JP7076011B2 - 樹脂成型体および樹脂成型体の製造方法 - Google Patents

樹脂成型体および樹脂成型体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂成型体の構造とその製造方法に係り、特に、車載電子制御装置(ECU)の樹脂筐体に適用して有効な技術に関する。
自動車の電子制御ブロックは、エンジンの状態や運転環境など必要とされる情報を検知する各種センサ、それらのセンサから得た各種情報を瞬時に演算処理し、最適制御情報を出力するECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)、及びその最適制御情報に従い駆動するアクチュエータ(駆動装置)から構成されており、それらの連携によって各電子制御システムの最適な制御が行われる。
電装化が進む中で自動車一台当たりのECU搭載数が増えているが、搭載数の増加は部材コストや車両重量の増加に直結することから、ECUの数や重さを抑える動きが出てきている。そのため、従来、ECUのハウジング(筐体)には、耐熱性や耐久性を考慮して、アルミニウム合金によるアルミダイカスト品が多く用いられてきたが、強化材としてガラス繊維を含んだガラス繊維強化樹脂の使用も増えている。また、システムの一部にECUを組み込む機電一体化による小型軽量化、一台当たりの搭載数を抑えるための機能統合化も検討されている。
本技術分野の背景技術として、例えば、特許文献1のような技術がある。特許文献1には「溶融材料が接合する部分であって、少なくとも一方の溶融材料の一部へ他方の溶融材料が入り込むための凹部を形成するための溶融流れ制限手段を設けるウェルドライン補強方法」が開示されている。
特開昭63-221023号公報
ところで、ECUの樹脂筐体を金型を用いて射出成型で形成する場合、通常は溶融樹脂の合流部にウエルドライン(以下、単にウェルドとも称する)と呼ばれる接合痕が現れる。多点ゲートウェルドラインを持つ成形品や溶融樹脂が2か所以上に分岐して再び合流する箇所(例えば穴やボス、インサートなど)には必ず発生するもので、強度の差はあるものの、一般的な方法では完全に避けるのは困難である。
上記特許文献1では、ウェルドラインを波型にするインサート部品を用いてインサート部品ごと一体に成形するため、インサート部品と樹脂との間にウェルドラインが2本形成される。(樹脂/インサート部品/樹脂の各界面)
上述したように、車載ECUにおいては、機電一体の要請などから厳しい動作環境に置かれるため、特許文献1の技術では、成形時のインサート部品と樹脂との温度差による熱膨張等の不一致や、成形終盤で樹脂の温度が冷えた場合の当該部品間の引張応力等により成形体の強度や平坦性、気密水密性が低下し、ECUの信頼性を低下させる可能性がある。
また、射出成型する際に、波型のインサート部品の位置決めが必要なため、金型に位置決めのためのピンや穴を設ける必要があり、成型後の樹脂成型体の後加工も必要になる。
そこで、本発明の目的は、射出成型により形成される樹脂成型体において、強度及び信頼性に優れた樹脂成型体とその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、第1の屈曲部と、前記第1の屈曲部の屈曲方向とは反対に屈曲する第2の屈曲部と、前記第1の屈曲部と前記第2の屈曲部を繋ぐ第1の直線部と、前記第2の屈曲部の屈曲方向とは反対に屈曲する第3の屈曲部と、前記第2の屈曲部と前記第3の屈曲部を繋ぐ第2の直線部と、前記第3の屈曲部の屈曲方向とは反対に屈曲する第4の屈曲部と、前記第3の屈曲部と前記第4の屈曲部を繋ぐ第3の直線部と、を有するウェルドが形成されており、射出成型時のゲート痕を少なくとも2つ有し、前記ウェルドが前記ゲート痕の間に形成されており、前記第1の屈曲部と前記第3の屈曲部の頂点は、前記ゲート痕の間を結ぶ直線に対して略垂直な第1の直線上に配置され、前記第2の屈曲部と前記第4の屈曲部の頂点は、前記ゲート痕の間を結ぶ直線に対して略垂直な第2の直線上に配置されていることを特徴とする。
