JP7083470B2 - 水門開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水門を開閉すべく備えられた水門開閉装置に関するものである。
一般に、河川に通じる水路には水門が設置され、水門開閉装置によって水門の扉体を昇降させることで水門を開閉するようになっている。
水門開閉装置に関する従来技術として、例えば特許文献1が知られている。特許文献1には、一端側が扉体に連結されるチェーン(動力伝達部材)と、このチェーンが巻回される駆動スプロケット(回転駆動体)と、この駆動スプロケットを回転させる駆動装置と、チェーンの他端側が巻回されて、チェーンの他端側を垂下させるように案内する案内スプロケット(案内用回転体)と、駆動スプロケットからの回転駆動を案内スプロケットに伝達して、案内スプロケットの回転によりチェーンの他端側を下方に向かって付勢する回転伝達手段とを備えた水門開閉装置が開示されている。
さらに、特許文献1には、回転伝達手段が、チェーンの扉体と駆動スプロケットとの間が巻回される従動スプロケット(従動回転体)と、この従動スプロケットに設けた第1伝達用スプロケット(第1伝達用回転体)と、案内スプロケットに設けた第2伝達用スプロケット(第2伝達用回転体)と、第1伝達用スプロケットと第2伝達用スプロケットとに巻回される伝達用チェーン(回転伝達部材)、または、駆動スプロケットに設けられた第1伝達用スプロケットと案内スプロケットに設けた第2伝達用スプロケットとに巻回される伝達用チェーン(回転伝達部材)を備えた水門開閉装置が開示されている。
特許文献1に開示された水門開閉装置では、駆動装置の駆動スプロケットの回転駆動によりチェーンの一端側と連結された扉体を上昇させる際に、従動スプロケットが回転し、従動スプロケットの第1伝達用スプロケットと案内スプロケットの第2伝達用スプロケットとに巻回された伝達用チェーンにより、従動スプロケットの回転を案内スプロケットに伝達し、または、駆動スプロケットに設けられた第1伝達用スプロケットと案内スプロケットに設けた第2伝達用スプロケットとに巻回された伝達用チェーンにより、駆動スプロケットの回転を案内スプロケットに伝達する。そのため、駆動スプロケットと同期して案内スプロケットが同方向に回転することにより、案内スプロケットに巻回されたチェーンの他端側を収納することができる。
特許第6270082号公報
上述した、従来の技術にあっては、扉体に一端側が結合され駆動スプロケットに巻回されたチェーンと、従動スプロケットまたは駆動スプロケットに設けられた第1伝達用スプロケットと案内スプロケットに設けられた第2伝達用スプロケットとに巻回された伝達用チェーンとがそれぞれ延びる可能性があるため、水門開閉装置の作動信頼性を維持するために、各チェーンの状態を検査するなど、必要な保守点検を行う頻度が多くなるなどの問題があった。また、チェーンの延びに対応して各チェーンにテンションを付与するための機構が必要となり、構成が複雑となり水門開閉装置のコストがかかるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、作動信頼性を維持するために必要な保守点検を容易に行うことができるととともに、その頻度を低減させることができ、また、安価なコストで、駆動装置により回転駆動される回転駆動体と、動力伝達部材の他端側が巻回された案内用回転体とを確実に同期した周速度で同方向に回転させて、安定して扉体の開閉動作を行うことができるよう構成された水門開閉装置を提供することを目的とする。
請求項1の水門開閉装置に係る発明は、上記課題を解決するため、一端側が水門の扉体に連結される動力伝達部材と、該動力伝達部材が巻回される回転駆動体と、該回転駆動体を回転駆動させる駆動装置と、前記動力伝達部材の他端側が巻回されて、前記動力伝達部材の他端側に移動を案内する案内用回転体と、前記案内用回転体を前記回転駆動体と同期した周速度で同方向に回転させて前記動力伝達部材を送る回転伝達手段とを備え、前記回転伝達手段は、前記回転駆動体の回転に伴って回転して、前記案内用回転体を前記回転駆動体と同期した周速度で同方向に回転させると共に、前記動力伝達部材に沿って延びる伝達軸と、前記案内用回転体と前記伝達軸との間に介装され、互いに噛合されるかさ歯車と、を備えることを特徴とする。
請求項1の発明では、扉体に一端側が連結され回転駆動体に巻回された動力伝達部材と、回転伝達手段の構成要素とが異なるため、駆動装置の回転駆動体の回転駆動により扉体を上昇させる際に、水門開閉装置のたとえば動力伝達部材の延びなどの外乱要因に対する耐性も異なることとなる。このため、動力伝達部材と回転伝達手段の構成要素とに応じて、それぞれに適した頻度及び内容で保守点検をすることで、水門開閉装置の作動信頼性を維持させることができる。したがって、水門開閉装置の作動信頼性を維持するための保守点検を容易に行うことができるととともに、その頻度を低減させることができる。また、安価なコストで、駆動装置により回転駆動される回転駆動体と、動力伝達部材の他端側が巻回された案内用回転体とを確実に同期した周速度で同方向に回転させることができるよう構成することができる。
