JP7084146B2 - 寝台付収納構造およびそのレイアウト - Google Patents

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Description

本発明は、ベッドのような寝台としての機能と、家具のような収納としての機能を併せ持つ構造あるいはそのレイアウトに関する。
住宅の居室は、3畳、4畳半、6畳というように居室面積を畳の数に換算して設計される。昨今、小家族化や予算の制約等の理由により、小さな面積の居室が主流になっている。また畳1枚当たりの面積が昔よりも小さくされることも多い。
小さな居室に、ベッドや勉強机や家具を配置すると、狭苦しさを感じてしまうという問題がある。
かかる問題を解決する技術として、例えば特開2017―66647号(特許文献1)に記載のものが知られる。特許文献1では、集合住宅のリビングルームに隣接して寝室ユニットを設置する。寝室ユニットは、上段の就寝空間と下段の収納空間を備え、これらの空間は横板部材で区切られる。
特開2017―66647号公報
特許文献1記載の寝室ユニットは、集合住宅の住戸に組み込まれる間取りの構成単位(ユニット)であって、建築当初から決定され、リビングルーム等の居室とは別個に設けられる。一方で、建築当初からの歳月が経つことによる家族構成の変化や、子供の成長等の理由により、なるべく小さな面積で、居室にベッドや収納家具を配置したいという要望もある。また昨今、居室の天井が高くなる傾向にある。
本発明は、上述の実情に鑑み、既設の住宅にも適用可能な、省面積化された寝台空間および収納空間の配置構造を提供することを目的とする。
この目的のため本発明による寝台付収納構造は、居室に設置される構造であって、互いに対向する上板および下板と、上板と下板の間に区画される寝台空間と、寝台空間を外部から仕切る仕切り壁と、居室の床面に載置されて、上板、下板、および仕切り壁を支持する上下方向支持部材と、上板の上側を占める上部収納空間と、下板の下側を占める下部収納空間とを備える。
かかる本発明によれば、居室において1の寝台と2の収納を上下方向に分けて同じ場所に集約することができ、省面積化される。したがって居室の空き面積を大きくすることができる。また大容量の収納スペースを確保し、さらに寝台を設置しても、居室が狭苦しくなることを回避できる。本発明は、既設の戸建住宅あるいは集合住宅に適用可能である。本発明は、組み立て式家具であってよく、居室の任意の位置に設置可能である。あるいは本発明は、居室に固定されてもよい。仕切り壁は、寝台空間に独立性を付与する。寝台空間に横臥する利用者は安心に満たされ、健やかな睡眠が実現する。
本発明の構造全体の高さは、居室の床面から天井面までの高さ寸法よりも小さいこと勿論であるが、なるべく近づいているのが好ましい。これにより本発明を床面に設置したときに本発明と天井面との隙間を小さくして、各空間の容積を確保することができる。間隔下部収納空間の高さ寸法は特に限定されない。本発明の一局面として、居室の床面から下板の上面までの高さが、35[cm]以上60[cm]以下の範囲に含まれる。かかる局面によれば、下部収納空間の高さ寸法は60[cm]未満となる。そして床面に立つ利用者が自然な動作で下板の上面に着座することができる。本発明の他の局面として、床面から下板の上面までの高さが60[cm]を超えてもよいし、あるいは35[cm]未満であってもよい。
寝台空間の高さ寸法は特に限定されない。本発明の好ましい局面として、上板および下板の間隔が、90[cm]以上150[cm]以下の範囲に含まれる。かかる局面によれば、寝台空間の高さ寸法が利用者の座高よりも大きくなることから、下板に座る利用者の頭部が上板に衝突することを回避できる。他の局面として、上板および下板の間隔が150[cm]を超えてもよいし、あるいは90[cm]未満であってもよい。
