JP7087869B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本明細書に記載の開示は、並列接続された複数のスイッチ素子を有する電力変換装置に関するものである。
特許文献1に示されるように、並列接続された2つのスイッチ回路素子と、これら2つのスイッチ回路素子それぞれに対応して設けられた電流検出回路と、を備える半導体装置が知られている。電流検出回路はスイッチ回路素子のセンス端子から入力されるセンス電流を電圧に変換するための抵抗を備えている。
特開2015-104208号公報
上記したように特許文献1では、2つのスイッチ回路素子それぞれに電流検出回路が設けられている。そのために2つのスイッチ回路素子のセンス端子それぞれに抵抗が設けられている。このために半導体装置(電力変換装置)の体格が増大する、という問題があった。
そこで本明細書に記載の開示物は、体格の増大の抑制された電力変換装置を提供することを目的とする。
開示された電力変換装置は、電位差の生じる第1接続点と第2接続点との間で並列接続された複数のスイッチ素子(340,350)と、
複数のスイッチ素子の通電電流量を検出するためのセンス抵抗(360,370,380)と、
複数のスイッチ素子それぞれをオンオフ制御する複数の制御部(504,505)と、を有し、
スイッチ素子は、第1接続点に接続される第1端子(340a,350a)と、第2接続点に接続される第2端子(340b,350b)と、センス抵抗に接続されるセンス端子(340d,350d)と、を有し、
第1端子と第2端子との間を流れる電流と、第1端子とセンス端子との間を流れる電流の比が、複数のスイッチ素子それぞれで等しく、
複数のスイッチ素子のセンス端子それぞれに共通してセンス抵抗が接続され、
複数の制御部のうちの少なくとも1つは、センス抵抗の両端電圧を検出する。
開示の1つは、複数の制御部のうちの一部を第1制御部(504)、残りを第2制御部(505)とすると、
第1制御部がセンス抵抗の両端電圧を検出しており、
第1制御部は検出したセンス抵抗の両端電圧が比較電圧を超えた場合、センス抵抗の両端電圧が比較電圧を超えたことを第2制御部に出力し、
第1制御部と第2制御部それぞれは、センス抵抗の両端電圧が比較電圧を超えた場合、複数のスイッチ素子それぞれをオフ状態にする。
開示の他の1つは、複数のスイッチ素子として、耐電流性能の異なる第1スイッチ素子(340)と第2スイッチ素子(350)それぞれを複数有し、
センス抵抗として、複数の第1スイッチ素子それぞれのセンス端子に共通して接続された第1センス抵抗(370)と、複数の第2スイッチ素子それぞれのセンス端子に共通して接続された第2センス抵抗(380)と、を有し、
複数の制御部として、複数の第1スイッチ素子それぞれをオンオフ制御するとともに、第1センス抵抗の両端電圧を検出する第1制御部(504)と、複数の第2スイッチ素子それぞれをオンオフ制御するとともに、第2センス抵抗の両端電圧を検出する第2制御部(505)と、を有する。
開示の他の1つは、複数のスイッチ素子として、耐電流性能の異なる第1スイッチ素子(340)と第2スイッチ素子(350)と、を有する。
詳しくは発明を実施するための形態で説明するが、本開示の構成であれば、複数のセンス端子(340d,350d)に共通して接続されたセンス抵抗(360,370,380)の両端電圧に基づいて、複数のスイッチ素子(340,350)の通電電流量を検出することができる。
また本開示によれば、センス抵抗(360,370,380)の数がスイッチ素子(340,350)の数よりも少なくなる。これにより電力変換装置の体格の増大が抑制される。
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
車載システムを説明するための回路図である。 開閉部とゲートドライバを説明するための回路図である。 開閉部とゲートドライバを説明するための回路図である。 開閉部とゲートドライバを説明するための回路図である。 車載システムの変形例を示す回路図である。
以下、実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
<車載システム>
先ず、図1に基づいて車載システム100を説明する。この車載システム100は電気自動車用のシステムを構成している。車載システム100は、バッテリ200、電力変換器300、および、モータ400を有する。
また車載システム100は複数のECUを有する。図1ではこれら複数のECUの代表として、電池ECU501とMGECU502を図示している。これら複数のECUはバス配線500を介して相互に信号を送受信している。複数のECUは協調して電気自動車を制御している。複数のECUの制御により、バッテリ200のSOCに応じたモータ400の回生と力行が制御される。SOCはstate of chargeの略である。ECUはelectronic control unitの略である。
なお、ECUは、少なくとも1つの演算処理装置(CPU)と、プログラムおよびデータを記憶する記憶媒体としての少なくとも1つのメモリ装置(MMR)と、を有する。ECUはコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体はコンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供され得る。以下、車載システム100の構成要素を個別に概説する。
