JP7427832B1 - 物品追跡プログラム、物品追跡装置、物品位置情報出力プログラム、及び物品追跡システム - Google Patents

物品追跡プログラム、物品追跡装置、物品位置情報出力プログラム、及び物品追跡システム Download PDF

Info

Publication number
JP7427832B1
JP7427832B1 JP2023100928A JP2023100928A JP7427832B1 JP 7427832 B1 JP7427832 B1 JP 7427832B1 JP 2023100928 A JP2023100928 A JP 2023100928A JP 2023100928 A JP2023100928 A JP 2023100928A JP 7427832 B1 JP7427832 B1 JP 7427832B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
position information
asset
information
mobile terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023100928A
Other languages
English (en)
Inventor
高明 森田
真 尾崎
忠昭 加瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Social Area Networks Co Ltd
Original Assignee
Social Area Networks Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Social Area Networks Co Ltd filed Critical Social Area Networks Co Ltd
Priority to JP2023100928A priority Critical patent/JP7427832B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7427832B1 publication Critical patent/JP7427832B1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】物品識別子の読み取り作業を行うことなく物品の位置情報をリアルタイムに把握することができ、物品の追跡に要する作業負担の軽減を図ることが可能な物品追跡システムを提供する。【解決手段】物品追跡システムは、追跡対象の資産に取り付けられるビーコンタグと、ユーザが携帯する携帯端末と、資産の位置を管理する資産管理サーバと、を備えている。ビーコンタグは、資産識別情報を含むビーコン信号を送信するビーコン信号送信手段を有している。携帯端末は、位置情報と資産識別情報から資産位置情報を生成して送信する物品位置情報送信手段と、資産位置情報要求通知を、プッシュ通知サーバを介して受信し、物品位置情報送信手段をバックグラウンドで実行するバックグラウンド実行手段と、を有している。資産管理サーバは、資産位置情報を取得する資産位置情報取得手段と、資産位置情報を出力する資産位置情報出力手段と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、物品追跡プログラム、物品追跡装置、物品位置情報出力プログラム、及び物品追跡システムに係り、特に、ビーコン信号を利用した物品追跡プログラム、物品追跡装置、物品位置情報出力プログラム、及び物品追跡システムに関する。
従来、物品の位置をリアルタイムに把握することができる物品追跡システムが利用されている。例えば、物品追跡システムを物流システムに適用することによって、輸送物品の位置をリアルタイムに把握し、物流システムの効率化が図られてきた。また、物品追跡システムを企業の資産管理システムに適用することによって、企業の資産管理に係る負担軽減が図られてきた。
特許文献1には、輸送物品に貼付された無線タグ等からなる物品識別子と、配達人が携帯するスマートフォンと、管理サーバと、から構成される物品送達確認システムが記載されている。配達人は、配達先に到着すると、スマートフォンを操作して無線タグの物品識別子を読み取るととも、GPS信号を受信して現在位置情報を取得して管理サーバに送信する。管理サーバは、物品識別子に基づいて輸送物品を特定し、伝票管理情報に記録された配達先とスマートフォンの現在位置情報を照合することによって、輸送が適切に行われたことを判定することができる。
特開2017-13923号公報
特許文献1に記載された物品送達確認システムによって、輸送物品の送達を確認することが可能となる。しかしながら、配達人は、配送先に到着した後に、スマートフォンを操作して物品識別子を読み取り、位置情報とともに管理サーバに送信する必要があり、配達人がこれを失念することにより、物品の送達を確認することができなくなる虞があった。
また、企業が保有する資産(固定資産、又は備品等)の位置を管理するために、資産に対応付けられた物品識別子を読み取らなければならないとすると、企業が保有する資産が増加するにつれて、物品識別子を読み取るための作業負担が問題となる。特に、持ち運んで利用される資産については、持ち運びのたびに物品識別子を読み取る作業が必要となり、作業負担が増大する。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、物品識別子の読み取り作業を行うことなく物品の位置をリアルタイムに把握することができ、物品の追跡に要する作業負担の軽減を図ることが可能な物品追跡プログラム、物品追跡装置、物品位置情報出力プログラム、及び物品追跡システムを提供することにある。
前記課題は、本発明の物品追跡プログラムによれば、追跡対象の物品に取り付けられたビーコン信号発振器が送信するビーコン信号に含まれて、前記物品を識別可能な物品識別情報と、前記物品の位置情報と、を対応付けた物品位置情報に基づいて、前記物品の位置を管理する物品追跡装置のコンピュータを、前記物品を搬送するユーザが所持する携帯端末に対して、プッシュ通知サービスを提供する外部のプッシュ通知サーバを介して、前記物品位置情報の要求を通知する物品位置情報要求通知手段、前記物品位置情報の要求を通知された前記携帯端末から、前記ビーコン信号発振器が送信した前記ビーコン信号を受信し、該ビーコン信号に含まれる前記物品識別情報と、衛星測位信号を受信し、該衛星測位信号に基づいて取得される前記位置情報と、を対応付けることによって前記携帯端末が生成した前記物品位置情報を取得し、該物品位置情報を格納する物品追跡情報記憶部を更新する物品位置情報取得手段、前記物品追跡情報記憶部から前記物品位置情報を読み出して出力する物品位置情報出力手段、として機能させることにより解決される。
上記構成によれば、物品追跡プログラムは、追跡対象の物品に取り付けられたビーコン信号発振器が出力するビーコン信号から取得される物品識別情報と、位置情報と、からなる物品位置情報を取得して追跡物品記憶媒体に記憶して蓄積するようにコンピュータを機能させる。そのため、物品を管理する者が物品識別子を読み取ることなく、物品位置情報に基づいて追跡対象の物品をリアルタイムに把握することができ、物品の追跡に要する作業負担の軽減を図ることが可能となる。
また、物品追跡プログラムは、物品を搬送するユーザが所持する携帯端末に対して、プッシュ通知サーバを介して物品位置情報の要求を通知する。そのため、物品追跡プログラムは、適切なタイミングで物品位置情報を取得することが可能となる。
また、前記物品位置情報要求通知手段は、予め前記物品毎に定められた通知タイミング、又は前記物品追跡装置に対するユーザの操作タイミングで、前記携帯端末に対して前記物品位置情報の要求を通知し、前記通知タイミングは、所定の周期を有する第一タイミングと、前記所定の周期と異なる周期を有する第二タイミングと、から選択されるとよい。
上記構成によれば、物品追跡プログラムは、所定の周期を有する第一タイミングと、所定の周期と異なる周期を有する第二タイミングと、ユーザの操作タイミングで携帯端末に対して物品位置情報の要求を通知することができる。そのため、物品追跡プログラムは、物品毎に適切なタイミングで物品位置情報を取得することが可能となる。
また、前記物品位置情報取得手段は、前記位置情報と、前記物品識別情報と、前記物品を搬送する移動手段に取り付けられた前記ビーコン信号発振器が送信する前記ビーコン信号に含まれて、前記移動手段を識別可能な移動手段識別情報と、を対応付けた前記物品位置情報を取得するとよい。
上記構成によれば、物品位置情報は、位置情報と、物品識別情報と、移動手段識別情報と、が対応付けられているため、物品と、その物品を搬送する移動手段を特定することができる。これにより、物品が搬送されるべき移動手段と異なる移動手段に誤って積載されていないことを確認することができ、誤配送を防止することが可能となる。
また、前記物品位置情報出力手段は、前記物品位置情報の抽出条件の入力を受け付けて、該抽出条件に基づいて前記物品追跡情報記憶部から前記物品位置情報を読み出し、該物品位置情報を地図画像に重畳して表示するとよい。
上記構成によれば、物品の管理者によって入力された抽出条件に基づいて読み出された物品位置情報が、地図画像に重畳して表示されるため、追跡対象の物品を絞り込むことができるとともに、追跡対象の物品の位置を容易に追跡することが可能となる。