上板および下板の形状・寸法は特に限定されないが、好ましくは横臥する人間の形状に合わせて縦長の図形にされる。上板および下板は互いに整列していてもよいし、あるいは整列していなくてもよい。上板および下板は同一形状・同一寸法であってもよいし、あるいは異なる寸法であってもよいし、あるいは異なる形状であってもよい。寝台空間を区画する仕切り壁は、利用者の足側、頭側、左側、および右側からなる4面のうち少なくともいずれかに配置されるとよい。
本発明の好ましい局面として、上板は互いに間隔を開けて延びる2本1対の短辺と互いに間隔を開けて延びる2本1対の長辺を含む形状であり、下板は互いに間隔を開けて延びる2本1対の短辺と互いに間隔を開けて延びる2本1対の長辺を含む形状であり、仕切り壁は上板の一方の短辺から下板の一方の短辺までの1面と、上板の他方の短辺から下板の他方の短辺までの1面と、上板の一方の長辺から下板の一方の長辺までの1面に設けられて寝台空間の3面を区画し、上板の他方の長辺から下板の他方の長辺までの1面は寝台空間と外部を接続する開口とされる。
かかる局面によれば、開口の間口が長辺であるから、開口の間口を利用者の身長よりも長くできる。このため寝台空間の利用者は、開口を経由して、寝台空間13の外部と内部を容易に出入りすることができる。また、かかる局面によれば、3面を覆う仕切り壁によって寝台空間の独立性を高めることができ、利用者は包まれ感を得ることができる。例えば上板および下板は長方形である。あるいは例えば下板は、1本の直線状の長辺と、直線状の長辺に対して直角にそれぞれ延びる2本の直線状の短辺を含み、残りの長辺は円弧状に延びて2本の直線状の短辺の端部とそれぞれ接続する。
より好ましくは、寝台空間の開口にカーテンや幕や簾等の開閉手段を設けるとよい。これにより寝台の独立性を益々高めることができる。他の局面として、3面の仕切り壁を1本の短辺および2本の長辺に設けて残りの短辺を開口にしてもよい。他の局面として、2面の仕切り壁を2本の短辺に設けて2本の長辺を開口にしてもよい。他の局面として、2面の仕切り壁を1本の短辺および1本の長辺に設けて残りの短辺および長辺を開口にしてもよい。他の局面として、1面の仕切り壁を短辺または長辺に設け、残りの3辺を開口にしてもよい。寝台空間からの転落防止のため、開口に柵を立設してもよい。
本発明は上下方向支持部材、例えば柱、によって寝台空間内の利用者や収納空間内の物を支持するための強度を確保される。本発明の一局面として、上端側が上板と結合し下端側が下板と結合する補強部材をさらに備える。かかる局面によれば、寝台空間を区画するフレーム構造あるいは箱構造において、強度が益々大きくなり、地震等の災害によって居室の天井が落下しても寝台空間内の利用者を保護することができる。補強部材の形状および配置は特に限定されない。補強部材は、ボルト等の連結手段で上板や下板に強固に連結固定される。他の局面として補強部材を設けることなく上下方向支持部材のみで寝台空間内の利用者や収納空間内の物を支持してもよい。また他の局面として上板および下板自身の強度(例えば曲げモーメントに対する曲げ強度)を上部収納空間の仕切り壁の強度よりも大きくしてもよい。
上板と補強部材の結合箇所の構造、および下板と補強部材の結合箇所の構造は、特に限定されない。補強部材は、板材であってもよいし、梁及び柱を組み合わせた軸材であってもよいし、ブラケットであってもよいし、構造および形状を特に限定されないが、上下方向支持部材よりも強度が大きいと理解されたい。強度が大きいとは、例えば曲げ強度、剪断強度が大きいこと、断面積が大きいこと等をいう。一局面として補強部材は、互いに異なる方向に延びる複数の軸材を含み、これら軸材の端部同士が一体結合するラーメン構造である。他の局面として補強部材は、互いに異なる方向に延びる複数の軸材を含み、これら軸材の端部同士がピンなどで連結されるトラス構造である。他の局面として補強部材は、集成材からなる厚みの大きな壁板(以下、補強壁板という)である。補強壁板は、1枚よりも、複数枚を箱状に組み合わせたものがよい。補強壁板は、例えば仕切り壁を兼用する。
