JP6988734B2 - 制御回路 - Google Patents

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Description

本明細書に記載の開示は、MOSFETの駆動を制御する制御回路に関するものである。
非特許文献1に示されるように、トランジスタの駆動を制御するゲートドライバが知られている。ゲートドライバはトランジスタのゲート電極と負電源(グランド)との接続を制御するためのスイッチを3つ有している。
"絶縁素子内蔵ゲートドライバシリーズ 絶縁電圧2500Vrms 電源内蔵絶縁素子内蔵1ch ゲートドライバ"、[online]、平成30年4月23日、[平成30年5月30日検索]、インターネット〈URL:https://www.rohm.co.jp/datasheet/BM60054AFV-C/bm60054afv-c-j〉
非特許文献1に記載の構成では、スイッチの数が多く、体格の増大、という問題がある。
そこで本明細書に記載の開示物は、体格の増大の抑制された制御回路を提供することを目的とする。
開示の1つは、主としてワイドギャップ半導体から成るMOSFET(350)の駆動を制御する制御回路(600)であって、MOSFETのゲート電極(350c)に蓄積された電荷を基準電位に引き抜くオフ回路(507)を有し、オフ回路は、ゲート電極と基準電位とを接続する第1配線(540,551)に設けられたオフ抵抗(553)および第1オフスイッチ(554)と、ゲート電極と基準電位とを接続する第2配線(540,552)に設けられた第2オフスイッチ(555)と、第1オフスイッチと第2オフスイッチの駆動を制御する制御部(502)と、MOSFETの通電状態を検出するセンサ(352)と、を有し、制御部は、通電状態に異常が生じていない場合、第1オフスイッチをオン状態にし、通電状態に異常が生じている場合、第1オフスイッチと第2オフスイッチとのうちの第2オフスイッチのみをオン状態にするように構成されている制御回路である。
このように本開示ではゲート電極(350c)と基準電位とを接続するスイッチの数が少なくなっている。これにより制御回路(600)の体格の増大が抑制される。
なお、本開示の制御回路(600)の場合、ゲート電極(350c)に電荷が溜まっている状態で第2オフスイッチ(555)を開状態から閉状態に遷移させると、MOSFET(350)に瞬間的なサージ電圧が発生する虞がある。しかしながらMOSFET(350)は例えばIGBTと比べてアバランシェ耐量が高い性質を有する。MOSFET(350)は主としてワイドギャップ半導体から成るために高耐量でもある。そのためにサージ電圧がMOSFET(350)に発生したとしても、MOSFET(350)に損傷が生じることが抑制されている。
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
車載システムを説明するための回路図である。 開閉部とゲートドライバを説明するための回路図である。 車載システムの変形例を示す回路図である。
以下、実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
<車載システム>
先ず、図1に基づいて車載システム100を説明する。この車載システム100は電気自動車用のシステムを構成している。車載システム100は、バッテリ200、電力変換器300、および、モータ400を有する。
また車載システム100は複数のECUを有する。図1ではこれら複数のECUの代表として、電池ECU501とMGECU502を図示している。これら複数のECUはバス配線500を介して相互に信号を送受信している。複数のECUは協調して電気自動車を制御している。複数のECUの制御により、バッテリ200のSOCに応じたモータ400の回生と力行が制御される。SOCはstate of chargeの略である。ECUはelectronic control unitの略である。
なお、ECUは、少なくとも1つの演算処理装置(CPU)と、プログラムおよびデータを記憶する記憶媒体としての少なくとも1つのメモリ装置(MMR)と、を有する。ECUはコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体はコンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供され得る。以下、車載システム100の構成要素を個別に概説する。
