JP7084008B2

JP7084008B2 - 運搬具組み立てキット

Info

Publication number: JP7084008B2
Application number: JP2019188338A
Authority: JP
Inventors: 貴臣由良; 玲静間
Original assignee: SHIWORI COMPANY, LIMITED
Current assignee: SHIWORI COMPANY, LIMITED
Priority date: 2019-10-15
Filing date: 2019-10-15
Publication date: 2022-06-14
Anticipated expiration: 2039-10-15
Also published as: JP2021062541A

Description

この発明は運搬具組み立てキットに関する。特に、矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている途中であって前記絵具などが乾いていないときに、前記矩形の支持体や、その周囲を汚すことなく前記矩形の支持体を持ち運びすることに適した運搬具あるいは、矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている前記矩形の支持体を持ち運びすることに適した運搬具を組み立てることに使用される運搬具組み立てキットに関する。

従来から、矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている。

例えば、矩形の支持体であって、描画・着色・彩色などに用いられる絵具（油絵具）によって描画・着色・彩色、等が行われる平坦な表面を有する絵画のキャンバスが知られている。また、矩形の支持体であって、描画・着色・彩色などに用いられる絵具（油ペイント、等）によって描画・着色・彩色、等が行われる平坦な表面を有する看板が知られている。

木枠に麻布を張ったキャンバスは、油絵を制作する際の絵画の支持体として多用されている。このキャンバスについては、平面視で矩形形状のものであっても、人物、風景、等、描画対象を考慮した様々な種類のサイズが利用されている。

また、平坦な表面に油ペイント、等によって描画・着色・彩色、等が行われる矩形形状の看板についても、種々のサイズのものが存在している。

油絵で使用する油絵の具は、水彩絵の具に比べて乾きにくく、油絵を制作中のキャンバスを持ち運ぶ際に、油絵の具が乾いていないために周囲を汚してしまうことや、当該キャンバスを汚すことがあった。

そこで、従来から、油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバスを汚すことなく運搬することに使用される運搬具が種々提案されている。

本願の発明者も、油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバスを汚すことなく収容して持ち運びすることに適した収納ケースを提案している（特許文献１）。

矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている途中で前記絵具などが乾いていないときに、前記矩形の支持体を運搬しようとすると、前記矩形の支持体や、その周囲が、乾いていない絵具などのために汚れてしまうおそれのあることは、前記矩形の支持体が看板などである場合にも共通している。

また、上述したキャンバスや看板のような矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われて完成している場合であって、当該矩形の支持体を運搬、等持ち運びする際に、描画・着色・彩色、等が行われている前記表面を傷つけるおそれなく運搬することが望ましい点も上述したキャンバスや看板等に共通している。

特許第５０６８８８９号公報

この発明は、矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている途中であって前記絵具などが乾いていないときに、前記矩形の支持体や、その周囲を汚すことなく前記矩形の支持体を持ち運びすることに適した運搬具あるいは、矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている前記矩形の支持体を持ち運びすることに適した運搬具を組み立てることに使用される運搬具組み立てキットを提案することを目的にしている。

この発明は、
表面が平坦な板状の支持盤と、
矩形の支持体の平坦な表面に、絵具によって描画・着色・彩色が行われている途中であって前記絵具が乾いていない前記矩形の支持体あるいは、前記絵具によって描画・着色・彩色が行われて前記描画・着色・彩色が完成している前記矩形の支持体の前記表面を前記支持盤の前記表面に向けて上側から置いたときに、前記矩形の支持体の４つの頂点を、前記支持盤の前記表面から離れた位置で、浮いているように、点接触で支持する４個の支持手段と、
前記支持手段によって表面側の４つの頂点が点接触で支持されている前記矩形の支持体の背面側を支持する背面支持手段
とを備えている運搬具組み立てキットによって課題を解決したものである。

前記運搬具組み立てキットを用いて組み立てた運搬具は、運搬補助具、すなわち、矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている途中であって前記絵具などが乾いていない前記矩形の支持体や、前記絵具によって描画・着色・彩色が行われて前記描画・着色・彩色が完成している前記矩形の支持体を持ち運ぶ際、すなわち、運搬する際の運搬補助具として使用できるものである。

矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている途中であって前記絵具などが乾いていない前記矩形の支持体や、前記絵具によって描画・着色・彩色が行われて前記描画・着色・彩色が完成している前記矩形の支持体としては、例えば、油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバスや、平坦な表面に油ペイント等によって描画・着色・彩色などを行っている途中で前記油ペイント等が乾いていない矩形形状の看板などを例示することができる。

矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている途中であって前記絵具などが乾いていない前記矩形の支持体や、前記絵具によって描画・着色・彩色が行われて前記描画・着色・彩色が完成している前記矩形の支持体を、前記運搬具組み立てキットを用いて組み立てた運搬具に収容、保持して、その状態で持ち運び、運搬を行う。あるいは、矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている途中であって前記絵具などが乾いていない前記矩形の支持体や、前記絵具によって描画・着色・彩色が行われて前記描画・着色・彩色が完成している前記矩形の支持体を、前記運搬具組み立てキットを用いて組み立てた運搬具に収容、保持した後、この状態で、手提げ袋、等の運搬具に収容して持ち運び、運搬することが可能である。

いずれの場合でも、矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている途中であって前記絵具などが乾いていない前記矩形の支持体は、その描きかけの表面側が、板状の支持盤の平坦な表面に対向し、支持盤の表面から離れた位置で、浮いているように、当該矩形の支持体の表面側の４隅の頂点で、４個の支持手段によって、点接触で支持され、背面側が背面支持手段によって支持される。また、矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われ、前記描画・着色・彩色、等が完成している前記矩形の支持体は、その表面側が、板状の支持盤の平坦な表面に対向し、支持盤の表面から離れた位置で、浮いているように、当該矩形の支持体の表面側の４隅の頂点で、４個の支持手段によって、点接触で支持され、背面側が背面支持手段によって支持される
そこで、矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている途中であって前記絵具などが乾いていない前記矩形の支持体を持ち運ぶ際に、周囲や、当該矩形の支持体を汚すことなく持ち運びすることが可能になる。また、矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われ、前記描画・着色・彩色、等が完成している前記矩形の支持体を持ち運ぶ際に、前記矩形の支持体の平坦な表面に完成している前記描画・着色・彩色、等に傷などをつけるおそれなく前記矩形の支持体を持ち運びすることが可能になる。

前記において、４個の支持手段は、平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている途中であって前記絵具などが乾いていない矩形の支持体や、前記絵具によって描画・着色・彩色が行われて前記描画・着色・彩色が完成している前記矩形の支持体の種々の大きさに応じた矩形形状の４個の頂点部に対応する位置で前記支持盤の前記表面に取り付け取り外し可能である。これによって一個の前記運搬具組み立てキットによって組み立てられた運搬具、すなわち、前記矩形の支持体を運搬するための運搬補助具によって、サイズが異なる種々の前記矩形の支持体（例えば、キャンバスや看板）を収容、保持して運搬することが可能になる。

上述した本発明の運搬具組み立てキットの一実施形態は、
表面が平坦な板状の支持盤と、
平面視で所定の矩形形状の４個の頂点になる位置で前記支持盤の表面に対してそれぞれ取り付け取り外し可能な４個の支持脚と、
前記支持盤の表面に対して平面視で所定の矩形形状の４個の頂点になる位置で取り付けられた前記支持脚の中の隣接する２個の支持脚同士との間に、前記矩形形状の辺と平行であって、前記支持盤の表面に対して平行に掛け渡される２つの背面支持手段と
を備えている運搬具組み立てキットであって、
前記支持脚は、それぞれ、
前記支持盤の水平方向に伸びる前記表面で前記矩形形状の中心方向に向かって伸びて、前記表面に取りつけ取り外し可能な平板状の基板と、
前記基板の前記矩形形状の中心方向側の前記基板が伸びる方向に直交する端縁から前記基板の他方側の端縁の上方に向かって斜めに伸びる平板状の支持板と、
前記支持盤の前記表面に取り付けられた際に隣接する他の支持脚との間で前記矩形形状を形成する方向で前記支持板の上端側から水平方向に伸びる支持腕と
を備えており、
２つの前記背面支持手段は、それぞれ、
隣接する２個の前記支持脚同士の間に掛け渡されることで隣接する２個の前記支持脚同士の間に張設され、
４個の前記支持脚が前記支持盤の表面に対して取り付けられて形成される平面視で矩形の形状が異なる複数の大きさの矩形形状になるように、前記支持盤の前記表面に、異なる大きさの複数の前記矩形形状のそれぞれ４個の頂点になる位置に取付部が形成されている
運搬具組み立てキットである。