バッテリ200は複数の二次電池を有する。これら複数の二次電池は直列接続された電池スタックを構成している。この電池スタックのSOCがバッテリ200のSOCに相当する。二次電池としてはリチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池、および、有機ラジカル電池などを採用することができる。
電力変換器300はバッテリ200とモータ400との間の電力変換を行う。電力変換器300はバッテリ200の直流電力をモータ400の力行に適した電圧レベルの交流電力に変換する。電力変換器300はモータ400の発電(回生)によって生成された交流電力をバッテリ200の充電に適した電圧レベルの直流電力に変換する。電力変換器300については後で詳説する。
モータ400は図示しない電気自動車の出力軸に連結されている。モータ400の回転エネルギーは出力軸を介して電気自動車の走行輪に伝達される。逆に、走行輪の回転エネルギーは出力軸を介してモータ400に伝達される。
モータ400は電力変換器300から供給される交流電力によって力行する。これにより走行輪への推進力の付与が成される。またモータ400は走行輪から伝達される回転エネルギーによって回生する。この回生によって発生した交流電力は、電力変換器300によって直流電力に変換されるとともに降圧される。この直流電力がバッテリ200に供給される。また直流電力は電気自動車に搭載された各種電気負荷にも供給される。
<電力変換器>
次に電力変換器300を説明する。電力変換器300はコンバータ310とインバータ320を備えている。コンバータ310はバッテリ200の直流電力をモータ400の力行に適した電圧レベルに昇圧する。インバータ320はこの直流電力を交流電力に変換する。この交流電力がモータ400に供給される。またインバータ320はモータ400で生成された交流電力を直流電力に変換する。コンバータ310はこの直流電力をバッテリ200の充電に適した電圧レベルに降圧する。
図1に示すようにコンバータ310は第1電力ライン301と第2電力ライン302を介してバッテリ200と電気的に接続されている。コンバータ310は第3電力ライン303と第4電力ライン304を介してインバータ320と電気的に接続されている。
第1電力ライン301はバッテリ200の正極に接続されている。第2電力ライン302はバッテリ200の負極に接続されている。これら第1電力ライン301と第2電力ライン302に第1平滑コンデンサ305が接続されている。第1平滑コンデンサ305の有する2つの電極のうちの一方が第1電力ライン301に接続され、他方が第2電力ライン302に接続されている。
第3電力ライン303は後述のハイサイド開閉部311と接続されている。第4電力ライン304は第2電力ライン302と接続されている。これら第3電力ライン303と第4電力ライン304に第2平滑コンデンサ306が接続されている。第2平滑コンデンサ306の有する2つの電極のうちの一方が第3電力ライン303に接続され、他方が第4電力ライン304に接続されている。
インバータ320はU相バスバー331~W相バスバー333を介してモータ400のU相ステータコイル401~W相ステータコイル403と電気的に接続されている。
<コンバータ>
コンバータ310は、ハイサイド開閉部311、ローサイド開閉部312、および、リアクトル313を有する。これらハイサイド開閉部311とローサイド開閉部312は、後で詳説するように、並列接続されたnチャネル型のパワーMOSFETとIGBTを有する。パワーMOSFETは寄生ダイオードを有する。IGBTには還流ダイオードが逆並列接続されている。
図1に示すようにハイサイド開閉部311とローサイド開閉部312は第3電力ライン303から第2電力ライン302(第4電力ライン304)に向かって順に直列接続されている。そしてハイサイド開閉部311とローサイド開閉部312との間の中点に第1電力ライン301が接続されている。第1電力ライン301にリアクトル313が設けられている。これによりリアクトル313はハイサイド開閉部311とローサイド開閉部312との間の中点とバッテリ200の正極とに接続されている。
コンバータ310のハイサイド開閉部311とローサイド開閉部312はMGECU502によって開閉制御(オンオフ制御)される。MGECU502は制御信号を生成し、それをゲートドライバ503に出力する。ゲートドライバ503は制御信号を増幅して開閉部のゲート電極に出力する。これによりMGECU502はコンバータ310に入力される直流電力の電圧レベルを昇降圧する。
MGECU502は制御信号としてパルス信号を生成している。MGECU502はこのパルス信号のオンデューティ比と周波数を調整することで直流電力の昇降圧レベルを調整している。このようにMGECU502はコンバータ310をPWM制御している。昇降圧レベルはモータ400の目標トルクとバッテリ200のSOCに応じて決定される。
バッテリ200の直流電力を昇圧する場合、MGECU502はハイサイド開閉部311とローサイド開閉部312それぞれを交互に開閉する。これとは反対にインバータ320から供給された直流電力を降圧する場合、MGECU502はローサイド開閉部312に出力する制御信号をローレベルに固定する。それとともにMGECU502はハイサイド開閉部311に出力する制御信号をハイレベルとローレベルに順次切り換える。
