JP7080298B1 - ストーカ炉、及びストーカ炉システム - Google Patents

ストーカ炉、及びストーカ炉システム Download PDF

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Abstract

【課題】被燃焼物の層高さを円滑に調整することが可能なストーカ炉、及びストーカ炉システムを提供する。【解決手段】上面に層状に供給された被燃焼物を燃焼させながら水平方向に搬送するストーカと、前記上面から突出せずに前記被燃焼物の搬送を許容する非突出状態と前記上面から上方に突出して前記被燃焼物を堰き止める突出状態とに遷移可能とされた堰き止め部、及び、前記埋没状態と前記上面からの突出量の異なる複数の前記突出状態とに前記堰き止め部を遷移させる駆動部を有する層高さ調整部と、を備えるストーカ炉。【選択図】図2

Description

本開示は、ストーカ炉、及びストーカ炉システムに関する。
特許文献1には、被燃焼物を燃焼するための装置であるストーカ炉が開示されている。
ストーカ炉の主な被燃焼物である都市ごみは、性状変動が大きく、水分の含有量が多いため、発熱量が低い。ストーカ炉内で都市ごみを安定的に完全燃焼させるには、被燃焼物の燃え切り(輝炎の燃え切り長さ)を保証することが重要である。
したがって、ストーカ炉内で被燃焼物の層高さを制御し、輝炎の燃え切り長さを厳密に管理する必要がある。
特許第3916450号公報
ところで、上記特許文献1に記載されているストーカ炉では、層高センサを用いて、炉内の被燃焼物の層高さを検出し、乾燥段での被燃焼物の搬送速度と、炉内への被燃焼物の供給量とにより輝炎の着火点の位置制御を行っている。
しかしながら、被燃焼物の供給量制御と火格子の移動速度制御は乾燥段のみに留まるため、乾燥段後流における被燃焼物の層高さを円滑に変化させることは難しい。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、被燃焼物の層高さを円滑に調整することが可能なストーカ炉、及びストーカ炉システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係るストーカ炉は、上面に層状に供給された被燃焼物を燃焼させながら水平方向に搬送するストーカと、前記上面から突出せずに前記被燃焼物の搬送を許容する非突出状態と前記上面から上方に突出して前記被燃焼物を堰き止める突出状態とに遷移可能とされた堰き止め部、及び、前記非突出状態と前記上面からの突出量の異なる複数の前記突出状態とに前記堰き止め部を遷移させる駆動部を有する層高さ調整部と、を備え、前記堰き止め部は、幅方向に延びる軸線の径方向に延びるとともに該軸線の周方向に間隔をあけて設けられて、互いに径方向の寸法が異なる複数のブレードを有し、前記駆動部は、前記堰き止め部を前記軸線回りに旋回させていずれかの前記ブレードを選択的に前記上面から突出させることで、前記堰き止め部の突出量を変化させる
また、本開示に係るストーカ炉システムは、上記のストーカ炉と、前記上面上の前記被燃焼物の画像に基づいて、前記駆動部を制御することで前記突出量を調整する制御装置と、を備える。
本開示によれば、被燃焼物の層高さを円滑に調整することが可能なストーカ炉、及びストーカ炉システムを提供することができる。
本開示の実施形態に係るストーカ炉の構成を示す図である。 図1の要部を拡大した図である。 本開示の第一実施形態に係る層高さ調整部を示した図である。 本開示の第一実施形態に係る層高さ調整部の堰き止め部の突出量が変化した時の様子を示した図である。 本開示の第二実施形態に係る層高さ調整部を示した図である。 本開示の第二実施形態に係る層高さ調整部の堰き止め部の突出量が変化した時の様子を示した図である。 本開示の第三実施形態に係る制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 本開示の第三実施形態に係る制御装置の動作を示すフローチャートである。 本開示の第四実施形態に係る制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 本開示の第四実施形態に係る制御装置の動作を示すフローチャートである。 本開示の第三実施形態、及び第四実施形態に係るコンピュータの構成を示すハードウェア構成図である。 本開示の実施形態に係る攪拌部の構成を示した図である。
(第一実施形態)
(燃焼設備)
以下、第一実施形態に係る燃焼設備100の構成について説明する。第一実施形態に係る燃焼設備100は、廃棄物としての被燃焼物400を焼却処理する設備である。燃焼設備100の例としては、ごみ焼却ストーカ炉やバイオマス流動床ボイラ等、が挙げられる。第1の実施形態に係る燃焼設備100は、ごみ焼却ストーカ炉である。
図1は、第一実施形態に係る燃焼設備100の構成を示す図である。燃焼設備100は、ストーカ炉1と、排熱回収ボイラ8と、減温塔9と、集塵装置11と、煙突12と、を備えている。
(ストーカ炉)
