JP6702031B2 - 情報処理システム及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
ところで、複数人が利用する付箋にあっては、その付箋の用い方を統一することが望まれている。前述の特許文献に記載の技術では、付箋の用い方を統一することは行われていない。
そこで、本発明は、台紙における凡例の情報にしたがって、付箋を作成するユーザーインターフェイスを生成するようにした情報処理システム及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、通信回線により接続された電子付箋制御装置と端末により構成される情報処理システムであって、前記電子付箋制御装置は、付箋が貼り付けられた共有画面を管理し、前記端末は、付箋を貼り付ける先の台紙である前記共有画面における付箋の凡例の領域から凡例の情報を取得する取得手段と、前記凡例の情報にしたがって、付箋を作成するためのユーザーインターフェイスを生成する生成手段を有し、前記取得手段は、前記凡例の情報を、前記台紙上に貼り付けられた付箋から取得する、情報処理システムである。
請求項6の発明は、通信回線により接続された電子付箋制御装置と端末により構成される情報処理システムによって実行される情報処理プログラムであって、前記電子付箋制御装置に、付箋が貼り付けられた共有画面の管理を実行させ、前記端末を、付箋を貼り付ける先の台紙である前記共有画面における付箋の凡例の領域から凡例の情報を取得する取得手段と、前記凡例の情報にしたがって、付箋を作成するためのユーザーインターフェイスを生成する生成手段として機能させ、前記取得手段は、前記凡例の情報として、前記台紙上に貼り付けられた付箋から、該付箋の形態を示す属性、該付箋内に記載されたテキストを抽出する、情報処理プログラムである。
請求項6の情報処理プログラムによれば、台紙における凡例の情報にしたがって、付箋を作成するユーザーインターフェイスを生成する。また、凡例の情報として、台紙上に貼り付けられた付箋から、その付箋の形態を示す属性、その付箋内に記載されたテキストを抽出する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
電子付箋制御装置150は、具体的には、付箋を用いて、ファシリテーター(一般的には1人)と複数人の参加者によって行われる会合で利用される。参加者は参加者用端末としての電子付箋端末100を用いて、アイデア等が記載された付箋を作成する。一般的に、図3の例に示すように、電子付箋端末100として、各参加者が所持する電子付箋端末100A、電子付箋端末100B等(以下、代表して電子付箋端末100という)のように複数ある。そして、電子付箋制御装置150は、電子付箋端末100から付箋を受け取って、台紙(又は背景)上にその付箋を貼り付ける。ファシリテーターは電子付箋制御装置150の表示装置である共有画面を用いて、その台紙上で、付箋の位置を決定又は変更したり、付箋をまとめたり(第1の付箋と第2の付箋を関連付けること、グループ形成等ともいわれる)、自らも付箋情報の作成等を行って、その会合を進行させる。なお、本実施の形態において、参加者には、ファシリテーターを含む。
そこで、画面を共有して付箋を使った作業を行う場合には、作業の場面に応じて、例えば、付箋の色を使い分けることで、付箋の共同作業を、見やすく、理解しやすくすることができる。
これまでの紙による付箋作業で、付箋色の使い分けが積極的に行われていないのは、手持ちの付箋紙枚数に限りがあったり、作業者が使い分けの都度色の違う付箋を持ち換える手間がかかるためであったりするからである。
ところが、そのような手間が電子化によって軽減されているにもかかわらず、電子付箋における付箋色の使い分けがあまり積極的に使われていないのが現状である。
これは、場面に応じた付箋の使い分けを、(同期的・非同期かかわらず)共同作業しているメンバーに周知徹底させることが容易ではないことに一因がある。
本実施の形態は、電子付箋端末100で付箋を作成するユーザーに対して、作業場面毎に適切な付箋を使い分けることを促し、共同作業の過程を参加者全員に理解させるためと作業効率を向上させるために用いられる。なお、台紙は、作業場面毎に使い分けられることが一般的に行われる。また、1つの台紙が、複数の作業場面で使われることもあり得る。
