JP7089737B2 - シート厚み測定装置 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 カタログ配布 配布者 株式会社フジワーク 配布日 平成29年10月27日
この発明は、シート厚み測定装置に関するものであり、特に、厚さが薄いシートを測定することができるシート厚み測定装置に関する。
フィルム等のシート、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂製のシートは、光学性フィルムなどの機能性フィルム、電池用セパレータ、包装用資材としてのフィルム、表面保護フィルム等に幅広く用いられている。
この種のシートは、その用途の多様化に伴い、様々な構造と構成材が開発されている。これらのシートは、その機能を発揮するためには、厚みの精度や厚みのばらつきが目的に適合した水準を満足することが前提となる。
厚みの精度や厚みのばらつきが要求水準を満足しないと、シート本来の機能を発揮することができず、当該シートを使用した製品の安全性や信頼性が大きく低下する。このため、シートの厚みの計測値は、シートの品質管理項目として極めて重要である。
従来からあるシート厚み測定装置は、大別して、非接触式のものと、接触式のものがある。そして、非接触式のシート厚み測定装置のほとんどは、シートを安定させるためにバックアッププレート或いはバックアップロール上のシートにテンションを与え、バックアッププレート或いはバックアップロールに密着させた上に、非接触式のセンサーで、シートが無い状態を厚さゼロとし、シート表面までの距離の変動を計測して厚さを計測するものである。
また、バックアッププレート或いはバックアップロールを設けないで、シートの両面に非接触式の変位計を配し、シートまでの距離を相殺して計測する非接触式のものもある。しかし、一般的には、片面にバックアッププレート或いはバックアップロールを設けて、シートの走行を安定させながら計測するものが多い。
一方、接触式のシート厚み測定装置は、バックアッププレート或いはバックアップロール上にダイヤルゲージ等の接触式センサーを直接当てて、シートがない状態を厚さゼロとして計測するものである。
前述したような非接触式のシート厚み測定装置は、光学的センサーを使用する場合が多く、直接シート面に投光するする方式がとられている。この方法では、シートの透明度、色、表面のつや又はざらつき等の影響を非常に受けやすく、シートの素材毎にキャリブレーションが必要となる。また、透明度の高いフィルムシートの場合には計測不能となる場合があった。
これに対して、マイクロメータ、ダイヤルゲージ、リニアゲージ、電機マイクロメータ等を用い、接触子をシートの表面に直接当接させて厚みを計測する接触式のシート厚み測定装置は、シートの材質、構造、色等の影響を受けにくいという利点がある。
特許文献1には、接触式のシート厚み測定装置が開示されている。この特許文献1に開示されている接触式の計測装置を図15に従い説明する。
図15に示すように、シート厚み測定装置100は縦に配置した厚みセンサー111、141を有する。この厚みセンサー111、141は、被計測体としてのシート112をロール状に捲回して自由に回転可能なシートロール113と、当該シートロール113から水平方向左側に引き出されたシート112を図15の左方向に送り駆動する送り用ピンチロール114の中間に配置されている。
厚みセンサー111は上側の接触子115と対向する下側の接触子119との間にシート112を挟んでその厚みを測定する。そして、厚みセンサー111の計測値を制御装置133に取り込むようにしている。
また、下側の厚みセンサー141の計測値を制御装置133に取り込むようにしている。
上下の接触子115、119は摩耗耐久性のある金属等で形成され、上側の接触子115は下向き球面形状とされ、下側の接触子119は上向き球面形状とされている。そして、接触子115がシート112の上面に接触するようになっている。また、下側の接触子119がシート112の下面に接触するようになっている。
送り用ピンチロール114は、上側ピンチロール114aと下側ピンチロール114bの上下一対で構成されている。上側ピンチロール114aはレリーズレバー117の下端部に回転自在に支持され、バネ118の力で常時下方に付勢された状態で上下方向に揺動可能とされている。そして、このレリーズレバー117を計測開始時に手動で押し下げることで上側ピンチロール114aを持ち上げ、下側ピンチロール114bとの間に出来た隙間にシート112の先端を挟み込んでからレリーズレバー117から手を離す。この状態でモータ125を駆動することでシート112が図15の図中左側に送られる。