バッテリ200は複数の二次電池を有する。これら複数の二次電池は直列接続された電池スタックを構成している。この電池スタックのSOCがバッテリ200のSOCに相当する。二次電池としてはリチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池、および、有機ラジカル電池などを採用することができる。
電力変換器300はバッテリ200とモータ400との間の電力変換を行う。電力変換器300はバッテリ200の直流電力をモータ400の力行に適した電圧レベルの交流電力に変換する。電力変換器300はモータ400の発電(回生)によって生成された交流電力をバッテリ200の充電に適した電圧レベルの直流電力に変換する。電力変換器300については後で詳説する。
モータ400は図示しない電気自動車の出力軸に連結されている。モータ400の回転エネルギーは出力軸を介して電気自動車の走行輪に伝達される。逆に、走行輪の回転エネルギーは出力軸を介してモータ400に伝達される。
モータ400は電力変換器300から供給される交流電力によって力行する。これにより走行輪への推進力の付与が成される。またモータ400は走行輪から伝達される回転エネルギーによって回生する。この回生によって発生した交流電力は、電力変換器300によって直流電力に変換されるとともに降圧される。この直流電力がバッテリ200に供給される。また直流電力は電気自動車に搭載された各種電気負荷にも供給される。
<電力変換器>
次に電力変換器300を説明する。電力変換器300はコンバータ310とインバータ320を備えている。コンバータ310はバッテリ200の直流電力をモータ400の力行に適した電圧レベルに昇圧する。インバータ320はこの直流電力を交流電力に変換する。この交流電力がモータ400に供給される。またインバータ320はモータ400で生成された交流電力を直流電力に変換する。コンバータ310はこの直流電力をバッテリ200の充電に適した電圧レベルに降圧する。
図1に示すようにコンバータ310は第1電力ライン301と第2電力ライン302を介してバッテリ200と電気的に接続されている。コンバータ310は第3電力ライン303と第4電力ライン304を介してインバータ320と電気的に接続されている。
第1電力ライン301はバッテリ200の正極に接続されている。第2電力ライン302はバッテリ200の負極に接続されている。これら第1電力ライン301と第2電力ライン302に第1平滑コンデンサ305が接続されている。第1平滑コンデンサ305の有する2つの電極のうちの一方が第1電力ライン301に接続され、他方が第2電力ライン302に接続されている。
第3電力ライン303は後述のハイサイド開閉部311と接続されている。第4電力ライン304は第2電力ライン302と接続されている。これら第3電力ライン303と第4電力ライン304に第2平滑コンデンサ306が接続されている。第2平滑コンデンサ306の有する2つの電極のうちの一方が第3電力ライン303に接続され、他方が第4電力ライン304に接続されている。
インバータ320はU相バスバー331〜W相バスバー333を介してモータ400のU相ステータコイル401〜W相ステータコイル403と電気的に接続されている。
<コンバータ>
コンバータ310は、ハイサイド開閉部311、ローサイド開閉部312、および、リアクトル313を有する。これらハイサイド開閉部311とローサイド開閉部312は、後で詳説するように、Nチャネル型のパワーMOSFETを有する。パワーMOSFETは寄生ダイオードを有する。
図1に示すようにハイサイド開閉部311とローサイド開閉部312は第3電力ライン303から第2電力ライン302(第4電力ライン304)に向かって順に直列接続されている。そしてハイサイド開閉部311とローサイド開閉部312との間の中点に第1電力ライン301が接続されている。第1電力ライン301にリアクトル313が設けられている。これによりリアクトル313はハイサイド開閉部311とローサイド開閉部312との間の中点とバッテリ200の正極とに接続されている。
コンバータ310のハイサイド開閉部311とローサイド開閉部312はMGECU502によって開閉制御される。MGECU502は制御信号を生成し、それをゲートドライバ503に出力する。ゲートドライバ503は制御信号を増幅して開閉部の備えるMOSFETのゲート電極に出力する。これによりMGECU502はコンバータ310に入力される直流電力の電圧レベルを昇降圧する。
MGECU502は制御信号としてパルス信号を生成している。MGECU502はこのパルス信号のオンデューティ比と周波数を調整することで直流電力の昇降圧レベルを調整している。このようにMGECU502はコンバータ310をPWM制御している。昇降圧レベルはモータ400の目標トルクとバッテリ200のSOCに応じて決定される。