また、前記物品位置情報取得手段は、前記位置情報と、前記物品識別情報と、前記携帯端末を識別可能な携帯端末識別情報と、を対応付けた前記物品位置情報を取得し、前記物品位置情報出力手段は、前記物品を搬送する者を識別可能な情報を出力するか否かの設定情報を取得し、該設定情報に基づいて前記物品位置情報を出力するとよい。
上記構成によれば、物品位置情報の出力とともに、物品を搬送する者を識別可能な情報を出力するか否かを設定することができるため、物品を搬送する者を識別可能な情報を出力しないように設定することにより、搬送者のプライバシーの保護を図ることが可能となる。
また、コンピュータを備える物品追跡装置であって、前記コンピュータに、前記物品追跡プログラムを実行させるとよい。
上記構成によれば、物品識別子を読み取る作業が不要となり、物品の追跡に要する作業負担の軽減を図ることが可能となる。
また、前記課題は、本発明の物品位置情報出力プログラムによれば、追跡対象の物品を搬送するユーザが携帯する携帯端末のコンピュータを、衛星測位信号を受信し、該衛星測位信号に基づいて位置情報を取得する位置情報取得手段、前記物品に取り付けられたビーコン信号発振器が送信するビーコン信号を受信し、該ビーコン信号に含まれて、前記物品を識別可能な物品識別情報を取得する物品識別情報取得手段、前記位置情報と前記物品識別情報を対応付けた物品位置情報を生成して送信する物品位置情報送信手段、前記物品位置情報の送信を要求する物品位置情報要求通知を、プッシュ通知サービスを提供する外部のプッシュ通知サーバを介して受信し、前記位置情報取得手段と、前記物品識別情報取得手段と、前記物品位置情報送信手段と、をバックグラウンドで実行するバックグラウンド実行手段、として機能させることにより解決される。
上記構成によれば、物品位置情報出力プログラムは、追跡対象の物品に取り付けられたビーコン信号発振器が送信するビーコン信号から取得される物品識別情報と衛星測位信号に基づいて取得される位置情報を物品位置情報として出力するようにコンピュータを機能させる。そのため、ビーコン信号及び衛星測位信号に基づいて追跡対象の物品をリアルタイムに把握することができ、物品識別子を読み取る作業が不要となり、物品の追跡に要する作業負担の軽減を図ることが可能となる。
また、物品位置情報出力プログラムは、プッシュ通知サーバを介して物品位置情報要求通知を受信して、バックグラウンド処理によって物品位置情報を生成して送信する。そのため、物品位置情報を送信するにあたり、ユーザが携帯端末を操作する必要がなく、物品の追跡に要する作業負担の軽減を図ることが可能となる。
また、前記物品位置情報送信手段は、前記位置情報と、前記物品識別情報と、前記携帯端末を識別可能な携帯端末識別情報と、を対応付けた前記物品位置情報を送信するとよい。
上記構成によれば、物品位置情報は、位置情報と、物品識別情報と、携帯端末識別情報と、が対応付けられている。このため、追跡対象の物品を搬送するユーザを特定することができ、追跡対象の物品に関して、その物品の利用者に連絡をすることが容易となる。
また、前記コンピュータを、前記物品を搬送する移動手段に取り付けられた前記ビーコン信号発振器が送信する前記ビーコン信号を受信し、該ビーコン信号に含まれて、前記移動手段を識別可能な移動手段識別情報を取得する移動手段識別情報取得手段として機能させ、前記物品位置情報送信手段は、前記位置情報と、前記物品識別情報と、前記移動手段識別情報と、を対応付けた前記物品位置情報を送信するとよい。
上記構成によれば、物品位置情報は、位置情報と、物品識別情報と、移動手段識別情報と、が対応付けられているため、物品と、その物品を搬送する移動手段を特定することができる。このため、物品が搬送されるべき移動手段と異なる移動手段に誤って積載されていないことを確認することができ、誤配送を防止することが可能となる。
また、前記課題は、本発明の物品追跡システムによれば、追跡対象の物品に取り付けられるビーコン信号発振器と、前記物品を搬送するユーザが携帯する携帯端末と、前記物品の位置情報と前記物品を識別可能な物品識別情報とを対応付けた物品位置情報に基づいて、前記物品の位置を管理する物品追跡装置と、を備える物品追跡システムであって、前記ビーコン信号発振器は、前記物品識別情報を含むビーコン信号を送信するビーコン信号送信手段を有し、前記携帯端末は、衛星測位信号を受信し、該衛星測位信号に基づいて前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記ビーコン信号発振器が送信する前記ビーコン信号を受信し、該ビーコン信号に含まれる前記物品識別情報を取得する物品識別情報取得手段と、前記位置情報と前記物品識別情報を対応付けた前記物品位置情報を生成して送信する物品位置情報送信手段と、前記物品位置情報の送信を要求する物品位置情報要求通知を、プッシュ通知サービスを提供する外部のプッシュ通知サーバを介して受信し、前記位置情報取得手段と、前記物品識別情報取得手段と、前記物品位置情報送信手段と、をバックグラウンドで実行するバックグラウンド実行手段と、を有し、前記物品追跡装置は、前記携帯端末に対して、前記プッシュ通知サーバを介して、前記物品位置情報の要求を通知する物品位置情報要求通知手段と、前記物品位置情報の要求を通知された前記携帯端末から、前記物品位置情報を取得し、該物品位置情報を格納する物品追跡情報記憶部を更新する物品位置情報取得手段と、前記物品追跡情報記憶部に格納された前記物品位置情報を読み出して出力する物品位置情報出力手段と、を有することにより解決される。
上記構成によれば、物品追跡装置は、追跡対象の物品に取り付けられたビーコン信号発振器が送信するビーコン信号から取得される物品識別情報と衛星測位信号に基づいて取得される位置情報を物品位置情報として出力する。そのため、ビーコン信号及び衛星測位信号に基づいて追跡対象の物品をリアルタイムに把握することができ、物品識別子を読み取る作業が不要となり、物品の追跡に要する作業負担の軽減を図ることが可能となる。
また、物品追跡装置は、物品を搬送するユーザが所持する携帯端末に対して、プッシュ通知サーバを介して物品位置情報の要求を通知する。そのため、物品追跡プログラムは、適切なタイミングで物品位置情報を取得することが可能となる。
また、携帯端末は、プッシュ通知サーバを介して物品位置情報の要求通知を受信して、バックグラウンド処理によって物品位置情報を生成して送信する。そのため、物品位置情報を送信するにあたり、ユーザが携帯端末を操作する必要がなく、物品の追跡に要する作業負担の軽減を図ることが可能となる。
本発明に係る物品追跡プログラム、物品追跡装置、物品位置情報出力プログラム、及び物品追跡システムによれば、物品識別子の読み取り作業を行うことなく追跡対象の物品の位置情報をリアルタイムに把握することができ、物品の追跡に要する作業負担の軽減を図ることが可能となる。
物品追跡システムの全体構成を示す図である。 ビーコンタグの構成を説明するための図である。 ビーコンタグの動作状態とビーコン信号の周波数マップを説明する図である。 携帯端末の構成を示す図である。 資産追跡サーバの構成を示す図である。 ビーコンタグDBのデータ構造を示す図である。 携帯端末DBのデータ構造を示す図である。 車両DBのデータ構造を示す図である。 資産情報DBのデータ構造を示す図である。 プッシュ通知テーブルのデータ構造を示す図である。 資産抽出条件の入力画面を示す図である。 資産マップ画面を示す図である。 資産追跡処理のシーケンスを示す図である。
以下、図1乃至図13を参照しながら、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る物品追跡システム1について説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。つまり、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
本実施形態に係る物品追跡システム1は、法人が所有する資産ASを、位置情報とともに管理するために用いられる。本実施形態に係る物品追跡システム1により、資産ASの識別情報の読み取り作業を行うことなく資産ASの位置をリアルタイムに把握することができ、資産ASの追跡に要する作業負担の軽減を図ることができる。
以下の説明中、「資産」とは、経済的価値を有し、法人又は個人が保有する有形資産であって、流動資産を除くものをいう。具体例として、長期間(一年以上)にわたって利用される備品及び有形固定資産を挙げることができる。
また、以下の説明中、「ビーコン信号」とは、位置を特定するために用いられる無線通信信号(位置標定信号)であって、通信周波数や、通信方式を問わない。また、通話を主目的として用いられる移動体無線通信信号は、「ビーコン信号」に含まれないこととする。
また、以下の説明中、「リアルタイム」とは、検出された信号又はデータが、長い時間に亘って蓄積されることなく随時加工され、又は処理されて出力されることを意味する。信号又はデータが検出されるタイミングと、出力されるタイミングが、厳密に一致している必要はない。
<<物品追跡システム1の概要>>
最初に、図1を参照して、物品追跡システム1の概要について説明する。
図1は、物品追跡システム1の全体構成を示している。物品追跡システム1は、ビーコンタグ10と、携帯端末20と、資産管理サーバ30と、プッシュ通知サーバ40と、資産管理端末50と、を主な構成として有している。
