JP6907631B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents

Description

本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。

特許文献１には、グループウェアの機能間における多様な情報を連携させ、利用者の操作性を向上するネットワークシステム、サーバ装置、及びグループウェアプログラムを提供することを課題とし、クライアント装置と、前記クライアント装置にグループウェア機能を提供するサーバ装置とがネットワークを介して接続されるネットワークシステムであって、前記サーバ装置は、グループウェア機能を実現するための作業フィールドであって、少なくともスケジュール管理を行うスケジュールウインドウを含む複数のウインドウに関する情報と、前記ウインドウ上に重畳して表示させる画像オブジェクトに関する情報と、前記画像オブジェクトを前記複数のウインドウのいずれのウインドウ上にも表示可能とする、前記画像オブジェクトに付帯するデータとを記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶された複数のウインドウに関する情報と、画像オブジェクトに関する情報と、当該画像オブジェクトに付帯するデータとを、前記クライアント装置に送信する送信手段とを有し、前記クライアント装置は、表示手段と、前記送信手段により送信された複数のウインドウに関する情報に基づいて、スケジュールウインドウとスケジュールウインドウ以外のウインドウとを前記表示手段に表示させるウインドウ表示手段と、前記送信手段により送信された画像オブジェクトに関する情報と当該画像オブジェクトに付帯するデータとに基づいて、前記画像オブジェクトを前記スケジュールウインドウ又は前記スケジュールウインドウ以外のウインドウ上に重畳させて前記表示手段に表示させる画像オブジェクト表示手段と、前記表示手段によりウインドウ上に重畳させて表示されている画像オブジェクトを、当該ウインドウ上から他のウインドウ上へ移動又は複写操作させる操作手段と、前記操作手段により画像オブジェクトが移動又は複写操作されたとき、前記サーバ装置に当該画像オブジェクトに付帯するデータの更新要求を行う更新要求手段とを有し、前記操作手段により前記スケジュールウインドウ以外のウインドウ上に重畳させて表示されている画像オブジェクトを前記スケジュールウインドウ上へ移動又は複写操作されたとき、前記記憶手段は、前記更新要求手段からの更新要求に基づいて、前記移動又は複写操作された画像オブジェクトに付帯するデータを継承しつつ、前記スケジュールウインドウに対応付けた情報を当該データに格納し、前記画像オブジェクト表示手段は、前記移動又は複写操作された画像オブジェクトを、当該画像オブジェクトに付帯するデータの前記スケジュールウインドウに対応付けられた情報に基づいて、前記スケジュールウインドウ上に重畳して前記表示手段に表示させることが開示されている。

特許第５２１２３１０号公報

課題解決等を行うための会合において、台紙に付箋を貼り付ける作業が行われている。また、複数の台紙間で付箋の複写、移動が行われている。例えば、課題解決のタスクを担当者に割り振ることを示すために、担当者毎の台紙に、タスクを記載した付箋が複写されることがある。そして、複写先である台紙において、その付箋にタスクの進捗状況等が記載される。この場合、複写先の台紙の付箋と複写元の台紙の付箋とが異なってしまい、台紙間で不整合が生じてしまう。したがって、複写先の台紙で内容が変更された付箋を、元の台紙に反映させたい場合がある。
一方、その付箋の変更を反映させたい台紙は、元の台紙とは限らない場合がある。例えば、前記会合で使用している台紙が、元の台紙から別の台紙に変更されている場合があるからである。したがって、必ずしも元の台紙にのみ反映させればよいとは限らない。
本発明は、第１の台紙に貼り付けられた第１の付箋を第２の台紙に第２の付箋として複写した場合、第１の台紙以外に、第２の付箋を反映させるべき台紙を抽出することができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。

かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項１の発明は、第１の台紙に貼り付けられた第１の付箋を第２の台紙に第２の付箋として複写する複写手段と、前記第２の付箋を他の台紙に反映させる場合に、前記第１の台紙の他に別の台紙を候補として抽出する抽出手段を有し、前記抽出手段は、予め定められた規則にしたがって、前記別の台紙を候補として抽出し、前記規則として、（１）前記第１の付箋が複写又は移動された台紙、（２）前記第１の付箋と関連がある付箋が複写又は移動された台紙、（３）前記第２の台紙のユーザーが属しているグループの参加者が操作した回数が予め定められた回数より多い又は以上である台紙、（４）前記第２の台紙のユーザーが操作した回数が予め定められた回数より多い又は以上である台紙、（５）現在の会議中に付箋をコピー又は移動した宛先の台紙、（６）現在の会議中に開いた台紙、（７）担当者がログインしている場合、それぞれの担当者の台紙、（８）担当者がログインしている場合、ＴＯＤＯが割り振られていない担当者の台紙、のいずれか１つ以上を用い、前記ユーザーが参加者である場合は、前記（１）から（４）の規則を適用し、前記ユーザーがプロジェクト管理者である場合は、前記（５）から（８）の規則を適用する、情報処理装置である。

請求項２の発明は、前記規則として、前記（１）から（８）のそれぞれに点数が付されており、前記抽出手段は、前記点数の合計によって、台紙の候補を抽出する、請求項１記載の情報処理装置である。

請求項３の発明は、第１の台紙に貼り付けられた第１の付箋を第２の台紙に第２の付箋として複写する複写手段と、前記第２の付箋を他の台紙に反映させる場合に、前記第１の台紙の他に別の台紙を候補として抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された台紙を、ユーザーの操作によって選択可能に提示する提示手段を有し、前記抽出手段は、予め定められた規則にしたがって、前記別の台紙を候補として抽出し、前記提示手段は、候補として提示された台紙に対して閲覧権があるか否かによって該台紙の提示形態を異ならせる、情報処理装置である。

請求項４の発明は、コンピュータを、第１の台紙に貼り付けられた第１の付箋を第２の台紙に第２の付箋として複写する複写手段と、前記第２の付箋を他の台紙に反映させる場合に、前記第１の台紙の他に別の台紙を候補として抽出する抽出手段として機能させ、前記抽出手段は、予め定められた規則にしたがって、前記別の台紙を候補として抽出し、前記規則として、（１）前記第１の付箋が複写又は移動された台紙、（２）前記第１の付箋と関連がある付箋が複写又は移動された台紙、（３）前記第２の台紙のユーザーが属しているグループの参加者が操作した回数が予め定められた回数より多い又は以上である台紙、（４）前記第２の台紙のユーザーが操作した回数が予め定められた回数より多い又は以上である台紙、（５）現在の会議中に付箋をコピー又は移動した宛先の台紙、（６）現在の会議中に開いた台紙、（７）担当者がログインしている場合、それぞれの担当者の台紙、（８）担当者がログインしている場合、ＴＯＤＯが割り振られていない担当者の台紙、のいずれか１つ以上を用い、前記ユーザーが参加者である場合は、前記（１）から（４）の規則を適用し、前記ユーザーがプロジェクト管理者である場合は、前記（５）から（８）の規則を適用する、情報処理プログラムである。
請求項５の発明は、コンピュータを、第１の台紙に貼り付けられた第１の付箋を第２の台紙に第２の付箋として複写する複写手段と、前記第２の付箋を他の台紙に反映させる場合に、前記第１の台紙の他に別の台紙を候補として抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された台紙を、ユーザーの操作によって選択可能に提示する提示手段として機能させ、前記抽出手段は、予め定められた規則にしたがって、前記別の台紙を候補として抽出し、前記提示手段は、候補として提示された台紙に対して閲覧権があるか否かによって該台紙の提示形態を異ならせる、情報処理プログラムである。