例えば、システムとしてコンテンツに応じた端末の操作ルールを組み込んでおくようにした場合、それでは付箋を使った作業で必要な、その場の状況に応じて作業しやすいユーザーインターフェイスの実現は困難である。例えば、前述したように、台紙毎に異なり(ときには、作業メンバー毎に異なり)、また、1つの台紙においても付箋のルールが変更されることがあるからである。
端末制御モジュール105は、付箋機能表示モジュール110、付箋機能入力モジュール115、付箋作成モジュール120、付箋属性取得モジュール125、UI構成変更判定モジュール130、UI構成変更モジュール140、データ送受信モジュール145と接続されている。端末制御モジュール105は、電子付箋端末100全体の処理を制御する。例えば、電子付箋制御装置150から凡例の情報を受信し、ユーザーインターフェイスを変更し、ユーザーの操作にしたがって付箋の作成処理を行い、電子付箋制御装置150に処理結果(付箋等)を送信する。
付箋機能入力モジュール115は、端末制御モジュール105と接続されている。付箋機能入力モジュール115は、電子付箋端末100のユーザーインターフェイスの機能を設定する。例えば、ユーザーの操作にしたがって設定してもよい。なお、このユーザーインターフェイスの機能は、UI構成変更モジュール140によって変更され得る。
付箋作成モジュール120は、端末制御モジュール105と接続されている。付箋作成モジュール120は、ユーザーの操作にしたがって付箋の作成処理を行う。
また、付箋属性取得モジュール125は、凡例の情報として、台紙上に貼り付けられた付箋から、その付箋の形態を示す属性、その付箋内に記載されたテキストを抽出するようにしてもよい。付箋の形態とその形態が示す意味を結びつける必要があるが、付箋の形態については、その付箋の属性から抽出し、その形態が示す意味については、その付箋内に記載されたテキストから抽出するものである。
UI構成記録モジュール135は、UI構成変更判定モジュール130と接続されている。UI構成記録モジュール135は、現在のユーザーインターフェイスの構成を記憶している。例えば、後述する図9に示す付箋作成UIテーブル900、図10に示す付箋作成UIテーブル1000等を記憶している。
また、UI構成変更モジュール140は、凡例の情報にしたがって、付箋の属性指定のための図形を生成する。この図形は、一般的には、アイコンと呼ばれるものであり、図11の例を用いて後述する付箋属性指定領域1110内の付箋属性ボタン1112等が該当する。この図形は、台紙における凡例の形態と類似(同一を含む)するようにしてもよい。例えば、凡例が黄色の付箋で「特徴」と記載されている場合は、UI構成変更モジュール140が作成する図形も、「特徴」と記載された黄色の矩形のアイコンとして表示する。この図形を選択することによって、その属性と同じ属性を有している付箋を作成する。例えば、「特徴」を記載した付箋を作成したい場合は、黄色のアイコンが選択され、黄色の付箋が作成されることになる。
また、UI構成変更モジュール140は、凡例の配置状態にしたがって、図形を配置するようにしてもよい。台紙上における凡例の位置と同等の位置関係になるように、電子付箋端末100における図形の位置を決定するものである。例えば、台紙における凡例と同じ並びで、ユーザーインターフェイス上の図形が並んでいることになる。ここでの「凡例の配置状態」とは、凡例同士の位置関係(例えば、黄色の右横には青色等)の他に、台紙上における凡例の位置(台紙の左上等)を含めるようにしてもよい。なお、ここでの配置は、凡例間の相対的な位置関係が、ユーザーインターフェイス上での図形の位置関係として再現できている程度でよい。
共有画面制御モジュール155は、共有画面表示モジュール160、付箋操作処理モジュール165、付箋属性記録モジュール170、端末UI変更付箋情報判定モジュール175、データ送受信モジュール185と接続されている。共有画面制御モジュール155は、電子付箋制御装置150全体の処理を制御する。例えば、電子付箋端末100に対して付箋に関する情報(凡例の情報を含んでいてもよい)を送信し、電子付箋端末100から付箋の情報を受信し、台紙上に貼り付ける。