この発明によれば、矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている途中であって前記絵具などが乾いていないときに、前記矩形の支持体や、その周囲を汚すことなく前記矩形の支持体を持ち運びすることに適した運搬具あるいは、矩形の支持体の平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われている前記矩形の支持体を持ち運びすることに適した運搬具を組み立てることに使用される運搬具組み立てキットを提供することができる。

この発明の一実施形態に係る運搬具組み立てキットを用いて組み立てた運搬具の平面図。油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバスを図１図示の組み立てられた運搬具に収容し、保持した状態を説明する平面図。図１図示の運搬具組み立てキットを用いて組み立てた他の形態の運搬具の平面図。油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバスを図３図示の組み立てられた運搬具に収容し、保持した状態を説明する平面図。（ａ）油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバスを図１図示の組み立てられた運搬具に収容し、保持した状態を表す側面図、（ｂ）他の方向から見た側面図。この発明の一実施形態に係る運搬具組み立てキットの支持手段（支持脚）の一実施形態を説明する図で、（ａ）は平面図、（ｂ）は側面図。

平坦な表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われる矩形の支持体がキャンバスである場合における本発明の一実施形態を説明する。

この実施形態の運搬具組み立てキットは、図１図示のように、表面２が平坦な板状の支持盤１と、４個の支持脚３、３、３、３と、２つの背面支持手段４、４とからで構成されている。

４個の支持脚３、３、３、３は、図５図示のように、油絵を制作中で油絵の具が乾いていない矩形形状のキャンバス１０の表面側１０ｆを支持盤１の表面２に向けて上側から置いたときに、キャンバス１０の表面側１０ｆの４つの頂点１０ｃ（図５、図６（ｂ））を、支持盤１の表面２から離れた位置で、浮いているように、点接触で支持する支持手段である。

図示の実施形態では、この４個の支持脚３、３、３、３は、いずれも、図１～図４図示のように、平面視で所定の矩形形状の４個の頂点になる位置で支持盤１の表面２に対してそれぞれ取り付け取り外し可能である。

２つの背面支持手段４、４は、支持手段（４個の支持脚３、３、３、３）によってキャンバス１０の表面側１０ｆの４つの頂点１０ｃが点接触で支持されているキャンバス１０の背面側１０ｄ、１０ｅ、１０ｇを支持するものである。

図示の実施形態では、２つの背面支持手段４、４は、いずれも、支持盤１の表面２に対して平面視で所定の矩形形状の４個の頂点になる位置で取り付けられた支持脚３、３、３、３の中の隣接する２個の支持脚同士の間に、前記矩形形状の辺と平行であって、支持盤１の表面２に対して平行に掛け渡されている。このように掛け渡されることで、隣接する２個の支持脚３、３の間に掛け渡された背面支持手段４、４が隣接する２個の支持脚の間に張設され、これによって、支持手段（４個の支持脚３、３、３、３）によって表面側１０ｆの４つの頂点１０ｃが点接触で支持されているキャンバス１０の背面側１０ｄ、１０ｅ、１０ｇを支持するようになっている。

表面２が平坦な板状の支持盤１は、この実施形態の運搬具組み立てキットによって組み立てられた運搬具２０に油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバス１０、１０ａ、１０ｂを収容、保持して運搬することを考慮して軽量な部材製にすることができる。例えば、合成樹脂製にすることができる。

４個の支持脚３、３、３、３は、後述するように、油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバス１０、１０ａ、１０ｂの表面側１０ｆの４個の頂点１０ｃを点接触で支持し、更に、点接触で表面側１０ｆの４個の頂点１０ｃを支持しているキャンバス１０、１０ａ、１０ｂの背面側１０ｄ、１０ｅ、１０ｇを、隣接する支持脚３の支持腕の間に掛け渡される２つの背面支持手段４、４で支持することで、キャンバス１０、１０ａ、１０ｂを保持できる剛性を有するものであれば種々の部材から形成することができる。例えば、合成樹脂製や、金属製にすることができる。

