JP2022086373A - 固定構造 - Google Patents

固定構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2022086373A
JP2022086373A JP2020198330A JP2020198330A JP2022086373A JP 2022086373 A JP2022086373 A JP 2022086373A JP 2020198330 A JP2020198330 A JP 2020198330A JP 2020198330 A JP2020198330 A JP 2020198330A JP 2022086373 A JP2022086373 A JP 2022086373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting
clip
mounting member
bracket
engaged
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020198330A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7316991B2 (ja
Inventor
睦弘 横松
Mutsuhiro Yokomatsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hi Lex Corp
Original Assignee
Hi Lex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hi Lex Corp filed Critical Hi Lex Corp
Priority to JP2020198330A priority Critical patent/JP7316991B2/ja
Priority to MX2023005714A priority patent/MX2023005714A/es
Priority to PCT/JP2021/043721 priority patent/WO2022114202A1/ja
Priority to CN202180051544.9A priority patent/CN115989372A/zh
Publication of JP2022086373A publication Critical patent/JP2022086373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7316991B2 publication Critical patent/JP7316991B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B2/00Friction-grip releasable fastenings
    • F16B2/20Clips, i.e. with gripping action effected solely by the inherent resistance to deformation of the material of the fastening
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B21/00Means for preventing relative axial movement of a pin, spigot, shaft or the like and a member surrounding it; Stud-and-socket releasable fastenings
    • F16B21/06Releasable fastening devices with snap-action
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B9/00Connections of rods or tubular parts to flat surfaces at an angle
    • F16B9/02Detachable connections
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C1/00Flexible shafts; Mechanical means for transmitting movement in a flexible sheathing
    • F16C1/10Means for transmitting linear movement in a flexible sheathing, e.g. "Bowden-mechanisms"
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C1/00Flexible shafts; Mechanical means for transmitting movement in a flexible sheathing
    • F16C1/26Construction of guiding-sheathings or guiding-tubes

Abstract

【課題】長尺部材に外力が加わってもクリップおよび取付部材がブラケットから外れにくく、かつ、搬送時にクリップが取付部材から外れにくい、固定構造を提供すること。【解決手段】固定構造1は、長尺部材2と取付部材3とクリップ4とを備え、ブラケットBの取付溝B2は、第1被係合部B21および第2被係合部B22を有し、取付部材3は、挟持部33と、クリップ4が装着される被装着部31とを備え、クリップ4は、第1被係合部B21に係合する第1係合部41と、第2被係合部B22に係合する第2係合部42と、被装着部31に装着される装着部43とを備え、装着部43は、被装着部31に対して軸X周り方向に相対回転可能に取り付けられ、装着部43が第2方向D2で係合可能となるように、被装着部31の外面に対して径方向外側に張り出した張り出し部34を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は固定構造に関する。
コントロールケーブル等の長尺部材を取付対象に固定する際に、取付対象に設けられるブラケットに対して長尺部材が軸方向にずれないように固定する固定構造が用いられている(例えば、特許文献1参照)。この固定構造は、ブラケットに設けられたU字状の溝に係合する係合部を備え、長尺部材が接続された取付部材(端末部材)と、取付部材に取り付けられたクリップとを備えている。クリップが取り付けられた状態で取付部材をブラケットの溝に取り付けて、取付部材の係合部をブラケットに係合させる。これにより、取付部材が長尺部材の軸方向へ移動することが規制される。また、クリップは、ブラケットの溝に設けられた一対のブラケット側係合部のそれぞれと係合する一対のクリップ側係合部を有している。クリップ側係合部がブラケット側係合部に係合すると、取付部材が、長尺部材の軸に垂直な方向にブラケットの溝から離脱することが抑制される。
クリップは、取付部材の被装着部の外側に、被装着部の周方向に沿って装着されるU字状の装着部を有している。クリップのU字状の装着部は、装着部の内面から突出する被規制部を有し、取付部材の被装着部は、被装着部の外面に凹状に設けられた規制部を有している。クリップが取付部材に取り付けられた際に、クリップの被規制部が、取付部材の規制部に、被装着部の周方向で係合して、クリップの取付部材に対する相対回転が抑制されている。クリップが取付部材に取り付けられる際には、クリップを取付部材に対して長尺部材の軸方向に平行移動させる。そのため、クリップを長尺部材の軸方向に移動させる際に、クリップの装着部の内面から突出する被規制部が通過する部位には、クリップの被規制部が軸方向に通過できるように凹溝が形成されている。
国際公開第2019/088109号
取付部材およびクリップがブラケットに取り付けられた後、長尺部材に捻じれなどの力が加わり、取付部材が軸周りに回転する場合がある。このような場合に、特許文献1の構造の場合、取付部材とクリップが周方向で係合しているため、取付部材が回転すると、クリップも軸周りに回転する。クリップが軸周りに回転すると、一方のブラケット側係合部に係合した一方のクリップ側係合部はブラケット側係合部に押し付けられ、他方のブラケット側係合部に係合した他方のクリップ側係合部はブラケット側係合部から係合が外れるように、クリップが変形する。これにより、他方のクリップ側係合部と他方のブラケット側係合部との係合が解除されて、クリップおよび取付部材がブラケットから外れる可能性がある。