また、本発明は、(a)金型のキャビティに、複数の屈曲部を有する可動入れ子を配置するステップと、(b)前記(a)工程の後、少なくとも2つのゲートから前記キャビティに溶融樹脂を注入するステップと、(c)前記(b)工程の後、前記溶融樹脂の硬化前に前記可動入れ子を前記キャビティから引き抜くステップと、(d)前記(c)工程の後、前記可動入れ子を引き抜いた後に生じる隙間に前記溶融樹脂を流動させ、複数の屈曲形状を有するウェルドを形成するステップ、を有することを特徴とする。
本発明によれば、射出成型により形成される樹脂成型体において、強度及び信頼性に優れた樹脂成型体とその製造方法を実現することができる。
これにより、車載ECUの信頼性向上を図ることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1に係る樹脂成型体(ECU蓋体)の上面図である。 図1のA部詳細を示す拡大図である。 図1のA部詳細を示す拡大図である。 本発明の実施例2に係る樹脂成型体の製造方法(製造工程)を示す図である。 図4に続く樹脂成型体の製造方法(製造工程)を示す図である。 図5に続く樹脂成型体の製造方法(製造工程)を示す図である。 図6に続く樹脂成型体の製造方法(製造工程)を示す図である。 本発明の効果の一例を示す図である。 本発明の実施例3に係る屈曲型部品(中子)を示す図である。 図9の変形例を示す図である。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。なお、各図面において同一の構成については同一の符号を付し、重複する部分についてはその詳細な説明は省略する。
図1から図3を参照して、本発明の実施例1の樹脂成型体について説明する。図1は、樹脂成型体の一例として示すECUのハウジング(筐体)の蓋体の上面図である。図2は、図1のA部詳細を示す拡大図であり、ECU蓋体に形成されたウェルド(ライン)の様子を示している。図3は、ECU蓋体におけるウェルド(ライン)の位置を明確にするために、図2に補助線(a-a,b-b,c-c,d-d)を追加した図である。
図1に示すように、本実施例のECU蓋体(樹脂成型体)1は、主要な構成として、複数の(ここでは、5個の)ゲート痕2~6と、各ゲート痕の間に形成されているウェルド(ライン)7~11を有している。
ゲート痕2~6は、後述する実施例2の製造方法を用いて樹脂成型体を形成した場合に、ECU蓋体(樹脂成型体)1の表面に残る溶融樹脂の樹脂流入口(ゲート)の痕跡である。
また、ウェルド(ライン)7~11は、金型に設けられた複数の樹脂流入口(ゲート)からキャビティ(空洞)へそれぞれ溶融樹脂が注入された場合に、キャビティ内で溶融樹脂の合流部に形成される接合痕である。
図1において、例えば、ゲート痕2に対応する金型の樹脂流入口(ゲート)から注入された溶融樹脂と、ゲート痕3に対応する金型の樹脂流入口(ゲート)から注入された溶融樹脂とのキャビティ内で合流部に形成される接合痕はウェルド(ライン)7となる。
射出成型において、ウェルド(ライン)は、本来、成形品の外観上および強度の面からも好ましくない成形不具合の1つである。例えば、ECU蓋体(樹脂成型体)1に圧力(応力)を付加して破壊強度試験を行った場合、通常は、強度的に弱いウェルド(ライン)からクラックや割れが発生しやすい。
特に、ECU蓋体(樹脂成型体)1のように複数点のゲートが用いられる大型成形品では、樹脂の合流地点であるウェルドラインが複数形成される。ウェルドラインでは、ガラス繊維等の強化材が合流ラインに沿って直線的に配向するため、ウェルドラインに直線的に強化材が介在しない部位ができ、強度が著しく低下する。例えば、ウェルドが無い領域と、ウェルドがストレートライン状に形成された領域とでは、樹脂成型体の曲げ強度が約40%低下する。
従って、このウェルド(ライン)部分の強度を上げることが、ECUの信頼性を向上するうえで重要な課題となる。
そこで、本実施例のECU蓋体(樹脂成型体)1では、図2に示すように、ウェルド部の強度を向上させるために、一直線に応力が集中するのを避けるように、ウェルド(ライン)10が屈曲して形成されている。ウェルド(ライン)10は、対向流ウェルドが発生する部分に形成されており、ウェルド(ライン)10とウェルド界面が同一の形状となっている。
