JP7089976B2 - 情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
このような物品が運搬される倉庫や工場では、より効率的に管理を行なうことが望まれる。この効率的な管理を実現するための技術が、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示の技術では、管理対象となる物品の格納容器に無線タグを取り付ける。そして、フォークリフトに備えた通信機能により、この無線タグを読み取ることにより、物品の状況を解析することができる。
第1通信装置から送信される携帯端末の現在位置を示す第1信号と、第2通信装置から送信される物品を運搬する移動体における前記物品の積載状態を示す第2信号と、第3通信装置から送信される前記移動体におけるユーザの搭乗状態を示す第3信号とを受信可能な前記携帯端末における、前記第1信号、前記第2信号、及び前記第3信号それぞれの受信状態を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した受信状態に基づいて、前記携帯端末を携帯すると共に前記移動体に搭乗して作業を行なうユーザの稼働状況及び前記移動体の稼働状況の何れか又は双方の稼働状況を解析する解析手段と、
を備える。
[システム構成]
図1は、本実施形態に係る情報処理システムSの全体構成を示す模式図である。図1に示すように、情報処理システムSは、携帯端末10、位置通信装置21、積載通信装置22、搭乗通信装置23、情報処理装置30、ユーザ40、フォークリフト50、物品60、及び棚70を含む。情報処理システムSは、ユーザが搭乗した移動体で物品を運搬する場所(ここでは、一例として倉庫)に設置される。なお、位置通信装置21、物品60、及び棚70については、それぞれ複数図示しているが、図示の都合上これらの一部にのみ符号を付し、他の一部については符号を省略する。
一方で、積載通信装置22及び搭乗通信装置23から近距離無線通信にて送信されるビーコン信号は、例えば、携帯端末10を中心として半径最大1mあるいは2m範囲程度が受信可能な範囲となる。この位置通信装置21から送信されるビーコン信号の受信可能な範囲を、後述の図2において破線で示す。
具体的に、稼働状況解析処理において、位置通信装置21、積載通信装置22、及び搭乗通信装置23といった各通信装置は、それぞれビーコン信号を中距離無線通信や近距離無線通信にて送信する。また、ユーザ40が携帯する携帯端末10は、各通信装置から送信されるビーコン信号を受信する。携帯端末10は、各通信装置からのビーコン信号の受信状態を情報処理装置30に対して送信する。
解析の具体的な方法については後述するが、例えば、情報処理装置30は、位置通信装置21からのビーコン信号の受信状態に基づいて、携帯端末10(を携帯するユーザ40)の現在位置を解析する。また、情報処理装置30は、積載通信装置22からのビーコン信号の受信状態に基づいて、フォークリフト50における物品60の積載状態を解析する。更に、情報処理装置30は、搭乗通信装置23からのビーコン信号の受信状態に基づいて、フォークリフト50におけるユーザ40の搭乗状態を解析する。加えて、情報処理装置30は、これらの解析結果に基づいて、より詳細に稼働状況を解析する。
すなわち、以上説明した稼働状況解析処理を行なうことにより、本実施形態では、ユーザ40やフォークリフト50といった、物品の運搬主体の稼働状況を解析することができる。
携帯端末10の構成について、図3のブロック図を参照して説明をする。図3に示すように、携帯端末10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、通信部14と、記憶部15と、入力部16と、表示部17と、を備えている。これら各部は、信号線によりバス接続されており、相互に信号を送受する。携帯端末10は、例えば、本実施形態特有の端末により実現することもできるし、汎用のスマートフォン等の端末に本実施形態特有のソフトウェアを搭載することにより実現することもできる。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
記憶部15は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリで構成され、各種データを記憶する。
表示部17は、液晶ディスプレイ等で構成され、CPU11が出力する画像データに対応する画像を表示する。
そして、ビーコン信号受信部18は、この通信制御を行った場合の、ビーコン信号の受信の有無を示す情報と、受信したビーコン信号に含まれる各通信装置それぞれを識別するための識別情報(例えば、majorID)とを、CPU11に対して出力する。
また、記憶部15の一領域には、受信状態記憶部151が設定される。
