JP7085342B2 - 素子チップの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体層を具備する基板をプラズマによって個片化する工程を含む素子チップの製造方法に関する。
に関する。
複数の集積回路を含む半導体ウエハを個片化する方法として、集積回路を覆う保護層を半導体ウエハの上方に形成し、保護層にギャップをパターニングしてマスクを形成し、ギャップを介して半導体ウエハをエッチングする方法が提案されている。また、保護層のパターニングは、マルチステップレーザグルービングにより行い、レーザにはガウシアンビームパスまたはトップハットビームパスを用いることが提案されている(特許文献1)。
特表2015-519732号公報
近年、配線層と半導体層とを備える基板を個片化して素子チップを製造する方法として、ストリートと称される配線層の分割領域に溝状の開口(ギャップ)を形成し、開口から露出する半導体層にプラズマを照射して半導体層をエッチングする方法が開発されつつある。分割領域をグルービングするとき、特許文献1が提案するようなガウシアンビームまたはトップハットビームを用いると、開口底部の中心付近では半導体層の表面に加工損傷が生じ、損傷部位に配線層の物質を巻き込み再凝固することがある。一方、ビーム強度を抑制すると、ビーム周縁部のエネルギー密度が不十分になり、開口両側の配線層の側面のテーパ角が小さくなり、側面の垂直性が不十分になることがある。
ストリートの幅がビーム径よりも大きい場合、レーザ光の照射位置を動かして、マルチパスでグルービングする。この場合、半導体層のレーザ光の照射領域が重なる部分において、加工損傷がさらに生じ易い。
本発明の一局面は、第1主面および第2主面を備える半導体層と、前記半導体層の前記第1主面側に形成された配線層と、を備える基板であって、複数の素子領域と、前記素子領域を画定する分割領域と、を備える基板を準備する工程と、前記分割領域における前記配線層に、前記第1主面側からレーザ光を照射して、前記分割領域に前記半導体層が露出する開口を形成するレーザグルービング工程と、前記開口に露出する前記半導体層をプラズマにより前記第2主面に達するまでエッチングして、前記基板を、前記素子領域を備える複数の素子チップに分割する個片化工程と、を備え、前記レーザグルービング工程は、前記分割領域の幅方向Aにおける第1端部に沿って、第1のレーザ光を照射する第1照射工程と、前記第1端部に対向する第2端部に沿って、第2のレーザ光を照射する第2照射工程と、を備え、前記第1のレーザ光の前記幅方向Aにおける照射領域は、前記分割領域の前記幅方向Aにおける長さよりも小さく、前記第1のレーザ光の前記第1端部における端部強度E11は、前記第2端部側の端部強度E12よりも大きく、前記第2のレーザ光の前記幅方向Aにおける照射領域は、前記分割領域の前記幅方向Aにおける前記長さよりも小さく、前記第2のレーザ光の前記第2端部における端部強度E22は、前記第1端部側の端部強度E21よりも大きい、素子チップの製造方法に関する。
本発明によれば、レーザグルービング工程によって配線層に形成される開口において、半導体層の表面の加工損傷を抑制しつつ、開口両側の配線層の側面の垂直性を向上させることができる。
第1のレーザ光の幅方向プロファイルの一例を示す概念図である。 第2のレーザ光の幅方向プロファイルの一例を示す概念図である。 第1のレーザ光および第2のレーザ光を重ねたときの幅方向プロファイルの一例を示す概念図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法の準備工程における基板の断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法のレーザグルービング工程後の基板の断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法の個片化工程で生成した素子チップを示す断面図である。 第1のレーザ光、第2のレーザ光および第3のレーザ光を重ねたときの幅方向プロファイルの一例を示す概念図である。 レーザ光を出力する装置の一例の構成を示す概念図である。 個片化工程に使用されるプラズマ処理装置の一例の概念図である。 基板を支持した搬送キャリアを示す上面図である。 図8AのY-Y線での断面図である。 従来の素子チップの製造方法の準備工程における基板の断面図である。 従来の素子チップの製造方法のレーザグルービング工程後の基板の断面図である。 従来の素子チップの製造方法における個片化工程で生成した素子チップを示す断面図である。
