JP7081345B2 - 弾性材料の性能を評価するための方法 - Google Patents
弾性材料の性能を評価するための方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7081345B2 JP7081345B2 JP2018126226A JP2018126226A JP7081345B2 JP 7081345 B2 JP7081345 B2 JP 7081345B2 JP 2018126226 A JP2018126226 A JP 2018126226A JP 2018126226 A JP2018126226 A JP 2018126226A JP 7081345 B2 JP7081345 B2 JP 7081345B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- test piece
- strain
- low density
- elastic material
- density region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
Description
図1は、本実施形態の性能評価方法に用いられる性能評価装置の概略構成を示す斜視図である。性能評価装置1は、弾性材料の耐摩耗性能及び耐チッピング性能、耐クラック性能等の各種性能を評価するための装置である。図1に示されるように、本実施形態の性能評価装置1は、歪印加手段2と、撮像手段5と、評価手段6とを具えている。
あっても、S2で与えられた引張歪が維持された状態で、X線を照射し(S3)、投影像を撮影する(S4)ことにより、断層画像で低密度領域15が確認されうる。従って、小さい歪量で、弾性材料の性能を評価することが可能となる。
1.重合体(1):(変性基1個;特開2010-116554号公報に基づいて重合されたポリマー)
2.重合体(2):(変性基2個;重合体(1)のモノマー量違い)
3.重合体(3):(変性基3個;重合体(1)のモノマー量違い)
4.SBR :STYRON製のSPRINTAN SLR6430
5.BR :宇部興産(株)製のBR150B
6.変性剤 :アヅマックス社製3-(N,N-ジメチルアミノプロピル)トリメトキシシラン
7.老化防止剤 :大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N-1,3-ジメチルブチル-N'-フェニル-p-フェニレンジアミン)
8.ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン
9.酸化亜鉛 :東邦亜鉛の銀嶺R
10.アロマチックオイル:ダイアナプロセスAH-24(出光興産製)
11.ワックス :大内新興化学工業(株)製のサンノックワックス
12.硫黄 :鶴見化学(株)製の粉末硫黄
13.加硫促進剤(1):大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ
14.加硫促進剤(2):大内新興化学工業(株)製のノクセラーD
15.シリカ :デグッサ製のウルトラジルVN3
16.シランカップリング剤:デグッサ製のSi69
17.カーボンブラック:三菱化学(株)製のダイアブラックLH(N326、N2SA:84m2/g)
<モノマー(1)>
十分に窒素置換した100ml容器に、シクロヘキサン50ml、ピロリジン4.1ml、ジビニルベンゼン8.9mlが加えられ、0℃にて1.6M n-ブチルリチウムヘキサン溶液0.7mlが加えられ攪拌された。1時間後、イソプロパノールを加えて反応を停止させ、抽出・精製を行うことでモノマー(1)が得られた。
<重合体(1)>
十分に窒素置換した1000ml耐圧製容器に、シクロヘキサン600ml、スチレン12.6ml、ブタジエン71.0ml、モノマー(1)0.06g、テトラメチルエチレンジアミン0.11mlが加えられ、40℃で1.6M n-ブチルリチウムヘキサン溶液0.2mlが加えられて撹拌された。3時間後、変性剤0.5mlが加えられて攪拌された。1時間後、イソプロパノール3mlが加えられて重合が停止された。反応溶液に2,6-tert-ブチル-p-クレゾール1gを添加後、メタノールで再沈殿処理が行なわれ、加熱乾燥により重合体(1)が得られた。
<重合体(2)>
モノマー(1)を0.17gとし、上記重合体(1)と同様の方法で重合体(2)が得られた。
<重合体(3)>
モノマー(1)を0.29gとし、上記重合体(1)と同様の方法で重合体(3)が得られた。
弾性材料の製造には、公知の方法を適用できる。例えば、上記各成分をバンバリーミキサー、オープンロール等のゴム混練装置を用いて混練する方法を適用できる。
<低密度領域の割合の変化量による評価(実施例)>
弾性材料A乃至Cについて、直径20mm、軸方向の長さが1mmの円柱状の試験片10が準備され、図1に示される性能評価装置を用いて、図2に示される性能評価装置方法で、弾性材料の性能が評価された。工程S2では、試験片10に歪量が1.2までの引張歪が与えられた。工程S3は、大型放射光施設SPring-8のビームラインBL20B2を用いて実施された。
<ランボーン試験(比較例)>
弾性材料A乃至Cについて、ランボーン型摩耗試験機を用いて、環境温度23℃、負荷荷重1.0kgf、スリップ率30%の条件で摩耗量が測定され、その逆数が計算された。結果は、弾性材料Aを100とする指数であり、数値が大きい程、耐摩耗性能に優れていることを示す。
<実車走行試験>
弾性材料A乃至Cからなるトレッド部を有するサイズ195/65R15の空気入りタイヤが作成され、国産FF車に装着され、走行距離8000kmでのトレッド部の溝深さが測定され、トレッド部の摩耗量1mmあたりの走行距離が計算された。結果は、弾性材料Aを100とする指数であり、数値が大きい程、耐摩耗性能に優れていることを示す。
15 :低密度領域
15Z :空隙部
S3 :撮像工程
S4 :撮像工程
S5 :測定工程
S6 :測定工程
S7 :評価工程
S8 :評価工程
Claims (12)
- ゴム又はエラストマーを含む弾性材料の性能を評価するための方法であって、
前記弾性材料からなる試験片に歪を与えて、前記試験片の内部に低密度領域を形成する工程と、
前記試験片の内部の前記低密度領域を撮影する撮像工程と、
撮影されたデータから前記試験片に占める前記低密度領域の割合を測定する測定工程と、
前記試験片に与えられた単位歪量あたりの前記割合の変化量に基づいて、前記弾性材料の性能を評価する評価工程とを含む、
方法。 - 前記低密度領域は、空隙を含む、請求項1記載の方法。
- 前記弾性材料は、1種類以上の共役ジエン系化合物を用いて得られるゴム材料である、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記弾性材料は、タイヤ用のゴム材料である、請求項1乃至3のいずれかに記載の方法。
- 前記歪が、引張歪である、請求項1乃至4のいずれかに記載の方法。
- 前記撮像工程では、前記引張歪が与えられた状態での前記試験片が撮影される、請求項5記載の方法。
- 前記単位歪量あたりの前記割合は、2%以下である、請求項6記載の方法。
- 前記試験片に与えられる歪は、0.2以上である、請求項7記載の方法。
- 前記撮像工程は、コンピュータートモグラフィー法により行われ、
前記コンピュータートモグラフィー法において用いられるX線の輝度は、1010 photons/s/mrad2/mm2/0.1%bw以上である、請求項1乃至8のいずれかに記載の方法。 - 前記X線の輝度は、1012 photons/s/mrad2/mm2/0.1%bw以上である、請求項9記載の方法。