請求項１の情報処理装置によれば、第１の台紙に貼り付けられた第１の付箋を第２の台紙に第２の付箋として複写した場合、第１の台紙以外に、第２の付箋を反映させるべき台紙を抽出することができる。また、規則として、（１）第１の付箋が複写又は移動された台紙、（２）第１の付箋と関連がある付箋が複写又は移動された台紙、（３）第２の台紙のユーザーが属しているグループの参加者が操作した回数が予め定められた回数より多い又は以上である台紙、（４）第２の台紙のユーザーが操作した回数が予め定められた回数より多い又は以上である台紙、（５）現在の会議中に付箋をコピー又は移動した宛先の台紙、（６）現在の会議中に開いた台紙、（７）担当者がログインしている場合、それぞれの担当者の台紙、（８）担当者がログインしている場合、ＴＯＤＯが割り振られていない担当者の台紙、のいずれか１つ以上を用いることができる。そして、ユーザーが参加者であるか、プロジェクト管理者であるかによって、適用する規則を異ならせることができる。

請求項２の情報処理装置によれば、点数の合計によって、台紙の候補を抽出することができる。

請求項３の情報処理装置によれば、第１の台紙に貼り付けられた第１の付箋を第２の台紙に第２の付箋として複写した場合、第１の台紙以外に、第２の付箋を反映させるべき台紙を抽出することができる。また、抽出された台紙を、ユーザーの操作によって選択可能に提示することができる。そして、操作者は、候補として提示された台紙に対して閲覧権があるか否かを知ることができる。

請求項４の情報処理プログラムによれば、第１の台紙に貼り付けられた第１の付箋を第２の台紙に第２の付箋として複写した場合、第１の台紙以外に、第２の付箋を反映させるべき台紙を抽出することができる。また、規則として、（１）第１の付箋が複写又は移動された台紙、（２）第１の付箋と関連がある付箋が複写又は移動された台紙、（３）第２の台紙のユーザーが属しているグループの参加者が操作した回数が予め定められた回数より多い又は以上である台紙、（４）第２の台紙のユーザーが操作した回数が予め定められた回数より多い又は以上である台紙、（５）現在の会議中に付箋をコピー又は移動した宛先の台紙、（６）現在の会議中に開いた台紙、（７）担当者がログインしている場合、それぞれの担当者の台紙、（８）担当者がログインしている場合、ＴＯＤＯが割り振られていない担当者の台紙、のいずれか１つ以上を用いることができる。そして、ユーザーが参加者であるか、プロジェクト管理者であるかによって、適用する規則を異ならせることができる。
請求項５の情報処理プログラムによれば、第１の台紙に貼り付けられた第１の付箋を第２の台紙に第２の付箋として複写した場合、第１の台紙以外に、第２の付箋を反映させるべき台紙を抽出することができる。また、抽出された台紙を、ユーザーの操作によって選択可能に提示することができる。そして、操作者は、候補として提示された台紙に対して閲覧権があるか否かを知ることができる。

本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。 本実施の形態が使用される会議室等における、電子付箋端末、共有画面制御装置の使用例を示す説明図である。 付箋情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 台紙情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 プロジェクト・台紙対応テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 ログ情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 アクセス権管理テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 判断条件テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態を用いない場合の処理例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。

以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図１は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア（コンピュータ・プログラム）、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム（コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム）、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、１モジュールを１プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを１プログラムで構成してもよく、逆に１モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは１コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって１モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、１つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続（データの授受、指示、データ間の参照関係等）の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、２以上の値（もちろんのことながら、全ての値も含む）が同じであってもよい。また、「Ａである場合、Ｂをする」という記載は、「Ａであるか否かを判断し、Ａであると判断した場合はＢをする」の意味で用いる。ただし、Ａであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「Ａ、Ｂ、Ｃ」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その１つのみを選んでいる場合（例えば、Ａのみ）を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク（一対一対応の通信接続を含む）等の通信手段で接続されて構成されるほか、１つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」（社会システム）にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）内のレジスタ等を含んでいてもよい。

本実施の形態である情報処理装置１００は、会合において用いられる台紙と付箋（電子付箋、電子カード等ともいわれる）に関する処理を行うものであって、図１の例に示すように、台紙・付箋処理モジュール１１０、関連台紙提示モジュール１２０、台紙・付箋情報記憶モジュール１５０、処理履歴記憶モジュール１６０を有している。なお、会合は、複数人が集まって話し合うことであればよく、例えば、会議、ワークショップ、アイデア抽出会、検討会、相談、議論、集会、ミーティング等を含む。本実施の形態は、電子的な付箋と台紙を利用した電子付箋システム（電子白板等ともいわれる）にかかるものである。
共有画面制御装置２００は、具体的には、付箋を用いて、ファシリテーター（一般的には１人）と複数人の参加者によって行われる会合で利用される。参加者は参加者用端末としての電子付箋端末２５０を用いて、アイデア等が記載された付箋を作成する。一般的に、図３の例に示すように、電子付箋端末２５０として、各参加者が所持する電子付箋端末２５０Ａ、電子付箋端末２５０Ｂ等（以下、代表して電子付箋端末２５０という）のように複数ある。そして、共有画面制御装置２００は、電子付箋端末２５０から付箋を受け取って、台紙（又は背景）上にその付箋を貼り付ける。ファシリテーターは共有画面制御装置２００の表示装置である共有画面を用いて、その台紙上で、付箋の位置を決定又は変更したり、付箋をまとめたり（第１の付箋と第２の付箋を関連付けること、グループ形成等ともいわれる）、自らも付箋情報の作成等を行って、その会合を進行させる。なお、本実施の形態において、参加者には、ファシリテーターを含む。また、参加者には、プロジェクト管理者を含めてもよいし、含まないとしてもよい。なお、図１２を用いた規則の適用については後述する。

まず、台紙を用いた作業について説明する。なお、この説明は、本実施の形態の理解を容易にすることを目的とするものである。
本実施の形態の情報処理装置１００は、特に、付箋をプロジェクトでのタスク管理システム（プロジェクトポータルともいわれる）、個人のタスク管理システム等で使用する場合に用いられる。このタスク管理においても台紙が用いられる。
例えば、電子付箋システムを用いた会合（プロジェクト）において、誰が、いつまでに、何をやるかが記載されたＴＯＤＯ付箋が作成される場合がある。このＴＯＤＯ付箋を、その台紙に貼り付けたままでは活用ができない。そこで、ＴＯＤＯ付箋をプロジェクトにおけるタスク管理システム等の台紙に複写（コピー）することが行われている。複写元の台紙を台紙（Ａ）、ＴＯＤＯ付箋をＴＯＤＯ付箋（Ａ）と記し、複写先の台紙を台紙（Ｂ）、ＴＯＤＯ付箋をＴＯＤＯ付箋（Ｂ）と記す。複写先の台紙（Ｂ）で、そのＴＯＤＯ付箋（Ｂ）が書き換えられる場合がある。例えば、そのＴＯＤＯの内容の作業を完了させた、中間報告を記載した、担当者が変更になった、期日が変更になった等がある。ＴＯＤＯ付箋（Ｂ）が書き換えられた場合、複写元の台紙（Ａ）でのＴＯＤＯ付箋（Ａ）も、同様に書き換えることが行われる。しかし、ＴＯＤＯ付箋（Ａ）が台紙（Ｂ）以外の他の台紙（Ｃ）に複写されてＴＯＤＯ付箋（Ｃ）となっている場合がある。例えば、台紙（Ａ）を元にして、台紙（Ｃ）が作成され、その台紙（Ｃ）が主に使用されているような状況では、ＴＯＤＯ付箋（Ｂ）を反映（又は同期）させる台紙は、台紙（Ａ）よりも台紙（Ｃ）が望ましい。台紙（Ａ）は過去のものであり、誰も見ない可能性があるからである。
このような場合、情報処理装置１００は、台紙（Ａ）以外に、ＴＯＤＯ付箋（Ｂ）の内容を反映させるべき台紙（Ｃ）を抽出し、ユーザーに選択可能に提示する。

