JP7087356B2 - 車両システム及び車載装置 - Google Patents

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Description

本開示は、電波を用いて携帯機の位置を判定する車両システム、並びにこの車両システムで用いられる車載装置に関するものである。
従来、車載装置と携帯機との間で送受信する電波を利用して、携帯機の位置を判定する技術が知られている。例えば特許文献1には、車室外に設けられたアンテナからのリクエスト信号と車室内に設けられたアンテナからのリクエスト信号とのいずれに対して携帯機からの返送が行われるかによって、携帯機が車室内外のいずれに存在するかを判定する技術が開示されている。
また、特許文献2には、車両の複数箇所に配置されたアンテナから送信されたリクエスト信号のRSSIに基づいて携帯機の位置を判定する技術が開示されている。特許文献2では、車両の複数箇所に配置されたアンテナから送信されたリクエスト信号のRSSIを携帯機が計測して、RSSIを含むレスポンス信号を車載装置に送信する。そして、車載装置が、異なるアンテナから送信されたリクエスト信号のRSSIを少なくとも3つ取得した場合に、それらのRSSIに基づいて三角測量の原理によって携帯機の位置を判定する。
特開2000-145228号公報 特開2016-12477号公報
車両の軽量化のために、車両のボデーが金属から樹脂化されることが考えられるが、ボデーが樹脂化された場合、ボデーで電波が遮蔽されずに透過する。よって、特許文献1に開示の技術では、車室外に設けられたアンテナの通信エリアと車室内に設けられたアンテナの通信エリアとが分けて形成しにくくなり、携帯機が車室内外のいずれに存在するかを精度良く判定できなくなってしまう。
また、特許文献2に開示の技術のように、リクエスト信号のRSSIに基づいて携帯機の位置を判定する場合、リクエスト信号を送信するアンテナからの距離が遠くなるほど測距精度が劣化するため、車室内外の境界付近では携帯機が車室内外のいずれに存在するかまで精度良く判定することは困難である。
この開示のひとつの目的は、車両のボデーが樹脂化された場合であっても、携帯機の位置の判定において携帯機が車室内外のいずれに存在するかまで、より精度良く判定することを可能にする車両システム及び車載装置を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、開示の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、第1の車両システムは、ユーザに携帯され、車両に配置される送信アンテナ(31,31a,31b,31c)から電波にのせて送信される信号を受信したことをもとに応答信号を返信する返信部(23)を備える携帯機(2)と、車両で用いられ、携帯機の位置を判定する位置判定部(306)を備える車載装置(30)とを含む車両システムであって、送信アンテナは、車両の車室内外の境界領域に、その境界領域を境に磁界ベクトルの方向が異なるように複数配置されるものであり、携帯機は、送信アンテナから受信する信号の受信信号強度を測定する測定部(220)と、送信アンテナから信号をのせて送信される電波をもとにその送信アンテナの磁界ベクトルの方向を特定するベクトル方向特定部(201)とを備え、返信部は、複数の送信アンテナから順番に送信される信号を受信したことをもとに、送信アンテナ別に、測定部で測定する受信信号強度及びベクトル方向特定部で特定する磁界ベクトルの方向を含む応答信号を返信し、車載装置は、返信部から返信される応答信号を取得する取得部(303)を備え、位置判定部は、取得部で取得する送信アンテナ別の応答信号にそれぞれ含まれる受信信号強度に加え、送信アンテナ別の応答信号にそれぞれ含まれる磁界ベクトルの組み合わせから、携帯機が車両の車室内外のいずれに位置するかの内外判定を行って携帯機の位置を判定する。
また、上記目的を達成するために、第1の車載装置は、車両で用いられ、ユーザに携帯され、車両に配置される送信アンテナ(31,31a,31b,31c)から電波にのせて送信される信号を受信したことをもとに応答信号を返信する携帯機の位置を判定する位置判定部(306)を備える車載装置であって、送信アンテナは、車両の車室内外の境界領域に、その境界領域を境に磁界ベクトルの方向が異なるように複数配置されるものであり、携帯機から、複数の送信アンテナから順番に送信される信号を受信したことをもとに送信アンテナ別に返信される、携帯機で測定される送信アンテナから受信する信号の受信信号強度と、送信アンテナから信号をのせて送信される電波をもとに携帯機で特定されるその送信アンテナの磁界ベクトルの方向とを含む応答信号を取得する取得部(303)を備え、位置判定部は、取得部で取得する送信アンテナ別の応答信号にそれぞれ含まれる受信信号強度に加え、送信アンテナ別の応答信号にそれぞれ含まれる磁界ベクトルの組み合わせから、携帯機が車両の車室内外のいずれに位置するかの内外判定を行って携帯機の位置を判定する。