なお、受信状態通知部112は、送信するビーコン信号の受信状態に、送信元となる携帯端末10を識別するための識別情報を含ませる。この識別情報は、携帯端末10毎に異なるユニークなものであり、各携帯端末10と識別情報との対応関係は、情報処理システムSに含まれる各装置(例えば、携帯端末10や情報処理装置30)において予め把握されている。
位置通信装置21、積載通信装置22、及び搭乗通信装置23の構成について、図4のブロック図を参照して説明をする。以下では、位置通信装置21、積載通信装置22、及び搭乗通信装置23を区別することなくまとめて呼ぶ場合には、単に「各通信装置」と呼ぶ。
また、これら各通信装置は、外部(例えば、倉庫内の家庭用電源やフォークリフト50のバッテリ)から電力の供給を受けて駆動してもよいし、各通信装置自身に内蔵されたバッテリ(図示省略)から電力の供給を受けて駆動してもよい。バッテリは、繰り返し充電可能な二次電池で実現されてもよいし、汎用の乾電池のような一次電池により実現されてもよい。
なお、以下では、物品検出部221が送信するビーコン信号を「位置ビーコン信号」と称する。この位置ビーコン信号には、送信元である複数の位置通信装置21それぞれを識別するための識別情報が含まれる。この識別情報は、通信装置毎に異なるユニークなものであり、各通信装置と識別情報との対応関係は、情報処理システムSに含まれる各装置(例えば、携帯端末10や情報処理装置30)において予め把握されている。
物品検出部221は、フォークリフト50における物品60の積載を検出する。例えば、物品検出部221は、超音波により物品60の有無を検出する超音波センサや、物品60に接触することによりオン・オフが切り替えられる物理的なスイッチ等により実現される。物品検出部221は、フォークリフト50における物品60の積載の有無を示す信号を積載ビーコン送信部222に対して出力する。
なお、以下では、物品検出部221が送信するビーコン信号を「積載ビーコン信号」と称する。この積載ビーコン信号には、上述した位置ビーコン信号と同様に、送信元である積載通信装置22を識別するための識別情報が含まれる。この識別情報がユニークな点等も位置ビーコン信号と同様である。
なお、以下では、搭乗ビーコン送信部231が送信するビーコン信号を「積載ビーコン信号」と称する。この搭乗ビーコン信号には、上述した位置ビーコン信号や積載ビーコン信号と同様に、送信元である搭乗通信装置23を識別するための識別情報が含まれる。この識別情報がユニークな点等も位置ビーコン信号や積載ビーコン信号と同様である。
次に、情報処理装置30の構成について、図5のブロック図を参照して説明をする。図5に示すように、情報処理装置30は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、通信部34と、記憶部35と、入力部36と、表示部37を備えている。これら各部は、信号線によりバス接続されており、相互に信号を送受する。
情報処理装置30は、例えば、本実施形態特有の端末により実現することもできるし、汎用のパーソナルコンピュータやサーバ装置といった電子機器に本実施形態特有のソフトウェアを搭載することにより実現することもできる。
また、記憶部35の一領域には、受信状態記憶部351と、解析結果記憶部352とが設定される。
解析結果記憶部352には、後述の解析部312が行なった解析の解析結果が記憶される。この解析結果は、解析部312が解析を行なう都度、適宜最新の内容に更新される。
なお、解析部312による解析の具体的な方法と、解析結果提示部313による具体的な解析結果の提示内容については[解析及び提示の詳細]との項目で詳細に後述する。
次に、図6のシーケンス図を参照して、情報処理システムSが実行する稼働状況解析処理の流れについて説明をする。上述したように、稼働状況解析処理とは、ユーザ40やフォークリフト50といった、物品60の運搬主体の稼働状況を解析するための一連の処理をいう。
稼働状況解析処理は、情報処理システムSの稼働開始と共に定期的に、あるいは情報処理装置30を利用する倉庫の管理者等の操作に応じて行われる。
ステップS17において、情報処理装置30の受信状態取得部311は、ステップS16において受信状態通知部112から送信された、携帯端末10におけるビーコン信号の受信状態を取得する。
以上説明した稼働状況解析処理を行なうことにより、本実施形態では、ユーザ40やフォークリフト50といった、物品の運搬主体の稼働状況を解析することができる。
次に、情報処理装置30の、解析部312による解析の具体的な方法と、解析結果提示部313による具体的な解析結果の提示内容について図7から図17までを参照して詳細に後述する。