台紙・付箋処理モジュール１１０は、台紙・付箋情報記憶モジュール１５０、処理履歴記憶モジュール１６０と接続されている。台紙・付箋処理モジュール１１０は、電子付箋システムにおける台紙と付箋の処理を行う。具体的には、付箋を作成し、その付箋を台紙上に貼り付けること、付箋をグループ化すること（複数の付箋をまとめること）、付箋を台紙上で移動すること等がある。
また、例えば、台紙・付箋処理モジュール１１０は、第１の台紙に貼り付けられた第１の付箋を第２の台紙に第２の付箋として複写する。この複写処理は、ユーザーの操作にしたがって行われてもよいし、予め定められたプログラムにしたがって行われてもよい。前述したように、台紙（Ａ）に貼り付けられているＴＯＤＯ付箋（Ａ）を、タスク管理システム等で使用する台紙（Ｂ）に複写することが該当する。もちろんのことながら、台紙（Ａ）に貼り付けられているＴＯＤＯ付箋（Ａ）を、台紙（Ｂ）以外の台紙（Ｃ）に複写することも該当する。

関連台紙提示モジュール１２０は、提示モジュール１３０、台紙候補抽出モジュール１４０を有しており、台紙・付箋情報記憶モジュール１５０、処理履歴記憶モジュール１６０と接続されている。関連台紙提示モジュール１２０は、第２の台紙上にある第２の付箋の内容が書き換えられた場合に、その第２の付箋を他の台紙に反映させる場合に、反映させるべき台紙を抽出する。
提示モジュール１３０は、台紙候補抽出モジュール１４０によって抽出された台紙を、ユーザーの操作によって選択可能に提示する。台紙候補抽出モジュール１４０によって抽出される台紙は、一般的に複数であり、ユーザーが選択する必要があるからであるが、１つの台紙の場合であっても、その台紙に反映させるべきか否かを確認させるために、選択可能に提示する。
そして、提示モジュール１３０は、候補として提示された台紙に対して閲覧権（アクセス権）があるか否かによって、その台紙の提示形態を異ならせるようにしてもよい。反映先の候補台紙（台紙候補抽出モジュール１４０によって抽出された台紙）の内容がわかるように表示するのが好ましい。単に台紙の名称だけを表示するのでは、どの台紙を選択すべきかわかりにくいので、例えば、候補台紙のサムネイル（縮小画像）を表示する。しかし、その台紙に対して閲覧権がない場合は、サムネイルを表示することは好ましくない。そこで、閲覧権がある場合は、台紙のサムネイルを表示し、閲覧権がない場合は、台紙の名称を表示するようにしている。

台紙候補抽出モジュール１４０は、台紙・付箋情報記憶モジュール１５０、処理履歴記憶モジュール１６０内の情報を用いて、第２の付箋を他の台紙に反映させる場合に、第１の台紙の他に別の台紙を候補として抽出する。
「他の台紙に反映させる場合」として、第２の付箋の内容が変更されたことを契機とするのが一般的であるが、必ずしも、第２の付箋の内容が変更されていることを条件とする必要はない。
「他の台紙に反映させる場合」には、複写元の第１の台紙に戻すことを含む。
第１の台紙は、共有の台紙であり、複数人のユーザーによって閲覧できるものであることが一般的である。
第２の台紙は、個人の台紙であり、主にＴＯＤＯ処理の機能を有していることが一般的である。
例えば、第１の台紙は、第２の台紙のユーザーが参加しているプロジェクトで使用されたものであり、会合での結論として「行わなければならない行動（いわゆるアクション項目）」が記載された第１の付箋が生成される。そして、その第１の付箋を担当するユーザーの台紙に複写すること（つまり、ユーザーの台紙に第２の付箋が生成されること）によって、そのユーザーにとってはＴＯＤＯ処理の項目が増えたことになる。したがって、第２の付箋は、第２の台紙のユーザーが行わなければならない行動が記載されており、そのユーザーの操作によって進捗が記載される。そして、その進捗状況が記載された第２の付箋を、プロジェクトメンバーに報告するために、プロジェクトで使用される台紙に反映させる。しかし、元の台紙である第１の台紙に反映させるだけで済むとは限らない。そのプロジェクトで使用している台紙が異なるものとなっている場合があるからである。

台紙候補抽出モジュール１４０は、予め定められた規則にしたがって、別の台紙を候補として抽出する。ここで「予め定められた規則」として、以下のいずれか１つ以上を用いるようにしてもよい。
（１）第１の付箋が複写又は移動された台紙。
（２）第１の付箋と関連がある付箋が複写又は移動された台紙。
（３）第２の台紙のユーザーが属しているグループの参加者が操作した回数が予め定められた回数より多い又は以上である台紙。
（４）第２の台紙のユーザーが操作した回数が予め定められた回数より多い又は以上である台紙。
なお、第１の付箋が複写又は移動された台紙に、第２の台紙は含まれない。そもそも第２の台紙には第２の付箋が貼り付けられているので、その第２の付箋を反映させる必要はないからである。
これらの規則（１）から（４）のそれぞれに点数が付されており、台紙候補抽出モジュール１４０は、その点数の合計によって、台紙の候補を抽出するようにしてもよい。

台紙・付箋情報記憶モジュール１５０は、台紙・付箋処理モジュール１１０、関連台紙提示モジュール１２０と接続されている。台紙・付箋情報記憶モジュール１５０は、電子付箋システムにおける台紙と付箋に関する情報を記憶している。また、付箋が台紙間で複写された場合は、複写元の台紙、複写先の台紙に関する情報等を記憶している。これらについては、図４、図５、図６、図９、図１２の例を用いて後述する。
処理履歴記憶モジュール１６０は、台紙・付箋処理モジュール１１０、関連台紙提示モジュール１２０と接続されている。処理履歴記憶モジュール１６０は、電子付箋システムでの操作の履歴を記憶している。例えば、付箋が台紙間で複写された処理等が記憶される。これらについては、図７の例を用いて後述する。

図２は、本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
グループＡ：２８０Ａには、共有画面制御装置２００Ａ、電子付箋端末２５０Ａ、電子付箋端末２５０Ｂ、電子付箋端末２５０Ｃが設置されており、会合が行われる。共有画面制御装置２００Ａ、電子付箋端末２５０Ａ、電子付箋端末２５０Ｂ、電子付箋端末２５０Ｃは、通信回線２９８を介してそれぞれ接続されている。
また、グループＢ：２８０Ｂには、共有画面制御装置２００Ｂ、電子付箋端末２５０Ｄ、電子付箋端末２５０Ｅが設置されており、会合が行われる。共有画面制御装置２００Ｂ、電子付箋端末２５０Ｄ、電子付箋端末２５０Ｅは、通信回線２９８を介してそれぞれ接続されている。
そして、情報処理装置１００、付箋情報記憶装置２９４、グループＡ：２８０Ａ内の機器、ループＢ：２８０Ｂ内の機器、電子付箋端末２５０Ｆ、ユーザー端末２６０内の電子付箋端末２５０Ｇは、通信回線２９９を介してそれぞれ接続されている。なお、通信回線２９８、通信回線２９９は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、情報処理装置１００、付箋情報記憶装置２９４による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
付箋情報記憶装置２９４は、付箋に関する情報を記憶している。各共有画面制御装置２００は、付箋情報記憶装置２９４を用いて処理を行う。この場合、付箋情報記憶装置２９４内の付箋に関する情報を複数の共有画面制御装置２００で共有してもよい。つまり、共有画面制御装置２００Ａが管理している付箋に関する情報を、共有画面制御装置２００Ｂが利用できるようにしてもよい。
ユーザー端末２６０のように、ユーザー端末２６０が電子付箋端末２５０Ｇとしての機能を有していてもよい。
台紙間の付箋の複写は、同じグループ（会合）内で行われてもよいし、他のグループ（会合）が扱っている台紙に対して複写されてもよいし、グループが用いているタスク管理における台紙に対して複写されてもよいし、電子付箋端末２５０Ｆ、ユーザー端末２６０のように個人のユーザーが利用しているタスク管理における台紙に対して複写されてもよい。