また、請求項1の水門開閉装置に係る発明では、駆動装置の回転駆動体の回転駆動により扉体を上昇させる際に、回転駆動体の回転に伴って回転伝達手段の伝達軸が軸周りに回転する。このとき、伝達軸は、軸周りに回転するときにトルクを受けるが、従来の技術における所定のスプロケットに巻回された回転伝達部材、たとえば伝達用チェーンのように延びるものではない。そのため、経年変化によらず、伝達軸が軸周りに回転することにより、案内用回転体を回転駆動体と同期した周速度で確実に同方向に回転させることができる。また、水門開閉装置の作動信頼性を維持するために必要な保守点検を行う頻度を低減させることができる。さらに、従来の技術におけるテンションを付与するための機構を必要とすることがなく、簡単な構成で済むので、水門開閉装置のコストを低減することができる。さらに、請求項1の水門開閉装置に係る発明では、かさ歯車によって、伝達軸の軸周りの回転を案内用回転体に確実に伝達することができる。
請求項の水門開閉装置に係る発明は、上記課題を解決するため、請求項に記載の発明において、前記回転伝達手段は、前記扉体と前記回転駆動体との間に配置され、前記動力伝達部材に巻回される従動回転体と、前記従動回転体と前記伝達軸との間に介装され、互いに噛合されるかさ歯車と、を備えることを特徴とする。
請求項の発明では、従動回転体と伝達軸とがかさ歯車により接続されているため、従動回転体の回転により伝達軸が軸周りに確実に回転する。
請求項の水門開閉装置に係る発明は、上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明において、前記回転伝達手段は、前記回転駆動体と前記伝達軸との間に介装され、互いに噛合されるかさ歯車を備えることを特徴とする。
請求項の発明では、回転駆動体と伝達軸とがかさ歯車により接続されているため、回転駆動体の回転により伝達軸が軸周りに確実に回転する。
請求項4の水門開閉装置に係る発明は、上記課題を解決するため、請求項1~3いずれか1項に記載の発明において、前記伝達軸は、水平方向に延びる第1伝達軸と、該第1伝達軸に対して直交する方向に延び、前記第1伝達軸との間で互いの回転が伝達される第2伝達軸と、を備えることを特徴とする。
請求項4の発明では、従動回転体または回転駆動体の回転に伴って、第1及び第2伝達軸を介して確実に案内用回転体が回転する。
請求項5の水門開閉装置に係る発明は、上記課題を解決するために、請求項1~4のいずれか1項に記載の発明において、前記案内用回転体が、前記回転駆動体よりも高い位置に配設されていることを特徴とする。
請求項5の発明では案内用回転体が、回転駆動体よりも高い位置に配設されていることにより、案内用回転体から下方の領域を、動力伝達部材の収納スペースとして有効利用することができる。
請求項の水門開閉装置に係る発明は、上記課題を解決するため、請求項に記載の発明において、前記案内用回転体が、前記従動回転体よりも高い位置に配設されていることを特徴とする。
請求項の発明では案内用回転体が、従動回転体よりも高い位置に配設されていることにより、案内用回転体から下方の領域を、動力伝達部材の収納スペースとして有効利用することができる。
請求項の水門開閉装置に係る発明は、上記課題を解決するため、請求項1~のいずれか1項に記載の発明において前記案内用回転体に巻回された前記動力伝達部材の他端側を折り返して収納する収納体を備えたことを特徴とする。
請求項の発明では案内用回転体の回転により、動力伝達部材の他端側を順次折り返した状態で、収納体に収納することができるため、動力伝達部材を収容するために必要なスペースの高さが低減される。
請求項の水門開閉装置に係る発明は、上記課題を解決するため、請求項に記載の発明において、前記収納体は、前記動力伝達部材の前記他端側を支持する、水平に対して傾斜するよう配設された支持部材を備えることを特徴とする。
請求項の発明では案内用回転体の回転により、動力伝達部材の他端側を、収容部の傾斜した支持部材に支持して順次折り返し収納することができる。
請求項に記載した発明は、上記課題を解決するため、請求項に記載の発明において、前記収納体は、前記動力伝達部材の前記他端側を折り返す方向と直交する方向に突設されて前記支持部材の上面に当接して前記動力伝達部材の前記他端側が折り返されることとなる掛止ピンを備えることを特徴とする。
請求項の発明では案内用回転体の回転により、動力伝達部材の他端側は、その長手方向に一定間隔をおいて突設された掛止ピンが傾斜した支持部材の上面に順次当接する。そのため、動力伝達部材の他端側は、順次折り返されて略U字状に垂れ下がることとなる。そして、掛止ピンが支持部材の傾斜に沿って移動するため、動力伝達部材の他端側をスムーズに順次折り返して収納することができる。