付箋操作処理モジュール165は、共有画面制御モジュール155と接続されている。付箋操作処理モジュール165は、ファシリテーター等による付箋の操作を受け付け、その操作にしたがった処理を行う。ここで操作として、例えば、凡例となる付箋の作成、付箋の移動、拡大・縮小、付箋の属性(例えば、色等)の変更、グループ化等がある。
端末UI変更付箋情報判定モジュール175は、共有画面制御モジュール155、端末UI変更属性設定モジュール180と接続されている。端末UI変更付箋情報判定モジュール175は、電子付箋端末100側のユーザーインターフェイスの構成の変更に該当する付箋か否かを判定する。つまり、共有画面上に表示されている付箋の中で、電子付箋端末100側のユーザーインターフェイスに影響を与える付箋を判定する。例えば、付箋の属性の1つとして凡例フラグがあるか否か、凡例用のレイアウト枠に入っている付箋であるか否か、また、付箋に記載されたテキスト内に予め定められた文字列(例えば、「凡例」等)があるか否か等がある。なお、端末UI変更付箋情報判定モジュール175による処理は、電子付箋端末100側の付箋属性取得モジュール125で行うようにしてもよい。
端末UI変更属性設定モジュール180は、端末UI変更付箋情報判定モジュール175と接続されている。端末UI変更属性設定モジュール180は、電子付箋端末100側のユーザーインターフェイスの構成の変更に該当する属性(凡例に関する情報)を記憶している。
図2(a)の例では、電子付箋制御装置150、電子付箋端末100A、電子付箋端末100B、電子付箋端末100Cは、通信回線199を介してそれぞれ接続されている。通信回線199は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。この場合、電子付箋制御装置150は、画面に表示される台紙、付箋に対する処理を行う。そして、付箋に関する情報、台紙に関する情報、凡例の情報を、各電子付箋端末100に送信する。電子付箋端末100は、受信した凡例の情報にしたがってユーザーインターフェイスを生成して、そのユーザーインターフェイス上で作成された付箋(凡例に沿った付箋)を電子付箋制御装置150に送信する。
また、会議室280Bには、電子付箋制御装置150B、電子付箋端末100D、電子付箋端末100Eが設置されており、会合が行われる。電子付箋制御装置150B、電子付箋端末100D、電子付箋端末100Eは、通信回線299を介してそれぞれ接続されている。
そして、付箋情報記憶装置294、会議室280A内の機器、会議室280B内の機器は、通信回線199を介してそれぞれ接続されている。また、付箋情報記憶装置294による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
付箋情報記憶装置294は、付箋に関する情報を記憶している。各電子付箋制御装置150は、付箋情報記憶装置294を用いて処理を行う。この場合、付箋情報記憶装置294内の付箋に関する情報を複数の電子付箋制御装置150で共有してもよい。つまり、電子付箋制御装置150Aが管理している付箋に関する情報を、電子付箋制御装置150Bが利用できるようにしてもよい。
図3(a)の例に示すように、会議室等内に、参加者311、312、ファシリテーター321が集まっている。参加者311は電子付箋端末100Aを利用し、参加者312は電子付箋端末100Bを利用する。一般的に、端末装置(電子付箋端末100A等)は参加者1人に1個付与されており、図3(c)の例に示す電子付箋端末100のように、ノート程度の大きさ(例えば、A4、B5、7〜10インチ等)のタブレット型の端末であり、指又はペン等を用いて操作されるものである。参加者によって、テキストデータ、手書きの文字、図形等が記載された付箋情報が作成される。なお、端末装置は、タブレット型の端末に限られず、キーボード、マウス等を備えたPC(ノートPCを含む)等であってもよい。