また、上述したように、クリップは取付部材に対して、軸方向に平行移動させて組み付けられている。そのため、クリップが取付部材に組み付けられた状態で搬送される際に、クリップに組み付け時と逆方向の力が加わった場合に、クリップが取付部材から外れる可能性がある。
そこで、本発明は、長尺部材に外力が加わってもクリップおよび取付部材がブラケットから外れにくく、かつ、搬送時にクリップが取付部材から外れにくい、固定構造の提供を目的とする。
本発明の固定構造は、端縁から溝状に切り欠かれた取付溝を有する板状のブラケットに長尺部材を固定するための固定構造であって、前記固定構造は、前記長尺部材と、前記長尺部材が接続され、前記ブラケットに取り付けられる筒状の取付部材と、前記取付部材の外周に、前記長尺部材の軸周り方向に沿って取り付けられるクリップとを備え、前記取付溝は、前記端縁からの前記取付溝の高さ方向となる第1方向と、前記ブラケットの厚さ方向となる第2方向とに垂直な前記取付溝の溝幅方向となる第3方向に互いに離間して設けられた第1被係合部および第2被係合部を有し、前記取付部材は、前記長尺部材が接続される接続部と、前記取付部材が前記ブラケットに固定されたときに前記ブラケットを挟み込み、前記取付部材の前記ブラケットに対する前記第2方向への移動を抑制する挟持部と、前記第2方向で前記挟持部に隣接して設けられ、前記クリップが装着される被装着部とを備え、前記クリップは、前記取付溝の前記第1被係合部に係合して、前記第1方向で前記取付溝から離脱する離脱方向へと前記取付部材および前記クリップが移動することを抑制する第1係合部と、前記第1係合部に対して前記第3方向で離間して設けられ、前記取付溝の前記第2被係合部に係合して、前記離脱方向へと前記取付部材および前記クリップが移動することを抑制する第2係合部と、前記取付部材の周方向に沿って延び、前記被装着部に装着される装着部とを備え、前記装着部は、前記取付部材および前記クリップが前記ブラケットの前記取付溝に取り付けられる際に、前記第3方向で前記第1係合部と前記第2係合部との間の距離が短くなるように弾性変形可能であり、前記装着部は、前記被装着部に対して前記取付部材の軸周り方向に相対回転可能に取り付けられ、前記第2方向で前記挟持部と前記被装着部との間に、前記装着部が前記第2方向で係合可能となるように、前記被装着部の外面に対して前記取付部材の径方向外側に張り出した張り出し部を備えている。
本発明の固定構造によれば、長尺部材に外力が加わってもクリップおよび取付部材がブラケットから外れにくく、かつ、搬送時にクリップが取付部材から外れにくい。
本発明の一実施形態の固定構造を示す斜視図である。 図1の固定構造の取付部材にクリップが取り付けられる前の状態を示す概略側面図である。 図1の固定構造の取付部材にクリップが取り付けられた後の状態を示す概略側面図である。 図1の固定構造に用いられるクリップの斜視図である。 図1の固定構造に用いられるクリップの正面図である。 クリップが取り付けられた状態の取付部材の正面図である。 図1の固定構造に用いられる取付部材の斜視図である。 図1の固定構造に用いられる取付部材の側面図である。 図1の固定構造に用いられる取付部材の正面図である。 (A)は、クリップの一部が取付部材の張り出し部に係合した状態を示す上面図であり、(B)は(A)に示す状態に対応した正面図である。 (A)は、図10(A)に示される状態からクリップがさらに取付部材の張り出し部に向けて押し込まれた状態を示す上面図であり、(B)は(A)に示す状態に対応した正面図である。 図11(A)に示される状態からクリップがさらに押し込まれて、張り出し部に係合した状態を示す上面図である。 図1の固定構造において、クリップが取り付けられた取付部材がブラケットに係合する前の状態を示す正面図である。 取付部材がブラケットの係合溝に係合した状態を示す正面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態の固定構造を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまで一例であり、本発明の固定構造は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1に示されるように、本実施形態の固定構造1は、長尺部材2と、長尺部材2が接続され、ブラケットBに取り付けられる筒状の取付部材3と、取付部材3の外周に、長尺部材2の軸X周り方向に沿って取り付けられるクリップ4とを備えている。
固定構造1は、ブラケットBに長尺部材2を固定する構造である。固定構造1は、ブラケットBを介して、所定の取付対象(図示せず)に、長尺部材2、取付部材3等の各部材を取り付ける。本実施形態では、固定構造1は、長尺部材2、取付部材3およびクリップ4を含む長尺部材アッセンブリAをブラケットBに固定する。本実施形態では、長尺部材アッセンブリAはコントロールケーブルアッセンブリであり、ブラケットBを介して取付対象である車体に取り付けられる。なお、固定構造1による取付対象は車体に限定されず、長尺部材アッセンブリAは、コントロールケーブルアッセンブリに限定されない。
ブラケットBは、取付部材3が取り付けられる部位である。ブラケットBに取付部材3が取り付けられることにより、長尺部材アッセンブリAが車体等の取付対象に取り付けられる。ブラケットBは、本実施形態では、図1に示されるように板状の取付部位として構成されている。ブラケットBの構造は特に限定されず、ブラケットBは板状の部材であってもよいし、板状の壁部を有する箱状の部材であってもよい。なお、ブラケットBは、ボルトナット等の固定部材によって車体等に対して着脱可能に取り付けられてもよいし、車体等の取付対象に一体に設けられていてもよい。
ブラケットBは、図1および図13に示されるように、ブラケットBの端縁B1から溝状に切り欠かれた取付溝B2を有している。端縁B1は、板状のブラケットBの厚さ方向に延びるブラケットBの縁部分(図1における上縁)である。取付溝B2は、端縁B1において、クリップ4が取り付けられた取付部材3を挿入できるように開口している。後述するように、クリップ4が取り付けられた取付部材3が取付溝B2に取り付けられる際に、端縁B1に設けられた開口縁Eにクリップ4の第1係合部41および第2係合部42が当接しながら、取付部材3が取付溝B2に押し込まれる。なお、本明細書において、ブラケットBの端縁B1からの取付溝B2の高さ方向(端縁B1から離れる方向)を、第1方向D1と呼び、板状のブラケットBの厚さ方向を第2方向D2と呼び、第1方向D1と第2方向D2との両方に垂直な方向となる取付溝B2の溝幅方向を第3方向D3と呼ぶ。また、第1方向D1のうち、取付部材3が取付溝B2に挿入される方向を挿入方向D11と呼び、取付部材3が取付溝B2から離脱する方向を離脱方向D12と呼ぶ。
ブラケットBの取付溝B2は、図1および図13に示されるように、取付溝B2の溝幅方向となる第3方向D3に互いに離間して設けられた第1被係合部B21および第2被係合部B22を有している。また、取付溝B2は、図1および図13に示されるように、取付部材3が挿入される挿入部B23と、取付部材3が設置される設置部B24とをさらに有している。本実施形態では、取付溝B2は、板状のブラケットBの端縁B1から略U字状に切り欠かれた部位として示されているが、取付溝B2の形状は特に限定されない。
挿入部B23は、取付部材3がブラケットBの設置部B24に設置される過程で、取付部材3が挿入される入り口となる部位である。本実施形態では、ブラケットBの挿入部B23側の端部には、挿入方向D11に向かって、互いに対する第3方向D3の間隔(図13における左右方向)が狭くなるように設けられたテーパー部T、Tが形成されている。本実施形態では、クリップ4が取り付けられた取付部材3が取付溝B2に取り付けられる際に、後述する第1係合部41の第1傾斜面41aおよび第2係合部42の第2傾斜面42aが、取付溝B2の開口縁Eに設けられたテーパー部Tに当接する。テーパー部Tが設けられている場合、クリップ4が取り付けられた取付部材3を挿入方向D11へと移動させやすくすることができる。