つまり、ECU蓋体(樹脂成型体)1には、第1の屈曲部(図2の最上部の屈曲部)と、第1の屈曲部の屈曲方向とは反対に屈曲する第2の屈曲部(図2の上から2番目の屈曲部)と、第1の屈曲部と第2の屈曲部を繋ぐ第1の直線部と、第2の屈曲部の屈曲方向とは反対に屈曲する第3の屈曲部(図2の上から3番目の屈曲部)と、第2の屈曲部と前記第3の屈曲部を繋ぐ第2の直線部と、第3の屈曲部の屈曲方向とは反対に屈曲する第4の屈曲部(図2の上から4番目の屈曲部)と、第3の屈曲部と第4の屈曲部を繋ぐ第3の直線部と、を有するウェルド(ライン)10が1本のみ形成されている。
また、ウェルド(ライン)10の各屈曲部の内側には、当該屈曲部の凸方向に配列されたガラス繊維等の強化材12を備えている。
ここで、図3に示すように、ウェルド(ライン)10の第1の屈曲部(図3の最上部の屈曲部)と第3の屈曲部(図3の上から3番目の屈曲部)の頂点は、ゲート痕5,6の間を結ぶ直線(a-a)に対して略垂直な第1の直線(b-b)上に配置されており、第2の屈曲部(図3の上から2番目の屈曲部)と第4の屈曲部(図3の上から4番目の屈曲部)の頂点は、ゲート痕5,6の間を結ぶ直線(a-a)に対して略垂直な第2の直線(d-d)上に配置されている。
また、第1の直線部、第2の直線部、第3の直線部は、ゲート痕5,6の間を結ぶ直線(a-a)と略平行に配置されている。
また、本実施例のECU蓋体(樹脂成型体)1は、図3に示すように、射出成型時に形成されるゲート痕を少なくとも2つ有しており(符号5,6)、ウェルド(ライン)10はゲート痕5,6の間に形成されている。
また、図3において、各屈曲部の仮想中心角は、180度以上となるように各屈曲部が形成されている。
以上のように構成することで、一直線に応力が集中するのを避けることができ、ウェルド(ライン)10の強度(接合強度)を向上することができる。
次に、図4から図8を参照して、実施例1で説明した樹脂成型体の製造方法について説明する。図4は、本実施例の樹脂成型体の製造方法(製造工程)を示す図である。図4の上図は、本実施例における樹脂の射出成型に用いられる金型15と屈曲型部品21を示しており、図4の下図は、B部の詳細を示している。図5から図7は、図4に続く製造工程を順に示している。
先ず、図4に示すように、上型13と下型14からなる金型15を準備する。上型13と下型14の間には、溶融樹脂が流入されて成型品が形成されるキャビティ(空洞)16が設けられている。キャビティ(空洞)16には、屈曲したウェルド(ライン)10を形成するための屈曲型部品(中子)21が配置されている。この屈曲型部品(中子)21は、図4の下図に示すように、S字波形状または蛇腹形状を有している。
なお、屈曲型部品(中子)21は、キャビティ(空洞)16内において、ウェルドが発生すると予想される位置(通常は、キャビティ(空洞)16の中央)に配置するのが好適である。
上型13には金型15内に溶融樹脂を注入するための樹脂注入口17、および注入された溶融樹脂の流路となる樹脂流路(スプール)18が設けられている。また、上型13と下型14の間には、同じく注入された溶融樹脂の流路となる樹脂流路(ランナー)19が設けられている。樹脂流路(ランナー)19とキャビティ(空洞)16との間には、キャビティ(空洞)16への溶融樹脂の樹脂流入口となるゲート20が複数(ここでは、2個)設けられている。
次に、図5に示すように、ECU蓋体(樹脂成型体)1の材料となる溶融樹脂を樹脂注入口17から金型15内へ注入する。樹脂注入口17から注入された溶融樹脂は、図5中の矢印(樹脂の流れ)に示すように、樹脂流路(スプール)18、2系統の樹脂流路(ランナー)19、2つの樹脂流入口(ゲート)20を順に通過し、キャビティ(空洞)16内に注入される。
キャビティ(空洞)16内に注入された溶融樹脂は、キャビティ(空洞)16内の屈曲型部品(中子)21まで到達すると、図5の下図に示すように、屈曲型部品(中子)21の各屈曲部の間に流れ込む。この際、各屈曲部の間に配置された強化材12を覆いながら、溶融樹脂が各屈曲部の間に流入する。