ストーカ炉1は、被燃焼物400を搬送しながら燃焼させる炉である。上記被燃焼物400の例としては、廃棄物と、バイオマスと、が挙げられる。図1における被燃焼物400は廃棄物である。ストーカ炉1による被燃焼物400の燃焼に伴って、当該ストーカ炉1からは排ガスが発生する。この排ガスは、ストーカ炉1の上部に設けられた排熱回収ボイラ8に送られる。
排熱回収ボイラ8は、排ガスと水との間で熱交換を行うことで水を加熱して蒸気を発生させる。この蒸気は、図示しない外部の機器で利用される。排熱回収ボイラ8を通過した排ガスは、減温塔9で冷却された後、集塵装置11に送られる。集塵装置11でススや塵埃が除去された後、排ガスは煙突12を通じて大気中に排出される。
続けて、ストーカ炉1の構成について説明する。
図1及び図2に示すように、ストーカ炉1は、炉本体10と、ホッパ3と、フィーダ31と、ストーカ6と、排出シュート13と、を有する。
また、ストーカ炉1は、送風機B1と、火炉7と、一次空気ラインL1と、二次空気ラインL2と、風箱2と、層高さ調整部40と、を有する。
炉本体10の内部には、被燃焼物400を燃焼させるための処理空間Vが形成されている。この処理空間V内では、ストーカ6によって被燃焼物400が搬送方向Da一方側に燃焼しながら搬送される。焼却された被燃焼物400は、排出シュート13を通じて外部に排出される。本実施形態ではストーカ6は水平に設けられている。
本明細書文中における搬送方向Da一方側は、ホッパ3から排出シュート13へ向かう方向である。また、搬送方向Da他方側は、搬送方向Da一方側とは逆向きの方向である。
ホッパ3は、ストーカ炉1の被燃焼物400が投入される入口である。ホッパ3内には、ストーカ炉1外部のごみクレーンから被燃焼物400が投入される。
フィーダ31は、ホッパ3に投入された被燃焼物400を処理空間Vに供給する装置である。フィーダ31は、被燃焼物400を搬送方向Da一方側へ定期的に押し出し、被燃焼物400をストーカ6上に供給する。
ストーカ6は、複数の火格子により構成され、該複数の火格子は、フィーダ31より被燃焼物400が層状に供給される上面6aを形成している。火格子は、固定火格子と、可動火格子とで構成されている。固定火格子は、風箱2上に固定されている。可動火格子は、一定の速度で搬送方向Da一方側(上流側)と搬送方向Da他方側(下流側)への移動することで、該可動火格子と固定火格子の上にある被燃焼物400を攪拌混合しながら搬送する。したがって、ストーカ6は、上面6aに層状に供給された被燃焼物400を燃焼させながら水平方向に搬送している。
炉本体10は、搬送方向Da他方側から順に、乾燥段21、燃焼段22及び後燃焼段23を有する。乾燥段21、燃焼段22、後燃焼段23は、処理空間Vを搬送方向Daに区画している。乾燥段21は、ホッパ3から供給された被燃焼物400を、ストーカ6上で燃焼に先立って乾燥させるための領域である。
燃焼段22及び後燃焼段23は、乾燥した状態の被燃焼物400をストーカ6上で燃焼させるための領域である。燃焼段22では、被燃焼物400から発生する熱分解ガスによる拡散燃焼が起き、輝炎Fが生じる。後燃焼段23では、被燃焼物400の固定炭素の燃焼が起きるため、輝炎Fは生じない。つまり、燃焼に伴う輝炎Fは、主として燃焼段22に形成される。
輝炎Fは、該輝炎Fの搬送方向Da一方側端部に燃え切り長さZを有する。燃え切り長さZは、燃焼段22における被燃焼物400の拡散燃焼が終了したことを示すストーカ6上の一地点であり、ストーカ炉1内での好適な燃焼を図るための制御に用いられる指標の一つである。
火炉7は、炉本体10の上部から上方に向かって延びている。火炉7を通じて、処理空間V内の排ガスが排熱回収ボイラ8に送られる。
一次空気ラインL1は、送風機B1と風箱2とを接続している。送風機B1を駆動することで、一次空気ラインL1を通じて空気が風箱2に供給される。
風箱2は、ストーカ6の下方から空気を供給する。風箱2は、搬送方向Daに複数配列されており、乾燥段21と燃焼段22との間で段差を形成して配列されている。
二次空気ラインL2は、送風機B1と火炉7内とを接続している。二次空気ラインL2を通じて、燃焼に必要な空気がストーカ6の上方から火炉7内に供給される。
(層高さ調整部)
図2に示すように、層高さ調整部40は、乾燥段21と燃焼段22とに分かれる風箱2同士の間、及び燃焼段22と後燃焼段23とに分かれる風箱2同士の間に設けられている。さらに、層高さ調整部40は、後燃焼段23の搬送方向Da一方側端部に配置されている風箱2の搬送方向Da一方側に隣接して設けられている。層高さ調整部40は、幅方向(紙面奥行方向)に延びて設けられており、搬送方向Da一方側に向かって流れる被燃焼物400を適宜のタイミングで堰き止める機能を有する。本実施形態では、3つの層高さ調整部40が処理空間V内に設けられている。
以下、図3を参照して、層高さ調整部40が有する機能を説明する。図3は乾燥段21と燃焼段22との間に設けられた層高さ調整部40とその周辺部分を拡大した図である。
層高さ調整部40は、堰き止め部41と、該堰き止め部41を変位させる駆動部42と、を有する。堰き止め部41は、幅方向に延びるとともに上下方向に変位可能なバッフルプレート41aを有する。駆動部42は、バッフルプレート41aを上下方向に駆動することで、堰き止め部41の突出量を変化させている。駆動部42は、風箱2内には設けられず、風箱2同士の間にある空間に配置されている。