図3(a)の例に示す電子付箋制御装置150xは、プロジェクターであって、台紙及び付箋を表示する。また、電子付箋制御装置150yは、電子白板であって、ファシリテーター321の指又はペン等の動きを検知して、付箋を台紙(表)に貼り付けること、付箋の移動、付箋の関連付け(グループ化)を行うこと等の操作を受け付けるものである。例えば、電子付箋制御装置150yにペンが備えられており、そのペンが予め定められたペン置きから離れたこと(ファシリテーター321が操作するためにペンを持ち上げたこと)、そしてペンの先端の位置(ペン先端が電子付箋制御装置150yに触れたこと等)を検知することによって、台紙、付箋に対する操作を受け付ける。例えば、ペン置きにセンサー(ペンの重力でスイッチがオンオフとなるセンサー等)を設け、複数のペン(黒色のペン、赤色のペン、青色のペン等)のうち、どのペンが用いられているかを検知すればよい。また、電子付箋制御装置150yの表示画面全体がタッチセンサーであり、表示画面に触れられた位置、圧力を検知すればよい。本例では、ペンのオンオフはペン置きによって制御するが、必ずしもペン置きがある必要はない。ペン側で直接オンオフを制御できるようにしても構わない。色の変更に関してもペン置きを必要とせずに、表示画面上の一部分にカラーパレットを用意しておき、目的の色をペン(またはそれに類するもの)がタッチすることで色を変更したり、ペンに色を変える指示をするための機能(ボタンやスライダ等)が備わっていたりしても構わない。
また、電子付箋制御装置150は、図3(b)の例に示すような電子ボードであってもよい。電子ボードは、一般的に大画面の表示装置(少なくとも、電子付箋端末100の表示装置よりも大きい)を有しており、その表示装置はタッチパネルであり、表示画面に触れられた位置、圧力を検知する。例えば、画面として、80インチ等の大きさを備えたものであってもよい。
ステップS402では、電子付箋制御装置150は、共有画面で付箋の表示を更新する。例えば、付箋に関する情報は付箋情報テーブル500を用いて、台紙に関する情報は台紙情報テーブル600を用いる。
図5は、付箋情報テーブル500のデータ構造例を示す説明図である。付箋情報テーブル500は、付箋ID欄510、貼付位置欄515、サイズ欄520、作成日時欄525、作成者欄530、貼付日時欄535、色欄540、枠線形状欄545、枠線色欄550、枠線太さ欄555、所属グループ欄560、凡例フラグ欄565、内容種別欄570、内容欄575を有している。付箋ID欄510は、付箋を、本実施の形態において一意に識別するための情報(付箋ID:IDentification)を記憶している。貼付位置欄515は、その付箋が貼り付けられる位置を記憶している。つまり、台紙上の貼り付け位置を記憶している。例えば、台紙のXY座標系における座標である。サイズ欄520は、その付箋のサイズを記憶している。例えば、表示する付箋が矩形である場合は、幅と高さを記憶している。作成日時欄525は、その付箋が作成された日時(年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい)を記憶している。作成者欄530は、その付箋の作成者(作成者ID)を記憶している。又は、その付箋が作成された情報処理装置(電子付箋端末100又は電子付箋制御装置150の機器ID)を記憶してもよい。貼付日時欄535は、その付箋が台紙に貼り付けられた日時を記憶している。色欄540は、その付箋の表示色を記憶している。枠線形状欄545は、その付箋の表示における枠線の形状(実線、点線、破線、波線、二重線等)を記憶している。枠線色欄550は、その付箋の表示における枠線の色を記憶している。枠線太さ欄555は、その付箋の表示における枠線の太さを記憶している。所属グループ欄560は、その付箋が所属しているグループに関する情報を記憶している。例えば、その付箋がグループに属しているか否かを示す情報を記憶していてもよいし、グループに属している場合は、グループIDやそのグループに属している他の付箋ID等を記憶していてもよい。凡例フラグ欄565は、ON(その付箋は凡例として使用されている付箋であることを示すフラグ状態)又はOFF(その付箋は凡例付箋ではないことを示すフラグ状態、一般的な付箋であることを示すフラグ状態)を記憶している。内容種別欄570は、その付箋の内容種別(テキスト情報、手書き文字又は図形等を示すベクトルデータ、音声情報、写真等の静止画像情報、動画情報等、又はこれらの組み合わせを示す情報)を記憶している。内容欄575は、その付箋に書き込まれている内容を記憶している。凡例フラグ欄565がONである場合は、色欄540、枠線形状欄545、枠線色欄550、枠線太さ欄555、内容欄575等のいずれか1つ又はこれらの組み合わせが「凡例の情報」となる。つまり、色欄540、枠線形状欄545、枠線色欄550、枠線太さ欄555のいずれか1つ又はこれらの組み合わせ等が「付箋の形態を示す属性」の例であって、内容欄575が「付箋内に記載されたテキスト」(凡例の意味を示す文字列)の例となる。
