JP2019125181A - 所在管理システム、所在管理方法、所在管理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】移動体の所在状況を適切に管理することができる所在管理システム等を提供する。【解決手段】所在管理システムは、複数の移動体夫々に設置された発信機3から、発信機3を識別する識別信号を受信する受信機2と、識別信号から移動体の所在状況を管理する所在管理装置1とを有し、所在管理装置1は、受信機2から、識別信号と、識別信号の受信地点を示す位置情報、又は受信地点を特定可能な位置特定情報とを取得し、取得した識別信号と、位置情報又は位置特定情報とを、移動体の識別子と対応付けて記憶し、識別信号を最後に受信時の位置情報又は位置特定情報に基づき、移動体夫々の所在位置を特定し、複数の移動体の偏在を判定する判定基準を規定した管理規則を参照して、移動体夫々の所在位置に基づき、複数の移動体の偏在を判定し、移動体が偏在していると判定した場合、管理規則に従って情報を出力する。【選択図】図1
Description
本発明は、移動体の所在状況を管理する所在管理システム、所在管理方法、所在管理装置及びプログラムに関する。
無線通信によりショッピングカート等の移動体の所在位置を特定する技術が知られている。例えば特許文献1では、小売店舗において利用されるショッピングカートを管理するショッピングカートシステムが開示されている。特許文献1によれば、ショッピングカートには無線通信機器、ICタグ等の無線通信手段が設けられており、店舗内外に設置された複数の受信装置が無線通信手段と通信を行ってショッピングカートを検出する。上記の受信装置は、ショッピングカートの管理を行うサーバ装置に接続されており、サーバ装置は、店舗の駐車場に設置された受信装置で検出されたショッピングカートの数が一定数を超えた場合、ショッピングカートを回収してカート置き場に戻すべき旨を店員に対して報知する。
しかしながら、特許文献1では単純に、店舗駐車場に放置されているショッピングカートの数が一定数以上の場合に回収指示を出すのみで、駐車場のカート数と、カート置き場のカート数との相対的な比較、すなわちショッピングカートの所在の偏りを判断していない。従って、例えばカート置き場に十分な台数のショッピングカートがある場合でも、駐車場のショッピングカートの数が一定数を超えれば回収指示が報知されてしまうため、必ずしも効率的とは言えない。
一つの側面では、移動体の所在状況を適切に管理することができる所在管理システム等を提供することを目的とする。
一つの側面に係る所在管理システムは、複数の移動体夫々に設置された発信機から、前記発信機を識別する識別信号を受信する受信機と、前記識別信号から前記移動体の所在状況を管理する所在管理装置とを有し、該所在管理装置は、前記受信機から、前記識別信号と、該識別信号の受信地点を示す位置情報、又は受信地点を特定可能な位置特定情報とを取得する取得部と、取得した前記識別信号と、前記位置情報又は位置特定情報とを、前記移動体の識別子と対応付けて記憶する記憶部と、該記憶部を参照して、前記識別信号を最後に受信時の前記位置情報又は位置特定情報に基づき、前記移動体夫々の所在位置を特定する特定部と、前記複数の移動体の偏在を判定する判定基準を規定した管理規則を参照して、前記移動体夫々の所在位置に基づき、前記複数の移動体の偏在を判定する判定部と、前記移動体が偏在していると判定した場合、前記管理規則に従って情報を出力する出力部とを備えることを特徴とする。
一つの側面に係る所在管理システムは、前記位置特定情報は、所定位置に設置された前記受信機の識別情報、又は所定位置に設置された無線装置から前記受信機に対して発信される識別情報であり、前記取得部は、前記受信機又は無線装置の識別情報を取得し、前記特定部は、前記受信機又は無線装置の識別情報に対応する前記受信機又は無線装置の位置から、前記移動体の所在位置を特定することを特徴とする。
一つの側面に係る所在管理システムは、前記特定部は、複数の拠点夫々における前記移動体の所在状況を特定し、前記判定部は、前記複数の拠点間における前記移動体の偏在を判定することを特徴とする。
一つの側面に係る所在管理システムは、前記特定部は、前記拠点夫々における前記移動体の所在数を特定し、前記判定部は、前記所在数が所定の閾値と比較することで判定を行い、前記判定部による判定結果に応じて、前記出力部は、一の前記拠点から他の前記拠点への移動指示を出力することを特徴とする。
一つの側面に係る所在管理システムは、前記判定部は、前記拠点毎に予め定められた前記移動体の上限数及び下限数を、前記所在数と比較し、前記出力部は、前記所在数が前記上限数を超える前記拠点から、前記所在数が前記下限数未満である前記拠点への移動指示を出力することを特徴とする。
一つの側面に係る所在管理システムは、前記特定部は、前記拠点における前記移動体の所在時間を特定し、前記判定部は、前記所在時間が一定時間以上であるか否かを判定することを特徴とする。
一つの側面に係る所在管理システムは、前記発信機は、前記移動体が有するキャスターに設けられ、該キャスターの回転動作に応じて前記識別信号を発信することを特徴とする。
一つの側面に係る所在管理システムは、前記出力部は、前記移動体の所在位置を示すマップ画像を出力することを特徴とする。
一つの側面に係る所在管理システムは、前記出力部は、前記移動体の所在位置の履歴を示す履歴情報を出力することを特徴とする。
一つの側面に係る所在管理システムは、前記受信機は、前記移動体に積載された荷物の重量を計測する重量センサから重量情報を取得する重量取得部を備え、前記出力部は、前記荷物の総重量が所定値以上の場合にアラートを出力することを特徴とする。
一つの側面に係る所在管理システムは、前記重量センサは、前記荷物の総重量が所定値以上の場合に前記重量情報を発信することを特徴とする。
一つの側面に係る所在管理システムは、前記受信機は、前記移動体に積載する複数の荷物夫々に設けられた記録媒体から荷物情報を取得する荷物情報取得部を備え、前記取得部は、前記荷物情報を取得し、前記出力部は、前記荷物情報に応じた情報を出力することを特徴とする。
一つの側面に係る所在管理システムは、前記荷物情報は、前記荷物の配送先に関する情報を含み、前記出力部は、前記複数の荷物に異なる配送先の前記荷物がある場合、アラートを出力することを特徴とする。
一つの側面に係る所在管理方法は、複数の移動体夫々に設置された発信機から、前記発信機を識別する識別信号を受信機で受信し、前記受信機から、前記識別信号と、該識別信号の受信地点を示す位置情報、又は受信地点を特定可能な位置特定情報とを取得し、取得した前記識別信号と、前記位置情報又は位置特定情報とを、前記移動体の識別子と対応付けて記憶部に記憶し、該記憶部を参照して、前記識別信号を最後に受信時の前記位置情報又は位置特定情報に基づき、前記移動体夫々の所在位置を特定し、前記複数の移動体の偏在を判定する判定基準を規定した管理規則を参照して、前記移動体夫々の所在位置に基づき、前記複数の移動体の偏在を判定し、前記移動体が偏在していると判定した場合、前記管理規則に従って情報を出力することを特徴とする。
一つの側面に係る所在管理装置は、複数の移動体夫々に設置された発信機から該発信機の識別信号を受信する受信機より、前記識別信号と、該識別信号の受信地点を示す位置情報、又は受信地点を特定可能な位置特定情報とを取得する取得部と、取得した前記識別信号と、前記位置情報又は位置特定情報とを、前記移動体の識別子と対応付けて記憶する記憶部と、該記憶部を参照して、前記識別信号を最後に受信時の前記位置情報又は位置特定情報に基づき、前記移動体夫々の所在位置を特定する特定部と、前記複数の移動体の偏在を判定する判定基準を規定した管理規則を参照して、前記移動体夫々の所在位置に基づき、前記複数の移動体の偏在を判定する判定部と、前記移動体が偏在していると判定した場合、前記管理規則に従って情報を出力する出力部とを備えることを特徴とする。