図4は、図3で示した層高さ調整部40のバッフルプレート41aが上下方向に段階的に変位した時の様子を示した図である。図4の(a)は、バッフルプレート41aが上面6aから突出せずに被燃焼物400の搬送を許容する非突出状態を示している。
図4の(b)は、バッフルプレート41aが上面6aから上方に部分的に突出した突出状態であり、図4の(c)は、バッフルプレート41aが上面6aから上方に全て突出した突出状態である。図4の(b)及び(c)の突出状態では、堰き止め部41はバッフルプレート41aが突出した分の高さまで被燃焼物400を堰き止める。
駆動部42は、図4の(a)が示す非突出状態と、図4の(b)及び(c)が示すように突出量の異なる複数の突出状態とにバッフルプレート41aを変位させる機能を有する。
(作用効果)
本実施形態では、層高さ調整部40のバッフルプレート41aの突出量を段階的に調整することが可能となり、突出量が調整されたバッフルプレート41aが壁となって被燃焼物400の搬送を堰き止める。これにより、状況に応じた好適な被燃焼物400の層高さが迅速に確保でき、搬送方向Daでの局所的な燃焼や未燃焼を抑制することができる。したがって、層高さが円滑に調整されることで、被燃焼物400の滞留時間や輝炎Fの燃え切り長さZが円滑に好適化され、ストーカ炉1全体の燃焼性能を向上させることができる。
また、本実施形態の層高さ調整部40は、設ける位置に制約が生じないため、ストーカ6上のどこにでも設けることができる。これにより、処理空間V内の被燃焼物400の乾燥及び燃焼を好適化することができる。
また、本実施形態の層高さ調整部40は、堰き止め部41のバッフルプレート41a周辺にデッドスペースが生じることがない。これにより、より多くの被燃焼物400を効率的に燃焼できる。
また、本実施形態の層高さ調整部40は、風箱2同士の間に設けられる構成により、駆動部42を風箱2の中に設置する必要がなくなる。これにより、駆動部42が高温や落塵に晒されることがなく、層高さ調整部40が長寿命化する。
また、本実施形態の層高さ調整部40は、堰き止め部41のバッフルプレート41aの長さが制限されることがない。これにより、層高さの設計の自由度が増す。
また、本実施形態の層高さ調整部40を用いることにより、ストーカ炉1の稼働を停止してセキ(固定堰)をいれるなどして被燃焼物400の層高さを調整する必要がなくなる。これにより、ストーカ炉1の稼働を停止させることなく容易に各段の被燃焼物400の層高さを調整できる。
(第二実施形態)
以下、本開示の第二実施形態の層高さ調整部40の構成について図5及び図6を参照して説明する。第二実施形態では、層高さ調整部40の構成以外は第一実施形態と同様の構成をなしている。第一実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(層高さ調整部)
層高さ調整部40は、乾燥段21と燃焼段22とに分かれ、段差が存在する風箱2同士の間、及び後燃焼段23の搬送方向Da一方側端部に配置されている風箱2の搬送方向Da一方側に隣接して設けられている。
以下、図5を参照して、層高さ調整部40が有する機能を説明する。図5は、乾燥段21と燃焼段22との間に設けられた層高さ調整部40とその周辺部分を拡大した図である。
層高さ調整部40は、堰き止め部41と、該堰き止め部41を変位させる駆動部42(不図示)と、を有する。堰き止め部41は、幅方向に延びる軸線О1を中心とした旋回軸41cと、軸線О1の径方向に延びるとともに該軸線О1の周方向に間隔をあけて旋回軸41cに一体に設けられて、互いに径方向の寸法が異なる複数のブレード41bを有する。
駆動部42は、旋回軸41cを軸線О1回りに旋回させることで、複数のブレード41bを軸線О1回りに旋回させる。つまり、いずれかのブレード41bを選択的に上面6aから突出させることができ、堰き止め部41の突出量を変化させることができる。
本実施形態では、堰き止め部41は、3つの互いに径方向の寸法が異なるブレード41bを有しており、3つのブレード41bは、周方向に180°の範囲内で90°毎の間隔をあけて旋回軸41cに一体に配列されている。また、3つのブレード41bは軸線О1回りに旋回した際に、風箱2の側壁とは干渉しないように設計されている。
図6は、図5で示した層高さ調整部40のブレード41bが旋回して、ブレード41bの突出量が上下方向に段階的に変化した際の様子を示した図である。図6の(a)は、ブレード41bが上面6aから突出せずに被燃焼物400の搬送を許容する非突出状態を示している。
図6の(b)、(c)、及び(d)は、ブレード41bが上面6aから突出した突出状態であり、堰き止め部41はブレード41bが突出した分の高さまで被燃焼物400を堰き止める。本実施形態では、3つのブレード41bの上面6aからの突出量を図6の(a)から(d)で示した4段階で調整することが可能である。
(作用効果)