本実施形態に係る素子チップの製造方法は、分割領域における配線層に、第1主面側からレーザ光を照射して、分割領域に半導体層が露出する開口(ギャップ)を形成するレーザグルービング工程を具備する。レーザグルービング工程は、分割領域の幅方向Aにおける第1端部に沿って、第1のレーザ光を照射する第1照射工程と、第1端部に対向する第2端部に沿って、第2のレーザ光を照射する第2照射工程と、を備える。
図1に、第1のレーザ光L1の分割領域の幅方向Aにおけるビームプロファイル(以下、幅方向プロファイル)の一例の概念図を示す。横軸は、分割領域の幅方向での位置を示し、縦軸は、レーザ光の強度(エネルギー密度)を示している。幅方向プロファイルは、分割領域の幅方向Aに沿ったビーム断面におけるビーム強度分布である。分割領域の幅方向Aは、溝状に形成される開口(ギャップ)の幅の方向と同義であり、ストリートの長さ方向に直行する方向である。
第1のレーザ光L1の幅方向Aにおける照射領域WL1は、分割領域の幅方向Aにおける長さ(幅W)よりも小さい。照射領域WL1は、分割領域のうち、第1のレーザ光L1が照射された領域である。このとき、第1のレーザ光L1の照射は1回であってもよく、2回以上であってもよい。複数回に分けてレーザ光を照射することで、レーザ光による熱の周囲への影響を低減できる。複数回の照射は、同じ位置に行われてもよいし、位置をずらしながら行われてもよい。レーザ光の照射回数とは、分割領域に走査させるレーザ光の走査回数のことであり、パルス数を意味するものではない。
第1のレーザ光L1は、分割領域の幅方向Aにおける一方の端部(第1端部T1)に沿って照射される。第1のレーザ光L1によって、第1端部T1を含む領域がグルービングされる。第1のレーザ光L1の第1端部T1における端部強度E11は、第2端部T2側の端部強度E12よりも大きい。以下、レーザ光の幅方向Aにおける両端部の強度が異なるビームプロファイルを、非対称プロファイルと称する場合がある。
好ましい態様では、第1のレーザ光L1の幅方向Aにおける強度E1は、第1端部T1側から第2端部T2側に向かって、連続的に(単調に)あるいは段階的に小さくなっている。端部強度E12の端部強度E11に対する割合は特に限定されず、第2のレーザ光L2の強度等を考慮して決定すればよい。端部強度E12の端部強度E11に対する割合は、例えば、50%以上、90%以下である。
図2に、第2のレーザ光L2の分割領域の幅方向Aにおける幅方向プロファイルの一例の概念図を示す。
第2のレーザ光L2の幅方向Aにおける照射領域WL2は、分割領域の幅Wよりも小さい。照射領域WL2は、分割領域のうち、第2のレーザ光L2が照射された領域である。このとき、第2のレーザ光L2の照射は1回であってもよく、2回以上であってもよい。複数回の照射は、同じ位置に行われてもよいし、位置をずらしながら行われてもよい。
第2のレーザ光L2は、分割領域の幅方向Aにおける他方の端部(第2端部T2)に沿って照射される。第2のレーザ光L2によって、第2端部T2を含む領域がグルービングされる。第2のレーザ光L2の第2端部T2における端部強度E22は、第1端部T1側の端部強度E21よりも大きい。すなわち、第2のレーザ光L2も非対称プロファイルを有する。ただし、第2のレーザ光L2は、第1のレーザ光L1とは異なる方の端部の強度が小さい。
好ましい態様では、第2のレーザ光L2の幅方向Aにおける強度E2は、第2端部T2側から第1端部T1側に向かって、連続的に(単調に)あるいは段階的に小さくなっている。端部強度E21の端部強度E22に対する割合は特に限定されず、第1のレーザ光L1の強度等を考慮して決定すればよい。端部強度E21の端部強度E22に対する割合は、例えば、50%以上、90%以下である。
他の好ましい態様では、第1のレーザ光L1の幅方向Aにおける強度分布と、第2のレーザ光L2の幅方向Aにおける強度分布とは、分割領域の幅方向Aにおける中心線Cに対して線対称である。
図3に、第1のレーザ光L1および第2のレーザ光L2を重ねたときの幅方向プロファイルの一例を示す概念図を示す。分割領域に、第1端部T1における強度の大きい非対称プロファイルを有する第1のレーザ光L1と、第2端部T2における強度の大きい非対称プロファイルを有する第2のレーザ光L2と、を照射することにより、分割領域全体に照射される見かけのレーザ光の幅方向プロファイルは、第1端部T1および第2端部T2の強度がいずれも中心強度よりも大きいM字分布となる。幅方向プロファイルにおける中心強度とは、分割領域の幅方向の中心位置における強度である。