<インバータ>
インバータ320は第1開閉部321~第6開閉部326を有する。第1開閉部321~第6開閉部326は、コンバータ310の開閉部と同様にして、並列接続されたnチャネル型のパワーMOSFETとIGBTを有する。パワーMOSFETは寄生ダイオードを有する。IGBTには還流ダイオードが逆並列接続されている。
第1開閉部321と第2開閉部322は第3電力ライン303から第4電力ライン304へ向かって順に直列接続されている。第1開閉部321と第2開閉部322によってU相レグが構成されている。第1開閉部321と第2開閉部322との間の中点にU相バスバー331の一端が接続されている。U相バスバー331の他端がモータ400のU相ステータコイル401と接続されている。
第3開閉部323と第4開閉部324は第3電力ライン303から第4電力ライン304へ向かって順に直列接続されている。第3開閉部323と第4開閉部324によってV相レグが構成されている。第3開閉部323と第4開閉部324との間の中点にV相バスバー332の一端が接続されている。V相バスバー332の他端がモータ400のV相ステータコイル402と接続されている。
第5開閉部325と第6開閉部326は第3電力ライン303から第4電力ライン304へ向かって順に直列接続されている。第5開閉部325と第6開閉部326によってW相レグが構成されている。第5開閉部325と第6開閉部326との間の中点にW相バスバー333の一端が接続されている。W相バスバー333の他端がモータ400のW相ステータコイル403と接続されている。
以上に示したようにインバータ320はモータ400のU相ステータコイル401~W相ステータコイル403それぞれに対応する3相のレグを有する。これら3相のレグを構成する第1開閉部321~第6開閉部326の備えるパワーMOSFETとIGBTのゲート電極に、ゲートドライバ503によって増幅されたMGECU502の制御信号が入力される。
モータ400を力行する場合、MGECU502からの制御信号の出力によって第1開閉部321~第6開閉部326がPWM制御される。これによりインバータ320で3相交流が生成される。
<開閉部>
次に、図2に基づいて開閉部を説明する。図2には、電力変換器300を構成する8つの開閉部のうちの代表として、第2開閉部322を示している。他の開閉部の構成は第2開閉部322の構成と同等である。そのためにその説明を省略する。
第2開閉部322はIGBT340とMOSFET350を有する。IGBTは半導体で製造される。MOSFETはワイドギャップ半導体で製造される。本実施形態ではIGBTはSiで製造される。MOSFETはSiCで製造される。MOSFET350はIGBT340よりもターンオン遅延時間とターンオフ遅延時間がともに短くなっている。IGBT340とMOSFET350がスイッチ素子に相当する。
IGBT340とMOSFET350それぞれは、半導体チップに形成された数千個のトランジスタが連結されてなるパワートランジスタである。この数千~数万個のトランジスタは、電力変換器300を流れる電流を制御する役割を果たす第1トランジスタと、流れる電流を検出する役割を果たす第2トランジスタと、に種別される。
第1トランジスタに流れる電流と第2トランジスタに流れる電流の比は、数千~数万対1である。そのために第2トランジスタに流れる電流の量は微量となっている。
IGBT340は、コレクタ電極340a、エミッタ電極340b、ゲート電極340c、および、センス電極340dを有する。これら4つの電極のうち、コレクタ電極340aとゲート電極340cが第1トランジスタと第2トランジスタで共有となっている。これに対して、エミッタ電極340bとセンス電極340dが第1トランジスタと第2トランジスタで分けられている。第1トランジスタがエミッタ電極340bを有する。第2トランジスタがセンス電極340dを有する。このセンス電極340dに流れる電流の量が、エミッタ電極340bに流れる電流の量に比べて微量となっている。その比が1:数千~数万になっている。以下においてはこの比を第1センス比αと示す。
MOSFET350は、ドレイン電極350a、ソース電極350b、ゲート電極350c、および、センス電極350dを有する。これら4つの電極のうち、ドレイン電極350aとゲート電極350cが第1トランジスタと第2トランジスタで共有となっている。これに対して、ソース電極350bとセンス電極350dが第1トランジスタと第2トランジスタで分けられている。第1トランジスタがソース電極350bを有する。第2トランジスタがセンス電極350dを有する。このセンス電極350dに流れる電流の量が、ソース電極350bに流れる電流の量に比べて微量となっている。以下においてはこの比を第2センス比βと示す。第1センス比αと第2センス比βは等しくなっている。
コレクタ電極340aとドレイン電極350aが第1端子に相当する。エミッタ電極340bとソース電極350bが第2端子に相当する。センス電極340dとセンス電極350dがセンス端子に相当する。
図2に示すようにIGBT340には還流ダイオード341が接続されている。還流ダイオード341のカソード電極がコレクタ電極340aに接続されている。還流ダイオード341のアノード電極がエミッタ電極340bに接続されている。これによって還流ダイオード341はIGBT340に逆並列接続されている。