続いて、図6に示すように、キャビティ(空洞)16内に流入された溶融樹脂が固化する前に、キャビティ(空洞)16から屈曲型部品(中子)21を抜き取る。屈曲型部品(中子)21が抜き取られた後のキャビティ(空洞)16内には、溶融樹脂が充填されていない隙間22ができる。キャビティ(空洞)16内に流入された溶融樹脂は、この隙間22の形状(つまり、屈曲型部品(中子)21の形状)に沿って、隙間22を埋めるように流入する。
最後に、図7に示すように、キャビティ(空洞)16内に溶融樹脂が完全充填されて、溶融樹脂が固化することで、ウェルド10が形成される。
以上説明したように、本実施例の樹脂成型体の製造方法では、ウェルドが発生する位置において、予め金型15内の製品となる部分(キャビティ16)に屈曲した型部品(屈曲型部品21)を挿入しておく。金型15内の製品となる部分(キャビティ16)に溶融樹脂が流れ込んで屈曲した型部品(屈曲型部品21)に接した段階で、その型部品(屈曲型部品21)を抜き取る。そして、屈曲した型部品(屈曲型部品21)の抜けた空間部分(隙間22)に溶融樹脂が流れ込んで、樹脂同士が互いに合流し、屈曲したウェルド(溶融樹脂同士の接合部)を1本のみ有する1部品のモールド成型体となる。
つまり、本実施例の樹脂成型体の製造方法は、(a)金型のキャビティに、複数の屈曲部を有する可動入れ子を配置するステップと、(b)前記(a)工程の後、少なくとも2つのゲートから前記キャビティに溶融樹脂を注入するステップと、(c)前記(b)工程の後、前記溶融樹脂の硬化前に前記可動入れ子を前記キャビティから引き抜くステップと、(d)前記(c)工程の後、前記可動入れ子を引き抜いた後に生じる隙間に前記溶融樹脂を流動させ、複数の屈曲形状を有するウェルドを形成するステップを有している。
また、上記の可動入れ子は、第1の屈曲部と、第2の屈曲部と、前記第1の屈曲部と前記第2の屈曲部を繋ぐ第1の直線部と、を有している。そして、前記第1の屈曲部と前記第2の屈曲部の仮想中心角は、180度以上となるように設定されている。
また、上記の可動入れ子は、第3の屈曲部と、第4の屈曲部と、前記第3の屈曲部と前記第4の屈曲部を繋ぐ第2の直線部と、をさらに有し、前記第1の屈曲部と前記第3の屈曲部の頂点は、前記ゲート間を結ぶ直線に対して略垂直な第1の直線上に配置され、前記第2の屈曲部と前記第4の屈曲部の頂点は、前記ゲート間を結ぶ直線に対して略垂直な第2の直線上に配置されている。
本実施例によれば、図6に示すように、樹脂成型体の製造途中にインサート部材である屈曲型部品21を抜き取るため、特許文献1のように完成品(樹脂成型体)にインサート部材が含まれることなく、樹脂成型体を形成することができる。
図8に、本発明の効果の一例を示す。本願発明者らの検討によれば、特許文献1のようにインサート部品を完成品(樹脂成型体)に使用した場合の曲げ強度は30%強であり、従来のようにウェルドをストレートラインとした場合の曲げ強度は60%程度であるのに対し、本発明(ウェルドS字ライン)では曲げ強度を80%まで向上することができる。
これにより、オーバーモールドとの収縮差が生じないため、樹脂成型体の平坦性及び水密気密性を向上することができる。
また、特許文献1のようなインサート成形に比べて界面(樹脂/インサート部品/樹脂の各界面)が減るため、温度サイクル他の寿命試験によるクラック耐性が向上する。
また、車載電子制御装置(ECU)の樹脂筐体の要求仕様である200N以上の破壊強度に耐えられるようになる。
また、ウェルドの強度向上により、車載電子制御装置(ECU)の小型・軽量化ができ、設計裕度が拡がる。
また、樹脂成型体の薄肉品では、位置決めピン等が必要なインサート成形は難しいが、本実施例の製造方法を用いることで、薄肉品においてもウェルド部(形状)を屈曲可能に形成することができ、ウェルド強度を向上することができる。
図9及び図10を参照して、本発明の実施例3の樹脂成型体および樹脂成型体の製造方法について説明する。実施例2では、図4の下図に示すように、S字波形状または蛇腹形状の屈曲型部品(中子)21を用いる例を説明したが、ウェルド(ライン)に一直線に応力が集中するのを避けることができればよく、屈曲型部品(中子)21の形状を図9に示すような台形波型の屈曲型部品(中子)21を用いることもできる。
さらに、図10に示すような三角波型の屈曲型部品(中子)21とすることも可能である。