図３は、本実施の形態が使用される会議室等における、電子付箋端末２５０、共有画面制御装置２００の使用例を示す説明図である。
図３（ａ）の例に示すように、会議室等内に、参加者３１１、３１２、ファシリテーター３２１が集まっている。参加者３１１は電子付箋端末２５０Ａを利用し、参加者３１２は電子付箋端末２５０Ｂを利用する。一般的に、端末装置（電子付箋端末２５０Ａ等）は参加者１人に１個付与されており、図３（ｃ）の例に示す電子付箋端末２５０のように、ノート程度の大きさ（例えば、Ａ４、Ｂ５、７〜１０インチ等）のタブレット型の端末であり、指又はペン等を用いて操作されるものである。参加者によって、テキストデータ、手書きの文字、図形等が記載された付箋情報が作成される。なお、端末装置は、タブレット型の端末に限られず、キーボード、マウス等を備えたＰＣ（ノートＰＣを含む）等であってもよい。
図３（ａ）の例に示す共有画面制御装置２００ｘは、プロジェクターであって、台紙及び付箋を表示する。また、共有画面制御装置２００ｙは、電子白板であって、ファシリテーター３２１の指又はペン等の動きを検知して、付箋を台紙（表）に貼り付けること、付箋の移動、付箋の関連付け（グループ化）を行うこと等の操作を受け付けるものである。例えば、共有画面制御装置２００ｙにペンが備えられており、そのペンが予め定められたペン置きから離れたこと（ファシリテーター３２１が操作するためにペンを持ち上げたこと）、そしてペンの先端の位置（ペン先端が共有画面制御装置２００ｙに触れたこと等）を検知することによって、台紙、付箋に対する操作を受け付ける。例えば、ペン置きにセンサー（ペンの重力でスイッチがオンオフとなるセンサー等）を設け、複数のペン（黒色のペン、赤色のペン、青色のペン等）のうち、どのペンが用いられているかを検知すればよい。また、共有画面制御装置２００ｙの表示画面全体がタッチセンサーであり、表示画面に触れられた位置、圧力を検知すればよい。本例では、ペンのオンオフはペン置きによって制御するが、必ずしもペン置きがある必要はない。ペン側で直接オンオフを制御できるようにしても構わない。色の変更に関してもペン置きを必要とせずに、表示画面上の一部分にカラーパレットを用意しておき、目的の色をペン（又は、それに類するもの）がタッチすることで色を変更したり、ペンに色を変える指示をするための機能（ボタンやスライダ等）が備わっていたりしても構わない。
また、共有画面制御装置２００は、図３（ｂ）の例に示すような電子ボードであってもよい。電子ボードは、一般的に大画面の表示装置（少なくとも、電子付箋端末２５０の表示装置よりも大きい）を有しており、その表示装置はタッチパネルであり、表示画面に触れられた位置、圧力を検知する。例えば、画面として、８０インチ等の大きさを備えたものであってもよい。

図４は、付箋に関する情報を記憶している付箋情報テーブル４００のデータ構造例を示す説明図である。付箋情報テーブル４００は、台紙・付箋情報記憶モジュール１５０に記憶されており、付箋ＩＤ欄４０２、貼付台紙ＩＤ欄４０４、貼付位置欄４０６、サイズ欄４０８、作成日時欄４１０、作成者欄４１２、貼付日時欄４１４、色欄４１６、枠線形状欄４１８、枠線色欄４２０、枠線太さ欄４２２、所属グループ欄４２４、属性欄４２６、内容種別欄４２８、内容欄４３０、コピー元情報欄４３２、コピー先情報欄４３８、関連付箋情報欄４４４を有している。
コピー元情報欄４３２は、台紙ＩＤ欄４３４、付箋ＩＤ欄４３６を有しており、コピー先情報欄４３８は、台紙ＩＤ欄４４０、付箋ＩＤ欄４４２を有しており、関連付箋情報欄４４４は、親付箋ＩＤ欄４４６、子付箋ＩＤ欄４４８を有している。
付箋ＩＤ欄４０２は、付箋を、本実施の形態において一意に識別するための情報（付箋ＩＤ：ＩＤｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）を記憶している。貼付台紙ＩＤ欄４０４は、本実施の形態において、その付箋が貼り付けられた台紙を一意に識別するための情報（貼付台紙ＩＤ）を記憶している。貼付位置欄４０６は、その付箋が貼り付けられた位置を記憶している。つまり、台紙上の貼り付け位置を記憶している。例えば、台紙のＸＹ座標系における座標である。サイズ欄４０８は、その付箋のサイズを記憶している。例えば、表示する付箋が矩形である場合は、幅と高さを記憶している。作成日時欄４１０は、その付箋が作成された日時（年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい）を記憶している。作成者欄４１２は、その付箋の作成者（作成者ＩＤ）を記憶している。又は、その付箋が作成された情報処理装置（電子付箋端末２５０又は共有画面制御装置２００の機器ＩＤ）を記憶してもよい。貼付日時欄４１４は、その付箋が台紙に貼り付けられた日時を記憶している。色欄４１６は、その付箋の表示色を記憶している。枠線形状欄４１８は、その付箋の表示における枠線の形状（実線、点線、破線、波線、二重線等）を記憶している。枠線色欄４２０は、その付箋の表示における枠線の色を記憶している。枠線太さ欄４２２は、その付箋の表示における枠線の太さを記憶している。所属グループ欄４２４は、その付箋が所属しているグループに関する情報を記憶している。例えば、その付箋がグループに属しているか否かを示す情報を記憶していてもよいし、グループに属している場合は、グループＩＤやそのグループに属している他の付箋ＩＤ等を記憶していてもよい。属性欄４２６は、その付箋の属性を記憶している。属性欄４２６の内容として、例えば、「事実」、「課題」、「施策」、「ＴＯＤＯ」等がある。内容種別欄４２８は、その付箋の内容種別（テキスト情報、手書き文字又は図形等を示すベクトルデータ、音声情報、写真等の静止画像情報、動画情報等、又はこれらの組み合わせを示す情報）を記憶している。内容欄４３０は、その付箋に書き込まれている内容を記憶している。コピー元情報欄４３２、コピー先情報欄４３８は、台紙間の複写が行われた場合の情報を記憶している。台紙間の複写が行われ、コピー元の付箋である場合はコピー元情報欄４３２が用いられ、コピー先の付箋である場合はコピー先情報欄４３８が用いられる。したがって、他の台紙からいったん複写された後に、さらに、他の台紙に複写された場合は、コピー元情報欄４３２とコピー先情報欄４３８の両方が用いられることになる。コピー元情報欄４３２は、その付箋のコピー元に関する情報を記憶している。台紙ＩＤ欄４３４は、コピー元の台紙の台紙ＩＤを記憶している。付箋ＩＤ欄４３６は、コピー元の台紙における付箋の付箋ＩＤを記憶している。コピー先情報欄４３８は、その付箋のコピー先に関する情報を記憶している。台紙ＩＤ欄４４０は、コピー先の台紙の台紙ＩＤを記憶している。付箋ＩＤ欄４４２は、コピー先の台紙における付箋の付箋ＩＤを記憶している。関連付箋情報欄４４４は、その付箋と関連がある付箋に関する情報を記憶している。ここでは、付箋間で木構造を有している場合を、付箋間で関連がある例として示すものである。親付箋ＩＤ欄４４６は、その付箋の親付箋となる付箋ＩＤを記憶している。子付箋ＩＤ欄４４８は、その付箋の子付箋となる付箋ＩＤを記憶している。親付箋ＩＤ欄４４６、子付箋ＩＤ欄４４８内は、複数の付箋ＩＤを記憶されていてもよい。なお、台紙間の複写が行われた場合は、付箋ＩＤを変更しないで元の付箋ＩＤを用いてもよい。この場合、対応する付箋は付箋ＩＤが同じか否かによって判断することができるようになる。また、台紙間の複写が行われた場合は、新たな付箋ＩＤを用いるようにしてもよい。この場合、コピー元情報欄４３２、コピー先情報欄４３８を辿ることによって、複写元の付箋と複写先の付箋との対応をとることができる。また、複写が複数の台紙に対して行われた場合であっても、コピー元情報欄４３２、コピー先情報欄４３８を辿ることによって、反映すべき全ての付箋を抽出することができる。