MOSFET350は寄生ダイオード351を有する。この寄生ダイオード351のカソード電極がドレイン電極350aに接続されている。寄生ダイオード351のアノード電極がソース電極350bに接続されている。これによって寄生ダイオード351はMOSFET350に逆並列接続されている。
図2に示すようにIGBT340のコレクタ電極340aとMOSFET350のドレイン電極350aが電気的に接続されている。そしてエミッタ電極340bとソース電極350bが電気的に接続されている。これによってIGBT340とMOSFET350は並列接続されている。
コレクタ電極340aとドレイン電極350aの接続点は第3電力ライン303側に位置している。エミッタ電極340bとソース電極350bの接続点は第4電力ライン304(第2電力ライン302)側に位置している。コレクタ電極340aとドレイン電極350aの接続点が第1接続点に相当する。エミッタ電極340bとソース電極350bの接続点が第2接続点に相当する。
IGBT340のセンス電極340dは第1グランド配線342を介してグランドに接続されている。センス電極340dには、IGBT340のコレクタ-エミッタ間を流れる電流(コレクタ電流)に第1センス比αを乗算した第1センス電流が流れる。
MOSFET350のセンス電極350dは第2グランド配線352を介して第1グランド配線342に接続されている。センス電極350dには、MOSFET350のドレイン-ソース間を流れる電流(ドレイン電流)に第2センス比βを乗算した第2センス電流が流れる。
第1グランド配線342にセンス抵抗360が設けられている。第2グランド配線352は、第1グランド配線342におけるセンス抵抗360のセンス電極340d側に接続されている。このためにセンス抵抗360には、第1センス電流と第2センス電流の合流した合流電流が流れる。以下においては第1グランド配線342と第2グランド配線352の接続点を検出点DPと示す。
上記したように第1センス比αと第2センス比βは等しくなっている。したがって合流電流はコレクタ電流とドレイン電流とを合算した、第2開閉部322を流れる主電流に第1センス比αを乗算した値になる。
センス抵抗360における合流電流の流動によって検出点DPの電圧が変動する。この電圧(センス電圧)が、ゲートドライバ503に入力される。
コレクタ電流をIc、ドレイン電流をId、合流電流をiとすると、i=(Ic×α+Id×β)となる。そしてセンス抵抗360の抵抗値をR、センス電圧をVとすると、V=(Ic×α+Id×β)×Rとなる。ここで、α=βなので、V=(Ic+Id)×α×Rとなる。したがって、Ic+Id=V/(α×R)となる。主電流をIとすると、I=Ic+Idと表される。そのために、I=V/(α×R)と表される。このように主電流Iは、センス電圧V、第1センス比α、抵抗値Rに基づいて検出することができる。
MGECU502が、第1センス比αと抵抗値Rを記憶している。MGECU502は、ゲートドライバ503から入力されたセンス電圧V、記憶している第1センス比αと抵抗値R、および、上記の関係式に基づいて、主電流Iを検出する。主電流の電流量が、通電電流量に相当する。
なお、第1センス比αと第2センス比βが異なる場合、(Ic×α+Id×β)=V/Rと表すことができる。例えば、Ic=Idが成立する場合、Ic=Id=V/((α+β)×R)となる。そのために、I=Ic+Id=2V/((α+β)×R)と表すことができる。
しかしながら、Ic=Idが成立するようにIGBT340とMOSFET350を製造するとともに、オンオフ制御したとしても、これら2つのトランジスタには製造バラツキがあり、なおかつ、2つのトランジスタは全く同一のオンオフ状態にはなりがたい。そのためにIc=Idは成立しがたい。このような事由があるために、第1センス比αと第2センス比βが等しくない場合、1つのセンス抵抗360の両端電圧を検出するだけでは、Ic+Id(=I)を検出することはかなわない。
<ゲートドライバ>
次に、図2に基づいてゲートドライバ503を説明する。図2には、ゲートドライバ503における第2開閉部322の駆動を制御する部位を示している。ゲートドライバ503の他の開閉部を制御する部位は、図2に示す部位と同等である。そのためにその説明を省略する。
なお、図2ではゲートドライバ503と電力変換器300を有する電力変換装置を明示するための符号600を示している。
ゲートドライバ503はIGBT340の駆動を制御する第1制御部504を有する。同様にして、ゲートドライバ503はMOSFET350の駆動を制御する第2制御部505を有する。第1制御部504と第2制御部505は、MGECU502からの制御信号に基づいて、IGBT340とMOSFET350を同時にオン状態若しくは同時にオフ状態に制御する。若しくは、第1制御部504と第2制御部505は、MGECU502からの制御信号に基づいて、IGBT340とMOSFET350のうちの一方をオン状態、他方をオフ状態に制御する。
<第1制御部>
第1制御部504は第1駆動配線510を介してIGBT340のゲート電極340cに接続されている。第1制御部504は図示しない第1オンスイッチや第1オフスイッチを有する。これら第1オンスイッチと第1オフスイッチの駆動はMGECU502によって制御される。