設置部B24は、取付部材3が設置される部位である。本実施形態では、取付部材3の軸部33a(図2および図3参照)が設置部B24に設置される。設置部B24の形状は、軸部33aの外形に沿った形状であることが好ましい。しかし、設置部B24の形状は、取付部材3(軸部33a)を設置することができれば特に限定されない。
第1被係合部B21は、クリップ4の第1係合部41と係合する。クリップ4の第1係合部41がブラケットBの第1被係合部B21と係合することにより、クリップ4の離脱方向D12への移動が抑制される。これにより、クリップ4が取り付けられた取付部材3の離脱方向D12への移動が抑制される。第1被係合部B21の形状は、クリップ4の第1係合部41と係合し、クリップ4および取付部材3の離脱方向D12への移動を抑制することができれば特に限定されず、クリップ4の第1係合部41の形状に応じて適宜変更が可能である。
本実施形態では、第1被係合部B21は、図1および図13に示されるように、設置部B24の第1方向D1に延びる内面に対して第3方向D3に凹んだ凹部として形成されている。第1被係合部B21は、本実施形態では、図1および図13に示されるように、離脱方向D12側に設けられた第1壁部B211と、挿入方向D11側に設けられた第2壁部B212とを有している。第1壁部B211は、取付部材3に離脱方向D12に移動する力が加わったときに、取付部材3に取り付けられたクリップ4の第1係合部41と係合して、取付部材3の離脱を抑制する。第1壁部B211は、取付部材3の離脱を抑制できるように設けられていればよく、図示された傾斜角度に限定されない。第2壁部B212は、後述する第1係合部41の第1傾斜面41aと対向する。第2壁部B212は、取付部材3がブラケットBに取り付けられた状態で、第1係合部41の第1傾斜面41aと接触していてもよいし、離間していてもよい。
第2被係合部B22は、クリップ4の第2係合部42と係合する。クリップ4の第2係合部42がブラケットBの第2被係合部B22と係合することにより、クリップ4の離脱方向D12への移動が抑制される。これにより、クリップ4が取り付けられた取付部材3の離脱方向D12への移動が抑制される。第2被係合部B22の形状は、クリップ4の第2係合部42と係合し、クリップ4および取付部材3の離脱方向D12への移動を抑制することができれば特に限定されず、クリップ4の第2係合部42の形状に応じて適宜変更が可能である。
本実施形態では、第2被係合部B22は、図1および図13に示されるように、設置部B24の第1方向D1に延びる内面に対して第3方向D3に凹んだ凹部として形成されている。第2被係合部B22は、本実施形態では、図1および図13に示されるように、離脱方向D12側に設けられた第1壁部B221と、挿入方向D11側に設けられた第2壁部B222とを有している。第1壁部B221は、取付部材3に離脱方向D12に移動する力が加わったときに、取付部材3に取り付けられたクリップ4の第2係合部42と係合して、取付部材3の離脱を抑制する。第1壁部B221は、取付部材3の離脱を抑制できるように設けられていればよく、図示された傾斜角度に限定されない。第2壁部B222は、後述する第2係合部42の第2傾斜面42aと対向する。第2壁部B222は、取付部材3がブラケットBに取り付けられた状態で、第2係合部42の第2傾斜面42aと接触していてもよいし、離間していてもよい。
第1被係合部B21および第2被係合部B22の形状および大きさは、クリップ4の第1係合部41および第2係合部42のそれぞれと係合することができれば、特に限定されず、クリップ4の第1係合部41および第2係合部42と対応する形状または大きさである必要はない。また、第1被係合部B21および第2被係合部B22は、互いに対応する形状であってもよいし、互いに異なる形状であってもよい。
長尺部材2は、取付部材3に接続されて、取付部材3を介してブラケットBに固定される長尺の部材である。長尺部材2の形状および構造は、取付部材3に接続されて、取付部材3を介してブラケットBに固定される長尺の部材であれば、特に限定されない。本実施形態では、長尺部材2は、操作力を伝達するコントロールケーブルであるが、長尺部材は電気的なケーブルであってもよい。
本実施形態では、長尺部材2は、図1に示されるように、第1長尺部材21および第2長尺部材22を有しており、第1長尺部材21および第2長尺部材22は、取付部材3によって第2方向D2(本実施形態では、軸X方向は第2方向D2と同方向となる)に接続されている。本実施形態では、第1長尺部材21は、コントロールケーブルのアウターケーシングであり、第2長尺部材22は、インナーケーブル23が挿通されるガイドパイプである。本実施形態では、第1長尺部材21、第2長尺部材22および取付部材3には、インナーケーブル23が挿通されている。インナーケーブル23の一方の端部はシフトレバーなどの操作部(図示せず)に接続され、他方の端部はトランスミッションなどの被操作部(図示せず)にロッドRを介して接続される。操作部を操作することにより、インナーケーブル23が操作され、被操作部にロッドRを介してインナーケーブル23の操作力が伝達される。第1長尺部材21の一方の端部は、取付部材3に取り付けられ、第1長尺部材21の他方の端部(図示せず)は操作部側の所定の取付部位に取り付けられる。また、第2長尺部材22の一方の端部は、取付部材3に揺動可能に取り付けられ、第2長尺部材22の他方の端部(図示せず)は被操作部側において、インナーケーブル23の端部に接続されたロッドRが導出されている。なお、本実施形態では、2つの長尺部材21、22が取付部材3に接続されているが、取付部材3に接続される長尺部材の数は限定されず、1つであっても構わない。
取付部材3は、長尺部材2が接続され、ブラケットBに取り付けられる筒状の部材である。取付部材3は、長尺部材2が接続された状態で、ブラケットBに取り付けられることにより、長尺部材2を取付対象の所定の位置に保持する。ここで、「筒状」とは、長尺部材2を接続可能な内部空間を有している、実質的に円筒形状、角筒形状などの筒型形状を有していることをいう。また、筒状の取付部材3は、軸X方向で外径や外形が異なる複数の部分を有していてもよいし、取付部材3の外周面は、軸X方向および軸X周り方向に沿って凹凸を有していてもよい。
取付部材3の形状および構造は、長尺部材2を接続可能で、ブラケットBに取り付け可能であり、クリップ4の装着が可能であれば、特に限定されない。本実施形態では、取付部材3は、図7および図8に示されるように、長尺部材2が接続される接続部32と、取付部材3がブラケットBに固定されたときにブラケットBを第2方向D2に挟み込み、取付部材3のブラケットBに対する第2方向D2への移動を抑制する挟持部33と、第2方向D2で挟持部33に隣接して設けられ、クリップ4が装着される被装着部31とを備えている。また、本実施形態では、取付部材3は、図6~図9に示されるように、第2方向D2で挟持部33と被装着部31との間に、クリップ4の装着部43が第2方向D2で係合可能となるように、被装着部31の外面に対して取付部材3の径方向外側に張り出した張り出し部34を備えている。
接続部32は、長尺部材2が接続される部位である。本実施形態では、接続部32は、図1および図2に示されるように、取付部材3の軸X方向で一端側に設けられ、第1長尺部材21が接続される筒状の第1接続部321と、取付部材3の軸X方向で他端側に設けられ、第2長尺部材22が接続される筒状の第2接続部322とを備えている。本実施形態では、軸X方向で第1接続部321と第2接続部322との間に、被装着部31および挟持部33が設けられている。また、本実施形態では、取付部材3は、軸X方向の両端に開口部を有し、両端の開口部は連通して取付部材3の内側空間を形成している。本実施形態では、取付部材3の内側空間には、接続部32に接続された第1長尺部材21および第2長尺部材22が配置されるとともに、インナーケーブル23が挿通されている。接続部32の形状および構造は、長尺部材2を接続することができれば、特に限定されない。
挟持部33は、取付部材3がブラケットBに固定されたときに、ブラケットBを第2方向D2で挟み込む。これにより、取付部材3の第2方向D2への移動が抑制されて、長尺部材2は、車体等の取付対象に対して所定の位置および配索経路に保持される。
本実施形態では、挟持部33は、図2および図3に示されるように、ブラケットBの取付溝B2に挿入される軸部33aと、第2方向D2で被装着部31側の第1壁体33bと、第2方向D2で被装着部31とは反対側の第2壁体33cとを備えている。軸部33aは、取付溝B2の第3方向D3での溝幅に対応した外径を有する円筒状に形成されている。第1壁体33bおよび第2壁体33cは、軸部33aの第2方向D2(軸X方向)で両側に配置され、ブラケットBの両面のそれぞれに第2方向D2に係合可能である。
第1壁体33bは、軸部33aの第2方向D2で一方側(被装着部31側)に設けられ、取付溝B2の溝幅よりも幅広に形成されている。これにより、第1壁体33bは、ブラケットBの一方の面と当接して、取付部材3が第2方向D2で一方に移動することを抑制する。本実施形態では、第1壁体33bは、第2方向D2で被装着部31と軸部33aとの間に設けられた板状の部位である。本実施形態では、張り出し部34は、第1壁体33bに設けられている。
第2壁体33cは、軸部33aの第2方向D2で他方側(被装着部31と反対側)に設けられ、取付溝B2の溝幅よりも幅広に形成されている。これにより、第2壁体33cは、ブラケットBの他方の面と当接して、取付部材3が第2方向D2で他方に移動することを抑制する。本実施形態では、第2壁体33cは、軸部33aと第2接続部322との間に設けられた板状の部位である。本実施形態では、図6、図7および図9に示されるように、第2壁体33cは、離脱方向D12側の端部(図6における上端側)において、クリップ4の第1係合部41および第2係合部42が第2方向D2で第2壁体33cを通過可能な一対の切欠部Nを有している。幅方向D3で一対の切欠部Nの間には、切欠部Nの離脱方向D12側の端部に対して、離脱方向D12に向かって突出する突出部Pが設けられている。
後述するように、クリップ4は、図2、図3、図10(A)~図12に示されるように、第2壁体33c側から第1壁体33b側へ向かって取付部材3に取り付け可能であり、取付部材3は、第2壁体33cの、第2方向D2で被装着部31とは反対側の面の外周に面取り部CHを有している(図7および図8参照)。第2壁体33cの外周に面取り部CHが設けられている場合、後述するように、クリップ4を第2壁体33c側から第1壁体33b側へと取付部材3の被装着部31に向かって移動させやすくなる。面取り部CHは、本実施形態では、第2壁体33cの外周全体に設けられているが、クリップ4が第2壁体33cを第2方向D2で越えるときに接触する部位に少なくとも設けられていればよい。なお、面取り部は、第1壁体33bの外周にも設けられていてもよい。この場合、クリップ4を第2方向D2で第1壁体33bを越えて被装着部31に向かって移動させやすくなる。
被装着部31はクリップ4が取り付けられる部位である。具体的には、図2および図3に示されるように、クリップ4の後述する装着部43が、被装着部31に対して取付部材3の軸X周り方向に相対回転可能に取り付けられる。これにより、長尺部材2に力が加わってもクリップ4および取付部材3がブラケットBから外れにくくなる。
被装着部31の大きさや形状は、装着部43が、被装着部31に対して取付部材3の軸X周り方向に相対回転可能に取り付け可能であれば、特に限定されない。本実施形態では、被装着部31は、クリップ4の装着部43の形状に少なくとも部分的に対応した外周面を有している。具体的には、被装着部31の、装着部43に対向する部分は、取付部材3がクリップ4に対して軸X周りに相対回転できるように、少なくとも部分的に円弧面を有していることが好ましい。この場合、被装着部31に取り付けられる装着部43が円滑に相対回転することができる。
本実施形態では、取付部材3は、図6に示されるように、回転規制部RRを有している。本実施形態では、回転規制部RRは、被装着部31に装着された略U字状の装着部43の一端と他端との間に設けられている。ここで、装着部43の一端は、第1係合部41が設けられた部分の近傍の部位であり、装着部43の他端は、第2係合部42が設けられた部分の近傍の部位である。
回転規制部RRは、後述するように、取付部材3のクリップ4に対する相対回転を所定範囲に制限する。これにより、長尺部材2の捻じれ等に起因する取付部材3の過度な相対回転を抑制する。本実施形態では、回転規制部RRは、クリップ4との間に、軸X周り方向で所定の間隔を空けて設けられ、取付部材3がクリップ4に対して所定量以上相対回転したときに、回転規制部RRがクリップ4に当接して、取付部材3のクリップ4に対する相対回転を所定範囲に制限する。回転規制部RRの形状および構造は、取付部材3のクリップ4に対する相対回転を所定範囲に制限することができれば、特に限定されない。本実施形態では、回転規制部RRは、被装着部31を有する筒部の外周から径方向外側(離脱方向D12側)に突出した突出部であり、軸X周り方向で後述する一対のつまみ部45a、45bの間に配置される。
張り出し部34は、装着部43と第2方向D2で係合して、クリップ4が第2方向D2で取付部材3から離脱することを抑制する。張り出し部34は、第2方向D2で挟持部33と被装着部31との間に設けられている。張り出し部34が設けられる部位は、装着部43と第2方向D2で係合して、クリップ4が第2方向D2で取付部材3から離脱することを抑制することができれば、特に限定されない。本実施形態では、張り出し部34は、第2方向D2で挟持部33と被装着部31との境界部分に設けられた第1壁体33bに設けられている。しかし、張り出し部は、第1壁体33bとは別に設けられていてもよい。
張り出し部34は、被装着部31の外面に対して取付部材3の径方向外側に張り出している。これにより、被装着部31に取り付けられたクリップ4と第2方向D2で係合することを可能にしている。より具体的には、被装着部31に装着されたクリップ4が無負荷状態(自然状態)のときに、張り出し部34が、クリップ4の装着部43と第2方向D2で係合するように張り出している。すなわち、取付部材3およびクリップ4を第2方向D2で見たときに、張り出し部34がクリップ4の装着部43と少なくとも部分的に重なるように張り出している(図1、図5および図6参照)。なお、張り出し部34の径方向外側への張り出し幅は、後述するように、クリップ4を弾性変形させて張り出し部34に引っ掛けて取り付けることができる程度の張り出し幅であれば、特に限定されない。
張り出し部34は、本実施形態では、略U字状の装着部43の湾曲した円弧面が形成された部分全体と第2方向D2で係合するように、装着部43の円弧面が形成された領域に対応する領域において、装着部43の外周よりも一回り大きく連続して形成されている。この場合、クリップ4が第2方向D2で離脱することをさらに抑制することができる。なお、本実施形態では、張り出し部34(第1壁体33b)は、クリップ4の第1つまみ部45aおよび第2つまみ部45bが、第2方向D2で第1壁体33bを通過しやすいように、第1つまみ部45aおよび第2つまみ部45bの近傍は、張り出し幅が小さくなっているか、または、被装着部31の外周に対して張り出していない(図5参照)。なお、張り出し部は、本実施形態のように、軸X周り方向で連続して張り出しているのではなく、軸X周り方向で部分的に(断片的に)張り出していてもよい。
クリップ4は、取付部材3に取り付けられ、取付部材3がブラケットBに取り付けられたときに、クリップ4に設けられた第1係合部41および第2係合部42がブラケットBに係合することにより、取付部材3がブラケットBから外れることを抑制する。クリップ4は、図1に示されるように、取付部材3の外周に、長尺部材2の軸X周り方向に沿って取り付けられる。
クリップ4は、図1、図4および図5に示されるように、取付溝B2の第1被係合部B21に係合して(図14参照)、離脱方向D12へと取付部材3およびクリップ4が移動することを抑制する第1係合部41と、第1係合部41に対して第3方向D3で離間して設けられ、取付溝B2の第2被係合部B22に係合して、離脱方向D12へと取付部材3およびクリップ4が移動することを抑制する第2係合部42と、取付部材3の周方向に沿って延び、被装着部31に装着される装着部43とを備えている。また、本実施形態では、クリップ4は、第1係合部41および第2係合部42を第3方向D3で互いに連結する連結部44を備えている。また、本実施形態では、クリップ4は、第1係合部41および第2係合部42が第3方向D3で互いに近付くように操作可能な第1つまみ部45aおよび第2つまみ部45bを備えている。
