JP7075573B2 - 電気亜鉛めっき装置及び電気亜鉛めっき方法 - Google Patents

電気亜鉛めっき装置及び電気亜鉛めっき方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7075573B2
JP7075573B2 JP2017104959A JP2017104959A JP7075573B2 JP 7075573 B2 JP7075573 B2 JP 7075573B2 JP 2017104959 A JP2017104959 A JP 2017104959A JP 2017104959 A JP2017104959 A JP 2017104959A JP 7075573 B2 JP7075573 B2 JP 7075573B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plated
water
product
tank
plating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017104959A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018199848A (ja
Inventor
豊光 津村
Original Assignee
株式会社日本ラスパート
株式会社西友エンジニア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日本ラスパート, 株式会社西友エンジニア filed Critical 株式会社日本ラスパート
Priority to JP2017104959A priority Critical patent/JP7075573B2/ja
Priority to TW107116234A priority patent/TWI750374B/zh
Priority to CN201810515744.5A priority patent/CN108930052B/zh
Publication of JP2018199848A publication Critical patent/JP2018199848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7075573B2 publication Critical patent/JP7075573B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D3/00Electroplating: Baths therefor
    • C25D3/02Electroplating: Baths therefor from solutions
    • C25D3/22Electroplating: Baths therefor from solutions of zinc
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D17/00Constructional parts, or assemblies thereof, of cells for electrolytic coating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D21/00Processes for servicing or operating cells for electrolytic coating
    • C25D21/12Process control or regulation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D21/00Processes for servicing or operating cells for electrolytic coating
    • C25D21/16Regeneration of process solutions
    • C25D21/20Regeneration of process solutions of rinse-solutions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D5/00Electroplating characterised by the process; Pretreatment or after-treatment of workpieces
    • C25D5/34Pretreatment of metallic surfaces to be electroplated
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Description

本発明は、被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜を形成する電気亜鉛めっき装置及び電気亜鉛めっき方法の技術に関する。
従来、被めっき品の表面に、亜鉛めっき被膜または亜鉛合金めっき被膜を形成する処理を行う電気亜鉛めっき装置及び電気亜鉛めっき方法に関する技術は、公知となっている(特許文献1参照)。
前記電気亜鉛めっき装置は、前処理部とめっき処理部とを備える。
前記電気亜鉛めっき装置では、前処理部は、アルカリ脱脂等によって被めっき品の表面の油脂を取除く処理(脱脂処理)、および、塩酸等での酸洗浄や電解脱脂等によって被めっき品の表面の酸化物を取除く処理(下地調整)等を行う。
また、前記電気亜鉛めっき装置では、めっき処理部は、例えば、バレル式電気亜鉛めっき装置で構成され、脱脂処理および下地調整が施された被めっき品をバレル内に収納した状態で、当該被めっき品の表面にめっき液を用いてめっき処理を行う。
特開2002-4080号公報
しかしながら、前記電気亜鉛めっき装置では、前処理部において、脱脂処置や下地調整等の後に、被めっき品を水洗する処理をそれぞれ要する。