これらによれば、携帯機で測定される送信アンテナから受信する信号の受信信号強度は、送信アンテナとの距離が遠くなるのに応じて減衰するので、この受信信号強度を用いることで車両に対する携帯機の大まかな位置を判定することが可能になる。また、送信アンテナは、車両の車室内外の境界領域に、その境界領域を境に磁界ベクトルの方向が異なるように配置されるので、受信信号強度からはこの境界領域付近に携帯機が位置することまでしか判定できない場合であっても、送信アンテナの磁界ベクトルの方向を用いれば、車室内外のいずれに位置するかをより精度良く判定することが可能になる。これは、車両のボデーが樹脂化され、ボデーで電波が遮蔽されずに透過する場合であっても成立する。これに対し、位置判定部は、取得部で取得する応答信号に含まれる受信信号強度に加え、磁界ベクトルの方向を用いて携帯機が車両の車室内外のいずれに位置するかの内外判定を行って携帯機の位置を判定する。よって、以上の構成によれば、車両のボデーが樹脂化された場合であっても携帯機が車室外にあるか車室内にあるかをより精度良く判定することが可能になる。
また、上記目的を達成するために、第2の車両システムは、ユーザに携帯され、車両に複数配置される送信アンテナ(31,31a,31b,31c)から順番に電波にのせて送信される信号を受信したことをもとに送信アンテナ別に応答信号を返信する返信部(23a)を備える携帯機(2a)と、車両で用いられ、携帯機の位置を判定する位置判定部(306a)を備える車載装置(30a)とを含む車両システムであって、送信アンテナは、車両の車室内外の境界領域に、その境界領域を境に磁界ベクトルの方向が異なるように配置されるものであり、携帯機は、送信アンテナから信号をのせて送信される電波をもとにその送信アンテナの磁界ベクトルの方向を特定するベクトル方向特定部(201)を備え、返信部は、ベクトル方向特定部で特定する磁界ベクトルの方向を含む応答信号を返信し、車載装置は、返信部から返信される応答信号を取得する取得部(303a)を備え、位置判定部は、取得部で取得する送信アンテナ別の応答信号にそれぞれ含まれる磁界ベクトルの方向の組み合わせから携帯機が車両の車室内外のいずれに位置するかの内外判定を行う。
また、上記目的を達成するために、第2の車載装置は、車両で用いられ、ユーザに携帯され、車両に複数配置される送信アンテナ(31,31a,31b,31c)から順番に電波にのせて送信される信号を受信したことをもとに送信アンテナ別に応答信号を返信する携帯機の位置を判定する位置判定部(306a)を備える車載装置であって、送信アンテナは、車両の車室内外の境界領域に、その境界領域を境に磁界ベクトルの方向が異なるように配置されるものであり、携帯機から返信される、送信アンテナから信号をのせて送信される電波をもとに携帯機で特定されるその送信アンテナの磁界ベクトルの方向を含む応答信号を取得する取得部(303a)を備え、位置判定部は、取得部で取得する送信アンテナ別の応答信号にそれぞれ含まれる磁界ベクトルの方向の組み合わせから携帯機が車両の車室内外のいずれに位置するかの内外判定を行う。
これらによれば、複数の送信アンテナは、車両の車室内外の境界領域に、その境界領域を境に磁界ベクトルの方向が異なるように配置されるので、携帯機がこの境界領域付近に位置する場合であっても、携帯機が車室内外のいずれに位置するかによって、複数の送信アンテナの磁界ベクトルの方向の組み合わせが異なる。よって、複数の送信アンテナの磁界ベクトルの方向の組み合わせから、車室内外のいずれに位置するかをより精度良く判定することが可能になる。これは、車両のボデーが樹脂化され、ボデーで電波が遮蔽されずに透過する場合であっても成立する。これに対し、位置判定部は、取得部で取得する送信アンテナ別の応答信号にそれぞれ含まれる磁界ベクトルの方向の組み合わせから携帯機が車両の車室内外のいずれに位置するかの内外判定を行って携帯機の位置を判定する。よって、以上の構成によれば、車両のボデーが樹脂化された場合であっても携帯機が車室外にあるか車室内にあるかをより精度良く判定することが可能になる。
車両システム1の概略的な構成の一例を示す図である。 携帯機2の概略的な構成の一例を示す図である。 LF送信アンテナ31の磁界ベクトルの方向の求め方について説明するための模式図である。 車両側ユニット3の概略的な構成の一例を示す図である。 LF送信アンテナ31の配置の一例について説明するための模式図である。 BCM30の概略的な構成の一例を示す図である。 LF送信アンテナ31別の磁界ベクトルの方向の組み合わせを用いた内外判定の一例について説明を行うための模式図である。 BCM30での携帯機2の位置判定関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 携帯機2aの概略的な構成の一例を示す図である。 BCM30aの概略的な構成の一例を示す図である。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<車両システム1の概略構成>
図1に示すように車両システム1は、ユーザに携帯される携帯機2と、車両で用いられる車両側ユニット3とを含む。なお、「ユーザに携帯される」とは、ユーザに携帯されている状態に限るものではなく、置き忘れといったユーザに携帯されていない状態も含むものとする。
携帯機2と車両側ユニット3とは、それぞれが無線通信によって、電波にのせて信号を送受信可能となっている。また、携帯機2と車両側ユニット3とは、お互いの通信範囲内に存在する場合、無線通信によって一方が送信した信号をもう一方が受信する。本実施形態では、車両システム1は、携帯機2と車両側ユニット3との間で無線通信を介した照合によって認証を行い、認証が成立した場合に、認証対象としての車両の制御を可能にする機能を有している場合を例に挙げて説明を行う。認証によって可能となる車両の制御の一例としては、ドアの施解錠、走行駆動源の始動等が挙げられる。