一つの側面に係るプログラムは、複数の移動体夫々に設置された発信機から該発信機の識別信号を受信する受信機より、前記識別信号と、該識別信号の受信地点を示す位置情報、又は受信地点を特定可能な位置特定情報とを取得し、取得した前記識別信号と、前記位置情報又は位置特定情報とを、前記移動体の識別子と対応付けて記憶部に記憶し、該記憶部を参照して、前記識別信号を最後に受信時の前記位置情報又は位置特定情報に基づき、前記移動体夫々の所在位置を特定し、前記複数の移動体の偏在を判定する判定基準を規定した管理規則を参照して、前記移動体夫々の所在位置に基づき、前記複数の移動体の偏在を判定し、前記移動体が偏在していると判定した場合、前記管理規則に従って情報を出力する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
一つの側面では、移動体の所在状況を適切に管理することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、配送業において使用されるカゴ車Cを移動体の一例として、カゴ車Cに設けられた発信機3から発信されるビーコン信号(識別信号)に基づき、カゴ車Cの所在位置を特定、管理する所在管理システムについて説明する。図1は、所在管理システムの一例を示す模式図である。所在管理システムは、所在管理装置1、複数の携帯端末(受信機)2、2、2…、発信機3、3、3…、及び管理端末4を含む。所在管理装置1、携帯端末2、2、2…及び管理端末4は、インターネット、LAN(Local Area Network)等のネットワークNによって相互に通信接続されている。
(実施の形態1)
本実施の形態では、配送業において使用されるカゴ車Cを移動体の一例として、カゴ車Cに設けられた発信機3から発信されるビーコン信号(識別信号)に基づき、カゴ車Cの所在位置を特定、管理する所在管理システムについて説明する。図1は、所在管理システムの一例を示す模式図である。所在管理システムは、所在管理装置1、複数の携帯端末(受信機)2、2、2…、発信機3、3、3…、及び管理端末4を含む。所在管理装置1、携帯端末2、2、2…及び管理端末4は、インターネット、LAN(Local Area Network)等のネットワークNによって相互に通信接続されている。
端末2は、カゴ車Cに設けられた発信機3から発信されるビーコン信号を受信し、受信したビーコン信号に係るログデータを所在管理装置1に中継する。本実施の形態において端末2は、作業者が携帯する携帯装置、例えばスマートフォンであるものとし、以下では簡潔のため端末2と読み替える。端末2は、自機から所定範囲内に位置する発信機3から発信されたビーコン信号を受信し、所在管理装置1に転送する。
所在管理装置1は、種々の情報処理を行う情報処理装置であり、例えばサーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ等である。本実施の形態において所在管理装置1はサーバコンピュータであるものとし、以下ではサーバ1と読み替える。サーバ1は、端末2、2、2…が発信機3、3、3…から受信したビーコン信号に係るログデータを収集し、カゴ車C、C、C…の所在位置を特定する。
発信機3は、カゴ車Cに設けられたビーコン機器であり、例えばBluetooth(登録商標)規格の無線通信方式でビーコン信号を発信する。カゴ車Cは、配送業者が荷物の運搬、配送等に用いるカゴ車である。詳しくは後述するように、発信機3はカゴ車Cのキャスターに内蔵されており、カゴ車Cの動きに応じてキャスターが回転した場合、キャスターの回転動作により電力を得て、自機を識別するための識別信号を発信する。
なお、発信機3は近距離無線通信が可能な発信機であればよく、例えばRFID(Radio Frequency Identifier)に係るICタグ等であってもよい。
なお、発信機3は近距離無線通信が可能な発信機であればよく、例えばRFID(Radio Frequency Identifier)に係るICタグ等であってもよい。
管理端末4は、種々の情報の送受信が可能な情報処理装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。本実施の形態において管理端末4はパーソナルコンピュータであるものとする。管理端末4は、配送業者の各配送拠点、例えば配送センター、営業所等で使用される。管理端末4はサーバ1と通信を行い、カゴ車Cの所在状況に関する管理画面の表示等を行う。
図2は、サーバ1の構成例を示すブロック図である。サーバ1は、制御部11、主記憶部12、通信部13、補助記憶部14を含む。
制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)等の演算処理装置を有し、補助記憶部14に記憶されたプログラムP1を読み出して実行することにより、サーバ1に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。主記憶部12は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等であり、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。通信部13は、通信に関する処理を行うための処理回路等を含み、端末2等と情報の送受信を行う。
制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)等の演算処理装置を有し、補助記憶部14に記憶されたプログラムP1を読み出して実行することにより、サーバ1に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。主記憶部12は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等であり、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。通信部13は、通信に関する処理を行うための処理回路等を含み、端末2等と情報の送受信を行う。
補助記憶部14は大容量メモリ、ハードディスク等であり、制御部11が処理を実行するために必要なプログラムP1、その他のデータを記憶している。また、補助記憶部14は、ログDB141を記憶している。ログDB141は、発信機3から発信されたビーコン信号のログデータを記憶したデータベースである。
なお、補助記憶部14はサーバ1に接続された外部記憶装置であってもよい。また、サーバ1は複数のコンピュータからなるマルチサーバであってもよく、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシンであってもよい。
また、本実施の形態においてサーバ1は上記の構成に限られず、例えば操作入力を受け付ける入力部、サーバ1に係る情報を表示する表示部、可搬型記憶媒体に記憶された情報を読み取る読取部等を含んでもよい。
図3は、端末2の構成例を示すブロック図である。端末2は、制御部21、主記憶部22、補助記憶部23、通信部24、GPS受信部25、表示部26、入力部27、計時部28を含む。
制御部21は、一又は複数のCPU、MPU等の演算処理装置を含み、補助記憶部23に記憶されたプログラムP2を読み出して実行することにより、端末2に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。主記憶部22はRAM等のメモリ素子を含み、制御部21が処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。また、主記憶部22は、通信部24により発信機3から受信する識別信号の受信履歴(ログデータ)を一時的に記憶する。補助記憶部23は、制御部21が処理を実行するために必要なプログラムP2及びその他のデータを記憶する。