このように、前記電気亜鉛めっき装置では、前処理部において、被めっき品の表面の油脂または酸化物等を取除く処理を行うにあたり、被めっき品を洗浄する水を多量に要し、排水が多量に(例えば、一時間あたり数100リットル)生じることが問題となっていた。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、被めっき品の水洗に用いた水の排水量を大幅に低減することができる電気亜鉛めっき装置を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜を形成する処理を行う電気亜鉛めっき装置であって、前記被めっき品の表面の脱脂処理と下地調整とを行う前処理部と、前記脱脂処理および前記下地調整が施された被めっき品の表面にめっき液を用いてめっき処理を行うめっき処理部と、を備え、前記前処理部は、有機溶剤を用いて前記被めっき品の表面の油脂を溶解することによって脱脂処理を行った後、当該脱脂処理された被めっき品の洗浄を行うことなく前記被めっき品の表面に研磨剤を噴射することによって前記被めっき品の表面の下地調整を行い、前記めっき処理部において前記被めっき品の洗浄に使用した水を、水と廃棄物とに分離させ、当該分離させた水を、前記被めっき品の洗浄に使用するためのものとして前記めっき処理部に供給する、水処理部を備え、前記めっき処理部は、上流槽と、めっき槽と、回収槽と、水洗槽と、を備え、前記上流槽は、前記前処理部において油脂および酸化物等を取除かれた前記被めっき品の表面に付着した塵芥を洗浄し、前記めっき槽は、前記上流槽において洗浄された前記被めっき品にめっき処理を施し、前記回収槽は、前記めっき槽においてめっき処理が施された前記被めっき品に付着しためっき液を回収し、前記水洗槽は、前記回収槽によって回収されずに前記被めっき品に付着しためっき液を洗浄し、前記水処理部は、前記上流槽及び前記水洗槽において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して、水と廃棄物とに分離させ、当該分離させた水を前記被めっき品の洗浄に使用するためのものとして前記上流槽及び前記水洗槽に供給する、ものである。
請求項2においては、前記上流槽及び前記水洗槽において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して一時的に貯留する中間ピットを備え、前記水処理部は、前記中間ピットを介して前記上流槽及び前記水洗槽において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して、水と廃棄物とに分離させ、当該分離させた水を前記被めっき品の洗浄に使用するためのものとして前記上流槽及び前記水洗槽に供給する、ものである。
請求項3においては、前記めっき処理部においてめっき処理を終えた前記被めっき品の耐食性を向上させるための処理、また、前記めっき処理部においてめっき処理を終えた前記被めっき品の塗膜密着性を向上させるための処理等を行う、後処理部を備え、前記水処理部は、前記後処理部において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して水と廃棄物とに分離させ、当該分離させた水を前記被めっき品の洗浄に使用するためのものとして前記後処理部に供給する、ものである。
請求項4においては、中間ピットは、前記後処理部において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して一時的に貯留する中間ピットを備え、前記水処理部は、前記中間ピットを介して前記後処理部において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して、水と廃棄物とに分離させ、当該分離させた水を前記被めっき品の洗浄に使用するためのものとして前記上流槽及び前記水洗槽に供給する、ものである。
請求項5においては、被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜を形成する処理を行う電気亜鉛めっき方法であって、前記被めっき品の表面の脱脂処理を行う工程と、前記被めっき品の表面の下地調整を行う工程と、前記脱脂処理および前記下地調整が施された被めっき品の表面にめっき液を用いてめっき処理を行う工程と、を備え、前記被めっき品の表面の脱脂処理を行う工程は、有機溶剤を用いて、前記被めっき品の表面の脱脂処理を行い、前記被めっき品の表面の下地調整を行う工程は、前記被めっき品の表面の脱脂処理を行う工程を行った後、当該脱脂処理された被めっき品の洗浄を行うことなく、前記被めっき品の表面に研磨剤を噴射することによって、前記被めっき品の表面の下地調整を行うものであり、前記めっき処理は、上流槽で、脱脂処理を行う工程及び下地調整を行う工程において油脂および酸化物等を取除かれた前記被めっき品の表面に付着した塵芥を洗浄し、めっき槽で、前記上流槽において洗浄された前記被めっき品にめっき処理を施し、前記回収槽で、前記めっき槽においてめっき処理が施された前記被めっき品に付着しためっき液を回収し、前記水洗槽で、前記回収槽によって回収されずに前記被めっき品に付着しためっき液を洗浄することによって行われ、前記上流槽及び前記水洗槽において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して、水と廃棄物とに分離させ、当該分離させた水を前記被めっき品の洗浄に使用するためのものとして前記上流槽及び前記水洗槽に供給する、ものである。
請求項6においては、前記被めっき品の耐食性を向上させるための処理、また、前記被めっき品の塗膜密着性を向上させるための処理等を行う工程において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して水と廃棄物とに分離させ、当該分離させた水を、めっき処理が行われた前記被めっき品の耐食性を向上させるための処理、また、めっき処理が行われた前記被めっき品の塗膜密着性を向上させるための処理等を行う工程において前記被めっき品の洗浄のために使用される水槽に供給する、ものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明によれば、被めっき品の水洗に用いた水の排水量を大幅に低減することができる。
本発明の実施形態に係る電気亜鉛めっき装置を示したブロック図。 同じく電気亜鉛めっき装置の動作を示すフロー図。 同じく電気亜鉛めっき装置を示したブロック図。 同じく電気亜鉛めっき装置を示したブロック図。
次に、本発明の実施形態に係る電気亜鉛めっき装置1および電気亜鉛めっき方法について、図1から図4を用いて説明する。
電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)は、被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜を形成する処理を行う。電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜を形成する処理として、亜鉛によって被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜を形成する処理に限らず、亜鉛合金によって被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜(亜鉛合金めっき被膜)を形成する処理を含む。
被めっき品は、鉄を含む金属素材からなる所定の部材である。電気亜鉛めっき装置1によって亜鉛めっき被膜を形成する被めっき品には、建築用金物(例えば、建築用の金属製ビス、または、建築用の金属製の接合部材等)がある。
