JP7087270B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
しかし、台紙上の付箋を用いてタスクを管理することはできない。
本発明は、タスクが割り振られた付箋を受け取ることによって、タスクを担当したことを示し、またタスクが割り振られた付箋を他の担当者に渡すことによって、そのタスクを担当者に割り振ることができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、記憶装置に記憶されている電子的な付箋と電子的な台紙を処理する情報処理装置であって、該情報処理装置はCPUを用いて、以下の各手段の処理を行う、前記台紙に貼り付けることが可能な前記付箋をタスクとして受け取る受取手段と、前記付箋を台紙上で処理する処理手段と、前記処理された付箋を該付箋が示すタスクを担当する担当者に通信機を用いて送信する送信手段を有し、前記処理手段は、前記付箋を分割する操作を受け付けることによって新たな付箋が作成された場合に、前記付箋に対応した前記タスクを分割する処理を行い、前記処理手段は、前記分割された付箋に対して、前記担当者を示す領域から前記付箋を他の担当者を示す領域に移動させる操作を検知した場合は、元の付箋に、分割された付箋のタスクは完了したことを示すメッセージを表示し、前記送信手段は、分割された付箋を、分割された付箋が移動された領域に対応する担当者に送信する、
情報処理装置である。
請求項3の発明は、前記タスクが順に処理しなければならないものである場合であって、分割された第1付箋と第2付箋の順番で処理しなければならないとき、第2付箋に対応する第2タスクの納期は、元のタスクの納期と同じにし、第1付箋に対応する第1タスクの納期は、元のタスクの納期よりも前の第2タスクに必要な処理期間を確保した日とする、請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項3の情報処理装置によれば、タスクが順に処理しなければならないものである場合であって、分割された第1付箋と第2付箋の順番で処理しなければならないとき、第2付箋に対応する第2タスクの納期は、元のタスクの納期と同じにし、第1付箋に対応する第1タスクの納期は、元のタスクの納期よりも前の第2タスクに必要な処理期間を確保した日とすることができる。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理ごとに又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理ごとに、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
電子付箋制御装置100は、具体的には、付箋を用いて、ファシリテーター(一般的には1人)と複数人の参加者によって行われる会合で利用される。参加者は参加者用端末としての電子付箋端末250を用いて、アイデア等が記載された付箋を作成する。一般的に、図3の例に示すように、電子付箋端末250として、各参加者が所持する電子付箋端末250A、電子付箋端末250B等(以下、代表して電子付箋端末250という)のように複数ある。そして、電子付箋制御装置100は、電子付箋端末250から付箋を受け取って、台紙(又は背景)上にその付箋を貼り付ける。ファシリテーターは電子付箋制御装置100の表示装置である共有画面を用いて、その台紙上で、付箋の位置を決定又は変更したり、付箋をまとめたり(第1の付箋と第2の付箋を関連付けること、グループ形成等ともいわれる)、自らも付箋情報の作成等を行って、その会合を進行させる。なお、本実施の形態において、参加者には、ファシリテーターを含む。
例えば、問題点を抽出する等の会合において、電子付箋システムを用いて、台紙に付箋を貼り付ける作業が行われている。その会合のアウトプットであって、問題点への対策として、プロジェクトにおいて、次に行うべきタスク(仕事)を抽出することがある。なお、タスクとは、1つ以上の作業(仕事)と1つの納期の組み合わせをいう。
しかし、従来の電子付箋システムでは、台紙上の付箋を用いてタスクを管理することはできない。
また、作業者においては、以下のことを行う必要がある。
・実施するタスクオブジェクトの作業者に自分を登録し、作業期間を入力する。
