JP7089652B2 - コンクリート養生シート - Google Patents

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本発明は、現場で打設されるコンクリートを養生する際に使用するコンクリート養生シートに関するものである。
打設後に型枠を外したコンクリートの表面は、水分の逸散や温度の変化により、乾燥収縮ひび割れや温度ひび割れが発生しやすくなり、これらが発生するとコンクリートの強度、耐久性、水密性等の所定品質が低下する。そこで、一般にコンクリート工事においては、これらの品質を確保するため、打設後の一定期間、コンクリートを硬化に適した温度及び湿潤状態に保つ、養生が必要となる。
通常は、コンクリートの表面に散水による水分供給を行うことにより養生をする。しかし、散水した水分はすぐに乾燥するため、定期的な散水作業が必要となる。現場での散水のたびにそのための給排水設備を設置するのは大変であり、散水の労力も大きいため、できるだけ散水回数を減らすことが求められる。
そこで、コンクリートの表面に水分の逸散を低減する養生シートを敷設して養生をすることにより、散水回数を減らすことが広く行われている。従来の養生シートとしては、不織布(特許文献1)、ポリプロピレンシート(特許文献2)、発泡ポリウレタンシート(特許文献3)、気泡緩衝シート(特許文献4,5)、これらの組み合わせ等、種々のものが知られている。
特開平8-188486号公報 特開平7-102763号公報 特開2012-251401号公報 特開2001-145967号公報 実開平1-70949号公報
しかし、養生シートを敷設しても、次の1~3の理由により、水分の逸散を十分に低減できないことがあり、散水回数を減らすことができず、また、上記の品質が低下するおそれもあった。
1.コンクリート構造物はそのほとんどが屋外に設置されており、日射の影響を大きく受け、コンクリートの表面温度が上昇して水分の蒸発が促進されることが多く、それを従来の養生シートでは十分に防ぐことができない。
2.コンクリートの表面に複数の養生シートをその幅方向に粘着テープ等で継ぎ足して敷設する場合、養生シートの相互間に隙間ができると、その隙間から水分が逃げる。また、養生シートを粘着テープ等で継ぎ足すのは難しいため、うまく継ぎ足せなかった箇所がコンクリートの表面から浮いて密着性が悪くなり、湿潤状態を保ちにくくなる。
3.コンクリートの縦表面(鉛直面や傾斜面)に養生シートを敷設する場合、散水された水が重力で流下することを止めることができない。
そこで、本発明は、コンクリート表面の水分の逸散を低減して湿潤状態を保つ効果が高く、もって散水回数を減らすことができる養生シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明のコンクリート養生シートは、打設されたコンクリートの表面に敷設され、コンクリートの湿潤状態を保つコンクリート養生シートにおいて、コンクリート養生シートは、コンクリートの表面に当てられる吸水性を有する不織布と、凸部面側を不織布に向けて不織布に重ね合わされ接合された樹脂製の気泡緩衝シートとからなることを共通の特徴として備え、さらに、下記の[1]の特徴を備え、好ましくは[1]及び[2]の特徴を備えている。
(共通の特徴による作用)
不織布が吸水することで、不織布とコンクリート表面との密着性が高まり、コンクリート表面の湿潤状態を保つ効果が高くなる。また、不織布と気泡緩衝シートの凸部面との間に水分が保持され、この保持された水分が不織布に長時間供給されるため、散水回数を減らすことができる。
[1]不織布と気泡緩衝シートとの接合が、横方向に振れて縦方向に進行した複数の波状縫合部によるものであること。
(作用)
横方向に振れて縦方向に進行した複数の波状縫合部は、不織布と気泡緩衝シートとを効率的に接合することができる。
また、コンクリートの縦表面(縁直面や傾斜面)にコンクリート養生シートを敷設した場合、散水された水は、不織布と気泡緩衝シートの凸部面との間を伝って流下する。しかし、横方向に振れて縦方向に進行した波状縫合部により、不織布と気泡緩衝シートとが締め付けられて不織布と平フィルムとが接近しているので、流下する水は10~20cmピッチの波状縫合部に差し掛かる毎に一定程度せき止められて、滞留し、流下速度が遅くなる。これにより、湿潤状態を保つ効果が高くなり、散水回数を減らすことができる。