クリップ4の全体的な形状および構造は、クリップ4が第1係合部41、第2係合部42および装着部43を有していれば、特に限定されない。本実施形態では、クリップ4は、図4および図5に示されるように、第1係合部41、装着部43および第2係合部42によって構成される部分が、軸X方向に見たときに略U字状となるように形成されている。本明細書において、略U字状またはU字状とは、全体的な概略形状がU字の部分を含んでいることを意味し、厳密なU字形状に限定されず、概略形状がU字の部分に加えて別の部位を有していてもよい。なお、本実施形態では、クリップ4は、連結部44をさらに含めると軸X方向に見たときに環状になっている。クリップ4の材料は特に限定されないが、弾性変形可能な合成樹脂または金属によって構成されることが好ましい。
装着部43は、取付部材3の被装着部31に装着される部位である。装着部43は、取付部材3の被装着部31の周方向に沿って延びており、被装着部31の外周の少なくとも一部に沿って装着される。装着部43は、被装着部31に対して取付部材3の軸X周り方向に相対回転可能に取り付けられている。これにより、詳細は後述するが、長尺部材2の捻じれ等によって取付部材3が軸X周り方向に回転したとしても、取付部材3の回転がクリップ4に伝達されることが抑制され、クリップ4とブラケットBとの間の係合が解除されることが抑制される。
装着部43は、取付部材3およびクリップ4がブラケットBの取付溝B2に取り付けられる際に、第3方向D3で第1係合部41と第2係合部42との間の距離が短くなるように弾性変形可能に構成されている。装着部43が弾性変形可能であることにより、後述するように、第1係合部41と第2係合部42との間の第3方向D3での距離が短くなるように装着部43が変形した後、第1係合部41および第2係合部42が第1被係合部B21および第2被係合部B22の位置まで到達したときに、装着部43が弾性復帰する。これにより、第1係合部41と第1被係合部B21とが係合し、第2係合部42が第2被係合部B21と係合することができ、取付部材3の離脱方向D12への移動が抑制される(図14参照)。本実施形態では、図5および図6に示されるように、クリップ4が取付部材3に取り付けられた状態で、取付部材3の被装着部31と、装着部43の端部領域の内面との間には、所定の大きさの空間Sを有している。この空間Sにより、第1係合部41と第2係合部42とが第3方向D3で近付く際に、第1係合部41および第2係合部42の近傍の装着部43の両端領域が内側に撓むことができる。
装着部43の全体の概略形状は、取付部材3の被装着部31に装着可能であれば、特に限定されない。本実施形態では、装着部43は、図4および図5に示されるように、略U字状に形成されている。本実施形態では、略U字状に形成された装着部43の一端と他端とは、取付部材3の周方向に空間を空けて離間して設けられている。ここで、装着部43の一端は、上述したように、第1係合部41が設けられた部分(後述する第1つまみ部45aが設けられた部分)の近傍の部位であり、装着部43の他端は、第2係合部42が設けられた部分(第2つまみ部45bが設けられた部分)の近傍の部位である。なお、本実施形態では、軸X周り方向に離間して設けられた装着部43の一端および他端は、連結部44によって連結され、クリップ4全体としては環状に形成されている。
また、本実施形態では、装着部43の、被装着部31に対向する部分は、少なくとも部分的に円弧面を有している。すなわち、装着部43の内面は、被装着部31の外面に接触可能に対向している部位において、被装着部31の外面と取付部材3の軸X周り方向で係合する部位を有していない。これにより、装着部43が被装着部31に対して円滑に相対回転することができる。
第1係合部41は、取付溝B2の第1被係合部B21に係合して、離脱方向D12へと取付部材3およびクリップ4が移動することを抑制する。第1係合部41は、図4および図5に示されるように、取付部材3の周方向で装着部43の一端側に設けられている。また、第1係合部41は、図1および図4に示されるように、装着部43の一端側から第2方向D2に突出して設けられている。これにより、クリップ4が取付部材3に取り付けられた状態で、第1係合部41は、軸X方向で取付溝B2内に入る軸部33aの位置に対応した位置に配置される(図3参照)。これにより、軸部33aが取付溝B2内に配置されたときに、第1係合部41は第1被係合部B21と係合する。
第1係合部41の全体的な形状および構造は、第1係合部41が第1被係合部B21に係合して、離脱方向D12へと取付部材3およびクリップ4が移動することを抑制することができれば特に限定されない。本実施形態では、第1係合部41は、図4および図5に示されるように、第3方向D3で外側(第2係合部42から離れる方向)へと突出する凸部として形成されている。詳細は後述するが、本実施形態では、第1係合部41は、図1、図4および図5に示されるように、取付部材3およびクリップ4がブラケットBの取付溝B2に取り付けられる際に、取付溝B2の端縁B1側となる開口縁Eに当接する第1傾斜面41aを有している。また、本実施形態では、第1係合部41は、取付部材3およびクリップ4に、離脱方向D12へ力が加わった場合に、第1被係合部B21と係合する第1係合面41bを有している。本実施形態では、図4および図5に示されるように、第1係合部41において、挿入方向D11側に第1傾斜面41aが設けられ、離脱方向D12側に第1係合面41bが設けられ、第1係合部41は略三角形状の凸部として形成されている。
第1係合面41bは、図14に示されるように、取付溝B2の第1被係合部B21と係合して、クリップ4が取り付けられた取付部材3の離脱方向D12への移動を抑制する。第1係合面41bは、第1係合部41の離脱方向D12側に設けられている。第1係合面41bは、第1係合面41bの離脱方向D12側に対向して設けられた第1被係合部B21と係合する。より具体的には、第1係合面41bは、第1被係合部B21の離脱方向D12側に設けられた第1壁部B211と離脱方向D12で係合することにより、第1係合部41が第1被係合部B21から外れることが抑制される。第1係合面41bの傾斜角度は、第1係合面41bが第1被係合部B21と係合して、取付部材3およびクリップ4がブラケットBの取付溝B2から離脱することを抑制できるように設けられていればよく、図示する傾斜角度に限定されない。
第1傾斜面41aは、クリップ4が取り付けられた取付部材3が取付溝B2に挿入される際に、取付溝B2の端縁B1側の開口縁Eに当接するように構成されている。第1傾斜面41aが取付溝B2の開口縁Eに当接した状態で、取付部材3がブラケットBに対してさらに挿入方向D11に押し込まれたときに、開口縁Eから、第1係合部41が第3方向D3で第2係合部42側に移動する反力を受けるように、第1傾斜面41aは傾斜している。これにより、クリップ4が取り付けられた取付部材3が取付溝B2に挿入されるときに、第1傾斜面41aが開口縁Eから受ける反力によって、第1係合部41が第2係合部42側へ近付くように装着部43が弾性変形して、クリップ4が取付溝B2において挿入方向D11へ移動することができる。本実施形態では、第1傾斜面41aは、図4および図5に示されるように、挿入方向D11へ進むにつれて、第3方向D3で内側(第1係合部41と第2係合部42との中間位置)へ近付くように傾斜している。第1傾斜面41aは、本実施形態では、平坦面によって構成されているが、わずかに湾曲していてもよい。
第2係合部42は、取付溝B2の第2被係合部B22に係合して、離脱方向D12へと取付部材3およびクリップ4が移動することを抑制する。第2係合部42は、図4および図5に示されるように、取付部材3の周方向で装着部43の他端側に設けられている。また、第2係合部42は、図1および図4に示されるように、装着部43の他端側から第2方向D2に突出して設けられている。これにより、クリップ4が取付部材3に取り付けられた状態で、第2係合部42は、軸X方向で取付溝B2内に入る軸部33aの位置に対応した位置に配置される(図3参照)。これにより、軸部33aが取付溝B2内に配置されたときに、第2係合部42は第2被係合部B22と係合する。