ステップS408では、電子付箋端末100は、付箋情報(凡例の情報)に基づいて、電子付箋端末100のユーザーインターフェイスの構成を決定する。例えば、付箋作成UIテーブル900を生成する。図9は、付箋作成UIテーブル900のデータ構造例を示す説明図である。付箋作成UIテーブル900は、付箋属性ボタン数欄910、付箋属性ボタン形態欄915、位置欄920、サイズ欄925、テキスト欄930を有している。付箋属性ボタン数欄910は、電子付箋端末100の画面に表示する付箋属性ボタンの数を記憶している。付箋属性ボタンは、付箋の属性を指定するためのユーザーインターフェイス(ユーザーインターフェイス部品)である。付箋属性ボタン形態欄915は、その付箋属性ボタンが選択されたことによって作成される付箋の形態を記憶している。つまり、凡例の付箋の形態に対応しており、例えば、付箋の形状、色等がある。また、一般的には、付箋属性ボタンの形態としてもよい。具体的には、黄色の付箋属性ボタンが選択された場合、黄色の付箋が作成されることになる。位置欄920は、その付箋属性ボタンを表示する位置を記憶している。サイズ欄925は、その付箋属性ボタンのサイズ(例えば、高さ、幅等)を記憶している。テキスト欄930は、その付箋属性ボタンに対応するテキスト(その属性の付箋が持つ意味)を記憶している。
図11は、本実施の形態(電子付箋端末100)による処理例を示す説明図である。図11の例は、電子付箋端末100の初期状態(電子付箋制御装置150から凡例の情報を受信していない場合)を示すものである。
電子付箋端末100の付箋作成画面1100には、付箋属性指定領域1110、付箋内容入力領域1150を表示する。付箋属性指定領域1110は、付箋の色選択エリアとなっている。付箋内容入力領域1150は、付箋の内容入力のためのエリアとなっている。
付箋属性指定領域1110には、ここでは、付箋属性ボタン1112(黄色)、付箋属性ボタン1114(青色)、付箋属性ボタン1116(ピンク色)、付箋属性ボタン1118(紫色)、付箋属性ボタン1120(その他)を表示する。例えば、それぞれの付箋属性ボタンが選択されると、黄色、青色、ピンク色、紫色、その他の色の付箋を作成する。付箋内容入力領域1150は、デフォルトで付箋属性ボタン1112(黄色)が選択されている状態である。
図12(a)の例は、電子付箋制御装置150によって表示されている共有画面(台紙)1200である。
共有画面(台紙)1200には、ファシリテーターの操作によって、凡例付箋1212、凡例付箋1214、凡例付箋1216を表示する。なお、これらの凡例付箋は、ファシリテーターが作成したものであってもよいし、電子付箋端末100のユーザーが作成したものであってもよい。また、台紙のテンプレートとして予め凡例の付箋が貼り付けられていてもよい。凡例付箋1212、凡例付箋1214、凡例付箋1216は、それぞれ黄色、青色、紫色であり、その付箋内に「特徴」、「利点」、「課題」と記載されている。つまり、凡例として、「特徴」は黄色の付箋に記載すること、「利点」は青色の付箋に記載すること、「課題」は紫色の付箋に記載することを示している。
付箋属性指定領域1110には、付箋属性ボタン1112、付箋属性ボタン1114、付箋属性ボタン1118、付箋属性ボタン1120を表示する。つまり、共有画面(台紙)1200の凡例の情報にしたがって、付箋属性指定領域1110内を変更する。具体的には、付箋属性ボタン1112は凡例付箋1212に、付箋属性ボタン1114は凡例付箋1214に、付箋属性ボタン1118は凡例付箋1216に、対応して生成されたものである。また、図11の例で表示していた付箋属性ボタン1116(ピンク色)は、付箋属性ボタン1120を選択することによって、選択可能としている。
付箋内容入力領域1150には、凡例テキスト表示領域1152を表示する。図12(b)の例は、付箋属性ボタン1112が選択された状態であることを示しており、付箋内容入力領域1150内は黄色であり、凡例テキスト表示領域1152には「特徴」と表示している。この「特徴」の文字は、付箋情報テーブル500の内容欄575から抽出したものである。このようなユーザーインターフェイスによって、電子付箋端末100のユーザーは、黄色の付箋に「特徴」を記載しようと意識することになる。なお、凡例テキスト表示領域1152内の文字は、例えば、透過色で表示し、付箋内容入力領域1150内の記載の妨げにならないようにしてもよい。