ビーコンタグ10は、資産AS、及び車両VHに取り付けられて、ビーコン信号を送信するビーコン発振器である。より具体的には、ビーコンタグ10は、搬送中の資産ASの追跡を可能とするために、追跡対象の資産ASに取り付けられている。また、ビーコンタグ10は、資産ASが積載された移動手段を特定するために、車両VHに取り付けられる。車両VHは、資産ASを積載可能な荷台を有する四輪自動車である。
ビーコンタグ10が出力するビーコン信号には、ビーコンタグ10を識別可能な発振器識別情報が含まれている。そのため、後述する資産管理サーバ30は、発振器識別情報に基づいて、資産AS及び移動手段である車両VHを識別することができる。資産ASは物品に相当し、発振器識別情報は、物品識別情報及び移動手段識別情報に相当する。
資産ASは、企業等の法人が保有する固定資産であるが、これに限定されない。資産ASは、備品であってもよい。一例を挙げると、資産ASはノートパソコンである。また、他の例を挙げると、資産ASは、プロジェクタである。また、資産ASは、法人の一の営業所から、他の営業所に持ち運んで利用される。図1において、資産ASは、車両VHに積載された状態で持ち運ばれることとして示されているが、これに限定されない。車両VH等の移動手段を利用することなく、従業員が、手荷物として資産ASを搬送してもよい。
携帯端末20は、資産ASを搬送する従業員によって携帯される移動体通信端末である。一例をあげると、携帯端末20は、スマートフォンである。他の例を挙げると、携帯端末20は、タブレット型パソコンである。携帯端末20は、GPS衛星STが送信するGPS信号(衛星測位信号)に基づいて位置情報を取得することができる。
また、携帯端末20は、資産ASに取り付けられたビーコンタグ10が送信するビーコン信号、及び車両VHに取り付けられたビーコンタグ10が送信するビーコン信号を受信し、それぞれの発振器識別情報を取得することができる。そして、携帯端末20は、位置情報と、資産ASを識別可能な資産識別情報としての発振器識別情報と、車両VHを識別可能な移動手段識別情報としての発振器識別情報と、からなる資産位置情報を生成する。資産位置情報は、物品位置情報に相当する。
携帯端末20は、無線通信インターフェースを有し、資産位置情報を資産管理サーバ30に送信する。一例をあげると、無線通信インターフェースは、LTE(Long-Term Evolution)、又は5Gに準拠した無線通信インターフェースである。この場合、携帯端末20は、携帯電話基地局BSを介して資産位置情報を資産管理サーバ30に送信する。ただし、これに限定されることなく、無線通信インターフェースは、IEEE802.11で規定されたWi-Fiに準拠した無線通信インターフェースであってもよい。
携帯端末20は、上述した位置情報の取得、発振器識別情報の取得、及び資産位置情報の送信を、バックグラウンド処理で実行する。より詳細には、携帯端末20は、後述する資産管理サーバ30がプッシュ通知サーバ40を介して送信する資産位置情報要求通知に基づいて、位置情報と発振器識別情報を取得し、資産位置情報を生成して資産管理サーバ30に向けて送信する。バックグラウンド処理とは、ユーザによる起動、操作等の入力が行われることなく、携帯端末20のプロセッサによって起動され、実行される処理である。
また、携帯端末20は、所定のタイミングで位置情報と発振器識別情報を取得し、資産位置情報を生成して資産管理サーバ30に向けて送信するように予めプログラムされていてもよい。
資産管理サーバ30は、資産ASを位置情報とともに管理することで、資産管理担当者による資産ASの追跡を支援するサーバ装置である。資産管理サーバ30は、携帯端末20が送信する資産位置情報を受信して記憶するとともに、資産位置情報を地図画像に重畳して表示出力する。資産管理サーバ30は、物品追跡装置に相当する。
資産管理サーバ30は、携帯端末20から資産位置情報を取得するために、プッシュ通知サーバ40に対して資産位置情報要求通知を送信する。プッシュ通知サーバ40は、資産管理サーバ30から資産位置情報要求通知を受信すると、携帯端末20に対してプッシュ通知を行う。携帯端末20は、プッシュ通知を受信すると、上述したように、資産位置情報を生成して資産管理サーバ30に送信する。これにより、資産ASの管理担当者(以下、資産管理担当者と称する)が物品識別子を読み取ることなく、ビーコン信号を利用して資産ASの位置をリアルタイムに把握することができ、物品の追跡に要する作業負担の軽減を図ることが可能となる。また、プッシュ通知を利用することにより、資産管理サーバ30は、適切なタイミングで資産位置情報を取得することが可能となる。
プッシュ通知サーバ40は、携帯端末20にメッセージを送信するサービスを提供する外部サーバ装置である。メッセージは、プッシュ通知と呼ばれ、メッセージを送信するサービスは、プッシュ通知サービスと呼ばれる。一例をあげると、プッシュ通知サービスは、APNs(Apple Push Notification service)である。他の例を挙げると、プッシュ通知サービスは、FCM(Firebase Cloud Messaging)である。本実施形態において、プッシュ通知サーバ40から携帯端末20に送信されるメッセージは、携帯端末20に対して後述する資産位置情報出力プログラムをバックグラウンドで実行させるバックグラウンド実行命令である。プッシュ通知サーバ40は、単一のサーバ装置であってもよいし、複数のサーバ装置から構成されていてもよい。
資産管理端末50は、物品追跡システム1の利用者であって、資産管理担当者が操作する情報通信機器である。資産管理担当者は、資産管理端末50を操作することによって、後述する資産マップ画面34を表示し、資産ASの取得、利用、及び処分に関する情報を確認するとともに、資産ASの位置をリアルタイムに把握することができる。
ネットワークNWは、公衆に利用可能な電気通信回線であって、例えばインターネット回線である。また、ネットワークNWは、ワイヤレスLAN(wireless LAN)回線であってもよいし、複数種類の電気通信回線を、ゲートウェイ装置を介して連結することによって構成された電気通信回線であってもよい。
従来、資産管理担当者は、資産ASの保管位置を管理するために、資産ASを持ち運ぶ前と、資産ASを持ち運んだ後に、資産ASに取り付けられた非接触ICタグをICタグリーダで読み取る作業を行っていた。これに対して、本実施形態の物品追跡システム1によれば、携帯端末20が、資産ASに取付けられたビーコンタグ10の識別情報を取得するとともに、GPS信号に基づいて位置情報を取得して資産管理サーバ30に送信する。そのため、資産ASの位置情報を、移動中も含めてリアルタイムに把握することが可能となる。また、資産管理担当者が非接触ICタグの識別情報の読み取る必要がなくなり、資産管理に要する作業負担の軽減を図ることが可能となる。
<<ビーコンタグ10>>
次に、ビーコンタグ10について説明する。
ビーコンタグ10は、ビーコン信号を送信するビーコン信号発振器である。また、ビーコンタグ10は、長さ40mm、幅25mm、高さ5mmの寸法と、4gの重量を有し、上述した発振器識別情報を記憶する可搬型電子媒体である。ただし、ビーコンタグ10の寸法及び重量は、これに限定されない。
ビーコンタグ10は、ビーコンタグ10を収容可能な収容ケースを介して資産ASに取り付けられる。また、ビーコンタグ10は、資産ASに直接貼付されて取り付けられてもよい。ビーコンタグ10を資産ASに取り付けることにより、発振器識別情報に基づいて資産ASを特定することが可能となる。
また、ビーコンタグ10は、移動手段である車両VHに取り付けられる。これにより、発振器識別情報に基づいて資産ASの移動手段(搬送手段)を特定することが可能となる。
図2は、ビーコンタグ10の構成を示している。図2に示すように、ビーコンタグ10は、ビーコン通信回路11と、アンテナ12と、電源回路13と、を主な構成として有している。
ビーコン通信回路11は、ビーコンタグ10の通信制御回路である。ビーコン通信回路11は、通信ユニット111と、通信制御ユニット112と、を主な構成として有している。通信ユニット111は、ビーコン信号送信手段に相当する。
通信ユニット111は、アンテナ12に対してビーコン信号を出力する無線通信回路である。通信ユニット111は、変復調回路、周波数変換回路、フィルタ回路、及び増幅回路等を含んでいる。通信ユニット111は、具体的には、BLE(Bluetooth Low Energy(登録商標))の通信規格に準拠した通信ユニットである。
通信制御ユニット112は、計時部112aと、設定受付部112bと、通信制御部112cと、を主な構成として有している。
計時部112aは、クロック発振器と、クロック発振器の出力を計数するカウンタを有している。クロック発振器は、例えば水晶発振器や、セラミック発振器を採用することができる。
計時部112aは、後述する通信期間とスリープ期間を計時する。また、計時部112aは、ビーコン信号を出力する送信タイミングを計時する。また、計時部112aは、無作為な送信間隔を有する送信タイミングを生成するための疑似乱数生成器を有していてもよい。
設定受付部112bは、外部端末と無線通信を行うことにより、ビーコンタグ10のスリープ期間に関する設定情報の入力を受け付ける。これにより、持ち運びの機会が比較的少ない資産ASに取り付けられるビーコンタグ10がビーコン信号を出力する機会を減少させ、省電力性の向上を図ることが可能となる。また、後述する電源回路13の電池を交換する手間を抑制することが可能となる。