第1オンスイッチがオン状態になるとゲート電極340cにハイレベルの電圧が印加される。これによりIGBT340がオン状態になる。第1オフスイッチがオン状態になるとゲート電極340cがグランドに接続される。これによりIGBT340がオフ状態になる。
図示しないが、第1駆動配線510にはバランス抵抗が設けられている。また第1駆動配線510には第1電源配線と第1接地配線が接続されている。第1電源配線に第1オンスイッチとともにオン抵抗が設けられている。第1接地配線に第1オフスイッチとともにオフ抵抗が設けられている。さらに言えば、第1駆動配線510には、ゲート電極340cをグランドに接続するための第1ソフト遮断配線が接続されている。この第1ソフト遮断配線にはオフ抵抗よりも抵抗値の高い遮断抵抗と第1ソフト遮断スイッチが設けられている。第1駆動配線510には、ゲート電極340cを低インピーダンスでグランドに接続するためのクランプ配線が接続されている。このクランプ配線に第1クランプスイッチが設けられている。
第1制御部504は第1センサ配線511を介して検出点DPと接続されている。これにより検出点DPの電圧(センス電圧)が第1制御部504に入力される。
<第2制御部>
第2制御部505は第2駆動配線512を介してMOSFET350のゲート電極350cに接続されている。第2制御部505は図示しない第2オンスイッチや第2オフスイッチを有する。これら第2オンスイッチと第2オフスイッチの駆動はMGECU502によって制御される。
第2オンスイッチがオン状態になるとゲート電極350cにハイレベルの電圧が印加される。これによりMOSFET350がオン状態になる。第2オフスイッチがオン状態になるとゲート電極350cがグランドに接続される。これによりMOSFET350がオフ状態になる。
図示しないが、第2駆動配線512にはバランス抵抗が設けられている。また第2駆動配線512には第2電源配線と第2接地配線が接続されている。第2電源配線に第2オンスイッチとともにオン抵抗が設けられている。第2接地配線に第2オフスイッチとともにオフ抵抗が設けられている。さらに言えば、第2駆動配線512には、ゲート電極350cをグランドに接続するための第2ソフト遮断配線が接続されている。この第2ソフト遮断配線にはオフ抵抗よりも抵抗値の高い遮断抵抗と第2ソフト遮断スイッチが設けられている。第2駆動配線512には、ゲート電極350cを低インピーダンスでグランドに接続するためのクランプ配線が接続されている。このクランプ配線には第2クランプスイッチが設けられている。
第2制御部505は第2センサ配線513を介して、第1センサ配線511に接続されている。これにより検出点DPの電圧(センス電圧)が第2制御部505に入力される。
第1制御部504と第2制御部505それぞれには、図2に示す閾値電圧生成部507から共通の閾値電圧が入力される。閾値電圧生成部507は電源とグランドとの間に直列接続された第1分圧抵抗507aと第2分圧抵抗507bを有する。閾値電圧はこれら第1分圧抵抗507aと第2分圧抵抗507bの中点電圧である。
第1制御部504と第2制御部505それぞれは検出したセンス電圧が入力されている閾値電圧を超えた場合、IGBT340とMOSFET350のうちの少なくとも一方に異常が生じていると判断する。この異常の判断をすると、第1制御部504はIGBT340を強制的にオフ状態にする。同様にして第2制御部505はMOSFET350を強制的にオフ状態にする。具体的に言えば、ソフト遮断スイッチをオン状態にした後にクランプスイッチをオン状態に固定する。これによりIGBT340とMOSFET350はオフ状態に固定される。なお、上記の閾値電圧を、第1制御部504と第2制御部505それぞれが記憶していてもよい。また、第1制御部504と第2制御部505それぞれに、IGBT340とMOSFET350の特性に応じた、異なる閾値電圧が入力される構成を採用することもできる。係る構成の場合、異なる異常判定条件で、IGBT340とMOSFET350を制御することができる。閾値電圧が比較電圧に相当する。
<作用効果>
上記したように、IGBT340の第1センス比αとMOSFET350の第2センス比βは等しくなっている。そしてIGBT340のセンス電極340dとMOSFET350のセンス電極350dは共通のセンス抵抗360を介してグランドに接続されている。そのためにセンス抵抗360の両端に生じるセンス電圧Vは、V=(Ic+Id)×α×Rと表される。主電流I=Ic+Idより、I=V/(α×R)と表される。このように主電流Iを、センス電圧V、第1センス比α、抵抗値Rに基づいて検出することができる。
以上に示したように、本実施形態の構成によれば、IGBT340とMOSFET350に共通のセンス抵抗360を接続する構成においても、主電流Iを検出することができる。またIGBT340とMOSFET350それぞれに個別にセンス抵抗が設けられる構成と比べて、センス抵抗の数が低減する。これにより電力変換装置600の体格の増大が抑制される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図3に基づいて説明する。以下に示す各実施形態にかかる電力変換装置600は上記した実施形態によるものと共通点が多い。そのため以下においては共通部分の説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。また以下においては上記した実施形態で示した要素と同一の要素には同一の符号を付与する。
