JP7085875B2 - サイドバイザー及びサイドバイザーの取付構造 - Google Patents
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Description
このサイドバイザーの窓枠への取付は、例えば特許文献1に開示されるように、鍔部の裏面を両面接着テープによって窓枠へ接着すると共に、窓枠の下端と鍔部の下端とにそれぞれ両端を係止させた取付金具によって窓枠と鍔部とを挟持することで行われる構造が知られている。
自動車への取付状態において、庇部の長手方向の前部及び/又は後部の窓側には、当該窓側へ突出し、一部が前後何れか一方向に延びる帯板状の係止部が設けられて、
取付部材には、U字状の窓枠側取付部が設けられ、
係止部の、自動車への取付状態における前端部又は後端部と、窓枠側の前端縁又は後端縁とを、取付部材の窓枠側取付部により挟持することで、係止部を窓枠側に固定可能としたことを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、自動車のサイドドアの窓枠の上縁に沿って形成される鍔部と、その鍔部に沿って延設される庇部と、窓枠側に取り付けるための取付部材とを含んでなるサイドバイザーの取付構造であって、
自動車への取付状態において、庇部の長手方向の前部及び/又は後部の窓側には、当該窓側へ突出し、一部が前後何れか一方向に延びる帯板状の係止部が設けられて、
取付部材には、U字状の窓枠側取付部が設けられ、
係止部の、自動車への取付状態における前端部又は後端部と、窓枠側の前端縁又は後端縁とを、取付部材の窓枠側取付部により挟持することで、係止部が前記窓枠側に固定されていることを特徴とする。
なお、各発明において、「窓枠側」とは、窓枠自体は勿論、窓枠に別体で装着されるガーニッシュ等の装飾部材、及び窓枠に設けられるガラスランも含む趣旨である。
請求項2及び4に記載の発明によれば、上記効果に加えて、サイドバイザーの前後端を利用して自動車へ強固に取り付けることができ、安定した取り付けが可能となる。よって、走行時のサイドバイザーのばたつきも防止できる。
図1は、サイドバイザー1,1を取り付けた自動車50の外観を示す説明図で、サイドバイザー1,1は、サイドドアである前側ドア51の窓枠52と後側ドア53の窓枠54とにそれぞれ取り付けられている。以下、前後でサイドバイザー1,1を区別する場合には、前側のサイドバイザー1を「前側バイザー1A」と表記し、後側のサイドバイザー1を「後側バイザー1B」と表記する。
サイドバイザー1,1は、窓枠52,54に沿って延びる帯状の鍔部2と、鍔部2に沿って一体形成されて下向きに突出し、鍔部2より幅広帯状の庇部3とからなる合成樹脂の成形品となっている。
一方、後側バイザー1Bは、図8(A)にも示すように、後側ドア53の窓枠54の形状に合わせて、前端が窓枠54のセンターピラー部分に位置して後方へ延びる水平部分4Bと、水平部分4Bの後端から後下がり傾斜し、窓枠54のリヤピラー部分に沿って延びる傾斜部分5Bとを有する屈曲形状となっている。
前側バイザー1Aの傾斜部分5Aの前端で庇部3の裏面には、内側(窓側)へ向けて突出する第1係止部10が一体に形成されている。この第1係止部10は、図4(A)に示すように、傾斜部分5Aの長手方向と交差する方向に延びる板状で、前面及び内側への突出面には、両面に跨がる凹部11,11が、第1係止部10の長手方向に所定間隔をおいて形成されている。この凹部11は、第1係止部10の前面では四角形状に形成されて、凹部11内の前面には、第1係止部10の突出側から根元側へ行くに従って徐々に突出する突起12がそれぞれ形成されている。
結合部21は、第1係止部10の背面に沿ってその長手方向へ延びる背面板23と、背面板23の左右両側で下端から前方へ突設される一対の固定片24,24とを有する。各固定片24は、第1係止部10の凹部11に嵌合する側面視L字状で、幅方向の中央には、凹部11内の突起12に係合するスリット25が形成されている。
窓枠側取付部22は、固定片24,24の間で背面板23の下端から突出する帯板状で、突出端には、内側へU字状に折り返される抜け止め片26が形成されている。