- 前記撮像工程では、X線を可視光に変換するための蛍光体が用いられ、
前記蛍光体の減衰時間は、100ms以下である、請求項1乃至10のいずれかに記載の方法。 - 前記測定工程は、
撮影されたデータから前記試験片の断層画像を構成する工程と、
前記断層画像から前記試験片内に生成された前記低密度領域の直径の分布を計算する工程とを含む、請求項1乃至11のいずれかに記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018126226A JP7081345B2 (ja) | 2018-07-02 | 2018-07-02 | 弾性材料の性能を評価するための方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018126226A JP7081345B2 (ja) | 2018-07-02 | 2018-07-02 | 弾性材料の性能を評価するための方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020008282A JP2020008282A (ja) | 2020-01-16 |
JP7081345B2 true JP7081345B2 (ja) | 2022-06-07 |
Family
ID=69151127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018126226A Active JP7081345B2 (ja) | 2018-07-02 | 2018-07-02 | 弾性材料の性能を評価するための方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7081345B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20220283066A1 (en) * | 2021-03-04 | 2022-09-08 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Evaluating performance method and system for elastic material |
JP2022190433A (ja) * | 2021-06-14 | 2022-12-26 | 住友ゴム工業株式会社 | 弾性材料の性能評価方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017073495A1 (ja) | 2015-10-27 | 2017-05-04 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤおよび架橋ゴム組成物 |
JP2017081548A (ja) | 2015-10-27 | 2017-05-18 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤおよび架橋ゴム組成物 |
JP2017083182A (ja) | 2015-10-22 | 2017-05-18 | 住友ゴム工業株式会社 | 性能評価方法及び性能評価装置 |
-
2018
- 2018-07-02 JP JP2018126226A patent/JP7081345B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017083182A (ja) | 2015-10-22 | 2017-05-18 | 住友ゴム工業株式会社 | 性能評価方法及び性能評価装置 |
WO2017073495A1 (ja) | 2015-10-27 | 2017-05-04 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤおよび架橋ゴム組成物 |
JP2017081548A (ja) | 2015-10-27 | 2017-05-18 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤおよび架橋ゴム組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020008282A (ja) | 2020-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6634777B2 (ja) | 性能評価方法及び性能評価装置 | |
JP5658219B2 (ja) | 高分子材料のエネルギーロス、耐チッピング性能及び耐摩耗性能を評価する方法 | |
JP5969494B2 (ja) | 高分子材料の反発弾性率、硬度及びエネルギーロスを評価する方法 | |
JP6408906B2 (ja) | 高分子材料のエネルギーロス及び耐摩耗性能を評価する方法 | |
JP7081345B2 (ja) | 弾性材料の性能を評価するための方法 | |
US20220404253A1 (en) | Performance evaluation method for elastic material | |
JP2017116330A (ja) | 高分子材料中の充填剤構造解析方法 | |
JP6870309B2 (ja) | 耐摩耗性能予測方法 | |
JP6613637B2 (ja) | 高分子材料の内部構造の応答特性を評価する方法 | |
JP7037935B2 (ja) | 高分子材料の補強剤階層構造評価方法 | |
JP2019158654A (ja) | 耐摩耗性能及び耐破壊性能を予測する方法 | |
JP7059834B2 (ja) | 弾性材料の性能評価方法 | |
JP2022095400A (ja) | 性能評価方法及び性能評価装置 | |
JP7571624B2 (ja) | 弾性材料の性能評価方法及び性能評価装置 | |
US20220283066A1 (en) | Evaluating performance method and system for elastic material | |
US20230332990A1 (en) | Performance evaluation method for elastic material | |
JP7024181B2 (ja) | 散乱強度の評価方法 | |
JP6050174B2 (ja) | 劣化解析方法 | |
JP5814277B2 (ja) | 破壊エネルギー予測方法及びゴム組成物 | |
JP2019158653A (ja) | 耐摩耗性能及び耐破壊性能の変化を予測する方法 | |
JP2018096691A (ja) | ゴム流れの評価方法 | |
JP2017032397A (ja) | 高分子材料のクラック性能を評価する方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210521 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220318 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220426 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220509 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7081345 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |