開放することにより、Z方向に沿って、後述するトナーボトル60(図4参照)を挿抜することができる。また、トレイカバー11Bは、記録媒体の一例としての記録用紙Pが収容される用紙収容部52(図3参照)の前側(-Z側)部分を構成している。
図1(B)に示されるように、左カバー12には、上側(+Y側)かつ前側(-Z側)にX方向に貫通した複数のスリットで構成される吸気口16が形成されている。また、左カバー12には、上側(+Y側)かつ後側(+Z側)にX方向に貫通した複数のスリットで構成される排気口17Aが形成されている。さらに、左カバー12には、下側(-Y側)にX方向に貫通した複数のスリットで構成される排気口17Bが形成されている。
図1(A)に示されるように、右カバー13は、中央部と周辺部とに分割されており、中央部は第二開閉カバー13Aとされている。この第二開閉カバー13Aは、下側(-Y側)にヒンジ部材(図示省略)が取り付けられており、上側(+Y側)が右側(+X側)へ倒れることにより開放可能に形成されている。第二開閉カバー13Aを開放することにより、X方向に沿って、後述する画像形成ユニット22(図3参照)を挿抜することができる。なお、画像形成ユニット22が挿抜されるX方向は、挿入方向の一例である。
図1(A)及び(B)に示されるように、上カバー14は、前後に分割されており、前側(-Z側)の前側カバー部14Aと、後側(+Z側)の後側カバー部14Bと、から構成されている。前側カバー部14Aは、後側(+Z側)が下側(-Y側)に向けて傾斜している。この傾斜部位が、記録用紙Pが排出される排出部18とされている。また、後側カバー部14Bは、前側(-Z側)にY方向に直立した直立壁19Aが形成されており、この直立壁19Aには、記録用紙Pが-Z方向に排出される排出口19B(図3参照)が形成されている。
図1(B)に示されるように、後カバー15は、下側(-Y側)にヒンジ部材(図示省略)が取り付けられており、上側(+Y側)が後側(+Z側)へ倒れることにより開放可能に形成されている。また、後カバー15のX方向中央であって、下側(-Y側)寄りには、Z方向に貫通した複数のスリットで構成される排気口17Cが形成されている。
(装置本体)
図2に示されるように、画像形成装置10は、各カバー(図1参照)が外部に取り付けられるとともに内部に画像形成装置10を構成する各装置が取り付けられる装置本体10Aを有している。装置本体10Aは、複数の板金製のフレームにより、枠組みが形成されている。補足すると、装置本体10Aは、左側(-X側)を構成する箱型の左フレーム90と、右側(+X側)を構成する枠状の右フレーム92と、前側(-Z側)において、左フレーム90と右フレーム92とを接続する箱型の前フレーム94と、を有している。また、装置本体10Aの後側(+Z側)には、上側(+Y側)において左フレーム90と右フレーム92とを接続する長尺状の上フレーム96と、下側(-Y側)において左フレーム90と右フレーム92とを接続する断面略L字状の下フレーム98と、を有している。ここで、左フレーム90は壁部の一例であり、前フレーム94は他の壁部の一例である。左フレーム90の上側(+Y側)かつ前側(-Z側)には、送風手段の一例である送風ファン100が設けられている。この送風ファン100の構造については後述する。
(装置本体の内部構造)
次に、装置本体10Aの内部構造について説明する。
図3に示されるように、装置本体10Aは、その内部に、記録用紙P上にトナーを用いてトナー像Gを形成する画像形成部20と、トナー像Gを加熱及び加圧して記録用紙Pに定着する定着装置40と、記録用紙Pを搬送する搬送ユニット50と、を備えている。
画像形成部20は、挿抜可能な画像形成ユニット22Y、22M、22C、22Kと、各画像形成ユニット22の上側(+Y側)に隣接して設けられた転写ユニット30と、を備えている。各画像形成ユニット22Y、22M、22C、22Kは、Z方向に沿って配列されている。ここで、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)は、トナー色の一例である。また、画像形成部20は、画像形成ユニット22の各部の動作を制御して記録用紙P上にトナー像Gを形成させる制御装置80(図6参照)を備えている。画像形成ユニット22は、一例として、公知の電子写真方式である帯電、露光、現像、転写の各工程を行うように構成されている。以下の説明では、画像形成ユニット22Y、22M、22C、22Kおよびこれらを構成する各部材について、トナー色(Y、M、C、K)ごとの区別が不要な場合は添字Y、M、C、Kを省略する。なお、各画像形成ユニット22が配列されるZ方向は、交差方向の一例である。
各画像形成ユニット22は、X方向を長手方向としており、感光体ドラム24と、現像装置26とを備えている。
感光体ドラム24は、現像装置26によって現像されたトナー像Gを保持する機能を有する。ここで、各感光体ドラム24Y、24M、24C、24Kの外周面には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像Gが形成される。感光体ドラム24は、円筒状に形成され、駆動手段28(図6参照)によって自軸周り(矢印R1方向)に回転駆動される。感光体ドラム24は、一例として、アルミ製の基材と、この基材上に、下引き層、電荷発生層および電荷輸送層の順で形成された感光層(図示省略)と、を備えている。