制御部21は、一又は複数のCPU、MPU等の演算処理装置を含み、補助記憶部23に記憶されたプログラムP2を読み出して実行することにより、端末2に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。主記憶部22はRAM等のメモリ素子を含み、制御部21が処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。また、主記憶部22は、通信部24により発信機3から受信する識別信号の受信履歴(ログデータ)を一時的に記憶する。補助記憶部23は、制御部21が処理を実行するために必要なプログラムP2及びその他のデータを記憶する。
通信部24は、無線通信を行うためのアンテナ、通信処理回路等を含み、発信機3から発信されるビーコン信号を受信する。GPS受信部25は、GPS衛星から情報を受信して、端末2の位置情報を取得する。表示部26は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等であり、制御部21からの指令に従って画像を表示する。入力部27は、例えばタッチパネル、メカニカルボタン等であり、作業者からの操作入力を受け付ける。計時部28は、時刻を計時する。
図4は、ログDB141のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。ログDB141は、カゴ車ID列、発信機ID列、日時列、位置列、受信機ID列を含む。カゴ車ID列は、各カゴ車Cを識別するためのカゴ車IDを記憶している。発信機ID列、日時列、位置列、受信機ID列はそれぞれ、カゴ車IDと対応付けて、各カゴ車Cに設けられた発信機3を識別するための発信機IDと、各発信機3からのビーコン信号の受信日時と、各受信日時におけるビーコン信号の受信地点を示す位置情報と、ビーコン信号を受信した受信機、すなわち端末2のIDとを記憶している。
図5は、発信機3の構成例を示す説明図である。なお、図5A、Bではカゴ車Cのキャスターの内部構造を示す断面図を、図5Cではキャスター内部に組み込まれた発電部30の構成例を、それぞれ模式的に図示している。
発信機3は、カートであるカゴ車Cのキャスターに内蔵されている。具体的には図5A〜Cに示すように、磁石31及びコイル32を有する発電部30が、キャスターのホイール71とホイールキャップ72との間に組み込まれている。磁石31はキャスターの車軸73に取り付けられており、ホイール71と共に車軸73を中心軸として回転する。磁石31が回転動作によりコイル32近傍を移動することにより、コイル32には誘導起電力が生じる。コイル32は、発生した誘導起電力を発信回路(不図示)に供給する。これにより、発信機3はバッテリが不要な簡単な構成で電波を発信することができる。
上記のように、発信機3はキャスターの回転動作により誘導起電力を得て電波を発信する。すなわち発信機3は、カゴ車Cが動いている場合にのみ、自機を識別するためのビーコン信号を発信する。
図6は、実施の形態1の概要を示す説明図である。図6では、配送センター、営業所等の配送拠点において、作業者がカゴ車Cに荷物を積載して運搬する様子を図示している。図6に基づき、本実施の形態の概要について説明する。
作業者がカゴ車Cを移動させる場合、カゴ車Cのキャスターが回転するため、キャスターの回転に伴って発信機3の発電部30は発電し、電力を供給する。発信機3は、発電部30から供給される電力により駆動し、ビーコン信号を発信する。
上述の如く、端末2は作業者が携帯している携帯端末である。発信機3から所定範囲内に位置する場合、端末2は、発信機3から発信されたビーコン信号を受信する。また、端末2は、サーバ1で発信機3(カゴ車C)の位置が特定可能なように、ビーコン信号を受信した時点での自装置の位置情報を取得する。位置情報は例えば端末2の緯度及び経度を示すGPS情報である。端末2はGPS受信部25により、位置情報を取得する。端末2は、発信機3から受信したビーコン信号と、当該ビーコン信号の受信地点を示す上記の位置情報とをログデータとして主記憶部22に一時的に記憶する。端末2は、当該ログデータをサーバ1に転送する。
図7は、ログデータの転送処理に関する説明図である。本実施の形態で端末2は、第1時間毎にビーコン信号を記録し、第1時間よりも長い第2時間毎に、記録したビーコン信号のログデータをサーバ1へ出力(転送)する。
第1時間は、ビーコン信号の記録間隔に相当する時間であり、例えば10秒間に設定されている。図7左下に示すように、端末2は、発信機3から受信したビーコン信号のうち、10秒間で最後に受信したビーコン信号の情報をログデータとして記録する。具体的には、端末2はビーコン信号を受信した場合、ビーコン信号から発信機IDを識別し、当該発信機IDが10秒の間にすでに記録済みであるか否かを判定する。記録済みでない場合、端末2は、当該ビーコン信号と位置情報とを新規に記録する。記録済みである場合、端末2は、すでに記録済みのデータを削除し、最新のビーコン信号のデータと位置情報とを上書き記録する。端末2は10秒間で上記の処理を繰り返し、最新のデータ、つまり最後に受信したビーコン信号のデータのみを記録する。
第2時間は、端末2からサーバ1へのログデータの送信間隔に相当する時間であり、例えば1分間に設定されている。図7右下に示すように、端末2は、10秒毎にビーコン信号のデータを保存し、1分間で最大6個のビーコン情報からなるログデータをセットする。端末2は、セットされたログデータを1分毎にサーバ1へ送信する。
上記のように、端末2は、第1時間(10秒間)で最後に受信したビーコン信号と、当該ビーコン信号を受信時の位置情報とを記録し、第1時間毎に記録した一連のログデータを第2時間(1分間)毎にサーバ1へ出力する。これにより、各時刻のカゴ車Cの位置を示すログデータがサーバ1に転送される。
サーバ1は、端末2からログデータを取得し、ログDB141に記憶する。サーバ1は、ログDB141に記憶したビーコン信号のログデータに基づき、各カゴ車Cの所在位置を特定する。具体的には、端末2は上記のように、第1時間(10秒間)毎に最後に受信したビーコン信号と、当該ビーコン信号を受信時の自装置の位置情報とを記録し、ログデータとしてサーバ1に転送している。サーバ1は、当該ログデータに基づき、第1時間毎に最後に受信したビーコン信号に基づき、第1時間毎のカゴ車Cの所在位置を特定する。すなわち、サーバ1は現在のカゴ車Cの所在位置のほか、ビーコン信号の各記録時点での所在位置を特定する。
上記のように、端末2は第1時間毎に最後の受信データのみを保持し、第2時間毎にサーバ1へ転送する。これにより、膨大なログデータが適度に間引かれると同時に、適切な通信間隔で転送が行われる。これにより、サーバ1の処理負荷が軽減される。
図8は、カゴ車Cの所在状況を示す管理画面の画面例である。サーバ1は、上記で特定したカゴ車Cの所在位置に応じて、図8に例示する管理画面を生成して管理端末4に出力し、カゴ車Cの所在状況に関する情報を管理者、作業者に提供する。
例えばサーバ1は、図8Aに示すように、カゴ車Cの現在の所在位置を示すマップ画面(マップ画像)を出力する。具体的には、サーバ1は各カゴ車Cについて、発信機IDに紐付く各受信時点での位置情報のうち、最後の受信時点における位置情報に基づき、現在の各カゴ車Cの位置を推定(特定)する。サーバ1は、カゴ車Cの現在位置と、所定の地図情報とに基づき、各カゴ車Cの現在位置を地図上に示すマップ画面を生成する。この場合にサーバ1は、予め設定された各拠点の位置と、現在のカゴ車Cの位置とを比較し、各拠点に在るカゴ車Cを地図上に出力する。具体的には図8Aに示すように、サーバ1は各拠点の位置を地図上に表示させると同時に、各拠点に在るカゴ車Cを併記する形で表示させる。