[2]気泡緩衝シートは、遮熱性を有するよう、貼着された白色フィルムにより白色とされたこと。
(作用)
遮熱性を有するよう白色とされた気泡緩衝シートは、日射に対して反射率が高く、内部への熱伝達を抑制する。そのため、一般的な透明樹脂製の気泡緩衝シートを使用する場合よりも、コンクリートの表面温度上昇と不織布の温度上昇を低減でき、水分の蒸発を抑制できる。これにより、散水回数を減らすことができる。また、気泡緩衝シートは貼着された白色フィルムにより白色とされたものであるから、最も一般的且つ安価に市販されている透明な気泡緩衝シートを使用して、これに白色フィルムを貼着するという最も容易な手段で、最も安価に白色の気泡緩衝シートとすることができる。
その他、不織布よりも気泡緩衝シートの方が幅広であり、気泡緩衝シートの一方の幅端部分は不織布からはみ出しており、該一方の幅端部分の凸部面の上に、隣接して敷設されるコンクリート養生シートの他方の幅端部分が重ねられる態様が好ましい。
この態様により、コンクリート養生シートを隙間なく継ぎ足すことができる。隣接したコンクリート養生シートどうしを、例えば養生テープなどで仮接合すれば、シート相互間から水分が逃げない。また、同仮接合は容易かつ確実に行うことができるため、気泡緩衝シートはコンクリート表面から浮かずに密着し、湿潤状態を保つ効果が高くなる。これらにより、散水回数を減らすことができる。
本発明の養生シートは、コンクリート表面の水分の逸散を低減して湿潤状態を保つ効果が高く、もって散水回数を減らすことができる。
図1は、実施例1のコンクリート養生シートを不織布側から見た斜視図である。 図2は、同コンクリート養生シートを気泡緩衝シート側から見た正面図である。 図3は、同コンクリート養生シートの使用状態を示す斜視図である。 図4は、同使用状態のコンクリート養生シートの(a)はa-a断面図、(b)はb-b断面図である。 図5は、波状縫合部の(a)~(c)はピークピーク幅を変更した例の概略図、(d)~(f)は角度を変更した例の概略図である。 図6は、波状縫合部の(a)~(c)は間隔を変更した例の概略図、(d)~(f)は波状の形態を変更した例の概略図である。
<1>不織布
不織布は、吸水性を有するものであればよく、繊維の種類、目付等は特に限定されない。
繊維の種類としては、取扱性の点で有機繊維が好ましいが、無機繊維でもよく、これらの混合でもよい。有機繊維としては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、アクリル、ビニロン、レーヨン、ポリ乳酸繊維、アラミド繊維等の合成繊維や、木綿、羊毛、パルプ等の天然繊維を例示でき、2種以上を混合したものでもよい。無機繊維としては、ガラス繊維、ロックウール、セラミック繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維、バサルト繊維維等を例示でき、2種以上を混合したものでもよい。
不織布の目付は、特に限定されないが、40~200g/m2 が好ましく、50~150g/m2 がより好ましい。40g/m2 未満だと、吸水量が低下する傾向となり、200g/m2 を超えると、シート重量が増す傾向となる。
<2>樹脂製の気泡緩衝シートは、一方の面は複数の凸部がある凸部面、他方の面は平らな面であり、凸部の内部は封鎖された気泡である。気泡緩衝シートとしては、複数の凸部が賦形された有凸部フィルムと、平フィルムとが重ね合わされて接合されてなる一般的なものを例示できる。
<3>波状縫合部
波状縫合部に用いる糸は、特に限定されない。縫合の縫い目の種類や大きさも、特に限定されない。
波状縫合部の波状としては、特に限定されないが、図1~図5に示す三角波状(図6(d)に示すピークが丸まった三角波状も含む)、図6(e)に示す正弦波状、図6(f)に示す矩形波状等を例示できる。
波状縫合部のピークピーク(peak to peak)幅は、特に限定されないが、25~250mmであることが好ましく、図5(a)~(c)に示すように25~150mmであることがより好ましい。これが25mm未満だと水を滞留させる作用が少なくなり、250mmを越えると波の谷深くまで水が行き渡りにくくなる。