見かけのレーザ光の幅方向プロファイルがM字分布を有することにより、開口両端部に形成される配線層の側面のテーパ角(第1または第2主面と配線層の側面とが成す鋭角)が大きくなり、側面の垂直性が向上する。すなわち、配線層に形成される開口の品質が向上するため、個片化工程でも高品質の素子チップを製造することができる。
レーザグルービング工程の後の個片化工程は、基板にプラズマ(第1プラズマ)を照射することにより行われる。半導体層の素子領域は、配線層によりマスクされているため、開口から露出する半導体層の分割領域がプラズマによりエッチングされる。これにより、基板は、素子領域を備える複数の素子チップに分割される。
開口両側の配線層の側面の垂直性が不十分である場合、半導体層をプラズマでエッチングすると、形成される素子チップの側壁が乱れ、素子チップの抗折強度が低下しやすい。一方、配線層の側面の垂直性を向上させ、開口の品質を向上させることで、プラズマによりエッチングされる半導体層の側壁が乱れにくくなり、抗折強度に優れた高品質な素子チップを得ることができる。また、配線層の側面の垂直性が高いほど、溝状の開口幅を狭く(小さく)することができるため、基板のロスが少なくなる。
個片化工程においてプラズマエッチングを利用する場合、開口もしくは溝の底部の汚染にも留意する必要がある。例えば、回路層が樹脂層で保護されている場合、半導体層の加工損傷を抑制するために強度を制限したガウシアン分布またはトップハット分布を有するレーザ光では、ビーム端部において樹脂層をアブレーションする十分なエネルギー密度が得られず、樹脂が液化して表面張力により丸くなり、開口底部の端部に樹脂玉が付着しやすい。
樹脂玉は、ブレードなどにより、機械的に半導体層を個片化する場合には問題にならない。しかし、プラズマによって半導体層をエッチングする際には、樹脂玉が、プラズマと半導体層との反応を阻害するため、素子チップの品質が大きく左右される。
一方、異なる非対称プロファイルを有する複数種のレーザ光を用いて、見かけ上、M字分布の幅方向プロファイルを有するレーザ光を作成することで、分割領域の中心おけるビーム強度を抑制しつつ、樹脂玉の生成を制限することができる。すなわち、M字分布によれば、開口の側面近くをアブレーションするビームの端部強度を十分に大きく、中心強度を適度に小さくすることができる。そのため、配線層の下地の半導体層を損傷することなく、開口の側面の垂直性が高く、かつ配線層が樹脂層を有する場合でも樹脂玉を生成させることなく、レーザグルービングすることができる。
加えて、第1のレーザ光と第2のレーザ光とを用いるマルチパスでグルービングするため、それぞれのビーム径より幅の大きなストリートであっても、その両端部を大きなビーム強度でグルービングしながら、中心を適度に小さな強度でグルービングできる。よって、半導体層の損傷を抑制しながら、配線層の側面の垂直性を向上させることができる。さらに、幅方向Aにおける第1のレーザ光L1と第2のレーザ光L2との重なり具合を調整することにより、それぞれのレーザ光のビーム径を変えることなく、様々な幅のストリートをグルービングすることが可能である。ビーム径は、照射されるレーザ光の幅方向Aにおける長さである。
図4Aから図4Cに、本実施形態に係る製造工程を示す。図9Aから図9Cに、従来のガウシアン分布の幅方向プロファイルを有するレーザ光を用いて、素子チップを製造する工程を示す。図4Aおよび図9Aは、準備工程における基板の断面を示す。図4Bおよび図9Bは、レーザ光によるレーザグルービング工程によって開口が形成された基板の断面を示す。図4Cおよび図9Cは、プラズマエッチングによって半導体層の分割領域が除去されることにより生成した素子チップの断面を示す。図示例では、ハンドリング性の観点から、基板10を支持部材22で支持した状態でプラズマエッチングを行っている。
基板10は、第1主面11Aおよび第2主面11Bを有する半導体層11と、半導体層11の第1主面11A側に形成された回路層12と、回路層12を保護する樹脂層13とを具備する。基板10には、複数の素子領域Rxと、素子領域Rxを画定する分割領域Ryが設けられている。ここでは、回路層12と樹脂層13とを合わせて配線層と称している。
図9Bに示すように、ガウシアン分布を有するレーザ光Lgを用いたグルービングでは、ビーム端部において十分なエネルギー密度が得られない場合がある。そのため、開口Ro両側の配線層の側面のテーパ角θが小さくなるとともに、樹脂層13の一部が液化して樹脂玉Sが生成し、開口Roの底部の端部に付着する。樹脂玉Sは、プラズマエッチングを利用する個片化工程において、プラズマと半導体層11との反応を阻害する。よって、図9Cに示すように、生成する素子チップ10xの側壁に凹凸が形成され、素子チップ10xの外観不良や抗折強度の低下を招きやすい。図9Cに、半導体層11の側壁の凸面を実線で、凹面を破線で示す。