<携帯機2の概略構成>
次に、図2を用いて携帯機2についての説明を行う。図2に示すように、携帯機2は、制御装置20、LF受信アンテナ21、LF受信部22、RF送信部23、及びRF送信アンテナ24を備えている。
LF受信アンテナ21は、後述するLF送信アンテナ31からLF帯の電波にのせて送信されてくる信号(以下、LF信号)を受信する。LF帯とは、例えば30kHz~300kHzの低周波の周波数帯である。携帯機2が受信するLF信号としては、例えば照合のためのコードの送信を要求するチャレンジ信号,受信信号強度(以下、RSSI)測定用のバースト信号等がある。チャレンジ信号は、暗号通信のための信号であって、乱数からなるコードの信号である。LF受信アンテナ21は、磁界型アンテナであり、一例として、それぞれが互いに直交するように配置された2軸のコイルアンテナであるものとして以降の説明を行う。なお、以降では、この2軸を便宜上、X軸,Y軸と呼ぶ。
LF受信部22は、LF受信アンテナ21で受信したLF信号を電気的に処理しつつ受信信号を生成し、生成した受信信号を制御装置20に出力する。また、LF受信部22は、RSSI測定回路220及び電流検出部221を有する。RSSI測定回路220は、RSSIを測定する回路であって、LF受信アンテナ21で受信するバースト信号のRSSIを測定し、測定したRSSIを制御装置20に出力する。RSSI測定回路220が測定部に相当する。電流検出部221は、LF受信アンテナ21のX軸,Y軸の2軸のコイルアンテナのそれぞれに流れる電流を検出し、電流量及び電流方向といった検出結果を制御装置20に出力する。
RF送信部23は、制御装置20から入力される原信号を電気的に処理しつつ、LF受信アンテナ21で受信したLF信号に対する応答信号を生成し、この応答信号をRF送信アンテナ24から送信する。このRF送信部23が返信部に相当する。RF送信アンテナ24は、RF(Radio Frequency)帯の電波にのせて応答信号を送信する。RF帯とは、例えば300Hz~3THzの高周波の周波数帯である。
制御装置20は、IC若しくはマイクロコンピュータ等であって、LF受信部22からチャレンジ信号の受信信号が入力された場合に、チャレンジ信号のコードを共通鍵暗号方式で用いる秘密鍵及び暗号化アルゴリズムで暗号化した暗号化コードを生成する。
また、制御装置20は、ベクトル方向特定部201を有し、ベクトル方向特定部201は、LF受信アンテナ21でのLF信号の受信時に電流検出部221で検出した検出結果から、このLF信号の送信元のLF送信アンテナ31の磁界ベクトルの方向を特定する。一例としては、バースト信号の受信時に電流検出部221で検出した検出結果から、このバースト信号の送信元のLF送信アンテナ31の磁界ベクトルの方向を特定すればよい。磁界ベクトルの方向は、図3に示すように、LF受信アンテナ21のX軸のコイルアンテナの電流量及び電流方向から特定されるX軸の磁界Hxと、LF受信アンテナ21のY軸のコイルアンテナの電流量及び電流方向から特定されるY軸の磁界Hyとを合成して磁界ベクトルHを求めることで特定すればよい。
そして、制御装置20は、RSSI測定回路220で測定したバースト信号のRSSI及びベクトル方向特定部201で特定した磁界ベクトルの方向を含む応答信号の原信号を生成し、この原信号をRF送信部23に出力する。これにより、RF送信部23によってRSSI及び磁界ベクトルの方向を含む応答信号が送信されることになる。なお、同一のLF送信アンテナ31からチャレンジ信号に続いてバースト信号をLF受信アンテナ21で受信する場合には、上述の暗号化コードも応答信号に含ませて返信することになる。また、複数のLF送信アンテナ31から順番にLF信号が送信されてくる場合には、LF信号が送信されてくるタイミング別に応答信号を返信するので、LF送信アンテナ31別に応答信号を返信することになる。
<車両側ユニット3の概略構成>
続いて、図4を用いて、車両側ユニット3の概略的な構成について説明を行う。図4に示すように車両側ユニット3は、BCM(Body Control Module)30、LF送信アンテナ31a~31c、及びRFレシーバ32を備えている。
LF送信アンテナ31a~31cは、LF帯の電波にて信号を送信する送信アンテナである。LF送信アンテナ31a~31cの個々を区別せずに説明を行う場合、以降ではLF送信アンテナ31と呼ぶ。LF送信アンテナ31は、アンテナコイルを用いる磁界型アンテナであり、一例として1軸のバーアンテナであるものとする。また、LF送信アンテナ31は、図5に示すように、車両の車室内外の境界領域に、その境界領域を境に磁界ベクトルの方向が異なるように配置されるものとする。図5の矢印が車両を天井方向から見た場合の磁界ベクトルの方向を示している。車両の車室内外の境界領域は、例えば車両のボデーにあたる領域とすればよい。なお、ここで言うところのボデーには、車両のドアも含まれるものとする。また、本実施形態では、ボデーは樹脂化されているものとする。なお、ボデーの樹脂化は、ボデーの全てが樹脂化されている場合に限らず、少なくともLF送信アンテナ31が配置される境界領域の大半以上など、ボデーが大幅に樹脂化されている場合も含むものとする。