図５は、台紙に関する情報を記憶している台紙情報テーブル５００のデータ構造例を示す説明図である。台紙情報テーブル５００は、台紙・付箋情報記憶モジュール１５０に記憶されており、台紙ＩＤ欄５１０、台紙パターンＩＤ欄５１５、課題欄５２０、課題属性欄５２５、作成日時欄５３０、作成者欄５３５、属性欄５４０、プロジェクトＩＤ欄５４５を有している。台紙ＩＤ欄５１０は、本実施の形態において、台紙を一意に識別するための情報（台紙ＩＤ）を記憶している。台紙パターンＩＤ欄５１５は、背景となる台紙パターンＩＤを記憶している。例えば、白紙のパターン、表形式のパターン、凡例用付箋毎に付箋の貼り付け領域を有するパターン等がある。課題欄５２０は、課題を記憶している。課題属性欄５２５は、課題の属性を記憶している。課題属性欄５２５の内容として、例えば、「定型課題」、「非定型課題」等がある。作成日時欄５３０は、その台紙の作成日時を記憶している。作成者欄５３５は、その台紙の作成者を記憶している。属性欄５４０は、属性を記憶している。プロジェクトＩＤ欄５４５は、本実施の形態において、その台紙が用いられているプロジェクトを一意に識別するための情報（プロジェクトＩＤ）を記憶している。なお、個人のタスク管理である場合は、その個人のユーザーＩＤであってもよい。

図６は、プロジェクトに関する情報を記憶しているプロジェクト・台紙対応テーブル６００のデータ構造例を示す説明図である。プロジェクト・台紙対応テーブル６００は、台紙・付箋情報記憶モジュール１５０に記憶されており、プロジェクトＩＤ欄６１０、メンバー数欄６１５、メンバーＩＤ欄６２０、台紙数欄６２５、台紙ＩＤ欄６３０を有している。プロジェクトＩＤ欄６１０は、プロジェクトＩＤを記憶している。メンバー数欄６１５は、そのプロジェクトＩＤのプロジェクトにおけるメンバー数を記憶している。メンバーＩＤ欄６２０は、本実施の形態において、メンバーを一意に識別するための情報（メンバーＩＤ）を記憶している。台紙数欄６２５は、そのプロジェクトで用いられている台紙数を記憶している。台紙ＩＤ欄６３０は、そのプロジェクトで用いられている台紙の台紙ＩＤを記憶している。台紙数欄６２５内の数だけ、台紙ＩＤ欄６３０に台紙ＩＤが記憶されている。

図７は、台紙又は付箋に対する操作履歴（ログ）に関する情報を記憶しているログ情報テーブル７００のデータ構造例を示す説明図である。ログ情報テーブル７００は、処理履歴記憶モジュール１６０に記憶されており、ログＩＤ欄７１０、日時欄７１５、操作者ＩＤ欄７２０、対象台紙ＩＤ欄７２５、対象付箋ＩＤ欄７３０、処理内容欄７３５を有している。ログＩＤ欄７１０は、本実施の形態において、ログを一意に識別するための情報（ログＩＤ）を記憶している。日時欄７１５は、そのログ対象である操作が行われた日時を記憶している。操作者ＩＤ欄７２０は、本実施の形態において、その操作を行った操作者を一意に識別するための情報（操作者ＩＤ）を記憶している。対象台紙ＩＤ欄７２５は、その操作が行われた対象台紙の台紙ＩＤを記憶している。例えば、台紙間の付箋の複写が行われた場合は、複数の台紙ＩＤを記憶している。対象付箋ＩＤ欄７３０は、その操作が行われた対象付箋の付箋ＩＤを記憶している。複数の付箋（グループ化された付箋群を含む）に対する操作の場合は、複数の付箋ＩＤを記憶している。処理内容欄７３５は、その操作の処理内容を記憶している。例えば、台紙間の付箋の複写等がある。

図８は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップＳ８００では、付箋のコピー操作を開始する。
ステップＳ８０２では、コピー先台紙の候補を抽出する。コピー操作しているユーザーがアクセスできる台紙であって、ユーザーが決定する。
ステップＳ８０４では、コピー操作しているユーザーにコピー先台紙の閲覧権があるか否かを判断し、閲覧権がある場合はステップＳ８０６へ進み、それ以外の場合はステップＳ８０８へ進む。

ステップＳ８０６では、候補台紙のサムネイルを表示する。
ステップＳ８０８では、候補台紙の台紙名を表示する。
ステップＳ８１０では、ユーザーの操作にしたがって、コピー先台紙の決定を受け付ける。
ステップＳ８１２では、コピー操作しているユーザーにコピー先台紙の閲覧権があるか否かを判断し、閲覧権がある場合はステップＳ８１４へ進み、それ以外の場合はステップＳ８１６へ進む。例えば、図９を用いて後述するアクセス権管理テーブル９００を用いて判断すればよい。

ステップＳ８１４では、コピー元台紙のコピー元付箋へコピー先付箋ＩＤと完全参照権を設定する。この処理によって、コピー元からは、コピー先の付箋がたどれるようになる。
ステップＳ８１６では、コピー元台紙のコピー元付箋へコピー先付箋ＩＤと概要参照権を設定する。この処理によって、コピー元からは、進捗の概要を知ることができるようになる。
ステップＳ８１８では、元情報として付箋ＩＤ、台紙ＩＤを設定する。
ステップＳ８２０では、コピー先台紙へ付箋を送信する。

図９は、ユーザーが有している台紙に対するアクセス権に関する情報を記憶しているアクセス権管理テーブル９００のデータ構造例を示す説明図である。アクセス権管理テーブル９００は、台紙・付箋情報記憶モジュール１５０に記憶されており、ユーザーＩＤ欄９１０、台紙ＩＤ欄９１５、アクセス権欄９２０を有している。ユーザーＩＤ欄９１０は、本実施の形態において、ユーザーを一意に識別するための情報（ユーザーＩＤ）を記憶している。台紙ＩＤ欄９１５は、台紙ＩＤを記憶している。アクセス権欄９２０は、そのユーザーがその台紙に対して有しているアクセス権を記憶している。例えば、閲覧権、編集権等がある。なお、編集権等で閲覧を前提としている権利は、閲覧権を包含している。つまり、閲覧を前提としている編集権等を有している場合は、閲覧権を有しているとして扱われる。

図１０は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップＳ１０００では、付箋の更新操作を開始する。
ステップＳ１００２では、元台紙を含めたコピー先台紙の候補を抽出する。ステップＳ１００２の詳細な処理については、図１１の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップＳ１００４では、更新操作しているユーザーに更新先台紙の閲覧権があるか否かを判断し、閲覧権がある場合はステップＳ１００６へ進み、それ以外の場合はステップＳ１００８へ進む。