第1実施形態では、第1制御部504と第2制御部505それぞれがセンス電圧を検出する例を示した。これに対して本実施形態では第1制御部504のみがセンス電圧を検出する。
また本実施形態では、第1制御部504と第2制御部505とが信号配線506を介して互いに信号を送受信可能となっている。第1制御部504はセンス電圧を検出し、入力されている閾値電圧との比較を定期的に行っている。センス電圧が閾値電圧を超えた場合、第1制御部504はIGBT340とMOSFET350のうちの少なくとも一方に異常が生じていると判断する。
ところでMOSFET350はIGBT340よりもサージ電圧に対する耐量の高い性質を有する。そしてMOSFET350はSiCで製造されている。IGBT340はSiで製造されている。この点においてもMOSFET350はIGBT340よりも耐電流性能が高くなっている。IGBT340が第1スイッチ素子に相当する。MOSFET350が第2スイッチ素子に相当する。
そしてMOSFET350とIGBT340は並列接続されている。MOSFET350とIGBT340の両方がオン状態に制御されている際に、MOSFET350とIGBT340のうちの一方が先にオン状態からオフ状態に遷移すると、他方に大電流が流れる虞がある。例えばMOSFET350がIGBT340よりも先にオフ状態に遷移すると、耐電流性能の低いIGBT340に大電流が流れる虞がある。
そこで第1制御部504は、上記したようにIGBT340とMOSFET350のうちの少なくとも一方に異常が生じていると判断すると、先ずIGBT340の駆動を停止する。具体的に言えば、上記の第1オンスイッチをオフ状態にするとともに第1ソフト遮断スイッチをオン状態にする。それとともに第1制御部504は信号配線506を介して、第2制御部505にMOSFET350の駆動停止を要求する信号を出力する。この信号を受け取ると第2制御部505はMOSFET350の駆動を停止する。具体的に言えば、上記の第2オンスイッチをオフ状態にするとともに第2ソフト遮断スイッチをオン状態にする。そして第1制御部504と第2制御部505それぞれは、IGBT340とMOSFET350がオフ状態に遷移したとみなされる期待時間経過すると、クランプスイッチをオン状態にする。
以上に示した制御により、IGBT340がオン状態からオフ状態に遷移し始めた後に、MOSFET350がオン状態からオフ状態に遷移し始める。これにより耐電流性能の低いIGBT340に大電流が流れることが抑制される。なお、IGBT340がMOSFET350よりも耐電流性能が高い場合、上記のスイッチ制御の順番が逆転する。それにより、MOSFET350がオン状態からオフ状態に遷移し始めた後に、IGBT340がオン状態からオフ状態に遷移し始める。これにより耐電流性能の低いMOSFET350に大電流が流れることが抑制される。
本実施形態とは異なり、第2制御部505のみがセンス電圧を検出する構成を採用することもできる。この変形例の場合、第2制御部505は、IGBT340とMOSFET350のうちの少なくとも一方に異常が生じていると判断すると、先ず信号配線506を介して第1制御部504にIGBT340の駆動停止を要求する信号を出力する。それから第2制御部505は第1制御部504がIGBT340をオン状態からオフ状態に遷移し始めることの期待される処理時間が経過するまで待機する。処理時間経過後、第2制御部505は複数のMOSFET350の駆動を停止する。これによっても耐電流性能の低いIGBT340に大電流が流れることが抑制される。この変形例においても、上記したようにIGBT340がMOSFET350よりも耐電流性能が高い場合、スイッチ制御の順番を逆転することで、耐電流性能の低いMOSFET350に大電流が流れることが抑制される。
なお本構成においても、これまでに記載した各種形態と同等の構成要素を有するとともに同等の動作をする。そのために同等の作用効果を奏することは言うまでもない。したがってその作用効果の記載を省略する。これは、以下に示す各種形態においても同様である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を図4に基づいて説明する。
第2実施形態では、第2開閉部322が1つのIGBT340と1つのMOSFET350を有し、これらIGBT340とMOSFET350に共通の1つのセンス抵抗360が接続される例を示した。これに対して本実施形態では、第2開閉部322が複数のIGBT340と複数のMOSFET350を有する。そして複数のIGBT340に共通の1つの第1センス抵抗370が接続される。複数のMOSFET350に共通の1つの第2センス抵抗380が接続される。IGBT340が第1スイッチ素子に相当する。MOSFET350が第2スイッチ素子に相当する。
本実施形態では、第1制御部504に第1閾値電圧生成部507cから第1閾値電圧が入力される。第2制御部505に第2閾値電圧生成部507dから第2閾値電圧が入力される。第1制御部504が第1センス抵抗370のセンス電圧と第1閾値電圧との比較によって複数のIGBT340の故障を検出する。第2制御部505が第2センス抵抗380のセンス電圧と第2閾値電圧との比較によって複数のMOSFET350の故障を検出する。