LF送信アンテナ31aは、車両のボデーのうちの車両右側に配置される。一例として、以降では、車両の運転席(つまり、D席)のアウタードアハンドルに、軸が車両の前後方向に沿うように内蔵される場合を例に挙げて説明を行う。LF送信アンテナ31bは、車両のボデーのうちの車両左側に配置される。一例として、以降では、車両の助手席(つまり、P席)のアウタードアハンドルに、軸が車両の前後方向に沿うように内蔵される場合を例に挙げて説明を行う。また、LF送信アンテナ31aとLF送信アンテナ31bとは、車両の左右に同方向でそれぞれ配置されるものとして以降の説明を行う。ここで言うとことの同方向とは、アンテナコイルの軸の方向に加え、アンテナコイルに流れる電流の方向も同じであることを示す。LF送信アンテナ31cは、車両のボデーのうちの車両後側に配置される。一例として、以降では、リアバンパに、軸が車両の左右方向に沿うように内蔵される場合を例に挙げて説明を行う。
RFレシーバ32は、RF帯の電波にて携帯機2側から送信されてくる応答信号を受信する。BCM30は、プロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで車両での認証に関する各種の処理を実行する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。また、非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ又は磁気ディスクなどによって実現される。このBCM30が車載装置に相当する。
<BCM30の概略構成>
次に、図6を用いて、BCM30の概略的な構成の一例について説明を行う。図6に示すように、BCM30は、マイコン300及びLFドライバIC310を備えている。BCM30は、ドアロックモータ等のアクチュエータ,車両の走行駆動源を制御するパワーユニットECU等の他の電子制御装置,RFレシーバ32等と接続されるものとする。
マイコン300は、図6に示すように、車両状態判定部301、要求部302、応答取得部303、記憶部304、照合部305、位置判定部306、及び車両制御許可部307を、機能ブロックとして備える。
車両状態判定部301は、車両状態に関するセンシング結果をもとに、車両の状態を判定する。例えば、車速センサで検出する車速,シフトポジションセンサで検出するシフトポジション,パーキングブレーキスイッチの信号等をもとに、車両が駐車中か否か判定する。
要求部302は、BCM30での認証に関連するスイッチ(以下、SW)から入力される信号,車両状態判定部301で判定する車両状態に応じて、所定の状況において、LFドライバIC310にチャレンジ信号及びそれに続くバースト信号の送信を要求する。BCM30での認証に関連するスイッチとしては、車両の走行駆動源の始動を要求するためのプッシュSW,車両ドアのアウタードアハンドルに設けられたドアハンドルSW,車両のリアバンパに設けられたリアバンパSW等がある。
上述の所定の状況の一例としては、車室外照合及び車室内照合が挙げられる。車室外照合は、車両状態判定部301で自車が駐車していると判定しており、且つ、ドアハンドルSW若しくはリアバンパSWが操作されたことを示す信号が入力された場合に実施される。車室外照合では、要求部302が、LF送信アンテナ31a~31cから順番にLF信号を送信させるようLFドライバIC310に要求する。また、車室内照合は、車両状態判定部301で自車が駐車していると判定しており、且つ、プッシュSWが操作されたことを示す信号が入力された場合に実施される。車室内照合でも、要求部302が、LF送信アンテナ31a~31cから順番にLF信号を送信させるようLFドライバIC310に要求する。
一例として、車室外照合及び車室内照合時には、LF送信アンテナ31a~31cのうちの1つのLF送信アンテナ31からチャレンジ信号を送信させた後にバースト信号を送信させ、残りのLF送信アンテナ31からはチャレンジ信号を送信させずにバースト信号を送信させる構成とすればよい。なお、LF送信アンテナ31a~31cのいずれからも、チャレンジ信号とバースト信号とを送信させる構成としてもよい。
LFドライバIC310は、LF送信アンテナ31a~31cからLF信号を送信させるICである。LFドライバIC310は、要求部302からの要求に従って、LF信号をLF送信アンテナ31a~31cから順番に送信させる。
携帯機2は、LF送信アンテナ31a~31cから順番に送信させるLF信号に対して、LF送信アンテナ31別に応答信号を返信する。また、BCM30では、LF送信アンテナ31a~31cのうちのどのLF送信アンテナ31の送信タイミングに応じた応答信号であるかによって、LF送信アンテナ31別の応答信号を区別する。
応答取得部303は、RFレシーバ32で携帯機2から受信する応答信号を取得する。応答取得部303は、応答信号に暗号化コードが含まれている場合には、この暗号化コードを照合部305に出力する。また、応答取得部303は、応答信号に含まれているLF送信アンテナ31別のRSSI及び磁界ベクトルの方向を位置判定部306に出力する。
記憶部304は、認証のための情報として、例えば共通鍵暗号方式で用いる秘密鍵を記憶している。照合部305は、応答取得部303で取得した応答信号に含まれる暗号化コードと、LF送信アンテナ31から送信したチャレンジ信号のコードを記憶部304に記憶されている秘密鍵で暗号化して得られる暗号化コードとの照合を行う。
位置判定部306は、応答取得部303で取得したLF送信アンテナ31別のRSSIに加え、応答取得部303で取得したLF送信アンテナ31別の磁界ベクトルの方向の組み合わせを用いて携帯機2の位置を判定する。