本実施形態では、堰き止め部41が旋回し、径方向の長さがそれぞれ異なるブレード41bが壁となって被燃焼物400の搬送を堰き止めることで、段階的に堰き止め部41の突出量を調整することが可能である。これにより、状況に応じた好適な被燃焼物400の層高さが迅速に確保でき、搬送方向Daでの局所的な燃焼や不燃焼を抑制することができる。したがって、層高さが円滑に調整されることで、被燃焼物400の滞留時間や輝炎Fの燃え切り長さZが円滑に好適化され、ストーカ炉1全体の燃焼性能を向上させることができる。
また、堰き止め部41が旋回するため、ブレード41bの根本に被燃焼物400が滞留することがない。これにより、層高さ調整部40のメンテナンスが容易となる。
(第三実施形態)
以下、本開示の第三実施形態のストーカ炉システム50の構成について図1、図2、図7、図8、及び図11を参照して説明する。第三実施形態では、ストーカ炉システム50が、上記実施形態のストーカ炉1と、カメラ220と、制御装置300と、該制御装置300を実装するコンピュータ1100を備えている。上記実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(カメラ)
図1及び図2に示す炉本体10内部のカメラ220は、処理画像を撮影するカメラである。カメラ220が撮影する処理画像は、フィーダ31と、乾燥段21と、燃焼段22と、後燃焼段23と、被燃焼物400と、が写る熱画像である。また、カメラ220が撮影する処理画像には、被燃焼物400から発生する輝炎Fが写る。
(制御装置)
制御装置300は、処理画像をカメラ220から取得して輝度を特定する。制御装置300は、特定した輝度に基づいて、輝炎Fの燃え切り長さZを特定し、特定した輝炎Fの燃え切り長さZに基づいて層高さ調整部40の突出量を特定する。
次いで、制御装置300は、特定した突出量を層高さ調整部40の駆動部42に指令して、堰き止め部41の突出量を制御する。
制御装置300は、画像取得部310aと、輝度特定部320aと、燃え切り長さ特定部330aと、突出量特定部340aと、突出量制御部350aと、を備える。制御装置300は、有線または無線で燃焼設備100と接続される。
画像取得部310aは、カメラ220から処理画像を取得する。
輝度特定部320aは、画像取得部310aが取得した処理画像に基づいて、フィーダ31と、乾燥段21と、燃焼段22と、後燃焼段23のそれぞれの輝度を特定する。具体的には、輝度特定部320aは、以下のような動作で輝度を特定する。
輝度特定部320aは、画像取得部310aが、カメラ220が撮影した処理画像を受け入れる。図1及び図2に示すように、カメラ220の位置は搬送方向Da一方側に存在するストーカ炉1の側壁に固定されている。これにより、カメラ220が撮影した処理画像では、フィーダ31と、乾燥段21と、燃焼段22と、後燃焼段23のそれぞれが写る領域は予め特定されている。
燃焼段22には輝炎Fが存在するため、処理画像の下部には後燃焼段23が写り、処理画像の上部には輝炎Fが写る。
輝度特定部320aは、処理画像に基づいて、フィーダ31と、乾燥段21と、燃焼段22と、後燃焼段23と、に関わる輝度を特定する。すなわち、輝度特定部320aは、処理画像のうち後燃焼段23が写る領域における各画素の輝度、及び燃焼段22での輝炎Fが写る領域における各画素の輝度を特定する。
輝度特定部320aは、予め設定された数値を用いて処理画像のコントラスト及び明るさを調整した後、予め設定された二値化閾値に基づいて、特定した輝度を二値化する。輝度特定部320aは処理画像を複数のメッシュに分ける。
その後、輝度特定部320aは、各メッシュにおいて二値化された輝度の和や平均値、標準偏差等の統計値と予め設定された分類閾値とを比較することで、各メッシュの輝度を、明るいメッシュと暗いメッシュとに分類する。例えば、一のメッシュにおける輝度の統計値が予め設定された分類閾値以上である場合、当該メッシュは明るいメッシュに分類され、一のメッシュにおける統計値が予め設定された分類閾値未満である場合、当該メッシュは暗いメッシュに分類される。
燃え切り長さ特定部330aは、輝度特定部320aが特定した処理画像の明るいメッシュと暗いメッシュに基づいて、被燃焼物400の燃焼による輝炎Fの搬送方向Da一方側の端である燃え切り長さZを特定する。具体的には、燃え切り長さ特定部330aは、以下の動作で燃え切り長さZを特定する。
燃え切り長さ特定部330aは、輝度特定部320aが処理画像の輝度を特定してメッシュに分けたデータを受け入れて、当該処理画像における明るいメッシュのうち、最も下方の明るいメッシュの位置を特定する。当該明るいメッシュと、フィーダ31及び乾燥段21が接続する点を基準とし、当該明るいメッシュまでの距離を算出することで、燃え切り長さZを特定する。例えば、距離が2.5Mである場合、燃え切り長さZは2.5Mと特定される。
突出量特定部340aは、燃え切り長さ特定部330aが特定した燃え切り長さZに基づいて、層高さ調整部40の堰き止め部41が突出すべき量を特定する。具体的には、突出量特定部340aは、以下の動作で堰き止め部41の突出量を特定する。