第2係合部42の全体的な形状および構造は、第2係合部42が第2被係合部B22に係合して、離脱方向D12へと取付部材3およびクリップ4が移動することを抑制することができれば特に限定されない。本実施形態では、第2係合部42は、図4および図5に示されるように、第3方向D3で外側(第1係合部41から離れる方向)へと突出する凸部として形成されている。詳細は後述するが、本実施形態では、第2係合部42は、図1、図4および図5に示されるように、取付部材3およびクリップ4がブラケットBの取付溝B2に取り付けられる際に、取付溝B2の端縁B1側となる開口縁Eに当接する第2傾斜面42aを有している。また、本実施形態では、第2係合部42は、取付部材3およびクリップ4に、離脱方向D12へ力が加わった場合に、第2被係合部B22と係合する第2係合面42bを有している。本実施形態では、図4および図5に示されるように、第2係合部42において、挿入方向D11側に第2傾斜面42aが設けられ、離脱方向D12側に第2係合面42bが設けられ、第2係合部42は略三角形状の凸部として形成されている。
第2係合面42bは、図14に示されるように、取付溝B2の第2被係合部B22と係合して、クリップ4が取り付けられた取付部材3の離脱方向D12への移動を抑制する。第2係合面42bは、第2係合部42の離脱方向D12側に設けられている。第2係合面42bは、第2係合面42bの離脱方向D12側に対向して設けられた第2被係合部B22と係合する。より具体的には、第2係合面42bは、第2被係合部B22の離脱方向D12側に設けられた第1壁部B221と離脱方向D12で係合することにより、第2係合部42が第2被係合部B22から外れることが抑制される。第2係合面42bの傾斜角度は、第2被係合部B22と係合して、取付部材3およびクリップ4がブラケットBの取付溝B2から離脱することを抑制できるように設けられていればよく、図示する傾斜角度に限定されない。
第2傾斜面42aは、クリップ4が取り付けられた取付部材3が取付溝B2に挿入される際に、取付溝B2の端縁B1側の開口縁Eに当接するように構成されている。第2傾斜面42aが取付溝B2の開口縁Eに当接した状態で、取付部材3がブラケットBに対してさらに挿入方向D11に押し込まれたときに、開口縁Eから、第2係合部42が第3方向D3で第1係合部41側に移動する反力を受けるように、第2傾斜面42aは傾斜している。これにより、クリップ4が取り付けられた取付部材3が取付溝B2に挿入されるときに、第2傾斜面42aが開口縁Eから受ける反力によって、第2係合部42が第1係合部41側へ近付くように装着部43が弾性変形して、クリップ4が取付溝B2において挿入方向D11へ移動することができる。本実施形態では、第2傾斜面42aは、図4および図5に示されるように、挿入方向D11へ進むにつれて、第3方向D3で内側(第1係合部41と第2係合部42との中間位置)へ近付くように傾斜している。第2傾斜面42aは、本実施形態では、平坦面によって構成されているが、わずかに湾曲していてもよい。
連結部44は、図4および図5に示されるように、取付部材3の周方向で離間している第1係合部41および第2係合部42を互いに繋いでいる。連結部44は、クリップ4が取付部材3に取り付けられた状態で、取付部材3の離脱方向D12側に位置している。連結部44は、第1係合部41および第2係合部42の互いに対する離間および近接が可能な弾性を有している。そのため、第1係合部41および第2係合部42が初期状態に対して近接した場合は、連結部44の弾性により第1係合部41および第2係合部42が互いに離間する方向へ付勢力を付与し、第1係合部41および第2係合部42が初期状態に対して互いに離間した場合は、第1係合部41および第2係合部42が近接する方向へ付勢力を付与する。
連結部44の形状および構造は、第1係合部41および第2係合部42の互いに対する離間および近接が可能な弾性を有していれば、特に限定されない。本実施形態では、図4および図5に示されるように、連結部44はジグザグ形状に折れ曲がっている。具体的には、連結部44は、折れ曲がった板状に構成され、板状の連結部44が挿入方向D11側と離脱方向D12側とに折り返し部を有するように設けられている。
本実施形態では、クリップ4は、図4および図5に示されるように、第1つまみ部45aおよび第2つまみ部45bを有している。第1つまみ部45aおよび第2つまみ部45bは、第3方向D3で互いに近付くように操作されることにより、第1係合部41および第2係合部42が互いに近付くように装着部43を弾性変形させる。これにより、第1つまみ部45aおよび第2つまみ部45bを操作して第1係合部41と第1被係合部B21との間の係合および第2係合部42と第2被係合部B22との間の係合を解除して、ブラケットBから取付部材3を離脱させることができる。第1つまみ部45aおよび第2つまみ部45bの形状は、互いに近付くように操作されることにより、第1係合部41および第2係合部42が互いに近付くように装着部43を弾性変形されることができれば、特に限定されない。本実施形態では、第1つまみ部45aおよび第2つまみ部45bは、第1係合部41および第2係合部42の離脱方向D12側に第1係合部41および第2係合部42に連続して設けられた板状片である。
上述したように、装着部43は、被装着部31に対して取付部材3の軸X周り方向に相対回転可能に取り付けられている。これにより、例えば、長尺部材2の捻じれ等によって取付部材3が軸X周り方向に回転したとしても、図14に示されるように、取付部材3がクリップ4に対して相対回転することで、取付部材3の回転がクリップ4に伝達されることが抑制される。したがって、クリップ4が取付部材3の回転に連動して回転することで、クリップ4の第1係合部41がブラケットBの第1被係合部B21から外れること、または第2係合部42が第2被係合部B22から外れることが抑制される。これにより、クリップ4とブラケットBとの間の係合が解除されることが抑制される。
より具体的には、例えば、図14において、仮にクリップ4が取付部材3と一体的に反時計方向に回転してしまうと、第1係合部41は、第1被係合部B21に押し付けられる方向(すなわち、図14において左側)に力を受けるのに対して、第2係合部42は、第2被係合部B22から抜ける方向(図14において左側)に移動しようとする。そのため、クリップ4が取付部材3と軸X周り方向で係合し、取付部材3とともに回転してしまうと、クリップ4の一方の係合部(上記例では第2係合部42)がブラケットBの一方の被係合部(上記例では第2被係合部B22)から抜けてしまう。本実施形態では、図14の二点鎖線に示されるように、取付部材3がクリップ4に対して相対回転するように構成されているので、取付部材3の軸X周りの回転が、クリップ4の第1係合部41と第1被係合部B21との間の係合、第2係合部42と第2被係合部B22との間の係合に影響しにくい。したがって、クリップ4とブラケットBとの間の係合が解除されることが抑制される。
また、本実施形態では、取付部材3は、図3、図5および図12に示されるように、クリップ4の装着部43が第2方向D2で係合可能となるように、被装着部31の外面に対して取付部材3の径方向外側に張り出した張り出し部34を備えている。これにより、張り出し部34は、図3および図12に示されるように、装着部43と第2方向D2で係合して、クリップ4が第2方向D2で取付部材3から離脱することを抑制する。したがって、クリップ4が取付部材3に取り付けられた状態(例えば長尺部材アッセンブリAの状態)で搬送されるときなどに、クリップ4に第2方向D2でクリップ4が外れる方向に力が加わったとしても、クリップ4の装着部43と張り出し部34とが第2方向D2で係合して、クリップ4の離脱が抑制される。したがって、搬送中にクリップ4が紛失することが抑制され、外れたクリップ4を再度組み付ける必要も無くなる。
以上のように、本実施形態では、取付部材3がクリップ4に対して相対回転可能であり、張り出し部34を有していることにより、長尺部材2に外力が加わってもクリップ4および取付部材3がブラケットBから外れにくく、かつ、搬送時にクリップ4が取付部材3から外れにくい。