また、例えばサーバ1は、図8Bに示すように、各拠点におけるカゴ車Cの現在の所在状況、及びカゴ車C毎の所在位置の履歴(図8Bでは「移動履歴」)を示す画面を生成して管理端末4に出力する。例えばサーバ1は、各拠点の位置と、各カゴ車Cの現在位置とを比較し、各拠点に在るカゴ車Cの情報を一覧で図8Bの画面上部に出力する。また、サーバ1は、一のカゴ車Cについて、当該カゴ車Cの各時点での所在位置と、各拠点の位置とを比較し、カゴ車Cが各拠点に所在していた時刻及び拠点名を一覧で示す履歴情報を図8Bの画面下部に出力する。
上記のように、サーバ1はビーコン信号のログデータに基づいてカゴ車Cの所在位置を特定し、特定したカゴ車Cの所在位置に応じたマップ画像、所在履歴(履歴情報)等の情報を出力する。これにより、管理者、作業者はカゴ車Cの現在位置、所在履歴、使用頻度等を容易に把握可能となり、カゴ車Cの管理を効率的に行うことができる。特に本実施の形態では、サーバ1は配送拠点と照らして管理画面を生成し、各拠点に在るカゴ車Cの情報や拠点間での移動履歴(履歴情報)を表示させることで、配送業務に適した所在状況の管理を行うことができる。
図9は、カゴ車Cの移動指示に関する説明図である。本実施の形態においてサーバ1は、カゴ車Cの現在の所在位置、過去の所在履歴等を提示するだけでなく、各拠点間におけるカゴ車Cの所在状況の偏りを判定し、当該判定結果に応じて拠点間のカゴ車Cの移動を指示することで、カゴ車Cの偏在を解消する処理を行う。
一般的に、配送センター、営業所等の配送拠点では、拠点間でのカゴ車Cの貸し借りが行われている。例えば配送センターから営業所へカゴ車Cを使って荷物を運ぶ場合、配送センターに在るカゴ車Cに荷物を載せ、営業所へ運搬する。営業所へ荷物の運搬が完了した場合、営業所側はカゴ車Cを配送センターに返却する。このように、拠点間でのカゴ車Cの貸し借りが日常的に行われている。
しかしながら、カゴ車Cの返却が徹底されず、各拠点でカゴ車Cの過不足が生じるという問題が起こっている。例えば、繁忙期に備えて予備的にカゴ車Cを手元に置いておきたい等の理由から、貸した数だけのカゴ車Cが返却されないため、貸した側の拠点では不足が生じ、借りた側の拠点では過多が生じるという問題が起こっている。これにより、拠点によってはカゴ車Cの不足が生じ、業務に支障が生じる場合もあり得る。また、カゴ車Cが余っている拠点では、カゴ車Cが長期間利用されず、放置される場合もあり得る。
そこでサーバ1は、カゴ車Cの所在状況の偏りを防止するための管理規則を定めておき、当該管理規則を参照して、カゴ車Cの過不足を検知して作業者に通知する。管理規則は、カゴ車Cの偏在を判定する上での判定基準と、判定基準を満たす場合に作業者へ通知する情報とを対応付けた規則である。サーバ1は、ログデータから特定した各カゴ車C、C、C…の所在状況(現在位置)が、管理規則で定める判定基準を満たすか否かを判定することで、カゴ車Cの偏在の有無を判定する。判定基準を満たした場合、サーバ1は、カゴ車Cの過不足を解消するように、カゴ車Cを他の拠点に移動すべき旨の情報を管理端末4に出力する。
例えばサーバ1は、各拠点におけるカゴ車Cの所在数を判定基準とする。サーバ1はカゴ車Cの所在数を所定の閾値と比較することで、カゴ車Cの偏在の有無を判定する。具体的には、サーバ1は、拠点毎にカゴ車Cの保有台数の上限数(閾値)を設定しておく。サーバ1は、ログデータから現在の各拠点でのカゴ車Cの所在数を特定し、所在数が上限数を超えているか否かを判定する。カゴ車Cの所在数が上限数を超えている拠点がある場合、サーバ1は、予め設定されているカゴ車Cの管理規則に従い、当該拠点の管理端末4に対してカゴ車Cの移動指示を出力する。
例えばサーバ1は、拠点毎にカゴ車Cの保有台数の下限数(閾値)を設定しておく。そしてサーバ1は、所在数が上限数を超える拠点から、所在数が下限数未満の拠点に対し、カゴ車Cの移動を指示する。例えばサーバ1は、所在数が上限数を超える拠点の管理端末4に対し、図8で例示した管理画面上で、移動指示に係るアラートを出力する。これにより、作業者にカゴ車Cの移動を促す。以上より、各拠点におけるカゴ車Cの偏りが解消される。
なお、上記でサーバ1は、各拠点における保有台数の上限数及び下限数を基準として移動を指示したが、本実施の形態はこれに限定されるものではない。例えばサーバ1は、各拠点について最適保有台数を定めておき、最適保有台数と異なるか否かに応じてカゴ車Cの過不足を判定してもよい。このように、サーバ1は各拠点におけるカゴ車Cの所在数を所定の閾値と比較して過不足を適切に判定することができればよく、過不足をどのように判定するか、その判定基準は特に限定されない。
また、上記でサーバ1は所在数に応じて移動を指示したが、例えば元々カゴ車Cを所有する拠点と、当該カゴ車Cに係るカゴ車IDとを対応付けて記憶しておき、カゴ車Cが本来の拠点とは異なる位置の拠点に在る場合、本来の拠点へ返却するよう移動を指示してもよい。
また、サーバ1は、拠点内におけるカゴ車Cの所在時間を判定基準として用いることで、拠点に放置されているカゴ車Cを検知し、カゴ車Cの利用や移動を促すようにしても良い。例えばサーバ1は、ログデータを参照して、カゴ車Cが一の拠点に所在する所在時間が一定時間以上である場合、当該カゴ車Cが放置されているものと判断する。サーバ1は、当該カゴ車Cの位置情報から拠点を特定し、当該拠点の管理端末4にアラートを出力する。これにより、放置されているカゴ車Cの利用、あるいは他の拠点への貸し出し等が促され、カゴ車Cの偏りがさらに解消される。
上記のように、サーバ1は、ログデータから各拠点におけるカゴ車Cの所在数、所在時間等を特定し、管理規則で定める判定基準と比較することで、カゴ車Cの偏在を判定し、判定結果に応じてカゴ車Cの移動指示、アラート等を出力する。これにより、拠点間でのカゴ車Cの偏りが解消され、配送業務の効率性を高めることができる。
図10は、ログデータの転送処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図10に基づき、ログデータの転送処理の内容について説明する。
端末2の制御部21は、カゴ車Cに設けられ、カゴ車Cの動きに応じて電波を発信する発信機3から、カゴ車Cを識別するためのビーコン信号(識別信号)を受信する(ステップS11)。上述の如く、発信機3は、カゴ車Cのキャスターに内蔵された電磁誘導方式の発電部30を備え、キャスターの回転動作に伴って発電部30より電力を得て、ビーコン信号を発信する。端末2は、自装置から所定範囲内に位置する発信機3から発信されたビーコン信号を通信部24により受信する。ビーコン信号は、カゴ車Cを識別するための発信機IDを含む。
端末2の制御部21は、カゴ車Cに設けられ、カゴ車Cの動きに応じて電波を発信する発信機3から、カゴ車Cを識別するためのビーコン信号(識別信号)を受信する(ステップS11)。上述の如く、発信機3は、カゴ車Cのキャスターに内蔵された電磁誘導方式の発電部30を備え、キャスターの回転動作に伴って発電部30より電力を得て、ビーコン信号を発信する。端末2は、自装置から所定範囲内に位置する発信機3から発信されたビーコン信号を通信部24により受信する。ビーコン信号は、カゴ車Cを識別するための発信機IDを含む。
制御部21はGPS受信部25により、ビーコン信号を受信時の位置情報を取得する(ステップS12)。制御部21は、ステップS11で受信したビーコン信号が示す発信機IDが、所定の第1時間内にログデータとして記録済みであるか否かを判定する(ステップS13)。第1時間は、例えば10秒間であり、ビーコン信号の受信地点に係る位置情報を記録する記録間隔に相当する時間である。記録済みであると判定した場合(S13:YES)、制御部21は、ビーコン信号の受信履歴、すなわちログデータを上書き記録する(ステップS14)。記録済みでないと判定した場合(S13:NO)、制御部21は、当該発信機IDに係るビーコン信号の受信履歴(ログデータ)を新規に記録する(ステップS15)。制御部21はステップS14、S15の処理を行うことで、第1時間内で最後に受信したビーコン信号と、当該ビーコン信号を受信時の位置情報とを一時的に記録する。
