JP7075857B2 - ケーブル支持装置 - Google Patents
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Description
A-1.ケーブル支持装置100の構成:
図1は、本実施形態におけるケーブル支持装置100の外観構成を示す斜視図であり、図1には、ケーブル支持装置100がブラケット600に装着される前の状態が示されている。図2は、図1におけるケーブル支持装置100のXZ平面構成を示す説明図であり、図3は、図1におけるケーブル支持装置100のYZ平面構成を示す説明図であり、図3には、後述のコイルスプリング106等の一部分が仮想線で示されている。図4は、ケーブル支持装置100を分解した状態を示す斜視図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、ケーブル支持装置100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。図5以降についても同様である。
カバー部102は、管状部110とストッパ120とハブ130とを含んでいる。図4に示すように、管状部110は、ケーブル挿入方向(X軸方向)に直線状に延びる貫通孔112が形成された管状の部分である。管状部110の外周面には、雄ねじ114が形成されている。ストッパ120は、環状の部分であり、管状部110に形成された雄ねじ114に対してケーブル挿入方向の一方側(X軸負方向側 以下、「後方側」という)に配置されている。ストッパ120の外径は、管状部110の外径より大きく、ケーブル挿入方向視で、ストッパ120の外形線が、全周にわたって、管状部110の外形線の外側に位置している。換言すれば、ケーブル挿入方向視で、ストッパ120は、全周にわたって、管状部110の外側に張り出している。また、ストッパ120における貫通孔112の中心軸に垂直な一の方向(Y軸方向)の両側には、上下方向(Z軸方向)に延びている一対のロックガイド溝122が形成されている。なお、各ロックガイド溝122内には、突起(図示しない)が形成されている。
ハブ130は、筒状であり、管状部110に形成された雄ねじ114に対してケーブル挿入方向の他方側(X軸正方向側 以下、「前方側」という)に配置されている。ハブ130と管状部110とは、ハブ130の中心軸と、管状部110の貫通孔112の中心軸とが、略同一の仮想直線L(図4参照)上に位置するように配置されている。また、ハブ130の外径は、管状部110の外径より小さい。ハブ130における後方側の端部が、管状部110の貫通孔112に一体成型されている。なお、管状部110とストッパ120とは、例えば樹脂(例えばガラスを含む樹脂)により形成されており、ハブ130は、例えば金属により形成されている。
ナット部材104は、環状の部材であり、ナット部材104の内周面に雌ねじ140が形成されている(図4参照)。ナット部材104の雌ねじ140に、カバー部102の管状部110に形成された雄ねじ114が螺合されている。また、図2に示すように、ナット部材104における後方側の端面(以下、「ナット側対向面146」という)は、ケーブル挿入方向において、ストッパ120における前方側の端面(以下、「ストッパ側対向面124」という)と対向している。これにより、ナット部材104が回転すると、ナット側対向面146とストッパ側対向面124との間の距離が変化する。なお、ナット部材104の外周面には、ローレット144が形成されている。ナット部材104は、例えば樹脂(例えばガラスを含む樹脂)により形成されている。
図1、図3および図4に示すように、コイルスプリング106は、該コイルスプリング106の内周側にカバー部102における管状部110を収容するように配置されている。具体的には、コイルスプリング106は、ケーブル挿入方向(X軸方向)視で、管状部110とナット部材104との間に介在するように配置されている。コイルスプリング106により、ナット部材104に対してストッパ120に接近する方向(X軸負方向)の回転力が付与されている。
図4に示すように、ロック部材108は、上下方向(Z軸方向)に延びる一対のアーム部180と、一対のアーム部180の上端部同士を連結する連結部182と、を含んでいる。ロック部材108は、例えば樹脂により形成されており、弾性変形可能である。一対のアーム部180は、それぞれ、ストッパ120に形成された一対のロックガイド溝122に上下方向に沿って挿入可能とされている。これにより、ロック部材108は、連結部182の下面がストッパ120に接触するロック位置(図1および図2参照)と、連結部182の下面がストッパ120から上方に離間するロック解除位置(後述の図10および図11参照)との間で移動可能とされている。
スリーブ109は、筒状の部材であり、例えば樹脂により形成されている。スリーブ109は、カバー部102の貫通孔112の後方側(ハブ130とは反対側)に配置されている。図4に示すように、スリーブ109の一端には、球状部109Aが形成されており、この球状部109Aがカバー部102の貫通孔112に挿入されている。これにより、スリーブ109は、球状部109Aを中心として傾動可能にカバー部102に支持されている。
図5は、ナット部材104の後方側の構成を示す斜視図であり、図6は、ブラケット600に対するナット部材104の係止状態を示す説明図である。図6には、ケーブル支持装置100のうち、ナット部材104のみ図示されており、また、ブラケット600が仮想線で示されている。