バッテリ200の直流電力を昇圧する場合、MGECU502はハイサイド開閉部311とローサイド開閉部312それぞれを交互に開閉する。これとは反対にインバータ320から供給された直流電力を降圧する場合、MGECU502はローサイド開閉部312に出力する制御信号をローレベルに固定する。それとともにMGECU502はハイサイド開閉部311に出力する制御信号をハイレベルとローレベルに順次切り換える。
<インバータ>
インバータ320は第1開閉部321〜第6開閉部326を有する。第1開閉部321〜第6開閉部326は、コンバータ310の開閉部と同様にして、Nチャネル型のパワーMOSFETを有する。このパワーMOSFETも寄生ダイオードを有する。
第1開閉部321と第2開閉部322は第3電力ライン303から第4電力ライン304へ向かって順に直列接続されている。第1開閉部321と第2開閉部322によってU相レグが構成されている。第1開閉部321と第2開閉部322との間の中点にU相バスバー331の一端が接続されている。U相バスバー331の他端がモータ400のU相ステータコイル401と接続されている。
第3開閉部323と第4開閉部324は第3電力ライン303から第4電力ライン304へ向かって順に直列接続されている。第3開閉部323と第4開閉部324によってV相レグが構成されている。第3開閉部323と第4開閉部324との間の中点にV相バスバー332の一端が接続されている。V相バスバー332の他端がモータ400のV相ステータコイル402と接続されている。
第5開閉部325と第6開閉部326は第3電力ライン303から第4電力ライン304へ向かって順に直列接続されている。第5開閉部325と第6開閉部326によってW相レグが構成されている。第5開閉部325と第6開閉部326との間の中点にW相バスバー333の一端が接続されている。W相バスバー333の他端がモータ400のW相ステータコイル403と接続されている。
以上に示したようにインバータ320はモータ400のU相ステータコイル401〜W相ステータコイル403それぞれに対応する3相のレグを有する。これら3相のレグを構成する第1開閉部321〜第6開閉部326のゲート電極に、ゲートドライバ503によって増幅されたMGECU502の制御信号が入力される。
モータ400を力行する場合、MGECU502からの制御信号の出力によって第1開閉部321〜第6開閉部326がPWM制御される。これによりインバータ320で3相交流が生成される。モータ400が発電(回生)する場合、MGECU502は例えば制御信号の出力を停止する。これによりモータ400の発電によって生成された交流電力が開閉部の有するダイオードを通る。この結果、交流電力が直流電力に変換される。
<開閉部>
次に、図2に基づいて開閉部を説明する。図2には、電力変換器300を構成する8つの開閉部のうちの代表として、第2開閉部322を示している。他の開閉部の構成は第2開閉部322の構成と同等である。そのためにその説明を省略する。
第2開閉部322はMOSFET350を有する。MOSFET350は主としてワイドギャップ半導体で製造される。本実施形態ではMOSFET350は主としてSiCで製造される。
MOSFET350は、半導体チップに形成された数千個のトランジスタが連結されてなるパワートランジスタである。この数千個のトランジスタは、電力変換器300を流れる電流を制御する役割を果たす第1トランジスタと、流れる電流を検出する役割を果たす第2トランジスタと、に種別される。
第1トランジスタに流れる電流と第2トランジスタに流れる電流の比は、およそ8000対1である。そのために第2トランジスタに流れる電流の量は微量となっている。
MOSFET350は、ドレイン電極350a、ソース電極350b、ゲート電極350c、および、センサ電極350dを有する。これら4つの電極のうち、ドレイン電極350aとゲート電極350cが第1トランジスタと第2トランジスタで共有となっている。これに対して、ソース電極350bとセンサ電極350dが第1トランジスタと第2トランジスタで分けられている。第1トランジスタがソース電極350bを有する。第2トランジスタがセンサ電極350dを有する。このセンサ電極350dに流れる電流の量が、ソース電極350bに流れる電流に比べて微量となっている。その比が1:8000となっている。以下においてはこの比をセンサ比と示す。MGECU502はこのセンサ比を記憶している。