なお、第1閾値電圧生成部507cは電源とグランドとの間に直列接続された第3分圧抵抗507eと第4分圧抵抗507fを有する。第1閾値電圧は第3分圧抵抗507eと第4分圧抵抗507fの中点電圧である。同様にして、第2閾値電圧生成部507dは電源とグランドとの間に直列接続された第5分圧抵抗507gと第6分圧抵抗507hを有する。第2閾値電圧は第5分圧抵抗507gと第6分圧抵抗507hの中点電圧である。
これら第1閾値電圧と第2閾値電圧は互いに等しくともよい。第1閾値電圧と第2閾値電圧は互いに異なっていてもよい。例えば第1閾値電圧をIGBT340の信頼性を保障する最大定格に基づいて決定してもよい。第2閾値電圧をMOSFET350の信頼性を保障する最大定格に基づいて決定してもよい。第1閾値電圧が第1制御部504に入力されてもよい。第1閾値電圧が第1制御部504に記憶されていてもよい。第2閾値電圧が第2制御部505に入力されてもよい。第2閾値電圧が第2制御部505に記憶されていてもよい。第1閾値電圧が第1比較電圧に相当する。第2閾値電圧が第2比較電圧に相当する。
第1制御部504が複数のIGBT340のうちの少なくとも1つに異常が生じていると判断すると、先ずIGBT340の駆動を停止する。それとともに第1制御部504は第2制御部505にMOSFET350の駆動停止を要求する信号を出力する。この信号を受け取ると第2制御部505は複数のMOSFET350の駆動を停止する。
これとは逆に、第2制御部505が複数のMOSFET350のうちの少なくとも1つに異常が生じていると判断すると、先ず信号配線506を介して第1制御部504にIGBT340の駆動停止を要求する信号を出力する。それから第2制御部505は処理時間が経過するまで待機する。処理時間経過後、第2制御部505は複数のMOSFET350の駆動を停止する。以上に示した制御により、耐電流性能の低いIGBT340に大電流が流れることが抑制される。
以上、本開示物の好ましい実施形態について説明したが、本開示物は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示物の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
(第1の変形例)
各実施形態では第2開閉部322(開閉部)がIGBT340とMOSFET350を有する例を示した。しかしながら第2開閉部322が複数のIGBT340のみを有する構成を採用することもできる。第2開閉部322が複数のMOSFET350のみを有する構成を採用することもできる。開閉部の保有するパワートランジスタの種類としては特に限定されない。
(第2の変形例)
各実施形態では、IGBT340がSiで製造され、MOSFET350がSiCで製造される例を示した。しかしながらIGBT340がSiCで製造され、MOSFET350がSiで製造される構成を採用することもできる。IGBT340とMOSFET350がSiで製造される構成を採用することもできる。IGBT340とMOSFET350がSiCで製造される構成を採用することもできる。開閉部の保有するパワートランジスタの形成材料としては特に限定されない。
(その他の変形例)
各実施形態では、電力変換装置600に含まれるゲートドライバの例として、電気自動車用の車載システム100を構成する電力変換器300のゲートドライバ503を示した。しかしながら電力変換装置600に含まれるゲートドライバの適用としては特に上記例に限定されない。例えばモータと内燃機関を備えるハイブリッドシステムの電力変換器のゲートドライバに適用することができる。
各実施形態では電力変換器300が1つのコンバータ310と1つのインバータ320を有する例を示した。しかしながら、例えば図5に示すように車載システム100がモータ400を2つ有する構成の場合、電力変換器300が1つのコンバータ310と2つのインバータ320を有する構成を採用することもできる。
340…IGBT、340a…コレクタ電極、340b…エミッタ電極、340d…センス電極、350…MOSFET、350a…ドレイン電極、350b…ソース電極、350d…センス電極、360…センス抵抗、370…第1センス抵抗、380…第2センス抵抗、400…モータ、502…MGECU、503…ゲートドライバ、504…第1制御部、505…第2制御部、600…電力変換装置

Claims (7)

  1. 電位差の生じる第1接続点と第2接続点との間で並列接続された複数のスイッチ素子(340,350)と、
    複数の前記スイッチ素子の通電電流量を検出するためのセンス抵抗(360,370,380)と、
    複数の前記スイッチ素子それぞれをオンオフ制御する複数の制御部(504,505)と、を有し、
    前記スイッチ素子は、前記第1接続点に接続される第1端子(340a,350a)と、前記第2接続点に接続される第2端子(340b,350b)と、前記センス抵抗に接続されるセンス端子(340d,350d)と、を有し、
    前記第1端子と前記第2端子との間を流れる電流と、前記第1端子と前記センス端子との間を流れる電流の比が、複数の前記スイッチ素子それぞれで等しく、
    複数の前記スイッチ素子の前記センス端子それぞれに共通して前記センス抵抗が接続され、
    複数の前記制御部のうちの少なくとも1つは、前記センス抵抗の両端電圧を検出し、