本発明によれば、水門開閉装置の作動信頼性を維持させるために、動力伝達部材と回転伝達手段の構成要素とに応じて、それぞれに適した頻度及び内容で保守点検をすることができるので、保守点検を容易に行うことができるととともに、その頻度を低減させることができる水門開閉装置を提供することができる。また、安価なコストで、駆動装置により回転駆動される回転駆動体と、動力伝達部材の他端側が巻回された案内用回転体とを確実に同期した周速度で同方向に回転させ、安定して扉体の開閉動作を行うことができるよう構成された水門開閉装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る水門開閉装置の概略図である。 図1の水門開閉装置の要部拡大図である。 一部を破断して示した図2の側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る水門開閉装置の概略図である。 図1の水門開閉装置の要部拡大図である。 本発明の第3の実施形態に係る水門開閉装置の要部拡大図である。 本発明の第4の実施形態に係る水門開閉装置の要部拡大図である。 本発明の第5の実施形態に係る水門開閉装置の要部拡大図である。 本発明の第6の実施形態に係る水門開閉装置の要部拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態を図1~図9に基づいて詳細に説明する。
以下に、本発明の第1~第6の実施形態に係る水門開閉装置1a~1fを説明するが、まず、第1の実施形態に係る水門開閉装置1aを図1~図3に基づいて説明する。
第1の実施形態に係る水門開閉装置1aは、水門の扉体2の上端でその幅方向両端に一対のチェーン(動力伝達部材)3、3の一端がそれぞれ連結される。本実施形態においては、一対のチェーン3として、それぞれローラチェーンを採用した場合で説明する。なお、扉体2の上端の幅方向両端に一対の支持スプロケットをそれぞれ設けた実施形態の場合は、一対のチェーン3、3の一端側がそれぞれ支持スプロケットに巻回される。水門の幅方向両側には、一対の門柱10、10がそれぞれ立設される。各門柱10、10の上方に操作台11が備えられている。該操作台11上に架台12が配置され、該架台12上に、回転駆動力を付与する駆動装置4が配置される。駆動装置4から扉体2の幅方向両側にその回転駆動力が伝達される駆動軸(図示略)がそれぞれ延びる。該各駆動軸に駆動スプロケット(回転駆動体)5、5がそれぞれ連結される。該各駆動スプロケット5、5に一対のチェーン3、3がそれぞれ巻回される。
なお、本水門開閉装置1aは、扉体2の幅方向両側の、一対のチェーン3、3に対応する構成が同じであるために、扉体2の幅方向一端側の、一方のチェーン3に対応する構成のみを、以下に詳細に説明する。なお、以下の説明において、参照する図の右側を上流側として、図の左側を下流側として説明する。
図1~図3に示した実施形態では、架台12には、中間案内スプロケット21、22が略同じ高さで所定の間隔をおいて回転可能に設けられている。また、架台12の、駆動スプロケット5の下方には、従動スプロケット(従動回転体)15が回転可能に設けられている。架台12の上流側(図1及び図2)には、チェーン3の他端側が巻回される案内スプロケット(案内用回転体)18が設けられている。
従動スプロケット15には、駆動スプロケット5と扉体2との間を略鉛直方向に延びるチェーン3が巻回される。なお、駆動スプロケット5と扉体2との間のチェーン3は、鉛直方向に対して傾斜して延びる場合がある。要するに、従動スプロケット15には、駆動スプロケット5と扉体2との間に延びるチェーン3が巻回される。
さらに、水門開閉装置1aは、回転伝達手段として、第1伝達軸31と、第2伝達軸32と、従動スプロケット15の回転を第1伝達軸31に伝達する歯車機構15a、31aと、第1伝達軸31の回転を第2伝達軸32に伝達する角度回転伝達手段35と、第2伝達軸32の回転を案内スプロケット18に伝達する歯車機構32b、18aとを有している。
第1伝達軸31は、その中心軸線が従動スプロケット15の回転軸の中心軸線と交差する水平方向に延びるよう配置されており、軸受33によって中心軸線周りに回転可能に支持されている。第2伝達軸32は、その中心軸線が案内スプロケット18の回転軸の中心軸線と交差する垂直方向に延びるよう配置されており、軸受34によって中心軸線周りに回転可能に支持されている。すなわち、第1伝達軸31と第2伝達軸32は、その中心軸線が互いに所定の角度(図1および図2においては紙面上におけるなす角が直角)で交差する方向に延びるよう配置されている。従動スプロケット15と、第1伝達軸31の一端とは、互いに接続する歯車機構として、互いに噛合されるかさ歯車15a、31aが設けられている。従動スプロケット15のかさ歯車15aは、第1伝達軸31のかさ歯車31aよりも図1および図2における紙面の手前側に位置している。これを言い換えれば、第1伝達軸31のかさ歯車31aは、従動スプロケット15のかさ歯車15aよりも図1および図2における紙面の奥側に位置している。第1伝達軸31と第2伝達軸32のそれぞれの他端は、互いに接続する角度回転伝達手段35としてこの実施形態では、互いに噛合されるかさ歯車31b、32aが設けられている。なお、角度回転伝達手段35は、互いの中心軸線が所定の角度で交差する方向に延びるよう配置された第1伝達軸31と第2伝達軸32との間で、軸周りの回転を伝達し得る機構をいい、かさ歯車31b、32aに限定されることはない。