位置判定部306は、応答取得部303で取得したLF送信アンテナ31別のRSSIから大まかな携帯機2の位置を推定する。RSSIは、LF送信アンテナ31と携帯機2との距離が遠くなるのに応じて減衰するので、一例としては、特許文献2に開示されているのと同様にして、LF送信アンテナ31a~31cの3つのLF送信アンテナ31別のRSSIから、各LF送信アンテナ31から携帯機2までの距離をそれぞれ算出する。そして、算出した距離、及び各LF送信アンテナ31の車両における配置位置に基づいて、三角測量の原理によって携帯機2の位置を推定する。
なお、LF信号のRSSIに基づいて携帯機2の位置を推定する場合、LF送信アンテナ31からの距離が遠くなるほど測距精度が劣化するため、前述したように三角測量の原理によって携帯機2の位置を推定する場合であっても、携帯機2が車両の車室内外のいずれに位置するかまで精度良く判定することは困難である。
そこで、位置判定部306は、RSSIから推定した位置に加え、LF送信アンテナ31別の磁界ベクトルの方向の組み合わせから、携帯機2が車両の車室内外のいずれに位置するかの内外判定を行う。ここで、図7を用いて、LF送信アンテナ31別の磁界ベクトルの方向の組み合わせによる内外判定の一例について説明を行う。図7では、RSSIからLF送信アンテナ31a~31cのうち、LF送信アンテナ31aに携帯機2が最も近いことまでは推定している場合を例に挙げて説明を行う。図7の実線の矢印が、車両を天井方向から見た場合のLF送信アンテナ31aの磁界ベクトルの方向を示しており、破線の矢印が、車両を天井方向から見た場合のLF送信アンテナ31bの磁界ベクトルの方向を示している。また、図7のInが車室内に位置する場合の携帯機2を示しており、Outが車室外に位置する場合の携帯機2を示している。
本実施形態では、LF送信アンテナ31aとLF送信アンテナ31bとは、車両の左右に同じ方向でそれぞれ配置されるものであって、車両の車室内外の境界領域に、その境界領域を境に磁界ベクトルの方向が異なるように配置される。よって、LF送信アンテナ31cよりもLF送信アンテナ31a,31bに携帯機2が近い位置にある場合、携帯機2が車室内外のいずれに位置するかで、LF送信アンテナ31aとLF送信アンテナ31bとの磁界ベクトルの方向の組み合わせがより精度良く定まる。例えば、携帯機2が車室内に位置する場合には、図7に示すように、LF送信アンテナ31aの磁界ベクトルの方向とLF送信アンテナ31bの磁界ベクトルの方向とが逆傾向となる。一方、携帯機2が車室外に位置する場合には、図7に示すように、LF送信アンテナ31aの磁界ベクトルの方向とLF送信アンテナ31bの磁界ベクトルの方向とが同傾向となる。このように、携帯機2が車室内外のいずれに位置するかに応じたLF送信アンテナ31別の磁界ベクトルの方向の組み合わせから、内外判定を精度良く行うことができる。よって、位置判定部306は、RSSIから推定した位置に加え、LF送信アンテナ31別の磁界ベクトルの方向の組み合わせから内外判定を行うことで、携帯機2が車室内外のいずれに位置するかをより精度良く判定する。
ここでは、LF送信アンテナ31aとLF送信アンテナ31bとが、車両の左右に同じ方向でそれぞれ配置される場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこれに限らない。LF送信アンテナ31aとLF送信アンテナ31bとが、車両の左右にお互いが逆方向にそれぞれ配置される場合には、磁界ベクトルの方向の組み合わせの車室内外に応じた傾向が逆になる。詳しくは、携帯機2が車室内に位置する場合にLF送信アンテナ31aの磁界ベクトルの方向とLF送信アンテナ31bの磁界ベクトルの方向とが同傾向となる一方、携帯機2が車室外に位置する場合には、LF送信アンテナ31aの磁界ベクトルの方向とLF送信アンテナ31bの磁界ベクトルの方向とが逆傾向となる。
このように、LF送信アンテナ31aとLF送信アンテナ31bとの方向の組み合わせによって、磁界ベクトルの方向の組み合わせの車室内外に応じた傾向が定まる。よって、位置判定部306は、各LF送信アンテナ31の方向の組み合わせ別の、磁界ベクトルの方向の組み合わせの車室内外に応じた傾向をもとにすることで、上述した例に挙げたLF送信アンテナ31及びLF送信アンテナ31の方向の組み合わせに限らず、磁界ベクトルの方向の組み合わせから内外判定を行う構成としてもよい。例えば、LF送信アンテナ31aとLF送信アンテナ31cとの組み合わせ,LF送信アンテナ31bとLF送信アンテナ31cとの組み合わせ,LF送信アンテナ31a~31cの組み合わせについても、内外判定に用いることができる。
また、ここでは、LF送信アンテナ31別のRSSIから三角測量の原理によって携帯機2の位置を推定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、LF送信アンテナ31別のRSSIが閾値以上か否かで大まかに携帯機2の位置するエリアを絞り込んで推定する構成としてもよい。
車両制御許可部307は、例えば車室外照合時に照合部305での照合が成立し、且つ、位置判定部306で携帯機2が車室外に位置すると判定した場合に、車両のドアの施解錠を制御するための駆動信号をドアロックモータに出力し、車両のドアの施解錠を行わせる。また、車両制御許可部307は、例えば車室内照合時に照合部305での照合が成立し、且つ、位置判定部306で携帯機2が車室内に位置すると判定した場合に、始動許可信号をパワーユニットECUに出力し、車両の走行駆動源を始動させる。位置判定部306で携帯機2が車室外に位置すると判定した場合には、車両の走行駆動源を始動させないようにすればよい。これによれば、第3者が中継器を用いて、LF送信アンテナ31から送信されたチャレンジ信号を遠くまで飛ばし、BCM30と携帯機2との無線通信を間接的に実現させることでコード照合を不正に成立させるリレーアタックによる車両の持ち出しを防ぐことが可能になる。