図2に示すようにMOSFET350は寄生ダイオード351を有する。この寄生ダイオード351のカソード電極がドレイン電極350aに接続されている。寄生ダイオード351のアノード電極がソース電極350bに接続されている。これによって寄生ダイオード351はMOSFET350に逆並列接続されている。
MOSFET350のセンサ電極350dはセンサ抵抗352を介してグランドに接続されている。このためにセンサ抵抗352には、センサ電極350dからグランドに向かって微量な電流が流れる。この微量な電流は、MOSFET350のドレイン−ソース間を流れる電流(ドレイン電流)に依存する。
センサ抵抗352に微量な電流が流動することによって、センサ抵抗352のセンサ電極350d側の電圧が変動する。このセンサ抵抗352のセンサ電極350d側の電圧が、MGECU502に入力される。MGECU502はセンサ抵抗352の抵抗値を記憶している。MGECU502は入力された電圧、記憶している抵抗値、および、センサ比に基づいてドレイン電流を検出する。MGECU502が制御部に相当する。センサ抵抗352がセンサに相当する。
<ゲートドライバ>
次に、図2に基づいてゲートドライバ503を説明する。図2には、ゲートドライバ503における第2開閉部322の駆動を制御する部位を示している。ゲートドライバ503の他の開閉部を制御する部位は、図2に示す部位と同等である。そのためにその説明を省略する。
なお、図2ではMGECU502を図示していないが、MGECU502とゲートドライバ503を有する制御回路を明示するための符号600を示す。制御回路600は、MGECU502とゲートドライバ503の他にセンサ抵抗352を有する。
ゲートドライバ503はMOSFET350のゲート電極350cに接続されるオン回路506とオフ回路507を有する。
<オン回路>
オン回路506は、制御配線540、電源541、オンスイッチ542、および、オン抵抗543を有する。電源541とMOSFET350のゲート電極350cとが制御配線540を介して接続されている。この制御配線540にオンスイッチ542とオン抵抗543が設けられている。オンスイッチ542とオン抵抗543は電源541からゲート電極350cに向かって順に直列接続されている。
オンスイッチ542はPチャネル型MOSFETである。オンスイッチ542のゲート電極にMGECU502の出力する制御信号に基づく駆動信号が入力される。これによりオンスイッチ542がオンオフ制御される。
オンスイッチ542がオフ状態からオン状態になると、オン抵抗543によって電圧降下された電源541の電圧(電源電圧)がゲート電極350cに印加される。これによりMOSFET350はオフ状態からオン状態になる。これとは逆にオンスイッチ542がオン状態からオフ状態になると、電源電圧のゲート電極350cへの印加が停止する。これによりMOSFET350はオン状態からオフ状態に遷移しようとする。
<オフ回路>
オフ回路507は、第1基準配線551、第2基準配線552、オフ抵抗553、第1オフスイッチ554、および、第2オフスイッチ555を有する。オン回路506とオフ回路507は制御配線540を共有している。
第1基準配線551と第2基準配線552それぞれの一端は、制御配線540におけるオン抵抗543とゲート電極350cとの間に接続されている。そして第1基準配線551と第2基準配線552それぞれの他端はグランドに接続されている。なお、第1基準配線551と第2基準配線552それぞれの他端は例えば−5Vの負電源に接続されてもよい。
グランド若しくは負電源が基準電位に相当する。制御配線540と第1基準配線551が第1配線に相当する。制御配線540と第2基準配線521が第2配線に相当する。
第1基準配線551にオフ抵抗553と第1オフスイッチ554が設けられている。オフ抵抗553と第1オフスイッチ554は第1基準配線551の一端から他端に向かって順に直列接続されている。
第2基準配線552に第2オフスイッチ555が設けられている。第1オフスイッチ554と第2オフスイッチ555の性能と体格は同等になっている。なお第2基準配線552には、オフ抵抗553に比べて抵抗値の小さな抵抗が設けられてもよい。
第1オフスイッチ554と第2オフスイッチ555はNチャネル型MOSFETである。第1オフスイッチ554と第2オフスイッチ555のゲート電極にMGECU502の出力する制御信号に基づく駆動信号が入力される。これにより第1オフスイッチ554と第2オフスイッチ555がオンオフ制御される。
第1オフスイッチ554がオフ状態からオン状態になると、オフ抵抗553を介してゲート電極350cがグランドに接続される。MOSFET350に電荷が蓄積されていた場合、その電荷がグランドに流れる。MOSFET350はオン状態からオフ状態へと遷移する。