現像装置26は、感光体ドラム24に形成された静電潜像をトナー像Gとして現像する機能を有する。現像装置26は、感光体ドラム24の自軸方向に延在している。
転写ユニット30は、各現像装置26により各感光体ドラム24の外周面に現像された各色のトナー像Gが一次転写された後、トナー像Gを記録用紙Pに二次転写させる機能を有する。転写ユニット30は、転写ベルト32と、各色の一次転写ロール34と、駆動ロール36と、二次転写ロール38と、を備えている。
転写ベルト32は、無端状のベルトとされている。一次転写ロール34および駆動ロール36は、転写ベルト32の内周面に接触するように配置されている。転写ベルト32は、その内周面に接触する4つの一次転写ロール34、駆動ロール36、張力付与ロール39等によって姿勢が決められており、左側(-X側)から見て、装置奥行き方向(Z方向)に対して傾斜している。そして、転写ユニット30における、下側(-Y側)に向く外周面には、装置奥行き方向(Z方向)に対して傾斜して並んだ各画像形成ユニット22を構成する各感光体ドラム24の外周面が接触している。図3に示されるように、駆動ロール36が矢印R2方向に回転することにより、転写ベルト32は矢印R3方向に回転する。なお、本実施形態では、転写ベルト32の各画像形成ユニット22との転写位置とは反対側の外周面である上側(+Y側)に対して空気流が案内される。詳細については後述する。
一次転写ロール34は、一次転写電圧が印加されることにより、各感光体ドラム24Y、24M、24C、24Kの外周面に形成されたトナー像Gを、転写ベルト32の外周面に一次転写させる。
二次転写ロール38は、長尺状のロールとされている。二次転写ロール38は、画像形成動作時に押圧手段(図示省略)によって押圧されて、転写ベルト32とでニップ部Nを形成する。二次転写ロール38は、二次転写電圧が印加されることにより、転写ベルト32の外周面に一次転写されたトナー像Gを、搬送ユニット50によって搬送されてニップ部Nを通過する記録用紙Pに二次転写させる。
定着装置40は、記録用紙Pに二次転写されたトナー像Gを、記録用紙Pに定着させる機能を有する。定着装置40は、内部に熱源(一例としてハロゲンランプ)を有する加熱ロール42と、加熱ロール42とともに記録用紙Pを挟んで加圧する加圧ロール44と、を有している。加熱ロール42は、後述する搬送路50Fに対して転写ベルト32側に設けられている。
搬送ユニット50は、用紙収容部52に収容された記録用紙Pを、排出部18に向けて搬送する機能を有する。搬送ユニット50は、送出ロール50Aと、搬送ロール対50Bと、搬送ロール対50Cと、反転搬送部50Dと、排出ロール50Eと、を備え、これらにより搬送路50Fを形成している。
また、装置本体10Aの内部には、筒状のトナーボトル60が収容されている。ここで、図4はトナーボトル60の配置状態を示す図である(トナーボトル60Yを取り外した状態を示す)。図4に示されるように、画像形成ユニット22Yの上側(+Y側)において(図3参照)、左側(-X側)から順にトナーボトル60Y、トナーボトル60M、トナーボトル60C、トナーボトル60Kが配置されている。各トナーボトル60は、Z方向を長手方向としており、開放状態の第一開閉カバー11A(図1(A)参照)から挿抜可能に形成されている。
また、各トナーボトル60は、対応するボトルホルダ62に保持されている。各ボトルホルダ62には、矩形状の開口である補給口63が形成されている。また、図5に示されるように、各ボトルホルダ62には、補給口63から供給されたトナーを搬送するトナー搬送路65が接続されている。このトナー搬送路65は、管状の第一搬送路66と、管状の第二搬送路68と、第一搬送路66及び第二搬送路68が交差した状態で接続されるクランク部材67と、を含んで構成されている。ただし、トナー搬送路65Yについては、第二搬送路68Yのみから構成されている。第一搬送路66は、ボトルホルダ62から左側(-X側)かつ後側(+Z側)に伸び、クランク部材67に接続されている。また、第二搬送路68は、クランク部材67から下側(-Y側)に伸び、画像形成ユニット22、詳しくは、現像装置26に接続されている。なお、イエロー(Y)に関しては、ボトルホルダ62Yと現像装置26Yとが、第二搬送路68Yにより直接接続されている。以上、各トナーボトル60の内部のトナーは、トナー搬送路65を介して、対応する画像形成ユニット22の現像装置26に搬送される。
また、ボトルホルダ62には、前側(-Z側)から見た断面視において左側(-X側)が開口する略V字状の誘導部64がZ方向に沿って形成されている。この誘導部64は、前側(-Z側)が閉塞されている(図4参照)。そして、左フレーム90に隣接して配置されたボトルホルダ62Yにおいては、誘導部64と、左フレーム90の右側(+X側)にある背板90Aとにより、三角筒状の誘導路64Aが形成される。この誘導路64Aは、前側(-Z側)において背板90Aに形成された開口部90Bに接続されている。誘導路64Aは、空気流をクランク部材67C、67Kに向けて案内する機能を有している。