上述したように寝台空間の3面を仕切り壁で覆い、1面を開口とする場合、本発明の外部から寝台空間の中が見えにくいようにしてプライバシーを守ることが好ましい。本発明のレイアウトは、上述した寝台付収納構造を複数具備し、複数の寝台付収納構造は、開口が互いに向き合わないように配列される。かかる局面によれば、1の居室に複数の寝台付収納構造を設ける場合であっても、1の寝台付収納構造の寝台空間から他の寝台付収納構造の寝台空間の中が見えないので、利用者のプライバシーが守られる。
このように本発明によれば、広くない居室であっても、大容量の収納スペースを確保し、さらに寝台を設置しても、居室が狭苦しくなることを回避できる。
本発明の一実施形態になる寝台付収納構造を示す模式的な斜視図である。 同実施形態を示す模式図である。 同実施形態の寝台空間を示す模式図である。 本発明の一実施形態を示す模式的なレイアウトである。 補強部材の第1変形例を示す模式的な斜視図である。 下板の変形例を示す模式的な斜視図である。 補強部材の第2変形例を示す模式的な斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になる寝台付収納構造を示す模式的な斜視図である。図1中、可動部には矢印を付している。図2は、同実施形態を示す模式図であって、補強部材の形状および連結状態を表す。本実施形態の寝台付収納構造10は、寝台構造と収納構造を合体させた構造であり、居室100(特に住戸の寝室)に設置される。
寝台付収納構造10は上段、中段、下段からなる三段構造である。隣り合う段同士は上板11と下板12で仕切られる。上段と下段の間に介在する中段は、寝台空間13を構成する。下段は下部収納空間14を構成する。上段は上部収納空間15を構成する。下板12は、下板12上に横臥する利用者を支持するために十分な寸法および強度を有する。上板11は平坦であるが、図示しない変形例として曲面を有してもよいし、段差を有してもよい。下板12は平坦であることが好ましく、水平に設置されることが好ましい。下板12は、例えば畳1枚分(91[cm]×182[cm])の寸法である。上板11および下板12は長方形の板であり、長辺および短辺を同じ寸法に形成される。上板11および下板12は上下方向に整列して互いに向き合う。本実施形態では、寝台空間13、下部収納空間14、および上部収納空間15はそれぞれ直方体の空間とされる。
寝台付収納構造10の四隅には、柱16(図1に線のみで示す)がそれぞれ立設される。各柱16は上下方向に真っ直ぐ延びる上下方向支持部材であって、上板11と、下板12と、寝台空間13内の利用者の体重および上部収納空間15内の物の重量を支持するために十分な強度を有する。各柱16の下端は、居室100の床面101に接地する。各柱16の上端は隙間を介して、天井面102と対向する。あるいは各柱16の上端は、上板11の角部に固定される。柱16は、例えば机の脚部のように上板11および下板12と連結してこれらを支持する。
寝台空間13は、互いに対向する水平な上板11および下板12間を占める。上下方向にみて重なる上板11の各角部および下板12の各角部は、柱16に固定される。上板11と下板12の距離は利用者の座高よりも高く設定されるとよい。具体的には90[cm]~150[cm]の範囲に含まれる所定値にされるとよい。下板12の上面には布団やマットレスが敷設され、かかる布団等に1人の利用者が横臥したり、座ったりすることができる。
床面101に立っている利用者が下板12の上面に容易に座ることができるよう、床面101から下板12の上面までの距離は、35[cm]以上60[cm]以下の範囲に含まれる所定値にされるとよい。
寝台空間13は、下板12の長辺方向両側と、下板12の短辺方向片側を、仕切り壁17~19で覆われる。仕切り壁17,18は同じ寸法にされて長辺方向に互いに向き合う。つまり仕切り壁17,18は、寝台空間13に横臥する利用者(図1に示されない)の頭と足を覆う。仕切り壁17~19はいずれも矩形である。