なお、設定受付部112bが入力を受け付ける設定情報は、スリープ期間に限定されない。設定受付部112bは、後述するビーコン信号の送信タイミングに関する設定情報の入力を受け付けることとしてもよい。また、設定受付部112bは、ビーコン信号の送信電力に関する設定情報の入力を受け付けることとしてもよい。
通信制御部112cは、ビーコンタグ10が、通常動作状態と省電力動作状態との間で遷移するように制御する。ビーコンタグ10は、通常動作状態においてビーコン信号を送信し、省電力動作状態においてビーコン信号の送信を行わない。ビーコンタグ10がビーコン信号を送信する期間(通常動作状態に遷移された期間)を、通信期間と称する。一方、ビーコンタグ10がビーコン信号を送信しない期間(省電力動作状態に遷移された期間)を、スリープ期間と称する。
図3は、ビーコンタグ10の通信状態を示す図である。図3に示すように、ビーコンタグ10は、通信期間とスリープ期間の間を、周期的に交互に遷移する。スリープ期間において、ビーコンタグ10の通信ユニット111に対する電源供給は停止される。これにより、増幅器等による電力消費を抑制することができ、省電力性の向上を図ることが可能となる。そして、通信期間及びスリープ期間を交互に制御することにより、ビーコンタグ10と携帯端末20の間の通信の機会を確保しつつ、消費電力を抑制し、後述する電源回路13の一次電池の交換に係る作業負担の軽減を図ることが可能となる。なお、通信期間は、例えば1秒間である。また、スリープ期間は、例えば5秒間であるが、これに限定されない。スリープ期間は、10分であってもよいし、1時間であってもよい。
ビーコンタグ10は、通信期間において、ビーコン信号を複数回、送信する。より詳細に説明すると、ビーコンタグ10は、送信周波数F1、送信周波数F2、及び送信周波数F3をこの順序で選択し、選択された送信周波数で、ビーコン信号を、それぞれ時刻T11、時刻T12、時刻T13において送信する。このように複数の送信周波数を所定の順序で選択してビーコン信号を送信することにより、同じ周波数帯域を利用した他の無線通信信号との輻輳を抑制することができる。
また、ビーコンタグ10は、無作為に定められた送信間隔を有する送信タイミングでビーコン信号を送信する。詳細には、ビーコンタグ10は、時刻T11、時刻T12、及び時刻T13から、無作為に定められた送信間隔を隔てた時刻T21、時刻T22、及び時刻T23において、再び送信周波数F1、F2、F3で、ビーコン信号を送信する。
同様に、ビーコンタグ10は、時刻T21、時刻T22、及び時刻T23から無作為に定められた送信間隔を隔てた時刻T31、時刻T32、及び時刻T33において、再び送信周波数F1、F2、F3で、ビーコン信号を送信する。このように、無作為に定められた送信間隔を有する送信タイミングでビーコン信号を送信することにより、ビーコン信号の輻輳が発生した後の再送タイミングにおいて、再び輻輳が発生することを抑制することが可能となる。
無作為に定められる送信間隔は、例えば、ビーコンタグ10を識別可能な発振器識別情報に基づいて、疑似乱数生成器によって生成される。
ビーコンタグ10は、通信期間において、送信周波数F1、送信周波数F2、送信周波数F3で、ビーコン信号を10回ずつ送信する。ただし、送信回数は10回に限定されない。送信回数を10回より少ない回数とすることにより、省電力性の向上を図ることが可能となる。また、送信回数を10回より多い回数とすることにより、ビーコンタグ10と携帯端末20の間の通信の信頼性の向上を図ることが可能となる。
図2に戻って、アンテナ12は、ビーコン信号を送信するチップアンテナである。アンテナ12をチップアンテナとすることにより、ビーコンタグ10全体のサイズを抑制することが可能となる。ただし、アンテナ12は、チップアンテナに限定されない。アンテナ12は、ビーコン通信回路11を搭載する基板に実装可能な寸法と形状を有していればよく、パッチアンテナであってもよい。
電源回路13は、ビーコン通信回路11が必要とする電気エネルギーを供給する一次電池を有している。一次電池は、コイン型リチウム電池であるが、これに限定されない。一次電池は、アルカリボタン電池であってもよい。また、電源回路13は、二次電池を有していてもよいし、太陽光発電フィルムを有していてもよい。
電源回路13は、ビーコンタグ10が必要とする電気エネルギーを、資産ASの耐用年数よりも長い期間に亘って供給することが可能な電源容量を有していると好適である。そのため、上述したように、ビーコンタグ10は、送信期間とスリープ期間との間で定期的に遷移するように制御されて、省電力性の向上が図られている。
<<携帯端末20>>
次に、携帯端末20について説明する。
携帯端末20は、移動型通信端末であり、公知のスマートフォンである。ただし、携帯端末20は、タブレット型端末であってもよい。
図4は、携帯端末20の構成を示している。図4に示すように、携帯端末20は、移動体通信回路21と、ビーコンアンテナ22と、GPS受信機23と、移動体通信アンテナ24と、入出力装置25と、電源回路26と、を主な構成として有している。
ビーコンアンテナ22は、ビーコンタグ10が送信するビーコン信号を受信することができる空中線である。換言すると、ビーコンアンテナ22は、ISM(Industry Science and Medical)バンドと称される2.4GHz帯の無線通信信号に対応した空中線である。ビーコンアンテナ22は、チップアンテナであるが、これに限定されない。ビーコンアンテナ22は、パッチアンテナであってもよい。
GPS受信機23は、GPS衛星STが送信するGPS信号(衛星測位信号)を受信することができる。図4に示されていないものの、GPS受信機23には、GPS信号を受信可能なGPSアンテナが搭載されている。GPS受信機23として、公知のGPS受信ユニットを採用することができる。
移動体通信アンテナ24は、携帯電話基地局BSを介して、資産管理サーバ30及びプッシュ通知サーバ40との間で無線通信をすることができる空中線である。移動体通信アンテナ24は、複数のアンテナ要素から構成されていてもよい。後述するように、携帯端末20は、移動体通信アンテナ24を介して資産管理サーバ30が送信するプッシュ通知を受信する。また、携帯端末20は、移動体通信アンテナ24を介して資産管理サーバ30に資産位置情報を送信する。
入出力装置25は、タッチパネル式の表示装置であって、携帯端末20を携帯するユーザが操作するインターフェース装置である。入出力装置25は、タッチパネル式の有機ELディスプレイであるが、これに限定されない。入出力装置25は、液晶ディスプレイであってもよい。入出力装置25は、ユーザの指やスタイラスを用いた操作入力を検知するタッチセンサを備えている。
電源回路26は、携帯端末20が必要とする電気エネルギーを供給可能な二次電池を有している。二次電池は、リチウムイオン電池であるが、これに限定されない。二次電池は、携帯端末20が必要とする電気エネルギーを供給可能な電源容量を有していればよく、リチウムポリマー電池であってもよい。
移動体通信回路21は、携帯端末20の通信制御回路である。移動体通信回路21は、ビーコン通信ユニット211と、移動体通信ユニット212と、通信制御ユニット213と、を主な構成として有している。
ビーコン通信ユニット211は、ビーコンアンテナ22を介してビーコン信号を受信する無線通信回路である。ビーコン通信ユニット211は、増幅回路、フィルタ回路、周波数変換回路、変復調回路等を有している。具体的には、ビーコン通信ユニット211は、BLEの通信規格に準拠した通信ユニットである。
移動体通信ユニット212は、移動体通信アンテナ24を介して移動体通信信号を送受信する無線通信回路である。移動体通信ユニット212は、変復調回路、周波数変換回路、フィルタ回路、増幅回路等を有している。具体的には、移動体通信ユニット212は、LTE、又は5Gの通信規格に準拠した通信ユニットである。
通信制御ユニット213は、プログラムを実行するプロセッサと、揮発性メモリと、不揮発性メモリと、を有する制御回路である。通信制御ユニット213は、不揮発性メモリに格納された資産位置情報出力プログラムを揮発性メモリにロードして順次実行する。これにより、通信制御ユニット213は、プッシュ通知取得部213a、位置情報取得部213b、発振器識別情報取得部213c、携帯端末識別情報取得部213d、資産位置情報送信部213e、として機能する。通信制御ユニット213は、コンピュータに相当し、資産位置情報出力プログラムは、物品位置情報出力プログラムに相当する。
プッシュ通知取得部213aは、プッシュ通知サーバ40が送信するプッシュ通知を取得する。プッシュ通知は、資産管理サーバ30が資産位置情報を取得するために、後述する資産位置取得プログラムの実行を要求する通知信号である。携帯端末20は、プッシュ通知を受信すると、バックグラウンド処理によって位置情報と発振器識別情報を取得し、位置情報と発振器識別情報を含む資産位置情報を生成して資産管理サーバ30に送信する。プッシュ通知取得部213aは、バックグラウンド実行手段に相当する。
位置情報取得部213bは、GPS受信機23が受信したGPS信号(衛星測位信号)に基づいて、位置情報を取得する。ここで、位置情報は、緯度、経度、及び高度の情報を含んでいる。位置情報取得部213bは、資産ASを搬送する車両VHに搭載されたナビゲーション装置から位置情報を取得してもよい。位置情報取得部213bは、物品位置情報取得手段に相当する。