第2オフスイッチ555がオフ状態からオン状態になると、ゲート電極350cがグランドに接続される。これによりMOSFET350は低インピーダンスでグランドに接続される。MOSFET350はオフ状態に固定される。
<オンオフ制御>
次に、MGECU502によるMOSFET350のオンオフ制御を説明する。MGECU502はMOSFET350に異常が発生したか否かを、例えばセンサ抵抗352に流れる電流に基づいて検出している。MOSFET350に異常が発生していないと判断した場合、MGECU502はMOSFET350を通常制御する。MOSFET350に異常が発生していると判断した場合、MGECU502はMOSFET350を緊急制御する。
<通常制御>
通常制御においてMOSFET350をオフ状態からオン状態に遷移させる場合、MGECU502はオンスイッチ542をオン状態、第1オフスイッチ554と第2オフスイッチ555をオフ状態にする。これによりMOSFET350のゲート電極350cに電源電圧が印加される。MOSFET350のゲート電極350cに電荷が蓄積される。MOSFET350の寄生容量が充電される。この結果、MOSFET350がオン状態になる。
通常制御においてMOSFET350をオン状態からオフ状態に遷移させる場合、MGECU502はオンスイッチ542をオフ状態、第1オフスイッチ554をオン状態、第2オフスイッチ555をオフ状態にする。これによりMOSFET350のゲート電極350cに蓄積された電荷がオフ抵抗553を介してグランドに流れる。MOSFET350がオフ状態になる。
この際、上記したようにゲート電極350cに蓄積された電荷はオフ抵抗553を介してグランドに流れる。そのために電荷は緩やかにグランドに流れる。MOSFET350はオン状態からオフ状態へと緩やかに遷移する。MOSFET350のドレイン電極350aとソース電極350bとの間を流れるドレイン電流の時間変化が緩やかになる。したがって、ドレイン電流の時間変化に比例するサージ電圧の発生が抑制される。
なお、MGECU502は、第1オフスイッチ554をオン状態にしてから所定時間経過後に第2オフスイッチ555をオン状態にする。この所定時間は、MOSFET350がオン状態からオフ状態に切り換わるのに要する時間に基づいて予め求められている。MGECU502にこの所定時間が記憶されている。
第2オフスイッチ555がオン状態になったことにより、MOSFET350は低インピーダンスでグランドに接続される。この際、MOSFET350にドレイン電流は流れていない。そのためにMOSFET350にサージ電圧は発生しない。
<緊急制御>
緊急制御においてMOSFET350をオン状態からオフ状態に遷移させる場合、MGECU502はオンスイッチ542をオフ状態、第2オフスイッチ555をオン状態にする。この際、第1オフスイッチ554はオフ状態のままである。第2オフスイッチ555がオン状態になったことにより、MOSFET350のゲート電極350cに蓄積された電荷が速やかにグランドに流れる。
この際、MOSFET350にサージ電圧が発生する。しかしながらMOSFET350は、リーク電流が少なく、サージ電圧の発生時間が短い場合、アバランシェ降伏しない性質を有する。そのためにMOSFET350は例えばIGBTと比べてアバランシェ耐量が高い性質を有する。また本実施形態のMOSFET350はSiCで製造されている。そのためにMOSFET350は高耐量ともなっている。これらのため、上記のサージ電圧の発生によるMOSFET350の損傷が抑制されている。
<作用効果>
上記したようにオフ回路507はオフスイッチを2つしか有さない。そのために制御対象のMOSFET350にサージ電圧が発生する虞がある。しかしながら上記したようにMOSFET350はIGBTと比べてアバランシェ耐量が高い性質を有する。MOSFET350はSiCで製造されているために高耐量でもある。そのためにMOSFET350はサージ電圧の発生によって損傷することが抑制されている。
したがって、上記したようにオフ回路507の有するオフスイッチの数が2つになったとしても、MOSFET350に損傷が生じることが抑制される。オフスイッチの数の減少により、制御回路600の体格の増大が抑制される。また、オフ回路507が例えば1つのICチップで構成される場合、オフスイッチに接続される端子の数が減少する。これによっても、制御回路600の体格の増大が抑制される。
通常制御においてMGECU502は、第1オフスイッチ554をオン状態にしてMOSFET350のゲート電極350cの電荷を引き抜いた後、第2オフスイッチ555をオン状態にする。