仕切り壁17は、上板11の短辺と、下板12の短辺と、短辺方向に隣り合う柱16,16にそれぞれ固定される。仕切り壁18も同様である。
仕切り壁19は、横臥する利用者の左側あるいは右側を覆う。仕切り壁19、上板11の長辺と、下板12の長辺と、長辺方向に隣り合う柱16,16にそれぞれ固定される。
仕切り壁17~19は、上板11を超えて上方へ広がり、例えば天井面102まで広がっていてもよい。これにより仕切り壁17~19は、直方体にされた上部収納空間15の3面を覆う。また仕切り壁17~19は、下板12を超えて下方へ広がり、例えば床面101まで広がっていてもよい。これにより仕切り壁17~19は、直方体にされた下部収納空間14の3面を覆う。
本実施形態では4本の柱16を上下方向支持部材として寝台空間13内の利用者の体重および上部収納空間15内の物の重量を受け持つ。この場合、仕切り壁17~19の壁厚を小さくできる。このほかにも仕切り壁17~19を上下方向支持部材としてもよい。後者の場合、仕切り壁17~19の壁厚を前者の場合よりも大きくするとよい。
あるいは図示しない変形例として仕切り壁17~19は、寝台空間13の3面のみを覆い、下部収納空間14または上部収納空間15の幾つかの面は開放されていてもよい。
短辺方向の残る片側(仕切り壁19が設けられない利用者の右側あるいは左側)は開口にされる。利用者は、この開口を経由して、寝台空間13と外部との間を出入りする。寝台空間13の独立性向上のため、短辺方向の残る片側にはカーテン21等の開閉手段を設けるとよい。カーテン21は、上板11の一方の長辺に沿って設置されるカーテンレール(図示せず)に沿って展開したり、あるいは縮小したりする。カーテン21を最大に展開させると、カーテン21は開口を覆う。これにより、直方体の寝台空間13を区画する6面は、上板11、下板12、仕切り壁17~19、およびカーテン21によって覆われ、外部から完全に仕切られる。
天井面102の下側かつ上板11の上側を占める上部収納空間15は、例えば上面を天板22に覆われる。天板22は上板11と略同じ形状・寸法とされる。上部収納空間15の2辺の長辺および2辺の短辺のうちの3辺には上述した仕切り壁17~19が立設される。残る1辺は開口にされる。かかる開口は2枚の同じ大きさの引き戸23,23で覆われる。各引き戸23は矩形のスライド蓋であって、上板11の上面に載せられ、上板11の長辺に沿ってスライド可能である。一方の引き戸23を長辺方向の一方の柱16までスライドさせ、他方の引き戸23を長辺方向の他方の柱16までスライドさせることで、上部収納空間15の開口は完全に閉じられる。一方の引き戸23を他方の引き戸23に完全に重ねることで、上部収納空間15の開口は引き戸23と略同じ大きさで半開する。なお図示しない変形例として、上部収納空間15の開口にはスクリーン式の扉や幕や簾等の他の開閉手段を設けてもよい。各柱16の上端は天板22の各角部に連結固定される。
床面101の上側かつ下板12の下側を占める下部収納空間14は、例えば下方から地板24に覆われる。地板24は下板12と略同じ形状・寸法とされ、床面101に沿って配置される。下部収納空間14の2辺の長辺および2辺の短辺のうちの3辺には上述した仕切り壁17~19が立設される。残る1辺は開口にされる。かかる開口は幕25で覆われる。下板12の長辺には巻き取り軸26が取り付けられ、幕25を巻き取り可能である。幕25を地板24まで延ばすことで、下部収納空間14の開口は完全に閉じられる。幕25を完全に巻き取ることで、下部収納空間14の開口は略全開にされる。なお図示しない変形例として、下部収納空間14の開口には引き戸等の他の開閉手段を設けてもよい。
上板11および下板12には、図2に示すように、コの字に延びる補強部材31を設けてもよい。補強部材31は、短辺と略同じ長さの上横材31bおよび下横材31cと、上下方向に延びる縦材31dからなる。上横材31bは、上板11の短辺方向に延びて上板11と連結し、上板11を下方から支持する。下横材31cは、下板12の短辺方向に延びて下板12と連結し、下板12を下方から支持する。