この実施形態では、４個の支持脚３、３、３、３は同一形状で、同一の大きさのものを使用している。表面２が平坦な板状の支持盤１の所定箇所に取り付けて、矩形形状のキャンバスの表面側１０ｆの４個の頂点１０ｃを点接触で支持することから、４個の支持脚３、３、３、３は同一形状・構造で、同一の大きさのものを使用することが有利である。

以下、一個の支持脚３について説明するが、他の３個の支持脚３も同一形状・構造で、同一の大きさである。

支持脚３は、図６図示のように、基板３ａと、支持板３ｂと、支持腕３ｃ、３ｄとを備えている。

基板３ａは、平板状であって、支持盤１の水平方向に伸びる表面２で、図１～図４に破線７ａで示される矩形形状の中心方向に向かって伸びて、表面２に取りつけ取り外し可能になっている（図１、図２）。また、基板３ａは、平板状であって、支持盤１の水平方向に伸びる表面２で、図１～図４に破線７ｂで示される矩形形状の中心方向に向かって伸びて、表面２に取りつけ取り外し可能になっている（図３、図４）。更に、図示していないが、基板３ａは、平板状であって、支持盤１の水平方向に伸びる表面２で、図１～図４に破線７ｃで示される矩形形状の中心方向に向かって伸びて、表面２に取りつけ取り外し可能になっている。

いずれの形態でも、破線７ａで示される矩形形状の４個の頂点の位置、あるいは、破線７ｂで示される矩形形状の４個の頂点の位置、あるいは破線７ｃで示される矩形形状の４個の頂点の位置に４個の支持脚３、３、３、３がそれぞれ取り付け、取り外しされる。４個の支持脚３、３、３、３を取り付ける位置を任意に設定することで、一個の運搬具組み立てキットでありながら、時には、破線７ａで示される大きさの矩形形状に対応する大きさのキャンバスを収容、保持して持ち運ぶようにする、あるいは、破線７ｂで示される大きさの矩形形状に対応する大きさのキャンバスを収容、保持して持ち運ぶようにする、更には、破線７ｃで示される大きさの矩形形状に対応する大きさのキャンバスを収容、保持して持ち運ぶようにすることができる。

支持板３ｂは、平板状であって、基板３ａの矩形形状７ａ（７ｂ、７ｃ）の中心方向側の基板３ａが伸びる方向に直交する端縁から、図６（ｂ）図示のように、基板３ａの他方側の端縁の上方に向かって斜めに伸びている（図６（ｂ））。

支持腕３ｃ、３ｄは、支持脚３が支持盤１の表面２に取り付けられた際に隣接する他の支持脚３との間で、上述したように、４個の支持脚３の取り付け位置によって確定される、矩形形状７ａ、７ｂ、７ｃを形成する方向で支持板３ｂの上端側から水平方向に伸びている。図示の実施形態では、支持腕３ｃ、３ｄも平板状にしている。

なお、後述するように、油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバス１０、１０ａ、１０ｂの表面側１０ｆの４個の頂点１０ｃを、４個の支持脚３の斜めに伸びている４個の支持板３ｂでそれぞれ点接触にて支持し、更に、点接触で表面側１０ｆの４個の頂点１０ｃが支持されているキャンバス１０、１０ａ、１０ｂの背面側１０ｄ、１０ｅ、１０ｇを、隣接する支持脚３の支持腕の間に掛け渡される２つの背面支持手段４、４で支持することになる。

そこで、図６（ｂ）図示における基板３ａの上側平面から、支持腕３ｃ、３ｄの上側平面までの間隔、距離は、少なくとも、この実施形態の運搬具組み立てキットで組み立てられた運搬具２０に収容、保持されて運搬されるキャンバス１０、１０ａ、１０ｂの厚さ（図５（ａ）、（ｂ）、図６（ｂ）における上下方向の厚み）よりも大きなものであることが望ましい。