なお、本実施形態では、一例として、位置判定部306での判定結果を車両の制御の許可に利用する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、車両からの乗員の降車時の携帯機2の車室内への閉じ込めを検出して警告を出力するといった他のアプリケーションに位置判定部306での判定結果を利用する構成としてもよい。
<BCM30での位置判定関連処理>
続いて、BCM30での携帯機2の位置の判定に関連する処理(以下、位置判定関連処理)について、図8のフローチャートを用いて説明を行う。図8のフローチャートは、BCM30の要求部302が、所定の状況において、LFドライバIC310にチャレンジ信号及びそれに続くバースト信号の送信を要求した場合に開始される構成とすればよい。
まず、ステップS1では、LFドライバIC310が、各LF送信アンテナ31から順番にLF信号を送信させる。一例として、前述したように、LF送信アンテナ31a~31cのうちの1つのLF送信アンテナ31からチャレンジ信号を送信させた後にバースト信号を送信させ、残りのLF送信アンテナ31からはチャレンジ信号を送信させずにバースト信号を送信させる構成とすればよい。
ステップS2では、応答取得部303が、各LF送信アンテナ31からのLF信号の送信に対してRFレシーバ32で順次受信する応答信号に含まれる、RSSI及び磁界ベクトルの方向を取得する。ステップS3では、位置判定部306が、S2で取得する応答信号に含まれるLF送信アンテナ31別のRSSIから携帯機2の位置を推定する。ステップS4では、位置判定部306が、S3で推定する携帯機の位置に加え、S2で取得する応答信号に含まれるLF送信アンテナ31別の磁界ベクトルの方向から、携帯機2が車両の車室内外のいずれに位置するかの内外判定を行って、携帯機2の位置を判定し、位置判定関連処理を終了する。
<実施形態1のまとめ>
携帯機2で測定される、LF送信アンテナ31から受信する信号のRSSIは、LF送信アンテナ31との距離が遠くなるのに応じて減衰するので、このRSSIを用いることで車両に対する携帯機2の大まかな位置を判定することが可能になる。また、LF送信アンテナ31は、車両の車室内外の境界領域に、その境界領域を境に磁界ベクトルの方向が異なるように配置されるので、RSSIからはこの境界領域付近に携帯機2が位置することまでしか判定できない場合であっても、LF送信アンテナ31の磁界ベクトルの方向を用いることで、車室内外のいずれに位置するかをより精度良く判定することが可能になる。これは、車両のボデーが樹脂化され、ボデーで電波が遮蔽されずに透過する場合であっても成立する。これに対し、実施形態1の構成によれば、位置判定部306が、応答取得部303で取得する応答信号に含まれるRSSIに加え、磁界ベクトルの方向を用いて内外判定を行って携帯機2の位置を判定する。よって、車両のボデーが樹脂化され、ボデーで電波が遮蔽されずに透過する場合であっても、磁界ベクトルの方向を用いることで、携帯機2が車室内外のいずれに位置するかをより精度良く判定することが可能になる。
(実施形態2)
実施形態1では、複数のLF送信アンテナ31別のRSSI及び磁界ベクトルの方向の組み合わせから携帯機2の位置を判定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、1つのLF送信アンテナ31のRSSI及び磁界ベクトルの方向から携帯機2の位置を判定する構成としてもよい。
一例としては、車両のD席近傍に限って携帯機2の位置を判定する構成とする場合には、LF送信アンテナ31aから送信したバースト信号についてのRSSIが閾値以上であることを条件とすることで、LF送信アンテナ31aの磁界ベクトルの方向に応じて携帯機2がD席近傍の車室内外のいずれに位置するかを精度良く判定することができる。
(実施形態3)
実施形態1では、LF送信アンテナ31a~31cの3つのLF送信アンテナ31を用いる場合を例に挙げて説明を行ったが、必ずしもこれに限らず、3つ以外の数のLF送信アンテナ31を用いる構成としてもよい。例えば、車両の左右に1つずつの2つのLF送信アンテナ31を用いる構成としてもよいし、車両の左右に2つずつの4つのLF送信アンテナ31を用いる構成としてもよい。また、車両の左右に2つずつと車両の後部に1つとの、合わせて5つのLF送信アンテナ31を用いる構成としてもよい。
(実施形態4)
前述の実施形態では、LF送信アンテナ31から送信したバースト信号についてのRSSIを携帯機2の位置の判定に用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、このRSSIを携帯機2の位置の判定に用いない構成(以下、実施形態4)としてもよい。以下、実施形態4の構成について説明する。実施形態4の車両システム1は、ユーザに携帯される携帯機2aと、車両で用いられる車両側ユニット3aとを含む。携帯機2aは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の携帯機2と同様である。車両側ユニット3aは、BCM30の代わりにBCM30aを含む点を除けば、実施形態1の車両側ユニット3と同様である。