(装置本体の側部構造)
次に、装置本体10Aの側部構造、具体的には左側(-X側)部分と、前側(-Z側)部分の構造について説明する。
図6に示されるように、装置本体10Aの左側(-X側)部分を構成する左フレーム90は、左側(-X側)が開口した箱型形状である。上述のように、左フレーム90の上側(+Y側)かつ前側(-Z側)には、送風ファン100が設けられている。また、左フレーム90には、画像形成ユニット22を駆動するための駆動手段28と、画像形成ユニット22の各部の動作を制御する制御装置80と、駆動手段28や制御装置80に低電圧を供給する低圧電源装置82と、が設けられている。ここで、制御装置80は、左フレーム90の上側(+Y側)かつ後側(+Z側)であって、送風ファン100を基準にすると後側(+Z側)に設けられている。また、低圧電源装置82は、左フレーム90の下側(-Y側)かつ前側(-Z側)であって、送風ファン100を基準にすると下側(-Y側)に設けられている。
図7に示されるように、装置本体10Aの前側(-Z側)部分を構成する前フレーム94は、前側(-Z側)が開口した箱型形状である。前フレーム94の内部には、昇圧トランスやコンデンサ等の電気素子を備え、画像形成ユニット22に高電圧を供給する高圧電源装置84が設けられている。この高圧電源装置84は、前フレーム94の右側(+X側)略2/3の範囲に収納されている。また、高圧電源装置84の左側(-X側)には、高圧電源装置84に接続される配線Hを固定する固定部材の一例であるハーネスガイド130が設けられている。
(ハーネスガイド)
ハーネスガイド130は、樹脂製であって、図7に示されるように、送風ファン100が設置された左フレーム90と隣接する前フレーム94の背板94Aに固定されている。このハーネスガイド130は、高圧電源装置84に接続される配線Hを固定する他、前フレーム94に沿って空気流を案内する案内部材としても機能する。ハーネスガイド130は、前フレーム94の左側(-X側)略1/3の範囲を占める基部132を有している。また、ハーネスガイド130は、基部132の上側(+Y側)の端部から右側(+X側)に延びる上部延出部134と、基部132の下側(-Y側)の端部から右側(+X側)に延びる下部延出部136と、を備えている。
ここで、基部132の上側(+Y側)及び上部延出部134の左側(-X側)部分は、案内部材の一例である案内部140として形成されている。本実施形態の案内部140は、案内部140が備える壁部と背板94Aとの隙間に空気の流路を形成するものである。そして、案内部140は、送風ファン100により生成された風量の多い空気流(以下、「主流」という場合がある)を前フレーム94から後側(+Z側)に案内する機能を有している。また、案内部140は、主流が、送風ファン100により生成された風量の少ない空気流(以下、「副流」という場合がある)と交差するように案内する機能を有している。さらに、案内部140は、前フレーム94(背板94A)に沿って空気流を案内する機能を有している。本実施形態の案内部140は、配線Hを固定するハーネスガイド130と兼用とされている。
図8はハーネスガイド130の斜視図であって、図7とは反対側から見た図である。図8に示されるように、ハーネスガイド130において案内部140は、略台形状に形成されており、後側(+Z側)及び左側(-X側)が開放している。この案内部140は、縁部141と、第一傾斜部142と、第二傾斜部143と、挿通口144と、庇部145と、を有している。
縁部141は、上側(+Y側)、前側(-Z側)及び下側(-Y側)に壁部を有している。第一傾斜部142は、縁部141の前側(-Z側)の壁部から右側(+X側)に向かうにつれて後側(+Z側)に傾斜する傾斜面を有している。第二傾斜部143は、縁部141の下側(-Y側)の壁部から右側(+X側)に向かうにつれて上側(+Y側)に傾斜する傾斜面を有している。挿通口144は、第二傾斜部143の途中に形成された開口であって、案内部140の裏面(後側(+Z側)の面)と表面(前側(-Z側)の面)とを貫通している。庇部145は、第二傾斜部143の右側(+X側)かつ上側(+Y側)の端部に形成され、後側(+Z側)の向けて突出された板状の突出部である。庇部145は、後側(+Z側)から見た場合に、左側(-X側)及び下側(-Y側)が開放された略L字状を呈している。
図7に示されるように、ハーネスガイド130が前フレーム94の背板94Aに固定され、庇部145の突出部が前フレーム94の挿入口94B(図2参照)に挿入されると、案内部140と背板94Aとの間には空間が形成される。ここで、案内部140の左側(-X側)には、縁部141と背板94Aとに囲まれ、かつX方向に通じる取込口146が形成される(図8参照)。これにより、案内部140では、縁部141(取込口146)から庇部145(挿入口94B)に向けて空気の通り道が形成される(図8矢印参照)。なお、挿入口94Bは、転写ベルト32よりも上側(+Y側)に配置されているため、庇部145から挿入口94Bを経て排出される空気流(主流)は転写ベルト32の上側(+Y側)に案内される(図12参照)。
(ファン)
次に、送風ファン100について説明する。