一方、図4Bに示すように、非対称プロファイルを有し、一方の端部において十分なエネルギー密度を有する第1のレーザ光L1および第2のレーザ光L2を用いると、開口Ro両側の配線層の側面のテーパ角αが大きくなり(θ<α)、開口Roの側面の垂直性が高くなる。また、配線層が回路層12を保護する樹脂層13を有する場合でも樹脂玉Sを生成させることなく、レーザグルービング工程を行うことができる。
以下、本実施形態に係る素子チップの製造方法を、工程ごとに説明する。
(1)準備工程
第1主面および第2主面を備える半導体層と、半導体層の第1主面側に形成された配線層と、を備える基板を準備する。
基板は、複数の素子領域と、素子領域を画定する分割領域(ストリート)とを備える。配線層は、回路層と、回路層の表面を保護する樹脂層とを備えてもよい。通常、回路層は金属材料を含み、樹脂層は樹脂材料を含む。分割領域は、基板の第1主面側に、所定パターンでライン状に設けられる。
半導体層は、例えばシリコン(Si)、ガリウム砒素(GaAs)、窒化ガリウム(GaN)、炭化ケイ素(SiC)等により構成されている。
回路層は、例えば、low-k(低誘電率)材料、銅(Cu)配線層、金属材料、絶縁膜(二酸化ケイ素、窒化ケイ素等)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)等を含む。樹脂層は、例えば、ポリイミド等の熱硬化性樹脂、フェノール樹脂等のフォトレジスト、アクリル樹脂等の水溶性レジスト等を含む。
(2)レーザグルービング工程
第1主面側からレーザ光を照射して、分割領域に半導体層が露出する開口を形成する。レーザグルービング工程は、分割領域の幅方向Aにおける第1端部に沿って、第1のレーザ光を照射する第1照射工程と、第1端部に対向する第2端部に沿って、第2のレーザ光を照射する第2照射工程と、を備える。第1のレーザ光および第2のレーザ光は、いずれも非対称プロファイルを有する。
非対称プロファイルを有するレーザ光は、ガウシアン分布を有するレーザ光のビーム整形により生成させることができる。ビーム整形により生成した非対称プロファイルの一方の端部強度は、ガウシアン分布のビーム周縁部の強度よりも高くなる。そのため、開口両側の配線層の側面の垂直性が向上する。
一方、非対称プロファイルの他方の端部強度は、例えば、整形前のガウシアン分布の中心強度の90%以下、さらには半分以下、特には三分の1以下にまで低減することが可能である。そのため、分割領域の中心付近において、半導体層の表面の損傷は抑制される。
ビーム整形には、例えば、トップハット分布を得るための一般的な光学系を修正して利用することができる。例えば、回折光学素子(Diffractive Optical Element:DOE)や非球面ビームシェイパ(以下、DOE等と総称する場合がある。)に、DOE等に設定された所定値Dと等しいビーム径を有するガウシアン分布のレーザ光を、入射させる。このとき、レーザ光の中心をDOE等の中心からずらす。これにより、非対称プロファイルを有するレーザ光が得られる。レーザ光の中心のずらした方向の端部の強度が大きくなる。また、ずれ量を大きくするほど、レーザ光の両端部の強度の差が大きくなる。DOEや非球面ビームシェイパは、加工精度を維持する観点から、集光レンズの直前に配置することが好ましい。
基板に照射されるレーザ光のスポット形状は、特に限定されない。スポット形状とは、レーザ光の光軸に対して垂直な断面形状である。スポット形状は、円形でもよく、楕円形でもよく、多角形でもよい。
レーザ光の分割領域の幅方向と交差する方向(以下、縦方向)におけるビームプロファイル(以下、縦方向プロファイル)は、非対称プロファイルでもよいし、ガウシアン分布またはトップハット分布であってもよい。
以下、図3のように、第1のレーザ光L1の照射領域WL1と第2のレーザ光L2の照射領域WL2との少なくとも一部が重複する第1実施形態と、図5のように、照射領域WL1と照射領域WL2とが重複しない第2実施形態とを例に挙げながら、レーザグルービング工程を説明する。
[第1実施形態]
本実施形態では、図3に示すように、第1のレーザ光L1の照射領域WL1と第2のレーザ光L2の照射領域WL2との少なくとも一部が、分割領域の中心付近で重複する。この場合にも、第1のレーザ光L1の第2端部T2側のビーム端部強度E12、および、第2のレーザ光L2の第1端部T1側のビーム端部強度E21は十分に小さいため、半導体層の表面の損傷は抑制され得る。
照射領域WL1の分割領域の幅Wに対する割合は特に限定されず、分割領域の幅Wおよび第2のレーザ光L2の照射領域WL2を考慮して決定すればよい。照射領域WL1の幅Wに対する割合は、例えば、50%以上、70%以下である。