まず、図9を用いて携帯機2aについての説明を行う。図9に示すように、携帯機2aは、制御装置20a、LF受信アンテナ21、LF受信部22a、RF送信部23a、RF送信アンテナ24を備えている。携帯機2aは、制御装置20、LF受信部22、及びRF送信部23の代わりに制御装置20a、LF受信部22a、及びRF送信部23aを備えている点を除けば、実施形態1の携帯機2と同様である。
LF受信部22aは、図9に示すように電流検出部221を有する。LF受信部22aは、RSSI測定回路220を有していない点を除けば、実施形態1のLF受信部22と同様である。制御装置20aは、ベクトル方向特定部201を有し、ベクトル方向特定部201で特定した磁界ベクトルの方向を含む応答信号の原信号を生成し、この原信号をRF送信部23aに出力する。制御装置20aは、RSSIを含まない応答信号の原信号を生成する点を除けば、実施形態1の制御装置20と同様である。RF送信部23aは、LF送信アンテナ31別に、磁界ベクトルの方向を含む応答信号をRF送信アンテナ24から送信する。RF送信部23aは、応答信号にRSSIを含まない点を除けば、実施形態1のRF送信部23と同様である。
続いて、図10を用いてBCM30aについての説明を行う。図10に示すように、BCM30aは、マイコン300a及びLFドライバIC310を備えている。BCM30aは、マイコン300の代わりにマイコン300aを備えている点を除けば、実施形態1のBCM30と同様である。また、マイコン300aは、図10に示すように、車両状態判定部301、要求部302、応答取得部303a、記憶部304、照合部305、位置判定部306a、及び車両制御許可部307を、機能ブロックとして備える。マイコン300aは、応答取得部303及び位置判定部306の代わりに応答取得部303a及び位置判定部306aを備える点を除けば、実施形態1のマイコン300と同様である。
応答取得部303aは、RFレシーバ32で携帯機2から受信する応答信号を取得する。また、応答取得部303aは、応答信号に含まれているLF送信アンテナ31別の磁界ベクトルの方向を位置判定部306aに出力する。応答取得部303aは、LF送信アンテナ31別のRSSIを取得しない点を除けば、実施形態1の応答取得部303と同様である。
位置判定部306aは、LF送信アンテナ31別の磁界ベクトルの方向の組み合わせから、携帯機2が車両の車室内外のいずれに位置するかの内外判定を行う。LF送信アンテナ31は、車両の車室内外の境界領域に、その境界領域を境に磁界ベクトルの方向が異なるように配置する場合、車室外には見られるが車室内には見られない磁界ベクトルの方向が存在する。よって、複数のLF送信アンテナ31の磁界ベクトルの方向の組み合わせに、この車室外には見られるが車室内には見られない磁界ベクトルの方向が1つでも含まれる場合には携帯機2が車室外に位置すると判定する。一方、この車室外には見られるが車室内には見られない磁界ベクトルの方向が1つ含まれない場合には携帯機2が車室内に位置すると判定する。位置判定部306aでの内外判定の精度をより高めるためには、複数のLF送信アンテナ31が、車両の左右,車両の左右と後部といったように車室を囲むように配置されることが好ましい。
以上のように、実施形態4の構成によっても、複数のLF送信アンテナ31の磁界ベクトルの方向の組み合わせから、携帯機2が車室内外のいずれに位置するかをより精度良く判定することが可能になる。
なお、実施形態4では、3つ以外の数のLF送信アンテナ31を用いる構成としてもよい。例えば、車両の左右に1つずつの2つのLF送信アンテナ31を用いる構成としてもよいし、車両の左右に2つずつの4つのLF送信アンテナ31を用いる構成としてもよい。また、車両の左右に2つずつと車両の後部に1つとの、合わせて5つのLF送信アンテナ31を用いる構成としてもよい。
本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
1 車両システム、2,2a 携帯機、3,3a 車両側ユニット、20 制御装置、21 LF受信アンテナ、22 LF受信部、23,23a RF送信部(返信部)、24 RF送信アンテナ、30,30c BCM(車載装置)、31,31a,31b,31c LF送信アンテナ、32 RFレシーバ、201 ベクトル方向特定部、220 RSSI測定回路、221 電流検出部、300 マイコン、303 応答取得部(取得部)、306 位置判定部、310 LFドライバIC

Claims (6)

  1. ユーザに携帯され、車両に配置される送信アンテナ(31,31a,31b,31c)から電波にのせて送信される信号を受信したことをもとに応答信号を返信する返信部(23)を備える携帯機(2)と、
    前記車両で用いられ、前記携帯機の位置を判定する位置判定部(306)を備える車載装置(30)とを含む車両システムであって、
    前記送信アンテナは、前記車両の車室内外の境界領域に、その境界領域を境に磁界ベクトルの方向が異なるように複数配置されるものであり、
    前記携帯機は、
    前記送信アンテナから受信する信号の受信信号強度を測定する測定部(220)と、
    前記送信アンテナから信号をのせて送信される電波をもとにその送信アンテナの磁界ベクトルの方向を特定するベクトル方向特定部(201)とを備え、