ただし、２つの背面支持手段４、４がいずれも、所望の長さ、すなわち、厚みの大きいキャンバス１０を収容、保持する場合であっても、隣接する支持脚３の支持腕の間に掛け渡すに十分な長さを有している布部材などである場合には、図６（ｂ）図示における基板３ａの上側平面から、支持腕３ｃ、３ｄの上側平面までの間隔、距離が、この実施形態の運搬具組み立てキットで組み立てられた運搬具２０に収容、保持されて運搬されるキャンバス１０、１０ａ、１０ｂの厚さ（図５（ａ）、（ｂ）、図６（ｂ）における上下方向の厚み）よりも小さなものであってもよいことになる。

図示の実施形態では、図３図示のように、支持盤１の水平方向に伸びる表面２に、破線７ａで示される矩形形状が形成されるように、当該矩形形状の４個の頂点になる位置に取付部６ａ_１、６ａ_２、６ａ_３、６ａ_４が形成されている。

また、支持盤１の水平方向に伸びる表面２には、破線７ａ（図２）で示される矩形形状の内側に、図１図示のように、破線７ｂ、７ｃで示す矩形形状が形成されるように、それぞれの矩形形状の４個の頂点になる位置に取付部６ｂ_１、６ｂ_２、６ｂ_３、６ｂ_４、取付部６ｃ_１、６ｃ_２、６ｃ_３、６ｃ_４が形成されている。

取付部６ａ_１、６ａ_２、６ａ_３、６ａ_４で画定される矩形形状７ａ、取付部６ｂ_１、６ｂ_２、６ｂ_３、６ｂ_４で画定される矩形形状７ｂ、取付部６ｃ_１、６ｃ_２、６ｃ_３、６ｃ_４で画定される矩形形状７ｃの大きさは、この実施形態の運搬具組み立てキットによって組み立てた運搬具２０を用いて、描きかけの矩形形状のキャンバスを収容、保持することを考慮し、矩形形状のキャンバスの種々の大きさ、形状を考慮したものになっている。

取付部６ａ_１、６ａ_２、６ａ_３、６ａ_４の位置に、それぞれ、支持脚３の基板３ａが取付手段１５によって取り付け固定されて図１図示のように、運搬具２０が組み立てられる。

このようにして組み立てられた運搬具２０は、油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバスを運搬する運搬補助具として使用できる。図２、図４、図５、図６（ｂ）図示のように、油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバス１０、１０ａを収容、保持し、キャンバス１０、１０ａを持ち運び（運搬）することに用いられる。

支持脚３の基板３ａが取付手段１５によって取付部６ａ_１～６ｃ_４の各位置に取り付け固定される形態としては、例えば、次のような構造を採用することができる。

取付部６ａ_１～６ｃ_４は、いずれも、図６（ｂ）図示の取り付け部６のように、内周にねじ溝を備えている篏合孔１６を中央に備えている。取付手段１５は、基板３ａに形成されている孔（不図示）を貫通して篏合孔１６内に伸びるねじ部１５ｂを備えている。取付手段１５のねじ部１５ｂを基板３ａに形成されている孔（不図示）に貫通させ、取付手段１５の頭頂部１５ａを締め付け具を用いて締め付け、回転させることで、取付手段１５のねじ部１５ｂを篏合孔１６の内周ねじ溝に螺合させて固定する。取付手段１５を取付部６ａ_１～６ｃ_４から取り外すときには、取付手段１５の頭頂部１５ａを締め付け具を用いて締め付け、回転させ、上述した螺合状態を解除する。

なお、図１～図４で取付部６ａ_１～６ｃ_４が形成されている位置に支持脚３の基板３ａを支持盤１の平坦な表面１に当接させつつスライドさせて挿入させることで基板３ａを掛止、固定する固定具を設けておく構造にし、この固定具を上述した取付部として使用することも可能である。このような構造にすれば、支持脚３の基板３ａを、支持盤１の平坦な表面１に当接させつつスライドさせて挿入、掛止、固定するだけであるので、上述した螺合によるよりも支持脚３の取り付け、取り外しが簡単、容易になる。