発振器識別情報取得部213cは、ビーコンアンテナ22を介してビーコンタグ10が送信するビーコン信号を受信し、ビーコン信号に含まれる発振器識別情報を取得する。ビーコンタグ10が資産ASに取り付けられている場合、発振器識別情報は、資産ASを識別可能な資産識別情報に相当する。また、ビーコンタグ10が、車両VHに取り付けられている場合、発振器識別情報は、車両VH(移動手段)を識別可能な移動手段識別情報に相当する。
発振器識別情報取得部213cは、ビーコン信号のRSSI(受信信号強度)を、予め定められた閾値と比較し、RSSIが閾値よりも大きいと判定されたビーコン信号に含まれる発振器識別情報を取得する。後述する資産管理サーバ30は、発振器識別情報に基づいて、ビーコン発振器が取り付けられた資産AS及び車両VHを識別することができる。発振器識別情報取得部213cは、物品識別情報取得手段、及び移動手段識別情報取得手段に相当する。
携帯端末識別情報取得部213dは、不揮発性メモリに記憶された携帯端末識別情報を読み出して取得する。携帯端末識別情報は、携帯端末20を識別可能な携帯端末IDであるが、これに限定されない。携帯端末識別情報は、IMEI(International Mobile Equipment Identifier)であってもよいし、携帯端末20の電話番号であってもよい。
資産位置情報送信部213eは、位置情報と資産識別情報を対応付けた資産位置情報を生成して出力する。資産識別情報は、資産ASに取り付けられたビーコンタグ10の発振器識別情報である。また、資産位置情報送信部213eは、位置情報と、資産識別情報と、携帯端末識別情報を対応付けた資産位置情報を生成して出力してもよい。また、資産位置情報送信部213eは、位置情報と、資産識別情報と、移動手段識別情報と、を対応付けた資産位置情報を生成して出力してもよい。移動手段識別情報は、車両VHに取り付けられたビーコンタグ10の発振器識別情報である。資産位置情報送信部213eは、物品位置情報送信手段に相当する。
また、図4に示されていないものの、通信制御ユニット213は、プッシュ通知取得部213aがプッシュ通知を取得するタイミングとは無関係に、予め定められたタイミングでバックグラウンド処理を実行するバックグラウンド実行部を有していてもよい。バックグラウンド実行部は、プッシュ通知取得部213aと異なるタイミングで位置情報と資産識別情報を取得し、位置情報と資産識別情報を含む資産位置情報を生成して資産管理サーバ30に送信する。これにより、資産位置情報を資産管理サーバ30に送信する機会を増加することが可能となる。
<<資産管理サーバ30>>
次に、資産管理サーバ30について説明する。
資産管理サーバ30は、資産管理担当者に資産ASの管理情報を提供し、資産ASの追跡を可能とするサーバ装置である。
図5は、資産管理サーバ30の構成を示している。図5に示すように、資産管理サーバ30は、資産管理サーバ30の制御を司るサーバ制御部31と、記憶部32と、を主な構成として有している。
記憶部32は、HDD(Hard Disk Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)等からなる不揮発性の補助記憶装置である。
記憶部32は、ビーコンタグDB321と、携帯端末DB322と、車両DB323と、資産情報DB324と、プッシュ通知テーブル325と、地図画像DB326と、を有している。
図6は、ビーコンタグDB321のデータ構造の一例を示している。図6に示すように、ビーコンタグDB321は、「ビーコンID」、「名称」、「識別情報」の項目を有するレコードが格納されている。
「ビーコンID」は、ビーコンタグ10を識別可能な発振器識別情報であって、文字又は数字からなる文字列である。
「名称」及び「識別情報」は、ビーコンタグ10が取り付けられる資産AS又は移動手段を識別可能な識別情報である。「名称」は、資産AS又は車両VHを識別可能な資産AS又は車両VHの名称である。「識別情報」は、資産AS又は車両VHの識別情報であって、文字又は数字からなる文字列ある。
ビーコンタグDB321は、資産管理端末50を操作する資産管理担当者によって登録され、更新される。
図7は、携帯端末DB322のデータ構造の一例を示している。図7に示すように、携帯端末DB322は、「携帯端末ID」、「電話番号」、「トークン」、及び「従業員ID」の項目を有するレコードが格納されている。
「携帯端末ID」及び「電話番号」は、携帯端末20を識別可能な識別情報である。携帯端末IDは、文字又は数字からなる文字列であって、「電話番号」は、携帯端末20の電話番号である。
「トークン」は、プッシュ通知サーバ40によって発行されて、携帯端末20を識別可能な識別情報である。トークンは、プッシュ通知の対象とする携帯端末20を特定するために用いられる。
「従業員ID」は、携帯端末20を携帯する従業員を識別可能な従業員番号である。ただし、従業員番号の代わりに、従業員の氏名が携帯端末DB322に格納されてもよい。
携帯端末DB322は、資産管理端末50を操作する資産管理担当者によって更新される。
図8は、車両DB323のデータ構造の一例を示している。図8に示すように、車両DB323は、「車両ID」、「従業員ID」、及び「走行予定」の項目を有するレコードが格納されている。
「車両ID」は、車両VHを識別可能な識別情報であって、文字又は数字からなる文字列である。
「従業員ID」は、車両VHに乗車する従業員を識別可能な識別情報である。
「走行予定」は、車両VHの出発地、出発予定時刻、目的地、目的地到着時刻等からなる走行予定情報である。ただし、これに限定されることなく、車両VHに積載される予定の資産ASに関する情報が格納されてもよい。
車両DB323は、資産管理端末50を操作する資産管理担当者、又は車両VHに乗車する者によって更新される。
図9は、資産情報DB324のデータ構造の一例を示している。図9に示すように、資産情報DB324には、「資産ID」、「資産名」、「購入日」、「除却日」「ビーコンID」、「携帯端末ID」、「位置情報」、「車両ID」の項目を有するレコードが格納されている。
「資産ID」及び「資産名」は、資産ASを識別可能な識別情報である。「資産ID」は、資産管理担当者によって登録された際に付与される文字列であり、「資産名」は資産ASを識別可能な名称である。
「購入日」は、資産ASを購入した年月日である。資産管理担当者は、「購入日」の情報に基づいて資産ASの減価償却費や、使用可能期間を特定することができる。
「除却日」は、資産ASが耐用年数を経過する日である。資産ASは、除却日を経過することによって経理上の資産価値がなくなる。そのため、資産管理担当者は、除却日を経過した資産ASを固定資産の管理対象から除外する行為を行う。
「ビーコンID」は、資産IDで特定される資産ASに取り付けられたビーコンタグ10に付与されたビーコンIDである。
「携帯端末ID」は、資産IDで特定される資産ASを搬送するユーザが携帯する携帯端末20の携帯端末IDである。
「位置情報」は、「携帯端末ID」で特定される携帯端末20が、衛星測位信号に基づいて取得した位置情報である。「位置情報」は、緯度(Lat)、経度(Lon)、及び高度(H)を含んでいる。「位置情報」は、資産位置情報取得部313によって更新される。
「車両ID」は、資産IDで特定される資産ASを積載して搬送する車両VHの車両IDであり、資産ASを搬送する車両に取り付けられたビーコンタグ10の発振器識別情報と、ビーコンタグDB321に格納された識別情報である。
「ビーコンID」、「携帯端末ID」、及び「位置情報」は、資産位置情報取得部313が資産位置情報を取得した際に更新される。図9において、各資産に対して最新の資産位置情報が格納された状態を示しているが、資産情報DBには、資産IDで特定される資産ASの過去の資産位置情報を蓄積して格納してもよい。資産情報DBは、物品追跡情報記憶部に相当する。
図10は、プッシュ通知テーブル325のデータ構造の一例を示している。図10に示すように、プッシュ通知テーブルDBには、「資産ID」、「通知周期」、「前回通知時刻」、及び「トークン」の項目を有するレコードが格納されている。
「資産ID」は、プッシュ通知に係る資産ASの資産IDである。
「通知周期」及び「前回通知時刻」は、プッシュ通知の通知周期と、前回(直近の過去)に行われたプッシュ通知時刻を示している。後述する資産位置情報要求通知部312は、現在時刻を、前回通知時刻に通知周期を加算することによって得られる時刻と比較することによって、プッシュ通知タイミングが到来したか否かを判定する。資産位置情報要求通知部312は、プッシュ通知タイミングが到来したと判定された際に資産位置情報要求通知を送信する。
図10に示すように、複数の資産ASのそれぞれに対して、互いに異なる通知間隔を設定することができる。換言すると、プッシュ通知テーブル325には、所定の周期を有する第一タイミングと、所定の周期と異なる周期を有する第二タイミングが記憶されている。そのため、資産AS毎に、資産ASの性質に応じた適切なタイミングを選択してプッシュ通知を送信し、資産位置情報を取得することが可能となる。
「トークン」は、プッシュ通知の送信対象とする携帯端末20を識別する識別情報である。「トークン」は、予めプッシュ通知サーバ40によって発行される。
資産管理サーバ30は、プッシュ通知テーブル325を参照し、プッシュ通知タイミングが到来したと判定した際に、トークンを含む資産位置情報要求通知をプッシュ通知サーバ40に送信する。これにより、プッシュ通知サーバ40は、プッシュ通知を送信する携帯端末20を特定することができる。
図5に戻って、地図画像DB326は、地図画像343bを格納している。地図画像343bは、図12を参照して後述する資産マップ画面34で、資産ASの位置を表示するために用いられる。