また、本実施形態では、上述したように、取付部材3は、略U字状の装着部43の一端と他端との間に、図14に示されるように、取付部材3のクリップ4に対する相対回転を所定範囲に制限する回転規制部RRを有している。これにより、長尺部材2の捻じれ等に起因する取付部材3のクリップ4に対する過度な相対回転を抑制することができる。具体的には、図14に示されるように、取付部材3はクリップ4に対して所定量相対回転可能に構成しつつ、所定量以上(許容範囲を超えて)取付部材3が回転しようとした場合は、回転規制部RRとクリップ4とが当接して、取付部材3の回転に抵抗を加えて、取付部材3の回転を抑制する。これにより、取付部材3のクリップ4に対する相対回転が所定範囲に制限される。取付部材3の回転が所定範囲に制限されると、長尺部材2が所定以上捻じれることがなくなる。したがって、例えば、長尺部材2がコントロールケーブルである場合など、長尺部材2の過度な捻じれによる、アウターケーシングの破損や、アウターケーシング内部を通るインナーケーブルのストローク量の好ましくない変化などが抑制される。
なお、本実施形態では、回転規制部RRは、図14に示されるように、クリップ4の第1つまみ部45aおよび第2つまみ部45bに対して軸X周り方向で離間して設けられている。取付部材3がクリップ4に対して軸X回り方向に所定量回転したときに、回転規制部RRは第1つまみ部45aおよび第2つまみ部45bのいずれか一方に接触するように構成されている。
つぎに、取付部材3のブラケットBへの取り付け工程の一例を説明する。なお、以下に説明する取り付け工程はあくまで一例であり、本発明は以下の説明により限定されるものではない。
まず、図2、図10(A)~図11(B)に示されるように、長尺部材2が接続された取付部材3に対してクリップ4が取り付けられる。クリップ4は、例えば、図2に示されるように、取付部材3の第2方向D2の一端側(本実施形態では、第2接続部322側)からクリップ4を第2方向D2(軸X方向)に移動させて、クリップ4を取付部材3に取り付ける。具体的には、図10(A)~図11(B)に示されるように、クリップ4の軸X周り方向の一部(図10(B)および図11(B)においては、装着部43の右側部分)を張り出し部34に係合させる。次に、クリップ4の張り出し部34と係合している側とは反対側を、張り出し部34に係合させるために、張り出し部34に向かって押し込む。
クリップ4が張り出し部34に向かって押し込まれるとき、取付部材3の第2壁体33cは、面取り部CHを有しているので、クリップ4を押し込む際にクリップ4が面取り部CHに接触する。クリップ4が面取り部CHに接触した状態で押し込まれると、クリップ4が外側に広がるように弾性変形して、容易にクリップ4を張り出し部34に係合させることができる。これにより、図3および図6に示されるように、クリップ4の装着部43が、取付部材3の被装着部31に取り付けられ、クリップ4が取付部材3に取り付けられる。
クリップ4が取付部材3に接続されると、図3および図13に示されるように、取付部材3(長尺部材アッセンブリA)をブラケットBの取付溝B2に取り付ける。具体的には、取付部材3をブラケットBの取付溝B2に対して挿入方向D11に移動させることにより、または、ブラケットBを取付部材3に対して移動させることにより、取付部材3がブラケットBに取り付けられる。
このとき、図3に示されるように、ブラケットBの取付溝B2の位置に、取付部材3の挟持部33(軸部33a)が位置するように、取付部材3およびブラケットBを配置し、取付部材3をブラケットBの取付溝B2に挿入する。これにより、取付部材3の軸部33aが取付溝B2の挿入部B23から設置部B24(図1参照)に向かって入っていく。
そのまま、取付部材3を挿入方向D11に押し込むと、取付溝B2の開口縁Eに、第1係合部41の第1傾斜面41aおよび第2係合部42の第2傾斜面42aが当接する。取付溝B2の開口縁Eに第1傾斜面41aおよび第2傾斜面42aが当接した状態で、取付部材3を挿入方向D11に押し込んでいくと、開口縁Eから加わる、第1傾斜面41aおよび第2傾斜面42aへの反力によって、第1係合部41と第2係合部42とが互いに近付くように装着部43が弾性変形する。これにより、第1係合部41および第2係合部42は、図14に示されるように、第1被係合部B21および第2被係合部B22にそれぞれ係合し、取付部材3のブラケットBへの取り付けが完了する。
この取付完了状態において、取付部材3に離脱方向D12の力が加わった場合、取付部材3からクリップ4に離脱方向D12の力が伝わる。クリップ4は、第1係合部41および第2係合部42が第1被係合部B21および第2被係合部B22とそれぞれ係合しているので、クリップ4の離脱方向D12の移動が抑制される。これにより、クリップ4が取り付けられた取付部材3の離脱方向D12への移動も抑制される。
また、長尺部材2に、取付対象の振動や他部材との干渉などによって、捻じれる力が加わると、長尺部材2が取り付けられた取付部材3は、図14の二点鎖線に示されるように、軸X周り方向に回転する。本実施形態では、取付部材3が軸X周りに回転しても、取付部材3はクリップ4に対して相対回転するように構成されているので、取付部材3の回転量が所定範囲内である場合は、クリップ4に回転力は伝わらず、クリップ4は、軸X周りに回転しない。したがって、クリップ4の第1係合部41は、第1被係合部B21から外れる方向に移動することがなく、第2係合部42は、第2被係合部B22から外れる方向に移動することがない。これにより、クリップ4とブラケットBとの間の係合が解除されることが抑制される。
また、長尺部材2の捻じれ等に起因して取付部材3が所定量を越えて回転すると、図14の二点鎖線に示されるように、取付部材3の回転規制部RRが第1つまみ部45aまたは第2つまみ部45bに接触する。この場合、回転規制部RRが第1つまみ部45aまたは第2つまみ部45bと接触することで、取付部材3には回転方向とは逆方向の抵抗が加わり、取付部材3の回転が抑制される。これにより、取付部材3のクリップ4に対する過度な相対回転が抑制される。
1 固定構造
2 長尺部材
21 第1長尺部材
22 第2長尺部材
23 インナーケーブル
3 取付部材
31 被装着部
32 接続部
321 第1接続部
322 第2接続部
33 挟持部
33a 軸部
33b 第1壁体
33c 第2壁体
34 張り出し部
4 クリップ
41 第1係合部
41a 第1傾斜面
41b 第1係合面
42 第2係合部
42a 第2傾斜面
42b 第2係合面
43 装着部
44 連結部
45a 第1つまみ部
45b 第2つまみ部
A 長尺部材アッセンブリ
B ブラケット
B1 ブラケットの端縁
B2 取付溝
B21 第1被係合部
B211 第1壁部
B212 第2壁部
B22 第2被係合部
B221 第1壁部
B222 第2壁部
B23 挿入部
B24 設置部
CH 面取り部
D1 第1方向
D11 挿入方向
D12 離脱方向
D2 第2方向
D3 第3方向
E 開口縁
N 切欠部
P 突出部
R ロッド
RR 回転規制部
S 空間
T テーパー部
X 長尺部材の軸

Claims (4)

  1. 端縁から溝状に切り欠かれた取付溝を有する板状のブラケットに長尺部材を固定するための固定構造であって、
    前記固定構造は、前記長尺部材と、前記長尺部材が接続され、前記ブラケットに取り付けられる筒状の取付部材と、前記取付部材の外周に、前記長尺部材の軸周り方向に沿って取り付けられるクリップとを備え、
    前記取付溝は、前記端縁からの前記取付溝の高さ方向となる第1方向と、前記ブラケットの厚さ方向となる第2方向とに垂直な前記取付溝の溝幅方向となる第3方向に互いに離間して設けられた第1被係合部および第2被係合部を有し、
    前記取付部材は、前記長尺部材が接続される接続部と、前記取付部材が前記ブラケットに固定されたときに前記ブラケットを挟み込み、前記取付部材の前記ブラケットに対する前記第2方向への移動を抑制する挟持部と、前記第2方向で前記挟持部に隣接して設けられ、前記クリップが装着される被装着部とを備え、
    前記クリップは、前記取付溝の前記第1被係合部に係合して、前記第1方向で前記取付溝から離脱する離脱方向へと前記取付部材および前記クリップが移動することを抑制する第1係合部と、前記第1係合部に対して前記第3方向で離間して設けられ、前記取付溝の前記第2被係合部に係合して、前記離脱方向へと前記取付部材および前記クリップが移動することを抑制する第2係合部と、前記取付部材の周方向に沿って延び、前記被装着部に装着される装着部とを備え、