突出量特定部340aは、燃え切り長さ特定部330aが特定した燃え切り長さZを予め定めた閾値との差分をとることで、当該燃え切り長さZが所定の長さよりも長いか短いかを判定する。
燃え切り長さ特定部330aが特定した燃え切り長さZが閾値よりも長い場合は、燃焼段22における被燃焼物400の層高さが全体的に低く、輝炎Fによる燃焼が広範囲に広がってしまっている状態である。つまり、燃焼段22や後流の後燃焼段23での被燃焼物400の滞留時間が確保されにくい状態である。したがって、燃え切り長さZを短くするために、層高さ調整部40の堰き止め部41の突出量を増加させる方向で、突出量特定部340aが閾値との差分に応じた突出量を特定する。
燃え切り長さ特定部330aが特定した燃え切り長さZが閾値よりも短い場合は、燃焼段22における被燃焼物400の層高さが全体的に高く、搬送方向Daにおいて輝炎Fによる燃焼が局所的に生じている状態である。つまり、燃焼段22における被燃焼物400の攪拌混合及び燃え切りが確保されにくい状態である。したがって、燃え切り長さZを長くするために、層高さ調整部40の堰き止め部41の突出量を減少させる方向で、突出量特定部340aが閾値との差分に応じた突出量を特定する。
突出量制御部350aは、突出量特定部340aが特定した堰き止め部41の突出量を駆動用の指令として電気信号に変換し、駆動部42に変換した電気信号を送信する。電気信号を受けた駆動部42は、指令通りの突出量で堰き止め部41を突出させる。
(制御装置の動作)
以下、制御装置300の動作について説明する。図8は制御装置300の動作を示すフローチャートである。
画像取得部310aがカメラ220の処理画像を取得する(ステップS1)。
輝度特定部320aが、ステップS1で画像取得部310aが取得した処理画像に基づいて、処理画像の輝度を特定する(ステップS2)。
燃え切り長さ特定部330aは、ステップS2で輝度特定部320aが特定した処理画像の輝度に基づいて、燃え切り長さZを特定する(ステップS3)。
突出量特定部340aは、ステップS3で燃え切り長さ特定部330aが特定した燃え切り長さZに基づいて、層高さ調整部40の堰き止め部41の突出量を特定する(ステップS4)。
突出量制御部350aは、ステップS4で突出量特定部340aが特定した堰き止め部41の突出量に基づいて、層高さ調整部40の堰き止め部41の突出を駆動部42に指令する(ステップS5)。
制御装置300は、上記一連の動作を、燃え切り長さZが予め定めた目標値の範囲に収まるまで繰り返す。
(作用効果)
本実施形態のストーカ炉システム50では、燃え切り長さZの状況に応じた上記一連の制御装置300の動作を通じて、堰き止め部41の突出量の増減が自動でなされる。これにより、被燃焼物400の層高さが増減し、燃え切り長さZが自動で円滑に適正化され、ストーカ炉1全体の燃焼性能を向上させることができる。
(第四実施形態)
以下、本開示の第四実施形態のストーカ炉システム50の構成について図1、図2、図9、図10、及び図11を参照して説明する。第四実施形態では、制御装置300の構成以外は第三実施形態と同様の構成をなしている。上記実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(制御装置)
制御装置300は、処理画像をカメラ220から取得して被燃焼物400の層の厚さを特定し、特定した層の厚さに基づいて層高さ調整部40の突出量を特定する。
次いで、制御装置300は、特定した突出量を層高さ調整部40の駆動部42に指令し、駆動を制御する。
制御装置300は、画像取得部310bと、層厚さ特定部320bと、突出量特定部330bと、突出量制御部340bと、を備える。
画像取得部310bは、カメラ220から処理画像を取得する。
層厚さ特定部320bは、画像取得部310bが取得した処理画像を受け入れる。
層厚さ特定部320bは、画像取得部310bが取得した処理画像に基づいて、フィーダ31と、乾燥段21と、燃焼段22と、後燃焼段23のそれぞれの層の厚さを特定する。具体的には、層厚さ特定部320bは、以下のような動作で層高さを特定する。
層厚さ特定部320bは、画像取得部310bがカメラ220から取得した処理画像を受け入れる。図1及び図2に示すように、カメラ220の位置は搬送方向Da一方側に存在するストーカ炉1の側壁に固定されている。これにより、カメラ220が撮影した処理画像におけるフィーダ31、乾燥段21、燃焼段22、及び後燃焼段23のそれぞれが写る領域は予め特定されている。
層厚さ特定部320bは、処理画像に写るフィーダ31、乾燥段21、燃焼段22、及び後燃焼段23の被燃焼物400の層の厚さを特定する。層厚さ特定部320bは処理画像におけるフィーダ31、乾燥段21、燃焼段22、及び後燃焼段23が写る領域それぞれの水平方向の被燃焼物400の層の厚さの平均値を算出する。
突出量特定部330bは、層厚さ特定部320bが特定した層の厚さの平均値に基づいて、層高さ調整部40の堰き止め部41が突出すべき量を特定する。具体的には、突出量特定部330bは、以下の動作で堰き止め部41の突出量を特定する。