照射領域WL2の幅Wに対する割合も特に限定されず、分割領域の幅Wおよび第1のレーザ光L1の照射領域を考慮して決定すればよい。照射領域WL2の幅Wに対する割合は、例えば、50%以上、70%以下である。
ただし、照射領域WL1と照射領域WL2との重複部分は、ビーム強度の制御が容易である点で、大きくないことが好ましい。照射領域WL1と照射領域WL2との重複部分の幅Wに対する割合は、例えば、20%以下である。
レーザグルービング工程は、分割領域の第1端部T1および第2端部T2以外の領域に、第3のレーザ光を照射する第3照射工程をさらに備えてもよい。これにより、開口の底部の深さが、幅方向Aにおいて均一になり易くなる。
第3のレーザ光L3の幅方向Aにおける照射領域WL3は、分割領域の幅Wよりも小さい。第3のレーザ光の照射領域WL3は、照射領域WL1および/または照射領域WL2と重複し得る。照射領域WL3は、分割領域のうち、第3のレーザ光L3が照射された領域である。このとき、第3のレーザ光L3の照射は1回であってもよく、2回以上であってもよい。複数回の照射は、同じ位置に行われてもよいし、位置をずらしながら行われてもよい。照射領域WL3の幅Wに対する割合は特に限定されず、分割領域の幅W、照射領域WL1および照射領域WL2等を考慮して決定すればよい。照射領域WL3の幅Wに対する割合は、例えば、3%以上、20%以下である。
第3のレーザ光L3の幅方向Aにおける強度分布は、ガウシアン分布またはトップハット分布が好ましい。なかでも、トップハット分布が好ましい。トップハット分布において、ビーム強度は分割領域の幅方向全体にわたって同程度であり、端部(強度が急激に低くなり始めるショルダー部分)の強度は、中心強度と大きく変わらず、例えば中心強度の90%~98%である。
[第2実施形態]
本実施形態では、図5に示すように、照射領域WL1と照射領域WL2とが重複しない。照射領域WL1の幅Wに対する割合は、例えば、30%以上、50%未満であり、照射領域WL2の幅Wに対する割合は、例えば、30%以上、50%未満である。
この場合、分割領域の第1端部T1および第2端部T2以外の領域に、第3のレーザ光を照射する第3照射工程を行う。これにより、各レーザ光のビーム径を変えることなく、より幅の大きいストリートに対してグルービングが可能となる。しかも形成される開口において、半導体層の損傷が抑制されるとともに、配線層の側面の垂直性が高い。
第3のレーザ光L3は、照射領域WL1と照射領域WL2との間に照射される。第3のレーザ光L3の幅方向Aにおける照射領域WL3は、照射領域WL1および/または照射領域WL2の一部と重複してもよい。照射領域WL3の幅Wに対する割合は特に限定されず、分割領域の幅W、照射領域WL1および照射領域WL2等を考慮して決定すればよい。照射領域WL3は、分割領域の未照射部以上の幅であればよい。照射領域WL3と、照射領域WL1および/または照射領域WL2との重複部分の、分割領域の幅Wに対する割合は、例えば、20%以下である。
第3のレーザ光L3の幅方向Aにおける強度分布は、ガウシアン分布またはトップハット分布が好ましい。なかでも、トップハット分布が好ましい。
レーザグルービング工程の後、個片化工程を行う前に、開口を第2プラズマによりクリーニングする工程を行ってもよい。第2プラズマは、通常、個片化を行うときに発生させる第1プラズマとは異なる条件で発生させる。このようなクリーニング工程は、例えば、レーザによるレーザグルービング工程に起因する残渣を更に低減する目的で行われる。これにより、更に高品質のプラズマエッチングを行うことが可能になる。
次に、レーザグルービングを行うための装置について説明する。
レーザグルービングに使用するレーザ光は、例えば、図6に示すような光学系を用いて得ることができる。図6の光学系は、レーザ発振器301と、ズームエキスパンダ302と、ベンドミラー304と、DOE305と、集光レンズ306とを備える。レーザ発振器301から出力された全方向においてガウシアン分布を有するレーザ光Lは、コリメート機能を有するズームエキスパンダ302に入射する。ズームエキスパンダ302は、レーザ光Lのビーム径を調整する。
ズームエキスパンダ302から出射したレーザ光Lは、ベンドミラー304に入射した後、DOE305に向けて反射される。DOE305は、レーザ光Lの所定方向におけるビームプロファイルを変換する機能を有する。例えば、DOE305は、入射するレーザ光Lのビーム径が所定値Dに等しければ、ガウシアン分布をトップハット分布に変換し、ビーム径が所定値Dより小さければガウシアン分布のままで出力する。