制御部21は、前回ログデータを保存してから第1時間が経過したか否かを判定する(ステップS16)。第1時間が経過していないと判定した場合(S16:NO)、制御部21は処理をステップS11に戻す。第1時間が経過したと判定した場合(S16:YES)、制御部21は、当該第1時間内に記録したビーコン信号のログデータを保存する(ステップS17)。
制御部21は、前回ログデータをサーバ1に出力してから、第1時間よりも長い第2時間が経過したか否かを判定する(ステップS18)。第2時間は、例えば1分間であり、発信機3から受信したビーコン信号のログデータをサーバ1に転送する転送間隔に相当する時間である。第2時間が経過していないと判定した場合(S18:NO)、制御部21は、処理をステップS11に戻す。第2時間が経過したと判定した場合(S18:YES)、制御部21は、第2時間に亘って記録(保存)したログデータをサーバ1に出力する(ステップS19)。
サーバ1の制御部11は、端末2からログデータを取得する(ステップS20)。制御部11は、取得したログデータをログDB141に記憶する(ステップS21)。具体的には、制御部11は、カゴ車Cの識別子(カゴ車ID)と対応付けて、ビーコン信号(識別信号)が示す発信機IDと、ビーコン信号を受信時の端末2の位置情報とをログDB141に記憶する。制御部11は、処理をステップS11に戻す。
図11は、カゴ車Cの所在位置に関する情報出力処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図11に基づき、カゴ車Cの所在位置について管理者、作業者に情報を提供する処理について説明する。
サーバ1の制御部11はログDB141を参照して、複数のカゴ車Cそれぞれの所在位置を特定する(ステップS31)。具体的には、制御部11は、端末2がカゴ車Cの発信機3から最後に受信したビーコン信号と、当該ビーコン信号を受信時の端末2の位置情報とに基づき、各カゴ車Cの位置を特定する。例えば端末2は、上述の如く、第1時間毎に最後に受信したビーコン信号を記録してサーバ1に転送する。サーバ1の制御部11は、第1時間毎に記録されたビーコン信号と、各ビーコン信号を受信時の位置情報とに基づき、現在カゴ車Cが位置するものと推定される場所や、各時刻でカゴ車Cが位置していた場所を特定する。
サーバ1の制御部11はログDB141を参照して、複数のカゴ車Cそれぞれの所在位置を特定する(ステップS31)。具体的には、制御部11は、端末2がカゴ車Cの発信機3から最後に受信したビーコン信号と、当該ビーコン信号を受信時の端末2の位置情報とに基づき、各カゴ車Cの位置を特定する。例えば端末2は、上述の如く、第1時間毎に最後に受信したビーコン信号を記録してサーバ1に転送する。サーバ1の制御部11は、第1時間毎に記録されたビーコン信号と、各ビーコン信号を受信時の位置情報とに基づき、現在カゴ車Cが位置するものと推定される場所や、各時刻でカゴ車Cが位置していた場所を特定する。
制御部11は、カゴ車Cの所在位置に応じた情報を示す管理画面を生成し、管理端末4に出力する(ステップS32)。例えば制御部11は、各カゴ車Cの現在の所在位置に基づき、各カゴ車Cの位置を地図上に示すマップ画面(マップ画像)を生成して管理端末4に出力する。また、例えば制御部11は、各カゴ車Cの所在位置と、各拠点の位置とに基づき、各拠点のカゴ車Cの所在状況、カゴ車C毎の各拠点での所在履歴(移動履歴)等を示す画面を生成し、管理端末4に出力する。
制御部11は、ログDB141を参照して、各拠点におけるカゴ車Cの所在時間を特定し、一の拠点におけるカゴ車Cの所在時間が一定時間以上であるか否かを判定する(ステップS33)。一定時間以上でなかったと判定した場合(S33:NO)、制御部11は処理をステップS35に移行する。一定時間以上であると判定した場合(S33:YES)、制御部11は、長期間放置されているカゴ車Cがある旨のアラートを出力する(ステップS34)。例えば制御部11は、カゴ車Cが在る拠点の管理端末4に対してアラートを管理端末4に出力する。
制御部11は、各カゴ車Cの現在の所在位置と、各拠点の位置とを比較して、カゴ車Cの所在数が上限数(閾値)を超える拠点があるか否かを判定する(ステップS35)。カゴ車Cの所在数が上限数を超える拠点がないと判定した場合(S35:NO)、制御部11は一連の処理を終了する。カゴ車Cの所在数が上限数を超える拠点があると判定した場合(S35:YES)、制御部11は、カゴ車Cの所在数が下限数(閾値)未満である拠点があるか否かを判定する(ステップS36)。カゴ車Cの所在数が下限数未満の拠点がないと判定した場合(S36:NO)、制御部11は、一連の処理を終了する。カゴ車Cの所在数が下限数未満の拠点があると判定した場合(S36:YES)、制御部11は、ステップS35で所在数が上限数を超えると判定した拠点から、ステップS36で所在数が下限数未満であると判定した拠点へカゴ車Cを移動すべき旨の指示を管理端末4に出力する(ステップS37)。例えば制御部11は、カゴ車Cの所在数が上限数を超えている拠点の管理端末4に対し、移動指示に係るアラートを出力する。制御部11は、一連の処理を終了する。
なお、上記でサーバ1は、カゴ車Cに関する情報を管理端末4に出力することとしたが、ビーコン信号の受信機として機能する端末2に出力するようにしてもよい。
また、上記では、ビーコン信号を受信する受信機が端末2、すなわち携帯端末であるものとし、端末2で取得した位置情報に基づきカゴ車Cの所在位置を特定したが、本実施の形態はこれに限定されるものではない。例えば各拠点にルータ等の中継機を設置しておき、当該中継機がビーコン信号を受信してサーバ1に転送する。この場合にサーバ1は、発信機IDと併せて中継機のID(識別情報)を取得しておき、中継機のIDから設置位置から特定し、カゴ車Cの所在位置を割り出すようにしてもよい。
また、例えば各拠点の所定位置に無線装置(ビーコン装置)を設置しておき、無線装置から発信されるビーコン信号(識別情報)を基にカゴ車Cの所在位置を特定してもよい。すなわち、端末2は発信機3からビーコン信号を受信すると共に、配送拠点の所定位置に設置された無線装置からもビーコン信号を受信し、一連のログデータとしてサーバ1に転送する。サーバ1は、ビーコン信号が示す無線装置の設置位置から、カゴ車Cの所在位置を特定する。当該構成であっても、上記と同様にカゴ車Cの所在位置を特定することができる。
上述の如く、サーバ1は、所定位置に設置されている受信機の識別情報、又はその他の無線装置の識別情報を取得し、当該識別情報が示す各装置の設置位置からカゴ車Cの所在位置を特定するようにしてもよい。すなわちサーバ1は、ビーコン信号の受信地点を示す位置情報そのものではなく、受信地点を特定可能なその他の情報(位置特定情報)を基にカゴ車Cの所在位置を特定するようにしてもよい。
以上より、本実施の形態1によれば、サーバ1はビーコン信号のログデータから各カゴ車Cの所在位置を特定し、所在数、所在時間等を基準に、複数のカゴ車C、C、C…の偏在を判定する。サーバ1は、当該判定結果に応じて予め定められた管理規則を参照し、移動指示、アラート等の情報を出力する。これにより、カゴ車Cの過不足が解消され、カゴ車Cの所在状況を適切に管理することができる。
本実施の形態1によれば、端末2(受信機)の位置情報そのものではなく、所定位置に設置されているルータ等の受信機の識別情報、あるいはビーコン装置等の無線装置の識別情報等、発信機3からのビーコン信号の受信地点を特定可能な情報(位置特定情報)によってもカゴ車Cの所在位置を適切に特定することができる。
また、本実施の形態1によれば、各カゴ車Cの位置を拠点位置と照らし合わせて提示することで、配送業務に適した、より利便性の高い情報提示が可能となる。
また、本実施の形態1によれば、カゴ車Cの所在数に応じて拠点間での移動を指示することで、さらに効率の良い利用を促すことができる。
また、本実施の形態1によれば、拠点毎にカゴ車Cの保有数(所在数)の上限及び下限を定めておき、保有数が上限を超える拠点から下限未満の拠点へとカゴ車Cの移動を指示することで、カゴ車Cの過不足を適切に解消することができる。