このシート厚み測定装置100で厚みを計測する時は、シート112を連続的に送る。これにより、シート112は上下のピンチロール114a、114bで挟まれた状態で矢印方向に所定速度で連続移動する。シート112の厚みは、厚みセンサー111、141によって連続的に検出され、厚み計測値として制御装置133を経由してパーソナルコンピュータ134に取り込まれ、パーソナルコンピュータ134が両センサー111、141の計測値に基づきシート112の厚さを算出する。厚みセンサー111、141によって厚み計測値を連続的に検出する検出サイクルは、ロータリエンコーダ126からの信号をトリガー信号として使用することで制御する。
特開20013-253933号公報
上記した従来のシート厚み測定装置100においては、シートロール113から水平方向左側に引き出されたシート112を送り駆動する送り用ピンチロール114により連続的に送ることで、厚みセンサー111、141によって検出することができる。
しかし、シート112の厚さが薄くなると、送り用ピンチロール114でシート112を送る際にシート112が延び、シート112の厚さを正確に測定することができないという問題があった。
また、シート112の厚さによっては、シート112が破断し、測定自体ができない場合もあった。
この発明は、上記した問題を解決するためになされたものにして、厚さが薄いシートを正確に測定することができるシート厚み測定装置を提供することを目的とする。
この発明のシート厚み測定装置は、シートに対して上側に配置した厚みセンサーとこの厚みセンサーの下側に対向して配置したシートを支持する下側支持部材とからなる厚み測定部と、前記厚み測定部が取り付けられたキャリアと、前記キャリアを摺動自在に支持するガイドレールと、前記キャリアをガイドレールに沿って往復動させる駆動部と、表面にシートを保持する多孔質のパッド部とこのパッド部を収容するベース部とからなるバックプレートと、前記パッド部から空気を吸気する吸気部と、を備え、前記パッド部にシートを吸引保持させ、前記厚みセンサーと下側支持部材との間でシートを挟んだ状態で、前記キャリアを移動させてシートの厚さを測定することを特徴とする。
また、前記パッド部は、矩形状であり、前記ベース部は、前記パッド部が嵌まり込む凹部が設けられているように構成すればよい。
また、前記パッド部及びベース部に、少なくとも下側支持部材が挿入されるスリットが設けられ、前記スリットに沿って厚み測定部が移動するように構成すればよい。
また、前記下側支持部材は、前記キャリアに取り付けられたシートと接触する接触部を有する固定支持部材で構成することができる。
また、前記キャリアは、前記ガイドレールに摺動自在に取り付けられるキャリアベースと、前記厚みセンサーを保持する上側支持台と、前記下側支持部材を保持する下側支持台とを有するように構成すればよい。
この発明のシート厚み測定装置は、パッド部にシートを吸引保持させ、前記厚みセンサーと下側支持部材との間でシートを挟んだ状態で、前記キャリアを移動させてシートの厚さを測定するので、シートを引張することなくシートの厚さを測定でき、厚さの薄いシートでも正確に厚さを測定することができる。
この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置を示す概略説明図である。 この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置において、フィルムを測定している状態を示す要部説明図である。 この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置の外形を示す斜視図である。 この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置を示す斜視図であり、前カバー、下部カバーを取り外した状態を示している。 この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置を示す斜視図であり、前カバー、上部カバーを取り外した状態を示している。 この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置を示す上面図であり、前カバー、上部カバーを取り外した状態を示している。 この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置の厚み測定部とガイドレールとを示す斜視図である。 