突出量特定部330bは、層厚さ特定部320bが特定した被燃焼物400の層の厚さの平均値と予め定めた閾値との差分をとることで、当該層の厚さが所定の厚さよりも厚いか薄いかを判定する。
層厚さ特定部320bが特定した層の厚さの平均値が所定の厚さよりも厚い場合は、被燃焼物400の層の厚さが全体的に厚く、燃え切りが確保されにくい状態である。つまり、燃え切り不良や未燃焼分の増加が生じる可能性が高い状態である。したがって、被燃焼物400の燃え切りを確保するために、層高さ調整部40の堰き止め部41の突出量を減少させる方向で、突出量特定部330bが閾値との差分に応じた突出量を特定する。
層厚さ特定部320bが特定した層の厚さの平均値が所定の厚さよりも薄い場合は、被燃焼物400の層の厚さが全体的に薄く、各段における滞留時間が確保されにくい状態である。したがって、被燃焼物400の滞留時間を確保するために、層高さ調整部40の堰き止め部41の突出量を増加させる方向で、突出量特定部330bが閾値との差分に応じた突出量を特定する。
突出量制御部340bは、突出量特定部330bが特定した堰き止め部41の突出量を駆動用の指令として電気信号に変換し、駆動部42に変換した電気信号を送信する。電気信号を受けた駆動部42は、指令通りの突出量で堰き止め部41を突出させる。
(制御装置の動作)
以下、制御装置300の動作について説明する。図10は制御装置300の動作を示すフローチャートである。
画像取得部310bがカメラ220の処理画像を取得する(ステップS1)。
層厚さ特定部320bが、ステップS1で画像取得部310bが取得した処理画像に基づいて、層の厚さを特定する(ステップS2)。
突出量特定部330bは、ステップS2で層厚さ特定部320bが特定した層厚さに基づいて、層高さ調整部40の堰き止め部41の突出量を特定する(ステップS3)。
突出量制御部340bは、ステップS4で突出量特定部330bが特定した堰き止め部41の突出量に基づいて、層高さ調整部40の堰き止め部41の突出を指令する(ステップS4)。
制御装置300は、上記一連の動作を、層の厚さが予め定めた目標値の範囲に収まるまで繰り返す。
(作用効果)
本実施形態のストーカ炉システム50では、被燃焼物400の層の厚さに応じた上記一連の制御装置300の動作を通じて、堰き止め部41の突出量調整が自動でなされる。これにより、乾燥段21、燃焼段22、及び後燃焼段23のそれぞれにおける被燃焼物400の滞留時間や燃え切り長さZが自動で円滑に適正化され、ストーカ炉1全体の燃焼性能を向上させることができる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成は各実施形態の構成に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内での構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本開示は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
なお、図11は、第三実施形態及び第四実施形態に係るコンピュータ1100の構成を示すハードウェア構成図である。
コンピュータ1100は、プロセッサ1110、メインメモリ1120、ストレージ1130、インタフェース1140を備える。
上述の制御装置300は、コンピュータ1100に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ1130に記憶されている。プロセッサ1110は、プログラムをストレージ1130から読み出してメインメモリ1120に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、プロセッサ1110は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ1120に確保する。
プログラムは、コンピュータ1100に発揮させる機能の一部を実現するためのものであってもよい。例えば、プログラムは、ストレージ1130に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせ、または他の装置に実装された他のプログラムとの組み合わせによって機能を発揮させるものであってもよい。また、コンピュータ1100は、上記構成に加えて、または上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。この場合、プロセッサ1110によって実現される機能の一部または全部が当該集積回路によって実現されてよい。