また、本実施の形態1によれば、カゴ車Cの所在時間に応じてアラート等の情報を出力することで、例えば放置されているカゴ車Cを特定し、適切な利用を促すことができる。
また、本実施の形態1によれば、発信機3は、カゴ車Cのキャスターの回転動作に応じて電力を得て、カゴ車Cの移動時のみビーコン信号(識別信号)を発信する。これにより、端末2から転送されるログデータのデータ量を圧縮することができ、サーバ1の処理負荷を低減することができる。
また、本実施の形態1によれば、カゴ車Cの所在位置を示すマップ画像を出力することで、カゴ車Cの所在状況を容易に把握することができる。
また、本実施の形態1によれば、カゴ車Cの所在位置の履歴を示す履歴情報を出力することで、カゴ車Cの移動経路、使用頻度等を容易に把握することができる。特に本実施の形態1では、各拠点の位置と照らし合わせて、カゴ車Cが各拠点を移動した移動履歴を出力することで、配送業務に適した所在履歴の提示が可能となる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、カゴ車Cに積載される荷物の重量を計測することで、荷物の過積載を検知し、作業者に警告する形態について述べる。なお、実施の形態1と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、カゴ車Cに積載される荷物の重量を計測することで、荷物の過積載を検知し、作業者に警告する形態について述べる。なお、実施の形態1と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。
図12は、実施の形態2の概要を示す説明図である。本実施の形態においてカゴ車Cには、重量センサ51と、発信装置52とを有する計測装置5が設けられている。重量センサ51は、カゴ車Cの荷台部分に設けられており、カゴ車Cに積載された荷物の総重量を計測する。重量センサ51は、ビーコン装置等の発信装置52に接続されており、発信装置52は、計測した総重量を示す重量情報を発信する。図12に示すように、発信された重量情報は端末2を介してサーバ1に送信される。サーバ1は、取得した重量情報が示す荷物の総重量が、カゴ車Cに積載する荷物の総重量として過度であるか否かの基準とする所定の基準値以上である場合、荷物を積み過ぎであるものとして、管理端末4にアラートを出力する。
本実施の形態では、計測装置5の発信装置52は、受領センサ51で基準値以上の荷物重量を計測した場合にのみ、重量情報を発信する。これにより、発信装置52は、重量が基準値未満の場合は稼働しないことから、バッテリ等の内部電源の消費電力を抑えることができる。これにより、キャスターに内蔵されている発信機3と合わせて、長期的な使用が可能となる。
端末2は、カゴ車Cのキャスターに設けられた発信機3からのビーコン信号のほか、計測装置5から発信される重量情報の信号を受信(取得)し、サーバ1に転送する。上記のように、計測装置5は重量が基準値以上の場合のみ重量情報を発信することから、サーバ1は、端末2を介して重量情報を取得した場合、積み過ぎであるものとしてアラートを出力する。例えばサーバ1は、管理端末4、又は重量情報の受信元である端末2にアラートを出力し、積み過ぎである旨を警告する。これにより、荷物の適切な積載が促され、安全性を高めることができる。また、カゴ車Cを余らせる目的で多くの荷物を一台のカゴ車Cに積み込む事態を防止し、拠点間でのカゴ車Cの偏りをさらに是正することができる。
図13は、実施の形態2に係る所在管理システムが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図10で図示したフローチャートと共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
計測装置5は重量センサ51により、カゴ車Cに積載されている荷物の総重量を継続的に計測する(ステップS201)。計測装置5は、計測した総重量が所定値(基準値)以上であるか否かを判定する(ステップS202)。所定値以上でないと判定した場合(S202:NO)、計測装置5は処理をステップS201に戻す。所定値以上であると判定した場合(S202:YES)、計測装置5は、計測された総重量を示す重量情報を端末2に発信し(ステップS203)、処理をステップS201に戻す。
例えば端末2の制御部21は、自装置の位置情報を取得した後(ステップS12)、計測装置5から重量情報を取得する(ステップS204)。重量情報を取得した場合、制御部21はステップS14又はS15で、ビーコン信号に係る発信機ID、位置情報等と共に重量情報をログデータとして一時的に記録しておく。制御部21はステップS19で、重量情報を含むログデータをサーバ1に出力する。
サーバ1の制御部11は、端末2からログデータを取得した場合(ステップS20)、取得したログデータに重量情報が含まれるか否かを判定する(ステップS205)。重量情報が含まれていないと判定した場合(S205:NO)、制御部21は処理をステップS21に移行する。重量情報を含むと判定した場合(S205:YES)、制御部21は、荷物を積み過ぎである旨のアラートを管理端末4又は端末2に出力し(ステップS206)、処理をステップS21に移行する。
なお、上記では計測装置5(重量センサ51)で重量が基準値以上であるか否かを判定したが、計測装置5は重量情報を継続的に発信しておき、最終的にアラートを行うサーバ1、又は重量情報を中継する端末2で重量が基準値以上か否かを判定してもよい。
以上より、本実施の形態2によれば、カゴ車Cに積載されている荷物の総重量を計測し、総重量が基準値以上の場合にアラートを出力することで、荷物の過積載を防止し、カゴ車Cの適切な利用を促すことができる。
また、本実施の形態2によれば、重量が所定値以上の場合にのみ計測装置5(発信装置52)が重量情報を発信することで、消費電力を抑えて長期的に使用することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、荷物にICタグ6を設けておくことで、カゴ車Cの所在状況を管理すると同時に、カゴ車Cを使って配送される荷物の情報を管理する形態について述べる。
本実施の形態では、荷物にICタグ6を設けておくことで、カゴ車Cの所在状況を管理すると同時に、カゴ車Cを使って配送される荷物の情報を管理する形態について述べる。
図14は、実施の形態3の概要を示す説明図である。本実施の形態で端末2は、各荷物に設けられたICタグ6等の記録媒体から荷物情報を読み取り、発信機3に係るログデータと共にサーバ1へ転送する。サーバ1は、転送された荷物情報を基に、カゴ車Cの所在管理だけでなく、荷物の配送管理を併せて行う。
例えば端末2は、通信部24を介して近距離通信を行い、ICタグ6から荷物情報を読み取る。なお、荷物に設けられた記録媒体は、バーコード、QRコード(登録商標)等の二次元コードであってもよい。荷物情報は、例えば荷物の配送先、内容、重量、サイズ等の情報を含む。端末2は各荷物のICタグ6から荷物情報を取得し、サーバ1へ転送する。
サーバ1は端末2から荷物情報を取得する。そしてサーバ1は、取得した荷物情報に応じて、以下の情報を管理端末4、又は端末2に出力する。
例えばサーバ1は、各荷物の荷物情報を参照して、カゴ車Cの荷物の積載量が過多となっているか否かを判定する。具体的には、サーバ1は実施の形態2と同様に、積載されている荷物の総重量が所定の基準値以上となっているか否かに応じて判定を行う。なお、サーバ1は重量を基準とすることなく、例えば荷物のサイズ(大きさ)、数量等に応じて判定を行ってもよい。サーバ1は、判定結果に応じてアラートを行う。これにより、実施の形態2と同様の効果を奏する。