この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置のバックプレート部分を示す分解斜視図である。 この発明の実施形態に係るに係るシート厚み測定装置のバックプレート部分を示す斜視図である。 この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置において、フィルムを測定している状態を示す斜視図である。 この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置において、フィルムを測定している状態を示す要部説明図である。 この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置において、固定用治具を用いてフィルムをセットする状態を示す斜視図である。 この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置において、固定用治具を用いてフィルムを測定している状態を示す斜視図である。 従来のシート厚み測定装置を示す説明図である。
この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置を示す概略説明図である。図1に示すように、この実施形態のシート厚み測定装置1は、シートの厚みを測定する厚み測定部2と、シートを保持するバックプレート3を備える。
図2は、この発明の実施形態のシート厚み測定装置において、フィルムを測定している状態を示す要部説明図である。この図2に示すように、厚み測定部2は、シートの上側に配置される厚みセンサー21とシートの下側に配置される下側支持部材としての固定支持部材22とを有し、厚みセンサー21と固定支持部材22は、キャリア20に取り付けられている。
図3は、この発明の実施形態のシート厚み測定装置の外形を示す斜視図である。この図3に示すように、シート厚み測定装置1は、本体部10の前方にバックプレート3が取り付けられている。本体部10には、前カバー10aが取り付けられている。本体部10の上部には、上部カバー11が設けられている。上部カバー11内には、後述する駆動部4を構成する各部材が配置されている。
上部カバー11の前方には、保護カバー12が設けられている。この保護カバー12で、厚み測定部2の厚みセンサー21等を覆っている。固定支持部材22、キャリア20は、本体部10内に配置されている。
上部カバー11の正面には、前面パネル11Pが取り付けられ、前面パネル11Pの一方側には、厚みセンサー21を上下動させるための上下スイッチ11aと、バックプレート3からシートを吸引する吸気部34の吸引スイッチ11bが取り付けられている。そして、他方側には、シートの厚みを測定するために、キャリア20を移動させるための移動スイッチ11cが設けられている。
図4は、この発明の実施形態のシート厚み測定装置を示す斜視図であり、前カバー10aと保護カバー12を取り外した状態を、図5は、この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置を示す斜視図であり、前カバー10a、上部カバー11を取り外した状態を、図6は、この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置を示す上面図であり、前カバー10a、上部カバー11を取り外した状態を、それぞれ示している。図7は、この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置の要部を示す断面図である。
図4及び図5に示すように、本体部10には、フレーム10bが設けられ、このフレーム10bにバックプレート3が取り付けられている。バックプレート3の後側は、段差を有してフレーム10bに上部パネル10cが取り付けられている。上部パネルと10cの下方には、吸気部34の真空ポンプ、駆動部4のモータ41、制御装置9など各種部品が配置されている。
図1、図2、図5及び図6に示すように、キャリア20は、本体部10に取り付けられたガイドレール23に対して摺動自在に支持されている。このキャリア20は、後述するように、モータ41とベルト42eなどからなる駆動部4により、図1の矢印に示すように、バックプレート3の長手方向に沿って往復動する。
バックプレート3について、図9及び図10を参照して説明する。図9は、この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置のバックプレート部分を示す分解斜視図、図10は、この発明の実施形態に係るに係るシート厚み測定装置のバックプレート部分を示す斜視図である。