図1に示すように、電気亜鉛めっき装置1は、前処理部2と、めっき処理部3と、後処理部4と、水処理部5と、中間ピット6と、を備える。
前処理部2は、被めっき品の表面の油脂および酸化物等を取除く脱脂処理と下地調整とを行う。
前処理部2において処理を施す前の被めっき品(例えば、めっき工場に入荷した被めっき品)の表面には、酸化物(酸化被膜)が形成され、また、錆等が付着している。また、前処理部2において処理を施す前の被めっき品の表面には、潤滑や防錆のための油脂が塗布されている。
前処理部2は、脱脂処理部7と下地調整部8とを備える。
前処理部2の脱脂処理部7は、所定の溶剤を用いて、被めっき品の表面の油脂を取除く処理(脱脂処理)を行う。脱脂処理部7は、非水系脱脂装置であり、有機溶剤を用いて、被めっき品の表面の油脂を溶解することによって脱脂処理を行う。脱脂処理部7において用いられる有機溶剤には、例えば、ジクロロメタン、トリクロロエチレン、若しくはテトラクロロエチレン等の塩素系の溶剤、または、その他公知の炭化水素系、エステル系、アルコール系、フッ素系、若しくは臭素系の溶剤等がある。
前処理部2の下地調整部8は、脱脂処理が施された被めっき品の表面の下地調整を行う。下地調整部8は、ブラスト装置(例えば、サンドブラスト装置、または、ショットブラスト装置等)であり、シリカ、アルミナ、鋼球、または、鋼製グリッド等で構成される研磨剤を噴射して、被めっき品の表面の酸化物や錆等を取除くことによって、被めっき品の表面の下地調整を行う。
めっき処理部3は、前処理部2において脱脂処理および下地調整が施された被めっき品の表面にめっき液を用いてめっき処理を行う。
めっき液は、例えば、光沢剤、塩化アンモニウム、塩化カリウム、および、塩化亜鉛等が添加されたものからなる。
めっき処理部3は、バレル式電気亜鉛めっき装置であり、上流槽10と、めっき槽11と、回収槽12と、水洗槽13と、を備える。めっき処理部3は、所定の時間が経過する毎に、上流槽10、めっき槽11、回収槽12、水洗槽13の順に、被めっき品が収納されたバレルを上流側から下流側に移動させ、各槽内において各種の処理を行う。
めっき処理部3の上流槽10は、被めっき品(前処理部2において油脂および酸化物等を取除かれた被めっき品)の表面に付着した塵芥を水を用いて洗浄する。上流槽10は、水が溜められる複数連(二連)の槽で構成される。
バレルが上流側から下流側に移動してきて各上流槽10の上方に位置すると、下方に移動して上流槽10内に配置される。そして、上流槽10内に配置された状態でバレルが回転することによって、バレル内の被めっき品を水によって洗浄する。
なお、上流槽10は、一個の槽で構成することもでる。
また、上流槽10は、被めっき品を水を用いて洗浄することに代えて、希塩酸または希硝酸等の表面活性剤を用いて被めっき品の表面を処理する構成とすることもできる。
また、上流槽10は、水を用いて被めっき品を洗浄し、その後、表面活性剤を用いて被めっき品の表面を処理する構成とすることもできる。
めっき処理部3のめっき槽11は、上流槽10において洗浄された被めっき品にめっき処理を施す。めっき槽11は、めっき液が溜められる複数連(10連)の槽で構成される。
バレルが上流側から下流側に移動してきて各めっき槽11の上方に位置すると、下方に移動してめっき槽11内に配置される。そして、めっき槽11内に配置された状態でバレルが回転することによって、バレル内の被めっき品にめっき処理を施す。
めっき処理部3の回収槽12は、めっき槽11においてめっき処理が施された被めっき品に付着しためっき液を回収する。バレルが上流側から下流側に移動してきて回収槽12の上方に位置すると、下方に移動して回収槽12内に配置される。そして、回収槽12内にバレルが配置された状態で、バレルの軸心を所定の角度(例えば、40度)傾斜させた状態として、被めっき品に付着しためっき液を回収する。
回収されためっき液は、戻り管20を介してめっき槽11に戻される。戻り管20は、回収槽12とめっき槽11とに連結される。
なお、回収槽12は、吸引装置によって吸引すること、また、バレルを回転させること等によって、被めっき品に付着しためっき液を回収する構成とすることもできる。
めっき処理部3の水洗槽13は、回収槽12によって回収されずに被めっき品に付着しためっき液を洗浄する。水洗槽13は、水が溜められる複数連(例えば三連)の槽(向流多段水洗)で構成される。
バレルが上流側から下流側に移動してきて各水洗槽13の上方に位置すると、下方に移動して水洗槽13内に配置される。そして、水洗槽13内に配置された状態でバレルが回転することによって、バレル内の被めっき品を水を用いて洗浄する。
なお、水洗槽13の最も下流側の槽は、水洗槽13の下流側において被めっき品の洗浄効果を高め、また、乾燥時間を早めるために、湯が溜められる構成(湯洗槽)とすることもできる。
後処理部4は、めっき処理部3においてめっき処理を終えた被めっき品をバレルから取出し、当該被めっき品の亜鉛金属表面の耐食性を向上させるための処理(例えば、クロム酸処理)、また、後に行われる塗装工程における当該被めっき品の塗膜密着性を向上させるための処理(例えば、リン酸処理)等を行う。
中間ピット6は、電気亜鉛めっき装置1が配置される床下に形成される。
中間ピット6は、めっき処理部3の上流槽10および水洗槽13において溜められる水(被めっき品の洗浄に使用した水)を回収して一時的に貯留する。また、中間ピット6は、後処理部4においてクロム酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽に溜められる水またはリン酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽に溜められる水(被めっき品の洗浄に使用した水)を、回収して一時的に貯留する。
めっき処理部3の上流槽10および水洗槽13において溜められる水は、回収管21を介して中間ピット6に回収される。回収管21は、めっき処理部3の上流槽10および水洗槽13と、中間ピット6と、に連結される。
後処理部4においてクロム酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽に溜められる水、または、リン酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽に溜められる水は、回収管22を介して中間ピット6に回収される。回収管22は、後処理部4においてクロム酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽またはリン酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽と、中間ピット6と、に連結される。
水処理部5は、中間ピット6に溜められる水(被めっき品の洗浄に使用した水)の処理を行う。水処理部5は、回収水タンク30と、蒸留装置31(減圧脱水処理装置)と、再生水タンク32と、を備える。
中間ピット6に溜められる水は、回収管23を介して水処理部5の回収水タンク30に回収される。回収管23は、中間ピット6と水処理部5とに連結される。
水処理部5は、回収水タンク30内の水(被めっき品の洗浄に使用した水)を蒸留装置31において真空減圧して沸点を下げた状態で蒸留し、水(再生水)と、脱水した固形廃棄物とに分離させる。水処理部5では、蒸留装置31において分離された水は再生水タンク32に貯留され、脱水された固形廃棄物は廃棄される。
水処理部5の再生水タンク32において溜められる水は、供給管24を介してめっき処理部3の上流槽10または水洗槽13に供給される。供給管24は、めっき処理部3の上流槽10または水洗槽13と、水処理部5の再生水タンク32と、に連結される。
また、水処理部5の再生水タンク32において溜められる水は、被めっき品の洗浄に使用するためのものとして、供給管24を介して、後処理部4のクロム酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽、または、リン酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽に供給される。供給管24は、後処理部4のクロム酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽、または、リン酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽に連結される。
供給管24には、フィルタ33(例えば、活性炭フィルタ)が備えられ、中間ピット6に溜められる水は、フィルタ33によって不純物が濾過されて流通する。
次に、電気亜鉛めっき装置1における被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜を形成する処理の一連の動作について説明する。
図2に示すように、電気亜鉛めっき装置1では、前処理部2の脱脂処理部7において、被めっき品の表面の油脂を取除く処理(脱脂処理)を行う(ステップS1)。
このとき、前処理部2の脱脂処理部7において、所定の溶剤を用いて、被めっき品の表面の脱脂処理を行う。例えば、前処理部2の脱脂処理部7では、有機溶剤を用いて、被めっき品の表面の油脂を溶解することによって脱脂処理を行う。
前処理部2の脱脂処理部7において被めっき品の表面の油脂を取除く工程を行った後、ステップS2に移行する。
次に、電気亜鉛めっき装置1では、前処理部2の下地調整部8において、脱脂処理が施された被めっき品の表面の下地調整を行う(ステップS2)。
このとき、下地調整部8において、研磨剤を噴射して、被めっき品の表面の酸化物や錆等を取除くことによって、被めっき品の表面の下地調整を行う。
前処理部2の下地調整部8において被めっき品の表面の下地調整をする工程を行った後、ステップS3に移行する。
次に、電気亜鉛めっき装置1では、めっき処理部3において、被めっき品の表面にめっき液を用いてめっき処理を行う(ステップS3)。
めっき処理部3において被めっき品の表面にめっき液を用いてめっき処理を行う工程を行った後、ステップS4に移行する。
次に、電気亜鉛めっき装置1では、後処理部4において、被めっき品の亜鉛金属表面の耐食性を向上させるための処理、また、後に行われる塗装工程における被めっき品の塗膜密着性を向上させるための処理等を行う(ステップS4)。
電気亜鉛めっき装置1では、後処理部4において、被めっき品の亜鉛金属表面の耐食性を向上させるための処理、また、後に行われる塗装工程における被めっき品の塗膜密着性を向上させるための処理等する工程を行った後、その動作を終了する。
このようにして、電気亜鉛めっき装置1では、被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜を形成する処理を行う。
以上のように、前処理部2(前処理部2の脱脂処理部7)が、所定の溶剤を用いて、被めっき品の表面の脱脂処理を行う、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、前処理部2において、アルカリ脱脂後の水洗、および、電解脱脂後の水洗をそれぞれ要さずに、無排水で、被めっき品の表面の油脂を取除く処理を行う。
このため、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜を形成する処理を行うにあたり、被めっき品の水洗に用いた水の排水量を大幅に低減(一時間あたり数百リットルから数十リットルに低減)することができる。
またこのため、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、アルカリ脱脂後の水洗に用いた水の排水設備、および、電解脱脂後の水洗に用いた水の排水設備等を要さず、排水設備を安価な構成のものとすることができる。
以上のように、前処理部2(前処理部2の脱脂処理部7)が、有機溶剤を用いて、被めっき品の表面の油脂を溶解することによって脱脂処理を行う、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、前処理部2において、アルカリ脱脂後の水洗、および、電解脱脂後の水洗をそれぞれ要さずに、無排水で、被めっき品の表面の油脂を取除く処理を行う。
このため、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜を形成する処理を行うにあたり、被めっき品の水洗に用いた水の排水量を大幅に低減(一時間あたり数百リットルから数十リットルに低減)することができる。
またこのため、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、アルカリ脱脂後の水洗に用いた水の排水設備、および、電解脱脂後の水洗に用いた水の排水設備等を要さず、排水設備を安価な構成のものとすることができる。
以上のように、前処理部2(前処理部2の下地調整部8)は、脱脂処理が施された被めっき品の表面に研磨剤を噴射することによって、被めっき品の表面の下地調整を行う、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、前処理部2において、塩酸等での酸洗浄後の水洗を要さずに、無排水で、被めっき品の表面の酸化物を取除く処理を行う。
このため、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜を形成する処理を行うにあたり、被めっき品の水洗に用いた水の排水量を大幅に低減(一時間あたり数百リットルから数十リットルに低減)することができる。
またこのため、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、塩酸等での酸洗浄後の水洗に用いた水の排水設備を要さず、排水設備を安価な構成のものとすることができる。