つまり、凡例はテキストと色の組み合わせであるケースが多い、一方、電子付箋端末100側の付箋属性の選択機能は色のみであり、画面の大きさの制約から、付箋属性ボタンの中にテキストを埋め込んでも読みにくく、あまり好ましくない。このため、凡例内のテキストは、凡例テキスト表示領域1152に表示している。その際、半透明化して表示するなど、ユーザーの付箋作成作業を邪魔しないように構成するとよい。
図13(a)の例は、図12(a)の状態から、凡例付箋1218を凡例に付加しようとしている状態である。
共有画面(台紙)1200には、凡例付箋1212、凡例付箋1214、凡例付箋1216、凡例付箋1218を表示する。凡例付箋1218は、新規に、ファシリテーター又はユーザーが作成したものであり、緑色の付箋であって「対策」と記載されている。
図13(b)の例は、共有画面(台紙)1200には、ファシリテーターの操作(指示指1290)によって、凡例表示領域1230を表示する。そして、凡例表示領域1230内に、凡例付箋1218を追加し、左から凡例付箋1218、凡例付箋1212、凡例付箋1214、凡例付箋1216の順に並び替える。
付箋属性指定領域1110には、付箋属性ボタン1122、付箋属性ボタン1112、付箋属性ボタン1114、付箋属性ボタン1118、付箋属性ボタン1120を表示する。つまり、共有画面(台紙)1200の凡例の情報にしたがって、付箋属性指定領域1110内を変更する。具体的には、付箋属性ボタン1122は凡例付箋1218に、付箋属性ボタン1112は凡例付箋1212に、付箋属性ボタン1114は凡例付箋1214に、付箋属性ボタン1118は凡例付箋1216に、対応して生成されたものである。ここで、共有画面(台紙)1200における凡例表示領域1230内の凡例付箋の並び(位置状態)にしたがって、付箋属性指定領域1110内の付箋属性ボタンを並べる。つまり、共有画面(台紙)1200の凡例付箋の並びが、付箋作成画面1100の付箋属性ボタンの並びに反映されている。
図14(a)の例は、凡例表示領域(凡例表示領域1260、凡例表示領域1262)が複数作成されている状態である。
凡例表示領域1260には、凡例付箋1212、凡例付箋1214、凡例付箋1216を表示し、凡例表示領域1262には、凡例付箋1242、凡例付箋1244、凡例付箋1246を表示している。つまり、凡例として、「特徴」は黄色の付箋に記載すること、「利点」は青色の付箋に記載すること、「課題」は紫色の付箋に記載すること、「対策(人)」は緑色の付箋に記載すること、「対策(物)」は薄緑色の付箋に記載すること、「対策(方法)」は深緑色の付箋に記載することを示している。
付箋属性指定領域1110には、付箋属性ボタン1112、付箋属性ボタン1114、付箋属性ボタン1118を表示する。つまり、共有画面(台紙)1200の凡例の情報にしたがって、付箋属性指定領域1110内を変更する。具体的には、付箋属性ボタン1112は凡例付箋1212に、付箋属性ボタン1114は凡例付箋1214に、付箋属性ボタン1118は凡例付箋1216に、対応して生成されたものである。
付箋属性指定領域1160には、付箋属性ボタン1162、付箋属性ボタン1164、付箋属性ボタン1166、付箋属性ボタン1120を表示する。つまり、共有画面(台紙)1200の凡例の情報にしたがって、付箋属性指定領域1160内を変更する。具体的には、付箋属性ボタン1162は凡例付箋1242に、付箋属性ボタン1164は凡例付箋1244に、付箋属性ボタン1166は凡例付箋1246に、対応して生成されたものである。
ここで、共有画面(台紙)1200における凡例表示領域1260と凡例表示領域1262の配置(位置状態)にしたがって、付箋属性指定領域1110、付箋属性指定領域1160を配置する。そして、共有画面(台紙)1200における凡例表示領域1260内の凡例付箋の並び(位置状態)にしたがって、付箋属性指定領域1110内の付箋属性ボタンを並べ、凡例表示領域1262内の凡例付箋の並び(位置状態)にしたがって、付箋属性指定領域1160内の付箋属性ボタンを並べる。つまり、共有画面(台紙)1200の凡例付箋の配置が、付箋作成画面1100の付箋属性ボタンの配置に反映されている。