・作業内容を日々記録する。
・現在の進捗を割合(%)や残り日数で入力する。
また、管理者においては、以下のことを行う必要がある。
・管理するタスクの集合に対して日々進捗率をチェックする。
・問題が発生しているタスクを抽出し、適切な対応を行う。
・担当者が決まっていないタスクに対してリソースの割り当てを行う。
・タスクの割り込み登録という作業が発生し、面倒である。
・追加するタスクを関係するタスクと紐付ける(関連付ける)必要があり、工数、工期の調整が発生する。
・このような理由から予定外のタスクを管理システムに登録せずに担当者レベルで処理する場合があり、作業や成果物の抜けモレが発生しやすい。
・各作業者の進捗が日々、管理システムに対して更新されないと、管理システムとして意味がない。しかし、作業者にとって、管理システムに管理属性を入力する行為はコスト(作業者にとってメリットがない費用)でしかない。そのため、更新が後回しになり、管理者が正しい進捗状況を把握できない状況となってしまう。
・タスク管理と、連絡手段(メール等)、成果物の管理(文書格納先)がバラバラで管理されていると、入力する作業者にとっては非常に負担である。
したがって、管理しやすいタスク管理システムを作ろうとすると、作業者側のデータの入力が多くなり、管理者と作業者の手間のアンバランスが発生しやすい。
台紙生成モジュール110は、台紙情報記憶モジュール105、担当者別タスク割振モジュール130と接続されている。台紙生成モジュール110は、操作者の操作にしたがって、フォーマットである台紙パターンが選択され、会合で用いられる台紙を生成する。例えば、タスク管理用の台紙パターンが選択された場合は、会合参加者の似顔絵アイコンを描画する。
付箋生成モジュール120は、付箋情報記憶モジュール115、タスク管理モジュール125、担当者別タスク割振モジュール130と接続されている。付箋生成モジュール120は、ファシリテーター等による付箋の操作を受け付け、その操作にしたがった処理を行う。ここで操作として、例えば、付箋の作成、付箋の移動・複写、拡大・縮小、付箋の属性(例えば、色等)の変更、グループ化等がある。また、付箋とタスクとの対応付け、タスクの担当者決め等の操作が行われる。
また、タスクには納期(締め切り、期限等を含む)が設定されているのが一般的である。分割された付箋に対応するタスクの納期は、分割元の付箋に対応するタスクにおける納期にしたがって決定するようにしてもよい。例えば、分割元の付箋に対応するタスクにおける納期をそのまま又はその納期の予め定められた期間前の日を、分割された付箋に対応するタスクにおける納期としてもよい。また、分割された付箋に対応するタスクが順に処理しなければならないものである場合、各タスクにおいて必要な処理期間にしたがって、各タスクの納期を設定してもよい。例えば、元タスクがタスクAとタスクBに分割され、その順番で処理しなければならない場合、タスクBの納期は、元タスクの納期と同じにし、タスクAの納期は、タスクBに必要な処理期間を確保した日(具体的には、元タスクの納期の日よりもタスクBに必要な処理期間前の日)としてもよい。
そして、表示する進捗状況として、対象となっているタスクに関連する付箋の数(タスクの数に該当)、滞留時間を含めるようにしてもよい。ここで滞留時間とは、付箋が担当者に送信されたとき(タスクが担当者に割り振られたとき)からの経過時間としてもよいし、又は、そのタスクに割り当てられた処理期間以上の経過時間(いわゆる遅延時間)としてもよい。
また、担当者別タスク割振モジュール130は、子タスクに対応付けられた複数の付箋(兄弟タスクの付箋)をマージすることによって、親タスクに戻るようにしてもよい。つまり、分割の逆の操作であるマージ操作を検知した場合は、親タスクである付箋に、分割された付箋のタスクは完了したことを示すメッセージを表示するようにしてもよい。
直観的なタスク管理を実現するために、直観的なGUI(Graphical User Interface)としている。ここでいう「ユーザーを示す対象」は、似顔絵が描かれたアイコンや写真等の画像や、ユーザー名のテキスト等がある。例えば、台紙上に、ユーザー(タスクの担当者となり得る者)のアイコンを配置し、そのアイコンの領域に付箋(タスクが割り付けられた付箋)を移動させる操作が該当する。具体的には、例えば、図9に示す台紙900において、左にある「リリース準備」のタスク付箋950をユーザーBのアイコン(担当B領域920)に移動させる操作で、タスク付箋950に対応するタスクをユーザーBに依頼する処理が行われる。
なお、担当者別タスク割振モジュール130は、並行作業が可能なタスクが対応する付箋については、2つ以上の同じ付箋が発生するコピー操作を許すようにしてもよい。並行作業が可能か否かについては、後述する付箋タスク情報700のタスク内容欄710に規定されている情報を利用すればよい。
なお、タスクの達成条件は成果物と納期であり、ユーザーによって編集できる。つまり、タスクはパターン化され、オブジェクト指向におけるクラスとしてのタスクがあり、タスクインスタンスを毎回最適な値に編集して使用する。
また、担当者別タスク割振モジュール130は、付箋の受け渡しをトレースすることで、タスクの状態を把握することができる。
また、通信モジュール135は、担当者別タスク割振モジュール130によって分割された付箋を、その付箋が示すタスクを担当する担当者に送信するようにしてもよい。
図2の例では、会議室280Aには、電子付箋制御装置100A、電子付箋端末250A、電子付箋端末250B、電子付箋端末250Cが設置されており、会合が行われる。電子付箋制御装置100A、電子付箋端末250A、電子付箋端末250B、電子付箋端末250Cは、通信回線298を介してそれぞれ接続されている。通信回線298は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。
また、会議室280Bには、電子付箋制御装置100B、電子付箋端末250D、電子付箋端末250Eが設置されており、会合が行われる。電子付箋制御装置100B、電子付箋端末250D、電子付箋端末250Eは、通信回線298を介してそれぞれ接続されている。
タスク管理装置220は、プロジェクトのタスクを管理するシステムであり、電子付箋制御装置100と連携して、タスクの管理を行う。例えば、電子付箋制御装置100が、タスクに対応した付箋があることを検知した場合は、そのプロジェクトに関するタスク管理装置220に、タスクが発生したことを通知する。また、その付箋の変更(タスクの担当者決定、進捗状況等)があった場合は、タスクの変更があったことを、電子付箋制御装置100がタスク管理装置220に通知する。そして、タスク管理装置220が対応するタスクの管理を行うようにしてもよい。また、逆に、タスク管理装置220において付箋に対応するタスクに変更があった場合は、付箋の変更があったことを電子付箋制御装置100に通知し、電子付箋制御装置100がそのタスクに対応する付箋の管理を行うようにしてもよい。
なお、タスク管理装置220は必ずしも必要ではなく、電子付箋制御装置100だけでタスク管理をするようにしてもよい。
図3(a)の例に示すように、会議室等内に、参加者311、312、ファシリテーター321が集まっている。参加者311は電子付箋端末250Aを利用し、参加者312は電子付箋端末250Bを利用する。一般的に、端末装置(電子付箋端末250A等)は参加者1人に1個付与されており、図3(c)の例に示す電子付箋端末250のように、ノート程度の大きさ(例えば、A4、B5、7~10インチ等)のタブレット型の端末であり、指又はペン等を用いて操作されるものである。参加者によって、テキストデータ、手書きの文字、図形等が記載された付箋情報が作成される。なお、端末装置は、タブレット型の端末に限られず、キーボード、マウス等を備えたPC(ノートPCを含む)等であってもよい。
図3(a)の例に示す電子付箋制御装置100xは、プロジェクターであって、台紙及び付箋を表示する。また、電子付箋制御装置100yは、電子白板であって、ファシリテーター321の指又はペン等の動きを検知して、付箋を台紙(表)に貼り付けること、付箋の移動、付箋の関連付け(グループ化)を行うこと等の操作を受け付けるものである。例えば、電子付箋制御装置100yにペンが備えられており、そのペンが予め定められたペン置きから離れたこと(ファシリテーター321が操作するためにペンを持ち上げたこと)、そしてペンの先端の位置(ペン先端が電子付箋制御装置100yに触れたこと等)を検知することによって、台紙、付箋に対する操作を受け付ける。例えば、ペン置きにセンサー(ペンの重力でスイッチがオンオフとなるセンサー等)を設け、複数のペン(黒色のペン、赤色のペン、青色のペン等)のうち、どのペンが用いられているかを検知すればよい。また、電子付箋制御装置100yの表示画面全体がタッチセンサーであり、表示画面に触れられた位置、圧力を検知すればよい。本例では、ペンのオンオフはペン置きによって制御するが、必ずしもペン置きがある必要はない。ペン側で直接オンオフを制御できるようにしても構わない。色の変更に関してもペン置きを必要とせずに、表示画面上の一部分にカラーパレットを用意しておき、目的の色をペン(又は、それに類するもの)がタッチすることで色を変更したり、ペンに色を変える指示をするための機能(ボタンやスライダ等)が備わっていたりしても構わない。
また、電子付箋制御装置100は、図3(b)の例に示すような電子ボードであってもよい。電子ボードは、一般的に大画面の表示装置(少なくとも、電子付箋端末250の表示装置よりも大きい)を有しており、その表示装置はタッチパネルであり、表示画面に触れられた位置、圧力を検知する。例えば、画面として、80インチ等の大きさを備えたものであってもよい。
ステップS402では、タスクを受け付ける。他者(例えば、上司等)からタスクを受け取ってもよいし、ユーザー本人が台紙上の付箋をタスクとして指定してもよい。例えば、タスク情報500を受け付ける。図5は、タスク情報500のデータ構造例を示す説明図である。タスク情報500は、タスクID欄510、タスク内容欄515、担当欄520、期日欄525、ステータス欄530を有している。タスクID欄510は、本実施の形態において、タスクを一意に識別するための情報(タスクID:IDentification)を記憶している。タスク内容欄515は、そのタスクの内容を記憶している。担当欄520は、そのタスクの担当を記憶している。期日欄525は、そのタスクの期日を記憶している。ステータス欄530は、そのタスクのステータスを記憶している。
そして、図6の例に示す付箋情報テーブル600のタスクフラグ欄665の値が「ON」である場合は、内容欄675以降に付箋タスク情報700を付加する。図7は、付箋タスク情報700のデータ構造例を示す説明図である。付箋タスク情報700は、タスク内容欄710、担当欄715、期日欄720、ステータス欄725を有している。タスク内容欄710は、タスクの内容を記憶している。また、並行作業が可能か否かを示すフラグを記憶していてもよい。このフラグは、付箋のコピー操作を許すか否かの判定に用いられる。担当欄715は、そのタスクの担当者を記憶している。期日欄720は、そのタスクの期日を記憶している。ステータス欄725は、そのタスクのステータス(進捗状況)を記憶している。
例えば、図9に示す担当(自分)領域910には、タスク付箋950が貼り付けられている。タスク付箋950は、タスクが対応付けられている付箋(具体的には、タスクフラグ欄665がONであり、付箋タスク情報700が付加されている)である。つまり、自分には、「リソース準備」というタスクが割り振られている状態である。この部分は、ユーザーを示す対象から予め定めた範囲内(担当(自分)領域910内)に、そのユーザーが保有するタスクを示す付箋(タスク付箋950)を表示している例である。
また、担当C領域930に、タスク付箋1030、タスク付箋1040を貼り付けてもよい。これによって、担当Cにタスクを割り振ることになる。また、担当Cが管理している台紙では、自分(担当C)の領域にタスク付箋1030、タスク付箋1040が貼り付けられることになる。
また、既に、担当Dにタスクが割り振られていた場合は、担当D領域940にタスク付箋1050が貼り付けられている。もちろんのことながら、担当Dが管理している台紙では、自分(担当D)の領域にタスク付箋1050が既に貼り付けられている。
また、タスクを同時並行に進める場合は、タスクをコピー(付箋が2枚以上になる)して、それぞれのユーザーに渡す。これにより、渡されたユーザーの管理下にタスクが追加されることになる。つまり、そのタスクに対応する付箋を他のユーザーの領域にコピーさせることで実現する。もちろんのことながら、自分の領域に付箋は残っているので、そのタスクは継続して自分の担当であることを意味する。そして、渡されたユーザーの台紙では、自分の領域にそのタスクの付箋が貼り付けられていることになる。