図6に示されるように、送風ファン100は、左フレーム90のZ方向の端部に設けられている。詳しくは、送風ファン100は、左フレーム90の上側(+Y側)かつ前側(-Z側)に固定される分岐部材110の後述する収容部111B内に設けられている。
図9に示すように、本実施形態の送風ファン100は、軸流ファンである。この送風ファン100は、画像形成部20やそれ以外の部材へ向かう空気流を生成する機能を有している。送風ファン100は、左側(-X側)から見て正方形状の本体ケース102と、円筒状の回転軸104と、複数の羽を有する翼部106と、回転軸104内に設けられ通電により回転軸104を回転させる駆動部(図示省略)と、を有している。本体ケース102には、左側(-X側)から見て円形状でありかつX方向に貫通した孔部102Aが形成されており、孔部102Aの中心部に回転軸104が配置されている。
また、回転軸104内の駆動部は、本体ケース102の裏側(+X側)から孔部102Aの中央部に向けて延出された支持部(図示省略)により支持されている。さらに、回転軸104は、X方向を軸方向として配置されている。そして、回転軸104の外周面には、複数(一例として7枚)の羽を有する翼部106が、周方向に間隔をあけて配置されるとともに径方向の外側へ延出されている。このように、送風ファン100は、軸流ファンとして構成されており、翼部106の回転により空気流、詳しくは、回転軸104を中心とした旋回流を生じさせて+X側へ送風するようになっている。なお、旋回流とは、送風ファン100の翼部106の回転に伴って、軸流方向(回転軸方向)成分だけでなく回転方向成分も有する空気流のことである。
ここで、送風ファン100において発生した空気流の風速は、回転軸104側よりも翼部106の周囲部側の方が高い。したがって、送風ファン100により空気流が送風される方向に開口を設ける場合、回転軸104側よりも翼部106の周囲部側の方が風量は多くなる。
(分岐部材)
次に、分岐部材110について説明する。
図6に示されるように、分岐部材110は、送風ファン100と共に左フレーム90に固定されている。この分岐部材110は、送風ファン100により生成された空気流を風量の多い主流と、風量の少ない副流とに分岐する機能を有している。ここで、主流とは、風量の多い空気流であって、装置本体10Aに対して前後方向(Z方向)に排出される空気流である(図13の矢印A参照)。また、副流とは、風量の少ない空気流であって、装置本体10Aに対して左右方向(X方向)に排出される空気流である(図13の矢印B参照)。
図10及び図11に示されるように、分岐部材110は、左側(-X側)から見て正方形状の外枠部111と、Z方向において外枠部111を仕切る仕切板112と、を有している。ここで、外枠部111に囲まれた領域のうち、仕切板112より前側(-Z側)部分は第一分岐部120とされ、仕切板112より後側(+Z側)部分を第二分岐部121とされている。仕切板112は、Z方向において、前側(-Z側)から外枠部111の奥行きの略3/5の位置に設けられている。すなわち、Z方向における第一分岐部120と第二分岐部121との幅の比は、約3:2とされている。
外枠部111は、内部に送風ファン100の本体ケース102が装着可能な寸法で形成されている。そして、外枠部111の内側は本体ケース102が収容される収容部111Bとされている。また、外枠部111において、前側(-Z側)かつ下側(-Y側)及び後側(+Z側)かつ上側(+Y側)には、それぞれ左側(-X側)に突出する爪部111Aが形成されている。本実施形態では、収容部111Bに本体ケース102を装着した際に、爪部111Aが本体ケース102の前面に係止されることで固定される。なお、本実施形態では、送風ファン100が分岐部材110に装着されると、送風ファン100の中心と、分岐部材110(外枠部111)の中心とが一致する。
第一分岐部120は、Y方向において等間隔で3つに分割されており、下側(-Y側)から順に、第一送風口123、第二送風口124及び第三送風口125を有している。ここで、第一送風口123は第一開口の一例であり、第二送風口124は第二開口の一例であり、第三送風口125は分岐部及び第三開口の一例である。
第一送風口123は、第一分岐部120の下側(-Y側)端部に形成されている。この第一送風口123は、送風ファン100により生成された空気流から風量の多い主流を分岐させる機能を有している。第一送風口123は、分岐部材110の右側(+X側)を覆う覆板113を貫通して形成されている。また、第一送風口123は、分岐部材110の右側(+X側)に形成された矩形枠状の管部114に接続されている(図11参照)。
ここで、分岐部材110が左フレーム90に固定された状態においては、管部114は、左フレーム90の右側(+X側)の面に形成された開口部(図示省略)と、前フレーム94の左側(-X側)の面に形成された開口部94Cに通じている(図7参照)。したがって、第一送風口123を通過する空気流は、前フレーム94の内部に供給される。
第二送風口124は、第一分岐部120において第一送風口123と第三送風口125との間に形成されている。この第二送風口124は、送風ファン100により生成された空気流から風量の少ない副流を分岐させる機能を有している。第二送風口124は、第一分岐部120の幅方向(Z方向)において覆板113の後側(+Z側)半分を貫通して形成されている。ここで、第二送風口124は、Y-Z面において第一送風口123よりも回転軸104(分岐部材110の中心)からの距離が近い。