これによれば、ゲート電極350cはオン状態の第1オフスイッチ554とオフ抵抗553を介してグランドに接続される。これによりゲート電極350cの電荷が緩やかにグランドに引き抜かれる。MOSFET350のドレイン電流が緩やかに減少する。この後に、ゲート電極350cはオン状態の第2オフスイッチ555を介してグランドに接続される。これによりMOSFET350にサージ電圧が発生することが抑制されるとともに、ゲート電極350cが低インピーダンスでグランドに接続される。
緊急制御においてMGECU502は、第2オフスイッチ555をオン状態にする。
この場合、ゲート電極350cの電荷は速やかにグランドに引き抜かれる。MOSFET350のドレイン電流が急激に減少する。これによりMOSFET350にサージ電圧が発生する。
例えば通電状態の異常が、通電電流量の増大の場合、MOSFET350に生じるサージ電圧は大きくなる。しかしながらこの際に生じるサージ電圧は瞬間的なものである。そしてこれまでに説明したようにMOSFETはIGBTと比べてアバランシェ耐量が高い性質を有する。MOSFET350はSiCで製造されるために高耐量ともなっている。これらのため、MOSFET350にサージ電圧が発生したとしても、MOSFET350に損傷が生じることが抑制される。
また、このような異常は幾度も起こることは想定されない。1度や数度の異常発生時の制御によってMOSFET350にサージ電圧が発生したとしても、それによってMOSFET350に損傷が生じる可能性は高くなりがたいことが想定される。
MOSFET350はSiCで製造されている。そのためにMOSFET350はターンオン遅延時間とターンオフ遅延時間が短くなっている。これによりMOSFET350で生じるスイッチング損失が低減されている。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。以下に示す各実施形態にかかる回路構成は上記した実施形態によるものと共通点が多い。そのため以下においては共通部分の説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。また以下においては上記した実施形態で示した要素と同一の要素には同一の符号を付与する。
第1実施形態では、通常制御において、第1オフスイッチ554を介してMOSFET350のゲート電極350cの電荷を引き抜く例を示した。これに対して本実施形態では、通常制御において、第2オフスイッチ555を介してMOSFET350のゲート電極350cの電荷を引き抜く。
このゲート電極350cの電荷を引き抜く際、MOSFET350にはドレイン電流が流れている。したがって第2オフスイッチ555をオン状態にした際、MOSFET350にサージ電圧が発生する。
しかしながら通常制御時においては、MOSFET350に流れるドレイン電流の電流量は、MGECU502が異常と判断するほどに過剰とはなっていない。またMOSFET350は高耐圧となっている。そのために上記のサージ電圧の発生によってMOSFET350に損傷が生じることが抑制される。
第1実施形態では、緊急制御において、第2オフスイッチ555を介してMOSFET350のゲート電極350cの電荷を引き抜く例を示した。これに対して本実施形態では、緊急制御において、第1オフスイッチ554を介してMOSFET350のゲート電極350cの電荷を引き抜く。
この場合、ゲート電極350cに蓄積された電荷は、オフ抵抗553を介してグランドに流れる。そのためにMOSFET350のオン状態からオフ状態への遷移が緩やかになる。例えMOSFET350に大電流の流れる異常が発生していたとしても、MOSFET350を流れているドレイン電流の時間変化が急峻となることが抑制される。これによりMOSFET350にサージ電圧が発生することが抑制される。
なおMGECU502は、ゲート電極350cに蓄積された電荷がグランドに引き抜かれた後、第2オフスイッチ555をオン状態にする。これによりゲート電極350cが低インピーダンスでグランドに接続される。なお、第1基準配線551と第2基準配線552それぞれの他端が負電源に接続される場合、第2オフスイッチ555をオン状態にしなくともよい。
本構成においても、これまでに記載した各種形態と同等の構成要素を有するとともに同等の動作をする。そのために同等の作用効果を奏することは言うまでもない。したがって作用効果の記載を省略する。