そして、解析部312は、図7(A)に示すようにして、携帯端末10(を携帯するユーザ40)の位置について受信状態パターン解析を行なう。具体的には、解析対象データにおいて、位置ビーコン信号の受信状態が受信されている状態の場合(図中では受信されている状態を「○」で示す。)に、携帯端末10(を携帯するユーザ40)は、情報処理システムSが設置された倉庫内に在圏していると解析する。一方で、解析対象データにおいて、位置ビーコン信号の受信状態が受信されていない状態の場合(図中では受信されていない状態を「×」で示す。)に、携帯端末10(を携帯するユーザ40)は、情報処理システムSが設置された倉庫内に在圏していないと解析する。
あるいは、解析部312は、例えば、1つの位置ビーコン信号しか受信できなかった場合には、この1つの位置ビーコン信号に対応する位置通信装置21の位置の近傍が、携帯端末10(を携帯するユーザ40)の位置であると特定することができる。
具体的には、解析部312は、解析対象データにおいて、積載ビーコン信号の受信状態が受信されていない状態であって、且つ、搭乗ビーコンの受信状態が受信されていない状態の場合に、ユーザが、フォークリフト50を使用していない作業(荷役)中であると解析する。この場合に、解析部312は、上述した位置ビーコン信号の解析結果と組み合わせることにより、何れの場所で作業(荷役)中であるかも解析することができる。
更に、解析部312は、このような受信状態パターン解析の結果に基づいて、更に詳細な解析を行なうこともできる。この詳細な解析の一覧の例を図8に示す。
以下、これらそれぞれの解析方法に関する詳細な内容を、解析結果として所定の形式で提示した表示例と共に、図9から図17までを参照して詳細に後述する。
倉庫の管理者等は、この提示された多様な解析結果を参照することにより、ユーザ40やフォークリフト50の稼働状況を把握することができ、これらをより効率よく管理することができる。例えば、フォークリフト50の適正台数を把握して、フォークリフト50を過剰に所有するようなこと防止する等の対応をとることができる。
例えば、本発明の実施形態を以下の変形例のように変形してもよい。
上述の実施形態では、位置通信装置21を利用して、携帯端末10(を携帯するユーザ40)の位置を特定していた。これに限らず、他の方法で位置を特定するようにしてもよい。例えば、GPS(Global Positioning System)における衛星からの信号が受信できるような環境であれば、GPSによる測位結果を利用して位置を特定するようにしてもよい。
上述の実施形態では、倉庫におけるフォークリフト50を対象として稼働状況解析処理を行っていた。これに限らず、ユーザ40と共に移動するフォークリフト50以外の移動体を対象として稼働状況解析処理を行なうようにしてもよい。また、倉庫に限らず、他の所定の領域を対象として稼働状況解析処理を行なうようにしてもよい。
上述の実施形態では、積載通信装置22や搭乗通信装置23がフォークリフト50に設置されている状態から説明をした。この点、積載通信装置22や搭乗通信装置23は、フォークリフト50の一部として実現されてもよいが、フォークリフト50から脱着可能に実現されてもよい。これにより他の倉庫や他のフォークリフト50や他の倉庫を対象として稼働状況解析処理を行なう場合に、他の倉庫の他のフォークリフト50積載通信装置22や搭乗通信装置23を取り付けるのみで、稼働状況解析処理を行なうことができる。また、これにより汎用のフォークリフト50に加工等を行なう必要なく、低コストで、稼働状況解析処理を行なうことができる。
換言すると、図3、図4及び図5に図示した機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。すなわち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムSに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3、図4及び図5に図示した例に限定されない。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置及び複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
11、31 CPU
12、32 ROM
13、33 RAM
14、34 通信部
15、35 記憶部
16、36 入力部
17、37 表示部
18 ビーコン信号受信部
21 位置通信装置
22 積載通信装置
23 搭乗通信装置
30 情報処理装置
40 ユーザ
50 フォークリフト
60 物品
70 棚
111 受信状態管理部
112 受信状態通知部
151 受信状態記憶部
211 位置ビーコン送信部
221 物品検出部
222 積載ビーコン送信部
231 搭乗ビーコン送信部
311 受信状態取得部
312 解析部
313 解析結果提示部
351 受信状態記憶部
352 解析結果記憶部
S 情報処理システム
Claims (11)