以上のように、前処理部2(前処理部2の脱脂処理部7および下地調整部8)が、有機溶剤を用いて、被めっき品の表面の油脂を溶解することによって脱脂処理を行い、脱脂処理が施された被めっき品の表面に研磨剤を噴射することによって、被めっき品の表面の下地調整行う、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、前処理部2において、アルカリ脱脂後の水洗、塩酸等での酸洗浄後の水洗、および、電解脱脂後の水洗、をそれぞれ要さずに、無排水で、被めっき品の表面の油脂および酸化物等を取除く処理を行う。
このため、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜を形成する処理を行うにあたり、被めっき品の水洗に用いた水の排水量を大幅に低減(一時間あたり数百リットルから数十リットルに低減)することができる。
またこのため、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、アルカリ脱脂後の水洗に用いた水の排水設備、電解脱脂後の水洗に用いた水の排水設備、および、塩酸等での酸洗浄後の水洗に用いた水の排水設備等を要さず、排水設備を安価な構成のものとすることができる。
またこのため、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、全体的な排水量を大幅に低減することに加えて、アルカリ脱脂剤、乳化された油脂分、および、酸洗浄に用いる塩酸等とそれにより溶解した金属、を含有する水の処理を要ないことから、水処理部5を小型なものとすることができる。
また以上のように、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、前処理部2(前処理部の下地調整部8)は、脱脂処理が施された被めっき品の表面に研磨剤を噴射することによって、被めっき品の表面の下地調整を行い、酸洗浄を行うものではないことから、めっき処理部3のめっき槽11(めっき槽11またはめっき槽11内のめっき液)が、鉄イオン等で汚れていない状態とすることができる。つまり、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、前処理部2(前処理部の下地調整部8)において酸洗浄を行わないことから、PH調整剤(アンモニア、過酸化水素等)を投入してめっき槽11のめっき液から鉄イオンを除去することを要さない。
また、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、前処理部2(前処理部の下地調整部8)において酸洗浄を行わないことから、作業環境に臭気が生じることを低減して作業環境を向上させることができ、また、設備・建物等が酸によって腐食することを防止することができる。
また以上のように、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、前処理部2(前処理部の脱脂処理部7)は、有機溶剤を用いて被めっき品の表面の油脂を溶解することによって脱脂処理を行い、電解脱脂を行わないことから、めっき処理が施されたものに、水素脆性が生じるリスクを低減することができる。
また以上のように、水処理部5が、めっき処理部3において被めっき品の洗浄に使用した水を蒸留して、水(再生水)と、固形廃棄物とに分離させ、当該分離させた水(再生水)を被めっき品の洗浄に使用するためのものとしてめっき処理部3の上流槽10または水洗槽13に供給する、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、めっき処理部3において被めっき品の洗浄に使用した水を再利用して、当該被めっき品の洗浄に使用した水の処理を行って放流(排水)することを要さない。
このため、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、次第に厳しくなることが予想される被めっき品の洗浄に使用した水の排水基準をクリアするために、高価な排水処理設備を導入することを要さない。
また以上のように、水処理部5が、後処理部4において被めっき品の洗浄に使用した水を蒸留して、水(再生水)と、固形廃棄物とに分離させ、当該分離させた水(再生水)を被めっき品の洗浄に使用するためのものとして後処理部4のクロム酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽、または、リン酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽に供給する、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、後処理部4において被めっき品の洗浄に使用した水を再利用して、当該被めっき品の洗浄に使用した水の処理を行って放流(排水)することを要さない。
このため、電気亜鉛めっき装置1(電気亜鉛めっき方法)では、次第に厳しくなることが予想される被めっき品の洗浄に使用した水の排水基準をクリアするために、高価な排水処理設備を導入することを要さない。
図3に示すように、電気亜鉛めっき装置1は、前処理部2と、めっき処理部3と、後処理部4と、水処理部5と、を備え、中間ピット6を備えない構成とすることもできる。
水処理部5は、回収する水が溜められる槽(回収する水の成分)に応じて、複数個の回収水タンク30を備える。水処理部5は、回収する水が溜められる槽(回収する水の成分)毎に、回収水タンク30を備える。水処理部5は、めっき処理部3の上流槽10に溜められる水を回収する回収水タンク30aと、めっき処理部3の水洗槽13に溜められる水を回収する回収水タンク30bと、後処理部4の水洗槽に溜められる水を回収する回収タンク30cと、を備える。
めっき処理部3の上流槽10に溜められる水は、回収管25を介して水処理部5の回収水タンク30aに回収される。回収管25は、めっき処理部3の上流槽10と、水処理部5の回収水タンク30aと、に連結される。
めっき処理部3の水洗槽13に溜められる水は、回収管26を介して水処理部5の回収水タンク30bに回収される。回収管26は、めっき処理部3の水洗槽13と、水処理部5の回収水タンク30bと、に連結される。
後処理部4のクロム酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽に溜められる水、または、リン酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽に溜められる水は、回収管27を介して水処理部の回収水タンク30cに回収される。回収管27は、後処理部4のクロム酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽またはリン酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽と、水処理部5の回収水タンク30cと、に連結される。