横に隣り合う波状縫合部どうしの間隔は、特に限定されないが、-25~100mmであることが好ましく、図6(a)~(c)に示すように-25~25mmであることがより好ましい。ここで、マイナスの数値は、横に隣り合う波状縫合部どうしがラップしていることを表している。これが-25mmより小さいと波状縫合部の数が増えて縫合の手間が増え、100mmを越えるとその間隔で水が早く流下する。
波状縫合部が三角波状縫合部である場合、各辺の縦方向に対する角度としては、特に限定されないが、図5(d)~(f)に示すように30~75度であることが好ましく、35~65度であることがより好ましい。これが30度未満だと水を滞留させる作用が少なくなり、75mmを越えると縫合量が多くなる。
複数の波状縫合部は、不織布の全面積の5割以上の領域(より好ましくは7割以上の領域、最も好ましくは実質的に全領域)に設けられることが好ましい。
<4>白色フィルム
白色フィルムは、平フィルムの外面に貼着されることが好ましい。
白色フィルムは、特に限定されないが、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化チタン、二酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸鉛等の白色顔料を配合した樹脂で形成されたフィルム等を例示できる。
白色フィルムの白色の程度は、遮熱性を有する程度であればよく、通常の密な白色のみならず、白濁色も含まれる。白色とされた緩衝気泡シートは、分光光度計を用いて波長800nm(近赤外線、平らな面側へ照射)で測定した反射率が、40%以上であることが好ましく、60%以上であることがより好ましい。
<5>その他
気泡緩衝シートの平らな面側に、コンクリートを養生中であることを示すための文字表示が付されていることが好ましい。第三者に対して養生中であることを周知できるからである。
文字表示の具体例としては、「コンクリート養生中」、「湿潤養生中」等を例示できる。文字表示に加えて、図形表示が付されていてもよい。文字表示等の付し方としては、印刷、ラベル貼り等を例示できる。
本発明の実施例のコンクリート養生シートについて、図面を参照して説明する。但し、本発明は実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で、数値、材料、接合手段等を適宜変更して具体化することもできる。
本実施例のコンクリート養生シート1は、図1、図4に示すように、コンクリートCの表面に当てられる吸水性を有する不織布2と、凸部面側を不織布2に向けて不織布2に重ね合わされ接合された樹脂製の気泡緩衝シート3とから構成されており、縦方向に長い長尺品である。
不織布2は、ポリエステル長繊維製で、目付100g/m、吸水量630~650g/m程度のものや、パルプ繊維とレーヨン繊維との混合で、目付50g/m、吸水量515~535g/m程度のものが使用されている。
気泡緩衝シート3は、複数の凸部4が賦形された有凸部フィルム31と、平フィルム32と、白色フィルム33が重ね合わされて接合されてなり、有凸部フィルム31側が複数の凸部4がある凸部面であり、平フィルム32側の面が平らな面である。凸部4の内部は封鎖された気泡5である。凸部面における凸部4の相互間は、(凸部に対し相対的に凹である)入り組んだ通路状の凹部6である。そして、平フィルム32の外面に白色フィルム33が貼着されていることにより、気泡緩衝シート3は遮熱性を有するよう白色とされている。
不織布2は、横幅100~120cmで縦方向に長い長尺品であり、気泡緩衝シート3は、横幅110~130cmで縦方向に長い長尺品である。気泡緩衝シート3の一方の幅端部分8は不織布2から10cm程度はみ出しており、気泡緩衝シート3の他方の幅端と不織布2の他方の幅端とは揃っている(よって、コンクリート養生シート1の幅は110cm~130cm)。気泡緩衝シート3の前記一方の幅端部分8には、隣接して敷設されるコンクリート養生シート1の他方の幅端部分9が重ねられる。
不織布2と気泡緩衝シート3との接合は、横方向に振れて縦方向に進行した複数の波状縫合部7によりなされている。
・本例の波状縫合部7は、図1~図4に示すように、単純な三角波状であるが、これを前述のとおり変更してもよく、図6(d)はピークを丸めた三角波状の例、(e)は正弦波状の例、(f)は矩形波状の例である。