    前記返信部は、複数の前記送信アンテナから順番に送信される信号を受信したことをもとに、前記送信アンテナ別に、前記測定部で測定する前記受信信号強度及び前記ベクトル方向特定部で特定する前記磁界ベクトルの方向を含む前記応答信号を返信し、
    前記車載装置は、
    前記返信部から返信される前記応答信号を取得する取得部(303)を備え、
    前記位置判定部は、前記取得部で取得する前記送信アンテナ別の前記応答信号にそれぞれ含まれる前記受信信号強度に加え、前記送信アンテナ別の前記応答信号にそれぞれ含まれる前記磁界ベクトルの組み合わせから、前記携帯機が前記車両の車室内外のいずれに位置するかの内外判定を行って前記携帯機の位置を判定する車両システム。
  2. ユーザに携帯され、車両に複数配置される送信アンテナ(31,31a,31b,31c)から順番に電波にのせて送信される信号を受信したことをもとに前記送信アンテナ別に応答信号を返信する返信部(23a)を備える携帯機(2a)と、
    前記車両で用いられ、前記携帯機の位置を判定する位置判定部(306a)を備える車載装置(30a)とを含む車両システムであって、
    前記送信アンテナは、前記車両の車室内外の境界領域に、その境界領域を境に磁界ベクトルの方向が異なるように配置されるものであり、
    前記携帯機は、
    前記送信アンテナから信号をのせて送信される電波をもとにその送信アンテナの磁界ベクトルの方向を特定するベクトル方向特定部(201)を備え、
    前記返信部は、前記ベクトル方向特定部で特定する前記磁界ベクトルの方向を含む前記応答信号を返信し、
    前記車載装置は、
    前記返信部から返信される前記応答信号を取得する取得部(303a)を備え、
    前記位置判定部は、前記取得部で取得する前記送信アンテナ別の前記応答信号にそれぞれ含まれる前記磁界ベクトルの方向の組み合わせから前記携帯機が前記車両の車室内外のいずれに位置するかの内外判定を行う車両システム。
  3. 前記送信アンテナは、少なくとも前記車両の左右に同じ方向でそれぞれ配置されるものであって、
    前記位置判定部は、前記車両の左側に配置される前記送信アンテナについての前記応答信号に含まれる前記磁界ベクトルの方向と、前記車両の右側に配置される前記送信アンテナについての前記応答信号に含まれる前記磁界ベクトルの方向とが、同傾向の場合には前記携帯機が前記車両の車室外に位置すると前記内外判定を行う一方、逆傾向の場合には前記携帯機が前記車両の車室内に位置すると前記内外判定を行う請求項又はに記載の車両システム。
  4. 前記送信アンテナは、少なくとも前記車両の左右に逆方向でそれぞれ配置されるものであって、
    前記位置判定部は、前記車両の左側に配置される前記送信アンテナについての前記応答信号に含まれる前記磁界ベクトルの方向と、前記車両の右側に配置される前記送信アンテナについての前記応答信号に含まれる前記磁界ベクトルの方向とが、逆傾向の場合には前記携帯機が前記車両の車室外に位置すると前記内外判定を行う一方、同傾向の場合には前記携帯機が前記車両の車室内に位置すると前記内外判定を行う請求項又はに記載の車両システム。
  5. 車両で用いられ、
    ユーザに携帯され、前記車両に配置される送信アンテナ(31,31a,31b,31c)から電波にのせて送信される信号を受信したことをもとに応答信号を返信する携帯機の位置を判定する位置判定部(306)を備える車載装置であって、
    前記送信アンテナは、前記車両の車室内外の境界領域に、その境界領域を境に磁界ベクトルの方向が異なるように複数配置されるものであり、
    前記携帯機から、複数の前記送信アンテナから順番に送信される信号を受信したことをもとに前記送信アンテナ別に返信される、前記携帯機で測定される前記送信アンテナから受信する信号の受信信号強度と、前記送信アンテナから信号をのせて送信される電波をもとに前記携帯機で特定されるその送信アンテナの磁界ベクトルの方向とを含む前記応答信号を取得する取得部(303)を備え、
    前記位置判定部は、前記取得部で取得する前記送信アンテナ別の前記応答信号にそれぞれ含まれる前記受信信号強度に加え、前記送信アンテナ別の前記応答信号にそれぞれ含まれる前記磁界ベクトルの組み合わせから、前記携帯機が前記車両の車室内外のいずれに位置するかの内外判定を行って前記携帯機の位置を判定する車載装置。
  6. 車両で用いられ、
    ユーザに携帯され、前記車両に複数配置される送信アンテナ(31,31a,31b,31c)から順番に電波にのせて送信される信号を受信したことをもとに前記送信アンテナ別に応答信号を返信する携帯機の位置を判定する位置判定部(306a)を備える車載装置であって、
    前記送信アンテナは、前記車両の車室内外の境界領域に、その境界領域を境に磁界ベクトルの方向が異なるように配置されるものであり、
    前記携帯機から返信される、前記送信アンテナから信号をのせて送信される電波をもとに前記携帯機で特定されるその送信アンテナの磁界ベクトルの方向を含む前記応答信号を取得する取得部(303a)を備え、
    前記位置判定部は、前記取得部で取得する前記送信アンテナ別の前記応答信号にそれぞれ含まれる前記磁界ベクトルの方向の組み合わせから前記携帯機が前記車両の車室内外のいずれに位置するかの内外判定を行う車載装置。
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