また、図5には図示されていないものの、記憶部32には、後述するサーバ制御部31が実行する資産追跡プログラム(物品追跡プログラムに相当する。)が記憶されている。
サーバ制御部31は、プログラムを実行するプロセッサと、不揮発性記憶媒体と、揮発性記憶媒体と、を有する制御回路である。プロセッサが、記憶部32に格納された資産追跡プログラムをロードして実行することにより、登録受付部311、資産位置情報要求通知部312、資産位置情報取得部313、及び資産情報出力部314として機能する。サーバ制御部31は、コンピュータに相当する。
登録受付部311は、資産管理端末50を操作する資産管理担当者による入力を受け付けて、上述したビーコンタグDB321、携帯端末DB322、車両DB323、資産情報DB324、及びプッシュ通知テーブル325にレコードの登録を行う。
資産位置情報要求通知部312は、図10を参照して説明したプッシュ通知テーブル325又は資産管理担当者の操作に基づいて、資産AS毎にプッシュ通知タイミングが到来したか否かを判定する。そして、プッシュ通知タイミングが到来したと判定された場合、資産位置情報要求通知部312は、プッシュ通知サーバ40に対して資産位置情報要求通知を送信する。プッシュ通知サーバ40に対して資産位置情報要求信号を送信することにより、プッシュ通知サーバ40から携帯端末20にプッシュ通知が行われ、資産管理サーバ30は携帯端末20が送信する資産位置情報を取得することが可能となる。資産位置情報要求通知部312は、物品位置情報要求通知手段に相当する。
資産位置情報取得部313は、携帯端末20が送信する資産位置情報を取得し、資産情報DBを更新する。より詳細には、資産位置情報取得部313は、取得した資産位置情報に含まれる位置情報、資産識別情報、携帯端末識別情報、及び移動手段識別情報によって、資産情報DB324の「位置情報」、「ビーコンID」、「携帯端末ID」、「車両ID」を更新する。これにより、最新の資産位置情報を把握することが可能となる。
資産情報出力部314は、資産情報DBに記憶された資産位置情報を読み出して出力する。より詳細には、資産情報出力部314は、資産位置情報の抽出条件の入力を受け付けて、入力された抽出条件に基づいて資産情報DBから資産位置情報を読み出す。そして資産情報出力部314は、読み出した資産位置情報を、地図画像DBから読み出した地図画像343bに重畳して表示する。これにより、追跡対象の資産ASを絞り込むことができるとともに、追跡対象の資産ASの位置を容易に追跡することが可能となる。資産情報出力部314は、物品位置情報出力手段に相当する。
図11は、抽出条件入力画面33を示している。抽出条件入力画面33は、資産管理端末50を操作する資産管理担当者の操作によって、資産管理端末50の表示装置に出力される表示画面である。
抽出条件入力画面33は、拠点選択領域331と、資産グループ選択領域332と、個別資産選択領域333と、検索語入力領域334と、を有している。資産管理担当者は、拠点選択領域331、資産グループ選択領域332、個別資産選択領域333、検索語入力領域334を操作して入力することにより、特定の資産ASの資産位置情報を資産情報DB324から読み出すことができる。
拠点選択領域331は、企業のオフィス、又は営業所等からなる拠点の一覧が表示されて、拠点の選択を受け付ける領域である。資産管理担当者は、拠点選択領域331に表示された拠点を選択することにより、その拠点に位置する資産ASが属する資産グループを資産グループ選択領域332に表示させることができる。
資産グループ選択領域332は、拠点選択領域331で選択された拠点に対応する資産グループの一覧が表示されて、資産グループの選択を受け付ける領域である。なお、資産グループとは、図11に示すように、複数の資産ASから構成されて、資産ASの種類によって分類された資産ASの集合である。資産管理担当者は、資産グループ選択領域332に表示された資産グループを選択することにより、その資産グループに属する資産ASを個別資産選択領域333に表示させることができる。
個別資産選択領域333は、資産グループ選択領域332で選択された資産グループに属する資産ASの一覧が表示されて、資産ASの選択を受け付ける領域である。資産管理担当者は、個別資産選択領域333に表示された資産ASを選択することにより、後述する資産マップ画面34を表示させることができる。
検索語入力領域334は、検索語を入力する領域であって、拠点及び資産グループを選択することなく検索語に基づいて資産ASを選択するために用いられる領域である。検索語入力領域334に検索語を入力することにより、検索語に対応する資産ASが抽出されて、個別資産選択領域333に一覧表示される。検索語入力領域334には、検索語として資産ASの資産名、又は資産グループ名を入力することができる。また、検索語入力領域334には、検索語として従業員ID、又は車両IDを入力することができる。
図12は、資産マップ画面34を示している。資産マップ画面34は、資産管理端末50を操作する資産管理担当者の操作によって、資産管理端末50の表示装置に出力される表示画面である。
資産マップ画面34は、資産概要表示領域341と、資産詳細表示領域342と、資産位置表示領域343と、を有している。
資産概要表示領域341には、資産ASを撮影した撮影画像、資産ASの名称、資産グループ、及び保管位置に関する情報が表示される。
資産詳細表示領域342には、資産ASが現在搬送中であることと、資産ASを搬送する従業員の氏名と、所属と、従業員が携帯する携帯端末20のメールアドレス及び電話番号が表示される。資産管理担当者は、資産詳細表示領域342を視認することにより、資産ASを持ち運ぶ従業員を特定し、その従業員に対して容易に連絡することが可能となる。
また、資産詳細表示領域342には、従業員に関する情報に代えて、資産ASを搬送する車両VHに関する情報が表示されてもよい。これにより、資産ASが誤配送されていないことを確認することができる。
また、従業員のプライバシーを保護するために、所定の条件に基づいて資産詳細表示領域342から従業員に関する情報を秘匿してもよい。一例として、資産情報出力部314は、従業員に関する情報を表示するか否かの設定情報を取得し、設定情報に基づいて資産詳細表示領域342に従業員に関する情報を表示出力するか、または秘匿することとしてもよい。
資産位置表示領域343には、資産ASの位置を示す資産位置特定アイコン343aが、地図画像343bとともに表示される。より詳細には、資産情報DB324から読み出された資産位置情報が、地図画像343bに重畳して表示される。これにより、資産管理担当者は、追跡対象の資産ASの位置を容易に把握することが可能となる。
資産位置表示領域343には、複数の資産位置特定アイコン343aが表示されてもよい。この場合、資産管理担当者は、複数の資産ASの位置を資産位置表示領域343で俯瞰して把握することが可能となる。
<<資産位置情報取得処理のシーケンス>>
次に、物品追跡システム1によって実行される資産追跡処理のシーケンスについて説明する。
図13は、資産追跡処理のシーケンスを示している。最初に、資産ASに取り付けられたビーコンタグ10は、ビーコン信号を送信する(ステップS10)。ビーコンタグ10は、所定のタイミングでビーコン信号を繰り返し送信する。ビーコン信号には、ビーコンタグ10が取り付けられた資産ASを特定可能な資産識別情報が含まれている。図13において、ビーコンタグ10は1つのみ示されているが、複数のビーコンタグ10のそれぞれからビーコン信号が送信される。また、車両VHに取り付けられたビーコンタグ10も、ビーコン信号を送信する。ビーコン信号には、車両VHを特定可能な移動手段識別情報が含まれている。
ビーコン信号は、後述するように、プッシュ通知を受信した携帯端末20によって受信される。
一方、資産管理サーバ30は、プッシュ通知タイミングが到来したか否かを判定する(ステップS11)。詳細には、資産管理サーバ30は、プッシュ通知テーブル325を参照し、複数の資産ASのそれぞれについて、プッシュ通知テーブル325に定められたプッシュ通知タイミングが到来したか判定する。また、資産管理サーバ30は、資産管理担当者によってプッシュ通知を指示する操作が行われたか否かを監視することによって、操作タイミングが到来したか否かを判定してもよい。
プッシュ通知タイミングが到来していないと判定された場合(ステップS11:No)、資産管理サーバ30は、プッシュ通知タイミングが到来するまで待機する。
プッシュ通知タイミングが到来したと判定された場合(ステップS11:Yes)、資産管理サーバ30は、資産位置情報要求通知をプッシュ通知サーバ40に送信する(ステップS12)。より詳細には、資産管理サーバ30は、携帯端末20を識別可能なトークンと、バックグラウンド処理によって位置情報と資産識別情報を取得し、資産位置情報を生成するように指示する実行命令と、からなる資産位置情報要求通知を生成して送信する。
プッシュ通知サーバ40は、資産管理サーバ30が送信した資産位置情報要求信号を受信すると、携帯端末20に対してプッシュ通知を行う(ステップS13)。具体的には、プッシュ通知サーバ40は、資産管理サーバ30から送信された資産位置情報要求信号に含まれるトークンによって特定される携帯端末20に対して、上述した実行命令を送信する。
携帯端末20は、プッシュ通知を受信すると、バックグラウンドで資産位置情報を生成して送信する処理を実行する。具体的には、携帯端末20は、最初に、位置情報を取得する(ステップS14)。すなわち、携帯端末20は、GPS信号を受信し、GPS信号に基づいて現在の位置情報を取得する。