このように、水処理部5が、回収する水が溜められる槽(回収する水の成分)毎に、回収水タンク30(回収水タンク30a・30b・30c)を備えることから、回収水タンク30内の水(被めっき品の洗浄に使用した水)を蒸留装置31において真空減圧して沸点を下げた状態で蒸留し、水(再生水)と脱水した固形廃棄物とに分離させる処理を、複数個の槽から一個の回収水タンク30に水を回収して処理するものに比べて、容易にまた確実に行うことができる。
電気亜鉛めっき装置1の水処理部5は、めっき処理部3で使用して回収した水と、後処理部4で使用して回収した水とを、それぞれ共通の蒸留装置31、再生水タンク32、またはフィルタ33等で処理せずに、それぞれ個別に再生水とする処理を行う構成とすることもできる。
図4に示すように、水処理部5は、回収水タンク30a・30b・30cと、蒸留装置31a・31cと、再生水タンク32a・32cと、フィルタ33a・33cと、備える。
めっき処理部3の上流槽10に溜められる水は、水処理部5の回収水タンク30aに回収され、めっき処理部3の水洗槽13に溜められる水は、水処理部5の回収水タンク30bに回収され、後処理部4のクロム酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽に溜められる水、または、リン酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽に溜められる水は、水処理部の回収水タンク30cに回収される。
水処理部5は、回収水タンク30a・30b内の水(被めっき品の洗浄に使用した水)を蒸留装置31aにおいて、水(再生水)と脱水した固形廃棄物とに分離させる。水処理部5では、蒸留装置31aにおいて分離された水は、再生水タンク32aに貯留され、フィルタ33aによって不純物が濾過されて、めっき処理部3の上流槽10または水洗槽13、後処理部4のクロム酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽またはリン酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽に供給される。
また、水処理部5は、回収水タンク30c内の水(被めっき品の洗浄に使用した水)を蒸留装置31cにおいて、水(再生水)と脱水した固形廃棄物とに分離させる。水処理部5では、蒸留装置31cにおいて分離された水は、再生水タンク32cに貯留され、フィルタ33cによって不純物が濾過されて、めっき処理部3の上流槽10または水洗槽13、後処理部4のクロム酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽またはリン酸処理後に洗浄のために使用される水洗槽に供給される。
このように、水処理部5が、めっき処理部3で使用した水と、後処理部4で使用した水とを、それぞれ別の蒸留装置31a・31cにおいて蒸留して水(再生水)と脱水した固形廃棄物とに分離させ、当該蒸留した水を、それぞれ別の再生水タンク32a・32cにおいて貯留して、それぞれ別のフィルタ33a・33cにおいて不純物を濾過し、めっき処理部3または後処理部4等に供給することから、めっき処理部3で使用した水と後処理部4で使用した水とを一個の蒸留装置31で蒸留し、当該蒸留した水を、一個の再生水タンク32において貯留して、一個のフィルタ33において不純物を濾過するものに比べて、容易にまた確実に再生水とする処理を行うことができる。
なお、水処理部5は、回収水タンク30a・30c内の水を共通の蒸留装置31(例えば、蒸留装置31a)において水(再生水)と脱水した固形廃棄物とに分離させる構成とすることもできる。このとき、水処理部5は、回収水タンク30b内の水を他の蒸留装置31(例えば、蒸留装置31c)において水(再生水)と脱水した固形廃棄物とに分離させる構成とする。
また、水処理部5は、回収水タンク30b・30c内の水を共通の蒸留装置31(例えば、蒸留装置31a)において水(再生水)と脱水した固形廃棄物とに分離させる構成とすることもできる。このとき、水処理部5は、回収水タンク30a内の水を他の蒸留装置31(例えば、蒸留装置31c)において水(再生水)と脱水した固形廃棄物とに分離させる構成、または、回収水タンク30a内の水を蒸留装置31(蒸留装置31c)を介さずに直接フィルタ33(フィルタ33c)に流通させる構成とする。
このように構成することにより、めっき処理部3の上流槽10で使用した水、めっき処理部3の水洗槽13で使用した水、および後処理部4の水洗槽で使用した水を、一個の蒸留装置31で蒸留し、当該蒸留した水を、一個の再生水タンク32において貯留して、一個のフィルタ33において不純物を濾過するものに比べて、容易にまた確実に再生水とする処理を行うことができる。
1 電気亜鉛めっき装置
2 前処理部
3 めっき処理部
4 後処理部
5 水処理部
6 中間ピット
7 脱脂処理部
8 下地調整部
10 上流槽
11 めっき槽
12 回収槽
13 水洗槽
30 回収水タンク
31 蒸留装置
32 再生水タンク
33 フィルタ

Claims (6)

  1. 被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜を形成する処理を行う電気亜鉛めっき装置であって、
    前記被めっき品の表面の脱脂処理と下地調整とを行う前処理部と、前記脱脂処理および前記下地調整が施された被めっき品の表面にめっき液を用いてめっき処理を行うめっき処理部と、を備え、
    前記前処理部は、有機溶剤を用いて前記被めっき品の表面の油脂を溶解することによって脱脂処理を行った後、当該脱脂処理された被めっき品の洗浄を行うことなく前記被めっき品の表面に研磨剤を噴射することによって前記被めっき品の表面の下地調整を行い、
    前記めっき処理部において前記被めっき品の洗浄に使用した水を、水と廃棄物とに分離させ、当該分離させた水を、前記被めっき品の洗浄に使用するためのものとして前記めっき処理部に供給する、水処理部を備え、
    前記めっき処理部は、上流槽と、めっき槽と、回収槽と、水洗槽と、を備え、
    前記上流槽は、前記前処理部において油脂および酸化物等を取除かれた前記被めっき品の表面に付着した塵芥を洗浄し、
    前記めっき槽は、前記上流槽において洗浄された前記被めっき品にめっき処理を施し、
    前記回収槽は、前記めっき槽においてめっき処理が施された前記被めっき品に付着しためっき液を回収し、
    前記水洗槽は、前記回収槽によって回収されずに前記被めっき品に付着しためっき液を洗浄し、