ステップＳ１００６では、候補台紙のサムネイルを表示する。
ステップＳ１００８では、候補台紙の台紙名を表示する。
ステップＳ１０１０では、ユーザーの操作にしたがって、更新先台紙の決定を受け付ける。

ステップＳ１０１２では、更新先台紙に元情報付箋ＩＤと同じ付箋があるか否かを判断し、ある場合はステップＳ１０１４へ進み、それ以外の場合はステップＳ１０１６へ進む。
ステップＳ１０１４では、更新先台紙に存在する元付箋を置き換える。つまり、更新先台紙の付箋が、更新元の付箋に書き換えられる。なお、ステップＳ１０１２では、付箋ＩＤが同じか否かによって、置き換え対象の付箋を決定しているが、前述したように付箋情報テーブル４００のコピー元情報欄４３２、コピー先情報欄４３８を辿ることによって、置き換え対象の付箋を決定してもよい。
ステップＳ１０１６では、更新元台紙の付箋を、新規付箋として更新先台紙に追加する。

図１１は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップＳ１１０２では、対象付箋のコピー元の台紙ＩＤを抽出する。具体的には、付箋情報テーブル４００のコピー元情報欄４３２を用いることによって、コピー元の台紙ＩＤを抽出すればよい。
ステップＳ１１０４では、対象付箋のコピー元の付箋等に関するログ情報を抽出する。具体的には、コピー元の付箋に関するログ情報テーブル７００を抽出する。
ステップＳ１１０６では、台紙毎に判断条件テーブル１２００にしたがって点数を算出する。具体的には、図１２の例を用いて後述する判断条件テーブル１２００を用いて、該当する規則の点数を加算する。
ステップＳ１１０８では、点数順に台紙をソートする。つまり、点数の降順にソートする。
ステップＳ１１１０では、反映先候補として提示する台紙を抽出する。例えば、予め定められた順位までの台紙を抽出してもよいし、閾値より多い又は以上である点数の台紙を抽出してもよい。
ステップＳ１１１２では、操作者の台紙に対するアクセス権を抽出する。具体的には、アクセス権管理テーブル９００を用いて、その操作者の各候補台紙に対するアクセス権を抽出する。

図１２は、台紙抽出のルールと加点の対を記憶している判断条件テーブル１２００、判断条件テーブル１２５０のデータ構造例を示す説明図である。図１２（ａ）の例に示す判断条件テーブル１２００は、台紙・付箋情報記憶モジュール１５０に記憶されており、加点欄１２１０、規則欄１２２０を有している。加点欄１２１０は、対応する規則が適用された場合の加点を記憶している。規則欄１２２０は、規則を記憶している。判断条件テーブル１２００は、担当者がプロジェクトポータルに付箋を戻す際に台紙候補を抽出するために用いるものである。
例えば、図１２（ａ）の例に示す判断条件テーブル１２００は、「元付箋が移動された台紙」であるならば「２０」点、「元付箋がコピーされた台紙」であるならば「１０」点、「元付箋の親付箋が移動された」ことがあるならば「移動回数×５」点、「元付箋の親付箋がコピーされた」ことがあるならば「コピー回数×３」点、「過去１週間（もちろんのことながら、過去１週間は例示であり、他の期間、例えば、過去１か月、過去３日間等であってもよい）にプロジェクトメンバーが投稿・編集した」ことがあるならば「投稿・編集回数×２」点、「自分の過去の投稿」があるならば「投稿回数×１」点を、台紙毎に加算することを示している。
ここでコピーと移動を区別しているが、コピーは、コピー元の付箋を残したまま、コピー先にも付箋を複写することであり、両方の台紙に付箋ができることになる。移動は、移動元の付箋を残さずに、移動先に付箋を移すことであり、付箋は移動先の台紙にのみあることになる。したがって、付箋の数が１つである移動をコピーよりも点数を高くして、反映すべき台紙である可能性を高くしている。
なお、親付箋か否かは、付箋情報テーブル４００の関連付箋情報欄４４４（親付箋ＩＤ欄４４６）を用いて判断すればよい。そのユーザーと同じプロジェクトメンバーであるか否かは、プロジェクト・台紙対応テーブル６００を用いて判断すればよい。また、投稿とは、新たな付箋を作成し、台紙に貼り付けることを示している。

図１２（ｂ）の例に示す判断条件テーブル１２５０は、台紙・付箋情報記憶モジュール１５０に記憶されており、加点欄１２６０、規則欄１２７０を有している。加点欄１２６０は、対応する規則が適用された場合の加点を記憶している。規則欄１２７０は、規則を記憶している。判断条件テーブル１２５０は、プロジェクト管理者１３０２が個人ポータルに付箋を割り振る際に台紙候補を抽出するために用いるものである。つまり、プロジェクト管理者としてログインしているか、担当者としてログインしているかによって、台紙候補の抽出方法を切り替えている。なお、プロジェクト管理者としてログインしているか否かについては、ログイン後に参加者（担当者）が接続できるコードを発行することでプロジェクト管理者としてみなし、そのコードで参加する者を担当者とみなす。具体的には、会議を開始するに際して、自身がプロジェクト管理者として会議を開始（コード発行）し、所属する担当者に付箋（ＴＯＤＯ）を割り振っていく。また、プロジェクト管理者がオフライン時に一人で付箋（ＴＯＤＯ）の割り振りをしてもよい。そのために、担当者が一緒にログインしているか否かによって、加点する抽出条件がある。
例えば、図１２（ｂ）の例に示す判断条件テーブル１２５０は、「現在の会議中に付箋をコピー又は移動した宛先の台紙」であるならば「１０」点、「現在の会議中に開いた台紙」であるならば「５」点、「担当者がログインしている場合、それぞれの担当者の台紙」であるならば「１０」点、「担当者がログインしている場合、ＴＯＤＯが割り振られていない担当者の台紙」であるならば「５」点を、台紙毎に加算することを示している。
なお、ユーザーが参加者である場合は、図１２（ａ）の例に示す判断条件テーブル１２００の規則を適用し、ユーザーがプロジェクト管理者である場合は、図１２（ｂ）の例に示す判断条件テーブル１２５０の規則を適用する。なお、参加者にプロジェクト管理者を含める場合は、プロジェクト管理者に対しては、図１２（ｂ）の例に示す判断条件テーブル１２５０の規則だけでなく、図１２（ａ）の例に示す判断条件テーブル１２００の規則も適用されることになる。そして、参加者には、プロジェクト管理者は含まないとした場合（例えば、プロジェクト管理者としてログインしている場合）は、図１２（ａ）の例に示す判断条件テーブル１２００の規則は適用しないで、図１２（ｂ）の例に示す判断条件テーブル１２５０の規則だけを適用してもよい。

図１３は、本実施の形態を用いない場合の処理例を示す説明図である。
図１３（１）の例の上欄に示すように、プロジェクトポータルにおいて、プロジェクト管理者１３０２等の操作によって、台紙１３００上に付箋１３１０が貼り付けられる。なお、この台紙１３００は、スケジュール管理用の台紙であり、プロジェクトで使用され、付箋１３１０は、誰が（担当者Ｂ１３０４）、いつまでに、何をやるかが記載されたＴＯＤＯ付箋である。
そして、プロジェクト管理者１３０２の操作によって、台紙１３００上の付箋１３１０が、担当者Ｂ１３０４の個人ポータルであるタスク管理用の台紙１３５０にコピーされる。つまり、図１３（１）の例の下欄に示すように、台紙１３５０上に、付箋１３１０Ａ（付箋１３１０の複写付箋）が貼り付けられる。