本実施例においても、実施例2と同様に、一直線に応力が集中するのを避けることができ、ウェルド(ライン)10の強度(接合強度)を向上することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。
例えば、上記の実施例は本発明に対する理解を助けるために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…ECU蓋体(樹脂成型体)
2,3,4,5,6…ゲート痕
7,8,9,10,11…ウェルド(ライン)
12…強化材
13…上型
14…下型
15…金型
16…キャビティ(空洞)
17…樹脂注入口
18…樹脂流路(スプール)
19…樹脂流路(ランナー)
20…樹脂流入口(ゲート)
21…屈曲型部品(S字波型)
22…(屈曲型部品21を抜いた後の)隙間
23…屈曲型部品(台形波型)
24…屈曲型部品(三角波型)

Claims (10)

  1. 第1の屈曲部と、
    前記第1の屈曲部の屈曲方向とは反対に屈曲する第2の屈曲部と、
    前記第1の屈曲部と前記第2の屈曲部を繋ぐ第1の直線部と、
    前記第2の屈曲部の屈曲方向とは反対に屈曲する第3の屈曲部と、
    前記第2の屈曲部と前記第3の屈曲部を繋ぐ第2の直線部と、
    前記第3の屈曲部の屈曲方向とは反対に屈曲する第4の屈曲部と、
    前記第3の屈曲部と前記第4の屈曲部を繋ぐ第3の直線部と、を有するウェルドが形成されており、
    射出成型時のゲート痕を少なくとも2つ有し、
    前記ウェルドが前記ゲート痕の間に形成されており、
    前記第1の屈曲部と前記第3の屈曲部の頂点は、前記ゲート痕の間を結ぶ直線に対して略垂直な第1の直線上に配置され、
    前記第2の屈曲部と前記第4の屈曲部の頂点は、前記ゲート痕の間を結ぶ直線に対して略垂直な第2の直線上に配置されている樹脂成型体。
  2. 請求項1に記載の樹脂成型体であって、
    前記各屈曲部の内側に、当該屈曲部の凸方向に配列された強化材を備える樹脂成型体。
  3. 請求項1に記載の樹脂成型体であって、
    前記ウェルドは、対向流ウェルドが発生する部分に形成されている樹脂成型体。
  4. 請求項1に記載の樹脂成型体であって、
    前記各屈曲部の仮想中心角は、180度以上である樹脂成型体。
  5. 請求項1に記載の樹脂成型体であって、
    前記ウェルドは、ウェルドラインとウェルド界面が同一の形状である樹脂成型体。
  6. 請求項1に記載の樹脂成型体であって、
    前記ウェルドは、S字波形状、蛇腹形状、台形波形状、三角波形状のいずれかである樹脂成型体。
  7. 以下の工程を有する樹脂成型体の製造方法;
    (a)金型のキャビティに、複数の屈曲部を有する可動入れ子を配置するステップと、
    (b)前記(a)工程の後、少なくとも2つのゲートから前記キャビティに溶融樹脂を注入するステップと、
    (c)前記(b)工程の後、前記溶融樹脂の硬化前に前記可動入れ子を前記キャビティから引き抜くステップと、
    (d)前記(c)工程の後、前記可動入れ子を引き抜いた後に生じる隙間に前記溶融樹脂を流動させ、複数の屈曲形状を有するウェルドを形成するステップ。
  8. 請求項に記載の樹脂成型体の製造方法であって、
    前記可動入れ子は、第1の屈曲部と、第2の屈曲部と、前記第1の屈曲部と前記第2の屈曲部を繋ぐ第1の直線部と、を有する樹脂成型体の製造方法。
  9. 請求項に記載の樹脂成型体の製造方法であって、
    前記第1の屈曲部と前記第2の屈曲部の仮想中心角は、180度以上である樹脂成型体の製造方法。
  10. 請求項に記載の樹脂成型体の製造方法であって、
    前記可動入れ子は、第3の屈曲部と、第4の屈曲部と、前記第3の屈曲部と前記第4の屈曲部を繋ぐ第2の直線部と、をさらに有し、
    前記第1の屈曲部と前記第3の屈曲部の頂点は、前記ゲート間を結ぶ直線に対して略垂直な第1の直線上に配置され、
    前記第2の屈曲部と前記第4の屈曲部の頂点は、前記ゲート間を結ぶ直線に対して略垂直な第2の直線上に配置されている樹脂成型体の製造方法。
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