    前記水処理部は、前記上流槽及び前記水洗槽において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して、水と廃棄物とに分離させ、当該分離させた水を前記被めっき品の洗浄に使用するためのものとして前記上流槽及び前記水洗槽に供給する、
    電気亜鉛めっき装置。
  2. 前記上流槽及び前記水洗槽において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して一時的に貯留する中間ピットを備え、
    前記水処理部は、前記中間ピットを介して前記上流槽及び前記水洗槽において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して、水と廃棄物とに分離させ、当該分離させた水を前記被めっき品の洗浄に使用するためのものとして前記上流槽及び前記水洗槽に供給する、
    請求項1に記載の電気亜鉛めっき装置。
  3. 前記めっき処理部においてめっき処理を終えた前記被めっき品の耐食性を向上させるための処理、また、前記めっき処理部においてめっき処理を終えた前記被めっき品の塗膜密着性を向上させるための処理等を行う、後処理部を備え、
    前記水処理部は、前記後処理部において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して水と廃棄物とに分離させ、当該分離させた水を前記被めっき品の洗浄に使用するためのものとして前記後処理部に供給する、
    請求項1または請求項2に記載の電気亜鉛めっき装置。
  4. 中間ピットは、前記後処理部において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して一時的に貯留し、
    前記水処理部は、前記中間ピットを介して前記後処理部において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して、水と廃棄物とに分離させ、当該分離させた水を前記被めっき品の洗浄に使用するためのものとして前記上流槽及び前記水洗槽に供給する、
    請求項3に記載の電気亜鉛めっき装置。
  5. 被めっき品の表面に亜鉛めっき被膜を形成する処理を行う電気亜鉛めっき方法であって、
    前記被めっき品の表面の脱脂処理を行う工程と、
    前記被めっき品の表面の下地調整を行う工程と、
    前記脱脂処理および前記下地調整が施された被めっき品の表面にめっき液を用いてめっき処理を行う工程と、を備え、
    前記被めっき品の表面の脱脂処理を行う工程は、有機溶剤を用いて、前記被めっき品の表面の脱脂処理を行い、
    前記被めっき品の表面の下地調整を行う工程は、前記被めっき品の表面の脱脂処理を行う工程を行った後、当該脱脂処理された被めっき品の洗浄を行うことなく、前記被めっき品の表面に研磨剤を噴射することによって、前記被めっき品の表面の下地調整を行うものであり、
    前記めっき処理は、
    上流槽で、脱脂処理を行う工程及び下地調整を行う工程において油脂および酸化物等を取除かれた前記被めっき品の表面に付着した塵芥を洗浄し、
    めっき槽で、前記上流槽において洗浄された前記被めっき品にめっき処理を施し、
    前記回収槽で、前記めっき槽においてめっき処理が施された前記被めっき品に付着しためっき液を回収し、
    前記水洗槽で、前記回収槽によって回収されずに前記被めっき品に付着しためっき液を洗浄することによって行われ、
    前記上流槽及び前記水洗槽において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して、水と廃棄物とに分離させ、当該分離させた水を前記被めっき品の洗浄に使用するためのものとして前記上流槽及び前記水洗槽に供給する、
    電気亜鉛めっき方法。
  6. めっき処理が行われた前記被めっき品の耐食性を向上させるための処理、また、めっき処理が行われた前記被めっき品の塗膜密着性を向上させるための処理等を行う工程を備え、
    前記被めっき品の耐食性を向上させるための処理、また、前記被めっき品の塗膜密着性を向上させるための処理等を行う工程において前記被めっき品の洗浄に使用した水を回収して水と廃棄物とに分離させ、当該分離させた水を、めっき処理が行われた前記被めっき品の耐食性を向上させるための処理、また、めっき処理が行われた前記被めっき品の塗膜密着性を向上させるための処理等を行う工程において前記被めっき品の洗浄のために使用される水槽に供給する、
    請求項5に記載の電気亜鉛めっき方法。
JP2017104959A 2017-05-26 2017-05-26 電気亜鉛めっき装置及び電気亜鉛めっき方法 Active JP7075573B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017104959A JP7075573B2 (ja) 2017-05-26 2017-05-26 電気亜鉛めっき装置及び電気亜鉛めっき方法
TW107116234A TWI750374B (zh) 2017-05-26 2018-05-14 電鍍鋅裝置及電鍍鋅方法
CN201810515744.5A CN108930052B (zh) 2017-05-26 2018-05-25 电镀锌装置以及电镀锌方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017104959A JP7075573B2 (ja) 2017-05-26 2017-05-26 電気亜鉛めっき装置及び電気亜鉛めっき方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018199848A JP2018199848A (ja) 2018-12-20
JP7075573B2 true JP7075573B2 (ja) 2022-05-26

Family

ID=64449328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017104959A Active JP7075573B2 (ja) 2017-05-26 2017-05-26 電気亜鉛めっき装置及び電気亜鉛めっき方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7075573B2 (ja)
CN (1) CN108930052B (ja)
TW (1) TWI750374B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111979551B (zh) * 2020-07-09 2023-04-07 江苏兴达钢帘线股份有限公司 一种用以替代热扩散电镀线磷化的清洗方法
CN112962127A (zh) * 2021-01-29 2021-06-15 无锡鹰贝电化学工程有限公司 一种用于高强度钢制共轨接头的电镀锌工艺