図9及び図10に示すように、バックプレート3は、シートが載置される多孔質からなる矩形状のパッド部31と、このパッド部31を支持する金属製のベース部32とを備える。
図9に示すように、バックプレート3のベース部32は、パッド部31を収容する凹部32aが設けられている。そして、パッド部31には、スリット31sが、ベース部32には、スリット32sがそれぞれ設けられ、このスリット32s、31sに固定支持部材22が挿通され、スリット32s、31sに沿って固定支持部材22が移動する。
ベース部32には、吸気管33が取り付けられる孔32bが設けられている。パッド部31は、例えば、多孔質カーボンにより、ベース部32の凹部32aに嵌まり込むように形成されている。ベース部32の凹部32aにパッド部31を嵌め込むことで、ベース部32とパッド部31が一体化され、スリット31s下にスリット32sが臨むように配置される。
図1及び図7に示すように、ベース部32に吸気管33が取り付けられ、この吸気管33は、真空ポンプからなる吸気部34と接続される。吸気部34を駆動し、孔32bに取り付けられた吸気管33から空気を吸気することで、パッド部31の表面全面から空気が吸気される。パッド部31の表面全面から空気が吸気されることで、パッド部31上に載置されたシートの全面が吸着されて保持される。
厚み測定部2の固定支持部材22の先端は、パッド部31の上面より僅かに、例えば、0.1mm程度突出するように、キャリア20の下側支持台20dに固定されている。
図2に示すように、厚みセンサー21は可動の接触子21aを備える。接触子21aの先端の接触部21bと固定支持部材22の接触部22aとの間にシートSを挟んでその厚みを測定する。シートSは、上述したように、パッド部31に吸引保持されているので、パッド部31の上面より僅かに突出した固定支持部材22の接触部22aがシートSの下面に当接することになる。
厚みセンサー21は、縦型のシリンダ21cと、当該シリンダ21cの下端部から上下動可能に突出した接触子21aを有する。厚みセンサー21のシリンダ21cの内部には接触子21aの位置ないしストローク量を検出するための検出素子が収納されている。
シリンダ21cには、接触子21aを上下動させるためのエアーレリズピストン21dが接続され、このエアーレリズピストン21dに図示しないポンプが接続されている。そして、上下スイッチ11aにより制御装置9がポンプの駆動を制御し、エアーレリズピストン21dにより、接触子21aが上下動する。接触子21aを上に移動させて、接触子21aの先端の接触部21bと固定支持部材22の接触部22aとが離間した状態でシートSがパッド部31上に載置される。
シートSの厚さを測定する時には、接触子21aを下に移動させ、接触子21aの先端の接触部21bと固定支持部材22の接触部22aとの間にシートSを挟む。
図1に示すように、厚みセンサー21の計測値は、制御装置9に取り込まれる。制御装置9に取り込まれた計測値は、表示部91にて表示されると共に、出力部92からデータとして外部のパーソナルコンピュータ等に出力される。
また、厚みセンサー21として、デジタルダイヤルゲージを用いることも可能である。
図2に示すように、接触子21aの接触部21b及び固定支持部材22の接触部22aは摩耗耐久性のある金属等で形成され、上側に位置する接触子21aの先端の接触部21bは、下向き球面形状とされ、下側に位置する接触部22aは上向き球面形状とされている。上側の接触子21aの先端の接触部21b及び下側の接触部22aは、それぞれ球面に形成することにより、厚みセンサー21と固定支持部材22がシートSを挟んだ状態での移動がスムーズに行われるように構成されている。
図8は、この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置の厚み測定部とガイドレールとを示す斜視図である。この図8に示すように、キャリア20は、ガイドレール23に摺動自在に取り付けられるキャリアベース20cを有する。このキャリアベース20c上に下側支持台20dが取り付けられる。この下側支持台20dは、先端部に固定支持部材22を保持する保持部20dhが設けられ。この保持部20dhで固定支持部材22を挟むように保持している。
下側支持台20dに直交するように、矩形の柱部材20aが設けられている。この柱部材20aに直交するように、上側支持台20bが設けられている。下側支持台20dと上側支持台20bは平行に配置される。
