JP7089652B2 - コンクリート養生シート - Google Patents
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Description
不織布が吸水することで、不織布とコンクリート表面との密着性が高まり、コンクリート表面の湿潤状態を保つ効果が高くなる。また、不織布と気泡緩衝シートの凸部面との間に水分が保持され、この保持された水分が不織布に長時間供給されるため、散水回数を減らすことができる。
横方向に振れて縦方向に進行した複数の波状縫合部は、不織布と気泡緩衝シートとを効率的に接合することができる。
また、コンクリートの縦表面(縁直面や傾斜面)にコンクリート養生シートを敷設した場合、散水された水は、不織布と気泡緩衝シートの凸部面との間を伝って流下する。しかし、横方向に振れて縦方向に進行した波状縫合部により、不織布と気泡緩衝シートとが締め付けられて不織布と平フィルムとが接近しているので、流下する水は10~20cmピッチの波状縫合部に差し掛かる毎に一定程度せき止められて、滞留し、流下速度が遅くなる。これにより、湿潤状態を保つ効果が高くなり、散水回数を減らすことができる。
遮熱性を有するよう白色とされた気泡緩衝シートは、日射に対して反射率が高く、内部への熱伝達を抑制する。そのため、一般的な透明樹脂製の気泡緩衝シートを使用する場合よりも、コンクリートの表面温度上昇と不織布の温度上昇を低減でき、水分の蒸発を抑制できる。これにより、散水回数を減らすことができる。また、気泡緩衝シートは貼着された白色フィルムにより白色とされたものであるから、最も一般的且つ安価に市販されている透明な気泡緩衝シートを使用して、これに白色フィルムを貼着するという最も容易な手段で、最も安価に白色の気泡緩衝シートとすることができる。
不織布は、吸水性を有するものであればよく、繊維の種類、目付等は特に限定されない。
波状縫合部に用いる糸は、特に限定されない。縫合の縫い目の種類や大きさも、特に限定されない。
白色フィルムは、平フィルムの外面に貼着されることが好ましい。
気泡緩衝シートの平らな面側に、コンクリートを養生中であることを示すための文字表示が付されていることが好ましい。第三者に対して養生中であることを周知できるからである。
・本例の波状縫合部7は、図1~図4に示すように、単純な三角波状であるが、これを前述のとおり変更してもよく、図6(d)はピークを丸めた三角波状の例、(e)は正弦波状の例、(f)は矩形波状の例である。
・波状縫合部7のピークピーク幅は、図5(b)に示すように75mmであるが、これを前述のとおり変更してもよく、図5(a)及び(c)は25~150mmで変更した例である。
・横に隣り合う波状縫合部どうしの間隔は、図6(b)に示すように0mmであるが、これを前述のとおり変更してもよく、図6(a)及び(c)は-25~25mmで変更した例である。
・波状縫合部7の縦方向に対する角度は、図5(e)に示すように45度であるが、これを前述のとおり変更してもよく、図5(d)及び(f)は30~75度で変更した例である。
・複数の波状縫合部7は、前記間隔で不織布2の実質的に全領域に配されている。
[A]不織布2が吸水することで、不織布2とコンクリートCの表面との密着性が高まり、コンクリートCの表面の湿潤状態を保つ効果が高くなる。また、不織布2と気泡緩衝シート3の凸部面との間(凹部6)に水分が保持され、この保持された水分が不織布2に長時間供給される。
2 不織布
3 気泡緩衝シート
4 凸部
5 気泡
6 凹部
7 波状縫合部
8 一方の幅端部分
9 他方の幅端部分
10 文字表示
31 有凸部フィルム
32 平フィルム
33 白色フィルム
C コンクリート
Claims (7)
- 打設されたコンクリート(C)の表面に敷設され、コンクリート(C)の湿潤状態を保つコンクリート養生シートにおいて、
コンクリート(C)の表面に当てられる吸水性を有する不織布(2)と、凸部面側を不織布(2)に向けて不織布(2)に重ね合わされ接合された樹脂製の気泡緩衝シート(3)とからなり、
不織布(2)と気泡緩衝シート(3)との接合が、横方向に振れて縦方向に進行した複数の波状縫合部(7)によるものであることを特徴とするコンクリート養生シート。 - 打設されたコンクリート(C)の表面に敷設され、コンクリート(C)の湿潤状態を保つコンクリート養生シートにおいて、
コンクリート(C)の表面に当てられる吸水性を有する不織布(2)と、凸部面側を不織布(2)に向けて不織布(2)に重ね合わされ接合された樹脂製の気泡緩衝シート(3)とからなり、
不織布(2)と気泡緩衝シート(3)との接合が、横方向に振れて縦方向に進行した複数の波状縫合部(7)によるものであり、
気泡緩衝シート(3)は、遮熱性を有するよう、貼着された白色フィルム(33)により白色とされたことを特徴とするコンクリート養生シート。 - 白色フィルム(33)に、コンクリートを養生中であることを示すための表示が付されている請求項2記載のコンクリート養生シート。
- 波状縫合部(7)のピークピーク幅が、25~250mmである請求項1、2又は3記載のコンクリート養生シート。
- 横に隣り合う波状縫合部(7)どうしの間隔が、-25~100mmである請求項1、2、3又は4記載のコンクリート養生シート。
- 波状縫合部(7)が三角波状縫合部であり、各辺の縦方向に対する角度が、30~75度である請求項1、2、3、4又は5記載のコンクリート養生シート。
- 不織布(2)よりも気泡緩衝シート(3)の方が幅広であり、気泡緩衝シート(3)の一方の幅端部分(8)は不織布(2)からはみ出しており、該一方の幅端部分(8)の凸部面の上に、隣接して敷設されるコンクリート養生シートの他方の幅端部分(9)が重ねられる請求項1~6のいずれか一項に記載のコンクリート養生シート。
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