CN114214676B (zh) * 2021-12-31 2023-10-13 成都高鑫机械制造有限公司 一种用于金属工件的镀锌方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000160399A (ja) 1998-12-02 2000-06-13 Ebara Corp めっき装置
JP2002363795A (ja) 2001-06-04 2002-12-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd バレルめっき装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63219597A (ja) * 1987-03-09 1988-09-13 Sumitomo Electric Ind Ltd 金属の表面処理方法
JPH04362193A (ja) * 1991-06-06 1992-12-15 Kawasaki Steel Corp 電気めっき密着性に優れたCr含有鋼板の製造方法
JP3557782B2 (ja) * 1995-06-14 2004-08-25 株式会社神戸製鋼所 外観に優れた電気亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP4362193B2 (ja) 2000-02-24 2009-11-11 Necソフト株式会社 メニューシステム、メニュー処理方法及びメニュー処理プログラムを記録した記録媒体
JP4485291B2 (ja) * 2004-08-23 2010-06-16 サンエイ工業株式会社 農耕用機械の掘削具製造方法及びそれを用いた掘削具
JP5654536B2 (ja) * 2012-09-10 2015-01-14 ヤマハ発動機株式会社 鉄めっき装置
CN104032342B (zh) * 2014-06-11 2016-09-14 安徽大地熊新材料股份有限公司 一种提高烧结钕铁硼磁体与电镀层结合力的方法
CN105951134A (zh) * 2016-06-12 2016-09-21 南通创源电化学科技有限公司 一种汽车制动系统用酸性锌电镀工艺
CN105951141A (zh) * 2016-07-04 2016-09-21 江苏大学 一种三维表面喷丸射流电沉积制造方法及装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000160399A (ja) 1998-12-02 2000-06-13 Ebara Corp めっき装置
JP2002363795A (ja) 2001-06-04 2002-12-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd バレルめっき装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN108930052B (zh) 2023-02-28
TW201900935A (zh) 2019-01-01
CN108930052A (zh) 2018-12-04
JP2018199848A (ja) 2018-12-20
TWI750374B (zh) 2021-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7075573B2 (ja) 電気亜鉛めっき装置及び電気亜鉛めっき方法
CN101342534B (zh) 用选择性喷涂刻蚀来清洁沉积室零件的方法和设备
US10689765B2 (en) Method for cleaning wire and device therefor
EP1750491A3 (en) System and method for manufacturing flexible copper clad laminate film
CN113215583A (zh) 一种铝及其合金器件的清洁及再生方法
JP2009185371A (ja) 金属製品処理の前処理装置およびその方法
JP5363848B2 (ja) 金属材料の酸洗処理方法および酸洗処理設備
JP6779245B2 (ja) 電着塗装設備
CN112831793A (zh) 气体喷淋头的清洗方法
JP2786388B2 (ja) ステンレス研磨製品の製造方法及び製造装置
CN109594081A (zh) 一种利用循环水清洗金属工件的方法
RU2002114220A (ru) Способ бессточной гальванохимической обработки и очистки поверхностей деталей, в частности, на подвесках
US5269904A (en) Single tank de-oxidation and anodization process
CN103846210A (zh) 一种喷漆及干燥工艺
CN111041460A (zh) 一种超长工件的化学镀生产工艺
Górecki Importance of rinsing during pretreatment
JP2008024982A (ja) めっき装置
KR101589720B1 (ko) 강재류를 강 알칼리 전해수를 이용하여 세정하는 장치
CN211839234U (zh) 一种线材在线镀锌的节水型线材清洗装置
TWI744652B (zh) 金屬線材環保除銹製程
CN104278306A (zh) 一种弹簧表面处理工艺
JPH07278862A (ja) 高沸点炭化水素による連続洗浄方法
JPH07292487A (ja) 金属表面の水系洗浄方法
CN108787385A (zh) 一种油漆喷涂及烘干的方法
CN108855842A (zh) 一种油漆喷涂及烘干的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210209

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20210218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210909

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220221

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20220222

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220315

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7075573

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150