なお、４個の支持脚３、３、３、３が支持盤１の表面２に対して取り付けられて形成される平面視で矩形の形状が異なる複数の大きさの矩形形状７ａ、７ｂ、７ｃになるように、支持盤１の表面２に、異なる大きさの複数の矩形形状７ａ、７ｂ、７ｃのそれぞれ４個の頂点になる位置に形成されている取付部の構造及び、４個の支持脚３、３、３、３が、平面視で所定の矩形形状７ａ、７ｂ、７ｃの４個の頂点になる位置で支持盤１の表面２に対してそれぞれ取り付け取り外し可能になっている実施形態としては、上述した形態・構造に限定されず、これを可能にするものであれば、種々の形態・構造を採用可能である。

背面支持手段４、４は、図１、図２図示の実施形態では、矩形形状７ａを形成する４個の頂点部の中の取付部６ａ_１、取付部６ａ_４に取り付けられた支持脚３、３の間と、取付部６ａ_２、取付部６ａ_３に取り付けられた支持脚３、３の間に掛け渡されている。

また、図３、図４図示の実施形態では、背面支持手段４、４は、矩形形状７ｂ（図４）を形成する４個の頂点部の中の取付部６ｂ_１、取付部６ｂ_４に取り付けられた支持脚３、３の間と、取付部６ｂ_２、取付部６ｂ_３に取り付けられた支持脚３、３の間にかけ渡されている。

すなわち、図１、図２図示の実施形態でも、図３、図４図示の実施形態でも、図中の右側では、背面支持手段４、４は、それぞれ、背面支持手段４、４が掛け渡される２個の支持脚３、３同士の中の一方の支持脚３（図面における上側の支持脚３）の支持腕３ｄに基端部が固定されていて、先端側が他方の支持脚３（図面における下側の支持脚３）の支持腕３ｃに対して取りつけ取り外し可能になっている。

また、図１、図２図示の実施形態でも、図３、図４図示の実施形態でも、図面の左側では、背面支持手段４、４は、それぞれ、背面支持手段４、４が掛け渡される２個の支持脚３、３同士の中の一方の支持脚３（図面における上側の支持脚３）の支持腕３ｃに基端部が固定されていて、先端側が他方の支持脚３（図面における下側の支持脚３）の支持腕３ｄに対して取りつけ取り外し可能になっている。

図示の実施形態では、背面支持手段４として帯状の布部材を採用し、背面支持手段４の基端は、図面における上側で右側の支持脚３の支持腕３ｄ及び、図面における上側で左側の支持脚３の支持腕３ｃに、それぞれ、固定している。そして、背面支持手段４、４の先端側に、長手方向に間隔をあけて取付部４ａ、４ｂを設けている。

また、図面における下側で右側の支持脚３の支持腕３ｃに取付部５、図面における下側で左側の支持脚３の支持腕３ｄに取付部５がそれぞれ形成されている。

取付部４ａ、４ｂ、取付部５としては、例えば、どちらか一方をフック状に起毛された側とし、他方をループ状に密集して起毛された側として、押し付け合うことで互いに張り付き合う面テープ構造を採用することができる。また、その他、磁気を利用した掛止構造や、ホックを利用した掛止構造、等、種々の掛脱構造を採用することができる。

図１図示のように、矩形形状７ａを確定する取付部６ａ_１、６ａ_２、６ａ_３、６ａ_４に４個の支持脚３がそれぞれ取り付けられる場合には、図２に破線１０ａで示す大きさ、形状のキャンバスを収容、保持して運搬することができる。この場合、キャンバス１０ａの表面側１０ｆの４個の頂点１０ｃが、４個の支持脚３それぞれの支持板３ｂによって点接触で支持される。また、４つの支持脚３のそれぞれの支持板３ｂによって表面側１０ｆの４つの頂点１０ｃがそれぞれ点接触で支持されているキャンバス１０ａの背面１０ｄが、背面支持手段４、４によって支持される。

なお、この場合、例えば、取付部４ａと、取付部５との間で掛脱が行われることになる。

図３図示のように、矩形形状７ａを確定する取付部６ｂ_１、６ｂ_２、６ｂ_３、６ｂ_４に４個の支持脚３がそれぞれ取り付けられる場合には、図４に破線１０ｂで示す大きさ、形状のキャンバスを収容、保持して運搬することができる。この場合、キャンバス１０ｂの表面側１０ｆの４個の頂点１０ｃが、４個の支持脚３それぞれの支持板３ｂによって点接触で支持される。また、４つの支持脚３のそれぞれの支持板３ｂによって表面側１０ｆの４つの頂点１０ｃがそれぞれ点接触で支持されているキャンバス１０ｂの背面１０ｅが、背面支持手段４、４によって支持される。