図7は、ブラケット600に対するストッパ120の係止状態を示す説明図である。図7には、ロック部材108が省略されており、また、ブラケット600が仮想線で示されている。図2、図4および図7に示すように、ストッパ120のストッパ側対向面124には、ストッパ側係り部128が形成されている。ストッパ側係り部128は、ストッパ側対向面124から前方側に突出するように形成されており、ケーブル挿入方向(X軸方向)視で、ケーブル周方向に延びている円弧状の外周面129を有する。ストッパ側係り部128の外周面129と、ナット側係り部148の外周面149とは、ケーブル挿入方向視で、互いに同一の円上に位置するように配置されている。ストッパ側係り部128の外周面129のケーブル周方向の長さW3は、ナット部材104に形成されたナット側係り部148の外周面149のケーブル周方向の長さW1より長い。
図8は、図2におけるX1部分(ナット部材104とストッパ120との対向部分)を拡大して示す説明図である。図7に示すように、ストッパ120には、一対のガイド部127が形成されている。一対のガイド部127は、ケーブル挿入方向(X軸方向)視で、管状部110に対して、該ケーブル挿入方向に垂直な水平方向(Y軸方向)の両側の位置であって、かつ、ナット部材104(ナット側対向面146)と対向する位置に形成されている。すなわち、ガイド部127は、ケーブル挿入方向視で、ストッパ側対向面124のうち、ケーブル支持装置100をブラケット600の凹部610に挿入する過程で各対向部620が通過する位置に形成されている。図7および図8に示すように、ガイド部127は、第1の傾斜部分127Aを含んでいる。第1の傾斜部分127Aは、上下方向(Z軸方向)の一方側(図8では下側 ブラケット600への挿入方向側)に向かうに連れて、ナット部材104から遠ざかるように傾斜している。なお、第1の傾斜部分127Aは、傾斜平面でもよいし、傾斜曲面でもよい。
図9は、本実施形態におけるケーブル支持装置100のXZ平面構成を示す説明図である。図9には、ブラケット600の対向部620の先端が、ケーブル支持装置100におけるナット部材104とストッパ120との間に挿入された状態が示されている。また、図10は、本実施形態におけるケーブル支持装置100の外観構成を示す斜視図であり、図10には、ケーブル支持装置100がブラケット600に装着された状態が示されている。図11は、図10におけるケーブル支持装置100のXZ平面構成を示す説明図である。
以上説明したように、本実施形態に係るケーブル支持装置100では、ナット部材104におけるナット側対向面146のうち、ケーブル周方向の一部分に、ナット側係り部148が形成されている。ナット側係り部148は、ケーブル挿入方向(X軸方向)視で、管状部110の中心軸を中心とする円弧状の外周面149を有する。本ケーブル支持装置100を、ブラケット600に形成された凹部610へ挿入する際、ナット側係り部148が、ブラケット600における凹部610の内壁面に係るように配置することが可能である(図6参照)。これにより、本ケーブル支持装置100によれば、ナット部材104に係り部が形成されていない構成に比べて、ブラケット600に対するケーブル支持装置100のがたつき度合いや、ブラケット600の凹部610の軸方向に対するケーブル支持装置100の傾斜を軽減することができる。また、本ケーブル支持装置100によれば、ナット側係り部148がナット部材104の全周にわたって形成されている構成に比べて、ナット側係り部148とブラケット600の凹部610との寸法誤差に起因してナット側係り部148がブラケット600の凹部610に挿入できなくなることを抑制することができる。
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
Claims (3)
- ケーブルを支持するケーブル支持装置であって、
前記ケーブルが挿入される、第1の方向に延びている貫通孔が形成された管状部を含む本体であって、前記管状部の外周面に雄ねじが形成されている、本体と、
前記管状部に形成された前記雄ねじに螺合する雌ねじが内周面に形成された環状のナット部材と、
前記管状部に形成された前記雄ねじに対して前記第1の方向の一方側に配置され、前記第1の方向において前記ナット部材と対向するストッパと、
前記ナット部材に対して前記ストッパに接近する方向の回転力を付与する付勢部材と、
を備え、
前記ストッパには、前記第1の方向視で、前記管状部に対して前記第1の方向に垂直な第2の方向の少なくとも一方側の位置であって、かつ、前記ナット部材と対向する位置に配置されたガイド部が形成されており、
前記ガイド部は、前記第1の方向と前記第2の方向との両方に垂直な第3の方向の一方側に向かうに連れて、前記ナット部材から遠ざかるように傾斜している第1の傾斜部分と、前記第1の傾斜部分における前記第3の方向の他方側の端から、前記第3の方向の前記他方側に向かうに連れて、前記ナット部材から遠ざかるように傾斜している第2の傾斜部分と、を含む、
ケーブル支持装置。 - 請求項1に記載のケーブル支持装置であって、
前記第2の傾斜部分の前記ナット部材に対する傾斜角度は、前記第1の傾斜部分の前記ナット部材に対する傾斜角度より小さい、
ケーブル支持装置。 - 請求項1または請求項2に記載のケーブル支持装置であって、
前記第1の傾斜部分における前記第3の方向の前記他方側の端の位置は、前記第3の方向において、前記管状部の中心軸と同じ位置である、
ケーブル支持装置。
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JP2004003561A (ja) | 2002-05-31 | 2004-01-08 | Chuo Spring Co Ltd | ケーブルの端末固定装置 |
JP2015227711A (ja) | 2014-06-02 | 2015-12-17 | 株式会社ハイレックスコーポレーション | 端末支持装置の取付構造 |
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