次に、携帯端末20は、資産識別情報を取得する(ステップS15)。詳細には、携帯端末20は、追跡対象の資産ASに取り付けられたビーコンタグ10が送信するビーコン信号を受信し、ビーコン信号に含まれる発振器識別情報を資産識別情報として取得する。
次に、携帯端末20は、携帯端末識別情報を取得する(ステップS16)。詳細には、携帯端末20は、携帯端末20の不揮発性メモリに記憶されている携帯端末IDを読み取る。
次に、携帯端末20は、移動手段識別情報を取得する(ステップS17)。詳細には、携帯端末20は、車両VHに取り付けられたビーコンタグ10が送信するビーコン信号を受信し、ビーコン信号に含まれる発振器識別情報を移動手段識別情報として取得する。
続いて、携帯端末20は、資産位置情報を生成して資産管理サーバ30に送信する(ステップS18)。より詳細には、携帯端末20は、ステップS14からステップS17で取得した位置情報と、資産識別情報と、携帯端末識別情報と、移動手段識別情報と、を対応付けた資産位置情報を生成し、これを送信する。
以上のステップS14からステップS18で説明した処理は、ユーザの操作を有することなく、バックグラウンド処理で実行される。そのため、資産ASを搬送するユーザの手を煩わせることなく資産ASの資産位置情報を取得することができ、物品の追跡に要する作業負担の軽減を図ることが可能となる。
資産管理サーバ30は、携帯端末20が送信する資産位置情報を取得して、資産情報DB324を更新する。そして、資産管理サーバ30は、資産管理端末50を利用する資産管理担当者の操作に応じて、資産位置情報を資産マップ画面34に出力する(ステップS19)。資産マップ画面34は、図11及び図12を参照して上述したため、詳細な説明を省略する。
以上、本発明の一実施形態に係る物品追跡システム1の構成について説明してきたが、上述した実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
上述した実施形態において、物品は、法人が保有する固定資産の資産管理担当者が、資産ASの位置を追跡するために用いることとして説明したが、これに限定されない。物品追跡システム1は、物流業者が、輸送物品の位置を追跡するために用いることができる。
また、上述した実施形態において、移動手段としての車両VHは、資産ASを積載して搬送可能な四輪自動車であることとして説明したが、これに限定されない。移動手段は、二輪車であってもよいし、公共の交通手段であってもよい。
1 物品追跡システム
10 ビーコンタグ(ビーコン信号発振器)
11 ビーコン通信回路
111 通信ユニット
112 通信制御ユニット
112a 計時部
112b 設定受付部
112c 通信制御部
12 アンテナ
13 電源回路
20 携帯端末
21 移動体通信回路
211 ビーコン通信ユニット
212 移動体通信ユニット
213 通信制御ユニット
213a プッシュ通知取得部
213b 位置情報取得部
213c 発振器識別情報取得部(物品識別情報取得手段、移動手段識別情報取得手段)
213d 携帯端末識別情報取得部
213e 資産位置情報送信部
22 ビーコンアンテナ
23 GPS受信機
24 移動体通信アンテナ
25 入出力装置
26 電源回路
30 資産管理サーバ(物品追跡装置)
31 サーバ制御部(コンピュータ)
311 登録受付部
312 資産位置情報要求通知部
313 資産位置情報取得部
314 資産情報出力部
32 記憶部
321 ビーコンタグDB
322 携帯端末DB
323 車両DB
324 資産情報DB
325 プッシュ通知テーブル
326 地図画像DB
33 抽出条件入力画面
331 拠点選択領域
332 資産グループ選択領域
333 個別資産選択領域
334 検索語入力領域
34 資産マップ画面
341 資産概要表示領域
342 資産詳細表示領域
343 資産位置表示領域
343a 資産位置特定アイコン
343b 地図画像
40 プッシュ通知サーバ
50 資産管理端末
NW ネットワーク AS 資産
ST GPS衛星
VH 車両

Claims (10)

  1. 追跡対象の物品に取り付けられたビーコン信号発振器が送信するビーコン信号に含まれて、前記物品を識別可能な物品識別情報と、前記物品の位置情報と、を対応付けた物品位置情報に基づいて、前記物品の位置を管理する物品追跡装置のコンピュータを、
    前記物品を搬送するユーザが所持する携帯端末に対して、プッシュ通知サービスを提供する外部のプッシュ通知サーバを介して、前記物品位置情報の要求を通知する物品位置情報要求通知手段、
    前記物品位置情報の要求を通知された前記携帯端末から、前記ビーコン信号発振器が送信した前記ビーコン信号を受信し、該ビーコン信号に含まれる前記物品識別情報と、衛星測位信号を受信し、該衛星測位信号に基づいて取得される前記位置情報と、を対応付けることによって前記携帯端末が生成した前記物品位置情報を取得し、該物品位置情報を格納する物品追跡情報記憶部を更新する物品位置情報取得手段、
    前記物品追跡情報記憶部から前記物品位置情報を読み出して出力する物品位置情報出力手段、として機能させることを特徴とする物品追跡プログラム。
  2. 前記物品位置情報要求通知手段は、予め前記物品毎に定められた通知タイミング、又は前記物品追跡装置に対するユーザの操作タイミングで、前記携帯端末に対して前記物品位置情報の要求を通知し、
    前記通知タイミングは、所定の周期を有する第一タイミングと、前記所定の周期と異なる周期を有する第二タイミングと、から選択されることを特徴とする請求項1に記載の物品追跡プログラム。
  3. 前記物品位置情報取得手段は、前記位置情報と、前記物品識別情報と、前記物品を搬送する移動手段に取り付けられた前記ビーコン信号発振器が送信する前記ビーコン信号に含まれて、前記移動手段を識別可能な移動手段識別情報と、を対応付けた前記物品位置情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の物品追跡プログラム。
  4. 前記物品位置情報出力手段は、前記物品位置情報の抽出条件の入力を受け付けて、該抽出条件に基づいて前記物品追跡情報記憶部から前記物品位置情報を読み出し、該物品位置情報を地図画像に重畳して表示することを特徴とする請求項1に記載の物品追跡プログラム。
  5. 前記物品位置情報取得手段は、前記位置情報と、前記物品識別情報と、前記携帯端末を識別可能な携帯端末識別情報と、を対応付けた前記物品位置情報を取得し、
    前記物品位置情報出力手段は、前記物品を搬送する者を識別可能な情報を出力するか否かの設定情報を取得し、該設定情報に基づいて前記物品位置情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の物品追跡プログラム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一の請求項に記載のコンピュータを備える物品追跡装置であって、前記コンピュータに、前記物品追跡プログラムを実行させる物品追跡装置。
  7. 追跡対象の物品を搬送するユーザが携帯する携帯端末のコンピュータを、
    衛星測位信号を受信し、該衛星測位信号に基づいて位置情報を取得する位置情報取得手段、
    前記物品に取り付けられたビーコン信号発振器が送信するビーコン信号を受信し、該ビーコン信号に含まれて、前記物品を識別可能な物品識別情報を取得する物品識別情報取得手段、
    前記位置情報と前記物品識別情報を対応付けた物品位置情報を生成して送信する物品位置情報送信手段、
    前記物品位置情報の送信を要求する物品位置情報要求通知を、プッシュ通知サービスを提供する外部のプッシュ通知サーバを介して受信し、前記位置情報取得手段と、前記物品識別情報取得手段と、前記物品位置情報送信手段と、をバックグラウンドで実行するバックグラウンド実行手段、
    として機能させることを特徴とする物品位置情報出力プログラム。
  8. 前記物品位置情報送信手段は、前記位置情報と、前記物品識別情報と、前記携帯端末を識別可能な携帯端末識別情報と、を対応付けた前記物品位置情報を送信することを特徴とする請求項7に記載の物品位置情報出力プログラム。
  9. 前記コンピュータを、
    前記物品を搬送する移動手段に取り付けられた前記ビーコン信号発振器が送信する前記ビーコン信号を受信し、該ビーコン信号に含まれて、前記移動手段を識別可能な移動手段識別情報を取得する移動手段識別情報取得手段として機能させ、
    前記物品位置情報送信手段は、前記位置情報と、前記物品識別情報と、前記移動手段識別情報と、を対応付けた前記物品位置情報を送信することを特徴とする請求項7に記載の物品位置情報出力プログラム。
  10. 追跡対象の物品に取り付けられるビーコン信号発振器と、前記物品を搬送するユーザが携帯する携帯端末と、前記物品の位置情報と前記物品を識別可能な物品識別情報とを対応付けた物品位置情報に基づいて、前記物品の位置を管理する物品追跡装置と、を備える物品追跡システムであって、
    前記ビーコン信号発振器は、
    前記物品識別情報を含むビーコン信号を送信するビーコン信号送信手段を有し、
    前記携帯端末は、
    衛星測位信号を受信し、該衛星測位信号に基づいて前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記ビーコン信号発振器が送信する前記ビーコン信号を受信し、該ビーコン信号に含まれる前記物品識別情報を取得する物品識別情報取得手段と、