ストレージ1130の例としては、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ1130は、コンピュータ1100のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース1140または通信回線を介してコンピュータ1100に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ1100に配信される場合、配信を受けたコンピュータ1100が当該プログラムをメインメモリ1120に展開し、上記処理を実行してもよい。第三実施形態及び第四実施形態では、ストレージ1130は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、当該プログラムは、前述した機能をストレージ1130に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、第一実施形態では、図4を参照して層高さ調整部40のバッフルプレート41aが上下方向に3段階に変位した際の様子を一例として示したが、3段階に限定されることはなく、バッフルプレート41aを適宜の高さに突出させてよい。
また、図12に示すように、風箱2同士の間に設けられた上下方向に延びるスクリュー軸線О2を中心としたスクリュー軸44と、該スクリュー軸44に設けられスクリュー軸線О2回りにスクリュー軸44に一体に回転するスクリュー43aと、スクリュー軸44を回転させるスクリュー駆動部43bと、を有する攪拌部43を上面6aに設けてもよい。
また、攪拌部43は、ストーカ6の上面6a上に設けられて、上下方向に延びるスクリュー軸線О2回りに回転し、上面6a上でスクリュー43aのみが回り、スクリュー43aがスクリュー軸44に設けられない構成であってもよい。
これにより、各段でスクリュー43aが不均一なサイズの被燃焼物400を崩す。サイズを均一にすることで、各段でより良好な層高さを実現することができる。
また、第二実施形態の駆動部42(不図示)は、カム機構であって、該カム機構によって堰き止め部41を旋回させる構成であってもよい。
また、第一実施形態及び第二実施形態の層高さ調整部40は、幅方向に延びて設けられているが、層高さ調整部40を幅方向に複数隣接して設ける構成であってもよい。これにより、幅方向においても被燃焼物400の層高さを調整することが可能になる。
また、第三実施形態及び第四実施形態のストーカ炉システム50のカメラ220は、可視カメラであってもよい。したがって、処理画像は、該可視カメラによって得られる可視画像であってもよい。
また、第三実施形態では、カメラ220は、搬送方向Da一方側に存在するストーカ炉1の側壁に固定されているが、図1及び図2に示すように、ストーカ炉1内の天井部に固定されていてもよい。
また、第四実施形態の制御装置300の入力として、カメラ220で取得された処理画像を用いているが、ストーカ炉1内の天井部に測長センサを設けてもよい。該測長センサで被燃焼物400の高さ計測値を取得し、該高さ計測値を層厚さ特定部320bへの入力としてもよい。
また、第四実施形態の層厚さ特定部320bでは、層の厚さの平均値と閾値との差分をとっているが、標準偏差等の他の統計値を用いて突出量を特定してもよい。
また、上記の実施形態のストーカ炉1、及びストーカ炉システム50は、ごみ焼却ストーカ炉である燃焼設備100に用いられるストーカ炉1、及びストーカ炉システム50であるが、バイオマス流動床ボイラ等の他の燃焼設備100に用いられてもよい。
<付記>
実施形態に記載のストーカ炉1、及びストーカ炉システム50は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係るストーカ炉1は、上面6aに層状に供給された被燃焼物400を燃焼させながら水平方向に搬送するストーカ6と、前記上面6aから突出せずに前記被燃焼物400の搬送を許容する非突出状態と前記上面6aから上方に突出して前記被燃焼物400を堰き止める突出状態とに遷移可能とされた堰き止め部41、及び、前記非突出状態と前記上面6aからの突出量の異なる複数の前記突出状態とに前記堰き止め部41を遷移させる駆動部42を有する層高さ調整部40と、を備える。
これにより、段階的に堰き止め部41の突出量を調整可能であるため、状況に応じた好適な被燃焼物400の層高さが円滑に確保できる。したがって、不均一なサイズの被燃焼物400によって生じる搬送方向Daの局所的な燃焼や未燃焼を抑制することができ、被燃焼物400の滞留時間及び燃え切り長さZを円滑に好適化することができる。また、ストーカ炉1の稼働を停止してセキ(固定堰)をいれて層高さを調整する必要がなくなり、稼働を停止させることなく容易に層の高さを調整できる。
(2)第2の態様に係るストーカ炉1は、(1)のストーカ炉1であって、前記堰き止め部41は、幅方向に延びるとともに上下方向に変位可能なバッフルプレート41aを有し、前記駆動部42は前記バッフルプレート41aを上下方向に駆動することで、前記堰き止め部41の突出量を変化させてもよい。
これにより、層高さ調整部40は、設ける位置に制約が生じないため、ストーカ6上のどこにでも設けることができる。これにより、処理空間V内の被燃焼物400の燃焼をさらに好適化することができる。また、堰き止め部41のバッフルプレート41a周辺にデッドスペースが生じることがなく、より多くの被燃焼物400を燃焼できる。また、駆動部42、モータ等を風箱2同士の間に設ける構成により、駆動部42を風箱2の中に設置する必要がなく、層高さ調整部40が長寿命化する。また、堰き止め部41のバッフルプレート41aの長さが制限されることがなく、層高さの設計の自由度が増す。