また、第二送風口124には、複数の傾斜面により形成された収束部115が形成されている(図10参照)。この収束部115を構成する傾斜面は、右側(+X側)に向かうにつれて、第二送風口124の開口面積が小さくなるように形成されている。さらに、第二送風口124は、分岐部材110の右側(+X側)に突出形成された誘導板116に接続されている(図11参照)。この誘導板116は、前側(-Z側)と下側(-Y側)に壁部を有している。なお、前側(-Z側)の壁部は右側(+X側)に向かうにつれ、後側(+Z側)に傾斜している。
ここで、分岐部材110が左フレーム90に固定された状態においては、誘導板116は、左フレーム90の開口部90Bから装置本体10Aの内部、詳しくは、背板90Aの右側(+X側)に挿入されている(図5参照)。この場合における、誘導板116は、ボトルホルダ62Yの下側(-Y側)かつ、転写ベルト32の上側(+Y側)に配置される。したがって、第二送風口124を通過する空気流(副流)は、装置本体10Aの内部に供給されると共に、誘導板116によりボトルホルダ62Yの下側(-Y側)かつ、転写ベルト32の上側(+Y側)に案内される。なお、本実施形態の第二送風口124及び誘導板116は、高さ方向(Y方向)において、案内部140の庇部145と略同じ高さに配置されている(図12参照)。
第三送風口125は、第一分岐部120の上側(+Y側)端部に形成されている。この第三送風口125は、左フレーム90(背板90A)に沿って流れる空気流であって、トナー搬送路65C、65Kに向かう空気流を分岐させる機能を有している。第三送風口125は、第一分岐部120の幅方向(Z方向)において覆板113の後側(+Z側)半分を貫通して形成されている。また、第三送風口125には、X-Z方向に面を有する整流板117がY方向に二枚配置されている。
ここで、第三送風口125は、左フレーム90の右側(+X側)の背板90Aに形成された開口部90B(図5参照)と通じている。したがって、第三送風口125を通過する空気流は、誘導路64Aに供給される。
第二分岐部121は、Y方向において、下側(-Y側)から順に、第四送風口126及び第五送風口127を有している。ここで、第四送風口126及び第五送風口127は分岐部の一例である。
第四送風口126は、第二分岐部121において、高さ方向(Y方向)の略中央に形成されている。この第四送風口126は、左フレーム90(背板90A)に沿って流れる空気流を分岐させる機能を有している。第四送風口126は、X方向に開口する前部送風口126Aと、Z方向に開口する側部送風口126Bとを有している(図11参照)。
前部送風口126Aは、第二分岐部121の幅方向(Z方向)において後側(+Z側)半分に形成され、前側(-Z側)半分は、仕切板112から左側(-X側)に向けて形成された傾斜板118により閉塞されている。なお、この傾斜板118は、左側(-X側)に向かうにつれ、後側(+Z側)に傾斜している。側部送風口126Bは、分岐部材110の後側(+Z側)に突出形成された誘導板119に接続されている。この誘導板119は、外枠部111から後側(+Z側)に延出し、その先端がさらに左側(-X側)に延出される壁部と、この壁部の上側(+Y側)を覆う他の壁部により構成されている。
ここで、分岐部材110が左フレーム90に固定された状態においては、第四送風口126と対向する右側(+X側)には、左フレーム90の背板90Aが存在することになる。そのため、図6に示されるように、前部送風口126Aを通過する空気流は、左側(-X側)から後側(+Z側)に向きを変えて駆動手段28に供給されると共に、側部送風口126Bを通過する空気流は、左側(-X側)から下側(-Y側)に向きを変えて低圧電源装置82に供給される。
第五送風口127は、第二分岐部121の上側(+Y側)端部に形成されている。この第五送風口127は、左フレーム90(背板90A)に沿って流れる空気流を分岐させる機能を有している。第五送風口127は、X方向及びZ方向に開放されている。第五送風口127は、第二分岐部121の幅方向(Z方向)において後側(+Z側)半分に形成され、前側(-Z側)半分は、傾斜板118により閉塞されている。
ここで、分岐部材110が左フレーム90に固定された状態においては、第五送風口127と対向する右側(+X側)には、左フレーム90の背板90Aが存在することになる。そのため、図6に示されるように、第五送風口127を通過する空気流は、左側(-X側)から後側(+Z側)に向きを変えて制御装置80に供給される。
以上、送風ファン100において生成され、送風ファン100から分岐部材110に供給された空気流は、第一送風口123、第二送風口124、第三送風口125、第四送風口126及び第五送風口127により分岐される。ここで、図10に示されるように、分岐部材110を左側(-X側)から見た場合、第二送風口124は、送風ファン100の中心部である回転軸104に対応する位置、換言すると、分岐部材110の中心部の近くに配置されている。また、第一送風口123、第三送風口125、第四送風口126及び第五送風口127は、送風ファン100の周囲部である翼部106の外周部に対応する位置、換言すると、分岐部材110の周囲部に配置されている。