第2伝達軸32の一端と、案内スプロケット18とは、互いに接続する歯車機構として、互いに噛合されるかさ歯車32b、18aが設けられている。これらのかさ歯車15a、31a、31b、32a、32b、18aは、チェーン3の一端側が巻回された従動スプロケット15と他端側が巻回された案内スプロケット18とが同期した周速度で同方向に回転するよう構成されている。なお、本発明の回転伝達手段は、回転駆動体を構成する駆動スプロケット5に巻回されたチェーン3と異なる構成要素であって、従動スプロケット15と案内スプロケット18とを同期した周速度で同方向に回転させることができるものであればよく、例えば、単一の伝達軸を、その中心軸線が従動スプロケット15と案内スプロケット18との中心線を結ぶ仮想上の線に沿うように配置し、または、伝達軸を用いることなく、従動スプロケット15と案内スプロケット18とを単数または複数の歯車により回転駆動可能に接続するよう構成することもできる。また、従動スプロケット15と第1伝達軸31の一端とを互いに接続する歯車機構、および、第2伝達軸32の一端と案内スプロケット18とを互いに接続する歯車機構は、かさ歯車に限定されることはなく、互いの中心軸線が所定の角度で交差する方向に延びるよう配置された従動スプロケット15および案内スプロケット18と伝達軸とを互いに回転伝達可能に接続することができるものであれば、他の歯車機構を採用することもできる。また、角度回転伝達手段は、かさ歯車に限定されることはなく、例えばねじ歯車など、他の歯車機構に構成してもよく、特に第1伝達軸31と第2伝達軸32の中心軸線の図1および図2の紙面上におけるなす角が互いに鈍角で交差する方向に延びるよう配置される場合、かさ歯車に替えて他の歯車機構や所謂ユニバーサルジョイント等により構成することもできる。
さらにこの実施形態では、従動スプロケット15の上方に位置している駆動スプロケット5よりも高い位置に垂下用案内スプロケット18が配設されており、また、案内スプロケット18によって送られたチェーン3の他端側を収容するチェーン収容体(収容体)25が操作台11上に設けられている。
チェーン収容体25は、一対の支持部材26、26と、該各支持部材26、26を支持する支持本体27とを備えている。また、チェーン3には、該チェーン3の両側からそれぞれチェーン3を折り返す方向と直交する方向に突設された掛止ピン29、29が、長さ方向に所定間隔を置いて複数形成されている。案内スプロケット18は、支持本体27の上方に回転可能に支持されており、従動スプロケット15よりも高い位置に配置されていることは勿論のこと、従動スプロケット15の上方に位置する駆動スプロケット5よりも高い位置に配置されている。
一対の支持部材26、26は、チェーン3の折り返す方向に延びており、チェーン3の幅よりもやや広い間隔で平行に配置したものであり、例えば、扉体2側に向かって水平方向に対して下方傾斜させている。チェーン3の他端(扉体2が連結された一方端と反対側の端部)は、下方に傾斜した支持部材26の上流側端部、または、上流側に位置する支持本体27の上端部に連結されている。掛止ピン29、29は、チェーン3の長さ等に応じて、チェーンの長手方向に適宜間隔をおいて複数設けることができ、また、掛止ピン29、29を設ける数を適宜決定することができる。
以上説明した、第1の実施形態に係る水門開閉装置1aでは、扉体2を上昇させる際、チェーン3の一端側の上昇に伴って従動スプロケット15が駆動スプロケット5と同期した周速度で同方向に回転し、かさ歯車15a、31aを介して第1伝達軸31が中心軸線周りに回転し、かさ歯車31b、32aにより第1伝達軸31の中心軸線周りの回転が第2伝達軸32に伝達されて、第2伝達軸32が中心軸線周りに回転し、かさ歯車32b、18aを介して案内スプロケット18が駆動スプロケット5および従動スプロケット15と同方向に同期した周速度で回転する。そのため、駆動スプロケット5から中間案内スプロケット21、22を介して送られるチェーン3の他端側は、案内スプロケット18によりチェーン収容体25に向かって弛むことなく送られ、チェーン3の長手方向に適宜間隔をおいて設けられた掛止ピン29が、順次支持部材26に支持される。その結果、チェーン3の他端側は、U字状に折り返された状態で収容される。
扉体2を上昇させる際に、チェーン3の一端側の移動に伴う従動スプロケット15の回転を、チェーン3とは異なる構成要素、すなわち、本実施形態では、歯車機構15a、31a、第1伝達軸31、歯車機構31b、32a、第2伝達軸32、及び歯車機構32b、18aを介して、案内スプロケット18に伝達してこれを回転させるので、従動スプロケット15と案内スプロケット18とを確実に同期した周速度で同方向に回転させることができる。そのため、扉体2を上昇させる際に、チュエーン3の、駆動スプロケット5の回転により送られる量と、案内スプロケット18の回転により送られる量との間に生じる差が極めてわずかであり、したがって、チェーン3にかかる負荷の変動を、従来の伝達用チェーンを用いる場合と比較して、減少させることができる。そのため、水門開閉装置1aの作動信頼性を維持するために必要な保守点検を行う頻度を低減させることができ、安定して扉体2の開閉動作を行うことができる。また、従来の技術で懸念される課題、すなわち、扉体2に一端側が結合され駆動スプロケット5に巻回されたチェーン3と、回転伝達手段の伝達用チェーンの延び量が異なると、駆動スプロケット5に巻回されたチェーン3と伝達用チェーンのいずれかにかかる負荷の変動が大きくなるなどの問題がなく、また、扉体2に一端側を結合されチェーン3が巻回された駆動スプロケット5と、伝達用チェーンにより回転される案内スプロケット18とが同期した周速度で回転しなくなり、その結果、駆動スプロケット5に巻回されたチェーン3と案内スプロケット18の伝達用チェーンのいずれかに弛みが生じる可能性に対応して、伝達用チェーンとチェーン3との間に生じる延びの差による弛みをなくすためのテンションを付与するための機構を必要とすることもない。そのため、水門開閉装置の構成を単純化してコストを低減させることができる。
次に、第2の実施形態に係る水門開閉装置1bを図4および図5に基づいて説明する。なお、第2の実施形態においては、上述した第1の実施形態と同様または相当する構成については同じ符号を付してその説明を省略し、第1の実施形態と異なる構成についてのみ説明することする。
最初に、第2の実施形態の概略を説明すると、上述した第1の実施形態においては、扉体2の上昇に伴い移動するチェーン3の一端側を従動スプロケット15に巻回し、チェーン3とは異なる構成要素、すなわち、歯車機構15a、31a、第1伝達軸31、歯車機構31b、32a、第2伝達軸32、及び歯車機構32b、18aにより、従動スプロケット15と案内スプロケット18とを同期した周速度で同方向に回転させる構成であったのに対して、第2の実施形態では、チェーン3とは異なる構成要素により、チェーン3を送る回転駆動スプロケット5の回転を案内スプロケット18に伝達して駆動スプロケット5と案内スプロケット18とを同期した周速度で同方向に回転させる構成としている。
第2の実施形態に係る水門開閉装置1bは、回転伝達手段として、第1伝達軸31と、第2伝達軸32と、駆動スプロケット5の回転を第1伝達軸31に伝達する歯車機構5a、31aと、第1伝達軸31の回転を第2伝達軸32に伝達する角度回転伝達手段35(本実施の形態では、かさ歯車31b、32a)と、第2伝達軸32の回転を案内スプロケット18に伝達する歯車機構32b、18aとを有している。
第1伝達軸31は、その中心軸線が駆動スプロケット5の回転軸の中心軸線と交差する水平方向に延びるよう配置されており、軸受33によって中心軸線周りに回転可能に支持されている。第2伝達軸32は、その中心軸線が案内スプロケット18の回転軸の中心軸線と交差する垂直方向に延びるよう配置されており、軸受34によって中心軸線周りに回転可能に支持されている。すなわち、第1伝達軸31と第2伝達軸32は、その中心軸線が互いに所定の角度(図4および図5においては紙面上におけるなす角が直角)で交差する方向に延びるよう配置されている。駆動スプロケット5と、第1伝達軸31の一端とは、互いに接続する歯車機構として、互いに噛合されるかさ歯車5a、31aが設けられている。駆動スプロケット5のかさ歯車5aは、第1伝達軸31のかさ歯車31aよりも図4および図5における紙面の手前に位置している。これを言い換えれば、第1伝達軸31のかさ歯車31aは、駆動スプロケット5のかさ歯車5aよりも図4および図5における紙面の奥側に位置している。第1伝達軸31と第2伝達軸32のそれぞれの他端は、互いに接続する角度回転伝達手段35としてこの実施形態では、互いに噛合されるかさ歯車31b、32aが設けられている。第2伝達軸32の一端と、案内スプロケット18とは、互いに接続する歯車機構として、互いに噛合されるかさ歯車32b、18aが設けられている。これらのかさ歯車5a、31a、31b、32a、32b、18aは、チェーン3の一端側が巻回された駆動スプロケット5と他端側が巻回された案内スプロケット18とが同期した周速度で同方向に回転するよう構成されている。なお、回転伝達手段は、回転駆動体を構成する駆動スプロケット5に巻回されたチェーン3と異なる構成要素であって、駆動スプロケット5と案内スプロケット18とを同期した周速度で同方向に回転させることができるものであればよく、例えば、単一の伝達軸を、その中心軸線が駆動スプロケット5と案内スプロケット18との中心線を結ぶ仮想上の線に沿うように配置し、または、伝達軸を用いることなく、駆動スプロケット5と案内スプロケット18とを単数または複数の歯車により回転駆動可能に接続するよう構成することもできる。また、駆動スプロケット5と第1伝達軸31の一端とを互いに接続する歯車機構、および、第2伝達軸32の一端と案内スプロケット18とを互いに接続する歯車機構は、かさ歯車に限定されることはなく、その中心軸線が互いに所定の角度で図4および図5の紙面上で交差する方向に延びるよう配置された駆動スプロケット5および案内スプロケット18と伝達軸とを互いに回転伝達可能に接続することができるものであれば、他の歯車機構を採用することもできる。また、角度回転伝達手段35は、かさ歯車に限定されることはなく、他の歯車機構に構成してもよく、特に第1伝達軸31と第2伝達軸32の中心軸線の図4および図5の紙面上におけるなす角が互いに鈍角で交差する方向に延びるよう配置される場合、かさ歯車に替えて他の歯車機構や所謂ユニバーサルジョイント等により構成することもできる。