・波状縫合部7のピークピーク幅は、図5(b)に示すように75mmであるが、これを前述のとおり変更してもよく、図5(a)及び(c)は25~150mmで変更した例である。
・横に隣り合う波状縫合部どうしの間隔は、図6(b)に示すように0mmであるが、これを前述のとおり変更してもよく、図6(a)及び(c)は-25~25mmで変更した例である。
・波状縫合部7の縦方向に対する角度は、図5(e)に示すように45度であるが、これを前述のとおり変更してもよく、図5(d)及び(f)は30~75度で変更した例である。
・複数の波状縫合部7は、前記間隔で不織布2の実質的に全領域に配されている。
図2に示すように、気泡緩衝シート3の平フィルム32側の平らな面には、「コンクリート湿潤・保温養生中」などの文字表示10が印刷されている。
コンクリート養生シート1は前記のとおり縦方向に長い長尺品であり、例えば長さ20~50mとしてロール状に巻いた状態で製品化可能である。そして、現場でコンクリート養生シート1を適当な長さに切って使用する。
図3に示すように、コンクリートCの表面(ここでは縁直面や傾斜面等の縦表面)にコンクリート養生シート1を敷設する。コンクリート養生シート1は、コンクリートCの表面が水平面、鉛直面および傾斜面のいずれの場合にも使用できるが、ここでは鉛直面である場合を示している。具体的には、敷設は、次の手順で行う。まず、型枠(図示略)を設置しその後方にコンクリートCを打設する。次に、型枠を外して、打設したコンクリートCの表面(養生面)を清掃する。
次に、全体に十分吸水しておいたコンクリート養生シート1を、不織布2側の面をコンクリートCの表面に接触させるようにして敷設する。その敷設方法は、ロール状に製品化されたコンクリート養生シート1を、天端より垂らし敷設する方法を基本とする。隣接したコンクリート養生シートどうしを、例えば養生テープなどで仮接合すれば、シート相互間から水分が逃げない。
この敷設は、コンクリート養生シート1がコンクリートCの表面に密着するように、しわや浮きがないように留意して行う。濡れた不織布2が表面張力でコンクリートCの表面へ付着するので、コンクリート養生シート1及びコンクリートCの表面は十分に吸水させると密着性が高まる。風等による剥がれ及びめくれを防止するため、下端は単管(図示略)等で押さえ、壁部は型枠セパレータ跡に止めネジを配して固定、またはロープにて縛って固定する。また、必要に応じ、養生テープで接合する。
養生中は、定期的に、コンクリートCの表面又はコンクリート養生シート1の湿潤状態を確認し、養生面が乾燥してきた時には適宜給水を行う。例えば、気泡緩衝シート3の文字表示10は、水分が少ないと消えるようにしておけば、該文字が消えたタイミングで給水することで、適宜給水を行うことができる。給水は、コンクリート養生シート1の内側(コンクリート養生面)に水が入るように行う。
図4(a)(b)は、コンクリートCの縦表面に敷設したコンクリート養生シート1でコンクリートを養生している状態を示す。(a)中の二点鎖線の矢印は、日射が白色の気泡緩衝シート3により反射するイメージを示している。(b)中の実線の矢印は、散水された水が、重力で、コンクリート養生シート1の凹部6を伝って流下するイメージを示している。 この流下する水は、一部が凹部6に付着してとどまるとともに、特に波状縫合部7で一定程度せき止められて、滞水することで、保水状態が長期に保持される。 (a)(b)中の小さい多数の丸は、散水後しばらく経過したときの滞水のイメージを示している。(a)中の実線の矢印は、その水が不織布2にしみ込むイメージを示している。
養生が完了すれば、コンクリートCの表面からコンクリート養生シート1を外す。外したコンクリート養生シート1は、養生中の破損や、汚れの付着等に注意して、再利用できそうであれば回収する。具体的には、破損や著しい汚れがない限り、3回程度の再使用が可能である。使用後は再使用のために、なるべく水分を蒸発させて保管する。
本実施例のコンクリート養生シート1によれば、次の作用効果が得られる。
[A]不織布2が吸水することで、不織布2とコンクリートCの表面との密着性が高まり、コンクリートCの表面の湿潤状態を保つ効果が高くなる。また、不織布2と気泡緩衝シート3の凸部面との間(凹部6)に水分が保持され、この保持された水分が不織布2に長時間供給される。