本実施形態では、所定値Dと等しいビーム径を有するレーザ光Lを、レーザ光Lの中心とDOE305の中心とをずらして、DOE305に入射させる。これにより、非対称プロファイルを有するレーザ光Lが得られる。ずらす方向を変えることにより、第1のレーザ光L1および第2のレーザ光L2を得ることができる。
DOE305により変換されたレーザ光Lは、集光レンズ306に入射し、その後、基板10に照射される。集光レンズ306から出射されるレーザ光のビーム径は、分割領域の幅方向Aにおいて、例えば35μm以下(好ましくは20μm以下)に集約され、被加工物である基板(配線層)に照射される。
ズームエキスパンダ302とベンドミラー304との間に、断面が半円形のシリンドリカルレンズ(図示せず)を配置してもよい。シリンドリカルレンズは、通過するレーザ光Lのスポット形を楕円形に変換する。例えば、シリンドリカルレンズによって変換されたレーザ光の長径が所定値Dと等しい場合、長径方向の中心を、DOE305の中心からずらして入射させることにより、長径方向におけるビームプロファイルが非対称プロファイルに変換される。一方、短径方向のビームプロファイルはガウシアン分布のままである。
レーザ発振器301は、パルスレーザ光を発振するパルスレーザ発振器であり、レーザ光Lをパルス波形で発振する機構は特に限定されない。例えば、ビーム出力をメカニカルシャッターでオン(ON)/オフ(OFF)する方式、レーザ光Lの励起源をパルス制御する方式、ビーム出力をスイッチングする方式等が挙げられる。レーザ発振器301のレーザ発振機構も特に限定されず、レーザ発振の媒体として半導体を用いる半導体レーザ、媒体として炭酸ガス(CO)等の気体を用いる気体レーザ、YAG等を用いる固体レーザ、ファイバレーザ等が挙げられる。さらに、固体レーザには、波長変換をしたグリーンレーザや紫外線レーザも含まれる。
基板10に照射されるレーザ光Lのパルス幅は特に限定されないが、熱影響が小さくなる点で、500ナノ秒以下であることが好ましく、200ナノ秒以下であることがより好ましい。レーザ光Lの波長も特に限定されないが、基板10によるレーザ光Lの吸収が高くなる点で、紫外線域(波長200~400nm)や比較的短波長の可視域(波長400~550nm)であることが好ましい。レーザ光Lの発振周波数も特に限定されないが、例えば、1~200kHzであり、高周波になるほど高速加工が可能となる。
次に、図7を参照しながら、個片化工程に使用されるプラズマ処理装置について説明する。ただし、プラズマ処理装置はこれに限定されるものではない。図7は、プラズマ処理装置の一例の概念図である。
個片化工程は、ハンドリング性の観点から、図8Aおよび図8Bに示すように、基板10を支持部材22で支持した状態で行われることが好ましい。図8Aは、フレーム21と、フレーム21に固定された支持部材22と、支持部材22に支持された基板10とを示す上面図である。図8Bは、図8AのY-Y線での断面図である。以下、フレーム21と、フレーム21に固定された支持部材22とを併せて、搬送キャリア20と称する。
基板10の半導体層11の第2主面11B側を、支持部材22に当接させる。支持部材22の材質は特に限定されない。なかでも、基板10が支持部材22で支持された状態で個片化されることを考慮すると、素子チップ10xがピックアップし易いように、支持部材22は、柔軟性のある樹脂フィルムであることが好ましい。ハンドリング性の観点から、支持部材22はフレーム21に固定される。支持部材22は、例えば、粘着剤を有する面(粘着面22a)と粘着剤を有しない面(非粘着面22b)とを備えている。フレーム21には、位置決めのためのノッチ21aやコーナーカット21bが設けられていてもよい。
プラズマ処理装置200は、真空チャンバ203を備え、その内側の処理空間にステージ211を備えている。真空チャンバ203には、ガス導入口203aおよび排気口203bが設けられている。ガス導入口203aには、プロセスガス源212およびアッシングガス源213が、それぞれ接続されている。排気口203bには、真空チャンバ203内のガスを排気して減圧する真空ポンプを含む減圧機構214が接続されている。
ステージ211には、搬送キャリア20に保持された基板10が載置される。ステージ211の外周には昇降機構223Aにより昇降駆動される複数の支持部222が配置されており、真空チャンバ203内に搬入された搬送キャリア20が支持部222に受け渡され、ステージ211上に搭載される。