また、サーバ1は、各荷物情報が示す荷物の配送先を参照して、誤った配送先の荷物がカゴ車Cに積載されているか否かを判定する。具体的には、サーバ1は図14の表に示すように、各荷物の配送先を比較して、複数の荷物の中で異なる配送先の荷物があるか否かを判定する。例えばサーバ1は、各荷物の配送先に基づき、他の荷物とは異なる配送拠点に配送すべき荷物があるか否かを判定する。
異なる配送先の荷物があると判定した場合、サーバ1は、誤った荷物を積載している旨のアラートを出力する。これにより、荷物の仕分けの誤りを防止し、正しい配送先へ荷物を配送することができる。
図15は、実施の形態3に係る所在管理システムが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。図15に基づき、本実施の形態に係る所在管理システムの処理内容について述べる。
端末2の制御部21は、カゴ車Cに積載する荷物に設けられたICタグ6から荷物情報を取得する(ステップS301)。荷物情報は、例えば荷物の配送先、内容、重量、サイズ等の情報を含む。制御部21は、例えば通信部24を介して近距離通信を行い、ICタグ6から荷物情報を読み取る。制御部21は、処理をステップS11に移行する。ステップS18でYESの場合、制御部21は、カゴ車Cに係る発信機3のビーコン信号のログデータと共に、ICタグ6から取得した荷物情報をサーバ1に出力する(ステップS302)。
ログデータをログDB141に記憶した後(ステップS21)、サーバ1の制御部11は、端末2から取得した荷物情報に基づき、カゴ車Cの荷物の積載量が過多であるか否かを判定する(ステップS303)。なお、積載量は荷物の重量を基準に判定してもよく、荷物のサイズ(大きさ)を基準にしてもよく、又は荷物の数を基準にしてもよい。
荷物の積載量が過多でないと判定した場合(S303:NO)、制御部11は荷物情報を参照して、一のカゴ車Cに積載された複数の荷物のうち、異なる配送先の荷物があるか否かを判定する(ステップS304)。例えば制御部11は、各荷物の荷物情報が示す配送先を参照して、異なる配送センター、営業所等の拠点に配送すべき荷物があるか否かを判定する。異なる配送先の荷物がないと判定した場合(S304:NO)、制御部11は処理をステップS11に戻す。
荷物の積載量が過多であると判定した場合(S303:YES)、又は異なる配送先の荷物があると判定した場合(S304:YES)、制御部11は、判定結果に応じて所定のアラートを管理端末4又は端末2に出力する(ステップS305)。すなわち制御部11は、積載量が過多であること、又は配送先が異なる荷物をカゴ車Cに積載していること等を示すアラートを出力する。制御部11は、処理をステップS11に戻す。
なお、上記では端末2がICタグ6から荷物情報を読み取るものとしたが、荷物情報の読み取りは所定のリーダ機器で読み取り、端末2は荷物情報の転送のみを行うようにしてもよい。
以上より、本実施の形態3によれば、荷物にICタグ6等の記録媒体を設け、記録媒体から取得した荷物情報をサーバ1に転送することで、カゴ車Cの所在管理と共に荷物の管理も同時に行うことができ、効率性を高めることができる。
また、本実施の形態3によれば、各荷物のICタグ6から取得した荷物情報に基づき、異なる配送先の荷物が同じカゴ車Cに積載されているか否かを判定することで、誤った配送先への配送を防止することができる。
(実施の形態4)
図16は、上述した形態のサーバ1の動作を示す機能ブロック図である。制御部11がプログラムP1を実行することにより、サーバ1は以下のように動作する。取得部161は、複数の移動体夫々に設置された発信機3から該発信機3の識別信号を受信する受信機2より、前記識別信号と、該識別信号の受信地点を示す位置情報、又は受信地点を特定可能な位置特定情報とを取得する。記憶部162は、取得した前記識別信号と、前記位置情報又は位置特定情報とを、前記移動体の識別子と対応付けて記憶する。特定部163は、該記憶部162を参照して、前記識別信号を最後に受信時の前記位置情報又は位置特定情報に基づき、前記移動体夫々の所在位置を特定する。判定部164は、前記複数の移動体の偏在を判定する判定基準を規定した管理規則を参照して、前記移動体夫々の所在位置に基づき、前記複数の移動体の偏在を判定する。出力部165は、前記移動体が偏在していると判定した場合、予め定められた管理規則に従って情報を出力する。
図16は、上述した形態のサーバ1の動作を示す機能ブロック図である。制御部11がプログラムP1を実行することにより、サーバ1は以下のように動作する。取得部161は、複数の移動体夫々に設置された発信機3から該発信機3の識別信号を受信する受信機2より、前記識別信号と、該識別信号の受信地点を示す位置情報、又は受信地点を特定可能な位置特定情報とを取得する。記憶部162は、取得した前記識別信号と、前記位置情報又は位置特定情報とを、前記移動体の識別子と対応付けて記憶する。特定部163は、該記憶部162を参照して、前記識別信号を最後に受信時の前記位置情報又は位置特定情報に基づき、前記移動体夫々の所在位置を特定する。判定部164は、前記複数の移動体の偏在を判定する判定基準を規定した管理規則を参照して、前記移動体夫々の所在位置に基づき、前記複数の移動体の偏在を判定する。出力部165は、前記移動体が偏在していると判定した場合、予め定められた管理規則に従って情報を出力する。
本実施の形態4は以上の如きであり、その他は実施の形態1から3と同様であるので、対応する部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 サーバ(所在管理装置)
11 制御部
12 主記憶部
13 通信部
14 補助記憶部
P1 プログラム
141 ログDB
2 端末(携帯端末、受信機)
21 制御部
22 主記憶部
23 補助記憶部
24 通信部
25 GPS受信部
26 表示部
27 入力部
28 計時部
P2 プログラム
261 ログデータ
3 発信機
4 管理端末
51 重量センサ
6 ICタグ(記録媒体)
11 制御部
12 主記憶部
13 通信部
14 補助記憶部
P1 プログラム
141 ログDB
2 端末(携帯端末、受信機)
21 制御部
22 主記憶部
23 補助記憶部
24 通信部
25 GPS受信部
26 表示部
27 入力部
28 計時部
P2 プログラム
261 ログデータ
3 発信機
4 管理端末
51 重量センサ
6 ICタグ(記録媒体)
Claims (16)
- 複数の移動体夫々に設置された発信機から、前記発信機を識別する識別信号を受信する受信機と、
前記識別信号から前記移動体の所在状況を管理する所在管理装置とを有し、
該所在管理装置は、
前記受信機から、前記識別信号と、該識別信号の受信地点を示す位置情報、又は受信地点を特定可能な位置特定情報とを取得する取得部と、
取得した前記識別信号と、前記位置情報又は位置特定情報とを、前記移動体の識別子と対応付けて記憶する記憶部と、
該記憶部を参照して、前記識別信号を最後に受信時の前記位置情報又は位置特定情報に基づき、前記移動体夫々の所在位置を特定する特定部と、
前記複数の移動体の偏在を判定する判定基準を規定した管理規則を参照して、前記移動体夫々の所在位置に基づき、前記複数の移動体の偏在を判定する判定部と、
前記移動体が偏在していると判定した場合、前記管理規則に従って情報を出力する出力部と
を備えることを特徴とする所在管理システム。 - 前記位置特定情報は、所定位置に設置された前記受信機の識別情報、又は所定位置に設置された無線装置から前記受信機に対して発信される識別情報であり、
前記取得部は、前記受信機又は無線装置の識別情報を取得し、
前記特定部は、前記受信機又は無線装置の識別情報に対応する前記受信機又は無線装置の位置から、前記移動体の所在位置を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の所在管理システム。 - 前記特定部は、複数の拠点夫々における前記移動体の所在状況を特定し、
前記判定部は、前記複数の拠点間における前記移動体の偏在を判定する
ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の所在管理システム。 - 前記特定部は、前記拠点夫々における前記移動体の所在数を特定し、
前記判定部は、前記所在数が所定の閾値と比較することで判定を行い、
前記判定部による判定結果に応じて、前記出力部は、一の前記拠点から他の前記拠点への移動指示を出力する
ことを特徴とする請求項3に記載の所在管理システム。 - 前記判定部は、前記拠点毎に予め定められた前記移動体の上限数及び下限数を、前記所在数と比較し、
前記出力部は、前記所在数が前記上限数を超える前記拠点から、前記所在数が前記下限数未満である前記拠点への移動指示を出力する
ことを特徴とする請求項4に記載の所在管理システム。 - 前記特定部は、前記拠点における前記移動体の所在時間を特定し、
前記判定部は、前記所在時間が一定時間以上であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の所在管理システム。 - 前記発信機は、前記移動体が有するキャスターに設けられ、該キャスターの回転動作に応じて前記識別信号を発信する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の所在管理システム。 - 前記出力部は、前記移動体の所在位置を示すマップ画像を出力する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の所在管理システム。 - 前記出力部は、前記移動体の所在位置の履歴を示す履歴情報を出力する
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の所在管理システム。 - 前記受信機は、前記移動体に積載された荷物の重量を計測する重量センサから重量情報を取得する重量取得部を備え、
前記出力部は、前記荷物の総重量が所定値以上の場合にアラートを出力する
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の所在管理システム。 - 前記重量センサは、前記荷物の総重量が所定値以上の場合に前記重量情報を発信する
ことを特徴とする請求項10に記載の所在管理システム。 - 前記受信機は、前記移動体に積載する複数の荷物夫々に設けられた記録媒体から荷物情報を取得する荷物情報取得部を備え、
前記取得部は、前記荷物情報を取得し、
前記出力部は、前記荷物情報に応じた情報を出力する
ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の所在管理システム。 - 前記荷物情報は、前記荷物の配送先に関する情報を含み、
前記出力部は、前記複数の荷物に異なる配送先の前記荷物がある場合、アラートを出力する
ことを特徴とする請求項12に記載の所在管理システム。 - 複数の移動体夫々に設置された発信機から、前記発信機を識別する識別信号を受信機で受信し、
前記受信機から、前記識別信号と、該識別信号の受信地点を示す位置情報、又は受信地点を特定可能な位置特定情報とを取得し、
取得した前記識別信号と、前記位置情報又は位置特定情報とを、前記移動体の識別子と対応付けて記憶部に記憶し、
該記憶部を参照して、前記識別信号を最後に受信時の前記位置情報又は位置特定情報に基づき、前記移動体夫々の所在位置を特定し、
前記複数の移動体の偏在を判定する判定基準を規定した管理規則を参照して、前記移動体夫々の所在位置に基づき、前記複数の移動体の偏在を判定し、
前記移動体が偏在していると判定した場合、前記管理規則に従って情報を出力する
ことを特徴とする所在管理方法。 - 複数の移動体夫々に設置された発信機から該発信機の識別信号を受信する受信機より、前記識別信号と、該識別信号の受信地点を示す位置情報、又は受信地点を特定可能な位置特定情報とを取得する取得部と、
取得した前記識別信号と、前記位置情報又は位置特定情報とを、前記移動体の識別子と対応付けて記憶する記憶部と、
該記憶部を参照して、前記識別信号を最後に受信時の前記位置情報又は位置特定情報に基づき、前記移動体夫々の所在位置を特定する特定部と、
前記複数の移動体の偏在を判定する判定基準を規定した管理規則を参照して、前記移動体夫々の所在位置に基づき、前記複数の移動体の偏在を判定する判定部と、
前記移動体が偏在していると判定した場合、前記管理規則に従って情報を出力する出力部と
を備えることを特徴とする所在管理装置。 - 複数の移動体夫々に設置された発信機から該発信機の識別信号を受信する受信機より、前記識別信号と、該識別信号の受信地点を示す位置情報、又は受信地点を特定可能な位置特定情報とを取得し、
取得した前記識別信号と、前記位置情報又は位置特定情報とを、前記移動体の識別子と対応付けて記憶部に記憶し、
該記憶部を参照して、前記識別信号を最後に受信時の前記位置情報又は位置特定情報に基づき、前記移動体夫々の所在位置を特定し、
前記複数の移動体の偏在を判定する判定基準を規定した管理規則を参照して、前記移動体夫々の所在位置に基づき、前記複数の移動体の偏在を判定し、
前記移動体が偏在していると判定した場合、前記管理規則に従って情報を出力する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018005672A JP2019125181A (ja) | 2018-01-17 | 2018-01-17 | 所在管理システム、所在管理方法、所在管理装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018005672A JP2019125181A (ja) | 2018-01-17 | 2018-01-17 | 所在管理システム、所在管理方法、所在管理装置及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019125181A true JP2019125181A (ja) | 2019-07-25 |
Family
ID=67398857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018005672A Pending JP2019125181A (ja) | 2018-01-17 | 2018-01-17 | 所在管理システム、所在管理方法、所在管理装置及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019125181A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021092860A (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-17 | 東芝テック株式会社 | 情報処理装置及びプログラム |
JP7427832B1 (ja) | 2023-06-20 | 2024-02-05 | 株式会社Social Area Networks | 物品追跡プログラム、物品追跡装置、物品位置情報出力プログラム、及び物品追跡システム |
-
2018
- 2018-01-17 JP JP2018005672A patent/JP2019125181A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021092860A (ja) * | 2019-12-06 | 2021-06-17 | 東芝テック株式会社 | 情報処理装置及びプログラム |
JP7427832B1 (ja) | 2023-06-20 | 2024-02-05 | 株式会社Social Area Networks | 物品追跡プログラム、物品追跡装置、物品位置情報出力プログラム、及び物品追跡システム |
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