縦材31dは、仕切り壁19に沿って延び、縦材31dの上端は上横材31bの一端と一体に結合し、縦材31dの下端は下横材31cの一端と一体に結合する。かかる一体結合によれば、これら端部同士の結合箇所が剛接合になるため、ボルト等による連結と比較して強度が大きくなる。つまり補強部材31はラーメン構造になる。補強部材31は、例えば2本用意され、上板11および下板12の各短辺に沿って配置される。あるいは補強部材31は、長辺方向に間隔を開けて複数本配置される。
補強部材31は、下方から脚部32,33に支持される。脚部32,33は上下方向に延び、下端で床面101に接地し、上端で補強部材31と結合する。具体的には、脚部32の上端が下横材31cの一端および縦材31dの下端と一体に結合する。また脚部33の上端が下横材31cの他端と一体に結合する。
補強部材31の上横材31bは、上板11を補強する。補強部材31の下横材31cは、下板12を補強する。補強部材31の縦材31dは上板11と下板12の間隔を保持する。これにより補強部材31は、寝台空間13を下部収納空間14および上部収納空間15よりも強固にする。寝台空間13は耐震シェルターとして機能する。
地震等によって重量物が10に飛来して上部収納空間15が破損・変形しても、寝台空間13は破損・変形し難くされる。これにより寝台空間13内の利用者Hは保護される。なお縦材31dの本数は限定されないし、補強部材31の本数は限定されないし、補強部材31の形状は図2に示すコの字形状に限られない。図示しない変形例として、縦材31dの本数を2本として補強部材31をロの字形状にしてもよい。
図3は、本実施形態の寝台空間を示す模式図である。上板11の下面には、空調機器34が取り付けられる。空調機器34は寝台空間13の気温を適切に保持する。仕切り壁19の内壁面にはバイタル測定機35が取り付けられる。バイタル測定機35は、寝台空間13内の利用者Hの健康状態、例えば心拍数や呼吸や体温等、を測定する。上板11の下面には、モニタ36が吊り下げ固定される。モニタ36は、利用者Hに各種の情報、例えば空調機器34の設定状況や、バイタル測定機35の測定結果や、テレビ番組等、を提供する。
本実施形態によれば、空調機器34が居室100全体の気温を調整するのではなく、寝台空間13のみの気温を調整することから、空調が効率化されて、省エネルギーに資する。また本実施形態によれば、バイタル測定機35によって、利用者は寝ながらにして体調管理を行える。
図4は、本発明の一実施形態を示す模式的なレイアウトである。本実施形態の寝台付収納構造10は家具として、居室100内に複数設置可能である。居室100は、互いに向き合う内壁面103,104と、これら内壁面103,104と直角に接続する内壁面105,106を有する。内壁面105,106は互いに向き合う。内壁面103の隅には、出入口Dが設けられる。
本レイアウトでは、居室100の出入口Dから内壁面105に沿って居室100内を延びる空間を居室内通路C1として残している。寝台付収納構造10は、短辺を内壁面106に近づけるようにして、互いに間隔をあけて複数配列される。隣り合う寝台付収納構造10,10の間は、居室内通路C2として残している。居室内通路C2は寝台付収納構造10の長辺と同じ長さであり、一端が居室内通路C1と直角に接続し、他端が内壁面106で行き止まりにされる。寝台空間13の開口と、下部収納空間14の開口と、上部収納空間15の開口は、居室内通路C2と隣接する。このため寝台空間13と、下部収納空間14と、上部収納空間15は、図4に矢Mで示すように、出入口Dから居室内通路C1,C2を経由してアクセス可能とされる。居室内通路C2は個々の寝台付収納構造10に設けられる。これに対し居室内通路C1は全ての寝台付収納構造10に共通する。1の寝台付収納構造10の開口は、他の寝台付収納構造10の開口と互いに向き合わない。