以上、本開示物の好ましい実施形態について説明したが、本開示物は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示物の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
(第1の変形例)
電力変換器300を構成する8つの開閉部それぞれがMOSFET350を有する例を示した。しかしながら開閉部は、例えば、MOSFET350の他に、このMOSFET350に並列接続されたIGBTを有してもよい。
IGBTはMOSFET350と比べてサージ電圧に対して耐量が低くなっている。そのためにIGBTのゲート電極をグランドに接続するオフ回路は、3つのオフスイッチと、2つのオフ抵抗を有する。話を簡便とするため、以下においてはこれら3つのオフスイッチを第3オフスイッチ、第4オフスイッチ、第5オフスイッチと示す。2つのオフ抵抗を第2オフ抵抗、第3オフ抵抗と示す。第3オフ抵抗は第2オフ抵抗よりも抵抗値が高くなっている。
IGBTのゲート電極とグランドとの間で、第3オフスイッチと第2オフ抵抗が直列接続されている。IGBTのゲート電極とグランドとの間で、第4オフスイッチと第3オフ抵抗が直列接続されている。IGBTのゲート電極とグランドとの間に、第5オフスイッチが設けられている。
通常制御時にIGBTをオフ状態にする場合、MGECU502は第3オフスイッチをオン状態にして電荷を緩やかにグランドに引き抜いた後、第5オフスイッチをオン状態にする。緊急制御時にIGBTをオフ状態にする場合、MGECU502は第4オフスイッチをオン状態にして電荷を緩やかにグランドに引き抜いた後に、第5オフスイッチをオン状態にする。以上に示した制御により、IGBTでのサージ電圧の発生が抑制されるとともに、IGBTのゲート電極が低インピーダンスでグランドに接続される。
なお、開閉部が並列接続された2つのMOSFET350を有する場合、これら2つのMOSFET350それぞれのゲート電極350cに、これまでに記載したオフ回路507が個別に接続される。若しくは、2つのMOSFET350それぞれのゲート電極350cに共通の1つのオフ回路507が接続される。
(その他の変形例)
各実施形態では、制御回路600に含まれるゲートドライバの例として、電気自動車用の車載システムを構成する電力変換器300のゲートドライバ503を示した。しかしながら制御回路600に含まれるゲートドライバの適用としては特に上記例に限定されない。例えばモータと内燃機関を備えるハイブリッドシステムの電力変換器のゲートドライバに適用することができる。
各実施形態では電力変換器300が1つのコンバータ310と1つのインバータ320を有する例を示した。しかしながら、例えば図3に示すように車載システム100がモータ400を2つ有する構成の場合、電力変換器300が1つのコンバータ310と2つのインバータ320を有する構成を採用することもできる。
各実施形態では制御回路600が、MGECU502、ゲートドライバ503、および、センサ抵抗352を有する例を示した。しかしながら体格の増大抑制という課題解決のためであれば、制御回路600がゲートドライバ503だけを有してもよい。
350…MOSFET、350c…ゲート電極、352…センサ抵抗、400…モータ、502…MGECU、503…ゲートドライバ、507…オフ回路、540…制御配線、551…第1基準配線、552…第2基準配線、553…オフ抵抗、554…第1オフスイッチ、555…第2オフスイッチ、600…制御回路

Claims (1)

  1. 主としてワイドギャップ半導体から成るMOSFET(350)の駆動を制御する制御回路(600)であって、
    前記MOSFETのゲート電極(350c)に蓄積された電荷を基準電位に引き抜くオフ回路(507)を有し、
    前記オフ回路は、
    前記ゲート電極と前記基準電位とを接続する第1配線(540,551)に設けられたオフ抵抗(553)および第1オフスイッチ(554)と、
    前記ゲート電極と前記基準電位とを接続する第2配線(540,552)に設けられた第2オフスイッチ(555)と、
    前記第1オフスイッチと前記第2オフスイッチの駆動を制御する制御部(502)と、
    前記MOSFETの通電状態を検出するセンサ(352)と、を有し、
    前記制御部は、
    前記通電状態に異常が生じていない場合、前記第1オフスイッチをオン状態にし、
    前記通電状態に異常が生じている場合、前記第1オフスイッチと前記第2オフスイッチとのうちの前記第2オフスイッチのみをオン状態にするように構成されている制御回路。
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