(3)第3の態様に係るストーカ炉1は、(1)のストーカ炉1であって、前記堰き止め部41は、前記幅方向に延びる軸線О1の径方向に延びるとともに該軸線О1の周方向に間隔をあけて設けられて、互いに径方向の寸法が異なる複数のブレード41bを有し、前記駆動部42は、前記堰き止め部41を前記軸線О1回りに旋回させていずれかの前記ブレード41bを選択的に前記上面6aから突出させることで、前記堰き止め部41の突出量を変化させてもよい。
これにより、堰き止め部41が旋回し、径方向の長さがそれぞれ異なるブレード41bが壁となって被燃焼物400の搬送を堰き止めることで、段階的に層高さを調整することが可能である。また、旋回するため、ブレード41bの根本に被燃焼物400の滞留することがない。
(4)第4の態様に係るストーカ炉1は、(1)から(3)のいずれかのストーカ炉1であって、前記上面6a上に設けられて、上下方向に延びるスクリュー軸線О2回りに回転するスクリュー43aを有する攪拌部43をさらに備えていてもよい。
これにより、各段でスクリュー43aが不均一なサイズの被燃焼物400を崩す。被燃焼物400のサイズが均一になることで、各段でより良好な層高さを実現することができる。
(5)第5の態様に係るストーカ炉システム50は、(1)から(4)のいずれかのストーカ炉1と、前記上面6a上の前記被燃焼物400の画像に基づいて、前記駆動部42を制御することで前記突出量を調整する制御装置300と、を備える。
これにより、自動で堰き止め部41の突出量が調整され、突出量の調整に伴って被燃焼物400の層高さが自動で調整される。
(6)第6の態様に係るストーカ炉システム50は、(5)のストーカ炉システム50であって、前記制御装置300は、前記画像から特定される前記被燃焼物400の輝炎Fの燃え切り長さZに基づいて前記駆動部42を制御してもよい。
これにより、被燃焼物400の層高さが自動で調整され、燃え切り長さZが好適化される。
(7)第7の態様に係るストーカ炉システム50は、(5)のストーカ炉システム50であって、前記制御装置300は、前記画像から特定される前記被燃焼物400の層の厚さに基づいて前記駆動部42を制御してもよい。
これにより、被燃焼物400の層高さが自動で調整され、滞留時間及び燃え切り長さZが好適化される。
1…ストーカ炉 2…風箱 3…ホッパ 6…ストーカ 6a…上面 7…火炉 8…排熱回収ボイラ 9…減温塔 10…炉本体 11…集塵装置 12…煙突 13…排出シュート 21…乾燥段 22…燃焼段 23…後燃焼段 31…フィーダ 40…層高さ調整部 41…堰き止め部 41a…バッフルプレート 41b…ブレード 41c…旋回軸 42…駆動部 43…攪拌部 43a…スクリュー 43b…スクリュー駆動部 44…スクリュー軸 50…ストーカ炉システム 100…燃焼設備 220…カメラ 300…制御装置 310a、310b…画像取得部 320a…輝度特定部 320b…層厚さ特定部 330a…燃え切り長さ特定部 330b、340a…突出量特定部 340b、350a…突出量制御部 400…被燃焼物 1100…コンピュータ 1110…プロセッサ 1120…メインメモリ 1130…ストレージ 1140…インタフェース L1…一次空気ライン L2…二次空気ライン B1…送風機 Da…搬送方向 V…処理空間 F…輝炎 Z…燃え切り長さ О1…軸線 О2…スクリュー軸線

Claims (5)

  1. 上面に層状に供給された被燃焼物を燃焼させながら水平方向に搬送するストーカと、
    前記上面から突出せずに前記被燃焼物の搬送を許容する非突出状態と前記上面から上方に突出して前記被燃焼物を堰き止める突出状態とに遷移可能とされた堰き止め部、及び、前記非突出状態と前記上面からの突出量の異なる複数の前記突出状態とに前記堰き止め部を遷移させる駆動部を有する層高さ調整部と、
    を備え
    前記堰き止め部は、幅方向に延びる軸線の径方向に延びるとともに該軸線の周方向に間隔をあけて設けられて、互いに径方向の寸法が異なる複数のブレードを有し、
    前記駆動部は、前記堰き止め部を前記軸線回りに旋回させていずれかの前記ブレードを選択的に前記上面から突出させることで、前記堰き止め部の突出量を変化させるストーカ炉。
  2. 前記上面上に設けられて、上下方向に延びるスクリュー軸線回りに回転するスクリューを有する攪拌部をさらに備える請求項1に記載のストーカ炉。
  3. 請求項1又は2に記載のストーカ炉と、
    前記上面上の前記被燃焼物の画像に基づいて、前記駆動部を制御することで前記突出量を調整する制御装置と、
    を備えるストーカ炉システム。
  4. 前記制御装置は、
    前記画像から特定される前記被燃焼物の輝炎の燃え切り長さに基づいて前記駆動部を制御する請求項に記載のストーカ炉システム。
  5. 前記制御装置は、
    前記画像から特定される前記被燃焼物の層の厚さに基づいて前記駆動部を制御する請求項に記載のストーカ炉システム。
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