なお、図15に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図15に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図15に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分又は全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
105…端末制御モジュール
110…付箋機能表示モジュール
115…付箋機能入力モジュール
120…付箋作成モジュール
125…付箋属性取得モジュール
130…UI構成変更判定モジュール
135…UI構成記録モジュール
140…UI構成変更モジュール
145…データ送受信モジュール
150…電子付箋制御装置
155…共有画面制御モジュール
160…共有画面表示モジュール
165…付箋操作処理モジュール
170…付箋属性記録モジュール
175…端末UI変更付箋情報判定モジュール
180…端末UI変更属性設定モジュール
185…データ送受信モジュール
199…通信回線
294…付箋情報記憶装置
Claims (6)
- 通信回線により接続された電子付箋制御装置と端末により構成される情報処理システムであって、
前記電子付箋制御装置は、付箋が貼り付けられた共有画面を管理し、
前記端末は、
付箋を貼り付ける先の台紙である前記共有画面における付箋の凡例の領域から凡例の情報を取得する取得手段と、
前記凡例の情報にしたがって、付箋を作成するためのユーザーインターフェイスを生成する生成手段
を有し、
前記取得手段は、前記凡例の情報を、前記台紙上に貼り付けられた付箋から取得する、
情報処理システム。 - 前記取得手段は、前記凡例の情報を、前記台紙上の予め定められた領域内に貼り付けられた付箋から取得する、
請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記取得手段は、前記凡例の情報として、前記台紙上に貼り付けられた付箋から、該付箋の形態を示す属性、該付箋内に記載されたテキストを抽出する、
請求項1に記載の情報処理システム。 - 通信回線により接続された電子付箋制御装置と端末により構成される情報処理システムであって、
前記電子付箋制御装置は、付箋が貼り付けられた共有画面を管理し、
前記端末は、
付箋を貼り付ける先の台紙である前記共有画面における付箋の凡例の領域から凡例の情報を取得する取得手段と、
前記凡例の情報にしたがって、付箋を作成するためのユーザーインターフェイスを生成する生成手段
を有し、
前記取得手段は、前記凡例の情報として、前記台紙上に貼り付けられた付箋から、該付箋の形態を示す属性、該付箋内に記載されたテキストを抽出する、
情報処理システム。 - 通信回線により接続された電子付箋制御装置と端末により構成される情報処理システムによって実行される情報処理プログラムであって、
前記電子付箋制御装置に、付箋が貼り付けられた共有画面の管理を実行させ、
前記端末を、
付箋を貼り付ける先の台紙である前記共有画面における付箋の凡例の領域から凡例の情報を取得する取得手段と、
前記凡例の情報にしたがって、付箋を作成するためのユーザーインターフェイスを生成する生成手段
として機能させ、
前記取得手段は、前記凡例の情報を、前記台紙上に貼り付けられた付箋から取得する、
情報処理プログラム。 - 通信回線により接続された電子付箋制御装置と端末により構成される情報処理システムによって実行される情報処理プログラムであって、
前記電子付箋制御装置に、付箋が貼り付けられた共有画面の管理を実行させ、
前記端末を、
付箋を貼り付ける先の台紙である前記共有画面における付箋の凡例の領域から凡例の情報を取得する取得手段と、
前記凡例の情報にしたがって、付箋を作成するためのユーザーインターフェイスを生成する生成手段
として機能させ、
前記取得手段は、前記凡例の情報として、前記台紙上に貼り付けられた付箋から、該付箋の形態を示す属性、該付箋内に記載されたテキストを抽出する、
情報処理プログラム。
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