    複数の前記制御部のうちの一部を第1制御部(504)、残りを第2制御部(505)とすると、
    前記第1制御部が前記センス抵抗の両端電圧を検出しており、
    前記第1制御部は検出した前記センス抵抗の両端電圧が比較電圧を超えた場合、前記センス抵抗の両端電圧が前記比較電圧を超えたことを前記第2制御部に出力し、
    前記第1制御部と前記第2制御部それぞれは、前記センス抵抗の両端電圧が前記比較電圧を超えた場合、複数の前記スイッチ素子それぞれをオフ状態にする電力変換装置。
  2. 複数の前記スイッチ素子として、耐電流性能の異なる第1スイッチ素子(340)と第2スイッチ素子(350)と、を有し、
    前記第1制御部と前記第2制御部は、前記センス抵抗の両端電圧が前記比較電圧を超えた場合、前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子のうちの耐電流性能の低い方をオフ状態にした後、耐電流性能の高い方をオフ状態にする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 電位差の生じる第1接続点と第2接続点との間で並列接続された複数のスイッチ素子(340,350)と、
    複数の前記スイッチ素子の通電電流量を検出するためのセンス抵抗(360,370,380)と、
    複数の前記スイッチ素子それぞれをオンオフ制御する複数の制御部(504,505)と、を有し、
    前記スイッチ素子は、前記第1接続点に接続される第1端子(340a,350a)と、前記第2接続点に接続される第2端子(340b,350b)と、前記センス抵抗に接続されるセンス端子(340d,350d)と、を有し、
    前記第1端子と前記第2端子との間を流れる電流と、前記第1端子と前記センス端子との間を流れる電流の比が、複数の前記スイッチ素子それぞれで等しく、
    複数の前記スイッチ素子の前記センス端子それぞれに共通して前記センス抵抗が接続され、
    複数の前記制御部のうちの少なくとも1つは、前記センス抵抗の両端電圧を検出し、
    複数の前記スイッチ素子として、耐電流性能の異なる第1スイッチ素子(340)と第2スイッチ素子(350)それぞれを複数有し、
    前記センス抵抗として、複数の前記第1スイッチ素子それぞれの前記センス端子に共通して接続された第1センス抵抗(370)と、複数の前記第2スイッチ素子それぞれの前記センス端子に共通して接続された第2センス抵抗(380)と、を有し、
    複数の前記制御部として、複数の前記第1スイッチ素子それぞれをオンオフ制御するとともに、前記第1センス抵抗の両端電圧を検出する第1制御部(504)と、複数の前記第2スイッチ素子それぞれをオンオフ制御するとともに、前記第2センス抵抗の両端電圧を検出する第2制御部(505)と、を有する電力変換装置。
  4. 前記第1制御部と前記第2制御部のうちの一方は、検出した前記第1センス抵抗と前記第2センス抵抗のうちの一方の両端電圧が第1比較電圧と第2比較電圧のうちの一方を超えた場合、前記第1センス抵抗と前記第2センス抵抗のうちの一方の両端電圧が前記第1比較電圧と前記第2比較電圧のうちの一方を超えたことを前記第1制御部と前記第2制御部のうちの他方に出力する請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記第1制御部と前記第2制御部は、前記第1センス抵抗と前記第2センス抵抗のうちの一方の両端電圧が前記第1比較電圧と前記第2比較電圧のうちの一方を超えた場合、複数の前記第1スイッチ素子と複数の前記第2スイッチ素子のうちの耐電流性能の低い方をオフ状態にした後、耐電流性能の高い方をオフ状態にする請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 電位差の生じる第1接続点と第2接続点との間で並列接続された複数のスイッチ素子(340,350)と、
    複数の前記スイッチ素子の通電電流量を検出するためのセンス抵抗(360,370,380)と、
    複数の前記スイッチ素子それぞれをオンオフ制御する複数の制御部(504,505)と、を有し、
    前記スイッチ素子は、前記第1接続点に接続される第1端子(340a,350a)と、前記第2接続点に接続される第2端子(340b,350b)と、前記センス抵抗に接続されるセンス端子(340d,350d)と、を有し、
    前記第1端子と前記第2端子との間を流れる電流と、前記第1端子と前記センス端子との間を流れる電流の比が、複数の前記スイッチ素子それぞれで等しく、
    複数の前記スイッチ素子の前記センス端子それぞれに共通して前記センス抵抗が接続され、
    複数の前記制御部のうちの少なくとも1つは、前記センス抵抗の両端電圧を検出し、
    複数の前記スイッチ素子として、耐電流性能の異なる第1スイッチ素子(340)と第2スイッチ素子(350)と、を有する電力変換装置。
  7. 複数の前記制御部それぞれが前記センス抵抗の両端電圧を検出しており、
    複数の前記制御部それぞれは検出した前記センス抵抗の両端電圧が比較電圧を超えた場合、複数の前記スイッチ素子それぞれをオフ状態にする請求項6に記載の電力変換装置。
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