(作用効果)
次に本実施形態の作用及び効果について説明する。
まず、軸流ファンである送風ファン100の動作に伴い、翼部106が回転すると、外気が吸気口16(図1(B)参照)から送風ファン100に供給され、送風ファン100において+X側に向かう空気流(回転軸104を中心とした旋回流)が発生する。この空気流は送風ファン100の右側(+X側)から分岐部材110の内部に案内される。
上述のように、送風ファン100において発生した空気流の風速は、回転軸104側よりも翼部106の周囲部側の方が高い。したがって、第一送風口123と第二送風口124においては、回転軸104からの距離が遠い第一送風口123の方が、回転軸104からの距離が近い第二送風口124よりも風速が高い。つまり、送風ファン100における風速の高い空気流が第一送風口123に供給され、風速の低い空気流が第二送風口124に供給される。図12に示されるように、分岐部材110により送風ファン100において発生した空気流が分岐されることで、第一送風口123からは風量の多い主流(矢印A)が排出され、第二送風口124からは風量の少ない副流(矢印B)が排出される。
第一送風口123から排出された主流は、管部114を通じて右側(+X側)に案内される。そして、図7に示されるように、主流は、管部114から左フレーム90の背板90Aに形成された開口部(図示省略)と、前フレーム94の左側(-X側)の面に形成された開口部94Cとを通過する。その後、主流は、背板94Aと縁部141により形成された取込口146(図8参照)に入る。すなわち、案内部140の内部に供給される。さらに、案内部140の内部において、主流は第一傾斜部142により後側(+Z側)に案内されつつ、第二傾斜部143により上側(+Y側)に案内される。そして、庇部145に到達した主流は、挿入口94Bから、装置本体10Aの内部、詳しくは、転写ベルト32の上側(+Y側)に案内される。ここで、図12に示されるように、本実施形態では、挿入口94Bが第二送風口124と略同じ高さに配置されている。すなわち、案内部140では、主流を第二送風口124の高さまで案内する。
一方、第二送風口124から排出された副流は、誘導板116を通過し、左フレーム90の右側(+X側)の背板90Aに形成された開口部90Bから装置本体10Aの内部、詳しくは、転写ベルト32の上側(+Y側)に案内される。そして、この副流は、挿入口94Bから排出された主流に対して、左側(-X側)から合流する。図13に示されるように、主流(矢印A)と副流(矢印B)とがと合流することにより、主流はZ方向から、斜め方向、詳しくは右側(+X側)寄りに方向を変える。すなわち、主流は、転写ベルト32の上側(+Y側)において、挿入口94Bから、後側(+Z側)かつ右側(+X側)に向かう流れ(矢印C)となる。なお、転写ベルト32の上側(+Y側)を流れた空気流は、定着装置40の下側(-Y側)を通過し排気口17C(図1(B)参照)から排出される。
ここで、上述の特許文献1及び特許文献2において、装置本体内に斜め方向の気流、具体的には装置本体の一の面から隣接する面に向かう気流を発生させる場合、複数の送風手段(送付ファン又はブロア)を設ける必要がある。これに対して、本実施形態では、送風ファン100で発生された気流が分岐部材110において主流と副流とに分岐されると共に、案内部140が副流と交差するように主流を案内することで、装置本体10A内に斜め方向の気流を発生させることができる。すなわち、本実施形態によれば、1つの送風ファン100により空気流を送風ファン100の送風方向とは異なる方向に案内することができる。つまり、複数の送風手段が不要となる。また、空気流を狙いの場所に案内するために送風ファンやブロアから延々と延びるダクトが不要となる。以上のことから、本実施形態によれば、空気を送風するための構造を簡易にでき、コストの上昇を抑制することができる。
また、本実施形態の分岐部材110では、送風ファン100の周囲部に対応する位置(分岐部材110の周囲部)において主流が分岐され、送風ファン100の中心部に対応する位置(分岐部材110の中心部)において副流が分岐されている。したがって、本実施形態の分岐部材110によれば、軸流ファンである送風ファン100を使用する場合において、送風ファン100の周囲部又は中心部に対応する位置に2つの開口が設けられる場合と比べて、簡易な構造により風量の異なる空気流を取り出すことができる。
本実施形態では、転写ベルト32の各画像形成ユニット22との転写位置とは反対側の外周面である上側(+Y側)において、主流と副流を合流させることにより、次の作用を奏する。