以上説明した、第2の実施形態に係る水門開閉装置1bでは、扉体2を上昇させる際、駆動スプロケット5が回転すると、かさ歯車5a、31aを介して第1伝達軸31が中心軸線周りに回転し、かさ歯車31b、32aにより第1伝達軸31の中心軸線周りの回転が第2伝達軸32に伝達されて、第2伝達軸32が中心軸線周りに回転し、かさ歯車32b、18aを介して案内スプロケット18が駆動スプロケット5と同期した周速度で同方向に回転する。そのため、駆動スプロケット5から中間案内スプロケット21、22を介して送られるチェーン3の他端側は、案内スプロケット18によりチェーン収容体25に向かって送られ、チェーン3の長手方向に適宜間隔をおいて設けられた掛止ピン29が、順次支持部材26に支持される。その結果、チェーン3の他端側は、U字状に折り返された状態で収容される。
扉体2を上昇させる際に、チェーン3を送る駆動スプロケット5の回転を、チェーン3とは異なる構成要素、すなわち、本実施形態では、歯車機構5a、31a、第1伝達軸3、歯車機構31b、32a、第2伝達軸32、及び歯車機構32b、18aを介して、案内スプロケット18に伝達してこれを回転させるので、駆動スプロケット5と案内スプロケット18とを確実に同期した周速度で同方向に回転させることができる。そのため、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、第3の実施形態に係る水門開閉装置1cを図6に基づいて説明する。該第3の実施形態に係る水門開閉装置1cの説明する際には、第1及び第2の実施形態に係る水門開閉装置1a、1bと同様のまたは相当する構成については同じ符号を付してその説明を省略し、第1、第2の実施形態に係る水門開閉装置1a、1bと異なる構成についてのみ説明することする。
最初に、第3の実施形態の概略を説明すると、上述した第1及び第2の実施形態においては、案内スプロケット18により送られるチェーン3の他端側に突設された複数の掛止ピン29が、チェーン収容体25の支持部材26に支持されて吊り下げられ、U字状に折り返された状態で収容される構成であったのに対し、第3の実施形態では、水平方向に対して上流側(図の右側)が下方に傾斜するよう配設された支持部材26と、支持部材26の両端からそれぞれ上方に鉛直に延びるよう配設された支持本体27とを備えており、チェーン3の他端側の先端3aが、支持部材26の上方に位置する端部(図6では左方の端部)に固定されている。
第3の実施形態に係る水門開閉装置1cでは、駆動装置4の駆動スプロケット5を開方向に回転駆動させて扉体2を上昇させると、その扉体2の上昇に伴ってチェーン3に巻回された従動スプロケット15が回転し、当該従動スプロケット15の回転が、かさ歯車15a、31a、第1伝達軸31、かさ歯車31b、32a、第2伝達軸32、およびかさ歯車32b、18aにより案内スプロケット18に伝達され、案内スプロケット18は、従動スプロケット15と同期した周速度で同方向に回転する。そして、案内スプロケット18の回転により、チェーン3の他端側が送られ、チェーン3の他端側はチェーン収納体25の支持部材26上に載置され支持される。
このとき、垂下用案内スプロケット18によって送られるチェーン3は、その他端部側の先端3aが支持部材の上方に位置する側の端部に固定されているので、水平方向に対して傾斜している支持部材26の低い側の端部(図6では右方側の端部)に向かって、かかる先端3aから上方に向かう支持本体27に当接するまで移動する。そして、チェーン3は、この支持本体27に当接され移動が規制されると、略U字状に折り返される。このようにして、チェーン3は、一対の支持本体27の間で、順次略U字状に折り返された状態で、支持部材26上に重ねられスムーズにチェーン収納体25に収納される。
なお、第3の実施形態については、回転伝達手段が第1の実施形態と同様の構成、すなわち、従動スプロケット15を有する構成とした場合で説明したが、第2の実施形態と同様の構成、すなわち、駆動スプロケット5にかさ歯車5aを設けて、第1伝達軸31のかさ歯車31aと噛合させる構成とすることもできる。
次に、第4の実施形態に係る水門開閉装置1dを図7に基づいて説明する。該第4の実施形態に係る水門開閉装置1dの説明する際には、第1~第3の実施形態に係る水門開閉装置1a~1cと同様のまたは相当する構成については同じ符号を付してその説明を省略し、第1~第3の実施形態に係る水門開閉装置1a~1cと異なる構成についてのみ説明することする。
最初に、第4の実施形態の概略を説明すると、上述した第1~第3の実施形態においては、チェーン収容体25が操作台11上に設けられていたのに対し、第4の実施形態では、チェーン収納体25が操作台11下に設けられている。
第4の実施形態における水門開閉装置1dは、単一の中間案内スプロケット21が設けられており、回転駆動スプロケット5に巻回されたチェーン3の他端側は、中間案内スプロケット21と案内スプロケット18とに順次巻回されており、先端3aが支持部材26の下方に位置する端部(図7では左方の端部)に固定されている。そして、第1及び第2の実施形態と同様に、チェーン3の他端側には、複数の掛止ピン29が間隔をおいて突設されており、収納体は、チェーン3の掛止ピン29を支持する支持部材26が、この実施形態では下流に向かって下方に傾斜するよう設けられている。
また、第4の実施形態では、従動スプロケット15と案内スプロケット18とが略同じ高さに配置されている。そして、従動スプロケット15の回転を案内スプロケット18に伝達するための回転伝達手段は、単一の伝達軸36と、従動スプロケット15と伝達軸の一方端とに設けられたかさ歯車15a、36aと、案内スプロケット18と伝達軸36の他方端とに設けられたかさ歯車18a、36bとを備えている。
第4の実施形態に係る水門開閉装置1dでは、駆動装置4の駆動スプロケット5を開方向に回転駆動させて扉体2を上昇させると、その扉体2の上昇に伴ってチェーン3に巻回された従動スプロケット15が回転し、当該従動スプロケット15の回転が、かさ歯車15a、36a、伝達軸36、およびかさ歯車36b、18aにより案内スプロケット18に伝達され、案内スプロケット18は、従動スプロケット15と同期した周速度で駆動スプロケット5および従動スプロケット15と同方向に回転する。そして、案内スプロケット18の回転により、チェーン3の他端側が送られてその掛止ピン29がチェーン収納体25の支持部材26上に載置され支持される。
このとき、案内スプロケット18によって下方に送られるチェーン3は、その他端部側の先端3aが支持部材26の下方に位置する側の端部に固定されているので、水平方向に対して傾斜している支持部材26の低い側の端部(図7では左方側の端部)に向かって、かかる端部から上方に向かう支持本体27に当接するまで移動する。そして、チェーン3は、この支持本体27に当接され移動が規制されると、略U字状に折り返される。このようにして、チェーン3は、一対の支持本体27の間で、順次略U字状に折り返された状態で、支持部材26上に重ねられスムーズにチェーン収納体25に収納される。
なお、第4の実施形態については、回転伝達手段が第1の実施形態と同様の構成、すなわち、従動スプロケット15を有し、従動スプロケット15にかさ歯車15aを設けて、第1伝達軸31のかさ歯車31aと噛合させる構成とした場合で説明したが、第2の実施形態と同様の構成、すなわち、駆動スプロケット5にかさ歯車5aを設けて、伝達軸36のかさ歯車36aと噛合させる構成とすることもできる。
次に、第5の実施形態に係る水門開閉装置1eを図8に基づいて説明する。該第5の実施形態に係る水門開閉装置1eの説明する際には、第1~第4の実施形態に係る水門開閉装置1a~1dと同様のまたは相当する構成については同じ符号を付してその説明を省略し、第1~第4の実施形態に係る水門開閉装置1a~1dと異なる構成についてのみ説明することする。
最初に、第5の実施形態の概略を説明すると、上述した第1~4の実施形態においては、チェーン収容体25を備えていたのに対し、第5の実施形態では、チェーン収納体25が設けられておらず、チェーン3の他端側の先端3aは、架台12の上流側端部の下端に固定されている。伝達軸36は、軸受37により、中心軸線周りに回転可能に支持されている。その他の構成については、上述した第4の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
この実施形態における水門開閉装置1eでは、扉体2を上昇させた際に、チェーン3の他端側が案内スプロケット18から下方に略U字状に垂れ下がった状態となる。そして、垂下用案内スプロケット18の下方の領域が、扉体2を上昇させたときの、チェーン3の収納スペースとなる。
なお、第5の実施形態については、回転伝達手段が第1の実施形態と同様の構成、すなわち、従動スプロケット15を有する構成とした場合で説明したが、第2の実施形態と同様の構成、すなわち、駆動スプロケット5にかさ歯車5aを設けて、伝達軸36のかさ歯車36aと噛合させる構成とすることもできる。
次に、第6の実施形態に係る水門開閉装置1fを図9に基づいて説明する。該第6の実施形態に係る水門開閉装置1fの説明する際には、第1~第5の実施形態に係る水門開閉装置1a~1eと同様のまたは相当する構成については同じ符号を付してその説明を省略し、第1~第5の実施形態に係る水門開閉装置1a~1eと異なる構成についてのみ説明することする。
最初に、第6の実施形態の概略を説明すると、上述した第5の実施形態においては、チェーン3の他端側の先端3aが架台12の上流側端部の下端に固定されていたのに対し、この実施形態においては、チェーン3の他端側の先端3aが架台12に連結されず自由端となっており、チェーン3の他端側が垂下用案内スプロケット18の下方に直線状に垂れ下がった状態となっている。また、上述した第4及び5の実施形態においては、従動スプロケット15と案内スプロケット18とが略同じ高さに配置されていたのに対し、この実施形態においては、案内スプロケット18が従動スプロケット15よりも高い位置に配置されている。