    前記位置情報と前記物品識別情報を対応付けた前記物品位置情報を生成して送信する物品位置情報送信手段と、
    前記物品位置情報の送信を要求する物品位置情報要求通知を、プッシュ通知サービスを提供する外部のプッシュ通知サーバを介して受信し、前記位置情報取得手段と、前記物品識別情報取得手段と、前記物品位置情報送信手段と、をバックグラウンドで実行するバックグラウンド実行手段と、を有し、
    前記物品追跡装置は、
    前記携帯端末に対して、前記プッシュ通知サーバを介して、前記物品位置情報の要求を通知する物品位置情報要求通知手段と、
    前記物品位置情報の要求を通知された前記携帯端末から、前記物品位置情報を取得し、該物品位置情報を格納する物品追跡情報記憶部を更新する物品位置情報取得手段と、
    前記物品追跡情報記憶部に格納された前記物品位置情報を読み出して出力する物品位置情報出力手段と、を有することを特徴とする物品追跡システム。
JP2023100928A 2023-06-20 2023-06-20 物品追跡プログラム、物品追跡装置、物品位置情報出力プログラム、及び物品追跡システム Active JP7427832B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023100928A JP7427832B1 (ja) 2023-06-20 2023-06-20 物品追跡プログラム、物品追跡装置、物品位置情報出力プログラム、及び物品追跡システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023100928A JP7427832B1 (ja) 2023-06-20 2023-06-20 物品追跡プログラム、物品追跡装置、物品位置情報出力プログラム、及び物品追跡システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP7427832B1 true JP7427832B1 (ja) 2024-02-05

Family

ID=89771052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023100928A Active JP7427832B1 (ja) 2023-06-20 2023-06-20 物品追跡プログラム、物品追跡装置、物品位置情報出力プログラム、及び物品追跡システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7427832B1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003185730A (ja) 2001-12-19 2003-07-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置検出システム
JP2016109563A (ja) 2014-12-05 2016-06-20 シャープ株式会社 情報機器、設定方法、プログラム、及び、記録媒体
JP2019036153A (ja) 2017-08-17 2019-03-07 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
JP2019125181A (ja) 2018-01-17 2019-07-25 大日本印刷株式会社 所在管理システム、所在管理方法、所在管理装置及びプログラム
JP2021060671A (ja) 2019-10-03 2021-04-15 佳一 小泉 機器類管理システム
JP2022529584A (ja) 2019-04-17 2022-06-23 アップル インコーポレイテッド 無線位置特定可能タグ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003185730A (ja) 2001-12-19 2003-07-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置検出システム
JP2016109563A (ja) 2014-12-05 2016-06-20 シャープ株式会社 情報機器、設定方法、プログラム、及び、記録媒体
JP2019036153A (ja) 2017-08-17 2019-03-07 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
JP2019125181A (ja) 2018-01-17 2019-07-25 大日本印刷株式会社 所在管理システム、所在管理方法、所在管理装置及びプログラム
JP2022529584A (ja) 2019-04-17 2022-06-23 アップル インコーポレイテッド 無線位置特定可能タグ
JP2021060671A (ja) 2019-10-03 2021-04-15 佳一 小泉 機器類管理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8015023B1 (en) Package or mail delivery notice and confirmation
JP6783382B2 (ja) 通知メッセージを関連付けるための方法、装置、およびモバイル端末
JP6596799B2 (ja) 配達管理システム、配達管理装置、配達管理方法および配達管理プログラム
US8538837B2 (en) Methods and systems for providing wireless enabled inventory peering
US20140135036A1 (en) Proximity Based Reminders
US20140082099A1 (en) Misplaced mobile device notifications based on rightful user&#39;s social networking information
US11284219B2 (en) Lost device detection using geospatial location data
US20190378095A1 (en) Information processing apparatus, wireless communication terminal, and information processing method
JP2009508238A (ja) 位置感知文書
CN101426023A (zh) 用于促进基于位置的分布式待执行列表的方法和装置
JP2019021149A (ja) 手荷物管理方法および手荷物管理システム
JP6778045B2 (ja) 物品配達管理システム
JP7427832B1 (ja) 物品追跡プログラム、物品追跡装置、物品位置情報出力プログラム、及び物品追跡システム
JP2007145514A (ja) 宅配情報管理システム、宅配情報管理装置及び宅配情報管理方法
US20160066165A1 (en) Method, system and apparatus for location and time-based messaging using text-based tags
US20180308049A1 (en) Equipment and inventory management systems and methods
JP2019144986A (ja) 貸出管理装置、貸出管理方法、貸出管理プログラム及び貸出管理システム
JP2019125181A (ja) 所在管理システム、所在管理方法、所在管理装置及びプログラム
JP2019186796A (ja) 位置情報提供システム、位置情報提供方法および移動体通信端末
WO2013003933A1 (en) Method and device for populating a contact entry with contextual information
US20200025580A1 (en) Information processing apparatus and information processing method
US20200364649A1 (en) Method, apparatus, and computer-readable medium for remote management and tracking of baggage on a transportation carrier computing system
WO2023053284A1 (ja) 配達支援装置、配達支援システム、配達支援方法及びプログラム
CN110852685A (zh) 订单任务的调度方法及装置、电子设备、存储介质
US20220188766A1 (en) Server, system, control method for server, program, and electronic device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230622

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7427832

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150