JP2021009553A - 分析システム、分析方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、第1実施形態に係る分析システムの構成を表すブロック図である。
第1実施形態に係る分析システム100は、物品を運搬する運搬機械90に関する分析を行う。図1に表したように、分析システム100は、処理装置1を備える。図1に表した例では、分析システム100は、読取装置2、入力装置3、出力装置4、及び第1検出器11をさらに備える。
このため、「運搬機械」は、物品を運ぶために長距離を移動するトラック、船舶、列車、航空機などを含まない。また、短距離を移動する機械であっても、主として人を搬送の対象とする、車(バス、タクシー等)、列車、船舶、航空機は、「運搬機械」には含まれない。
図2に表した例では、運搬機械90は、フォークリフトである。第1検出器11は、例えば、フォークリフトに取り付けられた加速度センサである。
例えば、運搬機械90がフォークリフトのとき、第1作業では、作業者がフォークリフトを操縦し、物品が載置されたパレットへのフォークの差し込み、フォークによる物品の搬送、パレットからのフォークの抜き出しなどを実行する。第2作業では、作業者は、フォークリフトによる運搬前の点検及び準備などを実行する。例えば、点検は、フォークリフトや物品の点検を含む。準備は、運搬指示の確認などを含む。
又は、運搬機械90がクレーンのとき、第1作業では、作業者がクレーンを操縦し、物品が置かれた場所へのクレーンの移動、クレーンによる物品の運搬などを実行する。第2作業では、作業者は、クレーンへの物品の取り付け、クレーンからの物品の取り外しなどを実行する。
運搬機械90の稼働状況を分類することで、その運搬機械90がどの程度効率的に運用されているかを分析できる。具体的には、第1分類に分類された期間が長いほど、運搬機械90は効率的に運用されているとみなせる。第2分類に分類された期間が長い場合には、運搬機械90が稼動している期間がより長くなるように、作業内容や運搬計画などを変更する。これにより、運搬機械90の稼働率を高め、生産性又は運搬効率を向上させることができる。
別の一例として、作業期間において第1分類に分類された期間は長かったが、所定期間の大半において作業が行われていなかった。この結果、所定期間における運搬機械90の稼動率が低かった。この場合、作業の実行時刻を変更したり、作業が行われていない期間に運搬機械90を別の作業に割り当てたりするなどの対策が考えられる。
このように、実際に作業が行われた期間の特定と稼働状況の分類を組み合わせることで、より詳細な分析が可能となる。この結果、例えば、運搬機械90の稼働率のさらなる向上が可能となる。
図3では、複数の運搬機械A〜Cの分析結果が表示されている。この例では、1日の所定期間における作業期間及び非作業期間が表示されている。作業期間は、パターンが付されたブロックで表され、非作業期間は、線で表されている。作業期間において、第1分類CL1と判定された期間には、密度の低いドットが付されている。第2分類CL2と判定された期間には、密度の高いドットが付されている。
図4は、第1実施形態の第1変形例に係る分析システムの構成を表すブロック図である。
図4に表した第1変形例に係る分析システム110では、処理装置1は、第1検出器11に代えて、第2検出器12から第2信号を受信する。
図5は、第1実施形態の第2変形例に係る分析システムの構成を表すブロック図である。
図5に表した第2変形例に係る分析システム120では、処理装置1は、第1検出器11から第1信号を受信し、第2検出器12から第2信号を受信する。処理装置1は、第1信号及び第2信号の両方に基づいて、運搬機械90の稼動状況を3つ以上に分類する。
第1値が第1閾値未満のとき、処理装置1は、運搬機械の稼働状況を、第2分類に分類する。第2分類は、運搬機械が動いていないことを示す。例えば、第1値が第1閾値未満であれば、第2値に拘わらず、稼働状況は第2分類に分類される。
第1値が第1閾値以上であり、且つ第2値が第2閾値未満のとき、処理装置1は、運搬機械の稼働状況を、第3分類に分類する。第3分類は、運搬機械が動いているが、物品を保持していないことを示す。第3分類は、例えば「付随」と呼ばれる。フォークリフトの例では、物品を運搬した後に別の場所へ移動している状態などが第3分類に分類される。
このように、第1信号及び第2信号に基づいて稼動状況がより細かく分類されることで、より詳細な分析が可能となる。この結果、例えば、運搬機械の稼働率のさらなる向上が可能となる。
図6及び図7を参照して、分析システム120の動作の一例を説明する。
図8は、第1実施形態の第3変形例に係る分析システムの構成を表すブロック図である。
図8に表した第3変形例に係る分析システム130では、処理装置1は、第1検出器11及び第2検出器12に加えて、第3検出器13から第3信号を受信する。
第1値が第1閾値未満であり、且つ第3値が第3閾値未満のとき、処理装置1は、運搬機械90の稼働状況を、第2分類に分類する。第2分類は、運搬機械90が動いておらず、運搬機械90付近に作業者がいないことを示す。