第6の実施形態に係る水門開閉装置1fでは、扉体2を上昇させる際、駆動装置4の駆動スプロケット5を開方向に回転駆動させると、チェーン3の上昇に伴って扉体2が各門柱10、10に沿って上昇する。チェーン3の上昇に伴って従動スプロケット15が開方向に回転すると共に垂下用案内スプロケット18が同方向に回転する。そして、当該垂下用案内スプロケット18の回転により、垂下用案内スプロケット18に巻回しているチェーン3の他端側が下方に向かって付勢され、チェーン3の他端側が案内スプロケット18を介してスムーズに降下して、垂下用案内スプロケット18の下方に直線状に垂れ下がる。
以上説明した、第6の実施形態に係る水門開閉装置1fは、案内スプロケット18を従動スプロケット15よりも高い位置に配置しているので、従動スプロケット15に対する高さの分を、チェーン3の収納スペースの一部にあてることができ、架台12から下方の収納スペースが小さくて済む。なお、案内スプロケット18はさらに、従動スプロケット15の上方に位置する駆動スプロケット5よりも高い位置に配置することもできる。この場合には、架台12から下方の収納スペースがさらに小さくて済むことになる。
なお、第6の実施形態については、回転伝達手段が第1の実施形態と同様の構成、すなわち、従動スプロケット15を有する構成とした場合で説明したが、第2の実施形態と同様の構成、すなわち、駆動スプロケット5にかさ歯車5aを設けて、伝達軸36のかさ歯車36aと噛合させる構成とすることもできる。この場合、案内スプロケット18を駆動スプロケット5よりも高い位置に配置することができる。
1a~1f 水門開閉装置,2 扉体,3 チェーン(動力伝達部材),4 駆動装置,5 駆動スプロケット(回転駆動体),15 従動スプロケット(従動回転体),18 案内スプロケット(案内回転体),15aと31a かさ歯車(歯車機構)25 チェーン収納体(収納体),26 支持部材,29 掛止ピン,31 第1伝達軸,32 第2伝達軸,35 角度回転伝達手段,15aと31a かさ歯車(歯車機構),32bと16a かさ歯車(歯車機構),36 伝達軸

Claims (9)

  1. 一端側が水門の扉体に連結される動力伝達部材と、
    該動力伝達部材が巻回される回転駆動体と、
    該回転駆動体を回転駆動させる駆動装置と、
    前記動力伝達部材の他端側が巻回されて、前記動力伝達部材の他端側に移動を案内する案内用回転体と、
    前記案内用回転体を前記回転駆動体と同期した周速度で同方向に回転させて前記動力伝達部材を送る回転伝達手段とを備え、
    前記回転伝達手段は、
    前記回転駆動体の回転に伴って回転して、前記案内用回転体を前記回転駆動体と同期した周速度で同方向に回転させると共に、前記動力伝達部材に沿って延びる伝達軸と、
    前記案内用回転体と前記伝達軸との間に介装され、互いに噛合されるかさ歯車と、
    を備えることを特徴とする水門開閉装置。
  2. 前記回転伝達手段は、
    前記扉体と前記回転駆動体との間に配置され、前記動力伝達部材に巻回される従動回転体と、
    前記従動回転体と前記伝達軸との間に介装され、互いに噛合されるかさ歯車と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の水門開閉装置。
  3. 前記回転伝達手段は、
    前記回転駆動体と前記伝達軸との間に介装され、互いに噛合されるかさ歯車を備えることを特徴とする請求項1に記載の水門開閉装置。
  4. 前記伝達軸は、
    水平方向に延びる第1伝達軸と、
    該第1伝達軸に対して直交する方向に延び、前記第1伝達軸との間で互いの回転が伝達される第2伝達軸と、
    を備えることを特徴とする請求項1~3いずれか1項に記載の水門開閉装置。
  5. 前記案内用回転体が、前記回転駆動体よりも高い位置に配設されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の水門開閉装置。
  6. 前記案内用回転体が、前記従動回転体よりも高い位置に配設されていることを特徴とする請求項に記載の水門開閉装置。
  7. 前記案内用回転体に巻回された前記動力伝達部材の他端側を折り返して収納する収納体を備えたことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の水門開閉装置。
  8. 前記収納体は、
    前記動力伝達部材の前記他端側を支持する、水平に対して傾斜するよう配設された支持部材を備えることを特徴とする請求項に記載の水門開閉装置。
  9. 前記収納体は、
    前記動力伝達部材の前記他端側を折り返す方向と直交する方向に突設されて前記支持部材の上面に当接して前記動力伝達部材の前記他端側が折り返されることとなる掛止ピンを備えることを特徴とする請求項に記載の水門開閉装置。
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