次に補強部材の第1変形例を図5の斜視図に示す。図5中、前述した部材と共通する部材については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部材につき主に説明する。補強部材31は軸組構造とされ、直方体の形状を呈し、寝台空間13を構成する。具体的には、寝台空間13の4隅に縦材31d,31fが配置され、寝台空間13の頂部に1対の上横材31b,31bおよび1対の長辺部材31g,31jが配置され、寝台空間13の底部に1対の下横材31c,31cおよび1対の長辺部材31k,31lが配置される。
各上横材31b,31bは上板11(図1)の各短辺に沿って水平に延びる。長辺部材31g,31jは上板11(図1)の長辺に沿ってそれぞれ水平に延びる。長辺部材31jは開口の上辺を構成する。
各下横材31c,31cは下板12(図1)の各短辺に沿って水平に延びる。長辺部材31k,31lは下板12(図1)の長辺に沿ってそれぞれ水平に延びる。長辺部材31lは開口の下辺を構成する。
1対の縦材31f,31fは開口の側辺を構成する。これに対し1対の縦材31d,31dは仕切り壁19(図19)に沿って配置される。
縦材31dの上端は、長辺部材31gの一端および上横材31bの一端と連結する。縦材31fの上端は、長辺部材31jの一端および上横材31bの一端と連結する。縦材31dの下端は、長辺部材31kの一端および下横材31cの一端と連結する。縦材31fの下端は、長辺部材31lの一端および下横材31cの一端と連結する。かかる連結はボルト等の固定具による固定であってもよいし、あるいは一体結合であってもよい。一体結合にすれば、これら端部同士の連結箇所が剛接合になるため、ピンあるいはボルト等による連結と比較して強度が大きくなる。つまり補強部材31はラーメン構造になる。
図5に示す第1変形例によれば、寝台空間13の外枠が、強度の大きな補強部材31で構成されることから、寝台空間13を耐震シェルターとして利用できる。
次に下板の変形例を図6の斜視図に示す。図6中、下板12の開口側の長辺は、外部に膨らんだ円弧部材にされる。このように下板12が開口から外部に突出することにより、寝台空間13の利用者は開口を経由して寝台空間13の外部と内部を容易に出入りすることができる。なお図示はしなかったが下板12の上述した円弧形状の長辺のように、上板11(図1)の開口側の長辺も、庇のように外部に膨らんだ円弧部材にしてもよい。
次に上板、補強部材、下板、および仕切り壁の第2変形例を図7の斜視図に示す。なお発明の理解を容易にするため、図7では一部を破断して描いている。第2変形例では、寝台空間13の両端を覆う1対の仕切り壁17,18と、仕切り壁19の側部を覆う仕切り壁19と、上板11と、下板12を木片からなる集成材で構成する。かかる第1変形例によれば、寝台空間13の仕切り壁17~19と上板11と下板12が、強度の大きな補強部材31を構成することから、寝台空間13を耐震シェルターとして利用できる。
ところで本実施形態の寝台付収納構造10は、居室100に設置される構造であって、互いに対向する上板11および下板12と、上板11と下板12の間に区画される寝台空間13と、寝台空間13を外部から仕切る仕切り壁17~19と、居室100の床面101に載置されて、上板、下板、および仕切り壁を支持する柱16と、上板11の上側を占める上部収納空間15と、下板12の下側を占める下部収納空間14とを備える。これにより、居室100では、1の寝台と2の収納を上下方向に分けて同じ場所に集約することができ、省面積化される。したがって居室100の空き面積を大きくすることができる。また大容量の収納スペースを確保し、さらに寝台を設置しても、居室100が狭苦しくなることを回避できる。また寝台空間13の利用者は、少なくとも1枚の仕切り壁(仕切り壁17~19)によって包まれ感を得られ、安心に満たされた健やかな睡眠が実現する。