その後、図１３（２）の例の上欄に示すように、プロジェクトポータルにおいて、プロジェクト管理者１３０２の操作によって、台紙１３００上の付箋１３１０が、４Ｐ（どんな製品（Ｐｒｏｄｕｃｔ）を、いくら（Ｐｒｉｃｅ）で、どこで（Ｐｌａｃｅ）、どのように（Ｐｒｏｍｏｔｉｏｎ））分析用の台紙１３２０とカレンダー型の台紙１３３０に、それぞれ付箋１３１０Ｂ、付箋１３１０Ｃとしてコピーされる。例えば、プロジェクトが進み、台紙１３００で付箋作業を行うよりも、台紙１３２０、台紙１３３０で付箋作業を行う方が好ましい状態となった場合だからである。

さらに、その後、図１３（３）の例の下欄に示すように、個人ポータル側では、担当者Ｂ１３０４の操作によって、台紙１３５０上の付箋１３１０Ａが書き換えられて（例えば、中間報告の記載等）、付箋１３１０ＡＡとなった。この付箋１３１０ＡＡは元の付箋１３１０とは異なるので、内容の不整合が起きることになる。つまり、担当者Ｂ１３０４が編集した付箋１３１０ＡＡの内容が、プロジェクト管理者１３０２（プロジェクトポータルの他の参加者）には伝わらないことになる。

そこで、付箋１３１０ＡＡの内容を、プロジェクトポータル側の台紙に反映させるべきである。ここで、付箋１３１０ＡＡ（又は、編集前の付箋１３１０Ａ）のコピー元である台紙１３００に反映させたとしても、そのプロジェクトでは既に台紙１３２０をメインに使用していた場合（台紙１３００を使用していない場合）、付箋１３１０ＡＡの内容は、依然として、プロジェクト管理者１３０２（プロジェクトポータルの他の参加者）には伝わらないままである。
また、付箋１３１０が複写された先の台紙に反映させたとしても、複数の台紙に複写された場合、どの台紙に反映させるべきかが不明である。具体的には、台紙１３２０、台紙１３３０のいずれの台紙に反映させるべきか決定できない。
なお、個人ポータル側では、図１３（２）の例の下欄に示すように、台紙１３５０上で新たに付箋１３９２が作成されるが、これは個人用に作成されたものであり、プロジェクトポータル側の台紙に反映させるべきではない。

図１４は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。
図１４（１）の例の上欄に示すように、プロジェクトポータルにおいて、プロジェクト管理者１３０２等の操作によって、台紙１３００上に付箋１３１０が貼り付けられる。
そして、プロジェクト管理者１３０２の操作によって、台紙１３００上の付箋１３１０が選択された場合、複写先の候補を担当者表示領域１４１０として表示する。担当者表示領域１４１０には、担当者の他に、その付箋１３１０のコピー先である台紙を表示するようにしてもよい。特に、担当者が複数の台紙を有している場合は、担当者を設定するだけでなく、台紙も設定できることになる。この場合に、プロジェクト管理者１３０２にコピー先候補の台紙に閲覧権がある場合は、その台紙のサムネイルを表示するようにしてもよいし、閲覧権を有していない場合は、台紙名だけを表示するようにしてもよい（図８の例に示すフローチャートにおけるステップＳ８０４からステップＳ８０８までの処理参照）。
一方、図１４（１）の例の下欄に示すように、担当者Ｂ１３０４の個人ポータルにおいて、タスク管理用の台紙１３５０では、付箋１４９２が貼り付けられている。

そして、前述のコピー操作によって、図１４（２）の例の下欄に示すように、担当者Ｂ１３０４の個人ポータルであるタスク管理用の台紙１３５０に付箋１３１０がコピーされ、付箋１３１０Ａとして貼り付けられる。
また、ここで、図１４（２）の例の上欄に示すように、プロジェクトポータル側で、付箋１３１０が選択された場合は、付箋１３１０がコピーされた先（台紙１３５０）で、付箋１３１０Ａがどのような状況であるかを示す概要表示領域１４２０を表示するようにしてもよい。図１４（２）の例では、「担当者Ｂ１３０４が８／２ １時に更新した」ことを示すメッセージを表示している。

図１５は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。
図１４（２）の例に示す状態の後、図１５（２）（３）の例の上欄に示すように、プロジェクト管理者１３０２の操作によって、台紙１３００上の付箋１３１０が、台紙１３２０に、付箋１３１０Ｂとしてコピーされる。なお、コピーされた付箋１３１０Ｂでも概要表示領域１４２２に、台紙１３００上での概要表示領域１４２０と同等の情報を表示するようにしてもよい。ここで、複数の台紙にコピーされてもよい。
そして、図１５（３）の例の下欄に示すように、個人ポータル側では、担当者Ｂ１３０４の操作によって、台紙１３５０上の付箋１３１０Ａが書き換えられて（例えば、中間報告の記載等）、付箋１３１０ＡＡとなった。つまり、付箋１３１０ＡＡの反映を、プロジェクト側の台紙に反映する必要が生じている。
そこで、情報処理装置１００は、付箋１３１０ＡＡの反映先の台紙候補として、反映先台紙候補表示領域１５１０内に、「台紙３（台紙１３２０）、台紙１（台紙１３００）」を表示している。つまり、複写元の台紙１（台紙１３００）と、別の台紙（台紙３（台紙１３２０））を、選択可能に提示している。なお、担当者Ｂ１３０４が、台紙１３００、台紙１３２０に対して閲覧権を有している場合は、その台紙１３００、台紙１３２０のサムネイルを提示するようにしてもよい（図１０の例に示すフローチャートのステップＳ１００６参照）。また、反映先台紙候補表示領域１５１０内において、台紙３（台紙１３２０）を台紙１（台紙１３００）よりも上に提示しているが、これは、付箋１３１０ＡＡの反映先として台紙３（台紙１３２０）が台紙１（台紙１３００）よりも適していることを示しているものである。例えば、過去１週間で、プロジェクトメンバーが投稿・編集した回数が、台紙１３００よりも台紙１３２０で多い場合は、判断条件テーブル１２００によって点数が高くなるため、台紙１３２０を台紙１３００よりも優先して提示している。

そして、担当者Ｂ１３０４の操作によって、反映先台紙候補表示領域１５１０内の台紙３（台紙１３２０）が反映先として選択された場合、図１５（４）の例の上欄に示すように、台紙１３２０上の付箋１３１０Ｂは付箋１３１０ＡＡの内容に書き換え、付箋１３１０ＢＢとして提示する（図１０の例に示すフローチャートのステップＳ１０１４参照）。
なお、複写元の付箋が存在しない台紙Ｘで、例えば、過去１週間で、プロジェクトメンバーが投稿・編集した回数が、台紙１３００、台紙１３２０よりも台紙Ｘで多い場合は、台紙Ｘを優先して提示し、反映先の台紙として選択される場合がある。その場合は、台紙Ｘ上に付箋１３１０ＡＡに相当する付箋を新たに生成して貼り付けることを行う（図１０の例に示すフローチャートのステップＳ１０１６参照）。