ステップS412では、分割されたタスクごとのタスク付箋を生成する。
ステップS414では、タスク付箋を担当者に割り振る。
ステップS416では、タスクを担当者に送信する。例えば、そのタスクの付箋をメールで送信してもよいし、各担当者が管理しているタスク管理用台紙に、そのタスクの付箋を貼り付けるようにしてもよい。
この後、タスク分割候補が選択されて、新たな付箋が作成(タスクの分割に該当)され、その付箋が担当者を示す領域に貼り付けられる(タスクの割り当てに該当)こととなる。
(2)のユーザーインターフェースでは、細分化されたタスクを付箋として表現するが、付箋の生成の際には、下記の要素が必要になる。
・タスクのタイトル、内容、納期
ただし、納期は自動的に設定する。親タスクがないとき、依存、被依存タスクがないときはサブコンポーネントの最終的な納期と同じ納期とする。また、別のカスタムな値を入力できるようにしてもよい。
親タスクがあるときは、その親のタスクの納期と同じとする。そして、依存タスクがある場合は、依存タスクの納期が開始日になり、被依存タスクがあるときは、被依存タスクの開始日より前が納期になる。
図12の例では、タスク付箋950「リソース準備」内には、タスク付箋1210「最終パッケージインテグレーション」、タスク付箋1220「Aコンポーネント最終インテグレーション」、タスク付箋1230「Bコンポーネント最終インテグレーション」、タスク付箋1240「Cコンポーネント最終インテグレーション」、タスク付箋1250「Readme作成」が貼り付けられている。
タスク付箋950の「リソース準備」が親タスクであることを示しており、その中にあるタスク付箋1210、タスク付箋1220、タスク付箋1230、タスク付箋1240、タスク付箋1250が子タスク(タスク付箋1220、タスク付箋1230、タスク付箋1240、タスク付箋1250は、タスク付箋950にとって孫タスク)であることを示しており、タスク付箋1210は、タスク付箋1220、タスク付箋1230、タスク付箋1240、タスク付箋1250を依存タスクとしている。逆に、タスク付箋1220、タスク付箋1230、タスク付箋1240、タスク付箋1250にとって、タスク付箋1210は被依存タスクである。
したがって、タスク付箋1210に対応するタスクの納期は、親タスクであるタスク付箋950の納期と同じとする。そして、タスク開始日は、依存タスクであるタスク付箋1220、タスク付箋1230、タスク付箋1240、タスク付箋1250が全て終了した日(つまり、これらタスク内の最終の終了日)と同じにする。
ステップS1302では、各タスクの進捗状況を取得する。
ステップS1304では、遅延しているタスクはあるか否かを判断し、ある場合はステップS1306へ進み、それ以外の場合はステップS1310へ進む。
ステップS1306では、遅れているタスクに対応するタスク付箋を強調表示する。
ステップS1308では、そのタスクの遅れによって、遅れてしまう他のタスクに対応するタスク付箋を強調表示する。
ステップS1310では、順調であることを表示する。
また、ボトルネックになっているタスク、クリティカルパス等を、電子付箋制御装置100が算出して、それらに対応する付箋の形態を変更させて、ユーザー(担当者、管理者等)に警告するようにしてもよい。なお、形態の変更には、色彩、形状、模様若しくはこれらの結合又はこれらが動的に変化する(例えば、フラッシュ、アニメーション等)ことを含む。
また、このような警告や遅れのステータスは、遅れが発生しているタスクに依存しているタスクの関係者にも通知する。
そして、管理者は、これらの警告等を受けて、遅れているタスクを別の作業者にアサインしたり、依存関係を再構築したりして、全体のスケジュールへの影響を最小限にするよう、操作する。又は、その提案を電子付箋制御装置100が表示し、管理者は、それを選択できるようにしてもよい。