    前記装着部は、前記取付部材および前記クリップが前記ブラケットの前記取付溝に取り付けられる際に、前記第3方向で前記第1係合部と前記第2係合部との間の距離が短くなるように弾性変形可能であり、
    前記装着部は、前記被装着部に対して前記取付部材の軸周り方向に相対回転可能に取り付けられ、
    前記取付部材は、前記第2方向で前記挟持部と前記被装着部との間に、前記装着部が前記第2方向で係合可能となるように、前記被装着部の外面に対して前記取付部材の径方向外側に張り出した張り出し部を備えている、固定構造。
  2. 前記被装着部の、前記装着部に対向する部分は、前記取付部材が前記クリップに対して前記軸周りに相対回転できるように、少なくとも部分的に円弧面を有しており、
    前記装着部は略U字状に形成され、前記装着部の、前記被装着部に対向する部分は、少なくとも部分的に円弧面を有している、
    請求項1に記載の固定構造。
  3. 略U字状に形成された前記装着部の一端と他端とは、前記取付部材の周方向に空間を空けて離間して設けられており、前記取付部材は、前記被装着部に装着された前記装着部の一端と他端との間に、前記取付部材の前記クリップに対する相対回転を所定範囲に制限する回転規制部を有している、請求項1または2に記載に固定構造。
  4. 前記挟持部は、前記第2方向で前記被装着部側の第1壁体と、前記第2方向で前記被装着部とは反対側の第2壁体とを備え、前記クリップは、前記第2壁体側から前記第1壁体側へ向かって前記取付部材に取り付け可能であり、
    前記取付部材は、前記第2壁体の、前記第2方向で前記被装着部とは反対側の面の外周に面取り部を有している、請求項1~3のいずれか1項に記載の固定構造。
JP2020198330A 2020-11-30 2020-11-30 固定構造 Active JP7316991B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020198330A JP7316991B2 (ja) 2020-11-30 2020-11-30 固定構造
MX2023005714A MX2023005714A (es) 2020-11-30 2021-11-30 Estructura de fijacion.
PCT/JP2021/043721 WO2022114202A1 (ja) 2020-11-30 2021-11-30 固定構造
CN202180051544.9A CN115989372A (zh) 2020-11-30 2021-11-30 固定构造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020198330A JP7316991B2 (ja) 2020-11-30 2020-11-30 固定構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022086373A true JP2022086373A (ja) 2022-06-09
JP7316991B2 JP7316991B2 (ja) 2023-07-28

Family

ID=81754529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020198330A Active JP7316991B2 (ja) 2020-11-30 2020-11-30 固定構造

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP7316991B2 (ja)
CN (1) CN115989372A (ja)
MX (1) MX2023005714A (ja)
WO (1) WO2022114202A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023228962A1 (ja) * 2022-05-24 2023-11-30 株式会社ハイレックスコーポレーション 固定構造

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5347882A (en) 1993-09-07 1994-09-20 Fki Industries Inc. Cable mounting construction
JP2000087947A (ja) 1998-07-17 2000-03-28 Chuo Spring Co Ltd コントロールケーブルの端末固定装置
JP2003336619A (ja) 2002-05-21 2003-11-28 Nippon Cable Syst Inc コントロールケーブル用端末固定装置
US6825417B2 (en) 2003-01-31 2004-11-30 Daimlerchrysler Corporation Slide and snap cable end fitting
MX2020003466A (es) 2017-10-30 2020-08-03 Hi Lex Corp Estructura de fijacion.

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023228962A1 (ja) * 2022-05-24 2023-11-30 株式会社ハイレックスコーポレーション 固定構造

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022114202A1 (ja) 2022-06-02
CN115989372A (zh) 2023-04-18
MX2023005714A (es) 2023-05-30
JP7316991B2 (ja) 2023-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7385136B2 (en) Harness wire cover and harness wiring structure having the same
JP4718494B2 (ja) ケーブルドラムを収容するためのハウジング
JP6835981B2 (ja) 固定構造
US8511201B2 (en) Noise reduction apparatus for shift cable
WO2022114202A1 (ja) 固定構造
US7201081B2 (en) Bowden cable with a curved guide part
JP2012097895A (ja) 自動変速機用パーキング装置
KR20210017262A (ko) 유니버셜 조인트 어셈블리
WO2022114203A1 (ja) 固定構造
US20190333722A1 (en) Method for positioning inhibitor switch
US9074619B2 (en) Terminal support device mounting structure
JP4569288B2 (ja) パーキング装置
JP7377784B2 (ja) 連結構造
JP4380076B2 (ja) 車両用ドアハンドル装置
WO2023228962A1 (ja) 固定構造
WO2023048031A1 (ja) パーキングロックユニット及びその製造方法
CN111065829A (zh) 长条部件组件
JP2010236559A (ja) 配管の車体への取付構造
JP7075857B2 (ja) ケーブル支持装置
JP2003193869A (ja) スロットルワイヤの取付け形状
JP5185546B2 (ja) ワイパーブレード
KR101585426B1 (ko) 변속기 케이블 체결구조
EP3093863B1 (en) Rotation transmitting mechanism and lever switch adopting rotation transmitting mechanism
US20150048633A1 (en) Vehicle Door Handle Device
EP2513522B1 (en) Gear shift system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7316991

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150