また本実施形態の寝台付収納構造10では、居室100の床面101から下板12の上面までの高さが、35[cm]以上60[cm]以下の範囲に含まれることから、床面101に立つ利用者が自然な動作で下板12に腰を降ろすことができる。
また本実施形態の寝台付収納構造10では、上板11および下板12の間隔が、90[cm]以上150[cm]以下の範囲に含まれることから、寝台空間13の高さ寸法が利用者の座高よりも大きくなり、下板12に座る利用者の頭部が上板11に衝突することを回避できる。
また本実施形態の寝台付収納構造10では、上板11および下板12は長方形であり、仕切り壁17~19は、かかる長方形の2本の短辺および1本の長辺に沿って設けられて寝台空間13の3面を区画し、長方形の残る1本の長辺は寝台空間13の内部と外部を接続する開口とされる。これにより寝台空間13の開口の間口が利用者の身長よりも長くなるため、寝台空間13の利用者は、開口を経由して寝台空間13の外部と内部を容易に出入りすることができる。また本実施形態によれば3面を覆う仕切り壁17~19によって寝台空間13の独立性を高めることができる。
また本実施形態の寝台付収納構造10では、上端側が上板11と連結し、下端側が下板12と連結する補強部材31をさらに備えることから、寝台空間13を区画する箱体の強度を益々大きくすることができる。したがって大地震等で居室100の天井面102が落下しても寝台空間13内の利用者を保護することができる。
また図4に示す本実施形態のレイアウトでは、寝台付収納構造10を複数具備し、これらの寝台付収納構造10は開口が互いに向き合わないように配列されることから、1の居室100に複数の寝台付収納構造10を設ける場合であっても、1の寝台付収納構造10の寝台空間から他の寝台付収納構造10の寝台空間の中が見えない。したがって利用者のプライバシーが守られる。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明になる寝台付収納構造は、住宅において有利に利用される。
10 寝台付収納構造、 11 上板、 12 下板、
13 寝台空間、 14 下部収納空間、 15 上部収納空間、
16 柱(上下方向支持部材)、 17,18,19 仕切り壁、
21 カーテン、 22 天板、 23 引き戸、
31 補強部材、 34 空調機器、 35 バイタル測定機、
36 モニタ。

Claims (5)

  1. 寝台空間と、前記寝台空間の上方に位置する上部収納空間と、前記寝台空間の下方に位置する下部収納空間とを備え、居室に設置される寝台付収納構造であって、
    前記寝台空間は、直方体形状の枠組の補強構造体と、前記補強構造体の上部に位置する上板と、前記補強構造体の下部に位置する下板とによって形成され、
    前記補強構造体は、水平方向に延びる4本の長辺部材と、水平方向に延びる4本の短辺部材と、上下方向に延びる4本の縦部材とを互いに強固に結合したラーメン構造を有しており、
    前記下部収納空間は、前記補強構造体を床面から所定高さに支持する脚部によって形成されている、寝台付収納構造。
  2. 前記居室の床面から前記下板の上面までの高さが、35[cm]以上60[cm]以下の範囲に含まれる、請求項1に記載の寝台付収納構造。
  3. 前記上板および前記下板の間隔が、90[cm]以上150[cm]以下の範囲に含まれる、請求項1または2に記載の寝台付収納構造。
  4. 前記寝台空間の両側面および背面を外部から仕切る仕切り壁をさらに備え、
    前記寝台空間の前面は、外部接続する開口とされている、請求項1~3のいずれかに記載の寝台付収納構造。
  5. 請求項4に記載の寝台付収納構造を複数具備し、
    前記複数の寝台付収納構造は、前記開口が互いに向き合わないように配列される、寝台付収納構造のレイアウト。
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