ステージ211の上方には、少なくとも搬送キャリア20のフレーム21を覆うとともに基板10を露出させる窓部224Wを有するカバー224が配置されている。カバー224は複数の昇降ロッド221と連結しており、昇降機構223Bにより昇降駆動される。真空チャンバ203の上部は誘電体部材208により閉鎖され、誘電体部材208の上方に上部電極としてアンテナ209が配置されている。アンテナ209は、第1高周波電源210Aと接続されている。
ステージ211は、上方から順に配置された電極層215、金属層216および基台217を具備し、これらは外周部218で取り囲まれ、外周部218の上面には保護用の外周リング229が配置されている。電極層215の内部には、静電吸着用の電極部(ESC電極219)と、第2高周波電源210Bに接続された高周波電極部220とが配置されている。ESC電極219は直流電源226と接続されている。高周波電極部220に高周波電力を印加することで、プラズマエッチングを、バイアス電圧を印加しながら行うことができる。金属層216内には、ステージ211を冷却するための冷媒流路227が形成され、冷媒循環装置225により冷媒が循環される。
制御装置228は、第1高周波電源210A、第2高周波電源210B、プロセスガス源212、アッシングガス源213、減圧機構214、冷媒循環装置225、昇降機構223A、昇降機構223Bおよび静電吸着機構を含むプラズマ処理装置200の動作を制御する。
プラズマは、基板10の半導体層がエッチングされるような条件で発生させる。上記エッチング条件は、半導体層の材質に応じて適宜選択することができる。半導体層がSiの場合、半導体層の分割領域のエッチングには、いわゆるボッシュプロセスを用いることができる。ボッシュプロセスにおいては、膜堆積ステップと、膜エッチングステップと、Siエッチングステップとを順次繰り返すことにより、分割領域を深さ方向に掘り進む。
膜堆積ステップは、例えば、プラズマ発生用のプロセスガス(原料ガス)としてCを150~250sccmで供給しながら、真空チャンバ203内の圧力を15~25Paに調整し、第1高周波電源210Aからアンテナ209への投入電力を1500~2500Wとして、第2高周波電源210Bから高周波電極部220への投入電力を0Wと して、5~15秒間、処理する条件で行われる。
膜エッチングステップは、例えば、原料ガスとしてSFを200~400sccmで供給しながら、真空チャンバ203内の圧力を5~15Paに調整し、第1高周波電源210Aからアンテナ209への投入電力を1500~2500Wとして、第2高周波電源210Bから高周波電極部220への投入電力を100~300Wとして、2~10秒間、処理する条件で行われる。
Siエッチングステップは、例えば、原料ガスとしてSFを200~400sccmで供給しながら、真空チャンバ203内の圧力を5~15Paに調整し、第1高周波電源210Aからアンテナ209への投入電力を1500~2500Wとして、第2高周波電源210Bから高周波電極部220への投入電力を50~200Wとして、10~20秒間、処理する条件で行われる。
上記のような条件で、膜堆積ステップ、膜エッチングステップおよびSiエッチングステップを繰り返すことにより、分割領域Ryは、10μm/分程度の速度で深さ方向に垂直にエッチングされ得る。プラズマの発生においては、複数種類の原料ガスを併用してもよい。この場合、複数種類の原料ガスを時間差で真空チャンバ203内に導入してもよいし、複数種類の原料ガスを混合して、真空チャンバ203内に導入してもよい。
このようにして、基板10は、支持部材22により支持された状態で、素子領域Rxを
備える複数の素子チップ10xに分割される。個片化工程の終了後、支持部材22に支持された複数の素子チップ10xは、ピックアップ工程に送られる。ピックアップ工程では、複数の素子チップ10xは、それぞれ支持部材22から剥離される。
個片化工程の後、素子チップ10xに残存する樹脂膜を、アッシングや洗浄により除去してもよい。
アッシングは、例えば、アッシングガスとしてCFとOとの混合ガス(流量比CF:O=1:10)を150~300sccmで供給しながら、真空チャンバ203内の圧力を5~15Paに調整し、第1高周波電源210Aからアンテナ209への印加電力を1500~5000Wとして、第2高周波電源210Bから高周波電極部220への印加電力を0~300Wとする条件により行われる。なお、アッシング工程における高周波電極部220への印加電力は、プラズマエッチングにおける高周波電極部220への印加電力よりも小さくなるように設定することが望ましい。
本発明の素子チップの製造方法によれば、プラズマを用いて、品質の高い個片化を行うことができるため、種々の基板から素子チップを製造する方法として有用である。