第1値が第1閾値未満であり、且つ第3値が第3閾値以上のとき、処理装置1は、運搬機械90の稼働状況を、第4分類に分類する。
第1分類又は第3分類への分類は、第2変形例に係る分析システム120と同様に、第1値及び第2値を用いて行われる。
図9及び図10を参照して、分析システム130の動作の一例を説明する。
例えば、分析システム130は、ある期間中、運搬機械の稼働状況を継続的に分析する。処理装置1は、その期間に含まれる作業期間中の各時点での稼働状況の分類結果に基づき、作業期間における各分類の合計時間を算出する。ここでは、処理装置1が稼働状況を第1分類〜第4分類のいずれかに分類したときの結果について説明する。
図13に表した分析システム140では、処理装置1は、記憶装置5に記憶された情報を参照する。記憶装置5は、運搬機械が使用される作業のスケジュールを記憶している。処理装置1は、予定されていた作業期間と実際の作業期間を対比させつつ、作業期間における稼動状況の分析結果を出力する。
図14の例では、複数の運搬機械A〜Cのそれぞれについて、各作業の予定と実績が表示されている。パターンが付されていないブロックは、各作業の予定された期間を表す。実際の作業期間は、図3と同様に、パターンが付されたブロックで表されている。作業期間における分析結果をスケジュールと対比させることで、より詳細な分析が可能となる。
運搬機械Bについては、実際の作業dの期間と作業eの期間との間隔が長い。これに対して、スケジュールでは、作業dの期間と作業eの期間との間隔は短い。予定された作業dの期間及び作業eの期間は、それぞれ、実際の作業dの期間及び作業eの期間よりも長い。この出力結果から、スケジュールが原因で運搬機械Bの稼働率が低下していたことが分かる。運搬機械Bの稼働率を向上させるためには、スケジュールの組み方を改善すれば良いことが分かる。
運搬機械Cについては、実際の作業g〜hの期間が、それぞれ、予定された作業g〜hの期間よりも長い。また、作業g〜hのそれぞれにおいて、第2分類の時間が長い。この出力結果から、例えば、第2分類の時間を短縮することで、実際の作業の期間と、予定された期間と、の差を小さくできることが分かる。また、運搬機械Cの稼働率を向上させるためには、各作業における第2分類の時間を短縮し、且つスケジュールにおける作業同士の間隔を短縮すれば良いことが分かる。
図15は、第2実施形態に係る分析システムの構成を表すブロック図である。
図15に表したように、第2実施形態に係る分析システム200では、処理装置1は、第1受信機21から送信された信号を受信する。
出力装置4は、図16(a)に表したように、運搬機械90が通過した経路と、運搬機械90が各経路を通過する頻度と、を示す画像を表示する。図16(a)に表した例において、ピンP1〜P9は、運搬機械90が滞在していた場所を示す。ピン同士を結ぶ線分は、運搬機械90が移動した経路を示す。線分の太さは、運搬機械90がその経路を移動した頻度を示す。
処理装置1は、例えば、運搬機械90が所定時間の間動いておらず、稼働状況が継続的に第2分類に分類されている場合に、撮像装置を起動させる。これにより、運搬機械90が所定時間の間動いていないときに、ユーザが、そのときの周囲の状況を後で確認できる。例えば、ユーザは、その画像から、運搬機械90が動いていない理由、運搬機械90の稼働効率を向上させるための対策などを検討できる。
変形例に係る分析システム210では、処理装置1は、第2受信機22から送信された信号を受信する。運搬機械90には、第1受信機21に加えて、第2受信機22が取り付けられる。
例えば、運搬機械90は、建物91内部と、建物91外部と、の間を移動する。建物91内部には、第1発信機31及び複数の第3発信機33が設けられている。建物91外部には、第2発信機32が設けられている。各発信機は、例えばビーコンタグであり、固有の識別情報(ID)を含む電波を発する。
処理装置1は、第2受信機22から発信機の識別情報が送信されると、以下の方法により運搬機械90の位置を検出する。例えば、不図示のデータベースに、ビーコンの識別情報と、各識別情報に対応する位置情報と、が記憶されている。処理装置1は、第2受信機22から識別情報を受信すると、このデータベースにアクセスする。処理装置1は、受信した識別情報に対応する位置情報を抽出する。これにより、抽出された位置情報が示す位置に運搬機械90が有ると判定される。なお、第2受信機22が複数の発信機から電波を受信した場合、処理装置1は、最も強度が大きい電波に含まれる識別情報を位置の検出に用いる。
図22〜図24は、出力装置に表示されるGUIを表す模式図である。
Claims (19)
- 運搬機械を動作させる第1作業及び前記運搬機械を動作させない第2作業を含む作業の開始を示す開始情報と、前記作業の終了を示す終了情報と、を受け付け、
前記運搬機械の動きを検出する第1検出器から送信された第1信号を用いて、前記開始情報及び前記終了情報から特定される作業期間における前記運搬機械の稼働状況を分類する、