[B]気泡緩衝シート3は、遮光性を有する白色であるので、日射に対して反射率が高く、内部への熱伝達を抑制する。そのため、一般的な透明樹脂製の気泡緩衝シートを使用する場合よりも、コンクリートの表面温度上昇と不織布の温度上昇を低減でき、水分の蒸発を抑制して、湿潤状態を保持できる。
[C]横方向に振れて縦方向に進行した複数の波状縫合部7は、縦方向に長い長尺品である不織布2と気泡緩衝シート3とを効率的に接合することができる。
[D]コンクリートCの縦表面(縁直面や傾斜面)にコンクリート養生シートを敷設した場合、散水された水は、不織布2と気泡緩衝シート3の凸部面との間(凹部6)を伝って流下し、その一部が凹部6に付着してとどまる。また、図1の拡大部及び図4(a)に示すように、横方向に振れて縦方向に進行した波状縫合部7により、不織布2と気泡緩衝シート3とが締め付けられて不織布2と平フィルム32とが接近しているので、流下する水は波状縫合部7に差し掛かる毎に一定程度せき止められて、滞留し、流下速度が遅くなる。こうして凹部6に、特に波状縫合部7の上方に滞水した水は、そこから不織布2に染み込むことで、不織布2の湿潤状態が長期に渡って持続される。
[E]上記{A][B][D]のとおりコンクリートCの表面の水分の逸散を低減して湿潤状態を保つ効果が高くなるので、従来に比べて散水の頻度を減らすことができる。すなわち、少ない散水回数で、コンクリートCの表面を緻密化させて、コンクリートCの品質(耐久性等)を確保することができる。
[F]コンクリート養生シート1は、いずれも軽量な不織布2と気泡緩衝シート3とからなるため、軽量であり、上記のように長尺品であっても1人で持ち運びが可能である。
1 コンクリート養生シート
2 不織布
3 気泡緩衝シート
4 凸部
5 気泡
6 凹部
7 波状縫合部
8 一方の幅端部分
9 他方の幅端部分
10 文字表示
31 有凸部フィルム
32 平フィルム
33 白色フィルム
C コンクリート

Claims (7)

  1. 打設されたコンクリート(C)の表面に敷設され、コンクリート(C)の湿潤状態を保つコンクリート養生シートにおいて、
    コンクリート(C)の表面に当てられる吸水性を有する不織布(2)と、凸部面側を不織布(2)に向けて不織布(2)に重ね合わされ接合された樹脂製の気泡緩衝シート(3)とからなり、
    不織布(2)と気泡緩衝シート(3)との接合が、横方向に振れて縦方向に進行した複数の波状縫合部(7)によるものであることを特徴とするコンクリート養生シート。
  2. 打設されたコンクリート(C)の表面に敷設され、コンクリート(C)の湿潤状態を保つコンクリート養生シートにおいて、
    コンクリート(C)の表面に当てられる吸水性を有する不織布(2)と、凸部面側を不織布(2)に向けて不織布(2)に重ね合わされ接合された樹脂製の気泡緩衝シート(3)とからなり、
    不織布(2)と気泡緩衝シート(3)との接合が、横方向に振れて縦方向に進行した複数の波状縫合部(7)によるものであり、
    気泡緩衝シート(3)は、遮熱性を有するよう、貼着された白色フィルム(33)により白色とされたことを特徴とするコンクリート養生シート。
  3. 白色フィルム(33)に、コンクリートを養生中であることを示すための表示が付されている請求項2記載のコンクリート養生シート。
  4. 波状縫合部(7)のピークピーク幅が、25~250mmである請求項1、2又は3記載のコンクリート養生シート。
  5. 横に隣り合う波状縫合部(7)どうしの間隔が、-25~100mmである請求項1、2、3又は4記載のコンクリート養生シート。
  6. 波状縫合部(7)が三角波状縫合部であり、各辺の縦方向に対する角度が、30~75度である請求項1、2、3、4又は5記載のコンクリート養生シート。
  7. 不織布(2)よりも気泡緩衝シート(3)の方が幅広であり、気泡緩衝シート(3)の一方の幅端部分(8)は不織布(2)からはみ出しており、該一方の幅端部分(8)の凸部面の上に、隣接して敷設されるコンクリート養生シートの他方の幅端部分(9)が重ねられる請求項1~6のいずれか一項に記載のコンクリート養生シート。
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