上側支持台20bの先端部に厚みセンサー21のシリンダ21cを保持する保持部20bhが設けられ、この保持部20bhでシリンダ21cを挟むように保持し、厚みセンサー21が取り付けられている。
キャリア20は、厚みセンサー21と固定支持部材22とが取り付けられ、駆動部4により、ガイドレール23に沿って往復動する。キャリア20の移動により、厚みセンサー21と固定支持部材22は、シートSを挟んだ状態で、バックプレート3の長手方向に往復動する。この移動により、バックプレート3に吸引保持されたシートSの厚みを測定する。即ち、シートSは、吸引保持された状態で、厚み測定部2が移動することにより、シートSの厚さを測定する。
図5に示すように、キャリア20をガイドレール23に沿って移動させる駆動部4は、モータ41と、モータ41に取り付けられた駆動ローラ42aと、ベルト42eと、ベルト42eを案内する案内ローラ42b、42c、42dとを備える。
ベルト42eは、キャリア20に取り付けられている。案内ローラ42bと42cはガイドレール23の両端よりそれぞれ外側に配置される。モータ41は、本体部10のバックプレート3とは逆の位置に配置される。駆動ローラ42aは、案内ローラ42bよりバックプレート3より遠ざかる位置に配置されることになる。
モータ41を駆動することで、駆動ローラ42aが回転し、この駆動ローラ42aの回転により、ベルト42eが移動し、ベルト42eに固定されたキャリア20は、ガイドレール23に沿って移動する。モータ41の回転方向を変化させることで、キャリア20は、ガイドレール23に沿って往復動する。
図示はしないが、測定開始位置と測定終了位置には、光学センサーなどからなる位置センサーが設けられ、制御装置9は、位置センサーの出力により、キャリア20を測定開始位置にセットするように、モータ41の駆動を制御する。そして、測定開始位置から測定終了位置までモータ41を駆動し、キャリア20を移動させて、シートSを挟んだ状態の厚みセンサー21と固定支持部材222を測定開始位置から測定終了位置まで移動させて、シートSの厚みを測定する。
シートSの厚さを測定する時には、吸引スイッチ11bをオンにし、制御装置9が吸気部34の真空ポンプを駆動させる。この吸気部34により、バックプレート3上に載置されたシートSは、パッド部31に吸引保持される。そして、シートSを厚みセンサー21の接触子21aの接触部21bと固定支持部材22の接触部22aで挟んだ状態で、モータ41とベルト42eなどからなる駆動部4により、図1の矢印に示すように、バックプレート3の長手方向に沿って移動し、シートSの厚みを連続的に測定する。
本体部10には、シートをバックプレート3へ保持する際に利用するシート固定用治具5が取り付けられ、必要に応じてシート固定用治具5を用いてシートSをバックプレート3上に載置する。
図13は、この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置において、シート固定用治具5を用いてフィルムをセットする状態を示す斜視図、図14は、この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置において、シート固定用治具5を用いてフィルムを測定している状態を示す斜視図である。
図13に示すように、シートSの先端にバー52を取り付ける。シート固定用治具5は、係合部材51が本体部10に回動自在に取り付けられている。図14に示すように、バー52をバックプレート3上に載置し、バー52を前面パネル11Pに当接するように、シートSをバックプレート3上に載置する。
その状態で、シート固定用治具5の係合部材51を回転させ、バー52と係合部材51とを係合させ、バー52をシート固定用治具5に固定する。このように、バー52とシート固定用治具5とを係合させることにより、バックプレート3上にシートSを容易にセットすることができる。
尚、図11に示すように、バー52とシート固定用治具5を用いずに、バックプレート3上にシートSを載置し、シートSの厚さを測定することも可能である。
バー52とシート固定用治具5を用いるか否かは、シートSの種類に応じて適宜選択すればよい。
次に、シート厚み測定装置1で厚みを計測する場合について、図11及び図12を参照して説明する。図11は、この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置において、フィルムを測定している状態を示す斜視図、図12は、この発明の実施形態に係るシート厚み測定装置において、フィルムを測定している状態を示す要部説明図である。