なお、この場合、例えば、取付部４ｂと、取付部５との間で掛脱が行われることになる。

この実施形態の運搬具組み立てキットを使用して運搬具２０を組み立て、使用すると、図２に破線１０ａで示し、図４に破線１０ｂで示したように、油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバスを収容し、保持することになる。

この際、図５（ａ）、（ｂ）図示のように、油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバス１０の表面側（油絵を制作中で油絵の具が乾いていない面）１０ｆを、図５（ａ）、（ｂ）において下側に向けて収容し、キャンバス１０の背面１０ｇを背面支持手段４、４で支持して、キャンバス１０を保持することになる。

平板状の支持板３ｂが、図６（ｂ）図示のように、基板３ａの矩形形状７ａ、７ｂ、７ｃの中心方向側の基板３ａが伸びる方向に直交する端縁から基板３ａの他方側の端縁の上方に向かって斜めに伸びている構造になっていることで、上述したようにして運搬具にキャンバス１０を収容すると、キャンバス１０の表面側（油絵を制作中で油絵の具が乾いていない面）１０ｆの４隅の頂点１０ｃが、斜めになっている平板状の支持板３ｂに点接触で支持されることになる。

そこで、油絵を制作中で乾いていない油絵の具によって汚れが生じるおそれなく、油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバス１０を運搬していくことが可能になる。

以上、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明したが本発明はかかる実施形態に限られることなく特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々に変更可能である。

例えば、上述の実施形態では、図１～図４中、上下方向に背面支持手段４が掛け渡されているが、図１～図４中、左右方向に背面支持手段４が掛け渡される構造にしてもよい。更に、図１～図４中の上下方向に背面支持手段４が掛け渡されていると共に、図１～図４中の左右方向に背面支持手段４が掛け渡される構造にすることもできる。いずれの形態であっても、２つの背面支持手段が、それぞれ、隣接する２個の支持脚同士の間に掛け渡されることで隣接する２個の支持脚同士の間に張設される発明概念に含まれるものである。

また、上述の実施形態では、支持手段（支持脚）３の支持腕３ｃ、３ｄは持手段（支持脚）の支持板３ｂの上端で、互いに直交する方向で、支持盤１の水平な表面２に平行に伸びていたが、４個の支持手段（支持脚）３それぞれの支持板３ｂで矩形形状のキャンバス１０、１０ａ、１０ｂの表面側１０ｆの４個の頂点部１０ｃを点接触で支持するように運搬具２０にキャンバス１０、１０ａ、１０ｂを収容し、隣接する支持手段（支持脚）３同士の間に掛け渡される背面支持手段４、４によってキャンバス１０、１０ａ、１０ｂの背面側１０ｄ、１０ｅ、１０ｇが支持されるようになるものであれば、種々の形態、構造にすることができる。

更に、背面支持手段４は、隣接する支持脚３、３に掛け渡されることで、隣接する２個の支持脚３、３の間に掛け渡された背面支持手段４が隣接する２個の支持脚の間に張設され、これによって、支持手段（４個の支持脚３、３、３、３）によって表面側の４つの頂点１０ｃが点接触で支持されているキャンバス１０の背面側１０ｄ、１０ｅ、１０ｇが背面支持手段４によって支持されるようになればよいものである。そこで、背面支持手段４が掛け渡される２個の隣接する支持脚３、３の中の一方の支持脚３の支持腕３ｃ（あるいは、支持腕３ｄ）に基端部が固定されている背面支持手段４は、先端側に上述した面テープなどの取り付け、取り外し手段を備えていることで、例えば、隣接する他方の支持脚３にまでかけ渡されて両者の間に張設された後、支持盤１の背面側に回り込んで運搬具２０を一周し、基端部が固定されている一方の支持脚３のところまで戻って背面支持手段４の基端部側に取り付け、取り外しされる形態にしたり、隣接する他方の支持脚３にまでかけ渡されて両者の間に張設された後、支持盤１の背面側に回り込んで、支持盤１の背面側に取り付け、取り外しされる形態にすることもできる。