なお、本実施の形態としてのプログラムが実行されるコンピュータのハードウェア構成は、図１６に例示するように、一般的なコンピュータであり、具体的にはパーソナルコンピュータ、サーバとなり得るコンピュータ等である。つまり、具体例として、処理部（演算部）としてＣＰＵ１６０１を用い、記憶装置としてＲＡＭ１６０２、ＲＯＭ１６０３、ＨＤ１６０４を用いている。ＨＤ１６０４として、例えばハードディスク、ＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）を用いてもよい。台紙・付箋処理モジュール１１０、関連台紙提示モジュール１２０、提示モジュール１３０、台紙候補抽出モジュール１４０等のプログラムを実行するＣＰＵ１６０１と、そのプログラムやデータを記憶するＲＡＭ１６０２と、本コンピュータを起動するためのプログラム等が格納されているＲＯＭ１６０３と、台紙・付箋情報記憶モジュール１５０、処理履歴記憶モジュール１６０としての機能を有する補助記憶装置（フラッシュ・メモリ等であってもよい）であるＨＤ１６０４と、キーボード、マウス、タッチスクリーン、マイク等に対する利用者の操作に基づいてデータを受け付ける受付装置１６０６と、ＣＲＴ、液晶ディスプレイ、スピーカー等の出力装置１６０５と、ネットワークインタフェースカード等の通信ネットワークと接続するための通信回線インタフェース１６０７、そして、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス１６０８により構成されている。これらのコンピュータが複数台互いにネットワークによって接続されていてもよい。

前述の実施の形態のうち、コンピュータ・プログラムによるものについては、本ハードウェア構成のシステムにソフトウェアであるコンピュータ・プログラムを読み込ませ、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して、前述の実施の形態が実現される。
なお、図１６に示すハードウェア構成は、１つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図１６に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア（例えば特定用途向け集積回路（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｐｅｃｉｆｉｃ Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ：ＡＳＩＣ）等）で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図１６に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器（携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む）、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機（スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか２つ以上の機能を有している画像処理装置）などに組み込まれていてもよい。

前述の実施の形態においては、ＴＯＤＯ付箋を例示したが、複写先の台紙で編集される可能性のある付箋であるならば、どのような付箋であってもよい。
また、タスク管理用の台紙を例示したが、その他のシステム（例えば、スケジュール管理システム等）の台紙であってもよい。
また、提示には、液晶ディスプレイ等の表示装置への表示の他に、３Ｄ（Ｄｉｍｅｎｓｉｏｎｓ）映像としての出力を含めてもよく、さらに、プリンター等の印刷装置での印刷、スピーカー等の音声出力装置による音声の出力、振動等を組み合わせてもよい。

なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク（ＤＶＤ）であって、ＤＶＤフォーラムで策定された規格である「ＤＶＤ−Ｒ、ＤＶＤ−ＲＷ、ＤＶＤ−ＲＡＭ等」、ＤＶＤ＋ＲＷで策定された規格である「ＤＶＤ＋Ｒ、ＤＶＤ＋ＲＷ等」、コンパクトディスク（ＣＤ）であって、読出し専用メモリ（ＣＤ−ＲＯＭ）、ＣＤレコーダブル（ＣＤ−Ｒ）、ＣＤリライタブル（ＣＤ−ＲＷ）等、ブルーレイ・ディスク（Ｂｌｕ−ｒａｙ（登録商標） Ｄｉｓｃ）、光磁気ディスク（ＭＯ）、フレキシブルディスク（ＦＤ）、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ（ＲＯＭ）、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ（ＥＥＰＲＯＭ（登録商標））、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）、ＳＤ（Ｓｅｃｕｒｅ Ｄｉｇｉｔａｌ）メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）、メトロポリタン・エリア・ネットワーク（ＭＡＮ）、ワイド・エリア・ネットワーク（ＷＡＮ）、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。

１００…情報処理装置
１１０…台紙・付箋処理モジュール
１２０…関連台紙提示モジュール
１３０…提示モジュール
１４０…台紙候補抽出モジュール
１５０…台紙・付箋情報記憶モジュール
１６０…処理履歴記憶モジュール
２００…共有画面制御装置
２５０…電子付箋端末
２６０…ユーザー端末
２８０…グループ
２９４…付箋情報記憶装置
２９８、２９９…通信回線

Claims (5)

1. 第１の台紙に貼り付けられた第１の付箋を第２の台紙に第２の付箋として複写する複写手段と、
   前記第２の付箋を他の台紙に反映させる場合に、前記第１の台紙の他に別の台紙を候補として抽出する抽出手段
   を有し、
   前記抽出手段は、予め定められた規則にしたがって、前記別の台紙を候補として抽出し、
   前記規則として、（１）前記第１の付箋が複写又は移動された台紙、（２）前記第１の付箋と関連がある付箋が複写又は移動された台紙、（３）前記第２の台紙のユーザーが属しているグループの参加者が操作した回数が予め定められた回数より多い又は以上である台紙、（４）前記第２の台紙のユーザーが操作した回数が予め定められた回数より多い又は以上である台紙、（５）現在の会議中に付箋をコピー又は移動した宛先の台紙、（６）現在の会議中に開いた台紙、（７）担当者がログインしている場合、それぞれの担当者の台紙、（８）担当者がログインしている場合、ＴＯＤＯが割り振られていない担当者の台紙、のいずれか１つ以上を用い、
   前記ユーザーが参加者である場合は、前記（１）から（４）の規則を適用し、
   前記ユーザーがプロジェクト管理者である場合は、前記（５）から（８）の規則を適用する、
   情報処理装置。
2. 前記規則として、前記（１）から（８）のそれぞれに点数が付されており、
   前記抽出手段は、前記点数の合計によって、台紙の候補を抽出する、
   請求項１記載の情報処理装置。
3. 第１の台紙に貼り付けられた第１の付箋を第２の台紙に第２の付箋として複写する複写手段と、
   前記第２の付箋を他の台紙に反映させる場合に、前記第１の台紙の他に別の台紙を候補として抽出する抽出手段と、
   前記抽出手段によって抽出された台紙を、ユーザーの操作によって選択可能に提示する提示手段
   を有し、
   前記抽出手段は、予め定められた規則にしたがって、前記別の台紙を候補として抽出し、
   前記提示手段は、候補として提示された台紙に対して閲覧権があるか否かによって該台紙の提示形態を異ならせる、
   情報処理装置。
4. コンピュータを、
   第１の台紙に貼り付けられた第１の付箋を第２の台紙に第２の付箋として複写する複写手段と、
   前記第２の付箋を他の台紙に反映させる場合に、前記第１の台紙の他に別の台紙を候補として抽出する抽出手段
   として機能させ、
   前記抽出手段は、予め定められた規則にしたがって、前記別の台紙を候補として抽出し、
   前記規則として、（１）前記第１の付箋が複写又は移動された台紙、（２）前記第１の付箋と関連がある付箋が複写又は移動された台紙、（３）前記第２の台紙のユーザーが属しているグループの参加者が操作した回数が予め定められた回数より多い又は以上である台紙、（４）前記第２の台紙のユーザーが操作した回数が予め定められた回数より多い又は以上である台紙、（５）現在の会議中に付箋をコピー又は移動した宛先の台紙、（６）現在の会議中に開いた台紙、（７）担当者がログインしている場合、それぞれの担当者の台紙、（８）担当者がログインしている場合、ＴＯＤＯが割り振られていない担当者の台紙、のいずれか１つ以上を用い、
   前記ユーザーが参加者である場合は、前記（１）から（４）の規則を適用し、
   前記ユーザーがプロジェクト管理者である場合は、前記（５）から（８）の規則を適用する、
   情報処理プログラム。
5. コンピュータを、
   第１の台紙に貼り付けられた第１の付箋を第２の台紙に第２の付箋として複写する複写手段と、
   前記第２の付箋を他の台紙に反映させる場合に、前記第１の台紙の他に別の台紙を候補として抽出する抽出手段と、
   前記抽出手段によって抽出された台紙を、ユーザーの操作によって選択可能に提示する提示手段
   として機能させ、
   前記抽出手段は、予め定められた規則にしたがって、前記別の台紙を候補として抽出し、
   前記提示手段は、候補として提示された台紙に対して閲覧権があるか否かによって該台紙の提示形態を異ならせる、
   情報処理プログラム。

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