まず、図3に示されるように、転写ベルト32の上側(+Y側)においては、後側(+Z側)に向かう空気流が転写ベルト32の上側(+Y側)及び定着装置40の下側(-Y側)を通過することにより、転写ベルト32及び定着装置40が冷却される。ここで、副流により、主流を転写ベルト32の幅方向に横断させることにより、転写ベルト32を満遍なく冷却することができる。また、本実施形態の送風ファン100は、左フレーム90のZ方向において前側(+Z側)端部に設けられている。したがって、送風ファン100が左フレーム90においてZ方向の中央寄りに配置されている場合と比べて、画像形成ユニット22を効率的に冷却することができる。詳しくは、装置本体10A内部の広範囲に空気流を流すことができることから、転写ベルト32及び定着装置40の双方を冷却することができ、さらには、転写ベルト32を満遍なく冷却することができる。
ここで、本実施形態では、装置本体10Aの右側(+X側)に画像形成ユニット22を挿抜するための開口部92Aがある。そのため、画像形成ユニット22において発生したトナークラウドが開口部92Aを通じ、第二開閉カバー13Aの隙間などから画像形成装置10の外部に漏れるおそれがある。そこで、本実施形態では、右側(+X側)に向かう副流により装置本体10Aの右側(+X側)部分の静圧を高くした。補足すると、転写ベルト32の下側(-Y側)にある画像形成ユニット22において、駆動手段28側(-X側)よりも第二開閉カバー13A側(+X側)の静圧を高くした。これにより、画像形成ユニット22において発生したトナークラウドが開口部92Aを通じて第二開閉カバー13Aの隙間などから漏れることが抑制される。
また、本実施形態においては、送風ファン100が設置された左フレーム90と隣接する前フレーム94にハーネスガイド130が設けられている。図8に示されるように、このハーネスガイド130の案内部140においては、第二傾斜部143を通過する主流の一部が、第二傾斜部143の傾斜面の途中に形成された挿通口144を通じて、案内部140の裏面(後側(+Z側)の面)から表面(前側(-Z側)の面)に案内される。すなわち、主流の一部は前フレーム94に沿って案内される。これにより、空気流が高圧電源装置84に供給され、高圧電源装置84は冷却される(図7参照)。
以上、本実施形態によれば、画像形成部20以外の部材である高圧電源装置84を冷却することができる。
なお、本実施形態では、前フレーム94に沿って空気流を案内する案内部140が、高圧電源装置84に接続される配線Hを固定するハーネスガイド130と一体に形成されている。すなわち、本実施形態によれば、案内部140がハーネスガイド130と別部材である場合に比べて、部品点数を削減することができる。これにより、製造コストの上昇を抑制することができる。
また、送風ファン100から分岐部材110に案内された空気流は、第一送風口123及び第二送風口124において分岐される他、第三送風口125、第四送風口126及び第五送風口127において分岐される。ここで、第三送風口125、第四送風口126及び第五送風口127を通過した空気流は左フレーム90に沿って案内される。
第三送風口125を通過する空気流(旋回流)は、整流板117において、X方向の流れに整流された後、左フレーム90の開口部90Bを通過して、誘導路64Aの内部に供給される。そして、図5に示されるように、誘導路64Aの内部を後側(+Z側)に向けて案内された空気流は、誘導路64Aを抜けた後、クランク部材67C、67K付近を通過する(図5の矢印D参照)。ここで、本実施形態の画像形成装置10では、画像形成ユニット22C、22Kが、熱源となる定着装置40寄りに設けられている(図3参照)。そこで、本実施形態では、定着装置40に近いクランク部材67C、67K付近において第三送風口125で分岐させた空気流を供給することで、画像形成部20以外の部材であるクランク部材67C、67Kが冷却される。これにより、トナー搬送路65C、65Kを搬送されるトナーの温度上昇を抑えることができる。また、本実施形態では、ボトルホルダ62Yの誘導部64と、左フレーム90の背板90Aとを組み合わせたことにより誘導路64Aを形成している。そのため、別途ダクト等を設ける場合に比べて、部品点数を削減することができ、製造コストの上昇を抑制することができる。
また、図6に示されるように、第四送風口126を通過する空気流のうち、前部送風口126Aを通過する空気流は、駆動手段28に供給される。これにより、駆動手段28が冷却される。また、第四送風口126を通過する空気流のうち、側部送風口126Bを通過する空気流は、左カバー12と背板90Aとの空間を下側(-Y側)に向けて流れ、低圧電源装置82を通過し排気口17Bから排出される(図1(B)参照)。したがって、本実施形態では、低圧電源装置82に対して第四送風口126で分岐させた空気流が供給されることで、画像形成部20以外の部材である低圧電源装置82が冷却される。
さらに、第五送風口127を通過する空気流は、左カバー12と背板90Aとの空間を後側(+Z側)に向けて流れ、制御装置80に供給され、排気口17Aから排出される(図1(B)参照)。したがって、本実施形態では、制御装置80に対して第五送風口127で分岐させた空気流が供給されることで、画像形成部20以外の部材である制御装置80が冷却される。
以上、本実施形態によれば、画像形成部20以外の部材を冷却することができる。特に、分岐部材110が第三送風口125を有することで、定着装置40に近いトナー搬送路65C、65Kを冷却することができる。
(補足)