また、上述したように、油絵を制作中で油絵の具が乾いていないキャンバスの書きかけの表面側１０ｆが、板状の支持盤１の平坦な表面２に対向し、支持盤１の表面２から離れた位置で、浮いているように、キャンバス１０の表面側１０ｆの４隅の頂点１０ｃで４個の支持手段３によって、点接触で支持される形態になれば十分であるが、例えば、図１、図２の実施形態で、取付部６ａ_１と取付部６ａ_２との間の中間部、取付部６ａ_２と取付部６ａ_３との間の中間部、取付部６ａ_３と取付部６ａ_４との間の中間部、取付部６ａ_４と取付部６ａ_１との間の中間部にも上述したものと同一の機能を発揮してキャンバス１０ａの表面側１０ｆの各辺部の中間点で点接触支持が行われる形態にすることもできる。より安定的な支持を行う上で有利である。

更に、以上では、本発明の運搬具組み立てキットによって組み立てられた運搬具によって、表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われる矩形の支持体であるキャンバスが運搬される場合について説明を行った。表面に、描画・着色・彩色などに用いられる絵具などによって描画・着色・彩色、等が行われる矩形の支持体が看板等などである場合でも、上述したのと同様に、本発明の運搬具組み立てキットによって組み立てられた運搬具によって、描画・着色・彩色、等が行われている途中であって絵具などが乾いていない支持体(看板等)を収容し、当該支持体（看板等）や、その周囲を汚すことなく運搬することが可能である。

１支持盤
２支持盤の表面
３支持手段（支持脚）
４背面支持手段
３ａ支持手段（支持脚）の基板
３ｂ支持手段（支持脚）の支持板
３ｃ支持手段（支持脚）の支持腕
３ｄ支持手段（支持脚）の支持腕
６取付部
６ａ_１、６ａ_２、６ａ_３、６ａ_４取付部
６ｂ_１、６ｂ_２、６ｂ_３、６ｂ_４取付部
６ｃ_１、６ｃ_２、６ｃ_３、６ｃ_４取付部
７ａ、７ｂ、７ｃ支持盤の表面に取り付けられる４個の支持手段（支持脚）によって形成される矩形形状
１０、１０ａ、１０ｂキャンバス
２０運搬具

Claims

表面が平坦な板状の支持盤と、
平面視で所定の矩形形状の４個の頂点になる位置で前記支持盤の表面に対してそれぞれ取り付け取り外し可能な４個の支持脚と、
前記支持盤の表面に対して平面視で所定の矩形形状の４個の頂点になる位置で取り付けられた前記支持脚の中の隣接する２個の支持脚同士との間に、前記矩形形状の辺と平行であって、前記支持盤の表面に対して平行に掛け渡される２つの背面支持手段と
を備えている運搬具組み立てキットであって、
前記支持脚は、それぞれ、
前記支持盤の水平方向に伸びる前記表面で前記矩形形状の中心方向に向かって伸びて、前記表面に取りつけ取り外し可能な平板状の基板と、
前記基板の前記矩形形状の中心方向側の前記基板が伸びる方向に直交する端縁から前記基板の他方側の端縁の上方に向かって斜めに伸びる平板状の支持板と、
前記支持盤の前記表面に取り付けられた際に隣接する他の支持脚との間で前記矩形形状を形成する方向で前記支持板の上端側から水平方向に伸びる支持腕と
を備えており、
２つの前記背面支持手段は、それぞれ、
隣接する２個の前記支持脚同士の間に掛け渡されることで隣接する２個の前記支持脚同士の間に張設され、
前記基板の前記矩形形状の中心方向側の前記基板が伸びる方向に直交する端縁から前記基板の他方側の端縁の上方に向かって斜めに伸びる平板状の前記支持板によって、前記運搬具組み立てキットで組み立てられた運搬具で運搬される矩形の支持体の４隅の頂点が点接触で支持される
運搬具組み立てキット。
４個の前記支持脚が前記支持盤の表面に対して取り付けられて形成される平面視で矩形の形状が異なる複数の大きさの矩形形状になるように、前記支持盤の前記表面に、異なる大きさの複数の前記矩形形状のそれぞれ４個の頂点になる位置に取付部が形成されている請求項１記載の運搬具組み立てキット。