10:基板
10x:素子チップ
11:半導体層
11A:第1主面
11B:第2主面
12:回路層
13:樹脂層
20:搬送キャリア
21:フレーム
21a:ノッチ
21b:コーナーカット
22:支持部材
22a:粘着面
22b:非粘着面
200:プラズマ処理装置
203:真空チャンバ
203a:ガス導入口
203b:排気口
208:誘電体部材
209:アンテナ
210A:第1高周波電源
210B:第2高周波電源
211:ステージ
212:プロセスガス源
213:アッシングガス源
214:減圧機構
215:電極層
216:金属層
217:基台
218:外周部
219:ESC電極
220:高周波電極部
221:昇降ロッド
222:支持部
223A、223B:昇降機構
224:カバー
224W:窓部
225:冷媒循環装置
226:直流電源
227:冷媒流路
228:制御装置
229:外周リング
301:レーザ発振器
302:ズームエキスパンダ
304:ベンドミラー
305:DOE
306:集光レンズ
Rx:素子領域
Ry:分割領域
Ro:開口
S:樹脂玉

Claims (6)

  1. 第1主面および第2主面を備える半導体層と、前記半導体層の前記第1主面側に形成された配線層と、を備える基板であって、複数の素子領域と、前記素子領域を画定する分割領域と、を備える基板を準備する工程と、
    前記分割領域における前記配線層に、前記第1主面側からレーザ光を照射して、前記分割領域に前記半導体層が露出する開口を形成するレーザグルービング工程と、
    前記開口に露出する前記半導体層をプラズマにより前記第2主面に達するまでエッチングして、前記基板を、前記素子領域を備える複数の素子チップに分割する個片化工程と、を備え、
    前記レーザグルービング工程は、
    前記分割領域の幅方向Aにおける第1端部に沿って、第1のレーザ光を照射する第1照射工程と、前記第1端部に対向する第2端部に沿って、第2のレーザ光を照射する第2照射工程と、を備え、
    前記第1のレーザ光の前記幅方向Aにおける照射領域WL1は、前記分割領域の前記幅方向Aにおける長さよりも小さく、
    前記第1のレーザ光の前記第1端部における端部強度E11は、前記第2端部側の端部強度E12よりも大きく、
    前記第2のレーザ光の前記幅方向Aにおける照射領域WL2は、前記分割領域の前記幅方向Aにおける前記長さよりも小さく、
    前記第2のレーザ光の前記第2端部における端部強度E22は、前記第1端部側の端部強度E21よりも大きく、
    前記第1のレーザ光と前記第2のレーザ光は、ガウシアン分布を備える第4のレーザ光を回折光学素子に入射させることにより形成され、
    前記回折光学素子は、前記第4のレーザ光のビーム径が所定値に等しければガウシアン分布をトップハット分布に変換して出力する一方、前記第4のレーザ光のビーム径が前記所定値よりも小さければガウシアン分布のままで出力する機能を備え、
    前記第1のレーザ光と前記第2のレーザ光は、前記所定値に等しいビーム径の前記第4のレーザ光を、前記第4のレーザ光の中心と前記回折光学素子の中心とを互いに異なる方向にずらして前記回折光学素子に入射させることにより形成される、素子チップの製造方法。
  2. 前記第1のレーザ光の前記幅方向Aにおける強度は、前記第1端部側から前記第2端部側に向かって小さくなる、請求項1に記載の素子チップの製造方法。
  3. 前記第2のレーザ光の前記幅方向Aにおける強度は、前記第2端部側から前記第1端部側に向かって小さくなる、請求項1または2に記載の素子チップの製造方法。
  4. 前記第1のレーザ光の前記幅方向Aにおける強度分布と、前記第2のレーザ光の前記幅方向Aにおける強度分布とは、前記分割領域の前記幅方向Aにおける中心線に対して線対称である、請求項1~3のいずれか一項に記載の素子チップの製造方法。
  5. 前記レーザグルービング工程は、前記分割領域の前記第1端部および前記第2端部以外の領域に第3のレーザ光を照射する第3照射工程をさらに備え、
    前記第3のレーザ光の前記幅方向Aにおける照射領域は、前記分割領域の前記幅方向Aにおける前記長さよりも小さく、
    前記第3のレーザ光の前記幅方向Aにおける強度分布は、ガウシアン分布またはトップハット分布である、請求項1~4のいずれか一項に記載の素子チップの製造方法。
  6. 前記照射領域WL1と前記照射領域WL2との少なくとも一部が、前記分割領域で重なる、請求項1~4のいずれか1項に記載の素子チップの製造方法。
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