なお、本実施形態の送風ファン100は軸流ファンであるが、これに限らず、送風手段の一例として遠心送風機であるブロアを設けてもよい。この場合、分岐部材110において、開口面積の異なる開口(第一開口及び第二開口)を設けることにより、風量の異なる空気流を分岐させることができる。つまり、本実施形態によれば、開口面積が同等の2つの開口により空気流を分岐する場合と比べて、簡易な構造により風量の異なる空気流を取り出すことができる。
また、本実施形態では、左フレーム90に送風ファン100及び分岐部材110を設置し、左フレーム90と隣接する前フレーム94に案内部140(ハーネスガイド130)を設置したが、この限りではない。例えば、前フレーム94に送風ファン100及び分岐部材110を設置し、左フレーム90に案内部140に相当する部材を設置してもよい。この場合、分岐部材110から装置本体10Aに向けて直接主流を排出すると共に、左フレーム90側から装置本体10Aに向けて副流を排出することになる。
また、本実施形態では、転写ユニット30が各画像形成ユニット22の上側(+Y側)に隣接して設けられ、転写ベルト32の各画像形成ユニット22との転写位置とは反対側の外周面である上側(+Y側)に対して主流及び副流が案内される。しかしこれに限らず、例えば、転写ユニット30が各画像形成ユニット22の下側に隣接して設けられたレイアウトに本発明を適用してもよい。この場合、送風ファン100により生成された主流及び副流は、転写ベルト32の下側に案内されることになる。
さらに、本実施形態では、トナーボトル60の挿抜方向をZ方向としていたが、X方向としてもよい。すなわち、画像形成ユニット22の挿抜方向と揃えてもよい。
10 画像形成装置
10A 装置本体
20 画像形成部
22 画像形成ユニット
32 転写ベルト
65 トナー搬送路
90 左フレーム(壁部の一例)
94 前フレーム(他の壁部の一例)
100 送風ファン(送風手段の一例)
110 分岐部材
123 第一送風口(第一開口の一例)
124 第二送風口(第二開口の一例)
125 第三送風口(第三開口、分岐部の一例)
126 第四送風口(分岐部の一例)
127 第五送風口(分岐部の一例)
130 ハーネスガイド(案内部材、固定部材の一例)
G トナー像
H 配線
P 記録用紙(記録媒体の一例)

Claims (8)

  1. 画像を形成して記録媒体に転写する画像形成部へ向かう空気流を生成する送風手段と、
    前記送風手段により生成された空気流を風量の多い主流と、風量の少ない副流とに分岐する分岐部材と、
    前記分岐部材から供給された前記主流が前記分岐部材から前記画像形成部に案内された前記副流と交差する向きで合流するように前記主流を前記画像形成部における前記副流の排出場所に案内させる案内部材と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記分岐部材は、
    前記主流が取り出される第一開口と、
    前記副流が取り出され、かつ前記第一開口に対して開口面積及び前記分岐部材における中心からの距離の何れか一方が異なる第二開口と、
    を備える請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記送風手段は、前記分岐部材に隣接して設けられる軸流ファンであって、
    前記第一開口は、前記軸流ファンの周囲部に対応する位置に設けられ、
    前記第二開口は、前記軸流ファンの中心部に対応する位置に設けられる請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成部は、
    装置本体に対して挿抜可能であって、挿入方向の交差方向に配列される複数の画像形成ユニットと、
    各前記画像形成ユニットにおいて生成されたトナー像が転写される転写ベルトと、を有し、
    前記送風手段は、装置本体の前記挿入方向の先端側の壁部において、前記交差方向のいずれか一方の端部側に設置されており、
    前記主流及び前記副流は、前記転写ベルトの各前記画像形成ユニットとの転写位置とは反対側の外周面に向けて案内される請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記分岐部材は、
    前記送風手段により生成された空気流から前記先端側の壁部に沿って流れる空気流を分岐する分岐部を有する請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記分岐部は、
    各前記画像形成ユニットのそれぞれに接続される複数のトナー搬送路に向かって流れる空気流を分岐する第三開口を含む請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記案内部材は、
    装置本体の前記送風手段が設置された壁部と隣接する他の壁部に設けられると共に、前記他の壁部に沿って空気流を案内可能である請求項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記案内部材は、
    配線が固定される固定部材を兼ねている請求項7に記載の画像形成装置。
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