- 第1通信装置から送信される携帯端末の現在位置を示す第1信号と、第2通信装置から送信される物品を運搬する移動体における前記物品の積載状態を示す第2信号と、第3通信装置から送信される前記移動体におけるユーザの搭乗状態を示す第3信号とを受信可能な前記携帯端末における、前記第1信号、前記第2信号、及び前記第3信号それぞれの受信状態を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した受信状態に基づいて、前記携帯端末を携帯すると共に前記移動体に搭乗して作業を行なうユーザの稼働状況及び前記移動体の稼働状況の何れか又は双方の稼働状況を解析する解析手段と、
を備える情報処理装置。 - 前記解析手段は、
前記取得手段が取得した前記第1信号の受信状態に基づいて、前記ユーザが所定領域に在圏しているか否かを解析する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記解析手段は、
前記取得手段が取得した受信状態において、前記第2信号が受信されていない状態であり、且つ、前記第3信号が受信されていない状態の場合に、前記ユーザが、前記移動体を使用していない作業中であると解析する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記解析手段は、
前記取得手段が取得した受信状態において、前記第2信号が受信されている状態であり、且つ、前記第3信号が受信されていない状態の場合に、前記ユーザが、前記物品を前記移動体に手積み又は手降ろしする作業中であると解析する、
請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 前記解析手段は、
前記取得手段が取得した受信状態において、前記第2信号が受信されていない状態であり、且つ、前記第3信号が受信されている状態の場合に、前記ユーザが、前記移動体に物品を積載しない状態で前記移動体に搭乗して作業中であると解析する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 前記解析手段は、
前記取得手段が取得した受信状態において、前記第2信号が受信されている状態であり、且つ、前記第3信号が受信されている状態の場合に、前記ユーザが、前記移動体に物品を積載した状態で前記移動体に搭乗して作業中であると解析する、
請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置と、前記携帯端末とを備えた情報処理システムであって、
前記携帯端末は、
前記第1信号、前記第2信号、及び前記第3信号を受信可能な端末側第1通信手段と、
前記端末側第1通信手段における、前記第1信号、前記第2信号、及び前記第3信号それぞれの受信状態を、通信により前記情報処理装置が備える前記取得手段に取得させる端末側第2通信手段と、
を備える、
情報処理システム。 - 複数の前記第1通信装置を更に備えた請求項7に記載の情報処理システムであって、
複数の前記第1通信装置は、所定領域に分散して配置されると共に、所定の周期で前記第1信号を送信する第1無線通信手段を備え、
前記情報処理装置は、前記取得手段が取得した受信状態において、前記第1信号が何れの第1通信装置から送信された第1信号であるかに基づいて、前記携帯端末の現在位置を特定する、
情報処理システム。 - 前記第2通信装置を更に備えた請求項7又は8に記載の情報処理システムであって、
前記第2通信装置は、前記移動体に配置されると共に、
前記移動体に物品が積載されているか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により、前記移動体に物品が積載されていると検出された場合に、前記第2信号を近距離無線通信にて送信する第2無線信手段と、
を備える、
情報処理システム。 - 前記第3通信装置を更に備えた請求項7乃至9の何れか1項に記載の情報処理システムであって、
前記第3通信装置は、前記移動体に配置されると共に、所定の周期で前記第3信号を近距離無線通信にて送信する第3無線通信手段を備える、
情報処理システム。 - 第1通信装置から送信される携帯端末の現在位置を示す第1信号と、第2通信装置から送信される物品を運搬する移動体における前記物品の積載状態を示す第2信号と、第3通信装置から送信される前記移動体におけるユーザの搭乗状態を示す第3信号とを受信可能な前記携帯端末における、前記第1信号、前記第2信号、及び前記第3信号それぞれの受信状態を取得する取得機能と、
前記取得機能が取得した受信状態に基づいて、前記携帯端末を携帯すると共に前記移動体に搭乗して作業を行なうユーザの稼働状況及び前記移動体の稼働状況の何れか又は双方の稼働状況を解析する解析機能と、
をコンピュータに実現させる情報処理プログラム。
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