処理装置を備えた分析システム。 - 前記処理装置は、前記運搬機械における物品の有無を検出する第2検出器から送信された第2信号をさらに用いて、前記運搬機械の稼働状況を3つ以上の分類に分類する請求項1記載の分析システム。
- 前記処理装置は、
前記第1信号から得られる前記運搬機械の動きを示す第1値が第1閾値以上であり、且つ、前記第2信号から得られる前記運搬機械における物品の有無を示す第2値が第2閾値以上のとき、前記運搬機械の稼動状況を第1分類に分類し、
前記第1値が前記第1閾値未満のとき、前記運搬機械の稼動状況を第2分類に分類し、
前記第1値が前記第1閾値以上であり、且つ前記第2値が前記第2閾値未満のとき、前記運搬機械の稼動状況を第3分類に分類する、
請求項2記載の分析システム。 - 前記処理装置は、前記運搬機械付近における人の有無を検出する第3検出器から送信された第3信号をさらに用いて、前記運搬機械の稼働状況を4つ以上の分類に分類する請求項2記載の分析システム。
- 前記処理装置は、
前記第1信号から得られる前記運搬機械の動きを示す第1値が第1閾値以上であり、且つ前記第2信号から得られる前記運搬機械における物品の有無を示す第2値が第2閾値以上のとき、前記運搬機械の稼動状況を第1分類に分類し、
前記第1値が前記第1閾値未満であり、且つ前記第3信号から得られる前記運搬機械付近における人の存在を示す第3値が第3閾値未満のとき、前記運搬機械の稼動状況を第2分類に分類し、
前記第1値が前記第1閾値以上であり、且つ前記第2値が前記第2閾値未満のとき、前記運搬機械の稼動状況を第3分類に分類する、
前記第1値が前記第1閾値未満であり、且つ前記第3値が前記第3閾値以上のとき、前記運搬機械の稼動状況を第4分類に分類する、
請求項4記載の分析システム。 - 前記処理装置は、所定期間における前記作業期間及び前記非作業期間を示す情報と、前記作業期間における前記稼働状況の分類結果と、を出力可能である請求項1〜3のいずれか1つに記載の分析システム。
- 前記処理装置は、前記運搬機械の位置を示す情報を受け付け、前記運搬機械の位置と分類した前記稼働状況を対応付ける請求項1〜6のいずれか1つに記載の分析システム。
- 前記処理装置は、前記運搬機械の移動経路、移動経路を通過する頻度、前記運搬機械が滞在していた場所、及び滞在していた場所における滞在時間の長さの少なくともいずれかを、分類された前記稼働状況と対応付けて出力可能である請求項7記載の分析システム。
- 前記処理装置は、分類された前記稼働状況ごとに、前記運搬機械の移動経路、移動経路を通過する頻度、前記運搬機械が滞在していた場所、及び滞在していた場所における滞在時間の長さの少なくともいずれかを出力可能である請求項7又は8に記載の分析システム。
- 前記第1検出器は、前記運搬機械に対して外部から取り付け可能である請求項1〜9のいずれか1つに記載の分析システム。
- 運搬機械を動作させる第1作業及び前記運搬機械を動作させない第2作業を含む作業の開始を示す開始情報と、前記作業の終了を示す終了情報と、を受け付け、
前記運搬機械の動きを検出する第1検出器から送信された第1信号を用いて、前記開始情報及び前記終了情報から特定される作業期間における前記運搬機械の稼働状況を分類する分析方法。 - 前記運搬機械における物品の有無を検出する第2検出器から送信された第2信号をさらに用いて、前記運搬機械の稼働状況を3つ以上の分類に分類する請求項11記載の分析方法。
- 前記運搬機械付近における人の有無を検出する第3検出器から送信された第3信号をさらに用いて、前記運搬機械の稼働状況を4つ以上の分類に分類する請求項12記載の分析方法。
- 処理装置に、
運搬機械を動作させる第1作業及び前記運搬機械を動作させない第2作業を含む作業の開始を示す開始情報と、前記作業の終了を示す終了情報と、を受け付けさせ、
前記運搬機械の動きを検出する第1検出器から送信された第1信号を用いて、前記開始情報及び前記終了情報から特定される作業期間における前記運搬機械の稼働状況を分類させる、
プログラム。 - 前記処理装置に、前記運搬機械における物品の有無を検出する第2検出器から送信された第2信号をさらに用いて、前記運搬機械の稼働状況を3つ以上の分類に分類させる請求項14記載のプログラム。
- 前記処理装置に、前記運搬機械付近における人の有無を検出する第3検出器から送信された第3信号をさらに用いて、前記運搬機械の稼働状況を4つ以上の分類に分類させる請求項15記載のプログラム。
- 前記処理装置に、所定期間における前記作業期間及び前記非作業期間を示す情報と、前記作業期間における前記稼働状況の分類結果と、を出力させる請求項14〜16のいずれか1つに記載のプログラム。
- 前記処理装置に、前記運搬機械の位置を示す情報を受け付けさせ、前記運搬機械の位置と分類した前記稼働状況を対応付けさせる請求項14〜17のいずれか1つに記載のプログラム。
- 請求項14〜18のいずれか1つに記載の前記プログラムを記憶した記憶媒体。
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