まず、シートSをセットする際に、厚みセンサー21の接触子21aの接触部21bを固定支持部材22の接触部22aから離間させるために、上下スイッチ11aを押し、制御装置9がポンプの駆動を制御し、エアーレリズピストン21dにより接触子21aを上に移動させる。接触子21aが上方に位置することにより、厚みセンサー21の接触子21aの接触部21bを固定支持部材22の接触部22aから離間する。
そして、バックプレート3上にシートSを載置し、吸引スイッチ11bを操作し、制御装置9が吸気部34を駆動し、バックプレート3のパッド部31から吸引し、シートSをバックプレート3上に吸引保持させる。
そして、厚みセンサー21の接触子21aを下降させるために、上下スイッチ11aを操作し、制御装置9がポンプの駆動を制御し、エアーレリズピストン21dのエアを抜いて、接触子21aを下降させる。厚みセンサー21の接触子21aの接触部21bと固定支持部材22の接触部22aでシートSを挟む。
続いて、移動スイッチ11cを操作し、キャリア20を測定開始位置まで移動させる。そして、厚み測定を開始する。図12に示すように、厚みセンサー21の接触子21aの接触部21bと固定支持部材22の接触部22aでシートSを挟んだ状態で、制御装置9は、モータ41を駆動することでキャリア20を移動させ、シートSの厚みは、厚みセンサー21によって連続的に検出され、厚み計測値として制御装置9に取り込まれる。
上記した実施形態では、下側支持部材として、固定支持部材を用いたが、下側支持部材として、厚みセンサーを用い、上下とも厚みセンサーでシートSを挟むように構成し、上下の厚みセンサーの出力を制御装置9に入力し、両センサーの計測値に基づきシートSの厚さを算出するように構成してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 :シート厚み測定装置
2 :厚み測定部
3 :バックプレート
4 :駆動部
5 :シート固定用治具
9 :制御装置
10 :本体部
10a :前カバー
10b :フレーム
10c :上部パネル
11 :上部カバー
11a :上下スイッチ
11b :吸引スイッチ
11c :移動スイッチ
11P :前面パネル
12 :保護カバー
20 :キャリア
20c :キャリアベース
21 :厚みセンサー
21a :接触子
21b :接触部
21c :シリンダ
21d :エアーレリズピストン
22 :固定支持部材
22a :接触部
23 :ガイドレール
31 :パッド部
31s :スリット
32 :ベース部
32a :凹部
32b :孔
32s :スリット
33 :吸気管
34 :吸気部
41 :モータ
51 :係合部材
52 :バー
S :シート

Claims (5)

  1. シートに対して上側に配置した厚みセンサーとこの厚みセンサーの下側に対向して配置したシートを支持する下側支持部材とからなる厚み測定部と、
    前記厚み測定部が取り付けられたキャリアと、
    前記キャリアを摺動自在に支持するガイドレールと、
    前記キャリアをガイドレールに沿って往復動させる駆動部と、
    表面にシートを保持する多孔質のパッド部とこのパッド部を収容するベース部とからなるバックプレートと、
    前記パッド部から空気を吸気する吸気部と、を備え、
    前記パッド部にシートを吸引保持させ、前記厚みセンサーと下側支持部材との間でシートを挟んだ状態で、前記キャリアを移動させてシートの厚さを測定することを特徴とするシート厚み測定装置。
  2. 前記パッド部は、矩形状であり、前記ベース部は、前記パッド部が嵌まり込む凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート厚み測定装置。
  3. 前記パッド部及びベース部に、少なくとも下側支持部材が挿入されるスリットが設けられ、前記スリットに沿って厚み測定部が移動することを特徴とする請求項2に記載のシート厚み測定装置。
  4. 前記下側支持部材は、前記キャリアに取り付けられたシートと接触する接触部を有する固定支持部材であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシート厚み測定装置。
  5. 前記キャリアは、前記ガイドレールに摺動自在に取り付けられるキャリアベースと、前記厚みセンサーを保持する上側支持台と、前記下側支持部材を保持する下側支持台とを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のシート厚み測定装置。
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