こうして第1取付部材20を結合した前側バイザー1Aの傾斜部分5Aの前端では、第1取付部材20から前方へ突出する窓枠側取付部22を、窓枠52のフロントピラー部分に設けたガーニッシュ52aとガラスラン55との間に挿入すれば、図3に示すように、窓枠側取付部22の抜け止め片26がガラスラン55へ係止して抜け止めされる。これにより第1係止部10が窓枠52へ固定される。
前側バイザー1Aの水平部分4Aの後端で庇部3の裏面には、内側へ向けて突出する第2係止部13が一体に形成されている。この第2係止部13は、水平部分4Aと平行に前後方向へ延びる帯板状で、突出端には、庇部3から突出方向に所定間隔をおいて前後に延び、庇部3側の面で先端に四角形状の爪部15を備えた張出片14,14がそれぞれ形成されている。
ここで用いられる第2取付部材30は、図7(A)に示すように、帯状の金属板を折曲形成してなり、外側には、四角形状の係止孔32を備えた上板部31が形成され、内側には、上板部31から斜めに下降して下端が内側へ折り返されるU字状の窓枠側取付部33が形成されている。
こうして前側バイザー1Aは、鍔部2の接着に加えて、庇部3の前後端にそれぞれ設けた第1、第2係止部10,13が第1、第2取付部材20,30を介して窓枠52側へ固定されることで、窓枠52に取り付けられる。
まず、後側バイザー1Bの水平部分4Bの前端は、図6に示すように、前側バイザー1Aの水平部分4Aの後端と同様に、第2係止部13及び第2取付部材30による固定が行われている。但し、ここでは第2取付部材30が後側ドア53の窓枠54に設けたガーニッシュ54aに後端から係止される。
ここで用いられる第3取付部材40は、図10(A)に示すように、帯状の金属板を折曲形成してなり、外側には、円形の係止孔42を備えた平板部41が形成され、内側には、平板部41から斜めに下降して下端が倒U字状に折り返される窓枠側取付部43が形成されている。係止孔42は、第3係止部17の外径より大きく形成されている。
こうして後側バイザー1Bも、鍔部2の接着に加えて、庇部3の前後端にそれぞれ設けた第2、第3係止部13,17が第2、第3取付部材30,40を介して窓枠54側へ固定されることで、窓枠54に取り付けられる。
また、第2係止部の爪部の形状も、上記形態のような長方形状に限らず、例えば図12に示すように、円形状の爪部15aとすることもできる。このようにすれば、第2取付部材30が傾いた状態で当接しても爪部15aの形状によって係止孔32を正しい係止位置に導くことができる。勿論他の形状も採用可能である。また、係止孔と爪部との配置を逆にして、第2係止部の張出片に係止孔を形成し、第2取付部材の上板部に下向きの爪部を形成することもできる。
そして、上記形態では、サイドバイザーの前後両端においてそれぞれ係止部を設けて取付部材を介して窓枠側へ固定する構造を説明したが、本発明はこれに限らず、前後何れか一方の端部のみに係止部を設けて取付部材で窓枠側へ固定する構造も含まれる。
Claims (2)
- 自動車のサイドドアの窓枠の上縁に沿って形成される鍔部と、その鍔部に沿って延設される庇部と、前記窓枠側に取り付けるための取付部材とを含んでなるサイドバイザーであって、
前記自動車への取付状態において、前記庇部の長手方向の前部及び/又は後部の窓側には、当該窓側へ突出し、一部が前後何れか一方向に延びる帯板状の係止部が設けられて、
前記取付部材には、U字状の窓枠側取付部が設けられ、
前記係止部の、前記自動車への取付状態における前端部又は後端部と、前記窓枠側の前端縁又は後端縁とを、前記取付部材の前記窓枠側取付部により挟持することで、前記係止部を前記窓枠側に固定可能としたことを特徴とするサイドバイザー。 - 自動車のサイドドアの窓枠の上縁に沿って形成される鍔部と、その鍔部に沿って延設される庇部と、前記窓枠側に取り付けるための取付部材とを含んでなるサイドバイザーの取付構造であって、
前記自動車への取付状態において、前記庇部の長手方向の前部及び/又は後部の窓側には、当該窓側へ突出し、一部が前後何れか一方向に延びる帯板状の係止部が設けられて、
前記取付部材には、U字状の窓枠側取付部が設けられ、
前記係止部の、前記自動車への取付状態における前端部又は後端部と、前記窓枠側の前端縁又は後端縁とを、前記取付部材の前記窓枠側取付部により挟持することで、前記係止部が前記窓枠側に固定されていることを特徴とするサイドバイザーの取付構造。
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