なお、図15に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図15に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図15に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD-ROM)、CDレコーダブル(CD-R)、CDリライタブル(CD-RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
105…台紙情報記憶モジュール
110…台紙生成モジュール
115…付箋情報記憶モジュール
120…付箋生成モジュール
125…タスク管理モジュール
130…担当者別タスク割振モジュール
135…通信モジュール
210…ユーザー端末
220…タスク管理装置
250…電子付箋端末
280…会議室
294…付箋情報記憶装置
298、299…通信回線
Claims (8)
- 記憶装置に記憶されている電子的な付箋と電子的な台紙を処理する情報処理装置であって、該情報処理装置はCPUを用いて、以下の各手段の処理を行う、
前記台紙に貼り付けることが可能な前記付箋をタスクとして受け取る受取手段と、
前記付箋を台紙上で処理する処理手段と、
前記処理された付箋を該付箋が示すタスクを担当する担当者に通信機を用いて送信する送信手段
を有し、
前記処理手段は、前記付箋を分割する操作を受け付けることによって新たな付箋が作成された場合に、前記付箋に対応した前記タスクを分割する処理を行い、
前記処理手段は、前記分割された付箋に対して、前記担当者を示す領域から前記付箋を他の担当者を示す領域に移動させる操作を検知した場合は、元の付箋に、分割された付箋のタスクは完了したことを示すメッセージを表示し、
前記送信手段は、分割された付箋を、分割された付箋が移動された領域に対応する担当者に送信する、
情報処理装置。 - 前記分割された付箋に対応するタスクの納期は、分割元の付箋に対応するタスクにおける納期にしたがって決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記タスクが順に処理しなければならないものである場合であって、分割された第1付箋と第2付箋の順番で処理しなければならないとき、第2付箋に対応する第2タスクの納期は、元のタスクの納期と同じにし、第1付箋に対応する第1タスクの納期は、元のタスクの納期よりも前の第2タスクに必要な処理期間を確保した日とする、
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記送信手段が送信した付箋に対応するタスクにおける進捗状況を表示する表示手段
をさらに有する請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記進捗状況として、前記タスクに関連する付箋の数、滞留時間を含む、
請求項4に記載の情報処理装置。 - ユーザーを示す対象に向かって付箋を動かす操作を検出した場合に、当該対象が示す当該ユーザーを、当該付箋が示すタスクを担当する担当者として設定する設定手段
をさらに有する請求項1に記載の情報処理装置。 - ユーザーを示す対象から予め定めた範囲内に、当該ユーザーが保有するタスクを示す付箋を表示する表示手段
をさらに有する請求項6に記載の情報処理装置。 - 記憶装置に記憶されている電子的な付箋と電子的な台紙を処理する情報処理プログラムであって、コンピュータはCPUを用いて、以下の各手段の処理を行う、
コンピュータを、
前記台紙に貼り付けることが可能な前記付箋をタスクとして受け取る受取手段と、
前記付箋を台紙上で処理する処理手段と、
前記処理された付箋を該付箋が示すタスクを担当する担当者に通信機を用いて送信する送信手段
として機能させ、
前記処理手段は、前記付箋を分割する操作を受け付けることによって新たな付箋が作成された場合に、前記付箋に対応した前記タスクを分割する処理を行い、
前記処理手段は、前記分割された付箋に対して、前記担当者を示す領域から前記付箋を他の担当者を示す領域に移動させる操作を検知した場合は、元の付箋に、分割された付箋のタスクは完了したことを示すメッセージを表示し、
前記送信手段は、分割された付箋を、分割された付箋が移動された領域に対応する担当者に送信する、
情報処理プログラム。
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